JP7204842B2 - 空調システムの制御装置、制御方法、制御プログラムおよび空調システム - Google Patents

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本発明は、空調システムの制御装置、制御方法、制御プログラムおよび空調システムに関する。
近年、空調システムの制御にコンピュータが利用されている(例えば、特許文献1~5および非特許文献1を参照)。
特開2005-257221号公報 特開2015-197236号公報 特開2008-134013号公報 特開2006-275397号公報 特開2005-114295号公報
倉田 昌典著、「人工知能(AI)・無線センサー活用の設備運用システム」、建築設備と配管工事、日本工業出版、平成28年5月5日、第54巻第6号(通巻726号)、p.35-39
電子機器の発展とエネルギー消費量削減の要請に伴い、近年の空調システムには様々な電子制御が用いられている。しかし、空調システムには、新たに建設された建物に設置される新設の空調システムのみならず、既存の建物に設置されている既設の空調システムがある。そして、既設の空調システムの場合、新設した空調システムの制御装置が室内の温度および相対湿度を取得できないこともある。そこで、本願は、室内の温度および相対湿度を取得できない空調システムにおいて、熱源機の運転効率を高める事ができる空調用の制御技術を開示する。
開示の技術の一側面は、空調システムの制御装置である。本空調システムの制御装置は、記憶手段と、第1決定手段と、指示手段とを備える。記憶手段は、熱源機の設計情報に基づいて仮定された、空調機が室内に給気する空気の温度および相対湿度を含む室内条件の算出に用いる情報を記憶する。第1決定手段は、取得した外気の温度および相対湿度を含む外気条件と前記情報を基に算出された室内条件とが前記外気の除湿を不要とする所定条件を満たす場合に、前記熱源機から前記空調機に供給される冷水の温度を前記室内の顕熱を処理できる給気を可能とする温度に決定する。指示手段は、冷水の温度を決定した温度とするように熱源機の制御コントローラに指示する。
このような発明によれば、本制御装置は、室内の温度および相対湿度を取得できない場合でも、熱源機の設計情報に基づいて仮定された室内条件と外気条件に基づいて外気の除湿の要不要を判定できる。本制御装置は、外気の除湿が不要な場合、且つ、空調負荷が小さい場合には室内の潜熱負荷を無視できるため、室内の顕熱負荷を処理可能な冷水の温度を決定する。すなわち、本制御装置は、潜熱負荷を処理しない分だけ冷水の温度を高くすることができる。本制御装置は、冷水の温度を高くすることにより、熱源機の運転効率を
高める事ができる。
さらに、本制御装置は、次の特徴を有してもよい。外気の温度および相対湿度を基に外気の絶対湿度を算出する第1算出手段と、給気する空気の温度および相対湿度を基に給気する空気の絶対湿度を算出する第2算出手段と、を更に備え、所定条件を満たす場合とは、外気の絶対湿度よりも室内の絶対湿度が高い場合である。このような発明によれば、制御装置は、外気の絶対湿度よりも給気する空気の室内の絶対湿度が高いことにより、外気の除湿が不要であることを判定できる。
さらに、本制御装置は、次の特徴を有してもよい。外気の温度および熱源機の冷却性能に基づいて熱源機によって空調機に供給される冷水の上限温度を決定する第2決定手段を更に備え、指示手段は、第1決定手段によって決定された冷水の温度が上限温度より高い場合、冷水の温度を決定された上限温度とするように指示する。このような発明によれば、制御装置は、冷水の温度を上昇させすぎることによる室内温度の上昇を抑制できる。
さらに、本発明は、空調システムの制御方法、空調システムの制御プログラムおよび空調システムとして把握する事も可能である。
本制御装置は、室内の温度および相対湿度を取得する手段を有さない空調システムにおいて、空調システム全体のCOPを向上させる冷水の温度を決定できる。
図1は、空調システムの一例を示した図である。 図2は、中央コントローラが行う制御の概要をイメージした図である。 図3は、中央コントローラが行う制御のフローチャートである。 図4は、中央コントローラによる冷凍機冷水出口温度の推論フローを例示する第1の図である。 図5は、空気線図の一例を示す図である。 図6は、算出した冷凍機冷水出口温度の変化量に基づいて、冷凍機冷水出口温度を決定する表の一例である。 図7は、中央コントローラによる冷凍機冷水出口温度の推論フローを例示する第2の図である。 図8は、冷却塔及び冷却水温度の推論に用いられる項目を例示する図である。 図9は、外気湿球温度及びアプローチ温度に基づく冷却水出口温度の範囲を例示するグラフである。 図10は、冷却水温度の推論処理の流れを例示するフローチャートである。 図11は、運転条件ごとの冷凍機の消費電力算出について説明する図である。 図12は、冷凍機の負荷率ごとの補機の消費電力算出について説明する図である。 図13は、性能特性データの補完について説明する図である。 図14は、冷凍機の運転優先順位を例示する図である。 図15は、運用設計シートを例示する図である。 図16は、熱源運転台数の増段を例示するグラフである。 図17は、熱源全体の負荷率とシステム全体のCOPとの相関関係の一例をグラフに示した図である。 図18は、運用設計シートを作成する処理を例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、空調システムの一例を示した図である。空調システム1は、図1に示すように、室内4の空気が通る空調機10、空調機10へ送る冷水を冷却する冷凍機20(本願でいう「熱源機」の一例である)、空調機10を冷却する冷却水を気化熱の原理で冷やす冷却塔30を備える。空調機10は、冷水が管内を通るコイル11、インバータ制御の電動ファン12を内蔵しており、コイル11を通過する際に温度調整された空気を室内4へ送る。空調機10のコイル11を通る冷水は、空調機10と冷凍機20との間で冷水の循環経路を形成する冷水循環系40によって運ばれる。また、冷凍機20を冷却する冷却水は、冷却塔30と冷凍機20との間で冷却水の循環経路を形成する冷却水循環系50によって運ばれる。なお、図1では、空調機10が1つと、冷却塔30と冷凍機20が2つずつ図示されているが、空調機10と冷却塔30と冷凍機20の各台数は、室内4の数や大きさ、室内4で発生する熱量、空調システム1が設置される地域の気候、その他の様々な設計要素に基づいて適宜決定される。
空調機10には空調機コントローラ14が設けられている。空調機コントローラ14には、上位装置からネットワーク2経由で送られる制御情報、室内4の操作パネルを通じて入力される設定温度、室内4からの還気(RA)経路に設置された温度センサと湿度センサの情報、室内4に設置された温度センサと湿度センサの情報が入力される。空調機コントローラ14は、これらの情報に基づいて、コイル11を通る冷水の流量を調整する空調機冷水流量調整弁13の開度と、電動ファン12の回転速度を調整する。なお、空調機コントローラ14は、空調機冷水流量調整弁13や電動ファン12の制御信号を出力する機能のみならず、例えば、温度センサの測定値や電動ファン12の運転状態といった各種の情報を上位装置へ送信する機能も有する。
冷水循環系40は、冷凍機20の入口側に設置された冷水1次ポンプ41と、各空調機10へ冷水を分岐させるヘッダの入口側に設置された冷水2次ポンプ42とを備えており、冷水1次ポンプ41と冷水2次ポンプ42で冷水を強制循環させる。冷水1次ポンプ41は、冷凍機20の蒸発器の管側を通る冷水の流速を確保する目的で設置されるターボポンプであり、回転速度を変更可能なインバータ制御のモータによって駆動される。冷水1次ポンプ41は、1つの冷凍機20に対して1つ用意される。よって、冷水循環系40には、冷凍機20と同じ台数の冷水1次ポンプ41が設けられる。冷水2次ポンプ42は、空調機10のコイル11の管内を通る冷水の流速を確保する目的で設置されるターボポンプであり、冷水1次ポンプ41と同様、回転速度を変更可能なインバータ制御のモータによって駆動される。冷水循環系40に設けられる冷水2次ポンプ42の台数は、ポンプ単体の容量、空調機10の台数や大きさ等に応じて決定される。
冷水2次ポンプ42には2次ポンプコントローラ44が設けられている。2次ポンプコントローラ44には、上位装置からネットワーク2経由で送られる制御情報、冷水循環系40の各部に設けられた流量センサと温度センサの情報が入力される。2次ポンプコントローラ44は、これらの情報に基づいて、冷水2次ポンプ42の運転台数や回転速度、冷水2次ポンプ42の出口側から入口側へ繋がる経路にあるミニマムフロー弁43の開度を調整する。また、2次ポンプコントローラ44は、流量センサの測定値や冷水2次ポンプ42の運転状態といった各種の情報を上位装置へ送信する機能も有する。
冷却水循環系50は、冷凍機20の入口側に設置された冷却水循環ポンプ51を備えて
