JP7228979B2 - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents
フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7228979B2 JP7228979B2 JP2018173508A JP2018173508A JP7228979B2 JP 7228979 B2 JP7228979 B2 JP 7228979B2 JP 2018173508 A JP2018173508 A JP 2018173508A JP 2018173508 A JP2018173508 A JP 2018173508A JP 7228979 B2 JP7228979 B2 JP 7228979B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- plate member
- plate
- focal plane
- plane shutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
- Shutters For Cameras (AREA)
Description
第1開口部(1a)を有する地板(1)と、
第2開口部(2a)を有するカバー板(2)と、
前記地板と前記カバー板との間に設けられ、第3開口部(12a,13a)を有する板状の仕切部材(11)と、
前記地板と前記仕切部材との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根(先羽根5)と、
前記仕切部材と前記カバー板との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根(後羽根4)と、
前記第1羽根及び前記第2羽根を駆動する駆動部(8)と、を備え、
前記仕切部材は、
第1面と第2面とを有する平面粘着剤(14)と、
複数の第1貫通孔(12b)が設けられる第1板部材(12)と、を含み、
前記第1面は、粘着性を有し、
前記第1板部材は、前記第1面に貼り付けられた第1貼付面を有する、
フォーカルプレンシャッタである。
前記平面粘着剤の前記第2面は、粘着性を有し、
前記仕切部材は、
複数の第2貫通孔(13b)が設けられ、前記平面粘着剤の前記第2面が貼り付けられた第2貼付面を有する第2板部材(13)をさらに含む。
前記駆動部は、
前記第1羽根を駆動する第1駆動レバー(82)と、
前記第1駆動レバーと前記第1羽根との間に連結された第1アーム(71,72)と、を含み、
前記地板には、前記第1駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第1レバー孔(1b)が設けられ、
前記平面粘着剤は、前記第1レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される。
前記駆動部は、
前記第2羽根を駆動する第2駆動レバー(81)と、
前記第2駆動レバーと前記第2羽根との間に連結された第2アーム(61,62)と、をさらに含み、
前記地板には、前記第2駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第2レバー孔(1c)が設けられ、
前記平面粘着剤は、前記第2レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される。
第1開口部(1a)を有する第1地板(1)と、
第2開口部(2a)を有する第2地板(2)と、
前記第1地板と前記第2地板との間に設けられ、第3開口部(32a)を有する板状の仕切部材(31)と、
前記第1地板と前記仕切部材との間に配置され、所定方向に沿って走行することで前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根(5)と、
前記仕切部材と前記第2地板との間に配置され、前記所定方向に沿って走行することで前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根(4)と、
前記第1羽根及び前記第2羽根を駆動する駆動部(8)と、を備え、
前記第1羽根の走行範囲である第1走行範囲(Ar1)、及び前記第2羽根の走行範囲である第2走行範囲(Ar2)は、互いに一部が重なり、
前記仕切部材は、
前記第1地板と対向する第1面と、前記第2地板と対向する第2面と、を有する板部材(32)と、
両面に粘着性を有し、前記第1面において前記第1走行範囲と重ならない第1領域(R1)の少なくとも一部に貼り付けられる第1平面粘着剤(34)と、を含む、
フォーカルプレンシャッタである。
前記仕切部材は、
両面に粘着性を有し、前記第2面において前記第2走行範囲と重ならない第2領域(R2)の少なくとも一部に貼り付けられる第2平面粘着剤(35)をさらに含む。
前記板部材では、前記第1領域に複数の貫通孔(42c)が形成される。
前記板部材では、前記第2領域に複数の貫通孔(42b)が形成される。
前記第1板部材(12)と前記第2板部材(13)とで剛性が異なる。
撮像時に、前記第1羽根(先羽根5)が前記第2羽根(後羽根4)よりも先に作動し、
前記第1羽根は、前記地板(1)と前記第1板部材(12)との間に配置され、
前記第2羽根は、前記カバー板(2)と前記第2板部材(13)との間に配置され、
前記第1板部材(12)は、前記第2板部材(13)よりも高い剛性を有する。
前記第1板部材(12)が金属で形成され、
前記第2板部材(13)が樹脂で形成されている。
前記第1板部材(12)は、前記第2板部材(13)よりも厚く形成される。
