JP7206558B2 - 出隅用見切り縁 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物(構築物を含む)に用いる見切り縁に関し、特に、高い施工精度を必要としないで、また、出隅を曲面状に覆う出隅部材とともに用いられる場合にはデザイン性に統一感があって美観を損ねない出隅用見切り縁に関する。
建造物のコーナー部分である出隅部には、出隅カバーに加えて、下方に土台水切、上方に見切り縁が設けられる。従来の土台水切および見切り縁は同じような問題点を有する。以下において、土台水切を例にしてその問題点を説明する。
従来の出隅用土台水切は、建造物のコーナー部分に設置するために直角に形成されて角部分は面取りがなされていない場合には設置した建造物の土台水切の角部分を面取りする技術が提案されている。特許第5121356号公報(特許文献1)は、建造物のコーナーの土台水切であって、角部分が面取り形状となるとともに、リベットなど別途固定部材が必要でないので施工が簡便であり、しかも、角部分の上面が相当の強度を有する出隅用土台水切を開示する。
この特許文献1に開示された出隅用土台水切は、建造物のコーナー部分に設置され、基台部と立ち上がり面からなる出隅用土台水切であって、基台部は上面、側面、底面からなる断面コの字状であり、基台上面において中央重ねしろを残してその両側を各々切除し、切除部分から両側の基台を折曲したとき、中央重ねしろとその両側の基台上面とが少なくとも一部で重なり合うように組み合わせることができ、立ち上がり面は各々の基台上面から連続して上方へ立ち上がっており、一方の立ち上がり面と他方の立ち上がり面とを係合する係合部を設け、係合部は、組み合わせ時に上側に重ねられた基台上面から連続する立ち上がり面の中央側側面に配置される係合重ねしろと、下方に重ねられた基台上面から連続する立ち上がり面の中央側側面に配置される係止片とからなり、係止片は重ねしろより上方に配置し、止め片の下端と係合重ねしろの上端とを係合することを特徴とする。
この特許文献1に開示された出隅用土台水切によると、建造物のコーナーに設置する出隅用土台水切の角部分が面取り形成される。そして、この出隅用土台水切によると、基台部の面取り形成された角部分は3枚重ねとなっているので、他の固定具を使用することなく、コーナーの角部分を設置することができる。しかも、コーナーの角部分を基台上面、中央重ねしろ、基台上面と3枚重ねの上面としているので、コーナーの角部分の上面の高い強度を担保することが可能になる。また、この出隅用土台水切によると、コーナーの角部分を3枚重ねの上面を形成するので、最も上側に位置する基台から連続する立ち上がり面は上方向へ押し上げられる力が作用するところ、立ち上がり面の係合部として上に押し上げられる立ち上がり面の係合重ねしろ上端と他方の立ち上がり面からの係止片の下端とを係合させることで、係止片が押し上げられる立ち上がり面を押さえ込み、面の上昇を抑えることができる。
特許第5121356号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された出隅用土台水切には、以下に示す問題点がある。
特許文献1に開示された面取り型の土台水切では、面取り部の左右両辺が明確にその直線形状として外観上現れるために、このような面取り型の土台水切が出隅部(コーナー部)に精度高く施工されている場合には左右両辺の中間の位置と出隅角部の位置とが一致して見栄えが良いのであるが、面取り型の土台水切が精度高く施工されていない場合(位置がずれている場合)、左右両辺の中間の位置と出隅角部の位置とが一致しないので見栄えが好ましくない。その結果、このような好ましくない見映えを発現させないためには、精
度高い施工が必要になるという、主たる問題点がある。
また、副次的な問題点として、以下に示す問題点がある。このような出隅用土台水切は建築物の出隅に設けられた敷目板に係合される出隅部材の下方へ(その土台として)設けられる場合があり、出隅部材として、出隅を曲面状に覆う化粧面部を備える部材が採用される場合がある。
このように出隅を曲面状に覆う出隅部材を採用して美しい曲面状に出隅を覆っても、その下方に特許文献1に開示された面取り型の土台水切を採用すると、土台水切よりも上方の出隅が美しく曲面状に覆われているのに対して、下方の土台水切の部分は(面取りされているとはいえ)曲面状ではなくデザイン性に統一感がなく美観を損ねる可能性が高い。
土台水切だけではなく見切り縁でも、これらの主たる問題点および副次的な問題点がある。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、建築物(構築物を含む)のコーナー部(出隅部)に使用され、高い施工精度を求められることのない出隅用見切り縁を提供することであって、また、出隅を曲面状に覆う出隅部材とともに用いられる場合にはデザイン性に統一感があって美観を損ねない、出隅用見切り縁を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る出隅用見切り縁は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る出隅用見切り縁は、建築物の出隅に設けられ、基台部と立ち下がり面とを含む出隅用見切り縁であって、前記出隅用見切り縁は、平面状の金属板を所定の形状に切り出して折り曲げて立体形状に形成され、前記基台