JP2020139974A - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents

フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォーカルプレンシャッタにおいて、羽根作動時に発生する塵埃が撮像素子に向かって飛散することを抑制する。【解決手段】フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部を有する第1地板と、開口部、及び円弧状に延びる貫通孔を有する第2地板と、前記第1地板と前記第2地板との間に配置された羽根と、前記羽根に連結されたアームと、前記アームに連結され、前記貫通孔に挿通された、前記羽根を駆動する駆動ピンと、前記駆動ピンに連結された、前記貫通孔の幅よりも大きい径を有するカバー部材と、を備える構成とする。【選択図】図2

Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に用いられるフォーカルプレンシャッタなどに関する。
羽根群によって開口部(画枠)を開閉することで撮像素子に対する露光を行うフォーカルプレンシャッタでは、地板、中間板、及びカバー板の間に形成された羽根室に配置された羽根群を駆動機構により駆動することで開口部の開閉状態を変化させ、露光が行われる構成となっている。このようなフォーカルプレンシャッタでは、作動の際に、可動部材からの磨耗粉等が長孔から羽根室に進入したり、羽根室内で、羽根群が地板、カバー板、及び中間板に摺動することで摩擦が起こり、これらの構成から摩耗粉などの塵埃が発生したりする。これらの塵埃は、撮像素子に付着すると撮像した画像の画質が低下することがある。そこで、発生した塵埃の飛散を抑制するための種々の構成がある。特許文献1には、駆動ピンを通す地板の長孔を遮蔽する遮蔽部材を設けた構成が開示されている。
特開2015−143745号公報
しかしながら、従来の構成では、発生した塵埃の抑制が不十分になる場合があった。上記特許文献1に記載の構成では、作動時に駆動ピンが遮蔽部材を擦り、摩耗粉等が発生してしまう場合があった。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の第1の手段は、
開口部(1a)を有する第1地板(1)と、
開口部(2a)、及び円弧状に延びる貫通孔(21、22)を有する第2地板(2)と、
前記第1地板と前記第2地板との間に配置された羽根(4)と、
前記羽根に連結されたアーム(3)と、
前記アームに連結され、前記貫通孔に挿通された、前記羽根を駆動する駆動ピン(81、82)と、
前記駆動ピンに連結された、前記貫通孔の幅よりも大きい径を有するカバー部材(811、821)と、を備える、
フォーカルプレンシャッタである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、作動時の衝撃等により駆動ピン近傍で発生した摩耗粉などの塵埃が、貫通孔を通って第1地板と第2地板との間から外に出て飛散することをカバー部材により抑制することができる。これにより、摩耗粉などの塵埃が撮像素子に付着して、撮像した画像の画質が低下することを抑制することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1地板は、前記駆動ピンが挿通される貫通孔を有する。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第2地板が前記第1地板よりも撮像素子に近接して配置されている。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1地板と第2地板とのうち、撮像素子に近接した側の貫通孔を塞ぐようにカバー部材が配置されているため、駆動ピン周辺の塵埃が撮像素子側に飛散することを抑制することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記カバー部材を保持する保持部材(812)をさらに備え、
前記駆動ピン(81、82)は、円筒状の軸部(81b、84b)と、前記軸部より大きな径を有する頭部(81a、84a)とを有し、