おり、冷却水循環ポンプ51で冷却水を強制循環させる。冷却水循環ポンプ51は、冷凍機20の凝縮器の管側を通る冷却水の流速を確保する目的で設置されるターボポンプであり、回転速度を変更可能なインバータ制御のモータによって駆動される。冷却水循環ポンプ51は、1つの冷凍機20に対して1つ用意される。よって、冷却水循環系50には、冷凍機20と同じ台数の冷却水循環ポンプ51が設けられる。なお、冷却塔30の内部には、冷却水の水位を維持するボールタップ式の補給水弁が設けられているため、冷却水循環ポンプ51の吸込圧力はほぼ一定に保たれる。
冷凍機20には熱源コントローラ21が設けられている。熱源コントローラ21には、上位装置からネットワーク2経由で送られる制御情報、冷凍機20を通る冷却水や冷水の流量を測る流量センサの情報、冷凍機20を通る冷却水や冷水の温度を測る温度センサの情報が入力される。熱源コントローラ21は、これらの情報に基づいて、冷却水循環ポンプ51の回転速度、冷水1次ポンプ41の回転速度、冷凍機20の能力を左右する圧縮機の回転速度やベーン開度の調整を行う。また、熱源コントローラ21は、温度センサの測定値や流量センサの測定値、冷却水循環ポンプ51の運転状態、冷水1次ポンプ41の運転状態、冷凍機20の運転状態といった各種の情報を上位装置へ送信する機能も有する。
冷却塔30には冷却塔コントローラ32が設けられている。冷却塔コントローラ32には、上位装置からネットワーク2経由で送られる制御情報、外気の温度を測る温度センサの情報、外気の湿度を測る湿度センサの情報、冷却塔30の出口側の冷却水の温度を測る温度センサの情報が入力される。冷却塔コントローラ32は、これらの情報に基づいて、冷却塔30に設けられている冷却塔ファン31を駆動するモータの回転速度を調整する。また、冷却塔コントローラ32は、温度センサや湿度センサの測定値、冷却塔ファン31の運転状態といった各種の情報を上位装置へ送信する機能も有する。
上記のように構成される空調システム1では、冷房運転中、基本的に以下のような制御が行われる。すなわち、空調機コントローラ14は、室内4の温度が設定温度より高ければ空調機冷水流量調整弁13の開度を増加させ、室内4の温度が設定温度より低ければ空調機冷水流量調整弁13の開度を減少させる。また、熱源コントローラ21は、冷凍機20の出口側の冷水の温度(以下、「冷凍機冷水出口温度」といい、単に「冷水温度」という場合もある)が所定の制御目標値(例えば、7℃)に保たれるように冷凍機20の能力を調整する。また、冷却塔コントローラ32は、冷却塔30の出口側の冷却水の温度(以下、「冷却塔冷却水出口温度」といい、単に「冷却水温度」という場合もある)が、冷凍機20の凝縮器が凝縮能力を発揮可能な所定の設定温度を下回るように冷却塔ファン31を回転させる。各コントローラが基本的にこのような制御を行っているため、室内4の温熱環境の急変等により、冷水や冷却水が輸送する熱の量に変化が生じても、室内4の温度は空調機10によって概ね一定に保たれ、冷凍機冷水出口温度は冷凍機20によって概ね一定に保たれ、冷凍機冷却水出口温度は冷凍機20の運転に支障の無い範囲に保たれ、システム全体の安定的な運転が維持される。
空調システム1の基本的な制御内容は以上の通りであるが、本実施形態の空調システム1には、システム全体のCOPを最大にするための上位装置であるGDoc(GDocは高砂熱学工業株式会社の登録商標であるため、便宜上、以下においては「中央コントローラ」という)3が備わっている。中央コントローラ3は、一般的な冷凍機や冷却塔、空調機が制御を行う上で最低限必要とするパラメータを入力点として取り込み、それら必要最小限の情報を基に、システム全体のCOPが最大となる各機器の制御目標値を算出し、算出した制御目標値を各機器のコントローラに設定させる。よって、中央コントローラ3は、新しく建設された建物に設置された新設の空調機器類のみならず、既設の空調機器類に対しても取り付け可能である。ここで、空調システム全体のCOPの計算で考慮される消費電力は、冷却水循環ポンプ51の動力、冷却塔ファン31の動力、冷凍機20の消費電
力、及び冷水1次ポンプ41の動力である。システム全体のCOPの最大化は、これらの動力及び消費電力の合計値を最小化することに相当する。冷水2次ポンプ42の動力を含めても良いことはいうまでもない。
図2は、中央コントローラ3が行う制御の概要をイメージした図である。中央コントローラ3は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、入出力インターフェース等を
有するコンピュータであり、コンピュータプログラムを実行することにより、空調システム1全体の制御を司る。すなわち、中央コントローラ3は、コンピュータプログラムを実行すると、例えば、リアルタイム(10分毎)に外気条件(外気の温度や湿度)や室内条件(室内の温度や湿度)、熱源負荷条件(冷凍機の製造熱量等)等の値を各機器のコントローラから取得し、予め作成してある冷凍機20、補機類(冷却水ポンプや冷水ポンプ等)、空調機10といった各空調機器の運転状態と機器固有のCOPとの相関を示した特性データを読み出し、所定のルールエンジンに従って各機器の制御目標値の最適化処理を実行する。そして、中央コントローラ3は、空調システム1全体のCOPが最大となるように最適化処理を施した各機器の制御目標値を各機器のコントローラへ出力する。各機器のコントローラは、制御対象のパラメータが、最適化処理が施された新たな制御目標値になるように制御量を調整する。最適化処理が施された制御目標値へ向かって各機器のコントローラが制御量を調整することにより、結果的に空調システム1全体のCOPが最大となる。
図3は、中央コントローラ3が行う制御のフローチャートである。中央コントローラ3は、コンピュータプログラムを実行すると、ハードディスク等の記録媒体に格納されている設定ファイル(空調システム1に備わっている機器の種別や台数等の情報)を読み込む(S101)。次に、中央コントローラ3は、冷却塔コントローラ32において計測された外気条件、空調機コントローラ14において計測された室内条件、熱源コントローラ21において用いられている熱源負荷条件等の値を各コントローラから取得する(S102)。次に、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度(熱源冷水温度)の推論を行う(S103)。また、中央コントローラ3は、冷却塔冷却水出口温度(冷却水温度)の推論を行う(S104)。また、中央コントローラ3は、冷凍機20の運転台数(熱源運転台数)の推論を行う(S105)。また、中央コントローラ3は、ステップS103の処理で推論した冷凍機冷水出口温度とステップS105の処理で推論した冷凍機20の運転台数を熱源コントローラ21へ出力し、ステップS104の処理で推論した冷却塔冷却水出口温度を冷却塔コントローラ32へ出力する(S106)。次に、中央コントローラ3は、空調システム1が停止されているか否かの判定を行い、肯定判定を行った場合には空調システム1の制御を停止するし、否定判定を行った場合にはステップS102以降の処理を再び実行する(S107)。
以下、各推論処理の詳細について説明する。
<ステップS103>
ステップS103では、中央コントローラ3は、上述の通り、冷凍機冷水出口温度の推論を行う。この推論では、中央コントローラ3は、室内条件を取得できない場合には、仮想室内設計条件および仮想空調機設計に基づいて冷凍機冷水出口温度の推論を行う。また、中央コントローラ3は、室内の温度および相対湿度の情報が取得できる場合には、室内の温度および相対湿度の変化状態に基づいて冷凍機冷水出口温度の推論を行う。ステップS103の推論では、中央コントローラ3は、外気の除湿の要否を判定する。外気の除湿が不要な場合、かつ、空調負荷が小さいと判定された場合、空調機10は室内の潜熱負荷を無視できるため、室内の顕熱負荷を処理できればよい。そこで、中央コントローラ3は、室内の顕熱負荷を処理可能な空調機10の運転条件を決定することで、冷凍機冷水出口温度の最適化を図る。冷凍機冷水出口温度が最適化されることで冷凍機20の運転効率が
高まり、空調システム1全体のCOPの向上が期待できる。中央コントローラ3は、ステップS103の推論処理をリアルタイム(例えば10分毎)に行う。中央コントローラ3は、ステップS104の冷却水温度の推定に際し、この推定された冷水温度を基にして、合計消費電力が最も小さくなる冷却水温度を選定する。
(室内条件を取得できない場合)
図4は、中央コントローラ3による冷凍機冷水出口温度の推論フローを例示する第1の図である。図4では、室内条件が取得できない場合における中央コントローラ3による冷凍機冷水出口温度の推論の処理フローが例示される。図4は、図3のステップS103の処理の詳細の一例を示す図である。以下、図4を参照して、室内条件が取得できない場合における中央コントローラ3による冷凍機冷水出口温度の推論の処理フローについて説明する。
ステップS201では、中央コントローラ3は、外気の除湿が必要であるか否かを判定する。ステップS201の判定では、中央コントローラ3は、熱源コントローラ21から取得した熱源負荷条件と冷却塔コントローラ32から取得した外気条件を参照する。中央コントローラ3は、さらに、熱源設計を基に決定された仮想空調機の設計情報を参照する。中央コントローラ3は、熱源負荷条件、外気条件および仮想空調機の能力を基に、制御目標値として設定した室内の温度および相対湿度への制御を行う。制御目標値として設定した室内の温度および相対湿度は、本明細書において仮想室内設計条件と称する。
