JP6492647B2 - 光コネクタフェルール - Google Patents

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Description

本発明は、光コネクタフェルールに関するものである。
特許文献1には、ファイバを挿入する部位とレンズを保持する部位とが別体となったレンズ付きコネクタが記載されている。このコネクタは、互いに接続可能となっている。また、ファイバを挿入する部位には、ファイバを保持する穴と、ファイバを被覆する被覆部を保持する穴とが設けられている。このコネクタのファイバから出射された光は、レンズを介して拡大ビームとされる。また、特許文献1には、光ファイバから出射された光を90度反射させるパラボリックミラーを備えた構造が記載されている。
米国特許第8,360,659号公報
特許文献1に記載されたコネクタでは、光が90度反射されてから出射されるので、ファイバのコアの中心から出射された光と、コアの外縁から出射された光と、において光路差が生じている。よって、コアの中心から出射された光とコアの外縁から出射された光との間で集光位置に差が生じている。このため、相手方コネクタと接続したときに、相手方コネクタのファイバのコアに集光されない成分が生じているので、コネクタ間における光の接続損失について改善の余地がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、光の接続損失を低減させることができる光コネクタフェルールを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一側面に係る光コネクタフェルールは、第1方向に沿って接続される光コネクタフェルールであって、光導波部材が固定されて、光導波部材に対する光の入出射が行われる入出射部と、入出射部に入出射される光の光路上に設けられた反射面と、反射面によって反射された光を透過することによって他の光コネクタフェルールに光を入射させ、又は他の光コネクタフェルールからの光を透過することによって反射面に光を入射させる透過部と、反射面に設けられたレンズと、を備え、入出射部と反射面との間を通る光と、反射面と透過部との間を通る光と、の成す角度は90度より小さい。
本発明によれば、光の接続損失を低減させることができる。
図1は、第1実施形態に係る一対の光コネクタフェルールを第1方向に沿って接続した状態を示す斜視図である。 図1における一対の光コネクタフェルールのうち一方を示す断面図である。 一対の光コネクタフェルールを接続した場合に各反射面に形成されたレンズを介して光ファイバが光接続される状態を示す概念図である。 従来の光コネクタフェルールを接続した場合に各反射面に形成されたレンズを介して光ファイバが光接続される状態を示す概念図である。 一方の光コネクタフェルールにおける、光の反射角と、光が反射面を透過することによる透過損失との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る一対の光コネクタフェルールを接続した場合に、各反射面に形成されたレンズを介して光ファイバが光接続される状態を示す概念図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。(1)本発明の一側面に係る光コネクタフェルールは、第1方向に沿って接続される光コネクタフェルールであって、光導波部材が固定されて、光導波部材に対する光の入出射が行われる入出射部と、入出射部に入出射される光の光路上に設けられた反射面と、反射面によって反射された光を透過することによって他の光コネクタフェルールに光を入射させ、又は他の光コネクタフェルールからの光を透過することによって反射面に光を入射させる透過部と、反射面に設けられたレンズと、を備え、入出射部と反射面との間を通る光と、反射面と透過部との間を通る光と、の成す角度は90度より小さい。
本発明の一側面に係る光コネクタフェルールでは、入出射部と反射面との間を通る光と、反射面と透過部との間を通る光との成す角度が90度より小さい。従って、互いに接続される2つの光コネクタフェルールを含む面における第1方向に垂直な方向と、反射面との成す角度が45度より小さくなる。このとき、光導波部材の中心から出射された光の反射面上における位置と、光導波部材の外縁から出射された光の反射面上における位置とは第1方向において近くなる。これにより、2つの光コネクタフェルールの各反射面間を通る各光の角度の差が小さくなる。従って、入出射部と反射面との間を通る光における光路差、及び反射面と透過部との間を通る光における光路差を小さくすることができる。よって、他の光コネクタフェルールの光導波部材に到達する光の光路長差を小さくすることができる。このため、光の結合効率を向上させ、光の接続損失を低減させることができる。
