JP7204196B2 - 成膜装置 - Google Patents

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本発明は、被加工材の表面に対して短時間で炭素膜を形成するための成膜装置に関する。
炭素膜として、例えば切削工具、軸受などの摺動部品などの表面に製膜されるDLC膜(ダイヤモンドライクカーボン膜)が知られており、DLC膜の製法には、様々な方法が提案されている。例えば特許文献1に記載のフッ素化ダイヤモンドライクカーボン薄膜の製造方法では、フッ素化炭化水素化合物を含むガスを、イオン化電流によりプラズマ化し、それにより生じた各イオンを、被成膜部材上に吸引衝突、付着させて、フッ素化ダイヤモンドライクカーボン薄膜を形成させることとしている。
特開2007-213715号公報
従来のDLC膜の製造方法では、プラズマ化されたガスにより生じたイオンを被成膜部材上に確実に吸引衝突させるなどの点から、チャンバ内の初期圧力を高い真空度(圧力値が小さい真空度)にすることが求められている。例えば特許文献1に記載の製造方法では1.33×10-3Pa以下の真空度において成膜が行われている。しかしながら、このような高い真空度に到達させるには長い時間を要するため、DLC膜の製造時間を長大化させる要因となり、また、このように時間がかかることによって製造コストが増大するという問題が生じていた。製造時間は、被成膜部材への密着性の向上のために、被成膜部材上に中間層を形成する場合のように真空槽内の雰囲気をいったん排気する工程が加わるとさらに増大することになる。
そこで本発明は、チャンバ内の初期真空度を比較的低くした状態(圧力値を比較的大きくした状態)においても、被加工材への成膜を確実に行うことができる成膜装置を提供することを目的とする。そして、本発明は、初期真空度を低く抑えることによって初期真空度に到達するまでの時間を短くし、これによってDLC膜の製造時間を抑えて製造コストを低減させ、低コストでDLC膜を形成できる成膜装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、チャンバ内において、プラズマ化されたガスにより生じたイオンを誘導可能とし、これにより、チャンバ内における被加工材の配置自由度を高めることができる成膜装置の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の成膜装置は、放電発生用の媒体ガスが導入されるチャンバ内に、電極と、電極に対向して配置された基板と、磁界発生部と、被加工材を保持する保持部とを備え、さらに、電極に対して電極電圧を印加する電極用電源と、
基板に対して基板電圧を印加する基板用電源と、電極用電源と基板用電源を制御して、電極と基板との間に生じる電界を制御する電源制御部とを備え、磁界発生部は、発生する磁界の磁力線が電界に基づく電気力線に重なるように配置され、被加工材は磁力線上に配置され、チャンバ内に導入された媒体ガスは、電極と基板との間に生じた電界に基づいてプラズマ化され、これによって生じたイオンが磁界の作用によって被加工材上へ誘導され、被加工材の表面に炭素膜が形成されることを特徴としている。
本発明の成膜装置において、磁界発生部は基材上に配置された複数の磁石を備え、基材は、電極と基板との間において、基板と対向するように配置されることが好ましい。
本発明の成膜装置において、複数の磁石は永久磁石であって、円板状の基材の表面の周縁部に所定の間隔で配置され、かつ、複数の磁石の磁化方向は基材の表面の法線方向に沿っており、電極は基板に垂直な方向に沿って延びる柱状をなしており、基材は、電極において基板へ対向する対向面上に、電極と同心状となるように配置されることが好ましい。
本発明の成膜装置において、電極は基板に垂直な方向に沿って延びる柱状をなしており、電極内に設けられた空間に、磁界発生部としての少なくとも1つの磁石が、その磁化方向を電極の軸方向に沿うように配置されていることが好ましい。
本発明の成膜装置において、基板は、その中心軸を中心として回転可能に設けられ、保持部は基板の中心軸を中心として回転可能に設けられていることが好ましい。
本発明の成膜装置において、電源制御部は、基板電圧のパルスが電極電圧のパルスに対して所定の遅延時間を有するように、電極用電源と基板用電源を制御することが好ましい。
本発明の成膜装置において、遅延時間は電極電圧の周期の3~30%の範囲であることが好ましい。
本発明の成膜装置において、チャンバ内に媒体ガスを導入開始時のチャンバの真空度は0.1~0.3Paの範囲であることが好ましい。
