JP7211239B2 - 電子部品の収容方法 - Google Patents

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Description

本発明は電子部品収納パッケージに関し、特に、ダイアタッチフィルムなどの粘着性フィルムが貼り付けられた状態の電子部品を収容するためのパッケージに関する。また、本発明は、このような電子部品を電子部品収納パッケージに収容する方法に関する。
電子部品を出荷する際に用いられる電子部品収納パッケージは、特許文献1及び2に記載されているように、電子部品を収容するためのエンボスが形成されたキャリアテープによって構成されることが一般的である。
特開平10-329866号公報 特開2012-236610号公報
近年においては、薄膜キャパシタ部品やICチップなどの電子部品に対する薄型化の要求が高まっており、中には厚さが50μmに満たない電子部品も存在する。このような超薄型の電子部品は、実装時におけるハンドリングが容易ではないため、ダイアタッチフィルムなどの粘着性フィルムが貼り付けられた状態で出荷されることがある。
粘着性フィルムが貼り付けられた状態で電子部品を出荷する方法としては、ウェーハ状態で出荷する方法が知られている。これに対し、個片化された個々の電子部品をキャリアテープに収容して出荷することは困難であった。これは、粘着性フィルムが貼り付けられた状態の電子部品を通常のキャリアテープに収容すると、粘着性フィルムがキャリアテープに貼り付いてしまい、エンボスから取り出すことが困難となるからである。特に、粘着性フィルムが貼り付けられた電子部品が超薄型である場合、キャリアテープから剥がす際に電子部品が破損するおそれがあった。
ここで、粘着性フィルムとキャリアテープが貼り付かないよう、あらかじめ粘着性フィルムの表面を離型層で覆っておく方法も考えられるが、この場合には、エンボスの内部で電子部品が動いてしまうため、ピックアップツールなどを用いて電子部品をエンボスから取り出す際に吸着ミスが発生するという、新たな問題が生じてしまう。
したがって、本発明は、ダイアタッチフィルムなどの粘着性フィルムが貼り付けられた状態の電子部品を収容することが可能な電子部品収納パッケージを提供することを目的とする。また、本発明は、このような電子部品を電子部品収納パッケージに収容する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面による電子部品収納パッケージは、電子部品を収容するための貫通孔を有するキャリアテープと、キャリアテープに接着され、キャリアテープよりも剛性の低いベースフィルムと、ベースフィルム上の所定の表面に形成され、キャリアテープの貫通孔に露出する離型層とを備えることを特徴とする。
また、本発明の一側面による電子部品の収納方法は、上記の電子部品収納パッケージを用意する工程と、粘着性フィルムが貼り付けられた電子部品を用意する工程と、粘着性フィルムと離型層が接するよう、電子部品を貫通孔に収容する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ダイアタッチフィルムなどの粘着性フィルムが貼り付けられた状態の電子部品であっても、粘着性フィルムと離型層が接するよう、キャリアテープの貫通孔に収容することにより、粘着性フィルムの貼り付きを防止することができる。これにより、粘着性フィルムを有する電子部品が超薄型であっても、個片化した状態で出荷することが可能となる。しかも、電子部品を支えるベースフィルムは、キャリアテープよりも剛性が低いことから、ベースフィルムを介して電子部品を押し上げることが可能となり、これにより電子部品を容易に取り出すことも可能となる。
本発明による電子部品収納パッケージは、ベースフィルム上の所定の表面とは異なる表面に形成され、キャリアテープとベースフィルムを接着する接着層をさらに備えるものであっても構わない。これによれば、キャリアテープとベースフィルムを容易に接着することが可能となる。この場合、接着層は、キャリアテープの貫通孔に露出することなく、キャリアテープとベースフィルムの間に設けられていても構わない。これによれば、接着層と電子部品の接触を防止することが可能となる。
本発明において、貫通孔は、キャリアテープの長手方向に沿って複数設けられており、離型層は、複数の貫通孔と重なるよう、ベースフィルムの長手方向に沿って連続的に設けられていても構わない。これによれば、ベースフィルム上における離型層の位置決めが容易となる。
本発明の他の側面による電子部品収納パッケージは、離型層を有する電子部品を収容するための貫通孔を有するキャリアテープと、キャリアテープに接着され、キャリアテープよりも剛性の低いベースフィルムと、ベースフィルム上の所定の表面に形成され、キャリアテープの貫通孔に露出する接着層とを備えることを特徴とする。