部は、前記出隅を曲面状に覆う曲面部を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記曲面部は帯状に形成されているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記立ち下がり面は、左側面と前記左側面から略直角に位置する右側面とを含み、前記基台部は、前記左側面または前記右側面から略直角に曲げられて連続する基台平面と、前記左側面または前記右側面に略平行であって前記基台平面から略直角に曲げられて連続する基台側面とを含み、前記基台平面は、前記左側面から略直角に曲げられて連続する左基台平面と、前記右側面から略直角に曲げられて連続する右基台平面とを含み、前記基台側面は、前記左側面に略平行であって前記左基台平面から略直角に曲げられて連続する左基台側面と、前記右側面に略平行であって前記右基台平面から略直角に曲げられて連続する右基台側面と、前記曲面部とを含み、前記基台側面が前記左基台側面から前記曲面部を経て前記右基台側面へ連続して形成されているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記基台平面上において、前記左基台平面と右基台平面との境界線と、前記左側面と前記右側面との交差点から平面視における左基台側面の仮想延長線と右基台側面の仮想延長線との交点まで引いた中心線とが一致しないように構成することができる。
さらに好ましくは、前記左側面と前記右側面とは、前記出隅用見切り縁の内側で互いに係合する立ち下がり重ねしろ部を備え、前記左基台平面と前記右基台平面とは、前記出隅用見切り縁の内側で互いに係合する平面重ねしろ部を備えるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記左基台側面の下端および前記右基台側面の下端は、前記立ち下がり面側へ折り返された折り返し部をそれぞれ含むように構成することができる。
さらに好ましくは、前記折り返し部は、その一部が切り欠かれて前記基台の端部から前記曲面部へ向かう方向に不連続であるように構成することができる。
本発明によると、建築物(構築物を含む)のコーナー部(出隅部)に使用され、高い施工精度を求められることのない出隅用見切り縁を提供することができ、また、出隅を曲面状に覆う出隅部材とともに用いられる場合にはデザイン性に統一感があって美観を損ねな
い、出隅用見切り縁を提供することができる。
本発明に係る出隅用見切り縁の一例である出隅用見切り縁100の納まり状態を示す斜視図である。 図1の出隅用見切り縁100の納まり状態を示す断面図である。 図1の出隅用見切り縁100の外側(表面側)の三面図である。 図1の出隅用見切り縁100の内側(裏面側)の三面図である。 図1の出隅用見切り縁100の展開図である。
以下、本発明に係る出隅用見切り縁の一例である出隅用見切り縁100(以下において出隅用R型見切り縁100と記載する場合がある)を本発明の実施の形態として、図面に基づき詳しく説明する。この出隅用R型見切り縁100は、建築物(構築物を含む)に用いる外装材1300の端部を突き合わせて形成されるコーナー部(出隅部)を曲面状に覆う出隅部材(出隅を曲面状に覆う曲面状の化粧面部1110を備えたR型出隅カバー1100)とデザイン性に統一感(曲面形状をともに備えるという統一感)があって美観を損ねず、高い施工精度を要求されることなく、容易に解体されることのない出隅用見切り縁の一例である。なお、本発明に係る出隅用見切り縁は、外装材が突き合わせられたコーナー部に用いられるものに限定されず、(外装材を突き合わせるのではなく)断面L字形状の出隅部材を用いてコーナー部を形成してこの出隅部材とともに用いられても構わないし、後述するように出隅を曲面状に覆う出隅部材と組み合わせて用いられるものに限定されず、出隅を曲面以外の形状(たとえば断面L字形状)に覆う出隅部材とともに用いられても構わない。また、本発明に係る出隅用見切り縁は、外装(屋外)用途に限定されるものではなく、(R型出隅カバー1100とともにまたは他の出隅カバーとともに)たとえばショッピングモール内のテナント等の屋内に用いられても構わない。
出隅用R型見切り縁100の納まり状態(施工状態)を示す斜視図を図1に、この出隅用R型見切り縁100の納まり状態を示す断面図を図2に、この出隅用R型見切り縁100の外側(表面側)の三面図を図3に、この出隅用R型見切り縁100の内側(裏面側)の三面図を図4に、この出隅用R型見切り縁100の展開図を図5に、それぞれ示す。ここで、この出隅用R型見切り縁100は、平面状の金属板(代表的には金属鋼板)を所定の形状に切り出して折り曲げて立体形状に形成されているために、図5の展開図は(折り曲げる前であるために)その所定の形状を備えた平面状の金属鋼板を示すことになる。
さらに、図2においては、この出隅用R型見切り縁100の納まり状態を示す断面図を図2(A)に示すとともに、この出隅用R型見切り縁100と好適に組み合わせられて施工されるR型出隅カバー1100の要部(図2(A)に示す領域2Bに対応する部分)について拡大した上面図を図2(B)に示す。さらに、図3においては、図1の矢示3A方向からの上面図を図3(A)に、図1の矢示3B方向からの側面図を図3(B)に、図1の矢示3C方向からの側面図を図3(C)に、図3(A)の3D-3D断面図を図3(D)に、それぞれ示す。さらに、図4においては、図1の矢示4A方向からの上面図を図4(A)に、図1の矢示4B方向からの側面図を図4(B)に、図1の矢示4C方向からの側面図を図4(C)に、図4(A)の4D-4D断面図を図4(D)に、それぞれ示す。
