JP7207719B2 - クロマトグラフ媒体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、検体中の被検出物質(抗原等)を検出するクロマトグラフ媒体と、その製造方法に関する。
抗原等を検出するために供されるクロマトグラフ媒体は、一般的には各種材料を支持する基材と、該基材の上面に設けられたクロマトグラフィー部とを備えた、短辺と長辺を有する細長い形状をしている。前記クロマトグラフィー部は、その長辺方向の一端側に検体供給部、他端側に検体吸収部、さらに、前記長辺方向の中間部に、この長辺方向に直交する方向(短辺方向に平行となる方向)にライン形状となって現れる検出部を有する構成となっている。
検体中の被検出物質の検出に、抗原抗体反応を用いた免疫クロマトグラフ法が良く利用されている。免疫クロマトグラフ法では、判定の簡便化、精度向上等を目的に、被検出物質を何らかの標識物質で標識化するのが一般的である。
具体的には、判定の補助をするための標識体を、被検出物質と特異的に結合する物質に付与して標識物質を形成し、この標識物質と結合させることで、被検出物質を標識化する。被検出物質と標識物質との結合には抗原抗体反応がよく利用される。
抗原抗体反応を利用した被検出物質の検出にあたっては種々の方法がある。一例として、迅速診断薬には金コロイド免疫法が多く利用されている。この方法は、標識体として金コロイドを用いた標識物質を使用する。
具体的には、まず、金コロイド標識抗体(標識物質)を用いて被検出物質を標識化する。次に、標識化した被検出物質を検出部で捕捉・集積する。そして、検出部に集積した金コロイドの色調を確認することで判定する。検出体に被検出物質と特異的に結合する検出体を用いる場合には、検体中に被検出物質が存在しなければ、標識物質だけでは検出部に捕捉されないため、検出部で発色することはない。
クロマトグラフ媒体には、被検出物質を溶解または希釈するための検体希釈液や、副反応や非特異的反応を抑制する添加剤、抗菌剤、試料溶液の保護安定化物質、溶解促進物質、標識物質等を予め含有させたものもある。また、これらを試料溶液と混合し、クロマトグラフ媒体に使用するものもある。
クロマトグラフ媒体では、前記検体供給部に、液状の検体を滴下し、検体が、この検体供給部から検体吸収部へと毛細管現象で進むときに、検体に被検出物質(例えば、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG))が存在する場合に、検出部で検出体が前記被検出物質を捕捉し、発色させる。(これに類似する先行文献としては下記特許文献1、2が存在する)。
特開2013-53869号公報 特開2017-15532号公報
特許文献1及び特許文献2のクロマトグラフ媒体は、検体内の被検出物質(例えば、hCG)が存在する場合に、前記検出部でライン状に発色させるようにしているが、この発色が不明瞭で、検出物質が存在するか否かの判定が難しい場合があった。
本発明者は、検出部の発色が不明瞭になる理由について鋭意研究し、以下の理由を見出した。
検出部は、クロマトグラフィー部に検出体を塗布し、乾燥させることで形成される。この検出部形成時に、乾燥前の検出体が検体供給部及び検体吸収部側へと広がることで、検出体が拡散し、この検出体の拡散により検出部における検出体濃度が低下することとなる。これをクロマトグラフ媒体として供した際、検出部で捕捉される被検出物質の濃度も低下するため、クロマトグラフ媒体使用時に検出部の発色が薄く、不明瞭になる。
本発明は、以上の課題を解決し、検出部における発色を明瞭にし、検体内の被検出物質が存在するか否かの判定を容易に行えるクロマトグラフ媒体を提供することを目的とする。
上述した問題点を解決し、上述した目的を達成する手段として、本発明は例えば以下の構成を備える。
即ち、検体供給部と、検出部とを有するクロマトグラフ媒体であって、前記検体供給部に供給される検体は前記検体供給部より前記検出部方向に進行移動し、前記検出部が繊維を含有してなり、含有される繊維の70%以上が前記進行方向に直交する方向に配向していることを特徴とする。
前記繊維が、化学繊維であることを特徴とする。
上記クロマトグラフ媒体の製造方法であって、繊維を含む分散体を、基材に印刷する工程を有することを特徴とするクロマトグラフ媒体の製造方法とする。
