JP7208107B2 - 粉末状洗顔料 - Google Patents

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本発明は、起泡性、泡質、保湿性に優れ 、洗浄時に温感作用を発揮する粉末または顆粒状の洗顔料に関する。
皮膚の洗浄、特に洗顔にあたっては、皮膚表面の汚れを落とすだけでなく、皮膚に対して適度なマッサージを行い、皮膚の毛穴を開かせて、毛穴内の汚れや化粧残渣を落とすように美容指導が行なわれている。
洗顔用の化粧料には、様々なタイプが存在する。一般的には、使用時に弱酸性を示す洗浄料の使用が皮膚にとって好ましい。このような弱酸性を示す洗顔料として、複数の界面活性剤を組み合わせる技術が知られている(特許文献1)。
またマッサージにより毛穴を開かせる効果を促進するために、予め蒸しタオルなどで肌を温めた後、上記の洗浄料を用いて洗浄が行なわれる。蒸しタオルなどを準備することは煩雑なため、化粧料を使用することで温感が得られることは好ましく市場価値がある。
化粧料に温感機能を付与する代表的な方法は、金属酸化物と水による酸化反応や酸との中和反応によって生ずる熱を利用する方法、グリセリン、ジプロピレングリコール、液状のポリエチレングリコール等の多価アルコールが水と溶媒和するときに生ずる水和熱を利用する方法が知られている。そして皮膚に温感を付与するための化粧料が提案されている。
例えば特許文献2には、酸化マグネシウムと酸性物質(クエン酸/クエン酸塩)の中和塩形成反応を利用している温感パック化粧料が記載されている。
特許文献3には、グリセリンを皮膚洗浄料に対し20質量%以上の配合割合で含むとともに、該グリセリンの他に、ポリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールのいずれかを含むジェル状の皮膚洗浄料が開示されている。このジェル状洗浄料は、多価アルコールの水和によって発熱し、皮膚に温感を与えることができる。
特許文献4には、硫酸マグネシウムを発熱剤として、非極性油と、炭酸塩と、有機酸、粘土鉱物と、非イオン性界面活性剤とを含有する非水系の温感洗浄剤が記載されている。
特許文献5には、(A)グリセリン、(B)アクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマーと2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、(C)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又はカルボキシビニルポリマー、(D)ゼオライトを含有する温感化粧料が開示されている。
洗顔料の剤形としては、粉末状、顆粒状、液状、固形状など様々な形態が提供されているが、粉末や顆粒状が簡便なため普及している。
しかし、弱酸性の粉末或いは顆粒状の洗顔料であって、洗顔使用時に肌に程よい温感をあたえ、しかも好ましい泡立ちと洗浄力を有する化粧料は提供されていない。
特開2010-241904号公報 特許第4058199号公報 特許第6247849号公報 特許第5213531号公報 特許第5767054号公報
本発明の課題は、適度な温感が得られ、かつ優れた起泡性・泡質を両立する粉末または顆粒状洗顔料を提供することを課題とする。
本発明は以下の構成である。
(1)以下の(A)~(D)を含有する粉末または顆粒状洗顔料。
(A)N-アシルアスパラギン酸塩
(B)N-アシルグルタミン酸塩
(C)硫酸マグネシウム
(D)プルラン、グルコースおよびマルチトールから選択される1種以上
(2)(A)N-アシルアスパラギン酸塩/(B)N-アシルグルタミン酸塩の質量比が1/15~1/1.1である(1)記載の粉末または顆粒状洗顔料。
(3)(C)硫酸マグネシウムを14~36質量%含有する(1)または(2)に記載の粉末または顆粒状洗顔料。
本発明の洗顔料は、高い温感性、起泡性、泡質を兼ね備えている。そのため、毛穴の奥に入り込んだ汚れや化粧残渣をすっきりと洗い落とすことができる。また心地よい温感を肌に与えるため、肌の血行が促進され、洗浄後の化粧ののりが改善される。
本発明は、(A)N-アシルアスパラギン酸塩、(B)N-アシルグルタミン酸塩、(C)硫酸マグネシウム、(D)プルラン、グルコースおよびマルチトールから選択される1種以上を含有する、起泡性、泡質が良く、かつ使用時に肌に心地良い温感をあたえる洗顔用の粉末または顆粒状化粧料である。
本発明の洗顔料に配合する必須成分について説明する。
<界面活性剤>