(2)上記の光コネクタフェルールにおいて、上述した角度は、他の光コネクタフェルールとの接続時に、他の光コネクタフェルールの反射面が第1方向において入出射部よりも他の光コネクタフェルール側に配置される角度であってもよい。これにより、光導波部材の配置位置と、反射面及び透過面の配置位置とが離間することとなる。従って、光コネクタフェルールの製造を容易に行うことができる。
(3)上記作用効果を好適に奏する構成として、具体的には、上述した角度は、70度より大きく且つ90度より小さい、という構成が挙げられる。
(4)上記の光コネクタフェルールにおいて、入出射部から反射面を介して透過部に至るまでの光路は、屈折率が1.60以上且つ1.65以下の材料によって構成されており、上述した角度は、84度より大きく且つ90度より小さくてもよい。これにより、反射面が当該材料と空気との界面である場合、反射面を光が透過してロスになることを抑制できる。従って、光の接続損失を低減させることができる。
(5)上記の光コネクタフェルールにおいて、レンズは、反射面内における互いに垂直な2方向において焦点距離が互いに異なるトロイダルミラーによって構成されてもよい。これにより、入出射部から反射面に到達する光の形状に応じて上述した2方向における光のコリメート状態が異なってしまうことを抑制することができる。よって、他の光コネクタフェルールの光導波部材に一層確実に集光させることができる。従って、光の結合効率を向上させ、光の接続損失を低減させることができる。
(6)上記の光コネクタフェルールにおいて、2方向のうちの一方の方向は、透過部を透過する光の光軸方向から見たときに、第1方向と重なる方向であり、一方の方向における光の焦点距離は、2方向のうちの他方の方向における光の焦点距離より短くてもよい。この場合、反射面で反射された光は、上記第1方向と重なる方向に長軸を有する楕円状となる。この楕円状の光において、長軸における光と短軸における光とを同じ位置で集光させる場合には、長軸における光を大きな屈折角で集光させる必要がある。従って、第1方向と重なる方向における光の焦点距離を短くすることによって、当該重なる方向における屈折角を大きくすることができるので、長軸における光と短軸における光とを同じ位置で集光させることができる。よって、光の結合効率を向上させ、光の接続損失を低減させることができる。
(7)上記の光コネクタフェルールにおいて、光導波部材を通る光の中心光軸は、レンズの頂点と略一致していてもよい。ここで、従来のようにレンズの頂点が光の中心光軸とずれている場合には、集光位置もずれるので結合効率が低い。しかしながら、上記のように光の中心光軸とレンズの頂点とを略一致させた場合には、他の光コネクタフェルールにおける光導波部材に集光位置を略一致させることができる。従って、光の結合効率を向上させ、光の接続損失を低減させることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光コネクタフェルールの具体例を図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光コネクタフェルール10を備える光接続構造1の外観を示す斜視図である。図1に示されるように、光接続構造1は、互いに接続される一対の光コネクタフェルール10を備えている。これらの光コネクタフェルール10は、互いに同一の形状を有する透明な樹脂製の部材である。光コネクタフェルール10を構成する樹脂としては、例えばウルテムやPEI(ポリエーテルイミド)が挙げられる。また、光コネクタフェルール10を構成する材料の光の屈折率は例えば1.60〜1.65程度である。光コネクタフェルール10は、複数の光ファイバ(光導波部材)F1によって構成される光ファイバ束F2をそれぞれ保持している。
2つの光コネクタフェルール10は、一方が他方に対し上下反転して対向することにより、所定の接続方向(第1方向)A1に沿って互いに接続される。このような接続が行われることによって、各光コネクタフェルール10が保持する光ファイバF1同士が光学的に接続される。以下の説明では、一対の光コネクタフェルール10のうち一方の構成について主に述べるが、他方の光コネクタフェルール10の構成も同様である。
なお、以下では、他の光コネクタフェルール10を相手方フェルールと称する。また、一対の光コネクタフェルール10は、互いに所定の接続方向A1に沿って接続されればよく、完全に同一の形状であることは必須ではない。例えば、雄形状の光コネクタフェルールと雌形状の光コネクタフェルールとを一対の光コネクタフェルール10としてもよい。
図2は、一対の光コネクタフェルール10のうち一方を示す断面図である。図2に示されるように、光コネクタフェルール10は、前端面11と、後端面12と、第1側面13と、第2側面14とを備えている。前端面11と後端面12とは、接続方向A1に対向している。第1側面13と第2側面14とは、前端面11と後端面12とを連結するように接続方向A1に沿って延びている。また、第1側面13と第2側面14とは、接続方向A1と交差する方向A2に対向している。本実施形態では、方向A2を上下方向としている。
前端面11には、上側に位置する第1当接面11aと、下側に位置する第2当接面11bと、透過面11cと、反射面11dと、レンズ20とが設けられている。光ファイバF1と、反射面11d及びレンズ20と、透過面11cとは、光ファイバF1に入出射される光L1の光路上にこの順で配置される。すなわち、光ファイバF1と、反射面11d及びレンズ20と、透過面11cとは互いに光学的に接続されている。
第1当接面11aは、接続方向A1において相手方フェルールに当接する面である。第1当接面11aには、相手方フェルールのガイドピン11fが挿入されるガイドピン穴11eが設けられている。第2当接面11bは、第1当接面11aより後側に設けられる。第2当接面11bからはガイドピン11fが接続方向A1に突出している。このガイドピン11fのガイドピン穴11eへの挿入によって、光コネクタフェルール10と相手方フェルールとは、接続方向A1に沿って接続される。
透過面11cは、相手方フェルールとの光の授受を行う面である。透過面11cは、方向A2と交差する(具体的には方向A2と直交する)平面に沿って延びている。透過面11cは相手方フェルールの透過面11cと対向し、これらの透過面11c同士で光の授受が行われる。
反射面11dは、接続方向A1及び方向A2に対して傾斜している。反射面11dは、光ファイバF1と透過面11cとを結ぶ光L1を曲折させる。反射面11dにはレンズ20が形成されている。レンズ20は、光ファイバF1から出射された光をコリメートする。また、レンズ20は、相手方フェルールから受けたコリメート光を収束して光ファイバF1に入射させる。反射面11dと透過面11cとは、光コネクタフェルール10の前端側に開放的に設けられている。すなわち、反射面11dと透過面11cとは、光コネクタフェルール10の内部ではなく、光コネクタフェルール10の外部に形成されている。なお、反射面11dとレンズ20については後に詳述する。
更に、光コネクタフェルール10は、光ファイバ束F2が一括して挿入される挿入穴15と、複数(本実施形態では2個)の保持穴16と、第1開口17と、第2開口18とを備えている。挿入穴15は後端面12に形成されている。第1開口17と第2開口18とは、接続方向A1に並んで配置されている。挿入穴15と第2開口18とは互いに連通している。第1開口17と第2開口18とは、保持穴16を介して互いに連通している。
第1開口17は、第2側面14から方向A2に沿って形成されている。第1開口17は、前側に位置する第1面17aと、後側に位置する第2面17bとを有する。第1面17aには、複数段(本実施形態では2段)の第1支持面21が形成されている。第2面17bには、上述した保持穴16が形成されている。また、各段の第1支持面21及び保持穴16に対応して各光ファイバF1が配置される。
第2開口18は、第2側面14から方向A2に沿って形成されている。第2開口18は、前側に位置する第3面18aと、後側に位置する第4面18bとを有する。第3面18aには、複数段(本実施形態では2段)の第2支持面22が形成されている。各第2支持面22は、方向A2に並んで設けられている。