(仮想空調機の設計情報の決定)
中央コントローラ3は、仮想空調機の設計情報として、コイル入口水温tw1、コイル出
口水温tw2、コイル通水量L、コイル通水熱量qw、コイル入口空気温度ta1、コイル出口空気温度ta2および給気風量Gを以下のように決定する。中央コントローラ3は、設定ファ
イルを読み込み、初期設定によって登録された空調機10のコイル11のコイル入口水温tw1、コイル出口水温tw2、冷凍機20の台数および冷水2次ポンプ42の定格流量を取得する。ここでは、例えば、コイル入口水温tw1として7℃、コイル出口水温tw212℃、冷凍機20の台数として3台、冷水2次ポンプ42の定格流量として4,030L/minが取得されたものとする。さらに、空調システム1は100台の仮想空調機を備えるものと仮定する。
コイル11を1分間当たりに流れる冷水の通水量であるコイル通水量Lは、例えば、以下の数式によって算出される。
Figure 0007204842000001
初期設定時に設定ファイルに登録された冷水2次ポンプ42の定格流量(4030L/min)、冷凍機20の台数(3台)および仮想空調機の台数(100台)に基づいて、コイル11の通水量Lは、121L/minと算出される。また、コイル11を流れる冷水の熱量であるコイル通水熱量qwは、例えば、以下の数式によって算出される。
Figure 0007204842000002
式2によれば、コイル出口水温tw2、コイル入口水温tw1、コイル通水量Lに基づいて、コイル通水熱量qwは、42.21kWと算出される。中央コントローラ3は、コイル11に流入する空気の温度であるコイル入口空気温度ta1およびコイル11から流出する空気
の温度であるコイル出口空気温度ta2を空調機コントローラ14から取得する。ただし、
これから空調システム1を稼働する場合のように、まだコイル11を空気が流れていない場合には、コイル入口空気温度ta1およびコイル出口空気温度ta2として設定ファイルに登録された初期設定値が採用される。ここでは、例えば、コイル入口空気温度ta1として2
6℃、コイル出口空気温度ta2として17.5℃と登録されていたものとする。さらに、
コイル11に流入する空気の相対湿度は50%RHであると仮定する。
図5は、空気線図の一例を示す図である。空気線図は、絶対湿度、相対湿度、乾球温度および湿球温度を含む様々な空気の状態を示す状態値が記入され、これらの中から2つの状態値が選択されることで空気の状態が把握できるように作成された図である。図5に例示される空気線図に係るデータは、例えば、中央コントローラ3のメモリ上に保持される。図5の空気線図を参照すると、コイル入口空気温度ta1として26℃で相対湿度50%
RHの空気がコイル出口空気温度ta2である17.5℃まで冷却されると、相対湿度は8
5%RHとなることがわかる。このような仮定の上で、仮想空調機の給気風量Gは、例えば、以下の数式で算出される。
Figure 0007204842000003
式3のCpは乾燥空気の定圧比熱であり、ρは乾燥空気の密度である。式3によって、仮想空調機の給気風量Gは、15,291m3/hと算出される。以上の処理によって、中
央コントローラ3は、仮想空調機の設計情報を決定できる。決定された仮想空調機の設計情報を記憶する中央コントローラ3は、「記憶手段」の一例である。
(仮想室内設計条件)
さらに、中央コントローラ3は、仮想室内設計条件を決定する。仮想室内設計条件の決定においては、制御目標となる室内の温度を上述のコイル出口空気温度ta2と仮定し、室
内の相対湿度をコイル出口空気の相対湿度である85%RHと仮定する。
以上の処理で、仮想空調機の設計および仮想室内設計条件の仮定処理を終えた中央コントローラ3は、ステップS201の除湿判定を行う。この判定では、中央コントローラ3は、冷却塔30の熱源コントローラ21から取得した外気の絶対湿度と仮想室内設計条件における室内の絶対湿度とを比較する。まず、中央コントローラ3は、図5の空気線図を参照して、室内温湿度計測値より室内の絶対湿度を算出する。中央コントローラ3は、算出した室内空気の絶対湿度と外気の絶対湿度を比較する。室内空気の絶対湿度が外気の絶対湿度より大きい場合、中央コントローラ3は除湿不要と判定し(S201にて除湿不要)、処理はステップS202に進められる。室内空気の絶対湿度が外気の絶対湿度以の場合、中央コントローラ3は除湿必要と判定し(S201にて除湿必要)、処理はステップS205に進められる。外気の絶対湿度を算出する中央コントローラ3は、「第1算出手段」の一例である。仮想室内設計条件における室内の絶対湿度を算出する中央コントローラ3は、「第2算出手段」の一例である。
ステップS201において外気の除湿が不要な場合、かつ、空調負荷が小さいと判定された場合、仮想空調機は室内の潜熱負荷を無視できるため、潜熱負荷の処理を行わなくともよく、室内の顕熱負荷を処理できればよい。そのため、ステップS202では、中央コ
ントローラ3は、室内の顕熱負荷を処理可能な冷凍機冷水出口温度(図中では、冷水温度)を算出する。中央コントローラ3は、システム全体のCOPが最大となる合理的な冷凍機冷水出口温度を算出するに当たり、以下の1~6に記載の事項を仮定する。
1.コイル通水熱量qwと室内熱負荷処理量qaとが等しい。
2.コイル通水量Lは、計測値と等しい。
3.コイル通水出入口温度差(tw2-tw1)は、計測値と等しい。
4.給気風量Gは、負荷に応じて減少させる。給気風量Gの下限値αは定格値の20%とする。なお、給気風量Gの下限値αは、設定ファイルに登録された値を変更することで変更可能である。
5.給気風量Gが下限値に達し、負荷が小さい場合は、コイル入口水温tw1を上昇させ
る。
6.コイル入口水温tw1の上限値は、以下の式4によって決定される。
Figure 0007204842000004
式4のCSLimはコイル入口温度の上限値(℃)、t'は外気湿球温度(℃)、tapは冷却塔アプローチ温度(℃)、ΔtCDS-CSは冷凍機冷却水入口と冷水出口の温度差(℃)である
。ΔtCDS-CSは、例えば、冷凍機20の能力に基づいて決定され、本実施形態では5℃と
している。式4では、外気湿球温度(t')と冷却塔アプローチ温度(tap)の和によって
、冷却塔冷却水出口温度が算出される。冷却水は冷却塔30から冷凍機20へ供給されるため、冷却塔冷却水出口温度は冷凍機冷却水入口温度と等しい。そのため、中央コントローラ3は、冷凍機冷却水入口温度に対して冷凍機20の能力を考慮した冷凍機冷却水入口と冷水出口の温度差(ΔtCDS-CS)に基づいてコイル入口水温tw1の上限値であるCSLim
決定できる。なお、コイル入口水温tw1の下限値は、例えば、初期設定時に設定ファイル
に登録された値を採用できる。コイル入口水温tw1の上限値であるCSLimを決定する中央コントローラ3は、「第2決定手段」の一例である。
以上の仮定の上で、室内の顕熱負荷を処理可能な冷凍機冷水出口温度は、例えば、以下の式5によって決定される。
Figure 0007204842000005
式5において、tw1newは今回算出する冷凍機冷水出口温度(コイル入口水温)、tw1
現在の冷凍機冷水出口温度(コイル入口水温)、ta1はコイル入口空気温度、ta2はコイル出口空気温度である。また、Δt1は、仮想空調機が最低風量αで運転したときにコイルを通過した空気の温度変化を示す最低風量温度変化である。すなわち、式5によれば、今回算出するコイル入口水温tw1newは、現在のコイル入口水温tw1に対して、コイルを通過し
た空気の温度変化から最低風量温度変化Δt1を引いた値が加算されることで算出される。なお、最低風量温度変化Δt1は、例えば、以下の式6によって決定される。
Figure 0007204842000006
式6では、qwはコイル通水熱量、αは仮想空調機の給気最低風量、Gは仮想空調機の給気風量、ρは乾燥空気の密度、Cpは乾燥空気の定圧比熱である。ステップS202の処理を実行する中央コントローラ3は、「第1決定手段」の一例である。
ステップS203では、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度を変更するか否かを判定する。ステップS203の判定では、中央コントローラ3は、ステップS202の処理で算出した冷凍機冷水出口温度と前回(例えば、10分前)算出した冷凍機冷水出口温度との変化量に基づいて、冷凍機冷水出口温度を変更するか否かを判定する。すなわち、算出した冷水の温度が上昇傾向にある場合、中央コントローラ3は冷水の温度が上がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。また、算出した冷水の温度が低下傾向にある場合、中央コントローラ3は冷水の温度が下がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。図6は、算出した冷凍機冷水出口温度の変化量に基づいて、冷凍機冷水出口温度を決定する表の一例である。図6では、算出した冷凍機冷水出口温度の変化量、冷凍機冷水出口温度変更の可否および決定される冷凍機冷水出口温度(図中では、冷水温度)が対応付けられている。図6のtw1newは、今回算出した冷凍機冷水出口温度である。tw1oldは、前回算出した冷凍機冷水出口温度である。例えば図6において、tw1newとtw1oldとの差がマイナス1.0以上かつマイナス0.5未満となる状態が2回連続で発生した場合(図6のNo.4の場合)、中央コントローラ
