JP7215133B2 - 積層鋼板および記録装置 - Google Patents

積層鋼板および記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7215133B2
JP7215133B2 JP2018235180A JP2018235180A JP7215133B2 JP 7215133 B2 JP7215133 B2 JP 7215133B2 JP 2018235180 A JP2018235180 A JP 2018235180A JP 2018235180 A JP2018235180 A JP 2018235180A JP 7215133 B2 JP7215133 B2 JP 7215133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
steel plates
laminated
steel
laminated steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018235180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020097037A (ja
Inventor
与作 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2018235180A priority Critical patent/JP7215133B2/ja
Priority to US16/715,889 priority patent/US11766743B2/en
Publication of JP2020097037A publication Critical patent/JP2020097037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7215133B2 publication Critical patent/JP7215133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/21Bonding by welding
    • B23K26/22Spot welding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/01Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic
    • B32B15/011Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic all layers being formed of iron alloys or steels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
    • B41J2/155Arrangement thereof for line printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14362Assembling elements of heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/19Assembling head units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/20Modules

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、積層鋼板、および積層鋼板を有した記録装置に関する。
従来、記録装置として、例えば、インクを噴射させて紙や記録シートなどの媒体に印刷を行うインクジェット式記録装置が知られている。このような記録装置の内部には、インクを噴射させるラインヘッド等のヘッドユニットが収容されており、このヘッドユニットを保持するために金属製のフレームが用いられている。
従来、ラインヘッド等のヘッドユニットを保持するフレームは、ねじれたり、基準となる穴やピン等の位置がずれたりした場合、インクの着弾精度が悪化することになるため、高剛性かつ高精度が求められている。そこで、高剛性を確保するためにフレームのベース材として厚鋼板を用いている。また、高精度を確保するために機械加工を行っている。また、加工後には錆を防止するための表面処理等を行っている。
特許文献1では、両表面が鉄、中心がアルミニウムの3層からなる複合金属板により、鋼板に比べて軽く、鋼板と同等レベルの剛性を有することが開示されている。
特開平6-182927号公報
従来は、高剛性を確保するために厚鋼板を用いているが、複雑な形状の加工は困難であることが課題であった。
本願の積層鋼板は、複数の鋼板を積層して形成された積層鋼板であって、複数の前記鋼板の外周は複数の辺を有し、複数の前記鋼板の複数の前記辺の位置は平面視で同じ位置に位置する部分を含み、複数の前記鋼板は、平面視で前記同じ位置に位置する複数の前記辺で互いに溶接で固定され、複数の前記鋼板のうち、1枚の前記鋼板が、他の前記鋼板とは異なる形状に加工されていることを特徴とする。
上記、積層鋼板において、複数の前記鋼板は、前記辺の外側に配置される共通の突出部が形成され、当該突出部で互いに溶接で固定されていることが好ましい。
上記、積層鋼板は、複数の前記鋼板を貫通する共通の開口が形成され、当該開口の内側で互いに溶接で固定されていることが好ましい。
上記、積層鋼板は、1枚の前記鋼板の異なる形状に加工された部分が、厚さ方向に曲げられた曲げ部を有していることが好ましい。
上記、積層鋼板において、前記曲げ部は、厚さ方向で他の前記鋼板と同じ位置まで曲げられていることが好ましい。
上記、積層鋼板において、前記曲げ部は傾斜面を有することが好ましい。
上記、積層鋼板において、1枚の前記鋼板以外は、前記辺の内側に配置される凹部が形成され、1枚の前記鋼板の前記傾斜面が、前記凹部に配置されることが好ましい。
上記、積層鋼板において、前記曲げ部には、固定穴が配置されることが好ましい。
上記、積層鋼板において、複数の前記鋼板は、3層構造であり、2層は同一形状であり、外側の層のいずれか1層が他の2層とは異なる形状に加工されていることが好ましい。
上記、積層鋼板において、前記3層構造の前記鋼板は同一の板厚であることが好ましい。