まず、図1および図2を参照して、この出隅用R型見切り縁100およびこの出隅用R型見切り縁100と好適に組み合わせられて施工されるR型出隅カバー1100との納まり状態(施工状態)について説明する。なお、以下においては建築物(構築物を含む)に用いる外装材1300の長手方向の端部を突き合わせて形成されるコーナー部(出隅部)を曲面状に覆う出隅部材の一例として、出隅を曲面状に覆う曲面状の化粧面部1110を備えたR型出隅カバー1100を説明するだけに過ぎず、本発明に係る出隅用見切り縁がこのR型出隅カバー1100に限定して組み合わせられて施工されるものではない(限定されるものではないが、本発明に係る出隅用見切り縁がこのR型出隅カバー1100に好適に組み合わせられるのは上述した通りである)。
この出隅用R型見切り縁100は、上述したように(限定されるものではないが)出隅
を曲面状に覆う曲面状の化粧面部1110を備えたR型出隅カバー1100の垂直方向上方に見切り縁として施工されて、曲面形状をともに備えるというデザイン性に統一感があって出隅部の美観を損ねず解体されにくい出隅用見切り縁の一例である。このため、出隅用R型見切り縁100とともに施工されるR型出隅カバー1100についてまず説明する。
このR型出隅カバー1100は、外装材1300の長手方向の端部が突き合わせられて形成されたコーナー部(出隅部)の敷目板1200に係合されて固定される。この敷目板1200は、壁下地であるコーナー支柱1500に胴縁1400(または胴縁1410)を介してタッピングビス等の締結部材1404(または締結部材1412)により固定されている。また、コーナー支柱1500には、胴縁1400(または胴縁1410)がタッピングビス等の締結部材1402(または締結部材1414)により固定されている。なお、図2(A)の点線で示す円形領域に、スポンジ等の防水部材を垂直方向に連続して設けることも好ましい。ここで、この図2(A)に示すR型出隅カバー1100の納まり状態における敷目板1200の取付方法(固定方法)は、上述した方法に限定されるものではなく、たとえば胴縁1400(または胴縁1410)を介さないでコーナー支柱1500に敷目板1200を直接固定する方法であっても構わない。
ここで、R型出隅カバー1100(化粧面部1110および2つの係合部1120)および敷目板1200は、金属製薄板材、たとえば、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)等(これらを各種色調に塗装した金属製カラー板を含む)の一種、または、合成樹脂製板材、たとえば塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等(これらを各種色調に塗装した合成樹脂製カラー板を含む)の一種を、ロール成形、プレス成形、押出成形、切り欠き加工等によって各種形状に成形したものである。
敷目板1200は長尺状板材であり、図2(A)および図2(B)に示すように、少なくとも(R型出隅カバー1100の係合部1120に係合することのできる)嵌合部1210を含んで形成したものである。さらに詳しくは、図2(A)および図2(B)に示すように、嵌合部1210は、係合部1120の一対の脚部1128を爪折返部1130で折り返した係合爪1132を収納できる空間1210Cを備える。さらに、嵌合部1210は、係合爪1132をこの空間1210Cに速やかに案内する(図2(B)の白抜き矢示方向へ速やかに案内する)案内部1210Aおよびこの空間1210Cから係合爪1132が離隔しようとすると係合爪1132の開放先端に当接することによりこの空間1210Cから係合爪1132が離隔しないための返し部1210Bを備える。ここで、図2(A)および図2(B)に示す敷目板1200の形状は、上述した形状に限定されるものではない。
化粧面部1110の表面(屋外側)は、外装材1300の化粧面の意匠および断面の形状によって適宜定められるものであり、図1に示すような外装材1300を使用して壁体を形成する場合には、図1に示すような化粧面部1110となる。化粧面部1110の裏面には、化粧面部1110を二重折返部1112にて折り返した二重部1114に、係合部1120の端部1122が(図2(B)の2点鎖線で示すように)挿入されることにより、別部材で形成された化粧面部1110と係合部1120とが接合されている。
なお、このR型出隅カバー1100は、図1に示すように、垂直方向に連結させて、または、連結させることなく、使用される。この場合において、限定されるものではないが、たとえば、垂直方向の上下端部の形状をオス部とメス部と区別して形成しておいて、オス部がメス部に挿入されて(オス部が屋外側から外観上見えないようにオス部にメス部を重ねて)連結される。この場合において、R型出隅カバー1100の係合部1120が敷目板1200の嵌合部1210に係合された後に、オス部がメス部に挿入されて垂直方向に連続する2つ以上のR型出隅カバー1100が連結される。
このR型出隅カバー1100は、建築物の出隅に設けられた敷目板1200に係合される建築外装用出隅部材であって、敷目板1200は屋外側へ突出し垂直方向に連続した嵌
