JP2017082423A - トリム部材、及び該トリム部材を用いた施工方法 - Google Patents

トリム部材、及び該トリム部材を用いた施工方法 Download PDF

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貴男 中村
宏之 桜井
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Abstract

【課題】長さが短くてもサイディング材の端部を容易に嵌め込んで壁体に固定でき、施工が簡便なトリム部材、及び該トリム部材を用いた施工方法を提供することを目的とする。【解決手段】平板部10と、平板部10の第1の面10a側に突出するように設けられ、平板部10が壁面から立ち上がるように壁体に固定される固定部14と、平板部10の第2の面10bから、固定部14が壁体に固定されたときに壁面から離間するように立ち上がる第1係止板部16a及び第2係止板部16bと、第1係止板部16a及び第2係止板部16bにおける一方の面の先端部から、平板部10に向かって折り返すように突出し、サイディング材の端部に形成された係合片と係合される第1係合部18a及び第2係合部18bと、を備える、トリム部材1。【選択図】図1

Description

本発明は、トリム部材、及び該トリム部材を用いた施工方法に関する。
建築物や構造物等の外壁には、外装化粧材としてサイディング材が取り付けられることが多い。サイディング材としては、耐久性に優れ、塩害による錆や、凍結と融解の繰り返しによるひび割れが生じ難く、撥水性や耐衝撃性にも優れており、また軽量で施工性も良好な点から、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂によって形成される合成樹脂系サイディング材が広く用いられている。
サイディング材を壁体に取り付ける場合、窓等の開口部周り、軒下部分、下り壁の上下の縁部分等において、サイディング材の端部を壁体に固定するためのトリム部材が用いられる。例えば、壁体に固定される帯状の固定板と、該固定板における壁体と反対側を向く面の上端部から垂直に張り出す張出片と、該張出片から垂下された係止片と、該係合片の先端部から前記張出片に向かって折り返すように突出する係止部とを備えるトリム部材が知られている(特許文献1)。
該トリム部材を用いた施工においては、例えば、まずトリム部材の固定板を壁体における窓等の開口部の上部や下部に合わせてビスやネジ等で固定する。また、開口部周りに取り付けるサイディング材に対し、開口部が位置する部分を予め切り抜く切断加工を行う。次いで、切断加工後のサイディング材における切欠部を形成した部分の上端部又は下端部を、壁体に固定されたトリム部材の固定板と係止片の間に挿入する。そして、該サイディング材の上端部又は下端部に形成された係止部とトリム部材の係止部とを係合させる。これにより、サイディング材の上端部又は下端部が壁体に固定される。
このような施工では、壁体に固定されたトリム部材の固定板はサイディング材で覆われる。そのため、壁体に固定する前にトリム部材をサイディング材の上端部又は下端部に取り付けた後に、トリム部材の固定板のみをビスやネジ等で固定することはできない。
ところで、サイディング材において開口部等が位置することが予定される部分を高精度に計算し、かつ高精度に切断加工するには高い技術が必要である。そのため、壁体に固定したトリム部材の位置に対して、取り付けようとする切断加工後のサイディング材の端部の位置がずれることがある。この場合、別のサイディング材で切断加工をやり直すか、又は一旦トリム部材を壁体から取り外し、トリム部材の位置を再調整して固定し直す必要が生じるため、作業が煩雑となる。また、取り扱い性を考慮するとトリム部材はできるだけ短いことが好ましい。しかし、トリム部材の長さを短くし、開口部周り等に複数のトリム部材を固定する方法を採用すると、それらトリム部材の1つ1つについて位置を調節する必要があるため、上記の位置ずれによる問題がさらに顕著になる。
特許第3507192号公報
本発明は、サイディング材の端部を容易に固定でき、施工が簡便なトリム部材、及び該トリム部材を用いた施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]壁体に取り付けられ、サイディング材の端部を固定するトリム部材であって、平板部と、前記平板部の第1の面側に突出するように設けられ、前記平板部が壁面から立ち上がるように壁体に固定される固定部と、前記平板部の第2の面から、前記固定部が壁体に固定されたときに壁面から離間するように立ち上がる係止板部と、前記係止板部における一方の面の先端部から、前記平板部に向かって折り返すように突出し、前記サイディング材の端部に形成された係合片と係合される係合部と、を備える、トリム部材。
