JP7210149B2 - 液体ヘリウムの充填方法および装置 - Google Patents

液体ヘリウムの充填方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンテナなどの液体ヘリウム供給源から液体ヘリウムを容器に充填する液体ヘリウムの充填方法および装置に関するものである。
液体ヘリウムは、超伝導や低温学などの絶対零度に近い環境における研究分野で冷媒として用いられるほか、各種の産業分野で利用されている。日本ではその全量を海外からの輸入にたよっている。このとき、専用のコンテナに液体ヘリウムを充填した状態で陸揚げされる。
コンテナに充填された液体ヘリウムは、ユーザーの消費量に応じ、容量の小さい容器に移充填されて供給される。液体ヘリウムは極低温であるため、その移充填にあたって、移充填先の容器を予冷しなければならない。予冷には、液体窒素,冷凍機,液体ヘリウムが用いられる。
液体窒素で予冷すると、容器内に窒素分が残留して液体ヘリウムの純度の低下が起こりやすい。
冷凍機で予冷する場合、その分だけ設備や動力にコストがかかる。
液体ヘリウムで予冷すると、ヘリウムがボイルオフガスとなって液体ヘリウムが目減りする。ボイルオフガスは回収して利用に供される。しかしながら、ボイルオフガスでは低温用途に使えないし、輸送コストが跳ねあがる。
このような事情から、液体ヘリウムの充填効率を下げないで移充填を行うことが望まれる。
一方、移充填先の容器を液体ヘリウム温度に達するまで十分に予冷したとしても、コンテナと容器の圧力差や温度差により、移充填時に液体ヘリウムの一部がボイルオフガスになることは避けられない。
上記のような液体ヘリウムの充填方法に関する先行技術文献として、出願人はつぎにあげる特許文献1を把握している。
特開2016-180479号公報
上記特許文献1は、「液体ヘリウムのトランスファー方法およびシステム」に関するものであり、つぎの記載がある。
[要約]
[課題]ヘリウムコンテナから小容量ヘリウム容器への液体ヘリウムの充填の際に失われるヘリウムの量を低減する。
[解決手段]ヘリウムコンテナ10から小容量ヘリウム容器12-0へ液体ヘリウムをトランスファーする。トランスファー中に蒸発するヘリウムガスを用いて小容量ヘリウム容器12-1を予冷する。その後、小容量ヘリウム容器12-2を冷凍機で冷却されたヘリウムガスでさらに冷却し、液体窒素液化温度より低い温度まで予冷する。このようにして予冷された小容量ヘリウム容器12-0にヘリウムコンテナ10からの液体ヘリウムを供給して充填する。
[0022]
ガスステーションでは、液体ヘリウムを小容量ヘリウム容器12に充填してエンドユーザに供給する。エンドユーザにおいて液体ヘリウムが使用された使用済みの小容量ヘリウム容器12は、回収されてガスステーションに搬入される。搬入小容量ヘリウム容器12は、真空引きおよびヘリウムガスへの置換→蒸発ガスによる予冷→冷凍機による予冷→液体ヘリウムのトランスファーという手順によって液体ヘリウムが充填される。以下、これについて説明する。なお、液体ヘリウムを充填しているものを小容量ヘリウム容器12-0、蒸発ヘリウムガスにより予冷しているものを小容量ヘリウム容器12-1、冷凍機により予冷しているものを小容量ヘリウム容器12-2とし、これらを小容量ヘリウム容器12と総称する。
特許文献1の技術は、小容量ヘリウム容器を蒸発ヘリウムガスにより予冷し、その後、冷凍機で冷却されたヘリウムガスでさらに冷却したのち、その小容量ヘリウム容器に対してヘリウムコンテナからの液体ヘリウムを供給して充填する。
このように、特許文献1の技術では、予冷に冷凍機(コールドチャンバCC1)を使用する。その冷凍機を使用するため、さらに昇温器H2やポンプP2が付設されている。したがって、これらの機器を使用する分だけ、その設備と動力にかかるコストが避けられない。
〔目的〕
本発明は上記課題を解決するものであり、つぎの目的でなされたものである。
液体ヘリウムの純度を下げることなく低コストで液体ヘリウムを容器に充填できる液体ヘリウムの充填方法および装置を提供する。
請求項1記載の液体ヘリウムの充填方法は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
液体ヘリウム供給源から第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを第2容器に供給して上記第2容器を第1予冷する工程と、上記第2容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器を液体ヘリウムにより第2予冷する工程と、上記第2容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する工程とを行う第2容器の充填と、
液体ヘリウム供給源から第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを第1容器に供給して上記第1容器を第1予冷する工程と、上記第1容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器を液体ヘリウムにより第2予冷する工程と、上記第1容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する工程とを行う第1容器の充填とを
上記第2容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第2容器の充填と、上記第1容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第1容器の充填とを交互に行うにあたって、
