JP7209342B2 - 抗菌性樹脂組成物およびそれを用いた樹脂成形体 - Google Patents

抗菌性樹脂組成物およびそれを用いた樹脂成形体 Download PDF

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Description

本発明は、抗菌性樹脂組成物およびそれを用いた樹脂成形体に関する。
病院などの医療現場では、悪性菌に対して抗菌性を発揮し得るシート、ドレープ、プレート、皿、その他の医療用容器が所望されている。また、家庭内においても台所、浴室、洗面台などの多湿な場所では、細菌やカビが繁殖して不衛生となりやすいため、抗菌性の樹脂成形体が多用されている。さらに、近年では、当該抗菌性の樹脂成型体は、壁材、床材、天井材、階段手すりなどの建築材料や、文具、家電などの構成部品に亘るまでますますその用途が拡大している。
こうした抗菌性を有する樹脂成形体を得るために、様々な抗菌性樹脂組成物が提案されている。
例えば、特許文献1は、層状リン酸塩に所定の四級アンモニウムイオンをインターカレートした抗菌剤と熱可塑性樹脂とを含む抗菌性樹脂組成物を開示している。特許文献2は、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂などの汎用の樹脂に第4級アンモニウム塩とパラヒドロキシ安息香酸エステルとを担持させた樹脂組成物を開示している。特許文献3は、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体樹脂などの樹脂に環状有機リン酸エステルとパラヒドロキシ安息香酸エステルとを配合した樹脂組成物を開示している。
しかし、上記特許文献1~3に記載の樹脂組成物は、抗菌成分の熱安定性が不十分である、満足し得る成形性が得られない等の点でさらなる改良が所望されている。
特許文献4は、成形の際の耐熱性を高めるために、液晶ポリエステル樹脂とパラヒドロキシ安息香酸エステルとを含む樹脂組成物を開示している。しかし、このような樹脂組成物は、パラヒドロキシ安息香酸エステルをポリエステル樹脂に混練することが難しく、前者を予めメタノールなどの溶剤で溶解したり、それをさらに少量の樹脂に混練するマスターバッチを作ってから使用することが求められる。
特開平6-256563号公報 特開平10-237317号公報 特開平10-265677号公報 特開2005-126520号公報
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、優れた抗菌性能を発揮するとともに成形性が良好な抗菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた成形体を提供することにある。
本発明は、熱可塑性樹脂およびパラオキシ安息香酸アルキルを含有する抗菌性樹脂組成物であって、
該熱可塑性樹脂が、エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂、およびエチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であり、
該パラオキシ安息香酸アルキルの含有量が、該熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5~60重量部である、抗菌性樹脂組成物である。
1つの実施形態では、上記パラオキシ安息香酸アルキルの含有量は、上記熱可塑性樹脂100重量部に対して1~50重量部である。
1つの実施形態では、上記パラオキシ安息香酸アルキルは、炭素数1から8の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を含む。
さらなる実施形態では、上記パラオキシ安息香酸アルキルは、パラオキシ安息香酸ブチルおよびパラオキシ安息香酸ヘキシルからなる群から選択される少なくとも1種の化合物である。
1つの実施形態では、上記熱可塑性樹脂はエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂であり、該エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂は、該エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の重量を基準として10~45重量%のエチルアクリレート成分を含む。
本発明はまた、上記抗菌性樹脂組成物を含む、樹脂成形体である。
1つの実施形態では、本発明の樹脂成形体はフィルムまたはシートの形態を有する。
1つの実施形態では、本発明の樹脂成形体は、上記抗菌性樹脂組成物から構成される抗菌層と粘着層とを含む積層体の形態を有する。
本発明によれば、押出成形、射出成形、真空成形、プレス成形等による樹脂成形体を得ることも可能である。これにより、本発明の抗菌性樹脂組成物は、抗菌性の付与が所望されるより広範な用途に対して使用することができる。
以下、本発明について詳述する。
(抗菌性樹脂組成物)
本発明の抗菌性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂およびパラオキシ安息香酸アルキルを含有する。
本発明における熱可塑性樹脂としては、エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂(EEA)、エチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂(EMA)、およびエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂(EEA)は、主成分としてエチレン成分とエチルアクリレート成分との共重合体を含有する。エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂は、一般に低密度ポリエチレン(LDPE)よりも柔軟性に富み、エチルアクリレートの含有量が高いほど、融点が低下することが知られている。本発明に用いられ得るエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂は、例えば、65℃~110℃の融点を有する。
エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂に含まれるエチルアクリレート成分の含有量は、共重合体樹脂の重量を基準にして、好ましくは10重量%~45重量%、より好ましくは15重量%~40重量%、さらにより好ましくは15重量%~35重量%である。エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂のエチルアクリレート成分の含有量が10重量%を下回ると、得られる樹脂組成物の成形性が低下し、ペレット化した状態でペレット表面にパラオキシ安息香酸アルキルの粉吹きが起こる場合がある。エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂のエチルアクリレート成分の含有量が45重量%を上回ると、抗菌効果に変動はないものの、得られる樹脂組成物に所望でない粘着性やゴム弾性が現れる場合がある。
このようなエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂としては、例えば、株式会社NUC製押出コーティング用EEA(NUC-6220、NUC-6170、EERN-023、DPDJ-9165、DPDJ-9169、NUC-6510、NUC-6520、NUC-6570、NUC-6070、NUC-6940等)、日本ポリエチレン株式会社製レクスパールA1100、A3100、A1150、A4200、A6200、A4250等が市販されている。
エチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂(EMA)は、主成分としてエチレン成分とメチルアクリレート成分との共重合体を含有する。エチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂は、一般に低密度ポリエチレン(LDPE)よりも柔軟性に富み、メチルアクリレートの含有量が高いほど、融点が低下することが知られている。本発明に用いられ得るエチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂は、例えば、65℃~110℃の融点を有する。
エチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂に含まれるメチルアクリレート成分の含有量は、共重合体樹脂の重量を基準にして、好ましくは10重量%~45重量%、より好ましくは15重量%~40重量%、さらにより好ましくは15重量%~35重量%である。エチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂のメチルアクリレート成分の含有量が10重量%を下回ると、得られる樹脂組成物の成形性が低下し、ペレット化した状態でペレット表面にパラオキシ安息香酸アルキルの粉吹きが起こる場合がある。エチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂のメチルアクリレート成分の含有量が45重量%を上回ると、抗菌効果に変動はないものの、得られる樹脂組成物に所望でない粘着性やゴム弾性が現れる場合がある。
このようなエチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂としては、例えば、日本ポリエチレン株式会社製のレクスパールEB050S、EB240H、EB330H、EB140F、EB230X、EB440H等が市販されている。
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)は、主成分としてエチレン成分と酢酸ビニル成分との共重合体を含有する。エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂は、当該樹脂に含まれる酢酸ビニル成分の含有量によって結晶性または非晶性の性質を有する。
例えば、結晶性のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂は、例えば、本発明の抗菌性樹脂組成物をフィルムやシート、ボトルのような樹脂成形体に成形する場合に採用される。結晶性のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂に含まれる酢酸ビニル成分の含有量は、共重合体樹脂の重量を基準にして、好ましくは5重量%以上40重量%以下、より好ましくは19重量%以上25重量%以下である。(結晶性の)エチレン-酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル成分の含有量が5重量%を下回ると、得られる樹脂組成物の成形性が低下し、ペレット化した状態でペレット表面にパラオキシ安息香酸アルキルの粉吹きが起こる場合がある。(結晶性の)エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニル成分の含有量が45重量%を上回ると、抗菌効果に変動はないものの、得られる樹脂組成物に所望でない粘着性やゴム弾性が現れる場合がある。
非晶性のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂は、例えば、本発明の抗菌性樹脂組成物をフィルムのような樹脂成形体に成形する場合に採用される。なお、本発明の抗菌性樹脂組成物をフィルムのような樹脂成形体に成形する場合、非晶性のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂は軟質のものを選択することが好ましい。非晶性のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂に含まれる酢酸ビニル成分の含有量は、共重合体樹脂の重量を基準にして、好ましくは10重量%より多く、40重量%以下、より好ましくは15重量%以上30重量%以下である。(非晶性の)エチレン-酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル成分の含有量が40重量%を上回ると、得られる樹脂組成物の粘着性が高くなりすぎて成形加工性が低下する場合がある。
本発明において、熱可塑性樹脂としてエチレン-酢酸ビニル(EVA)共重合体樹脂が採用される場合、適切な成形加工性を保持することができる点から、所定のメルトフローレート(MFR)(例えば、5g/10分~20g/10分)を有していることが好ましい。
このようなエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂としては、例えば、三井デュポンポリケミカル株式会社製エバフレックス(登録商標)EV45LX、EV40LX、EV150、V523、EV170、EV180、EV250、EV260、EV270、EV360等が市販されている。
パラオキシ安息香酸アルキルは、パラオキシ安息香酸とアルキルアルコールとのエステル化反応生成物である。
パラオキシ安息香酸アルキルは、その分子構造中、好ましくは炭素数1~8、より好ましくは炭素数4~7のアルキル基を含む。当該アルキル基は、直鎖状または分岐鎖状のいずれであってもよい。パラオキシ安息香酸アルキルを構成するアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ペプチル基、n-オクチル基、イソプロピル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、イソペンチル基、s-ペンチル基、3-ペンチル基、t-ペンチル基などが挙げられる。
本発明におけるパラオキシ安息香酸アルキルの具体的な例としては、パラオキシ安息香酸ブチル(例えば、パラオキシ安息香酸n-ブチル)およびパラオキシ安息香酸ヘキシル(例えば、パラオキシ安息香酸n-ヘキシル)、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。パラオキシ安息香酸ブチルは抗菌性に優れ、酒や醤油の製造における防腐剤としても使用されている。パラオキシ安息香酸ヘキシルは、それ自体がナメクジやカタツムリなどの軟体動物に対する忌避効果に優れることが知られている。このようなパラオキシ安息香酸ブチルおよびパラオキシ安息香酸ヘキシルはいずれも市販されている。
なお、一般に成形用樹脂に他の成分を配合物として添加する場合、成形用樹脂に対して親和性が良好であるものを選択して使用することが望ましい。例えば、樹脂用の可塑剤は親和性が良くないと成形体表面に可塑剤が滲みだしてきて表面をべとつかせてしまうことがあるからである。一方、上記パラオキシ安息香酸アルキルのような薬剤成分と樹脂成分との関係ではこれらの親和性が良すぎると薬剤成分が樹脂成形体の内部に閉じ込められて薬効を十分に発揮することができず、薬剤成分の大部分を浪費することがある。
しかし、本発明の抗菌性樹脂組成物において、このような懸念は特に必要とされない。
本発明において、構成成分である上記熱可塑性樹脂(すなわち、EEA、EMA、EVA)とパラオキシ安息香酸アルキルとは互いに適切な親和性を有する。その結果、パラオキシ安息香酸アルキルが上記熱可塑性樹脂と混練されたとしても、その薬効は阻害されることなく、効率よく持続的に発揮され得る。
本発明におけるパラオキシ安息香酸アルキルの含有量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5重量部~60重量部、好ましくは1重量部~50重量部、より好ましくは1重量部~45重量部である。熱可塑性樹脂100重量部に対してパラオキシ安息香酸アルキルの含有量が0.5重量部未満であれば、得られる樹脂組成物について十分な抗菌性を発揮することができない場合がある。熱可塑性樹脂100重量部に対してパラオキシ安息香酸アルキルの含有量が60重量部を超えると、相対的に熱可塑性樹脂の含有量が低下することにより、得られた樹脂組成物を所望の成形体に成形した際に、成形体表面のべとつきが大きくなる場合がある。
本発明の抗菌性樹脂組成物は、上記熱可塑性樹脂およびパラオキシ安息香酸アルキルに基づく両者の親和性や、薬効、成形性を阻害しない範囲において他の樹脂および他の添加剤を含有していてもよい。
本発明の抗菌性樹脂組成物を構成し得る他の樹脂の例としては、必ずしも限定されないが、ポリオレフィン系樹脂およびその変性物が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂の例としては、エチレンの単独重合体、エチレン成分を50重量%を超えて含有するエチレンとエチレン以外のα-オレフィンとの共重合体、プロピレンの単独重合体、プロピレン成分を50重量%を超えて含有するプロピレンとプロピレン以外のα-オレフィンとの共重合体、ブテンの単独重合体、ブタジエンやイソプレンなどの共役ジエンの単独重合体または共重合体などが挙げられる。本発明の熱可塑性樹脂組成物において、当該他の樹脂は、抗菌性樹脂組成物の全体重量を基準として、例えば30重量%まで含有していてもよい。
本発明の抗菌性樹脂組成物を構成し得る他の添加剤の例としては、必ずしも限定されないが、他の薬効を有する薬剤(例えば、防ダニ剤、防虫剤);酸化防止剤(例えば、フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、および/またはリン系酸化防止剤);紫外線吸収剤(例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤および/またはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤);帯電防止剤(例えば、アニオン系活性剤、カチオン系活性剤、非イオン系活性剤、および/または両性活性剤);透明化剤(例えば、カルボン酸金属塩、ソルビトール類、および/またはリン酸エステル金属塩類);滑剤(例えば、炭化水素系滑剤、脂肪酸系滑剤、高級アルコール系滑剤、脂肪酸アミド系滑剤、金属石ケン系滑剤、および/またはエステル系滑剤);難燃剤(例えば、有機系難燃剤および/または無機系難燃剤);および可塑剤(例えば、エポキシ化植物油、フタル酸エステル類、および/またはポリエステル系可塑剤);ならびにそれらの組み合わせ;が挙げられる。本発明において含有され得る上記他の添加剤の含有量は、特に限定されず、当業者によって任意の量が選択され得る。
本発明の樹脂組成物は、構成成分であるパラオキシ安息香酸アルキルによって優れた抗菌性を発揮することができるとともに、種々の形態でなる樹脂成形体に成形することができる。このため、本発明の樹脂組成物は、細菌やカビが増殖して不衛生となることを防止するため、および/または細菌やカビの増殖を防止して衛生状態を保持するための、抗菌用樹脂組成物として使用することが可能である。
(樹脂成形体)
本発明の樹脂成形体は、上記抗菌性樹脂組成物を有効成分として含有し、樹脂成形体表面において細菌、カビなどの繁殖を防止または低減させることができる。本発明の樹脂成形体は、上記熱可塑性樹脂組成物を、例えば当業者に公知の手段を用いて所定の膜厚になるように、シートまたはフィルムの形態に成形してもよい。あるいは、当業者に公知の射出成形、ブロー成形、押出成形によって、容器、ボトル、板材、柱材などの任意の形態に成形することもできる。
シートまたはフィルムの形態を有する本発明の樹脂成形体は、例えば、食品分野、化粧品分野、医薬品分野、農業または園芸分野等において製品の梱包用、保管用、栽培用として使用され得る。
本発明の樹脂成形体はまた、上記熱可塑性樹脂組成物を薄く延展して抗菌層を形成し、その一方の面に周知の粘着剤(例えば接着剤)を用いて粘着層を積層した積層体の形態を有していてもよい。当該積層体における抗菌層および粘着層の各厚みは特に限定されず、当業者によって適切な厚みが選択され得る。
なお、上記では、本発明の樹脂成形体の1つの実施形態である積層体について、抗菌層と粘着層との2層で構成される場合について説明したが、本発明における積層体は、このような構成にのみ限定されるものではない。例えば、粘着層の抗菌層と対向する面と反対側に離型紙などの剥離層が設けられていてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
溶融押出機(浅田鉄工株式会社製ミラクルKCK)に、エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂(株式会社NUC製EEA樹脂DPDJ-9169;エチルアクリレート成分含有量35重量%)100重量部およびパラオキシ安息香酸n-ヘキシル(上野製薬株式会社製)42.9重量部を仕込み、溶融混練してペレット化した。次いで、得られたペレットから、T-ダイ押し出し機によって厚さ25μmのフィルム(E1)を作製した。
(実施例2)
パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を33.3重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E2)を作製した。
(実施例3)
パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を25重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E3)を作製した。
(実施例4)
パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を17.6重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E4)を作製した。
(実施例5)
パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を11.1重量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E5)を作製した。
(実施例6)
実施例1で使用したエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の代わりにエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂(株式会社NUC製EEA樹脂NUC-6940;エチルアクリレート成分含有量20重量%)100重量部を用い、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を25重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E6)を作製した。
(実施例7)
実施例1で使用したエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の代わりにエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂(株式会社NUC製EEA樹脂NUC-6940;エチルアクリレート成分含有量20重量%)100重量部を用い、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を17.6重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E7)を作製した。