前記第1板部材(12)と前記地板(1)との距離は、前記第2板部材(13)と前記カバー板(2)との距離よりも大きい。
1.実施形態1
(1)基本例
(2)変形例
(3)実施形態1の構成の特徴
2.実施形態2
(1)基本例
(2)変形例
(3)実施形態2の構成の特徴
3.実施形態3
(1)基本例
(2)変形例1
(3)変形例2
(4)実施形態3の構成の特徴
4.補足事項
<(1)基本例>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタを含む従来のフォーカルプレンシャッタでは、以下に説明するような地板、カバー板、及び仕切部材を備える構成とし、地板と仕切部材との間に先羽根を、カバー板と仕切部材との間に後羽根を配置した構成とすることがある。このとき、先羽根及び後羽根は、動作時には中間板に沿って動作するよう設計する場合が比較的多い。このような構成では、羽根の動作時には、先羽根及び後羽根は、仕切部材と摩擦しながら動作することになるため、羽根と仕切部材との摩擦面から摩擦粉が発塵したり、潤滑用のオイルのミストなどのゴミが発生したりすることがある。本実施形態ではこの点に着目し、仕切部材が、粘着性を有する第1面および第2面を有する平面粘着剤と、複数の第1貫通孔が設けられ、平面粘着剤の第1面が貼り付けられた第1貼付面を有する第1板部材と、複数の第2貫通孔が設けられ、平面粘着剤の第2面が貼り付けられた第2貼付面を有する第2板部材と、を含む構成としている。以下、具体的に説明する。
地板1は、フォーカルプレンシャッタの基板部分であり、略長方形の表面を有する板状の部材である。地板1は、たとえば駆動部8が設けられる第1面と、仕切部材11と対向する第2面と、を有する。図1及び図2に示されるように、地板1は、第1開口部1aを有する。詳細には、地板1には、2つの短辺のうちの一方の短辺(以下、窓側短辺と称することがある。)側に中心からオフセットした位置に、矩形状の第1開口部1aが形成される。窓側短辺に対向する短辺と第1開口部1aとの間には、駆動部8が第1面側に搭載される。なお、開口部1aの形状は矩形に限らず、任意の形状を採用してもよい。
カバー板2は、地板1と対向する位置に、地板1に対して所定の間隔を空けて取り付けられる。カバー板2は、フォーカルプレンシャッタが搭載されたカメラにおいて撮像素子に近い位置に配置される。ただし、撮像素子の位置に対する地板1及びカバー板2の向きは任意に変更可能である。地板1とカバー板2との間には、仕切部材11、後羽根4、及び先羽根5などが配置される。カバー板2は、地板1の第1開口部1aに対向する位置に形成された第2開口部2aを有する。第2開口部2aは、第1開口部1aと類似の矩形状であるが、完全な矩形状ではなくても良いし、矩形以外の任意の形状であっても良い。なお、カバー板2は、「補助地板」などと呼ばれる場合もある。
図1~図3に示されるように、後羽根4は、仕切部材11とカバー板2との間に配置される。後羽根4は、複数の略矩形状で板状の羽根部材からなり、「後羽根群」と呼ばれることがある。本実施形態では、後羽根4は、4枚の羽根部材から構成され、光軸方向に積層されて配置される。なお、後羽根4を構成する羽根部材の枚数は、3枚以下でもよいし、5枚以上でもよい。
先羽根5は、地板1と仕切部材11との間に配置される。先羽根5は、複数の略矩形状で板状の羽根部材からなり、「先羽根群」と呼ばれることがある。本実施形態では、先羽根5は、4枚の羽根部材から構成され、光軸方向に積層されて配置される。なお、先羽根5を構成する羽根部材の枚数は、3枚以下でもよいし、5枚以上でもよい。
図5は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの第1板部材の平面図である。図6は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの第2板部材の平面図である。図1~図6に示されるように、仕切部材11は、第1板部材12、第2板部材13及び両面テープ14を含む。仕切部材11は、地板1とカバー板2との間に設けられ、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部12a,13aを有する板状の部材である。仕切部材11は、地板1との間と、カバー板2との間に、それぞれ先羽根5及び後羽根4を収容する羽根室を形成する。つまり、地板1と仕切部材11との間には先羽根5が配置され、カバー板2と仕切部材11との間には後羽根4が配置される。カメラに搭載される撮像素子から近い順に、カバー板2、後羽根4、仕切部材11、先羽根5、地板1、と配置されている。本実施形態では、開口部12a,13aは、略矩形状であるが、第1開口部1a及び第2開口部2aと同様に、開口部12a,13aも矩形状ではない任意の形状であっても良い。図3及び図4に示されるように、両面テープ14は、地板1と対向し、粘着性を有する第1面と、カバー板2と対向し、粘着性を有する第2面と、を有する。両面テープ14は、本発明でいう「平面粘着剤」の一具体例である。
図3~図5に示されるように、第1板部材12は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部12aを有する板状の部材である。第1板部材12は、両面テープ14の第1面が貼り付けられた第1貼付面と、地板1と対向する第2面と、を有する。第1板部材12には、複数の貫通孔12bが設けられる。本実施形態では、第1板部材12は、長孔1b,1cと窓側短辺との間において、地板1とほぼ完全に対向する形状を有する。第1板部材12には、長孔1b,1cを塞がないように、長孔1b,1cの外縁にそれぞれ沿うように削った輪郭である逃げ部12c,12dが形成される。開口部12aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
