JP7214925B2 - Pan-RAFキナーゼ阻害剤としてのビアリール化合物 - Google Patents

Pan-RAFキナーゼ阻害剤としてのビアリール化合物 Download PDF

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Description

本出願は下記の優先権を主張する:
CN201911242225.7、出願日は2019年12月06日であり;
CN202010367751.2、出願日は2020年04月30日であり;
CN202010652149.3、出願日は2020年07月08日である。
本発明は、新規のPan-RAFキナーゼ阻害剤としてのビアリール化合物を開示し、具体的に、式(III)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び癌関連疾患の治療におけるその使用を開示する。
マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(mitogen-activated protein kinase、MAPK)経路は重要な細胞内シグナル伝達経路であり、当該経路は、RAS/RAF/MEK/ERKの特異性カスケードリン酸化を介して、細胞外から核にシグナルを伝達し、最終的に特定の遺伝子の活性化を引き起こして、細胞の増殖、アポトーシス、又は分化を引き起こす。当該経路の過剰な活性化は、さまざまな腫瘍の発生と密接に関連している。RAFは、RAS/RAF/MEK/ERKシグナル経路における非常に重要なセリン/スレオニンプロテインキナーゼであり、RASの下流に位置し、RASによって活性化されることができる。RAFファミリーには、ARAF、BRAF、CRAF(RAF-1)の3つのサブタイプが含まれ、高い相同性と類似したドメインを備えている。野生型RAFは、3つのサブタイプのホモダイマー又はヘテロダイマーを生成することができる。ARAFとCRAF突然変異の発生頻度は低いが、BRAF突然変異率は比較的高い。黒色腫患者の66%を含む悪性腫瘍患者の約5%~10%がBRAF突然変異を持っている。RASの下流にある重要なシグナル伝達タンパク質として、RAFキナーゼはRAS遺伝子突然変異腫瘍の治療において重要な研究意義を持っている。RAFキナーゼを阻害してMAPKシグナル伝達を調節することで、RAS突然変異腫瘍細胞の増殖に影響を与える。したがって、RAFキナーゼは既に腫瘍の臨床治療の重要な標的となっている。
第一世代のBRAFキナーゼ阻害剤であるベムラフェニブとダブラフェニブは、B-RafV600E突然変異を有する癌の治療薬としてFDAによって承認された。ベムラフェニブとダブラフェニブは、B-RafV600E突然変異黒色腫の治療において有望な治療効果を示したが、依然としていくつかの制限がある。この二つの薬を投与されたほとんどの患者では、最初は腫瘍が縮小したが、1年以内に再発し(後天性薬剤耐性);この薬剤耐性の主な機序は、MAPKシグナル伝達経路の再活性化である。研究により、BRAFにV600E突然変異が発生すると、NRAS突然変異は阻害剤の存在下でMAPK経路の活性化を引き起こし、薬剤耐性をもたらすことが分かった。突然変異したN-Rasは、B-RafV600EとC-Rafの間のホモダイマー又はヘテロダイマーの形成を促進する。阻害剤は二量体の一方のモノマーに結合し、他のモノマーに対する薬物の親和性を低下させて、阻害剤が効果しないモノマーのリン酸化を促進し、MEKの活性化をもたらす。現在、MAPK経路の再活性化によって引き起こされる薬剤耐性を克服するための主な臨床的方法は、RafとMEK阻害剤を併用してMAPK経路の2つの重要な部位をブロックし、それによって薬剤耐性の発生を遅らせることである。それ以外に、薬剤耐性を克服し、臨床応用の範囲を拡大するための新規なpan-Raf阻害剤の開発も進行中であり、Pan-RAF阻害剤は、二量体活性を阻害し、経路の逆説的な活性化(paradoxcal activation)をブロックすることができ、これにより薬剤耐性を低下させることができる。臨床研究中のpan-Raf二量体阻害剤には、主にHM95573、TAK-580、BGB-283、LXH254、及びLY3009120などがあり、これらの新規なRAF阻害剤の開発は、第1世代阻害剤の薬剤耐性を克服し、臨床応用をさらに拡大することが期待されている。
本発明は式(III)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 0007214925000001
ただし、
XとYはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
Lは-O-、-S-、-S(=O)-、及び-S(=O)-から選択され;
は-CH-、及び単結合から選択され;
とZはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
とRはそれぞれ独立してH、F、及びC1―3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;

Figure 0007214925000002
から選択され;
はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
はH、及びFから選択され;
はH、及びCNから選択され;
はH、及びCHから選択され;
はH、F、及びCHから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、Iから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、及びCHから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、及びIから選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物は式(I’)から選択され、
Figure 0007214925000003
ただし、
XとYはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
Lは-O-、-S-、-S(=O)-、及び-S(=O)-から選択され;
とZはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
とRはそれぞれ独立してH、F、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;

Figure 0007214925000004
から選択され;
はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
はH、及びFから選択され;
はH、及びCNから選択され;
はH、及びCHから選択され;
はH、F、及びCHから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、Iから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、及びCHから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、及びIから選択される。
本発明は式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 0007214925000005
ただし、
Lは-O-、-S-、-S(=O)-、及び-S(=O)-から選択され;
とZはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
とRはそれぞれ独立してH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;

Figure 0007214925000006
から選択され;
はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
はH、及びFから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、Iから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、及びCHから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、及びIから選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記RとRはそれぞれ独立してH、及びFから選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記RとRはHから選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R
Figure 0007214925000007
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R
Figure 0007214925000008
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、ここで、RはH、CH、及びCHCHから選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、ここで、RはCHから選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
Figure 0007214925000009
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
Figure 0007214925000010
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
Figure 0007214925000011
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、ここで、構造単位
Figure 0007214925000012
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、ここで、構造単位
Figure 0007214925000013
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
Figure 0007214925000014
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
Figure 0007214925000015
から選択され、他の変量は本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、ここで、化合物は
Figure 0007214925000016
から選択され、
ただし、R、R、R、R、R、R、R、Z、及びZは本発明に定義された通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、ここで、化合物は
Figure 0007214925000017
から選択され、
ただし、R、R、R、及びRは本発明に定義された通りである。
本発明は、更に、化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、ここで、化合物は
Figure 0007214925000018

