JP7211152B2 - トランス装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子機器に使用されるトランス装置に関する。
近年、走行用モータとバッテリ等の装置を搭載し、外部の給電装置からバッテリに蓄積した電力にて走行用モータを駆動することで走行する電気自動車(EV:Electrical Vehicle)、プラグインハイブリッド自動車(PHV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等(以下、電動車両ともいう)が普及し始めている。外部の給電装置(EVSE: Electric Vehicle Service Equipment)から電動車両に搭載されたバッテリへの充電は給電装置と電動車両との間に接続した充電ケーブルを介して行われる。電動車両側と給電装置側との間の情報の送受信も電力線通信(PLC:Power Line Communication)により充電ケーブルを利用して行なわれ、充電ケーブル(電力線)に信号を重畳させたり、電力線に重畳された信号を取り出したりするのにトランス装置が使用される。
図12に特許文献1に記載されたトランス装置の斜視図を、図13にその断面図を示す。このトランス装置500は、高電圧側コイル301と低電圧側コイル302とを同心状に巻回するボビン350と、前記ボビン350に組み込まれる磁性コア400とでなるトランス(以下、コイル部品と呼ぶ)と、前記コイル部品を収納する樹脂ケース600により構成されている。前記樹脂ケース600は金属端子650を埋設する底面部と、前記底面部から立設した3つの側面部と、帯状の開口部605を有する上面部とで構成されている。前記樹脂ケース600は、低電圧側コイル302の端部が接続される金属端子650の側の側面が開口し、高電圧側コイル301の端部が接続される金属端子650の側の側面は、他の側面の側面部よりも厚みが厚く構成されている。コイル部品は樹脂ケース600の前記開口側から樹脂ケース600の中に納められる。コイル部品の高電圧側コイル301の端部はケース上面の帯状の開口部605を通って、側面部に沿って引き出されて高電圧側の金属端子650と接続する。低電圧側コイル302の端部は側面の開口を通って低電圧側の金属端子650に接続する。
一般的に各コイル間の絶縁距離は各コイルの巻線の導体露出部の間の最短距離とされる。前述のトランス装置500では、高電圧側コイル301や低電圧側コイル302の端部が接続される金属端子650間の距離とともに、磁性コア400を低電圧側コイル302と同電位体の導体と見做し、磁性コア400と高圧側コイル301の導体露出部との間の最短距離を絶縁距離として、樹脂ケース600の側面部の垂直距離と、ケース上面の帯状の開口部605までの水平距離と、前記開口部605と磁性コア400との間の空間距離によって確保している。
特開2008-258250号公報
近年の電子機器の小型化に伴って、それに使用されるトランス装置もまた、絶縁距離の確保しつつ、一層の小型化が要求されている。図示した従来のトランス装置500のコイル部品は、E型形状の磁性コア400に、同心状に低電圧側コイルと高電圧側コイルが重ねられて巻回されたボビン350を配置する構造で小型化に限界がある。そのため樹脂ケース600内の空間をコイル部品の外形に合わせて拡げなければならず、トランス装置500の小型化の阻害要因となっていた。また、トランス装置500を小型化するように、トランス収納のための空間余裕を少なくしても良いが組み立て作業を困難とする要因にもなっていた。
そこで本発明は、上述した課題を解決するため、充分な絶縁距離を確保しつつ、低背型で小型のトランス装置を提供することを目的とする。
本発明は、磁心に一次巻線と二次巻線が形成されたコイル部品と、前記コイル部品を収容する樹脂ケースとを備えたトランス装置であって、前記コイル部品は、NiZn系フェライトからなる環状磁心に、直接3本の導線がトリファイラ巻でスパイラル状に巻き付けられ、前記3本の導線のうちの1本を一次巻線、残りの2本を二次巻線とし、前記樹脂ケースは6面体構造であって、前方の1面が開口面で、他の5面が、下方の基部と、前記基部の三方の縁部から立設する右方、左方、後方の3つの壁部と、前記壁部の上方の端にあって前記基部に対面する天板部とでなる一体の樹脂構造部で構成され、前記基部の前方と後方の側面に複数の金属端子を備え、更に前記天板部は前記後方の壁部側の稜部にスリット状の開口部を有し、前記コイル部品は前記基部に横置き状態で接着固定されて樹脂ケース内に収容され、一次巻線用の1本の導線は前記開口面側から引き出されて前方側の金属端子と接続され、二次巻線用の2本の導線は、前記スリット状の開口部を通されて前記後方の壁部の上端を越え、後方側の金属端子に向かって前記後方の壁部の外側に沿って張りわたされて前記金属端子と接続され、前記二次巻線用の2本の導線は前記後方の壁部の上端側で接着固定されたトランス装置である。
