JP7201478B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも2種類のサイズの被加工物に対応して加工を施すことができる加工装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、研削装置によって裏面が研削され所定の厚みに形成された後、ダイシング装置、レーザー加工装置等によって個々のデバイスチップに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
研削装置は、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段と、を含み構成されていて、被加工物としてチャックテーブルに保持されたウエーハを所望の厚みに加工することができる。
デバイスチップに分割されるウエーハは、直径が、例えば5インチ、6インチ、8インチ等と、異なったサイズが存在し、デバイスの種類、大きさ等によって適宜そのサイズが選択される。これに対応すべく、例えば、研削装置を構成するチャックテーブルにおいては、同心円状に吸引領域を区画することによって、複数(例えば2つ)のウエーハのサイズに対応可能に構成する場合がある(例えば特許文献1を参照)。
特開2005-153090号公報
上記した特許文献1に記載の技術によれば、2つの異なるサイズのウエーハを、1つのチャックテーブルで保持することができ、ウエーハのサイズの変更に応じて一々チャックテーブルを交換する必要がなく生産性が向上する。ところで、加工すべきウエーハのサイズが変更された場合は、チャックテーブル上で設定される吸引領域もそれに合わせて正しく選定する必要がある。例えば、加工すべきウエーハのサイズが、小さいサイズから大きいサイズに変更されたにも関わらず、チャックテーブルの吸引領域を小さい領域から変更せずに、大きい吸引領域に変更しなかった場合、該ウエーハの外周領域がチャックテーブルに吸引保持されないまま加工が施されることになり、研削加工時にウエーハを損傷させるという問題がある。このような問題は、研削装置に限らず、研磨装置、ダイシング装置、レーザー加工装置にも起こり得る問題である。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、少なくとも2種類のサイズの被加工物に対応して加工を施すことができる加工装置において、被加工物を損傷させることを防止する加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、少なくとも2種類のサイズの被加工物を選択的に保持できる吸引領域を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に加工を施す加工手段と、を備えた加工装置であって、該チャックテーブルに保持された被加工物の厚みを計測する厚み計測手段と、被加工物のサイズを選定するサイズ選定部を少なくとも備えた制御手段と、を備え、該制御手段は、該厚み計測手段によって被加工物のサイズに対応して該チャックテーブルの複数の吸引領域における厚みを計測し、被加工物の存在を示す厚みが計測された吸引領域に対応して被加工物のサイズを検出するサイズ検出部と、該サイズ検出部が検出した被加工物のサイズと、該サイズ選定部で選定された被加工物のサイズとが一致しているか否かを判断する判断部と、を備えている加工装置が提供される。
該判断部は、該チャックテーブルの領域が被加工物のサイズと対応していない場合、不一致を警告することが好ましい。また、該加工手段は、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削砥石で研削する研削手段、又は該チャックテーブルに保持された被加工物を研磨パッドで研磨する研磨手段とすることができる。
本発明の加工装置は、チャックテーブルに保持された被加工物の厚みを計測する厚み計測手段と、被加工物のサイズを選定するサイズ選定部を少なくとも備えた制御手段と、を備え、該制御手段は、該厚み計測手段によって被加工物のサイズに対応して該チャックテーブルの複数の吸引領域における厚みを計測し、被加工物の存在を示す厚みが計測された吸引領域に対応して被加工物のサイズを検出するサイズ検出部と、該サイズ検出部が検出した被加工物のサイズと、該サイズ選定部で選定された被加工物のサイズとが一致しているか否かを判断する判断部と、を備えていることにより、加工すべき被加工物のサイズが変わった際にチャックテーブルの吸引領域の選定を忘れた場合、又は該選定を誤った場合であっても、チャックテーブルに吸引保持された被加工物にそのまま加工が施されて損傷するという問題が解消される。