本願の記録装置は、上記のいずれかの積層鋼板と、記録媒体に記録する記録部と、を有し、前記積層鋼板は、前記記録部を支持する支持部材を構成することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る記録装置の概略構成を示す上面図。 記録装置の概略構成を示す側面図。 記録装置の内部に収容するフレームとヘッドユニットを示す斜視図。 記録装置の内部に収容するフレームとヘッドユニットを示す斜視図。 本実施形態のフレームを示す斜視図。 フレームを構成する3枚の鋼板を示す斜視図。 第1曲げ部を示す断面図。 第3曲げ部を示す断面図。 第3曲げ部を上方向から見た平面図。 フレームに軸ピンを設置した状態を示す断面図。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさとするため、各部材の尺度を実際とは異ならせて図示している。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る記録装置1の概略構成を示す上面図である。図2は、本発明の実施形態に係る記録装置1の概略構成を示す側面図である。図3、図4は、本発明の実施形態に係る記録装置1の内部に収容するフレーム100とヘッドユニット5を示す斜視図である。なお、図3は、記録装置1の上方向から見た状態の斜視図であり、図4は、記録装置1の下方向から見た状態の斜視図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の記録装置1の一例であるインクジェット式記録装置(以下、単に記録装置1と言う)は、記録媒体としての用紙Sを搬送しながらインクを吐出することで印刷を行う、いわゆるライン式記録装置として構成されている。
図1を含めて以降の各図面は、説明の便宜上、XYZ座標系を用いて示す。Z方向は、鉛直方向に沿う方向である。以下、このZ方向を上下方向Zとも言う。Y方向は、上下方向Zと交差(本実施形態では直交)し、記録媒体としての用紙Sの幅方向と一致させている。以下、このY方向を、幅方向Yまたは左右方向Yとも言う。X方向は、上下方向Zおよび幅方向Yの双方と交差(本実施形態では直交)する方向である。以下、このX方向を前後方向Xとも言う。なお、図示するXYZ座標系において、矢印方向がプラス(+)方向であり、矢印と反対方向をマイナス(-)方向とする。
前後方向Xにおいて、用紙Sの搬送方向Fを+X方向又は前方向とし、-X方向を後方向とする。幅方向Yにおいて、記録装置1を前方向(+X方向)から見た場合、+Y方向を右方向、-Y方向を左方向とする。上下方向Zにおいて、+Z方向を上方向、-Z方向を下方向とする。
なお、本実施形態では、各方位(X,Y,Z)が互いに直交するものを例示したが、必ずしもこれに限定されるものでない。
記録装置1は、装置本体4と、インク噴射ヘッド(以降、ヘッドユニット5と言う)と、液体としてインクを貯留したインクタンク等のインク貯留部6と、用紙Sを搬送する第1搬送部7および第2搬送部8と、を具備する。
用紙Sに記録する記録部としてのヘッドユニット5は、幅方向Yに沿って延在している。本実施形態では、ヘッドユニット5は、インクを吐出する複数のヘッド本体50と、複数のヘッド本体50を保持するユニットベース51と、を具備する(図3参照)。
インク貯留部6は、ヘッドユニット5にインクを供給するものであり、本実施形態では、装置本体4に固定されている。装置本体4に固定されたインク貯留部6からのインクはチューブ等の供給管6aを介してヘッドユニット5に供給される。
第1搬送部7は、ヘッドユニット5の後方向に設けられている。なお、本実施形態では、前後方向Xにおいて、ヘッドユニット5に対して搬送方向Fの上流側が後方向となり、下流側が前方向となる。
第1搬送部7は、第1搬送ローラー71と、第1搬送ローラー71に従動する第1従動ローラー72と、を具備し、搬送する用紙Sを挟持している。第1駆動モーター73の駆動力によって第1搬送ローラー71が回動することにより、用紙Sを搬送方向Fに押し出す。
第2搬送部8は、搬送ベルト81、第2駆動モーター82、第2搬送ローラー83、第2従動ローラー84、テンションローラー85および押さえローラー87を具備する。
第2搬送部8の第2搬送ローラー83は、第2駆動モーター82の駆動力によって駆動される。搬送ベルト81は、無端ベルトからなり、第2搬送ローラー83と第2従動ローラー84との外周に掛けられている。このような搬送ベルト81は、用紙Sの下方向に設けられている。テンションローラー85は、第2搬送ローラー83と第2従動ローラー84との間に設けられて、搬送ベルト81の内周面に当接し、ばね等の付勢部材86の付勢力によって搬送ベルト81に張力を付与している。これにより、搬送ベルト81は、第2搬送ローラー83と第2従動ローラー84との間でヘッドユニット5に相対向する面が平坦に配置される。
第2搬送部8の押さえローラー87は、用紙Sの上方向においてヘッドユニット5の前方向、後方向のそれぞれに設けられている。この2つの押さえローラー87と搬送ベルト81との間で用紙Sを挟持することで、用紙Sの姿勢を平坦に保っている。
このような記録装置1では、第1搬送部7および第2搬送部8によって用紙Sを、ヘッドユニット5に対して後方向から前方向に向かって搬送しながら、ヘッドユニット5の各ヘッド本体50からインクを噴射させて、噴射したインクを用紙Sの上方向の面に着弾させることにより印刷を行う。
本実施形態のヘッドユニット5は、複数のヘッド本体50と、複数のヘッド本体50を保持するユニットベース51とを備えている。
図4に示すように、ヘッド本体50は、下方向の面にノズル開口501を有するノズル面502を有している。ノズル開口501は、ノズル面502の面内方向においてX方向に対してノズル列が傾斜するように固定されている。すなわち、ノズル列を構成するノズル開口501の並設方向は、X方向に対して傾斜した方向となっている。また、ノズル面502には、ノズル列が幅方向Yに複数並設されている。
また、ヘッド本体50は、ノズル面502側から平面視した際に、X方向とY方向に対して傾斜した方向とに沿った略平行四辺形となる形状を有する。なお、ヘッド本体50のノズル面502側から平面視した際の形状は、略平行四辺形に限定されず、矩形状や台形状、多角形状等であってもよい。また、このようなヘッド本体50がユニットベース51に複数固定されている。本実施形態では、6つのヘッド本体50が、ユニットベース51に固定されている。
ヘッド本体50の内部には、ノズル開口501に連通する液体流路(図示省略)と、液体流路内のインクに圧力変化を生じさせる圧電アクチュエーター(図示省略)が設けられている。そして、ヘッド本体50は、圧電アクチュエーターの変形によって液体流路の容積を変化させることにより、液体流路内のインクに圧力変化を生じさせ、ノズル開口501からインク滴を用紙Sに向けて吐出させる。
本実施形態の記録装置1は、図3、図4に示すように、積層鋼板としてのフレーム100と、ヘッドユニット5を保持する側面保持部41,42とを備えている。側面保持部41,42は、ヘッドユニット5の幅方向Yの端部をそれぞれ保持し、下方向に延びている。
フレーム100は、ヘッドユニット5に沿った方向(幅方向Yに沿った方向)に延びて平板状に構成され、側面保持部41,42の下方向の端部を固定する。言い換えると、フレーム100は、ヘッドユニット5を支持する支持部材を構成している。なお、側面保持部41,42は、装置本体4の一部を構成している。
図3、図4に示すように、ヘッドユニット5と、側面保持部41,42と、フレーム100とで囲まれた空間には、図1、図2で示す第2搬送部8を構成する部材が位置し、側面保持部41,42に一部固定される。
図5は、本実施形態のフレーム100を示す斜視図である。図6は、フレーム100を構成する3枚の鋼板(第1鋼板10、第2鋼板20、第3鋼板30)を示す斜視図である。本実施形態のフレーム100の構成を説明する。
本実施形態のフレーム100は、積層鋼板として構成されている。フレーム100は、薄鋼板となる第1鋼板10と第2鋼板20と第3鋼板30との3枚で構成されている。言い換えると、フレーム100は、第1鋼板10、第2鋼板20、及び第3鋼板30による3層構造で構成されている。図5、図6に示すように、3層構造の鋼板に対して、上方向(+Z方向)から下方向(-Z方向)に向かって、第1鋼板10、第2鋼板20、第3鋼板30とする。以降、第1鋼板10、第2鋼板20、第3鋼板30を、説明の便宜上、鋼板10、鋼板20、鋼板30と名称を略して記述する場合がある。
第1鋼板10、第2鋼板20、及び第3鋼板30の板厚は、本実施形態では2mmの同一の板厚となる。また、本実施形態の第1鋼板10、第2鋼板20、及び第3鋼板30の材質として、いわゆるSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)を用いている。なお、第1鋼板10、第2鋼板20、及び第3鋼板30は、3層に重ねた後、溶接により接続されて1つのフレーム100に形成される。なお、溶接に関しては後述する。
本実施形態の第1鋼板10、第2鋼板20、第3鋼板30の外周は、概ね四角形状に形成され、概略4つの辺と、その他外周形状の違いによる辺等、複数の辺を有して形成されている。第1鋼板10、第2鋼板20、第3鋼板30の外周の辺の位置は、上方向からみた平面視で、同じ位置に位置する部分を含み、全体的には、概ね同様の外形形状をなしている。
本実施形態では、第2鋼板20及び第3鋼板30は外形が略同じ形状に形成されている。第1鋼板10の外形は、第2鋼板20、第3鋼板30と同じ形状を略有するが、若干異なる形状に形成されている。言い換えると、複数(3枚)の鋼板のうち、1枚の鋼板(第1鋼板10)が、他の鋼板(第2鋼板20、第3鋼板30)とは異なる形状に加工されている。
第1鋼板10は、概略、四角形に形成されており、概ね4つの辺11に対し、前方向(+X方向)の辺を第1辺111、右方向(+Y方向)の辺を第2辺112、後方向(-X方向)の辺を第3辺113、左方向(-Y方向)の辺を第4辺114とする。
同様に、第2鋼板20も、概略、四角形に形成されており、概ね4つの辺21に対し、前方向(+X方向)の辺を第1辺211、右方向(+Y方向)の辺を第2辺212、後方向(-X方向)の辺を第3辺213、左方向(-Y方向)の辺を第4辺214とする。
同様に、第3鋼板30も、概略、四角形に形成されており、概ね4つの辺31に対し、前方向(+X方向)の辺を第1辺311、右方向(+Y方向)の辺を第2辺312、後方向(-X方向)の辺を第3辺313、左方向(-Y方向)の辺を第4辺314とする。
この場合、各鋼板10,20,30の辺11,21,31となる第1辺111,211,311、第2辺112,212,312、第3辺113,213,313、第4辺114,214,314は、それぞれ上方向からの平面視で同じ位置に位置している。
鋼板10,20,30には、辺11,21,31の外側に配置される突出部12,22,32が形成されている。突出部12,22,32は下記のように構成されている。第3辺113,213,313の左方向端部には、後方向に突出する第1突出部121,221,321が形成されている。また、第1辺111,211,311の左方向端部には、前方向に突出する第2突出部122,222,322が形成されている。また、第2辺112,212,312の略中央の位置には、右方向(+Y方向)に突出する第3突出部123,223,323が形成されている。
この場合、各鋼板10,20,30の突出部12,22,32となる第1突出部121,221,321、第2突出部122,222,322、第3突出部123,223,323は、それぞれ上方向からの平面視で同じ位置に位置している。
また、鋼板10,20,30には、内部に、均等のピッチで、鋼板10,20,30をそれぞれ貫通するそれぞれ7つの貫通穴14,24,34が形成されている。貫通穴14,24,34は、それぞれ四角形の同様の穴形状に形成されている。貫通穴14,24,34は、上方向からの平面視で穴形状も一致する同じ位置に位置し、鋼板10,20,30を貫通する共通の開口となる。
本実施形態では、各鋼板10,20,30を重ね合わせた後、平面視で同じ位置に位置する辺11,21,31、突出部12,22,32の重なる外周の断面(外周面)に対して溶接を行う。また、貫通穴14,24,34の重なる内周の断面(内周面)に対して溶接を行う。この溶接により、鋼板10,20,30は互いに固定される。これにより、3枚の鋼板10,20,30が1つの積層鋼板となり、フレーム100が構成される。
図5では、辺11,21,31、突出部12,22,32、の外周面、及び貫通穴14,24,34の内周面の溶接部位Pを四角形の塗りつぶしで図示している。本実施形態では、この溶接部位Pで溶接を行っている。溶接部位Pは、所定のピッチで設けられている。
なお、本実施形態では、上述したように、辺11,21,31、突出部12,22,32の外周面を溶接することに加え、貫通穴14,24,34の内周面を溶接することにより、フレーム100の内側における厚さ方向(上下方向Z)への浮き上がりを防止している。また、溶接する際には、重ねた3枚の鋼板10,20,30の上下方向Zから鋼板10,20,30を平坦面で押圧した状態とすることで、薄鋼板にそりがある場合にも、平坦度を確保して溶接することができる。
本実施形態では、溶接として、レーザー光を熱源として、鋼板10,20,30の外周面、内周面の所定の部位にレーザー光を集光させた状態で照射し、鋼板10,20,30を局部的に溶融・凝固させることによって接合するレーザー溶接を行っている。詳細には、レーザー溶接として、ファイバーレーザー溶接を行っている。なお、ファイバーレーザー溶接には限られず、各種のレーザー溶接を用いて溶接を行うことでもよい。
鋼板10,20,30は、外形等をプレス加工機による抜き加工で行い、後述する曲げ部13は曲げ加工機で曲げ加工を行う。また、溶接時には、鋼板10,20,30をプレス機で押圧した状態で、外周面と内周面とを溶接する。以上により、加工後に表面処理として、鋼板10,20,30に対して錆防止用の処理を行う必要が無い。
図7は、第1曲げ部131を示す断面図である。図7は、第1曲げ部131をYZ平面で切断した状態を-X方向から見た断面図として示している。図8は、第3曲げ部133を示す断面図である。図8は、第3曲げ部133をXZ平面で切断した状態を-Y方向から見た断面図として示している。図9は、第3曲げ部133を上方向から見た平面図である。
鋼板10には、鋼板20,30に対して異なる形状に加工された部分となる複数の曲げ部13が厚さ方向(上下方向Z)に曲げられて形成されている。詳細には、鋼板10には、図5~図7に示すように、第1突出部121の先端側で右方向(+Y方向)には、上方向に折り曲げられて延出する第1曲げ部131が形成されている。なお第1曲げ部131の面の中央には穴131aが形成されている。同様に、鋼板10には、第2突出部122の右方向(+Y方向)で第1辺111側には、上方向に折り曲げられて延出する第2曲げ部132が形成されている。なお第2曲げ部132の面の中央には穴132aが形成されている。第1曲げ部131と第2曲げ部132とは略同様の形態で形成されている。
第1曲げ部131に形成される穴131aと、第2曲げ部132に形成される穴132aとは、本実施形態では、ヘッドユニット5を保持する側面保持部42を固定する固定穴として形成されている。本実施形態の穴131a,132aは、側面保持部42を固定する際に、締結部材としての固定用のねじを挿通する穴として形成されている。
なお、穴131a,132aは、ネジ切りされた穴として形成されていてもよいし、タップ用の穴として形成されていてもよい。また、基準用の穴として形成され、固定される固定部材に形成される基準用の突起を挿入させることでもよい。
鋼板10の第1辺111の外周には、図5、図6、図8、図9に示すように、外周から内側に入った部位から、前方向に延びると共に下方向に折り曲げられて延出する第3曲げ部133が形成されている。なお、第3曲げ部133は、下方向に傾斜する傾斜面133aを有する。また、鋼板10の第1辺111の外周で、第3曲げ部133より右方向(+Y方向)には、外周から内側に入った部位から、前方向に延びると共に下方向に折り曲げられて延出する第4曲げ部134が形成されている。なお、第4曲げ部134は、下方向に傾斜する傾斜面134aを有する。第3曲げ部133と第4曲げ部134とは同様の形態で形成されている。
鋼板10の第1曲げ部131に対応する鋼板20,30の部位には、図5~図7に示すように、内側に窪んだ凹部23,33として、第1凹部231,331が配置(形成)されている。また、同様に、鋼板10の第2曲げ部132に対応する鋼板20,30の部位には、図5、図6、図8、図9に示すように、内側に窪んだ凹部23,33として、第2凹部232,332が形成されている。
鋼板10の第3曲げ部133に対応する鋼板20,30の部位には、図5、図6、図8、図9に示すように、第1辺211,311の内側に配置され、内側に窪んだ凹部23,33として、第3凹部233,333が形成されている。また、同様に、鋼板10の第4曲げ部134に対応する鋼板20,30の部位には、図5、図6に示すように、第1辺211,311の内側に配置され、内側に窪んだ凹部23,33として、第4凹部234,334が形成されている。
図8、図9に示すように、本実施形態の第1鋼板10の第3曲げ部133は、厚さ方向(上下方向Z)で第3鋼板30と同じ位置(同じ高さ)程度となる第3鋼板30の表面30a(フレーム100の底面)近くまで下方向に曲げられている。従って、傾斜面133aは、左右方向Yおよび上下方向Zにおいて、第3凹部233,333内に一部配置される。また、第3曲げ部133の先端部133bは、第1辺111よりも前方向に延出している。
第4曲げ部134も、第3曲げ部133と同様に、厚さ方向(上下方向Z)で第3鋼板30と同じ位置(同じ高さ)程度となる第3鋼板30の表面30a近くまで下方向に曲げられている。従って、傾斜面134aは、左右方向Yおよび上下方向Zにおいて、第4凹部234,334内に配置される。また、第4曲げ部134の先端部134bは、第1辺111よりも前方向に延出している。
ここで、第1鋼板10の第3曲げ部133の内側(-X方向)には、左右方向Yに長穴となる穴133cが形成されている。また、第4曲げ部134の内側(-X方向)には、丸穴となる穴134cが形成されている。穴133cに対応する鋼板20,30は、第3凹部233,333が形成されており、穴133cの下方向は空間となっている。また、穴134cに対応する鋼板20,30は、第4凹部234,334が形成されており、穴134cの下方向は空間となっている。穴133c,134cは、第1鋼板10のみに加工された穴となっている。
この穴133c,134cは、図8に示すように、フレーム100の上面となる第1鋼板10の表面10aに載置して固定する固定部材(図示省略)を案内する基準穴としての機能を有している。本実施形態では、詳細な説明は省略するが、固定部材には、表面10aに接する側となる下面に2つの基準となる突起部(図示省略)が構成されている。そして、組立て時には、作業者は、この固定部材をフレーム100の前側から後側に、フレーム100の高さ方向の位置で移動させながら、2つの突起部を穴133c,134cにそれぞれ挿入させる。