上記第2容器の充填完了を、上記第2容器が載置された第2の荷重検出器によって上記第2容器の重量を検知して液体ヘリウムの導入を停止するまでとし、上記第1容器の充填完了を、上記第1容器が載置された第1の荷重検出器によって上記第1容器の重量を検知して液体ヘリウムの導入を停止するまでとする
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第2容器の充填において、上記第1予冷する工程を行うまえに、
上記第2容器を減圧する工程と、
上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを上記第2容器に供給して上記第2容器を復圧する工程とを行う。
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、請求項記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第2容器を減圧する工程において、
上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する。
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1容器の充填において、上記第1予冷する工程を行うまえに、
上記第1容器を減圧する工程と、
上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを上記第1容器に供給して上記第1容器を復圧する工程とを行う。
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、請求項4記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第2容器を減圧する工程において、
上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する。
請求項記載の液体ヘリウムの充填装置は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
液体ヘリウム供給源から第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを第2容器に供給して上記第2容器を第1予冷する手段と、上記第2容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器を液体ヘリウムにより第2予冷する手段と、上記第2容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する手段とによって行う第2容器の充填工程と、
液体ヘリウム供給源から第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを第1容器に供給して上記第1容器を第1予冷する手段と、上記第1予冷による上記第1容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器を液体ヘリウムにより第2予冷する手段と、上記第1容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する手段とによって行う第1容器の充填工程とを、
上記第2容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第2容器の充填工程と、上記第1容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第1容器の充填工程とを交互に行うように構成され、
上記第2容器が載置されて上記第2容器の重量により充填完了を検知して液体ヘリウムの導入を停止させる第2の荷重検出器と、上記第1容器が載置されて上記第1容器の重量によりの充填完了を検知して液体ヘリウムの導入を停止させる第1の荷重検出器をさらに備えた。
請求項1記載の液体ヘリウムの充填方法は、液体ヘリウム供給源と、第1容器および第2容器を用いる。上記液体ヘリウム供給源は、たとえば、液体ヘリウムが大量に貯留されたコンテナなどである。上記第1容器および第2容器は、上記液体ヘリウム供給源から液体ヘリウムが充填される先である。
本発明の液体ヘリウムの充填方法は、上記第2容器の充填と、上記第1容器の充填とを行う。
上記第2容器の充填では、第1予冷する工程と、第2予冷する工程と、充填とともに回収する工程とを行う。上記第1予冷する工程は、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを上記第2容器に供給して上記第2容器を第1予冷する。上記第2予冷する工程は、上記第2容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器を液体ヘリウムにより第2予冷する。上記充填とともに回収する工程は、上記第2容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する。
上記第1容器の充填では、第1予冷する工程と、第2予冷する工程と、充填とともに回収する工程とを行う。上記第1予冷する工程は、液体ヘリウム供給源から第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを第1容器に供給して上記第1容器を第1予冷する。上記第2予冷する工程は、上記第1容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器を液体ヘリウムにより第2予冷する。上記充填とともに回収する工程は、上記第1容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する工程とを行う。