研削装置の全体斜視図である。 (a)6インチのウエーハをチャックテーブルに載置する態様を示す斜視図、(b)8インチのウエーハをチャックテーブルに載置する態様を示す斜視図である。 図1に示す研削装置に備えられる制御手段が実行するフローチャートである。 6インチのウエーハのサイズを検出する手順を示す斜視図である。 8インチのウエーハのサイズを検出する手順を示す斜視図である。
以下、本発明に基づいて構成された実施形態に係る研削装置について、添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1には、本実施形態の研削装置1の全体斜視図が示されている。研削装置1は、被加工物に研削加工を施す加工手段としての研削手段3と、被加工物を保持するチャックテーブル機構7と、研削手段3の直下に位置付けられるチャックテーブル機構7に接近及び離反させる研削送り手段4とを備えている。研削装置1によって加工が施される被加工物は、例えば、6インチのウエーハW1、又は8インチのウエーハW2である。
研削手段3は、移動基台34と、移動基台34に保持ブロック34aを介して装着されるスピンドルユニット30を備えている。移動基台34は、研削装置1の基台2上の後方端部から立ち上がる直立壁2aの前面に配設された一対の案内レール43、43と摺動可能に係合するように構成されている。スピンドルユニット30は、スピンドルハウジング31と、スピンドルハウジング31に回転自在に配設された回転軸20と、回転軸20を回転駆動するための駆動源としてのサーボモータ33とを備えている。回転軸20は、下方側の先端部がスピンドルハウジング31の下端から突出するように配設され、該先端部には、研削工具36を装着したマウント35が配設されている。研削工具36は、研削ホイール361と、研削ホイール361の下面側に環状に配設された研削砥石362とを含み、回転可能に支持される。
研削送り手段4は、直立壁2aの前側に配設され実質上鉛直に延びる雄ねじロッド41、及び雄ねじロッド41を回転駆動するための駆動源としてのパルスモータ42を備え、移動基台34の背面に備えられた図示しない雄ねじロッド41の軸受部材等から構成される。このパルスモータ42が正転すると案内レール43、43に沿って、移動基台34と共にスピンドルユニット30が下降させられ、パルスモータ42が逆転すると移動基台34と共にスピンドルユニット30が上昇させられる。
チャックテーブル機構7は、基台2上に配設されており、ウエーハを保持する保持手段としてのチャックテーブル70と、チャックテーブル70の周囲を覆う板状のカバー部材75と、カバー部材75の前後に配設された蛇腹手段76、77と、を備えている。チャックテーブル70は、図示しない移動手段によって矢印Xで示す方向において所望の位置に移動させることができ、板状のウエーハを搬入、搬出する図中手前側の搬出入領域と、スピンドルユニット30の直下でチャックテーブル70の保持されたウエーハに対して研削加工を施す加工領域とに位置付けられる。なお、図1では、チャックテーブル70が搬出入領域に位置付けられている。
基台2上には、チャックテーブル70がスピンドルユニット30の直下の加工領域に位置付けられた状態で、チャックテーブル上に保持されるウエーハの厚みを検出するための厚み計測手段80が配設されている。厚み計測手段80には、先端部が接触する位置の高さを検出するためのハイトゲージ82が備えられる。ハイトゲージ82は、ハイトゲージ82の直下をチャックテーブル70が通過する際に上方の退避位置に引き上げられ、チャックテーブル70に保持されたウエーハに研削加工が施されている状態で、チャックテーブル70上の所定のポイントに下降させられる。なお、この厚み計測手段80は、後述するウエーハのサイズを検出する際には、ウエーハのサイズに対応するチャックテーブル70の所定の吸引領域における厚みを計測し、厚みが検出された吸引領域に対応してウエーハのサイズを検出ための手段としても使用される。
研削装置1には、制御手段100が配設されている。制御手段100は、コンピュータにより構成され、制御プログラムに従って演算処理する中央演算処理装置(CPU)と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、検出した検出値、演算結果等を一時的に格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、入力インターフェース、及び出力インターフェースとを備えている(詳細についての図示は省略)。本実施形態における制御手段100には、基台2に配設される操作パネル90、表示モニター92、及び厚み計測手段80、更には、研削装置1に備えられる各作動部、及び各種センサが接続される。なお、図1では、説明の都合上、制御手段100を研削装置1の外部に記載しているが、実際は、研削装置1の内部に収容されている。
