JPH11221919A - インクジェットヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドおよびその製造方法

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JPH11221919A
JPH11221919A JP10025498A JP2549898A JPH11221919A JP H11221919 A JPH11221919 A JP H11221919A JP 10025498 A JP10025498 A JP 10025498A JP 2549898 A JP2549898 A JP 2549898A JP H11221919 A JPH11221919 A JP H11221919A
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chamber
actuator
liquid chamber
projection
protrusion
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JP10025498A
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Masao Kunida
雅夫 國田
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンバーの液室位置とアクチュエーターの
駆動素子部との相対位置決めの経路が長く、高い組立位
置精度が得られない。また、プラフレームの斜面にアク
チュエーターの鋭利なエッジを滑らせながら挿入するた
め、フレーム内周形状面を削りその屑が挟まり高い位置
決め精度の確保を阻害している。 【解決手段】 アクチュエーターの両端に対象形状の凸
部を設け、該アクチュエーターの凸部と同型状の凸部を
チャンバーの液室部の延長上の両端に設けると共に、該
凸部形状に合致した凹部を有する一対の治具を用意す
る。治具の凹部は、高硬度のセラミックス製または熱処
理した鋼とする。これにより、相対位置決めの経路が短
くなると共に、周形状面が削れたりその屑が挟まり事が
無く高い位置精度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】インクジェットプリンタ用の
ヘッド、特に複数のインク吐出素子を有する多素子型イ
ンクジェットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタはカラープリン
トが簡便に得られるため、写真品質を求めた高画質化の
要求が強い。高画質化の実現手段は、一定寸法内のイン
ク吐出素子数を増すいわゆる高密度化ヘッドが有効であ
る。インク吐出素子は、主にチャンバーとダイヤフラム
とアクチュエーターとノズルの要素で構成する。高密度
化ヘッドは、インク吐出素子の隣接間隔が狭く部品加工
や組立の誤差がインク吐出特性に影響を与えやすくなる
ため、上記構成要素の部品加工精度の向上と共に組立位
置誤差を最小化する技術確立が重要である。
【0003】従来の例を図9、10、11に示す。チャ
ンバー130の液室用溝132とアクチュエーター12
0の積層圧電素子122の位置合わせ方法を述べる。ア
クチュエーター120は、研削加工により積層圧電素子
122と外周との寸法精度を確保してある。積層圧電素
子122は、ベース124に接着固定され、一体となり
アクチュエーター120を構成している。プラスチック
ス製の150フレームは、その内周形状をアクチュエー
ター120の外周形状に一致させ、ここにアクチュエー
ター120を勘合し位置決めする。またフレーム150
は2個の基準穴を設け、チャンバー130にも同位置に
2個の基準穴を設け、該2個の基準穴に鋼製のピン治具
を貫通勘合させることで、フレーム150とチャンバー
130の位置を決める。チャンバー130の2個の丸穴
と液室用溝132の位置は金型及び成形精度で確保して
ある。この方法により、チャンバー130の液室用溝1
32とアクチュエーター120の積層圧電素子122の
