JP2017081880A - 粉粒状皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

粉粒状皮膚洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2017081880A
JP2017081880A JP2015215177A JP2015215177A JP2017081880A JP 2017081880 A JP2017081880 A JP 2017081880A JP 2015215177 A JP2015215177 A JP 2015215177A JP 2015215177 A JP2015215177 A JP 2015215177A JP 2017081880 A JP2017081880 A JP 2017081880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
component
mass
salts
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015215177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6259799B2 (ja
Inventor
健一 深見
Kenichi Fukami
健一 深見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2015215177A priority Critical patent/JP6259799B2/ja
Publication of JP2017081880A publication Critical patent/JP2017081880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6259799B2 publication Critical patent/JP6259799B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】使用時における泡立ちの速さ、泡量、泡質に優れ、かつ洗い上がりにおける感触に優れる粉末状又は顆粒状の皮膚洗浄剤の提供。
【解決手段】成分(A)〜(D)を含有し、成分(A)の含有量が35〜90質量%である粉粒状皮膚洗浄剤組成物。
(A) 無機粉末
(B) N-アシルアミノ酸塩
(C) 炭素数10以上20以下の脂肪酸塩
(D) 親水基としてスルホン酸塩を有するアニオン界面活性剤
【選択図】なし

Description

本発明は、粉粒状皮膚洗浄剤組成物に関する。
粉末状又は顆粒状の皮膚洗浄剤は、使用時に手のひらの上で水に溶かし泡立てて使用されるものであり、クリーム状、液状、ペースト状等の洗浄剤と比べ、水分量が少ないため酵素のような水に弱い成分が配合可能であること、防腐剤を減量又は無添加とすることができること、劣化が起こりにくく、軽量で持ち運びに便利であるなどの特長を有する。
しかし、粉末状又は顆粒状の皮膚洗浄剤は、クリーム状、液状、ペースト状等の洗浄剤に比べ、泡立ちや泡量が十分とは言えず、種々の提案がなされている。特許文献1には、タンパク分解酵素、特定の界面活性剤、ソルビトール、ポリアクリル酸Na及びグリシルグリシンを含有する、起泡性と使用感に優れる洗顔パウダーが記載されている。また、特許文献2には、特定の組合せからなる界面活性剤と賦形剤を含有する、泡質と洗浄後の肌感が良好で、使用時の「だま」又は「ままこ」がない粉末状洗浄用組成物が記載されている。また、特許文献3には、グルタミン酸類粉末と、含水率が2重量%以下の飽和脂肪酸カリウム塩粉末を含有する、泡立ちが良く、ソフトでキメの細かい泡立ちが得られ、泡持ちの良い粉末状洗顔剤が記載されている。
特開2009-256211号公報 特開2007-302625号公報 特開2007-112770号公報
しかしながら、特許文献1に記載の洗浄剤組成物は、泡立ちの速さ、泡量が不十分であった。特許文献2に記載の洗浄剤組成物は泡立ちの速さが不十分で、洗い上がり時につっぱり感が強く感じられるものであった。また、特許文献3に記載の洗浄剤組成物は、泡立ちの速さは若干改善されてはいるが十分とは言えず、洗い上がり時のさっぱり感が低く感じられるものであった。
したがって本発明は、使用時における泡立ちの速さ、泡量、泡質に優れ、かつ洗い上がりにおける感触に優れる粉粒状の皮膚洗浄剤に関する。
本発明者らは、無機粉末と共に、特定のアニオン界面活性剤を併用することにより、上記要求を満たす皮膚洗浄剤が得られることを見出した。
本発明は、成分(A)〜(D)を含有し、成分(A)の含有量が35〜90質量%である粉粒状皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
(A) 無機粉末
(B) N-アシルアミノ酸塩
(C) 炭素数10以上20以下の脂肪酸塩
(D) 親水基としてスルホン酸塩を有するアニオン界面活性剤
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物は、使用時には泡立ちの早さ、泡量、泡質に優れ、洗い上がり後につっぱらず、さっぱりした感触を有する使用感に優れた洗浄剤組成物である。
〔成分(A):無機粉末〕
成分(A)の無機粉末としては、ケイ酸、無水ケイ酸(シリカ)、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、珪ソウ土、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、クレー、ベントナイト、バーミキュライト、酸化チタン皮膜雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、低次酸化チタン、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩基性臭化アルミニウム、塩基性ヨウ化アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウムジルコニウム、硫酸亜鉛、塩基性乳酸アルミニウム亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ベンガラ、黒酸化鉄、黄酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、カーボンブラック等が挙げられる。
これらのうち、洗い上がり時のさっぱり感を向上させ、つっぱり感を抑える観点から、タルク、酸化チタン、無水ケイ酸(シリカ)、マイカ、カオリンから選択される1種又は2種以上が好ましく、タルク及び酸化チタンから選択される1種又は2種がより好ましい。
成分(A)の体積中位粒径(D50)としては、洗い上がり時のつっぱり感を抑え、さっぱりとした感触を向上させる観点から、好ましくは3μm以上、より好ましくは5μm以上、更に好ましくは10μm以上であり、また、好ましくは30μm以下、より好ましくは25μm以下、更に好ましくは22μm以下である。