Figure 0007214925000019
から選択される。
本発明の幾つかの実施の態様において、ここで、化合物は
Figure 0007214925000020
から選択される。
本発明は、更に、式(IV-1)、(IV-2)、(IV-3)、及び(IV-4)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 0007214925000021
ただし、
はハロゲン、-SOMe、-OMs、OTf、OTs、
Figure 0007214925000022
から選択され;
はハロゲン、OH、-SOMe、-OMs、OTf、OTs、及びHから選択され;
、R、R、R、R、R、X、Y、Z、及びZは本発明に定義された通りである。
本発明は、更に、式(V)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 0007214925000023
ただし、Xはハロゲン、-SOMe、-OMs、OTf、OTs、
Figure 0007214925000024
から選択される。
本発明は、更に、RAFキナーゼ阻害剤の調製における、前記化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明は、更に、癌を治療する医薬の調製における、前記化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明幾つかの実施の形態は、更に上記変量の任意の組み合わせにより形成される。
(技術効果)
本発明の化合物は、良好な薬物様特性を有し、良好なRAF酵素阻害活性と様々な細胞抗増殖活性を有し、同時に良好な生体内有効性を有する。現在のBRAFV600E突然変異癌治療の薬剤耐性問題を解決し、RAS突然変異癌の効果的な治療を提供することが期待されている。
(定義と説明)
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を含む。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されない場合、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる「薬学的許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織との接触に適し、毒性、刺激性、アレルギー反応又はほかの問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウム塩あるいは類似の塩を含む。本発明で化合物に比較的塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は、適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、さらにアミノ酸(例えばアルギニンなど)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、上記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、上記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む。本発明の一部の特定的の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「シス-トランス異性体」又は「幾何異性体」とは二重結合又は環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、「(+)」は右旋を、「(-)」は左旋を、「「(±)」はラセミを表す。
別途に説明しない限り、楔形実線結合
Figure 0007214925000025
を表す。
別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換できることを指す。互変異性体は可能であれば(例えば、溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケト-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシ-3-ペンテン-2-オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つのエナンチオマーを豊富に含む」又は「エナンチオマーが豊富に含まれる」とは、それにおける一つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、かつ当該異性体又はエナンチオマーの含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」又は「エナンチオマーの過剰量」とは、二つの異性体又は二つのエナンチオマーの間の相対百分率の差の値である。例えば、その一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が90%で、もう一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマーの過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)-及び(S)-異性体ならびにD及びL異性体は、不斉合成又はキラル試薬又はほかの通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて単離された所要のエナンチオマーを提供する。又は、分子に塩基性官能基(例えば、アミノ基)又は酸性官能基(例えば、カルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、さらに本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離されたエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えば、アミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。
「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合及びその事項又は状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換される」とは、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されることで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基が酸素(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換される」とは、置換されていてもよく、置換されていなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(例えば、R)のいずれかが化合物の組成又は構造に1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば、-(CRR)-は当該連結基が単結合であることを表し、-Cアルキル-Aは当該構造が実際に-Aであることを表す。
置換基の数が0の場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えば、-A-(R)は当該構造が実際に-Aであることを表す。
置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えば、A-XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。
変数が単結合とされた場合に、それを介して接続された2つの官能基が直接的に接続されることを表す。例えば、A-L-ZでLが単結合である場合に、当該構造は実際にA-Zであることを表す。
挙げられた置換基に対してどの原子を通して置換された基に連結するか明示しない場合、こうのような置換基はその任意の原子を通して結合してもよく、例えば、ピリジル基は置換基としてピリジン環における炭素原子のいずれかを通して置換された基に連結してもよい。
挙げられた連結基に対してその連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意で、例えば、
Figure 0007214925000026
における連結基Lは-M-W-で、この時-M-W-は左から右への読む順と同様の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 0007214925000027
を構成してもよく、左から右への読む順と反対の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 0007214925000028
を構成してもよい。前記連結基、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせで安定した化合物になる場合のみ許容される。
別途に定義しない限り、ある基が一つ又は複数の連結可能な部位を有する場合、当該基の任意の一つ又は複数の部位は化学結合を介してほかの基と連結してもよい。前記部位のほかの基と連結する化学結合は、直線形実線
Figure 0007214925000029
で表示される。例えば、-OCHにおける直線形実線の結合は当該基における酸素原子を介してほかの基と連結していることを表す。
Figure 0007214925000030
における直線形破線の結合は当該基における窒素原子の両端を介してほかの基と連結していることを表す。
Figure 0007214925000031
における波線は当該フェニルにおける1及び2位の炭素原子を介してほかの基と連結していることを表す。
特に明記しない限り、用語「C1-3アルキル」は、1~3個の炭素原子からなる直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を表すために使用される。前記C1-3アルキルは、C1-2及びC2-3アルキル基などを含み、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)又は多価(例えば、メチン)であってもよい。C1-3アルキルの例はメチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)などを含がこれれらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn-n+m又はC-Cn+mはn~n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、例えば、C1-12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11及びC12を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、C1-12はC1-3、C1-6、C1-4、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12及びC9-12等を含み;同様に、n員~n+m員は環における原子数がn~n+m個であることを表し、例えば、3~12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環及び12員環等を含み、又、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、3~12員環は3~6員環、3~9員環、5~6員環、5~7員環、6~7員環、6~8員環及び6~10員環等を含む。
用語「脱離基」とは別の官能基又は原子で置換反応(例えば、求核置換反応)を通じて置換された官能基又は原子を指す。例えば、代表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、例えばメタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p-ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p-トルエンスルホン酸エステル等のスルホン酸エステル、例えばアセチルオキシ、トリフルオロアセチルオキシ等のアシルオキシを含む。
用語「保護基」は「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とはアミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、ホルミル基、アルカノイル基(例えばアセチル基、トリクロロアセチル基又はトリフルオロアセチル基)ようなようアシル基、t-ブトキシカルボニル(Boc)基のようなアルコキシカルボニル基、ベントキシカルボニル(Cbz)基及び9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)基のようなアリールメトキシカルボニル基、ベンジル(Bn)基、トリフェニルメチル(Tr)基、1,1-ビス(4’-メトキシフェニル)メチル基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とはヒドロキシ基の副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル基、エチル基及びt-ブチル基のようなアルキル基、アルカノイル基(例えばアセチル基)ようなようアシル基、ベンジル(Bn)基、p-メトキシベンジル(PMB)基、9-フルオレニルメチル(Fm)基及びジフェニルメチル(DPM)基のようなアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)基及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)基のようなシリル基などを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下挙げられた具体的な実施形態、ほかの化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物の構造は、当業者に周知の従来の方法によって確認することができ、本発明が化合物の絶対配置に関する場合、絶対配置は、当業者の従来の技術的手段によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折(SXRD)、培養単結晶はBruker D8 venture回折計によって収集され、光源はCuKα放射線、走査方法:φ/ω走査、関連データを収集した後、更に直接法は(Shelxs97)結晶構造解析により、絶対配置を確認できる。
本発明に使用されたすべての溶媒は市販品から得ることができる。
本発明は下記略号を使用する:HATUは2-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを表し;HOBtは1-ヒドロキシベンゾトリアゾールを表し;TPはトリ-n-プロピル環状リン酸無水物を表し;Pddbaはトリス-ジフェニルアセトン-ジパラジウムを表し;Ruphosは2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニルを表し;Brettphosは(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニルを表し;TBAFはテトラブチルアンモニウムフルオリドを表し;[Ir(COD)OMe]はシクロオクタジエンメトキシイリジウム二量体を表し;tmphenは3,4,7,8-テトラメチル-1,10フェナントロリンを表し;dtbpyは4,4’-ジtertブチル-2,2’-ビピリジンを表す。Pd(dppf)Clはジフェニルホスフィンフェロセンパラジウムクロライドを表し;Pd(dppf)ClDCMはジフェニルホスフィンフェロセンパラジウムクロライドとジクロロメタンの複合体を表し;DIADはジイソプロピルアゾジカルボキシレートを表し;DIPEA又はDIEAはジイソプロピルエチルアミンを表し;PPhはトリフェニルホスフィンを表し;TFAはトリフルオロ酢酸を表し;THPは2-テトラヒドロピランを表し;OTHPは2-オキソテトラヒドロピランを表し;TBSClは塩化tert-ブチルジメチルシリルクロライドを表し;TBSはtert-ブチルジメチルシリルを表し;OTBSはtert-ブチルジメチルシリルオキシを表し;DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し;DMSOハジメチルスルホキシドを表し;EAは酢酸エチルを表し;PEは石油エーテルを表し;EtOHはエタノールを表し;MeOHはメタノールを表し;DMEはエチレングリコールジメチルエーテルを表し;DCMはジクロロメタンを表し;THFはテトラヒドロフランを表し;MeCNはアセトニトリルを表し;NMPはN-メチルピロリドンを表し;PE/EAは石油エーテルと酢酸エチルの体積比を表し;DCM/MeOHはジクロロメタンとメタノールの体積比を表し;HCOOH-MeCN-HOは分離系がギ酸-アセトニトリル-水であることを表し;IPAはイソプロパノールを表し;Meはメチルを表し、OMsはメタンスルホニルオキシを表す。
化合物1の投与後の担癌マウスにおけるヒト肺癌Calu-6細胞皮下異種移植腫瘍モデルの腫瘍増殖曲線である。 化合物1の投与中のヒト肺癌Calu-6細胞皮下異種移植腫瘍を有する担癌マウスの体重である。 化合物16Bの投与後の担癌マウスにおけるヒト肺癌Calu-6細胞皮下異種移植腫瘍モデルの腫瘍増殖曲線である。 化合物16Bの投与中のヒト肺癌Calu-6細胞皮下異種移植腫瘍を有する担癌マウスの体重である。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明に係る化合物は、以下に列挙する特定の実施形態、他の化学合成方法と組み合わせて形成される実施形態、及び当業者に周知の同等の代替形態を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって製造することができ、好ましい実施形態には、本発明の実施例が含まれるが、これらに限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の特定の実施形態について様々な変更及び改良を行うことは、当業者には明らかであろう。
中間体1A-5の合成:
Figure 0007214925000032
化合物1A-3
0℃で、1A-2(192.15mg、1.31mmol)のTHF(1mL)溶液に水素化ナトリウム(43.81mg、1.10mmol、純度:60%)を加え、25℃に昇温させて30分間攪拌した。0℃で、当該混合溶液に1A-1(300mg、1.10mmol)を加え、25℃に昇温させて2時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、合わせた抽出溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1、V/V)で分離して1A-3を得た。
化合物1A-5
1A-3(200mg、521.36μmol)、1A-4(232.96mg、573.50μmol)、Pd(dppf)Cl(38.15mg、52.14μmol)、及び炭酸ナトリウム(110.52mg、1.04mmol)をジオキサン(2mL)と水(0.4mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して2時間攪拌した。反応溶液を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(10×2mL)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=5/1、V/V)で分離して、1A-5を得た。H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 9.00 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.20 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.77 (dd, J=2.2, 8.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.12 (d, J=1.0 Hz, 1H), 6.86 (d, J=1.0 Hz, 1H), 4.68 - 4.64 (m, 1H), 4.52 - 4.40 (m, 2H), 3.82 - 3.71 (m, 2H), 3.48 - 3.41 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.75 - 1.58 (m, 2H), 1.53 - 1.40 (m, 4H)。
中間体1A-6の合成:
Figure 0007214925000033
化合物1A-6
1A-1(1.0g、3.65mmol)、1A-4(1.67g、4.11mmol)、Pd(dppf)Cl(300mg、367.36μmol)、及び炭酸ナトリウム(774mg、7.30mmol)をジオキサン(10mL)と水(2.5mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を70℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を濾過し、酢酸エチル(10×3mL)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=30/1~3/1、V/V)で分離して1A-6を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.98-8.91 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.97-7.92 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.61 - 7.56 (m, 2H), 7.39-7.30 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.28 - 7.26 (m, 2H), 2.37 - 2.22 (m, 3H)。
中間体1A-8の合成:
Figure 0007214925000034
化合物1A-8
1A-1(785mg、2.87mmol)、1A-7(1.11g、2.72mmol)、Pd(dppf)Cl(210mg、287.0μmol)、及び炭酸ナトリウム(609mg、5.75mmol)をDME(10mL)と水(2.5mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を90℃に加熱して2時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(50mL)に加えた後濾過し、水(50×2mL)と飽和食塩水(80×1mL)で洗浄し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~3/1、V/V)で分離して1A-8を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.65 (d, J=2.51 Hz, 1 H), 8.26 (d, J=2.51 Hz, 1 H), 8.15 (s, 1 H), 8.10 (d, J=7.91 Hz, 1 H), 8.03 (s, 1 H), 7.87 (d, J=7.78 Hz, 1 H), 7.69 (t, J=7.78 Hz, 1 H), 7.31 (s, 2 H), 2.53 (s, 3 H)。
中間体2-1の合成:
Figure 0007214925000035
化合物2-1A
水素化ナトリウム(163.18mg、4.08mmol、60%)、11-2A-1(897.89mg、4.08mmol)の混合物にDMSO(4mL)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を20℃で0.5時間攪拌した。反応溶液に11-2(200mg、1.02mmol)のDMSO(4mL)溶液を加え、反応混合物を80℃に加熱して2.5時間攪拌した。反応混合物に水(2mL)と酢酸エチル(40mL)を加え、水(20×2mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=5/1、V/V)で分離して化合物2-1Aを得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 7.65 - 7.47 (m, 1H), 7.21 - 7.02 (m, 2H), 4.11 - 3.91 (m, 2H), 3.74 - 3.57 (m, 1H), 3.56 - 3.37 (m, 1H), 2.55 - 2.42 (m, 1H), 2.20 - 2.05 (m, 1H), 1.85 - 1.71 (m, 1H), 1.39 - 1.28 (m, 1H), 1.16 - 1.04 (m, 1H)。
化合物2-1B
2-1A-1(395.45mg、1.56mmol)、[Ir(COD)OMe](23.71mg、35.77μmol)とtmphen(16.91mg、71.54μmol)、及び酢酸カリウム(11.5g、117.18mmol)をMTBE(8mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、80℃に加熱して5分間攪拌した。次に、2-1A(300mg、1.43mmol)のMTBE(2mL)溶液を加え、80℃で16時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濃縮して化合物2-1Bの粗成生物を得た。MS (ESI): m/z 254.1 [M+H-82]
化合物2-1C
2-1B(480mg、1.43mmol)、2-1B-1(320mg、1.72mmol)、Pd(dppf)Cl(117mg、143μmol)、及び炭酸ナトリウム(454.74mg、4.29mmol)をDME(10mL)と水(2mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を80℃に加熱して2時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル(20mL)を加えた後濾過し、濾液を水(20×3mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~10/1)で分離して化合物2-1Cを得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.09 - 7.06 (m, 2H), 7.05 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.70 - 6.64 (m, 1H), 6.53 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.07 - 4.00 (m, 1H), 3.99 - 3.93 (m, 1H), 3.70 - 3.59 (m, 3H), 3.52 - 3.42 (m, 1H), 2.56 - 2.47 (m, 1H), 2.16 - 2.14 (m, 3H), 2.14 (br s, 1H), 1.75 - 1.60 (m, 1H), 1.40 - 1.33 (m, 1H), 1.11 (dd, J = 4.2, 6.4 Hz, 1H)。
化合物2-1
2-1C(100mg、317.65μmol)、2-1C-1(60.71mg、317.65μmol)のDMF(3mL)に、HATU(181.17mg、476.48μmol)とDIPEA(123.16mg、952.96μmol)を加え、20℃で2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10×3mL)で洗浄し、有機相を合わせた後無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した後、分取シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で精製して化合物2-1を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.94 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.16 - 8.06 (m, 1H), 8.00 - 7.85 (m, 2H), 7.61 - 7.56 (m, 1H), 7.55 - 7.51 (m, 1H), 7.36 - 7.31 (m, 1H), 7.11 - 7.06 (m, 2H), 4.07 - 4.01 (m, 1H), 3.99 - 3.93 (m, 1H), 3.68 - 3.59 (m, 1H), 3.53 - 3.43 (m, 1H), 2.57 - 2.47 (m, 1H), 2.30 - 2.25 (m, 3H), 2.18 - 2.08 (m, 1H), 1.88 - 1.79 (m, 1H), 1.41 - 1.35 (m, 1H), 1.20-1.10 (dd, J = 4.2, 6.4 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 488.1 [M+H]
