JP2017082422A - 出隅用ジョイント部材及び該出隅用ジョイント部材を用いた施工方法 - Google Patents

出隅用ジョイント部材及び該出隅用ジョイント部材を用いた施工方法 Download PDF

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Hiroyuki Sakurai
宏之 桜井
貴男 中村
Takao Nakamura
貴男 中村
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Abstract

【課題】出隅部材の端部を加工しなくても、上下に隣り合う出隅部材の端部同士を容易に接続でき、かつその接続部分から雨水が壁体側に浸入することを抑制できる出隅用ジョイント部材、及び施工方法を提供する。
【解決手段】壁体における出隅に沿って上下に連続して取り付けられる出隅部材の端部同士を接続する出隅用ジョイント部材であって、下側の出隅部材の上端部を覆うカバー板部10と、カバー板部10の内面11aから突出し、下側の出隅部材の上端が当接するストッパー部12と、カバー板部10の上端から上方に延出するように設けられ、上側の出隅部材の下端部の壁体側に嵌まり込む嵌入部14と、を備え、カバー板部10の内面11aの形状が下側の出隅部材の上端部の外面形状と相補的であり、嵌入部14の外面13aの形状が上側の出隅部材の下端部の内面形状と相補的である、出隅用ジョイント部材1。
【選択図】図1

Description

本発明は、出隅用ジョイント部材及び該出隅用ジョイント部材を用いた施工方法に関する。
住宅の外壁等に取り付けられる外装材としては、アルミ鋼板を型枠で加工した裏打ち材に発泡樹脂をラミネートした金属系サイディング、合成樹脂をシート状に成形した塩化ビニル樹脂製サイディング等の種々の外装材が知られている。金属系サイディングや塩化ビニル樹脂製サイディングは、軽量で扱いやすく、既存壁のリフォームにも使用される。
このような外装材は、一般に、建物の部位に合わせて切断等の加工が施される。この場合、加工した部分の納まりを良くするために、施工時に役物と呼ばれる部材が用いられる。例えば、建物等の出隅には、出隅の長さ方向に沿って取り付けられる長尺の出隅部材が用いられる(例えば、特許文献1)。
施工現場においては、ある程度の長さで製造された複数本の出隅部材が、適宜切断されて、出隅に沿って取り付けられる。上下に隣り合う2つの出隅部材は、例えば、少なくとも一方の出隅部材の端部に切断や折り曲げ等の加工が施され、上側の出隅部材の下端部が下側の出隅部材の上端部に被さるように接続される。このように接続することで、出隅部材同士の接続部分から壁体側に雨水等が浸入することを抑制できる。しかし、出隅部材の端部を加工して接続する方法では、作業者によって施工時間や施工後の美観がまちまちになる問題がある。
実公平01−033709号公報
本発明は、出隅部材の端部を加工しなくても、上下に隣り合う出隅部材の端部同士を容易に接続でき、かつその接続部分から雨水等が壁体側に浸入することを抑制できる出隅用ジョイント部材、及び該出隅用ジョイント部材を用いた施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]壁体における上下に延びる出隅に沿って、上下に連続して取り付けられる出隅部材の端部同士を接続する出隅用ジョイント部材であって、下側の出隅部材の上端部を覆うカバー板部と、前記カバー板部における前記壁体に向けられる内面から突出し、下側の出隅部材の上端が当接するストッパー部と、前記カバー板部の上端から上方に延出するように設けられ、上側の出隅部材の下端部の壁体側に嵌まり込む嵌入部と、を備え、前記カバー板部の内面の形状が下側の出隅部材の上端部の外面形状と相補的であり、前記嵌入部の外面の形状が上側の出隅部材の下端部の内面形状と相補的である、出隅用ジョイント部材。
[2]前記ストッパー部が、前記カバー板部の内面から垂直に立ち上がる板状の部材である、[1]に記載の出隅用ジョイント部材。
[3]前記嵌入部が、前記カバー板部の上端から上方に延出するように設けられた板状の部材である、[1]又は[2]に記載の出隅用ジョイント部材。
[4]前記[1]〜[3]のいずれかに記載の出隅用ジョイント部材を用いた施工方法であって、出隅部材の上端部側に、前記カバー板部で該上端部が覆われるように出隅用ジョイント部材を装着し、該出隅部材を壁体の出隅に取り付ける工程と、前記出隅用ジョイント部材の前記嵌入部側に、別の出隅部材を、前記嵌入部が該別の出隅部材の下端部の壁体側に嵌まり込むように出隅に取り付ける工程と、を有する、出隅用ジョイント部材を用いた施工方法。
本発明の出隅用ジョイント部材を用いれば、出隅部材の端部を加工しなくても、上下に隣り合う出隅部材の端部同士を容易に接続でき、かつその接続部分から雨水等が壁体側に浸入することを抑制できる。
本発明の出隅用ジョイント部材を用いた施工方法によれば、出隅部材の端部を加工しなくても、上下に隣り合う出隅部材の端部同士を容易に接続でき、かつその接続部分から雨水等が壁体側に浸入することを抑制できる。
本発明の出隅用ジョイント部材の一例を示した斜視図である。 図1の出隅用ジョイント部材の平面図である。 図1の出隅用ジョイント部材を矢視Aで示す方向から見た側面図である。 本発明の施工方法に用いる出隅部材の一例を示した斜視図である。 本発明の出隅用ジョイント部材によって上下の出隅部材を接続した様子を示した斜視図である。 図5の出隅用ジョイント部材と出隅部材の接続部分のB−B断面図である。 図5の出隅用ジョイント部材と出隅部材の接続部分のC−C断面図である。
本明細書において、出隅用ジョイント部材の「内面」とは、出隅用ジョイント部材が壁体の出隅に取り付けられる際に壁体側に向けられる面を意味する。出隅用ジョイント部材の「外面」とは、出隅用ジョイント部材の内面と反対側の面を意味する。
出隅部材の「内面」とは、出隅部材が壁体の出隅に取り付けられる際に壁体側に向けられる面を意味する。出隅部材の「外面」とは、出隅部材の内面と反対側の面を意味する。
[出隅用ジョイント部材]
本発明の出隅用ジョイント部材は、壁体における上下に延びる出隅に沿って、上下に連続して取り付けられる出隅部材の端部同士を接続する部材である。
本発明の出隅用ジョイント部材は、カバー板部と、ストッパー部と、嵌入部と、を備える。カバー板部は、上下に隣り合う出隅部材のうち、下側の出隅部材の上端部を覆う部材である。カバー板部における壁体に向けられる内面の形状は、上下に隣り合う出隅部材のうちの下側の出隅部材の上端部の外面形状と相補的な形状とされる。ストッパー部は、カバー板部の内面から突出するように設けられ、上下に隣り合う出隅部材のうちの下側の出隅部材の上端が当接する。嵌入部は、カバー板部の上端から上方に延出するように設けられ、上下に連続して取り付けられる出隅部材のうち、上側の出隅部材の下端部の壁体側に嵌まり込む。
図1〜3に例示した出隅用ジョイント部材1は、本発明の出隅用ジョイント部材の実施態様の一例である。
出隅用ジョイント部材1は、カバー板部10と、ストッパー部12と、嵌入部14と、当接板部16と、第1上側突出片18aと、第2上側突出片18bと、第1下側突出片20aと、第2下側突出片20bと、を備える。
この例のカバー板部10は、矩形状の第1カバー板10aと、第1カバー板10aの一方の側端から垂直に突出する矩形状の第2カバー板10bとを備えている。このようにカバー板部10は、平面視で、第1カバー板10aと第2カバー板10bとが垂直に交差する、L字状に折れ曲がった形状になっている。
カバー板部10は、上下に隣り合う出隅部材のうちの下側の出隅部材の上端部に出隅用ジョイント部材1が装着されるときに、該出隅部材の上端部の外面側、すなわち該出隅部材の上端部における壁体と反対側に配置される。つまり、カバー板部10は、上下に隣り合う出隅部材のうちの下側の出隅部材の上端部を覆うようになっている。
本発明のカバー板部における第1カバー板及び第2カバー板の形状は、矩形状には限定されない。第1カバー板の形状と第2カバー板の形状及び大きさは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
カバー板部の上下方向の長さは、出隅用ジョイント部材を出隅部材の上端部に安定して装着できる長さであればよく、例えば、20〜100mmとすることができる。
カバー板部の厚さは、特に限定されず、強度等を考慮して適宜設定できる。
カバー板部における第1カバー板及び第2カバー板の幅は、特に限定されず、出隅部材の上端部を覆うことができるように、該上端部における対応する部分の幅と同等かそれよりも広く設定すればよい。
本発明では、カバー板部における壁体に向けられる内面の形状は、出隅部材の上端部の外面形状と相補的な形状になっている。
