JP7228979B2 - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents

フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に用いられるフォーカルプレンシャッタなどに関する。
シャッタ羽根によって開口部(露光開口、または画枠とも称する)を開閉することで撮像素子に対する露光を行うフォーカルプレンシャッタでは、地板とカバー板との間に形成された羽根室に配置されたシャッタ羽根を駆動機構により駆動することで開口部の開閉状態を変化させ、露光が行われる構成となっている。シャッタ羽根は、リベットなどの連結具でアームの一端に連結され、アームの他端は駆動機構に連結される。シャッタの動作時には、駆動機構によりアームを介してシャッタ羽根に駆動力が伝達されることでシャッタ羽根が移動するが、このとき、連結具及びシャッタ羽根と地板との摩擦などにより、摩耗粉が発生することがある。これらの摩耗粉及びゴミが撮像素子に付着すると、撮像結果の品質が低下する原因となる。このような摩耗粉及びゴミへの対策を施した構成として、例えば特許文献1では、摩耗粉及びゴミが撮像面に飛来することを防止するために、粘着シートを利用したカメラ用フォーカルプレンシャッタが開示されている。
特開2003-280066号公報
上記従来の構成のフォーカルプレンシャッタでは、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを軽減させることが可能であったが、近年、画質向上に対するさらに高い要求がある。そのため、従来よりもさらに効果的に、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを防止可能な構成が求められている。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
第1開口部(1a)を有する地板(1)と、
第2開口部(2a)を有するカバー板(2)と、
前記地板と前記カバー板との間に設けられ、第3開口部(12a,13a)を有する板状の仕切部材(11)と、
前記地板と前記仕切部材との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根(先羽根5)と、
前記仕切部材と前記カバー板との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根(後羽根4)と、
前記第1羽根及び前記第2羽根を駆動する駆動部(8)と、を備え、
前記仕切部材は、
第1面と第2面とを有する平面粘着剤(14)と、
複数の第1貫通孔(12b)が設けられる第1板部材(12)と、を含み、
前記第1面は、粘着性を有し、
前記第1板部材は、前記第1面に貼り付けられた第1貼付面を有する、
フォーカルプレンシャッタである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1板部材の第1貼付面の反対側の面において、第1貫通孔から平面粘着剤の第1面を露出させることができるので、羽根部材が平面粘着剤に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを平面粘着剤の第1面に付着させて固定する可能性を高めることができる。また、複数の第1貫通孔を設けることで、平面粘着剤の第1面が露出する面積をより大きくすることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記平面粘着剤の前記第2面は、粘着性を有し、
前記仕切部材は、
複数の第2貫通孔(13b)が設けられ、前記平面粘着剤の前記第2面が貼り付けられた第2貼付面を有する第2板部材(13)をさらに含む。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第2板部材の第2貼付面の反対側の面において、第2貫通孔から平面粘着剤の第2面を露出させることができるので、羽根部材が平面粘着剤に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを平面粘着剤の第2面に付着させて固定する可能性を高めることができる。また、複数の第2貫通孔を設けることで、平面粘着剤の第2面が露出する面積をより大きくすることができる。すなわち、仕切部材の両面において平面粘着剤の粘着面を露出させることができるので、地板と仕切部材との間の羽根室、及び仕切部材とカバー板との間の羽根室の両方において発生した摩耗粉及びゴミを付着させて固定することができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することをより効果的に防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記駆動部は、
前記第1羽根を駆動する第1駆動レバー(82)と、
前記第1駆動レバーと前記第1羽根との間に連結された第1アーム(71,72)と、を含み、
前記地板には、前記第1駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第1レバー孔(1b)が設けられ、
前記平面粘着剤は、前記第1レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、羽根室を外部に曝す第1レバー孔の周囲の少なくとも一部に平面粘着剤を設けることで、外部から羽根室へ入り込む摩耗粉及びゴミを効果的に付着させて固定することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記駆動部は、
前記第2羽根を駆動する第2駆動レバー(81)と、
