JP7200834B2 - 搬送システム - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハ収納容器に収容されたウェーハを出し入れするための搬送システムに関する。
FOUP(Front-Opening Unified Pod)等のウェーハ収納容器内のウェーハを、洗浄機、エピタキシャル成長リアクター、検査装置等の装置内に搬送する際、FOUPが装置(装置のロードポート)のダウンフロー部にドックし、装置のドアとFOUPの蓋が連結した後に、ドアが移動することで蓋が開口し、FOUP内のウェーハが装置内に搬送される(特許文献1参照)。
このとき、FOUPの蓋が開口する際に、蓋のパッキン部分から発塵して発生したパーティクルがFOUP内に侵入し、ウェーハに付着することが問題となっている。
図10(A)、(B)は、従来のFOUPを開口した際に、パーティクルがFOUP内に侵入する様子を示した概略図(図10(A))、及び、侵入したパーティクルによって生じたウェーハのLLS欠陥を示す図(図10(B))である。図10(A)に示すように、FOUP1’を開口した際、FOUP1’の蓋3’のパッキン部分においてパーティクルPが発生し、発生したパーティクルPがエアフロ―(通常、風速0.3m/s)等によりFOUP1’内に侵入してしまう。このように侵入したパーティクルPは、図10(B)に示すように、FOUP1’内に収納されたウェーハwfに付着し、ウェーハwfのLLS(Localized Light Scatter)欠陥を生じさせる原因となると考えられる。
従来、FOUPの蓋のパッキン部分からの発塵を抑制する手法として、蓋の開口速度を遅く調整するなどの方法が主に用いられてきたが、FOUPの使用日数が進み、パッキン部分が劣化するにつれて、開口速度の調整だけでは、発塵とウェーハへのパーティクル付着を抑制することが難しくなる。
特開2018-110246号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハ収納容器の蓋において発塵が起こったとしても、ウェーハ収納容器内にパーティクルが侵入することを抑制することができる搬送システムを提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明は、容器本体及び蓋を有するウェーハ収納容器と、
前記蓋と連結して前記蓋を開閉するためのドアを有し、前記ウェーハ収納容器にドッキングするように設けられるロードポートとを具備し、
クリーンルーム内で前記ウェーハ収納容器に収容されたウェーハを出し入れするための搬送システムであって、
前記ロードポートが、前記ウェーハ収納容器に対して上部から下部に気体をダウンフローさせるためのダウンフロー空間を形成するものであり、
前記ウェーハ収納容器と前記ロードポートとがドッキングした際に、前記ダウンフロー空間を形成する壁が、前記ウェーハ収納容器上部において平面であり、かつ、前記蓋と前記ドアの厚みの合計が50mm以下となるものであることを特徴とする搬送システムを提供する。
本発明の搬送システムであれば、ウェーハ収納容器の蓋が開口する際に、蓋のパッキン部分等から発塵が起こったとしても、ダウンフロー空間を形成する壁を、ウェーハ収納容器上部において平面とし、ウェーハ収納容器の蓋及びその蓋と連結するドアのトータルの厚みを50mm以下とすることで、ウェーハ収納容器の入り口付近の気流の流れを制御し、ウェーハ収納容器内にパーティクルが侵入することを抑制することができる。
本発明の搬送システムであれば、ウェーハ収納容器の蓋が開口する際に、蓋のパッキン部分等から発塵が起こったとしても、ウェーハ収納容器の入り口付近の気流の流れを制御し、ウェーハ収納容器内にパーティクルが侵入することを抑制することができる。
