JP7213477B2 - 素子チップの製造方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る製造方法を示すフローチャートである。
本実施形態では、基板を準備した後(準備工程S1)、第1の面をプラズマに晒して、外縁領域に溝を形成する(溝形成工程S2)。溝は、分割領域における基板の厚み方向の一部をエッチングすることにより形成される。素子領域は、第1の面側に配線層を備える。配線層はマスクとして機能するため、素子領域における基板はプラズマエッチングされ難い。次いで、素子領域における第2の面にマスクを形成し(マスク形成工程S3)、第2の面をプラズマに晒す(個片化工程S4)。これにより、基板が個片化されて、素子チップが得られる。
本実施形態は、溝形成工程の前に露出工程(S2)が行われること以外、図1に示される製造方法と同じである。露出工程は、基板の外縁領域における第1の面が絶縁膜で被覆されている場合に行われる。露出工程では、溝形成工程の前に外縁領域の絶縁膜を除去し、外縁領域において基板を露出させる。これにより、外縁領域における基板を、プラズマによりエッチングすることが可能になる。絶縁膜の除去方法は特に限定されず、例えば、レーザスクライビング、メカニカルダイシング、プラズマエッチング等により行われる。
本実施形態は図2に示される製造方法と同じであるが、露出工程(S2)がプラズマエッチングにより行われる。これにより、基板へのダメージが抑制される。さらに、続いて行われる溝形成工程もプラズマを用いるため、工程も簡略化される。ただし、絶縁膜を除去するためのプラズマ(以下、第1のプラズマと称する場合がある。)を発生させる条件と、溝を形成するためのプラズマ(以下、第2のプラズマと称する場合がある。)を発生させる条件とは、異なり得る。プラズマにより、外縁領域および内側領域における絶縁膜は除去される。一方、金属材料はエッチングされずに、その下方の半導体層とともに残存する。
フレームは、基板の全体と同じかそれ以上の面積の開口を有した枠体であり、所定の幅および略一定の薄い厚みを有している。フレームは、保持シートおよび基板を保持した状態で搬送できる程度の剛性を有している。フレームの開口の形状は特に限定されないが、例えば、円形や、矩形、六角形など多角形であってもよい。フレームには、位置決めのためのノッチやコーナーカットが設けられていてもよい。フレームの材質としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属や、樹脂等が挙げられる。
保持シートの材質は特に限定されない。なかでも、基板が貼着され易い点で、保持シートは、粘着層と柔軟性のある非粘着層とを含むことが好ましい。
プラズマ処理装置100は、ステージ111を備えている。搬送キャリア20は、保持シート22の基板10を保持している面が上方を向くように、ステージ111に搭載される。ステージ111は、搬送キャリア20の全体を載置できる程度の大きさを備える。ステージ111の上方には、基板10の少なくとも一部を露出させるための窓部124Wを有するカバー124が配置されている。カバー124には、フレーム21がステージ111に載置されている状態のとき、フレーム21を押圧するための押さえ部材107が配置されている。押さえ部材107は、フレーム21と点接触できる部材(例えば、コイルバネや弾力性を有する樹脂)であることが好ましい。これにより、フレーム21およびカバー124の熱が互いに影響し合うことを抑制しながら、フレーム21の歪みを矯正することができる。
基板10の搬入の際、真空チャンバ103内では、昇降ロッド121の駆動により、カバー124が所定の位置まで上昇している。図示しないゲートバルブが開いて搬送キャリア20が搬入される。複数の支持部122は、上昇した状態で待機している。搬送キャリア20がステージ111上方の所定の位置に到達すると、支持部122に搬送キャリア20が受け渡される。搬送キャリア20は、保持シート22の粘着面22Xが上方を向くように、支持部122の上端面に受け渡される。
[第1実施形態]
本実施形態の製造方法は、図3に示すフローに対応する。
まず、ダイシングの対象となる基板を準備する。
(基板)
基板は、複数の素子領域と素子領域を画定する分割領域とを備えるとともに、第1の面および第2の面を備える。素子領域は、半導体層と、半導体層の第1の面側に積層される配線層と、を備える。分割領域における基板をエッチングすることにより、半導体層および配線層を有する素子チップが得られる。
基板の第1の面をプラズマ(第1のプラズマ)に晒して、外縁領域における第2絶縁膜をエッチングする。これにより、外縁領域において基板(半導体層)が露出する。
分割領域102の外縁領域1021において、半導体層11が露出している。一方、内側領域1022では、金属材料13はエッチングされず残存している。素子領域101における配線層12も残存している。金属材料13が配置されていない分割領域102では、全域の配線層12が除去されて半導体層11が露出している。
基板の第1の面をプラズマ(第2のプラズマ)に晒して、外縁領域における基板の厚み方向の一部をエッチングし、溝を形成する。
半導体層がSiを含む場合、半導体層は、例えば、ボッシュプロセスによりプラズマエッチングされる。ボッシュプロセスでは、半導体層が深さ方向に垂直にエッチングされる。ボッシュプロセスは、堆積ステップと、堆積膜エッチングステップと、Siエッチングステップとを順次繰り返すことにより、半導体層を深さ方向に掘り進む。
溝形成工程により、分割領域102の外縁領域1021において、深さd1の第1溝1023が形成されている。一方、内側領域1022および素子領域101では、金属材料13、配線層12および半導体層11はエッチングされていない。金属材料13を備えない分割領域102では、外縁領域1021と同様に半導体層11がエッチングされて、第2溝1024が形成されている。深さd1は、素子領域101における第1の面10Xから第1溝1023の底部1023aまでの距離に基づいて算出される。