クロマトグラフ媒体の製造方法であって、前記印刷する工程で印刷した前記分散体を乾燥させる乾燥工程と、前記印刷工程の印刷方向と同方向に検出体を塗布する塗布工程と、前記検出体を乾燥させることで形成した検出部を備えたクロマトグラフィー部を成形するクロマトグラフィー成形工程と、前記成形されたクロマトグラフィー部を前記印刷工程の印刷方向と直交する方向に切断し個片のクロマトグラフ媒体を得る切断工程と、を有することを特徴とするクロマトグラフ媒体の製造方法とする。
本発明によれば、検出部における発色を明瞭にし、検体内の被検出物質が存在するか否かの判定を容易に行えるクロマトグラフ媒体を提供することができる。
本発明に係る一実施形態にかかるクロマトグラフ媒体の斜視図である。 本実施の形態におけるクロマトグラフ媒体の製造方法を説明するためのフローチャート図である。 本実施形態における切断工程の詳細を説明するための図である。
実施例1のクロマトグラフ媒体の検出部4の発色結果を示す図である。 比較例1のクロマトグラフ媒体の検出部4の発色結果を示す図である。 実施例2のクロマトグラフ媒体の検出部4の発色結果を示す図である。
比較例2のクロマトグラフ媒体の検出部4の発色結果を示す図である。 比較例3のクロマトグラフ媒体の検出部4の発色結果を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態を図面も参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る一実施形態にかかるクロマトグラフ媒体の斜視図である。図1において、1は基材、2はクロマトグラフィー部、3は検体供給部、4は検出部、5は検体吸収部である。
クロマトグラフィー部2は、毛細管現象により検体を移動させることができるもので、検出体を固定した検出部4を形成することで、被検出物質を捕捉することが可能となる。ここでいう検体供給部3から検体吸収部5への進行方向とは、図1の7の方向を指す。即ち、クロマトグラフ媒体を個片のクロマトグラフ媒体に加工した際に、図1の検体供給部3から図1の検体吸収部5に向かう方向を指す。
本実施の形態におけるクロマトグラフ媒体は、検出部4の形成時に、検出体が検体供給部3及び検体吸収部5側へと広がることを抑制し、それにより、検出部4の検出体濃度の低下を防止することで、検出部4における発色を明瞭にし、検体内の被検出物質が存在するか否かの判定を容易に行えるようにしたものである。
このため、少なくとも検出部4が繊維を含有してなり、検出部4に含有される繊維の70%以上が、検体供給部3から検体吸収部5への進行方向7に直交する方向8に配向している構成とすることを特徴としている。また、検出部4の繊維は化学繊維で構成することができる。なお、本実施の形態例の繊維とは、細い糸状の形状をした材料を指す。
また、本実施の形態におけるクロマトグラフ媒体製造方法を図2を参照して説明する。図2は本実施の形態におけるクロマトグラフ媒体の製造方法を説明するためのフローチャート図である。
まずステップS1において、第1の工程として、繊維を含む分散体を、所定の大きさの(大判の)基材1に印刷する分散体基材印刷工程を行う。このとき、繊維を含有した分散体を図3の印刷方向6に向けて印刷することで、繊維は、印刷方向6に向けて配向する。
続いてステップS2で第2の工程として、基材1に印刷した分散体を乾燥させる分散体乾燥工程を実行する。その後ステップS3において、第3の工程として、分散体の印刷方向と同方向に検出体を塗布する検出体塗布工程と実行する。ここでは例えば、抗hCGモノクローナル抗体等を含む液状試料(検出体)を、クロマトグラフィー部の検出部に、印刷方向6に向けて印刷、塗布し、クロマトグラフィー部に固定化させる。
更に、ステップS4において、第4の工程として、ステップS3で塗布した検出体を乾燥させる検出体乾燥工程を実行し、形成した検出部を備えたクロマトグラフィー部を成形する。
次のステップS5において、第5の工程として、ステップS4までの工程で成形したクロマトグラフィー部を有するクロマトグラフ媒体を、ステップS1の工程での印刷方向と直交する方向に切断し、個片のクロマトグラフ媒体を得る。
本実施の形態では、大判の基材1上に、繊維を含む分散体を印刷方向6に向けて印刷することで、大判のクロマトグラフィー部2を形成している。ステップS5における切断工程の詳細を図3を参照して以下に説明する。図3は本実施形態における切断工程の詳細を説明するための図である。
切断工程では、図3に示すように、まず検体吸収部の上面の一部分に両面テープ等を用いてで吸収パッド9を貼り付ける。