前記第2駆動レバーと前記第2羽根との間に連結された第2アーム(61,62)と、をさらに含み、
前記地板には、前記第2駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第2レバー孔(1c)が設けられ、
前記平面粘着剤は、前記第2レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、羽根室を外部に曝す第2レバー孔の周囲の少なくとも一部に平面粘着剤を設けることで、外部から羽根室へ入り込む摩耗粉及びゴミを効果的に付着させて固定することができる。
本発明の別の手段は、
第1開口部(1a)を有する第1地板(1)と、
第2開口部(2a)を有する第2地板(2)と、
前記第1地板と前記第2地板との間に設けられ、第3開口部(32a)を有する板状の仕切部材(31)と、
前記第1地板と前記仕切部材との間に配置され、所定方向に沿って走行することで前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根(5)と、
前記仕切部材と前記第2地板との間に配置され、前記所定方向に沿って走行することで前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根(4)と、
前記第1羽根及び前記第2羽根を駆動する駆動部(8)と、を備え、
前記第1羽根の走行範囲である第1走行範囲(Ar1)、及び前記第2羽根の走行範囲である第2走行範囲(Ar2)は、互いに一部が重なり、
前記仕切部材は、
前記第1地板と対向する第1面と、前記第2地板と対向する第2面と、を有する板部材(32)と、
両面に粘着性を有し、前記第1面において前記第1走行範囲と重ならない第1領域(R1)の少なくとも一部に貼り付けられる第1平面粘着剤(34)と、を含む、
フォーカルプレンシャッタである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、板部材の第1面側において、第1羽根の走行しない範囲に第1平面粘着剤を貼り付けることで、第1羽根が第1平面粘着剤に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを第1平面粘着剤に付着させて固定する可能性を高めることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記仕切部材は、
両面に粘着性を有し、前記第2面において前記第2走行範囲と重ならない第2領域(R2)の少なくとも一部に貼り付けられる第2平面粘着剤(35)をさらに含む。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、板部材の第2面側において、第2羽根の走行しない範囲に第2平面粘着剤を貼り付けることで、第2羽根が第2平面粘着剤に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを第2平面粘着剤に付着させて固定する可能性を高めることができる。すなわち、仕切部材の両面において、第1平面粘着剤の粘着面及び第2平面粘着剤の粘着面をそれぞれ露出させることができるので、第1地板と仕切部材との間の羽根室、及び仕切部材と第2地板との間の羽根室の両方において発生した摩耗粉及びゴミを付着させて固定することができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することをより効果的に防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記板部材では、前記第1領域に複数の貫通孔(42c)が形成される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、板部材の第2面において、貫通孔から第1平面粘着剤の粘着面を露出させることができるので、第2羽根が第1平面粘着剤に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを第1平面粘着剤の粘着面に付着して固定する可能性を高めることができる。また、複数の貫通孔を設けることで、第1平面粘着剤の粘着面が露出する面積をより大きくすることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記板部材では、前記第2領域に複数の貫通孔(42b)が形成される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、板部材の第1面において、貫通孔から第2平面粘着剤の粘着面を露出させることができるので、第1羽根が第2平面粘着剤に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを第2平面粘着剤の粘着面に付着して固定する可能性を高めることができる。また、複数の貫通孔を設けることで、第2平面粘着剤の粘着面が露出する面積をより大きくすることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1板部材(12)と前記第2板部材(13)とで剛性が異なる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、摩耗粉の発生を抑制したい羽根に接する板部材では低い剛性の材料を用いつつ、安定した動作が必要な羽根に接する板部材では高い剛性の材料を用いることなどが可能となる。これにより、安定した動作を確保しつつ、摩耗粉の発生を抑制可能な構成などに対応することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
撮像時に、前記第1羽根(先羽根5)が前記第2羽根(後羽根4)よりも先に作動し、
前記第1羽根は、前記地板(1)と前記第1板部材(12)との間に配置され、