保持穴16には、被覆が除去された光ファイバF1である裸ファイバ露出部分が保持される。保持穴16から第1開口17側に突き出された裸ファイバ露出部分は第1支持面21に支持される。また、保持穴16に導入される裸ファイバ露出部分は、第2開口18において、第2支持面22に支持される。保持穴16の径は裸ファイバ露出部分の外径より僅かに大きく設定される。
また、第1支持面21に裸ファイバ露出部分の先端が配置されることにより、光ファイバF1とレンズ20とが光学的に接続される。この第1支持面21によって光ファイバF1の先端の位置が規定される。第1支持面21によって規定された光ファイバF1の先端の位置は、レンズ20から所定距離だけ離間した位置となる。第1支持面21は、レンズ20との間で光の入出射を行う入出射部として機能する。
図3は、相手方フェルールを接続させたときにおける各光ファイバF1、各反射面11d及び各レンズ20の状態を示す概念図である。すなわち、図3では、相手方フェルールを接続した場合に、反射面11dに形成されたレンズ20を介して各光ファイバF1が光接続された状態を示している。図3に示されるように、方向A2に対する反射面11dの角度は、45度より小さく、図3の例では40度とされている。よって、第1支持面21と反射面11dとの間の光路と、各反射面11d同士の間の光路との成す角度(反射面11dにおける光の反射角度)は90度よりも小さい。
また、相手方フェルールが接続されるときに、相手方フェルールの反射面11dは、光コネクタフェルール10における第1支持面21の位置よりも相手方フェルール側に位置している。すなわち、相手方フェルールの反射面11dは、光コネクタフェルール10の透過面11cと第2当接面11bとで構成される領域に位置する。この構成は、反射面11dにおける光の反射角度が70度より大きく且つ90度より小さい場合に容易に実現される。
ところで、第1支持面21は光コネクタフェルール10の内部に形成されるので、樹脂の射出成形で第1支持面21を形成する場合には、金型の構造に工夫が必要である。ここで、上記のように、相手方フェルールの反射面11dの位置を光コネクタフェルール10の第1支持面21よりも相手方フェルール側とすれば、第1支持面21と反射面11d及び透過面11cとを互いに離間させることができるので、上記金型の構造における自由度を高めることができる。
また、図3では、光ファイバF1がコア(光導波部材)C1とクラッドC2とを備えており、コアC1の各部分から出射される光の光軸を光軸L2,L3,L4として示している。光軸L2は、方向A2におけるコアC1の一端から出射される光の光軸を示している。光軸L3は、コアC1の中心から出射される光の光軸を示している。光軸L4は、方向A2におけるコアC1の他端から出射される光の光軸を示している。
図3に示されるように、コアC1の中心から出射される光の光軸L3はレンズ20の頂点20aと略一致している。ここで、略一致とは、例えば、各部の位置の誤差が10μm以下である状態を示している。また、反射面11dと方向A2との成す角度は40度となっているので、反射面11dにおける光の反射角度は80度である。
また、一方の光ファイバF1のコアC1から接続方向A1に出射された光はレンズ20によってコリメートされつつ反射される。レンズ20によってコリメート及び反射された光は、透過面11cを経て相手方フェルールのレンズ20に到達する。レンズ20に到達した光は、相手方フェルールの光ファイバF1のコアC1に集光される。なお、図3では、光の中心光軸のみを示しているが、実際には各光は広がりながら伝搬される。図3では、光が広がりながら伝搬される状態の図示を省略している。
次に、上述した光コネクタフェルール10と、比較例の光コネクタフェルール100との対比説明を行う。図4に示されるように、比較例の光コネクタフェルール100では、反射面11dと方向A2との成す角度が45度に設定されており、反射面11dにおける光の反射角度は90度となっている。光コネクタフェルール100の上記以外の構成は、光コネクタフェルール10と同様である。