中間体14-2Aの合成:
Figure 0007214925000036
化合物14-2A-2
14-2A-1(10.5g、54.97mmol)のDMF(100mL)溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(4.77g、68.71mmol)とトリエチルアミン(16.69g、164.90mmol)を加え、20℃で1時間攪拌した。反応溶液にTP(34.98g、54.97mmol、50%のDMF溶液)を加え、20℃で4時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(200mL)を加え、EtOAc(50mL×3)で抽出し、合わせた抽出溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して、14-2A-2の粗成生物を得た。H NMR (400MHz, CDCl) δ 9.24 - 8.56 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 4.35-4.28 (t, J=2.2 Hz, 2H), 3.85-3.76 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.70 - 2.62 (m, 2H)。
化合物14-2A
14-2A-2(9.5g、46.11mmol)のDCM(100mL)溶液に塩化チオニル(15.67g、131.74mmol)を加え、20℃で1時間攪拌した。0℃で、反応混合物をゆっくりと飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)に滴下し、DCM(100mL×2)で抽出し、合わせた抽出溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して、14-2Aの粗成生物を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 4.30-4.20 (t, J=2.6 Hz, 2H), 3.92-3.85 (t, J=5.4 Hz, 2H), 2.75-2.64 (tt, J=2.6, 5.4 Hz, 2H)。
実施例1
Figure 0007214925000037
化合物1-1
1A-5(100mg、186.59μmol)、1-1A(77mg、377.38μmol)、Pd(dppf)Cl(14mg、19.13μmol)、及び炭酸ナトリウム(40mg、377.40μmol)をDME(2mL)と水(0.2mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して16時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=5/1、V/V)で分離して粗成生物を得、更にカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で分離(HCOOH-MeCN-HO)して化合物1-1を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.99-8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.96 - 7.89 (m, 2H), 7.67-7.58 (dd, J = 2.0, 8.6 Hz, 1H), 7.49-7.40 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.36-7.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.55-6.49 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 4.74-4.68 (t, J = 3.6 Hz, 1H), 4.60 - 4.45 (m, 2H), 4.09 - 4.02 (m, 2H), 3.98 - 3.88 (m, 2H), 3.89-3.76 (ddd, J = 4.0, 6.4, 11.2 Hz, 1H), 3.66 - 3.58 (m, 1H), 3.57 - 3.44 (m, 2H), 2.58-2.45 (td, J = 5.2, 13.8 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.14 - 2.07 (m, 1H), 1.89 - 1.81 (m, 2H), 1.77 - 1.71 (m, 1H), 1.68 - 1.61 (m, 2H), 1.45-1.36 (dd, J = 4.0, 9.2 Hz, 1H), 1.10-1.02 (dd, J = 4.0, 6.4 Hz, 1H), 0.99 - 0.73 (m, 2H)。
化合物1
1-1(54mg、90.36μmol)のジクロロメタン(2mL)にトリフルオロ酢酸(616mg、5.4mmol)を加え、反応溶液を25℃で0.5時間攪拌した。反応溶液をジクロロメタン(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中性に調節した。有機相を飽和食塩水(15×1mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物1を得た。 H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.99-8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.96 - 7.85 (m, 2H), 7.67-7.59 (dd, J = 1.8, 8.0 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.37-7.28 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.84-6.78 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.57-6.52 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.53 - 4.46 (m, 2H), 4.08 - 4.03 (m, 1H), 4.00 - 3.94 (m, 3H), 3.69 - 3.58 (m, 1H), 3.54-3.36 (ddd, J = 5.2, 8.6, 11.6 Hz, 1H), 2.53-2.46 (td, J = 5.0, 14.0 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.18-2.09 (ddd, J = 5.4, 8.4, 13.8 Hz, 1H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.39-1.28 (dd, J = 4.2, 8.8 Hz, 1H), 1.11 - 1.03 (m, 1H)。MS (ESI) m/z: 514.2 [M+H]
化合物1-2
化合物1(25mg、48.68μmol)、及びイミダゾール(8mg、117.51μmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、TBSCl(10mg、48.68μmol)を加えた。反応混合物を25℃で12時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(30×1mL)と飽和食塩水(20×1mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾液を濃縮した後、分取シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で分離して化合物1-2を得た。MS (ESI) m/z: 628.3 [M+H]
化合物1-2Aと化合物1-2B
化合物1-2をSFCキラル分離(キラルカラム:REGIS(s,s)WHELK-O1 (250mm*50mm,10μm),移動相A:イソプロパノール(0.05%のDIEAを含有);移動相B:二酸化炭素)して化合物1-2A(保持時間:3.846min)と化合物1-2B(保持時間:3.966min)を得た。化合物1-2A:MS (ESI) m/z: 628.3 [M+H],99.4% (ee%);化合物1-2B:MS (ESI) m/z: 628.3 [M+H] ,94.3% (ee%)。
化合物1A
1-2A(15mg、23.89μmol)のTHF(2mL)にTBAF(1M、0.048mL)を加え、反応溶液を20℃で0.5時間攪拌した。反応溶液濾液をそれぞれ酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(20×2mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=1/2、V/V)で分離して化合物1Aを得た。 H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.96-8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.15 - 8.11 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.98 - 7.94 (m, 1H), 7.65 - 7.58 (m, 1H), 7.55-7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.36-7.25 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.58-6.50 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.54 - 4.48 (m, 2H), 4.09 - 4.01 (m, 1H), 4.00 - 3.94 (m, 3H), 3.67 - 3.62 (m, 1H), 3.52-3.40(ddd, J = 5.0, 8.4, 11.6 Hz, 1H), 2.50-2.40 (td, J = 4.8, 14.2 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.20-2.10 (ddd, J = 5.6, 8.4, 13.8 Hz, 1H), 1.79 - 1.70 (m, 1H), 1.37 - 1.34 (m, 1H), 1.10-1.02 (dd, J = 4.2, 6.0 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z:514.2 [M+H]
化合物1B
1-2B(11mg、17.52μmol)のTHF(2mL)にTBAF(1M,0.035mL)を加え、反応溶液を20℃で0.5時間攪拌した。反応溶液濾液を、それぞれ酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(20×2mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=1/2、V/V)で分離して化合物1Bを得た。 H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.96-8.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.15 - 8.11 (m, 1H), 7.97 - 7.89 (m, 2H), 7.64-7.55 (dd, J = 1.6, 7.0 Hz, 1H), 7.54-7.48 (br d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.38-7.26(d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.84-6.78 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 6.58-6.50 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.54 - 4.47 (m, 2H), 4.07 - 4.02 (m, 1H), 4.00 - 3.93 (m, 3H), 3.68 - 3.58 (m, 1H), 3.53 - 3.44 (m, 1H), 2.50-2.40 (td, J = 5.3, 13.6 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.16-2.06 (ddd, J = 5.6, 8.7, 14.1 Hz, 1H), 1.78 - 1.71 (m, 1H), 1.37 - 1.34 (m, 1H), 1.12 - 1.05 (m, 1H)。MS (ESI) m/z: 514.2 [M+H]
実施例2
Figure 0007214925000038
化合物2-1
1A-6(1.0g、2.35mmol)、1-1A(480mg、2.35mmol)、Pd(dppf)Cl(250mg、341.67μmol)、及び炭酸セシウム(1.6g、4.90mmol)をジオキサン(30mL)と水(5mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を110℃に加熱して16時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(30mL)で希釈した後濾過し、濾液を水(20×2mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~5/1、V/V)で分離して、粗成生物を得、更にカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で分離(HCOOH-MeCN-HO)して、化合物2-1を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.99-8.92 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.98-7.91 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.60-7.52 (br d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.38-7.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.14-7.06 (d, J = 3.8 Hz, 2H), 4.09 - 4.01 (m, 1H), 3.99 - 3.92 (m, 1H), 3.69-3.58 (td, J = 5.4, 11.4 Hz, 1H), 3.52-3.45 (ddd, J = 5.4, 8.6, 11.4 Hz, 1H), 2.56-2.48 (td, J = 5.0, 13.8 Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.22-2.10 (ddd, J = 5.4, 8.6, 14.0 Hz, 1H), 1.88 - 1.79 (m, 1H), 1.45-1.36 (dd, J = 4.2, 9.2 Hz, 1H), 1.18-1.10 (dd, J = 4.2, 6.4 Hz, 1H), 0.87 - 0.82 (m, 1H)。
化合物2-2
2-1(200mg、409.92μmol)、及び2-1A-2(200mg、1.06mmol)のトルエン(5mL)溶液に、Pddba(37.54mg、40.99μmol)、Ruphos(38.26mg、81.98μmol)と炭酸セシウム(248.99mg、764.19μmol)を加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、120℃に加熱して4時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した後、分取シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で分離して化合物2-2を得た。MS (ESI) m/z: 641.3 [M+H]
化合物2
2-2(80mg、124.84μmol)のTHF(5mL)にTBAF(1M、0.25mL)を加え、反応溶液を20℃で0.5時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液をそれぞれクエン酸溶液(1M、20×2mL)と飽和食塩水(15×1mL)で洗浄し、有機相を濃縮した後、分取シリカゲルプレート(PE/EA=1/3、V/V)で分離して化合物2を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.67 (s, 1H), 9.07-9.96 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.24-8.16 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.78-7.70 (dd, J = 2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.66-7.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.36-7.25 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.44 (s, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.68 - 4.62 (m, 1H), 3.98-3.88 (dd, J = 4.8, 11.4 Hz, 1H), 3.85-3.74 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.60 - 3.53 (m, 3H), 3.52 - 3.45 (m, 1H), 3.40 - 3.36 (m, 1H), 3.30 (s, 2H), 3.04 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.98 - 1.89 (m, 1H), 1.76 - 1.68 (m, 1H), 1.30-1.21 (dd, J = 3.2, 9.2 Hz, 1H), 0.99-0.90 (dd, J = 3.6, 5.8 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 527.2 [M+H]
実施例3
Figure 0007214925000039
化合物3-1
2-1(160mg、329.27μmol)、及び3-1A(150mg、855.46μmol)のトルエン(5mL)溶液に、Pddba(30.15mg、32.93μmol)、Ruphos(30.73mg、65.85μmol)と炭酸セシウム(200mg、613.84μmol)を加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、120℃に加熱して4時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した後分取シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で分離して化合物3-1を得た。MS (ESI) m/z: 627.2 [M+H]
化合物3
3-1(50mg、79.77μmol)のTHF(5mL)にTBAF(1M、0.16mL)を加え、反応溶液を20℃で0.5時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液をそれぞれクエン酸溶液(1M、15×2mL)と飽和食塩水(15×1mL)で洗浄し、有機相を濃縮した後、分取シリカゲルプレート(PE/EA=1/5、V/V)で分離して化合物3を得た。 H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.66 (s, 1H), 9.05-9.95 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.24-8.16 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.80-7.68 (dd, J = 2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.65-7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.36-7.27 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.52-6.46 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 6.25-6.18 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 4.73-4.65 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.98-3.90 (dd, J = 5.0, 11.4 Hz, 1H), 3.86-3.74 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.58-3.50 (q, J = 5.8 Hz, 2H), 3.50 - 3.43 (m, 1H), 3.40 - 3.36 (m, 1H), 3.30 (s, 2H), 2.47 - 2.42 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.99-1.86 (ddd, J = 5.0, 8.2, 13.6 Hz, 1H), 1.74 - 1.67 (m, 1H), 1.30-1.21 (dd, J = 3.2, 9.2 Hz, 1H), 0.99-0.90 (dd, J = 3.6, 6.2 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 513.2 [M+H]
実施例4
Figure 0007214925000040
化合物4-1
1A-8(460mg、1.08mmol)、1-1A(405mg、1.19mmol)、Pd(dppf)Cl(79mg、107.97μmol)、及び炭酸セシウム(706mg、2.17mmol)をDME(8mL)と水(2mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して24時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(20mL)で希釈した後濾過し、濾液を水(20×2mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1~2/1、V/V)で分離して化合物4-1を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.65 (d, J=2.6 Hz, 1 H), 8.20 (d, J=2.6 Hz, 1 H), 8.16 (s, 1 H), 8.10 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.87 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.94 (s, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 7.12 (d, J=2.0 Hz, 2 H), 4.08-3.95 (m, 2 H), 3.69 - 3.62 (m, 1 H), 3.49 (ddd, J=11.6, 8. 8, 5.2 Hz, 1 H), 2.51 (s, 3 H), 2.21 - 2.12 (m, 1 H), 1.90 - 1.82 (m, 1 H), 1.40 (dd, J=9.2, 4.0 Hz, 1 H), 1.15 (dd, J=4.4, 2.0 Hz, 1 H), 0.92 (dd, J=12.6, 5.6 Hz, 1 H)。
化合物4-2
4-1(280mg、573.89μmol)、及び1A-2(126mg、861.93μmol)のトルエン(5mL)溶液に、Pddba(53mg、57.88μmol)、Brettphos(31mg、57.75μmol)と炭酸セシウム(374mg、1.15mmol)を加えた。反応溶液を酢酸エチル(10mL)で希釈した後濾過し、濾液を水(20×2mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=40/1~5/1、V/V)で分離して化合物4-2を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ, 8.66 (d, J=2.6 Hz, 1 H), 8.16 (s, 2 H), 8.10 (d, J=2.6 Hz, 1 H), 7.91 (s, 1 H), 7.86 (br d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.66 - 7.70 (m, 1 H), 6.79 (d, J=1.0 Hz, 1 H), 6.55 (d, J=1.0 Hz, 1 H), 4.72 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 4.60- 4.54 (m, 2 H), 4.04 - 4.09 (m, 2 H), 3.93 - 3.97 (m, 2 H), 3.82 (s, 1 H), 3.76 (s, 1 H), 3.58 - 3.52 (m, 2 H), 2.80 (br d, J=6.4 Hz, 1 H), 2.51 (s, 3 H), 2.14- 2.08 (m, 1 H), 1.90 - 1.80 (m, 4 H), 1.80 - 1.74 (m, 2 H), 1.62 (br d, J=4.2 Hz, 1 H), 1.39 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 1.07 (dd, J=6.2, 4.0 Hz, 1 H)。
化合物4
4-2(220mg、638.13μmol)のDMF(2mL)にHCl(2M、2.2mL)を加え、反応溶液を15℃で0.5時間攪拌した。反応溶液に飽和NaHCO溶液を加えてpH=8に調節し、更に水(20mL)で希釈した後酢酸エチル(20×2mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、分取シリカゲルプレート(DCM/MeOH=20/1、V/V)で分離して化合物4を得た。H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.88-8.80 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 8.26-8.19 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 8.15-8.09 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 7.99-7.91 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.72 - 7.78 (m, 1 H), 6.96-6.89 (d, J=1.0 Hz, 1 H), 6.65-6.60 (d, J=1.0 Hz, 1 H), 4.40 - 4.44 (m, 2 H), 4.10-4.02 (dd, J=11.4, 4.6 Hz, 1 H), 3.97-3.90 (d, J=11.4 Hz, 1 H), 3.91 - 3.88 (m, 2 H), 3.68 - 3.60 (m, 1 H), 3.54 - 3.46 (m, 2 H), 2.60-2.51 (br d, J=14.0 Hz, 1 H), 2.47 (s, 3 H), 2.10 (s, 1 H), 1.88 - 1.80 (m, 1 H), 1.46-1.40 (dd, J=9.0, 4.2 Hz, 1 H), 1.34-1.28 (br s, 1 H), 1.10-1.01 (dd, J=6.4, 4.0 Hz, 1 H)。MS (ESI) m/z: 514.2 [M+H]
実施例5
Figure 0007214925000041
化合物5-1