制御手段100のリードオンリメモリには、ウエーハのサイズを選定するサイズ選定部110と、ウエーハのサイズを検出するサイズ検出部120と、該サイズ検出部が検出したウエーハのサイズ及び該サイズ選定部で選定されたウエーハのサイズが一致しているか否かを判断する判断部130と、が制御プログラムとして記憶されている。
図2(a)を参照しながら、チャックテーブル70について、さらに詳しく説明する。チャックテーブル70は、少なくとも2種類のサイズのウエーハを選択的に保持できる吸引領域を有する。具体的には、外周基部71と、外周基部71の内側に配設される吸引領域とからなり、該吸引領域は、図示しない吸引手段に接続されている。該吸引領域は、中央吸引領域72と、外周吸引領域74とからなり、中央吸引領域72と外周吸引領域74とは、環状仕切り部73により区分されている。本実施形態においては、中央吸引領域72の外径は、6インチのウエーハW1に対応する大きさで設定されており、外周吸引領域74の外径は、8インチのウエーハW2(図2(b)を参照)に対応する大きさで設定される。また、外周基部71、中央吸引領域72、環状仕切り部73、及び外周吸引領域74の上面高さは同一になるように設定されている。6インチのウエーハW1を吸引する場合は、該吸引手段による吸引力が中央吸引領域72のみに作用するように設定し、8インチのウエーハW2を吸引する場合は、該吸引手段による吸引力が中央吸引領域72、及び外周吸引領域74に作用するように設定することで、2種類のウエーハを選択的に保持することを実現する。なお、3種類以上のサイズのウエーハを選択的に保持するためには、該吸引領域をサイズの種類数に応じた吸引領域に区分し、吸引力を各吸引領域に選択的に作用するように構成することで実現する。
本実施形態の研削装置1は、概ね上記したとおりの構成を備えており、研削装置1の作用について説明する。
図3に、制御手段100に記憶された制御プログラム(サイズ選定部110、サイズ検出部120、判断部130)によって実現されるフローチャートを示す。
ウエーハに研削加工を施すに際し、研削装置1を操作する作業者は、操作パネル90を操作することにより(表示モニター92がタッチセンサ機能を有する場合は表示モニター92の操作でも可)、これから研削加工を施すウエーハのサイズを選定する(ステップS1)。図示の実施形態では、例えば、加工するウエーハのサイズが6インチであることが選定され、選定されたサイズは、サイズ選定部110に関連付けられたメモリAに「6インチ」として記憶される。選定されたウエーハのサイズは、表示モニター92にも表示される。
上記したステップS1を実行したならば、ウエーハのサイズを検出するステップS2を実行する。ウエーハのサイズを検出する手順について、以下に具体的に説明する。
上記したステップS1を実行することによって、ウエーハのサイズが6インチであると選定された状態で、搬出入領域に位置付けられたチャックテーブル70上に対し、図2(a)に示すように、実際に加工を施すウエーハW1を載置する。ウエーハW1をチャックテーブル70上に載置したならば、ステップS1においてウエーハのサイズが6インチであることが選定されていることに基づいて、吸引手段が作動されチャックテーブル70の上面に負圧を作用させ、ウエーハW1を吸引保持する。このとき、該吸引手段による吸引力が作用されるのは、サイズ選定部110にて選定され記憶されたサイズ(=6インチ)に対応する中央吸引領域72のみである。
チャックテーブル70にウエーハW1を吸引保持したならば、図4(a)に示すように、チャックテーブル70を、搬出入領域からX軸方向の加工領域に向けて移動させる。このとき、厚み計測手段80のハイトゲージ82の先端部82aは、上昇させられ、退避位置に位置付けられている。
チャックテーブル70が加工領域に向けて移動させられ、図4(b)に示すように、チャックテーブル70の外周基部71がハイトゲージ82の先端部82aの直下に位置付けられたならば、ハイトゲージ82を下降させて、外周基部71上の計測点P1に先端部82aを接触させる。先端部82aが計測点P1に接触した状態で、外周基部71の上面の高さ(H1)を検出して、制御手段100のメモリに記憶する。
外周基部71の高さ(H1)を検出したならば、ハイトゲージ82の先端部82aを上昇させて退避位置とし、チャックテーブル70をさらに加工領域側に移動させ、図4(c)に示すように、ハイトゲージ82の先端部82aの直下に8インチサイズに対応する外周吸引領域74を位置付ける。外周吸引領域74が先端部82aの直下に位置付けられたならば、ハイトゲージ82の先端部82aを下降させて、外周吸引領域74の計測点P2に先端部82aを接触させる。そして、先端部82aを計測点P2に接触させた状態で、外周吸引領域74の計測点P2における上面の高さ(H2)を検出して、制御手段100のメモリに記憶する。