位置を決めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アクチュエーター12
0の積層圧電素子122とチャンバー130の液室用溝
132の位置を決める経路は、積層圧電素子122、積
層圧電素子122の外周、フレーム150の内周形状、
フレーム150の2個の基準穴159、鋼製のピン治
具、チャンバー130の2個の基準穴139、チャンバ
ー130の液室用溝132である。このように多くの部
材を介するため、部品加工誤差や組立誤差が集積し圧電
素子と液室用溝の相対位置精度を高く保つ事が難しい。
【0005】またアクチュエーター120のフレーム1
50への勘合時には、アクチュエータ120をフレーム
150の案内用斜面158を滑らせ、フレーム150の
内周形状にアクチュエーター120を案内する。アクチ
ュエーター150はセラミックス製であり研削加工した
エッジが鋭く、フレーム150はプラスチックス製であ
り柔らかく鋭いエッジで容易に傷が付きやすい。このた
めアクチュエーター120がフレーム150の案内用斜
面158の一部を削り取り、この削り屑がアクチュエー
ター120とフレーム150の間に挟まることがある。
このような現象が生じるため、アクチュエーター120
とフレーム150の相対位置精度を得難い。
【0006】上記欠点を有するため、従来の方法でヘッ
ドを高密度化した場合には、アクチュエーター120と
フレーム150の間の組立誤差が大きくなり、インクジ
ェットヘッド間の吐出速度や液滴径にバラツキを生じ、
高画質ヘッドを安定して得る事が難しくなる欠点が有
る。
【0007】本発明の目的は、高密度化のインクジェッ
トヘッドであっても、アクチュエーターの駆動素子とチ
ャンバーの液室用溝の相対位置決めが高い精度で得ら
れ、インク吐出速度や液滴径のバラツキを小さく抑える
事により、高画質ヘッドを安定して提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】インクを吐出するための
複数のノズル穴を有するノズル板と、ノズル穴に連通し
インクを充填する液室用溝を複数有するチャンバーと、
積層圧電素子を備えインク吐出の駆動源である変位を発
生するアクチュエーターと、チャンバーに接着固定する
ことで液室の一部を構成しアクチュエーターの変位を液
室内に伝えるダイヤフラムと、チャンバーと協働してノ
ズル板を固着するフレームとを有するインクジェットヘ
ッドにおいて、アクチュエーターの積層圧電素子の分割
方向と直角方向の両端に線対称形状のチャンバー位置合
わせ用凸部を有し、チャンバーの液室用溝の長手方向と
直角方向の両端に線対称形状のアクチュエーター位置合
わせ用凸部を有し、該アクチュエーターの位置合わせ用
凸部と該チャンバーの位置合わせ用凸部の両者の凸部の
頂上部の間隔と幅を同寸法とし、この同型状な凸部を利
用してアクチュエーターとチャンバー位置合わせを行
う。
【0009】インクを吐出するための複数のノズル穴を
有するノズル板と、ノズル穴に連通しインクを充填する
液室用溝を複数有するチャンバーと、積層圧電素子を備
えインク吐出の駆動源である変位を発生するアクチュエ
ーターと、チャンバーに接着固定することで液室の一部
を構成しアクチュエーターの変位を液室内に伝えるダイ
ヤフラムと、チャンバーと協働してノズル板を固着する
フレームとを有するインクジェットヘッドの製造におい
て、チャンバーとダイヤフラムとフレームの一部を貫通
する長さの棒状の一対の突起部を有し、該突起部の向か
い合う両面に長溝状の凹部を長手方向に沿って形成し、
該凹部の溝幅がチャンバー凸部とアクチュエーター凸部
の両者の突起幅よりも極僅か幅広であり、凹部の溝底部
の間隔がチャンバー凸部とアクチュエーター凸部の両者
の突起頂上部よりも極僅か広く形成した治具を使用し、
請求項1記載のアクチュエーター凸部と請求項1記載の
チャンバー凸部の両者を、治具の突起部の長溝状の凹部
に勘合することで、チャンバーとアクチュエーターの相
対位置精度を確保してインクジェットヘッドを製造す
る。
【0010】また、チャンバーの2ヶ所の凸部とアクチ
