JP7209943B2 - 車両の電源制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンにより駆動されて発電する発電機及びこの発電機により発電された電力を充電するバッテリを備えた車両の電源制御装置に関する。
従来から、燃料を含む混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジンと、このエンジンにより駆動されて発電する発電機と、この発電機が発電した電力を充電するバッテリと、このバッテリに充電された電力により動作する電気負荷(電装品)と、を有する車両が知られている。
例えば、特許文献1には、バッテリの過放電を防止すべく、バッテリのSOC(State Of Charge)を所定範囲内に維持するための制御を行うハイブリッド車両が開示されている。特に、この特許文献1に開示された技術では、バッテリのSOCが所定値未満になったときに、バッテリの電力を低電位の電力へ変換する電圧変換器の出力を制限することで、この電圧変換器によるバッテリの電力消費を減少することにより、バッテリの過放電を防止している。
特開2005-045883号公報
ところで、上述したような車両においては、発電機により発電された電力及びバッテリに充電された電力の少なくともいずれかを用いて車両内の電気負荷を動作させている。そのため、発電機による発電が制限されると、車両内の電気負荷を動作させるためにバッテリの電力が大幅に消費されて、バッテリの過放電が生じる場合がある。例えば、発電機が高温になった場合や、エンジンの出力が制限される場合に(典型的には、酷暑又は極寒の高地においてアイドル運転している場合にエンジンの出力が制限される)、発電機による発電が制限される。上述した特許文献1に開示された技術では、このように発電機による発電が制限されたときに、バッテリの過放電を適切に防止することはできなかった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、発電機による発電が制限されたときにバッテリの過放電を適切に防止することが可能な車両の電源制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、車両の電源制御装置であって、エンジンにより駆動されて発電する発電機と、発電機により発電された電力を充電する第1バッテリと、第1バッテリよりも電圧が低く構成された第2バッテリと、発電機により発電された電力、第1バッテリに充電された電力、及び第2バッテリに充電された電力の少なくともいずれかが供給され、第2バッテリに対応する電圧により動作する電気負荷と、発電機又は第1バッテリから供給された電圧を低下させて電気負荷に出力する電圧変換器と、電気負荷が動作している状態において、発電機の発電制限条件が成立したときに、発電機の発電電流を当該発電機の状態又はエンジンの運転状態に応じた発電上限電流まで低下させることで、発電機の発電を制限し、電圧変換器から電気負荷への出力電流を低下させるように構成された制御器と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明では、制御器は、電気負荷が動作している状態において、所定の発電制限条件が成立したときに、発電機の発電を制限すると共に、電圧変換器の出力を制限する。発電機の発電を制限すると、第1バッテリが放電して電力を電気負荷に供給することとなる。この場合に、第1バッテリから多量の電力が放電されると、第1バッテリの過放電が生じる。したがって、本発明では、発電機の発電を制限したときに、第1バッテリからの電力を電気負荷に供給する電圧変換器の出力を制限することで、第1バッテリの放電を制限するようにする。これにより、発電機の発電制限時に第1バッテリが過放電状態になることを適切に防止することができる。
本発明において、好ましくは、制御器は、発電機の発電を制限したときに、第1バッテリを放電させて電気負荷に電力を供給した後に、電圧変換器の出力電流を低下させるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、発電機の発電制限時に、第1バッテリの電力を用いて電気負荷の動作を確保することができる。
本発明において、好ましくは、制御器は、第1バッテリの放電により当該第1バッテリの充電量(換言すると残容量、充電率、SOC)が所定の下限値に到達したときに、電圧変換器の出力電流を低下させることで、第1バッテリの放電を制限するように構成されている。
このように構成された本発明によれば、電気負荷の動作を確保しつつ、第1バッテリの過放電を確実に防止することができる。
本発明において、好ましくは、制御器は、電圧変換器の出力電流を低下させることで、第2バッテリを放電させて電気負荷に電力を供給するように構成されている。
このように構成された本発明によれば、第2バッテリの電力を用いて電気負荷の動作を適切に確保することができる。
本発明において、好ましくは、制御器は、電圧変換器の出力電流を低下させるときに、出力電流の変化速度の大きさを所定値未満に制限することで、出力電流を徐変させるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、電圧変換器の出力電流の変化に起因して電気負荷の動作が不安定になることを適切に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、制御器は、発電機の状態又はエンジンの運転状態に応じた発電上限電流及び第1バッテリの放電可能電流に基づき、電圧変換器の出力可能電流を求め、この出力可能電流が所定値未満であるときに、電圧変換器の出力電流を出力可能電流まで低下させるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、電圧変換器の出力制限を確実に行うことができる。
本発明において、好ましくは、発電機により発電された電力及び第1バッテリに充電された電力の少なくともいずれかが供給され、第1バッテリに対応する電圧により動作する別の電気負荷を更に有し、制御器は、発電上限電流及び放電可能電流に加えて、別の電気負荷の消費電流に基づき、出力可能電流を求めるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、第1バッテリに対応する電圧により動作する別の電気負荷が存在する場合にも、電圧変換器の出力制限を確実に行うことができる。
本発明において、好ましくは、発電制限条件は、発電機の温度が所定温度以上である場合、又はエンジンの出力が所定値未満に制限される場合に成立する。
このように構成された本発明によれば、上記の場合に発電機の発電を制限することで、発電機の過熱を防止することができると共に、エンジンのエンストを防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、制御器は、発電機の状態に基づき発電機が出力可能な発電電流を求めると共に、エンジンの運転状態に基づいて発電機が出力可能な発電電流を求めて、これら2つの発電電流のうち小さいほうを発電上限電流として適用する。
本発明の車両の電源制御装置によれば、発電機による発電が制限されたときにバッテリの過放電を適切に防止することができる。
本発明の実施形態による車両の電源制御装置が適用されたハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態による車両の電源制御装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態による制御内容を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態による制御処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両の電源制御装置について説明する。
[装置構成]
まず、本発明の実施形態による車両の電源制御装置に関する装置構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態による車両の電源制御装置が適用されたハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、ハイブリッド車両1は、主に、エンジン11と、ギヤ駆動式スタータ12と、ISG(Integrated Starter Generator)13と、リチウムイオン電池14と、DC-DCコンバータ17と、鉛蓄電池19と、高電圧電気負荷20と、低電圧電気負荷21と、を有する。以下では、リチウムイオン電池14の電圧(公称電圧)が鉛蓄電池19の電圧(公称電圧)よりも高いことから、リチウムイオン電池14を適宜「高電圧バッテリ14」と呼び、鉛蓄電池19を適宜「低電圧バッテリ19」と呼ぶ。
エンジン11は、ハイブリッド車両1の駆動力を発生する内燃機関(ガソリンエンジンやディーゼルエンジン)である。エンジン11の駆動力は、出力軸9、トランスミッション2、減速機3及び駆動軸4を介して、車輪5に伝達される。エンジン11の出力軸9には、ギヤを介してギヤ駆動式スタータ12が連結されている。ギヤ駆動式スタータ12は、ユーザによりイグニッションスイッチ(図示省略)がオンにされると、低電圧バッテリ19から供給される電力を用いて、エンジン11を始動する。また、ハイブリッド車両1は、ドライバによるブレーキペダルの操作に応じた制動力を車両1に付与するためのブレーキシステム7を有する。このブレーキシステム7は、例えば電動ブレーキにより構成される。
ISG13は、エンジン11により駆動されて発電する発電機能と、ハイブリッド車両1の駆動力を発生する電動機能とを備えるモータジェネレータである。ISG13は、ベルト8を介してエンジン11の出力軸9に連結されている。また、ISG13は、抵抗器6a及びスイッチ素子6b、6cを介して、高電圧バッテリ14に電気的に接続されるようになっている。ISG13と高電圧バッテリ14とを最初に接続する際には、抵抗器6aが設けられた側のスイッチ素子6bをオンにして、突入電流による電子部品などの破損を防止している。そして、この後にスイッチ素子6cをオンにして、ISG13と高電圧バッテリ14との接続を維持するようになっている。基本的には、イグニッションスイッチ(図示省略)がオンにされると、ISG13と高電圧バッテリ14とが接続され、イグニッションスイッチがオフにされると、ISG13と高電圧バッテリ14との接続が解除される。
また、ISG13は、発電機能により動作する際は、エンジン11の出力軸9と連動して回転するロータを磁界中で回転させることにより発電を行う。ISG13は、整流器(図示省略)を内蔵しており、この整流器を用いて、発電した交流電力を直流電力に変換する。ISG13の発電により生成された電力は、高電圧バッテリ14や低電圧バッテリ19に供給されて充電されたり、高電圧電気負荷20や低電圧電気負荷21に供給されたりする。他方で、ISG13は、電動機能により動作する際は、高電圧バッテリ14に充電された電力を用いて、ベルト8を介してエンジン11の出力軸9を駆動する。なお、ISG13における発電機能による動作と電動機能による動作との切り替え時などにおいてベルト8のテンションを調整するために、振り子式可変張力テンショナー(デカップリング・オルタネータ・テンショナー)をベルト8に適用するのがよい。
高電圧バッテリ14は、直列接続された複数のリチウムイオン電池を含み、低電圧バッテリ19は、直列接続された複数の鉛蓄電池を含む。例えば、高電圧バッテリ14の公称電圧はDC24Vであり、低電圧バッテリ19の公称電圧はDC12Vである。これら高電圧バッテリ14及び低電圧バッテリ19は、化学反応によって電気エネルギーを蓄えるものであるため、急速な充放電には不向きであるが、充電容量を確保し易いため、比較的多量の電力を蓄えることができるという特性を有する。
DC-DCコンバータ17は、高電圧バッテリ14と低電圧バッテリ19との間に設けられている。DC-DCコンバータ17は、例えば、内蔵するスイッチング素子のオンオフスイッチングによって入力電圧を変化させて出力する。具体的には、DC-DCコンバータ17は、高電圧バッテリ14側から低電圧バッテリ19側へと供給される電力の電圧を降圧する。例えば、DC-DCコンバータ17は、高電圧バッテリ14側から供給されるDC24V程度の電圧をDC12V程度に降圧して低電圧バッテリ19側へと出力する。バイパススイッチ素子18は、DC-DCコンバータ17に並列に接続されている。バイパススイッチ素子18は、オンにされると、DC-DCコンバータ17の入力端及び出力端の間を短絡し、オフにされると、DC-DCコンバータ17の入力端及び出力端の間を開放する。
高電圧電気負荷20は、例えばDC24V程度の電圧で動作する電気負荷であり、低電圧電気負荷21は、高電圧電気負荷20よりも低い、例えばDC12V程度の電圧で動作する電気負荷である。高電圧電気負荷20には、ISG13の発電により生成された電力及び高電圧バッテリ14に充電された電力の少なくともいずれかが供給される。また、低電圧電気負荷21には、ISG13の発電により生成された電力、高電圧バッテリ14に充電された電力、及び低電圧バッテリ19に充電された電力の少なくともいずれかが供給される。1つの例では、高電圧電気負荷20は、ヒータ(シートヒータなど)などを含み、低電圧電気負荷21は、電動式パワーステアリング機構(EAPS)やエアコンやオーディオ機器などを含む。
次に、図2は、本発明の実施形態による車両の電源制御装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
本実施形態においては、ハイブリッド車両1は、図2に示すような制御器10によって制御される。この制御器10は、1つ以上のプロセッサ、当該プロセッサ上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
具体的には、図2に示すように、制御器10は、主に、コンバータ入力電圧センサ30、バッテリ電流センサ33、バッテリ電圧センサ34、バッテリ温度センサ35、及びISG温度センサ36のそれぞれによって検出されたパラメータに対応する検出信号が入力される。コンバータ入力電圧センサ30は、DC-DCコンバータ17の入力電圧を検出する。バッテリ電流センサ33は、高電圧バッテリ14に流れる電流を検出する。バッテリ電圧センサ34は、高電圧バッテリ14の端子電圧を検出する。バッテリ温度センサ35は、高電圧バッテリ14の端子温度を検出する。ISG温度センサ36は、ISG13の温度を検出する。
また、制御器10は、上述したセンサ30、33、34、35、36からの検出信号に基づき、ISG13、DC-DCコンバータ17、ギヤ駆動式スタータ12、スイッチ素子6b、6c、バイパススイッチ素子18、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21のそれぞれに対して制御信号を出力する。こうして、制御器10は、ISG13の発電動作及び電動動作と、DC-DCコンバータ17による降圧動作と、高電圧電気負荷20、低電圧電気負荷21及びギヤ駆動式スタータ12の駆動及び停止と、スイッチ素子6b、6c及びバイパススイッチ素子18のオンオフと、を制御する。
典型的には、制御器10は、燃費の改善などを目的としてハイブリッド車両1の運転状態に応じて規定された複数の制御を、少なくともISG13を用いて実行するよう構成されている。この複数の制御は、ハイブリッド車両1が加速するときに、ISG13から動力を発生させてエンジン11による加速をアシストするための加速アシスト制御と、ハイブリッド車両1が減速するときに、ISG13を回生発電させる減速回生制御と、所定条件が成立したときに(例えばISG13の発電によるエンジン11の負荷の増加を抑制すべき状況など)、高電圧電気負荷20や低電圧電気負荷21に電力を供給するためのISG13の発電を禁止する無発電制御と、ハイブリッド車両1が停止したときにエンジン11を自動停止させ、この後にハイブリッド車両1が発進するときにISG13から動力を発生させてエンジン11を再始動させるアイドリングストップ制御と、を含む。
更に、制御器10は、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21のそれぞれを動作させるための制御を行う。具体的には、制御器10は、高電圧電気負荷20を動作させる場合には、ISG13の発電により生成された電力及び高電圧バッテリ14に充電された電力の少なくともいずれかを高電圧電気負荷20に供給するための制御を行う。また、制御器10は、低電圧電気負荷21を動作させる場合には、ISG13の発電により生成された電力、高電圧バッテリ14に充電された電力、及び低電圧バッテリ19に充電された電力の少なくともいずれかを低電圧電気負荷21に供給するための制御を行う。
なお、本発明における「車両の電源制御装置」は、主に、「発電機」としてのISG13と、「第1バッテリ」としての高電圧バッテリ14と、「第2バッテリ」としての低電圧バッテリ19と、高電圧電気負荷20と、低電圧電気負荷21と、「電圧変換器」としてのDC-DCコンバータ17と、制御器10と、によって構成される。
[制御内容]
次に、本発明の実施形態において制御器10が実行する制御について説明する。以下で説明する本実施形態に係る制御は、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21のそれぞれを動作させるためになされる制御に関する。
まず、図3を参照して、制御器10が実行する制御の概要について説明する。図3は、本発明の実施形態による制御内容を説明するためのタイムチャートである。具体的には、図3は、上から順に、ISG13の発電電流、高電圧バッテリ14の充電量(SOC)、DC-DCコンバータ17の出力電流(以下では適宜「DC-DC出力電流」と呼ぶ。)、低電圧バッテリ19の充電量(SOC)、のそれぞれのタイムチャートを示している。
時刻t1までは、制御器10は、エンジン11の駆動によりISG13を発電させるように制御を行うと共に、こうしてISG13により発電された電力のみを用いて、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21を動作させるように制御を行う。この場合には、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21のそれぞれには、ISG13により発電された電力のみが供給される。通常時においては、制御器10は、原則、このようにISG13により発電された電力のみを用いて、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21を動作させるように制御を行う。
次いで、時刻t1において、ISG13の発電を制限すべき条件(以下では「ISG発電制限条件」と呼ぶ。)が成立する。第1に、ISG発電制限条件は、ISG13の温度が所定温度以上であるとき(つまり高温時)に成立する。典型的には、酷暑での渋滞時に、このようなISG発電制限条件が成立する。この場合には、ISG13の発電を制限することで、ISG13の過熱を防止するようにする。第2に、ISG発電制限条件は、エンジン11の出力が所定値未満に制限されるときに成立する。典型的には、酷暑又は極寒の高地においてアイドル運転しているときに、このようなISG発電制限条件が成立する。この場合には、ISG13の発電を制限することで、エンジン11のエンストを防止するようにする。
制御器10は、上記のようなISG発電制限条件が成立する時刻t1において、ISG13の発電を制限する制御を行う。具体的には、制御器10は、ISG13の発電上限電流を求めて、ISG13の発電電流を発電上限電流まで徐々に低下させる。そして、制御器10は、ISG13の発電電流が発電上限電流に到達すると(時刻t2)、ISG13の発電電流を発電上限電流に維持する。制御器10は、ISG13の温度や回転数などに基づいてISG13が出力可能な発電電流を求める一方で、エンジン11の運転状態(エンジン11の出力制限など)に基づいてISG13が出力可能な発電電流を求めて、これら2つの電流のうち小さいほうを発電上限電流として適用する。つまり、制御器10は、ISG13自身の状態に応じて決まるISG13の出力可能な発電電流と、エンジン11の運転状態に応じて決まるISG13の出力可能な発電電流と、のうち小さいほうを発電上限電流として適用する。
なお、厳密には、ISG13は、内蔵するマイコンにより、自己保護のために高温時に発電を制限するように構成されている。本実施形態においては、上述した制御器10には、そのようなISG13内のマイコンも含まれるものとする。ただし、制御器10とISG13内のマイコンとを別体として扱ってもよく、その場合には、制御器10がISG13内のマイコンから必要な情報(例えば、ISG13の温度や、ISG13の回転数や、ISG13内のマイコンが発電を制限しているという情報など)を取得すればよい。
次いで、上記のようにしてISG13の発電電流が低下されると、時刻t2において、高電圧バッテリ14に充電された電力が放電されて、この高電圧バッテリ14により放電された電力により、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21が動作される。この場合には、高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21のそれぞれには、高電圧バッテリ14により放電された電力と、発電制限状態にあるISG13により発電された電力、具体的にはISG13の発電上限電流に対応する電力と、が供給される。このように高電圧バッテリ14が放電すると、高電圧バッテリ14の充電量(SOC)が徐々に低下していく。
次いで、時刻t3において、高電圧バッテリ14の充電量が下限値に到達する。この時刻t3より、制御器10は、高電圧バッテリ14の過放電を防止すべく、高電圧バッテリ14の放電を禁止するようにする。そういった観点より、下限値には、過放電を防止するために高電圧バッテリ14の放電を制限すべき充電量に相当する値が適用される。特に、制御器10は、時刻t3において、DC-DCコンバータ17からの出力を制限する制御を行うことで、具体的にはDC-DC出力電流を低下させる制御を行うことで、高電圧バッテリ14の放電を制限するようにする。
このようにDC-DC出力電流を低下させると、後述するように低電圧バッテリ19からの電力が低電圧電気負荷21に供給されることとなる。これにより、低電圧電気負荷21に供給される電圧が変動して、低電圧電気負荷21の動作が不安定になる場合がある。特にDC-DC出力電流を急激に低下させると、低電圧電気負荷21の動作が不安定になりやすい。したがって、制御器10は、低電圧電気負荷21の動作を安定化すべく、DC-DC出力電流の変化速度の大きさ(絶対値)を所定値未満に制限することで、DC-DC出力電流を徐々に低下させるようにする。
また、制御器10は、上述したように求めたISG13の発電上限電流と、高電圧バッテリ14の放電可能電流(高電圧バッテリ14の放電が禁止される場合にはほぼ0となる)と、現在の高電圧電気負荷20の消費電流とに基づき、DC-DCコンバータ17の出力可能電流を求める。DC-DCコンバータ17の出力可能電流は、DC-DCコンバータ17に供給することが可能な電流値に相当する。すなわち、この出力可能電流は、DC-DCコンバータ17自身の状態に応じて決まるものではなく、DC-DCコンバータ17の入力側(上流側)の構成要素、つまりISG13、高電圧バッテリ14及び高電圧電気負荷20の状態に応じて決まるものである。
具体的には、制御器10は、ISG13の発電上限電流と高電圧バッテリ14の放電可能電流とを加算した電流から、高電圧電気負荷20の消費電流を減算することで得られた電流を、DC-DCコンバータ17の出力可能電流として適用する。この出力可能電流は、高電圧電気負荷20の公称電圧(例えば24V)に対応する電流値であるので、制御器10は、当該出力可能電流を、低電圧電気負荷21の公称電圧(例えば12V)に対応する電流値へと換算する。制御器10は、こうして換算された出力可能電流を用いて、DC-DCコンバータ17の出力制限を行う。具体的には、制御器10は、DC-DC出力電流を出力可能電流まで低下させる。その結果、時刻t4において、DC-DC出力電流が出力可能電流に到達する。
上記のようなDC-DC出力電流の低下によって、時刻t4より、低電圧バッテリ19に充電された電力が放電されて、この低電圧バッテリ19により放電された電力により低電圧電気負荷21が動作される。この場合には、低電圧バッテリ19には、低電圧バッテリ19により放電された電力と、発電制限状態にあるISG13により発電された電力、具体的にはISG13の発電上限電流に対応する電力と、が供給される。このように低電圧バッテリ19が放電すると、低電圧バッテリ19の充電量(SOC)が徐々に低下していく。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態において制御器10が実行する具体的な処理について説明する。図4は、本発明の実施形態による制御処理を示すフローチャートである。このフローは、イグニッションスイッチがオンにされた後に、制御器10によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101において、制御器10は、ハイブリッド車両1の各種情報を取得する。具体的には、制御器10は、上述したセンサ30、33、34、35、36によって検出されたパラメータや、エンジン11の運転状態を示すパラメータなどを取得する。
次いで、ステップS102において、制御器10は、ISG発電制限条件が成立したか否かを判定する。具体的には、制御器10は、ISG温度センサ36によって検出されたISG13の温度が所定温度以上である場合に(つまりISG13が高温である場合)、ISG発電制限条件が成立したと判定する。また、制御器10は、エンジン11の出力が所定値未満である場合に、ISG発電制限条件が成立したと判定する。詳しくは、制御器10は、エンジン11の運転状態に基づき、エンジン11の出力のうちでISG13の発電にために分配可能な出力を求め、当該出力が所定値未満である場合に、ISG発電制限条件が成立したと判定する。
ステップS102の判定の結果、ISG発電制限条件が成立したと判定された場合(ステップS102:Yes)、制御器10は、ステップS103に進み、ISG13の発電を制限する制御を行う。具体的には、制御器10は、ISG13の発電上限電流を求めて、ISG13の発電電流を発電上限電流まで徐々に低下させる。この場合、制御器10は、ISG13の温度や回転数などに基づきISG13が出力可能な発電電流を求める一方で、エンジン11の運転状態に基づきISG13が出力可能な発電電流を求め、これら2つの電流のうち小さいほうを発電上限電流として適用する。一方で、ステップS102の判定の結果、ISG発電制限条件が成立していないと判定された場合(ステップS102:No)、制御器10は、上記のようなISG13の発電制限(ステップS103)などを行わずに、ステップS107に進む。
次いで、ステップS104において、制御器10は、高電圧バッテリ14のSOC(充電量)が下限値未満であるか否かを判定する。この場合、制御器10は、バッテリ電流センサ33によって検出された高電圧バッテリ14の電流、バッテリ電圧センサ34によって検出された高電圧バッテリ14の電圧、及びバッテリ温度センサ35によって検出された高電圧バッテリ14の温度などに基づき、高電圧バッテリ14のSOCを求める。詳しくは、制御器10は、イグニッションスイッチがオンにされたときにバッテリ電圧センサ34によって検出された電圧(開回路電圧(OCV)に相当)に基づき高電圧バッテリ14の初期SOCを求め、この後、初期SOCをベースとして、バッテリ電流センサ33によって検出された電流に対応する充電量及び放電量を積算していくことで、高電圧バッテリ14のSOCを求める。また、制御器10は、バッテリ温度センサ35によって検出された高電圧バッテリ14の温度も考慮してSOCを求める。
ステップS104の判定の結果、高電圧バッテリ14のSOCが下限値以上であると判定された場合(ステップS104:No)、制御器10は、ステップS106に進み、高電圧バッテリ14の放電を許可する。この場合、上記のようにISG13の発電が制限されているので(ステップS103)、高電圧バッテリ14に充電された電力が放電されて、この放電された電力により高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21が動作されることとなる。一方で、ステップS104の判定の結果、高電圧バッテリ14のSOCが下限値未満であると判定された場合(ステップS104:Yes)、制御器10は、ステップS105に進み、高電圧バッテリ14の放電を禁止する。
次いで、ステップS107において、制御器10は、DC-DCコンバータ17の出力可能電流を求める。具体的には、制御器10は、まず、ISG13の発電上限電流(ステップS103で述べたように求めればよい)と、高電圧バッテリ14の放電可能電流(高電圧バッテリ14の放電が禁止される場合にはほぼ0となる)と、現在の高電圧電気負荷20の消費電流と、を求める。そして、制御器10は、ISG13の発電上限電流と高電圧バッテリ14の放電可能電流とを加算した電流から、高電圧電気負荷20の消費電流を減算する。そして、制御器10は、こうして得られた電流を、高電圧電気負荷20の公称電圧(例えば24V)に対応する電流値から、低電圧電気負荷21の公称電圧(例えば12V)に対応する電流値へと変換する。こうして変換された電流が、DC-DCコンバータ17の出力可能電流である。
次いで、ステップS108において、制御器10は、ステップS107で求められた出力可能電流がDC-DCコンバータ17の定格出力電流未満であるか否かを判定する。DC-DCコンバータ17は、自己保護のために、定格出力電流を超える電流を出力しないように構成されている。他方で、通常時においては、具体的にはISG13の発電制限時や高電圧バッテリ14の放電制限時でない場合には、DC-DCコンバータ17の出力可能電流はそのような定格出力電流以上となる、つまりDC-DCコンバータ17の出力可能電流が定格出力電流を下回ることはない(出力可能電流はDC-DCコンバータ17に供給することが可能な電流値に相当するものなので)。これに対して、ISG13の発電制限時で且つ高電圧バッテリ14の放電制限時においては、DC-DCコンバータ17の出力可能電流が定格出力電流を下回ることとなる。したがって、DC-DCコンバータ17の出力可能電流が定格出力電流未満であるか否かを判定することによって、DC-DCコンバータ17からの出力を制限すべき状況であるかを判断できるのである。
ステップS108の判定の結果、出力可能電流が定格出力電流未満であると判定された場合(ステップS108:Yes)、制御器10は、ステップS109に進み、DC-DCコンバータ17からの出力を制限する制御を行うことで、具体的にはDC-DC出力電流を低下させる制御を行うことで、高電圧バッテリ14の放電を禁止するようにする。この場合、制御器10は、DC-DC出力電流を、ステップS107で求められた出力可能電流まで低下させる。詳しくは、制御器10は、DC-DC出力電流の変化速度の大きさ(絶対値)を所定値未満に制限することで、DC-DC出力電流を出力可能電流まで徐々に低下させるようにする。
次いで、ステップS110において、制御器10は、低電圧バッテリ19の放電を実行する。具体的には、上記のようにDC-DCコンバータ17からの出力を制限した結果、低電圧バッテリ19に充電された電力が放電されて、この放電された電力により低電圧電気負荷21が動作されることとなる。
一方で、ステップS108の判定の結果、出力可能電流が定格出力電流以上であると判定された場合(ステップS108:No)、DC-DCコンバータ17からの出力を制限すべき状況ではないので、制御器10は、上記のようなDC-DCコンバータ17の出力制限(ステップS109)を行わずに本フローを抜ける。
[作用及び効果]
次に、本発明の実施形態による作用及び効果について説明する。
本実施形態によれば、制御器10は、少なくとも低電圧電気負荷21を動作させている状態において、ISG発電制限条件が成立したときに、ISG13の発電を制限し、DC-DCコンバータ17の出力電流を低下させる制御を行う。ISG13の発電を制限すると、高電圧バッテリ14が放電して電力を低電圧電気負荷21などに供給することとなる。この場合に、高電圧バッテリ14から多量の電力が放電されると、高電圧バッテリ14の過放電が生じる場合がある。したがって、本実施形態では、ISG13の発電を制限したときに、DC-DC出力電流を低下させることで、高電圧バッテリ14の放電を制限するようにする。これにより、ISG13の発電制限時に高電圧バッテリ14が過放電状態になることを適切に防止することができる。
また、本実施形態によれば、制御器10は、ISG13の発電を制限したときに、高電圧バッテリ14を放電させて低電圧電気負荷21などに電力を供給した後に、DC-DC出力電流を低下させるので、高電圧バッテリ14の電力により低電圧電気負荷21などの動作を確保することができる。
また、本実施形態によれば、制御器10は、上記の放電により高電圧バッテリ14の充電量(SOC)が下限値に到達したときに、DC-DC出力電流を低下させることで、高電圧バッテリ14の放電を制限するので、低電圧電気負荷21などの動作を確保しつつ、高電圧バッテリ14の過放電を確実に防止することができる。
また、本実施形態によれば、制御器10は、DC-DC出力電流を低下させることで、低電圧バッテリ19を放電させて低電圧電気負荷21に電力を供給するので、低電圧バッテリ19の電力により低電圧電気負荷21の動作を適切に確保することができる。
また、本実施形態によれば、制御器10は、DC-DC出力電流の変化速度の大きさを所定値未満に制限して、DC-DC出力電流を徐々に低下させるので、このDC-DC出力電流の変化に起因して低電圧電気負荷21の動作が不安定になることを適切に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、制御器10は、ISG13の発電上限電流、高電圧バッテリ14の放電可能電流、及び高電圧電気負荷20の消費電流に基づき、DC-DCコンバータ17の出力可能電流を求め、この出力可能電流が所定値(定格出力電流)未満であるときに、DC-DC出力電流を出力可能電流まで低下させる。これにより、DC-DCコンバータ17の出力制限を確実に行うことができる。
[変形例]
上述した実施形態では、ハイブリッド車両1が高電圧電気負荷20及び低電圧電気負荷21の2つの電気負荷を具備していたが、他の例では、ハイブリッド車両1が高電圧電気負荷20を具備せずに低電圧電気負荷21のみを具備していてもよい。この場合には、制御器10は、ISG13の発電上限電流及び高電圧バッテリ14の放電可能電流に基づき、DC-DCコンバータ17の出力可能電流を求めればよい(出力可能電流=発電上限電流+放電可能電流)。
1 ハイブリッド車両
10 制御器
11 エンジン
13 ISG
14 リチウムイオン電池(高電圧バッテリ)
17 DC-DCコンバータ
19 鉛蓄電池(低電圧バッテリ)
20 高電圧電気負荷
21 低電圧電気負荷
36 ISG温度センサ

Claims (9)

  1. 車両の電源制御装置であって、
    エンジンにより駆動されて発電する発電機と、
    前記発電機により発電された電力を充電する第1バッテリと、
    前記第1バッテリよりも電圧が低く構成された第2バッテリと、
    前記発電機により発電された電力、前記第1バッテリに充電された電力、及び前記第2バッテリに充電された電力の少なくともいずれかが供給され、前記第2バッテリに対応する電圧により動作する電気負荷と、
    前記発電機又は前記第1バッテリから供給された電圧を低下させて前記電気負荷に出力する電圧変換器と、
    前記電気負荷が動作している状態において、前記発電機の発電制限条件が成立したときに、前記発電機の発電電流を当該発電機の状態又は前記エンジンの運転状態に応じた発電上限電流まで低下させることで、前記発電機の発電を制限し、前記電圧変換器から前記電気負荷への出力電流を低下させるように構成された制御器と、
    を有することを特徴とする車両の電源制御装置。
  2. 前記制御器は、前記発電機の発電を制限したときに、前記第1バッテリを放電させて前記電気負荷に電力を供給した後に、前記電圧変換器の前記出力電流を低下させるように構成されている、請求項1に記載の車両の電源制御装置。
  3. 前記制御器は、前記第1バッテリの放電により当該第1バッテリの充電量が所定の下限値に到達したときに、前記電圧変換器の前記出力電流を低下させることで、前記第1バッテリの放電を制限するように構成されている、請求項2に記載の車両の電源制御装置。
  4. 前記制御器は、前記電圧変換器の前記出力電流を低下させることで、前記第2バッテリを放電させて前記電気負荷に電力を供給するように構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両の電源制御装置。
  5. 前記制御器は、前記電圧変換器の前記出力電流を低下させるときに、前記出力電流の変化速度の大きさを所定値未満に制限することで、前記出力電流を徐変させるように構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両の電源制御装置。
  6. 前記制御器は、前記発電機の状態又は前記エンジンの運転状態に応じた前記発電上限電流及び前記第1バッテリの放電可能電流に基づき、前記電圧変換器の出力可能電流を求め、この出力可能電流が所定値未満であるときに、前記電圧変換器の前記出力電流を前記出力可能電流まで低下させるように構成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両の電源制御装置。
  7. 前記発電機により発電された電力及び前記第1バッテリに充電された電力の少なくともいずれかが供給され、前記第1バッテリに対応する電圧により動作する別の電気負荷を更に有し、
    前記制御器は、前記発電上限電流及び前記放電可能電流に加えて、前記別の電気負荷の消費電流に基づき、前記出力可能電流を求めるように構成されている、
    請求項6に記載の車両の電源制御装置。
  8. 前記発電制限条件は、前記発電機の温度が所定温度以上である場合、又は前記エンジンの出力が所定値未満に制限される場合に成立する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両の電源制御装置。
  9. 前記制御器は、前記発電機の状態に基づき前記発電機が出力可能な発電電流を求めると共に、前記エンジンの運転状態に基づいて前記発電機が出力可能な発電電流を求めて、これら2つの発電電流のうち小さいほうを前記発電上限電流として適用する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の車両の電源制御装置。
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