JP2003012028A - 包装粘性魂状物 - Google Patents

包装粘性魂状物

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JP2003012028A
JP2003012028A JP2001192598A JP2001192598A JP2003012028A JP 2003012028 A JP2003012028 A JP 2003012028A JP 2001192598 A JP2001192598 A JP 2001192598A JP 2001192598 A JP2001192598 A JP 2001192598A JP 2003012028 A JP2003012028 A JP 2003012028A
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tape
porous sheet
viscous
liquid release
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JP2001192598A
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Naohiro Matsuo
直浩 松尾
Takeshi Tanaka
豪 田中
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Kyushu Nitto Denko Corp
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Kyushu Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置に放熱板をグリ−ススペ−サを介し
て当接固定する際のそのグリ−ススペ−サの半導体装置
または放熱板への円滑な転写を可能とする包装粘性魂状
物を提供する。 【解決手段】収納用孔110を有する基材11のその収
納用孔110をカバーテープ13とボトムテープ12と
で閉成すると共にボトムテープ12の内面上の液状離型
剤含浸多孔質シート2の縁端部を前記基材11とボトム
テープ12とで挾持し、前記収納用孔110に収納した
粘性塊状物3を前記液状離型剤含浸多孔質シート2に粘
着保持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装粘性魂状物に関
し、例えば、半導体装置に放熱板をグリ−ススペ−サを
介して当接固定する場合に使用するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、半導体装置の発生熱の放熱
を促して半導体装置の熱的破壊を防止するために、半導
体装置に放熱板を当接固定することがある。この場合、
放熱板と半導体チップとの接触界面を固定すると、両者
の熱膨張収縮係数の差のためにその界面に剪断熱応力が
発生し、界面剪断破壊が生じ、界面の接触熱抵抗が増大
し、放熱効果の低下が惹起されるので、前記接触界面に
グリ−ススペ−サを介在させることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このグリ−ススペ−サ
に要求される特性は、固化されずに流失しない程度の粘
性を有する半固体性である。従って、ディスペンサ塗布
が難しく、塊状成形したグリ−スを転写する方法によら
ざるを得ない。しかしながら、グリ−ススペ−サがある
程度の粘着性を有するために、その転写は容易でない。
【0004】本発明の目的は、半導体装置に放熱板をグ
リ−ススペ−サを介して当接固定する際のそのグリ−ス
スペ−サの半導体装置または放熱板への円滑な転写を可
能とし、しかも、容易に製造できるグリ−ススペ−サ用
粘性塊状物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る包装粘性魂
状物は、上側開口の容器本体の底面上に液状離型剤含浸
多孔質シートを配し、容器本体内に収納した粘性塊状物