本発明の搬送システムの一例を示す概略図(図1(A))、及び、図1(A)における点線部の拡大図(図1(B))である。 実験例1-1(図2(A))及び実験例1-2(図2(B))のシミュレーションで用いた2次元モデルの概略図である。 実験例1-2のシミュレーションでのダウンフロー条件(図3(A))、及び、密閉状態でのFOUP内の圧力条件(図3(B))を示す概略図である。 実験例1-1のシミュレーションでのドアの開口方法の概略図である。 蓋およびドアが水平に移動する際の、実験例1-1(図5(A))及び実験例1-2(図5(B))における気流の流速分布を示す図である。 蓋およびドアが下降する際の、実験例1-1(図6(A))及び実験例1-2(図6(B))における気流の流速分布を示す図である。 実験例1-2(図7(A))及び実験例2(図7(B))のシミュレーションで用いた2次元モデルの概略図である。 蓋およびドアが水平に移動する際の、実験例1-2(図8(A))及び実験例2(図8(B))における気流の流速分布を示す図である。 蓋およびドアが下降する際の、実験例1-2(図9(A))及び実験例2(図9(B))における気流の流速分布を示す図である。 従来のFOUPを開口した際に、パーティクルがFOUP内に侵入する様子を示した概略図(図10(A))、及び、侵入したパーティクルによって生じたウェーハのLLS欠陥を示す図(図10(B))である。 比較例2で作製したシステムにおけるクランク形状の拡大図である。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
上記のように、ウェーハ収納容器(以降、FOUPともいう)の蓋が開口する際に、蓋のパッキン部分から発塵して発生したパーティクルがFOUP内に侵入し、ウェーハに付着することが問題となっていた。
本発明者らは、創意工夫を重ねた結果、ダウンフロー空間を形成する壁の形状、及び、蓋と蓋をホールドするドアの厚みを変化させることで、ウェーハ収納容器の入り口付近の気流の流れを制御し、ウェーハ収納容器内にパーティクルが侵入しにくい設計とすることができることに想到し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、容器本体及び蓋を有するウェーハ収納容器と、
前記蓋と連結して前記蓋を開閉するためのドアを有し、前記ウェーハ収納容器にドッキングするように設けられるロードポートとを具備し、
クリーンルーム内で前記ウェーハ収納容器に収容されたウェーハを出し入れするための搬送システムであって、
前記ロードポートが、前記ウェーハ収納容器に対して上部から下部に気体をダウンフローさせるためのダウンフロー空間を形成するものであり、
前記ウェーハ収納容器と前記ロードポートとがドッキングした際に、前記ダウンフロー空間を形成する壁が、前記ウェーハ収納容器上部において平面であり、かつ、前記蓋と前記ドアの厚みの合計が50mm以下となるものであることを特徴とする搬送システムである。
図1は本発明の搬送システムの一例を示す概略図(図1(A))、及び、図1(A)における点線部の拡大図(図1(B))である。まず、本発明の搬送システムについて、図1(A)、(B)を参照して説明する。図1(A)に示すように、本発明の搬送システム10は、FOUP等のウェーハ収納容器1とロードポート4とを具備するものであり、クリーンルーム内でウェーハ収納容器1に収容されたウェーハを出し入れするために用いられる。また、本発明の搬送システム10において、ロードポート4はウェーハ収納容器1にドッキングするように設けられている。なお、図1(A)では、ウェーハ収納容器1とロードポート4とがドッキングした状態のみを示す。
図1(B)に示すように、本発明の搬送システム10のウェーハ収納容器1は、容器本体2及び蓋3を有している。このようなウェーハ収納容器1の容器本体2の内部にウェーハを収納し、ウェーハの搬送、保管を行うことができる。
また、図1(A)、(B)に示すように、本発明の搬送システム10のロードポート4はドア5を有しており、ドア5はウェーハ収納容器1の蓋3と連結して蓋3を開閉するよう構成されている。なお、図1(A)、(B)では、蓋3とドア5とが連結した状態のみを示す。
また、ロードポート4は、ウェーハ収納容器1に対して上部から下部に気体をダウンフローさせるためのダウンフロー空間6を形成している。ウェーハ収納容器とロードポートとがドッキングし、ウェーハを出し入れする際に、ダウンフロー空間に気体をダウンフローさせることで、ウェーハ収納容器の外部から内部へのパーティクルの侵入を抑制することができる。