前記カバー部材(811、821)は、前記頭部(81a、84a)と前記保持部材(812、822)とに挟まれて配置される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、保持部材によってカバー部材を安定的に保持する構成にすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記カバー部材(811、821)は、弾性体で形成されている。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、カバー部材を駆動ピンに装着しやすい構成にすることができる。これにより、フォーカルプレンシャッタの組立を容易にすることなどが可能となる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記カバー部材は、前記第2地板に対して、前記第1地板とは逆側に配置される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1地板と第2地板との間の羽根室の外にカバー部材が配置されるため、羽根室の厚さを薄く構成することができる。これにより、フォーカルプレンシャッタが大型化することを抑制することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記カバー部材は、前記第1地板と前記第2地板との間に配置される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1地板と第2地板との間の羽根室の中にカバー部材が配置されるため、羽根室外で駆動ピンが大きく突出しない構成にすることができる。これにより、フォーカルプレンシャッタが大型化することを抑制することができる。
上記いずれかのフォーカルプレンシャッタは、撮像素子を有するカメラなどの撮像装置に好適に適用される。
上記のような撮像装置によれば、摩耗粉などの塵埃が撮像素子に付着することを抑制した構成にすることができる。これによって、撮像装置で撮像される画像の品質の低下を抑制することなどが可能となる。
図1は、フォーカルプレンシャッタの平面図である。 図2は、羽根走行前のフォーカルプレンシャッタの透過平面図である。 図3は、羽根走行後のフォーカルプレンシャッタの透過平面図である。 図4は、フォーカルプレンシャッタの断面図である。 図5は、変形例におけるフォーカルプレンシャッタの断面図である。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、デジタルカメラなどの撮像装置に利用されるものであり、フォーカルプレンシャッタの羽根の作動により羽根室内で発生した摩耗粉などの塵埃が飛散して撮像素子に付着することを抑制するために、貫通孔をカバーするカバー部材を駆動ピンに取り付ける構成としている点を特徴のひとつとする。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.変形例
3.本発明の特徴
4.補足事項
<1.実施形態>
まず、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図2及び図3は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの透過平面図である。図2は羽根走行前の状態を示しており、図3は羽根走行後の状態を示している。図4は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの断面図である。
図1〜図4に示されるように、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、地板1、カバー板2、中間板3、先羽根群4、後羽根群5、先羽根用主アーム61、先羽根用従アーム62、後羽根用主アーム71、後羽根用従アーム72、及び駆動機構部8を含んで構成される。図4の断面図に示されるように、これらの構成は、地板1、後羽根群5、中間板3、先羽根群4、カバー板2の順に積層されて配置される。また、図におけるカバー板2の上側、すなわち先羽根群4とは逆方向には、撮像素子(図示省略)が配置される。図における地板1の下側、すなわち後羽根群5とは逆側には、レンズ及び撮像対象(いずれも図示省略)が配置される。本明細書では、先羽根群4及び後羽根群5を「羽根群」または「羽根」と総称することがある。先羽根用主アーム61及び後羽根用主アーム71を「主アーム」と総称することがある。先羽根用従アーム62及び後羽根用従アーム72を「従アーム」と総称することがある。また、主アーム及び従アームを「アーム」と総称することがある。
<地板1>
地板1は、フォーカルプレンシャッタの基板部分であって、略矩形状の開口部1aを有する。地板1は、撮像装置における光軸を中心に形成される。開口部1aは、矩形以外の任意の形状であってもよい。地板1は、後述のカバー板2との間に、先羽根群4、後羽根群5、先羽根用主アーム61、先羽根用従アーム62、後羽根用主アーム71、及び後羽根用従アーム72等の構成を収容する羽根室を形成する。図1〜図3に示されるように、地板1の開口部1aの側方(図の右側)の羽根室外には、アームを介して先羽根群4及び後羽根群5を駆動する駆動機構部8が搭載される。