具体的には、出隅部材100の上端部100aの外面は、図4に示すように、正面視形状が長方形状の板状の第1板部110の外面と、第1板部110の一方の側端から垂直に突出する、正面視形状が長方形状の板状の第2板部112の外面とからなり、垂直に屈曲した形状になっている。これに対して、カバー板部10の内面11aは、第1カバー板10aの内面と、第1カバー板10aと垂直に交差する第2カバー板10bの内面とからなり、出隅部材100の上端部100aの外面と相補的な、垂直に屈曲した形状になっている。上下に隣り合う出隅部材のうちの下側の出隅部材の上端部に出隅用ジョイント部材1が装着されるときには、カバー板部10の内面11aが出隅部材100の上端部100aの外面に沿った状態となる。これにより、カバー板部10の内面11aと出隅部材100の上端部100aの外面との間から雨水等が壁体側に浸入することを抑制できる。
また、上下に隣り合う出隅部材のうちの下側の出隅部材の上端部に出隅用ジョイント部材が装着されるときには、カバー板部の内面と出隅部材の上端部の外面とが接していることが特に好ましい。これにより、カバー板部の内面と出隅部材の上端部の外面との間から雨水等が壁体側に浸入することをより安定して抑制できる。
平面視での第1カバー板の内面と第2カバー板の内面とがなす角度、すなわちカバー板部の内面における屈曲部分の角度は、この例では90度である。なお、第1カバー板の内面と第2カバー板の内面とがなす角度は90度には限定されず、出隅部材の上端部の外面形状に応じて適宜設定すればよい。
この例のストッパー部12は、板状の部材である。ストッパー部12は、カバー板部10の内面11aにおける上端部から垂直に立ち上がるように設けられている。すなわち、カバー板部10における第1カバー板10a及び第2カバー板10bの内面から垂直に突出するように、平面視で面形状がL字状となるように設けられている。このように、ストッパー部12は、カバー板部10の内面11aから突出している。上下に隣り合う出隅部材のうちの下側の出隅部材の上端部に出隅用ジョイント部材1が装着されるときには、該出隅部材の上端がストッパー部12の下面に当接する。
ストッパー部12は、平面視で面形状がL字状になっており、かつ第1カバー板10aから突出する部分の第2カバー板10bから遠い側の端部における、第1カバー板10aから遠い側が部分的に上方に立ち上がるように折れ曲がっている。これにより、ストッパー部12における第1カバー板10aから突出する部分の第2カバー板10bから遠い側の端部には、正面視矩形状の第1上側突出片18aが上方に向かって立ち上がるように形成されている。
また、ストッパー部12の第2カバー板10bから突出する部分の第1カバー板10aから遠い側の端部における、第2カバー板10bから遠い側が部分的に上方に立ち上がるように折れ曲がっている。これにより、ストッパー部12における第2カバー板10bから突出する部分の第1カバー板10aから遠い側の端部には、正面視矩形状の第2上側突出片18bが上方に向かって立ち上がるように形成されている。
第1上側突出片及び第2上側突出片の面形状は、矩形状には限定されず、例えば、三角形状、半円状等であってもよい。
ストッパー部12の第1上側突出片18a及び第2上側突出片18bが形成されていない部分におけるカバー板部10側の基端から先端までの長さd(図2)は、出隅用ジョイント部材1が下側の出隅部材の上端部に装着されたときに、当接板部16が壁体に当接するように設定する。
この例の嵌入部14は、矩形状の第1嵌入板14aと、第1嵌入板14aの一方の側端から垂直に突出する矩形状の第2嵌入板14bとを備えている。第1嵌入板14aは、カバー板部10の第1カバー板10aの上端から上方に延出するように設けられている。第2嵌入板14bは、カバー板部10の第2カバー板10bの上端から上方に延出するように設けられている。このように嵌入部14は、板状の部材であり、カバー板部10の上端から上方に延出するように設けられている。
嵌入部14は、平面視で、第1嵌入板14aと第2嵌入板14bとが垂直に交差する、L字状に折れ曲がった形状になっている。
また、この例のカバー板部10及び嵌入部14においては、第1カバー板10aと第1嵌入板14aとが平板状に繋がっており、かつ、第1嵌入板14a側が、カバー板部10の内面11a側に倒れ込むように傾斜している。同様に、第2カバー板10bと第2嵌入板14bとが平板状に繋がっており、かつ、第2嵌入板14b側が、カバー板部10の内面11a側に倒れ込むように傾斜している。これにより、出隅用ジョイント部材1におけるカバー板部10及び嵌入部14は、下端から上端にかけて徐々に窄まる形状になっている。そのため、出隅用ジョイント部材1の上側に出隅部材が取り付けられた状態では、嵌入部14が上側の出隅部材における下端部の壁体側に嵌まり込むようになっている。
本発明の嵌入部における第1嵌入板及び第2嵌入板の形状は、矩形状には限定されない。第1嵌入板の形状と第2嵌入板の形状及び大きさは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
嵌入部の上下方向の長さは、嵌入部を出隅部材の下端部に嵌入することにより、出隅用ジョイント部材と上側の出隅部材とを安定して接続できる長さであればよく、例えば、20〜100mmとすることができる。
板状の嵌入部の厚さは、特に限定されず、強度等を考慮して適宜設定できる。
嵌入部における第1嵌入板の形状と第2嵌入板の幅は、特に限定されず、出隅部材の下端部に嵌入することができるように設定すればよい。
本発明では、嵌入部の外面形状は、出隅用ジョイント部材の上側に取り付けられる出隅部材の下端部の内面形状と相補的である。
具体的には、出隅部材100の下端部100b(図5)の内面は、上端部100aの外面と同様に、正面視形状が長方形状の板状の第1板部110の内面と、第1板部110の一方の側端から垂直に突出する、正面視形状が長方形状の板状の第2板部112の内面とからなり、垂直に屈曲した形状になっている。これに対して、嵌入部14の外面13aは、第1嵌入板14aの外面と、第1嵌入板14aと垂直に交差する第2嵌入板14bの外面とからなり、出隅部材100の下端部の内面と相補的な、垂直に屈曲した形状になっている。出隅において出隅用ジョイント部材1の上側に出隅部材が取り付けられたときには、嵌入部14の外面13aが出隅部材100の下端部100bの内面に沿った状態となる。これにより、嵌入部14の外面13aと出隅部材100の下端部100bの内面との間から雨水等が壁体側に浸入することを抑制できる。
また、出隅において出隅用ジョイント部材の上側に出隅部材が取り付けられたときには、嵌入部の外面と出隅部材の下端部の内面とが接していることが特に好ましい。これにより、嵌入部の外面と出隅部材の下端部の内面との間から雨水等が壁体側に浸入することをより安定して抑制できる。
平面視での第1嵌入板の外面と第2嵌入板の外面とがなす角度は、この例では90度である。なお、第1嵌入板の外面と第2嵌入板の外面とがなす角度は90度には限定されず、出隅部材の下端部の内面形状に応じて適宜設定すればよい。
この例の当接板部16は、第1当接板16aと、第1当接板16aの一方の側端から垂直に突出する矩形状の第2当接板16bとを備えている。第1当接板16aは、第1カバー板10aと互いの面が対向するように設けられている。第2当接板16bは、第2カバー板10bと互いの面が対向するように設けられている。また、第1当接板16a及び第2当接板16bは、ストッパー部12におけるカバー板部10から遠い側の垂直に交差するそれぞれの縁部12a,12bと連結されている。
このように当接板部16は、板状の部材であり、平面視で、第1当接板16aと第2当接板16bとが垂直に交差する、L字状に折れ曲がった形状になっている。当接板部16は、出隅用ジョイント部材1が出隅部材の端部に装着されたときに、カバー板部10側と反対側の内面が壁体における出隅を形成する2つの壁面に当接する。
第1下側突出片20a及び第2下側突出片20bは、板状の部材である。第1下側突出片20aは、ストッパー部12における第1カバー板10aと第1当接板16aとの間の下面から垂下され、第1カバー板10aから離間して、第1カバー板10aと互いの面が対向するように形成されている。第2下側突出片20bは、ストッパー部12における第2カバー板10bと第2当接板16bとの間の下面から垂下され、第2カバー板10bから離間して、第2カバー板10bと互いの面が対向するように形成されている。
出隅用ジョイント部材1が下側の出隅部材100の上端部100aに装着されたときには、第1カバー板10aと第1下側突出片20aとの間に出隅部材100の第1板部110が嵌まり込むようになっている。また、第2カバー板10bと第2下側突出片20bとの間に出隅部材100の第2板部112が嵌まり込むようになっている。これにより、出隅用ジョイント部材1と下側の出隅部材100の上端部100aとがよりしっかりと接続される。
出隅用ジョイント部材を形成する材料としては、特に限定されず、壁体に取り付けられる外装材に用いられる公知の材料を採用できる。出隅用ジョイント部材を形成する材料の具体例としては、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、アクリロニトリル・エチレンプロピレン系ゴム・スチレン(AES)樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン(AAS)樹脂等のアクリル系樹脂等が挙げられる。なかでも、加工性に優れ、自己消火性があり、強度が高く、低コストな点から、塩化ビニル樹脂が好ましい。
出隅用ジョイント部材を形成する樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
出隅用ジョイント部材には、必要に応じて、充填剤、強化材、顔料、加工助剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等の添加剤が配合されてもよい。
本発明の出隅用ジョイント部材の製造方法は、特に限定されず、例えば、射出成形が挙げられる。出隅用ジョイント部材は、出隅部材が加飾されている場合、色調を合わせるように加飾してもよい。
[施工方法]
本発明の出隅用ジョイント部材を用いた施工方法は、上述した本発明の出隅用ジョイント部材を用いた施工方法である。本発明の施工方法は、下記の工程(a)及び(b)を有する。
(a)出隅部材の上端部側に、前記カバー板部で該上端部が覆われるように出隅用ジョイント部材を装着し、該出隅部材を壁体の出隅に取り付ける工程。
(b)前記出隅用ジョイント部材の嵌入部側に、別の出隅部材を、嵌入部が該別の出隅部材の下端部の壁体側に嵌まり込むように出隅に取り付ける工程。
以下、本発明の出隅用ジョイント部材を用いた施工方法の一例として、出隅用ジョイント部材1と出隅部材100を用いる方法について説明する。
(出隅部材)
出隅部材100は、図4に示すように、正面視形状が長方形状の第1板部110と、正面視形状が長方形状の第2板部112と、第1チャンネル部114と、第2チャンネル部116と、を備えている。第2板部112は、第1板部110の一方の側端から垂直に突出するように設けられている。すなわち、第1板部110と第2板部112とは、平面視で垂直に交差している。第1チャンネル部114は、第1板部110における第2板部112が設けられた側と反対側の側端に、その長さ方向に延在するように設けられている。第2チャンネル部116は、第2板部112における第1板部110が設けられた側と反対側の側端に、その長さ方向に延在するように設けられている。
第1チャンネル部114は、第1突出片114aと、第2突出片114bと、第3突出片114cと、第4突出片114dと、を備えている。第1突出片114aは、第1板部110における第2板部112が設けられた側と反対側の側端から、内面側に垂直に突出するように設けられている。第2突出片114bは、第1突出片114aの先端から第2板部112側に垂直に突出するように設けられている。第3突出片114cは、第2突出片114bの先端から第1板部110と反対側に垂直に突出するように設けられている。第4突出片114dは、第3突出片114cの先端から第2板部112と反対側に垂直に突出するように設けられている。
第4突出片114dの先端は、第1板部110を外面側から正面視したとき、第1板部110における第1突出片114aが設けられた側の側縁よりも幅方向の外側に飛び出ている。第4突出片114dにおける第1板部110から飛び出た部分には、出隅部材100の長さ方向に沿って間隔を開けて複数の貫通孔118が形成されている。
第2チャンネル部116は、第1突出片116aと、第2突出片116bと、第3突出片116cと、第4突出片116dと、を備えている。第1突出片116aは、第2板部112における第1板部110が設けられた側と反対側の側端から、内面側に垂直に突出するように設けられている。第2突出片116bは、第1突出片116aの先端から第1板部110側に垂直に突出するように設けられている。第3突出片116cは、第2突出片116bの先端から第2板部112と反対側に垂直に突出するように設けられている。第4突出片116dは、第3突出片116cの先端から第1板部110と反対側に垂直に突出するように設けられている。
第4突出片116dの先端は、第2板部112を外面側から正面視したとき、第2板部112における第1突出片116aが設けられた側の側縁よりも幅方向の外側に飛び出ている。第4突出片116dにおける第2板部112から飛び出た部分には、出隅部材100の長さ方向に沿って間隔を開けて複数の貫通孔118が形成されている。
第1チャンネル部114及び第2チャンネル部116においては、サイディングの端部が挿入され、必要に応じてトリム部材等を用いて固定される。このように、出隅部材100は、壁体の出隅におけるサイディングの見切り材として用いられる。
(工程(a))
例えば、図5〜7に示した状態に先立って、出隅部材100の上端部100aに、出隅用ジョイント部材1におけるカバー板部10側を被せて装着する。次いで、壁体200における出隅210に、その長さ方向に沿うように出隅部材100を配置する。そして、第1チャンネル部114における第4突出片114dに形成された貫通孔118と、第2チャンネル部116における第4突出片116dに形成された貫通孔118の部分においてビスやネジ等を壁体まで挿入し、出隅部材100を出隅210に固定する。
この状態では、出隅部材100の上端がストッパー部12の下面に当接している。また、図7に示すように、出隅部材100の上端部100aでは、第1板部110が第1カバー板10aと第1下側突出片20aとの間に嵌まり込み、第2板部112が第2カバー板10bと第2下側突出片20bとの間に嵌まり込んでいる。このように、出隅部材100の上端部100aは、カバー板部10によって覆われた状態となる。また、カバー板部10の内面11aの形状は、出隅部材100の上端部100aの外面形状と相補的な形状になっており、カバー板部10は出隅部材100の上端部100aの外側に沿うように配置される。そのため、カバー板部10の内面11aと出隅部材100の上端部100aの外面との間から雨水等が壁体200側に浸入することが抑制される。
また、出隅部材100の第4突出片114dは出隅用ジョイント部材1の第1当接板16aの外面に当接し、出隅部材100の第4突出片116dは出隅用ジョイント部材1の第2当接板16bの外面に当接している。出隅用ジョイント部材1は、当接板部16が出隅部材100とともにビスやネジ等で壁体200に固定されてもよく、壁体200に固定されなくてもよい。
なお、出隅部材100の上端部100aへの出隅用ジョイント部材1の装着と、出隅部材100の出隅210への固定の順序は、上記した順序には限定されない。例えば、出隅部材100を出隅210に固定した後に、固定された出隅部材100の上端部100aに出隅用ジョイント部材1を装着してもよい。
(工程(b))
次いで、出隅用ジョイント部材1の嵌入部14側(上側)において、別の出隅部材100を、嵌入部14がその出隅部材100の下端部100bの壁体側(内面側)に嵌まり込むように出隅210に配置する。そして、出隅用ジョイント部材1の上側の出隅部材100を、工程(a)と同様に貫通孔118を利用してビスやネジ等で出隅210に固定する。
なお、出隅用ジョイント部材1の上側に取り付ける出隅部材100のさらに上側に別の出隅部材100を取り付ける場合には、工程(b)で取り付ける出隅部材100の上端部100aに別の出隅用ジョイント部材1を装着してもよい。
この状態では、図6に示すように、出隅用ジョイント部材1の嵌入部14が出隅部材100の下端部100bの内面側に嵌まり込み、出隅部材100の下端部100bによって嵌入部14が覆われる。また、嵌入部14の外面13aの形状は、出隅部材100の下端部100bの内面形状と相補的な形状になっており、嵌入部14は出隅部材100の下端部100bの内側に沿うように配置される。そのため、嵌入部14の外面13aと出隅部材100の下端部100bの外面との間から雨水等が壁体200側に浸入することが抑制される。
また、出隅部材100の下端部100bにおいては、第4突出片114dと第4突出片116dが壁体200に当接し、第3突出片114cが出隅用ジョイント部材1の第1上側突出片18aに当接し、第3突出片116cが出隅用ジョイント部材1の第2上側突出片18bに当接している。これにより、出隅用ジョイント部材1の嵌入部14側で出隅部材100の下端部100bをしっかりと位置決めすることができるため、該出隅部材100をより簡便に安定して出隅210に固定することができる。
このように、工程(a)及び工程(b)を繰り返すことで、出隅210に沿って複数の出隅部材100を簡便に取り付けることができる。
なお、最も上側の出隅部材100の上端部100aには、出隅用ジョイント部材1における嵌入部14、第1上側突出片18a及び第2上側突出片18bを切断除去したものをキャップとして装着してもよい。これにより、最も上側の出隅部材100の上端部100aから壁体側に雨水等が壁体200側に浸入することをより容易に抑制することができる。
以上説明したように、本発明では、出隅用ジョイント部材を用いることで、出隅部材の端部において切断や折り曲げ等の加工を施さなくても、上下に延びる出隅に沿って複数の出隅部材を簡便に取り付けることができる。これにより、作業者によって施工時間や施工後の美観がまちまちになることが抑制される。
また、本発明では、下側の出隅部材の上端部の外面形状と相補的な内面形状のカバー板部が該上端部の外面側に配置され、上側の出隅部材の下端部の内面形状と相補的な外面形状の嵌入部が下端部の内面側に配置される。そのため、出隅用ジョイント部材と出隅部材との間から雨水等が壁体側に浸入することも充分に抑制される。
なお、本発明における出隅用ジョイント部材は、前記した出隅用ジョイント部材には限定されない。例えば、ストッパー部は、板状の部材には限定されず、例えば、カバー板部の内面から垂直に立ち上がる棒状の部材等であってもよい。また、嵌入部も板状の部材には限定されず、例えば、カバー板部の上端から上方に延出するように設けられた柱状の部材等であってもよい。
本発明における出隅用ジョイント部材は、当接板部を有しないものであってもよい。ただし、出隅用ジョイント部材を壁体の出隅により安定して取り付けられる点では、出隅用ジョイント部材1のように当接板部を備えるものが好ましい。
また、本発明における出隅用ジョイント部材は、本発明の効果を損なわない範囲で、出隅用ジョイント部材とともに使用する出隅部材の構成に応じて適宜構成を変更することができる。例えば、出隅部材の上端部の外面に凹凸が形成されている場合、カバー板部の内面には該凹凸に相補的な形状の凹凸が形成される。同様に、出隅部材の下端部の内面に凹凸が形成されている場合、嵌入部の外面には該凹凸に相補的な形状の凹凸が形成される。
1 出隅用ジョイント部材
10 カバー板部
12 ストッパー部
14 嵌入部
16 当接板部
100 出隅部材
100a 上端部
100b 下端部
200 壁体
210 出隅

Claims (4)

  1. 壁体における上下に延びる出隅に沿って、上下に連続して取り付けられる出隅部材の端部同士を接続する出隅用ジョイント部材であって、
    下側の出隅部材の上端部を覆うカバー板部と、
    前記カバー板部における前記壁体に向けられる内面から突出し、下側の出隅部材の上端が当接するストッパー部と、
    前記カバー板部の上端から上方に延出するように設けられ、上側の出隅部材の下端部の壁体側に嵌まり込む嵌入部と、を備え、
    前記カバー板部の内面の形状が下側の出隅部材の上端部の外面形状と相補的であり、前記嵌入部の外面の形状が上側の出隅部材の下端部の内面形状と相補的である、出隅用ジョイント部材。
  2. 前記ストッパー部が、前記カバー板部の内面から垂直に立ち上がる板状の部材である、請求項1に記載の出隅用ジョイント部材。
  3. 前記嵌入部が、前記カバー板部の上端から上方に延出するように設けられた板状の部材である、請求項1又は2に記載の出隅用ジョイント部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の出隅用ジョイント部材を用いた施工方法であって、
    出隅部材の上端部側に、前記カバー板部で該上端部が覆われるように出隅用ジョイント部材を装着し、該出隅部材を壁体の出隅に取り付ける工程と、
    前記出隅用ジョイント部材の前記嵌入部側に、別の出隅部材を、前記嵌入部が該別の出隅部材の下端部の壁体側に嵌まり込むように出隅に取り付ける工程と、を有する、出隅用ジョイント部材を用いた施工方法。
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