JP7197338B2 - 積層シート及びその製造方法、食品容器 - Google Patents
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Description
これによれば、芯層の混合物中でリサイクル原料の同量を超えて別途に新たなポリプロピレンが配合されているため、リサイクル原料を含有する芯層を備える積層シートの物性の安定性、積層シートの均一性を高めることができると共に、リサイクル原料に含有されているメタクリル酸の使用量を極力少なくし、積層シートから臭気が発生することを抑制することができる。また、既存のメタクリル酸を含有するポリスチレン系樹脂発泡シート由来のリサイクル原料を含有する混合物から構成される芯層を備える積層シートよりも、芯層に含有されるポリプロピレンの量が多いことから、芯層にまで油が浸み込んだ場合にも耐油性を発揮でき、全体的な積層シートの耐油性を非常に高めることができる。さらに、混合物全体をゴムで柔らかくして積層シートを割れにくくすることができる。
これによれば、ポリプロピレンとしてゴム成分の多いブロックポリプロピレンを用いることにより、高価なゴムの使用量を低減し、積層シートの製造コストを低減することができる。また、ゴム成分の多いブロックポリプロピレンを用いて、混合物のゴムの含有量を2.0~6.0重量%と少なくすることにより、積層シートの剛性、耐衝撃性を高めることができると共に、積層シートの端材を再度リサイクル原料に用いて多重リサイクルの芯層を備える多重リサイクル積層シートを形成する際に、多重リサイクル積層シートやその芯層の所要の剛性、耐衝撃性を確保することができ、積層シートの多重リサイクルによる形成を可能にすることができる。
また、一般的に多重リサイクルする過程において、リサイクル原料に含まれるスチレン-ブタジエン系熱可塑性エラストマー(SBS)や水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)のゴム成分は劣化してしまい、期待される柔軟性を付与する機能が喪失するとともに、ゴム成分を起因とする異物(ゲル)がシート外観を損なわせるといった不具合を生じることが懸念される。しかしながら、ブロックポリプロピレンを用いる本発明の配合によれば、新たに添加するゴム量が少ないので、多重リサイクする過程においても、こういった不具合を回避することができる。さらに、この配合によれば、シート剛性に余裕があるので、劣化した分のゴムを新規で追加することが可能であり、多重リサイクルした場合でも実用に耐えうるシートを提供することができる。
これによれば、積層シートの成形時にドローダウンが発生することを抑制、防止し、生産性、加工性を高めることができる。
これによれば、タルクの凝集塊の発生を無くし、タルク凝集塊が積層シートに異物として混入して、積層シートやその成形品の外観を低下させることを防止することができる。
これによれば、プロピレンを高い重量比で含有する芯層と相性の高いポリプロピレン系樹脂の表層を接着等することにより、芯層と表層の固着強度を高めることができると共に、ポリプロピレン系樹脂の表層とプロピレンを高い重量比で含有する芯層の双方により、積層シートの耐油性をより一層高めることができる。
これによれば、混ざりにくいメタクリル酸を含有するリサイクル原料を別に配合されるポリプロピレンを良好に混ぜ合わせ、高い均一性を有する芯層形成用の混合物の溶融樹脂を形成することができる。
これによれば、本発明の積層シートの効果を有する食品容器を得ることができる。
本発明による実施形態の積層シート1は、図1に示す合成樹脂製の積層シート1であり、メタクリル酸を含有するポリスチレン系樹脂発泡シート由来のリサイクル原料を含有する混合物から構成される芯層2と、芯層2の一方の面に積層されて固着されている第1の表層3と、芯層2の他方の面に積層されて固着されている第2の表層4を備える。芯層2の層厚は100~800μmとするとよく、より好ましくは300~600μmであり、さらに好ましくは400~500μmである。第1の表層3の層厚と第2の表層4の層厚はそれぞれ1~50μmとするとよく、より好ましくは5~30μmであり、さらに好ましくは5~15μmある。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
次に、本発明の積層シートの実施例について説明する。
Claims (6)
- メタクリル酸を含有するポリスチレン系樹脂発泡シート由来のリサイクル原料を含有する混合物から構成される芯層を備える積層シートであって、
前記混合物がタルク非含有混合物であり、
前記混合物が、前記リサイクル原料を0重量%超40重量%以下とゴムを2.0~6.0重量%含有すると共に、前記リサイクル原料とは別に配合されたポリプロピレンを40重量%超75重量%以下の範囲で含有することを特徴とする積層シート。 - 前記ポリプロピレンをブロックポリプロピレンとすることを特徴とする請求項1記載の積層シート。
- 前記混合物がポリエチレンを10~20重量%含有することを特徴とする請求項1又は2記載の積層シート。
- 前記芯層の少なくとも片面にポリプロピレン系樹脂で構成される表層が形成されていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の積層シート。
- 請求項1~4の何れかに記載の積層シートの製造方法であって、
少なくとも、メタクリル酸を含有するポリスチレン系樹脂発泡シート由来のリサイクル原料を0重量%超40重量%以下とゴムを2.0~6.0重量%含有すると共に、前記リサイクル原料とは別に配合されるポリプロピレンを40重量%超70重量%以下の割合で供給して、180~270℃の温度範囲で加熱、混錬し、芯層形成用の混合物の溶融樹脂を形成する工程を備えることを特徴とする積層シートの製造方法。 - 請求項1~4の何れかに記載の積層シートを熱成型して形成されていることを特徴とする食品容器。
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