前記第2羽根は、前記カバー板(2)と前記第2板部材(13)との間に配置され、
前記第1板部材(12)は、前記第2板部材(13)よりも高い剛性を有する。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、例えば先羽根である第1羽根と接する第1板部材が、後羽根である第2羽根と接する第2板部材よりも高い剛性を有する構成となる。そのため、先羽根を特に安定的に作動させつつ、後羽根の作動時には摩耗粉が発生することを抑制した構成とすることなどが可能となる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1板部材(12)が金属で形成され、
前記第2板部材(13)が樹脂で形成されている。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1板部材が、第2板部材よりも比較的高い剛性を有する構成とすることができる。また、例えば、第1板部材と第2板部材とを同じ厚みで形成することができるため、フォーカルプレンシャッタを薄型に構成することができる場合がある。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1板部材(12)は、前記第2板部材(13)よりも厚く形成される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1板部材が、第2板部材よりも比較的高い剛性を有する構成とすることができる。また、例えば、第1板部材と第2板部材とを同じ材料で形成することができるため、製造工程の簡易化、及びコスト削減などが可能になる場合がある。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1板部材(12)と前記地板(1)との距離は、前記第2板部材(13)と前記カバー板(2)との距離よりも大きい。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、例えば先羽根である第1羽根が配置される第1板部材と地板との距離が、第2板部材とカバー板との距離よりも大きい構成となり、先羽根が比較的余裕を持った空間で作動することとなる。そのため、第1板部材及び地板との摩擦抵抗により先羽根の作動が遅くなることを抑制することができ、先羽根を遅延なく安定的に作動させることなどが可能となる。これにより、先羽根の作動遅延に起因する撮像の不具合の発生を抑制することなどが可能となる。
上記いずれかのフォーカルプレンシャッタは、カメラなどの撮像装置に好適に適用される。
上記のような撮像装置によれば、羽根部材が平面粘着剤に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを平面粘着剤に付着させて固定する可能性を高めることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができるので、撮像装置で撮像される画像の品質の低下を抑制することなどが可能となる。
図1は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの羽根走行完了状態を示す平面図である。 図2は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの開放状態を示す平面図である。 図3は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの断面の模式図である。 図4は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの先羽根、後羽根及び仕切部材の断面の模式図である。 図5は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの第1板部材の平面図である。 図6は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの第2板部材の平面図である。 図7は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。 図8は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行待機状態を示す平面図である。 図9は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の開放状態を示す平面図である。 図10は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の第1板部材の平面図である。 図11は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの羽根走行完了状態を示す平面図である。 図12は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの羽根走行待機状態を示す平面図である。 図13は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの羽根走行完了状態を示す平面図である。 図14は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの断面の模式図である。 図15は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの先羽根、後羽根及び仕切部材の断面の模式図である。 図16は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。 図17は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、デジタルカメラなどの撮像装置で利用されるものであり、地板とカバー板との間に仕切部材を設けることで、地板と仕切部材との間に第1羽根を、カバー板と仕切部材との間に第2羽根を配置した構成とし、仕切部材に平面粘着剤が貼り付けられる構成としている点を特徴のひとつとしている。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態1