を前記液状離型剤含浸多孔質シートに粘着保持させ、容
器本体をカバーテープで閉成したことを特徴とするする
構成であり、収納用孔を有する基材のその収納用孔の下
側をボトムテープで閉成して容器本体を形成し、ボトム
テープの内面上に液状離型剤含浸多孔質シートを配し、
収納用孔内に収納した粘性塊状物を前記液状離型剤含浸
多孔質シートに粘着保持させ、容器本体をカバーテープ
で閉成することができる。
【0006】この場合、ボトムテープの内面上の液状離
型剤含浸多孔質シートの縁端部を前記基材とボトムテー
プとで挾持すること、基材の収納用孔を複数箇とし、収
納用孔間の基材ブリッジ部とボトムテープとの間でも液
状離型剤含浸多孔質シートを挾持すること、液状離型剤
含浸多孔質シートの多孔質シートにセラミックスペーパ
またはガラスペーパを用いること、液状離型剤にグリセ
リンを用いること、カバーテープ及びボトムテープに粘
着テープまたは熱融着テープを用いること、更にカバー
テープをボトムテープよりも弱接着力とすることができ
る。本発明に係る包装粘性魂状物の粘性魂状物は、半導
体装置への放熱板の装着に、好適に使用することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る包装粘性魂状物の一実施例を示す一部欠切斜視図、
図1の(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図、図
1の(ハ)は同実施例を示す底面図である。図1におい
て、10は容器本体であり、内部の空間を粘性塊状物収
納用孔110とした11は枠形の基材の下側をボトムテ
ープ12で閉成した構成である。2はボトムテープ12
の内面上に配した液状離型剤含浸多孔質シートであり、
図1の(ハ)に示すように、液状離型剤含浸多孔質シー
ト2の外郭21を基材11の外郭111よりも小で、か
つ同基材11の内郭112よりも大とし、また、図1の
(イ)に示すように、ボトムテープ12の外郭と基材1
1の外郭とを実質的に等しくしてボトムテープ12の基
材11の下面への接着により、液状離型剤含浸多孔質シ
ート2の周囲部を基材11とボトムテープ12との間に
挾持させることができる。3,…は容器本体10の収納
用孔110に収納した粘性塊状物であり、液状離型剤含
浸多孔質シート2の内面に粘着保持してある。13は基
材11の収納用孔110の上側を閉成したカバーテープ
(その外郭は基材の外郭に実質上等しくしてある)であ
り、カバーテープ13の内面と前記粘性塊状物3とは非
接触としてある。上記のボトムテープ12やカバーテー
プ13には、粘着テープや熱融着テープ等の接着テープ
を使用することができる。この場合、カバーテープ13
をボトムテープ12よりも弱接着力として後述するよう
に、カバーテープ13のみを剥離しボトムテープ13を
基材11に固着させたままで粘性塊状物3の転写を行う
ことができる。
【0008】上記実施例では、基材11の収納用孔11
0に粘性塊状物を複数箇(3箇)収納しているが、収納
用孔の長さを短くして単一の粘性塊状物を収納すること
もできる。
【0009】図2の(イ)は本発明に係る包装粘性魂状
物の別実施例を示す一部欠切斜視図、図2の(ロ)は図
2の(イ)におけるロ−ロ断面図、図2の(ハ)は図2
の(イ)におけるハ−ハ断面図である。図2において、
11は複数箇の収納用孔110,…を形成した基材であ
り、収納用孔110の形状は図示の四角形のみに限定さ
れない。例えば、円形とすることもできる。12は基材
11の下面側に接着したボトムテープであり、全収納用
孔110,…の下側を閉成している。10は容器本体を
示している。2はボトムテープ12の内面上に配した液
状離型剤含浸多孔質シートであり、前記と同様に液状離
型剤含浸多孔質シート2の外郭を基材11の外郭よりも
小で、かつ同基材11の内郭よりも大とし、またボトム
テープ12の外郭と基材11の外郭とを実質的に等しく
してボトムテープ12の基材11の下面への接着によ
り、液状離型剤含浸多孔質シート2の周囲部を基材11
とボトムテープ12との間に挾持させると共に基材11
のブリッジ部113とボトムテープ12との間でも液状
離型剤含浸多孔質シート2を挾持してある。3は基材1
1の収納用孔110に収納した粘性塊状物であり、液状
離型剤含浸多孔質シート2上に粘着保持してある。13
は基材11の上面に接着したカバーテープであり、全収
納用孔110,…の上側を閉成し、カバーテープ13の
内面と前記粘性塊状物3とは非接触としてある。上記の
ボトムテープ12やカバーテープ13にも、前記と同
様、粘着テープや熱融着テープ等の接着テープを使用す
ることができる。この場合も、カバーテープ13をボト
ムテープ12よりも弱接着力として後述するように、カ
バーテープ13のみを剥離しボトムテープ13を基材1
1に固着させたままで粘性塊状物3の転写を行うことが
できる。
【0010】上記基材11には、トムソン等による打ち
抜き加工が可能で、難吸湿性の材質を使用することが好
ましく、通常、厚み4〜10mmのプラスチックシート
またはプラスチックプレート(発泡、ソリッドの何れで
あってもよい)が使用され、プラスチックとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル等を挙げることができる。上記液状離型剤含浸多
孔質シート2の多孔質シートには、含浸した液状離型剤
を安定に保持でき、圧縮によってその含浸液状離型剤を
滲出できるものが使用され、例えば、セラミックスペー
パ、ガラスペーパ(ガラス繊維不織布)等の無機質繊維
紙や連続気泡のプラスチックシートを使用できる。前記
液状離型剤含浸多孔質シート2の液状離型剤には、前記
多孔質シートに含浸でき、含浸後は充分安定に保持で
き、多孔質シートの圧縮により滲出させ得、後述の粘性
魂状物と実質的に反応せず、常温において液状であり、
水よりも高沸点(気化・飛散防止)のものであれば、適
宜のものを使用できる。例えば、多価アルコールの中か
ら選択できる。上記粘性塊状物には、例えば、金属石ケ
ン系のグリ−ス(例えば、リチウム石ケン系グリ−
ス)、未加硫ブチルゴム等を使用できる。このグリ−
ス、未加硫ブチルゴム系粘性魂状物に対する液状離型剤
としては、グリセリンが好適である。
【0011】上記した包装粘性魂状物を製造するには、
プラスチック製基材をトムソン等で打ち抜き加工し、液
状離型剤含浸多孔質シート例えばグリセリン含浸セラミ
ックスペーパを基材の外郭と内郭との間の寸法に裁断
し、この裁断液状離型剤含浸多孔質シートを基材の下面
に当接のうえ基材下面にボトムテープ用粘着テープを貼
着して液状離型剤含浸多孔質シートを保持し、この保持
した液状離型剤含浸多孔質シートの内面上に粘性物、例
えばグリースを魂状にディスペンサーで塗布し、而るの
ち、基材上面にカバーテープ用粘着テープを貼着するこ
とができる。
【0012】上記の実施例では、ボトムテープ12の内
面上の液状離型剤含浸多孔質シート2の縁端部を前記基
材11とボトムテープ12とで挾持しているが、図3に
示すように、その挾持を排して液状離型剤含浸多孔質シ
ート2の多孔質シートをボトムテープ12に粘着剤また
はホットメルト接着剤120(ボトムテープ12に粘着
テープまたは熱融着テープを使用する場合は、そのテー
プの粘着剤またはホットメルト接着剤を使用する)によ
り固着することもできる。この場合、多孔質シートをボ
トムテープ12に粘着剤またはホットメルト接着剤12
0により固着したのちに、多孔質シートへの液状離型剤
の含浸を行うことができる。図3において、10は容器
本体を、11は基材を、13はカバーテープ、3は粘性
魂状物をそれぞれ示している。
【0013】上記の実施例では、基材11にボトムテー
プ12を接着してなる容器本体10を用いているが、図
4に示すように、ボトムを一体に有する容器本体10
(通常、プラスチックフィルムの二次加工品を使用)を
用いることもできる。この場合、多孔質シートを容器本
体10の底面に粘着剤またはホットメルト接着剤120
により固着したのちに、多孔質シートへの液状離型剤の
含浸が行なわれる。図4において、13はカバーテープ
を、3は粘性魂状物をそれぞれ示している。
【0014】前記何れの実施例においても、粘性魂状物
の位置ずれ防止のために多孔質シートに+状や米状の切
り込みを施すことが望ましい。
【0015】本発明に係る包装粘性魂状物の粘性魂状物
を被転写体に転写するには、図5の(イ)に示すよう
に、カバーテープを取外し(カバーテープ及び基材を取
り外すこともできる)、ボトムテープ12の外面を吸着
式治具A等で押圧して粘性魂状物3を被転写体Bに粘着
させる。図5において、Eは吸引式台板を示している。
【0016】この治具Aによる被転写体Bへの押し付け
により、液状離型剤含浸多孔質シート2が圧縮され、含
浸液状離型剤が滲出されて粘性魂状物3と液状離型剤含
浸多孔質シート2との界面に液状離型剤膜Cが形成され
る。一方、被転写体Bと粘性魂状物3との界面が、粘性
魂状物3の粘着性のために粘着される。而して、上記液
状離型剤膜Cの形成により粘着強度が低下された粘性魂
状物3と含浸液状離型剤多孔質シート2との界面のその
粘着強度よりも被転写体Bと粘性魂状物3との粘着界面
の粘着強度が強くなる結果、図5の(ロ)に示すよう
に、治具Aを後退させると、粘性魂状物3と液状離型剤
含浸多孔質シート2との界面が剥離されて液状離型剤含
浸多孔質シート2がボトムテープ12や基材11と共に
除去され、粘性魂状物3の被転写体Bへの転写が終結さ
れる。
【0017】上記転写中、ボトムテープ12、更には基
材11(カバーテープ13のみを取外す場合)が液状離
型剤含浸多孔質シート2を機械的に補強しており、液状
離型剤含浸多孔質シート2を治具Aの吸着にもかかわら
ず変歪なく安定に保持できる。
【0018】本発明に係る包装粘性魂状物は、半導体装
置に放熱板を当接固定する場合に、半導体装置と放熱板
との間にグリ−ススペ−サを形成するのに好適に使用で
きる。この放熱板には、アルミニウムのような熱良伝導
性金属が用いられ、グリ−ススペ−サには、剪断弾性係
数が実質的に0で、かつ長期にわたり放熱板と半導体装
置との間に安定に保持できる可及的に高粘性の物質が用
いられる。従って、半導体装置が発熱して放熱板と半導
体装置との熱膨張収縮係数の差により、その接触界面に
剪断歪が発生し、この剪断歪の発生が半導体装置のオン
・オフ通電により繰り返されても、グリ−ススペ−サの
無応力剪断変形により、実質的に剪断応力が発生されな
い結果、放熱板と半導体装置との接触界面が隙間の発生
なく初期の密接状態に保たれ、半導体装置の温度上昇を
放熱板の放熱作用により効果的に防止できる。
【0019】図6は放熱板を装着した半導体装置の一例
を示し、回路基板41のチップ実装部位に熱伝達継手4
2,…を貫設し、回路基板41にチップ43を実装し、
樹脂封止44を行ったのち、熱伝達継手貫設部位にグリ
−ススペ−サ3を転写し、この転写グリ−ススペ−サ3
に放熱板Bを当接粘着してあり、本発明に係る包装粘性
魂状物の粘性魂状物をグリ−ススペ−サに用いて前記の
転写方法によりグリ−ススペ−サを転写することができ
る。
【0020】図7のは、放熱板を装着した半導体装置の
別例(積層式マルチチップモジュ−ル型半導体装置)を
示している。図7において、51〜53はTSOPチッ
プ(Thin Small Outline Packageチップ)、B1,B2は
TSOPチップ間に挾持された放熱板、3,…はTSO
Pチップと放熱板との間に介在されたグリ−ススペ−サ
である。530,530'はプリント配線基板であり、
各TSOPチップの各リ−ドを挿入接合する各導体ラン
ド531,531'と、各リ−ドに対応して設けられた
外部リ−ド532,532'と、各導体ランド531
(531')と各外部リ−ド532(532')との間を
導通する内部配線(図示せず)等を備えている。この積
層式マルチチップモジュ−ル型半導体装置の製作は、第
1TSOPチップ51へのグリ−ススペ−サ3の転写、
この転写グリ−ススペ−サ3への第1放熱板B1の粘
着、この第1放熱板B1へのグリ−ススペ−サ3の転
写、この転写グリ−ススペ−サ3への第2TSOPチッ
プ52の粘着、この第2TSOPチップ52へのグリ−
ススペ−サ3の転写、この転写グリ−ススペ−サへの第
2放熱板B2の粘着、第2放熱板B2へのグリ−ススペ−
サ3の転写、この転写グリ−ススペ−サへの第3TSO
Pチップ53の粘着、これらの積層マルチチップへのプ
リント配線基板530,530'の接続等の過程を経て
行われ、本発明に係る包装粘性魂状物の粘性魂状物をグ
リ−ススペ−サに用いて前記の転写方法によりTSOP
チップへのグリ−ススペ−サの転写や放熱板へのグリ−
ススペ−サの転写を行うことができる。
【0021】本発明に係る包装粘性魂状物を長尺体とし
てリールに巻回し、半導体装置の製造ラインの放熱板取
付けステーションにそのリールを配設し、本発明に係る
包装粘性魂状物をリールから繰り出し、カバーテープを
除去して次々と粘性塊状物を半導体装置に転写していく
方式で使用することも可能である。この長尺包装粘性魂
状物は、図1〜図3に示す実施例の場合、ボトムテー
プ、液状離型剤含浸多孔質シート、ブリッジ部を隔てて
収納用孔を有する長尺基材及びカバーテープを連続的に
供給しつつ積層接合し、カバーテープを貼着する直前で
基材の一収納用孔底面の液状離型剤含浸多孔質シート上
に粘性塊状物を一個または間隔を隔てた複数箇のパター
ンで滴下塗布し、カバーテープの貼着後に巻き取ること
によって製造できる。この長尺包装粘性魂状物を長尺基
材のブリッジ部の中間位置で切断して短尺包装粘性魂状
物の形態で使用することもできる。また、図4に示す実
施例の場合、プラスチックフィルムのエンボス成形によ
り製造した多数箇の収納用穴を有する長尺容器本体の各
収納用穴底面に液状離型剤含浸多孔質シートを固着し、
この長尺容器本体及びカバーテープを連続的に供給しつ
つ積層接合し、カバーテープを貼着する直前で長尺容器
本体の一収納用孔底面の液状離型剤含浸多孔質シート上
に粘性塊状物を一個または間隔を隔てた複数箇のパター
ンで滴下塗布し、カバーテープの貼着後に巻き取ること
によって製造できる。この長尺包装粘性魂状物を容器本
体の収納用穴間の中間位置で切断して短尺包装粘性魂状
物の形態で使用することもできる。
【0022】本発明に係る包装粘性魂状物の用途は、グ
リ−ススペ−サを介して半導体装置に放熱板を当接する
工程でのグリ−ススペ−サに限定されるものではなく、
粘性魂状物を剥離紙を使用して転写している分野に、広
範囲に使用可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る包装粘性魂状物において
は、カバーテープを除去すれば、液状離型剤含浸多孔質
シートに粘着保持された粘性塊状物が現出され、粘性塊
状物を被転写体に当てボトムテープの背面を被転写体に
押圧することにより、液状離型剤含浸多孔質シートから
滲出される液状離型剤により液状離型剤含浸多孔質シー
トと粘性塊状物との界面に液状離型剤膜が形成されてそ
の界面の粘着力が低減され、その界面の粘着力が粘性魂
状物と被転写体との接触界面の粘着力よりも充分に低く
されると共に液状離型剤含浸多孔質シートがボトムテー
プや基材等の補強作用により変歪なく安定に保持される
結果、粘性魂状物の被転写体への確実・円滑な転写を保
証できる。勿論、包装してあるから、保管・運搬時の取
り扱いも容易である。特に、液状離型剤として水よりも
沸点の高いグリセリンを使用すれば、液状離型剤の気化
・飛散を防止して長期保存が可能である。このように、
粘性魂状物の被転写体への確実・円滑な転写を保証で
き、更に、デスペンサ−では粘度上円滑に、かつ定量に
て塗布できないような高粘度のグリ−スでも、液状離型
剤含浸多孔質シートに定量の粘性魂状物として載せてお
くことにより被転写体に円滑に転写できる。
【0024】また、基材の打ち抜き加工、液状離型剤含
浸多孔質シートの裁断、これらとカバーテープとの貼
着、粘性物の滴下塗布、カバーテープの貼着により製造
でき、製造が容易である。
【0025】従って、本発明によれば、半導体装置にグ
リ−ススペ−サを介して放熱板を当接固定する半導体装