また、本発明の他の側面による電子部品の収納方法は、上記の電子部品収納パッケージを用意する工程と、粘着性フィルムの表面が離型層で覆われた構造を有する電子部品を用意する工程と、離型層と接着層が接するよう、電子部品を貫通孔に収容する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ダイアタッチフィルムなどの粘着性フィルムが離型層で覆われた電子部品であっても、離型層と接着層が接するよう、キャリアテープの貫通孔に収容することにより、貫通孔の内部で電子部品が動くことがなくなる。これにより、ピックアップツールなどを用いて電子部品を貫通孔から取り出す際の吸着ミスを防止することが可能となる。しかも、離型層と粘着性フィルムの接着力よりも離型層と接着層の接着力の方が強ければ、ベースフィルムを介して電子部品を押し上げることにより、粘着性フィルムから離型層を剥離することが可能となる。
本発明において、キャリアテープとベースフィルムは、同じ接着層を介して接着されていても構わない。これによれば、複数の接着剤を用いる必要がないことから、電子部品収納パッケージを容易に作製することが可能となる。
このように、本発明によれば、ダイアタッチフィルムなどの粘着性フィルムが貼り付けられた状態の電子部品を電子部品収納パッケージに収容することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による電子部品収納パッケージ1の構成を説明するための略分解斜視図である。 図2は、図1に示すA-A線に沿った略断面図である。 図3は、図1に示すB-B線に沿った略断面図である。 図4は、電子部品収納パッケージ1に収納することが好適な電子部品40の一例を示す略断面図である。 図5は、電子部品収納パッケージ1に電子部品40を収容する方法を説明するための模式図である。 図6は、電子部品収納パッケージ1から電子部品40を取り出す方法を説明するための模式図である。 図7は、本発明の第2の実施形態による電子部品収納パッケージ2の構成を説明するための略分解斜視図である。 図8は、本発明の第3の実施形態による電子部品収納パッケージ3の構成を説明するための略分解斜視図である。 図9は、電子部品収納パッケージ3の略断面図である。 図10は、変形例による電子部品40Aを構造を示す略断面図である。 図11は、本発明の第4の実施形態による電子部品収納パッケージ4の構成を説明するための略分解斜視図である。 図12は、本実施形態による電子部品収納パッケージ4に収納することが好適な電子部品40Bの一例を示す略断面図である。 図13は、電子部品収納パッケージ4に電子部品40Bを収容する方法を説明するための模式図である。 図14は、電子部品収納パッケージ4から電子部品40Bを取り出す方法を説明するための模式図である。 図15は、変形例による電子部品40Cを構造を示す略断面図である。 図16は、本発明の第5の実施形態による電子部品収納パッケージ5の構成を説明するための略分解斜視図である。 図17は、本発明の第6の実施形態による電子部品収納パッケージ6の構成を説明するための略分解斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による電子部品収納パッケージ1の構成を説明するための略分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態による電子部品収納パッケージ1は、キャリアテープ10と、キャリアテープ10の一方のxy表面に貼り付けられたベースフィルム20と、キャリアテープ10の他方のxy表面に貼り付けられた保護フィルム30とを備えている。図2及び図3には、保護フィルム30を省略した状態における図1のA-A断面及びB-B断面がそれぞれ示されている。
キャリアテープ10は、x方向を長手方向とする支持体であり、x方向に一定の間隔で配列された複数の貫通孔11を有している。貫通孔11は、電子部品を収容する空間を提供するものであり、キャリアテープ10を厚み方向であるz方向に貫通して設けられている。この点において、一般的なキャリアテープのエンボス構造とは相違している。キャリアテープ10とベースフィルム20を接着した場合、ベースフィルム20上における貫通孔11の位置は、図1に示す符号11aに示す位置となる。
キャリアテープ10の材料については特に限定されないが、ポチスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材料を用いることができ、静電気による電子部品の破壊を防止するため、導電性を持たせることが好ましい。また、キャリアテープ10は、電子部品収納パッケージ1の支持体として機能することから、ある程度の厚みを持たせることにより、所定の剛性を確保する必要がある。
ベースフィルム20は、x方向を長手方向とするテープ状のフィルムである。ベースフィルム20の材料については特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材料を用いることができ、静電気による電子部品の破壊を防止するため、導電性を持たせることが好ましい。また、ベースフィルム20の厚さはキャリアテープ10よりも十分に薄く、少なくともキャリアテープ10よりも剛性が低く、変形しやすい部材である必要がある。