3は冷凍機冷水出口温度を前回算出した温度(tw1old)からマイナス1.0℃した温度を冷凍機冷水出口温度として決定する。図6に例示される表は、例えば、中央コントローラ3のメモリ上に保持される。冷凍機冷水出口温度を変更する場合(S203で変更許可)、処理はステップS204に進められる。冷凍機冷水出口温度を変更しない場合(S203で変更不許可)、処理はステップS206に進められる。
ステップS204では、中央コントローラ3は、ステップS202で決定した温度が、ステップS106の処理で冷凍機冷水出口温度の新たな設定値として熱源コントローラ21へ出力されるように、自身のメモリの値を変更する。ステップS204の処理を実行する中央コントローラ3は、「指示手段」の一例である。
ステップS205では、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度の設定値を定格(デフォルト値)に戻す。すなわち、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度の定格の設定値が、ステップS106の処理で冷凍機冷水出口温度の新たな設定値として熱源コントローラ21へ出力されるように、自身のメモリの値を変更する。
ステップS206では、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度を変更しない。
中央コントローラ3は、室内条件を取得できない場合に、仮想空調機の設計情報を決定し、決定した設計情報を基に仮想室内設計条件を決定した。中央コントローラ3は、仮想室内設計条件と冷却塔コントローラ32から取得した外気条件とに基づいて、外気の除湿の要不要を判定した。外気の除湿が不要な場合、かつ、空調負荷が小さいと判定された場合には室内の潜熱負荷を無視できるため、中央コントローラ3は、室内の顕熱負荷を処理可能な冷凍機冷水出口温度の最適化を図る。すなわち、中央コントローラ3は、潜熱負荷を処理しない分だけ冷凍機冷水出口温度を高く設定することができる。冷凍機冷水出口温度を高く設定できることにより、冷凍機20の運転効率を高める事ができる。その結果、中央コントローラ3が室内条件を取得できない場合でも、空調システム1全体のCOP向上が期待できる。
(室内条件を取得できる場合)
図7は、中央コントローラ3による冷凍機冷水出口温度の推論フローを例示する第2の図である。図7では、室内条件が取得できる場合における中央コントローラ3による冷凍機冷水出口温度の推論の処理フローが例示される。図7は、図3のステップS103の処理の詳細の一例を示す図である。図7の処理では、中央コントローラ3は、室内の温度および相対湿度の情報を空調機コントローラ14から取得する。中央コントローラ3は、今回取得した室内の温度および相対湿度と前回取得した室内の温度および相対湿度との変化量に応じて、冷凍機冷水出口温度を変更するか否かを判定する。中央コントローラ3は、取得した室内の温度または相対湿度が上昇傾向にある場合、冷水の温度が下がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。また、中央コントローラ3は、取得した室内の温度または相対湿度が低下傾向にある場合、冷水の温度が上がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。以下、図7を参照して、室内条件が取得できる場合における中央コントローラ3による冷凍機冷水出口温度の推論の処理フローについて説明する。
図7のn(nは1以上の整数)は、空調システム1が空調の対象とする各室を識別する番号である。中央コントローラ3は、ステップS301からステップS307までの処理を各室ごとに繰り返して実行する。ステップS301では、中央コントローラ3は、nの値に1を加算する。
ステップS302では、中央コントローラ3は、第n番目の室内を対象にした空調機10が運転しているか否かを判定する。運転している場合(S302でYES)、処理はステップS303に進められる。運転していない場合(S302でNO)、処理はステップS301に戻される。
ステップS303では、中央コントローラ3は、室温および相対湿度の許容範囲を設定する。許容範囲は、例えば、以下の式7~14によって決定される。
Figure 0007204842000007
Figure 0007204842000008
Figure 0007204842000009
Figure 0007204842000010
Figure 0007204842000011
Figure 0007204842000012
Figure 0007204842000013
Figure 0007204842000014
式7~14において、tRM_SP_LL(n)は、第n番目の室内の室内温度許容第2下限値である。tRM_SP(n)は、第n番目の室内に設定された設定温度である。t%(n)は、第n番目の室内に適用される温度の許容範囲である。tRM_SP_L(n)は、第n番目の室内の室内温度許容
第1下限値である。tαは温度に係る許容範囲の補正値であり、本実施形態では初期値を
0.5としている。tRM_SP_H(n)は、第n番目の室内の室内温度許容第1上限値である。tRM_SP_HH(n)は、第n番目の室内の室内温度許容第2上限値である。φRM_SP_LL(n)は、第n番目の室内の室内湿度許容第2下限値である。φRM_SP_L(n)は、第n番目の室内の室内湿度許容第1下限値である。φ%(n)は、第n番目の室内に適用される相対湿度の許容範囲である。φαは、相対湿度に係る許容範囲の補正値であり、初期値は0.5となっている。φRM_SP_H(n)は、第n番目の室内の室内湿度許容第1上限値である。φRM_SP_HH(n)は
、第n番目の室内の室内湿度許容第2上限値である。下限値および上限値をこのように第1と第2の2段階で設定しているのは、冷水の温度変化に伴う室内環境の過渡的な変動量を抑制し、且つ、室内で発生する熱量や外気条件の変化に伴う室内環境の制御範囲からの逸脱を抑制するためである。ステップS303で設定された室温および相対湿度の許容範囲を記憶する中央コントローラ3のメモリは、「記憶手段」の一例である。
ステップS304では、中央コントローラ3は、第n番目の室内の温度tRM_PV(n)と相
対湿度φRM_PV(n)を空調機コントローラ14から取得する。
ステップS305では、中央コントローラ3は、ステップS304で取得した第n番目の室内の温度と相対湿度が、設定温度に対する許容範囲内であるか否かを判定する。図7のステップS305には、この判定に用いる室内空調状態判定テーブルが例示されている。室内空調状態判定テーブルでは、ステップS303で決定された温度の許容値を横軸、相対湿度の許容値を縦軸にとったマトリックスが形成されている。中央コントローラ3は、室内空調状態判定テーブルを参照することで、室内の温度および相対湿度とS303で決定された許容範囲とに基づいて、冷凍機冷水出口温度を変更するか否かを判定できる。室内空調状態判定テーブルでは、tRM_PV(n)>tRM_SP_HH(n)の領域、φRM_PV(n)>φRM_SP_HH(n)の領域において、「1↓」と記載されている。tRM_PV(n)<tRM_SP_L(n)かつφRM_PV(n)<φRM_SP_LL(n)の領域、tRM_PV(n)<tRM_SP_LL(n)かつφRM_PV(n)<φRM_SP_L(n)の領域において、「1↑」と記載されている。tRM_SP_H(n)<tRM_PV(n)<tRM_SP_HH(n)かつφRM_PV(
n)<φRM_SP_H(n)の領域、tRM_PV(n)<tRM_SP_HH(n)かつφRM_SP_H(n)<φRM_PV(n)<φRM_SP_HH(n)の領域において、「2↓」と記載されている。tRM_SP_L(n)<tRM_PV(n)<tRM_SP_H(n)かつφRM_PV(n)<φRM_SP_L(n)の領域、tRM_SP_LL(n)<tRM_PV(n)<tRM_SP_L(n)かつφRM_SP_LL(n)<φRM_PV(n)<φRM_SP_H(n)の領域、tRM_PV(n)<tRM_SP_L (n)かつφRM_SP_L(n)<φRM_PV(n)<φRM_SP_H(n)の領域において、「2↑」と記載されている。また、tRM_SP_L(n)<tRM_PV(n)<tRM_SP_H(n)かつφRM_SP_L(n)<φRM_PV(n)<φRM_SP_H(n)の領域では、「なし」と記載されている。室内空調状態判定テーブルは、例えば、中央コントローラ3のメモリ上に保持される。
ステップS306では、中央コントローラ3は、ステップS305で行った第n番目の室内の温度と相対湿度に対する判定結果を記憶する。ステップS307では、空調システム1が空調の対象とする全ての部屋の判定が完了した場合(S307でYES)、処理がステップS308に進められる。空調システム1が空調の対象とする全ての部屋の判定が完了していない場合(S307でNO)、処理がステップS301に戻される。
ステップS308からステップS314では、中央コントローラ3は、ステップS306の処理で保存された各室内の温度と相対湿度に対する判定結果を基に、冷凍機冷水出口温度を変更するか否かを判定する。
ステップS308では、中央コントローラ3は、ステップS306で保存した判定結果において、室内空調状態判定テーブルの「1↓」が記載された領域に属する部屋が存在するか否かを判定する。判定結果が「1↓」が記載された領域に属する部屋が存在する場合(S308でYES)、処理はステップS308Aに進められる。判定結果が「1↓」が記載された領域に属する部屋が存在しない場合(S308でNO)、処理はステップS309に進められる。
ステップS308Aでは、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度が0.5℃下がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。ただし、0.5℃下げると冷凍機冷水出口温度が設定ファイルに登録された冷凍機冷水出口温度の下限値を下回るような場合、中央コントローラ3は冷凍機冷水出口温度を下限値に設定変更する。その後、処理は終了される。
ステップS309では、中央コントローラ3は、ステップS306で保存した判定結果において、室内空調状態判定テーブルの「2↓」と記載された領域に2回連続で属することになった部屋が存在するか否かを判定する。2回連続で「2↓」と記載された領域に属する部屋が存在する場合(S309でYES)、処理はS309Aに進められる。「2↓」と記載された領域に2回連続で属する部屋が存在しない場合(S309でYES)、処理はS310に進められる。
ステップS309Aでは、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度が0.5℃下がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。ただし、0.5℃下げると冷凍機冷水出口温度が設定ファイルに登録された冷凍機冷水出口温度の下限値を下回るような場合、中央コントローラ3は冷凍機冷水出口温度を下限値に設定変更する。その後、処理は終了される。
ステップS310では、中央コントローラ3は、S306で保存した判定結果において、室内空調状態判定テーブルの「2↓」と記載された領域に属する部屋が存在するか否かを判定する。「2↓」と記載された領域に属する部屋が存在する場合(S310でYES)、処理はステップS310Aに進められる。「2↓」と記載された領域に属する部屋が存在しない場合(S310でNO)、処理はS311に進められる。
ステップS310Aでは、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度の変更を行わない。その後、処理は終了される。
ステップS311では、中央コントローラ3は、ステップS306で保存した判定結果において、室内空調状態判定テーブルの「なし」と記載された領域に属する部屋が存在するか否かを判定する。「なし」と記載された領域に属する部屋が存在する場合(S311でYES)、処理はステップS311Aに進められる。「なし」と記載された領域に属する部屋が存在しない場合(S311でNO)、処理はステップS312に進められる。
ステップS311Aでは、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度の変更を行わない。その後、処理は終了される。
ステップS312では、中央コントローラ3は、ステップS306で保存した判定結果において、室内空調状態判定テーブルの「1↑」と記載された領域に属する部屋が存在するか否かを判定する。「1↑」と記載された領域に属する部屋が存在する場合(S312でYES)、処理はステップS312Aに進められる。「1↑」と記載された領域に属する部屋が存在しない場合(S312でNO)、処理はステップS313に進められる。
ステップS312Aでは、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度が0.5℃上がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。ただし、0.5℃上げる冷凍機冷水出口温度が冷凍機冷水出口温度の上限値(CSLim)を上回るような場合、中央コントローラ3は冷凍機冷水出口温
度を上限値に設定変更する。その後、処理は終了される。
ステップS313では、中央コントローラ3は、ステップS306で保存した判定結果において、室内空調状態判定テーブルの「2↑」と記載された領域に属し、かつ、「2↑」と記載された領域に属するのが2回連続ではない部屋が存在するか否かを判定する。「2↑」と記載された領域に属し、かつ属するのが2回連続はない部屋が存在する場合(S313でYES)、処理はステップS313Aに進められる。「2↑」と記載された領域に属し、かつ属するのが2回連続ではない部屋が存在しない場合(S313でNO)、処理はステップS314に進められる。
ステップS313Aでは、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度の変更を行わない。その後、処理は終了される。
ステップS314では、中央コントローラ3は、ステップS306で保存した判定結果において、空調の対象となる全ての部屋が室内空調状態判定テーブルの「2↑」と記載された領域に2回連続で属することになったか否かを判定する。空調の対象となる全ての部屋が2回連続で「2↑」と記載された領域に属する場合(S314でYES)、処理はステップS314Aに進められる。「2↑」と記載された領域に属するのが2回連続ではない部屋が存在する場合(S314でNO)、処理は終了する。
ステップS314Aでは、中央コントローラ3は、冷凍機冷水出口温度が0.5℃上がるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機冷水出口温度のメモリの設定値を変更する。ただし、0.5℃上げる冷凍機冷水出口温度が冷凍機冷水出口温度の上限値(CSLim)を上回るような場合、中央コントローラ3は冷凍機冷水出口温
度を上限値に設定変更する。その後、処理は終了される。ステップS308からS314Aの処理を実行する中央コントローラ3は、「決定手段」の一例である。ステップS308A、S309A、S310A、S311A、S312A、S313AおよびS314A
の処理を実行する中央コントローラ3は、「指示手段」の一例である。
中央コントローラ3は、空調機コントローラ14から取得した室内条件と図7のステップS303で設定された許容範囲とに基づいて、冷凍機冷水出口温度を変更するか否かを判定する。そのため、中央コントローラ3は、仮想室内設計条件に基づいて制御を行う場合よりも実態に即した形で冷凍機冷水出口温度の最適化を図る事ができ、空調システム1全体のCOP向上が期待できる。
<ステップS104>
ステップS104では、中央コントローラ3は、冷却塔冷却水出口温度(冷却水温度)の推論を行う。中央コントローラ3は、冷却水温度を決定するためのパラメータであるアプローチ温度を所定の範囲内で仮定する。中央コントローラ3は、仮定したアプローチ温度ごとに、外気条件に応じて定まる冷却水温度から空調システム1のエネルギー消費量を算出し、エネルギー消費量が最小となる冷却水温度を決定する。中央コントローラ3は、決定した冷却水温度で制御されるように、ステップS106で冷却塔コントローラ32に出力される冷却水温度のメモリの設定値を変更する。
ステップS104の推論では、中央コントローラ3は、所定の範囲内でアプローチ温度を仮定し、演算量を抑制しつつ冷却水温度の最適化を図る。冷却水温度が最適化されれば、冷却塔30の運転効率が高まり、空調システム1全体のCOPの向上が期待できる。
図8から図10は、アプローチ温度に基づく冷却水温度の推論について説明するための図である。図8は、冷却塔及び冷却水温度の推論に用いられる項目を例示する図である。冷却塔の冷却水温度を推論するためのパラメータを、冷却塔アプローチ温度TAP(℃)とする。入力項目は、外気湿球温度TWB(℃)、冷却塔放熱量qCT(kW)、冷却水入口温度TCDR(℃)である。中央コントローラ3は、上記入力項目に基づいて、冷却水流量QCD(L/min)及び冷却塔ファン風量G(m3/h)を最適化する。最適化の際、冷却水流量QCDは、50~100%の範囲で制御される。また冷却塔ファン風量Gは、20~100%の範囲で制御される。中央コントローラ3は、冷却水流量QCD及び冷却塔ファン風量Gから、冷却水循環ポンプ51の動力及び冷却塔ファン31の動力等のエネルギー消費量を算出し、評価項目である熱源システム(空調システム1)のCOPを評価する。空調システム1のエネルギー消費量が最小、即ち、空調システム1のCOPが最大となる場合の冷却水温度TCDS(℃)が、出力項目として出力される。
図9は、外気湿球温度及びアプローチ温度に基づく冷却水温度の範囲を例示するグラフである。図9のグラフにおいて、縦軸は冷却水温度、横軸は外気湿球温度である。アプローチ温度は、2℃から5℃の範囲で仮定される。冷却水温度は、外気湿球温度にアプローチ温度を加算した温度として算出される。冷却塔30の運転流量負荷率は、40%から100%と想定される。