地板1は、カバー板2との間に形成される羽根室内で、先羽根用主アーム61と先羽根用従アーム62を回動可能に支持し、先羽根用主アーム61と先羽根用従アーム62のそれぞれの回動の中心となる回動軸を有する。地板1は、羽根室内に後羽根用主アーム71と後羽根用従アーム72を回動可能に支持し、後羽根用主アーム71と後羽根用従アーム72のそれぞれの回動の中心となる回動軸を有する。これらの回動軸は、例えば地板1に立設された軸状の構成である。地板1には、駆動機構部8から駆動力を出力する駆動ピン81の移動軌跡に沿って形成された貫通孔11及び12を有する。貫通孔11は、回転軸を中心とする駆動ピン81の移動軌跡に沿って円弧状に形成された長孔である。貫通孔12は、回転軸を中心とする駆動ピン82の移動軌跡に沿って円弧状に形成された長孔である。これらの貫通孔11及び12には、それぞれ先羽根群4用の駆動ピン81と、後羽根群5用の駆動ピン82とが挿通される。なお、地板1は、本発明の「第1地板」の一構成例である。
<カバー板2>
カバー板2は、地板1と対向する位置に、地板1に対して所定の間隔を空けて配置される。カバー板2と地板1との間に形成された空間は、中間板3、先羽根群4、後羽根群5、先羽根用主アーム61、先羽根用従アーム62、及び後羽根用主アーム71を収容する羽根室となる。地板1とカバー板2とにより形成された空間、または地板1及びカバー板2と中間板3とにより形成された空間を羽根室と称することがある。
カバー板2は、地板1の開口部1aに対向する位置に形成された開口部2aを有する。開口部2aは、開口部1aと類似の矩形状であるが、完全な矩形状ではなくてもよいし、矩形以外の任意の形状であってもよい。
カバー板2は、フォーカルプレンシャッタが搭載された撮像装置において、撮像素子(図示省略)に近い位置に配置される。ただし、撮像素子の位置に対する地板1及びカバー板2の向きは任意に変更可能である。なお、カバー板2は「補助地板」と呼ばれることがある。また、カバー板2は、本発明の「第2地板」の一構成例である。
<中間板3>
中間板3は、地板1とカバー板2との間に配置される。中間板3と地板1との間には、後羽根群5、後羽根用主アーム71、及び後羽根用従アーム72が収容される。中間板3とカバー板2との間には、先羽根群4、先羽根用主アーム61、及び先羽根用従アーム62が収容される。中間板3は、地板1の開口部1a及びカバー板2の開口部2aに対向する位置に、矩形状の開口部3aを有する。開口部1a及び2a同様、中間板3の開口部3aも矩形状ではない任意の形状であってもよい。
<先羽根群4>
先羽根群4は、上記のようにカバー板2と中間板3との間の羽根室に配置される。先羽根群4は、複数の板状の羽根部材41〜44からなり、周知のようにリベットなどの連結具によって、先羽根用主アーム61及び先羽根用従アーム62に連結される。先羽根群4は、先羽根用主アーム61を介して、駆動ピン81により駆動され、開口部1a、2a及び3aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。先羽根群4を構成する羽根部材41〜44は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂などの素材により形成されるが、これらの素材に限定されるものではない。なお、先羽根群4及び後羽根群5は、シャッタ羽根と呼ばれることがある。
<後羽根群5>
後羽根群5は、上記のように地板1と中間板3との間の羽根室に配置される。後羽根群5は、複数の板状の羽根部材51〜54からなり、周知のようにリベットなどの連結具によって、後羽根用主アーム71及び後羽根用従アーム72に連結される。後羽根群5は、後羽根用主アーム71を介して、駆動ピン82により駆動され、開口部1a、2a及び3aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。後羽根群5を構成する羽根部材51〜54は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂などの素材により形成されるが、これらの素材に限定されるものではない。
<アーム61、62、71、及び72>
先羽根用主アーム61は、駆動ピン81と先羽根群4との間に配置され、駆動ピン81が先羽根用主アーム61の孔に挿入されて先羽根群4に連結される。先羽根用主アーム61は、駆動機構部8で発生した駆動力を、駆動ピン81を介して先羽根群4に伝達することで先羽根群4を駆動する。先羽根用従アーム62は、上記のように先羽根群4に連結される。先羽根用従アーム62は、先羽根用主アーム61と同様に、地板1の羽根室側の軸に回動自在に連結される。先羽根用従アーム62は、駆動機構部8から直接駆動力は与えられず、先羽根用主アーム61の作動に合わせて作動する。