これら成分(A)の無機粉体は、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における成分(A)の含有量は、洗い上がり時のつっぱり感を抑え、さっぱりとした感触を向上させ、泡量を向上させる観点から、35質量%以上であって、好ましくは45質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは60質量%以上であり、また、90質量%以下であって、好ましくは86質量%以下、より好ましくは83質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。
〔成分(B):N-アシルアミノ酸塩〕
成分(B)のN-アシルアミノ酸塩におけるアミノ酸残基としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、スレオニン、メチルアラニン、サルコシン、リジン、アルギニン等が挙げられる。これらのうち1種類を使用してもよいし、上記の群から選ばれる2種以上を混合して使用してもよい。また、これらのアミノ酸には、L体、D体及びDL体が存在するが、製剤の経時安定性を向上させる観点から、L体が好ましい。
これらのうち、クリーミィな泡質とし、洗い上がりのつっぱり、べたつき感を抑える観点から、酸性アミノ酸又は中性アミノ酸がより好ましい。具体的には、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン及びアラニンから選択される1種又は2種以上が好ましく、グルタミン酸及びグリシンから選択される1種又は2種がより好ましく、グルタミン酸を含むことが更に好ましい。
また、アシル基としては、炭素数10以上20以下であり、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖のアシル基が使用できる。アシル基の炭素数は、クリーミィな泡を形成し、洗い上がりのつっぱりを抑える観点から、好ましくは10以上18以下、より好ましくは10以上16以下、更に好ましくは10以上14以下である。具体的には、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、リノレイル基等の脂肪酸(分岐脂肪酸を含む)によるアシル基が挙げられ、これらは動植物由来のものであっても良く、ヤシ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の天然より得られる混合脂肪酸が挙げられる。これらのうち、製剤の経時安定性を向上させる観点から、アシル基は、飽和の直鎖又は分岐鎖のアシル基が好ましく、飽和の直鎖のアシル基がより好ましい。
また、これらの塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等の無機塩;アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩や、アルギニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩などの有機塩が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を混合して使用することができる。皮膚刺激性が低く、洗い上がりのつっぱりを抑える観点から、ナトリウム塩、カリウム塩及びトリエタノールアミン塩から選択される1種又は2種以上が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩から選択される1種又は2種がより好ましい。
N-アシルアミノ酸塩の好ましい具体例としては、N-ラウロイルグルタミン酸、N-ミリストイルグルタミン酸、N-ココイルグルタミン酸等のナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩が挙げられる。中でもクリーミィな泡質とし、洗い上がりのつっぱり、べたつき感を抑える観点から、N-ステアロイルグルタミン酸ナトリウムを含むものが好ましく、市販品としては、アミソフトHS-11P(味の素ヘルシーサプライ社製)が例示できる。これらは、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これら成分(B)のN-アシルアミノ酸塩は、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における成分(B)の含有量は、クリーミィな泡を形成し、洗い上がりのつっぱり感を抑える観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
〔成分(C):炭素数10以上20以下の脂肪酸の塩〕
成分(C)の炭素数10以上20以下の脂肪酸の塩としては、下記一般式(1)で表される脂肪酸塩が挙げられる。
Figure 2017081880
〔式中、R1は炭素数9以上19以下の一価炭化水素基を示す。Mはアルカリ金属、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示す。〕
成分(C)の脂肪酸塩における脂肪酸部分の炭素数R1は、泡立ちの速さを向上させ、洗い上がり時のつっぱり感を抑える観点から、9以上であって、好ましくは10以上であり、また、19以下であって、好ましくは18以下、より好ましくは16以下、更に好ましくは14以下である。脂肪酸塩を構成する脂肪酸としては、具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などの単一脂肪酸のほか、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸を挙げることができ、これらを1種又は2種以上用いることができる。前記の観点から、ラウリン酸、ミリスチン酸及びパルミチン酸から選択される1種又は2種以上が好ましく、ラウリン酸及びミリスチン酸から選択される1種又は2種がより好ましい。また、脂肪酸塩を構成する脂肪酸としてラウリン酸を含むことが好ましく、ラウリン酸を脂肪酸中90質量%以上含むことがより好ましく、構成脂肪酸の全てが実質的にラウリン酸であることが更に好ましい。
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール塩、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール塩等のアルカノールアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。クリーミィな泡質とし、洗い上がりのつっぱり、べたつき感を抑える観点から、ナトリウム塩、カリウム塩及びトリエタノールアミン塩から選択される1種又は2種以上が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩から選択される1種又は2種がより好ましい。
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における成分(C)の含有量は、泡立ちの速さを向上させ、クリーミィな泡を形成し、洗い上がり時のさっぱり感を向上させ、つっぱり感を抑える観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上であり、また、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
