JP7197302B2 - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents
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Description
第1開口部を有する第1地板(1)と、
前記第1開口部に対向する位置に第2開口部を有する第2地板(2)と、
前記第1地板と前記第2地板とにより形成された羽根室に配置され、前記第1開口部及び前記第2開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える羽根(4)と、
前記第1地板に回転可能に取り付けられて前記羽根と連結具で連結されたアーム(61)と、を備え、
前記第1地板及び前記第2地板の少なくとも一方は、前記羽根室側の面に前記連結具の移動軌跡に沿って形成された溝部(9a~9d)を有し、
前記溝部の底部には粘着剤(9e、9f)が配置されている、
フォーカルプレンシャッタである。
前記溝部(9a~9c)は、前記溝部に沿って移動する前記連結具よりも広い幅を有する。
前記溝部(9a~9c)は、前記溝部に沿って移動する前記連結具よりも狭い幅を有する。
前記溝部(9a~9d)は、前記羽根の走行完了位置の近傍の前記連結具の移動軌跡に沿って形成される。
前記羽根が先羽根であって、
さらに後羽根を備える。
1.実施形態
2.変形例
(1)変形例1
(2)変形例2
(3)変形例3
3.補足事項
図1及び図2は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの平面図であって、図1は羽根走行前の状態を示し、図2は羽根走行後の状態を示している。図3は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの断面図である。図4は、先羽根4と先羽根用アーム61との連結部分及び溝部9a近傍の拡大断面図である。
地板1は、フォーカルプレンシャッタの基板部分であって、矩形状の開口部1aを有している。図1に示されるように、地板1において、開口部1aの側方位置(図の右側)には、後述する羽根室の外に駆動部8が搭載される。図示を省略しているが、地板1には駆動部8が搭載される。地板1は、円弧状に延びて形成された貫通孔である長孔11及び12を有する。長孔11及び12には、それぞれ先羽根用駆動ピン81及び後羽根用駆動ピン82が挿通して配置される。なお、開口部1aは完全な矩形状でなくてもよいし、矩形以外の任意の形状を採用してもよい。開口部1aは、本発明の「第1開口部」の一構成例である。
カバー板2は、地板1と対向する位置に、地板1に対して所定の間隔を空けて配置される。カバー板2は、フォーカルプレンシャッタが搭載された撮像装置において、撮像素子(図示省略)に近い位置に配置される。地板1とカバー板2との間には、中間板3、先羽根4、後羽根5、先羽根用アーム61及び62、並びに後羽根用アーム71及び72が配置される。地板1とカバー板2とにより形成された空間、または地板1及びカバー板2と中間板3とにより形成された空間を羽根室と称する。カバー板2は、地板1の開口部1aに対向する位置に形成された開口部2aを有する。開口部2aは、開口部1aと類似の矩形状であるが、完全な矩形状ではなくてもよいし、矩形以外の任意の形状であってもよい。カバー板2は、円弧状に延びて形成された貫通孔である長孔21及び22を有する。長孔21及び22は、地板1の長孔11及び12と重なるよう形成されている。開口部2aは、本発明の「第2開口部」の一構成例である。
図4に示されるように、中間板3は、地板1とカバー板2との間に配置され、地板1との間と、カバー板2との間に、それぞれ後羽根5及び先羽根4を収容する。つまり、地板1と中間板3との間には後羽根5が配置され、カバー板2と中間板3との間には先羽根4が配置される。撮像装置に搭載される撮像素子から近い順に、カバー板2、先羽根4、中間板3、後羽根5、地板1、と配置されている。中間板3は、地板1の開口部1a及びカバー板2の開口部2aに対向する位置に、矩形状の開口部3aを有する。開口部1a及び2a同様、中間板3の開口部3aも矩形状ではない任意の形状であってもよい。
先羽根4は、上記のようにカバー板2と中間板3との間に位置している。先羽根4は、複数の板状部材からなり、「先羽根群」と呼ばれることがある。先羽根4は、連結具4a~4cを含む連結具を介して、先羽根用アーム61及び62に連結される。先羽根4は、先羽根用アーム61及び62を介して、先羽根用駆動ピン81により駆動され、開口部1a、2a及び3aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。先羽根4は、後羽根5よりも撮像素子に近い位置に配置されている。先羽根4及び後羽根5は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂により形成される。
後羽根5は、上記のように地板1と中間板3との間に位置している。後羽根5は、先羽根4と同様に複数の板状部材からなり、「後羽根群」と呼ばれることがある。後羽根5は、先羽根4と同様に連結具を介して、2つの後羽根用アーム71及び72に連結される。後羽根5は、先羽根4と同様、後羽根用アーム71及び72を介して、後羽根用駆動ピン82により駆動され、開口部1a、2a及び3aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態とを切り替える。