図3~図6に示されるように、第2板部材13は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部13aを有する板状の部材である。第2板部材13は、両面テープ14の第2面が貼り付けられた第2貼付面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。第2板部材13には、複数の貫通孔13bが設けられる。本実施形態では、第2板部材13は、第1板部材12と同じ形状を有している。第2板部材13には、長孔1b,1cを塞がないように、長孔1b,1cの外縁にそれぞれ沿うように輪郭を削った逃げ部13c,13dが形成される。開口部13aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
両面テープ14は、たとえば長孔1bの周囲の一部及び長孔1cの周囲の一部に配置される。詳細には、両面テープ14は、第1板部材12及び第2板部材13の外形と略同じ外径を有するとともに、開口部12a,13aに対向する位置に開口部を有する面状の両面粘着剤である。つまり、図1及び図2に示されるように、両面テープ14は、貼り付けられる第1板部材12及び第2板部材13の板全体の外形で定まる範囲から開口部12a,13aに対向する範囲を除外した範囲に配置される。具体的には、長孔1b,1cの近傍では、両面テープ14は、第1板部材12の逃げ部12c,12dに沿った範囲、及び逃げ部12cと逃げ部12dとの間を含む範囲に配置される。言い換えると、両面テープ14は、第2板部材13の逃げ部13c,13dに沿った範囲、及び逃げ部13cと逃げ部13dとの間を含む範囲に配置される。また、第1板部材12の貫通孔12bでは、地板1側から両面テープ14が露出し、第2板部材13の貫通孔13bでは、カバー板2側から両面テープ14が露出する。一方、開口部12a,13aでは、両面テープ14が露出しない。
図7は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。図8は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行待機状態を示す平面図である。図9は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の開放状態を示す平面図である。図9では、説明を分かりやすくするために駆動部8を図示していない。図10は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の第1板部材の平面図である。
仕切部材21は、第1板部材22、第2板部材23及び両面テープ24を含む。仕切部材21は、地板1とカバー板2との間に設けられ、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部22a,23aを有する板状の部材である。
第1板部材22は、地板1とほぼ完全に対向する形状を有する。第1板部材22は、長孔1b,1cを塞がないように、地板1の長孔1b,1cにそれぞれ対向する位置に長孔22c,22dを有する板状の部材である。また、第1板部材22は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部22aを有する。第1板部材22は、第1板部材12と同様に、両面テープ24の第1面が貼り付けられた第1貼付面と、地板1と対向する第2面と、を有する。本実施形態では、長孔22c,22dのサイズは、それぞれ長孔1b,1cより大きい。第1板部材22には、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔22bが、格子状に斜めに形成され、板全体に設けられている。複数の貫通孔22bの配置は、第1板部材12における貫通孔12bと同様に、1つの基準貫通孔に対して最も近接する最近接貫通孔が4つ存在する配置である。開口部22aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
第2板部材23は、図示しないが、第1板部材22と同じ形状を有しており(図10参照)、地板1の長孔1b,1cにそれぞれ対向する位置に長孔23c,23dを有するともに、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部23aを有する板状の部材である。第2板部材23は、第2板部材13と同様に、両面テープ24の第2面が貼り付けられた第2貼付面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。本実施形態では、第2板部材23には、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔23bが、格子状に斜めに形成され、板全体に設けられている。開口部23aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