なお、固定部材を移動させる場合に、作業者は、2つの突起部を、第3曲げ部133の傾斜面133aと、第4曲げ部134の傾斜面134aと、にそれぞれ当接させる。そして、作業者は、突起部をこの傾斜面133a,134aに沿って、上方向に滑らせながら移動させることにより、突起部を穴133c,134cに挿入させることができる。このように、本実施形態の傾斜面133a,134aは、他の固定部材の前方向からの移動を案内する機能を有している。なお、この傾斜面133a,134aが形成されない場合には、第1辺111,211,311の端面に2つの突起が当たってしまい、穴133c,134cに挿入させることが困難になる。
なお、従来の厚鋼板を用いた場合には、傾斜面133a,134aを形成する場合には、鋼板の表面を削る切削加工を行っていた。この場合、加工後には錆を防止するための表面処理等を行っていた。しかし、本実施形態では、薄鋼板の曲げ加工で形成することができるため、加工後の表面処理も必要ない。
図10は、フレーム100に軸ピン60を設置した状態を示す断面図である。
本実施形態では、図5、図6、図10に示すように、フレーム100に2つの軸ピン60を設置している。軸ピン60は、上方向からフレーム100に固定する固定部材(図示省略)の位置決め用の基準ピンとして使用している。
軸ピン60は、軸部61と段部62と頭部63とで構成されている。また、鋼板10,20,30には、それぞれ丸穴となる軸穴18,28,38が形成されている。なお、鋼板10の軸穴18と、鋼板20の軸穴28とは、同じ内径で形成され、軸ピン60の段部62よりも大きい内径となる。また、鋼板30の軸穴38は、頭部63の外形よりも若干大きい内径で構成されている。なお、軸穴18,28の内径は、軸穴38の内径よりも大きい。
軸ピン60のフレーム100(鋼板30)への設置方法は治工具を用いて行う。鋼板30の軸穴38に対して鋼板30の上方向から頭部63を挿入し、段部62の下面を軸穴38の周囲の上面に位置させる。その後、段部62を受けて頭部63を下方向から打つことにより、頭部63が塑性変形して軸径を広げる。これにより頭部63と軸穴38とのわずかなクリアランスが埋まることで、軸ピン60が鋼板30に固定される。本実施形態では、いわゆるカシメ加工により、軸ピン60を軸穴38に固定する。
なお、軸ピン60が鋼板30に固定された状態では、軸穴18,28と軸部61との間には隙間が確保される。このような固定により、鋼板10から上方向に突出する軸ピン60(軸部61)は、鋼板10の表面10aと接触することはなく、軸部61の外周には表面10aと接触する場合の表面10aの変形(盛り上がり)等を有することがない。これにより、表面10aに対する垂直度を確保することができると共に、固定する固定部材も、軸部61を挿通させる軸穴の開口先端部を軸部61から逃げるような形状とする必要がない。この構成により、軸ピン60を基準用の軸ピンとして構成することができる。
以上、本実施形態に係る記録装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態において、フレーム100は、3枚の薄鋼板を積層する積層鋼板として形成されている。3枚の鋼板10,20,30の外周は複数の辺を有しており、フレーム100は、平面視で同じ位置に位置する辺11,21,31の外周面で互いに溶接により固定される。なお、3枚の鋼板10,20,30のうち、鋼板10が、他の鋼板20,30とは異なる形状に加工されている。これにより、フレーム100は、従来の厚鋼板を用いずに薄鋼板を積層し、溶接することで積層鋼板とすることにより、厚鋼板と同様の高剛性を確保することができる。また、薄鋼板の鋼板10に対して他の鋼板20,30とは異なる形状に加工することができることで、従来の厚鋼板を加工する場合に比べて、容易に複雑で高精度な加工が行える。
本実施形態において、フレーム100を構成する3枚の鋼板10,20,30は、第2辺112,212,312の外側に配置される共通の第3突出部123,223,323が形成され、第3突出部123,223,323の外周面でも溶接により固定される。これにより第3突出部123,223,323の剛性を確保することができる。なお、第1突出部121,221,321や、第2突出部122,222,322でも同様に剛性を確保することができる。
本実施形態において、3枚の鋼板10,20,30は、貫通穴14,24,34を備えることにより、3枚の鋼板10,20,30を貫通する共通の開口が形成される。そして、この開口(貫通穴14,24,34)の内側(内周面)で溶接することにより開口が固定される。これにより、辺11,21,31、突出部12,22,32等のフレーム100の外周面を溶接することに加え、貫通穴14,24,34の内周面を溶接することにより、フレーム100の内側における厚さ方向(上下方向Z)への浮き上がりを防止することができる。
本実施形態において、鋼板10は、鋼板20,30とは異なり、厚さ方向に曲げられた曲げ部13を有している。これにより、従来の厚鋼板を用いて曲げ部を加工することに比べて、複雑で高精度な曲げ部13として加工することができる。
本実施形態において、鋼板10の第3曲げ部133、第4曲げ部134は、厚さ方向で鋼板30と同じ位置(同じ高さ)まで曲げられている。これにより、第3曲げ部133、第4曲げ部134は、フレーム100の板厚の中で曲げ部を有することになり、曲げ部をコンパクトに構成することができる。
本実施形態において、第3曲げ部133、第4曲げ部134は、傾斜面133a,134aを有している。これにより、傾斜面133a,134aを利用することで、組立てを容易とすることができる。また、傾斜面133a,134aの先端部133b,134bは、第1辺111よりも前方向に延出しているため、傾斜面133a,134aの傾斜をゆるくすることができ、前方向から後方向に移動する固定部材を安定して案内することができる。
本実施形態において、鋼板20,30には、辺の内側に配置される第3凹部233,333、第4凹部234,334が形成され、鋼板10の傾斜面133a,134aが、左右方向Yおよび上下方向Zにおいて、第3凹部233,333、第4凹部234,334内に配置される。これにより、傾斜面133a,134aを平面方向(XY平面)と厚さ方向(YZ平面)とでコンパクトに構成することができる。
本実施形態において、第1曲げ部131、第2曲げ部132には、穴131a,132aが配置されている。これにより、穴131a,132aを介して、ネジ等の締結部材により側面保持部42を固定することができる。