〔成分(D):親水基としてスルホン酸塩を有するアニオン界面活性剤〕
成分(D)の親水基としてスルホン酸塩を有するアニオン界面活性剤としては、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アシルイセチオン酸塩等が挙げられる。これらは、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
α-オレフィンスルホン酸塩は、一般式(2)又は(3)で表されるアニオン界面活性剤の混合物である。
Figure 2017081880
〔式中、R2及びR3は炭素数9以上15以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、n及びmは0以上5以下の整数を示し、Mはアルカリ金属、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示す。〕
2の炭素数は、洗浄性、起泡力に優れる観点から、好ましくは10以上14以下である。。nは、同様の観点から、好ましくは1〜3の整数であり、より好ましくは2の整数である。
3の炭素数は、洗浄性、起泡力に優れる観点から、好ましくは10以上14以下である。mは、同様の観点から、好ましくは2又は3の整数であり、より好ましくは2の整数である。
α-オレフィンスルホン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール塩、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール塩等のアルカノールアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。洗浄性、起泡力に優れる観点から、ナトリウム塩、カリウム塩及びトリエタノールアミン塩から選択される1種又は2種以上が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩から選択される1種又は2種がより好ましい。
α-オレフィンスルホン酸塩の好ましい具体例としては、オレフィン(C14〜16)スルホン酸ナトリウムが挙げられる。
アルキルスルホ酢酸塩は、一般式(4)で表されるアニオン界面活性剤である。
Figure 2017081880
〔式中、R4は炭素数9以上20以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示す。〕
4の炭素数は、起泡力、浸透力に優れる観点から、好ましくは10以上15以下である。これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール塩、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール塩等のアルカノールアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。起泡力、浸透力に優れる観点から、ナトリウム塩、カリウム塩及びトリエタノールアミン塩から選択される1種又は2種以上が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩から選択される1種又は2種がより好ましい。
アルキルスルホ酢酸塩の好ましい具体例としては、ラウリルスルホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
アシルシイセチオン酸塩は、一般式(5)で表されるアニオン界面活性剤である。
Figure 2017081880
〔式中、R5は炭素数7以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示す。〕
5の炭素数は、起泡力、浸透力に優れる観点から、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、また好ましくは22以下、より好ましくは18以下である。
これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール塩、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール塩等のアルカノールアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。起泡力、浸透力に優れる観点から、ナトリウム塩、カリウム塩及びトリエタノールアミン塩から選択される1種又は2種以上が好ましく、ナトリウム塩及びカリウム塩から選択される1種又は2種がより好ましい。
アシルシイセチオン酸塩好ましい具体例としては、ココイルイセチオン酸Na(ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸Na)、ラウリン酸エチルエステルスルホン酸Na、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸トリエタノールアミン等が挙げられる。
泡立ちの速さ、泡量を向上させる観点から、(D-1)α-オレフィンスルホン酸塩及びアルキルスルホ酢酸塩から選択される1種又は2種以上と、(D-2)アシルイセチオン酸塩とを併用することが好ましく、(D-1)α-オレフィンスルホン酸と、(D-2)アシルイセチオン酸塩とを併用することがより好ましい。上記の観点から、成分(D-1)に対する成分(D-2)の含有質量比[(D-2)/(D-1)]は、好ましくは1以上、より好ましくは1.1以上、更に好ましくは1.2以上であり、また、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.8以下である。
これら成分(D)のスルホン酸基を有するアニオン界面活性剤は、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における成分(D)の含有量は、泡立ちの速さ、泡量を向上させ、洗い上がり時のさっぱり感を向上させる観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、更に好ましくは12質量%以上であり、また、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは18質量%以下である。
〔界面活性剤の質量比〕
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における成分(D)に対する成分(C)の含有質量比[(C)/(D)]は、泡立ちの速さ、泡量を向上させ、洗い上がりの使用感(さっぱり感、つっぱらなさ)の向上させる観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.4以下、更に好ましくは0.28以下である。