(実施例8)
実施例1で使用したエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の代わりにエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂(株式会社NUC製EEA樹脂NUC-6940;エチルアクリレート成分含有量20重量%)100重量部を用い、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を11.1重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E8)を作製した。
(実施例9)
実施例1で使用したエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の代わりにエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(三井・デュポンポリケミカル株式会社製EVA樹脂エバフレックスP1207;酢酸ビニル成分含有量12重量%)100重量部を用い、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を3.1重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E9)を作製した。
(実施例10)
実施例1で使用したエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の代わりにエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(三井・デュポンポリケミカル株式会社製EVA樹脂エバフレックスP1207;酢酸ビニル成分含有量12重量%)100重量部を用い、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの代わりにパラオキシ安息香酸n-ブチル2重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E10)を作製した。
(実施例11)
実施例1で使用したエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の代わりにエチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂(日本ポリエチレン株式会社製レクスパールTMEB240H;メチルアクリレート成分含有量20重量%)100重量部を用い、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を17.6重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E11)を作製した。
(実施例12)
実施例1で使用したエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の代わりにエチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂(日本ポリエチレン株式会社製レクスパールTMEB240H;メチルアクリレート成分含有量20重量%)100重量部を用い、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの代わりにパラオキシ安息香酸n-ブチル17.6重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、かつ得られたペレットから厚さ25μmのフィルム(E12)を作製した。
(比較例1)
溶融押出機(浅田鉄工株式会社製ミラクルKCK)に、低密度ポリエチレン樹脂(株式会社NUC製NUC-8009)100重量部およびパラオキシ安息香酸n-ヘキシル(上野製薬株式会社製)5重量部を仕込み、溶融混練を試みた。しかし、この溶融混練の段階で混合物から発煙および発泡を生じ、ペレット化することができなかった。
(比較例2)
パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を25重量部に変更したこと以外は、比較例1と同様にしてペレット化を試みた。しかし、溶融混練の段階で混合物から発煙および発泡を生じ、ペレット化することができなかった。
(比較例3)
低密度ポリエチレンの代わりに高圧法メタロセンポリエチレン樹脂(メタロセンプラストマー;日本ポリエチレン株式会社製カーネル)100重量部を用いたこと以外は、比較例1と同様にしてペレット化を試みた。しかし、溶融混練の段階で混合物から発煙および発泡を生じ、ペレット化することができなかった。
(比較例4)
低密度ポリエチレンの代わりに高圧法メタロセンポリエチレン樹脂(メタロセンプラストマー;日本ポリエチレン株式会社製カーネル)100重量部を用い、かつパラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を25重量部に変更したこと以外は、比較例1と同様にしてペレット化を試みた。しかし、溶融混練の段階で混合物から発煙および発泡を生じ、ペレット化することができなかった。
(比較例5)
低密度ポリエチレンの代わりにオレフィン系アイオノマー樹脂(三井デュポンケミカル株式会社製ハイミラン(登録商標))100重量部を用いたこと以外は、比較例1と同様にしてペレット化を試みた。しかし、溶融混練の段階で混合物から発煙および発泡を生じ、ペレット化することができなかった。
(比較例6)