本発明の成膜装置によると、チャンバ内の初期真空度を比較的低くした状態においても、被加工材への成膜を確実に行うことができる。そして、初期真空度を低く抑えることによって初期真空度に到達するまでの時間を短くでき、これによってDLC膜の製造時間を抑えて製造コストを低減させ、低コストでDLC膜を形成することが可能となる。さらに、チャンバ内において、プラズマ化されたガスにより生じたイオンを誘導可能とすることで、チャンバ内における被加工材の配置自由度を高めることができる。
本発明の実施形態に係る成膜装置の構成を概念的に示す図である。 図1に示す成膜装置の機能ブロック図である。 (a)は電極、磁界発生部、保持部、及び、被加工材の配置を示す側面図、(b)は磁界発生部の構成を示す平面図である。 磁界発生部と保持部の配置を示す平面図である。 図1に示す構成において、電極と基板との間の電界における電気力線と、磁界発生部が発生する磁界の磁力線とを概念的に示した図である。 (a)、(b)は電極電圧と基板電圧のパルスの例を示す図である。 変形例における電極と磁界発生部の構成を示す側面図である。 (a)は、図7に示す構成においてバイアス電圧-650Vをかけた場合の電極における電圧及び電流の波形を示す図であり、図8(b)は、図7に示す構成においてバイポーラ電圧(-900V+100V)をかけた場合の電極における電圧及び電流の波形を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る成膜装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本実施形態の成膜装置10の構成を概念的に示す図である。図2は、図1に示す成膜装置10の機能ブロック図である。図3(a)は、本実施形態における、電極20、磁界発生部30、保持部14、及び、被加工材15の配置を示す側面図、図3(b)は磁界発生部30の構成を示す平面図である。図4は、磁界発生部30と保持部14の配置を示す平面図である。図4では保持部14の腕部14b及び被加工材15は省略している。図5は、図1に示す構成において、電極20と基板12との間の電界における電気力線LEと、磁界発生部30が発生する磁界の磁力線LBとを概念的に示した図である。図6(a)、(b)は電極電圧と基板電圧のパルスの例を示す図である。図6(a)、(b)はデューティー比50%の例を示しており、図6(a)は電極電圧と基板電圧のパルス間で遅延時間がゼロの場合であり、遅延比率(delay)としては周期100μsの0%となる場合を示している。図6(b)は図6(a)のパルスに対して電極電圧が30μs遅延した場合であり、この遅延の比率としては周期100μsの30%となっている。
図1に示すように、本実施形態の成膜装置10は、チャンバ11(真空槽)内に設けられた、電極20、基板12、磁界発生部30、及び、保持部14を備える。電極20と基板12は導電性材料で構成されるが、媒体ガスの種類に応じて、基板12として炭素原料基板を用いることもできる。
本実施形態では、炭素膜、特にDLC膜を被加工材15上に形成するための成膜装置10について説明するが、この成膜装置10の構成において、媒体ガスや基板12を変更することによって、DLC膜以外の炭素膜や、炭素膜以外の薄膜を被加工材15上に形成することもできる。例えば、媒体ガスとしてテトラメチルシラン(Si(CH)(以下TMSと言う)を用いて、Siを含有したDLC膜を形成することが可能である。また、B、P、F、N、Ti、Zr、Al等を含有したDLC膜の形成も可能である。
保持部14は、上下方向(基板12の中心軸AX1に沿った方向)に沿って延びる棒状部14aと、棒状部14aから垂直に延出した複数の腕部14bとを備え、各腕部14bに対して被加工材15が着脱自在に保持される。棒状部14aは非磁性で非導電性の材料で構成される。
被加工材15の構成材料としては各種材料を用いることができるが、例えば次の(1)~(10)に示す材料を挙げることができる。
(1)Si(シリコン)ウエハー。ただし、n型、p型は問わない。SiO表面処理Siウエハーも含む。
(2)炭化物:SiC、WC、TiC等
(3)窒化物:TiN、CrN、CN、Si
(4)酸化物:SiO、TiO、Al、ZrO、TiO、CuO、PbO、In、SnO
(5)金属:W、Cr、Ti、Mo、Ge、Ta、Zn、Al、Cu
(6)合金:
(a)鋼材:SUJ2、SKD、S45C、SKH等(いずれも記号)
(b)ステンレス鋼:SUS304、SUS430等(いずれも規格名)
(c)アルミニウム合金:Al1050、Al5052、Al7075等(いずれも合金番号)
(7)ガラス全般。SiO、B、P、Al、PbO、NaO、KO、CaO、MgO、BaO、TiO、Nb、SnO、Ta、LiO、SrO、ZnO、ZrO、La、TeO、Bi、In、GeO、WO、Y、Gd、Yb、Ga、Lu、F等を含有したものも含む。
(8)合成樹脂:PE(ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、AS(アクリロニトリルスチレン共重合樹脂)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、POM(ポリオキシメチレン)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネイト)、PF(フェノール樹脂)、EP(エポキシ樹脂)、MF(メラミン樹脂)、PI(ポリイミド樹脂)等
(9)炭素材料:グラファイト、ダイヤモンド、グラフェン、カーボンナノチューブ、カーボンブラック、フラーレン、カーボンファイバー等
(10)その他:繊維、木材等
電極20には電極用バイポーラ電源21(電極用電源)が接続され、電極電圧が印加され、基板12には基板用バイポーラ電源33(基板用電源)が接続され、基板電圧が印加される。電極20は、その中心軸が基板12の中心軸AX1と一致するように延びる柱状をなしている。電極20は、その下面20a(底面)が基板12の上面13と対向するように配置されている。
チャンバ11には、調整弁BBを介して、ガス供給装置43、ターボ分子ポンプ44、メカニカルブースターポンプ45がそれぞれ接続され、メカニカルブースターポンプ45にはロータリーポンプ46が接続されている。また、チャンバ11には温度制御部47も接続されている。
図2に示すように、電極用バイポーラ電源21と基板用バイポーラ電源33は電源制御部41に接続され、電極用バイポーラ電源21と基板用バイポーラ電源33のそれぞれから出力されるパルス波形は電源制御部41によって同期制御され、電極用バイポーラ電源21から出力される電極電圧のパルスと基板用バイポーラ電源33から出力される基板電圧のパルスの遅延時間(遅延比率)も制御される。電界中のプラズマ領域では気体の一部が電離してラジカルや正イオンと電子等が発生し電流が流れる。遅延時間を制御することにより、電極20と、基板12、保持部14、及び被加工材15との間のラジカルや正イオンや電子を制御することが可能となる。磁界発生部30や被加工材15の配置に応じて最適な形でラジカルや正イオンや電子を誘導することが可能となり、より好ましい特性や所望の膜厚を有したDLC膜を得ることができる。
図4に示すように基板12は円板状をなし、その中心軸AX1を中心として回転(自転)する。保持部14は、基板12の上面13上において、上記中心軸AX1に関して等角度間隔に24個配置されている。14は、基板12の回転にともなって上記中心軸AX1を中心として回転(公転)するとともに、棒状部14aの中心軸AX2を中心として回転(自転)する。基板12と14は、これらに接続された駆動部42(図2)によって回転駆動される。
図2に示すように、電源制御部41と駆動部42は、制御部50によって、互いに所定の条件で連携して動作するように制御される。
制御部50は、ガス供給装置43、ターボ分子ポンプ44、メカニカルブースターポンプ45、及び温度制御部47にそれぞれ接続されている。ガス供給装置43は、制御部50の制御にしたがって、チャンバ11内に、所定のタイミングで放電発生用の媒体ガス、例えば、アセチレンガス、テトラメチルシランガス、ベンゼンガスその他の炭化水素系ガス、又は、アルゴン、窒素、酸素、メタン、テトラメチルシラン、へリウム、ネオン、クリプトン、キセノン、若しくは、これらの混合ガスを供給する。ここで、媒体ガスとして炭素を含まないガスを用いた場合、基板12として炭素を含有する基板を用いる。
温度制御部47は、チャンバ11内の温度を検知する温度センサ、及び、チャンバ11内の温度を高めるヒータを備え、温度センサの検知結果を制御部50へ出力し、制御部50の制御にしたがってヒータを駆動してチャンバ11内の温度を制御する。
制御部50は、チャンバ11内の気圧を検知する気圧センサ(不図示)を備え、気圧センサの検知結果に基づいて、ターボ分子ポンプ44、メカニカルブースターポンプ45、及び、ロータリーポンプ46の3つのポンプを適宜組み合わせて駆動してチャンバ11内の気圧を制御する。