後羽根用主アーム71は、駆動ピン82と後羽根群5との間に配置され、駆動ピン82が後羽根用主アーム71の孔に挿入されて後羽根群5に連結される。後羽根用主アーム71は、駆動機構部8で発生した駆動力を、駆動ピン82を介して後羽根群5に伝達することで後羽根群5を駆動する。後羽根用従アーム72は、上記のように後羽根群5に連結される。後羽根用従アーム72は、後羽根用主アーム71と同様に、地板1の羽根室側の軸に回動自在に連結される。後羽根用従アーム72は、駆動機構部8から直接駆動力は与えられず、後羽根用主アーム71の作動に合わせて作動する。
<駆動機構部8>
駆動機構部8は、地板1上に配置された、先羽根群4及び後羽根群5を駆動するための構成である。駆動機構部8は、コイル及びヨークを含む電磁石、永久磁石、及びコイルばねを含んで構成され、与えられた電力により駆動ピン81及び82を駆動するよう作動する。より具体的には、図4に示されるように、駆動機構部8は、円筒状の駆動レバー83を回動させ、これにより駆動ピン81を回動させるよう作動する。駆動機構部8の基本的な作動原理については、既知の構成であるため具体的な説明を省略する。
<駆動ピン81及び82>
駆動ピン81は、駆動機構部8からの駆動力を、先羽根用主アーム61を介して先羽根群4に伝達する。駆動ピン82は、駆動機構部8からの駆動力を、後羽根用主アーム71を介して後羽根群5に伝達する。つまり、駆動機構部8で発生した駆動力は、駆動ピン81及び82から出力され、先羽根用主アーム61及び後羽根用主アーム71を介して先羽根群4及び後羽根群5を作動させ、これにより開口部1a、2a及び3aの開閉状態を切り替える。駆動ピン81及び82は、それぞれ先羽根群4及び後羽根群5を作動させる点で相違するが、同様の構成であるため、以下では駆動ピン81についての説明のみを行い、駆動ピン82についての説明は省略する。
図4に示されるように、駆動ピン81は、部位によって径の異なる軸状の部材である。駆動ピン81は、頭部81a、小径軸部81b、大径軸部81c及び81dを有する。小径軸部81bは、駆動ピン81において最も小さい径を有する部分である。大径軸部81dは、駆動ピン81において最も大きな径を有する部分であり、駆動レバー83に接続される。大径軸部81cは、大径軸部81dより小さく小径軸部81bより大きい径を有する部分であり、大径軸部81dと小径軸部81bとの間に位置する。頭部81aは、小径軸部81bよりも大きい径を有し、駆動ピン81の先端に位置する。
駆動ピン81は、地板1の貫通孔11及びカバー板2の貫通孔21に挿通される。地板1の貫通孔11には、駆動ピン81の大径軸部81dが位置し、カバー板2の貫通孔21には、駆動ピン81の大径軸部81cが位置する。つまり、カバー板2の貫通孔21より撮像素子側には、駆動ピン81の小径軸部81b及び頭部81aが突出する。
<カバー部材811及び821、保持部材812及び822>
カバー部材811は、駆動ピン81の小径軸部81bに連結された円環状の部材であり、樹脂またはゴムなどの弾性体で形成される。カバー部材811は、貫通孔21の幅よりも大きな径を有する(図4参照)。カバー部材811は、図4に示されるように、地板1とカバー板2とにより形成される羽根室の外側に位置し、カバー板2よりも撮像素子側に位置する。取り付けの際には、カバー部材811は、駆動ピン81の頭部81aの上側(撮像素子側)から、弾性的に変形させられながら、カバー部材811の貫通孔に頭部81aを挿通させるようにして小径軸部81bに取り付けられる。
保持部材812は、カバー部材811とカバー板2との間に位置するように小径軸部81bに取り付けられ、駆動ピン81の頭部81aとともにカバー部材811をカバー板2と平行になるように保持するよう作用する。保持部材812は、カバー板2との間で摩擦が生じることを避けるため、カバー板2との間に隙間を設けるようにして取り付けられる。保持部材812は、金属で形成された、C字状の部材である。つまり、保持部材812は、非連続となる離間部分を有する円環状の部材である。保持部材812の非連続となる離間部分は、駆動ピン81の小径軸部81bの径より小さい距離を有している。そのため、保持部材812を駆動ピン81に取り付ける際には、駆動ピン81の小径軸部81bに対して保持部材812を圧入することとなる。
このように、駆動ピン81にカバー部材811を取り付けることで、駆動ピン81の周囲ではカバー部材811によって貫通孔21が覆われることとなり、羽根室側から撮像素子側に摩耗粉などの塵埃が進入しづらくなる。
なお、後羽根群5を駆動する駆動ピン82についても、上記の駆動ピン81に対するカバー部材811及び保持部材812と同様の、カバー部材821及び保持部材822が配置される(図2及び図3参照)。これらのカバー部材821及び保持部材822については、上記のカバー部材811及び保持部材812と同様の構成であるため、具体的な説明は省略する。
