JP7202038B2 - 光レセプタクル - Google Patents
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Description
これを防ぐため、光ファイバの先端面を軸方向に対して斜めに傾斜させ、先端面で反射した光が送信側に戻るのを防止することが知られている。
一方、伝送損失を抑えるため、光ファイバの先端は、光レセプクルに設けられた光学系の焦点位置によって定まる所定の位置に配置される。これを確実にするため、光プラグを光レセプタクルに接続するとき、フェルールを先端方向へ向けて付勢し、光レセプタクルに押し付ける。
フェルールの先端に傾斜面を設けると、フェルールの最先端の部分が、光ファイバの先端よりも前に位置する。これに対し、フェルールの先端に傾斜面がない光プラグの場合は、フェルールの最先端の部分は、光ファイバの先端とほぼ同じ位置である。
したがって、フェルールの先端に傾斜面がある光プラグと、傾斜面がない光プラグとでは、光レセプタクルに接続したとき、光ファイバの先端の位置が異なる。いずれか一方の光プラグについて、伝送損失が最小になるよう、フェルールの位置を定めると、他方の光プラグについては、伝送損失が大きくなる。このため、いずれの光プラグを接続した場合も伝送損失が小さくなるようにすることは難しい。
前記第一当接部は、軸方向に対して垂直な平面を有してもよい。
前記第二当接部は、軸方向に対して垂直な平面を有し、前記第二の光プラグの前記フェルールの前記先端に設けられた軸方向に対して垂直な平面に当接してもよい。
前記第二当接部は、前記第二の光プラグの前記傾斜面の傾斜に沿って傾斜した面を有し、前記傾斜面に当接してもよい。
前記底面は、前記第二の光プラグの前記フェルールの前記先端のうち最先端の部分に当接しないよう回避する溝部を更に有してもよい。
ハウジング11には、光プラグ80と嵌合する嵌合構造が設けられ、光プラグ80を光レセプタクル10に対して所定の位置に固定する。
受け部12には、光プラグ80のフェルール81が挿入される挿入孔13が設けられている。挿入孔13は、円筒状の側面31と、フェルール81の先端に当接する底面32とを有する。側面31は、フェルール81が挿入孔13に対して軸方向に自由に移動できるようにするため、フェルール81の外径よりもわずかに大きい内径を有する。底面32の中心には、光ファイバを通過する光が通る貫通孔33が設けられている。なお、光ファイバを通過する光を透過する透光材料で底面32を形成してもよく、その場合は、貫通孔33を設けなくてもよい。
光学素子14は、例えば発光素子であり、光学素子14から放射された光がレンズ15によって所定の焦点位置に焦点を結ぶ。あるいは、光学素子14は、受光素子であり、前記焦点位置から放射された光がレンズ15によって光学素子14に焦点を結ぶ。挿入孔13に挿入されたフェルール81によって保持された光ファイバの先端を前記焦点位置によって定まる所定の位置に合わせることにより、伝送損失を抑えることができる。
底面32には、更に、第二当接部34が設けられている。第二当接部34は、挿入孔13の中心軸の上に中心を有する半円状である。第二当接部34は、中心軸に対して垂直な平面である。第二当接部34は、第一当接部36よりも窪んでいて、第一当接部36と第二当接部34との間には、段差が設けられている。
これにより、光レセプタクル10に光プラグ80を接続した場合も、光プラグ80aを接続した場合も、同じように、伝送損失を小さくすることができる。
フェルール81の最先端の部分が尖っているので、底面32が図4で説明したような形状だと、フェルール81の最先端の部分が第二当接部34に当接することになり、応力が集中するので、フェルール81が変形したり破損したりする可能性がある。
すなわち、第二当接部34は、傾斜面82の傾斜に沿って傾斜した平面である。第二当接部34の法線が中心軸との間になす角は、傾斜面82の法線が中心軸との間になす角と等しい。
底面32には、更に、溝部35が設けられている。溝部35は、第二当接部34よりも窪んでいる。
光レセプタクル10に光プラグ80を接続した場合は、傾斜面82が第二当接部34に当接することで、フェルール81の位置が位置決めされるので、光プラグ80bを接続した場合と同様に、伝送損失を小さくすることができる。