本実施形態に係る光コネクタフェルール10では、反射面11dと方向A2との成す角度は45度より小さく、即ち急な角度となっている。よって、コアC1の中心から出射された光の光軸L3と、コアC1の端部から出射された光の光軸L2,L4とにおいて、接続方向A1における反射位置のばらつき(光路差D)が比較例よりも小さい。これにより、本実施形態では、各反射面11d間において、各光軸L2,L3,L4の角度の差も小さくなっている。従って、光ファイバF1と反射面11dとの間における光路長差、及び各反射面11d間における光路長差、をいずれも小さくすることができる。よって、相手方フェルールのコアC1への集光位置をずれにくくすることができる。従って、一方の光ファイバF1から出射された光が他方の光ファイバF1のコアC1に結合されるとき、ピンボケを生じにくくさせることができるので、光結合効率を向上させて結合ロスを低減させることができる。
また、光コネクタフェルール10において、反射面11dにおける光の反射角度は、相手方フェルールとの接続時に、相手方フェルールの反射面11dが、接続方向A1において第1支持面21よりも相手方フェルール側に配置される角度である。具体的には、例えば反射面11dにおける光の反射角度は70度より大きく且つ90度より小さい角度となっている。このような角度とすることにより、光ファイバF1の配置位置と、反射面11d及び透過面11cの配置位置とが離間されるので、光コネクタフェルール10の製造を容易に行うことができる。
また、光コネクタフェルール10では、光ファイバF1から反射面11dを介して透過面11cに至るまでの光路は、屈折率が1.60以上且つ1.65以下の材料によって構成されており、反射面11dにおける光の反射角度は84度より大きく且つ90度より小さいことが好ましい。これにより、空気との界面である反射面11dにおいて、光が透過してロスとなることを抑制することができる。従って、光の接続損失を低減させることができる。
図5は、反射面11dにおける光の反射角度と、光が反射面11dで反射されずに透過してしまうことによる透過損失(ミラー透過ロス)との関係を示すグラフである。反射面11dは、屈折率が1.60以上且つ1.65以下である樹脂材料で構成されており、屈折率が1.00である空気との界面を構成している。図5に示されるように、反射角度が86度以上(反射面11dと方向A2との成す角度が43度以上)である場合には、ミラー透過ロスが殆ど生じていないことが分かる。従って、反射面11dにおける反射角度を86度以上且つ90度未満とすれば、樹脂と空気の屈折率差のみを用いるという簡単な構成で反射面11dを形成し、ミラー透過ロスを生じないようにすることができる。
また、反射面11dにおける光の反射角度を84度以上且つ90度未満とした場合でも、ミラー透過ロスを小さくすることができ概ね良好である。なお、反射面11dにおける光の反射角度を上記のようにしない場合でも、反射面11dに金属膜を形成する等によって物理的にミラーを形成すれば、ミラー透過ロスを小さくした反射面11dとすることができる。
また、光コネクタフェルール10において、光ファイバF1を通る光の中心光軸である光軸L3はレンズ20の頂点20aと略一致している。このように光軸L3と頂点20aとを略一致させることによって、相手方フェルールの光ファイバF1のコアC1に集光位置を略一致させることができる。従って、光の結合効率を向上させ、光の接続損失を低減させることができる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る光コネクタフェルール30を示す図である。第2実施形態では、第1実施形態と重複する説明を省略する。図6に示されるように、光コネクタフェルール30では、第1実施形態のレンズ20に代えて、トロイダルミラー31を反射面11dに形成している。トロイダルミラー31では、反射面11d内における互いに垂直な2方向(XY方向)において、焦点距離が互いに異なっている。ここで、Y方向は、上記反射面11dを、透過面11cを透過する光の光軸方向から見たときに接続方向A1と重なる方向である。一方、X方向は、上記反射面11d内においてY方向に直交する方向である。また、Z方向は、上記反射面11dにおける法線方向である。
ここで、Y方向におけるトロイダルミラー31の焦点距離は、X方向におけるトロイダルミラー31の焦点距離よりも短い。また、トロイダルミラー31の頂点31aは、光ファイバF1の中心光軸である光軸L3と略一致している。反射面11dに到達する光は、反射面11dにおいてY方向に長軸を有する楕円状となる。ここで、光の長軸成分と光の短軸成分とを同じ位置で集光するには、光の長軸成分を光の短軸成分よりも大きな屈折角で集光させる必要がある。また、大きな屈折角で集光させるには焦点距離を短くする必要がある。よって、Y方向の焦点距離をX方向の焦点距離より短くすることによって、X方向の光及びY方向の光を共に同じ位置で集光させることができる。なお、仮にX方向の焦点距離とY方向の焦点距離とを同一とした場合、Y方向における光のコリメートが不十分となり、相手方フェルールの光ファイバF1のコアC1に集光されなくなる光の成分が増加するので光結合効率が低下する。