本発明においては、前記右方の壁部と前記左方の壁部は前記天板部側の一部が前記後方の壁部から張り出した突出部を有し、前記二次巻線用の2本導線の接着固定箇所が右方の壁部の突出部と左方の壁部の突出部との間とするのが好ましい。
また本発明においては、前記NiZn系フェライトは抵抗率ρが10Ω・m以上であるのが好ましい。
また本発明においては、一次巻線と二次巻線を構成する導線のうち、少なくとも二次巻線用の導線が三層絶縁電線であるのが好ましい。
本発明によれば、充分な絶縁距離を確保しつつ、低背型で小型のトランス装置を提供することが出来る。
本発明の一実施形態に係るトランス装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置の上平面図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置の下平面図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置の右側面図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置の背面図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置の等価回路図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いるコイル部品の平面図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いる環状磁心へ導線を巻回する状態を説明する為の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いる樹脂ケースを上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いる樹脂ケースを下方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いる樹脂ケースのA-A断面図である。 従来のトランス装置の斜視図である。 従来のトランス装置の断面図である。
本発明のトランス装置の実施形態について説明するが、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されない。図1は本発明の一実施形態に係るトランス装置の正面図である。また図2はその上平面図であり、図3はその下平面図であり、図4はその右側面図であり、図5はその背面図である。また図6は一実施形態に係るトランス装置の等価回路図である。また、図7は本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いるコイル部品の平面図である。図8は本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いる環状磁心へ導線を巻回する状態を説明する為の斜視図である。図9は本発明の一実施形態に係るトランス装置に用いる樹脂ケースを上方から見た斜視図であり、図10はその樹脂ケースを下方から見た斜視図であり、図11は樹脂ケースのA-A断面図である。これらの図を適宜参照して本発明の実施形態のトランス装置を説明する。
本発明の実施形態のトランス装置1は、基部210と、3つの壁部220、230、231と、天板部240と、開口面とで囲まれた樹脂ケース200の内空間に、コイル部品10が横置き状態で収容されて接着剤(図示せず)で固定されている。接着剤はシリコーン系を用いることができ、シリコーン系の接着剤は硬度が柔らかく使用温度範囲も広い点で好ましい。図7に示すように、コイル部品10は、環状磁心15に直接巻回された第1導線20、第2導線21、第3導線22で構成された3つの巻線M1、M2、M3を有している。図8に示すように、ボビンを使用せずに3本の導線20、21、22がトリファイラ巻で環状磁心15にスパイラル状に巻き付けられ、第1導線20が一次巻線M1を構成し、第2導線21と第3導線22とが二次巻線M2、M3を構成する。
図示した例では第1導線20、第2導線21、第3導線22の区別が容易なように予め端部の色調をそれぞれ異ならせてマーキングしている。なお図7において、Sは導線の巻始めの端部側を、Eは巻終りの端部側であることを示し、図6の等価回路において第1導線から第3導線のそれぞれに付与された黒丸は巻線の巻始め側を示している。油性ペンなどのマーカーを使用すれば容易に導線を彩色することが出来る。着色する位置や長さ、あるいはパターンを異ならせて巻始めS側と巻終りE側の端部の区別を容易とするのも好ましい。また導線のそれぞれで絶縁被覆の色調を異ならせても良い。誤配線を防ぐように、各導線の最端部のマーキングを残して端部側の一部の絶縁被覆を剥離し、前記マーキングを参考に樹脂ケースの対応する金属端子に絡げてはんだ固定するのが好ましい。
コイル部品10では導線をトリファイラ巻とするので、第1導線20に並んで、その両隣に第2導線21と第3導線22が並んで位置するため、一次巻線と二次巻線との間に発生する寄生容量の導線間の偏りが少なく、一次巻線となる第1導線の巻線M1と二次巻線となる第2導線の巻線M2との結合と、第1導線の巻線M1と二次巻線となる第3導線の巻線M3との結合との差を少なくすることが出来る。また第2導線21と第3導線22との間に第1導線20をおいて間隔を設けることが出来るので、第2導線21と第3導線22との二次巻線間の寄生容量を低下させることが出来て、高周波数帯での挿入損失の増加を抑制することが出来る。
第1導線20、第2導線21、第3導線22は、銅やアルミニウム、その合金といった導電性材料からなる導体に絶縁被覆を備える被覆線が用いられる。一般的には銅線にポリアミドイミドで絶縁被覆したエナメル線が用いられるが、一次巻線と二次巻線との絶縁を考慮すれば、絶縁被膜を複数層形成して絶縁性を向上させた強化絶縁電線である二層絶縁電線あるいは三層絶縁電線を用いるのが好ましい。
環状磁心15には、抵抗率ρが10Ω・mを超えるNiZn系フェライトの磁性材料を使用する。NiZn系フェライトであれは、環状磁心15に磁気ギャップを設けなくても高周波帯域(典型的には1MHz~数十MHzの周波数)で利用出来、またMnZn系フェライトに比べ10から10倍も電気抵抗が高く、絶縁性に優れており、ボビンを使用せずとも環状磁心15と導線20、21、22との間の絶縁対策が容易で、また一次巻線と二次巻線をトリファイラ巻で構成することでコイル部品の小型化を容易に行うことが出来て、同時に低コストが可能となるという利点もある。図示した環状磁心15の例では、上面18及び、それと対面する下面(図示せず)と、それらを繋ぐ外周面16と内周面17とを備えた円筒状であるが、外形を矩形環状としても良い。
図9から図11に示した樹脂ケース200は、絶縁樹脂からなる矩形の基部210と前記基部210に設けられた金属端子110(T1~T8)を備えていて、更に基部210の三方の縁部から立設する壁部220、230、231と、前記基部210と対面し壁部220、230、231の上端側を覆う天板部240と、前記基部210の対面する側面側に設けられた金属端子110(T1~T8)を備える。この樹脂ケース200は、金属端子110(T1~T4)が形成されたy方向の一方側に開口面を備える箱状の形態で、金属端子110の端部はz方向にて基部210の下面211bと略同じか、僅かに低く(下面211bよりも突出する)形成されている。
少なくとも壁部230、231の高さはz方向に見て前述のコイル部品の高さよりも高く形成され、基部210と、壁部220、230、231と、天板部240で囲まれた内空間に前述のコイル部品が収容可能となっていて、コイル部品に直接外力が作用するのを防ぐことが出来る。また、樹脂ケース200からコイル部品が脱落するのを防ぎ、導線の巻状態の乱れによる電気的特性に変化が生じるのを抑制することが出来る。また天板部240は、少なくともコイル部品の導線を導出可能な幅で、対向する壁部230、231の間にわたって開口したスリット状の開口部245を壁部220側に備えている。また壁部230、231のそれぞれは一部が壁部220側に突き出ていて、天板部240から壁部220の高さ方向の途中まで形成された突起状部235を備えている。なお、コイル部品は樹脂ケースの開口面から樹脂ケースの内空間に収容可能となっている。
樹脂ケース200は下方から見ると、基部210の下面211bはコイル部品が配置される上面211aと対向し略全体が平坦となっている。なおZ軸方向における上下の関係は図9をもとに説明するが、理解が容易なように図10をもとにして上下関係を併記する場合がある。金属端子110(T1~T4)側では、段差部270を介して下面211bと離れた位置の4箇所に突起部260が形成されている。各突起部260には金属端子110が設けられていて、各突起部260の下端(図10では上端)は基部210の下面211bと略同じか、僅かに低く(下面211bより落ち込む)形成され、各突起部260の段差部270から突き出た部分の形状は半円状となっている。また各突起部260の間には基部210の端部からy方向に向かって溝部250が形成されている。溝部250は基部210の上面211aから下面211bにわたって形成され、y方向に突起部260を超えて段差部270に至る間の位置まで形成される。図示した例では金属端子110(T1)と壁部231との間、金属端子110(T4)と壁部230との間にも溝部250が形成されている。