外周吸引領域74の高さ(H2)を検出したならば、ハイトゲージ82の先端部82aを上昇させて退避位置として、チャックテーブル70をさらに加工領域側に移動させ、図4(d)に示すように、ハイトゲージ82の先端部82aの直下に、6インチサイズに対応する中央吸引領域72を位置付ける。中央吸引領域72が先端部82aの直下に位置付けられたならば、ハイトゲージ82の先端部82aを下降させて、中央吸引領域72の計測点P3に先端部82aを接触させる。そして、先端部82aを計測点P3に接触させた状態で、中央吸引領域72の計測点P3における上面の高さ(H3)を検出して、制御手段100のメモリに記憶する。
上記したように、厚み計測手段80によって計測点P1、計測点P2、及び計測点P3における高さを計測したならば、計測点P1の高さ(H1)と計測点P2の高さ(H2)との差分を演算することで、8インチサイズに対応する外周吸引領域74の厚みT1を計測する。図4に示す実施形態では、外周吸引領域74には、ウエーハW1が載置されておらず、H1=H2であることから、8インチサイズに対応する外周吸引領域74におけるウエーハの厚みT1は計測されない。次いで、計測点P1の高さ(H1)と計測点P3の高さ(H3)との差分を演算することで、6インチサイズに対応する中央吸引領域72の厚みT2を計測する。図4に示す実施形態では、中央吸引領域72にはウエーハW1が吸引保持されていることから、以下に示すように、中央吸引領域72に載置されているウエーハW1の厚みT2が計測される。
T2=[計測点P3の高さ(H3)]-[計測点P1の高さ(H1)]
そして、サイズ検出部120は、8インチサイズに対応する外周吸引領域74の計測点P2の厚みT1が0であった(計測されなかった)こと、及び6インチサイズに対応する中央吸引領域72の計測点P3の厚みT2が計測されたことに基づいて、チャックテーブル70に保持されたウエーハW1のサイズが6インチであることを検出し、該サイズをサイズ検出部120に関連付けられたメモリBに記憶する。以上によりステップS2が完了する。
上記したように、ステップS1、及びステップS2が実行されたならば、ステップS3に進み、作業者が選定したウエーハのサイズ(A)と、上記したサイズ検出部120によって検出されたチャックテーブル70に保持されたウエーハのサイズ(B)とが一致するかどうかを判定する。
図4に示した実施形態では、作業者により選定したサイズ(A=6インチ)と、サイズ検出部120によって検出されたサイズ(B=6インチ)とが一致する(yes)ことから、ステップS4に進み、表示モニター92には、一致したことを示す表示がなされる(ステップS4)。なお、作業者によって選定されたサイズ(A)と、実際に検出されたサイズ(B)とが一致した場合であっても、必ずしも、一致したことを表示モニター92に明確に示す必要はなく、次の加工ステップに進むことが許可されることをもって、サイズ(A)とサイズ(B)とが一致したことが理解されるものであってもよい。ステップS4が終了したならば、図3に示すフローチャートが終了する。
図4に基づいて説明した上記実施形態では、ステップS1でウエーハのサイズが6インチであることを選定した後、チャックテーブル70に6インチのウエーハW1を載置して吸引保持した場合について説明したが、図2、図3、及び図5を参照しながら、ステップS1でウエーハのサイズが6インチであることが選定された状態で、チャックテーブル70に8インチのウエーハW2を載置して吸引保持する場合について説明する。なお、このような状況が想定されるのは、例えば、加工するウエーハのサイズが6インチから8インチに変更されたにも関わらず、作業者が被加工物のサイズの選定の変更を実施しなかった場合、或いは作業者が被加工物のサイズを誤って6インチであると選定してしまった場合である。
図3に示すフローチャートのステップS1が実行され、作業者によって被加工物であるウエーハのサイズが6インチであると選定された状態で、搬出入領域に位置付けられたチャックテーブル70上に実際に加工を施すウエーハW2を載置する(図2(b)を参照)。ウエーハW2をチャックテーブル70上に載置したならば、吸引手段を作動して、チャックテーブル70の上面に負圧を作用させる。このとき、該吸引手段による吸引力が作用されるのは、サイズ選定部110にて選定され記憶されたサイズ(A=6インチ)に対応する中央吸引領域72のみである。