1A-3(2g、5.21mmol)、5-1A(1.51g、5.74mmol)、Pd(dppf)Cl(190.74mg、260.68μmol)、及び炭酸ナトリウム(1.38g、13.03mmol)をジオキサン(20mL)と水(4mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して1.5時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(30mL)で希釈した後濾過し、濾液を水(20×3mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=100/1~50/1、V/V)で分離して化合物5-1を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.17 (dd, J = 2.6 8.4 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.74 - 4.69 (m, 1H), 4.57 (ddd, J = 3.4, 6.0, 9.2 Hz, 2H), 4.08 (ddd, J = 3.4, 5.8, 11.4 Hz, 1H), 3.96 - 3.78 (m, 2H), 3.60 - 3.50 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 1.94 - 1.80 (m, 1H), 1.79 - 1.70 (m, 1H), 1.69 - 1.53 (m, 4H)。
化合物5-2
5-1(200mg、509.12μmol)、1-1A(190mg、558.72μmol)、Pd(dppf)Cl(38mg、51.93μmol)、及び炭酸セシウム(333mg、1.02mmol)をDME(4mL)と水(1mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して24時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(10mL)で希釈した後濾過し、濾液を水(10×2mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=3/1、V/V)で分離して化合物5-2を得た。MS (ESI) m/z: 455.2 [M+H]
化合物5-3
5-2(120mg、264.02μmol)のメタノール(4mL)溶液に、Pd/C(10%、15mg)を加え、水素ガス(15psi)雰囲気下で、25℃で1時間攪拌した。反応溶液を濾過した後、濃縮して化合物5-3の粗成生物を得た。MS (ESI): m/z 447.2 [M+Na+H]
化合物5-4
5-2A(60mg、346.59μmol)、5-3(120mg、282.66μmol)のDCM(5mL)に、HATU(120mg、315.59μmol)とDIPEA(92mg、711.83μmol)を加え、20℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20×2mL)で抽出し、有機相を合わせた後無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した後、分取シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で精製して化合物5-4を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ, 8.89-8.80 (d, J=5.0 Hz, 1 H), 8.04 (s, 1 H), 7.96 (s, 1 H), 7.82-7.76 (br d, J=5.4 Hz, 1 H), 7.59 - 7.64 (m, 1 H), 7.50-7.42 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 7.38-7.29 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 6.58 - 6.88 (m, 2 H), 6.56-6.50 (d, J=0.8 Hz, 1 H), 4.71 (t, J=3.6 Hz, 1 H), 4.45 - 4.58 (m, 2 H), 4.01 - 4.15 (m, 2 H), 3.88 - 3.99 (m, 2 H), 3.82 (ddd, J=11.0, 6.8, 3.8 Hz, 1 H), 3.58 - 3.67 (m, 1 H), 3.43 - 3.56 (m, 2 H), 2.55 (dt, J=13.8, 5.2 Hz, 1 H), 2.03 - 2.14 (m, 1 H), 2.27 (s, 3 H), 1.79 - 1.90 (m, 2 H), 1.70 - 1.77 (m, 1 H), 1.60 - 1.69 (m, 2 H), 1.53 (br d, J=9.2 Hz, 2 H), 1.39 (dd, J=9.0, 3.6 Hz, 1 H), 1.05 (dd, J=6.2, 4.0 Hz, 1 H)。
化合物5
5-4(100mg、172.52μmol)のDMF(2mL)にHCl(4M、2mL)を加え、反応溶液を15℃で0.5時間攪拌した。反応溶液に飽和NaHCO溶液を加えてpH=8に調節し、更に水(20mL)で希釈した後酢酸エチル(20×2mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物5を得た。HNMR (400 MHz, MeOD) δ 8.89-8.80 (d, J=5.0 Hz, 1 H), 8.18 (s, 1 H), 8.06-7.95 (d, J=4.6 Hz, 1 H), 7.69-7.60 (dd, J=8.4, 2.2 Hz, 1 H), 7.65-7.58 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 7.38-7.30 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 6.66 - 7.00 (m, 2 H), 6.58-6.50 (d, J=1.0 Hz, 1 H), 4.36 - 4.44 (m, 2 H), 4.08-4.01 (dd, J=11.4, 4.6 Hz, 1 H), 3.96-3.91 (d, J=1.2 Hz, 1 H), 3.86 - 3.91 (m, 2 H), 3.57 - 3.65 (m, 1 H), 3.52-3.46 (ddd, J=11.60, 8.4, 5.2 Hz, 2 H), 2.26 (s, 3 H), 2.51 - 2.62 (m, 1 H), 2.03 - 2.15 (m, 1 H), 1.76 - 1.90 (m, 1 H), 1.45-1.38 (dd, J=9.2, 3.8 Hz, 1 H), 1.10-1.01 (dd, J=6.2, 4.0 Hz, 1 H)。MS (ESI) m/z: 496.1 [M+H]
実施例6
Figure 0007214925000042
化合物6-2
6-1(250mg、1.34mmol)、6-1A(274mg、1.47mmol)のDCM(5mL)に、HATU(610mg、1.60mmol)とDIPEA(208mg、1.61mmol)を加え、20℃で2時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(15×2mL)で抽出し、有機相を合わせた後無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した後、分取シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で精製して化合物6-2を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.83 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.87 - 7.79 (m, 2H), 7.49 (dd, J = 2.0, 8.2 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.07 (t, J = 18.8 Hz, 3H)。
化合物6-3
6-2(370mg、1.04mmol)、2-1A-1(317mg、1.25mmol)とPd(dppf)Cl(39mg、53.30μmol)、及び酢酸カリウム(205mg、2.09mmol)をDME(6mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、90℃に加熱して12時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、有機相を水(20×1mL)と飽和食塩水(20×1mL)で洗浄し、濃縮した後化合物6-3を得た。MS (ESI): m/z 403.2 [M+H]
化合物6-4
6-3(600mg、1.49mmol)、1-1A(450mg、1.64mmol)とPd(dppf)Cl(55mg、75.17μmol)、及び炭酸ナトリウム(317mg、2.99mmol)をDME(8mL)とHO(2mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、85℃に加熱して2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、有機相を水(30×1mL)と飽和食塩水(30×1mL)で洗浄し、濃縮した後化合物6-4を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.86-8.81 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.13 - 7.99 (m, 2H), 7.87-7.79 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.65 - 7.42 (m, 3H), 7.41-7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.07 - 1.98 (m, 3H)。
化合物6-5
6-4(360mg、852.57μmol)、1-1A(319mg、938.06μmol)、Pd(dppf)Cl(63mg、86.10μmol)、及び炭酸セシウム(556mg、1.71mmol)をDME(6mL)と水(1mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して14時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈した後濾過し、濾液を水(30×1mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物6-5を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.84 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.83 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.62 - 7.53 (m, 2H), 7.33 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 4.08 - 4.00 (m, 1H), 4.00 - 3.89 (m, 1H), 3.70 - 3.61 (m, 1H), 3.48 (ddd, J = 5.2, 8.8, 11.8 Hz, 1H), 2.52 (td, J = 4.8, 13.8 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.18 - 2.13 (m, 1H), 2.07 - 2.02 (m, 3H), 1.87 - 1.79 (m, 1H), 1.38 (dd, J = 4.2, 9.2 Hz, 1H), 1.13 (dd, J = 4.2, 6.4 Hz, 1H)。
化合物6-6
6-5(160mg、330.62μmol)、及び1A-2(73mg、499.37μmol)のトルエン(4mL)溶液に、Pddba(31mg、33.85μmol)、Brettphos(36mg、67.07μmol)と炭酸セシウム(216mg、662.94μmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を110℃に加熱して2時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(30mL)で希釈した後濾過し、濾液を水(20×1mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で分離して化合物6-6を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.83 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.83 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 2.0, 8.2 Hz, 1H), 7.49 - 7.45 (m, 1H), 7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.75 - 4.68 (m, 1H), 4.59 - 4.47 (m, 2H), 4.09 - 4.01 (m, 2H), 3.99 - 3.88 (m, 2H), 3.82 (ddd, J = 4.0, 6.6, 11.0 Hz, 1H), 3.65 - 3.59 (m, 1H), 3.57 - 3.44 (m, 2H), 2.55 (td, J = 5.0, 14.2 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.07 - 2.02 (m, 3H), 1.89 - 1.71 (m, 3H), 1.68 - 1.60 (m, 2H), 1.58 - 1.47 (m, 3H), 1.39 (dd, J = 4.0, 9.0 Hz, 1H), 1.05 (dd, J = 4.0, 6.2 Hz, 1H)。
化合物6
6-6(150mg、252.67μmol)のDMF(2mL)にHCl(4M、0.5mL)を加え、反応溶液を20℃で2時間攪拌した。反応溶液に飽和NaHCO溶液を加えてpH=8に調節し、酢酸エチル(20×1mL)で抽出し、有機相を濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/2、V/V)で分離して化合物6を得た。HNMR (400 MHz, MeOD) δ 8.85 - 8.79 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.98 - 7.90 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.69 - 7.60 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 7.60 - 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.35 - 7.28 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 6.58 - 6.51 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.44 - 4.35 (m, 2H), 4.08 - 3.99 (dd, J = 4.6, 11.2 Hz, 1H), 3.95 - 3.85 (m, 3H), 3.65 - 3.57 (m, 1H), 3.54 - 3.44 (m, 1H), 2.61 - 2.51 (m, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.09 - 1.97 (m, 4H), 1.84 - 1.76 (m, 1H), 1.40 - 1.32 (dd, J = 3.4, 9.2 Hz, 1H), 1.06-1.01 (dd, J = 3.8, 6.2 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 510.3 [M+H]
化合物6-7
化合物6(150mg、294.38μmol)、及びイミダゾール(41mg、602.23μmol)のDMF(3mL)溶液に、TBSCl(67mg、444.53μmol)を加えた。反応混合物を35℃で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)に希釈し、水(15×1mL)と飽和食塩水(15×3mL)で洗浄し、有機相を濃縮した後分取シリカゲルプレート(PE/EA=3/1、V/V)で分離して化合物6-7を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.83 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.90 (s, 1H),7.83 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.48 (s,1H), 4.41 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.08 - 4.02 (m, 1H), 3.99 - 3.97 (m, 2H), 3.78 - 3.74 (m, 1H), 3.62 (td, J = 5.4, 11.2 Hz, 1H), 3.48(ddd, J = 5.2, 8.4, 11.6 Hz, 1H), 2.55 (td, J = 5.2, 14.0 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.08 - 2.02 (m, 3H), 1.89 - 1.82 (m, 2H), 1.38 (dd, J = 3.8, 9.0 Hz, 1H), 1.05 (dd, J = 3.8, 6.0 Hz, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.09 (s, 6H)。
化合物6-7Aと化合物6-7B
化合物6-7をSFCキラル分離(キラルカラム:REGIS(R,R)WHELK-O1(250mm*25mm、10μm)、移動相A:イソプロパノール(0.05%のDIEAを含有);移動相B:二酸化炭素)して化合物6-7A(保持時間:2.263min)と化合物6-7B(保持時間:2.325min)を得た。
化合物6A
6-7A(55mg、88.17μmol)のTHF(2mL)にHCl(3M、0.78mL)を加え、反応溶液を25℃で1時間攪拌した。反応溶液を飽和NaHCOで中和した後、酢酸エチル(15×2mL)で抽出し、有機相を飽和食塩水(30×1mL)で洗浄し、有機相を濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物6Aを得た。HNMR (400 MHz, MeOD) δ 8.85 - 8.79 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.98 - 7.90 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.69 - 7.60 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 7.60 - 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.35 - 7.28 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 6.58 - 6.51 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.44 - 4.35 (m, 2H), 4.08 - 3.99 (dd, J = 4.6, 11.2 Hz, 1H), 3.95 - 3.85 (m, 3H), 3.65 - 3.57 (m, 1H), 3.54 - 3.44 (m, 1H), 2.61 - 2.51 (m, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.09 - 1.97 (m, 4H), 1.84 - 1.76 (m, 1H), 1.40 - 1.32 (dd, J = 3.4, 9.2 Hz, 1H), 1.06-1.01 (dd, J = 3.8, 6.2 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 510.3 [M+H],100% (ee%)。
化合物6B
6-7B(52mg、83.36μmol)のTHF(2mL)にHCl(3M、0.74mL)を加え、反応溶液を25℃で1時間攪拌した。反応溶液を飽和NaHCOで中和した後、酢酸エチル(10×2mL)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20×1mL)で洗浄し、有機相を濃縮し、分取シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物6Bを得た。HNMR (400 MHz, MeOD) δ 8.85 - 8.79 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.98 - 7.90 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.69 - 7.60 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 7.60 - 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.35 - 7.28 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 6.58 - 6.51 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.44 - 4.35 (m, 2H), 4.08 - 3.99 (dd, J = 4.6, 11.2 Hz, 1H), 3.95 - 3.85 (m, 3H), 3.65 - 3.57 (m, 1H), 3.54 - 3.44 (m, 1H), 2.61 - 2.51 (m, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.09 - 1.97 (m, 4H), 1.84 - 1.76 (m, 1H), 1.40 - 1.32 (dd, J = 3.4, 9.2 Hz, 1H), 1.06-1.01 (dd, J = 3.8, 6.2 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 510.3 [M+H],100% (ee%)。
実施例7
Figure 0007214925000043
化合物7-1
2-1(80mg、163.97μmol)、及び7-1A(25mg、208.04μmol)のジオキサン(2mL)溶液に、Pddba(16mg、17.47μmol)、Brettphos(10mg、17.28μmol)とDIPEA(44mg、340.45μmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して12時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物7-1を得た。MS (ESI) m/z: 572.3 [M+H]
化合物7
7-1(85mg、148.70μmol)のTHF(3mL)に水素化アルミニウムリチウム(9mg、237.13μmol)を加え、反応溶液を0℃で15分間攪拌した。0℃で、反応溶液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(15×2mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、カラムクロマトグラフィーで分離(HCOOH-MeCN-HO)して化合物7を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.94 - 8.90 (br d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.25 (br s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.98 -7.91 (br d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.64 - 7.60 (br d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.48 (br s, 1H), 7.34 - 7.27 (br d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.58 - 4.28 (m, 1H), 4.11 - 3.88 (m, 4H), 3.71 - 3.57 (m, 1H), 3.55 - 3.30 (m, 3H), 2.44 - 2.34 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.19 - 2.06 (m, 1H), 1.74-1.69 (br d, J = 4.4 Hz, 1H), 1.37 - 1.24 (m, 1H), 1.10 -1.01 (br t, J = 5.0 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 530.0 [M+H]
実施例8
Figure 0007214925000044
化合物8-1
1A-3(500mg、1.30mmol)、1-1A(450mg、1.32mmol)とPd(dppf)Cl(200mg、273.33μmol)及び炭酸セシウム(860mg、2.64mmol)をDME(12mL)とHO(2mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、100℃に加熱して12時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)と水(15×1mL)で希釈し、酢酸エチル(20×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で分離(HCOOH-MeCN-HO)して化合物8-1を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 6.68 (d, J=1.2 Hz, 1H), 6.47 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.62 (t, J=3.6 Hz, 1H), 4.40 (ddq, J=3.4, 6.2, 11.6 Hz, 2H), 3.99 - 3.78 (m, 5H), 3.71 (ddd, J=3.4, 6.2, 11.6 Hz, 1H), 3.54 (td, J=5.2, 11.6 Hz, 1H), 3.45 (td, J=5.2, 11.0 Hz, 1H), 3.33 (ddd, J=5.8, 8.4, 11.6 Hz, 1H), 2.05 - 1.97 (m, 2H), 1.82 - 1.61 (m, 2H), 1.60 - 1.50 (m, 2H), 1.45 (br d, J=5.4 Hz, 1H), 1.32 - 1.23 (m, 1H), 1.04 - 0.92 (m, 2H)。
化合物8-2
8-1(50mg、141.31μmol)、1A-4(80mg、196.94μmol)、Pd(dppf)Cl(15mg、20.50μmol)、及び炭酸ナトリウム(30mg、283.05μmol)をジオキサン(2mL)と水(0.4mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(10mL)と水(15mL)で希釈した後濾過し、濾液を酢酸エチル(10×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物8-2を得た。MS (ESI) m/z: 598.4 [M+H]
化合物8
8-2(50mg、83.66μmol)のDMF(2mL)にHCl(4M、1mL)を加え、反応溶液を15℃下で0.5時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(10mL)と水(15mL)で希釈した後、飽和NaHCO溶液でpH=8に調節し、酢酸エチル(10×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物8を得た。HNMR (400 MHz, MeOD) δ 8.97-8.92 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.18-8.11 (d, J=4.0 Hz, 1H), 7.83 - 7.75 (m, 1H), 7.73-7.68 (dd, J=2.2, 8.2 Hz, 1H), 7.36-7.29 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.05-6.95 (d, J=1.4 Hz, 1H), 6.75-6.70 (d, J=1.4 Hz, 1H), 4.43 - 4.38 (m, 2H), 4.10-4.02 (dd, J=4.6, 11.4 Hz, 1H), 3.97-3.90 (d, J=11.4 Hz, 1H), 3.91 - 3.86 (m, 2H), 3.67 - 3.59 (m, 1H), 3.56-3.49 (ddd, J=5.6, 8.2, 11.6 Hz, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.25 - 2.14 (m, 2H), 1.56-1.51 (td, J=4.6, 9.2 Hz, 1H), 1.22 - 1.15 (m, 1H), 1.10 - 1.05 (m, 1H), 1.10 - 1.05 (m, 1H)。MS (ESI) m/z: 514.3 [M+H]
実施例9
Figure 0007214925000045
化合物9-1
2-1(150mg、307.44μmol)、及び9-1A(82mg、620.47μmol)のトルエン(4mL)溶液に、Pddba(28mg、30.58μmol)、Brettphos(33mg、61.48μmol)と炭酸セシウム(201mg、616.91μmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を110℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(20×1mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で分離して化合物9-1を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.93 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.94 - 7.85 (m, 2H), 7.59 (dd, J = 2.0, 8.4 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.52 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.56 - 4.47 (m, 1H), 4.45 - 4.32 (m, 2H), 4.20 - 4.16 (m, 1H), 4.08 - 4.02 (m, 1H), 3.99 - 3.93 (m, 1H), 3.89 (ddd, J = 1.2, 6.2, 8.4 Hz, 1H), 3.62 (td, J = 5.4, 11.2 Hz, 1H), 3.48 (ddd, J = 5.2, 8.4, 11.6 Hz, 1H), 2.54 (td, J = 5.2, 12.4 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.15 - 2.06 (m, 1H), 1.87 - 1.77 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.40 - 1.35 (m, 1H), 1.07 (dd, J = 3.8, 6.2 Hz, 1H)。
化合物9
9-1(140mg、239.89μmol)のメタノール(3mL)にHCl(3M、0.2mL)を加え、反応溶液を30℃で1時間攪拌した。反応溶液を水(20mL)で希釈した後、飽和NaHCO溶液でpH=8に調節し、酢酸エチル(20×1mL)で抽出し、有機相を濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物9を得た。HNMR (400 MHz, MeOD) δ 8.96-8.89 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.16-8.11 (dd, J = 1.4, 5.0 Hz, 1H), 7.71-7.65 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 7.65-7.59 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.36-7.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.91-6.87 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.60-6.54 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.49 - 4.40 (m, 1H), 4.38 - 4.30 (m, 1H), 4.10 - 3.99 (m, 2H), 3.96-3.90 (dd, J = 1.2, 11.2 Hz, 1H), 3.69 - 3.56 (m, 3H), 3.54-3.38 (ddd, J = 5.2, 8.4, 11.6 Hz, 1H), 2.60-2.53 (td, J = 5.2, 14.0 Hz, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.15 - 2.04 (m, 1H), 1.90 - 1.76 (m, 1H), 1.48 - 1.36 (m, 1H), 1.09-1.01 (dd, J = 4.0, 6.4 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 544.2 [M+H]
実施例10
Figure 0007214925000046
化合物10
2-1(140mg、286.94μmol)、及び10-1A(46mg、433.47μmol)のトルエン(4mL)溶液に、Pddba(27mg、29.48μmol)、Brettphos(31mg、57.75μmol)と炭酸セシウム(187mg、573.94μmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を110℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(20mL)で希釈した後、水(20×1mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=2/1、V/V)で分離して化合物10を得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.69 (s, 1H), 9.01-8.97 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.23-8.18 (dd, J = 1.0, 5.0 Hz, 1H), 7.77-7.73 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 7.69-7.65 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.37-7.32 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.89-6.85 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.55-6.51 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 5.08-5.01 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.32 - 4.23 (m, 1H), 4.22 - 4.14 (m, 1H), 4.00 - 3.92 (m, 2H), 3.83-3.77 (dd, J = 1.2, 11.4 Hz, 1H), 3.54 - 3.46 (m, 1H), 3.45 - 3.35 (m, 3H), 3.28 (s, 3H), 2.55-2.51 (br d, J = 2.0 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H), 2.06 - 1.93 (m, 1H), 1.84 - 1.73 (m, 1H), 1.36-1.30 (td, J = 3.0, 9.0 Hz, 1H), 1.05-0.98 (dd, J = 3.6, 6.2 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 558.0 [M+H]
実施例11
Figure 0007214925000047
化合物11-2
11-1(7.5g、50.68mmol)、11-1A(10.1g、48.15mmol)、Pd(dppf)Cl(4.1g、5.07mmol)、及び炭酸ナトリウム(10.7g、101.36mmol)をDME(225mL)と水(50mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を90℃に加熱して12時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1/0~0/1、V/V)で分離して化合物11-2を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 7.56-7.52 (m, 1H), 7.20-7.18 (m, 1H), 7.12-7.03 (m, 1H), 6.72-6.70 (m, 1H), 4.31 - 4.29 (m, 2H), 3.87 - 3.85 (m, 2H), 2.54 - 2.51 (m, 2H) 。
化合物11-3
11-2(1.8g、9.20mmol)、11-2A(4.6g、32.11mmol)、ヨウ化ナトリウム(450mg、3.00mmol)をTHF(42mL)溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を80℃に加熱して12時間攪拌した。反応溶液にジクロロメタン(20mL)と水(20mL)を加え、分層し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物11-3を得た。MS (ESI) m/z:246.2[M+H]
化合物11-4
11-3(2g、8.14mmol)のジクロロメタン(20mL)溶媒にm-クロロペルオキシ安息香酸(4.1g、20.27mmol、85%)を加えた。反応混合物を65℃に加熱して12時間攪拌した。反応溶液にチオ硫酸ナトリウム(20g)、水(200mL)とジクロロメタン(200mL)を加え、30分間攪拌した。炭酸ナトリウム(15g)を加えて20分間攪拌した。分層し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0~1/1、V/V)で分離して化合物11-4を得た。 HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.51-7.49 (m, 1H), 7.35-7.33 (m, 1H), 7.20-7.16 (m, 1H), 4.23 - 4.21 (m, 1H), 4.13 - 4.08 (m, 1H), 3.82 - 3.80 (m, 2H), 2.30 - 2.25 (m, 1H), 1.77 - 1.67 (m, 2H)。
化合物11-5
11-4(100mg、382.19μmol)をオキシ塩化リン(2mL)に加え、90℃に加熱して12時間攪拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)に加え、酢酸エチル(20×1mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物11-5を得た。 MS (ESI) m/z: 280.1 [M+H]
化合物11-6
11-5(100mg、357.02μmol)、及び11-3A(125.9mg、714.04μmol)のTHF(1mL)溶媒にカリウムtert-ブトキシド(1.8mL、1M)を加えた。反応混合物を25℃で3時間攪拌した。反応溶液に水(10mL)と酢酸エチル(10mL)を加え、分層し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=5/1、V/V)で分離して化合物11-6を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 6.89 (d, J=1.4 Hz, 1H), 6.67 (d, J=1.4 Hz, 1H), 4.38 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.18 - 4.01 (m, 2H), 3.94 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.67 - 3.47 (m, 2H), 2.57 - 2.48 (m, 1H), 2.41 - 2.27 (m, 1H), 2.21 - 2.09 (m, 1H), 0.93 - 0.88 (m, 1H), 0.91 (s, 8H), 0.15 - 0.05 (m, 6H)。
化合物11-7
11-6(100mg、238.12μmol)、1A-4(116mg、285.74μmol)、Pd(dppf)Cl2(38.9mg、47.62μmol)、及び炭酸ナトリウム(50.5mg、476.23μmol)をジオキサン(1mL)と水(0.2mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を90℃に加熱して3時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=3/1、V/V)で分離した後、更にカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で分離(NH4HCO3-MeCN-H2O)して化合物11-7を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.94 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.93 (d, J=4.6 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.63 (br d, J=8.6 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.33 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.62 (d, J=1.0 Hz, 1H), 4.45 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.20 - 4.04 (m, 2H), 3.99 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.68 - 3.49 (m, 2H), 2.59 (ddd, J=3.2, 6.4, 9.8 Hz, 1H), 2.43 - 2.32 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.26 - 2.17 (m, 1H), 1.56 (s, 4H), 0.91 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
化合物11
11-7(120mg、180.79μmol)のTHF(3mL)にHCl(12M、0.03mL)を加え、反応溶液を20℃で3時間攪拌した。反応溶液を水(10mL)で希釈した後、飽和NaHCO溶液でpH=8に調節し、酢酸エチル(10×1mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物11を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.97-8.92 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.95-7.90 (br d, J=4.8 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.64-7.58(br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.36-7.30 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.68 (s, 1H), 4.59 - 4.50 (m, 2H), 4.17 - 3.97 (m, 4H), 3.67 - 3.49 (m, 2H), 3.27-3.23 (t, J=5.8 Hz, 1H), 2.53 - 2.42 (m, 1H), 2.41 - 2.30 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.23 - 2.11 (m, 1H)。MS (ESI) m/z: 550.3 [M+H]
化合物11Aと化合物11B
化合物11をSFC分離(キラルカラム:DAICEL CHIRALPAK AD-H(250mm*30mm,5μm),移動相A:エタノール(0.05%のDIEAを含有);移動相B:二酸化炭素)して化合物11A(保持時間:1.325min)と化合物11B(保持時間:1.422min)を得た。化合物11A:HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.97-8.92 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.95-7.90 (br d, J=4.8 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.64-7.58(br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.36-7.30 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.68 (s, 1H), 4.59 - 4.50 (m, 2H), 4.17 - 3.97 (m, 4H), 3.67 - 3.49 (m, 2H), 3.27-3.23 (t, J=5.8 Hz, 1H), 2.53 - 2.42 (m, 1H), 2.41 - 2.30 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.23 - 2.11 (m, 1H)。MS (ESI) m/z: 550.0 [M+H],100% (ee%)。化合物11B:HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.97-8.92 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.95-7.90 (br d, J=4.8 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.64-7.58(br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.36-7.30 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.68 (s, 1H), 4.59 - 4.50 (m, 2H), 4.17 - 3.97 (m, 4H), 3.67 - 3.49 (m, 2H), 3.27-3.23 (t, J=5.8 Hz, 1H), 2.53 - 2.42 (m, 1H), 2.41 - 2.30 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.23 - 2.11 (m, 1H)。MS (ESI) m/z: 550.0 [M+H],97.5% (ee%)。
実施例12
Figure 0007214925000048
化合物12-2
12-1(480mg、2.46mmol)、1A-4(1g、2.46mmol)、Pd(dppf)Cl(400mg、489.81μmol)、及び炭酸ナトリウム(520mg、4.91mmol)をジオキサン(20mL)と水(4mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して2時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~5/1、V/V)で分離して化合物12-2を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.92 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 2H), 7.93 (d, J=4.2 Hz, 1H), 7.76 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.66 (dd, J=2.2, 8.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.44 (s, 3H)。
化合物12-3
12-2(300mg、683.60μmol)、1-1A(156mg、764.56μmol)とPd(dppf)Cl(120mg、146.94μmol)及び炭酸セシウム(450mg、1.38mmol)をDME(10mL)とHO(2mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、110℃に加熱して16時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~5/1、V/V)で分離して化合物12-2を得た。 MS (ESI) m/z: 501.2 [M+H]
化合物12-4
12-3(80mg、159.83μmol)のジクロロメタン(2mL)溶媒にm-クロロペルオキシ安息香酸(65mg、320.17μmol、85%)を加えた。反応混合物を15℃で1時間攪拌した。反応溶液に水(2mL)とジクロロメタン(3mL)を加え、分層し、有機相を飽和亜硫酸ナトリウム(1mL)で洗浄し、有機相を濃縮して化合物12-4を得た。MS (ESI) m/z: 533.3 [M+H]
化合物12-5
1A-2(16mg、109.45μmol)のジオキサン(2mL)溶液に水素化ナトリウム(16mg、400.04μmol、60%)を加えた。12-4(55mg、103.28μmol)を前記混合物に加え、15℃で1時間攪拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム溶液(3mL)を加え、酢酸エチル(5×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物12-5を得た。MS (ESI) m/z: 599.4 [M+H]
化合物12
12-5(50mg、83.53μmol)のDMF(2mL)にHCl(2M、0.15mL)を加え、反応溶液を15℃で1時間攪拌した。反応溶液に飽和NaHCO溶液(5mL)を加え、酢酸エチル(5×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で分離(HCOOH-MeCN-HO)して化合物12を得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.80 (s, 1H), 9.02-8.97 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.24-8.20 (d, J=4.4 Hz, 1H), 7.89-7.86 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.87-7.83 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.39-7.34 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.91 (br s, 1H), 4.36-4.31 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.96 - 3.88 (m, 1H), 3.87 - 3.81 (m, 1H), 3.75-3.70 (br t, J=4.8 Hz, 2H), 3.60 - 3.52 (m, 1H), 2.64-2.58 (td, J=4.8, 14.0 Hz, 1H), 2.38 (s, 3H), 1.99-1.89 (ddd, J=5.8, 8.6, 14.2 Hz, 1H), 1.88 - 1.80 (m, 1H), 1.49-1.40 (dd, J=3.8, 9.2 Hz, 1H), 1.16-1.10 (dd, J=3.8, 6.4 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 515.1 [M+H]
実施例13
Figure 0007214925000049
化合物13-1
2-1(100mg、204.96μmol)、及び13-1A(100mg、533.75μmol)のトルエン(4mL)溶液に、Pddba(30mg、32.76μmol)、Ruphos(30mg、64.29μmol)と炭酸セシウム(150mg、460.38μmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を120℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液を濃縮した後、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=3/1、V/V)で分離して化合物13-1を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.93 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.92 (br d, J=4.6 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.62 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.30 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.76 (quin, J=5.6 Hz, 1H), 4.22 (t, J=7.6 Hz, 2H), 4.06 - 3.99 (m, 1H), 3.98 - 3.93 (m, 1H), 3.84 - 3.77 (m, 2H), 3.62 (td, J=5.4, 11.2 Hz, 1H), 3.45 (ddd, J=5.4, 8.8, 11.2 Hz, 1H), 2.57 (td, J=4.8, 14.0 Hz, 1H), 2.10 - 2.03 (m, 1H), 1.81 (td, J=4.6, 9.2 Hz, 1H), 1.37 (dd, J=3.8, 9.2 Hz, 1H), 0.99 (dd, J=3.8, 6.4 Hz, 2H), 0.93 - 0.90 (m, 9H), 0.11 - 0.07 (m, 6H)。
化合物13
13-1(80mg、125.24μmol)のジクロロメタン(4mL)にTFA(1mL)を加え、反応溶液を15℃で13時間攪拌した。反応溶液をジクロロメタン(10mL)で希釈した後、飽和NaHCO溶液でpH=8に調節し、ジクロロメタン(10×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で分離(HCOOH-MeCN-HO)して化合物13を得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.69 (s, 1H), 9.02-8.97 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.22-8.18 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.77-7.73 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 7.64-7.61 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.35-7.30 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.12 (br s, 1H), 5.77 - 5.36 (m, 1H), 4.64 - 4.50 (m, 1H), 4.18-4.14 (br t, J=7.2 Hz, 2H), 3.96-3.92 (dd, J=4.6, 11.2 Hz, 1H), 3.83-3.79 (d, J=10.2 Hz, 1H), 3.75 - 3.61 (m, 2H), 3.51-3.47 (td, J=5.6, 11.4 Hz, 1H), 3.42 - 3.37 (m, 2H), 2.23 (s, 3H), 1.98-1.94 (ddd, J=5.6, 8.2, 13.8 Hz, 1H), 1.77 - 1.70 (m, 1H), 1.29-1.27 (dd, J=3.6, 9.0 Hz, 1H), 0.95-0.90 (dd, J=3.6, 6.0 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 525.2 [M+H]