[2]前記固定部が、筒状体を備え、ビス又はネジが前記筒状体の内部を通じて壁体まで挿入されて固定される固定部である、[1]に記載のトリム部材。
[3]壁体に取り付けられるベース部材、及び前記ベース部材に装着されるカバー部材を備え、サイディング材の端部を覆うように壁体に取り付けられる見切り部材と、請求項1又は2に記載のトリム部材とを用いた施工方法であって、前記ベース部材を壁体に取り付ける工程と、サイディング材の端部に前記トリム部材を装着する工程と、前記ベース部材の上から前記固定部を前記壁体に固定する工程と、前記カバー部材を前記ベース部材に装着し、前記カバー部材で前記トリム部材を隠す工程と、を有するトリム部材を用いた施工方法。
本発明のトリム部材は、サイディング材の端部を容易に固定でき、施工が簡便である。
本発明のトリム部材を用いた施工方法によれば、サイディング材の端部を容易に固定でき、施工が簡便である。
本発明のトリム部材の一例を示した斜視図である。 図1のトリム部材のA−A断面図である。 本発明の施工方法に用いる見切り部材の一例を示した斜視図である。 図3の見切り部材の長さ方向に垂直な方向の断面図である。 本発明の施工方法の一工程を示した断面図である。 サイディング材を加工する様子を示した図であって、図6(a)はサイディング材を全体的に示した斜視図であり、図6(b)はサイディング材の係合部を拡大した斜視図である。 サイディング材の上端部にトリム部材を取り付けた様子を示した斜視図である。 本発明の施工方法の一工程を示した断面図である。 本発明の施工方法の一工程を示した断面図である。 本発明の施工方法の他の例を示した断面図である。 本発明のトリム部材の他の例を示した図であり、図11(a)は斜視図であり、図11(b)はB−B断面図である。 本発明のトリム部材の他の例を示した断面図である。
[トリム部材]
本発明のトリム部材は、壁体に取り付けられた状態で、サイディング材の端部を固定する部材である。窓等の開口部周り、軒下部分、下り壁の上下の縁部分等において本発明のトリム部材を壁体に取り付けた状態で、サイディング材の端部に該トリム部材が装着されることで、サイディング材が壁体から予期せず外れることが抑制される。
本発明のトリム部材は、平板部と、固定部と、係止板部と、係合部とを備える。固定部は、平板部の第1の面側に突出するように設けられ、平板部が壁面から立ち上がった状態となるように壁体に固定される。係止板部は、平板部の第2の面に設けられ、固定部が壁体に固定されたときに壁面から離間するように立ち上がっている。係合部は、係止板部における一方の面の先端部から、平板部に向かって折り返すように突出して設けられている。係合部は、サイディング材の端部に形成された係合片と係合するようになっている。
本発明のトリム部材の一例を図1及び図2に基づいて説明する。
トリム部材1は、平板部10と、当接板部12と、固定部14と、第1係止板部16aと、第2係止板部16bと、第1係合部18aと、第2係合部18bとを備えている。
この例の平板部10は長方形状である。
本発明のトリム部材における平板部の形状は、長方形状には限定されない。例えば、正方形状等であってもよく、任意の部分に切り欠きや開口が形成されていてもよい。
平板部の幅及び長さは、適宜設定できる。
当接板部12は、平板部10の第2の面10bにおける幅方向の一方の端部から垂直に立ち上がるように設けられている。この例の当接板部12は、長方形状であり、平板部10の長さ方向の一方の端から他方の端まで形成されている。トリム部材1が壁体に固定される際には、当接板部12の外面が壁面に当接される。
当接板部の形状は、長方形状には限定されない。例えば、当接板部の形状は、正方形状等であってもよく、任意の部分に切り欠きや開口が形成されていてもよい。
当接板部の厚さ及び長さは、適宜設定できる。当接板部の高さは、後述する見切り部材のカバー部材によってトリム部材全体が目隠しできるように設定することが好ましい。
なお、本発明のトリム部材は、当接板部を備えないものであってもよい。ただし、壁体に固定したトリム部材がより安定になる点では、この例のような当接板部を備えることが好ましい。
固定部14は、平板部10の長さ方向に間隔を開けて2つ設けられている。
この例の2つの固定部14はいずれも、平板部10の第1の面10aから突出する基部14aと、基部14aの先端側に設けられた円筒状の筒状体14bとを備えている。このように、固定部14は、平板部10の第1の面10aから突出するように設けられている。