対面する2側面に埋め込まれた金属端子110(T1~T8)はそれぞれ先端部が突出している。金属端子110(T1~T8)によって回路基板に直接実装可能となる。なお図示した例ではコイル部品10の導線と接続しない金属端子110を備えている。これにより、実装基板との接続強度を増すことができ、安定した実装が可能となる。実装基板との接続強度が満足され、端子位置の変更等の対応が必要とされない場合は、導線と接続しない金属端子を設けなくても良い。金属端子110はSPCCや、ニッケル、コバルトおよび鉄の合金であるコバール、あるいは42アロイ等を用いるのが好ましい。
またコイル部品10が載置される基部210の上面211aは平坦面となっているが、窪みを設けてコイル部品10の位置決めとしたり、固定用の接着剤溜りとしたりしても良い。
また樹脂ケース200を構成する絶縁樹脂は、絶縁性、機械強度、耐薬品性、耐熱性、耐湿性及び成形性を有する樹脂であれば良く、PPS(Poly Phenylene Sulfide:ポリフェニレンサルファイド)樹脂、液晶ポリマー、PET(Polyethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PBT(Poly Butylene Terephthalate:ポリブチレンテレフタレート)樹脂、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene:アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂等が好ましく、それらを射出成形法等の公知の方法で成形したものを用いることができる。
図1から図5に示すように、コイル部品10は、樹脂ケース200の基部210の上面211aと環状磁心15の下面側とが対面するように横置きに配置されて接着固定される。
コイル部品10の一次巻線となる第1導線20の端部のそれぞれが溝部250を通って引き出される。一つの突起部を例にすれば、第1導線20の端部20Eは樹脂ケース200の溝部250aを通って基部210の下面211b側へ引き出され、段差部270を通って突起部260を巻くように曲面にそって他方の溝部250bへ向かい、溝部250bの一部を通って金属端子110に向かって導出され絡げ固定される。第1導線20の端部20Sも同様な手順にて他の金属端子110に導出され絡げ固定される。絡げ固定部の導線の端部の絡げ状態にばらつきがあってもトランス装置の面実装性を阻害することがないように、金属端子110のそれぞれは、絡げ固定部が基部210の下面211bよりもz方向に高い位置に形成される。また第1導線20は、溝部250や段差部270によって樹脂ケース200の下面211bから外側にはみ出すのを防いでいる。このため、トランス装置は樹脂ケース200の外形より大きくならず、また実装基板と向かい合う実装面側の平坦性が確保され面実装性を阻害することが無い。また突起部260によって導線を端子へ接続しやすくなり好ましい。
第2導線21の端部21S、21Eと第3導線22の端部22S、22Eとは、樹脂ケース200の上側のスリット状の開口部245を通されて、樹脂ケース200の天板部240から壁部220の高さ方向の途中まで形成された突起状部235の間で壁部220にそって金属端子110(T5からT8)へ向けて導出されて絡げ固定される。突起状部235は第2導線21と第3導線22が外側にはみ出ない程度にy方向に突き出るように形成されていて、導線に外力が作用することで断線するといった問題を抑制することができる。また、第2導線21と第3導線22は第1導線20よりも金属端子110までの長さが長いため、トランス装置の製造後に第2導線21と第3導線22が振動によって樹脂ケース200の壁部220と干渉し擦れて絶縁皮膜が損傷しないように、壁部220のz方向の上端部側で導線が動かないように接着固定する。