実施例14
Figure 0007214925000050
化合物14-1
0℃で、1A-2(11.8g、80.72mmol)のTHF(100 mL)溶液に水素化ナトリウム(5.41g、135.14mmol、純度:60%)を加え、20℃に昇温させて30分間攪拌した。0℃で、当該混合溶液に11-1(10g、67.57mmol)を加え、20℃に昇温させて4時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、合わせた抽出溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=100/0~80/1、V/V)で分離して14-1を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.55 - 7.49 (m, 1H), 6.90 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.71 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.71 (t, J=3.6 Hz, 1H), 4.58 - 4.43 (m, 2H), 4.05 (ddd, J=3.6, 5.8, 11.6 Hz, 1H), 3.90 (ddd, J=3.2, 8.0, 11.4 Hz, 1H), 3.81 (ddd, J=3.6, 6.4, 11.4 Hz, 1H), 3.58 - 3.49 (m, 1H), 1.91 - 1.80 (m, 1H), 1.79 - 1.70 (m, 1H), 1.68 - 1.50 (m, 4H)。
化合物14-2
14-1(10g、38.80mmol)、2-1A-1(20g、78.76mmol)とPd(dppf)Cl(2.75g、3.76mmol)、及び酢酸カリウム(11.5g、117.18mmol)をDMF(200mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、100℃に加熱して8時間攪拌した。反応溶液を濾過して化合物14-2の溶液を得た。MS (ESI): m/z 268.2 [M+H]
化合物14-3
14-2(9.6g、35.94mmol)、14-2A(6g、31.91mmol)、Pd(dppf)Cl(2.4g、3.28mmol)、及び炭酸ナトリウム(7.2g、67.93mmol)をDMF(240mL)と水(48mL)の混合溶媒に加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して3時間攪拌した。反応溶液に水(300mL)を加え、酢酸エチル(200×2mL)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100×2mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=16/1~10/1、V/V)で分離して化合物14-3を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.65 (dd, J=7.4, 8.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.74 - 4.71 (m, 1H), 4.70 - 4.59 (m, 2H), 4.43 (t, J=2.6 Hz, 2H), 4.10 (ddd, J=3.2, 5.8, 11.6 Hz, 1H), 3.97 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.94 - 3.77 (m, 2H), 3.57 - 3.49 (m, 1H), 2.77 (tt, J=2.8, 5.6 Hz, 2H), 1.91 - 1.82 (m, 1H), 1.80 - 1.71 (m, 1H), 1.70 - 1.62 (m, 2H), 1.58 - 1.52 (m, 2H)。
化合物14-4
0℃で、14-3(2g、6.05mmol)とクロロヨードメタン(2g、18.16mmol)のNMP(20mL)溶液にリチウムtert-ブトキシド(1.45g、18.16mmol)のNMP(20mL)溶液を滴下して加え、20℃に昇温させて12時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)と水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、合わせた抽出溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/0~8/1)で分離して14-4を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.66 - 7.53 (m, 1H), 7.04 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 5.57 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.74 - 4.67 (m, 1H), 4.62 (ddd, J = 3.8, 6.2, 11.6 Hz, 1H), 4.55 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.47 (ddd, J = 3.8, 6.4, 11.7 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.11 - 4.02 (m, 1H), 3.98 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.91 (ddd, J = 3.2, 8.0, 11.2 Hz, 1H), 3.87 - 3.77 (m, 1H), 3.57 - 3.48 (m, 1H), 2.78 (ddd, J = 0.8, 4.6, 7.2 Hz, 1H), 1.89 - 1.81 (m, 1H), 1.77 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 1.76 - 1.70 (m, 1H), 1.68 - 1.57 (m, 2H), 1.57 - 1.49 (m, 2H)。
化合物14-5
14-4(1.5g、4.38mmol)のメタノール(20mL)溶液に、Pd/C(10%、400mg)を加え、水素ガス(15psi)雰囲気下で、20℃で1時間攪拌した。反応溶液を濾過した後、濃縮して化合物14-5の粗成生物を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.62 - 7.56 (m, 1H), 6.93 (dd, J=4.2, 7.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.73 (t, J=3.6 Hz, 1H), 4.65 - 4.49 (m, 2H), 4.19 - 4.13 (m, 1H), 4.09 (dddd, J=1.6, 3.8, 5.6, 11.2 Hz, 1H), 4.05 - 4.01 (m, 1H), 3.93 (ddd, J=3.2, 8.0, 11.2 Hz, 1H), 3.89 - 3.79 (m, 2H), 3.58 - 3.48 (m, 2H), 2.59 - 2.49 (m, 1H), 2.28 (dd, J=5.0, 12.4 Hz, 1H), 2.12 - 2.00 (m, 1H), 1.94 - 1.83 (m, 1H), 1.82 - 1.72 (m, 1H), 1.71 - 1.64 (m, 1H), 1.62 (s, 1H), 1.59 - 1.54 (m, 2H), 1.49 (d, J=5.0 Hz, 1H)。
化合物14-6
2-1A-1(884.79mg、3.48mmol)、[Ir(COD)OMe](200mg、301.72μmol)、及びdtbpy(162.10mg、603.94μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、80℃に加熱して5分間攪拌した。次に、14-5(800mg、2.32mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加え、80℃で4時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濃縮して化合物14-6の粗成生物を得た。MS (ESI): m/z 305.1 [M+H-THP]
化合物14-7
14-6(500mg、1.39mmol)、14-5A(600mg、1.28mmol)とPd(dppf)Cl(93.66mg、128.00μmol)、及び炭酸ナトリウム(271.33mg、2.56mmol)をジオキサン(10mL)と水(2mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、80℃に加熱して2時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した後酢酸エチル(30mL)を加え、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄した後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~5/1)で分離して14-7を得た。MS (ESI): m/z 623.3 [M+H]
化合物14
14-7(50mg、80.30μmol)のジクロロメタン(1mL)にTFA(0.5mL)を加え、反応溶液を20℃で0.5時間攪拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH=8に調節し、ジクロロメタン(20×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/2、V/V)で分離して化合物14を得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.71 (s, 1H), 9.02-8.95 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.21-8.18 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.82-7.74 (dd, J = 2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.39-7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.89-4.83 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.39-4.32 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 4.10-4.05 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.98-4.86 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.82 - 3.68 (m, 3H), 3.55 - 3.49 (m, 1H), 2.61 - 2.55 (m, 1H), 2.46-2.38 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.02 - 1.93 (m, 1H), 1.54-1.47 (d, J = 5.4 Hz, 1H)。MS (ESI): m/z 539.2 [M+H]
化合物14Aと14B
化合物14をSFCキラル分離(キラルカラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm*30mm,10μm),移動相A:イソプロパノール(0.05%のDIEAを含有);移動相B:二酸化炭素)して化合物14A(保持時間:1.702min)と化合物14B(保持時間:1.815min)を得た。化合物14A:HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.71 (s, 1H), 9.02-8.95 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.21-8.18 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.82-7.74 (dd, J = 2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.39-7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.89-4.83 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.39-4.32 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 4.10-4.05 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.98-4.86 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.82 - 3.68 (m, 3H), 3.55 - 3.49 (m, 1H), 2.61 - 2.55 (m, 1H), 2.46-2.38 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.02 - 1.93 (m, 1H), 1.54-1.47 (d, J = 5.4 Hz, 1H)。MS (ESI): m/z 539.2 [M+H] ,100% (ee%)。化合物14B:HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.71 (s, 1H), 9.02-8.95 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.21-8.18 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.82-7.74 (dd, J = 2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.39-7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.89-4.83 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.39-4.32 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 4.10-4.05 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.98-4.86 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.82 - 3.68 (m, 3H), 3.55 - 3.49 (m, 1H), 2.61 - 2.55 (m, 1H), 2.46-2.38 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.02 - 1.93 (m, 1H), 1.54-1.47 (d, J = 5.4 Hz, 1H)。MS (ESI): m/z 539.2 [M+H] ,100% (ee%)。
実施例15
Figure 0007214925000051
化合物15
2-1(200mg、409.92μmol)、及び15-1A(84.97mg、942.81μmol)のトルエン(5mL)溶液に、Pddba(37.54mg、40.99μmol)、Brettphos(44.01mg、81.98μmol)と炭酸セシウム(267.12mg、819.84μmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を100℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(10mL)で希釈した後濾過し、濾液を濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で分離(HCOOH-MeCN-HO)して化合物15を得た。HNMR (400 MHz, CDOD) δ 8.94-8.92 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.16-8.12 (dd, J = 1.0, 5.0 Hz, 1H), 7.72-7.66 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 7.66-7.63 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.37-7.32 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.90-6.87 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.60-6.58 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 4.60 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 4.10 - 4.05 (m, 1H), 3.98-3.92 (m, 1H), 3.64 - 3.61 (m, 1H), 3.54 - 3.46 (m, 1H), 2.60-2.58 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.06 - 1.98 (m, 1H), 1.85 - 1.76 (m, 1H), 1.43-1.38 (m, 1H), 1.33 (s, 6H), 1.06-1.04 (m, 1H)。MS (ESI) m/z: 542.1 [M+H]
実施例16
Figure 0007214925000052
化合物16-2
-78℃で、16-1(10g、51.96mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液にn-ブチルリチウム(23mL、2.5M)を加え、30分間攪拌した。-78℃で、当該混合溶液に16-1A(4.92g、57.16mmol)を加え、25℃に昇温させて0.5時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム溶液(40mL)を加え、ジクロロメタン(40mL×2)で抽出し、合わせた抽出溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~5/1、V/V)で分離して化合物16-2を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.72 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.47 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.28 (d, J=7.2 Hz, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.24 - 4.14 (m, 2H), 4.05 - 4.00 (m, 1H), 3.96 - 3.92 (m, 1H), 2.45 (td, J=8.8, 13.0 Hz, 1H), 2.32 - 2.22 (m, 1H)。
化合物16-3
16-2(6g、30.06mmol)のトルエン(80mL)溶液にp-トルエンスルホン酸(11.5g、60.46mmol)を加え、110℃に昇温させて16時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(40mL)と酢酸エチル(100mL)を加え、分層し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=50/1~20/1、V/V)で分離して化合物16-3を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.64 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.23 (dd, J=5.2, 7.8 Hz, 2H), 6.68 (quin, J=2.0 Hz, 1H), 5.08 (dt, J=2.0, 5.0 Hz, 2H), 4.91 (dt, J=2.0, 5.0 Hz, 2H)。
化合物16-4
カリウムtert-ブトキシド(3.71g、33.04mmol)、11-2A-1(7.3g、33.17mmol)の混合物にDMSO(50mL)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を25℃に加熱して1時間攪拌した。反応溶液に16-3(1g、5.51mmol)のDMSO(5mL)溶液を加え、反応混合物を70℃に加熱して6時間攪拌した。反応混合物に水(180mL)を加え、酢酸エチル(30×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1、V/V)で分離して化合物16-4を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 7.46 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.88 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.11 - 4.04 (m, 2H), 3.89 - 3.78 (m, 2H), 2.08 (ddd, J=2.8, 5.2, 8.0 Hz, 1H), 1.32 (dd, J=4.4, 8.0 Hz, 1H), 1.07 (t, J=4.6 Hz, 1H)。
化合物16-5
2-1A-1(1.08g、4.25mmol)、[Ir(COD)OMe](70mg、105.60μmol)、及びtmphen(50mg、211.59μmol)をメチルtert-ブチルエーテル(20mL)に加えた。反応混合物に窒素ガス保護下で、16-4(770mg、3.94mmol)を加え、80℃に加熱して3時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液を濃縮して化合物16-5の粗成生物を得た。MS (ESI): m/z 240.3 [M-84+2H]
化合物16-6
16-5(1.2g、3.73mmol)、14-5A(1.4g、3.90mmol)とPd(dppf)Cl・DCM(300mg、367.36μmol)、及び炭酸ナトリウム(800mg、7.55mmol)をジオキサン(50mL)と水(10mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、100℃に加熱して3時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した後酢酸エチル(20mL)と水(10mL)を加え、分層し、水相を酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~5/1)で分離して16-6を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.92 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.94 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.60 - 7.51 (m, 2H), 7.32 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.10 (d, J=1.2 Hz, 1H), 6.90 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.19 - 4.14 (m, 2H), 3.95 - 3.87 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.24 - 2.17 (m, 1H), 1.48 - 1.41 (m, 1H), 1.20 - 1.15 (m, 1H)。
化合物16-7
16-6(900mg、1.90mmol)、及び11-3A(400mg、2.27mmol)のトルエン(30mL)溶液に、Pddba(180mg、196.57μmol)、Brettphos(200mg、372.60μmol)と炭酸セシウム(1.26g、3.87mmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応混合物を110℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~6/1)で分離して化合物16-7を得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.65 (s, 1H), 8.95 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.14 (d, J=4.6 Hz, 1H), 7.70 (dd, J=2.0, 8.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.29 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.68 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.31 (br d, J=2.8 Hz, 1H), 4.07 - 3.97 (m, 2H), 3.90 - 3.86 (m, 2H), 3.79 - 3.69 (m, 2H), 2.17 (s, 3H), 2.15 - 2.09 (m, 1H), 1.33 (dd, J=3.8, 7.8 Hz, 1H), 1.13 (t, J=7.2 Hz, 1H), 0.96 - 0.91 (m, 1H), 0.80 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
化合物16
16-7(300mg、488.81μmol)のテトラヒドロフラン(10mL)に塩酸(1mL、4M)を加え、反応溶液を25℃で1時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル(20mL)で希釈した後、飽和NaHCO溶液でpH=8に調節し、酢酸エチル(10×3mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、薄層シリカゲルプレート(PE/EA=1/1、V/V)で分離して化合物16を得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.70 (s, 1H), 9.06-8.95 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.23-8.18 (d, J=4.2 Hz, 1H), 7.77-7.71 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.64 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.39-7.31 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.59-6.54 (d, J=1.0 Hz, 1H), 4.86-4.81 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.35-4.30 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.13 - 4.03 (m, 2H), 3.83 - 3.70 (m, 4H), 2.24 (s, 3H), 2.22-2.08 (ddd, J=2.4, 5.0, 7.8 Hz, 1H), 1.40-1.32 (dd, J=3.6, 7.8 Hz, 1H), 1.02-0.96 (t, J=4.4 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 500.4 [M+H]
化合物16Aと16B
化合物16をSFCキラル分離(キラルカラム:DAICEL CHIRALCEL OJ-H(250mm*30mm,5μm),移動相A:エタノール(0.05%のDIEAを含有);移動相B:二酸化炭素)して化合物16A(保持時間:1.487min)と化合物16B(保持時間:1.590min)を得た。