先羽根用アーム61は、先羽根用駆動ピン81と先羽根4との間に配置され、連結具4a~4cを含む複数の連結具によって先羽根4に連結される。先羽根用アーム62は、先羽根用アーム61と同様の連結具によって先羽根4に連結される。これにより先羽根用アーム61は、駆動部8から先羽根用駆動ピン81を介して与えられた駆動力を先羽根4に伝達する。先羽根用アーム62は、直接的には駆動力が与えられないが、先羽根4を介して先羽根用アーム61の動きに合わせて作動する。先羽根用アーム61は地板1上に配置された軸61aに連結され、先羽根用アーム62は地板1上に配置された軸62aに連結される。先羽根4が動作する際、連結具4a~4cは、軸61aを中心としてそれぞれ円弧状に移動する。
後羽根用アーム71及び72は、後羽根用駆動ピン82と後羽根5との間に配置され、連結具73を含む複数の連結具によって後羽根5に連結される。これにより後羽根用アーム71は、駆動部8で発生した駆動力を後羽根5に伝達する。後羽根用アーム72は、後羽根5を介して後羽根用アーム71に合わせて作動する。後羽根用アーム71は、地板1上に配置された軸71aに連結され、後羽根用アーム72は、地板1上に配置された軸72aに連結される。
先羽根用駆動ピン81及び後羽根用駆動ピン82は、地板1の側方部に一部または全部が配置された駆動部8の一部である。先羽根用駆動ピン81及び後羽根用駆動ピン82は、それぞれ地板1に形成された長孔21及び22の領域を移動する。駆動部8は、外部から与えられる電力によって作動して、先羽根用駆動ピン81及び後羽根用駆動ピン82に動力を伝達する。先羽根用駆動ピン81及び後羽根用駆動ピン82は、それぞれ先羽根用アーム61及び後羽根用アーム71を介して、先羽根4及び後羽根5を駆動する。
駆動部8は、例えば、永久磁石、ヨーク、コイル、及びコイルばねなどを含み、与えられた電力によって作動する、従来から知られる電磁アクチュエータなどを含む。また、駆動部8はモータを含んでいてもよい。
次に、本発明の実施形態の変形例1~3について説明する。これらの変形例は、実施形態と比較して、溝部9a~9cの構成などが異なっている。以下の説明では、実施形態との相違点について説明し、実施形態と共通な部分については説明を省略する。
図5は、変形例1のフォーカルプレンシャッタにおける、先羽根4と先羽根用アーム61との連結部分及び溝部9d近傍の拡大断面図である。溝部9dは、実施形態の溝部9aに対応する。図5に示されるように、本変形例では、溝部9dが、連結具4aの頭部の径よりも広い(大きい)幅を有するように形成される。実施形態の溝部9b及び9cに対応する溝部も同様の構成となっている。
図6は、変形例2のフォーカルプレンシャッタにおける、先羽根4と先羽根用アーム61との連結部分及び溝部9a近傍の拡大断面図である。カバー板の2の溝部9aの底部には、粘着剤9eが配置される。粘着剤9eは、溝部9aから突出しないようよう、厚み方向において、溝部9aの深さよりも薄い厚さで形成されている。実施形態の溝部9b及び9cに対応する溝部についても同様に粘着剤が配置される。
図7は、変形例3のフォーカルプレンシャッタにおける、先羽根4と先羽根用アーム61との連結部分及び溝部9d近傍の拡大断面図である。本変形例では、変形例1と同様に連結具4aの頭部の径よりも広い(大きい)幅を有しており、溝部9dの底部には粘着剤9fが配置される。粘着剤9fは、溝部9dから突出しないようよう、厚み方向において、溝部9dの深さよりも薄い厚さで形成されている。実施形態の溝部9b及び9cに対応する溝部についても同様に粘着剤が配置される。
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
1a…開口部
11、12…長孔
2…カバー板
2a…開口部
21、22…長孔
3…中間板
3a…開口部
4…先羽根
4a~4c…連結具
5…後羽根
61、62…先羽根用アーム
61a、62a…軸
71、72…後羽根用アーム
71a、72a…軸
73…連結具
8…駆動部
81…先羽根駆動ピン
82…後羽根用駆動ピン
9a~9d…溝部
9e、9f…粘着剤
Claims (5)
- 第1開口部を有する第1地板と、
前記第1開口部に対向する位置に第2開口部を有する第2地板と、
前記第1地板と前記第2地板とにより形成された羽根室に配置され、前記第1開口部及び前記第2開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える羽根と、
前記第1地板に回転可能に取り付けられて前記羽根と連結具で連結されたアームと、を備え、
前記第1地板及び前記第2地板の少なくとも一方は、前記羽根室側の面に前記連結具の移動軌跡に沿って形成された溝部を有し、
前記溝部の底部には粘着剤が配置されており、
前記溝部は、前記溝部に沿って移動する前記連結具よりも狭い幅を有し、
前記連結具の頭部は、前記アームよりも前記溝部が形成された前記第1地板または前記第2地板に近い位置に配置され、平面視で前記溝部に重なる、
フォーカルプレンシャッタ。 - 前記溝部は、前記羽根の走行完了位置の近傍の前記連結具の移動軌跡に沿って形成される、
請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記羽根が先羽根であって、
さらに後羽根を備える、
請求項1または請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 撮像素子と、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタと、
を備える撮像装置。 - 撮像素子と、
請求項3に記載のフォーカルプレンシャッタと、を備え、
前記撮像素子は、前記後羽根よりも前記先羽根に近接して配置されている、
撮像装置。
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