固定部14の筒状体14bは、平板部10における当接板部12側の端部、すなわち壁面側に配置される端部からその反対側の端部に向かう方向(幅方向)に延びるように設けられている。
固定部は、壁面から部分的に浮きにくくビスやネジ等によってより安定して固定でき、かつ強度に優れる点から、トリム部材1のように、筒状体を備えることが好ましい。筒状体の形状は、円筒状が好ましいが、四角筒状等であってもよい。
なお、本発明のトリム部材は、筒状体を有しない固定部を備えるものであってもよい。筒状体を有しない固定部としては、例えば、平板状の固定部等が挙げられる。
本発明のトリム部材が備える固定部の数は、2つには限定されず、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
固定部の大きさは、ビスやネジ等での固定の作業性や強度等を考慮して設定することができ、後述する見切り部材のカバー部材によってトリム部材全体が目隠しできるように設定することが好ましい。
この例の第1係止板部16a及び第2係止板部16bは、いずれも長方形状である。第1係止板部16aは、平板部10の幅方向において、第2の面10bにおける当接板部12と反対側の端部から垂直に立ち上がるように設けられている。第2係止板部16bは、平板部10の幅方向において、第2の面10bにおける当接板部12と第1係止板部16aとの間から垂直に立ち上がるように設けられている。第1係止板部16a及び第2係止板部16bは、平板部10の長さ方向の一方の端から他方の端まで形成されている。
このように、当接板部12、第1係止板部16a及び第2係止板部16bは、平板部10の長さ方向に平行して設けられている。
係止板部の形状は、長方形状には限定されない。例えば、係止板部の形状は、正方形状等であってもよく、任意の部分に切り欠きや開口が形成されていてもよい。係止板部の厚さ及び長さは、適宜設定できる。係止板部の高さは、後述する見切り部材のカバー部材によってトリム部材全体が目隠しできるように設定することが好ましい。
係止板部の数は、2つには限定されず、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
なお、係止板部は、平板部に対する垂直方向に対して傾斜して設けられていてもよい。
第1係合部18aは、第1係止板部16aにおける第2係止板部16b側の面の先端部から、平板部10に向かって折り返すように突出して設けられている。第1係合部18aは、第1係止板部16aにおける長さ方向の一方の端部から他方の端部まで形成されている。
第2係合部18bは、第2係止板部16bにおける当接板部12側の面の先端部から、平板部10に向かって折り返すように突出して設けられている。第2係合部18bは、第2係止板部16bにおける長さ方向の一方の端部から他方の端部まで形成されている。
係合部の長さ方向に垂直な方向に切断した断面形状は、この例では略台形状であるが、サイディング材に形成された係合片としっかりと係合できる範囲であれば、このような形状には限定されない。
本発明では、係止板部における係合部が形成された先端部からさらに延在する延在部が設けられていてもよい。
本発明のトリム部材における係止板部及び係合部の数は、2つには限定されず、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
トリム部材1は、ビス又はネジが固定部14における筒状体14bの内部を通じて壁体まで挿入されることで壁体に固定される。トリム部材1が壁体に固定された状態では、当接板部12が壁面に当接され、平板部10が壁面から垂直に立ち上がった状態となる。
また、トリム部材1においては、第1係止板部16aと第2係止板部16bとの間、又は第2係止板部16bと当接板部12との間にサイディング材の端部を嵌め込むことができる。そして、該サイディング材の端部に形成された係合片と第1係合部18a又は第2係合部18bとを係合させることで、サイディング材を固定することができる。
第2係止板部16bにおける第1係止板部16a側の面の先端側には、第2係止板部16bの長さ方向に沿って第1突条部20が形成されている。第1突条部20は、その先端部分が第1係止板部16aと第2係止板部16bの間に挿入されたサイディング材に接触するようになっている。第1突条部20により、第1係止板部16aと第2係止板部16bの間に挿入されたサイディング材が動きにくくなる。その結果、サイディング材の係合片と第1係合部18aとがより安定して係合できる。
第1突条部は、第2係止板部の長さ方向の一方の端部から他方の端部まで連続して形成されていてもよく、点状、破線状等、断続的に形成されていてもよい。また、第1突条部は、直線状であってもよく、波線状であってもよい。
第1突条部の長さ方向に垂直な断面形状は、この例では台形状である。なお、第1突条部の断面形状は、台形状には限定されず、例えば、半円形状、矩形状等であってもよい。
第2係止板部に形成される第1突条部の数は、この例では1つであるが、2つ以上であってもよい。
当接板部12における第2係止板部16b側の面の先端側には、当接板部12の長さ方向に沿って第2突条部22が形成されている。第2突条部22は、その先端部分が当接板部12と第2係止板部16bの間に挿入されたサイディング材に接触するようになっている。第2突条部22により、当接板部12と第2係止板部16bの間に挿入されたサイディング材が動きにくくなる。その結果、サイディング材の係合片と第2係合部18bとがより安定して係合できる。
第2突条部は、当接板部の長さ方向の一方の端部から他方の端部まで連続して形成されていてもよく、点状、破線状等、断続的に形成されていてもよい。また、第2突条部は、直線状であってもよく、波線状であってもよい。
第2突条部の長さ方向に垂直な断面形状は、この例では台形状である。なお、第2突条部の断面形状は、台形状には限定されず、例えば、半円形状、矩形状等であってもよい。
当接板部に形成される第2突条部の数は、この例では1つであるが、2つ以上であってもよい。
本発明のトリム部材は、トリム部材1のように、平板部における第2の面に、当接板部、第2係止板部及び第1係止板部がこの順に平行して設けられた態様が好ましい。該態様では、後述のように、サイディング材の切断加工によって該サイディング材の端部と壁面との距離が変化する場合にも容易に対応できる。具体的には、サイディング材の端部と壁面との距離が近い場合は、壁面から近い当接板部と第2係止板部との間にサイディング材の端部を挿入し、サイディング材の係合片と第2係合部とを係合させることができる。また、サイディング材の端部と壁面との距離が遠い場合は、壁面から遠い第2係止板部と第1係止板部との間にサイディング材の端部を挿入し、サイディング材の係合片と第1係合部とを係合させることができる。
トリム部材を形成する材料としては、特に限定されず、サイディング材を壁体に取り付ける際に用いられる部材に用いられる公知の材料を採用できる。トリム部材を形成する材料の具体例としては、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、アクリロニトリル・エチレンプロピレン系ゴム・スチレン(AES)樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン(AAS)樹脂等のアクリル系樹脂等が挙げられる。なかでも、加工性に優れ、自己消火性があり、強度が高く、低コストな点から、塩化ビニル樹脂が好ましい。
トリム部材を形成する樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
トリム部材には、必要に応じて、充填剤、強化材、顔料、加工助剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等の添加剤が配合されてもよい。
本発明のトリム部材の製造方法は、特に限定されず、例えば、射出成形が挙げられる。
以上説明した本発明のトリム部材においては、平板部の第1の面側に固定部が設けられ、第2の面側に係止板部及び係合部が設けられている。すなわち、平板部におけるサイディング材の端部が嵌め込まれる側と反対側に、壁体に固定される固定部が設けられている。そのため、固定部を壁体に固定する前のトリム部材をサイディング材の端部に装着した状態でも、固定部はサイディング材で覆われない。そのため、トリム部材をサイディング材の端部に装着した後に、トリム部材の固定部を壁体に固定することができる。
この順序で施工すれば、予め壁体に固定したトリム部材の位置に対して、切断加工したサイディング材の端部の位置がずれることを防止できる。そのため、別のサイディング材で切断加工をやり直したり、一旦トリム部材を壁体から取り外して固定位置を再調整し直したりする必要がなくなる。また、壁体に固定するトリム部材の位置と、サイディング材の端部の位置とを別々に高精度に制御する必要がなくなる。これらのことから、本発明のトリム部材を用いることで、施工が簡便になる。
このような効果は、取り扱い性の点からトリム部材の長さを短くしたときに特に顕著である。すなわち、短いトリム部材を複数使用して1つのサイディング材の端部を固定する場合でも、それらトリム部材の1つ1つについて壁体での固定位置を厳密に制御しなくてもよいため、非常に簡便に施工が行える。
なお、本発明のトリム部材は、前記したトリム部材1には限定されない。
例えば、本発明のトリム部材は、図11に例示したトリム部材2であってもよい。図11(a)及び図11(b)における図1及び図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