その後、図3に示すa―a´、b-b´、c-c´、d-d´線でカッタ―等により切断する。a―a´、b-b´線の幅で順次カッターで切断して図1に示す個片のテストストリップを作製する。
本実施の形態のクロマトグラフ媒体は、例えば、繊維を含有した分散体を基材に印刷することで得ることができる。なお、個片のクロマトグラフ媒体の大きさの基材に前記繊維を含有した分散体を印刷しても、大判の基材に繊維を含有した分散体を印刷した後に個片のクロマトグラフ媒体の大きさに切断しても良い。
繊維を含有した分散体を基材に印刷する時、例えば、クロマトグラフ媒体使用時の検体供給部から検体吸収部への進行方向と直交する方向に印刷することで、印刷方向に繊維を配向させることができる。
なお、本実施の形態例における印刷とは、繊維を含有した分散体を対象物(基材など)に塗工する方法を指し、本実施の形態例ではクロマトグラフィー部を形成する方法として利用している。
印刷の方法としては、さまざまな印刷手法を用いることができ、凸版印刷技術、フレキソ印刷技術、スクリーン印刷技術、スプレーによる塗布、その他キャスティング技術などが挙げられる。
繊維を含有した分散体は、化学繊維を水や有機溶媒に分散させることで作製することができる。印刷に適した粘性をもたせるため、また、得られたシートの強度を向上させるため、親液性のポリマーを適宜混合してもよい。親液性ポリマーとしては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンなどのオキシエチレン系化合物、ポリアクリルアマイドなどのアミド系化合物、ポリビニルアルコールなどのビニルアルコール系化合物、アクリル系化合物、エステル系化合物、でんぷん類、親水処理オレフィン系化合物、バクテリアセルロース、パルプ等を機械的に処理して得たナノファイバー、パルプ等を化学的に処理して得られたナノファイバーなどのセルロースナノファイバーなどを挙げることができる。なお、パルプ等を処理してセルロースナノファイバーを得る場合、材料のパルプとして、クラフトパルプやサルファイトパルプ等の化学パルプや、グラインドパルプやサーモメカニカルパルプ等の機械パルプが使用でき、パルプの材種は、木材パルプや非木材パルプを使用できる。
なお、本発明のクロマトグラフ媒体は、印刷以外の方法でクロマトグラフィー部を形成しても良い。例えば、繊維を含む原料を用いて、円網抄紙機等でシート化することで、繊維を配向させたシートを作ることが出来る。検出体の塗布、印刷法としては、ディスペンサ、インクジェットなどを利用すればよく特に限定されない。
上記実施形態の説明では、検出体を印刷方向6に直線的に塗布、印刷することにより検出部4を形成したが、小さな丸や、三角などの模様を並べることにより検出部4を形成しても良い。
また、図1、3の例では検出部4は二箇所設けたが、一箇所でも、必要に応じて三箇所以上設けても良い。また、検出部4を複数設ける場合は、この内の一つを、試験終了を表示するコントロール部として用いてもよい。
本実施の形態のクロマトグラフ媒体は、少なくとも検出部が繊維を含有してなり、検出部に含有される繊維の70%以上が、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向していため、乾燥前の検出体が、検体供給部及び検体吸収部側へと広がることが少なくなり、繊維の配向方向に沿って固定化され、検出部の検出体がライン状に濃く局在化する。このため、クロマトグラフ媒体使用時に、検出部で捕捉される被検出物質も同様に濃く集積する。
更に、検出部形成時だけでなく、クロマトグラフ媒体使用時に、検出体が検体自体の毛細管現象で検体吸収部側に押し流されることも抑制できるため、検出部で明瞭なラインとして発色し、被検出物質が存在するか否かの判定を容易に行えるようになる。
クロマトグラフィー部とは、検体を、検体供給部から検体吸収部の方向へ毛細管現象を利用して移動させるための流路であり、検体中に被検出物質が含まれている場合、該被検出物質を各種検出手段により確認する検出部を有する。検出部では、検体中の被検出物質と結合する検出体により、被検出物質が捕捉され集積する。
本実施の形態では、被検出物質の検出に、抗原抗体反応を用いた免疫クロマトグラフ法を利用している。なお、検体供給部は、試験を開始するためにクロマトグラフ媒体に検体を供給する部分を、また、検体吸収部は、検体供給部からクロマトグラフィー部に供給された検体が、検出部を通過した後、余剰な検体を吸収するための部分を指す。
標識物質を用いる場合、標識体として、酵素、発色物質、蛍光物質、または放射性物質などを任意に使用することができる。標識物質の選定にあたっては、操作が簡単で、判定時間も短いという、免疫クロマトグラフ法の特色を活かすように、被検出物質、標識物質、検出体の種類を考慮して決めればよい。
また、免疫クロマトグラフ法においては、一般的に目視判定で正確に判定できると言う特徴があるが、時間、精度などが要求される場合には、分光光度検出、放射線検出など、各種の検出手段により検出してもよい。
サンプルパッドやコンジュゲートパッド、吸収パッドを使用してもよい。これらを使用する場合、従来のものを特に限定なく使用できる。
クロマトグラフィー部は、毛細管現象により検体を移動させることができるもので、検出体を固定した検出部を形成することで、被検出物質を捕捉することが可能となる。
ここでいう検体供給部から検体吸収部への進行方向とは、図1の7の方向を指す。即ち、クロマトグラフ媒体を個片のクロマトグラフ媒体に加工した際に、図1の検体供給部3から図1の検体吸収部5に向かう方向を指す。
また、この検体供給部3から検体吸収部5への進行方向7に直交する方向とは、図1の8の方向を指す。即ち、個片のクロマトグラフ媒体を上方から見たときに、検体供給部3から検体吸収部5への進行方向と直交する方向を指す。また、本実施の形態例では、繊維が、検体供給部3から検体吸収部5への進行方向と直交する方向から-45°~+45°の角度で傾いているときを、検体供給部3から検体吸収部5への進行方向に直交する方向に配向していると定めている。
繊維の配向角度を確認する場合、配向角度を測定できる方法・装置であれば特に限定されないが、例えば、クロマトグラフィー部を、走査型電子顕微鏡を用いて拡大し、ランダムに選択した100本の繊維の角度を測定することで求めることが出来る。
即ち、検体供給部3から検体吸収部5への進行方向に直交する方向8に配向した繊維が検出部4に含有される繊維の70%未満の場合、検出部4を形成する時に、乾燥前の検出体が検体供給部3及び検体吸収部側5へと拡散しやすく、クロマトグラフ媒体使用時に検出体が検体自体の毛管現象で検体吸収部側に押し流されやすくなるため、クロマトグラフ媒体使用時に検出部4の発色が不明瞭になる場合がある。
検出部4に含有される繊維の70%以上が検体供給部3から検体吸収部5への進行方向7に直交する方向8に配向しているとき、検出部4を形成する時に、乾燥前の検出体が検体供給部3から検体吸収部5への進行方向と直交する方向に濃く局在化する。このため、クロマトグラフ媒体使用時に、検出部4が被検出物質を狭い範囲で捕捉・集積し、検出部4の被検出物質の濃度を高くできる。
更に、クロマトグラフ媒体使用時に、検出体が検体自体の毛管現象で検体吸収部側に押し流されることも抑制できる。この結果、実際に被検出物質を検出した際の検出部4の発色が明瞭になり、被検出物質が存在するか否かの判定を容易に行えるようになる。
なお、検出部4に含有される繊維の70%以上が検体供給部3から検体吸収部5への進行方向に直交する方向に配向していれば、クロマトグラフィー部2の検出部4以外の箇所の配向方向に特に限定はない。
本実施の形態のクロマトグラフ媒体は、繊維として、化学繊維を含有することが好ましい。なお、本実施の形態例の化学繊維とは、人工的に製造される繊維を指し、合成繊維や半合成繊維、再生繊維、無機繊維等が使用できる。
化学繊維を含有することで、検出部4に含有される繊維の70%以上を、検体供給部3から検体吸収部5への進行方向に直交する方向に配向させやすい。化学繊維を含有しない場合、例えば、天然セルロース繊維のみからなる場合、天然セルロース繊維は化学繊維と比べ柔軟であるため、クロマトグラフィー部2形成時に繊維の折れや曲がり、絡まり等が起こりやすく、配向の制御が困難になる場合がある。
本発明の実施形態の化学繊維の繊維径や繊維長には、特に限定はなく、例えば、繊維径が0.1μm~50μm程度、繊維長が0.1~10mm程度のものを使用することができる。
また、化学繊維の材質にも特に限定はなく、合成繊維としては、ナイロン、アラミド、ビニロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリクラール、ポリ乳酸などが挙げられ、再生繊維としては、レーヨン、キュプラ、ポリノジックなどが、半合成繊維としてはアセテート、プロミックスなどが、無機繊維としてはガラス繊維、炭素繊維などが挙げられる。上記材料を単独で使用してもよく、適宜混合したものを使用してもよい。