合部1210を備える。R型出隅カバー1100は、出隅を曲面状に覆う化粧面部1110と、嵌合部1210に係合される係合部1120とを含み、係合部1120において、嵌合部1210と係合する側の反対側(屈曲部1126)が、化粧面部1110の裏面1116に当接している。このため、化粧面部1110の表面の曲面部分の強度を高めるという作用効果を発現できる。その結果、化粧面部1110の表面の曲面部分に硬い物体がぶつかったりして衝撃が加わっても、化粧面部1110の表面の曲面部分がへこんで変形することを抑制することができる。
さらに、係合部1120において、嵌合部1210と係合する側の反対側(屈曲部1126)が、化粧面部1110の裏面1116に垂直方向に連続して当接している。たとえば、化粧面部1110の裏面1116が平面である場合には、係合部1120における嵌合部1210と係合する反対側(屈曲部1126)が垂直方向に連続的に当接していることになり、化粧面部1110の裏面1116が平面でない(たとえば化粧面部1110の表面の凹凸形状の意匠が裏面にも現れて平面でない)場合には、係合部1120における嵌合部1210と係合する反対側(屈曲部1126)が垂直方向に非連続的に当接していることになる。なお、化粧面部1110の表面の凹凸形状の意匠が裏面にも現れて平面でない場合において連続的でない(非連続的である)とは、ミクロ的に見た場合にその凹部(のみ)において屈曲部1126が当接しているとは厳密には言えないので、連続的でないことを示すものに過ぎない。このため、化粧面部1110の表面の凹凸形状の意匠が裏面にも現れて平面でない場合であっても、化粧面部1110の表面の曲面部分の強度を高めるという作用効果を発現する。
さらに、係合部1120において、嵌合部1210と係合する側の反対側(屈曲部1126)が、化粧面部1110の裏面1116の略中央部に垂直方向に線状に当接している。たとえば、図2(B)に示すように、化粧面部1110の裏面1116の略中央部に、係合部1120における嵌合部1210と係合する反対側(屈曲部1126)が垂直方向に線状に当接している。
さらに、係合部1120は、水平面視で対称形状を備えた一対の脚部1128を備え、これらの脚部1128において、嵌合部1210と係合する側の反対側(屈曲部1126)が化粧面部1110の裏面1116に当接するととともに、反対側(屈曲部1126)から嵌合部1210側へ向けて一対の脚部1128の間隔が大きくなる形状を備える。たとえば、図2(B)に示すように、間隔D(1)<間隔D(2)<間隔D(3)となる。
さらに、これら一対の脚部1128の対称線と、化粧面部1110の曲面形状の略中心線とが一致する。図2(B)の一点鎖線に示すように、脚部1128の対称線と、化粧面部1110の曲面形状の略中心線とが一致している。
さらに、化粧面部1110と係合部1120とが別部材で形成され、化粧面部1110と係合部1120とが接合されている。このR型出隅カバー1100は、1つの化粧面部1110と2つの係合部1120とにより形成されている。このため、R型出隅カバー1100は、1つの部材を複雑に折り曲げて形成される化粧キャップ等とは異なり、構造の簡単な1つの化粧面部1100と2つの係合部1120とを接合すれば良いので簡単に製造することができる点で好ましい。より詳しくは、図2(B)に示すように、化粧面部1110を二重折返部1112にて折り返した二重部1114に、係合部1120の端部1122が挿入されることにより化粧面部1110と係合部1120とが別部材で形成されるとともに、これらが接合されている。なお、化粧面部1110と係合部1120との接合方法については限定されるものではないが、たとえばリベット等により強固に接合することが好ましい。
ここで、図1、図2(A)および図2(B)に示すR型出隅カバー1100の形状は、出隅を曲面状に覆う化粧面部1110を備える以外は、上述した形状に限定されるものではない。
次に、本実施の形態に係る出隅用R型見切り縁100が備える特徴的な構造について、その概略を説明する。なお、垂直方向および水平面等については、図1に示される方向および面等である。また、この出隅用R型見切り縁100は、図3(A)および図4(A)
に示す平面視において後述する中心線Lを線対称とした左右略対称形状を備えるため、以下において、左右を逆にした説明であっても成立し、左右さらには上下等の方向を限定しないで説明する場合がある。なお、この出隅用R型見切り縁100が備える左右略対称形状は、表面側(図3(A))についても裏面側(図4(A))についてもその全体形状についての左右略対称形状であって、後述するように左基台平面310と右基台平面350との境界線(境界第一接合線324および境界第二接合線354)はこの限りでない。
この出隅用R型見切り縁100は、上述した図1および図2に示すように、建築物の出隅に見切り縁として設けられる。この出隅用R型見切り縁100は、図1~図5に示すように、大略的には基台部300と立ち下がり面200とを含む。この出隅用R型見切り縁100は、平面状の金属板(代表的には金属鋼板)を所定の形状に図5の展開図に示すように切り出して、図5に示すように折り曲げて、図1、図3および図4に示す立体形状に形成されている。基台部300は、出隅を曲面状に覆う曲面部480を含む。
さらに、この曲面部480は、図1および図5に示すように帯状に形成されている。
さらに好ましくは、立ち下がり面200は、左側面210と、この左側面210から略直角(この略直角は水平面内において示される平面視での角度である)に位置する右側面250とを含む。
基台部300は、左側面210または右側面250から略直角(この略直角は垂直面内において示される側面視での角度である)に曲げられて連続する基台平面(左側面210から連続する左基台平面310および右側面250から連続する右基台平面350)と、左側面210または右側面250に略平行(空間において略平行な平面の関係)であって基台平面から略直角(この略直角は垂直面内において示される側面視での角度である)に曲げられて連続する基台側面(左基台平面310から連続する左基台側面410および右基台平面350から連続する右基台側面450)とを含む。
さらに、この基台平面は、左側面210から略直角に曲げられて連続する左基台平面310と、右側面250から略直角に曲げられて連続する右基台平面350とを含む。この基台側面は、左側面210に略平行であって左基台平面310から略直角に曲げられて連続する左基台側面410と、右側面250に略平行であって右基台平面350から略直角に曲げられて連続する右基台側面450と、曲面部480とを含む。そして、基台側面において、左基台側面410から帯状の曲面部480を経て右基台側面450へ連続して形成されている。
さらに、図1および図3(A)に示すように、基台平面(左基台平面310および右基台平面350)上において、左基台平面310と右基台平面350との境界線(境界第一接合線324および境界第二接合線354)と、左側面210の上端と右側面250の上端との交差点Xから曲面部480の最遠位置Yまで引いた中心線Lとが一致しない。これは、基台平面上において、左基台平面310と右基台平面350との境界線と、左側面210と右側面250との交差点から平面視における左基台側面410の仮想延長線と右基台側面450の仮想延長線との交点まで引いた中心線Lとが一致しないことを意味する。このように、基台平面(左基台平面310および右基台平面350)における境界線が中心線L上に配置されていないために、平面状の金属鋼板を折り曲げて立体形状に形成したこの出隅用R型見切り縁100が容易に解体されること(立体形状を保持できなくなること)を回避することができる。すなわち、左右略対称形状の出隅用R型見切り縁100の左右略対称の位置(中心線L上)に境界線が存在しないために、出隅用R型見切り縁100の左右いずれか一方側(または双方側)に、出隅用R型見切り縁100を分解するほどの(左基台平面310と右基台平面350とを離隔する方向への)力が加わっても、この力の作用する方向と、左基台平面310と右基台平面350とを離隔する方向とが一致しないために、この出隅用R型見切り縁100が容易に解体されること(立体形状を保持できなくなること)を回避することができる。
さらに、左側面210と右側面250とは、図3(B)、図4(B)および図5に示すように、この出隅用R型見切り縁100の内側で互いに係合する立ち下がり重ねしろ部(左側面210側の立ち下がり上方重ねしろ部212および右側面250側の立ち下がり下
方重ねしろ部252)を備える。
さらに、左基台平面310と右基台平面350とは、図3(A)、図4(A)および図5に示すように、この出隅用R型見切り縁100の内側で互いに係合する平面重ねしろ部(左基台平面310側の平面奥側重ねしろ部312および右基台平面350側の平面前側重ねしろ部352)を備える。
さらに、左基台側面410の下端および右基台側面450の下端は、立ち下がり面側へ折り返された折り返し部をそれぞれ備える。より具体的には、左基台側面410の下端には曲面側折り返し部430および端部側折り返し部432を、右基台側面450の下端には曲面側折り返し部470および端部側折り返し部472を、それぞれ備える。この折り返し部の折り返し角度は限定されるものではないが、図3(D)および図4(D)に示すように、約130deg折り返して裏側が約50degになっている。
さらに、これらの折り返し部は、その一部が切り欠かれて基台の段部から曲面部480へ向かう方向に不連続である。より具体的には、図5に示すように、曲面側折り返し部430と端部側折り返し部432との間には欠落部431を、曲面側折り返し部470と端部側折り返し部472との間には欠落部471を、それぞれ備える。また、これらの折り返し部は、曲面部480に対応する部分は全て欠落しており欠落部481を形成している。
以上のように、出隅用R型見切り縁100はこのような特徴的な構造を備える建築外装用出隅部材である。以下において、さらに詳しく出隅用R型見切り縁100について説明する。
図1~図5を参照して、この出隅用R型見切り縁100について詳しく説明する。
まず、最初に、この出隅用R型見切り縁100の材質、すなわち、図5の展開図に示す平面状の金属鋼板の材質について説明する。この金属鋼板は、限定されるものではないが、折り曲げ可能が可能な金属製薄板材であって、たとえば、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)等(これらを各種色調に塗装した金属製カラー板を含む)の一種を、図5の展開図に示す所定の形状に切り出して、図3および図4に示すように折り曲げて、図1に示す立体形状に形成されている。上述したR型出隅カバー1100の化粧面部1110とのデザイン上の統一感をさらに持たせるために(曲面形状をともに備えるという統一感に加えて)、この出隅用R型見切り縁100の材質(図5の展開図に示す金属鋼板の材質)をR型出隅カバー1100の化粧面部1110と同じ材質や同じ意匠とすることも好ましい。
上述したように、この出隅用R型見切り縁100は、大略的には、立ち下がり面200(左側面210および右側面250)と、基台部300(基台平面(左基台平面310および右基台平面350)ならびに基台側面(左基台側面410および右基台側面450))とで構成され、基台部300は、出隅を曲面状に覆う曲面部480を備える。
この曲面部480の形状(曲面半径であって平面視における曲線半径)については、図1および図3(A)に示すように、左側面210と右側面250との交差点Xを中心点とした曲面部480の最遠位置Yを通る平面視の略90°曲線で示される。この曲線の半径R(逆数は曲率1/Rとなる)は、たとえばR10mm~R20mm程度である。この半径Rは、出隅を曲面状に覆う出隅部材であるR型出隅カバー1100の曲面状の化粧面部1110の曲率に対してデザイン性に統一感があるように設定されることが好ましい。たとえば、目視にて、特許文献1のような面取りされた形状ではなく、曲面部480が曲面状であることが認識できることが好ましい。このため、図3(A)に示すように、最遠位置Yを通る平面視の略90°曲線を、さらに径方向に移動させた平面視曲線R(1)さらに平面視曲線R(2)で示されるように半径Rを増加させることも好ましい。なお、この出隅用R型見切り縁100の曲面部480の平面視における略90°曲線はR15mmである。
図5の展開図に示すように金属鋼板(限定されるものではないがたとえば厚み0.35mmのアルミ・亜鉛合金メッキ鋼板)を切り出して、図5に示す角度で所定の折り目を形
成する。より詳しくは、図5の紙面表側が出隅用R型見切り縁100の表面(すなわち図1および図3に示される側)である場合において、たとえば、
・点線(より詳しくは折曲線220、折曲線260、折曲線320、折曲線360)で示す位置を略90degの山線で、
・一点鎖線(より詳しくは折曲線212B、折曲線252B)で示す位置を略90degの谷線で、
・長点線(より詳しくは折曲線433、折曲線473)で示す位置を略130degの山線(裏側略50deg)で、
・二点鎖線(より詳しくは折曲線233、折曲線273)で示す位置を180deg山線(折り返し)で、
それぞれ折り曲げることにより、図1、図3および図4に示す立体形状に形成されている。
ただし、長点線(より詳しくは折曲線433、折曲線473)を山線で折り曲げる角度は、施工現場毎に異なるために単なる一例でしかなく、この角度(略130deg、裏側略50deg)に限定されるものではない。
出隅用R型見切り縁100は、このようにして金属鋼板を折り曲げることにより曲面部480を備えた立体形状に形成されているのであるが、この立体形状が容易に変形しないように(平面形状に容易に戻らないようにこの出隅用R型見切り縁100の内部において)互いに係合してこの立体形状が容易に変形しないための以下に示す2種類の重ねしろ部を備えるとともに、この重ねしろ部が表面(図1および図3に示す面)に出現しないように(デザイン的に好ましいように)形成されている。これらの2種類の重ねしろ部について、詳しく説明する。なお、出隅用R型見切り縁100の内部は、出隅用R型見切り縁100の内側と同じ意味である。
まず、立ち下がり重ねしろ部について説明する。より具体的には、左側面210と右側面250とが備える立ち下がり重ねしろ部(左側面210側の立ち下がり上方重ねしろ部212および右側面250側の立ち下がり下方重ねしろ部252)について説明する。これらの立ち下がり上方重ねしろ部212および立ち下がり下方重ねしろ部252は、図5に示す形状を備えており、さらに互いに係合する係合部212Aおよび係合部252Aを備える。これらの立ち下がり上方重ねしろ部212および立ち下がり下方重ねしろ部252は、この出隅用R型見切り縁100を立体形状にするための折り曲げ加工を行い易くするための切片形状を備える。特に、上方重ねしろ部212は、この出隅用R型見切り縁100を立体形状にするための折り曲げ加工を行い易くするために斜行切欠部212Cを備える。
図5に示すように立ち上がり重ねしろ部が折り曲げられると、立ち下がり上方重ねしろ部212の折曲線212Bと切断線254とが、立ち下がり下方重ねしろ部252の折曲線252Bと切断線214とが、それぞれ略重なり合って(金属鋼板の厚みだけ完全には重ならない)、左側面210と、この左側面210から略直角(この略直角は水平面内において示される平面視での角度である)に位置する右側面250とを形成する。そして、係合部212Aと係合部252Aとがこの出隅用R型見切り縁100の内部において互いに係合するために、左側面210と右側面250とが強固に連結された立体形状を形成する。
次に、平面重ねしろ部について説明する。より具体的には、左基台平面310と右基台平面350とが備える平面重ねしろ部(左基台平面310側の平面奥側重ねしろ部312および右基台平面350側の平面前側重ねしろ部352)について説明する。これらの平面奥側重ねしろ部312および平面前側重ねしろ部352は、図5に示す形状を備えており、さらに互いに係合する係合部312Aおよび係合部352Aを備える。これらの平面奥側重ねしろ部312および平面前側重ねしろ部352は、この出隅用R型見切り縁100を立体形状にするための折り曲げ加工を行い易くするための切片形状を備える。ここで、平面前側重ねしろ部352の長さと平面奥側重ねしろ部312の長さとは同じ程度の長さ(図3(A)の紙面上における境界第一接合線324と境界第二接合線354とが略同
じ長さ)を備える。なお、これらの平面奥側重ねしろ部312および平面前側重ねしろ部352は、折り曲げられない。
図5に示すように(この出隅用R型見切り縁100の他の部分が)曲げられると、平面奥側重ねしろ部312の切片根元部分312B(折曲線ではないので折曲線と区別するために二重点線で示す)と切断線(境界第二接合線354)とが、平面前側重ねしろ部352の切片根元部分352B(折曲線ではないので折曲線と区別するために二重点線で示す)と切断線(境界第一接合線324)とが、それぞれ略重なり合って(金属鋼板の厚みだけ完全には重ならない)、左側面210から略直角(この略直角は垂直面内において示される側面視での角度である)に曲げられて連続する左基台平面310(および左基台側面410)と、右側面250から略直角(この略直角は垂直面内において示される側面視での角度である)に曲げられて連続する右基台平面350(および右基台側面450)とを形成する。そして、係合部312Aと係合部352Aとがこの出隅用R型見切り縁100の内部において互いに係合するために、左基台平面310と右基台平面350とを強固に連結された立体形状を形成する。
ここで、上述した立ち上がり重ねしろ部および平面重ねしろ部をそれぞれ容易に係合させつつ、左側面210の上端と右側面250の上端との交差点X近傍に隙間を生じさせることを抑制するために、図5に示すように、切断線254と境界第二接合線354との間には切片382を備える。
このように、立ち下がり重ねしろ部および平面重ねしろ部により、出隅用R型見切り縁100の各部が強固に連結された立体形状を形成するとともに、左基台側面410と右基台側面450との間に帯状の曲面部480を備えた立体形状を形成する。このため、この出隅用R型見切り縁100が帯状の曲面部480を備えた立体形状で形成されるとともに、平面状の金属鋼板を折り曲げてこのような立体形状に形成したこの出隅用R型見切り縁100が容易に解体されること(立体形状を保持できなくなること)を回避することができる。
なお、出隅用R型見切り縁100の立ち下がり面200の左側面210および右側面250における下端は、折曲線233および折曲線273により180degまで内部側(裏面側)へ折り曲げられ(折り返され)ている。このため、左下端部230および右下端部270とは出隅用R型見切り縁100の内部側へ折り返されていることになり、この出隅用R型見切り縁100の下端の強度を向上させるとともに、出隅用R型見切り縁100の全体の立体形状を保持することに大きく貢献している。
また、基台側面の下端には、立ち下がり面側へ折り返された(約130deg折り返して裏側が約50deg)折り返し部を備える。左基台側面410の下端には曲面側折り返し部430および端部側折り返し部432を、右基台側面450の下端には曲面側折り返し部470および端部側折り返し部472を、それぞれ備える。そして、これらの折り返し部は、曲面側折り返し部430と端部側折り返し部432との間には欠落部431を、曲面側折り返し部470と端部側折り返し部472との間には欠落部471を、それぞれ備え(その一部が切り欠かれて)基台の段部から曲面部480へ向かう方向に不連続である。これらの折り返し部は、施工後においてR型出隅カバー1100または外装材1300に接触して、出隅用R型見切り縁100とR型出隅カバー1100または外装材1300との一体性を維持することができる。
以上のような構造を備えた出隅用R型見切り縁100の施工方法について以下に詳しく説明する。なお、建築物のコーナー部(出隅部)には敷目板1200が既に設けられているものとする。
・施工手順1
出隅用R型見切り縁100の左基台側面410の下端の曲面側折り返し部430および右基台側面450の下端の曲面側折り返し部470を50degよりも小さくなるように曲げておく。これにより、施工手順6において、R型出隅カバー1100が、出隅用R型見切り縁100の基台側面の内部側へ入りやすくなる。
・施工手順2
敷目板1200の上端部よりも上方に出隅用R型見切り縁100を取り付ける。より具体的には、左側面210の少なくとも1箇所および右側面250の少なくとも1箇所で、タッピングビス等の締結部材により胴縁1400および胴縁1410に締結することにより、出隅用R型見切り縁100を取り付ける。
・施工手順3
出隅用R型見切り縁100を取り付けた後に、出隅用R型見切り縁100とは別部材の直線見切り縁を差し込んで取り付ける。この直線見切り縁は、概略的には、出隅用R型見切り縁100の直線部分のみで構成される。直線見切り縁の基台側面(左基台側面410または右基台側面450に相当する部分)の下端は端部側折り返し部432または端部側折り返し部472に係合される。
・施工手順4
外装材1300を取り付ける。たとえば、1段目の外装材1300は土台水切の上に設けられたスターターに外装材1300の本体メス実(さね)部を差し込んで、2段目以降は外装材1300の本体オス実(さね)部に本体メス実部を差し込む。また、外装材1300を縦胴縁に釘またはネジ等の締結部材で固定する。
・施工手順5
上述した施工手順5を出隅用R型見切り縁100の右側にも左側にも行なう。これにより、R型出隅カバー1100以外が取り付けられた状態とする。
・施工手順6
R型出隅カバー1100を下方から上方へ向けて嵌め込んでR型出隅カバー1100どうしを積み上げていく。このとき、雨水の浸入を避けるために、下の段のR型出隅カバー1100の上端よりも1つ上の段のR型出隅カバー1100の下端が外側になるように施工する。また、図2に示すように、R型出隅カバー1100の係合部1120を敷目板1200の嵌合部1210へ嵌め込んで固定する。これにより、最上段のR型出隅カバー1100以外が取り付けられた状態とする。
最後の最上段のR型出隅カバー1100は、その上端部を出隅用R型見切り縁100の曲面部480にまず差し込む。
・施工手順7
最上段から1段の下のR型出隅カバー1100の上端よりも最上段のR型出隅カバー1100の下端が外側になるように位置を合わせてから、図2に示すように、最上段のR型出隅カバー1100の係合部1120を敷目板1200の嵌合部1210へ嵌め込んで固定する。最後に、全ての嵌合部分または係合部分の状態を確認する。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係る出隅用R型見切り縁100によると、面取り型の見切り縁ではなくコーナー部に曲面を備えた(R型の)見切り縁であるために面取り部の左右両辺が現れないため、見切り縁がずれて施工されても、そのずれが目立ち難く、高い施工精度を必要としないという作用効果を発現する。さらに、出隅を曲面状に覆う出隅部材(たとえばR型出隅カバー1100)とともに用いられる場合には、基台部300が出隅を曲面状に覆う曲面部480を備えるために、出隅を曲面状に覆う出隅部材(たとえばR型出隅カバー1100)とデザイン性に統一感があって美観を損ねないように出隅部を施工することができる。さらに、本発明の実施の形態に係る出隅用R型見切り縁100によると、平面状の金属鋼板を折り曲げて立体形状に形成しているが、容易に解体されること(立体形状を保持できなくなること)を回避することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、建築物(構築物を含む)に用いる見切り縁に好ましく、高い施工精度を必要としないで、また、出隅を曲面状に覆う出隅部材とともに用いられる場合にはデザイン性に統一感があって美観を損ねない点で特に好ましい。
100 出隅用R型見切り縁
200 立ち下がり面
210 左側面
250 右側面
300 基台部
310 左基台平面
350 右基台平面
410 左基台側面
450 右基台側面
480 曲面部
1100 R型出隅カバー
1200 敷目板
1300 外装材
1400 胴縁
1500 コーナー支柱

Claims (6)

  1. 建築物の出隅に設けられ、基台部と立ち下がり面とを含む出隅用見切り縁であって、
    前記出隅用見切り縁は、平面状の金属板を所定の形状に切り出して折り曲げて立体形状に形成され、
    前記基台部は、前記出隅を曲面状に覆う曲面部を含み、
    前記立ち下がり面は、左側面と前記左側面から略直角に位置する右側面とを含み、
    前記基台部は、前記左側面または前記右側面から略直角に曲げられて連続する基台平面と、前記左側面または前記右側面に略平行であって前記基台平面から略直角に曲げられて連続する基台側面とを含み、
    前記基台平面は、
    前記左側面から略直角に曲げられて連続する左基台平面と、
    前記右側面から略直角に曲げられて連続する右基台平面とを含み、
    前記基台側面は、
    前記左側面に略平行であって前記左基台平面から略直角に曲げられて連続する左基台側面と、
    前記右側面に略平行であって前記右基台平面から略直角に曲げられて連続する右基台側面と、
    前記曲面部とを含み、
    前記基台側面が前記左基台側面から前記曲面部を経て前記右基台側面へ連続して形成されていることを特徴とする、出隅用見切り縁。
  2. 前記曲面部は帯状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の出隅用見切り縁。
  3. 前記基台平面上において、前記左基台平面と右基台平面との境界線と、前記左側面と前記右側面との交差点から平面視における左基台側面の仮想延長線と右基台側面の仮想延長線との交点まで引いた中心線とが一致しないことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の出隅用見切り縁。
  4. 前記左側面と前記右側面とは、前記出隅用見切り縁の内側で互いに係合する立ち下がり重ねしろ部を備え、
    前記左基台平面と前記右基台平面とは、前記出隅用見切り縁の内側で互いに係合する平面重ねしろ部を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の出隅用見切り縁。
  5. 前記左基台側面の下端および前記右基台側面の下端は、前記立ち下がり面側へ折り返された折り返し部をそれぞれ含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の出隅用見切り縁。
  6. 前記折り返し部は、その一部が切り欠かれて前記基台の端部から前記曲面部へ向かう方向に不連続であることを特徴とする、請求項に記載の出隅用見切り縁。
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