以上、光コネクタフェルール30では、反射面11d内における互いに垂直なX方向及びY方向において焦点距離が互いに異なるトロイダルミラー31を備えている。これにより、第1支持面21から反射面11dに到達する楕円形状の光によりX方向及びY方向において光のコリメート状態が異なってしまうことを抑制することができる。よって、相手方フェルールの光ファイバF1に一層確実に集光させることができる。従って、光の結合効率を向上させ、光の接続損失を低減させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した光コネクタフェルール10において、例えば、第1当接面11aには、接続方向A1に延びるガイドピン穴11eが形成され、第2当接面11bからは、ガイドピン11fが接続方向A1に突出していた。しかしながら、当接面、ガイドピン及びガイドピン穴の数と配置態様については適宜変更可能である。例えば、図2の奥行方向における一方側に1個のガイドピンを設け他方側に1個のガイドピン穴を設けてもよい。
1…光接続構造、10,30…光コネクタフェルール、11…前端面、11a…第1当接面、11b…第2当接面、11c…透過面、11d…反射面、11e…ガイドピン穴、11f…ガイドピン、12…後端面、13…第1側面、14…第2側面、15…挿入穴、16…保持穴、17…第1開口、17a…第1面、17b…第2面、18…第2開口、18a…第3面、18b…第4面、20…レンズ、20a…頂点、21…第1支持面、22…第2支持面、31…トロイダルミラー、31a…頂点、A1…接続方向、A2…方向、C1…コア(光導波部材)、C2…クラッド、D…光路差、F1…光ファイバ(光導波部材)、F2…光ファイバ束、L1…光、L2,L3,L4…光軸。

Claims (5)

  1. 第1方向に沿って接続される光コネクタフェルールであって、
    光導波部材が固定されて、前記光導波部材に対する光の入出射が行われる入出射部と、
    前記入出射部に入出射される光の光路上に設けられた反射面と、
    前記反射面によって反射された光を透過することによって他の前記光コネクタフェルールに光を入射させ、又は他の前記光コネクタフェルールからの光を透過することによって前記反射面に光を入射させる透過部と、
    前記反射面に設けられたレンズと、を備え、
    前記入出射部から前記反射面を介して前記透過部に至るまでの光路は、屈折率が1.60以上且つ1.65以下の材料によって構成されており、
    前記光導波部材は、光ファイバのコアであり、
    前記コアの中心に入出射する光であって前記入出射部と前記反射面との間を通る光の光軸と、前記コアの中心に入出射する光であって前記反射面と前記透過部との間を通る光の光軸と、の成す角度は、84度より大きく且つ88度以下である、
    光コネクタフェルール。
  2. 前記角度は、他の前記光コネクタフェルールとの接続時に、他の前記光コネクタフェルールの前記反射面が前記第1方向において前記入出射部よりも他の前記光コネクタフェルール側に配置される角度である、
    請求項1に記載の光コネクタフェルール。
  3. 前記レンズは、前記反射面内における互いに垂直な2方向において焦点距離が互いに異なるトロイダルミラーによって構成される、
    請求項1又は2に記載の光コネクタフェルール。
  4. 前記2方向のうちの一方の方向は、前記透過部を透過する光の光軸方向から見たときに前記第1方向と重なる方向であり、
    前記一方の方向における光の焦点距離は、前記2方向のうちの他方の方向における光の焦点距離より短い、
    請求項に記載の光コネクタフェルール。
  5. 前記光導波部材を通る光の中心光軸は、前記レンズの頂点と略一致している、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の光コネクタフェルール。
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