チャックテーブル70にウエーハW2を吸引保持したならば、ウエーハのサイズを検出するステップS2を実行する。より具体的には、図5(a)に示すように、チャックテーブル70を、搬出入領域からX軸方向の加工領域に向けて移動させる。このとき、厚み計測手段80のハイトゲージ82の先端部82aは、上昇させられ、退避位置に位置付けられている。
チャックテーブル70が加工領域に向けて移動させられ、図5(b)に示すように、チャックテーブル70の外周基部71がハイトゲージ82の先端部82aの直下に位置付けられたならば、ハイトゲージ82を下降させて、外周基部71上の計測点P1に先端部82aを接触させる。先端部82aが計測点P1に接触した状態で、外周基部71の上面の高さ(H1)を検出して、サイズ検出部120に関連付けられたメモリに記憶する。
外周基部71の高さ(H1)を検出したならば、ハイトゲージ82の先端部82aを上昇させて退避位置とし、チャックテーブル70をさらに加工領域側に移動させ、図5(c)に示すように、ハイトゲージ82の先端部82aの直下に、8インチサイズに対応する外周吸引領域74を位置付ける。外周吸引領域74が先端部82aの直下に位置付けられたならばハイトゲージ82の先端部82aを下降させて、外周吸引領域74の計測点P2に先端部82aを接触させる。そして、先端部82aを計測点P2に接触させた状態で、外周吸引領域74の計測点P2における上面の高さ(H2)を検出して、サイズ検出部120に関連付けられたメモリに記憶する。
外周吸引領域74の高さ(H2)を検出したならば、ハイトゲージ82の先端部82aを上昇させて退避位置として、チャックテーブル70をさらに加工領域側に移動させ、図5(d)に示すように、ハイトゲージ82の先端部82aの直下に、6インチサイズに対応する中央吸引領域72を位置付ける。中央吸引領域72が先端部82aの直下に位置付けられたならば、ハイトゲージ82の先端部82aを下降させて、中央吸引領域72の計測点P3に先端部82aを接触させる。そして、先端部82aを計測点P3に接触させた状態で、中央吸引領域72の計測点P3における上面の高さ(H3)を検出して、サイズ検出部120に関連付けられたメモリに記憶する。
上記したように、厚み計測手段80によって計測点P1、計測点P2、及び計測点P3における高さを計測したならば、計測点P1の高さ(H1)と計測点P2の高さ(H2)との差分を演算することで、8インチサイズに対応する外周吸引領域74の厚みT1を計測する。図5に示すように、外周吸引領域74には、ウエーハW2が吸引保持されており、以下のように、外周吸引領域74に載置されているウエーハW2の厚みT1が計測される。
T1=[計測点P2の高さ(H2)]-[計測点P1の高さ(H1)]
次いで、計測点P1の高さ(H1)と計測点P3の高さ(H3)との差分を演算することで、6インチサイズに対応する中央吸引領域72の厚みT2を計測する。図5における実施形態では、中央吸引領域72にもウエーハW2が吸引保持されていることから、以下に示すように、中央吸引領域72に載置されているウエーハW2の厚みT2が計測される。
T2=[計測点P3の高さ(H3)]-[計測点P1の高さ(H1)]
そして、サイズ検出部120は、8インチサイズに対応する外周吸引領域74の計測点P2の厚みT1が計測されたこと、及び6インチサイズに対応する中央吸引領域72の計測点P3の厚みT2が計測されたことに基づいて、チャックテーブル70に保持されたウエーハW2のサイズが8インチであることを検出し、サイズ検出部120に関連付けられたメモリBに記憶する(ステップS2)。なお、上記したように、外周吸引領域74の計測点P2の厚みT1が計測された場合は、チャックテーブル70に保持されたウエーハが8インチであることが確定することから、上記した計測点P3における高さ(H3)の計測を省略して、サイズ検出部120に関連付けられたメモリBに、ウエーハW2のサイズが8インチであることを記憶するようにしてもよい。
上記したように、ステップS1、及びステップS2が実行されたならば、ステップS3に進み、サイズ選定部110のメモリAに記憶されたサイズ、すなわち作業者が選定したウエーハのサイズ(A=6インチ)と、上記したサイズ検出部120によって検出されたチャックテーブル70に保持されたウエーハのサイズ(B=8インチ)とが一致するかどうかを判定する。