また、本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における成分(D)に対する成分(B)の含有質量比[(B)/(D)]は、泡立ちの速さ、泡量を向上させ、よりクリーミィな泡質を得る観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上であり、また、好ましくは0.95以下、より好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.6以下である。
〔成分(E):水溶性高分子〕
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物は、前記(A)〜(D)成分を、水溶性高分子を使用して造粒することで顆粒状にしてもよい。水溶性高分子としては、常温(25℃)で固体又は半固形状(ペースト状)のものが好ましい。具体的には、例えば、にかわ、ゼラチン、コラーゲンタンパク、カゼイン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン(カッパ、イオタ型)、ファーセレラン、タマリンドガム、ペクチン、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストラン、寒天、澱粉等の天然水溶性高分子;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン澱粉等の半合成水溶性高分子;塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等の合成水溶性高分子が挙げられる。これらのうち、吸湿性の抑制、洗い上がり時のつっぱり感を抑え、かつ、さっぱりした感触が向上する観点から、アラビアガム、トラガカントガム、ファーセレラン、ゼラチン、カードラン、ジェランガム、ヒドロキシエチルセルロース及びカラギーナン(カッパ及び/又はイオタ型)から選択される1種又は2種以上が好ましく、更にはヒドロキシエチルセルロース及びカラギーナン(カッパ及び/又はイオタ型)から選択される1種又は2種以上がより好ましい。また、水溶性高分子としてイオタ型カラギーナンを含むことが好ましい。
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における成分(E)の含有量は、洗い上がり時のさっぱり感を良好にし、粉粒の経時安定性を向上させる観点から、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.6質量%以下、更に好ましくは1.3質量%以下である。
〔水〕
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物は、水溶性成分を粉粒に担持させるため、水にそれらの成分を溶解させたものを粉粒に噴霧し、その後水を乾燥させることで、水溶性成分を粉粒に担持することができる。粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における水の含有量は、水による変質を抑え、粉粒の凝集を防ぐ観点から、好ましくは1.5質量%未満、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下であり、更に好ましくは実質的に含有しないものである。また、本発明の粉粒状皮膚洗浄料は、空気中の水分を吸湿してしまうことがあるため、乾燥した密封容器に保存することが好ましい。
〔その他の任意成分〕
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物には、目的に応じ、通常、粉粒状皮膚洗浄剤組成物に配合し得る各種成分を含有することができる。このような他の成分としては、例えば、成分(A)以外の賦形剤、成分(B)、(C)、(D)以外の界面活性剤、天然色素、保湿剤、抗炎症剤、殺菌剤、制汗剤、酸化防止剤、香料及びこれらの混合物等が挙げられる。なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途、例えば、制汗剤を香料として使用したり、他の用途との併用として、例えば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用することができる。
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物は、成分(A)以外の賦形剤として、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース等の単糖類;乳糖、トレハロース、マルトース等の二糖類;コンスターチ、バレイショデンプン等のデンプン類;デキストリン、(結晶)セルロース等の多糖類、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコールを用いることもできるが、泡立ちの良さ、泡量、泡質、洗い上がりのさっぱり感を向上させる観点からは、成分(A)に対する成分(A)以外の賦形剤の含有質量比[(成分(A)以外の賦形剤)/成分(A)]は、1未満であることが好ましく、0.5以下であることが好ましく、0.2以下であることがより好ましく、0.1以下であることが更に好ましく、0.05以下であることが更に好ましく、0.03以下であることが更に好ましく、成分(A)以外の賦形剤を実質的に含有しないことが更に好ましい。
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物は、成分(B)、(C)、(D)以外の界面活性剤として、両性界面活性剤を含有することもできるが、洗い上がり時のさっぱり感を良好にし、泡立ちの良さを向上させる観点から、両性界面活性剤の本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物中における含有量は、2質量%未満が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下が更に好ましく、両性界面活性剤を実質的に含有しないことが更に好ましい。
天然色素としては、β-カロチン、ハイビスカス色素、サーフルイエロー、カカオ色素、リボフラビン、クロロフィル、カラメル、これらの混合物が挙げられる。保湿剤としては、例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケランタン硫酸等のムコ多糖類及びこれらの塩;スフィンゴ脂質、コレステロール、リン脂質等の生体脂質;パントテン酸誘導体;コラーゲン、エラスチン、ケラチン等のタンパク質、これらの誘導体及びこれらの塩;アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;アボカド油、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油等の植物性油脂類;スクワラン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン類;カミツレ抽出物、ダイズ抽出物、イチョウ抽出物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、コンフリー抽出物、レイシ抽出物等の植物由来の抽出物、これらの混合物が挙げられる。抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、サリチル酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラントイン、グアイアズレン、これらの誘導体およびその塩、これらの混合物が挙げられる。殺菌剤としては、例えば、塩化リゾチウム、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ベンゼトニウム、フェノキシエタノール、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン、2,2,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシフェニルエーテル、トリクロカルバン、トリクロサン、塩化ベンザルコニウム、これらの混合物が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸、ビタミンE類、これらの混合物が挙げられる。
〔粉粒状、体積中位粒径〕
本発明の粉粒状皮膚洗浄剤組成物における「粉粒状」には、粒径の比較的小さい粉末状(体積中位粒径(D50)が1μm以上100μm未満)、粒径の比較的大きい顆粒状(体積中位粒径(D50)が100μm以上1000μm未満)のいずれも含まれるものとする。本発明の粉粒状洗浄剤組成物は、使用時の塗擦感、水への溶解性が良好とする観点から、顆粒状であることが好ましい。粉末としての体積中位粒径(D50)は、水への溶解性を良好とする観点から、10μm以上、更には14μm以上、更には18μm以上であることが好ましく、また、70μm以下、更には50μm以下、更には30μm以下であることが好ましい。顆粒としての体積中位平均粒径(D50)は、顆粒の製造のしやすさ、水への溶解性を良好とする観点から、150μm以上、更には180μm以上、更には220μm以上であることが好ましく、また、700μm以下、更には500μm以下、更には350μm以下であることが好ましく、更には300μm以下であることが好ましい。
ここで、本発明における体積中位粒径(D50)は、以下のようにして規定される。すなわち、JISZ8801-1規定の目開きが2000、1400、1000、710、500、355、250、180、125、90、63、45、31.5、26.5、19.0、16.0、11.2、8.0、5.8、3.35、2.36(単位はμm)の篩を用いて5分間振動させた後、篩分け法による篩下質量分布が50%となる粒子径を算出し、これを体積中位粒径(D50)とする。
具体的には、JISZ8801-1規定の2000、1400、1000、710、500、355、250、180、125、90、63、45、31.5、26.5、19.0、16.0、11.2、8.0、5.8、3.35、2.36(単位はμm)の篩を用いて受け皿上に目開きの小さな篩から順に積み重ね、最上部の2000μmの篩の上から100gの顆粒を添加し、蓋をしてロータップ型ふるい振とう機(HEIKO製作所製、タッピング156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、5分間振動させた後、それぞれの篩及び受け皿上に残留した当該顆粒の質量を測定し、各篩上の当該顆粒の質量割合(%)を算出する。受け皿から順に目開きの小さな篩上の当該顆粒の質量割合を積算していき合計が50%となる粒子径を体積中位粒径(D50)とする。
本発明の粉粒状皮膚洗浄用組成物は、さっぱり感に優れ、つっぱりがない感触を有するため、皮膚用洗浄料として好適に利用でき、好ましくは頭皮を除く皮膚、より好ましくは顔、身体、手足等のいずれかの洗浄に使用することができる。
〔製造方法〕
本発明の粉粒状皮膚洗浄用組成物は、例えば、下記の方法により、粉末状皮膚洗浄用組成物又は顆粒状皮膚洗浄用組成物として製造することができる。
・粉末状皮膚洗浄用組成物
下記工程1a及び2aを有する方法により製造することができる。
工程1a:成分(A)〜(D)を混合する工程
工程2a:工程1aで得られた混合物を粉砕機で粉砕する工程
また、必要により、工程2aで得られた粉砕物から、所望する大きさの粉末を選別する工程を含んでいても良い。粉砕する工程で用いる粉砕機としては、ハンマーミル、アトマイザー等のインパクトミル、ジェットミル等の流体エネルギーミルなどを好適に用いることができる。
・顆粒状皮膚洗浄用組成物
顆粒を造粒する方法としては、転動造粒、押し出し造粒、圧縮造粒、流動層造粒、破砕型造粒、噴射造粒、噴霧乾燥造粒等の造粒法を用いることができる。顆粒の微細化、均一性に優れる観点から、流動層造粒、噴霧乾燥造粒による造粒法を好ましく用いることができる。
例えば、流動層造粒法を用いて、下記工程1b〜3bを有する方法により顆粒を製造することができる。
工程1b:成分(A)〜(D)を含む粉末を均一に流動化させる工程
工程2b:工程1bの流動化させた調製物に、成分(E)を含有する水溶液を噴霧する工程
工程3b:工程2bで得られた成分(E)を含有する調製物を乾燥する工程
工程1bにおいて、粉末を流動化させる方法としては、多孔板など仕切の下又は下斜め側方から気体を送り込むことで、仕切上の粉体を流動化させる方法、仕切を持たず気体を高速で送り込むことで粉体を流動化させる方法が挙げられる。工程2bにおいて、送り込む気体の風量、温度を調製することで、顆粒の粒子径を調製することができる。工程3bの調製物を乾燥する工程においては、工程2bの噴霧の終了後、さらに熱風を送り込むことにより、乾燥させることができる。また、必要により、工程3bで得られた粉砕物から、所望する大きさの粉末を選別する工程を含んでいても良い。
これら一連の工程は、それぞれの工程を有する装置を用いても良いが、製造効率の観点から、全ての工程を併せ持つ装置を持いるのが好ましい。これらの製造装置としては、流動層造粒装置が挙げられる。流動層造粒法の製造に用いる流動層造粒装置は、粉末を流動化させる流動層と水溶液を噴霧するスプレーノズルを組み合わせてなるものである。流動層は、多孔板など仕切の下又は下斜め側方から気体を送り込むことで、仕切上の粉体を流動させる流動型と、仕切を持たず気体を高速で送り込むことで粉体を流動させる噴流型、そして両者の結合型の噴流流動型がある。
スプレーノズルのヘッドの形式、ノズルの形状、ノズルの位置は適宜変更することができる。例えば、スプレーノズルとしては、噴霧する水溶液と共に、空気などの補助ガスを使用する2流体ノズル、水溶液のみを圧力で噴霧する1流体ノズル、それらが回転する回転式ノズルなどがある。スプレーノズルの位置も、層上、層中央部、層内側壁部、層底部など、適宜設置することができる。
また、噴霧乾燥造粒法を用いて、工程1c及び2cを有する方法により顆粒を製造することができる。
工程1c:成分(A)〜(E)及び水を混合して溶液又はスラリーを調製する工程
工程2c:工程1cで得られた溶液又はスラリーを熱風中に噴霧し、乾燥させる工程