撮像装置に本実施形態のフォーカルプレンシャッタが組み込まれるとき、開口部1a〜3aに対応した位置には、撮像素子が配置される。撮像素子は、光軸方向から見た平面視で、開口部1a〜3aに重なり、開口部1a〜3aを覆うように配置される。本実施形態のフォーカルプレンシャッタを含む撮像装置は、レンズを保持するレンズ鏡筒、撮像素子が搭載された基板、並びにレンズ鏡筒、フォーカルプレンシャッタ、及び基板を覆うケース、などを含んで構成される。
<2.変形例>
次に、本発明の変形例について、図5を参照しながら説明する。本変形例では、カバー部材811及び保持部材812が配置される箇所が実施形態とは異なり、それ以外の構成は実施形態と共通である。本変形例の構成は、平面視では実施形態と同様であり、断面において異なる。以下の説明では、実施形態との相違点のみについて説明する。
図5に示されるように、本変形例の駆動ピン84は、部位によって径の異なる軸状の部材である。駆動ピン84は、頭部84a、小径軸部84b、及び大径軸部84cを有する。小径軸部84bは、大径軸部84cより小さい径を有する。大径軸部84cは、駆動レバー83に接続される。頭部84aは、小径軸部84bよりも大きい径を有し、駆動ピン84の先端に位置する。
駆動ピン84は、地板1の貫通孔11及びカバー板2の貫通孔21に挿通される。地板1の貫通孔11には、駆動ピン84の大径軸部84cが位置し、カバー板2の貫通孔21には、駆動ピン84の頭部84aが位置する。つまり、カバー板2の貫通孔21より地板1側の羽根室内に、駆動ピン84の小径軸部84bが位置する。
カバー部材811は、図5に示されるように、地板1とカバー板2とにより形成される羽根室内に位置するように小径軸部84bに取り付けられる。保持部材812は、カバー部材811と中間板3との間に位置し、駆動ピン84の頭部84aとともにカバー部材811をカバー板2と平行になるように保持するよう作用する。カバー部材811は、カバー板2との間に隙間を設けるようにして取り付けられるため、カバー板2と摩擦が生じることはない。
このように、駆動ピン84にカバー部材811を取り付けることで、駆動ピン84の周囲では、羽根室側から、カバー部材811によって貫通孔21が覆われることとなり、羽根室側から撮像素子側に摩耗粉などの塵埃が進入しづらくなる。
なお、後羽根群5を駆動する駆動ピン82に関しても、上記同様のカバー部材811及び保持部材812を配置した構成とすることができる。
<3.本発明の特徴>
上記の実施形態及び変形例で具体的に説明した本発明は、以下のような特徴を有する。
本発明のフォーカルプレンシャッタでは、駆動ピン81及び/または82に、貫通孔21及び/または22の幅より大きい径を有するカバー部材811が連結された構成としている。そのため、羽根走行の作動時の衝撃等により駆動ピン81(及び/または82)近傍で発生した摩耗粉などの塵埃が、貫通孔21(及び/または22)を通って地板1とカバー板2との間の羽根室外に出て飛散することを、カバー部材811により抑制することができる。これにより、摩耗粉などの塵埃が撮像素子に付着して、撮像した画像の画質が低下することを抑制可能な構成となっている。
なお、カバー板2の貫通孔21ではなく、地板1の貫通孔11を覆うようにカバー部材811を配置する構成とすると、羽根室内から羽根室外に塵埃が飛散することを抑制することができ、一定の効果が得られる。さらにこの構成では、地板1側の羽根室外から、羽根室内に塵埃が進入することを防止することができる。
また、カバー板2側ではなく地板1側に撮像素子が配置される構成とした場合、地板1の貫通孔11を覆うようにカバー部材811を配置すると、撮像素子に向けて摩耗粉などの塵埃が飛散することを抑制することができる。この場合において、撮像素子から離れたカバー板2の貫通孔21を覆うようにカバー部材811を配置する構成とすることもできる。この場合、羽根室内から羽根室外に塵埃が飛散することを抑制したり、カバー板2側の羽根室外から羽根室内に塵埃が進入することを防止したりすることができる。
本発明のフォーカルプレンシャッタでは、カバー板2が地板1よりも撮像素子に近接して配置された構成としている。そのため、駆動ピン81(及び/または82)周辺の塵埃が撮像素子側に飛散することを抑制可能な構成となっている。
本発明のフォーカルプレンシャッタでは、カバー部材811が、駆動ピン81の頭部81a(または84a)と保持部材812とで挟まれて保持された構成としている。そのため、保持部材812によってカバー部材811を安定的に保持する構成となっている。
本発明のフォーカルプレンシャッタでは、カバー部材811が樹脂またはゴムなどの弾性体で形成されている。そのため、フォーカルプレンシャッタの組立を容易にすることなどが可能な構成となっている。