置製造装置の製造工程での半導体装置または放熱板への
グリ−ススペ−サの転写を円滑に行うことができ、かつ
容易に製造できる包装粘性魂状物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装粘性魂状物の一実施例を示す
図面である。
【図2】本発明に係る包装粘性魂状物の別実施例を示す
図面である。
【図3】本発明に係る包装粘性魂状物の上記とは別の実
施例を示す図面である。
【図4】本発明に係る包装粘性魂状物の上記とは別の実
施例を示す図面である。
【図5】本発明に係る包装粘性魂状物の粘性魂状物の転
写方法を示す図面である。
【図6】本発明に係る包装粘性魂状物を用いグリ−スス
ペ−サを介しての放熱板の装着を行う半導体装置の一例
を示す図面である。
【図7】本発明に係る包装粘性魂状物を用いグリ−スス
ペ−サを介しての放熱板の装着を行う半導体装置の別例
を示す図面である。
【符号の説明】
10 容器本体 11 基材 110 収納用孔 12 ボトムテープ 13 カバーテープ 2 液状離型剤含浸多孔質シート 3 粘性魂状物
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA04 AB96 AC01 AC03 BA34A BB14A BC04A EA05 EA24 EA32 EB27 FA01 FC01 GD10 5F036 AA01 BA23 BB21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上側開口の容器本体の底面上に液状離型剤
    含浸多孔質シートを配し、容器本体内に収納した粘性塊
    状物を前記液状離型剤含浸多孔質シートに粘着保持さ
    せ、容器本体をカバーテープで閉成したことを特徴とす
    るする包装粘性魂状物。
  2. 【請求項2】収納用孔を有する基材のその収納用孔の下
    側をボトムテープで閉成して容器本体を形成し、ボトム
    テープの内面上に液状離型剤含浸多孔質シートを配し、
    収納用孔内に収納した粘性塊状物を前記液状離型剤含浸
    多孔質シートに粘着保持させ、容器本体をカバーテープ
    で閉成したことを特徴とするする包装粘性魂状物。
  3. 【請求項3】ボトムテープの内面上の液状離型剤含浸多
    孔質シートの縁端部を前記基材とボトムテープとで挾持
    した請求項2記載の包装粘性魂状物。
  4. 【請求項4】基材の収納用孔を複数箇とし、収納用孔間
    の基材ブリッジ部とボトムテープとの間でも液状離型剤
    含浸多孔質シートを挾持した請求項3記載の包装粘性魂
    状物。
  5. 【請求項5】液状離型剤含浸多孔質シートの多孔質シー
    トにセラミックスペーパまたはガラスペーパを用いた請
    求項1乃至4何れか記載の包装粘性魂状物。
  6. 【請求項6】液状離型剤にグリセリンを用いた請求項1
    乃至5何れか記載の包装粘性魂状物。
  7. 【請求項7】カバーテープ乃至はボトムテープに粘着テ
    ープまたは熱融着テープを用いた請求項1乃至6何れか
    記載の包装粘性魂状物。
  8. 【請求項8】カバーテープをボトムテープよりも弱接着
    力とした請求項7記載の包装粘性魂状物。
  9. 【請求項9】半導体装置の放熱板の装着に粘性塊状物が
    用いられる請求項1乃至8何れか記載の包装粘性魂状
    物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012527384A (ja) * 2009-05-20 2012-11-08 ザ ベルグクイスト カンパニー 熱界面材料の包装方法
JP2020001825A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 Tdk株式会社 電子部品収納パッケージ及び電子部品の収容方法

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