両面テープ24は、たとえば長孔1bの周囲の全部及び長孔1cの周囲の全部に配置される。詳細には、両面テープ24は、第1板部材12及び第2板部材13の外形と略同じ外径を有するとともに、長孔1b,1cにそれぞれ対向する位置に2つの長孔、ならびに開口部12a,13aに対向する位置に開口部を有する面状の両面粘着剤である。図7~図9に示されるように、両面テープ24は、貼り付けられる第1板部材22及び第2板部材23の板全体の範囲に配置される。具体的には、長孔1b,1cの近傍では、両面テープ24は、第1板部材22の長孔22cの周囲を囲む範囲、長孔22dの周囲を囲む範囲、及び長孔22cと長孔22dとの間を含む範囲に配置される。言い換えると、両面テープ24は、第2板部材23の長孔23cの周囲を囲む範囲、長孔23dの周囲を囲む範囲、及び長孔23cと長孔23dとの間を含む範囲に配置される。また、第1板部材22の貫通孔22bでは、地板1側から両面テープ24が露出し、第2板部材23の貫通孔23bでは、カバー板2側から両面テープ24が露出する。一方、開口部12a,13a及び長孔1b,1cでは、両面テープ24が露出しない。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1板部材12の第1貼付面の反対側の第2面において、貫通孔12bの奥まった位置から両面テープ14の第1面を露出させることができるので、先羽根5が両面テープ14に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ14の第1面に付着させて固定する可能性を高めることができる。また、複数の貫通孔12bを設けることで、両面テープ14の第1面が露出する面積をより大きくすることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
<(1)基本例>
次に、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態のフォーカルプレンシャッタを含む従来のフォーカルプレンシャッタでは、実施形態1のフォーカルプレンシャッタと異なり、平面粘着剤が、仕切部材の板部材の地板側の面において、地板側に位置する第1羽根の走行範囲である第1走行範囲と重ならない第1領域の少なくとも一部に貼り付けられる。また、当該平面粘着剤が、当該板部材のカバー板側の面において、カバー板側に位置する第2羽根の走行範囲である第2走行範囲と重ならない第2領域の少なくとも一部に貼り付けられよう形成されている。当該特徴部分以外は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは実施形態1のフォーカルプレンシャッタと同様であるため、以下では詳細な説明を省略する。以下、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの特徴部分について説明する。
図11~図15に示されるように、実施形態2のフォーカルプレンシャッタ30は、地板1、カバー板2、後羽根4、先羽根5、駆動部8、及び仕切部材31を含んで構成される。先羽根5の走行範囲を第1走行範囲Ar1と定義する。詳細には、地板1、カバー板2及び仕切部材31の積層方向からの平面視において、先羽根5を構成する4枚の羽根部材が開閉状態間で移動するエリアが、第1走行範囲Ar1となる。同様に、後羽根4の走行範囲を第2走行範囲Ar2と定義する。詳細には、上記の積層方向からの平面視において、後羽根4を構成する4枚の羽根部材が開閉状態間で移動するエリアが、第2走行範囲Ar2となる。図11~図15では、第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2の走行方向についての範囲が、それぞれ矢印で示される。第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2は、互いに一部が重なる。ここで、第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2が重なる範囲を、重複範囲と定義する。上記の積層方向からの平面視において、第1開口部1a、第2開口部2a及び開口部32aは、重複範囲に含まれる。なお、地板1及びカバー板2は、それぞれ本発明でいう「第1地板」及び「第2地板」の一具体例である。
<板部材32>
仕切部材31は、板部材32、両面テープ34及び両面テープ35を含む。板部材32は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部32aを有する板状の部材である。板部材32は、地板1と対向する第1面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。板部材32の第1面において、第1走行範囲Ar1と重ならない領域を第1領域R1と定義する。また、板部材32の第2面において、第2走行範囲Ar2と重ならない領域を第2領域R2と定義する。図11~図15では、第1領域R1及び第2領域R2の走行方向についての範囲が、それぞれ矢印で示される。開口部32aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
両面テープ34は、両面に粘着性を有し、板部材32の第1面において、第1領域R1の一部に貼り付けられる。本実施形態では、両面テープ34は、地板1、カバー板2及び仕切部材31の積層方向からの平面視において、羽根走行待機状態における後羽根4の各羽根部材とほぼ重なるように、板部材32の第1面に貼り付けられる(図12参照)。両面テープ34は、本発明でいう「第1平面粘着剤」の一具体例である。
両面テープ35は、両面に粘着性を有し、板部材32の第2面において、第2領域R2の一部に貼り付けられる。本実施形態では、両面テープ35は、地板1、カバー板2及び仕切部材31の積層方向からの平面視において、羽根走行完了状態における先羽根5の各羽根部材とほぼ重なるように、板部材32の第2面に貼り付けられる(図11参照)。両面テープ35は、本発明でいう「第2平面粘着剤」の一具体例である。