そして、上記第2容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第2容器の充填工程と、上記第1容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第1容器の充填工程とをを交互に行う。これにあたって、上記第2容器の充填完了を、上記第2容器が載置された第2の荷重検出器によって上記第2容器の重量を検知して液体ヘリウムの導入を停止するまでとし、上記第1容器の充填完了を、上記第1容器が載置された第1の荷重検出器によって上記第1容器の重量を検知して液体ヘリウムの導入を停止するまでとする。第1容器と第2容器で、充填完了を荷重検出器によって計量し、充填と予冷を交互に行うため、効率がよい。
本発明の液体ヘリウムの充填方法は、第2容器の予冷において、液体ヘリウム以外の液化ガスを使用しないため、第2容器に充填した液体ヘリウムの純度を下げることがない。また、ボイルオフガスの冷熱を有効に利用し、冷凍機やそれに付随する機器を使用しない。このため、そのための設備および動力が不要で、充填コストを節減できる。さらに、上記充填工程において、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する。このため、上記充填工程で発生するボイルオフガスを回収して利用できる。
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、上記第2容器の充填において、上記第1予冷する工程を行うまえに、上記第2容器を減圧する工程と、復圧する工程とを行う。上記復圧する工程は、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを上記第2容器に供給して上記第2容器を復圧する。
上記第1予冷する工程のまえに上記第2容器を一旦減圧し、上記第1容器からのボイルオフガスで復圧させる。このため、上記第2容器の第1予冷のまえに、不純分を除去するとともにヘリウム以外の成分を混入させず、上記第2容器に充填する液体ヘリウムの純度低下を防止できる。
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、上記第2容器を減圧する減圧工程において、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する。
上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ等に発生するボイルオフガスを回収して利用できる。
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、上記第1容器の充填において、上記第1予冷する工程を行うまえに、上記第1容器を減圧する工程と、上記第1容器を復圧する工程とを行う。上記復圧する工程は、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを上記第1容器に供給する。
上記第1予冷する工程のまえに上記第1容器を一旦減圧し、上記第2容器からのボイルオフガスで復圧させる。このため、上記第1容器の第1予冷のまえに、不純分を除去するとともにヘリウム以外の成分を混入させず、上記第1容器に充填する液体ヘリウムの純度低下を防止できる。
請求項記載の液体ヘリウムの充填方法は、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する。上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ等に発生するボイルオフガスを回収して利用できる。
請求項記載の液体ヘリウムの充填装置は、液体ヘリウム供給源と、第1容器および第2容器を用いる。上記液体ヘリウム供給源は、たとえば、液体ヘリウムが大量に貯留されたコンテナなどである。上記第1容器および第2容器は、上記液体ヘリウム供給源から液体ヘリウムが充填される先である。
本発明の液体ヘリウムの充填装置は、本発明の液体ヘリウムの充填方法は、上記第2容器の充填工程と、上記第1容器の充填工程とを行うように構成されている。
上記第2容器の充填工程は、第1予冷する手段と、第2予冷する手段と、充填とともに回収する手段とによって行うように構成されている。
上記第1予冷する手段は、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを上記第2容器に供給して上記第2容器を第1予冷する。
上記第2予冷する手段は、上記第2容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器を液体ヘリウムにより第2予冷する。
上記充填とともに回収する手段は、上記第2容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する。
上記第1容器の充填工程は、第1予冷する手段と、第2予冷する手段と、充填とともに回収する手段とによって行うように構成されている。上記第1予冷する手段は、液体ヘリウム供給源から第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを第1容器に供給して上記第1容器を第1予冷する。上記第2予冷する手段は、上記第1予冷による上記第1容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器を液体ヘリウムにより第2予冷する。上記充填とともに回収する手段は、上記第1容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する。
そして、上記第2容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第2容器の充填工程と、上記第1容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第1容器の充填工程とを交互に行うように構成されている。そして、上記第2容器が載置されて上記第2容器の重量により充填完了を検知して液体ヘリウムの導入を停止させる第2の荷重検出器と、上記第1容器が載置されて上記第1容器の重量により充填完了を検知して液体ヘリウムの導入を停止させる第1の荷重検出器をさらに備えている。第1容器と第2容器で、充填完了を荷重検出器によって計量し、充填と予冷を交互に行うため、効率がよい。
