JP7207070B2 - 塗装金属板および塗装金属板の製造方法 - Google Patents
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Description
さらに、フッ素樹脂粒子として、粒子径の異なる第1フッ素樹脂粒子と第2フッ素樹脂粒子とを所定の比率で混合したものを用いることで、得られるフッ素樹脂粒子の凝集物の大きさを適度な範囲に調整しやすい。また、得られるフッ素樹脂粒子の凝集物の充填密度も適度な範囲に調整しうるため、フッ素樹脂粒子の凝集物中に、アクリル樹脂を浸透させやすくすることができ、凝集物の割れや脱落なども抑制できる。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
本発明の塗装金属板の製造方法は、1)アクリル樹脂と、着色顔料とを粉砕混合して、顔料分散液を得る工程と、2)第1フッ素樹脂粒子と第2フッ素樹脂粒子とを所定の比率で混合して、フッ素樹脂粒子を得る工程と、3)得られた顔料分散液とフッ素樹脂粒子とを撹拌混合して、着色樹脂塗料を得る工程と、4)得られた着色樹脂塗料を金属板上に塗布した後、加熱して、着色樹脂層を形成する工程とを含む。
アクリル樹脂と着色顔料とを粉砕混合して、顔料分散液を得る。粉砕混合を行うことにより、アクリル樹脂と着色顔料粒子とを混合させつつ、硬度が硬い着色顔料の粗粒子を微細化させることができる。
顔料分散液の調製に用いられるアクリル樹脂は、フッ素樹脂粒子を構成するフッ素樹脂の結晶化を抑制する観点、着色顔料粒子の分散性を高める観点、および、基材樹脂の密着性を高める観点などから、着色樹脂層に含有される。
着色顔料は、粉砕混合後に着色顔料粒子となる粗粒子である。着色顔料粒子は、樹脂層に色調を付与して着色塗膜としうる。着色顔料は、塗料用の着色顔料として一般に入手できる有機系着色顔料および無機系着色顔料のいずれであってもよい。
溶剤は、少なくともアクリル樹脂を溶解させうるものであればよく、特に制限されない。そのような溶剤の例には、トルエン、キシレンなどの炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル、セロソルブなどのエーテル、および、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンなどのケトンが含まれる。中でも、アクリル樹脂を溶解させることができ、かつフッ素樹脂粒子との親和性も高い観点などから、イソホロンが好ましい。
体積基準粒度分布の50%粒子径(d50)が相対的に小さい第1フッ素樹脂粒子と、d50が相対的に大きい第2フッ素樹脂粒子とを、所定の比率で混合して、フッ素樹脂粒子(混合物)を得る。それにより、得られるフッ素樹脂粒子の凝集物の充填密度や大きさを適切な範囲に調整することができる。
1)分散媒としてのイオン交換水に、第1フッ素樹脂粒子(または第2フッ素樹脂粒子)を分散させて、粒子分散液を得る。この粒子分散液を、株式会社堀場製作所製レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA-950V2にセットし、前処理として超音波を60分間照射し、分散処理として超音波を2分間照射する。
2)次いで、この粒子分散液の体積基準粒度分布を測定し、累積頻度%径としてd10、d50、d90を求める。
第1フッ素樹脂粒子および第2フッ素樹脂粒子は、着色樹脂層を構成する基材樹脂の主成分である。第1フッ素樹脂粒子および第2フッ素樹脂粒子を構成するフッ素樹脂は、少なくともフッ化ビニリデン(VDF)に由来する構造単位を含む重合体である。このようなフッ素樹脂は、経時的な結晶化を少なくしつつ、着色樹脂層に、耐久性、耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性、耐候性、耐食性および耐汚染性などを付与しうる。