コイル部品10の導線20、21、22の端部は適宜引き出されて、樹脂ケース200の金属端子110と接続される。樹脂ケース200の第1側面側の金属端子T2、T3にコイル部品10の第1導線20の端部が接続し、第2側面側の金属端子T5、T6、T7、T8に第2導線21と第3導線22の端部が接続する。第1側面側で第1導線20の巻始め端部20Sが金属端子T2と接続し、巻終り端部20Eが金属端子T3と接続する。第2側面側では、第2導線21の巻始め端部21Sが金属端子T8と接続し、巻終り端部21Eが金属端子T6と接続し、第3導線22の巻始め端部22Sが金属端子T7と接続し、巻終り端部22Eが金属端子T5と接続する。結果、第2導線21の巻始め端部21Sと第3導線22の巻始め端部22Sが接続する金属端子T8、T7が隣り合い、第2導線21の巻終り端部21Eと第3導線22の巻終り端部22Eが接続する金属端子T6、T5が隣り合い、第2導線21の巻終り端部21Eと第3導線22の巻始め端部22Sが接続する金属端子T6、T7が隣り合ったトランス装置1となる。このような構成によれば、トランス装置の等価回路図のように二次巻線を構成する第2導線21と第3導線22とは結線されていない個別の巻線M2、M3の状態となっている。そのためトランス装置1が実装される回路基板側との接続関係を変更することで、必要に応じて巻線M1、M2、M3間の極性の関係を変更することが可能である。
以上説明したように、二次巻線の端部が接続される高圧側の金属端子110(T5~T8)とコイル部品10の環状磁心との間に樹脂ケース200の壁部220が介在し、樹脂ケース200の内空間にコイル部品10が横置きに配置されるため、樹脂ケース200の天板部240側と環状磁心15との間隔を大きくすることが出来、それによって高圧側の金属端子110(T5~T8)と環状磁心15との間の絶縁距離を長くすることが出来て、絶縁性能を向上させることができる。また、環状磁心15に抵抗率が大きいNiZn系フェライトの磁性材料を使用することで必要な絶縁距離を短く出来てトランス装置1の低背化が可能である。つまり本発明によって、充分な絶縁距離を確保し、かつ、低背型で実装面積が小さいトランス装置を提供することができる。
またコイル部品10をボビン不使用の構成とすることでもトランス装置1を小型に構成することが出来る。得られたトランス装置1では、面実装が容易であるとともに、コイル部品10に直接外力が作用するのを防ぐことが出来、また導線の端部を樹脂ケース200により保護することが出来て、外力によって導線が断線するなどの問題を回避することができる。
1 トランス装置
10 コイル部品
15 環状磁心
20 第1導線
21 第2導線
22 第3導線
110 金属端子
200 樹脂ケース

Claims (4)

  1. 磁心に一次巻線と二次巻線が形成されたコイル部品と、前記コイル部品を収容する樹脂ケースとを備えたトランス装置であって、
    前記コイル部品は、NiZn系フェライトからなる環状磁心に、直接3本の導線がトリファイラ巻でスパイラル状に巻き付けられ、前記3本の導線のうちの1本を一次巻線、残りの2本を二次巻線とし、
    前記樹脂ケースは6面体構造であって、前方の1面が開口面で、他の5面が、下方の基部と、前記基部の三方の縁部から立設する右方、左方、後方の3つの壁部と、前記壁部の上方の端にあって前記基部に対面する天板部とでなる一体の樹脂構造部で構成され、前記基部の前方と後方の側面に複数の金属端子を備え、更に前記天板部は前記後方の壁部側の稜部にスリット状の開口部を有し、
    前記コイル部品は前記基部に横置き状態で接着固定されて前記樹脂ケース内に収容され、一次巻線用の1本の導線は前記開口面側から引き出されて前方側の金属端子と接続され、二次巻線用の2本の導線は、前記スリット状の開口部を通されて前記後方の壁部の上端を越え、後方側の金属端子に向かって前記後方の壁部の外側に沿って張りわたされて前記金属端子と接続され、
    前記二次巻線用の2本の導線は前記後方の壁部の上端側で接着固定されたトランス装置。
  2. 請求項1に記載のトランス装置であって、
    前記右方の壁部と前記左方の壁部は前記天板部側の一部が前記後方の壁部から張り出した突出部を有し、前記二次巻線用の2本導線の接着固定箇所が右方の壁部の突出部と左方の壁部の突出部との間であるトランス装置。
  3. 請求項1または2に記載のトランス装置であって、
    前記NiZn系フェライトは抵抗率ρが10Ω・m以上であるトランス装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のトランス装置であって、
    一次巻線と二次巻線を構成する導線のうち、少なくとも二次巻線用の導線が三層絶縁電線であるトランス装置。

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Citations (8)

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