図9の例では、冷却塔30の冷却水温度についての最適運転範囲は、外気湿球温度に2℃から5℃のアプローチ温度を加算した範囲となる。外気湿球温度が10℃から27℃の範囲で変化する場合、冷却水温度は、アプローチ温度に応じて12℃から32℃の範囲で、冷却水温度の制御目標値が定められる。例えば、外気湿球温度が16℃の場合、冷却水温度の制御目標値は18℃から21℃の範囲となる。アプローチ温度が2℃から5℃の範囲で、例えば0.5℃刻みで仮定された場合、冷却水温度の制御目標値は18℃、18.5℃、…、21℃と0.5℃刻みの値となる。中央コントローラ3は、制御目標値ごとに空調システム1のエネルギー消費量を算出し、算出したエネルギー消費量が最小となる場合の制御目標値を、設定すべき冷却水温度として決定する。
図10は、冷却水温度の推論処理の流れを例示するフローチャートである。図10は、S104の処理の詳細の一例を示す図である。冷却水温度の推論処理は、中央コントローラ3により所定の間隔、例えば10分間隔で実行される。また、冷却水温度の推論処理は、中央コントローラ3が外気条件の変化を検知することを契機として開始されてもよい。
ステップS401では、中央コントローラ3は、計測した外気乾球温度及び外気相対湿度から外気湿球温度を算出する。外気湿球温度は、外気乾球温度及び外気相対湿度から求められる飽和水蒸気圧、水蒸気分圧、絶対温度、エンタルピーから算出することができる。
ステップS402では、中央コントローラ3は、冷却塔30の冷却水温度を推論するためのパラメータであるアプローチ温度を仮定する。アプローチ温度は、例えば、2℃から5℃の範囲内で、0.5℃の間隔で仮定され、各アプローチ温度に対して空調システム1のエネルギー消費量が算出される。
ステップS403では、中央コントローラ3は、ステップS401で算出した外気湿球温度及びステップS402で仮定したアプローチ温度から、制御目標値としての冷却水温度を算出する。
ステップS404からステップS407は、冷凍機20の冷却水循環ポンプ51の動力を算出する処理である。ステップS404では、中央コントローラ3は、稼働中の各冷凍機20の運転負荷率から、冷却塔30で放熱すべきシステム全体の放熱量(以下、単に「放熱量」という)を算出する。
ステップS405では、中央コントローラ3は、ステップS404で算出した放熱量から、冷凍機20の冷却水出入口温度差を求める。冷却水出入口温度差は冷却水流量によって変化し、冷却水流量が低下すると冷凍機20の凝縮器に滞在する冷却水の滞在時間が長くなるため、冷凍機20の冷却水出入口温度差は大きくなる。したがって、中央コントローラ3は、冷却水流量の増減によるCOPへの影響を考慮して、冷却水流量の算出に影響を与える冷却水出入口温度差を、ステップS404で算出した放熱量から算出しておく。
ステップS406では、中央コントローラ3は、冷却水流量を算出する。冷却水流量は、ステップS404で算出した放熱量及びステップS405で求めた冷却水出入口温度差から算出される。
ステップS407では、中央コントローラ3は、ステップS406で算出した冷却水流量から冷凍機20の冷却水循環ポンプ51の動力を算出する。
ステップS408からステップS411は、冷却塔ファン31の風量を算出する処理である。ステップS408では、中央コントローラ3は、ステップS403で算出した冷却水温度及びステップS405で求めた冷凍機20の冷却水出入口温度差から、冷却塔30の冷却水入口温度を算出する。
ステップS409では、中央コントローラ3は、ステップS408で算出した冷却水入口温度から、冷却塔30の入口空気エンタルピーを算出する。ステップS410では、中央コントローラ3は、ステップS403で算出した冷却水温度から、冷却塔30の出口空気エンタルピーを算出する。
ステップS411では、中央コントローラ3は、ステップS404で算出した放熱量、ステップS409で算出した入口空気エンタルピー及びステップS410で算出した出口
空気エンタルピーから、冷却塔ファン31の風量を算出する。
ステップS412では、中央コントローラ3は、ステップS411で算出した冷却塔ファン31の風量Gが、冷却塔30の定格風量G0以下であるか否かを検証する。定格風量
G0は、冷却水の流量や放熱量等に基づいて算出される風量である。中央コントローラ3
は、冷却塔ファン31の風量Gが定格風量G0以下である場合に、空調システム1のエネ
ルギー消費量を算出する。一方、冷却塔ファン31の風量Gが定格風量G0より大きい場
合には、中央コントローラ3は、ステップS402に戻り、次のアプローチ温度を仮定して、ステップS403以降の処理を繰り返す。中央コントローラ3は、冷却塔ファン31の風量Gが定格風量G0より大きい場合に演算処理を実行しないことで、演算量を抑制す
ることができる。
ステップS413では、中央コントローラ3は、ステップS411で算出した冷却塔ファン31の風量から、冷却塔ファン31の動力を算出する。
ステップS414では、中央コントローラ3は、ステップS407で算出した冷却水循環ポンプ51の動力、ステップS413で算出した冷却塔ファン31の動力、冷凍機20の消費電力、及び冷凍機20が冷水を循環させるために備えるポンプ(冷水1次ポンプ41)の消費電力の合計値を、空調システム1の消費電力として算出する。中央コントローラ3は、ステップS402で仮定される各アプローチ温度に対して、ステップS412の成立する条件のみ、空調システム1の消費電力を算出する処理を繰り返し、空調システム1の消費電力をメモリに保存する。そして、中央コントローラ3は、メモリに保存された消費電力の中から、空調システム1の消費電力が最小となるアプローチ温度を選択する。その際、中央コントローラ3は、ステップS103で推定された冷水温度を用い、この推定された冷水温度の場合において、空調システム1の消費電力が最小となるアプローチ温度を選択する。そして、中央コントローラ3は、このアプローチ温度を外気湿球温度に加算した値を冷却水温度として求め、この値を制御値として決定する。中央コントローラ3は、決定した冷却水温度で制御されるように、ステップS106で冷却塔コントローラ32に出力される冷却水温度のメモリの設定値を変更する。これにより、推定された冷水温度の場合におけるアプローチ温度が選択されるので、冷却塔で冷却可能な冷却水温度の範囲内か否かに関わらず算出処理を行う場合に比べて演算量が抑制される。冷却塔コントローラ32では、外気温度が高くかつ熱負荷が高い場合であっても空調システム全体のエネルギー消費量が小さくなる冷却水温度が中央コントローラ3から送られた制御値となるように制御が行われることになる。
<ステップS105>
ステップS105では、中央コントローラ3は、冷凍機20の運転台数の推論を行う。中央コントローラ3は、事前に作成した運用設計シートに基づいて冷凍機20の運転台数を推論する。運用設計シートは、運転条件(冷凍機冷水出口温度及び冷却塔冷却水出口温度)ごとに、空調システム1のエネルギー消費量が最小となる冷凍機20の運転台数を特定する運用情報を含むものであり、運転条件に応じた冷凍機20の性能データ及びポンプ、ファン等の各機器の特性データに基づいて予め作成されたものである。特性データは、例えば、ポンプの吐出量といった各機器の性能に対する動力を示すデータである。冷凍機20は、「熱源機」の一例である。また、運用設計シートは「運用情報」の一例である。
中央コントローラ3は、ステップS103及びステップS104で推論された冷凍機冷水出口温度及び冷却水温度に基づいて、事前に作成された運用設計シートから空調システム1のエネルギー消費量が最小となる冷凍機20の運転台数を取得する。中央コントローラ3は、取得した冷凍機20の運転台数で制御されるように、ステップS106で熱源コントローラ21に出力される冷凍機20の運転台数のメモリの設定値を変更する。
ステップS105の推論では、中央コントローラ3は、事前に作成された運用設計シートから、運転条件に応じた運用情報を取得することで、冷凍機20の運転台数の最適化を図る。冷凍機20の運転台数が最適化されれば、冷凍機20の運転効率が高まり、空調システム1全体のCOPの向上が期待できる。
なお、本ステップS105で中央コントローラ3が参照する運用設計シートは、例えば、以下のように作成される。図11から図17は、冷凍機20の運転台数を推論するための運用設計シートの作成について説明するための図である。図11は、運転条件ごとの冷凍機の消費電力算出について説明する図である。冷凍機20(熱源)の型式及び能力に応じた部分負荷特性線図(以下、性能データともいう)は、冷凍機20を製造するメーカーより、又は実測により与えられる。性能データは、冷凍機20ごと、冷水温度ごと及び冷却水温度ごとに、冷凍機20単体の負荷率に対する冷凍機20単体のCOPの変化を示す線図である。性能データが予め与えられていない型式の冷凍機20の性能データは、基準データとして予め用意した性能データに基づいて補完することができる。また、性能データが予め与えられていない冷水温度、冷却水温度に対する性能データは、前後の温度に対する性能データに基づいて補間することができる。既存の性能データに対して、不足する性能データを補完又は補間することで、各冷凍機20に対して、例えば、冷却水温度は1℃刻み、冷水温度は0.5℃刻みの性能データが用意される。運用設計シートの作成に用いる中央コントローラ3またはその他のコンピュータは、用意された性能データから、運転条件ごとに各冷凍機20の消費電力を算出することができる。算出した各冷凍機20の消費電力は、冷凍機20の運転台数の特定に使用される。