低密度ポリエチレンの代わりにオレフィン系アイオノマー樹脂(三井デュポンケミカル株式会社製ハイミラン(登録商標))100重量部を用い、かつパラオキシ安息香酸n-ヘキシルの仕込み量を25重量部に変更したこと以外は、比較例1と同様にしてペレット化を試みた。しかし、溶融混練の段階で混合物から発煙および発泡を生じ、ペレット化することができなかった。
(抗菌性の評価)
JIS Z 2801(抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果)にしたがって、普通ブイヨン培地における大腸菌(Escherichaia coli)および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の各々の生菌数を、実施例1~12のフィルム(E1)~(E12)から作製した試験片(50±2mm角)とブランク試験片(パラオキシ安息香酸n-ヘキシルを含有させなかったこと以外は、実施例1と同様にして作製したフィルムから作製)とを用いた場合について試験した結果から計算し、抗菌活性値を算出した。なお、比較例1~6について上記の通りペレット化が困難であったため、この評価を行わなかった。得られた結果を表1に示す。
Figure 0007209342000001
表1に示すように、熱可塑性樹脂としてエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂(EEA)、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、またはエチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂(EMA)を用いた実施例1~12では、ペレット化およびフィルム化のいずれも可能であり、成形性が良好であったのに対し、熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレン、メタロセンプラストマー、およびオレフィン系アイオノマー樹脂を用いた比較例1~6では、ペレット化自体が困難であり、成形性に劣っていたことがわかる。さらに、表1に示すように、実施例1~12で得られたフィルム(E1)~(E12)はいずれも、大腸菌および黄色ブドウ球菌に対して優れた抗菌性を発揮していたことがわかる。
特に、実施例1~12で得られたフィルム(E1)~(E12)において、熱可塑性樹脂としてEEA、EVAまたはEMAのいずれかを用いた場合、ならびにパラオキシ安息香酸アルキルとしてパラオキシ安息香酸n-ヘキシルまたはパラオキシ安息香酸n-ブチルのいずれかを用いた場合でも、黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性は比較的高い値を有していた。これに対し、大腸菌に対する抗菌活性については、熱可塑性樹脂としてEEAを用いた場合には、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルの含有量を高めるほど良好となる傾向を示していた(実施例1~8)。さらに、大腸菌に対する抗菌活性については、熱可塑性樹脂としてEVAを用いた場合には、パラオキシ安息香酸n-ヘキシルよりもパラオキシ安息香酸n-ブチルを用いた方が良好であった(実施例9および10)。
本発明によれば、樹脂成形体について細菌やカビの繁殖を防止または低減が所望される種々の分野(例えば、食品分野、化粧品分野、医薬品分野、農業または園芸分野等)において有用である。

Claims (8)

  1. 熱可塑性樹脂およびパラオキシ安息香酸アルキルを含有する抗菌性樹脂組成物であって、
    該熱可塑性樹脂が、エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂、およびエチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であり、
    該パラオキシ安息香酸アルキルの含有量が、該熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5~60重量部である、抗菌性樹脂組成物。
  2. 前記パラオキシ安息香酸アルキルの含有量が、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して1~50重量部である、抗菌性樹脂組成物。
  3. 前記パラオキシ安息香酸アルキルが、炭素数1から8の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を含む、請求項1または2に記載の抗菌性樹脂組成物。
  4. 前記パラオキシ安息香酸アルキルが、パラオキシ安息香酸ブチルおよびパラオキシ安息香酸ヘキシルからなる群から選択される少なくとも1種の化合物である、請求項3に記載の抗菌性樹脂組成物。
  5. 前記熱可塑性樹脂がエチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂であり、該エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂が、該エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂の重量を基準として10~45重量%のエチルアクリレート成分を含む、請求項1から4のいずれかに記載の抗菌性樹脂組成物。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の抗菌性樹脂組成物を含む、樹脂成形体。
  7. フィルムまたはシートの形態を有する、請求項に記載の樹脂成形体。
  8. 前記抗菌性樹脂組成物から構成される抗菌層と粘着層とを含む積層体の形態を有する、請求項に記載の樹脂成形体。
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