ュエーターの2ヶ所の凸部の両者を、治具の2ヶ所の凹
部に勘合することで、チャンバーとアクチュエーターの
相対位置精度を確保する。更に、治具の内、少なくとも
凹部を含む部分は、高硬度のセラミックス製または熱処
理により硬度を高くした合金工具鋼製とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例について述べ
る。、図3に示すように、10はノズル板であり、記録
液体であるインクを吐出する複数のノズル穴12を有
し、表面には撥水処理を施し、裏面はチャンバー30と
ダイヤフラム40とフレーム50と接着固定する。
【0012】図1に示すように、20はアクチュエータ
ーであり、積層圧電素子22と、ベース24とから構成
し、図2にしめす線対称形状である2ヶ所のチャンバー
位置合わせ用のアクチュエーター凸部26を有する。積
層圧電素子22は、インク吐出するための駆動源となる
変位を発生する素子であり、その数はノズル穴12と同
数以上の多数個に分割されている。ベース24は、積層
圧電素子22の共通固定部材であり、線膨張係数が積層
圧電素子22とほぼ同じセラミックス材を使用する。
【0013】積層圧電素子22とベース24は、エポキ
シ系接着剤で接着した後、液室用溝32の長手方向と同
方向にワイヤーソーにより複数個に平行に分割する。積
層圧電素子22のベース24に接着固定されていない自
由端は、後述するダイヤフラム40のアイランド44に
接着固定する。アクチュエーター凸部26は、チャンバ
ー30のチャンバー凸部34との位置合わせ用の線対称
形状の一対の凸部であり、積層圧電素子22の分割方向
と直角方向の両端に設ける。積層圧電素子22とアクチ
ュエーター凸部26の相対位置は、積層圧電素子22の
分割溝位置計測技術と、研削盤の高精度ワーク送り技術
により、高い精度が確保できる。
【0014】図3に示すように、30はチャンバーであ
り、熱硬化性プラスチックス製であり、液室用溝32
と、ダイヤフラム被接着面35と、ノズル板被接着面3
9とを有し、図4に示すような線対称形状である2ヶ所
のアクチュエーター位置合わせ用のチャンバー凸部34
と、凹部72を形成した治具の一対の突起部材74が貫
通するチャンバー治具用穴36を設ける。液室用溝32
は、ダイヤフラム40を接着することでインクを充填す
る液室を形成し、その数はノズル穴12と同数以上を設
ける。液室用溝32には、インクが供給されてくる液室
入口37と、これと対抗する側に液室出口38を設け
る。
【0015】チャンバー凸部34は、アクチュエーター
20のアクチュエーター凸部26との位置合わせ用の凸
部であり、アクチュエーター凸部26と同型状の線対称
形状の一対の凸部であり、液室用溝32と直角方向の両
端に形成する。液室用溝32とチャンバー凸部34の相
対位置は、金型精度の確保と成形条件の最適化により、
高い精度が確保できる。
【0016】40はダイヤフラムであり、厚さ3〜10
μmのプラスチックス製の可撓部42と、厚さ20〜5
0μmのニッケル電鋳製のアイランド44と、アイラン
ド44と同じ厚さの桟部と、凹部72を形成した治具の
一対の突起部材74が貫通するダイヤフラム治具用穴を
有する。アイランド44は、積層圧電素子22の自由端
と接着し、その厚さと材質による剛性により、積層圧電
素子22の変位を液室内のインクに伝える。桟部は、そ
の厚さによりチャンバー30に塗布された接着剤を確実
に押圧し、接着シール性を確保し液室の漏れを防ぐ。ダ
イヤフラム治具用穴の位置は、チャンバー治具用穴36
の位置と一致し、ダイヤフラム治具用穴の形状はチャン
バー治具用穴36よりも一回り大きな穴形状とし、治具
との接触を防ぐ。
【0017】50はフレームであり、ノズル被接着面5
2と、ダイヤフラム被接着面56を有し、凹部72を形
成した治具の一対の突起部材74がが貫通するフレーム
治具用穴54を設ける。ノズル被接着面52は、チャン
バー30と協働してノズル板10を接着固定する。ダイ
ヤフラム被接着面56は、チャンバー30と協働してダ
イヤフラム40を両側から挟むように接着する。フレー
ム治具用穴54は、アクチュエーター接着用治具70の
突起部材74が貫通でき、アクチュエーター20が接触
しない位置と大きさとする。
【0018】図3を用い、以下に本発明の組立手順を説
明する。第一に、チャンバー30のダイヤフラム被接着
面35にエポキシ系接着剤を塗布し、液室用溝32の長
手方向の中心とアイランド44の長手方向の中心が一致
するように位置決めした後、チャンバー30とダイヤフ
ラム40を押圧し加熱し接着固定する。
【0019】第二に、フレーム50のダイヤフラム被接
着面56にエポキシ系接着剤を塗布し、上記チャンバー
30とダイヤフラム40の接合体のダイヤフラム40に
フレーム50を押圧加熱し接着固定する。
【0020】第三に、ノズル板10を接着固定するノズ
ル被接着面を作り出す。チャンバー30の液室出口38
を含むノズル被接着面39と、ダイヤフラム40の端面
と、フレーム50のノズル被接着面52をラップ加工
し、同一加工面とし、これをノズル被接着面にする。
【0021】第四に、ラップ後のノズル被接着面にエポ
キシ系接着剤を塗布し、液室出口38の中心とノズル板
10のノズル穴12の中心を一致させた後、ノズル板1
0を押圧加熱し接着固定する。
【0022】上述したチャンバー30とダイヤフラム4
0とフレーム50とノズル板10とを接着固定したもの
をワーク60と称する。
【0023】図5に、アクチュエーター接着用治具70
を示す。図6は、アクチュエーター接着用治具70に、
ワーク60とアクチュエーター20を組み付けた状態を
示す。 図7は、アクチュエーター接着用治具70の突
起部材74に、アクチュエーター20のアクチュエータ
ー凸部26を勘合させた状態を示す。図8は、アクチュ
エーター接着用治具70の突起部材74に、ワーク60
の一部であるチャンバー30のチャンバー凸部34が勘
合した状態を示す。
【0024】第五に、該ワーク60をアクチュエーター
接着用治具70に装着する。図5において、アクチュエ
ーター接着用治具70は、長溝状の凹部72と案内斜面
78を有する角棒状の一対の突起部材74と、ワーク固
定ネジ76と、基台75で構成する。一対の突起部材7
4はチャンバー30とダイヤフラム40とフレーム50
の一部を貫通する長さを有し、一対の突起部材74の向
かい合う面の両者の長手方向に沿って長溝状の凹部72
を形成し、溝底面が互いに向き合う状態で基台75に固
定する。
【0025】凹部72の溝幅はアクチュエーター凸部2
6とチャンバー凸部34の突起幅の寸法に2〜4μmを
加えた寸法とし、向かい合う凹部72の溝底部の間隔は
アクチュエーター凸部26とチャンバー凸部34の突起
頂上部の寸法に2〜4μmを加えた寸法とする。突起部
材74の先端には、凹部72に沿って10〜30度の斜
面状の案内斜面78を設ける。
【0026】突起部材74は、硬質のセラミックスを使
用し、凹部72と案内斜面78の表面粗さは、小粒径砥
石による研削加工により、極力平滑な面で所定の形状を
形成する。また、突起部材74は、熱処理により硬度を
高くした高速度鋼や合金工具鋼や炭素工具鋼を研削仕上
げして使用しも良い。
【0027】図6に示すように、ワーク固定ネジ76
は、基台75で支持し、ワーク60を固定する。ワーク
60を装着しワーク固定ネジ76を締める事により、ワ
ーク60のチャンバー30のチャンバー凸部34の一方
が、一方の突起部材74の凹部72の溝底部に押圧す
る。これにより、アクチュエーター接着用治具70とワ
ーク60との2〜4μmの隙間は解消し、装着誤差はゼ
ロに出来る。
【0028】ワーク60は、アクチュエーター接着用治
具70の突起部材74の案内斜面78に、チャンバー凸
部34を滑らせながら挿入し、勘合させる。凹部72及
び案内斜面78は、高硬度な平滑面であるので、チャン
バー凸部34が削れたり壊れたりすることは無く、滑ら
かにすべる。突起部材74の凹部72とチャンバー凸部
34と勘合させてワーク60を装着した後、ワーク固定
ネジ76により治具に固定する。このワーク60の装着
とワーク固定ネジ76による固定において、突起部材7
4はチャンバー30のみと接触し、ダイヤフラム40や