また、本発明の搬送システム10において、ウェーハ収納容器1とロードポート4とがドッキングした際に、ダウンフロー空間を形成する壁7は、ウェーハ収納容器1上部において平面である。このように、ドッキングした際のウェーハ収納容器上部のダウンフロー空間を形成する壁を、一般的なクランク形状(段差形状)から平面(以降、ストレート形状ともいう)とすることで、ダウンフロー空間での気流の乱れの発生を抑制することができる。
さらに、本発明の搬送システム10は、蓋3とドア5の厚みの合計が50mm以下となるものである。このように、蓋とドアの厚みが50mm以下となるものとすることで、ドアと蓋とを連結して蓋を開閉する際に、気体をダウンフローさせても、ドア及び蓋による気流の乱れの発生を抑制することができる。
このような構成を有する本発明の搬送システムであれば、ウェーハ収納容器の蓋が開口する際に、蓋のパッキン部分等から発塵が起こったとしても、ダウンフロー空間を形成する壁を、ウェーハ収納容器上部において平面とし、ウェーハ収納容器の蓋及びその蓋と連結するドアのトータルの厚みを50mm以下とすることで、ウェーハ収納容器の入り口付近の気流の流れを制御し、ウェーハ収納容器内にパーティクルが侵入することを抑制することができる。
以下、実験例、実施例、及び、比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
まず、ウェーハ収納容器(FOUP)とドッキングしたロードポートのダウンフロー空間に気体をダウンフローさせた際の気流シミュレーションを行い、FOUP及びロードポートの設計を検討した。
[実験例1-1、1-2]
シミュレーションでは、まず、ドア上部形状を変更した場合の気流の変化を調査した。図2(A)、(B)は、実験例1-1(図2(A))及び実験例1-2(図2(B))のシミュレーションで用いた2次元モデルの概略図である。図2(A)中の○で囲んだ部分に示すように、実験例1-1の2次元モデルでは、FOUP1’上部のダウンフロー空間6’の壁はクランク形状である。一方、図2(B)に示すように、実験例1-2の2次元モデルにおけるダウンフロー空間6’の壁は、FOUP1’上部において平面(ストレート形状)である。
図3(A)、(B)は、実験例1-2のシミュレーションでのダウンフロー条件(図3(A))、及び、密閉状態でのFOUP内の圧力条件(図3(B))を示す概略図である。また、図4は、実験例1-1のシミュレーションでのドアの開口方法の概略図である。実験例1-1、1-2では、図3(A)に示すように、天井のInlet(流入口)から空気が流入し、Outlet(流出口)から流出するダウンフロー空間6’にFOUP1’がドックされ、FOUP1’の蓋3’、蓋3’を開閉するためのロードポート4’のドア5’が連結された状態の2次元モデルを作成し、蓋3’が開口した際の気体の流れをシミュレーションにより調査した。また、実験例1-1、1-2では、蓋3’の厚みを25mm、ドア5’の厚みを45mm、蓋3’とドア5’を合わせた合計の厚みを70mmとし、Inletからの空気の流量を0.3m/s、Outletはゲージ圧0Paとした。
また、FOUP1’の密閉状態から蓋3’が開く際に、FOUP1’内が負圧になる影響を考慮するため、図3(B)のように、蓋3’をFOUP1’の開口面位置に設定し、密閉状態でのFOUP1’内の圧力を、FOUP1’内外の差圧の実測値である、-60Paの減圧に設定した。初めにドア3’を開口させる前の定常状態での計算(定常計算)を行った後、ドアを開口させた非定常状態での計算(非定常計算)を実施した。非定常計算の際は、図4のように、連結した蓋3’とドア5’が2秒間で40mm水平移動し、2秒間で垂直方向に380mm下降する設定とした。
図5(A)、(B)に、蓋およびドアが水平に移動する際の、実験例1-1(図5(A))及び実験例1-2(図5(B))における気流の流速分布を示した。また図6(A)、(B)に、蓋およびドアが下降する際の、実験例1-1(図6(A))及び実験例1-2(図6(B))における気流の流速分布を示した。その結果、ドア上部を一般的に用いられるクランク形状(実験例1-1)からストレート形状(実験例1-2)にすることで、FOUP方向への気流が減少し(特に、図5(A)、(B)中の2秒後の気流の流速分布参照)、FOUP内へのパーティクルの侵入の抑制、及び、FOUP内部に収納されたウェーハへのパーティクル持ち込みの減少が期待できることがわかった。