ベースフィルム20の表面の互いに異なる領域には、離型層21及び接着層22がそれぞれ形成されている。離型層21は、シリコーン化合物やフッ素樹脂など、表面自由エネルギーの低い材料からなり、少なくとも、ベースフィルム20自体に比べて電子部品に対する粘着性が低い材料を用いる必要がある。符号11aに示すように、キャリアテープ10とベースフィルム20を接着すると、離型層21が貫通孔11から露出する。本実施形態では、複数の貫通孔11と重なるよう、離型層21がベースフィルム20の長手方向に沿って連続的に設けられている。これにより、ベースフィルム20上に離型層21を設ける際に、x方向における離型層21の位置決めが不要となる。また、離型層21のy方向における幅は、貫通孔11のy方向における幅よりも広く、これにより、貫通孔11により露出する部分の全体が離型層21で覆われることになる。
接着層22は、キャリアテープ10とベースフィルム20を接着する部材であり、ベースフィルム20のy方向における端部に沿ってx方向に延在している。本実施形態においては、貫通孔11と重なる部分が全て離型層21で覆われているため、キャリアテープ10とベースフィルム20を接着しても、接着層22が貫通孔11に露出することはない。
保護フィルム30は、貫通孔11を閉塞するためのフィルムであり、電子部品を貫通孔11に収容した後、接着剤などを用いてキャリアテープ10に貼り付けられる。
図4は、本実施形態による電子部品収納パッケージ1に収納することが好適な電子部品40の一例を示す略断面図である。
図4に示す電子部品40は超薄型の薄膜キャパシタであり、支持体41と、支持体41の表面に形成され、複数の導体層と複数の絶縁層が交互に積層されたキャパシタ層Cと、キャパシタ層Cを埋め込む樹脂層42を備えている。キャパシタ層Cを構成する複数の導体層のうち、偶数番目に位置する導体層は、貫通導体43及び再配線層44を介して端子電極E1に接続され、奇数番目に位置する導体層は、貫通導体43及び再配線層44を介して端子電極E2に接続される。端子電極E1,E2は電子部品40の上面に形成されている。一方、電子部品40の裏面は、粘着性フィルムであるダイアタッチフィルム45で覆われている。
電子部品40の厚みは50μm未満、例えば30μm程度であり、個片化した後にダイアタッチフィルム45を貼り付けるのは困難である。このことは、ウェーハ状態でダイアタッチフィルム45を貼り付け、この状態で個片化する必要があることを意味する。このように、個片化された電子部品40の出荷後にダイアタッチフィルム45を貼り付けることは困難であり、したがって、ダイアタッチフィルム45を貼り付けた状態で出荷する必要がある。本実施形態による電子部品収納パッケージ1は、このような用途に使用することができる。
図5は、電子部品収納パッケージ1に電子部品40を収容する方法を説明するための模式図である。まず、貫通孔11が形成されたキャリアテープ10と、離型層21及び接着層22が形成されたベースフィルム20を用意し、接着層22を介して両者を貼り合わせる。これにより、貫通孔11には離型層21が露出した状態となる。次に、ダイアタッチフィルム45と離型層21が接するよう、電子部品40を貫通孔11の内部に収容する。上述の通り、離型層21は、シリコーン化合物やフッ素樹脂など、表面自由エネルギーの低い材料からなるため、ダイアタッチフィルム45と接しても、両者間の接着力を低く保つことができる。そして、貫通孔11を閉塞するよう、保護フィルム30をキャリアテープ10に貼り付けることにより、電子部品40の収納作業が完了する。
図6は、電子部品収納パッケージ1から電子部品40を取り出す方法を説明するための模式図である。電子部品収納パッケージ1から電子部品40を取り出す場合、まず、保護フィルム30を剥離する。次に、押し出しピン50を用い、ベースフィルム20を介して電子部品40を裏面側から押し上げる。上述の通り、ベースフィルム20は剛性が低いことから、押し出しピン50を押し上げると、ベースフィルム20は容易に撓み、ダイアタッチフィルム45と離型層21の接触部分は、押し出しピン50によって押された部分のみとなる。これにより、ダイアタッチフィルム45と離型層21の接着力はより一層小さくなることから、図示しないピックアップツールなどを用いて、貫通孔11から電子部品40を容易に取り出すことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態による電子部品収納パッケージ1は、剛性の高いキャリアテープ10と剛性の低いベースフィルム20を備えているとともに、ベースフィルム20の表面に離型層21が設けられていることから、ダイアタッチフィルム45を有する電子部品40を収納した場合であっても、これを容易に取り出すことが可能となる。尚、図4に示した電子部品40は、裏面側にダイアタッチフィルム45が設けられた構成を有しているが、図10に示す電子部品40Aのように、端子電極E1,E2を有する表面側に粘着性フィルムである異方性導電フィルム46が設けられた構成であっても構わない。この場合、粘着性を有する異方性導電フィルム46と離型層21が接するよう、電子部品収納パッケージ1に収容すれば良い。
<第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態による電子部品収納パッケージ2の構成を説明するための略分解斜視図である。
図7に示すように、第2の実施形態による電子部品収納パッケージ2は、離型層21が連続的に形成されておらず、貫通孔11と重なる部分及びその周囲にのみ離型層21が形成され、これがx方向に複数配列されている点において、第1の実施形態による電子部品収納パッケージ1と相違している。その他の構成は、第1の実施形態による電子部品収納パッケージ1と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態が例示するように、本発明において離型層21をx方向に連続的に形成することは必須でなく、複数の離型層21を配列しても構わない。
<第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態による電子部品収納パッケージ3の構成を説明するための略分解斜視図である。
図8に示すように、第3の実施形態による電子部品収納パッケージ3は、貫通孔11と重なる部分の中央部にのみ離型層21が形成されている点において、第2の実施形態による電子部品収納パッケージ2と相違している。その他の構成は、第2の実施形態による電子部品収納パッケージ2と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態が例示するように、本発明において貫通孔11と重なる部分の全てが離型層21で覆われていることは必須でなく、少なくとも電子部品40又は40Aと接する部分に離型層21が設けられていれば足りる。この場合、電子部品40又は40Aとベースフィルム20の直接的な接触が生じない限り、断面図である図9に示すように、離型層21の面積が電子部品40又は40Aの面積よりも小さくても構わない。
<第4の実施形態>
図11は、本発明の第4の実施形態による電子部品収納パッケージ4の構成を説明するための略分解斜視図である。
図11に示すように、第4の実施形態による電子部品収納パッケージ4は、ベースフィルム20の全表面に接着層22が設けられている点において、第1の実施形態による電子部品収納パッケージ1と相違している。したがって、ベースフィルム20に離型層21は設けられていない。その他の構成は、第1の実施形態による電子部品収納パッケージ1と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図12は、本実施形態による電子部品収納パッケージ4に収納することが好適な電子部品40Bの一例を示す略断面図である。
図12に示す電子部品40Bは、ダイアタッチフィルム45の表面が離型層47で覆われている点において、図4に示した電子部品40と相違している。その他の構成は、図4に示した電子部品40と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
離型層47は、シリコーン化合物やフッ素樹脂など、表面自由エネルギーの低い材料からなるカバーフィルムであり、ダイアタッチフィルム45と接しても、両者間の接着力は低く保たれる。
図13は、電子部品収納パッケージ4に電子部品40Bを収容する方法を説明するための模式図である。まず、貫通孔11が形成されたキャリアテープ10と、接着層22が形成されたベースフィルム20を用意し、接着層22を介して両者を貼り合わせる。これにより、貫通孔11には接着層22が露出した状態となる。次に、離型層47と接着層22が接するよう、電子部品40Bを貫通孔11の内部に収容する。上述の通り、離型層47は、シリコーン化合物やフッ素樹脂など、表面自由エネルギーの低い材料からなるが、貫通孔11には接着層22が露出していることから、貫通孔11の内部で電子部品40Bが移動することなく、載置した位置に固定される。ここで、離型層47と接着層22の接着力は、離型層47とダイアタッチフィルム45の接着力よりも強くなるよう、各材料が選択される。そして、貫通孔11を閉塞するよう、保護フィルム30をキャリアテープ10に貼り付けることにより、電子部品40Bの収納作業が完了する。
図14は、電子部品収納パッケージ4から電子部品40Bを取り出す方法を説明するための模式図である。電子部品収納パッケージ4から電子部品40Bを取り出す場合、まず、保護フィルム30を剥離する。次に、押し出しピン50を用い、ベースフィルム20を介して電子部品40Bを裏面側から押し上げる。上述の通り、ベースフィルム20は剛性が低いことから、押し出しピン50を押し上げると、ベースフィルム20は容易に撓む。そして、離型層47と接着層22の接着力は、離型層47とダイアタッチフィルム45の接着力よりも強いことから、離型層47はダイアタッチフィルム45から剥離し、接着層22側に残る。これにより、図示しないピックアップツールなどを用いて、貫通孔11から電子部品40Bを容易に取り出すことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態による電子部品収納パッケージ4は、貫通孔11に接着層22が露出していることから、表面が離型層47で覆われた電子部品40Bを貫通孔11の内部で固定することができる。このため、ピックアップツールなどを用いた電子部品40Bの取り出しを確実に行うことが可能となる。しかも、離型層47とダイアタッチフィルム45の接着力よりも、離型層47と接着層22の接着力が強いことから、押し出しピン50を押し上げることにより、ダイアタッチフィルム45から離型層47が自然に剥離する。このため、離型層47を剥離する専用の工程も不要である。
尚、図12に示した電子部品40Bは、裏面側にダイアタッチフィルム45及び離型層47が設けられた構成を有しているが、図15に示す電子部品40Cのように、端子電極E1,E2を有する表面側に異方性導電フィルム46及び離型層47が設けられた構成であっても構わない。この場合も、離型層47と接着層22が接するよう、電子部品収納パッケージ4に収容すれば良い。
<第5の実施形態>
図16は、本発明の第5の実施形態による電子部品収納パッケージ5の構成を説明するための略分解斜視図である。
図16に示すように、第5の実施形態による電子部品収納パッケージ5は、ベースフィルム20とキャリアテープ10を接着する接着層22と、貫通孔11と重なる部分に設けられた接着層22Aが異なる接着材料からなる点において、第4の実施形態による電子部品収納パッケージ4と相違している。その他の構成は、第4の実施形態による電子部品収納パッケージ4と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態が例示するように、ベースフィルム20とキャリアテープ10を接着する接着層22と、貫通孔11と重なる部分に設けられた接着層22Aが同じ接着材料からなる必要はなく、求められる特性に応じて互いに異なる接着材料を選択しても構わない。
<第6の実施形態>
図17は、本発明の第6の実施形態による電子部品収納パッケージ6の構成を説明するための略分解斜視図である。
図17に示すように、第6の実施形態による電子部品収納パッケージ6は、貫通孔11と重なる部分の中央部にのみ接着層22Aが形成されている点において、第5の実施形態による電子部品収納パッケージ5と相違している。その他の構成は、第5の実施形態による電子部品収納パッケージ5と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態が例示するように、貫通孔11と重なる部分の全てが接着層22又は22Aで覆われていることは必須でなく、少なくとも電子部品40B又は40Cと接する部分に接着層22又は22Aが設けられていれば足りる。この場合、接着層22又は22Aの面積は、電子部品40B又は40Cの面積よりも小さくても構わない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1~6 電子部品収納パッケージ
10 キャリアテープ
11 貫通孔
11a ベースフィルム上における貫通孔の位置
20 ベースフィルム
21 離型層
22 接着層
30 保護フィルム
40,40A~40C 電子部品
41 支持体
42 樹脂層
43 貫通導体
44 再配線層
45 ダイアタッチフィルム
46 異方性導電フィルム
47 離型層
50 ピン
C キャパシタ層
E1,E2 端子電極

Claims (2)

  1. 離型層を有する電子部品を収容するための貫通孔を有するキャリアテープと、前記キャリアテープに接着され、前記キャリアテープよりも剛性の低いベースフィルムと、前記ベースフィルム上の所定の表面に形成され、前記キャリアテープの前記貫通孔に露出する接着層とを備える電子部品収納パッケージを用意する工程と、
    粘着性フィルムの表面が前記離型層で覆われた構造を有する前記電子部品を用意する工程と、
    前記離型層と前記接着層が接するよう、前記電子部品を前記貫通孔に収容する工程と、を備え
    前記離型層と前記接着層の接着力は、前記離型層と前記粘着性フィルムの接着力よりも強いことを特徴とする電子部品の収納方法。
  2. 前記キャリアテープと前記ベースフィルムは、前記接着層を介して接着されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の収納方法。
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