本発明のフォーカルプレンシャッタの実施形態の構成では、カバー部材811が、カバー板2の撮像素子側に配置された構成としている。この構成により、羽根室外にカバー部材811が配置されるため、羽根室の厚さを薄く構成することができる。これにより、フォーカルプレンシャッタが大型化することを抑制可能な構成となっている。
本発明のフォーカルプレンシャッタの変形例の構成では、カバー部材811が、地板1とカバー板2とにより形成される羽根室内に配置された構成としている。この構成では、羽根室外で駆動ピンが大きく突出しない構成にすることができる。
また、本発明のフォーカルプレンシャッタは、撮像素子を有するカメラなどの撮像装置に適用される。このような撮像装置では、摩耗粉などの塵埃が撮像素子に付着することを抑制した構成にすることができ、撮像装置で撮像される画像の品質の低下を抑制することなどが可能となる。
<4.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一具体例としての説明であって、本発明の範囲はこの実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
実施形態では、フォーカルプレンシャッタに備えられる先羽根群4及び後羽根群5は、それぞれ複数(例えば4枚)の羽根部材を有する構成として説明したが、先羽根群4及び後羽根群5は、それぞれ一枚の羽根部材を有する構成であってもよい。
また、実施形態では先羽根群4及び後羽根群5を備えるフォーカルプレンシャッタについて説明したが、先羽根群4または後羽根群5のいずれか一方の羽根のみを備える構成を採用してもよい。その場合、実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、中間板3を有する構成例を説明したが、中間板3を有さない構成を採用してもよい。
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置のフォーカルプレンシャッタなどとして好適に適用される。
1…地板
1a…開口部
11、12…貫通孔
2…カバー板
2a…開口部
21、22…貫通孔
3…中間板
3a…開口部
4…先羽根群
41〜44…羽根部材
5…後羽根群
51〜54…羽根部材
61…先羽根用主アーム
62…先羽根用従アーム
71…後羽根用主アーム
72…後羽根用従アーム
8…駆動機構部
81、82…駆動ピン
81a…頭部
81b…小径軸部
81c、81d…大径軸部
83…駆動レバー
84…駆動ピン
84a…頭部
84b…小径軸部
84c…大径軸部
811…カバー部材
812…保持部材

Claims (8)

  1. 開口部を有する第1地板と、
    開口部、及び円弧状に延びる貫通孔を有する第2地板と、
    前記第1地板と前記第2地板との間に配置された羽根と、
    前記羽根に連結されたアームと、
    前記アームに連結され、前記貫通孔に挿通された、前記羽根を駆動する駆動ピンと、
    前記駆動ピンに連結された、前記貫通孔の幅よりも大きい径を有するカバー部材と、を備える、
    フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記第1地板は、前記駆動ピンが挿通される貫通孔を有する、
    請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記第2地板が前記第1地板よりも撮像素子に近接して配置された、
    請求項1または請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記カバー部材を保持する保持部材をさらに備え、
    前記駆動ピンは、円筒状の軸部と、前記軸部より大きな径を有する頭部とを有し、
    前記カバー部材は、前記頭部と前記保持部材とに挟まれて配置される、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記カバー部材は、弾性体で形成されている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 前記カバー部材は、前記第2地板に対して、前記第1地板とは逆側に配置される、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  7. 前記カバー部材は、前記第1地板と前記第2地板との間に配置される、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  8. 撮像素子と、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタと、を備える、
    撮像装置。
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