図12は、冷凍機の負荷率ごとの補機の消費電力算出について説明する図である。冷却塔30及び冷凍機20が備える各種ポンプ及び各種ファン等の補機に対し、各補機の制御方式及び特性線図(特性データ)に基づいて、冷凍機20の負荷率ごとに、各補機の消費電力を算出し、消費電力の一覧表を作成する。作成された補機の消費電力の一覧表は、冷凍機20の運転台数の特定に使用される。
図13は、性能特性データの補完について説明する図である。以下、性能特性データは、単に性能データともいう。運用設計シートの作成に際しては、運用設計シートの作成に用いるコンピュータ(以下、単に「コンピュータ」という)に、予め基準となる冷凍機20について、運転条件ごとの性能データが、基準データとして登録される。評価対象の冷凍機20に対する性能データが不足する場合、コンピュータは、評価対象の冷凍機20に対する既存の性能データを、同じ運転条件の基準データと比較して差異を把握する。コンピュータは、評価対象の冷凍機20に対して性能データが存在しない運転条件における基準データから、把握した差異に基づいて、当該運転条件における評価対象の冷凍機20の性能データを補完する。性能データの補完により、コンピュータは、各運転条件に対する冷凍機20の消費電力を推論し、空調システム1のエネルギー消費量が最小となる冷凍機20の運転台数を特定することができる。
図14は、冷凍機の運転優先順位を例示する図である。冷凍機20の運転優先順位は、設備管理者が定期的に変更したり、中央コントローラ3或いはその管理装置が空調システム1の稼働時間に応じて自動で変更したりする。冷凍機20ごとに性能が異なるため、運転優先順位によっても空調システム1のエネルギー消費量が最小となる冷凍機20の運転台数は異なる。このため、運用設計シートは、運転優先順位の組合せごとに作成される。
図14は、3台の冷凍機20(熱源1、熱源2、熱源3)について、運転優先順位の組合せ例を表形式で示す。冷凍機20が3台の場合、運転優先順位の組合せは6通りである。図14の表において、左の列は運用設計シートを識別する名称であり、例えば、2行目
に記載された運用設計シートTR_MAP_132は、運転優先順位が熱源1、熱源3、熱源2の順である場合の運用設計シートである。中央コントローラ3は、冷凍機20の運転優先順位を監視し、冷凍機20のローテーションやメンテナンスなどにより優先順位の変更があった場合には、対応する運用設計シートを参照して、冷凍機20の運転台数を推論する。
図15は、運用設計シートを例示する図である。図15の例では、運用設計シートは冷水温度ごとに作成され、冷却水温度ごとに、熱源(冷凍機20)負荷率に応じた運転台数が特定される。具体的には、冷水温度が7℃、冷却水温度が24℃の場合、空調システム1のエネルギー消費量が最小となる冷凍機20の運転台数は、熱源負荷率が33%以上で2台、55%以上で3台である。このように空調システム1全体のCOPが最高となる冷凍機20の運転台数を、予め作成されるこのような運用設計シートで冷水温度と冷却水温度から定義しておくことにより、中央コントローラ3は、熱源コントローラ21等から得られる冷水温度と冷却水温度の情報を基にした冷凍機20の運転台数制御の実現が可能となる。
図16は、熱源運転台数の増段を例示するグラフである。縦軸は熱源運転台数、横軸は熱源負荷率である。図16は、図15に示される冷水温度7℃、冷却水温度24℃の場合の例をグラフに表したものである。また、熱源の運転優先順位は、熱源1、熱源2、熱源3の順であり、対応する運用設計シートに基づいて熱源運転台数が制御される。横軸に示されるP1は、熱源運転台数を1台から2台に増段する際の熱源負荷率の閾値である。図16の例では、P1は33%であり、熱源負荷率が33%以上になると運転台数は1台から2台に増段され、熱源負荷率が33%より小さくなると運転台数は2台から1台に減段される。同様に、横軸に示されるP2は、熱源運転台数を2台から3台に増段する際の熱源負荷率の閾値である。図16の例では、P2は55%であり、熱源負荷率が55%以上になると運転台数は2台から3台に増段され、熱源負荷率が55%より小さくなると運転台数は3台から2台に減段される。なお、運転台数を制御する熱源負荷率の閾値(以下、増減段ポイントともいう)P1及びP2は、熱源負荷率の計測データ、及び熱源負荷率が上昇傾向か下降傾向か等の条件に基づいて特定される。
図17は、熱源全体の負荷率とシステム全体のCOPとの相関関係の一例をグラフに示した図である。縦軸は熱源システムのCOP、横軸は熱源全体の負荷率である。図17のグラフの作成で想定した設備は、いずれもインバータ方式で、ターボ冷凍機、冷水ポンプ、冷却水ポンプ、及び統合型冷却塔各2台である。また、冷水温度は7℃と想定する。図中の矢印によって示される値は、熱源の増減段ポイントを示す。図17のグラフから判るように、冷却水の温度が低下するにつれて、増減段ポイントは低負荷率側に移行する。これは、熱源単体の性能線図が、冷却水温度の低下とともに低負荷率側に最高効率点が移行することに起因する。よって、中央コントローラ3に使用される運用設計シートでは、図17に示すグラフのように、熱源の増減段ポイントが冷却水温度毎に微妙に異なる位置に設定されることになる。
図18は、運用設計シートを作成する処理を例示するフローチャートである。運用設計シートの作成に用いるコンピュータは、空調システム1の運用開始前に以下のような処理を行って運用設計シートを作成する。コンピュータは、空調システム1が備える冷凍機20、冷却塔30、及び補機の構成が変更された場合の運用設計シートの再作成の際にも以下のような処理を実行する。なお、作成された運用設計シートは、コンピュータ又は中央コントローラ3が備える補助記憶装置に格納される。中央コントローラ3が備える補助記憶装置は、「記憶部」の一例である。
ステップS501では、コンピュータは、熱源システム(空調システム1)の構成を読
み込む。具体的には、コンピュータは、空調システム1を構成する冷凍機20、冷却塔30、各種ポンプ及び各種ファン等の補機の台数等の情報を読み込む。
ステップS502では、コンピュータは、冷水温度(冷凍機冷水出口温度)が5℃から12℃の範囲内において、例えば0.5℃間隔の温度ごとに、ステップS503からステップS507までの処理を繰り返す。即ち、0.5℃刻みの冷水温度ごとに、運用設計シートが作成される。運用設計シートは、冷水温度について0.5℃ごとに作成される場合に限られない。運用設計シートをより狭い温度間隔で作成することで、熱源(冷凍機20)の運転台数の推論の精度は向上する。また、コンピュータは、等間隔の冷水温度ごとに限らず、予め設定された冷水温度ごとに運用設計シートを作成するようにしてもよい。これにより、空調システム1の構成に応じた柔軟な運用設計シートの作成が可能となる。
ステップS503では、コンピュータは、冷却水温度(冷却塔冷却水出口温度)が12℃から34℃の範囲内において、例えば1℃間隔の温度ごとに、ステップS504からステップS506までの処理を繰り返す。即ち、コンピュータは、1℃間隔の冷却水温度ごとに、熱源負荷率に応じた熱源運転台数を推論する処理を繰り返す。熱源運転台数の推論は、冷却水温度について1℃ごとに限られず、予め設定された冷却水温度ごとに推論されるようにしてもよい。図17から分かるように、熱源単体では、冷却水温度の低下とともに最高効率点(グラフの左側の凸部の最高点)が低負荷率側に移行するため、コンピュータは、例えば、最高効率点のずれを考慮して、熱源運転台数を推論する冷却水温度を設定することができる。
ステップS504では、コンピュータは、熱源負荷率が20%から100%の範囲内において、例えば10%間隔の熱源負荷率ごとに、空調システム1のエネルギー消費量が最小となる熱源の運転台数を算出する処理を繰り返す。熱源の運転台数の算出は10%間隔に限られず、算出された熱源の運転台数が切り替わる前後の熱源負荷率の範囲では、コンピュータは、例えば1%間隔で熱源の運転台数を算出するようにしてもよい。