工程2cにおいて溶液又はスラリーは、噴霧機により微粒化されて噴射される。噴霧機としてはノズル噴霧式、遠心噴霧式のいずれの方式を用いても良く、加圧ノズルによる高圧ポンプによる圧力で噴霧化することが微細な顆粒が得られる点で好ましい。噴射された溶液又はスラリーは微細な液滴となり、熱風中で急速に水分を蒸発させて乾燥し、顆粒を形成する。
また、必要により、工程2cで得られた粉砕物から、所望する大きさの粉末を選別する工程を含んでいても良い。
噴霧乾燥造粒法の製造に用いる噴霧乾燥造粒装置は、噴霧機、乾燥室、噴霧器に溶液又はスラリーを送り込むポンプ、乾燥室に熱風を送り込むブロワーを組み合わせてなるものであり、別途、サイクロン、製品排出装置、空気輸送設備、貯蔵庫等を合わせ持っていても良い。
噴霧機としてはノズル噴霧式、遠心噴霧式のいずれの方式を用いても良く、加圧ノズルによる高圧ポンプによる圧力で噴霧化することが微細な顆粒が得られる点で好ましい。乾燥室は、使用するノズルにより、その形状を適宜変更されるが、ノズルから細長い円錐状に噴霧された場合は、十分な乾燥工程が得られるよう、垂直距離を与えるための十分な長さの乾燥室が好ましく、回転円盤によって水平方向へ細かく噴霧された場合には高さはあまり必要でないが、比較的直径の大きな乾燥室が好ましい。
顆粒状皮膚洗浄剤組成物に香料、揮発性の油剤又は熱に弱い成分を含有させる場合、前記粉末又は顆粒の調製後、これらの成分とエタノール等の揮発性溶媒の混合液を調製し、前記粉末又は顆粒に噴霧する工程を適宜追加することができる。
実施例1〜12、比較例1〜3
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳細に説明する。まず、実施例及び比較例で用いた試験方法について下記に説明する。
・泡立ちの早さ試験
0.5gの試料を水に溶解し10質量%水溶液として調製し、マグネチックスターラー(REXIM RP-1A、アズワン社製)を用いて10秒間攪拌(1500rpm)し、泡立った泡量の体積を測定し、以下の基準により評価を行った。
(評価基準)
5:25mL以上
4:20mL以上25mL未満
3:15mL以上20mL未満
2:10mL以上15mL未満
1:10mL未満
・泡量試験
0.5gの試料を水に溶解し10質量%水溶液として調製し、マグネチックスターラー(REXIM RP-1A、アズワン社製)を用いて1分間攪拌(1500rpm)し、泡立った泡量の体積を測定し、以下の基準により評価を行った。
(評価基準)
5:40mL以上
4:35mL以上40mL未満
3:30mL以上35mL未満
2:25mL以上30mL未満
1:25mL未満
・泡質試験
0.5gの試料を水に溶解し10質量%水溶液として調製し、マグネチックスターラー(REXIM RP-1A、アズワン社製)を用いて1分間攪拌(1500rpm)し、泡を形成させた。その後、カバープレート上に泡を適量移し、プレパラートをのせ、光学顕微鏡(100倍)にて泡の大きさを観察した。泡の大きさは、任意の視野の任意の気泡10個について、気泡の長軸と短軸の長さの相加平均を泡の大きさとみなし、以下の基準により評価を行った。泡の大きさが小さい程、クリーミィな泡であることを意味する。
(評価基準)
5:150μm未満
4:150μm以上200μm未満
3:200μm以上250μm未満
2:250μm以上300μm未満
1:300μm以上
・官能試験
専門パネラー4名に対し、実施例及び比較例に示す試料を使用して洗顔をしてもらい、洗顔10分後に「洗い上がりのさっぱり感」、「洗い上がりのつっぱらなさ」の2項目に関して以下の基準により評価してもらい、その平均点(小数点第1位を四捨五入)を示した。
(評価基準)
5:非常に良い
4:良い
3:やや良い
2:悪い
1:非常に悪い
以下の製造方法に従って、表1及び表2に記載の組成で顆粒状洗浄料組成物を調製し、前記の試験を実施した。試験結果を表1及び表2に併せて記載する。
(製造方法)
工程1.成分1〜12を均一に混合する
工程2.成分13〜16を成分17に溶解させ、均一に混合する
工程3.流動層造粒装置に工程1の調製物を投入し、下部から熱風を送り込み、流動化させる
工程4.工程3の流動化されている調製物に、工程2の調製物を流動層造粒装置の上部から噴霧する
工程5.工程4の噴霧を終了させ、流動層造粒装置の下部から熱風を更に送り込み、工程4の調製物の水分含量が0.5質量%以下になるまで乾燥させる
Figure 2017081880
Figure 2017081880
※1 タルク SW-K4、体積中位粒径20μm、浅田製粉社製
※2 PCS PC-10、旭化成ケミカルズ社製
※3 パーフィラー-101、フロイント産業社製
※4 DRY-FLO PURE、アクゾノーベル社製
※5 ソアギーナ VX23(ι-カラギーナン)、三菱化学フーズ社製
※6 HECダイセル SE600、ダイセルファインケム社製
※7 マーコート 550、Lubrizol Advanced Materials社製
次に、本発明の粉粒皮膚洗浄剤組成物の処方例を示す。いずれも泡量、泡立ちの早さに優れ、泡質が良く、洗い上がり後のつっぱり感がなく、さっぱりとした使用感が得られる。
処方例1(顆粒状洗顔料)
(製造方法)
工程1.成分1〜6を均一に混合する。
工程2.成分7〜17を成分18に溶解させ、均一に混合する。
工程3.流動層造粒装置に工程1の調製物を投入し、下部から熱風を送り込み、流動化させる。
工程4.工程3の流動化されている調製物に、工程2の調製物を流動層造粒装置の上部から噴霧する。
工程5.工程4の噴霧を終了させ、流動層造粒装置の下部から熱風を更に送り込み、工程4の調製物の水分含量が0.5質量%以下になるまで乾燥させる。
(成分) (質量部)
〔粉体部〕
1.タルク ※1 70
2.ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 3
3.ミリストイルグルタミン酸ナトリウム 4
4.ラウリン酸カリウム 3
5.オレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム 5
6.ココイルイソセチオン酸ナトリウム 10
〔水溶液部〕
7.カラギーナン ※5 1
8.豆乳発酵液 ※8 0.01
9.グリシン 0.01
10.プロリン 0.01
11.アラニン 0.01
12.酵母エキス ※9 0.01
13.ツボクサエキス ※10 0.01
14.ゼニアオイ花エキス ※11 0.01
15.クリサンテルムインジクムエキス ※12 0.01
16.水溶性コラーゲン ※13 0.1
17.メチルパラベン 0.1
18.精製水 60
※1 タルク SW-K4、浅田製粉社製
※5 ソアギーナ VX23(ι-カラギーナン)、三菱化学フーズ社製
※8 豆乳発酵液、三省製薬社製
※9 イーストリキッドZB、一丸ファルコス社製
※10 セキセツソウ抽出液BG70、丸善製薬社製
※11 ウスベニアオイ抽出液BG、丸善製薬社製
※12 ラナクリス 2B、Lucas Meyer Cosmetics社製
※13 ネプチゲン N、一丸ファルコス社製
処方例2(顆粒状洗顔料)
(製造方法)
工程1.成分1〜6を均一に混合する。
工程2.成分7〜17を成分18に溶解させ、均一に混合する。