トリム部材2は、第1係止板部16a、第2係止板部16b及び当接板部12の先端側にそれらを貫通する貫通孔24a,24b,24cが形成されている以外は、トリム部材1と同じである。
トリム部材2では、トリム部材1と同様に、第1係止板部16aと第2係止板部16bの間、又は第2係止板部16bと当接板部12の間にサイディング材の端部を嵌め込み、サイディング材の係合片と第1係合部18a又は第2係合部18bとを係合して壁体に固定することができる。さらに、この状態で、貫通孔24a,24b,24cの部分にビスやネジ等を、サイディング材を貫通させて壁体まで挿入することで、サイディング材をよりしっかりと固定することができる。
また、本発明のトリム部材は、図12に例示したトリム部材3であってもよい。図12における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
トリム部材3は、固定部14の代わりに固定部14Aを備える以外は、トリム部材1と同じである。固定部14Aは、平板状の部材であり、平板部10の第1の面10aにおける当接板部12の反対側から立ち上がるように設けられている。固定部14Aを貫通するようにビスやネジ等を壁体まで挿入することで、トリム部材3を壁体に固定することができる。固定部14Aには、ビスやネジ等を挿入するための貫通孔が形成されていてもよい。
トリム部材3のように、平板状の固定部を備えるトリム部材とする場合、該固定部の壁体に固定された状態において、該固定部の壁体側の面が壁面に当接するようにすることが好ましい。これにより、より安定してトリム部材を壁体に固定することができる。
平板状の固定部の形状は、特に限定されず、例えば、矩形状、三角形状等が挙げられる。
[トリム部材を用いた施工方法]
本発明の施工方法は、壁体に取り付けられるベース部材、及び該ベース部材に装着されるカバー部材を備える見切り部材と、本発明のトリム部材を用いてサイディング材を壁体に取り付ける方法である。
見切り部材の一例について図3及び図4に基づいて説明する。
見切り部材4は、図3及び図4に示すように、壁体に取り付けられるベース部材30と、ベース部材30に装着されるカバー部材32と、を備えている。
ベース部材30は、帯状のベース基板部34と、ベース基板部34におけるカバー部材32との対向面34aの第1の側端34b側で並んで立ち上がるように設けられた第1の突条部36及び第2の突条部38と、第1の突条部36における第2の突条部38との対向面36aの先端側から突出するように設けられた2つのベース側折り返し部40,40と、を備えている。
ベース基板部34における第1の突条部36と第2の側端34cの間には、ベース部材30を壁体に取り付けるための複数の取付孔50がベース基板部34の長手方向に沿って形成されている。
第1の突条部36と第2の突条部38は、板状であり、ベース基板部34における第1の側端34b側に偏在している。また、第2の突条部38が、第1の突条部36におけるサイディング材の端部が配置される側と反対側、すなわち第1の突条部36よりもベース基板部34の第1の側端34b側に位置している。第1の突条部36及び第2の突条部38は、この例ではベース基板部34の対向面34aから垂直に立ち上がるように並行して設けられている。
ベース側折り返し部40,40は、第1の突条部36の対向面36aの先端側に、第1の突条部36の長手方向に沿って並行に連続して設けられている。各々のベース側折り返し部40は、板状の部材であり、第1の突条部36の対向面36aから突出し、ベース基板部34に向かって傾斜して折り返すように設けられている。
ベース部材30の第1の突条部36における、ベース側折り返し部40,40よりもベース基板部34側には、対向面36aから垂直に立ち上がる板状の押さえ突条部52が形成されている。ベース部材30の第2の突条部38における、第1の突条部36との対向面38aの先端側には、第2の突条部38の長手方向に沿って押さえ突条部54が形成されている。押さえ突条部52,54は、ベース部材30の長手方向に沿って形成されている。
カバー部材32は、帯状のカバー基板部42と、カバー基板部42におけるベース部材30との対向面42aの第1の側端42b側で立ち上がるように設けられた板状のカバー側挿入部44と、カバー側挿入部44におけるベース側折り返し部40と対向する側の側面44aから突出するように設けられた2つのカバー側折り返し部46,46と、カバー側挿入部44におけるカバー側折り返し部46,46が設けられた側と反対側に設けられた被覆部48と、を備えている。