ステップS505では、コンピュータは、ステップS502で設定される冷水温度(5℃~12℃)、ステップS503で設定される冷却水温度(12℃~34℃)、およびステップS504で設定される熱源全体負荷率(20%~100%)を基に、つまり、これらの値をパラメータとして、これらの値の組み合わせ条件にて、空調システム1のエネルギー消費量が最小となる熱源の運転台数を算出する。具体的には、まず、ステップS501で読み込まれた機器情報(図11と図12に示されるような特性データ)を参照し、設定された冷水温度と冷却水温度と熱源全体負荷率の値に対応する、冷凍機単体のCOPの値、ポンプ及びファンの消費電力の値を読み出す。冷凍機単体のCOPと熱源負荷率を基に冷凍機の消費電力を算出する。そして、冷凍機単体の消費電力の値、およびポンプ及びファンの消費電力の合計値を、エネルギー消費量として算出する。コンピュータは、上述した計算処理を、全ての冷水温度と冷却水温度と熱源全体負荷率の組み合わせ条件について行う。そして、コンピュータは、この組み合わせ条件毎に算出されたエネルギー消費量を、その組み合わせ条件における算出結果として補助記憶装置に格納する。次に、熱源が2台以上の場合、熱源全体負荷率を熱源台数で割った値を元に個別に熱源の消費電力の値を計算する。この複数台の熱源の消費電力の値をポンプ及びファンの消費電力に加算してエネルギー消費量とする。熱源の性能が異なる場合等、熱源の優先順位が設定されている場合は、その優先順位に従い個別に熱源の消費電力を計算する。熱源が2台以上ある場合には、複数の熱源の組み合わせパターン(熱源が1台の場合や2台以上の場合)の全てについて、上述して熱源が2台以上の場合における空調システム1のエネルギー消費量の算出を行う。そして、冷水温度と冷却水温度と熱源全体負荷率の全ての組み合わせ条件について、複数の熱源の全ての組み合わせパターンにおけるエネルギー消費量を相互に比較し、エネルギー消費量が最小となる場合における熱源の運転台数を、冷水温度と冷却水温度
と熱源全体負荷率の組み合わせ条件における熱源の運転台数として選択し、この運転台数を補助記憶装置に格納する。このようにして、冷水温度毎に、冷却水温度と熱源全体負荷率に応じた熱源の運転台数を求め、その求められた運転台数をテーブル、すなわち図15に示すような運用設計シートに格納する。なお、冷却水循環ポンプ51、冷却塔ファン31の動力、及び冷水1次ポンプ41の負荷率は、冷凍機20の熱源全体負荷率と同じと仮定して消費電力の値を求めている。
ステップS506では、コンピュータは、ステップS504で指定される範囲内の各熱源負荷率に対して、運転台数を算出する計算が完了したか否かを判定する。各熱源負荷率に対して運転台数を算出する計算が完了した場合(S506;YES)、処理はステップS507へ進む。各熱源負荷率に対して運転台数を算出する計算が完了していない場合(S506;NO)、処理はS504に戻り、次の熱源負荷率に対してS505の処理が実行される。
ステップS507では、コンピュータは、ステップS503で指定される範囲内の各冷却水温度に対して、熱源負荷率ごとに運転台数を算出する計算が完了したか否かを判定する。各冷却水温度に対する計算が完了した場合(S507;YES)、処理はステップS508へ進む。各冷却水温度に対する計算が完了していない場合(S507;NO)、処理はS503に戻り、次の冷却水温度に対してS504からS506までの処理が実行される。
ステップS508では、コンピュータは、ステップS502で指定される範囲内の各冷水温度に対して、冷却水温度ごと及び熱源負荷率ごとに運転台数を算出する計算が完了したか否かを判定する。各冷水温度に対する計算が完了した場合(S508;YES)、処理はステップS509へ進む。各冷却水温度に対する計算が完了していない場合(S508;NO)、処理はS502に戻り、次の冷水温度に対してS503からS507までの処理が実行される。
ステップS509では、コンピュータは、熱源運転優先順位のパターンごとに空調システム1の運用設計シートを完成させる。具体的には、コンピュータは、ステップS505で算出した熱源の運転台数の情報から、熱源負荷率の計測値を基に、運転台数を制御する増減段ポイントを具体的に特定し、運用設計シートを完成させる。このように、熱源である冷凍機20の運転台数は、環境変数である外気条件が与えられなくても、空調システム1を構成する機器の情報を基に求めることができ、空調システム1の運用開始前に、事前に算出して保存することが可能となる。
電力消費量の削減量を概算したところ、システム全体の機器構成や諸条件にもよるが、中央コントローラ3が行う上記のような冷凍機冷水出口温度の設定値の調整、冷凍機20の運転台数の調整が行われることにより、このような調整が行われない場合に比べて電力消費が十数パーセント削減できるという試算結果が得られた。
1・・空調システム:2・・ネットワーク:3・・中央コントローラ:4・・室内:10・・空調機:11・・コイル:12・・電動ファン:13・・空調機冷水流量調整弁:14・・空調機コントローラ:20・・冷凍機:21・・熱源コントローラ:30・・冷却塔:31・・冷却塔ファン:32・・冷却塔コントローラ:40・・冷水循環系:41・・冷水1次ポンプ:42・・冷水2次ポンプ:43・・ミニマムフロー弁:44・・2次ポンプコントローラ:50・・冷却水循環系:51・・冷却水循環ポンプ

Claims (5)

  1. 熱源機の設計情報に基づいて仮定された、空調機が室内に給気する空気の温度および相対湿度を含む室内条件の算出に用いる情報を記憶する記憶手段と、
    前記空調機が計測する室内条件を利用できず、取得した外気の温度および相対湿度を含む外気条件と前記情報を基に算出された室内条件とが前記外気の除湿を不要とする所定条件を満たす場合に、前記熱源機から前記空調機に供給される冷水の温度を前記室内の顕熱を処理できる給気を可能とする温度に決定する第1決定手段と、
    前記外気の温度および前記熱源機の冷却性能に基づいて前記熱源機によって前記空調機に供給される冷水の上限温度を決定する第2決定手段と、
    前記冷水の温度を前記決定した温度とするように前記熱源機の制御コントローラに指示する指示手段と、を備え、
    前記指示手段は、前記第1決定手段によって決定された冷水の温度が前記上限温度より高い場合、前記冷水の温度を前記決定した上限温度とするように指示する、
    空調システムの制御装置。
  2. 前記外気の温度および相対湿度を基に前記外気の絶対湿度を算出する第1算出手段と、
    前記給気する空気の温度および相対湿度を基に前記室内の絶対湿度を算出する第2算出手段と、を更に備え、
    前記所定条件を満たす場合とは、前記外気の絶対湿度よりも前記室内の絶対湿度が高い場合である、
    請求項1に記載の空調システムの制御装置。
  3. コンピュータが、
    熱源機の設計情報に基づいて仮定された、空調機が室内に給気する空気の温度および相対湿度を含む室内条件の算出に用いる情報を記憶し、
    前記空調機が計測する室内条件を利用できず、取得した外気の温度および相対湿度を含む外気条件と前記情報を基に算出された室内条件とが前記外気の除湿を不要とする所定条件を満たす場合に、前記熱源機から前記空調機に供給される冷水の温度を前記室内の顕熱を処理できる給気を可能とする温度に決定し、
    前記外気の温度および前記熱源機の冷却性能に基づいて前記熱源機によって前記空調機に供給される冷水の上限温度を決定し、
    前記冷水の温度を前記決定した温度とするように前記熱源機の制御コントローラに指示し、
    前記冷水の温度が前記冷水の上限温度より高い場合、前記冷水の温度を前記決定した上限温度とするように前記熱源機の制御コントローラに指示する、
    空調システムの制御方法。
  4. コンピュータに、
    熱源機の設計情報に基づいて仮定された、空調機が室内に給気する空気の温度および相対湿度を含む室内条件の算出に用いる情報を記憶させ、
    前記空調機が計測する室内条件を利用できず、取得した外気の温度および相対湿度を含む外気条件と前記情報を基に算出された室内条件とが前記外気の除湿を不要とする所定条件を満たす場合に、前記熱源機から前記空調機に供給される冷水の温度を前記室内の顕熱を処理できる給気を可能とする温度に決定させ、
    前記外気の温度および前記熱源機の冷却性能に基づいて前記熱源機によって前記空調機に供給される冷水の上限温度を決定させ、
    前記冷水の温度を前記決定した温度とするように前記熱源機の制御コントローラに指示させ
    前記冷水の温度が前記冷水の上限温度より高い場合、前記冷水の温度を前記決定した上限温度とするように前記熱源機の制御コントローラに指示させる、
    空調システムの制御プログラム。
  5. 室内の空気を調和する空調機と、
    前記空調機に冷水を供給し、前記供給する冷水の温度が制御コントローラによって制御される熱源機と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記熱源機の設計情報に基づいて仮定された、前記空調機が室内に給気する空気の温度および相対湿度を含む室内条件の算出に用いる情報を記憶する記憶手段と、
    前記空調機が計測する室内条件を利用できず、取得した外気の温度および相対湿度を含む外気条件と前記情報を基に算出された室内条件とが前記外気の除湿を不要とする所定条件を満たす場合に、前記熱源機から前記空調機に供給される冷水の温度を前記室内の顕熱を処理できる給気を可能とする温度に決定する第1決定手段と、
    前記外気の温度および前記熱源機の冷却性能に基づいて前記熱源機によって前記空調機に供給される冷水の上限温度を決定する第2決定手段と、
    前記冷水の温度を前記決定した温度とするように前記熱源機の制御コントローラに指示する指示手段と、を備え、
    前記指示手段は、前記第1決定手段によって決定された冷水の温度が前記上限温度より高い場合、前記冷水の温度を前記決定した上限温度とするように指示する、
    空調システム。
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