チャンバ11は、温度制御部47、並びに、ターボ分子ポンプ44、メカニカルブースターポンプ45、及び、ロータリーポンプ46の動作により、一定の温度下で初期真空度とされ、この状態からガス供給装置43の動作によりチャンバ11内に放電発生用の媒体ガスが導入される。そして、電源制御部41の制御により、電極用バイポーラ電源21には電極電圧が印加され、基板用バイポーラ電源33には基板電圧が印加され、これらにより、電極20と基板12との間に電界が発生する。この電界に基づいて、チャンバ11内に導入された媒体ガスがプラズマ化され、プラズマ化によって媒体ガスからイオンが生じる。ここで、基板12として炭素原料を含んだ基板を用いた場合、基板からプラズマ化された炭素イオンが生じる。
図1、図3(a)、(b)、及び、図4に示すように、磁界発生部30は、円板状の基材31と、基材31上に配置された24個の永久磁石32とによって構成される。基材31は、非磁性材料で構成され、基板12の上面13に対向するように配置され、その中心軸が、基板12の中心軸AX1と一致するように配置され、上面31a(表面)が電極20の下面20aに対して固定されている。別言すると、基材31は、電極20の下面20a(電極20において基板12と対向する面)上に、電極20と同心状となるように配置されている。
24個の永久磁石32は、基材31の上面31aの周縁部に沿って、基材31の中心軸(中心軸AX1)に関して等角度間隔に配置されている。これらの永久磁石32は、例えば、サマリウムコバルト磁石、ネオジム磁石、フェライト磁石を用いることができ、その磁化方向Mは、基材31の上面31aの法線方向、すなわち上下方向(中心軸AX1に沿った方向)に沿っており、上側にN極、下側(基板12側)にS極が向いている。図4に示すように、中心軸AX1に関して、24個の永久磁石32のそれぞれに対応するように、永久磁石32のそれぞれの外側に、24個の保持部14がそれぞれ配置されている。そして、保持部14に保持された被加工材15は、基材31の径方向外側であって、電極20と基板12が対向する方向において、永久磁石32に対応する高さに配置される。
図5に示すように、永久磁石32による磁界の磁力線LBは、電極20と基板12との間に生じる電界の電気力線LEと重なっている。別言すると、磁力線LBは、電極20と基板12との間の電界中を通っている。さらに、磁力線LBは、少なくとも磁界発生部30に近い側の被加工材15上を通っている。被加工材15が永久磁石32に対応する高さ位置に配置されているため、磁力線LBは確実に被加工材15上を通過する。
このような磁力線が生じるように永久磁石32を配置したことにより、電極20と基板12との間で生じた電界に基づいて生じたイオンは、磁界発生部30の磁界の作用によって、24個の永久磁石32のそれぞれに対応した保持部14に保持された被加工材15上へ確実に誘導される。永久磁石32の磁力、配置、磁化方向、被加工材15の位置などを調整することにより、被加工材15への誘導の強さを制御できるため、チャンバ11内を、従来の成膜装置のような高い真空度まで上げなくても、所望量のイオンを確実に被加工材15上へ付着させ、所望の膜厚、特性を有したDLC膜を加工形成することが可能となる。
以下に変形例について説明する。
上記実施形態においては、電極20を基板12よりも直径の小さな柱状としていたが、電極20の形状はこれに限定されず、例えば、基板12と互いに対向し合う円板状としてもよい。ここで、電極20の形状にかかわらず、基板12よりも小径とすると、電極20と基板12との間の電界における電気力線の広がりを抑えることができるため、電気力線全体に対して、磁界発生部30による磁力線を重ねやすくなり、プラズマ化されたガスによって生じたイオンを効率よく誘導することができるため好ましい。
上記実施形態においては、永久磁石32の磁化方向Mを上下方向としていたが、プラズマ化されたガスによるイオンを被加工材15上に誘導できれば、これ以外の方向としてもよい。
上記実施形態においては、24個の永久磁石32を基材31の中心軸AX1に関して等角度間隔に、保持部14に対応するように配置していたが、イオンを被加工材15へ確実に誘導できれば、永久磁石の数や配置はこれに限定されない。また、磁石の種類や磁化の強さは、成膜装置の仕様等に応じて適宜に設定できる。
磁界発生部の磁石は図7に示すように電極内に設けてもよい。図7は、変形例における電極120と磁界発生部130の構成を示す側面図である。図8(a)は、図7に示す構成においてバイアス電圧-650Vをかけた場合の電極120における電圧及び電流の波形を示す図であり、図8(b)は、図7に示す構成においてバイポーラ電圧(-900V+100V)をかけた場合の電極120における電圧及び電流の波形を示す図である。