本実施形態において、フレーム100は、3枚の薄鋼板を重ねた3層構造である。そして鋼板20,30の2層は同一形状であり、外側の層となる鋼板10の1層が他の2層となる鋼板20,30とは異なる形状に加工されている。これにより、3枚の鋼板10,20,30を加工する場合において、鋼板20,30は共通の形状に加工することができるため、加工に係るコストを削減することができる。
本実施形態において、3層構造の鋼板10,20,30は同一の板厚(厚さ2mm)により、更に加工におけるコストを削減することができる。また、本実施形態では、同一の材質(SECC)を用いることにより、更に加工におけるコストを削減することができる。
本実施形態において、記録装置1は、用紙Sに印刷するヘッドユニット5を有している。また、フレーム100は、ヘッドユニット5を支持する支持部材を構成している。これにより、フレーム100は、積層鋼板により、高剛性を確保し、容易に複雑で高精度な加工が行えることにより、高剛性、高精度な記録装置1を実現することができ、印刷の品質を維持することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
<変形例1>
本実施形態のフレーム100を構成する鋼板10,20,30として、板厚は2mmであり、材質はSECCを用いている。しかし、これには限定されず、複数種類の薄板鋼板の厚さから適宜選択することでよい。また、材質も複数種類の中から適宜選択することでよい。また、本実施形態では、鋼板10,20,30は、同一の厚さで、同一の材質としているが、鋼板の厚さや材質は鋼板毎(層毎)に異なっていてもよい。
<変形例2>
本実施形態のフレーム100は、第1鋼板10の第3曲げ部133と第4曲げ部134とは、厚さ方向で第3鋼板30と同じ高さ位置まで曲げられている。しかし、これには限られず、第3曲げ部133、第4曲げ部134は、厚さ方向で、第3鋼板30の表面30aより下方向に延出するように形成されていてもよい。
<変形例3>
本実施形態のフレーム100は、第1鋼板10のみに曲げ部13(第1曲げ部131等)を形成している。しかし、積層鋼板において、いずれかの鋼板から延出させて曲げ部を形成することでよい。また、曲げ部の曲げる角度や方向なども自由である。いずれにしても、必要に応じて容易に曲げ部を形成できることにより、従来のように厚鋼板を用いる場合に比べて、加工の自由度を向上させることができる。
<変形例4>
本実施形態のフレーム100は、第1鋼板10が、第2鋼板20および第3鋼板30と異なる形状に加工されている。しかし、これには限定されず、第2鋼板20が、第1鋼板10および第3鋼板30と異なる形状に加工されていてもよいし、第3鋼板30が、第1鋼板10および第2鋼板20と異なる形状に加工されていてもよい。
<変形例5>
本実施形態において、フレーム100は、3枚の薄鋼板を重ねた3層構造である。そして鋼板20,30の2層は同一形状であり、外側の層となる1層を鋼板10としている。しかし、これには限られず、鋼板10,20の2層は同一形状であり、外側の層となる1層を鋼板30として構成してもよい。
<変形例6>
本実施形態において、フレーム100は、3枚の薄鋼板を重ねた3層構造である。しかし、これには限定されず、2枚の薄鋼板を重ねた2層構造であってもよいし、4枚以上の薄鋼板を重ねた4層構造以上の多層構造であってもよい。
<変形例7>
本実施形態において、フレーム100は、第1鋼板10が、第2鋼板20および第3鋼板30と異なる形状に加工されている。しかし、これには限定されず、第1鋼板10、第2鋼板20、第3鋼板30がそれぞれ異なる形状に加工されていてもよい。ただ、共通となる辺をそれぞれ有し、その外周面で溶接されて固定されることでよい。
以下に、上記実施形態から導き出される内容を記載する。
積層鋼板は、複数の鋼板を積層して形成された積層鋼板であって、複数の前記鋼板の外周は複数の辺を有し、複数の前記鋼板の複数の前記辺の位置は平面視で同じ位置に位置する部分を含み、複数の前記鋼板は、平面視で前記同じ位置に位置する複数の前記辺で互いに溶接で固定され、複数の前記鋼板のうち、1枚の前記鋼板が、他の前記鋼板とは異なる形状に加工されていることを特徴とする。
この構成によれば、従来の1枚の鋼板(厚鋼板)を用いずに、複数の鋼板(薄鋼板)を積層し、平面視で同じ位置に位置する複数の辺で互いに溶接することで積層鋼板を構成する。これにより、積層鋼板は、厚鋼板と同様の高剛性を確保することができる。また、1枚の鋼板が、他の鋼板とは異なる形状に加工されることで、従来の厚鋼板を加工する場合に比べて、容易に複雑な加工が行える。
上記、積層鋼板において、複数の前記鋼板は、前記辺の外側に配置される共通の突出部が形成され、当該突出部で互いに溶接で固定されていることが好ましい。
この構成によれば、積層鋼板は、複数の鋼板の辺の外側に共通の突出部が形成された場合にも、突出部で互いに溶接を行って固定されることにより、更に剛性を確保することができる。
上記、積層鋼板において、複数の前記鋼板を貫通する共通の開口が形成され、当該開口の内側で互いに溶接で固定されていることが好ましい。
この構成によれば、積層鋼板は、複数の鋼板を貫通する共通の開口が形成された場合にも、開口の内側で互いに溶接を行うことにより固定されることで、積層鋼板の内側における厚さ方向(上下方向)への浮き上がりを防止することができる。
上記、積層鋼板において、1枚の前記鋼板の異なる形状に加工された部分が、厚さ方向に曲げられた曲げ部を有していることが好ましい。
この構成によれば、積層鋼板は、1枚の鋼板の異なる形状に加工された部分が、厚さ方向に曲げられた曲げ部を有していることにより、従来の厚鋼板を用いて曲げ部を加工することに比べて、容易に複雑な曲げ部として加工することができる。
上記、積層鋼板において、前記曲げ部は、厚さ方向で他の前記鋼板と同じ位置まで曲げられていることが好ましい。
この構成によれば、曲げ部は、厚さ方向で他の鋼板と同じ位置まで曲げられていることにより、積層鋼板は、板厚の中で曲げ部を有することになり、曲げ部をコンパクトに構成することができる。
上記、積層鋼板において、前記曲げ部は傾斜面を有することが好ましい。
この構成によれば、傾斜面を利用することで、積層鋼板への固定部材等の組立てを容易とすることができる。
上記、積層鋼板において、1枚の前記鋼板以外は、前記辺の内側に配置される凹部が形成され、1枚の前記鋼板の前記傾斜面が、前記凹部に配置されることが好ましい。
この構成によれば、積層鋼板は、鋼板の傾斜面が凹部内に配置されることにより、傾斜面を鋼板の面方向と厚さ方向とでコンパクトに構成することができる。
上記、積層鋼板において、前記曲げ部には、固定穴が配置されることが好ましい。