クロマトグラフィー部2に形成する検出部4には、被検出物質と特異的に結合する検出体を選択すればよく、特に限定はない。抗原抗体反応を利用して検出に供する場合、被検出物質と特異的に結合するものであれば、検出体は抗原であっても抗体であってもよい。
被検出物質が抗原の場合、クロマトグラフィー部2に形成する検出部4には、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体若しくはこれらのフラグメント(第一試薬)を使用でき、これらを検出体として用いることができる。モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体若しくはこれらのフラグメントは、一般的に入手可能であるもの、調整可能であるものが、特に限定なく使用できる。また、抗体産生動物種も、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、ヤギ等、特に限定なく選択できる。免疫グロブリンとしては、IgG、IgM、IgA、IgE、IgDのいずれでもよい。
また、被検出物質が抗体の場合、抗体と特異的に結合する人工的に作製した抗原を検出部に用いることもできる。
本発明の実施の形態のクロマトグラフ媒体において、分析の対象となる検査試料(検体)としては、例えば、血液、血清、血漿、尿、唾液、汗、髄液、涙、羊水、乳頭分泌液、鼻汁、痰、鼻腔吸引液、咽頭拭い液、肺胞洗浄液、皮膚からの滲出液、直腸拭い液、糞便および組織や細胞からの抽出物等の生体試料のみならず、食品抽出液、上水、下廃水、培養液等といった試料などが挙げることができ、特に限定されるものではない。
クロマトグラフ媒体の被検出物質としては、被検出物質と特異的に結合する物質が存在するかもしくは製造できるものであればよく、特に限定されない。抗原抗体反応を利用して検出に供する場合、検出体と特異的に結合するものであれば、被検出物質は抗原であっても抗体であってもよい。抗原の場合、被検出物質が完全抗原といったそれ自体が抗原性を有するものであっても、もしくはハプテン(不完全抗原)といった、それ自体が抗原性を有しなくても化学的変成物とすることにより抗原性を持つものであってもよい。また、抗体の場合、モノクローナル抗体若しくはポリクローナル抗体のいずれであってもよい。
本発明の実施の形態の被検出物質を例示すれば、ペプチドホルモン(成長ホルモン(GH))、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、メラミン細胞刺激ホルモン(MSH)、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、下垂体ホルモン、カルシユウム代謝調節ホルモン、膵ホルモン、消化管ホルモン、血管作用ホルモン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、エストロン等の卵胞ホルモン、プロゲストロン等の天然又は合成黄体ホルモン、テストステロン等の男性ホルモン、コルチゾール等の副腎皮質ホルモン、ジヨードサイロニン等の甲状腺ホルモン類等のホルモン、前立腺性酸性フォスファターゼ(PAP)、前立腺特異抗原(PSA)、アルカリ性フォスファターゼ、トランスアミナーゼ、トリプシン、ペプシノーゲン、α-フェトプロテイン(AFP)、ガン胎児性抗原(CEA)等のガン特異物質、免疫グロブリンG(IgG)等の血清蛋白成分、リュウマチ因子、セロトニン、ウロキナーゼ、フェリチン、サブスタンP、便潜血、梅毒抗体、インフルエンザウィルス、アデノウィルス、ロタウィルス、マイコプラズマ、HBs抗原、HBs抗体、クラミジア抗原、A群β溶連菌抗原、コレステロール、胆汁酸、強心性ステロイド、サポゲニン等のその他のステロイド類、エピネフリン、ドーパミン、生理活性アルカロイド類、アミノ基含有向精神薬類、TRH等の低分子ペプチド類、プロスタグランジン類、ビタミン類、ペニシリン等の抗生物質類、その他生体内成分、生体内投与薬物およびその代謝産物等が挙げられる。
以下、本発明に係る具体的な各種実施例、比較例について、詳細に説明する。印刷により本実施の形態のクロマトグラフ媒体を得る場合、例えば、以下のようにして得ることができる。
〔実施例1〕
1.クロマトグラフィー部の作製