図7に示す変形例においては、上記実施形態と同様の柱状の電極120内に4つの永久磁石132が直列に配置されており、磁界発生部130を構成している。4つの永久磁石132は、電極120内において、その中心軸AX3の方向に沿って設けられた収容空間122(収容凹部)内に配置されている。永久磁石132の磁化方向Mは中心軸AX3に沿っており、4つとも上側がN極、下側(下面120a側)がS極となっている。この永久磁石132としては、例えば、底面が1辺10mmの正方形で、高さが20mmのサマリウムコバルト磁石を中心軸AX3の方向に沿って4つ直列に配置する。
なお、永久磁石132の数、種類や磁化の強さは、成膜装置の仕様等に応じて適宜設定できる。
電極120内に永久磁石132を配置した上記変形例では、図8(b)に示すように、電極のバイポーラ電圧として-900V+100Vをかけたときに、1パルス当たりの平均電力は210Wであった。これに対して、電極120内に永久磁石132を設けない場合は、グロープラズマを維持することができず、計測不能であった。図8(a)はバイアス電圧-650Vのみかけた場合88Wとなった。上記変形例において、チャンバ11内の圧力120Paで窒素の安定したグロー放電が得られ、安定したプラズマ状態を実現することができた。このときの平均電力は、2.5×10-5秒間の1×10-8秒当たりの電圧値と電流値の絶対値の平均をとり算出した値である。
次に実施例について説明する。表1は、実施例1~29、及び、比較例1、2における成膜条件を示す表、表2は、表1の成膜条件による成膜結果を示す表である。比較例1、2では、上記実施形態の構成から磁界発生部30及び電極20を除いた構成としている。
Figure 0007204196000001



Figure 0007204196000002


<成膜条件・成膜結果>
表1に記載の成膜条件及び成膜結果については次のとおりである。
(1)開始真空度(単位Pa)
ガス供給装置43から媒体ガスを導入開始する時のチャンバ11内の真空度である。
(2)TMS(テトラメチルシラン)、C(アセチレンガス)
(a)sccm:チャンバ11内へのTMSガス又はアセチレンガスの流入量(単位sccm)であり、0°C、1気圧における1分あたりの流入量(単位cc)である。1sccmは約1.667×10-8/sである。
(b)Pa:TMSガス又はアセチレンガス導入後の到達圧力である(単位Pa)。
(3)電源設定値
(a)-Ev:電極用バイポーラ電源21が電極20に印加するパルスのマイナス電圧値(単位V)
(b)+Ev:電極用バイポーラ電源21が電極20に印加するパルスのプラス電圧値(単位V)
(c)S(V):基板用バイポーラ電源33が基板12に印加するパルスのマイナス電圧値(単位V)
比較例1、2では電極20を設けていないため、-Evと+Evは設定されていない。
(4)成膜結果
被加工材15に形成された、Si-DLC層(Siを含有したDLC膜)の膜厚及びDLC膜(DLC層)の膜厚(単位nm)を株式会社ミツトヨ製SURFTEST SJ-410(型番)で測定した。表2に示す膜厚は、n型のシリコンウエハーのサンプル(被加工材15)において、マスキング部分と成膜部分との段差として測定した。
成膜レート(単位nm/分)は、中間層がない場合では成膜時間と膜厚に基づいて算出した。中間層がある場合では中間層の成膜レートを除いたDLC膜のみの成膜レートを算出したが、表2では一部実施例・比較例で表示を省略している。表2に示す結果は、n型のシリコンウエハーのサンプル(被加工材15)上に形成された膜についてのものである。
(5)エリプソメータ
株式会社堀場製作所製Auto SE(型番)を用いて、分光エリプソメトリー法により、波長550nmの入射光に対して、形成されたDLC膜の屈折率nと消衰係数値kを測定した。表2に示す結果は、n型のシリコンウエハーのサンプル(被加工材15)上に形成された膜についてのものである。なお、測定を行っていない実施例・比較例では表示を省略している。
(6)ラマン分光
RENISHAW社製inVia StreamLine PlusB(型番)を用いて、形成されたDLC膜について、ラマン分光法により、Gピーク位置(Gpeak position)(単位cm-1)、Gピークの半値全幅(単位cm-1)、Gピーク強度(I(G))、及び、Dピーク強度(I(D))を測定し、DピークとGピークの強度比(I(D)/I(G))を算出した。表2に示す結果は、n型のシリコンウエハーのサンプル(被加工材15)上に形成された膜についてのものである。なお、測定を行っていない実施例・比較例では表示を省略している。
また、表1に記載していない成膜条件は次のとおりである。
(7)永久磁石32:
永久磁石32は、サマリウムコバルト磁石であり、組成はSm:Co=2:17(重量%)のものを用いた。その形状は、縦10mm×横10mm×高さ20mmであり、着磁方向は高さ方向(中心軸AX3に沿った方向)であり、磁束密度は486mT=4860Gである。
実施例1~19、24~26、29では、図3(b)と図4に示すように、基材31上に24個の永久磁石32を等角度間隔に配置した。実施例20~23、27、28は、実施例1~19と同様の配置から2個の永久磁石を除いて22個としている。比較例1、2では磁界発生部30を設けていない。
(8)永久磁石32の磁化方向(着磁方向):実施例1~29のすべてにおいて、上下方向(基材31の上面31aの法線方向)
(9)電極20
電極20は、SUS304(ステンレス鋼・規格名)を用いた。
電極20の直径は、実施例1~19、24~26、29では270mm、実施例20~23、27、28では180mmとした。比較例1、2では電極20を設けていない。
(10)被加工材15と永久磁石32との最短距離(ES距離D(図3(a))):実施例1~19、24~26、29は80mm、実施例20~23、27、28は60mm
(11)電極20の下面20aと基板12の上面13の距離(基板電極面高さ):実施例1~29のすべてで185mm
(12)基板12:
基板12は、SUS304(ステンレス鋼・規格名)を用いた。
基板12の直径は、実施例1~19、26では600mm、実施例20~25、27~29では450mm、比較例1、2では600mmとした。
(13)電源設定値(電極20及び基板12に印加するパルスの設定値)
周波数:実施例1~29、及び、比較例1~2のいずれも8kHz
デューティー比(-S duty):実施例1~29、比較例1~2のいずれも30%
遅延比率(delay):実施例1~24、26~29は5%、実施例25は30%、比較例1~2は電極電圧なし
(14)被加工材
(a)実施例1~12、15、20、21、23~26、28、29、及び、比較例1~2:
nSi(切り出しn型のシリコンウエハー)であり、サイズは30mm×25mm×525μmである。
(b)実施例13:
nSi、SUS304、Al5052、SUJ2、及び、SKDのそれぞれのサンプルであり、サイズは次の通りである。
nSi:30mm×25mm×525μm
SUS304:30mm×30mm×1mm
Al5052:30mm×30mm×5mm
SUJ2:12mm×12mm×5mm
SKD:12mm×12mm×5mm
(c)実施例14、16~18、22、27:
nSi、SUS304、Al5052、SUJ2、SKD、及び、Znのそれぞれのサンプルである。Znのサンプルのサイズは45mm×30mm×0.5mmであり、Zn以外のサンプルのサイズは実施例13の各サンプルと同一である。
(d)実施例19:
nSi、SUS304、Al5052、SUJ2、SKD、Zn、及び、PIのそれぞれのサンプルであり、PIのサンプルのサイズは45mm×30mm×0.05mmであり、PI以外のサンプルのサイズは、実施例13、14、16~18、22の各サンプルと同一である。
<実施例・比較例の結果>
比較例1、2においては、電極20を設けていないため、基板12の周辺で下方にわずかにプラズマ状態が見られたものの、基板12の上方に配置された被加工材15にはDLC膜は形成されなかった。
なお、比較例1、2において、上記実施形態と同様の磁界発生部30を設けたとしても、電極20を設けていないため、基板12の下方でわずかに生じた電界による電気力線と、磁界発生部30が発生する磁界の磁力線とが互いに重なる状態は実現し難いことから、プラズマ化された媒体ガスが被加工材15まで誘導される量は極めて限定的であって、所望厚のDLC膜を形成することは困難であると考えられる。
また、比較例1、2において、上記実施形態と同様の電極20を設けた場合、基板12と電極20との間に電界は生じるものの、磁界発生部30を設けていないため、磁界発生部30の磁界による誘導が生じないことから、電極20の径方向外側に大きく離間して配置された被加工材15へプラズマ化された媒体ガスが誘導される量は極めて少なくなり、所望の膜厚のDLC膜を形成することは難しい。
これに対して、実施例1~13、15~18、20~23においては、低い開始真空度(0.0980Pa以上0.2Pa以下)であってもDLC膜を形成することができ、その特性(分光エリプソメトリー法による測定値、ラマン分光法による測定値)は、高真空下で成膜する従来の成膜装置と同程度又はそれ以上のものであった。よって、低い真空度で所望のDLC膜を形成できるため、開始真空度に到達するまでの時間を短縮でき、これによって製造時間を短縮でき、製造コストを低減させることが可能となる。さらに、磁界発生部30によってイオンを所望の位置へ誘導可能となるため、チャンバ11内における被加工材の配置の自由度を高めることができる。