化合物16A:HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.70 (s, 1H), 9.06-8.95 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.23-8.18 (d, J=4.2 Hz, 1H), 7.77-7.71 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.64 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.39-7.31 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.59-6.54 (d, J=1.0 Hz, 1H), 4.86-4.81 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.35-4.30 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.13 - 4.03 (m, 2H), 3.83 - 3.70 (m, 4H), 2.24 (s, 3H), 2.22-2.08 (ddd, J=2.4, 5.0, 7.8 Hz, 1H), 1.40-1.32 (dd, J=3.6, 7.8 Hz, 1H), 1.02-0.96 (t, J=4.4 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 500.4 [M+H],100% (ee%)。
化合物16B:HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.70 (s, 1H), 9.06-8.95 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.23-8.18 (d, J=4.2 Hz, 1H), 7.77-7.71 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.64 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.39-7.31 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.59-6.54 (d, J=1.0 Hz, 1H), 4.86-4.81 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.35-4.30 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.13 - 4.03 (m, 2H), 3.83 - 3.70 (m, 4H), 2.24 (s, 3H), 2.22-2.08 (ddd, J=2.4, 5.0, 7.8 Hz, 1H), 1.40-1.32 (dd, J=3.6, 7.8 Hz, 1H), 1.02-0.96 (t, J=4.4 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 500.4 [M+H],99.7% (ee%)。
化合物16B
Figure 0007214925000053
化合物16B-1
-70℃で、アセトニトリル(54.60g、1.33mol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液にn-ブチルリチウム(500mL、2.5M)を加え、1時間攪拌した。-70℃で、当該混合液に11-1(65g、439.22mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液を加え、1時間攪拌した後、25℃に昇温させて1時間攪拌した。反応混合物に水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合わせた抽出溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物16B-1の粗成生物を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.74 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.43 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.94 (s, 2H)。
化合物16B-3
-30℃で、16B-1(130g、852.01mmol)、及び16B-2(80.5g、870.04mmol)のメチルtert-ブチルエーテル(1.2L)溶液にLiHMDS(940.79mL、1M)を滴下し、-10~0℃に昇温させて2時間攪拌した。-30℃で、当該混合液にNaHMDS(855.26mL、1M)を滴下して加え、25℃に昇温させて16時間攪拌した。反応混合物に水(40mL)を加え、反応溶液を濃縮して化合物16B-3の粗成生物を得た。
化合物16B-4
16B-3(180g、862.71mmol)のエタノール(1L)溶液に水酸化カリウム(900mL、2M)を滴下し、80℃に昇温させて4時間攪拌して化合物16B-4の混合溶液を得た。
化合物16B-5
50℃で、当該16B-4の混合溶液に塩酸(740mL、6M)を滴下して加え、60℃に昇温させて1時間攪拌した。反応混合物を濃縮した後エタノールを除去し、水相を酢酸エチル(800mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(500mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~10/1)で分離して化合物16B-5を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 8.06 (dd, J=0.8, 7.8 Hz, 1H), 7.63 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=0.8, 7.8 Hz, 1H), 4.41 (dd, J=4.6, 9.2 Hz, 1H), 4.29 (d, J=9.2 Hz, 1H), 3.02 - 2.84 (m, 1H), 2.12 (dd, J=4.2, 7.8 Hz, 1H), 1.54 - 1.38 (m, 1H)。
化合物16B-6
-5℃で、16B-5(44g、209.89mmol)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液に、水素化ホウ素リチウム(100mL、4M)を加え、20℃に昇温させて2時間攪拌した。反応混合物にゆっくりと飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、濾過し、濾液を水(60mL×2)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、粗成生物をPE/EA(10:1、80mL)でスラリー化させて化合物16B-6を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.50 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.07 (dd, J=0.6, 7.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J=7.8 Hz, 1H), 4.66 - 4.53 (m, 1H), 4.32 (dd, J=4.6, 8.3 Hz, 1H), 4.10 (ddd, J=5.2, 9.2, 12.4 Hz, 1H), 3.54 - 3.46 (m, 1H), 3.43 - 3.34 (m, 1H), 3.43 - 3.34 (m, 1H), 1.76 - 1.59 (m, 1H), 1.41 (dd, J=5.6, 8.8 Hz, 1H), 0.85 (t, J=5.6 Hz, 1H)。
化合物16B-7
0℃で、トリフェニルホスフィン(58g、221.13mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液にDEAD(45.03g、258.53mmol)を滴下して加え、0℃で30分間攪拌した。0℃で、当該混合溶液に16B-6(40g、187.21mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)を加え、25℃に昇温させて1時間攪拌した。反応混合物に水(100mL)と酢酸エチル(300mL)を加え、分層し、有機相を水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=100/1~20/1、V/V)で分離して16B-7を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 7.54 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.12 (dd, J=0.6, 7.8 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=0.6, 7.8 Hz, 1H), 4.18 - 4.13 (m, 2H), 3.95 - 3.85 (m, 2H), 2.16 (ddd, J=2.6, 5.2, 8.0 Hz, 1H), 1.40 (dd, J=4.4, 8.0 Hz, 1H), 1.15 (t, J=4.6 Hz, 1H)。
化合物16B-8
110℃で、カリウムtert-ブトキシド(30.6g、272.70mmol)と1A-2(24g、164.18mmol)のジオキサン(200mL)溶液に16B-7(26.7g、136.47mmol)を加え、110℃で1時間攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液を濃縮した後、水(100mL)と酢酸エチル(200mL)を加えた。分層し、有機相を水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=50/1~20/1、V/V)で分離して16B-8を得た。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 7.50 - 7.42 (m, 1H), 6.59 (t, J=8.0 Hz, 2H), 4.70 (t, J=3.6 Hz, 1H), 4.53 - 4.39 (m, 2H), 4.20 - 4.16 (m, 1H), 4.13 - 4.09 (m, 1H), 4.04 (ddd, J=4.0, 5.8, 11.2 Hz, 1H), 3.92 - 3.84 (m, 3H), 3.80 (ddd, J=4.0, 6.8, 11.2 Hz, 1H), 3.57 - 3.48 (m, 1H), 2.12 - 2.07 (m, 1H), 1.89 - 1.81 (m, 1H), 1.79 - 1.71 (m, 1H), 1.68 - 1.60 (m, 2H), 1.58 - 1.48 (m, 2H), 1.39 (dd, J=4.2, 8.0 Hz, 1H), 1.06 (t, J=4.4 Hz, 1H)。
化合物16B-9
2-1A-1(36g、141.77mmol)、[Ir(COD)OMe](2g、3.02mmol)、及びtmphen(1.6g、6.77mmol)をメチルtert-ブチルエーテル(400mL)に置き、16B-8(40g、130.99mmol)を加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、80℃に加熱して4時間攪拌した。反応溶液を濃縮して化合物16B-9の粗成生物を得た。MS (ESI): m/z 350.4 [M-84+2H]
化合物16B-10
16B-9(52g、120.56mmol)、14-5A(48.53g、135.14mmol)とPd(dppf)Cl・DCM(10.4g、12.74mmol)、及び炭酸ナトリウム(26g、245.31mmol)をジオキサン(500mL)と水(100mL)に加えた。反応混合物を窒素ガス保護下で、100℃に加熱して3時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した後、酢酸エチル(400mL)と水(300mL)を加え、分層し、水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=7/1~3/1)で分離して化合物16B-10を得た。HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.83 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.11 (br s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.86 (br d, J=4.6 Hz, 1H), 7.53 (br d, J=8.2 Hz, 1H), 7.40 - 7.32 (m, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.46 (s, 1H), 6.43 (s, 1H), 4.62 (t, J=3.6 Hz, 1H), 4.51 - 4.35 (m, 2H), 4.13 - 4.06 (m, 1H), 4.05 - 3.97 (m, 2H), 3.86 - 3.71 (m, 4H), 3.51 - 3.40 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.05 (ddd, J=2.6, 5.0, 7.8 Hz, 1H), 1.82 - 1.63 (m, 2H), 1.57 - 1.39 (m, 4H), 1.37 - 1.30 (m, 1H), 1.01 (t, J=4.4 Hz, 1H)。
化合物16B
16B-10(60g、102.81mmol)のDMF(60mL)に塩酸(128.51mL、4M)を加え、反応溶液を40℃で2時間攪拌した。反応溶液を水(2.5L)に加え、得られた混合溶液を濾過し、ケーキを乾燥させた後、ジクロロメタンで溶解させ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=3/1~0/1)で分離して、化合物16Bの粗生成物を得、当該粗成生物をPE/EA(4:1、150mL)の混合溶液に置いて攪拌し、濾過して化合物16Bを得た。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.70 (s, 1H), 9.06-8.95 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.23-8.18 (d, J=4.2 Hz, 1H), 7.77-7.71 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.68-7.64 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.39-7.31 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.59-6.54 (d, J=1.0 Hz, 1H), 4.86-4.81 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.35-4.30 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.13 - 4.03 (m, 2H), 3.83 - 3.70 (m, 4H), 2.24 (s, 3H), 2.22-2.08 (ddd, J=2.4, 5.0, 7.8 Hz, 1H), 1.40-1.32 (dd, J=3.6, 7.8 Hz, 1H), 1.02-0.96 (t, J=4.4 Hz, 1H)。MS (ESI) m/z: 500.4 [M+H],100% ee(キラルカラム:DAICEL CHIRALCEL OJ-H(250mm*30mm,5μm),移動相A:エタノール(0.05%のDIEAを含有);移動相B:二酸化炭素)保持時間:1.592min)。
実験例1:c-RAF酵素活性阻害実験
実験材料:
Figure 0007214925000054
実験ステップ:
(1) 化合物の調製:
試験化合物と参照化合物をDMSOで100μMに希釈し、化合物をEchoで3倍に勾配希釈して、11個濃度勾配の標的プレートを得た。
(2) 実験プロセス:
1)緩衝液の調製:50mMのTris-HCl(pH7.4)、3.5mMのMgCl、150mMのNaCl、1mMのDTT、0.02%のTriton X-100、HO;
2)緩衝液でMEK1とATPの混合溶液を調製し、384中間プレートに5μLの基質混合溶液を加えた;
3)緩衝液でcRAF酵素を希釈し、384中間プレートに5μLを加えた;
4)Bravoで5μLの反応混合溶液を384実験プレートに移し、15秒間遠心分離した後、23℃の恒温インキュベーターに入れて培養した。
5)1時間後、384プレートに5μLのADP-Gloを加え、振とうし、15秒間遠心分離した後、23℃の恒温インキュベーターに入れて培養した。
6)40分後、384実験プレートに10μLのキナーゼ検出試薬を加え、振とうし、15秒間遠心分離した後、23℃の恒温インキュベーターに入れて培養した。
7)1時間後、Envisionでプレートを読み取った。
実験結果:
Figure 0007214925000055
実験結論:本発明の化合物は良好なc-RAF酵素阻害活性を有している。
実験例2:Calu-6(KrasQ61K)抗増殖活性実験
実験材料:
1)実験試薬と消耗品
Figure 0007214925000056
2)実験装置
Figure 0007214925000057
実験ステップ:
細胞播種:
(1)細胞培地:89%のEMEM、10%のウシ血清、及び1%のペニシリン-ストレプトマイシン;
(2)細胞培養フラスコ内の元の培地を除去し、トリプシンで細胞を消化した後カウントし、細胞懸濁液を培地で、1mlあたり3.75×10細胞のプレーティングに必要な細胞密度に希釈した;
(3)細胞プレートの周りの各ウェルに100μLの培地を加え、他のウェルに80μLの細胞懸濁液を加え、5%のCOを含む37℃のインキュベーターで一晩培養した。
投薬:
Echoで化合物を勾配希釈し、薬を投与した後、細胞プレートをインキュベーターに戻させて3日間培養した;
プレートを読み、データを分析:
CTGの添加とプレートの読み取り:細胞プレートの各ウェルに20μLのCellTiterGloを加え、暗所で10分間振とうし、Victor Nivoでプレートを読み取った。
実験結果:
Figure 0007214925000058
実験結論:本発明の化合物はある程度のCalu-6細胞抗増殖活性を有している。
実験例3:HCT-116(KrasG13D)抗増殖活性実験
実験材料:
1)実験試薬と消耗品
Figure 0007214925000059
2)実験装置
Figure 0007214925000060
実験手順:
細胞播種:
(1)細胞培地:89%のMc’Coy 5A、10%のウシ血清、及び1%のペニシリン-ストレプトマイシン;
(2)細胞培養フラスコ内の元の培地を除去し、トリプシンで細胞を消化した後カウントし、細胞懸濁液を培地で、1mlあたり2.5×10細胞のプレーティングに必要な細胞密度に希釈した;
(3)細胞プレートの周りの各ウェルに100μLの培地を加え、他のウェルに80μLの細胞懸濁液を加え、5%のCOを含む37℃のインキュベーターで一晩培養した。
投薬:
化合物を勾配希釈し、投薬した後、細胞プレートをインキュベーターに戻させて3日間培養した;
プレートを読み、データを分析:
CTGの添加とプレートの読み取り:細胞プレートの各ウェルに20μLのCellTiterGloを加え、暗所で10分間振とうし、Victor Nivoでプレートを読み取った。
実験結果:
Figure 0007214925000061
実験結論:本発明の化合物はある程度のHCT-116(KrasG13D)細胞抗増殖活性を有している。
実験例4:HCT116(KrasG13D)ERKリン酸化阻害試験
実験材料:
1.実験試薬と消耗品
Figure 0007214925000062
2.主要装置
Figure 0007214925000063
3.細胞情報
Figure 0007214925000064
実験ステップと方法:
1)細胞を蘇生させて対数増殖期まで培養し、トリプシンで消化して、96ウェルプレートに播種し、インキュベーターで一晩培養した。
2)DMSOで溶解した一連の勾配の化合物を96ウェルプレートに加え、インキュベーターに戻させて、1時間培養した。
3)細胞プレートを取り出し、上清を取り除き、細胞溶解液(1%のブロッキングペプチドを含む)を加え、室温で30分間培養した。
4)ウェルあたり16μLの細胞溶解液をHTRFプレートに移し、次に調製した抗体混合溶液4μLを加えた。
5)一晩の培養した後、Envisionを使用してプレートを読み取り、比率(Ex665/Ex615蛍光強度の比率)にしたがって適合曲線を得、Graphpadの4パラメータフィッティング式Y=Bottom+(Top-Bottom)/(1+10^((LogEC50-X)*HillSlope))によってEC50を計算して得た。
実験結果:
Figure 0007214925000065
実験結論:本発明の化合物は、ある程度のHCT-116 ERKリン酸化阻害活性を有している。
実験例5:Calu-6(KrasQ61K)ERKリン酸化阻害試験
実験材料:
実験試薬と消耗品
Figure 0007214925000066
主要装置
Figure 0007214925000067
細胞情報:
Figure 0007214925000068
実験ステップと方法:
1)細胞を蘇生させて対数増殖期まで培養し、トリプシンで消化して、96ウェルプレートに播種し、インキュベーターで一晩培養した。
2)DMSOで溶解した一連の勾配の化合物を96ウェルプレートに加え、インキュベーターに戻させて、1時間培養した。
3)細胞プレートを取り出し、細胞溶解液(1%のブロッキングペプチドを含む)を加え、室温で30分間培養した。
4)ウェルあたり16μLの細胞溶解液をHTRFプレートに移し、次に調製した抗体混合溶液4μLを加えた。
5)一晩の培養した後、Envisionを使用してプレートを読み取り、比率(Ex665/Ex615蛍光強度の比率)にしたがって適合曲線を得、Graphpadの4パラメータフィッティング式Y=Bottom+(Top-Bottom)/(1+10^((LogEC50-X)*HillSlope))によってEC50を計算して得た。
実験結果:
Figure 0007214925000069
実験結論:本発明の化合物は、ある程度のCalu-6 ERKリン酸化阻害活性を有している。
実験例6:ヒト肺癌Calu-6細胞皮下異種移植腫瘍BALB/cヌードマウスモデルにおける生体内薬力学的実験
実験材料:
1.1 実験動物と飼育環境
1.1.1 実験動物
種類:マウス
系統:BALB/cヌードマウス
到着年齢:6~8週齢
性別:メス
1.1.2飼育環境
物は、SPF級動物室でIVC(独立した空気供給システム、恒温と一定の湿度)ケージで飼育された(ケージあたり3~5匹)。
温度:20~26℃
湿度:40~70%
1.2 化合物情報
Figure 0007214925000070
1.3 腫瘍組織又は細胞情報
細胞:ヒト肺癌Calu-6細胞を体外培養し、EMEM培地に0.2Units/mLのウシインスリン、10%のウシ胎児血清に加え、37℃の5%COインキュベーターで培養した。週に2回トリプシン-EDTAで従来の消化処理をし、継代培養した。細胞の飽和度が80%~90%になり、数量が要件に達すると、細胞を収集し、カウントし、播種した。
1.4 その他の試薬情報
Figure 0007214925000071
1.5 機器情報
Figure 0007214925000072
実験方法とステップ:
2.1 腫瘍細胞の接種
細胞の接種:0.2mLのCalu-6細胞(マトリゲルとの比は1:1)を各マウスの右後部に皮下接種し、平均腫瘍体積が173mmに達した時、群分け投与を開始した。
2.2 群分け
Figure 0007214925000073
注:1:各群のマウスの数;2:投与体積パラメータ:マウスの体重に応じて10μL/g。体重の減少が15%を超える場合は、投与を中止し、体重が10%以内に回復した後、投与した;3:0.5%のMC(メチルセルロース)。
2.3 試験物の調製
Figure 0007214925000074
注1:動物に投与する前に、薬物を穏やかに完全に混合させる必要があり、ソルトールはポリエチレングリコール-15-ヒドロキシステアレートである。
2.4 腫瘍測定と実験指標
週に2回ノギスを使用して腫瘍の直径を測定した。腫瘍体積の計算式は、:V=0.5×a×bであり、aとbは、それぞれ腫瘍の長径と短径を表す。
化合物の抗腫瘍効果はTGI(%)又は相対腫瘍増殖率T/C(%)によって評価された。相対腫瘍増殖率T/C(%)=TRTV/CRTV×100%(TRTV:治療群のRTV平均値;CRTV:陰性対照群のRTV平均値)。腫瘍測定の結果に基づいて相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を計算し、計算式はRTV=V/Vであり、ここで、Vは群分け投与開始時(即ちDo)測定された腫瘍体積であり、Vは特定の測定における腫瘍体積であり、TRTVとCRTVは同じ日のデータを取った。
TGI(%)は、腫瘍増殖阻害率を反映する。TGI(%)=[(1-(特定の治療群の投与終了時の平均腫瘍体積-当該治療群の投与開始時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積-溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。
2.5 統計分析
統計分析は、試験終了時のRTVデータに基づいてSPSSソフトウェアを使用して実行された。群間の比較は、One-way ANOVA分析によって分析され、分散が均一ではない場合(F値に有意差がある場合)、Games-Howell検定を使用して検定した。p<0.05は有意差があると見なされた。
3. 実験結果
3.1 ヒト肺癌ヌードマウスの皮下移植腫瘍の増殖に対する試験物質の阻害効果
本実験では、ヒト肺癌異種移植腫瘍モデルにおける試験物質の有効性を評価し、溶媒対照群を参照として使用した。異なる時点での各群の腫瘍体積は図1と図3に示された通りである。投与群の化合物1(100mg/kg)は、そのT/Cが18.5%で、TGIが100.9%であり、有意な腫瘍抑制効果があり(P<0.01)、化合物投与後のヒト肺癌Calu-6細胞皮下異種移植腫瘍モデルの担癌マウスにおける腫瘍増殖曲線は図1に示された通りである。投与群の化合物16B(100mg/kg)のT/Cは11.4%で、TGIは99.1%であり、有意な腫瘍抑制効果があった(P<0.01)。化合物投与後のヒト肺癌Calu-6細胞皮下異種移植腫瘍モデルの担癌マウスにおける腫瘍増殖曲線は図3に示された通りである。
3.2 体重変化状況
マウスの体重と状態は正常であった。マウスの体重に対する試験物の影響は図2と図4に示された通りである。
実験結論:
本発明の化合物は、皮下異種移植腫瘍を有するマウスにおけるヒト肺癌Calu-6細胞の増殖に対して有意な阻害効果を有している。
実験例7:マウス体内における薬物動態研究実験
実験目的
マウス体内における本発明の化合物の薬物動態パラメータを検出することである。
実験方法
1)実験医薬品:化合物16B;
2)実験動物:4匹のメスCD-1マウスであり、2つの群に分け、群あたり2匹であった;
3)医薬の調製:適量の薬物を秤量してソルトール(体積の5%)、DMSO(体積5%)とPEG-300(体積の25%)の水溶液に溶解させ、注射投与に使用した。適量の薬物を秤量して5%のソルトール水溶液(体積の80%)に分散させた後、PEG-400(体積の20%)を加え、均一に混合し、胃内投与に使用した。ソルトールはポリエチレングリコール-15-ヒドロキシステアレートである。
実験操作
第一群の動物には、静脈内注射によって2mg/kgの投与量で1mg/mLの濃度の化合物を投与した。動物は、投与後0.117、0.333、1、2、4、7、及び24時間で血漿サンプルを収集された;第二群の動物には、胃内投与によって100mg/kgの投与量で10mg/mLの濃度の化合物を投与した。動物は、投与後0.0833、0.25、0.5、1、2、4、6、8、及び24時間で血漿サンプルを収集された;各時点での薬物濃度はLC-MS/MS法によって測定され、得られた試験薬物のパラメーターは下記の表に示された通りである:
Figure 0007214925000075
実験結論
本発明の化合物は、マウス体内において良好な薬物動態特性を有している。
<付記>
本開示は、以下の態様を含む。
<項1>
式(III)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 0007214925000076