上記1)で得られた顔料分散液と、上記2)で得られたフッ素樹脂粒子とを撹拌混合して、着色樹脂塗料を得る。
顔料分散液とフッ素樹脂粒子以外にも、必要に応じて他の成分をさらに配合してもよい。他の成分の例には、溶剤、硬化剤、硬化触媒および親水化剤が含まれる。
そして、上記調製した顔料分散液とフッ素樹脂粒子とを、撹拌混合する。それにより、フッ素樹脂粒子の凝集物と、アクリル樹脂と、着色顔料粒子と、溶剤とを含む着色樹脂塗料を得る。なお、アクリル樹脂は、溶剤に溶解していてもよい。
得られた着色樹脂塗料を、金属板上に塗布する。
金属板は、公知の金属板から選ぶことができる。金属板の例には、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、Zn-Al合金めっき鋼板、Zn-Al-Mg合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、ステンレス鋼板(オーステナイト系、マルテンサイト系、フェライト系、フェライト・マルテンサイト二相系を含む)、アルミニウム板、アルミニウム合金板および銅板が含まれる。
金属板上への塗料の塗布は、ロールコート、カーテンフローコート、スプレーコート、浸漬コートなどの公知の方法によって行うことができる。
次いで、金属板上に塗布した着色樹脂塗料の塗膜を、加熱(焼き付け)する。
そして、加熱(焼き付け)した塗膜を冷却して、フッ素樹脂粒子の凝集融着物と、アクリル樹脂と、着色顔料粒子とを含む着色樹脂層を形成する。
塗装金属板の製造方法は、必要に応じて上記以外の他の工程をさらに含んでいてもよい。当該他の工程の例には、化成処理皮膜を形成する化成処理工程、下塗り層を形成する工程、および中塗り層を形成する工程の一以上が含まれる。
化成処理工程は、金属板上に化成処理層を形成する工程である。化成処理層は、塗装金属板の密着性や耐食性を向上させる目的で、金属板上に直接、すなわち金属板と着色樹脂層との間に配置されうる。化成処理層は、金属板の表面に接して形成された層であり、塗装前処理によって金属板の表面に付着した組成物で構成される。化成処理層の例には、非クロメート系皮膜、およびクロメート系皮膜が含まれる。これらは、いずれも防錆処理による皮膜である。
下塗り層を形成する工程は、塗装金属板における着色樹脂層の密着性や耐食性を高める観点から、金属板と着色樹脂層との間に下塗り層を形成する工程である。下塗り層は、金属板の表面あるいは化成処理層の表面に形成される。
中塗り層を形成する工程は、塗装金属板における層間の密着性や耐食性を高める観点から、下塗り層と着色樹脂層との間に中塗り層を形成する工程である。
本発明の塗装金属板は、上記塗装金属板の製造方法によって得られる。すなわち、本発明の塗装金属板は、金属板と、その上に配置された着色樹脂層とを有する。
着色樹脂層は、金属板の表面に接して、または他の層を介して配置されている。着色樹脂層は、塗装金属板の耐候性をより高める観点から、塗装金属板の最表面を構成する層であることが好ましい。
塗装金属板の着色樹脂層の表面の60度鏡面光沢度Gs(60°)は、特に制限されないが、艶消し効果により意匠性を高める観点では、20以下であることが好ましく、15以下であることがより好ましい。60度鏡面光沢度Gs(60°)は、JIS Z 8741:1997に準拠して測定することができる。
着色樹脂層の厚みは、塗装金属板の用途に応じて適宜設定され、例えば10~50μmであることが好ましい。着色樹脂層の厚みが50μm以下であると、着色樹脂層を作製する際の塗料の塗布量を多くする必要がなくなり、塗料の膜を加熱し、固化させる際に、ワキ(泡状のフクレや穴)などの塗装欠陥を発生しにくくすることができる。