図5に示した実施形態では、作業者により選定したサイズ(A=6インチ)と、サイズ検出部120によって検出されたサイズ(B=8インチ)とが不一致(no)であることから、図3に示すフローチャートのステップS5に進み、表示モニター92には、作業者によって選定されたウエーハのサイズとサイズ検出部120によって検出されたウエーハのサイズとが不一致であることを示す不一致警告がなされる。当該不一致警告は、典型的には、表示モニター92に不一致である旨を文字列で表示する手段で実現されるが、これに代えて、又はこれに加えて、ブザー、サイレンによる音による警告、赤色のライトを点滅させる等の視覚に訴える警告を実施することとも可能である。さらには、次の加工工程に進むことを禁止する処理を実施してもよい。このようにしてステップS5が終了したならば、図3に示すフローチャートが終了する。
上記した実施形態によれば、被加工物であるウエーハのサイズが変更されたにも関わらず、作業者が実施すべきウエーハのサイズの再選定を失念してしまった場合や、実際に加工を施すウエーハのサイズと異なるサイズを誤って選定した場合であっても、チャックテーブル70の吸引領域が不適切なままウエーハに対する加工が施されウエーハを損傷させるという問題が解消される。また、本実施形態によれば、チャックテーブル70に保持されたウエーハのサイズを検出する際にウエーハの厚みを計測するのは、研削装置1によってウエーハを研削する際に使用される厚み計測手段80であるため、新たな装置を追加する必要がなく、低コストで本発明を実現することができる。
本発明によれば、上記した実施形態に限定されず、種々の変形例が提供される。例えば、上記した実施形態では、サイズ検出部120によってウエーハの厚みを計測する具体的な手段として、ハイトゲージ82を用いた接触式の厚み計測手段80を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、非接触式の厚み計測手段を採用してもよい。さらに、厚み計測手段80のハイトゲージ82を上下方向に移動可能に構成し、チャックテーブル70を移動させることによって計測点P1、計測点P2、及び計測点P3を順にハイトゲージ82の先端部82aの直下に位置付けて厚みを計測したが、本発明はこれに限定されず、例えば、厚み計測手段80、及びハイトゲージ82を水平方向で移動可能に構成し、ハイトゲージ82の先端部82aをチャックテーブル70上の計測点P1、計測点P2、及び計測点P3の間で移動させて各計測点の高さを計測するようにしてもよい。
また、上記した実施形態は、本発明を研削装置1に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、2種類のサイズの被加工物を選択的に保持できる吸引領域を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に加工を施す加工手段と、を備えた加工装置であれば、いずれの加工装置にも適用可能であり、例えば、研磨装置、ダイシング装置、レーザー加工装置に適用することができる。
1:研削装置
2:基台
2a:側壁
3:研削手段
4:研削送り手段
7:チャックテーブル機構
30:スピンドルユニット
34:移動基台
35:マウント
36:研削工具
361:研削ホイール
362:研削砥石
70:チャックテーブル
71:外周基部
72:中央吸引領域
73:環状仕切り部
74:外周吸引領域
80:厚み計測手段
82:ハイトゲージ
90:操作パネル
92:表示モニター
100:制御手段
110:サイズ選定部
120:サイズ検出部
130:判断部
W1、W2:ウエーハ

Claims (3)

  1. 少なくとも2種類のサイズの被加工物を選択的に保持できる吸引領域を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に加工を施す加工手段と、を備えた加工装置であって、
    該チャックテーブルに保持された被加工物の厚みを計測する厚み計測手段と、
    被加工物のサイズを選定するサイズ選定部を少なくとも備えた制御手段と、を備え、
    該制御手段は、該厚み計測手段によって被加工物のサイズに対応して該チャックテーブルの複数の吸引領域における厚みを計測し、被加工物の存在を示す厚みが計測された吸引領域に対応して被加工物のサイズを検出するサイズ検出部と、該サイズ検出部が検出した被加工物のサイズと、該サイズ選定部で選定された被加工物のサイズとが一致しているか否かを判断する判断部と、を備えている加工装置。
  2. 該判断部は、該チャックテーブルの領域が被加工物のサイズと対応していない場合、不一致を警告する請求項1の加工装置。
  3. 該加工手段は、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削砥石で研削する研削手段、又は該チャックテーブルに保持された被加工物を研磨パッドで研磨する研磨手段である請求項1、又は2に記載の加工装置。
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