JP7199618B1 - めっき方法、及び、めっき装置 - Google Patents

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Abstract

めっき方法は、基板に導通可能に接触するコンタクト部材を含む基板ホルダを備えるめっき装置により、前記基板のめっき処理を行うめっき方法であって、前記基板ホルダが傾斜した状態で、前記基板ホルダを第1回転速度で回転させるステップと、前記コンタクト部材に液体が供給されるように、前記第1回転速度で回転する前記基板ホルダに向けて前記液体の吐出を行うステップと、前記液体の前記吐出を停止するステップと、前記液体の前記吐出を停止する前または以後の所定の時間内に、前記基板ホルダを水平位置へと傾斜の減少を開始するステップと、前記基板ホルダが前記水平位置にある状態で、前記基板ホルダを前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させるステップと、前記基板ホルダに前記基板が取り付けられた後、前記基板に前記めっき処理を行うステップと、を含む。

Description

本発明は、めっき方法、及び、めっき装置に関する。
めっき装置の一例としてカップ式の電解めっき装置が知られている。カップ式の電解めっき装置は、被めっき面を下方に向けて基板ホルダに保持された基板(例えば半導体ウェハ)をめっき液に浸漬させ、基板とアノードとの間に電圧を印加することによって、基板の表面に導電膜を析出させる(特許文献1および2参照)。
このようなめっき装置の基板ホルダには、基板に接触して給電するためのコンタクト部材が設置されている。また、基板ホルダは、めっき処理中にコンタクト部材にめっき液が接触しないようにシールするシール部材を備える。
日本国特許第7047200号公報 日本国特許第7081063号公報 米国特許出願公開第2017/0056934号明細書
コンタクト部材に汚れが存在したり、めっき液が付着していたりすると、めっき処理の際に給電ばらつきが生じ、形成されるめっきの厚さの均一性が低下する。特許文献3では、電気コンタクトに洗浄液を噴出する洗浄装置が記載されている。特許文献1および2では、コンタクト部材の全体を均一に洗浄液で濡らすことにより、めっき処理時に給電ばらつきが生じないようにしている。煩雑な作業を必要とせず、より確実に、めっき処理の際の給電ばらつきを低減できることが望ましい。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものである。その目的の一つは、煩雑な作業を必要とせず、より確実に、めっき処理の際の給電ばらつきを低減し、基板に形成されるめっきの厚さの均一性を向上させることができるめっき方法、及び、めっき装置を提案することである。
本発明の一形態によれば、基板に導通可能に接触するコンタクト部材を含む基板ホルダを備えるめっき装置により、前記基板のめっき処理を行うめっき方法が提案される。めっき方法は、前記基板ホルダを傾斜させるステップと、前記基板ホルダが傾斜した状態で、前記基板ホルダを第1回転速度で回転させるステップと、前記コンタクト部材に液体が供給されるように、前記第1回転速度で回転する前記基板ホルダに向けて前記液体の吐出を行うステップと、前記液体の前記吐出を停止するステップと、前記液体の前記吐出を停止する前または以後の所定の時間内に、前記基板ホルダを水平位置へと傾斜の減少を開始するステップと、前記基板ホルダが前記水平位置にある状態で、前記基板ホルダを前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させるステップと、前記基板ホルダの前記第2回転速度の回転を停止するステップと、前記回転が停止された前記基板ホルダに前記基板を取り付けるステップと、取り付けられた前記基板に前記めっき処理を行うステップと、を含む。
本発明の他の一形態によれば、基板に導通可能に接触するコンタクト部材を含む基板ホルダと、制御装置とを備えるめっき装置が提供される。このめっき装置の制御装置は、前記基板ホルダを傾斜させ、前記基板ホルダが傾斜した状態で、前記基板ホルダを第1回転速度で回転させ、前記コンタクト部材に液体が供給されるように、前記第1回転速度で回転する前記基板ホルダに向けて前記液体の吐出を行い、前記液体の前記吐出を停止し、前記液体の前記吐出の停止の前または以後の所定の時間内に、前記基板ホルダを水平位置へと傾斜の減少を開始し、前記基板ホルダが前記水平位置にある状態で、前記基板ホルダを前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させ、前記基板ホルダの前記第2回転速度の回転を停止し、前記回転が停止された前記基板ホルダに前記基板を取り付け、取り付けられた前記基板に前記めっき処理を行うように構成されている。
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。 図3は、本実施形態のめっきモジュールの構成を模式的に示す縦断面図である。 図4は、本実施形態の基板ホルダを模式的に示す断面図である。 図5は、本実施形態のコンタクト部材を模式的に示す基板ホルダの断面図である。 図6は、本実施形態の制御モジュールの構成を示す概念図である。 図7は、本実施形態のめっき方法の流れを示すフローチャートである。 図8は、本実施形態におけるコンタクト部材への液体供給処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、基板ホルダを傾斜させるステップを模式的に示す断面図である。 図10は、基板ホルダを第1回転速度で回転させるステップを模式的に示す断面図である。 図11は、基板ホルダへ向けて液体を吐出するステップを模式的に示す断面図である。 図12は、基板ホルダの傾斜を減少させ、基板ホルダが水平位置にある状態を模式的に示す断面図である。 図13は、コンタクト部材に供給された液体を模式的に示す断面図である。 図14は、基板ホルダを第1回転速度で回転させるステップを模式的に示す断面図である。 図15は、コンタクト部材に供給された液体を模式的に示す断面図である。 図16は、変形例1における、基板ホルダへの液体の吐出を模式的に示す断面図である。 図17は、変形例2における、基板ホルダへの液体の吐出を模式的に示す断面図である。 図18は、変形例3における、基板ホルダへの液体の吐出を模式的に示す平面図である。 図19は、変形例3における、基板ホルダへの液体の吐出を模式的に示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
<めっき装置の全体構成>
