JP7200296B2 - ミスト捕集装置 - Google Patents

ミスト捕集装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7200296B2
JP7200296B2 JP2021089750A JP2021089750A JP7200296B2 JP 7200296 B2 JP7200296 B2 JP 7200296B2 JP 2021089750 A JP2021089750 A JP 2021089750A JP 2021089750 A JP2021089750 A JP 2021089750A JP 7200296 B2 JP7200296 B2 JP 7200296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
filter
air
collecting device
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021089750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022182281A (ja
Inventor
和郎 荻野
幸佑 山本
正裕 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
DMG Mori Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DMG Mori Co Ltd filed Critical DMG Mori Co Ltd
Priority to JP2021089750A priority Critical patent/JP7200296B2/ja
Publication of JP2022182281A publication Critical patent/JP2022182281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7200296B2 publication Critical patent/JP7200296B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

本発明は、空気中に含まれる粉塵、微小粒子、油や水などのミスト、並びに蒸気などを捕集して分離するミスト捕集装置に関する。
上述のミスト捕集装置として特開2019-122901号公報(特許文献1)に開示されたミストコレクタが知られている。このミストコレクタは、本体と、本体内に設けられて、当該本体内に空気を吸引するファンと、前記本体内において、前記ファンから上流側に向けて順次配設された第1フィルタ及びブレード、並びにファンの下流側に配設された第2フィルタとを備えている。このミストコレクタでは、ファンの吸気作用によって、本体の吸引口から吸い込まれた空気中のミストが第1及び第2フィルタにより捕集されて浄化され、浄化された空気が本体の排気口から排出される。
また、上記従来のミストコレクタにおいて、前記第1フィルタは、その表裏面がそれぞれ押さえ板により挟持された状態で前記本体内に配設され、適宜モータによって駆動され、その中心軸を中心として押さえ板とともに回転する。また、前記押さえ板は、平板状の部材からなり、記第1フィルタの外周縁部に対応した円環板と、中心部から放射状に延設された十字状をした連結板とから構成される。斯くして、この第1フィルタによれば、自体回転することで、ミストとの接触確率が高まるため、高い効率でミストを捕集することができ、また、より細かいミストを捕集することができる。
特開2019-122901号公報
ところで、上述した従来のミスト捕集装置は、フィルタを回転させることで、高い効率でミストを捕集することができように改良されているが、このミスト捕集装置の分野では、更に高い効率でミストを捕集することができるように、更なる改良が求められている。
また、従来のミスト捕集装置では、フィルタを挟持する押さえ板を回転させる際に、十字状をした連結板部の回転方向側の端面において大きな空気抵抗が発生し、この空気抵抗に起因して、フィルタを通過する空気流量が低下するという問題や、当該押さえ板やファンにおいて大きな騒音が発生するという問題があった。
前記押さえ板を前記フィルタとともに回転させた際に、当該回転方向における前記連結板の前端面に対して、吸引された空気が衝突する方向は、連結板の回転速度と、押さえ板の回転軸心方向(軸流方向)に向けて通過する空気の流速によって定まり、連結板の回転平面に対して、通過側に傾斜した角度を有している。このため、連結板の前端面の前記通過側の角部で渦流が生じ、この渦流によって大きな抵抗が発生するのである。
また、連結板によって大きな空気抵抗が発生すると、フィルタ及び押さえ板を回転させるモータに大きな負荷がかかるため、当該フィルタ及び押さえ板を回転させるために大きな動力を要するという問題もある。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、従来に比べてより効率的にミストを捕集すること、フィルタを挟持する部材に作用する空気抵抗を従来に比べて低減すること、フィルタ及びその挟持部材を回転させる動力を従来に比べて低減することの、少なくとも一つを可能にしたミスト捕集装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
吸気口及び排気口、並びに吸気口及び排気口に連通した内部空間を有するハウジングと、
前記ハウジング内の前記吸気口側に配設される円板状の回転フィルタ、及び前記排気口側に配設される吸気機構と、
少なくとも前記回転フィルタを回転させる駆動機構とを備え、
前記回転フィルタは、円板状をしたフィルタ部材と、このフィルタ部材をその回転軸心方向両側から挟持するように設けられる一対の支持枠体とを有し、その回転軸心方向が前記吸気口から前記ハウジング内に吸入される吸気流と平行となるように配設され、
前記各支持枠体は、前記フィルタ部材の中心部に対応する中心板と、前記フィルタ部材の外縁部に対応する環状板と、前記中心板と環状板との間に配設されて、前記中心板と環状板とを連結する複数の連結板とを有し、
前記駆動機構は、前記中心板に接続する回転軸を有し、該回転軸を介して前記回転フィルタを回転させるように構成されたミスト捕集装置であって、
前記支持枠体の少なくとも一方は、一以上の前記連結板に吸気量増加機構が設けられたミスト捕集装置に係る。
この態様(第1の態様)のミスト捕集装置によれば、前記吸気機構により、ハウジングの吸気口から外部空気が吸引され、吸引された空気は、駆動機構によって回転する回転フィルタを通過した後、排気口からハウジング外に排気される。そして、回転するフィルタ部材を通過する際に、空気中に含まれるミストが当該フィルタ部材によって捕集され、当該フィルタ部材を通過することで空気が浄化される。
また、このミスト捕集装置では、少なくとも一方の前記支持枠体において、その一以上の連結板に吸気量増加機構が設けられているので、この吸気量増加機構の作用によって、前記ハウジングの吸気口から吸引される時間当たりの空気量が、この吸気量増加機構が設けられていない場合に比べて増量される。
斯くして、このミスト捕集装置によれば、前記吸気量増加機構により、前記ハウジングの吸気口から吸引される時間当たりの空気量が増量されるので、空気に含まれるミストを従来に比べて、より効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
前記第1の態様のミスト捕集装置において、前記吸気量増加機構は、前記連結板の少なくとも一部分に、その回転逆方向に向けて、前記吸気流の流れ方向に傾斜するように形成された傾斜部とした態様(第2の態様)を採ることができる。
前記回転フィルタを回転させると、当該回転方向における前記連結板の前端面に対して、吸引された空気が衝突する方向は、連結板の回転速度と、回転フィルタの回転軸心方向(軸流方向)に向けて通過する空気の流速(流量)によって定まり、連結板の回転平面に対して、通過側に傾斜した角度を有している。したがって、連結板が回転軸心に対して直交するように設けられている場合には、回転フィルタを通過する空気は、連結板の前端面に対して、通過側に傾斜した角度で衝突することになり、これにより、連結板の前端面の通過側の角部で渦流が生じ、この渦流によって、連結板は大きな抗力(回転方向と反対方向の力)を受けることになる。
そして、このように、連結板に対して大きな抗力が発生すると、この抗力に起因して、回転フィルタを通過する空気流量が低下するという問題の他、支持枠体や吸引機構において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタを回転させるために前記駆動機構において大きな動力を要するという問題を生じる。
この第2の態様のミスト捕集装置では、前記連結板の少なくとも一部分に、その回転逆方向に向けて、前記吸気流の流れ方向、即ち、吸気流の通過方向に傾斜する傾斜部が形成されており、当該傾斜部は、吸気流の衝突方向と同じ方向に傾斜しているので、当該傾斜部の前端面の通過側の角部では渦流が生じ難く、このため、当該傾斜部には、大きな抗力が生じ難くなっている。したがって、このミスト捕集装置では、回転フィルタを通過する空気流量を従来に比べて増大させることができ、また、支持枠体や吸引機構において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタを回転させるために駆動機構において大きな動力を要するという問題が、従来に比べて、生じ難くいものとなっている。
前記第2の態様のミスト捕集装置において、前記連結板は、放射状に配設され、前記吸気流の流速をV、前記連結板の標準回転速度をVとして、該連結板に対して前記吸気流が衝突する該連結板の回転平面に対する角度をθとしたとき、前記傾斜部は、前記回転平面に対する傾斜角θが以下の範囲となった態様(第3の態様)を採ることができる。
θ-3°≦θ≦θ+14°
但し、
θ=tan-1(V/V
また、標準回転速度Vは、フィルタ部材の半径をRとして、フィルタ部材の中心位置から0.8Rの位置に対応する部位の連結板の回転速度である。
この第3の態様のミスト捕集装置では、連結板に設けられる傾斜部の前記回転平面に対する傾斜角θを上記範囲としているので、当該傾斜部の前端面の通過側の角部ではより渦流が生じ難く、このため、当該傾斜部には、より抗力が生じ難くなっている。したがって、このミスト捕集装置では、回転フィルタを通過する空気流量を従来に比べてより増大させることができ、また、支持枠体や吸引機構において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタを回転させるために駆動機構において大きな動力を要するという問題が、従来に比べて、より生じ難くいものとなっている。
尚、傾斜角θは、以下の範囲であるのがより好ましい。
θ+2°≦θ≦θ+6°
このような傾斜角θは、吸気流の傾斜部に対する衝突角(入射角)に対して、適度な迎角となる。そして、傾斜角θをこのような迎え角に設定することで、傾斜部に揚力を発生させることができ、この揚力が発生することの反動として吸気流量を更に増大させることができ、この結果、空気中のミストを更に効率的に捕集することができ、当該空気を更に効率的に浄化することができる。
また、上記の第2又は第3の態様のミスト捕集装置において、前記傾斜部は、前記回転逆方向側の部位が前記吸気流の流れ方向に屈曲するように折り曲げることによって形成された態様(第4の態様)を採ることができ、或いは、前記回転逆方向側の部位が前記吸気流の流れ方向に湾曲した曲面として形成された態様(第5の態様)採ることができる。
上記の第4又は第5の態様のミスト捕集装置において、前記傾斜部は、前記傾斜部の前記回転方向における両端部を結んだ幅寸法をLとし、前記両端部を結んだ線から屈曲底部までの深さ寸法をtとして、その比率t/Lが以下の範囲となった態様(第6の態様)を採ることができる。
0.04≦t/L≦0.11
このようにすれば、前記傾斜部において、より大きな揚力を発生させることができ、このように大きな揚力を生じさせることで、吸気流量をより増大させることができ、この結果、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
前記第1の態様のミスト捕集装置において、前記吸気量増加機構は、前記連結板の少なくとも一部分に、前記吸気流の流れ方向に沿うように、且つ該連結板から突出するように設けられた突出板から構成され態様(第7の態様)を採ることができる。この第7の態様のミスト捕集装置にすれば、吸気され、フィルタ部材を通過した空気が、突出板の作用によって、吸気流の流れ方向側に押し込まれ、フィルタ部材を通過した空気の圧力を増大(昇圧)させることができる。そして、このような突出板の作用によって、吸気流量を増大させることができ、吸気流量をより増大させることによって、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
前記第7の態様のミスト捕集装置において、前記突出板は、その回転方向側の側面と前記連結板との角度θが以下の範囲となった態様(第8の態様)を採ることができる。
90°≦θ≦110°
この第8の態様のミスト捕集装置によれば、フィルタ部材を通過した空気を、突出板の作用によって、より効果的に吸気流の流れ方向側に押し込むことができ、これにより、吸気流量をより増大させることができ、この結果、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。尚、フィルタ部材を通過した空気が、突出板の作用によって吸気流の流れ方向側に押し込まれる結果、フィルタ部材を通過した空気の圧力が増大されることになる。
前記第8の態様のミスト捕集装置において、前記突出板は、前記連結板の回転逆方向の縁部に立設され、更に、前記回転方向における前記突出板及び前記連結板の各端縁部を結んだ幅寸法をLとし、前記各端縁部を結んだ線から接合部までの深さ寸法をtとして、その比率t/Lが以下の範囲となった態様(第9の態様)を採ることができる。
/L≦0.15
この第9の態様のミスト捕集装置によれば、フィルタ部材を通過した空気を、突出板の作用によって、遠心力を与え、外周側へ動かして、圧力を上昇させながら、より効果的に吸気流の流れ方向側に押し込むことができるとともに、適度な翼効果による揚力を発生させることができ、この揚力により、その反動として吸気流量を増大させることができ、これらの複合効果によって、吸気流量をより増大させることができる。斯くして、この第9の態様のミスト捕集装置によれば、空気中のミストを更に効率的に捕集することができ、当該空気を更に効率的に浄化することができる。
また、前記第7又は第8の態様のミスト捕集装置において、前記突出板は、その前記フィルタ部材の外周側に対応する部位が、中心側に対応する部位に対して、前記フィルタ部材の半径方向から回転逆方向に偏位した状態となるように配設された態様(第10の態様)を採ることができる。
この第10の態様のミスト捕集装置によれば、前記突出板の前記フィルタ部材の外周側に対応する部位が、中心側に対応する部位に対して、前記フィルタ部材の半径方向から回転逆方向に偏位した状態、言い換えれば、前記突出板が、半径方向(放射方向)に対して、回転逆方向に傾斜した状態となっているので、突出板に衝突した空気は、当該突出板により、回転方向後方に受け流されながら、支持枠体の外周側に導かれる。
したがって、この第10の態様のミスト装置によれば、前記第7又は第8の態様における作用,効果に加えて、突出板に作用する空気抵抗を緩和することができるという作用,効果を奏することができ、回転フィルタを回転させるための前記駆動機構の動力が極端に上昇するのを回避することができ、支持枠体や吸引機構における騒音が大きくなり過ぎるのを回避することができる。
更に、前記第10の態様のミスト捕集装置では、前記突出板は、前記半径方向に対する角度が30°以上60°以下の角度となるように配設されているのが好ましい。このようにすることで、前記駆動機構の動力が上昇するのをより効果的に抑えることができ、また、支持枠体や吸引機構における騒音が大きくなるのを抑制することができる。
本発明のミスト捕集装置によれば、吸気量増加機構により、ハウジングの吸気口から吸引される時間当たりの空気量を、前記吸気機構により吸引される時間当たりの空気量から増量させることができるので、従来に比べて、空気に含まれるミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
本発明の第1の実施形態に係るミスト捕集装置を示した断面図である。 第1の実施形態に係る回転フィルタを示した平面図である。 第1の実施形態に係る回転フィルタを示した裏面図である。 図2における矢示A-A方向から見た斜視断面図である。 第1の実施形態に係る回転フィルタの作用を説明するための説明図である。 第1の実施形態の変形例1に係る回転フィルタを示す、図4と同方向から見た斜視断面図である。 第1の実施形態の変形例2に係る回転フィルタを示した平面図である。 図7における矢示E-E方向から見た斜視断面図である。 第1の実施形態の変形例2の更に変形例に係る回転フィルタを示した斜視断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る回転フィルタを示した平面図である。 図10における矢視F-F方向の断面図である。 第2の実施形態の変形例1に係る回転フィルタを示した平面図である。 図12における矢視G-G方向の断面図である。 第2の実施形態の変形例2に係る回転フィルタを示した平面図である。 図14における矢視H-H方向の断面図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係るミスト捕集装置について、図1~図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本例のミスト捕集装置1は、ハウジング2と、このハウジング2上に設けられる駆動モータ10と、前記ハウジング2内に設けられる回転軸15、羽根車25及び回転フィルタ30などから構成される。
前記ハウジング2は、上下方向に順次連接されたスクロールハウジング3、中間ハウジング6及び下部ハウジング7の3部材から構成される。前記スクロールハウジング3は円筒状をした中空の部材であり、その外周側面に矩形をした排気口4が形成されるとともに、その下面には、円形をした連通口5が、中心軸から偏心した位置に形成されている。
前記中間ハウジング6は、円筒状をなし、且つ上下が開口した中空の部材であり、その上部開口が前記連通口5に合致するように、前記スクロールハウジング3の下面に固設されている。また、前記下部ハウジング7は上面に連通口9が形成されるとともに、下面に吸気口8が形成された漏斗状を有する部材であり、前記連通口9が中間ハウジング6の下部開口と合致するように、当該中間ハウジング6の下面に固設されている。斯くして、スクロールハウジング3、中間ハウジング6及び下部ハウジング7は、連通口5,9を介して相互に連通され、一つの内部空間を形成する。尚、下部ハウジング7の形状は、本例のような漏斗状に限られるものでは無い。
前記駆動モータ10は、その出力軸11が、前記スクロールハウジング3の連通口5、中間ハウジング6及び下部ハウジング7と同軸となるように、前記スクロールハウジング3の天井部を貫通した状態で当該スクロールハウジング3の上面に固設されている。
前記回転軸15は、鉛直方向に沿って配設されて、前記駆動モータ10の出力軸11に連結されるもので、軸部18と、この軸部18の下端部に設けられる下部フランジ19と、軸部18の上端側に、上方に向けて順次設けられる上部フランジ17及びカップリング16とを備えており、このカップリング16が前記出力軸11に連結されることで、当該回転軸15が前記出力軸11に連結される。
前記羽根車25は、中心側から外周側に向けて配設された多数の翼体を周方向に備えるもので、その上面が前記回転軸15の上部フランジ17の下面に当接した状態で、固定ボルト21により前記上部フランジ17に固定され、前記スクロールハウジング3内に位置している。斯くして、羽根車25は、スクロールハウジング3の中心軸から偏位した位置に設けられ、これにより、スクロールハウジング3内の空間は、当該スクロールハウジング3の内周面と羽根車25の外周面との間の間隔が変化するスクロール状の空間となっている。
斯くして、駆動モータ10により、これに連結される回転軸15、及びこの回転軸15に連結された羽根車25が回転すると、羽根車25、及びスクロールハウジング3内に形成されたスクロール空間の作用により、スクロールハウジング3の連通口5を介して、外部の空気が羽根車25に吸気された後、スクロール空間を経て排気口4から外部に排気される。このように、このスクロールハウジング3、駆動モータ10及び羽根車25は、所謂遠心送風機として機能をするものであり、駆動モータ10、回転軸15及び羽根車25が吸気機構を構成する。
前記回転フィルタ30は、全体として、平面視円板形状をしており、上側に位置する第1支持枠体31と、下側に位置する第2支持枠体35と、これら第1支持枠体31及び第2支持枠体35によって表裏から挟持されるフィルタ40とから構成され、固定ボルト22によって、前記下部フランジ19の下面に固定されている。
前記フィルタ40は上下に積層された上層の第1フィルタ41及び下層の第2フィルタ42の2層のフィルタ部材から構成され、第1フィルタ41及び第2フィルタ42はそれぞれ合成繊維から構成された不織布であり、第1フィルタ41の繊維径は、第2フィルタ42の繊維径よりも大径となっている。尚、第1フィルタ41及び第2フィルタ42は不織布に限られるものでは無く、金属製のメッシュから構成しても良く、また、フィルタ40は単層でも、3以上の複層であっても良い。
図2に示すように、前記第1支持枠体31は、前記第1フィルタ41の中心部に対応する円形をした中心板32と、当該第1フィルタ41の外縁部に対応する円環状をした環状板33と、中心板32と環状板33との間に放射状且つ周方向等間隔に配設されて、当該中心板32と環状板33とを連結する8枚の連結板34とを備えている。前記中心板32には、上面に開口し、前記下部フランジ19が嵌合される嵌合凹部32aが形成され、また、固定ボルト22が挿通されるボルト穴32bが穿孔されている。
また、前記連結板34は、前記中心板32及び環状板33との連結部間に、吸気量増加機構としての傾斜部34aを備えている。この傾斜部34aは、図4に示すように、同部が前記羽根車25側に、言い換えれば、前記羽根車25によって生じる吸気流の流れ方向(矢示C方向)側に捩じれることによって、その第1支持枠体31の回転方向(図2及び図4で示した矢示B方向)とは逆方向に向けて、前記吸気流の流れ方向(矢示C方向)側に傾斜した状態となっている。
尚、前記連結板34の傾斜部34aの当該連結板34の回転平面(前記フィルタ40(第1フィルタ41)の上面に等しい。)に対する傾斜角θは、以下の範囲に設定されている。
θ-3°≦θ≦θ+14°
但し、θは、連結板34に対して前記吸気流が衝突する当該連結板34の回転平面に対する角度であり、
θ=tan-1(V/V
である。
また、Vは前記吸気流の流速、Vは連結板34の標準回転速度であり、フィルタ40の半径をRとして、このフィルタ40の中心位置から0.8Rの位置に対応する部位の連結板34の回転速度である。
衝突角θ及び傾斜角θの関係については図5を参照。図5において、Rは前記連結板34の回転平面である。
図3に示すように、前記第2支持枠体35は、前記第1支持枠体31と同様に、前記第2フィルタ42の中心部に対応する円形をした中心板36と、当該第2フィルタ42の外縁部に対応する円環状をした環状板37と、中心板36と環状板37との間に放射状且つ周方向等間隔に配設されて、当該中心板36と環状板37とを連結する8枚の連結板38とを備えている。そして、前記中心板36には、固定ボルト22が挿通されるボルト穴36aが穿孔されている。
尚、前記駆動モータ10及び回転軸15は、前記羽根車25の他に、前記回転フィルタ30を回転させる駆動機構としても機能する。
以上の構成を備えた本例のミスト捕集装置1によれば、前記駆動モータ10により、これに連結される回転軸15、及びこの回転軸15に連結された羽根車25が回転すると、羽根車25、及びスクロールハウジング3内に形成されたスクロール空間の作用により、スクロールハウジング3の連通口5を介して、中間ハウジング6内の空気が吸引され、これに伴って、下部ハウジング7の連通口9及び吸気口8を介して、外部の空気が下部ハウジング7内に吸引される。
そして、前記下部ハウジング7内に吸引された空気は、前記駆動モータ10及び回転軸15によって回転する回転フィルタ30を通過した後、羽根車25及びスクロール空間を経由して、前記排気口4からスクロールハウジング外に排気される。そして、回転フィルタ30を通過する際に、空気中に含まれるミストが当該フィルタ40(第1フィルタ41及び第2フィルタ42)によって捕集され、これにより、当該フィルタ40を通過する空気が浄化される。
また、本例のミスト捕集装置1では、前記第1支持枠体31の連結板34に吸気量増加機構としての傾斜部34aを設けているので、この傾斜部34aの作用によって、下部ハウジング7の吸気口8から吸引される時間当たりの空気量が、前記羽根車25によって吸引される時間当たりの空気量から増量される。
即ち、前記回転フィルタ30を回転させると、図5に示すように、当該回転方向(矢示B方向)における前記連結板34の前端面34bに対して、吸引された空気が衝突する方向は、連結板34の標準回転速度Vと、回転フィルタ30の回転軸心方向(軸流方向)に向けて通過する空気の流速(流量)にVよって定まり、連結板34の回転平面Rに対して、通過側に傾斜した角度θを有している。
因みに、例えば、回転フィルタ30を通過する吸気流の流速Vを12m/secとし、連結板34の標準回転速度Vを40m/sec(4500rpm)とすると、回転フィルタ30を通過する空気流が連結板34の前端面34bに衝突する角度θは16.7°となる。
以上のことから、回転フィルタ30を通過した空気は、連結板34の前端面34bに対して、通過側に傾斜した角度θで衝突することになり、これにより、連結板34の前端面34bの通過方向側の角部34cで渦流が生じ、この渦流によって、連結板34は大きな抗力(回転方向(B方向)と反対方向の力)を受けることになる。
そして、このように、連結板34に対して大きな抗力が発生すると、この抗力に起因して、回転フィルタ30を通過する空気流量が低下するという問題の他、第1支持枠体31や羽根車25において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタ30を回転させる駆動モータ10において大きな動力を要するという問題を生じる。
本例のミスト捕集装置1では、連結板34の中間部に、その回転方向(矢示B方向)とは逆方向に向け、且つ前記吸気流の流れ方向に傾斜する、言い換えれば、吸気流の衝突方向と同じ方向に傾斜する傾斜部34aを設けているので、当該傾斜部34aの前端面34bの通過方向側の角部では渦流が生じ難く、このため、当該傾斜部34aには、大きな抗力が生じ難くなっている。
したがって、本例のミスト捕集装置1では、回転フィルタ30を通過する空気流量を従来に比べて増大させることができ、また、第1支持枠体31や羽根車25において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタ30を回転させる駆動モータ10において大きな動力を要するという問題が、従来に比べて、生じ難いものとなっている。
また、本例のミスト捕集装置1では、連結板34に設けられる傾斜部34aの、当該連結板34の回転平面Rに対する傾斜角θを上記範囲としているので、当該傾斜部の前端面の通過側の角部ではより渦流が生じ難く、このため、当該傾斜部には、より抗力が生じ難くなっている。したがって、このミスト捕集装置1では、回転フィルタ30を通過する空気流量を従来に比べてより増大させることができ、また、第1支持枠体31や羽根車25において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタ30を回転させる駆動モータ10において大きな動力を要するという問題が、従来に比べて、より生じ難いものとなっている。
また、前記傾斜部34aに衝突する前記吸気流の衝突角(入射角)θに対して、適度な迎え角を加えた角度を上記傾斜角θとする、即ち、θ>θとすることで傾斜部34aに揚力を発生させることができ、この揚力が発生することの反動として吸気流量を更に増大させることができ、この結果、空気中のミストを更に効率的に捕集することができ、当該空気を更に効率的に浄化することができる。
このような意味から、前記傾斜角θは、以下の範囲であるのがより好ましい。
θ+2°≦θ≦θ+6°
以上のように、本例のミスト捕集装置1によれば、第1支持枠体31に前記傾斜部34aを設けることで、前記下部ハウジング7の吸気口8から吸引される時間当たりの空気量を増加することができるので、空気に含まれるミストを従来に比べて、より効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
また、第1の実施形態に係るミスト捕集装置1は、以下の変形例1及び2に係る態様を採ることができる。
[第1の実施形態の変形例1]
図6に、第1の実施形態のミスト捕集装置1を変形した変形例1に係るミスト捕集装置1’を示している。このミスト捕集装置1’は、上記回転フィルタ30に代えて、これと構成の異なる回転フィルタ30’を備えている点において、上述したミスト捕集装置1の構成と異なり、他の構成は、上述したミスト捕集装置1の構成と同じである。
図6に示すように、本例の回転フィルタ30’は、上述した第1支持枠体31及びフィルタ40、並びに上述した第2支持枠体35を変形した第2支持枠体35’から構成される。尚、この第2支持枠体35’は、上例の第2支持枠体35の連結板38に、第1支持枠体31の傾斜部34aと同じ形状の傾斜部38a’を形成したものである。
このミスト捕集装置1’では、第2支持枠体35’の連結板38’の中間部に、その回転方向(矢示B方向)とは逆方向に向け、且つ前記吸気流の流れ方向に傾斜する、言い換えれば、吸気流の衝突方向と同じ方向に傾斜する傾斜部38a’を設けているので、当該傾斜部38a’の前端面38b’の通過方向側の角部では渦流が生じ難く、このため、当該傾斜部38a’には、大きな抗力が生じ難くなっている。
したがって、ミスト捕集装置1’では、回転フィルタ30’を通過する空気流量を従来に比べて増大させることができ、また、第2支持枠体35’や羽根車25において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタ30’を回転させる駆動モータ10において大きな動力を要するという問題が、従来に比べて、生じ難いものとなっている。
また、この第2支持枠体35’においても、傾斜部38a’の、当該連結板38’の回転平面に対する傾斜角θ’を以下の範囲とすることで、当該傾斜部38a’の前端面38b’の通過側の角部において渦流が生じ難く、このため、当該傾斜部38a’には、より抗力が生じ難くなる。したがって、このミスト捕集装置1’においても、回転フィルタ30’を通過する空気流量を従来に比べてより増大させることができ、また、第2支持枠体35’や羽根車25において大きな騒音が発生するという問題や、回転フィルタ30’を回転させる駆動モータ10において大きな動力を要するという問題が、従来に比べて、より生じ難いものとなっている。
θ’-3°≦θ’≦θ’+14°
但し、θ’は、連結板38’に対して前記吸気流が衝突する当該連結板38’の回転平面に対する角度であり、
θ’=tan-1(V/V
である。
また、Vは前記吸気流の流速、Vは連結板38’の標準回転速度であり、フィルタ40の半径をRとして、このフィルタ40の中心位置から0.8Rの位置に対応する部位の連結板38’の回転速度である。
また、この変形例1においても、前記傾斜部38a’に衝突する前記吸気流の衝突角(入射角)θ’に対して、上記傾斜角θ’を適度な迎角とする、即ち、θ’>θ’とすることで傾斜部38aに揚力を発生させることができ、この揚力が発生することの反動として吸気流量を更に増大させることができ、この結果、空気中のミストを更に効率的に捕集することができ、当該空気を更に効率的に浄化することができる。
このような意味から、前記傾斜角θ’は、以下の範囲であるのがより好ましい。
θ’+2°≦θ’≦θ’+6°
[第1の実施形態の変形例2]
図7及び図8に、第1の実施形態のミスト捕集装置1を変形した変形例2に係るミスト捕集装置50を示している。このミスト捕集装置50は、上記回転フィルタ30に代えて、これと構成の異なる回転フィルタ51を備えている点において、上述したミスト捕集装置1の構成と異なり、他の構成は、上述したミスト捕集装置1の構成と同じである。
図7及び図8に示すように、本例の回転フィルタ51は、上述した第1支持枠体31を変形した第1支持枠体52、並びに上述したフィルタ40及び第2支持枠体35から構成される。
そして、第1支持枠体52は、前記第1フィルタ41の中心部に対応する円形をした中心板53と、当該第1フィルタ41の外縁部に対応する円環状をした環状板54と、中心板53と環状板54との間に放射状且つ周方向等間隔に配設されて、当該中心板53と環状板54とを連結する8枚の連結板55とを備えている。前記中心板53には、上面に開口し、前記下部フランジ19が嵌合される嵌合凹部53aが形成され、また、固定ボルト22が挿通されるボルト穴53bが穿孔されている。
そして、前記連結板55は、前記中心板53及び環状板54との連結部間に、吸気量増加機構としての傾斜部55aを備えている。この傾斜部55aは、連結板55の前記回転方向(矢示B方向)の逆側の部位を前記吸気流の流れ方向に屈曲するように折り曲げることによって形成されている。
この変形例2に係るミスト捕集装置50によれば、前記傾斜部55aにおいて、翼効果としての大きな揚力を発生させることができ、このように大きな揚力を生じさせることで、その反動として吸気流量を増大させることができ、この結果、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
尚、前記傾斜部55aにおいて、好ましい揚力を発生させるためには、前記回転方向(矢示B方向)における両端部を結んだ幅寸法をLとし、前記両端部を結んだ線から屈曲底部までの深さ寸法をtとして、その比率t/Lが以下の範囲となるように形成されているのが好ましい。寸法L及びtについては、図8を参照。
0.04≦t/L≦0.11
比率t/Lを上記範囲とすることで、大きな揚力を得ることができる。
尚、この変形例2において、前記傾斜部55aは、図9に示すように、湾曲面であることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るミスト捕集装置60について、図10~図11に基づいて説明する。
このミスト捕集装置60は、上記回転フィルタ30に代えて、これと構成の異なる回転フィルタ61を備えている点において、上述したミスト捕集装置1の構成と異なり、他の構成は、上述したミスト捕集装置1の構成と同じである。
図10に示すように、本例の回転フィルタ61は、上述した第1支持枠体31を変形した第1支持枠体62、並びに上述したフィルタ40及び第2支持枠体35から構成される。
そして、前記第1支持枠体62は、前記第1フィルタ41の中心部に対応する円形をした中心板63と、当該第1フィルタ41の外縁部に対応する円環状をした環状板64と、中心板63と環状板64との間に放射状且つ周方向等間隔に配設されて、当該中心板63と環状板64とを連結する8枚の連結板65とを備えている。前記中心板63には、上面に開口し、前記下部フランジ19が嵌合される嵌合凹部63aが形成され、また、嵌合凹部63a内には、固定ボルト22が挿通されるボルト穴63bが穿孔されている。
また、前記連結板65の前記回転方向(矢示B方向)側の端縁に、前記吸気流の流れ方向に沿うように、且つ連結板65から突出するように突出板66が設けられている。この突出板66は、連結板65の前記回転方向側に形成した部位を前記吸気流の流れ方向側に屈曲するように折り曲げることによって形成することができる。尚、図10及び図11では、連結板65の回転方向側の端縁に突出板66を設けたが、回転方向の逆側の端縁に突出板66を設けても良い。
このミスト捕集装置60では、前記羽根車25の作用によって吸気され、フィルタ40を通過した空気が、突出板66の作用によって、吸気流の流れ方向側に押し込まれ、このような押し込み作用によって、前記吸気口8から吸気される吸気流量が増大され、これにより、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。尚、フィルタ部材を通過した空気が、突出板66の作用によって吸気流の流れ方向側に押し込まれる結果、フィルタ40を通過した空気の圧力は増大されることになる。
この態様において、吸気流量を良好に増大させるには、前記突出板66の前記連結板65に対する角度θは、以下の範囲であるのが好ましい。
90°≦θ≦110°
また、突出板66を、連結板65の回転方向(矢示B方向)の逆側の端縁に設ける場合、当該回転方向における突出板66及び連結板65の各端縁部を結んだ幅寸法をLとし、前記各端縁部を結んだ線から接合部(屈曲部)までの深さ寸法をtとして、その比率t/Lが以下の範囲となっているのが好ましい。
/L≦0.15
このようにすれば、フィルタ40を通過した空気は、突出板65の作用によって、遠心力を与えられ、外周部へ移動して、圧力を上昇させながら、より効果的に吸気流の流れ方向側に押し込まれるとともに、適度な翼効果による揚力を発生させることができ、この揚力により、その反動として吸気流量を増大させることができ、これらの複合効果によって、吸気流量をより増大させることができる。これにより、空気中のミストを更に効率的に捕集することができ、当該空気を更に効率的に浄化することができる。
以上のように、本例のミスト捕集装置60によれば、第1支持枠体62の連結板65に突出板66を設けることで、前記羽根車25の作用によって吸気され、フィルタ40を通過した空気が、突出板66の作用によって、吸気流の流れ方向側に押し込まれ、このような押し込み作用により、前記吸気口8から吸気される吸気流量が増大され、これにより、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
この第2の実施形態に係るミスト捕集装置60は、以下の変形例1及び2に係る態様を採ることができる。
[第2の実施形態の変形例1]
図12及び図13に、第2の実施形態のミスト捕集装置60を変形した変形例1に係るミスト捕集装置70を示している。このミスト捕集装置70は、上記回転フィルタ61に代えて、これと構成の異なる回転フィルタ71を備えている点において、上述したミスト捕集装置60の構成と異なり、他の構成は、上述したミスト捕集装置60の構成と同じである。
図12に示すように、本例の回転フィルタ71は、上述した1支持枠体62を変形した第1支持枠体72、並びに上述したフィルタ40及び第2支持枠体35から構成される。
そして、前記第1支持枠体72は、前記第1フィルタ41の中心部に対応する円形をした中心板73と、当該第1フィルタ41の外縁部に対応する円環状をした環状板74と、中心板73と環状板74との間に周方向等間隔に配設されて、当該中心板73と環状板74とを連結する8枚の連結板75とを備えている。前記中心板73には、上面に開口し、前記下部フランジ19が嵌合される嵌合凹部73aが形成され、また、固定ボルト22が挿通されるボルト穴73bが穿孔されている。
そして、前記連結板75は、その中心板73への連結部が、中心板73の中心を通る放射方向に位置する一方、環状板74への連結部が、前記回転方向(矢示B方向)とは逆方向に偏位した位置となっている。
そして、前記連結板75の前記回転方向側の端縁に、前記吸気流の流れ方向に沿うように、且つ連結板75から突出するように突出板76が設けられている。この突出板76は、連結板75の前記回転方向側に形成した部位を前記吸気流の流れ方向側に屈曲するように折り曲げることによって形成することができる。尚、図12及び図13では、連結板75の回転方向側の端縁に突出板76を設けたが、回転方向の逆側の端縁に突出板76を設けても良い。
このミスト捕集装置70によれば、前記連結板75及び突出板76が、半径方向(放射方向)に対して、回転方向の逆側に傾斜した状態となっているので、前記羽根車25の作用によって吸気され、フィルタ40を通過して突出板76に衝突した空気は、当該突出板76により、回転方向後方に受け流されながら、小さい空気抵抗で、遠心力を与えられ、外周部へ移動して、圧力を上昇させ、第1支持枠体72の外周側に導かれつつ、吸気流の流れ方向側に押し込まれる。斯くして、フィルタ40を通過した空気は、このような押し込み作用によって、前記吸気口8から吸気される吸気流量が増大され、これにより、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
また、突出板76は、半径方向(放射方向)に対して、回転方向の逆側に傾斜した状態となっているので、当該突出板76に作用する空気抵抗を緩和することができ、回転フィルタ71を回転させるための前記駆動モータ10の動力が極端に上昇するのを回避することができ、また、第1支持枠体72や羽根車25において騒音が大きくなり過ぎるのを回避することができる。尚、この意味において、前記連結板75及び突出板76は、前記半径方向に対する角度が30°以上60°以下の角度となるように設けられているのが好ましい。このようにすることで、前記駆動モータ10の動力が極端に上昇する効果的に抑えることができ、また、第1支持枠体72や羽根車25において騒音が大きくなるのを効果的に抑制することができる。
また、この例においても、突出板76を、連結板75の回転方向(矢示B方向)の逆側の端縁に設ける場合には、当該回転方向における突出板76及び連結板75の各端縁部を結んだ幅寸法をLとし、前記各端縁部を結んだ線から接合部(屈曲部)までの深さ寸法をtとして、その比率t/Lが以下の範囲となっているのが好ましい。
/L≦0.15
[第2の実施形態の変形例2]
図14及び図15に、第2の実施形態のミスト捕集装置60を変形した変形例2に係るミスト捕集装置80を示している。このミスト捕集装置80は、上記回転フィルタ61に代えて、これと構成の異なる回転フィルタ81を備えている点において、上述したミスト捕集装置60の構成と異なり、他の構成は、上述したミスト捕集装置60の構成と同じである。
図14に示すように、本例の回転フィルタ81は、上述した1支持枠体62を変形した第1支持枠体82、並びに上述したフィルタ40及び第2支持枠体35から構成される。
そして、前記第1支持枠体82は、前記第1フィルタ41の中心部に対応する円形をした中心板83と、当該第1フィルタ41の外縁部に対応する円環状をした環状板84と、中心板83と環状板84との間に放射状且つ周方向等間隔に配設されて、当該中心板83と環状板84とを連結する8枚の連結板85とを備えている。前記中心板83には、上面に開口し、前記下部フランジ19が嵌合される嵌合凹部83aが形成され、また、嵌合凹部83a内には、固定ボルト22が挿通されるボルト穴83bが穿孔されている。
そして、各連結板85には、一端が当該連結板85の中央付近に固設され、他端が、放射方向から、回転フィルタ81の回転方向(矢示B方向)の逆側に偏位した位置において、前記環状板84に固設された突出板86が、これら連結板85及び環状板84に掛け渡されるように、前記吸気流の流れ方向側に向けて立設されている。
このミスト捕集装置80によれば、前記突出板86が、半径方向(放射方向)に対して、回転方向の逆側に傾斜した状態となっているので、前記羽根車25の作用によって吸気され、フィルタ40を通過して突出板86に衝突した空気は、当該突出板86により、回転方向後方に受け流されながら、小さい空気抵抗で、遠心力を与えられ、外周部へ移動して、圧力を上昇させ、第1支持枠体82の外周側に導かれつつ、吸気流の流れ方向側に押し込まれる。斯くして、このような押し込み作用によって、前記吸気口8から吸気される吸気流量が増大され、これにより、空気中のミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
また、突出板86は、半径方向(放射方向)に対して、回転方向の逆側に傾斜した状態となっているので、当該突出板86に作用する空気抵抗を緩和することができ、回転フィルタ71を回転させるための前記駆動モータ10の動力が極端に上昇するのを回避することができ、また、第1支持枠体82や羽根車25において騒音が大きくなり過ぎるのを回避することができる。尚、この意味において、前記突出板86は、前記半径方向に対する角度が30°以上60°以下の角度となるように設けられているのが好ましい。このようにすることで、前記駆動モータ10の動力が極端に上昇する効果的に抑えることができ、また、第1支持枠体82や羽根車25において騒音が大きくなるのを効果的に抑制することができる。
以上、本発明の具体的な実施の形態について説明したが、本発明が採り得る態様は、上例のものに限定されるものではない。
例えば、第1の実施形態に係る第1支持枠体31、その変形例1に係る第1支持枠体31及び第2支持枠体35’、並びに変形例2に係る第1支持枠体52では、全ての連結板34,38’,55にそれぞれ傾斜部34a,38a’,55aを設けたが、このような態様に限られるものでは無く、少なくとも一つの連結板34,38’,55に前記傾斜部34a,38a’,55aを設けた態様としても良い。このような態様によっても、相応に、前記下部ハウジング7の吸気口8から吸引される時間当たりの空気量を増加させることができ、従来に比べて、空気に含まれるミストをより効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
また、更に、前記傾斜部34a,38a’,55aを、一つの連結板34,38’,55のほぼ全域に設けたが、これらを連結板34,38’,55aの一部の領域に設けたものでも良い。この場合、傾斜部34a,38a’,55aは連結板34,38’の外周寄りに形成されているのが好ましい。
また、第2の実施形態に係る第1支持枠体62、その変形例1に係る第1支持枠体72、並びに変形例2に係る第1支持枠体82では、全ての連結板65,75,85に突出板66,76,86を設けたが、このような態様に限られるものでは無く、少なくとも一つの連結板65,75,85に突出板66,76,86を設けた態様としても良い。このような態様によっても、相応に、前記下部ハウジング7の吸気口8から吸引される時間当たりの空気量を増加させることができ、空気に含まれるミストを従来に比べて、より効率的に捕集することができ、当該空気をより効率的に浄化することができる。
また、突出板66,76,86はそれぞれその長さを適宜設定することができる。尚、長さを短くする場合、突出板66,76は、それぞれ連結板65,75の外周寄りに形成されているのが好ましい。また、第2の実施形態の変形例2において、突出板86を固設する態様は、その一端が連結板85に固設される一方、その他端は環状板84に固設されていない態様や、逆に、前記他端は環状板84に固設される一方、前記一端は連結板85に固設されていない態様を採ることができる。
上記各例において、連結板34,38,55,65,75,85をそれぞれ8枚設けたが、これに限られるものではなく、複数の連結板34,38,55,65,75,85を周方向に等間隔に配設した態様としても良い。
繰返しになるが、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 ミスト捕集装置
2 ハウジング
3 スクロールハウジング
4 排気口
5 連通口
6 中間ハウジング
7 下部ハウジング
8 吸気口
9 連通口
10 駆動モータ
11 出力軸
15 回転軸
16 カップリング部
17 上部フランジ
18 軸部
19 下部フランジ
21 固定ボルト
22 固定ボルト
25 羽根車
30 回転フィルタ
31 第1支持枠体
32 中心板
33 環状板
34 連結板
34a 傾斜部
35 第2支持枠体
36 中心板
37 環状板
38 連結板
38a 傾斜部
40 フィルタ
41 第1フィルタ
42 第2フィルタ

Claims (9)

  1. 吸気口及び排気口、並びに吸気口及び排気口に連通した内部空間を有するハウジングと、
    前記ハウジング内の前記吸気口側に配設される円板状の回転フィルタ、及び前記排気口側に配設される吸気機構と、
    少なくとも前記回転フィルタを回転させる駆動機構とを備え、
    前記回転フィルタは、円板状をしたフィルタ部材と、このフィルタ部材をその回転軸心方向両側から挟持するように設けられる一対の支持枠体とを有し、その回転軸心方向が前記吸気口から前記ハウジング内に吸入される吸気流と平行となるように配設され、
    前記各支持枠体は、前記フィルタ部材の中心部に対応する中心板と、前記フィルタ部材の外縁部に対応する環状板と、前記中心板と環状板との間に配設されて、前記中心板と環状板とを連結する複数の連結板とを有し、
    前記駆動機構は、前記中心板に接続する回転軸を有し、該回転軸を介して前記回転フィルタを回転させるように構成されたミスト捕集装置において、
    前記支持枠体の少なくとも一方は、一以上の前記連結板に吸気量増加機構が設けられており、
    前記吸気量増加機構は、前記連結板の少なくとも一部分に、その回転逆方向に向けて、前記吸気流の流れ方向に傾斜するように形成された傾斜部であることを特徴とするミスト捕集装置。
  2. 前記連結板は、放射状に配設され、前記吸気流の流速をV、前記連結板の標準回転速度をVとして、該連結板に対して前記吸気流が衝突する該連結板の回転平面に対する角度をθとしたとき、前記傾斜部は、前記回転平面に対する傾斜角θが以下の範囲となっていることを特徴とする請求項記載のミスト捕集装置。
    θ-3°≦θ≦θ+14°
    但し、
    θ=tan-1(V/V
    また、標準回転速度Vは、フィルタ部材の半径をRとして、フィルタ部材の中心位置から0.8Rの位置に対応する部位の連結板の回転速度である。
  3. 前記傾斜部は、前記回転逆方向側の部位を前記吸気流の流れ方向に屈曲するように折り曲げることによって形成されていることを特徴とする請求項又は記載のミスト捕集装置。
  4. 前記傾斜部は、前記回転逆方向側の部位が前記吸気流の流れ方向に湾曲した曲面として形成されていることを特徴とする請求項又は記載のミスト捕集装置。
  5. 前記傾斜部は、前記傾斜部の前記回転方向における両端部を結んだ幅寸法をLとし、前記両端部を結んだ線から屈曲底部までの深さ寸法をtとして、その比率t/Lが以下の範囲となっていることを特徴とする請求項又は記載のミスト捕集装置。
    0.04≦t/L≦0.11
  6. 吸気口及び排気口、並びに吸気口及び排気口に連通した内部空間を有するハウジングと、
    前記ハウジング内の前記吸気口側に配設される円板状の回転フィルタ、及び前記排気口側に配設される吸気機構と、
    少なくとも前記回転フィルタを回転させる駆動機構とを備え、
    前記回転フィルタは、円板状をしたフィルタ部材と、このフィルタ部材をその回転軸心方向両側から挟持するように設けられる一対の支持枠体とを有し、その回転軸心方向が前記吸気口から前記ハウジング内に吸入される吸気流と平行となるように配設され、
    前記各支持枠体は、前記フィルタ部材の中心部に対応する中心板と、前記フィルタ部材の外縁部に対応する環状板と、前記中心板と環状板との間に配設されて、前記中心板と環状板とを連結する複数の連結板とを有し、
    前記駆動機構は、前記中心板に接続する回転軸を有し、該回転軸を介して前記回転フィルタを回転させるように構成されたミスト捕集装置において、
    前記支持枠体の内、前記吸気流の下流側に設けられる支持枠体は、一以上の前記連結板に吸気量増加機構が設けられ、
    前記吸気量増加機構は、前記連結板の少なくとも一部分に、前記吸気流の流れ方向に沿うように、且つ該連結板から突出するように設けられた突出板から構成され
    前記突出板は、その少なくとも一部が、前記連結板の回転方向側の縁部に接続され、その回転方向側の側面と前記連結板との角度θ が、90°≦θ ≦110°の範囲となっていることを特徴とするミスト捕集装置。
  7. 前記突出板は、前記連結板の回転逆方向の縁部に立設され、更に、前記回転方向における前記突出板及び前記連結板の各端縁部を結んだ幅寸法をLとし、前記各端縁部を結んだ線から接合部までの深さ寸法をtとして、その比率t/Lが以下の範囲となっていることを特徴とする請求項記載のミスト捕集装置。
    /L≦0.15
  8. 前記突出板は、その前記フィルタ部材の外周側に対応する部位が、中心側に対応する部位に対して、前記フィルタ部材の半径方向から回転逆方向に偏位した状態となるように配設されていることを特徴とする請求項又は記載のミスト捕集装置。
  9. 前記突出板は、前記半径方向に対する角度が30°以上60°以下の角度となるように配設されていることを特徴とする請求項記載のミスト捕集装置。
JP2021089750A 2021-05-28 2021-05-28 ミスト捕集装置 Active JP7200296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021089750A JP7200296B2 (ja) 2021-05-28 2021-05-28 ミスト捕集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021089750A JP7200296B2 (ja) 2021-05-28 2021-05-28 ミスト捕集装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022182281A JP2022182281A (ja) 2022-12-08
JP7200296B2 true JP7200296B2 (ja) 2023-01-06

Family

ID=84329027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021089750A Active JP7200296B2 (ja) 2021-05-28 2021-05-28 ミスト捕集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7200296B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117463068B (zh) * 2023-12-27 2024-03-22 清有生态科技(上海)有限公司 一种具有油液清理功能的空气净化设备

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038240A (ja) 2004-07-22 2006-02-09 Noritz Corp レンジフード
JP2008155093A (ja) 2006-12-21 2008-07-10 Fulta Electric Machinery Co Ltd 回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置
JP2013022495A (ja) 2011-07-19 2013-02-04 Midori Anzen Co Ltd ミスト捕集装置およびミスト捕集ディスク
JP2016109112A (ja) 2014-12-08 2016-06-20 トルネード システムズ カンパニー,リミテッド スワラーファンを備えた排気装置モジュール
CN207838500U (zh) 2018-01-10 2018-09-11 林德祥 过滤网盘、多重烟气净化结构及烟气净化装置
JP2019122901A (ja) 2018-01-15 2019-07-25 関綜エンジニアリング株式会社 ミストコレクタ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038240A (ja) 2004-07-22 2006-02-09 Noritz Corp レンジフード
JP2008155093A (ja) 2006-12-21 2008-07-10 Fulta Electric Machinery Co Ltd 回転式のミスト処理板を備えたミストコレクタ装置
JP2013022495A (ja) 2011-07-19 2013-02-04 Midori Anzen Co Ltd ミスト捕集装置およびミスト捕集ディスク
JP2016109112A (ja) 2014-12-08 2016-06-20 トルネード システムズ カンパニー,リミテッド スワラーファンを備えた排気装置モジュール
CN207838500U (zh) 2018-01-10 2018-09-11 林德祥 过滤网盘、多重烟气净化结构及烟气净化装置
JP2019122901A (ja) 2018-01-15 2019-07-25 関綜エンジニアリング株式会社 ミストコレクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022182281A (ja) 2022-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100721306B1 (ko) 진공청소기용 팬 조립체
JP7200296B2 (ja) ミスト捕集装置
JP4867596B2 (ja) 電動送風機およびこれを用いた電気掃除機
JP2010242513A (ja) ルーツ式流体機械
JP2008121589A5 (ja)
JP5544318B2 (ja) 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
WO2006035724A1 (ja) 立軸形遠心ポンプおよびそのロータならびに空気調和装置
JP4505885B2 (ja) 送風機及びこれを用いた空気調和機並びに空気清浄機
EP1618821B1 (en) Centrifugal fan and vacuum cleaner having the centrifugal fan
KR100568523B1 (ko) 팬 조립체 및 이를 갖춘 공기청정기와 공기조화기
JP2003074494A (ja) ターボファン
JPH10148199A (ja) 軸流ファン装置
WO2015170401A1 (ja) 遠心送風機及び電気掃除機
JP2013029033A (ja) 電動送風機
JP4140086B2 (ja) 電動送風機
CN111322649B (zh) 一种吸油烟机
JPH0932796A (ja) 送風機
JP3410406B2 (ja) 液体排水ポンプ
JP4460758B2 (ja) 遠心送風機及びこれを備えた車両用空調装置
CN219654913U (zh) 一种圆形离心轴流式风机
KR102541512B1 (ko) 모터어셈블리 및 이를 갖는 청소기
JP3752870B2 (ja) 電動送風機
JPH03151598A (ja) 電動送風機の回転ファン
JPS6327109Y2 (ja)
RU2428095C1 (ru) Турбинный узел щетки и пылесос, содержащий его

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211215

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20211215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7200296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150