[実験例2]
次に、FOUPの蓋とロードポートのドアの厚みの合計が気流に及ぼす影響を調査した。図7(A)、(B)は、実験例1-2(図7(A))及び実験例2(図7(B))のシミュレーションで用いた2次元モデルの概略図である。FOUPの蓋とロードポートのドアのトータル厚みが気流に及ぼす影響を調査するため、図7(B)に示すように、FOUP1の蓋3とロードポート4のドア5の厚みを合計5mmとした2次元モデルを作成した。比較のために、実験例1-2で作成した2次元モデルを図7(A)に示す。作成した2次元モデルを用いて、実験例1-1、1-2と同様の条件で計算を行い、気流の流れを蓋3’とドア5’の厚みの合計が70mmである実験例1-2の結果と比較した。尚、この際の実験例2におけるドア5上部の形状は実験例1-2の2次元モデルと同様にストレート形状とした。
図8(A)、(B)に、蓋およびドアが水平に移動する際の、実験例1-2(図8(A))及び実験例2(図8(B))における気流の流速分布を示す。ここで、FOUP内の気流の流れを分かりやすく示すために、図8(A)、(B)中に矢印を加えた。また、加えた矢印のうち、図8(B)中の点線の矢印は、図8(A)中の対応する箇所の実線の矢印に比べて流速が低減していることを示している。実験例1-2と比較して、実験例2では、蓋とドアのトータル厚みを薄くすることで、FOUP内へ流入する気流の流速と、FOUP内上部のスロット位置での流速が低下していることが分かる(図8(A)の○で囲んだ部分、図8(A)、(B)中に加えた矢印参照)。これは、蓋およびドアの厚みを減少させることにより、蓋およびドアの上部に当たる気流が減少し、より気流がOutlet方向へ抜けやすくなったためであると考えられる。この結果より、蓋およびドアの厚みを減少させることで、蓋が開口した際に、FOUP内部方向への気流を減少させ、パッキンから発塵したパーティクルのFOUP内への侵入を抑制し、ウェーハへのパーティクル付着を減少させる効果が期待できることがわかった。
図9(A)、(B)に、蓋およびドアが下降する際の、実験例1-2(図9(A))及び実験例2(図9(B))における気流の流速分布を示す。蓋とドアの厚みを薄くすることで、図9(B)では、ドアが下降した瞬間のFOUP奥側での急な上昇気流(図9(A)の2.25秒後の流速分布中の○で囲んだ部分)がなくなり、FOUP内部での気流の変化も少なくなっていることが分かる。このことから、蓋およびドア厚みの減少させることで、これらが下降する際のFOUP内でのパーティクルの巻き上がりによるウェーハへの付着も抑制する効果が期待できることがわかった。
以上のことから、蓋およびドアの厚みを薄くすることで、FOUP内への気流の侵入とFOUP内での気流の流速変化を抑える効果があり、ウェーハへのパーティクルの付着を抑制する効果がある。また、蓋とドアのトータル厚みを変更して同様のシミュレーションを行った場合、トータル厚みが50mm以下となった場合(例えば、蓋の厚み25mm、ドアの厚み25mmとした場合など)に、FOUP方向への気流の流速に十分な減少がみられ、FOUP内へのパーティクル侵入が抑制されることを確認した。
[実施例1、2]
次に、図7(B)に示すような搬送システムを作製し、作製した搬送システムを用いて、クリーンルーム内でFOUP内に鏡面研磨されたシリコン単結晶ウェーハ(直径300mm)を25枚収納した状態で、ドアの開閉動作を連続で20回実施した。また、FOUPとしては、発塵がみられるものを用いて、本発明の効果を確認した。実施例1の搬送システムにおいては、FOUPの蓋の厚さを25mm、ロードポートのドアの厚さを25mmとし(合計50mm)、実施例2の搬送システムにおいては、FOUPの蓋の厚さを2.5mm、ロードポートのドアの厚さを2.5mmとし(合計5.0mm)とした。また、実施例1、2において、FOUPとロードポートがドッキングした際の、ダウンフロー空間を形成するロードポートの壁は、FOUPの上部において平面である。また、FOUPの蓋を開ける際、連結した蓋とドアが2秒間で40mm水平移動し、2秒間で垂直方向に380mm下降する設定とした。蓋を閉める際は、2秒間で垂直方向に380mm上昇させ、2秒間で40mm水平移動させて閉じる設定とした。また、開閉を行う際は、ロードポートのInletからの空気の流量を0.3m/sとしてダウンフローさせながら行った。