(ただし、
XとYはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
Lは-O-、-S-、-S(=O)-、及び-S(=O) -から選択され;
は-CH -、及び単結合から選択され;
とZ はそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
とR はそれぞれ独立してH、F、及びC 1-3 アルキルから選択され、前記C 1-3 アルキルは任意選択で1、2又は3個のR で置換され;

Figure 0007214925000077

から選択され;
はH、及びC 1-3 アルキルから選択され、前記C 1-3 アルキルは任意選択で1、2又は3個のR で置換され;
はH、及びC 1-3 アルキルから選択され、前記C 1-3 アルキルは任意選択で1、2又は3個のR で置換され;
はH、及びFから選択され;
はH、及びCNから選択され;
はH、及びCH から選択され;
はH、F、及びCH から選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、Iから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、及びCH から選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、及びIから選択される。)
<項2>
化合物が式(I’)から選択される、項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 0007214925000078

(ただし、
XとYはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
Lは-O-、-S-、-S(=O)-、及び-S(=O) -から選択され;
とZ はそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
とR はそれぞれ独立してH、F、及びC 1-3 アルキルから選択され、前記C 1-3 アルキルは任意選択で1、2又は3個のR で置換され;

Figure 0007214925000079

から選択され;
はH、及びC 1-3 アルキルから選択され、前記C 1-3 アルキルは任意選択で1、2又は3個のR で置換され;
はH、及びC 1-3 アルキルから選択され、前記C 1-3 アルキルは任意選択で1、2又は3個のR で置換され;
はH、及びFから選択され;
はH、及びCNから選択され;
はH、及びCH から選択され;
はH、F、及びCH から選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、Iから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、及びCH から選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、及びIから選択される。)
<項3>
とR がそれぞれ独立してH、及びFから選択される、項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項4>

Figure 0007214925000080

から選択される、項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項5>
がH、CH 、及びCH CH から選択される、項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項6>
がCH から選択される、項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項7>
構造単位
Figure 0007214925000081

から選択される、項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項8>
構造単位
Figure 0007214925000082

から選択される、項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項9>
構造単位
Figure 0007214925000083

から選択される、項8に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項10>
構造単位
Figure 0007214925000084

から選択される、項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項11>
構造単位
Figure 0007214925000085

から選択される、項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項12>
構造単位
Figure 0007214925000086

から選択される、項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
<項13>
化合物が
Figure 0007214925000087

から選択される、項1、及び3~6のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(ただし、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、Z とZ は項1~5のいずれか1項に定義された通りである。)
<項14>
化合物が
Figure 0007214925000088

から選択される、項13に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(ただし、R 、R 、R とR は項13に定義された通りである。)
<項15>
化合物が下記から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 0007214925000089

Figure 0007214925000090

<項16>
化合物が下記から選択される、項15に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 0007214925000091

<項17>
式(IV-1)、(IV-2)、(IV-3)、及び(IV-4)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 0007214925000092

(ただし、
はハロゲン、-SO Me、-OMs、OTf、OTs、
Figure 0007214925000093

から選択され;
はハロゲン、OH、-SO Me、-OMs、OTf、OTs、及びHから選択され;
、R 、R 、R 、R 、R 、X、Y、Z とZ は項1に定義された通りである。)
<項18>
式(V)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 0007214925000094

(ただし、
はハロゲン、-SO Me、-OMs、OTf、OTs、
Figure 0007214925000095

から選択される。)
<項19>
RAFキナーゼ阻害剤の調製における、項1~18のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
<項20>
癌を治療する医薬の調製における、項1~18のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。

Claims (20)

  1. 式(III)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007214925000096

    (ただし、
    XとYはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
    Lは-O-、-S-、-S(=O)-、及び-S(=O)-から選択され;
    は-CH-、及び単結合から選択され;
    とZはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
    とRはそれぞれ独立してH、F、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;

    Figure 0007214925000097

    から選択され;
    はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
    はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
    はH、及びFから選択され;
    はH、及びCNから選択され;
    はH、及びCHから選択され;
    はH、F、及びCHから選択され;
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、Iから選択され;
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、及びCHから選択され;
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、及びIから選択される。)
  2. 化合物が式(I’)から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007214925000098

    (ただし、
    XとYはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
    Lは-O-、-S-、-S(=O)-、及び-S(=O)-から選択され;
    とZはそれぞれ独立してCH、及びNから選択され;
    とRはそれぞれ独立してH、F、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;

    Figure 0007214925000099

    から選択され;
    はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
    はH、及びC1-3アルキルから選択され、前記C1-3アルキルは任意選択で1、2又は3個のRで置換され;
    はH、及びFから選択され;
    はH、及びCNから選択され;
    はH、及びCHから選択され;
    はH、F、及びCHから選択され;
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、Iから選択され;
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、及びCHから選択され;
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、及びIから選択される。)
  3. とRがそれぞれ独立してH、及びFから選択される、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。

  4. Figure 0007214925000100

    から選択される、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. がH、CH、及びCHCHから選択される、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. がCHから選択される、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. 構造単位
    Figure 0007214925000101

    から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  8. 構造単位
    Figure 0007214925000102

    から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  9. 構造単位
    Figure 0007214925000103

    から選択される、請求項8に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  10. 構造単位
    Figure 0007214925000104

    から選択される、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  11. 構造単位
    Figure 0007214925000105

    から選択される、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  12. 構造単位
    Figure 0007214925000106

    から選択される、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  13. 化合物が
    Figure 0007214925000107

    から選択される、請求項1、及び3~6のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
    (ただし、R、R、R、R、R、R、R、ZとZは請求項1~5のいずれか1項に定義された通りである。)
  14. 化合物が
    Figure 0007214925000108

    から選択される、請求項13に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
    (ただし、R、R、RとRは請求項13に定義された通りである。)
  15. 化合物が下記から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007214925000109

    Figure 0007214925000110
  16. 化合物が下記から選択される、請求項15に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007214925000111
  17. 式(IV-1)、(IV-2)、(IV-3)、及び(IV-4)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007214925000112

    (ただし、
    はハロゲン、-SOMe、-OMs、OTf、OTs、
    Figure 0007214925000113

    から選択され;
    はハロゲン、OH、-SOMe、-OMs、OTf、OTs、及びHから選択され;
    、R、R、R、R、R、X、Y、ZとZは請求項1に定義された通りである。)
  18. 式(V)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 0007214925000114

    (ただし、
    はハロゲン、-SOMe、-OMs、OTf、OTs、
    Figure 0007214925000115

    から選択される。)
  19. RAFキナーゼ阻害剤の調製における、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  20. 癌を治療する医薬の調製における、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
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