ハウジング21には、光プラグ80と嵌合する嵌合構造が二つ設けられている。それぞれの嵌合構造に光プラグ80を嵌合させることにより、二つの光プラグ80を互いに対向する位置に固定する。
受け部22には、光プラグ80のフェルール81が挿入される二つの挿入孔23a,23bが設けられている。受け部22は、光プラグ80を通過する光を透過する透光材料で形成されている。なお、挿入孔23a,23bの底面以外の部分は、光プラグ80を通過する光を透過しない不透光材料で形成してもよい。
挿入孔23a,23bの形状は、光レセプタクル10の挿入孔13と同様である。ただし、貫通孔33の代わりに、有底穴33a,33bが設けられている。有底穴33a,33bの底面は、例えば、軸方向に対して垂直な平面である。
また、受け部22には、有底穴の先に凸部25a,25bが設けられている。凸部25a,25bは、例えば球面状であり、有底穴33a,33bの底面と協働して、レンズの役割を果たす。なお、所望のレンズとして機能するのであれば、有底穴33a,33bはなくてもよい。
挿入孔23aに挿入されたフェルール81によって保持された光ファイバの先端から放射された光は、凸部25a,25bによって、挿入孔23bに挿入されたフェルール81によって保持された光ファイバの先端に焦点を結ぶ。
なお、光レセプタクル10と同様、レンズ15を設けてもよく、その場合は、凸部25a,25bを設けなくてもよいし、有底穴33a,33bではなく貫通孔33を設けてもよい。貫通孔33を設ける場合は、光プラグ80を通過する光を透過しない不透光材料で受け部22を形成してもよい。
光レセプタクル20は、上述した光レセプタクル10と同様、フェルールの形状が異なっていても、光ファイバの先端を同じ位置にすることができるので、いずれの形状のフェルールを使用した場合でも、同じように伝送損失を小さくすることができる。
Claims (2)
- 光ファイバを保持する貫通孔が設けられたフェルールを有する光プラグと接続される光レセプタクルにおいて、
前記フェルールが挿入される挿入孔を有する受け部を備え、
前記挿入孔は、前記フェルールの先端が押し付けられる底面を有し、
前記底面は、第一当接部と、第二当接部とを有し、
前記第一当接部及び前記第二当接部は、前記挿入孔の中心軸に対して垂直な平面であり、
前記フェルールの最先端にあり前記貫通孔の出口が設けられ軸方向に対して垂直な垂直面を有する第一の光プラグと接続された場合に、前記第一当接部が前記フェルールの前記垂直面に当接し、
前記フェルールの最先端にあり軸方向に対して垂直な垂直面と、前記貫通孔の出口が設けられ前記軸方向に対して斜めに傾斜した傾斜面とを有する第二の光プラグと接続された場合に、前記第二当接部が前記フェルールの前記垂直面に当接し、
前記中心軸の軸方向における前記第一当接部と前記第二当接部との間の距離は、前記第二の光プラグの前記フェルールの軸方向における前記垂直面と前記貫通孔の出口との間の距離と等しい、
光レセプタクル。 - 光ファイバを保持する貫通孔が設けられたフェルールを有する光プラグと接続される光レセプタクルにおいて、
前記フェルールが挿入される挿入孔を有する受け部を備え、
前記挿入孔は、前記フェルールの先端が押し付けられる底面を有し、
前記底面は、第一当接部と、第二当接部と、溝部とを有し、
前記第一当接部は、前記挿入孔の中心軸に対して垂直な平面であり、
前記第二当接部は、前記挿入孔の中心軸に対して斜めに傾斜した平面であり、
前記フェルールの最先端にあり前記貫通孔の出口が設けられ軸方向に対して垂直な垂直面を有する第一の光プラグと接続された場合に、前記第一当接部が前記フェルールの前記垂直面に当接し、
前記フェルールの最先端にあり前記貫通孔の出口が設けられ軸方向に対して斜めに傾斜した傾斜面を有する第二の光プラグと接続された場合に、前記第二当接部が前記フェルールの前記傾斜面に当接し、
前記第二当接部の傾斜角度は、前記第二の光プラグの前記フェルールの前記傾斜面の傾斜角度と等しく、
前記溝部は、前記第二当接部よりも窪み、これにより、前記第二の光プラグの前記傾斜面のうち前記フェルールの最先端にある部分に前記第二当接部が当接しない、
光レセプタクル。
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