工程3.流動層造粒装置に工程1の調製物を投入し、下部から熱風を送り込み、流動化させる。
工程4.工程3の流動化されている調製物に、工程2の調製物を流動層造粒装置の上部から噴霧する。
工程5.工程4の噴霧を終了させ、流動層造粒装置の下部から熱風を更に送り込み、工程4の調製物の水分含量が0.5質量%以下になるまで乾燥させる。
(成分) (質量部)
〔粉体部〕
1.タルク ※1 70
2.ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 3
3.ミリストイルグルタミン酸ナトリウム 4
4.ラウリン酸カリウム 3
5.オレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム 5
6.ココイルイソセチオン酸ナトリウム 10
〔水溶液部〕
7.カラギーナン ※5 1
8.オランダカラシエキス ※14 0.01
9.ポリクオタニウム-51 ※15 0.1
10.加水分解シルク ※16 0.1
11.セージ葉エキス ※17 0.01
12.タチバナ果皮エキス ※18 0.01
13.アカヤジオウ根エキス ※19 0.01
14.センブリエキス ※20 0.01
15.サンショウ果皮エキス ※21 0.01
16.ヒメノボタンエキス ※22 0.01
17.メチルパラベン 0.1
18.精製水 60
※1 タルク SW-K4、浅田製粉社製
※5 ソアギーナ VX23(ι-カラギーナン)、三菱化学フーズ社製
※14 ウォータークレスKB、Silab社製
※15 LIPIDURE-PMB、日油社製
※16 シルクプロテインエキス N、一丸ファルコス社製
※17 サルビア抽出液BG-J、丸善製薬社製
※18 チンピエキス K65B、日油社製
※19 ファルコレックス ジオウ、一丸ファルコス社製
※20 センブリ抽出液-S、一丸ファルコス社製
※21 サンショウ抽出液-J、丸善製薬社製
※22 キンキンコウ抽出液BG70、丸善製薬社製

Claims (5)

  1. 成分(A)〜(D)を含有し、成分(A)の含有量が35〜90質量%である粉粒状皮膚洗浄剤組成物。
    (A) 無機粉末
    (B) N-アシルアミノ酸塩
    (C) 炭素数10以上20以下の脂肪酸塩
    (D) 親水基としてスルホン酸塩を有するアニオン界面活性剤
  2. 更に、成分(E)を含有する請求項1に記載の粉粒状皮膚洗浄剤組成物。
    (E) 水溶性高分子
  3. 成分(D)に対する成分(C)の含有質量比[(C)/(D)]が、0.01以上1以下である請求項1又は2に記載の粉粒状皮膚洗浄剤組成物。
  4. 成分(D)に対する成分(B)の含有質量比[(B)/(D)]が、0.1以上0.95以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉粒状皮膚洗浄剤組成物。
  5. 体積中位粒径(D50)が1μm以上1000μm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉粒状皮膚洗浄剤組成物。
JP2015215177A 2015-10-30 2015-10-30 粉粒状皮膚洗浄剤組成物 Active JP6259799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015215177A JP6259799B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 粉粒状皮膚洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015215177A JP6259799B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 粉粒状皮膚洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017081880A true JP2017081880A (ja) 2017-05-18
JP6259799B2 JP6259799B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=58710592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015215177A Active JP6259799B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 粉粒状皮膚洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6259799B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107184407A (zh) * 2017-05-24 2017-09-22 昆明贝泰妮生物科技有限公司 一种柔滑保湿造粒洁颜粉及其制备方法
CN107723111A (zh) * 2017-11-28 2018-02-23 广西协成日用化工有限公司 一种中药洗净剂及其制备方法
JP2020193183A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社ファンケル 粉末状洗顔料
JP2020203843A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 株式会社ノエビア 洗浄料組成物
WO2022117852A1 (en) * 2020-12-03 2022-06-09 L'oreal Process for preparing a shampoo from an anhydrous solid surfactant composition
EP4059575A1 (en) * 2021-03-16 2022-09-21 Li-iL GmbH Arzneimittel, Arneibäder Cleansing composition
WO2022194928A1 (en) * 2021-03-16 2022-09-22 Li-Il Gmbh Arzneimittel, Arzneibäder Cleansing composition
CN116004333A (zh) * 2021-10-21 2023-04-25 中国科学院大连化学物理研究所 超微蛋白粉、超微蛋白组合物、泡腾片及其制备方法和在果蔬农残清洗中的应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026524A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Kansai Koso Kk 粉末状洗浄剤組成物
WO2004099121A1 (ja) * 2003-05-07 2004-11-18 Ajinomoto Co., Inc. 固体状n-アシルアラニンまたはその塩
JP2006089633A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Nof Corp 粉末洗浄剤組成物
JP2007112770A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 粉末状洗顔剤
JP2007269656A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Elsol Products Kk 化粧品用造粒組成物とその製造方法
JP2015017130A (ja) * 2014-10-20 2015-01-29 株式会社ファンケル 粉末皮膚洗浄料

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026524A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Kansai Koso Kk 粉末状洗浄剤組成物
WO2004099121A1 (ja) * 2003-05-07 2004-11-18 Ajinomoto Co., Inc. 固体状n-アシルアラニンまたはその塩
JP2006089633A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Nof Corp 粉末洗浄剤組成物
JP2007112770A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 粉末状洗顔剤
JP2007269656A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Elsol Products Kk 化粧品用造粒組成物とその製造方法
JP2015017130A (ja) * 2014-10-20 2015-01-29 株式会社ファンケル 粉末皮膚洗浄料

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107184407A (zh) * 2017-05-24 2017-09-22 昆明贝泰妮生物科技有限公司 一种柔滑保湿造粒洁颜粉及其制备方法
CN107723111A (zh) * 2017-11-28 2018-02-23 广西协成日用化工有限公司 一种中药洗净剂及其制备方法
JP2020193183A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社ファンケル 粉末状洗顔料
JP7208107B2 (ja) 2019-05-30 2023-01-18 株式会社ファンケル 粉末状洗顔料
JP2020203843A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 株式会社ノエビア 洗浄料組成物
WO2022117852A1 (en) * 2020-12-03 2022-06-09 L'oreal Process for preparing a shampoo from an anhydrous solid surfactant composition
FR3117018A1 (fr) * 2020-12-03 2022-06-10 L'oreal Procede de preparation d’un shampooing a partir d’une composition solide anhydre de tensioactifs
EP4059575A1 (en) * 2021-03-16 2022-09-21 Li-iL GmbH Arzneimittel, Arneibäder Cleansing composition
WO2022194928A1 (en) * 2021-03-16 2022-09-22 Li-Il Gmbh Arzneimittel, Arzneibäder Cleansing composition
CN116004333A (zh) * 2021-10-21 2023-04-25 中国科学院大连化学物理研究所 超微蛋白粉、超微蛋白组合物、泡腾片及其制备方法和在果蔬农残清洗中的应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP6259799B2 (ja) 2018-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6259799B2 (ja) 粉粒状皮膚洗浄剤組成物
EP3644948B1 (en) Anhydrous solid composition comprising an isethionic acid derivative, a glutamic acid derivative, an amphoteric surfactant and fillers
US20160067155A1 (en) Foamable cosmetic product
JP7199495B2 (ja) 若年女性臭補充用の組成物
BR112020012228A2 (pt) composição aquosa espumante, dispositivo cosmético, processo cosmético e uso cosmético da composição
JP5884205B2 (ja) 発泡性皮膚外用剤
JP2016008181A (ja) 皮膚外用剤用キット
CN105997550B (zh) 粉末状或颗粒状皮肤洗净用组合物
JP5692618B1 (ja) 皮膚外用剤用キット
JP2013163658A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP2016094375A (ja) フォーマー容器用液体洗浄剤組成物
JP2015034153A (ja) 皮膚外用剤用キット
JP2014129244A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP2020037542A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP2015214537A (ja) 発泡性皮膚外用剤
JP6181686B2 (ja) 発泡性皮膚用外用剤
JP6648230B2 (ja) 皮膚外用剤用キット
JP3833557B2 (ja) 化粧料
JP6366437B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP6851646B2 (ja) 皮膚外用剤用キット
JP5888566B2 (ja) 皮膚外用剤用キット
JP6628197B2 (ja) 皮膚外用剤用キット
JP2018052906A (ja) 発泡性皮膚外用剤用キット
JP2018104390A (ja) 洗浄用組成物
JP6424355B2 (ja) 皮膚外用剤用キット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171211

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6259799

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250