本発明の液体ヘリウムの充填装置は、第2容器の予冷において、液体ヘリウム以外の液化ガスを使用しないため、第2容器に充填した液体ヘリウムの純度を下げることがない。また、冷凍機やそれに付随する機器を使用しないため、そのための設備および動力が不要で、充填コストを節減できる。さらに、上記充填手段における充填工程において、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する。このため、上記充填工程で発生するボイルオフガスを回収して利用できる。
本発明の実施形態の前提の液体ヘリウムの充填装置の構成を説明する図である。 本発明の実施形態の前提の液体ヘリウムの充填方法を説明する図である。 本発明の実施形態の液体ヘリウムの充填装置の構成を説明する図である。 本発明の実施形態の液体ヘリウムの充填方法を説明する図である。 本発明の実施形態の液体ヘリウムの充填方法を説明する図である。
つぎに、本発明を実施するための形態を説明する。
実施形態の前提
〔装置〕
図1は、本発明実施形態の前提の液体ヘリウムの充填装置を説明する図である。
この装置は、液体ヘリウムが大量に貯留された液体ヘリウムの供給源としてのコンテナ1から、小容量の容器に液体ヘリウムを移充填するものである。本形態では、上記小容量の容器として、第1容器10と第2容器20を用いる。上記第1容器10は、荷重検出器2のうえに載置される。
上記コンテナ1には、当該コンテナ1から液体ヘリウムを取り出す液体取出路1Aが接続されている。上記液体取出路1Aには、第1導入路11と第2導入路21が接続されている。第1導入路11と第2導入路21には、それぞれ開閉バルブ11A,21Aが設けられている。
上記第1導入路11は、上記コンテナ1から取り出した液体ヘリウムを第1容器10に導入する。上記第2導入路21は、上記コンテナ1から取り出した液体ヘリウムを第2容器20に導入する。
上記第1容器10には、第1排出路12が接続されている。上記第1排出路12には開閉バルブ12Aが設けられている。上記第1排出路12は、上記第1容器10内のボイルオフガスを排出する。
上記第2容器20には、第2排出路22が接続されている。上記第2排出路22には開閉バルブ22Aが設けられている。上記第2排出路22は、上記第2容器20内のボイルオフガスを排出する。
上記第1排出路12および第2排出路22は、それぞれの下流が回収路41に接続されている。上記回収路41は、その下流が回収タンク40に接続されている。
これにより、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスは、第1排出路12および回収路41を通って回収タンク40に回収される。
また、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を通って回収タンク40に回収される。
上記第1排出路12には、第1中継路13が分岐するように接続されている。上記第1中継路13には開閉バルブ13Aが設けられている。上記第1中継路13は、その下流が減圧路51に接続されている。上記減圧路51には開閉バルブ51Aが設けられている。上記減圧路51は、その下流が真空ポンプ50に接続されている。
これにより、上記減圧路51および上記真空ポンプ50により、上記第1容器10内を減圧しうるようになっている。
また、上記第1中継路13の途中には、第1中継路13から分岐して上記第2導入路21に合流する第2バイパス路24が接続されている。上記第2バイパス路24には開閉バルブ24Aが設けられている。
これにより、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスが、上記第1排出路12,上記第1中継路13,第2バイパス路24および第2導入路21を通って、上記第2容器20に導入されるようになっている。
本形態の装置は、第1予冷手段と第2予冷手段と充填手段とを備えて構成されている。
上記第1予冷手段は、コンテナ1から第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを第2容器20に供給して上記第2容器20を第1予冷する。
すなわち、上記第1予冷手段は、具体的には上述した、液体取出路1A,第1導入路11,第1排出路12,第1中継路13,第2バイパス路24,第2導入路21,各開閉バルブ等を含んで構成される。
上記第2予冷手段は、上記第1予冷手段による上記第2容器の上記第1予冷が終了したのちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器を液体ヘリウムにより第2予冷する。
すなわち、上記第2予冷手段は、具体的には上述した、液体取出路1A,第2導入路21,各開閉バルブ等を含んで構成される。
上記充填手段は、上記第2予冷手段による上記第2容器の上記第2予冷が終了したのちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填する。
すなわち、上記充填手段は、具体的には上述した、液体取出路1A,第2導入路21,各開閉バルブ等を含んで構成される。
〔方法〕
図2は、本形態の液体ヘリウムの充填方法を説明する図である。この方法は上述した液体ヘリウムの充填装置により実現することができる。
図2(A)は、待機状態を示す。
図2(B)は、減圧工程を示す。
図2(C)は、復圧工程を示す。
図2(D)は、第1予冷工程を示す。
図2(E)は、第2予冷工程を示す。