実施例26~28においては、低い開始真空度(0.0980Pa以上0.2Pa以下)であっても、Si含有DLC膜を形成することができ、その特性(分光エリプソメトリー法による測定値、ラマン分光法による測定値)は、高真空下で成膜する従来の成膜装置と同程度又はそれ以上のものであった。よって、Si含有DLC膜についても、アセチレンガスに基づくDLC膜と同様の上記作用効果を得ることができる。
実施例14及び19においては、高い開始真空度(0.0065Pa及び0.0050Pa)においても所望のDLC膜が形成できることが確認された。
実施例24、25、及び29においては、より低い開始真空度(133Pa)においても、所望の特性を有する、Si含有DLC膜又はDLC膜が形成できることが確認できた。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明に係る成膜装置は、チャンバ内の初期真空度を比較的低くした状態においても、被加工材に対して炭素膜の成膜を確実に行うことができる点で有用である。
10 成膜装置
11 チャンバ
12 基板
13 上面
14 保持部
14a 棒状部
14b 腕部
15 被加工材
20、120 電極
20a、120a 下面
21 電極用バイポーラ電源
30、130 磁界発生部
31 基材
31a 上面
32、132 永久磁石
33 基板用バイポーラ電源
41 電源制御部
42 駆動部
43 ガス供給装置
44 ターボ分子ポンプ(TMP)
45 メカニカルブースターポンプ(MV)
46 ロータリーポンプ
47 温度制御部
50 制御部
122 収容空間(収容凹部)
AX1、AX2、AX3 中心軸
BB 調整弁
LB 磁力線
LE 電気力線
M 磁化方向(着磁方向)

Claims (4)

  1. 放電発生用の媒体ガスが導入されるチャンバ内に、電極と、前記電極に対向して配置された円板状の基板と、磁界発生部と、被加工材を保持する保持部とを備え、
    さらに、
    前記電極に対して電極電圧を印加する電極用電源と、
    前記基板に対して基板電圧を印加する基板用電源と、
    前記電極用電源と前記基板用電源を制御して、前記電極と前記基板との間に生じる電界を制御する電源制御部とを備え、
    前記磁界発生部は、発生する磁界の磁力線が前記電界に基づく電気力線に重なるように配置され、
    前記被加工材は前記磁力線上に配置され、
    前記チャンバ内に導入された前記媒体ガスは、前記電極と前記基板との間に生じた電界に基づいてプラズマ化され、これによって生じたイオンが前記磁界の作用によって前記被加工材上へ誘導され、
    前記被加工材の表面に炭素膜が形成され、
    前記電極は、その中心軸が前記基板の中心軸と一致するように延びる柱状をなしており、その下面は前記基板の上面と対向しており、
    前記基板は、その中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    前記保持部は前記基板上において前記基板の中心軸に関して等角度間隔に配置され、前記基板の回転にともなって前記基板の中心軸を中心として回転するとともに、前記基板の中心軸に沿った方向に延びる、前記保持部の中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    前記磁界発生部は、円板状の基材の周縁部に所定の間隔で配置された複数の磁石を備え、
    前記基材は、前記電極と前記基板との間において、前記基板と対向し、前記電極と同心状となるように配置され、
    前記磁石は、その磁化方向が前記電極の軸方向に沿うように配置されていることを特徴とする成膜装置。
  2. 前記電源制御部は、前記基板電圧のパルスが前記電極電圧のパルスに対して所定の遅延時間を有するように、前記電極用電源と前記基板用電源を制御する請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記遅延時間は前記電極電圧の周期の3~30%の範囲である請求項2に記載の成膜装置。
  4. 前記チャンバ内に前記媒体ガスを導入開始時の前記チャンバの真空度は0.1~0.3Paの範囲である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の成膜装置。
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