塗装金属板は、前述の通り、着色樹脂層以外の他の層をさらに有していてもよい。他の層の例には、化成処理層、下塗り層、および中塗り層が含まれる。例えば、塗装金属板は、金属板と、化成処理層と、下塗り層と、着色樹脂層とをこの順に有することが好ましく;金属板と、化成処理層と、下塗り層と、中塗り層と、着色樹脂層とをこの順に有することがより好ましい。
化成処理層は、前述の通り、塗装金属板の密着性や耐食性を向上させる目的で、金属板上に直接、すなわち金属板と着色樹脂層との間に配置されうる。前述の通り、化成処理層の例には、非クロメート系皮膜、およびクロメート系皮膜が含まれる。
下塗り層は、前述の通り、塗装金属板における着色樹脂層の密着性や耐食性を高める観点から、金属板と着色樹脂層との間に配置されうる。下塗り層は、金属板の表面あるいは化成処理層の表面に形成される。
中塗り層は、前述の通り、塗装金属板における層間の密着性や耐食性を高める観点から、下塗り層と着色樹脂層との間に配置されうる。
(金属板の準備)
板厚0.4mm、両面めっき付着量180g/m2の溶融Zn-6%Al-3Mg合金めっき鋼板をアルカリ脱脂した。
次いで、アルカリ脱脂しためっき鋼板の表面に、下記組成の非クロメート防錆処理液を塗布し、塗布後のめっき鋼板を水洗することなく100℃で乾燥させた。それにより、Ti換算で10mg/m2の付着量の非クロメート防錆処理(化成処理層の形成)を行った。
ヘキサフルオロチタン酸 55g/L
ヘキサフルオロジルコニウム酸 10g/L
アミノメチル置換ポリビニルフェノール 72g/L
水 残り
次いで、めっき鋼板の上記の非クロメート防錆処理後の表面に、下記組成を有するエポキシ樹脂系下塗り塗料を塗布した後、めっき鋼板の到達温度が200℃となるように加熱し、乾燥膜厚が5μmの下塗り塗膜を形成し、クロメートフリーのめっき鋼板を得た。これを塗装原板とした。なお、クリアー塗料は、日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製「NSC680」(エポキシ樹脂と、イソシアネート系硬化剤とを含む塗料)である。
リン酸塩混合物 23質量%(対固形分)
硫酸バリウム 15質量%(対固形分)
シリカ 1質量%(対固形分)
クリアー塗料 残り
1)分散媒としてのイオン交換水にフッ素樹脂粒子を分散させて、粒子分散液を得た。この粒子分散液を、株式会社堀場製作所製レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA-950V2にセットし、前処理として超音波を60分間照射し、分散処理として超音波を2分間照射した。
2)得られた粒子分散液の体積基準粒子径分布を上記装置で測定して、累積頻度%径としてd10、d50、d90を求めた。
アクリル樹脂として、メタクリル酸メチル(MMA)、アクリル酸エチル(EA)およびアクリロニトリル(AN)を異なる配合比で含む重合物を常法で合成し、アクリル樹脂1~4とした。なお、アクリル樹脂1および2の調製では、下記表2に示される量のベンゾトリアゾール系紫外線吸収基をアクリル樹脂中にさらに組み込んだものを使用した。
アクリル樹脂の重量平均分子量は、JIS K 0124-2011に準じ、ゲルパーミエーションクロマトグラフで測定したクロマトグラムから標準ポリスチレンの分子量を基準にして算出した。
アクリル樹脂のガラス転移温度を、DSC(Differential Scanning Colorimetry:示差走査熱量法)を用いて、JIS K 7121-2012に準拠して測定した。
着色顔料:酸化チタン(テイカ株式会社製JR-805、平均粒子径0.29μm)
光沢調整剤粒子1:シリカ粒子(富士シリシア化学社製サイリシア436)、平均粒子径4μm
光沢調整剤粒子2:ガラスビーズ(ポッターズ・バロティーニ社製EMB20)、平均粒子径10μm
光沢調整剤粒子3:アクリル粒子(JXTGエネルギー社製ENEOSユニパウダーNMB-1020)、平均粒子径10μm
(着色樹脂塗料1の調製)
(1)顔料分散液1の調製
固形分として、アクリル樹脂1と酸化チタン(着色顔料)とを、アクリル樹脂:酸化チタン=7:15(質量比)となるように配合した。この固形分と溶剤成分(イソホロン)とを、固形分:溶剤成分=1:1(質量比)となるようにさらに配合して、アイメックス株式会社製レディーミルRMB-04で、周速6m/sで30分間混合(粉砕混合)した。次いで、得られた混合物を、500メッシュのフィルターでろ過して凝集粒子を当該混合物から除去して、顔料分散液1を得た。ビーズ(メディア)としては、ジルコニア0.5mmφを用いた。
得られた顔料分散液に、フッ素樹脂粒子2を、フッ素樹脂粒子:アクリル樹脂=4:1(質量比)となるように配合し、さらにフッ素樹脂粒子と同質量のイソホロンをさらに加えた。これを、攪拌機(東京理化器械社製NZ-1100)を用いて、攪拌翼先端速度(周速)1.5m/sで30分間撹拌混合して、着色樹脂塗料1を得た。
撹拌混合条件(周速、時間)を表3に示されるように変更した以外は着色樹脂塗料1と同様にして着色樹脂塗料2~6を得た。
アクリル樹脂の種類を表3に示されるように変更した以外は着色樹脂塗料1と同様にして着色樹脂塗料7および8を得た。
顔料分散液1と、表3に示されるフッ素樹脂粒子とを、フッ素樹脂粒子:アクリル樹脂=4:1(質量比)となるように配合し、さらにフッ素樹脂粒子と同質量のイソホロンをさらに加えた。これを、アイメックス社製レディーミルRMB-04(ジルコニアビーズ0.5mmφ使用)を用いて、表3に示される周速および時間、粉砕混合して、着色樹脂塗料17および18を得た。
第1フッ素樹脂粒子と第2フッ素樹脂粒子の混合比を表3に示されるように変更した以外は着色樹脂塗料1と同様にして着色樹脂塗料9~16を得た。
顔料分散液とフッ素樹脂粒子との混合時に表3に示される種類と量の光沢調整剤粒子をさらに配合した以外は着色樹脂塗料9と同様にして着色樹脂塗料19~21を得た。
顔料分散液とフッ素樹脂粒子とを混合する際に、表3に示される種類と量の光沢調整剤粒子をさらに配合した以外は着色樹脂塗料1と同様にして着色樹脂塗料22~24を得た。
着色樹脂塗料として、市販の日本ペイント・インダストリアルコーティングス社製ディックフローC白色(フッ素樹脂:アクリル樹脂=70:30質量比)を用いた。
得られた着色樹脂塗料1~25の一部について、フッ素樹脂粒子の凝集物の含有比率を以下の方法で測定した。
ガラス板上に着色樹脂塗料を塗布した後、乾燥させて塗膜を形成した。得られた塗膜の任意の3箇所を、走査型電子顕微鏡組成像(1000倍)で撮影し、各10000μm2の範囲を画像解析した。そして、フッ素樹脂粒子の凝集物の平均面積率を求め、体積率に換算した。なお、フッ素樹脂粒子(一次粒子)が500~300000個凝集したものを「フッ素樹脂粒子の凝集物」とした。
(塗装金属板1の作製)
上記作製した塗装原板の下塗り層上に、上記調製した着色樹脂塗料1を塗布した後、めっき鋼板の到達温度が140℃となるように加熱した。次いで、これを20℃の水中に浸漬して水冷した後、水中から取り出してガーゼで水分をふき取り、23℃の室内で乾燥させた。このとき、200℃~70℃の冷却速度は、250℃/秒であった。このようにして、塗装原板の下塗り層上に、厚み20μmの着色樹脂塗料の塗膜(着色樹脂層)を有する塗装金属板1を作製した。
焼き付け温度を表4に示されるように変更した以外は塗装金属板1と同様にして塗装金属板を得た。
着色樹脂塗料の種類を表4に示されるように変更した以外は塗装金属板1と同様にして塗装金属板を得た。
得られた塗装金属板1~32の光沢度および加工性を、以下の方法で評価した。
得られた塗装金属板の60度鏡面光沢度Gs(60°)を、JIS Z 8741:1997に準拠して測定した。
(1)初期(塗装直後)
得られた塗装金属板を製造後2時間以内に、塗膜を外側にして試験板と同一厚さの板をはさみ、23℃で180°に折り曲げた。このとき、塗膜にクラックが生じない最少の板はさみ枚数Tを記録した。はさみ枚数Tが小さいほど、加工性は良好であることを意味する。
得られた塗装金属板を60℃の環境下に7日間静置した後、前述と同様にして、180°曲げ試験を行い、塗膜にクラックが生じない最少の板はさみ枚数Tを記録した。
Claims (9)
- 金属板と、その上に配置された着色樹脂層とを有する塗装金属板の製造方法であって、
アクリル樹脂と、着色顔料とを粉砕混合して、アクリル樹脂と、着色顔料粒子と、溶剤とを含む顔料分散液を得る工程と、
第1フッ素樹脂粒子と、前記第1フッ素樹脂粒子よりも体積基準粒度分布における50%粒子径(d50)が大きい第2フッ素樹脂粒子とを、前記第1フッ素樹脂粒子:前記第2フッ素樹脂粒子=60:40~0:100(質量比)となるように混合して、フッ素樹脂粒子を得る工程と、
前記顔料分散液と前記フッ素樹脂粒子とを撹拌混合して、前記フッ素樹脂粒子の凝集物と、前記アクリル樹脂と、前記着色顔料粒子と、前記溶剤とを含み、かつ光沢調整剤粒子の含有量が固形分に対して1質量%以下である着色樹脂塗料を得る工程と、
前記着色樹脂塗料を金属板上に塗布した後、加熱して着色樹脂層を形成する工程と
を含み、
前記第1フッ素樹脂粒子の前記50%粒子径(d50)は1~5μmであり、
前記第2フッ素樹脂粒子の前記50%粒子径(d50)は5.5~12μmである、
塗装金属板の製造方法。 - 前記粉砕混合は、ビーズミルにより行う、
請求項1に記載の塗装金属板の製造方法。 - 前記撹拌混合は、メディアによる粉砕を伴わない、
請求項1または2に記載の塗装金属板の製造方法。 - 前記撹拌混合は、周速8m/s以下で30~180分間行う、
請求項3に記載の塗装金属板の製造方法。 - 前記アクリル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、40℃以下である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の塗装金属板の製造方法。 - 前記アクリル樹脂は、メタクリル酸メチルに由来する構造単位と、アクリル酸エチルに由来する構造単位と、(メタ)アクリル酸と炭素数1~6のアルコールとのエステル化合物に由来する構造単位とを含む共重合体である、
請求項5に記載の塗装金属板の製造方法。 - 金属板と、その上に配置された着色樹脂層とを有する塗装金属板であって、
前記着色樹脂層は、フッ素樹脂粒子の凝集融着物と、アクリル樹脂と、着色顔料粒子とを含み、
前記アクリル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、40℃以下であり、
前記着色樹脂層における光沢調整剤粒子の含有量は、前記着色樹脂層に対して1質量%以下であり、かつ
前記着色樹脂層の60°光沢度Gsは、20以下である、
塗装金属板。 - 前記アクリル樹脂は、メタクリル酸メチルに由来する構造単位と、アクリル酸エチルに由来する構造単位と、(メタ)アクリル酸と炭素数1~6のアルコールとのエステル化合物に由来する構造単位とを含む共重合体である、
請求項7に記載の塗装金属板。 - 前記金属板と、化成処理層と、下塗り層と、前記着色樹脂層とがこの順に積層されている、
請求項7又は8に記載の塗装金属板。
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