図2(F)は、充填工程を示す。
図2(A)~(F)において、液やガスが流れる流路のうち太線で示したところは、液やガスが流れていることを示している。つまり、開閉バルブは開いている。細線で示したところは、液やガスが流れていないことを示している。つまり、開閉バルブは閉じている。
〔工程の概要〕
本形態の方法は、第1容器10と第2容器20を使用する。上記第1容器10および第2容器20は、上記コンテナ1から液体ヘリウムが充填される先である。
本形態の方法は、第1容器10には、すでに予冷が完了して液体ヘリウムの受け入れが可能になったものを使用する。この第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、第2容器20を予冷することが行われる。
上記第2容器では、第1予冷工程と第2予冷工程を行い、その後に充填工程を行う。また、上記第1予冷工程を行うまえに、減圧工程と復圧工程を行う。以下に各工程を説明する。
〔待機状態〕
図2(A)は、待機状態を示す。
第1容器10は、上述したように、すでに予冷が完了して液体ヘリウムの受け入れが可能になったものである。
第2容器20は、これから予冷を始める常温のものである。
〔第1容器:充填/第2容器:減圧工程〕
図2(B)は、第1容器10で充填を開始するとともに、第2容器20を減圧する減圧工程を行う状態を示す。
第1容器10では、コンテナ1から取り出した液体ヘリウムを第1導入路11を介して第1容器10に充填する。このとき、コンテナ1と第1容器10の圧力差や温度差により、液体ヘリウムの一部がボイルオフガスになる。このボイルオフガスは、第1排出路12および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
つまり、上記第2容器20を減圧する減圧工程において、上記コンテナ1から上記第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを回収する。
第2容器20では、第2導入路21の一部,第2バイパス路24,減圧路51を介して真空ポンプ50によって第2容器20内を減圧する。つまり真空排気により内部の空気や水分を排出する。所定時間の経過あるいは所定の真空度に達したら、真空排気を停止する。
〔第1容器:充填/第2容器:復圧工程〕
図2(C)は、第1容器10で充填を継続するとともに、第2容器20で復圧工程を行う状態を示す。
第1容器10では、上述した充填が引き続き行われる。
上記復圧工程は、上記コンテナ1から上記第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを上記第2容器20に供給して上記第2容器20を復圧する。
このとき、第1排出路12,第1中継路13,第2バイパス路24および第2導入路21を介してボイルオフガスが第2容器20に供給される。ボイルオフガスはヘリウムガスであり、上記減圧工程で真空排気された第2容器20に、復圧工程でヘリウムガスが導入される。つまり、減圧工程と復圧工程を行うことにより、第2容器20内の空気がヘリウムガスに置換される。
上記第2容器20における減圧工程と復圧工程は、たとえば3~5回程度、複数回繰り返すのが好ましい。
〔第1容器:充填/第2容器:第1予冷工程〕
図2(D)は、第1容器10で充填を継続するとともに、第2容器20で第1予冷工程を行う状態を示す。
第1容器10では、上述した充填が引き続き行われる。
第1予冷工程は、コンテナ1から第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを第2容器20に供給して上記第2容器20を第1予冷する。
このとき、第1排出路12,第1中継路13,第2バイパス路24および第2導入路21を介してボイルオフガスが第2容器20に供給される。ボイルオフガスは十分な冷熱を持っており、ヘリウムガスに置換された第2容器20を冷却する。
上記第1予冷工程において、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを回収する。つまり、上記第1予冷に供した後に上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを回収する。このボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
〔第1容器:充填完了/第2容器:第2予冷工程〕
図2(E)は、第1容器10で充填を完了し、第2容器20で第2予冷工程を行う状態を示す。
第1容器10での充填完了は、荷重検出器2によって計量する第1容器10の重量によって検知する。第1導入路11からの液体ヘリウムの導入を停止して充填を完了する。この第1容器10の充填完了をもって、上記第1予冷も終了する。
第2予冷工程は、上記第1予冷工程による上記第2容器20の上記第1予冷が終了したのちに、上記コンテナ1から上記第2容器20に液体ヘリウムを供給して上記第2容器20を液体ヘリウムにより第2予冷する。
第2予冷工程では、コンテナ1から取り出した液体ヘリウムを第2導入路21を介して第2容器20に供給し、第2容器20を冷却する。このとき、第2容器20では、ボイルオフガスが発生する。上記第2予冷工程において、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを回収する。このとき、ボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
上記第2予冷工程は、上記第2容器20の温度が所定値以下に下がったことをもって終了する。上記第2容器20の温度は、図示しない温度センサによって検出する。
〔充填工程〕
図2(F)は、充填工程を示す。
上記充填工程は、上記第2予冷工程による上記第2容器20の上記第2予冷が終了したのちに、上記コンテナ1から上記第2容器20に液体ヘリウムを供給して上記第2容器20に液体ヘリウムを充填する。