本発明で用いる(A)N-アシルアスパラギン酸塩は、界面活性剤として作用する。本発明に用いる化合物は、例えば脂肪酸クロリドとアスパラギン酸との反応によって得られる。アシル基としては炭素数8~22の飽和または不飽和脂肪酸より誘導されるアシル基で例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一組成の脂肪酸或いはこれらの混合物によるアシル基のほかに、パーム油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等の天然より得られる混合脂肪酸を精製したもの或いは合成により得られた脂肪酸の混合物によるアシル基であっても良い。市販されている化粧料用のものであっても良い。N-アシルアスパラギン酸は、ナトリウム、カリウムなどの金属塩、トリエタノールアミン等の有機塩として使用する。
本発明に用いる粉末または顆粒状のN-アシルアスパラギン酸塩は、脂肪酸組成の異なる複数種類の粉末または顆粒状のN-アシルアスパラギン酸塩を製造し、それらを混合したものであっても良い。
またアシル基としてはラウロイル基が好ましい。
さらに、本発明の粉末または顆粒状洗顔料には、(A)N-アシルアスパラギン酸塩を1~50質量%、好ましくは2~19質量%、さらに好ましくは2.5~18質量%、特に好ましくは5~17質量%配合する。
本発明で用いる(B)N-アシルグルタミン酸塩は、界面活性剤として作用する。本発明に用いる化合物は、例えば脂肪酸クロリドとグルタミン酸との反応によって得られる。アシル基としては炭素数8~22の飽和または不飽和脂肪酸より誘導されるアシル基であり、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一組成の脂肪酸或いはこれらの混合物によるアシル基のほかに、パーム油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等の天然より得られる混合脂肪酸を精製したもの或いは合成により得られた脂肪酸の混合物によるアシル基であっても良い。市販されている化粧料用の界面活性剤であっても良い。N-アシルグルタミン酸は、ナトリウム、カリウムなどの金属塩、トリエタノールアミン等の有機塩として使用する。
本発明に用いる粉末または顆粒状のN-アシルグルタミン酸塩は、脂肪酸組成の異なる複数種類の粉末または顆粒状のN-アシルグルタミン酸塩を製造し、それらを混合したものであっても良い。
またアシル基としてはラウロイル基が好ましい。
本発明の粉末または顆粒状洗顔料には、(B)N-アシルグルタミン酸塩を1~50質量%、好ましくは21~38%質量%、さらに好ましくは22~37.5質量%、特に好ましくは23~35質量%配合する。
本発明の粉末または顆粒状洗顔料には、本発明の効果を損なわない範囲で、(A)、(B)成分以外の界面活性剤を任意成分として配合することができる。界面活性剤はアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などの界面活性作用をもつものであり、天然のものまたは合成のものいずれでもよい。アニオン界面活性剤の代表的なものとして、脂肪酸塩、アシルイセチオン酸塩等が挙げられる。
本発明の粉末または顆粒状洗顔料において、泡立ちと汚れ落としおよび温感について特に好ましい効果を発揮させるためには、界面活性剤である(A)および(B)の質量比を適切に調製すると好ましい。洗顔料における両成分の質量比、すなわち(A)N-アシルアスパラギン酸塩/(B)N-アシルグルタミン酸塩比を1/15~1/1.1にすると好ましく、特に(A)N-アシルアスパラギン酸塩/(B)N-アシルグルタミン酸塩比を1/7~1/1.35にするとより一層好ましい。
<硫酸マグネシウム>
本発明の洗顔料には、使用時に温感を得るための発熱剤として(C)硫酸マグネシウムを含有する。なお硫酸マグネシウムは、無水物でなければならない。無水の硫酸マグネシウム(以下本明細書においては無水硫酸マグネシウムを単に「硫酸マグネシウム」と記す)は、水分と反応して7水和物になる際に発熱する。この水和物になる際に発生する熱量を、肌に効率的に伝えることによって、本発明の洗顔料を用いて洗顔すると肌に心地よい温感を感じさせる。
本発明の粉末または顆粒状洗顔料を用いて、洗浄中に好ましい温感効果を発揮させるためには、硫酸マグネシウムを10~40質量%、好ましくは14%~36質量%配合すると好ましい。
硫酸マグネシウムは、皮膚に対して好ましい温感を与えるために重要である。しかし硫酸マグネシウムは、洗顔料の重要な品質である、泡立ちや泡質に影響を及ぼす。洗顔料がキメの細かい泡となることで、皮膚の汚れや化粧料の残渣を泡の中に包み込んで、容易に洗い落とすことは広く知られている。さらに、弾力ある泡は、肌への摩擦を軽減する。このように使用性に優れた泡の形成を硫酸マグネシウムは阻害する。本発明の洗顔料は、特定の界面活性剤に加え、さらに泡立ちを向上させるために、泡立ちを補助する成分を配合する。
<泡立ち補助成分>
本発明の洗顔料には、界面活性剤である(A)N-アシルアスパラギン酸塩、(B)N-アシルグルタミン酸塩によって形成される泡をきめ細かく、長時間維持するために泡立ち補助成分を配合する。この補助成分の配合によって、硫酸マグネシウムによる泡立ち抑制を起こさせない。この補助成分としては、プルラン、グルコースおよびマルチトールから選択される1種以上を配合する。プルラン、グルコース、マルチトールの配合量は、1~10質量%、好ましくは3~8質量%、特に好ましくは4~7質量%である。
<その他任意成分>
本発明の洗顔料には、本発明の効果を損なわない範囲で、多価アルコール、糖類、糖アルコール類、防腐剤、金属イオン封鎖剤、薬効成分、増量剤(賦形剤)、香料等を含有させることができる。
多価アルコール、糖類、糖アルコール類としては、グリセリン、ジグリセリン、1,3-ブチレングリコール(BG)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ソルビトール、マンノース、マンニトール、ガラクトース、ガラクチトール、マルトース、トレハロース、エリスルロース、エリスリトール、キシロース、キシリトール、スクロース、ラクトース、ラクチトール、ダイフラクトースアンハイドライド等が挙げられる。
また、防腐剤として、メチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤として、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
薬効成分としては、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸リン酸エステル、L-アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-グルコシド等のビタミンC類等、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、カフェイン、タンニン酸、γ-オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
また、増量剤(賦形剤)として、デキストリンや水溶性デンプン、コーンスターチなどの粉末を配合することができる。増量剤であるコーンスターチは、粉末洗浄料に加えても、泡立ちや泡質に影響しない成分である。
本発明の洗顔料は、原料となる各成分の粉末を粉混合することで粉末の洗顔料を得ることができる。また各種方法で造粒した顆粒状の原料を混合することで、顆粒状の洗顔料を得ることができる。
本発明の洗顔料は、洗顔にあたって必要量を手にとり、少量の水またはお湯を加えて泡立て、この泡を皮膚に直接塗り広げながら皮膚をマッサージする。泡は、硫酸マグネシウムの水和による発熱を保持しており、皮膚に好ましい温感を与える。また泡立ちは極めてキメが細かく、持続性があり消えにくいため、発熱剤からの熱を保持して皮膚に伝えて、毛穴を広げる。またキメの細かい泡は、皮膚の汚れを吸着し、毛穴内の汚れや化粧残渣を洗浄することが可能である。
以下に実施例、比較例を用いた試験を示し、本発明をさらに説明する。
[A成分およびB成分の配合効果]
(1)試験試料の調製
表1に示す組成の実施例1~10、表2に示す組成の比較例1~10の洗顔料を調製した。
(2)温感の評価方法
・温感評価
試験試料を手の平に0.5gをとり、水を2mL加えて、皮膚になじませた時の温感について評価した。評価は専門の官能評価員2名により行った。
<評価基準>
◎:かなり温感が得られる
○:温感が得られる
△:やや温感が得られる
×:温感が得られない
(3)使用感(使用性)評価
試験試料を手の平に0.5gとり、水2mLを含ませながら泡立て、洗顔料としての適性を4段階評価した。評価基準および評価項目は次のとおりである。なお評価結果が異なった場合は協議の上評価を決定した。評価は専門の官能評価員2名により行った。
<評価基準>
◎:かなり優れている
○:優れている
△:やや劣る
×:劣る
<評価項目>
1)水への溶解性
2)速泡性
3)泡量
4)泡質(泡のキメ細かさ、泡の弾力性)
5)泡持続性
6)洗い流しやすさ
7)使用後のしっとり感
(4)評価結果
上記評価基準に基づく上記評価項目での評価結果を表1および表2の下段に示した。
Figure 0007208107000001
Figure 0007208107000002
表1、表2を対比すると明らかなように、(A)N-ラウロイルアスパラギン酸Na、(B)N-ラウロイルグルタミン酸Na、(C)硫酸マグネシウム、(D)プルランを配合した実施例1~10の洗顔料はいずれも温感の評価、使用性の評価において優れていた。一方、(A)N-ラウロイルアスパラギン酸Na、(B)N-ラウロイルグルタミン酸Na、の一方しか含有しないか、或いは両方とも含有しない、比較例1~10の洗顔料は、温感の評価が好ましい結果であったが、使用性評価においては1)~7)の評価項目の全て或いは、一部が劣っていた。
[C成分の配合効果確認試験]
(1)試験試料の調製
表3に示す組成の実施例11~23、表4に示す組成の比較例11~16の洗顔料を常法により調製した。実施例11~23はC成分の硫酸マグネシウムの最適濃度範囲を確認するために行った組成である。