図16は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。図17は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。図17では、説明を分かりやすくするために駆動部8を図示していない。図16及び図17では、第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2、ならびに第1領域R1及び第2領域R2の走行方向についての範囲が、それぞれ矢印で示される。
<板部材42>
仕切部材41は、板部材42、両面テープ34及び両面テープ35を含む。板部材42は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部42aを有する板状の部材である。板部材42は、地板1と対向する第1面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。板部材42における第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2、ならびに第1領域R1及び第2領域R2の定義は、板部材32における定義と同様である。開口部42aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、板部材32の第1面側において、先羽根5の走行しない範囲に両面テープ34を貼り付けることで、先羽根5が両面テープ34に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ34に付着させて固定する可能性を高めることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
<(1)基本例>
次に、本発明の実施形態3について説明する。本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、実施形態1のフォーカルプレンシャッタと比較して、仕切部材11を構成する第1板部材12及び第2板部材13のそれぞれの材料が異なっている点で相違している。本実施形態では、実施形態1と相違する内容についてのみ説明を行い、実施形態1と共通する内容についての説明を省略する。
実施形態1と同様、仕切部材11は、第1板部材12、第2板部材13、及び両面テープ14を含んで構成される。第1板部材12と地板1との間には先羽根5が配置され、第2板部材13とカバー板2との間には後羽根4が配置される(図3など参照)。第1板部材12は金属で形成される。第1板部材12を形成する金属は、例えば、ステンレス、鉄もしくは鉄を含有する材料、またはアルミニウムなどである。第2板部材13は樹脂で形成される。
上記本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、第1板部材12と第2板部材13とを形成する材料が異なっていたが、本変形例では、第1板部材12と第2板部材13との材料は同じにし、第1板部材12が第2板部材13よりも厚く形成されている。このような構成にしても、作動時に先羽根5に摺接する第1板部材12が、後羽根4に摺接する第2板部材13よりも、高い剛性を有する構成となる。
上記実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、仕切部材11と地板1との間に先羽根5が配置され、仕切部材11とカバー板2との間に後羽根4が配置されているが、それぞれの羽根室の厚み方向の間隔は略同じ構成としていた。つまり、仕切部材11と地板1との距離、及び仕切部材11とカバー板2との距離が略同じ構成であった。本変形例では、仕切部材11と地板1との距離が、仕切部材11とカバー板2との距離よりも大きくなるよう構成されている。つまり、仕切部材11と地板1とで形成された先羽根5が配置される羽根室が、仕切部材11とカバー板2とで形成された後羽根4が配置される羽根室よりも、厚み方向で大きく形成されている。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1板部材12と第2板部材13とで剛性が異なる構成としているため、摩耗粉の発生を抑制したい羽根に接する板部材では低い剛性の材料を用いつつ、安定した動作が必要な羽根に接する板部材では高い剛性の材料を用いることなどが可能となる。これにより、安定した動作を確保しつつ、摩耗粉の発生を抑制可能な構成などに対応することができる。
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
1a…第1開口部
1b,1c…長孔
2…カバー板
2a…第2開口部
4…後羽根
5…先羽根
8…駆動部
10…フォーカルプレンシャッタ
11…仕切部材
12…第1板部材
12a…開口部
12b…貫通孔
12c,12d…逃げ部
13…第2板部材
13a…開口部
13b…貫通孔
13c,13d…逃げ部
14…両面テープ
20…フォーカルプレンシャッタ
21…仕切部材
22…第1板部材
22a…開口部
22b…貫通孔
22c,22d…長孔
23…第2板部材
23a…開口部
23b…貫通孔
23c,23d…長孔
24…両面テープ
30…フォーカルプレンシャッタ
31…仕切部材
32…板部材
32a…開口部
34,35…両面テープ
40…フォーカルプレンシャッタ
41…仕切部材
42…板部材
42a…開口部
42b,42c…貫通孔
61,62…後羽根用アーム
71,72…先羽根用アーム
81,82…駆動レバー
Claims (9)
- 第1開口部を有する地板と、
第2開口部を有するカバー板と、
前記地板と前記カバー板との間に設けられ、第3開口部を有する板状の仕切部材と、
前記地板と前記仕切部材との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根と、