繊維径12.5μm、繊維長0.2mmのポリエチレンテレフタレート(PET)繊維を15.3部、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)を機械処理して得られたセルロースナノファイバーの水分散体を45.3部、0.5%ポリオキシエチレン水溶液39.4部を、合計100部として混合することで繊維を含有した分散体を調製した。塗工機(PI-1210、テスター産業製)を用いて、前記分散体を市販の耐水紙の表面上に塗布し、オーブンにて乾燥することでクロマトグラフィー部2を作製した。
このクロマトグラフィー部2の繊維は、95%が、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向(印刷方向6に配向)していた。
2.検出部を備えたクロマトグラフィー部を有するクロマトグラフ媒体の作製
市販のマイクロピペットを用いて、20質量%のスクロースを含むリン酸緩衝液(pH7.2)で希釈した濃度2.0mg/mlの抗hCGモノクローナル抗体(Anti-h、Alpha subunit、clone code/6601、Medix Biochemica社製)を印刷方向6に向けて0.3μL塗布し、検出部4を形成した。続いてリン酸緩衝液(pH7.2)で希釈した濃度1.0mg/mlの抗マウスIgG1抗体(Goat anti-Mouse IgG1 Antibody、BETHYL社製)を同様に塗布し二箇所目の検出部4を形成した。その後乾燥することで検出部4を備えたクロマトグラフィー部を有するクロマトグラフ媒体を作製した。二箇所目の検出部4は試験終了を確認するためのコントロール部となる。
3.個片のクロマトグラフ媒体の作製
市販の吸収パッド(CF5、ワットマン社製)を両面テープで検体吸収部6の上面の一部に貼り付けた。
その後、印刷方向6に対して直交する向きで、裁断機で幅が4mmとなるように裁断し、さらに上下を60mm長になるように裁断して個片のクロマトグラフ媒体を作製した。
4.免疫学的測定法を用いた発色試験
展開液(50mM Tris、0.14M NaCl、0.05% Tween20、pH8.0)とブロッキング剤(50mM Tris、0.14M NaCl、1% BSA、pH8.0)を1:1となるように混合し105μL準備し、市販のヒトhCG(シグマアルドリッチ)を100mIU/mLとなるように加え、さらに、市販の金コロイド標識hCG抗体(Anti-h、beta antibody、40nm colloidal gold、abcam社製)5μLを加えた。前記試験液に、上述のクロマトグラフ媒体の検体供給部3を浸漬し、試験液を吸い上げて検出部で発色させた。実施例1のクロマトグラフ媒体の検出部4の発色結果を図4に示す。
〔比較例1〕
検出部4に抗体試薬を塗布する際に、印刷方向6と直交する向きに塗布した。さらに、個片のクロマトグラフ媒体を形成する際に、印刷方向6と平行となる方向に切断し、クロマトグラフィー部2の繊維が検体供給部から検体吸収部への進行方向に平行となる方向に配向された状態としたものに変更した以外は実施例1と同様の内容で試験を実施した。結果を図5に示す。
なお、このクロマトグラフィー部2の繊維は、20%が、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向(印刷方向6に配向)していた。
〔実施例2〕
クロマトグラフィー部の作製において、繊維径10.5μm、繊維長0.2mmのナイロン繊維を11.7部、LBKPを機械処理して得られたセルロースナノファイバーの水分散体を34.7部、0.5%ポリオキシエチレン水溶液53.6部を、合計100部として混合することで繊維を含有した分散体を調製した。その後の工程は実施例1と同様に行った。結果を図6に示す。
なお、このクロマトグラフィー部2の繊維は、72%が、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向(印刷方向6に配向)していた。
〔比較例2〕
比較例1と同じ方向に検出部を形成し、切断した以外は、実施例2と同様にして、クロマトグラフ媒体を作製し、試験を実施した。結果を図7に示す。
なお、このクロマトグラフィー部2の繊維は、6%が、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向(印刷方向6に配向)していた。
〔比較例3〕
クロマトグラフィー部の作製において、繊維長約0.8mmのLBKPを4.5部、LBKPを機械処理して得られたセルロースナノファイバーの水分散体を14.3部、0.5%ポリオキシエチレン水溶液81.2部を、合計100部として混合することで繊維を分散させた液体を調製した。その後の工程は実施例1と同様に行った。結果を図8に示す。