この構成によれば、積層鋼板は、固定穴を介して、ネジ等の締結部材により、積層鋼板に固定する固定部材を確実に固定することができる。
上記、積層鋼板において、複数の前記鋼板は、3層構造であり、2層は同一形状であり、外側の層のいずれか1層が他の2層とは異なる形状に加工されていることが好ましい。
この構成によれば、積層鋼板は、3層の鋼板を加工する場合において、2層の鋼板は共通の形状に加工することができるため、加工に係るコストを削減することができる。
上記、積層鋼板において、前記3層構造の前記鋼板は同一の板厚であることが好ましい。
この構成によれば、積層鋼板は、3層構造の鋼板は同一の板厚で構成されるため、更に加工におけるコストを削減することができる。
記録装置は、上述したいずれかの積層鋼板と、記録媒体に記録する記録部と、を有し、前記積層鋼板は、前記記録部を支持する支持部材を構成することを特徴とする。
この構成によれば、記録装置は、記録媒体に記録する記録部を有している。また、記録装置は、記録部を支持する支持部材を構成している。これにより、記録装置は、積層鋼板により、高剛性を確保し、容易に複雑な加工を高精度に行えることにより、高剛性、高精度な記録装置を実現することができ、記録の品質を維持することができる。
1…記録装置、5…記録部としてのヘッドユニット、10…1枚の鋼板としての第1鋼板、20…他の鋼板としての第2鋼板、30…他の鋼板としての第3鋼板、11,21,31…平面視で同じ位置に位置する複数の辺、12,22,32…共通の突出部、14,24,34…貫通する共通の開口としての貫通穴、13…曲げ部、23,33…凹部、100…積層鋼板としてのフレーム、131a,132a…固定穴としての穴、133a,134a…傾斜面、P…溶接部位、S…記録媒体としての用紙。

Claims (11)

  1. 複数の鋼板を積層して形成された積層鋼板であって、
    複数の前記鋼板の外周は複数の辺を有し、
    複数の前記鋼板の複数の前記辺の位置は平面視で同じ位置に位置する部分を含み、
    複数の前記鋼板は、平面視で前記同じ位置に位置する複数の前記辺で互いに溶接で固定
    され、
    複数の前記鋼板のうち、1枚の前記鋼板が、他の前記鋼板とは異なる形状に加工されて
    おり、
    複数の前記鋼板は、前記積層鋼板に固定される固定部材の位置決めを行うための軸ピン
    が設けられる軸穴を有し、
    複数の前記鋼板のうち、下層の前記鋼板の軸穴の内径は、下層の前記鋼板以外の前記鋼
    板の軸穴の内径よりも小さく加工されており、
    下層の前記鋼板の前記軸穴とカシメ加工された前記軸ピンとが接触することで、前記軸
    ピンは下層の前記鋼板に固定され、
    下層の前記鋼板以外の前記鋼板の前記軸穴と固定された前記軸ピンとの間には、隙間が
    設けられる
    ことを特徴とする積層鋼板。
  2. 請求項1に記載の積層鋼板であって、
    複数の前記鋼板は、前記辺の外側に配置される共通の突出部が形成され、当該突出部で
    互いに溶接で固定されていることを特徴とする積層鋼板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の積層鋼板であって、
    複数の前記鋼板を貫通する共通の開口が形成され、当該開口の内側で互いに溶接で固定
    されていることを特徴とする積層鋼板。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の積層鋼板であって、
    1枚の前記鋼板の異なる形状に加工された部分が、厚さ方向に曲げられた曲げ部を有し
    ていることを特徴とする積層鋼板。
  5. 請求項4に記載の積層鋼板であって、
    前記曲げ部は、厚さ方向で他の前記鋼板と同じ位置まで曲げられていることを特徴とす
    る積層鋼板。
  6. 請求項5に記載の積層鋼板であって、
    前記曲げ部は傾斜面を有することを特徴とする積層鋼板。
  7. 請求項6に記載の積層鋼板であって、
    1枚の前記鋼板以外は、前記辺の内側に配置される凹部が形成され、
    1枚の前記鋼板の前記傾斜面が、前記凹部に配置されることを特徴とする積層鋼板。
  8. 請求項4に記載の積層鋼板であって、
    前記曲げ部には、固定穴が配置されることを特徴とする積層鋼板。
  9. 請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の積層鋼板であって、
    複数の前記鋼板は、3層構造であり、2層は同一形状であり、外側の層のいずれか1層
    が他の2層とは異なる形状に加工されていることを特徴とする積層鋼板。
  10. 請求項9に記載の積層鋼板であって、
    前記3層構造の前記鋼板は同一の板厚であることを特徴とする積層鋼板。
  11. 請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の積層鋼板と、
    記録媒体に記録する記録部と、を有し、
    前記積層鋼板は、前記記録部を支持する支持部材を構成することを特徴とする記録装置
JP2018235180A 2018-12-17 2018-12-17 積層鋼板および記録装置 Active JP7215133B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018235180A JP7215133B2 (ja) 2018-12-17 2018-12-17 積層鋼板および記録装置
US16/715,889 US11766743B2 (en) 2018-12-17 2019-12-16 Multi-layer steel plate and recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018235180A JP7215133B2 (ja) 2018-12-17 2018-12-17 積層鋼板および記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020097037A JP2020097037A (ja) 2020-06-25
JP7215133B2 true JP7215133B2 (ja) 2023-01-31

Family