[比較例1、2]
比較例1では、FOUPの蓋の厚さを25mm、ロードポートのドアの厚さを45mmとし(合計70mm)、それ以外は実施例1と同様のシステムを作製し、作製したシステムを用いて、実施例1と同様にドアの開閉動作を行った。また、FOUPは実施例1と同様に、発塵がみられるものを使用した。比較例2では、図2(A)に示した実施例1-1の二次元モデルと同様に、FOUPとロードポートとがドッキングした際の、ダウンフロー空間を形成するロードポートの壁を、FOUPの上部においてクランク形状とした。それ以外は、比較例1と同様に行った。また、図11に、比較例2で作製したシステムにおけるクランク形状の拡大図を示す。
実施例1、2及び比較例1、2において開閉動作を行った後の、それぞれ25枚のウェーハのうち、FOUPの一番上のスロットのウェーハについて、LLS(Localized Light Scatters;局所的な光散乱体)測定を行った。ここでは、サイズが22nm以上のパーティクルの個数を調べた。また、パーティクル測定器としてはKLAテンコール社製のSurfscan SP5を用いた。
測定の結果、蓋とドアの厚みの合計を50mmよりも厚くした比較例1では、パーティクルの個数は777個/wfと非常に多かった。一方、実施例1、2では、パーティクルの個数はそれぞれ598、202個/wfと非常に良好な値を示し、FOUPのパッキン部分等から発生したパーティクルによる汚染をとても少なくすることができた。即ち、実施例1、2では、比較例1に比べて、パーティクルによる汚染を、それぞれ23、74%改善することができた。これは、実験例の結果からもわかるように、蓋とドアの厚みの合計が厚いために、ダウンフロー空間の気流が乱れ、FOUP内部への気流の流れが増加し、FOUPのパッキン部分等から発生したパーティクルによる汚染を防ぐことができないためであると考えられる。また、ロードポートの壁を、FOUPの上部においてクランク形状とした比較例2では、パーティクルの個数は850個/wfと比較例1よりもさらに多かった。これは、ロードポートの壁の形状により、ダウンフロー空間の気流の乱れが比較例1よりもさらに悪化し、FOUP内部への気流の流れもさらに大きくなったためであると考えられる。
以上の結果から、本発明の搬送システムであれば、ウェーハ収納容器とロードポートとがドッキングした際に、ダウンフロー空間を形成する壁が、ウェーハ収納容器上部において平面であり、かつ、蓋とドアの厚みの合計が50mm以下となるものとすることで、ウェーハ収納容器の入り口付近の気流の流れを制御し、ウェーハ収納容器内にパーティクルが侵入することを抑制することができることが示された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
10…搬送システム、
1、1’…ウェーハ収納容器(FOUP)、 2…容器本体、 3、3’…蓋、
4、4’…ロードポート、 5、5’…ドア、 6、6’…ダウンフロー空間、
7…ダウンフロー空間を形成する壁、
P…パーティクル、 wf…ウェーハ。

Claims (1)

  1. 容器本体及び蓋を有するウェーハ収納容器と、
    前記蓋と連結して前記蓋を開閉するためのドアを有し、前記ウェーハ収納容器にドッキングするように設けられるロードポートとを具備し、
    クリーンルーム内で前記ウェーハ収納容器に収容されたウェーハを出し入れするための搬送システムであって、
    前記ロードポートが、前記ウェーハ収納容器に対して上部から下部に気体をダウンフローさせるためのダウンフロー空間を形成するものであり、
    前記ウェーハ収納容器と前記ロードポートとがドッキングした際に、前記ダウンフロー空間を形成する壁が、前記ウェーハ収納容器上部において平面であり、かつ、前記蓋と前記ドアの厚みの合計が50mm以下となるものであることを特徴とする搬送システム。
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