なお、このクロマトグラフィー部2の繊維は、60%が、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向(印刷方向6に配向)していた。
実施例のクロマトグラフ媒体は、繊維の72~95%が検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向している。
図4乃至図7から明らかなように、実施例1及び実施例2のクロマトグラフ媒体は、比較例1及び比較例2のクロマトグラフ媒体と比べ、検出部の発色が明瞭であった。
比較例3は、実施例1及び2と同じ方向に印刷、裁断して個片のクロマトグラフ媒体を作製したが、繊維が検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向する割合は60%と低く、図8から明らかなように、検出部の発色は不明瞭であった。比較例3は、天然セルロース繊維のみでクロマトグラフィー部を形成したため、繊維の配向が乱れたことが原因と考えられる。このことから、クロマトグラフィー部には化学繊維を含有することが好ましいと分かる。
実施例のクロマトグラフ媒体は、検出部形成時に検出体がライン状に濃く集積しているため、クロマトグラフ媒体使用時に、検出部の検出体と被検出物質との複合体の濃度も高くなったと考えられる。このことから、検出部の繊維の70%以上を、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向させることで、クロマトグラフ媒体の発色を明瞭にできるとわかる。
以上説明したように本実施の形態によれば、クロマトグラフ媒体は、少なくとも検出部が繊維を含有してなり、検出部に含有される繊維の70%以上が、検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向に配向しているため、乾燥前の検出体が、検体供給部及び検体吸収部側へと広がることが少なくなり、繊維の配向方向に沿って固定化され、検出部の検出体がライン状に濃く局在化する。このため、クロマトグラフ媒体使用時に、検出部で捕捉される被検出物質も同様に濃く集積する。
更に、検出部4形成時だけでなく、クロマトグラフ媒体使用時に、検出体が検体自体の毛細管現象で検体吸収部側に押し流されることも抑制できるため、検出部で明瞭なラインとして発色し、被検出物質が存在するか否かの判定を容易に行えるようになる。
本発明は、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の検査に代表されるようなホルモン検査や、癌マーカー、感染症、血漿蛋白検査のような免疫学的抗原抗体反応を利用した検査に適用できる。
1 基材
2 クロマトグラフィー部
3 検体供給部
4 検出部
5 検体吸収部
6 印刷方向
7 検体供給部から検体吸収部への進行方向
8 検体供給部から検体吸収部への進行方向に直交する方向
9 吸収パッド

Claims (4)

  1. 検体供給部と、検出部とを有するクロマトグラフ媒体であって、
    前記検体供給部に供給される検体は前記検体供給部から前記検出部の方向に進行移動し、前記検出部が繊維を含有してなり、含有される繊維の70%以上が前記検体供給部から前記検出部に向かう検体の進行方向に対して直交する方向に配向していることを特徴とするクロマトグラフ媒体。
  2. 前記繊維が、化学繊維であることを特徴とする請求項1に記載のクロマトグラフ媒体。
  3. 請求項1又は2に記載のクロマトグラフ媒体の製造方法であって、
    繊維を含む分散体を、基材に印刷する工程を有することを特徴とするクロマトグラフ媒体の製造方法。
  4. 請求項3記載のクロマトグラフ媒体の製造方法であって、
    前記印刷する工程で印刷した前記分散体を乾燥させる乾燥工程と、
    前記印刷した工程の印刷方向と同方向に検出体を塗布する塗布工程と、
    前記検出体を乾燥させることで形成した検出部を備えたクロマトグラフィー部を成形するクロマトグラフィー成形工程と、
    前記成形されたクロマトグラフィー部を前記印刷工程の印刷方向と直交する方向に切断し個片のクロマトグラフ媒体を得る切断工程と、
    を有するクロマトグラフ媒体の製造方法。
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