また、比較例11~16は、C成分に類似の無機塩の配合による洗顔料に及ぼす効果を確認するための配合組成である。
(2)評価
前述した評価方法により、温感、使用感を評価した。
(3)評価結果
評価結果を表3および表4の下段に示した。
Figure 0007208107000003
表3に示すようにC成分の硫酸マグシウムは、洗顔料あたり最大で36質量%配合しても使用感に影響を及ぼさず、好ましい温感を与えた。また洗顔料あたり14質量%の配合で、好ましい温感が得られることが確認できた。
Figure 0007208107000004
硫酸マグネシウムに類似の無機塩の配合は、比較例12の塩化カルシウムの組成が温感を与えたが、使用性評価の全ての項目が不良であった。
[D成分の配合効果確認試験]
<試験1 界面活性剤との組み合わせ>
(1)試験試料の調製
表5に示す組成の比較例17~34を、上記の試験と同様に試料を調製した。これらの組成は、A,B成分を石ケン素地に置換したものである。この比較例によってAおよびB以外の界面活性剤とD成分やその他の泡立ち補助成分の組み合わせによる効果を確認した。
なお、石ケン素地は市販されている花王(株)製の商品名「純石鹸」(表示名称:石ケン素地)を用いた。
(2)評価
前述した評価方法と同様にして、温感、使用性を評価した。
(3)評価結果
評価結果を表5の下段に示した。
Figure 0007208107000005
表5に示すように、比較例17~34の組成は、いずれも使用性の点で不良であった。この結果は、(A)N-ラウロイルアスパラギン酸Naおよび(B)N-ラウロイルグルタミン酸Naの配合が、洗顔料としての使用性に及ぼす重要性を改めて認識させるものであった。
<試験2 A,Bの界面活性剤との組み合わせ>
(1)試験試料の調製
表6に示す組成の実施例24、25、比較例35~49を、前記の試験と同様に試料を調製した。これらの組成は、実施例6の組成におけるD成分プルランを、無添加(比較例35)とするか、或いは、泡立ち補助作用があるといわれているグルコース、マルチトール、マンニトール、トレハロース、ラフィノース、エリスリトール、キシリトール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ケイ酸(Al/Mg)、ベントナイト、ベタイン、タマリンドガム、カンテン、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、ポリアクリル酸Naに置換した配合組成である。この実施例24(グルコース)、25(マルチトール)、および比較例35~49によって、泡立ち補助成分の添加による効果を確認した。
(2)評価
前述した評価方法により、温感、使用性を評価した。
(3)評価結果
評価結果を表6の下段に示した。
Figure 0007208107000006
表6に示すとおり、D成分としてグルコースおよびマルチトールの配合が有効であった(実施例24,25)。それ以外の成分は、温感の程度が弱い、或いは温感は得られても使用性に問題があった。前述した実施例6の結果も合わせると、本発明のD成分としてはプルラン、グルコース、マルチトールを配合すると、温感、使用性共に優れた洗顔料になることが分かった。
次に本発明の処方例を示す。単位は質量%である。製法は常法により調製した。
(処方例1 温感粉末洗顔料)
1.ラウロイルアスパラギン酸Na 28
2.ラウロイルグルタミン酸Na 12
3.硫酸マグネシウム 25
4.プルラン 5
5.マルチトール 5
6.コーンスターチ 19.8
7.シリカ 5
8.メチルパラベン 0.2
(処方例2 酵素配合温感粉末洗顔料)
1.ラウロイルアスパラギン酸Na 25
2.ラウロイルグルタミン酸Na 15
3.硫酸マグネシウム 30
4.マルチトール 5
5.コーンスターチ 21.7
6.シリカ 3
7.パパイン 0.1
8.メチルパラベン 0.2
(処方例3 温感粉末洗顔料)
1.ラウロイルアスパラギン酸Na 24
2.ラウロイルグルタミン酸Na 16
3.硫酸マグネシウム 25
4.プルラン 2
5.グルコース 8
6.コーンスターチ 16.8
7.酸化鉄 2
8.メチルパラベン 0.2
9.スクラブ剤 6

Claims (2)

  1. 以下の(A)~(D)を含有する粉末または顆粒状洗顔料。
    (A)N-アシルアスパラギン酸塩
    (B)N-アシルグルタミン酸塩
    (C)硫酸マグネシウムを14~36質量%
    (D)プルラン、グルコースおよびマルチトールから選択される1種以上
  2. (A)N-アシルアスパラギン酸塩/(B)N-アシルグルタミン酸塩の質量比が1/15~1/1.1である請求項1記載の粉末または顆粒状洗顔料。
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