前記仕切部材と前記カバー板との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根と、
前記第1羽根及び前記第2羽根を駆動する駆動部と、を備え、
前記仕切部材は、
第1面と第2面とを有する平面粘着剤と、
複数の第1貫通孔が設けられる第1板部材と、を含み、
前記第1面は、粘着性を有し、
前記第1板部材は、前記第1面に貼り付けられた第1貼付面を有し、
前記平面粘着剤の前記第2面は、粘着性を有し、
前記仕切部材は、複数の第2貫通孔が設けられ、前記平面粘着剤の前記第2面が貼り付けられた第2貼付面を有する第2板部材をさらに含む、
フォーカルプレンシャッタ。 - 前記駆動部は、
前記第1羽根を駆動する第1駆動レバーと、
前記第1駆動レバーと前記第1羽根との間に連結された第1アームと、を含み、
前記地板には、前記第1駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第1レバー孔が設けられ、
前記平面粘着剤は、前記第1レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される、
請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記駆動部は、
前記第2羽根を駆動する第2駆動レバーと、
前記第2駆動レバーと前記第2羽根との間に連結された第2アームと、をさらに含み、
前記地板には、前記第2駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第2レバー孔が設けられ、
前記平面粘着剤は、前記第2レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される、
請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記第1板部材と前記第2板部材とで剛性が異なる、
請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 撮像時に、前記第1羽根が前記第2羽根よりも先に作動し、
前記第1羽根は、前記地板と前記第1板部材との間に配置され、
前記第2羽根は、前記カバー板と前記第2板部材との間に配置され、
前記第1板部材は、前記第2板部材よりも高い剛性を有する、
請求項4に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記第1板部材が金属で形成され、
前記第2板部材が樹脂で形成されている、
請求項5に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記第1板部材は、前記第2板部材よりも厚く形成される、
請求項5に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記第1板部材と前記地板との距離は、前記第2板部材と前記カバー板との距離よりも大きい、
請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018104026 | 2018-05-30 | ||
JP2018104026 | 2018-05-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019211744A JP2019211744A (ja) | 2019-12-12 |
JP7228979B2 true JP7228979B2 (ja) | 2023-02-27 |
Family
ID=68844988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018173508A Active JP7228979B2 (ja) | 2018-05-30 | 2018-09-18 | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7228979B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003280066A (ja) | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
JP2004163449A (ja) | 2002-11-08 | 2004-06-10 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
CN103138522A (zh) | 2011-11-23 | 2013-06-05 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 音圈马达及使用该音圈马达的相机模组 |
JP2015125370A (ja) | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 日本電産コパル株式会社 | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ |
JP2015148734A (ja) | 2014-02-07 | 2015-08-20 | 日本電産コパル株式会社 | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ |
JP2015225193A (ja) | 2014-05-28 | 2015-12-14 | キヤノン株式会社 | 撮像装置 |
JP2016126246A (ja) | 2015-01-07 | 2016-07-11 | セイコープレシジョン株式会社 | 羽根駆動装置および光学機器 |