フレーム50に接触することは無い。
【0029】第六に、アクチュエーター20は、複数の
積層圧電素子22の自由端にエポキシ系接着剤を塗布し
た後、アクチュエーター凸部26を突起部材74の案内
斜面78に滑らせながら挿入し凹部72に勘合させる。
更に、アクチュエーター20は、ダイヤフラム40のア
イランド44に押圧し加熱し、接着固定する。必要に応
じ、フレーム50とベース24を接着しても良い。
【0030】このアクチュエーター凸部26を突起部材
74の案内斜面78に滑らせる場合においても、凹部7
2及び案内斜面78が高硬度な平滑面であるので、アク
チュエーター20が削れたり壊れたりすることは無く、
また削り屑の挟み込みも無い。
【0031】図6に示すように、アクチュエーター凸部
26とチャンバー凸部34の両者を、アクチュエーター
接着用治具70の長溝状の凹部72に勘合することで、
アクチュエーター20とチャンバー30の相対位置精度
を確保する。アクチュエーター20の積層圧電素子22
の中心とチャンバー30の液室用溝32の位置を決める
経路は、積層圧電素子22、アクチュエーター凸部2
6、凹部72、チャンバー凸部34、液室用溝32であ
り、位置を決める経路が単純化できるので、積層圧電素
子22と液室用溝32の相対位置精度が向上する。
【0032】上述の如く、チャンバー30の位置合わせ
用のチャンバー凸部34とアクチュエーター20の位置
合わせ用のアクチュエーター凸部26の両者は同一形状
であり、アクチュエーター接着用治具70の凹部72に
アクチュエーター凸部26とチャンバー凸部34の両者
が勘合する構成である。また、アクチュエーター凸部2
6と積層圧電素子22の相対位置は、積層圧電素子22
の分割溝位置計測技術と研削盤の高精度ワーク送り技術
により高い精度が確保でき、液室用溝32とチャンバー
凸部34の相対位置は、金型精度の確保と成形条件の最
適化により高い精度が確保できる。さらに、アクチュエ
ーター接着用治具70のワーク固定ネジ76により、チ
ャンバー30と突起部材74間の僅かな隙間による誤差
も取り去ることができる。従って、チャンバー30の液
室用溝32の相対位置を高い精度で一致させる事ができ
る。
【0033】以上は、突起部材74を有するアクチュエ
ーター接着用治具70を使用し組み立てた例だが、位置
合わせ用のアクチュエーター凸部26と位置合わせ用の
チャンバー凸部34を光学式位置合わせ装置を使用し、
光学的に位置合わせしても良い。
【0034】まず、チャンバー凸部34及びアクチュエ
ーター凸部26を読み取るCCDカメラは固定してお
く。チャンバー30をフレーム50を上にして第一XY
テーブルに装着し、チャンバー凸部34をCCDカメラ
で読み取り、第一XYテーブルを移動しチャンバー凸部
34を視野内基準線に合わせ込むみ、第二XYテーブル
をロックし移動禁止にする。ロック後、チャンバー30
をZ方向に一旦待避する。
【0035】次に、アクチュエーター20の積層圧電素
子22の自由端に接着剤を塗布する。アクチュエーター
20をベース24を上にして第二XYテーブルに装着
し、アクチュエーター凸部26をCCDカメラで読み取
り、第二XYテーブルを移動しアクチュエーター凸部2
6を視野内基準線に合わせ込むみ、第二XYテーブルを
ロックし移動禁止にする。
【0036】次に、Z方向に待避していたチャンバー3
0をゆっくり戻し、アクチュエーター20に押圧する。
この押圧状態を保持治具で維持したまま光学式位置合わ
せ装置から取り出し、加熱し接着剤を硬化させる。これ
により、アクチュエーター20とチャンバー30の位置
合わせを行う。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
チャンバー30の液室用溝32とアクチュエーター20
の積層圧電素子22の中心を高い精度で一致させること
ができるので、一定寸法内のインク吐出素子数を増すヘ
ッドの高密度化が実現でき、高画質のインクジェットプ
リントを顧客に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドの断面で示す正
面図。
【図2】本発明のインクジェットヘッドの上面図。
【図3】本発明のインクジェットヘッドの断面で示す側
面図。
【図4】本発明のインクジェットヘッドの下面図。
【図5】本発明の組立用治具の断面で示す正面図。。
【図6】本発明のインクジェットヘッドと治具の組み合
わせ状態を示す正面図。
【図7】本発明のインクジェットヘッドと治具の組み合
わせ状態を示す上面図。
【図8】本発明のインクジェットヘッドと治具の組み合
わせ状態を示す下面図。
【図9】従来のインクジェットヘッドの断面で示す正面
図。
【図10】従来のインクジェットヘッドの上面図。
【図11】従来のインクジェットヘッドの断面で示す側
面図。
【符号の説明】
10 ノズル板 20 アクチュエーター 22 積層圧電素子 24 アクチュエーター凸部 30 チャンバー 32 液室 34 チャンバー凸部 40 ダイヤフラム 50 フレーム 60 ワーク 70 アクチュエーター接着用治具 72 凹部 74 突起部 78 案内斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための複数のノズル穴
    を有するノズル板と、ノズル穴に連通しインクを充填す
    る液室用溝を複数有するチャンバーと、積層圧電素子を
    備えインク吐出の駆動源である変位を発生するアクチュ
    エーターと、チャンバーに接着固定することで液室の一
    部を構成しアクチュエーターの変位を液室内に伝えるダ
    イヤフラムと、チャンバーと協働してノズル板を固着す
    るフレームとを有するインクジェットヘッドにおいて、
    アクチュエーターの積層圧電素子の分割方向と直角方向
    の両端に線対称形状のチャンバー位置合わせ用凸部を有
    し、チャンバーの液室用溝の長手方向と直角方向の両端
    に線対称形状のアクチュエーター位置合わせ用凸部を有
    し、該アクチュエーターの位置合わせ用凸部と該チャン
    バーの位置合わせ用凸部の、両者の凸部の頂上部の間隔
    と幅が同寸法である事を特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 インクを吐出するための複数のノズル穴
    を有するノズル板と、ノズル穴に連通しインクを充填す
    る液室用溝を複数有するチャンバーと、積層圧電素子を
    備えインク吐出の駆動源である変位を発生するアクチュ
    エーターと、チャンバーに接着固定することで液室の一
    部を構成しアクチュエーターの変位を液室内に伝えるダ
    イヤフラムと、チャンバーと協働してノズル板を固着す
    るフレームとを有するインクジェットヘッドの製造にお
    いて、チャンバーとダイヤフラムとフレームの一部を貫
    通する長さの棒状の一対の突起部を有し、該突起部の向
    かい合う両面に長溝状の凹部を長手方向に沿って形成
    し、該凹部の溝幅が請求項1記載のチャンバー凸部とア
    クチュエーター凸部の両者の突起幅よりも極僅か幅広で
    あり、凹部の溝底部の間隔が前記チャンバー凸部と前記
    アクチュエーター凸部の両者の突起頂上部よりも極僅か
    広く形成した治具を使用し、前記アクチュエーター凸部
    と前記チャンバー凸部の両者を、治具の突起部の長溝状
    の凹部に勘合することで、チャンバーとアクチュエータ
    ーの相対位置精度を確保して製造することを特徴とする
    インクジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 治具の突起部が、高硬度のセラミックス
    製、または熱処理により硬度を高くした合金工具鋼製で
    あることを特徴とする請求項2記載のインクジェットヘ
    ッドの製造方法。
JP10025498A 1998-02-06 1998-02-06 インクジェットヘッドおよびその製造方法 Pending JPH11221919A (ja)

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