素子領域における第2の面にマスクを形成する。このとき、例えば、基板をプラズマ処理装置から搬出し、基板を反転させて第2の面を上方に向けた状態で、マスクが形成される。マスク形成工程の前に、基板を搬送キャリアに保持させてもよい。
マスクの厚みは特に限定されないが、個片化工程におけるプラズマエッチングにより完全には除去されない程度であることが好ましい。マスクの厚みは、例えば、個片化工程においてマスクがエッチングされる量(厚み)を算出し、このエッチング量以上になるように設定される。
基板の第2の面をプラズマ(第3のプラズマ)に晒して、外縁領域に対応する基板を溝に到達するまでエッチングし、基板を素子チップに個片化する。
素子チップを、保持シートから取り外す。
素子チップを、例えば、保持シートの非粘着面側から、保持シートとともに突き上げピンで突き上げる。これにより、素子チップの少なくとも一部は、保持シートから浮き上がる。その後、ピックアップ装置により、素子チップは保持シートから取り外される。一方、分割領域における残存部分は、保持シートに保持させたままでよい。残存部分は、例えば保持シートとともに廃棄される。
本実施形態では、マスク形成工程の前に、基板全体の厚み方向の一部を第2の面側から研削する研削工程が行われる。このこと以外、本実施形態は、第1実施形態と同様に実行される。本実施形態の製造方法は、図5に示すフローに対応する。
10X:第1の面
10Y:第2の面
101:素子領域
101a:第1素子領域
101b:第2素子領域
102:分割領域
102a:残存部分
1021:外縁領域
1022:内側領域
1023:第1溝
1023a:第1溝の底部
1024:第2溝
11:半導体層
12:配線層
13:金属材料
13a:第1金属材料
14:第2絶縁膜
20:搬送キャリア
21:フレーム
21a:ノッチ
21b:コーナーカット
22:保持シート
22X:粘着面
22Y:非粘着面
40:マスク
100:プラズマ処理装置
103:真空チャンバ
103a:ガス導入口
103b:排気口
108:誘電体部材
109:第1の電極
110A:第1の高周波電源
110B:第2の高周波電源
111:ステージ
112:プロセスガス源
113:アッシングガス源
114:減圧機構
115:電極層
116:金属層
117:基台
118:外周部
119:ESC電極
120:第2の電極
121:昇降ロッド
122:支持部
123A:第1の昇降機構
123B:第2の昇降機構
124:カバー
124W:窓部
125:冷媒循環装置
126:直流電源
127:冷媒流路
128:制御装置
129:外周リング
200:素子チップ
300:素子チップ
3102a:残存部分
311:半導体層
312:配線層
313:金属材料
322:保持シート
Claims (6)
- 第1の面および前記第1の面とは反対側の第2の面を備えるとともに、複数の素子領域および前記素子領域を画定する分割領域を備え、前記素子領域は、前記第1の面側に配線層を備え、前記分割領域は、前記素子領域を取り囲むとともに金属材料を含まない外縁領域と、前記外縁領域以外の金属材料を含む内側領域とを備える、基板を準備する準備工程と、
前記基板の前記第1の面をプラズマに晒して、前記外縁領域における前記基板をエッチングし、溝を形成する溝形成工程と、
前記素子領域における前記第2の面にマスクを形成するマスク形成工程と、
前記第2の面をプラズマに晒して、前記外縁領域における前記基板を前記溝に到達するまでエッチングし、前記基板を素子チップに個片化する個片化工程と、を備える、素子チップの製造方法。 - 前記準備工程において準備される前記基板の前記外縁領域における前記第1の面は、絶縁膜で被覆されており、
前記溝形成工程の前に、前記基板の前記第1の面をプラズマに晒して、前記絶縁膜をエッチングし、前記外縁領域において前記基板を露出させる露出工程を備える、請求項1に記載の素子チップの製造方法。 - 前記溝形成工程の前に、前記基板全体の厚み方向の一部を前記第2の面側から研削する研削工程を備える、請求項1または2に記載の素子チップの製造方法。
- 前記マスク形成工程の前に、前記基板全体の厚み方向の一部を前記第2の面側から研削する研削工程を備える、請求項1または2に記載の素子チップの製造方法。
- 前記溝の前記第1の面からの深さは、得られる前記素子チップの厚みの10%以上、50%以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の素子チップの製造方法。
- 前記溝の前記第1の面からの深さは、前記外縁領域の幅の50%以上、1500%以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の素子チップの製造方法。
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JP2003179005A (ja) | 2001-12-13 | 2003-06-27 | Tokyo Electron Ltd | 半導体素子分離方法及び半導体素子分離装置 |
JP2017073438A (ja) | 2015-10-06 | 2017-04-13 | 株式会社ディスコ | デバイスの製造方法 |
JP2018137266A (ja) | 2017-02-20 | 2018-08-30 | Sppテクノロジーズ株式会社 | プラズマ加工方法及びこの方法を用いて製造された基板 |
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