-
2018
- 2018-09-18 JP JP2018173508A patent/JP7228979B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003280066A (ja) | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
JP2004163449A (ja) | 2002-11-08 | 2004-06-10 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
CN103138522A (zh) | 2011-11-23 | 2013-06-05 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 音圈马达及使用该音圈马达的相机模组 |
JP2015125370A (ja) | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 日本電産コパル株式会社 | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ |
JP2015148734A (ja) | 2014-02-07 | 2015-08-20 | 日本電産コパル株式会社 | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ |
JP2015225193A (ja) | 2014-05-28 | 2015-12-14 | キヤノン株式会社 | 撮像装置 |
JP2016126246A (ja) | 2015-01-07 | 2016-07-11 | セイコープレシジョン株式会社 | 羽根駆動装置および光学機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019211744A (ja) | 2019-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006319720A (ja) | 撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置 | |
JP7228979B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP2004138865A (ja) | 絞り装置、撮像装置および絞り装置の製造方法 | |
JP2006067356A (ja) | 電子的撮像装置 | |
WO2022166561A1 (zh) | 快门结构和相机 | |
WO2019244838A1 (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP7197302B2 (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP2017211595A (ja) | フォーカルプレンシャッタ及び撮像装置 | |
JP2007094248A (ja) | 光量調節装置および撮像装置 | |
JP4383256B2 (ja) | カメラ用シャッタ | |
US10754226B2 (en) | Blade drive device | |
JP2019015891A (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP2020034712A (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
US8606096B2 (en) | Lens barrel that moves lens unit using vibration actuator and camera system having the same | |
JP2019066686A (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
WO2019069657A1 (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP2020020882A (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP2022127408A (ja) | 羽根駆動装置及びこれを備えた撮像装置 | |
JP2007073758A (ja) | 板金部品の結合構造 | |
JP2019015832A (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP2017167226A (ja) | フォーカルプレンシャッタ及び撮像装置 | |
JP2019090889A (ja) | 絞り装置、レンズ装置および撮像装置 | |
JP2024071197A (ja) | 羽根駆動装置、撮像装置、及び羽根駆動装置に用いられる板部材の製造方法 | |
JP2019066584A (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 | |
JP2018185443A (ja) | フォーカルプレンシャッタ、及びカメラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210910 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7228979 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |