JP7205855B2 - カラーシャンプー組成物 - Google Patents

カラーシャンプー組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7205855B2
JP7205855B2 JP2018116379A JP2018116379A JP7205855B2 JP 7205855 B2 JP7205855 B2 JP 7205855B2 JP 2018116379 A JP2018116379 A JP 2018116379A JP 2018116379 A JP2018116379 A JP 2018116379A JP 7205855 B2 JP7205855 B2 JP 7205855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
shampoo composition
color shampoo
color
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018116379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019218295A (ja
Inventor
藍 福村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dariya Co Ltd
Original Assignee
Dariya Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dariya Co Ltd filed Critical Dariya Co Ltd
Priority to JP2018116379A priority Critical patent/JP7205855B2/ja
Publication of JP2019218295A publication Critical patent/JP2019218295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7205855B2 publication Critical patent/JP7205855B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、カラーシャンプー組成物に関するものである。
染毛用組成物は、酸化染料などを用いる永久染毛剤、直接染料などを用いる半永久染毛料、顔料などを用い一時的に着色する一時着色料に大別される。例えば、永久染毛剤には、酸化染毛剤や非酸化染毛剤など、半永久染毛料には、ヘアマニキュア、カラートリートメントおよびカラーシャンプーなど、一時着色料にはカラーワックスやカラースプレーなどが主に挙げられる。
これらのうち、永久染毛剤の一種である酸化染毛剤は、酸化染料とともに一般にアンモニアなどのアルカリ剤と過酸化水素などの酸化剤が用いられるため、半永久染毛料と比べ、染毛性は高くなる一方で、使用時にアルカリ剤から生じる不快臭から、使用者が不快な思いをすることがあり、さらに酸化剤が毛髪に損傷を与えることがある。また、一時着色料は一般に、顔料を毛髪に付着させる目的で樹脂を用いるため、毛髪にごわつきを与えるものが多い。
このため、使用時に不快な思いをしなくてもよく、毛髪に損傷を与えることなく、日常の洗髪操作で手軽に毛髪の色調を変化させることのできる、半永久染毛料の一種であるカラーシャンプーの需要が市場で高くなっている。
カラーシャンプーとは、洗浄剤として単に毛髪や頭皮の汚れを除去するという機能だけではなく、反復使用することで、直接染料と呼ばれる塩基性染料やHC染料を毛髪内部に徐々に吸着させることにより毛髪を染毛し、段階的に毛髪の色調を変化させる半永久染毛料の一種である。
カラーシャンプーは毛髪の染毛と洗浄を一度に行うことができ、日常の洗髪操作の中で、徐々に毛髪の色調を変化させることが可能である。特に、白髪やブリーチ処理を行った明るい毛髪に対してほのかに色調を変化させることが可能であり、白髪と黒髪を自然になじませる効果などを得ることができる。さらに、酸化染毛剤やカラートリートメントなどによって染毛した髪が日々の洗髪操作等で褪色することに対して、髪色を補い、美しい髪色を維持する効果がある。
従来より、良好な染毛効果、洗浄性、洗髪時のきしみがなく髪の感触が良好となるカラーシャンプー組成物を提供することを目的として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤および塩基性染料を含有するカラーシャンプー組成物が提案されている(特許文献1)。
特開平8-119838号公報
しかしながら、特許文献1におけるカラーシャンプー組成物では、ノニオン性界面活性剤を主要な界面活性剤として多量に用いているため、界面活性剤のイオン性が塩基性染料やHC染料に直接影響せず良好な染毛力が得られる一方で、手や皮膚への染着が生じることがあり、さらに、ノニオン性界面活性剤特有の強い脱脂力から生じる洗い流し時の毛髪のきしみ感や、泡立ち不足が生じることがあった。また、同様にノニオン界面活性剤特有の強い脱脂力から、仕上がりの手ざわりを損なうことがあった。
このことから、泡立ちや洗浄力および染毛性に優れる一方で、手や皮膚への染着が少なく、さらには洗い流し時のきしみがなく、仕上がりの手ざわりがよいカラーシャンプー組成物のさらなる開発が求められていた。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種以上、(B)両性界面活性剤、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤、(D)カチオン化多糖類、(E)カチオン化ポリマーを含有し、pHが5.5~7.5の範囲であることを特徴とするカラーシャンプー組成物を提供することにより、泡立ちや洗浄力および染毛性に優れる一方で、手や皮膚への染着が少なく、さらには洗い流し時のきしみがなく、仕上がりの手ざわりがよいカラーシャンプー組成物を提供できることによって本発明を完成することに至った。
本発明によれば、日常の洗髪操作において、良好な泡立ちや洗浄力を得られ、洗い流し時のきしみがなく、仕上がりの良好な手ざわりが得られる一方で、手や皮膚の染着を気にすることなく毛髪の色調を徐々に変化させたり、白髪を徐々に目立たなくすることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上を含有する。これにより、明るい毛髪または白髪の色調を徐々に変化させることができる。
本発明で用いられる(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上のうち塩基性染料としては、特に限定されないが、赤色213号、赤色214号、塩基性青7、塩基性青9、塩基性青26、塩基性青75、塩基性青99、塩基性赤2、塩基性赤22、塩基性赤51、塩基性赤76、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性紫2、塩基性紫3、塩基性紫4、塩基性紫14などが挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
本発明で用いられる(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上のうちのHC染料としては、特に限定されないが、HC青2、HC青8、HC赤1、HC赤3、HC赤7、HC赤11、HC赤13、HC青15、HC青18、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC黄9、HC黄11、HC黄13、HC橙1、HC橙2、HC紫1、HC紫2、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノ-ルなどが挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(B)両性界面活性剤を含有する。これにより、染毛性を高く維持することができ、なおかつ起泡性や泡質を向上させる効果がある。
本発明で用いられる(B)両性界面活性剤としては、特に限定されないが、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、カルボキシベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、アミノカルボン酸塩型両性界面活性剤、アミドアミン型両性界面活性剤などが挙げられる。(B)両性界面活性剤のうち、幅広いpHで泡立ちが良く、洗髪時の指通りやすすぎ時の指通りが良い点で、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤およびイミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤が好ましい。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
本発明に用いる(B)両性界面活性剤はカラーシャンプー組成物に含有されていればよい。好ましくは5.0~20.0質量%、より好ましくは5.0~15.0質量%、最も好ましくは5.0~10.0質量%がよい。(B)両性界面活性剤の含有量が5.0質量%未満の場合、洗浄性が低下する恐れがある。(B)両性界面活性剤の含有量が20.0質量%を超える場合、染着性が高くなりすぎ、手や皮膚が濃く染着してしまう恐れがある。
本発明におけるカラーシャンプー組成物は、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤を含有する。通常、一般的な洗浄を目的としたシャンプー組成物は、頭皮や毛髪の汚れを除去するためアニオン性界面活性剤を含有する。この際、泡立ちがよく、頭皮や毛髪における汚れを除去し、余分な油分を洗浄しながら毛髪の保湿性を維持する目的で様々な種類のアニオン性界面活性剤が用いられるが、カラーシャンプー組成物にアニオン界面活性剤を用いた場合、染毛性が低下し、良好な染毛効果が得られないという問題があった。しかしながら、カラーシャンプー組成物に(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤を含有することにより、泡立ちがよく、頭皮や毛髪における汚れを除去し、余分な油分を洗浄しながら毛髪の保湿性を維持し、さらに良好な染毛性を得る効果がある。
本発明で用いられる(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、炭素数10~18のアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましく、特に1分子あたりエチレンオキサイドが1~4個付加され、炭素数12~14のアルキルエーテル硫酸エステル塩がより好ましい。これにより、泡立ちがよく、頭皮や毛髪における汚れの除去能を保ちながら、毛髪の保湿性を維持し、さらに良好な染毛性を得る特筆すべき効果がある。
本発明に用いる(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤はカラーシャンプー組成物に含有されていればよい。好ましくは0.5~7.0質量%がよい。これにより、洗浄性を維持しつつ、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤と(D)カチオン化多糖類からなる複合塩が毛髪表面に皮膜を形成し、洗い流し時の毛髪のきしみを抑えることができる。(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の含有量が0.5質量%未満の場合、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤と(D)カチオン化多糖類からなる複合塩が形成されにくく、洗い流し時にきしみが生じる恐れがある。一方、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の含有量が7.0質量%を超える場合、洗浄性が高くなりすぎることで過剰な脱脂が起こる場合があり、洗い流し時にきしみが生じる恐れがある。
本発明によるカラーシャンプー組成物における(B)両性界面活性剤および(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤を組み合わせることにより、特に良好な染毛性、泡立ちと洗浄性を維持しつつ、毛髪や頭皮の保湿性を維持する効果がある。このとき、含有量の質量比(B)/(C)は、1.0~14.0がよい。カラーシャンプー組成物における含有量の質量比(B)/(C)が1.0未満の場合、良好な染毛性、泡立ちと洗浄性を維持しつつ、毛髪や頭皮の保湿性を維持する効果が低下する恐れがある。一方、カラーシャンプー組成物における含有量の質量比(B)/(C)が14.0を超える場合、染着性が高くなりすぎ、手や皮膚が濃く染着してしまう恐れがある。
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(D)カチオン化多糖類を含有する。(D)カチオン化多糖類、(B)両性界面活性剤および、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の3成分が相互作用することにより、洗髪時およびすすぎ時の指通りを良くする効果がある。
本発明の(D)カチオン化多糖類は特に限定されないが、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カエサルピニアスピノサヒドロキシトリモニウムクロリド、コロハヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、カチオン化デンプンなどが挙げられ、これらは1種以上を選択して含有されてもよい。(D)カチオン化多糖類の中でも、すすぎ時の指通りが特に優れる点で、カチオン化セルロースを含有することが好ましい。
本発明に用いる(D)カチオン化多糖類はカラーシャンプー組成物に含有されていればよい。好ましくは0.1質量%~1.0質量%、最も好ましくは0.3質量%~0.7質量%がよい。(D)カチオン化多糖類が0.1質量%未満の場合、洗い流し時にきしみが生じる恐れがある。(D)カチオン性多糖類が1.0質量%を超える場合、乾燥後にごわつきが生じる恐れがある。
本発明によるカラーシャンプー組成物は、(E)カチオン化ポリマーを含有する。一般的な洗浄を目的としたシャンプー組成物には洗髪時およびすすぎ時の良好な指通りを得るために(E)カチオン化ポリマーを含有することが知られている。しかしながら、従来のカラーシャンプー組成物に(E)カチオン化ポリマーを含有した場合、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種以上と(E)カチオン化ポリマーが相互作用し、染毛性の低下や染料の析出が生じる場合があり、両者を含有することは困難であった。しかしながら、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種以上および(B)両性界面活性剤、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤、(E)カチオン化ポリマーとを併用することにより、染毛性の低下や染料の析出がなく、さらに、洗髪時およびすすぎ時の指通りを特に優れたものとする効果がある。
本発明の(E)カチオン化ポリマーは特に限定されないが、ポリ塩化ジメチルジメチレンピロリジニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、アクリル酸・塩化ジメチルアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体などが挙げられ、これらは1種以上を選択して含有されてもよい。(E)カチオン化ポリマーの中でも、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤との相溶性が特に優れる点で、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体を含有することが好ましい。
本発明によるカラーシャンプー組成物のpHは、20℃条件下で5.5~7.5である。好ましくは6.0~7.0がよい。これにより、毛髪に対する良好な染毛性と手や皮膚に対する染着性を低減させることができる。カラーシャンプー組成物のpHが5.5未満の場合、毛髪に対する染毛性が低下し、一方、pHが7.5を超える場合、手や皮膚に対する染着性が高くなりすぎ、手や皮膚が濃く染着してしまう。
本発明によるカラーシャンプー組成物は、さらに(F)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含有すことができる。これにより、さらなる洗い流し時のきしみの抑制と良好な染毛性を付与することができる。
本発明によるカラーシャンプー組成物の粘度は、使用性の観点から、20℃条件下で1,500~30,000mPa・sの範囲が好ましい。カラーシャンプー組成物の粘度が1,500mPa・s未満の場合、容器から吐出した際に垂れ落ちが生じ、身体や周囲を汚染する恐れがある。一方、粘度が30,000mPa・sを超える場合、毛髪へのなじみが悪くなり、速泡性を損なう恐れがある。
本発明によるカラーシャンプー組成物の粘度は、サンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃で24時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)を使用し、粘度が1,500~10,000mPa・s未満の場合、M3号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定する。粘度が10,000mPa・s以上の場合はM4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定する。
本発明のカラーシャンプー組成物には、上記必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料一般に使用される成分を配合することができる。例えば、油性成分、上記以外の界面活性剤、紫外線吸収剤、糖類、酸化防止剤、防腐剤、美容成分、香料などを用いることができ、これらは1種または2種以上含有してもよい。
本発明によるカラーシャンプー組成物は、明るい色調の毛髪や白髪への使用が有用である。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本明細書に示す評価試験において、カラーシャンプー組成物に含まれる成分およびその含有量を種々変更しながら実施した。各成分の含有量を示す単位はすべて質量%であり、これを常法にて調製した。
(官能評価)
各実施例1~32および各比較例1~7の試料について、「洗い流し時のきしみ」、「手への染着」、「染毛性」および「仕上がりの手ざわり」を評価項目として、10名のパネラーによる官能評価を行なった。
<洗い流し時のきしみ>
ウィッグ(株式会社ビューラックス製:No.775N)を水で十分に濡らし、カラーシャンプー組成物5gをなじませ泡立てた後に洗い流す工程を1回とし、この工程を5回繰り返した。この際の毛髪のきしみ感について、下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を四捨五入した値を評価点とした。
5点:非常に良好
4点:良好
3点:やや良好
2点:やや不良
1点:不良
<手への染着>
ウィッグ(株式会社ビューラックス製:No.775N)を水で十分に濡らし、カラーシャンプー組成物5gをなじませ泡立てた後に洗い流した際の手肌への染着について、下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を四捨五入した値を評価点とした。
5点:手への染まりが全く残らない。
4点:手への染まりがほぼわからない程度に残る。
3点:手への染まりが僅かに残るが許容できる程度。
2点:手への染まりが明らかに残る。
1点:手への染まりが濃くはっきりと残る。
<染毛性>
水で10%に希釈したカラーシャンプー組成物を25℃条件下で、人毛毛束(株式会社ビューラックス社製「1g、10cm白髪100%毛束BM-W-A」)に1gを泡立てながら均一に塗布し、5分放置後、水にてすすぎ、毛束を乾燥した際の染毛性について、下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を四捨五入した値を評価点とした。
5点:非常に良好
4点:良好
3点:やや良好
2点:やや不良
1点:不良
<仕上がりの手ざわり>
ウィッグ(株式会社ビューラックス製:No.775N)を水で十分に濡らし、カラーシャンプー組成物5gをなじませ泡立てた後に洗い流す工程を1回とし、この工程を5回繰り返した。その後、ドライヤーでウィッグを乾燥させた際の毛髪の仕上がりの手ざわりについて、下記の5段階の評価尺度にて評価し、10名のパネラーの平均点を四捨五入した値を評価点とした。
5点:非常に良好
4点:良好
3点:やや良好
2点:やや不良
1点:不良
Figure 0007205855000001
(実施例1~9)
実施例1~9では(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
実施例1~9の結果から、(A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種類以上および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
Figure 0007205855000002
(実施例10~19)
実施例10~19では(B)両性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
実施例10~19の結果から、(B)両性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例10~19の結果から、(B)両性界面活性剤の含有量は、好ましくは5.0~20.0質量%、より好ましくは5.0~15.0質量%、最も好ましくは5.0~10.0質量%がよいことが分かる。
(比較例1)
比較例1では(B)両性界面活性剤を含有しないカラーシャンプー組成物について評価した。この結果、(B)両性界面活性剤を含有しないカラーシャンプー組成物は良好な結果は得られなかった。
Figure 0007205855000003
(実施例20~21)
実施例11および実施例20~21では(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
実施例11および実施例20~21の結果から、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例11および実施例20~21の結果から、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5~7.0質量%が良いことが分かる。
実施例10~21より、(B)両性界面活性剤および(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤における含有量の質量比(B)/(C)は、好ましくは1.0~14.0が良いことが分かる。
(比較例2)
比較例2では(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤を含有しないカラーシャンプー組成物について評価した。この結果、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤を含有しないカラーシャンプー組成物は良好な結果は得られなかった。
(比較例3)
比較例3では(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤を含有せず、アニオン性界面活性剤の1種であるラウリル硫酸Naを含有するカラーシャンプー組成物について評価した。この結果、(C)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤を含有せず、アニオン性界面活性剤の1種であるラウリル硫酸Naを含有するカラーシャンプー組成物は良好な結果は得られなかった。
Figure 0007205855000004
(実施例22~23)
実施例11および実施例22~23では(D)カチオン化多糖類の含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
実施例11および実施例22~23の結果から、(D)カチオン化多糖類の含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
(比較例4)
比較例4では(D)カチオン化多糖類を含有しないカラーシャンプー組成物について評価した。この結果、(D)カチオン化多糖類を含有しないカラーシャンプー組成物は良好な結果は得られなかった。
Figure 0007205855000005
(実施例24~25)
実施例11および実施例24~25では(E)カチオン化ポリマーの含有量を様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
実施例11および実施例24~25の結果から、(E)カチオン化ポリマーの含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。
(比較例5)
比較例5では(E)カチオン化ポリマーを含有しないカラーシャンプー組成物について評価した。この結果、(E)カチオン化ポリマーを含有しないカラーシャンプー組成物は良好な結果は得られなかった。
Figure 0007205855000006
(実施例26~29)
実施例11および実施例26~29ではpHを様々に代えたカラーシャンプー組成物に関して評価した。
実施例11および実施例26~29の結果からpHを様々に代えたとしても良好な結果が得られた。また、実施例26~29の結果から、pHが5.5~7.5の範囲となるのがよいことが分かる。
(実施例30)
実施例30では(F)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含有しないカラーシャンプー組成物に関して評価した。
実施例11および実施例30の結果から、(F)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含有したカラーシャンプー組成物でより良好な結果となることが分かる。
(比較例6)
比較例6ではpHが5.5未満となるカラーシャンプー組成物について評価した。この結果、pHが5.5未満となるカラーシャンプー組成物では良好な結果が得られなかった。
(比較例7)
比較例7ではpHが7.5より高いカラーシャンプー組成物について評価した。この結果、pHが7.5より高くなるカラーシャンプー組成物では良好な結果が得られなかった。
(実施例31)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青99 0.14
(A)塩基性茶16 0.06
(B)ラウラミドプロピルベタイン 6.00
(B)ラウロアンホ酢酸Na 1.74
(C)(C12,13)パレス-3硫酸Na 2.80
(D)ポリクオタニウム-10 0.50
(E)ポリクオタニウム-7 ※1 0.50
(F)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.12
ラウロイルメチルアラニンNa 1.50
コカミドDEA 0.90
ジステアリン酸PEG-150 0.90
BG 1.20
EDTA-2Na 0.30
安息香酸Na 0.30
フェノキシエタノール 0.20
加水分解シルク ※2 0.01
メマツヨイグサ種子エキス ※3 0.01
サクシニルアテロコラーゲン ※4 0.01
アルガニアスピノサ核油 0.01
リン酸Na 0.65
リン酸2Na 0.05
香料 0.40
精製水 81.70
合計 100.00
※2 Promois SILK-1000 (株式会社成和化成製)
※3 ルナホワイト B (一丸ファルコス株式会社製)
※4 シージェムコラーゲンAS (片倉チッカリン株式会社製)
実施例31のカラーシャンプー組成物について、pHは6.6となり、「洗い流し時のきしみ」、「手への染着」、「染毛性」および「仕上がりの手ざわり」に関して良好な結果が得られた。
(実施例32)
成 分 含有量(質量%)
(A)塩基性青99 0.24
(A)塩基性茶16 0.24
(B)ラウラミドプロピルベタイン 6.00
(B)ラウロアンホ酢酸Na 1.74
(C)(C12,13)パレス-3硫酸Na 2.80
(D)ポリクオタニウム-10 0.50
(E)ポリクオタニウム-7 ※1 0.50
(F)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.12
コカミドDEA 0.70
ジステアリン酸PEG-150 0.80
BG 1.20
EDTA-2Na 0.30
メチルパラベン 0.30
フェノキシエタノール 0.20
海藻エキス(1) ※5 0.01
ローヤルゼリーエキス ※6 0.01
PEG-10ジメチコン 0.05
リン酸Na 0.50
リン酸2Na 0.10
香料 0.30
精製水 83.39
合計 100.00
※5 1.3BG ベゲトール シーウィード (株式会社永廣堂本店製)
※6 ローヤルゼリーエキスBG-50 (香栄興業株式会社製)
実施例32のカラーシャンプー組成物について、pHは6.6となり、「洗い流し時のきしみ」、「手への染着」、「染毛性」および「仕上がりの手ざわり」に関して良好な結果が得られた。
本発明により、泡立ちや洗浄力および染毛性に優れる一方で、手や皮膚への染着が少なく、さらには洗い流し時のきしみがなく、仕上がりの手ざわりがよいカラーシャンプー組成物を提供することができる。

Claims (1)

  1. (A)塩基性染料およびHC染料から選ばれる1種以上
    (B)アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤またはイミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上
    (C)(C12,13)バレス-3硫酸Na
    (D)塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロー

    (E)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体
    (F)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
    を含有し、かつ、前記(B)成分が5.0~10.0質量%、前記(C)成分が0.5~7.0質量%、前記(D)成分が0.1~1.0質量%、前記(E)成分が0.1~0.3質量%前記(B)成分および前記(C)成分の質量比(B)/(C)が1.0~14.0の範囲であり、また、pHが5.5~7.0の範囲であることを特徴とするカラーシャンプー組成物。
JP2018116379A 2018-06-19 2018-06-19 カラーシャンプー組成物 Active JP7205855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018116379A JP7205855B2 (ja) 2018-06-19 2018-06-19 カラーシャンプー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018116379A JP7205855B2 (ja) 2018-06-19 2018-06-19 カラーシャンプー組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019218295A JP2019218295A (ja) 2019-12-26
JP7205855B2 true JP7205855B2 (ja) 2023-01-17

Family

ID=69095516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018116379A Active JP7205855B2 (ja) 2018-06-19 2018-06-19 カラーシャンプー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7205855B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7406235B2 (ja) 2019-12-06 2023-12-27 株式会社ダリヤ カラーシャンプー組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001507370A (ja) 1997-05-05 2001-06-05 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー カチオン性スタイリングポリマー含有スタイリングシャンプー組成物
JP2015030718A (ja) 2013-08-06 2015-02-16 花王株式会社 界面活性剤組成物
JP2015199684A (ja) 2014-04-08 2015-11-12 ホーユー株式会社 洗浄剤組成物及びそれを用いた皮膚刺激抑制方法
JP2017019740A (ja) 2015-07-09 2017-01-26 株式会社ダリヤ 毛髪洗浄料

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2535974B2 (ja) * 1987-11-12 1996-09-18 ライオン株式会社 シャンプ―組成物
DE19509981C2 (de) * 1995-03-18 1998-07-16 Kao Corp Tönungsshampoo
JP2003226622A (ja) * 2002-01-31 2003-08-12 Kanebo Ltd カラーシャンプー組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001507370A (ja) 1997-05-05 2001-06-05 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー カチオン性スタイリングポリマー含有スタイリングシャンプー組成物
JP2015030718A (ja) 2013-08-06 2015-02-16 花王株式会社 界面活性剤組成物
JP2015199684A (ja) 2014-04-08 2015-11-12 ホーユー株式会社 洗浄剤組成物及びそれを用いた皮膚刺激抑制方法
JP2017019740A (ja) 2015-07-09 2017-01-26 株式会社ダリヤ 毛髪洗浄料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019218295A (ja) 2019-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2697654C2 (ru) Композиция и способ для полуперманентного выпрямления волос
TW201717904A (zh) 頭髮用透明組合物
JP2018536674A (ja) オリゴエステルアンモニウム塩及び毛髪コンディショニング用組成物中でのそれらの使用
JP2001233744A (ja) 特定の両性デンプンを含有する洗浄化粧品組成物とその用途
JPH04164017A (ja) 染毛剤組成物
JP2003064102A (ja) コンディショニング効果を与えるカチオン性ポリマー
JP2006151871A (ja) 化粧料組成物
RU2116065C1 (ru) Косметическая детергентная композиция для волос
JP2535974B2 (ja) シャンプ―組成物
JP2011084484A (ja) 洗浄剤組成物
JP5474289B2 (ja) 多剤型染毛剤組成物
JP7205855B2 (ja) カラーシャンプー組成物
JP6827161B2 (ja) ゲル状カラーシャンプー組成物
JP2000319139A (ja) 毛髪用洗浄剤組成物
CN115300405A (zh) 一种具有护色效果的发用组合物及其制备方法和应用
JP7309190B2 (ja) 毛髪洗浄剤
JP4485085B2 (ja) 洗浄剤組成物
KR101577785B1 (ko) 트랜스글루타미나제를 함유하는 컨디셔닝 샴푸 조성물
FR3040299B1 (fr) Agent de traitement capillaire puissant comportant un proteolipide et un sel de magnesium
JP2021046363A (ja) 毛髪洗浄剤組成物
FR2886149A1 (fr) Compositions cosmetiques detergentes comprenant une silicone aminee piperidine et trois tensioactifs et utilisation de ces derniers
JP2021008439A (ja) 多剤式化粧料、及び多剤式化粧料を用いた美容方法
JP6205863B2 (ja) カラートリートメント
JP2005272359A (ja) 毛髪用洗浄剤組成物
JP7169622B2 (ja) 毛髪処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220929

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220929

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221012

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7205855

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150