カバー側挿入部44は、カバー基板部42における第1の側端42b側に偏在している。
カバー側折り返し部46,46は、カバー側挿入部44における第1の突条部36と対向する側面44aに形成されている。カバー側折り返し部46,46は、板状であり、カバー側挿入部44の長手方向に沿って並行に連続して設けられている。各々のカバー側折り返し部46は、板状の部材であり、カバー側挿入部44の側面44aから突出し、カバー基板部42に向かって傾斜して折り返すように設けられている。
被覆部48は、カバー側挿入部44のカバー基板部42側における、サイディング材が配置される側と反対側から垂直に突出し、途中でカバー基板部42から遠ざかる方向に直角に屈曲している。
見切り部材4においては、ベース部材30にカバー部材32が装着される際に、第1の突条部36と第2の突条部38の間に、カバー部材32のカバー側挿入部44が挿入される。また、カバー側挿入部44と被覆部48の間にベース部材30の第2の突条部38が挿入される。第1の突条部36と第2の突条部38の間にカバー部材32のカバー側挿入部44を挿入した際には、ベース側折り返し部40,40とカバー側折り返し部46,46とが係合する。第1の突条部36と第2の突条部38の間に挿入されたカバー側挿入部44には、押さえ突条部52,54の先端部分が接触する。これにより、カバー側挿入部44が動きにくくなり、ベース部材30に装着されたカバー部材32がより安定になる。
見切り部材を形成する材料としては、見切り部材に用いられる公知の材質を採用でき、例えば、トリム部材を形成する材料として挙げたものと同じものが挙げられる。見切り部材には、必要に応じて、充填剤、強化材、顔料、加工助剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等の添加剤が配合してもよい。
見切り部材の製造方法は、特に限定されず、例えば、押出成形が挙げられる。
本発明の施工方法は、以下の工程(a)〜(d)を有する。
(a)見切り部材のベース部材を壁体に取り付ける工程。
(b)サイディング材の端部に前記トリム部材を装着する工程。
(c)ベース部材の上からトリム部材の固定部を壁体に固定する工程。
(d)カバー部材をベース部材に装着し、カバー部材でトリム部材を隠す工程。
以下、本発明の施工方法の一例として、トリム部材1と見切り部材4を用いる方法について説明する。
(工程(a))
例えば、図5に示すように、サイディング材を取り付ける壁体100における窓枠等の開口部110の下部に沿うようにベース部材30を配置し、取付孔50を利用してビス200を用いてベース基板部34を固定する。このとき、第1の突条部36及び第2の突条部38が開口部110側となるようにベース部材30を配置する。
(工程(b))
図6(a)及び図6(b)に示すように、切断加工により、開口部110が嵌まる切欠部310が形成されたサイディング材300を用いる。このサイディング材300の切欠部310が形成された部分の上端部320には、係合片330を形成しておく。係合片330は、例えば、サイディング材300の上端部320に下に凸のU字状の切込みを形成し、その内側の部分を表面側に押し出すことで、任意の位置に自在に形成できる。
サイディング材300の上端部320をトリム部材1における第1係止板部16aと第2係止板部16bの間に挿入し、サイディング材300の係合片330とトリム部材1の第1係合部18aとを係合させる。これにより、図7に示すように、サイディング材300の上端部320をトリム部材1に取り付けることができる。
(工程(c))
図8に示すように、ベース部材30上に、当接板部12を壁体100側にしてトリム部材1を配置する。そして、固定部14の筒状体14bを通じてビス210を壁体100まで挿入し、ベース部材30の上からトリム部材1を壁体100に固定する。これにより、サイディング材300の上端部320が壁体100に固定される。
サイディング材300における第1係止板部16aと第2係止板部16bの間に挿入された部分には、第1突条部20の先端部分が接している。これにより、第1係止板部16aと第2係止板部16bの間に挿入されたサイディング材300が動きにくくなり、係合片330と第1係合部18aとの係合がより安定になる。
(工程(d))
図9に示すように、カバー部材32のカバー側挿入部44がベース部材30の第1の突条部36と第2の突条部38の間に挿入されるように、カバー部材32をベース部材30に向かって押し込む。そして、カバー部材32のカバー側折り返し部46,46とベース部材30のベース側折り返し部40,40とを係合させ、カバー部材32をベース部材30に装着する。このとき、カバー部材32におけるカバー基板部42によって、トリム部材1が覆われて目隠しされる。