図1は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す斜視図である。図2は、めっき装置1000の全体構成を示す平面図である。図1および図2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収納された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、および搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液(プリウェット液)で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤの数および配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収納された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収納したカセットが搬出される。
<めっきモジュールの構成>
次に、めっきモジュール400の構成を説明する。本実施形態における24台のめっきモジュール400は同一の構成であるので、1台のめっきモジュール400のみを説明する。図3は、本実施形態のめっきモジュール400の構成を概略的に示す縦断面図である。図3に示すように、めっきモジュール400は、めっき液を収容するためのめっき槽410を備える。めっき槽410は、円筒状の側壁と円形の底壁とを有する容器であり、上部には円形の開口が形成されている。また、めっきモジュール400は、めっき槽410の上部開口の外側に配置されたオーバーフロー槽405を備える。オーバーフロー槽405は、めっき槽410の上部開口から溢れためっき液を受けるための容器である。
めっきモジュール400は、めっき槽410の内部を上下方向に隔てるメンブレン420を備える。めっき槽410の内部はメンブレン420によってカソード領域422とアノード領域424に仕切られる。カソード領域422とアノード領域424にはそれぞれめっき液が充填される。アノード領域424のめっき槽410の底面にはアノード430が設けられる。カソード領域422にはメンブレン420に対向して抵抗体450が配置される。抵抗体450は、基板Wfの被めっき面Wf-aにおけるめっき処理の均一化を図るための部材であり、多数の孔が形成された板状部材によって構成される。所望の精度でめっき処理を行うことができれば、めっき槽410に抵抗体450が配置されなくてもよい。
めっき液としては、めっき皮膜を構成する金属元素のイオンを含む溶液であればよく、その具体例は特に限定されるものではない。めっき処理の一例として、銅めっき処理を用いることができ、めっき液の一例として、硫酸銅溶液を用いることができる。また、本実施形態において、めっき液には所定の添加剤が含まれている。但し、この構成に限定されるものではなく、めっき液は添加剤を含んでいない構成とすることもできる。
アノード430の具体的な種類は特に限定されるものではなく、溶解アノードや不溶解アノードを用いることができる。本実施形態においては、アノード430として不溶解アノードを用いている。この不溶解アノードの具体的な種類は特に限定されるものではなく、白金や酸化イリジウム等を用いることができる。
また、めっきモジュール400は、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wfを保持するための基板ホルダ440を備える。めっきモジュール400は、基板ホルダ440を昇降させるための第1昇降機構442を備える。第1昇降機構442は、例えば直動式のアクチュエータなどの公知の機構によって実現することができる。また、めっきモジュール400は、被めっき面Wf-aの中央を垂直に伸びる仮想的な回転軸周りに基板Wfが回転するように基板ホルダ440を回転させるための回転機構446を備える。回転機構446は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる。
めっきモジュール400は、第1昇降機構442を用いて基板Wfをカソード領域422のめっき液に浸漬し、回転機構446を用いて基板Wfを回転させながら、アノード430と基板Wfとの間に電圧を印加することによって、基板Wfの被めっき面Wf-aにめっき処理を施すように構成される。
また、めっきモジュール400は、基板ホルダ440を傾斜させるように構成された傾斜機構447を備える。傾斜機構447は、例えばチルト機構などの公知の機構によって実現することができる。
めっきモジュール400は、基板ホルダ440の後述するコンタクト部材に液体L1を供給する液体供給装置470を備える。液体供給装置470は、基板ホルダ440に向けて液体L1を吐出することにより、コンタクト部材に液体L1を供給するように構成されている。コンタクト部材に供給された液体L1は、コンタクト部材の少なくとも一部を被覆するように構成される。液体供給装置470は、アーム474と、駆動機構476と、トレー部材478と、液体供給ノズル482とを備える。
液体L1は、コンタクト部材を保護する効果があればその組成は特に限定されない。液体L1は、所定の値以下の電気伝導度を有するか、または、脱気処理されていることが好ましい。
液体L1の電気伝導度は、50μS/cm以下が好ましく、10μS/cm以下がより好ましい。電気伝導度が高い液体がコンタクト部材および基板Wfの周りに存在すると、コンタクト部材と基板Wfの接触部分を通る電流のほかにも、当該接触部分を通らず当該液体を通って基板Wfのシード層とコンタクト部材との間でシャント電流が流れ得る。この場合、シード層の銅がイオン化して溶け出す等によりシード層が薄くなって電気抵抗が増加し、給電ばらつきが生じ得る。液体L1の電気伝導度が低いと、このような給電ばらつきを抑制することができる。なお、シャント電流に関する詳細は、上述の特許文献2を参照されたい。
酸素を含む液体がコンタクト部材および基板Wfの周りに存在すると、酸素がイオン化し、シード層が当該液体に溶け出す局部電池効果が起こり得る。例えば、シード層の銅が溶存酸素に電子を与え、溶存酸素から水酸化物イオンが生じると共に、銅が銅イオンとなって溶け出す。局部電池効果により、シード層が薄くなって電気抵抗が増加し、給電ばらつきが生じ得る。液体L1に脱気処理がされていると、このような給電ばらつきを抑制することができる。なお、局部電池効果に関する詳細は、上述の特許文献2を参照されたい。
これらの観点から、液体L1は、純水、イオン交換水または脱気水とすることがより好ましい。
液体供給ノズル482は、液体L1を吐出する。液体供給ノズル482は、コンタクト部材の被覆のため液体L1を吐出するほか、液体L1を洗浄液として適宜コンタクト部材を洗浄してもよい。液体供給ノズル482には不図示の配管が接続され、液体供給ノズル482は、不図示の液源から配管を介して導入され供給された液体L1を吐出する。液体供給装置470を用いた液体L1の供給の詳細は後述する。
液体供給装置470は、アーム474を旋回させるように構成された駆動機構476を備える。駆動機構476は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる。アーム474は、駆動機構476から水平方向に伸びる板状の部材である。液体供給ノズル482は、アーム474上に保持されている。駆動機構476は、アーム474を旋回させることによって、液体供給ノズル482を、めっき槽410と基板ホルダ440との間の供給位置と、めっき槽410と基板ホルダ440との間から退避した退避位置と、の間で移動させるように構成されている。
液体供給装置470は、液体供給ノズル482の下方に配置されたトレー部材478を備える。トレー部材478は、液体供給ノズル482から吐出されてコンタクト部材に供給された後に落下した液体L1を受けるように構成されている。本実施形態では、液体供給ノズル482およびアーム474がトレー部材478に収容されている。駆動機構476は、液体供給ノズル482、アーム474、およびトレー部材478を共に、供給位置と退避位置との間で旋回させるように構成されている。ただし、駆動機構476は、液体供給ノズル482およびアーム474と、トレー部材478と、を別々に駆動できるようになっていてもよい。
図4は、基板ホルダ440を模式的に示す縦断面図である。基板ホルダ440は、基板Wfを支持する支持部490と、支持部490とともに基板Wfを挟持するためのバックプレートアッシー492と、バックプレートアッシー492から鉛直に上に伸びる回転シャフト491と、を備える。支持部490は、第1上部部材493と、第2上部部材496と、基板Wfの被めっき面Wf-aの外周部を支持するための支持機構494と、を備える。第1上部部材493は、第2上部部材496を保持する。図示の例では第1上部部材493は略水平方向に、第2上部部材496は略鉛直方向に延びているが、これらに限定されない。支持機構494は、基板Wfの被めっき面Wf-aを露出させるための開口を中央に有する環状部材であり、第2上部部材496によって吊り下げ保持されている。第2上部部材496は、支持機構494の環状の上面に1以上設置された柱部材とすることができる。
バックプレートアッシー492は、支持機構494とともに基板Wfを挟持するための円板状のフローティングプレート492-2を備える。フローティングプレート492-2は、基板Wfの被めっき面Wf-aの裏面側に配置される。また、バックプレートアッシー492は、フローティングプレート492-2の上方に配置された円板状のバックプレート492-1を備える。また、バックプレートアッシー492は、フローティングプレート492-2を基板Wfの裏面から離れる方向に付勢するためのフローティング機構492-4と、フローティング機構492-4による付勢力に抗してフローティングプレート492-2を基板Wfの裏面に押圧するための押圧機構492-3と、を備える。
フローティング機構492-4は、フローティングプレート492-2からバックプレート492-1を貫通して上方に伸びるシャフトの上端とバックプレート492-1との間に取り付けられた圧縮ばねを含む。フローティング機構492-4は、圧縮ばねの圧縮反力によってシャフトを介してフローティングプレート492-2を上方へ持ち上げ、基板Wfの裏面から離れる方向へ付勢させるように構成される。フローティング機構492-4は、以降の図では図示を省略する。
押圧機構492-3は、バックプレート492-1の内部に形成された流路を介してフローティングプレート492-2に流体を供給することにより、フローティングプレート492-2を下方に押圧するように構成される。押圧機構492-3は、流体が供給されているときには、フローティング機構492-4による付勢力よりも強い力で基板Wfを支持機構494へ押圧する。
第1昇降機構442は、基板ホルダ440の全体を上昇および下降させる(矢印A10)。めっきモジュール400は、第2昇降機構443をさらに備える。第2昇降機構443は、直動式のアクチュエータなどの公知の機構により駆動され、支持部490に対して、回転シャフト491およびバックプレートアッシー492を上昇および下降させる(矢印A20)。
図5は、基板ホルダ440の構成の一部を拡大して模式的に示す縦断面図である。支持機構494は、基板Wfの被めっき面Wf-aの外周部を支持するための環状の支持部材494-1を含む。支持部材494-1は、バックプレートアッシー492(フローティングプレート492-2)の下面の外周部に付き出すフランジ494-1aを有する。フランジ494-1aの上には環状のシール部材494-2が配置される。シール部材494-2は弾性を有する部材である。支持部材494-1は、シール部材494-2を介して基板Wfの被めっき面Wf-aの外周部を支持する。基板Wfをめっき処理するときには、シール部材494-2とフローティングプレート492-2とで基板Wfを挟持することにより、支持部材494-1(基板ホルダ440)と基板Wfとの間がシールされる。
支持機構494は、支持部材494-1の内周面に取り付けられた環状の台座494-3と、台座494-3の上面に取り付けられた環状の導電部材494-5と、を備える。台座494-3は、導電性を有する部材であり、例えばステンレスまたはその他の金属を含むことができる。導電部材494-5は、導電性を有する環状部材であり、例えば銅またはその他の金属を含むことができる。
支持機構494は、基板Wfに給電するためのコンタクト部材494-4を備える。コンタクト部材494-4は、台座494-3の内周面にネジ等によって環状に取り付けられている。コンタクト部材494-4の形状は、基板Wfに給電が可能なら特に限定されない。例えば、アーチ状の複数のコンタクト部材494-4が環状に並んで配置されてもよい。支持部材494-1は、台座494-3を介してコンタクト部材494-4を保持している。コンタクト部材494-4は、図示していない電源から基板ホルダ440に保持された基板Wfに給電するための導電性を有する部材である。コンタクト部材494-4は、基板Wfの被めっき面Wf-aの外周部に接触する複数の基板接点494-4aと、基板接点494-4aよりも上方に延伸する本体部494-4bと、を有する。コンタクト部材494-4は、基板接点494-4aを介して導通可能に基板Wfに接触する。
図6は、制御モジュール800を説明するための概念図である。制御モジュール800は、めっきモジュール400の動作を制御する制御装置として機能する。制御モジュール800は、マイクロコンピュータ等のコンピュータを備えており、このコンピュータは、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)801や、一時的なまたは非一時的な記憶媒体としてのメモリ802、等を備えている。制御モジュール800は、CPU801が動作することで、めっきモジュール400の被制御部を制御する。CPU801は、メモリ802に記憶されたプログラムを実行するか、または不図示の記憶媒体に記憶されたプログラムをメモリ802に読み込んで実行することにより各種処理を行うことができる。プログラムは、例えば、搬送ロボット、搬送装置の搬送制御、各処理モジュールにおける処理の制御、めっきモジュール400におけるめっき処理の制御、液体供給処理の制御を実行するプログラム、各種機器の異常を検出するプログラムを含む。記憶媒体としては、例えば、コンピュータで読み取り可能なROM、RAM、フラッシュメモリなどのメモリ、ハードディスク、CD-ROM、DVD-ROMやフレキシブルディスクなどのディスク状記憶媒体、またはソリッド・ステート・ドライブなどの公知のものが使用され得る。制御モジュール800は、めっき装置1000及びその他の関連装置を統括制御する図示しない上位コントローラと通信可能に構成され、上位コントローラが有するデータベースとの間でデータのやり取りをすることができる。制御モジュール800の一部又は全部の機能は、ASIC等のハードウェアで構成することができる。制御モジュール800の一部又は全部の機能は、PLC、シーケンサ等で構成してもよい。制御モジュール800の一部又は全部は、めっき装置の筐体の内部及び/又は外部に配置することができる。制御モジュール800の一部又は全部は、有線及び/又は無線によりめっき装置の各部と通信可能に接続される。
図7は、本実施形態のめっき方法の流れを示すフローチャートである。このめっき方法は、制御モジュール800の制御により行われる。
ステップS11では、プリウェットモジュール200において、被めっき面Wf-aにシード層が設けられた基板Wfにプリウェット処理が行われる。プリウェット処理では、めっき処理前の基板Wfの被めっき面Wf-aを、純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたレジストパターン内部の空気を処理液に置換する。ステップS11の後は、ステップS12が行われる。
ステップS12では、プリソークモジュール300において、基板Wfにプリソーク処理が行われる。プリソーク処理では、例えばシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸等の処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化する。なお、プリソーク処理後に、基板Wfを純水又は脱気水などの処理液で洗浄してもよい。プリウェット処理後の基板Wfはこれらの処理液で濡れており、基板Wfの表面のレジストパターンの開口内はこれらの処理液で満たされる。ステップS12の後は、ステップS13が行われる。ステップS12は、省略してもよく、めっき装置1000はプリソークモジュール300を備えなくともよい。
ステップS13では、めっきモジュール400において、基板Wfにめっき処理が行われる。制御モジュール800の制御により、第1昇降機構442および、基板ホルダ440を水平に移動させる不図示の水平移動機構が基板ホルダ440を基板Wfの位置まで移動させ、ステップS11またはS12の処理液で濡れている基板Wfが、基板ホルダ440に取り付けられる。このとき、基板ホルダ440は、後述するステップS15により、コンタクト部材494-4に液体L1が供給され、コンタクト部材494-4の少なくとも一部が液体L1により被覆された状態となっている。基板ホルダ440に基板Wfが取り付けられた後、第1昇降機構442により基板ホルダ440が下降して基板Wfがめっき液に浸漬される。その後、アノード430と基板Wfとの間に電圧が印加され、めっき処理が行われる。
本実施形態のめっき処理では、コンタクト部材494-4の基板接点494-4a等が液体L1で覆われているため、局部電池効果またはシャント電流に起因する給電ばらつきが抑制される。さらに、基板ホルダ440に基板Wfが取り付けられたときに、基板Wfの外周部とコンタクト部材494-4とが接する領域において濡れている部分と乾いている部分があると給電ばらつきの原因となるが、本実施形態では液体L1によるコンタクト部材494-4の均一な被覆により抑制される。また、濡れている部分と乾いている部分が生じるのを抑制するため、プリウェット処理またはプリソーク処理で濡れた基板Wfを乾燥させる必要もなく、この乾燥で被めっき面Wf-aまで乾燥してしまうことが原因のめっき不良も防止できる。加えて、基板Wfの外周部とコンタクト部材494-4とが接する領域の局所的な汚れによる給電ばらつきも、液体L1によるコンタクト部材494-4の洗浄または被覆により抑制できる。ステップS13の後は、ステップS14が行われる。
ステップS14では、めっき処理が行われた基板Wfを洗浄する基板洗浄処理が行われる。めっき処理後に基板ホルダ440をめっき槽410のめっき液の液面上方に上昇させ、不図示の洗浄液ノズルから供給される洗浄液により基板Wfの被めっき面Wf-aを洗浄する。このとき、基板ホルダ440及び/又は洗浄液ノズルを回転させ、洗浄液が基板Wfに均一にかかるようにしてもよい。この基板洗浄処理により、基板Wfに付着しているめっき液を回収し、適宜再利用することができる、及び/又は基板Wfの被めっき面Wf-aを濡らすことにより被めっき面Wf-aが乾燥するのを防止することができる。洗浄液は、例えば、純水、脱気水のほか、プリウェット処理、プリソーク処理、洗浄等の処理に使用される液体とすることができる。基板洗浄処理に供した基板Wfは、基板ホルダ440から取り外され、洗浄モジュール500およびスピンリンスドライヤ600に順に搬送され、洗浄処理および乾燥処理に供された後、ロードポート100のカセットに搬送される。ステップS14の後は、ステップS15が行われる。
ステップS15において、コンタクト部材494-4への液体供給処理が行われる。図8は、液体供給処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1501において、制御モジュール800は、傾斜機構447を制御して、基板Wfが配置されていない基板ホルダ440を傾斜させる。後述のステップS1503でコンタクト部材494-4に液体L1が供給されれば、傾斜の角度は特に限定されない。例えば、基板ホルダ440は、水平から3度~7度、好ましくは5度傾斜した状態まで傾斜し得る。ここで、基板ホルダ440の傾斜とは、基板ホルダ440に配置可能な基板Wfの傾斜を指し、例えばフローティングプレート492-2の下面の、水平からの角度により表される。
図9は、ステップS1501を説明するための概念図である。傾斜機構447により、支持部490およびバックプレートアッシー492を含む基板ホルダ440全体が傾斜する。ステップS1501の後は、ステップS1502が行われる。
ステップS1502において、制御モジュール800は、回転機構446を制御して、傾斜した状態の基板ホルダ440を第1回転速度で回転させる。以下では、ステップS1502での回転を第1回転と呼ぶ。第1回転速度は、8rpm以上が好ましく、10rpm以上がより好ましい。第1回転速度が小さくなると、基板ホルダ440から液体L1の大部分が重力により傾斜に沿って落下し、コンタクト部材494-4を液体L1により十分に被覆することができない場合がある。第1回転速度は、15rpm以下が好ましく、12rpm以下がより好ましい。第1回転速度が大きくなると、シール部材494-2上方のコンタクト部材494-4が配置されている領域から、あふれた液体L1がより広い範囲に飛散し得る。この場合、液体L1がトレー部材478から外れめっき槽410に落下してめっき液を薄める等の悪影響を生じる。これらの観点から、第1回転速度は、8rpm以上15rpm以下が好ましく、10rpm以上12rpm以下がより好ましい。
図10は、ステップS1502を説明するための概念図である。図10では、基板ホルダ440の第1回転を矢印A30で模式的に示した。ステップS1502の後は、ステップS1503が行われる。
ステップS1503において、制御モジュール800は、液体供給装置470を制御して、基板ホルダ470に向けて液体L1の吐出を行う。液体L1の吐出は、コンタクト部材494-4に液体L1が供給されるように行われる。例えば、液体L1がコンタクト部材494-4に直接当たるように、コンタクト部材494-4に向けて液体供給ノズル482から液体L1が吐出される。液体L1が吐出された状態で、少なくとも1周以上、基板ホルダ440が第1回転速度で回転されることが好ましい。供給された液体L1は、コンタクト部材494-4の少なくとも一部を被覆する。
図11は、ステップS1503を説明するための概念図である。駆動装置476によりアーム474およびトレー部材478が駆動されて液体供給ノズル482が供給位置に移動すると、コンタクト部材494-4に液体L1が供給されるように、液体供給ノズル482から液体L1が吐出される。ステップS1503の後は、ステップS1504が行われる。ステップS1503では、コンタクト部材494-4に液体を供給するほか、簡素な構成でコンタクト部材494-4を洗浄することもできる。
ステップS1504において、制御モジュール800は、液体供給装置470を制御して液体L1の吐出を停止すると共に、傾斜機構447を制御して基板ホルダ440を水平位置へと傾斜の減少を開始する。ここで、基板ホルダ440の傾斜の減少の開始は、液体L1の吐出が停止する前または以後の所定の時間内に行われる。
液体L1の吐出を停止するステップを吐出停止ステップ、基板ホルダ440の傾斜の減少を開始するステップを傾斜減少ステップと呼ぶ。吐出停止ステップの後、傾斜減少ステップが行われずにある程度時間が経過すると、コンタクト部材494-4に接触していた液体L1が、重力により、傾斜した基板ホルダ440から落下し、コンタクト部材494-4が液体L1により十分に被覆されなくなってしまう。一方、傾斜減少ステップの後、吐出停止ステップが行われずにある程度時間が経過すると、吐出されている液体L1が基板ホルダ440からあふれ、トレー部材478から外れてめっき槽410へと落下し、めっき液が薄まってしまう。上記所定の時間は、これらの問題が生じないように予め設定されることが好ましい。この観点から、上記所定の時間は、2秒以下が好ましく、1秒以下がより好ましく、0.5秒以下がさらにより好ましい。吐出停止ステップと傾斜減少ステップは、略同時に行われることがさらに好ましい。
ここで、水平位置とは、所望の程度均一にめっきを形成するために十分な範囲のコンタクト部材494-4が液体L1により被覆されれば、傾斜の程度は特に限定されないが、例えば、基板ホルダ440の傾斜が1度未満等となる基板ホルダ440の姿勢を指す。
図12は、ステップS1504の後、水平位置にある基板ホルダ440を説明するための概念図である。図13は、図12におけるコンタクト部材494-4近傍の拡大断面図である。図示の例では、フランジ494-1aおよびシール部材494-2の上方で、台座494-3の内側の、コンタクト部材494-4が配置されている空間に、液体L1が配置されている。図示の例では、シール部材494-2が、コンタクト部材494-4と接触する液体L1を保持する液体保持部494Lとして機能している。液体保持部494Lは、コンタクト部材494-4に接触する液体L1を保持すれば、これに限定されない。ステップS1504の直後では、液体L1は、コンタクト部材494-4の一部に接触しているものの、均一に分布しておらず基板接点494-4aは十分に被覆されていない場合がある。この場合、基板Wfがコンタクト部材494-4に接して基板ホルダ440に取り付けられたときに、局部電池効果またはシャント電流等により給電ばらつきの原因になりえる。ステップS1504の後は、ステップS1505が行われる。
ステップS1505において、制御モジュール800は、回転機構446を制御して基板ホルダ440の回転を停止する。ステップS1505の後は、ステップS1506が行われる。
ステップS1506において、制御モジュール800は、第2昇降機構443を制御してバックプレートアッシー492を上昇させる。バックプレートアッシー492は、支持部490に対して上昇する。液体L1がバックプレートアッシー492等に接触すると、後述のステップS1507において表面張力により液体L1が不均一に分布するようになり、コンタクト部材494-4が均一に被覆されず、給電ばらつきの原因となる。本ステップにより、バックプレートアッシー492とコンタクト部材494-4との間の距離が大きくなり、コンタクト部材494-4と接触している液体L1が、バックプレートアッシー492の例えばフローティングプレート492-2と接触しにくくなる。このため、後述のステップS1507において基板ホルダ440を第2回転速度で回転させたときに、遠心力により、液体保持部494Lに溜められた液体L1が全周でより均一に分布し、コンタクト部材494-4がより均一に被覆される。なお、バックプレートアッシー492に限らず、コンタクト部材494-4に向かい合う部材をコンタクト部材494から離れるように移動させることができる。
ステップS1506の後は、ステップS1507が行われる。なお、所望の程度にめっきを均一に形成することができれば、ステップS1505およびステップS1506は省略してもよい。
ステップS1507において、制御モジュール800は、回転機構446を制御し、基板ホルダ440を第2回転速度で回転させる。この回転を第2回転と呼ぶ。第2回転速度は、第1回転速度よりも大きい速度に設定される。ここで、第1回転速度および第2回転速度は、回転の向きに影響を受けず回転速度の大きさを示す正の値とする。第1回転と第2回転の向きは同じでもよいし、反対向きでもよい。
第1回転速度は、ステップS1502で説明した観点から回転速度が設定され得るが、図13について説明したように、コンタクト部材494-4を液体L1で十分に被覆することができない場合がある。発明者らは、第1回転速度よりも大きい第2回転速度で基板ホルダ440を回転させることで、コンタクト部材494-4を、より均一に液体L1で覆うことができることを見出した。この観点から、第2回転速度は30rpm以上であることが好ましい。同様の観点、および、第2回転速度が大きすぎると非効率に電力を使用することから、例えば第2回転速度は、40rpm以上60rpm以下に設定されることがより好ましい。
図14は、ステップS1507の基板ホルダ440を説明するための概念図である。ステップS1507では、水平位置にある基板ホルダ440が第2回転速度で回転される。第2回転を、矢印A40で模式的に示した。図示の例では、ステップS1506でバックプレートアッシー492が上昇されているため、コンタクト部材494-4近傍に部材の存在しない空間が広がっており、液体L1と他の部材との接触による液体L1の偏りを抑制できる。なお、ステップS1506が省略された場合は、バックプレートアッシー492が下降した状態のまま第2回転が行われ、このような場合でも液体L1の偏りを抑制する一定の効果が得られる。
図15は、ステップS1507の後のコンタクト部材494-4近傍の拡大断面図である。第2回転の結果、コンタクト部材494-4は、より広い範囲にわたって、偏りを抑制しつつ液体L1により被覆される。例えば、環状のコンタクト部材494-4の全体にわたって、基板接点494-4aが液体L1により被覆され得る。ステップS1507の後は、ステップS1508が行われる。
ステップS1508において、制御モジュール800は、回転機構446を制御して、基板ホルダ440の第2回転を停止する。ステップS1508の後は、ステップS13(図7)が行われる。
本実施形態のめっき装置およびめっき方法では、制御モジュール800は、基板ホルダ440を傾斜させ、基板ホルダ440が傾斜した状態で、基板ホルダ440を第1回転速度で回転させ、コンタクト部材494-4に液体L1が供給されるように、第1回転速度で回転する基板ホルダ440に向けて液体L1の吐出を行い、液体L1の吐出を停止し、液体L1の吐出の停止の前または以後の所定の時間内に、基板ホルダ440を水平位置へと傾斜の減少を開始し、基板ホルダ440が水平位置にある状態で、基板ホルダ440を第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させ、基板ホルダ440の第2回転速度の回転を停止し、回転が停止された基板ホルダ440に基板Wfを取り付け、取り付けられた基板Wfにめっき処理を行うように構成されている。これにより、煩雑な作業を必要とせず、より確実に、めっき処理の際の給電ばらつきを低減し、基板Wfに形成されるめっきの厚さの均一性を向上させることができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、上述の実施形態または他の変形と組み合わせることが可能である。以下の変形例において、上述の実施形態と同様の構造、機能を示す部位等に関しては、同一の符号で参照し、適宜説明を省略する。
(変形例1)
上述の実施形態のステップS1503において、液体L1は、バックプレートアッシー492に向けて吐出されてもよい。特に、液体供給ノズル482は、液体L1を、基板Wfが基板ホルダ440に配置されたときに基板Wfを押圧するプレートであるフローティングプレート492-2に向けて吐出することができる。
図16は、本変形例のめっき方法によるコンタクト部材494-4への液体供給方法を模式的に示す断面図である。ステップS1503では、バックプレートアッシー492のフローティングプレート492-2は、コンタクト部材494-4に囲まれる位置に配置することができる。液体供給ノズル482は、バックプレートアッシー492の下面に向け、排出口482aから液体L1を吐出し、バックプレートアッシー492の下面に当たって跳ね返った液体L1が本体部494-4bに向かうように構成される。バックプレートアッシー492の下面に当たって跳ね返った液体L1は、本体部494-4bに衝突した後、重力によって本体部494-4bから下方に流れる。これにより、液体保持部494Lに液体Lが流入する。あるいは、本体部494-4bおよび基板接点494-4aに付着しためっき液は、液体L1とともに落下してトレー部材478に回収される。
本変形例によれば、上記の実施形態と同様に、煩雑な作業を必要とせず、より確実に、めっき処理の際の給電ばらつきを低減することができる。これに加えて、本変形例によれば、基板ホルダ440に取り付けられた金属部材(例えば導電部材494-5)に錆びが生じるのを抑制することができる。すなわち、コンタクト部材494-4に液体L1を供給する際に、コンタクト部材494-4の上方または側方に液体供給ノズル482を配置する技術では、液体供給ノズル482とバックプレートアッシー492が接触するおそれがあるので、バックプレートアッシー492を高い位置に退避することになる。すると、液体供給ノズル482から吐出されてコンタクト部材494-4に衝突した液体L1が飛び跳ねて金属部材(例えば導電部材494-5)に付着し、錆びが発生するおそれがある。液体L1の飛び跳ねが金属部材に付着しないようにするためには、液体供給ノズル482の配置位置、液体L1の吐出角度、液体L1の吐出強度などを精密に制御する必要があるので好ましくない。
これに対して、本変形例では、基板ホルダ440の下方に液体供給ノズル482を配置して、基板ホルダ440の下方から液体L1を吐出する。したがって、コンタクト部材494-4に囲まれる位置に空間ができるので、この空間にバックプレートアッシー492を配置することができる。図16に示すように、バックプレートアッシー492は、コンタクト部材494-4より上方にある金属部材(例えば導電部材494-5)に対する壁となるので、液体供給ノズル482から吐出された液体L1が金属部材に飛び跳ねるのを抑制することができる。その結果、本変形例によれば、液体供給ノズル482の配置位置、液体L1の吐出角度、液体L1の吐出強度などを精密に制御する必要なく、簡単にコンタクト部材494-4に液体L1を供給することができる。
(変形例2)
上述の実施形態において、液体供給ノズル482は直進ノズルであってもよい。
図17は、本変形例の液体供給ノズル4820を模式的に示す図である。図17に示すように、液体供給ノズル4820は、直線状に液体L1を吐出する直進ノズルである。直進ノズルを用いることによって、コンタクト部材494-4の本体部494-4bの狙った位置に液体L1を吐出することができる。図示の例では、コンタクト部材494-4に液体L1が直接当たるように液体供給ノズル4820から液体L1が吐出されている。
(変形例3)
上述の実施形態において、液体L1を吐出する際の基板ホルダ440の回転の向き等を調整してもよい。
図18および19はそれぞれ、本変形例における、ステップS1503における液体L1の吐出を模式的に示す平面図および側面図である。図18では、鉛直方向上側から見た基板ホルダ440を破線の円で模式的に示す。図示の例では、基板ホルダ440は反時計回りに回転している(矢印A50)。傾斜している基板ホルダ440において、傾斜の上側の端を上端Hiとし、傾斜の下側の端を下端Loとする。
吐出された液体L1が基板ホルダ440に衝突する位置を衝突位置P1とする。基板ホルダ440の第1回転では、衝突位置P1において、傾斜した基板ホルダ440の下端Loから上端Hiへ向かう向きの速度成分を有するように回転させられることが好ましい。これにより、液体L1に下向きの速度成分が与えられにくくなり、コンタクト部材494-4を被覆するように液体L1が液体保持部494Lに溜りやすくなる。図示の例では、基板ホルダ440の図中右側の半円では、基板ホルダ440は下端Loから上端Hiへ向かう速度成分を有し、衝突位置P1は当該半円に配置されている。
また、液体L1は、衝突位置P1において、基板ホルダ440の回転の向きと同じ向きの速度成分を有するように吐出されることが好ましい。これにより、液体L1は液体保持部494Lへと移動しやすくなり、コンタクト部材494-4を覆うように液体L1がさらに溜りやすくなる。図示の例では、液体L1は、上端Hiへ向かう向きの速度成分(矢印V10)を有するように吐出されており、基板ホルダ440の衝突位置P1における回転の向きと同じ向きの速度成分を有するように構成されている。
液体L1は、液体供給ノズル482の排出口482aから半扇状に広がるように吐出されることが好ましい。より具体的には、液体L1は、排出口482aから上端Hi側に向かって延びる平面に沿って広がっている。したがって、吐出された液体L1は、排出口482aを通る鉛直面Vpの片側の空間に分布することになる。このような構成により、より多くの液体L1を液体保持部494Lに溜りやすい態様で吐出することができる。
(変形例4)
上述の実施形態において、めっきモジュール400は、コンタクト部材494-4に液体L1を供給する際にめっき槽410内のめっき液雰囲気がめっきモジュール400内に放出されるのを抑制するカバー部材を備えてもよい。カバー部材は、例えば基板ホルダ440を囲む円筒状の部材とすることができる。液体供給ノズル482、カバー部材、および、基板Wfを洗浄するための洗浄液ノズルのうち少なくとも2つを、一体的に構成してもよい。
本発明は、以下の形態としても記載することができる。
[形態1]形態1によれば、基板に導通可能に接触するコンタクト部材を含む基板ホルダを備えるめっき装置により、前記基板のめっき処理を行うめっき方法が提案され、めっき方法は、前記基板ホルダを傾斜させるステップと、前記基板ホルダが傾斜した状態で、前記基板ホルダを第1回転速度で回転させるステップと、前記コンタクト部材に液体が供給されるように、前記第1回転速度で回転する前記基板ホルダに向けて前記液体の吐出を行うステップと、前記液体の前記吐出を停止するステップと、前記液体の前記吐出を停止する前または以後の所定の時間内に、前記基板ホルダを水平位置へと傾斜の減少を開始するステップと、前記基板ホルダが前記水平位置にある状態で、前記基板ホルダを前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させるステップと、前記基板ホルダの前記第2回転速度の回転を停止するステップと、前記回転が停止された前記基板ホルダに前記基板を取り付けるステップと、取り付けられた前記基板に前記めっき処理を行うステップと、を含む。形態1によれば、煩雑な作業を必要とせず、より確実に、めっき処理の際の給電ばらつきを低減し、基板に形成されるめっきの厚さの均一性を向上させることができる。
[形態2]形態2によれば、形態1において、前記所定の時間は、2秒以下である。形態2によれば、コンタクト部材近傍の液体保持部から液体が落下することを抑制しつつ、基板ホルダ440から液体があふれ、めっき液が薄まることを抑制することができる。
[形態3]形態3によれば、形態1または2において、前記第2回転速度は、30rpm以上である。形態3によれば、コンタクト部材をより均一に液体L1で覆い、めっき処理の際の給電ばらつきをさらに低減することができる。
[形態4]形態4によれば、形態1から3のいずれかにおいて、第1回転速度は、8rpm以上15rpm以下である。形態4によれば、コンタクト部材近傍の液体保持部から液体が落下することを抑制しつつ、基板ホルダから液体が飛散し、めっき液が薄まることを抑制することができる。
[形態5]形態5によれば、形態1から4のいずれかにおいて、前記基板ホルダが前記水平位置にある状態にされた後、前記基板ホルダを前記第2回転速度で回転させる前に、前記基板ホルダにおいて前記コンタクト部材と向かい合う部材を、前記コンタクト部材から離れるように移動させるステップをさらに含む。形態5によれば、液体が他の部材と接触することで偏って分布するようになり、コンタクト部材が均一に被覆されず給電ばらつきを生じることを抑制できる。
[形態6]形態6によれば、形態1から5のいずれかにおいて、前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記液体は、前記基板が前記基板ホルダに配置されたときに前記基板を押圧するプレートに向けて吐出される。形態6によれば、液体が付着することにより、基板ホルダに取り付けられた金属部材に錆びが生じるのを抑制することができる。
[形態7]形態7によれば、形態1から6のいずれかにおいて、前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記基板ホルダは、吐出された前記液体が衝突する前記基板ホルダの衝突位置において、傾斜した前記基板ホルダの下端から上端へ向かう向きの速度成分を有するように回転させられる。形態7によれば、基板ホルダに衝突した液体に下向きの速度成分が与えられにくくなり、コンタクト部材を被覆するように液体が溜りやすくなる。
[形態8]形態8によれば、形態7において、前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記液体は、前記衝突位置において、前記基板ホルダの回転の向きと同じ向きの速度成分を有するように吐出される。形態8によれば、基板ホルダに衝突した液体はコンタクト部材へと移動しやすくなり、コンタクト部材を被覆するように液体がさらに溜りやすくなる。
[形態9]形態9によれば、形態8において、前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記液体は、排出口から、前記基板ホルダの上端側に向かって延びる平面に沿って吐出される。形態9によれば、より多くの液体をコンタクト部材近傍の液体保持部に溜りやすい態様で吐出することができる。
[形態10]形態10によれば、形態1から9のいずれかにおいて、前記液体は、電気伝導度が所定の値以下であるか、脱気処理されている。形態10によれば、シャント電流または局部電池効果に起因して給電ばらつきが発生することを抑制することができる。
[形態11]形態11によれば、基板に導通可能に接触するコンタクト部材を含む基板ホルダと、制御装置とを備えるめっき装置が提供され、前記制御装置は、前記基板ホルダを傾斜させ、前記基板ホルダが傾斜した状態で、前記基板ホルダを第1回転速度で回転させ、前記コンタクト部材に液体が供給されるように、前記第1回転速度で回転する前記基板ホルダに向けて前記液体の吐出を行い、前記液体の前記吐出を停止し、前記液体の前記吐出の停止の前または以後の所定の時間内に、前記基板ホルダを水平位置へと傾斜の減少を開始し、前記基板ホルダが前記水平位置にある状態で、前記基板ホルダを前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させ、前記基板ホルダの前記第2回転速度の回転を停止し、前記回転が停止された前記基板ホルダに前記基板を取り付け、取り付けられた前記基板に前記めっき処理を行うように構成されている。形態11によれば、煩雑な作業を必要とせず、より確実に、めっき処理の際の給電ばらつきを低減し、基板に形成されるめっきの厚さの均一性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
400 めっきモジュール
410 めっき槽
440 基板ホルダ
442 第1昇降機構
443 第2昇降機構
446 回転機構
447 傾斜機構
470 洗浄装置
482,4820 液体供給ノズル
482a 排出口
490 支持部
491 回転シャフト
492 バックプレートアッシー
492-1 バックプレート
492-2 フローティングプレート
494 支持機構
494L 液体保持部
494-1 支持部材
494-2 シール部材
494-4 コンタクト部材
494-4a 基板接点
494-4b 本体部
800 制御モジュール
1000 めっき装置
L1 液体
P1 衝突位置
Wf 基板
Wf-a 被めっき面

Claims (10)

  1. 基板に導通可能に接触するコンタクト部材を含む基板ホルダを備えるめっき装置により、前記基板のめっき処理を行うめっき方法であって、
    前記基板ホルダを傾斜させるステップと、
    前記基板ホルダが傾斜した状態で、前記基板ホルダを第1回転速度で回転させるステップと、
    前記コンタクト部材に液体が供給されるように、前記第1回転速度で回転する前記基板ホルダに向けて前記液体の吐出を行うステップと、
    前記液体の前記吐出を停止するステップと、
    前記液体の前記吐出を停止する前または以後の所定の時間内に、前記基板ホルダを水平位置へと傾斜の減少を開始するステップと、
    前記基板ホルダが前記水平位置にある状態で、前記基板ホルダを前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させるステップと、
    前記基板ホルダの前記第2回転速度の回転を停止するステップと、
    前記回転が停止された前記基板ホルダに前記基板を取り付けるステップと、
    取り付けられた前記基板に前記めっき処理を行うステップと、
    を含み、
    前記所定の時間は、2秒以下である、めっき方法。
  2. 前記第2回転速度は、30rpm以上である、請求項1に記載のめっき方法。
  3. 前記第1回転速度は、8rpm以上15rpm以下である、請求項1に記載のめっき方法。
  4. 前記基板ホルダが前記水平位置にある状態にされた後、前記基板ホルダを前記第2回転速度で回転させる前に、前記基板ホルダにおいて前記コンタクト部材と向かい合う部材を、前記コンタクト部材から離れるように移動させるステップをさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載のめっき方法。
  5. 前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記液体は、前記基板が前記基板ホルダに配置されたときに前記基板を押圧するプレートに向けて吐出される、請求項1からのいずれか一項に記載のめっき方法。
  6. 前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記基板ホルダは、吐出された前記液体が衝突する前記基板ホルダの衝突位置において、傾斜した前記基板ホルダの下端から上端へ向かう向きの速度成分を有するように回転させられる、請求項1からのいずれか一項に記載のめっき方法。
  7. 前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記液体は、前記衝突位置において、前記基板ホルダの回転の向きと同じ向きの速度成分を有するように吐出される、請求項に記載のめっき方法。
  8. 前記液体の前記吐出を行う前記ステップでは、前記液体は、排出口から、前記基板ホルダの上端側に向かって延びる平面に沿って吐出される、請求項に記載のめっき方法。
  9. 前記液体は、電気伝導度が50μS/cm以下であるか、脱気処理されている、請求項1からのいずれか一項に記載のめっき方法。
  10. 基板に導通可能に接触するコンタクト部材を含む基板ホルダと、制御装置とを備えるめっき装置であって、前記制御装置は、
    前記基板ホルダを傾斜させ、
    前記基板ホルダが傾斜した状態で、前記基板ホルダを第1回転速度で回転させ、
    前記コンタクト部材に液体が供給されるように、前記第1回転速度で回転する前記基板ホルダに向けて前記液体の吐出を行い、
    前記液体の前記吐出を停止し、
    前記液体の前記吐出の停止の前または以後の所定の時間内に、前記基板ホルダを水平位置へと傾斜の減少を開始し、
    前記基板ホルダが前記水平位置にある状態で、前記基板ホルダを前記第1回転速度よりも速い第2回転速度で回転させ、
    前記基板ホルダの前記第2回転速度の回転を停止し、
    前記回転が停止された前記基板ホルダに前記基板を取り付け、
    取り付けられた前記基板に前記めっき処理を行うように構成されており
    前記所定の時間は、2秒以下である、
    めっき装置。
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