このとき、コンテナ1と第容器0の圧力差や温度差により、液体ヘリウムの一部がボイルオフガスになる。このボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
形態の効果〕
形態は、つぎの作用効果を奏する。
形態は、第1予冷工程と、第2予冷工程と、充填工程とを行う。
上記第1予冷工程は、上記コンテナ1から上記第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを上記第2容器20に供給して上記第2容器20を第1予冷する。
上記第2予冷工程は、上記第1予冷工程による上記第2容器20の上記第1予冷が終了したのちに、上記コンテナ1から上記第2容器20に液体ヘリウムを供給して上記第2容器20を液体ヘリウムにより第2予冷する。
上記充填工程は、上記第2予冷工程による上記第2容器20の上記第2予冷が終了したのちに、上記コンテナ1から上記第2容器20に液体ヘリウムを供給して上記第2容器20に液体ヘリウムを充填する。
形態は、第2容器20の予冷において、液体ヘリウム以外の液化ガスを使用しないため、第2容器20に充填した液体ヘリウムの純度を下げることがない。また、ボイルオフガスの冷熱を有効に利用し、冷凍機やそれに付随する機器を使用しない。このため、そのための設備および動力が不要で、充填コストを節減できる。
形態は、上記第1予冷工程において、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを回収する。
上記第1予冷工程等で発生するボイルオフガスを回収して利用できる。
形態は、上記第2予冷工程において、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを回収する。
上記第2予冷工程等で発生するボイルオフガスを回収して利用できる。
形態は、上記第1予冷工程を行うまえに、減圧工程と復圧工程とを行う。
上記減圧工程は、上記第2容器20を減圧する。
上記復圧工程は、上記コンテナ1から上記第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを上記第2容器20に供給して上記第2容器20を復圧する。
上記第1予冷工程のまえに上記第2容器20を一旦減圧し、上記第1容器10からのボイルオフガスで復圧させる。このため、上記第2容器20の第1予冷のまえに、不純分を除去するとともにヘリウム以外の成分を混入させず、上記第2容器20に充填する液体ヘリウムの純度低下を防止できる。
形態は、上記第2容器20を減圧する減圧工程において、上記コンテナ1から上記第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを回収する。
上記第1容器10に液体ヘリウムを充填するあいだ等に発生するボイルオフガスを回収して利用できる。
実施形態
〔装置〕
図3は、本発明が適用される実施形態の液体ヘリウムの充填装置を説明する図である。
この例は、第1容器10と第2容器20で、充填と予冷を交互に行いうるようにしたものである。基本的な構成は、上記形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付しており、説明を省略する場合がある。
この例では、第1容器10だけでなく、第2容器0も荷重検出器3のうえに載置される。
上記コンテナ1から液体ヘリウムを取り出す液体取出路1Aに接続された第1導入路11と第2導入路21はそれぞれ、上記コンテナ1から取り出した液体ヘリウムを第1容器10と第2容器20に導入する。
上記第1容器10に接続された第1排出路12は、上記第1容器10内のボイルオフガスを排出する。このボイルオフガスは、第1排出路12および回収路41を通って回収タンク40に回収される。
上記第2容器20に接続された第2排出路22は、上記第2容器20内のボイルオフガスを排出する。このボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を通って回収タンク40に回収される。
上記第1排出路12から分岐する第1中継路13は、その下流が減圧路51に接続され、開閉バルブ13Aと開閉バルブ13Bが設けられている。この例では、上記減圧路51に開閉バルブ51Aが設けられていない。
また、上記第1中継路13の途中には、第1中継路13から分岐して上記第2導入路21に合流する第2バイパス路24が接続されている。この例では、上記第2バイパス路24に開閉バルブ24Aが設けられていない。
この例では、上記第1導入路11から分岐するように第1バイパス路14が接続されている。上記第1バイパス路14は、さらに第1分岐路15と第2分岐路16に分岐している。上記第1分岐路15は上記減圧路51に接続されている。上記第2分岐路16は上記第2排出路22に接続されている。上記第1分岐路15には開閉バルブ15Aが設けられ、上記第2分岐路16には開閉バルブ16Aが設けられている。
〔方法〕
図4および図5は、本発明が適用される実施形態の液体ヘリウムの充填方法を説明する図である。この方法は上述した液体ヘリウムの充填装置により実現することができる。
図4(A)は、待機状態を示す。
図4(B)は、第1容器の充填工程と第2容器の減圧工程を示す。
図4(C)は、第1容器の充填工程と第2容器の復圧工程を示す。
図4(D)は、第1容器の充填工程と第2容器の第1予冷工程を示す。
図4(E)は、第1容器の充填完了と第2容器の第2予冷工程を示す。
図5(F)は、第1容器の減圧工程と第2容器の充填工程を示す。
図5(G)は、第1容器の復圧工程と第2容器の充填工程を示す。
図5(H)は、第1容器の第1予冷工程と第2容器の充填工程を示す。
図5(I)は、第1容器の第2予冷工程と第2容器の充填工程を示す。
〔待機状態〕
図4(A)は、待機状態を示す。
第1容器10は、上述したように、すでに予冷が完了して液体ヘリウムの受け入れが可能になったものである。
第2容器20は、これから予冷を始める常温のものである。
〔第1容器:充填工程/第2容器:減圧工程〕
図4(B)は、第1容器10で充填工程を行い、第2容器20で減圧工程を行う状態を示す。
第1容器10では、コンテナ1から取り出した液体ヘリウムを第1導入路11を介して第1容器10に充填する。このとき第1容器10から出てくるボイルオフガスは、第1排出路12および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
第2容器20では、第2導入路21の一部,第2バイパス路24,第1中継路13の一部,減圧路51を介して真空ポンプ50によって第2容器20内を減圧する。
〔第1容器:充填工程/第2容器:復圧工程〕
図4(C)は、第1容器10で充填工程を継続し、第2容器20で復圧工程を行う状態を示す。
第1容器10では、上述した充填が引き続き行われる。
上記復圧工程は、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを上記第2容器20に供給して上記第2容器20を復圧する。
このとき、第1排出路12,第1中継路13,第2バイパス路24および第2導入路21を介してボイルオフガスが第2容器20に供給される。
〔第1容器:充填工程/第2容器:第1予冷工程〕
図4(D)は、第1容器10で充填工程を継続し、第2容器20で第1予冷工程を行う状態を示す。
第1容器10では、上述した充填が引き続き行われる。
第1予冷工程は、上記第1容器10から出てくるボイルオフガスを第2容器20に供給して上記第2容器20を第1予冷する。
このとき、第1排出路12,第1中継路13,第2バイパス路24および第2導入路21を介してボイルオフガスが第2容器20に供給される。
また、上記第1予冷工程において、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを回収する。上記第1予冷に供した後に上記第2容器20から出てくるボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
〔第1容器:充填完了/第2容器:第2予冷工程〕
図4(E)は、第1容器10で充填を完了し、第2容器20で第2予冷工程を行う状態を示す。
第2予冷工程は、上記コンテナ1から上記第2導入路21を介して上記第2容器20に液体ヘリウムを供給して上記第2容器20を液体ヘリウムにより第2予冷する。
このとき上記第2容器20から出てくるボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
〔第1容器:減圧工程/第2容器:充填工程〕
図5(F)は、充填を完了した第1容器10を空の第1容器10と交換したのち減圧工程を行い、第2予冷を終えた第2容器20で充填工程が開始され状態を示す。交換された空の第1容器10は予冷前の常温である。
第1容器10では、第1導入路11の一部,第1バイパス路14,第1分岐路15,減圧路51を介して真空ポンプ50によって第1容器10内を減圧する。
第2容器20では、コンテナ1から取り出した液体ヘリウムを第2導入路21を介して第2容器20に充填する。このとき第2容器20から出てくるボイルオフガスは、第2排出路22および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
〔第1容器:復圧工程/第2容器:充填工程〕
図5(G)は、第2容器20で充填工程を継続し、第1容器10で復圧工程を行う状態を示す。
第2容器20では、上述した充填が引き続き行われる。
上記復圧工程は、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを上記第1容器10に供給して上記第1容器10を復圧する。
このとき、第2排出路22,第2分岐路16,第1バイパス路14および第1導入路11を介してボイルオフガスが第1容器10に供給される。
〔第1容器:第1予冷工程/第2容器:充填工程〕
図5(H)は、第2容器20で充填工程を継続し、第1容器10で第1予冷工程を行う状態を示す。
第2容器20では、上述した充填が引き続き行われる。
第1予冷工程は、上記第2容器20から出てくるボイルオフガスを第1容器10に供給して上記第1容器10を第1予冷する。
このとき、第2排出路22,第2分岐路16,第1バイパス路14および第1導入路11を介してボイルオフガスが第1容器10に供給される。
また、上記第1予冷に供した後に上記第1容器10から出てくるボイルオフガスは、第1排出路12および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
〔第1容器:第2予冷工程/第2容器:充填完了〕
図5(I)は、第2容器20で充填を完了し、第1容器10で第2予冷工程を行う状態を示す。
第2予冷工程は、上記コンテナ1から上記第1導入路11を介して上記第1容器10に液体ヘリウムを供給して上記第1容器10を液体ヘリウムにより第2予冷する。
このとき上記第1容器10から出てくるボイルオフガスは、第1排出路12および回収路41を介して回収タンク40に回収される。
本実施形態では、上述した動作に基づいて機能する配管や開閉バルブは、本発明の第1予冷手段,第2予冷手段および充填手段として機能する。
実施形態の効果〕
実施形態では、第1容器10と第2容器20で、充填と予冷を交互に行うため、効率がよい。それ以外は上記形態と同様の作用効果を奏する。
〔変形例〕
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
1:コンテナ
1A:液体取出路
2:荷重検出器
3:荷重検出器
10:第1容器
11:第1導入路
11A:開閉バルブ
12:第1排出路
12A:開閉バルブ
13:第1中継路
13A:開閉バルブ
13B:開閉バルブ
14:第1バイパス路
15:第1分岐路
15A:開閉バルブ
16:第2分岐路
16A:開閉バルブ
20:第2容器
21:第2導入路
21A:開閉バルブ
22:第2排出路
22A:開閉バルブ
23:第2中継路
23A:開閉バルブ
24:第2バイパス路
24A:開閉バルブ
40:回収タンク
41:回収路
50:真空ポンプ
51:減圧路
51A:開閉バルブ

Claims (6)

  1. 液体ヘリウム供給源から第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを第2容器に供給して上記第2容器を第1予冷する工程と、上記第2容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器を液体ヘリウムにより第2予冷する工程と、上記第2容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する工程とを行う第2容器の充填と、
    液体ヘリウム供給源から第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを第1容器に供給して上記第1容器を第1予冷する工程と、上記第1容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器を液体ヘリウムにより第2予冷する工程と、上記第1容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する工程とを行う第1容器の充填とを
    上記第2容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第2容器の充填と、上記第1容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第1容器の充填とを交互に行うにあたって、
    上記第2容器の充填完了を、上記第2容器が載置された第2の荷重検出器によって上記第2容器の重量を検知して液体ヘリウムの導入を停止するまでとし、上記第1容器の充填完了を、上記第1容器が載置された第1の荷重検出器によって上記第1容器の重量を検知して液体ヘリウムの導入を停止するまでとする
    ことを特徴とする液体ヘリウムの充填方法。
  2. 上記第2容器の充填において、上記第1予冷する工程を行うまえに、
    上記第2容器を減圧する工程と、
    上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを上記第2容器に供給して上記第2容器を復圧する工程とを行う
    請求項1記載の液体ヘリウムの充填方法。
  3. 上記第2容器を減圧する工程において、
    上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する
    請求項記載の液体ヘリウムの充填方法。
  4. 上記第1容器の充填において、上記第1予冷する工程を行うまえに、
    上記第1容器を減圧する工程と、
    上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを上記第1容器に供給して上記第1容器を復圧する工程とを行う
    請求項1記載の液体ヘリウムの充填方法。
  5. 上記第2容器を減圧する工程において、
    上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する
    請求項4記載の液体ヘリウムの充填方法。
  6. 液体ヘリウム供給源から第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第1容器から出てくるボイルオフガスを第2容器に供給して上記第2容器を第1予冷する手段と、上記第2容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器を液体ヘリウムにより第2予冷する手段と、上記第2容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第2容器から出てくるボイルオフガスを回収する手段とによって行う第2容器の充填工程と、
    液体ヘリウム供給源から第2容器に液体ヘリウムを供給して上記第2容器に液体ヘリウムを充填するあいだ、上記第2容器から出てくるボイルオフガスを第1容器に供給して上記第1容器を第1予冷する手段と、上記第1予冷による上記第1容器の上記第1予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器を液体ヘリウムにより第2予冷する手段と、上記第1容器の上記第2予冷ののちに、上記液体ヘリウム供給源から上記第1容器に液体ヘリウムを供給して上記第1容器に液体ヘリウムを充填するとともに上記第1容器から出てくるボイルオフガスを回収する手段とによって行う第1容器の充填工程とを、
    上記第2容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第2容器の充填工程と、上記第1容器に対して上記第1予冷・上記第2予冷ならびに上記充填を完了させる上記第1容器の充填工程とを交互に行うように構成され、
    上記第2容器が載置されて上記第2容器の重量により充填完了を検知して液体ヘリウムの導入を停止させる第2の荷重検出器と、上記第1容器が載置されて上記第1容器の重量によりの充填完了を検知して液体ヘリウムの導入を停止させる第1の荷重検出器をさらに備えた
    ことを特徴とする液体ヘリウムの充填装置。
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