以上のように、トリム部材1と見切り部材4を用いて、開口部110の下部においてサイディング材300の上端部320を固定することができる。
なお、サイディング材300のように、縦方向に切断したときの断面形状が波打った形状のサイディング材においては、切欠部を形成する位置によって、切欠部を形成した部分の上端部と壁面との距離が変化する。
例えば、図8に示すように、サイディング材300においては、切欠部310が形成された部分の上端部320が段差部分340に近いと、サイディング材300の上端部320が壁面100aから遠くなる。この場合には、上記のように、サイディング材300の上端部320をトリム部材1における第1係止板部16aと第2係止板部16bの間に挿入し、サイディング材300の係合片330とトリム部材1の第1係合部18aとを係合させればよい。
一方、切欠部310が形成された部分の上端部320が段差部分340から遠い場合、図10に示すように、サイディング材300の上端部320は壁面100aに近くなる。この場合には、サイディング材300の上端部320をトリム部材1における当接板部12と第2係止板部16bの間に挿入し、サイディング材300の係合片330とトリム部材1の第2係合部18bとを係合させればよい。
なお、開口部の上部等において、サイディング材の下端部を壁体に固定する場合は、上記した施工方法を上下逆転させて実施すればよい。
また、本発明では、例えば、開口部の側部に沿ってトリム部材を取り付け、サイディング材の側端部を壁体に固定してもよい。この場合には、例えば、上記した施工方法において、トリム部材を開口部の側部に沿って取り付ける状態を右回り又は左回りに90度回転させ、かつ該トリム部材にサイディング材の側端部を嵌め込んで係合させるようにすればよい。
以上説明したように、本発明のトリム部材を用いた施工方法では、トリム部材を壁体に固定する前に、予めサイディング材の端部をトリム部材に装着しても、そのまま固定部を利用してトリム部材を壁体に容易に固定することができる。このように、予めサイディング材の端部をトリム部材に装着しておけば、壁体におけるトリム部材の固定位置と、サイディング材の端部の位置とを別々に高精度に制御する必要がないため、簡便に施工できる。特に、取り扱い性の点から長さを短くしたトリム部材を複数使用して1つのサイディング材の端部を固定する場合でも、それらトリム部材の1つ1つについて壁体での固定位置を厳密に制御しなくてもよいため、簡便に施工が行える。
なお、本発明のトリム部材を用いた施工方法は、上記した方法には限定されない。例えば、トリム部材1以外の本発明のトリム部材を用いた施工方法であってもよい。また、見切り部材4以外のセパレートタイプの見切り部材を用いた施工方法であってもよい。
また、場合によっては、工程(c)の後に工程(b)を行う方法としてもよい。
1〜3 トリム部材
10 平板部
12 当接板部
14 固定部
16a 第1係止板部
16b 第2係止板部
18a 第1係合部
18b 第2係合部
4 見切り部材
30 ベース部材
32 カバー部材
100 壁体
100a 壁面
110 開口部
300 サイディング材
310 切欠部
320 上端部
330 係合片

Claims (3)

  1. 壁体に取り付けられ、サイディング材の端部を固定するトリム部材であって、
    平板部と、
    前記平板部の第1の面側に突出するように設けられ、前記平板部が壁面から立ち上がるように壁体に固定される固定部と、
    前記平板部の第2の面から、前記固定部が壁体に固定されたときに壁面から離間するように立ち上がる係止板部と、
    前記係止板部における一方の面の先端部から、前記平板部に向かって折り返すように突出し、前記サイディング材の端部に形成された係合片と係合される係合部と、を備える、トリム部材。
  2. 前記固定部が、筒状体を備え、ビス又はネジが前記筒状体の内部を通じて壁体まで挿入されて固定される固定部である、請求項1に記載のトリム部材。
  3. 壁体に取り付けられるベース部材、及び前記ベース部材に装着されるカバー部材を備え、サイディング材の端部を覆うように壁体に取り付けられる見切り部材と、請求項1又は2に記載のトリム部材とを用いた施工方法であって、
    前記ベース部材を壁体に取り付ける工程と、
    サイディング材の端部に前記トリム部材を装着する工程と、
    前記ベース部材の上から前記固定部を前記壁体に固定する工程と、
    前記カバー部材を前記ベース部材に装着し、前記カバー部材で前記トリム部材を隠す工程と、を有するトリム部材を用いた施工方法。
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