ID=71073229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018235180A Active JP7215133B2 (ja) 2018-12-17 2018-12-17 積層鋼板および記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11766743B2 (ja)
JP (1) JP7215133B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000077863A (ja) 1998-09-03 2000-03-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 電子機器用筐体
JP2011061981A (ja) 2009-09-10 2011-03-24 Fuji Electric Systems Co Ltd 閉鎖形配電盤のフレーム組立構造
WO2011099593A1 (ja) 2010-02-15 2011-08-18 株式会社田中製作所 部品の製造方法及び部品

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4730197A (en) * 1985-11-06 1988-03-08 Pitney Bowes Inc. Impulse ink jet system
US4695854A (en) * 1986-07-30 1987-09-22 Pitney Bowes Inc. External manifold for ink jet array
JPH04116186U (ja) * 1991-03-27 1992-10-16 国際電気株式会社 電子機器のシヤーシ
JPH06182927A (ja) 1992-12-22 1994-07-05 Nippon Steel Corp Bh性および加工性に優れた軽量複合金属板
WO2015033460A1 (ja) * 2013-09-09 2015-03-12 本田技研工業株式会社 シーム溶接方法及びシーム溶接装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000077863A (ja) 1998-09-03 2000-03-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 電子機器用筐体
JP2011061981A (ja) 2009-09-10 2011-03-24 Fuji Electric Systems Co Ltd 閉鎖形配電盤のフレーム組立構造
WO2011099593A1 (ja) 2010-02-15 2011-08-18 株式会社田中製作所 部品の製造方法及び部品

Also Published As

Publication number Publication date
US20200189034A1 (en) 2020-06-18
JP2020097037A (ja) 2020-06-25
US11766743B2 (en) 2023-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210129558A1 (en) Image Recording Apparatus
US10710383B2 (en) Image recording apparatus
JP6544826B2 (ja) インク吐出ユニットおよびユニット組み立て方法
TWI314104B (en) Liquid passage forming member guiding device
JP2009137246A (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP7215133B2 (ja) 積層鋼板および記録装置
JP2020049788A (ja) 液体噴射装置
JP5515469B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置
JP5220137B2 (ja) 液体噴射装置
JP2010058359A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP6431332B2 (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置
JP2010030069A (ja) 液体噴射ヘッドモジュール、及び、液体噴射ヘッドモジュールの製造方法
JP6179294B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2010023259A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法、及び、液体噴射ヘッドモジュールの製造方法
US20080251985A1 (en) Driven roller, transport roller device, and liquid ejecting apparatus
JP6056880B2 (ja) 液体噴射装置
JP6340944B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法及び画像形成装置
JP2023057951A (ja) 記録装置
JP5413257B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2015067447A (ja) インクジェット記録装置
JP2002361877A5 (ja)
JP2009040433A (ja) トレイ
JPH11221919A (ja) インクジェットヘッドおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200811

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210914

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210924

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20211101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7215133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150