(1)基本例
(2)変形例
(3)実施形態1の構成の特徴
2.実施形態2
(1)基本例
(2)変形例
(3)実施形態2の構成の特徴
3.実施形態3
(1)基本例
(2)変形例1
(3)変形例2
(4)実施形態3の構成の特徴
4.補足事項
<1.実施形態1>
<(1)基本例>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタを含む従来のフォーカルプレンシャッタでは、以下に説明するような地板、カバー板、及び仕切部材を備える構成とし、地板と仕切部材との間に先羽根を、カバー板と仕切部材との間に後羽根を配置した構成とすることがある。このとき、先羽根及び後羽根は、動作時には中間板に沿って動作するよう設計する場合が比較的多い。このような構成では、羽根の動作時には、先羽根及び後羽根は、仕切部材と摩擦しながら動作することになるため、羽根と仕切部材との摩擦面から摩擦粉が発塵したり、潤滑用のオイルのミストなどのゴミが発生したりすることがある。本実施形態ではこの点に着目し、仕切部材が、粘着性を有する第1面および第2面を有する平面粘着剤と、複数の第1貫通孔が設けられ、平面粘着剤の第1面が貼り付けられた第1貼付面を有する第1板部材と、複数の第2貫通孔が設けられ、平面粘着剤の第2面が貼り付けられた第2貼付面を有する第2板部材と、を含む構成としている。以下、具体的に説明する。
図1は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの羽根走行完了状態を示す平面図である。図2は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの開放状態を示す平面図である。図2では、説明を分かりやすくするために駆動部8を図示していない。図3は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの断面の模式図である。図4は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの先羽根、後羽根及び仕切部材の断面の模式図である。すなわち、図3及び図4は、特徴部分を分かりやすく示した模式図であって、特定部分の断面図ではない。
図1~図4に示されるように、実施形態1のフォーカルプレンシャッタ10は、地板1、カバー板2、後羽根4、先羽根5、駆動部8、及び仕切部材11を含んで構成される。駆動部8は、駆動レバー81及び82、後羽根用アーム61及び62、並びに先羽根用アーム71及び72を含む。先羽根5及び後羽根4は、それぞれ本発明でいう「第1羽根」および「第2羽根」の一具体例である。駆動レバー82及び81は、それぞれ本発明でいう「第1駆動レバー」及び「第2駆動レバー」の一具体例である。先羽根用アーム71,72は、本発明でいう「第1アーム」の一具体例である。後羽根用アーム61,62は、本発明でいう「第2アーム」の一具体例である。
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、平面視で開口部1a、2a、12a及び13a(露光開口)の内側の位置であって、被写体とは逆側(光軸方向後方)に撮像素子を備える撮像装置(カメラ)に用いられる。撮像素子は、フォーカルプレンシャッタにおいて地板1よりもカバー板2に近い位置の、基板上に搭載される。撮像素子は、例えばCMOSセンサ、またはCCDなどの光電変換素子である。
<地板1>
地板1は、フォーカルプレンシャッタの基板部分であり、略長方形の表面を有する板状の部材である。地板1は、たとえば駆動部8が設けられる第1面と、仕切部材11と対向する第2面と、を有する。図1及び図2に示されるように、地板1は、第1開口部1aを有する。詳細には、地板1には、2つの短辺のうちの一方の短辺(以下、窓側短辺と称することがある。)側に中心からオフセットした位置に、矩形状の第1開口部1aが形成される。窓側短辺に対向する短辺と第1開口部1aとの間には、駆動部8が第1面側に搭載される。なお、開口部1aの形状は矩形に限らず、任意の形状を採用してもよい。
駆動部8は、後羽根4及び先羽根5を駆動する。詳細には、駆動レバー82は、先羽根5を駆動する。そして、地板1には、駆動レバー82の移動軌跡に沿って形成される長孔1bが設けられる。本実施形態では、駆動部8は、回転運動を発生する第1駆動源を含む。第1駆動源は、例えば、永久磁石、ヨーク、コイル、及びコイルばねなどを含み、与えられた電力によって動作する、従来から知られる電磁アクチュエータなどである。駆動レバー82は、第1駆動源が発生した回転運動を弧に沿った運動に変換する。長孔1bは、駆動レバー82による変換後の運動の軌跡である弧に沿って形成される。駆動レバー82によって変換された運動は、長孔1bを介して第2面側の先羽根用アーム71及び72に伝達され、先羽根5が駆動される。長孔1bは、本発明でいう「第1レバー孔」の一具体例である。
同様に、駆動レバー81は、後羽根4を駆動する。そして、地板1には、駆動レバー81の移動軌跡に沿って形成される長孔1cが設けられる。本実施形態では、駆動部8は、回転運動を発生する第2駆動源を含む。第2駆動源は、例えば、永久磁石、ヨーク、コイル、及びコイルばねなどを含み、与えられた電力によって動作する、従来から知られる電磁アクチュエータなどである。駆動レバー81は、第2駆動源が発生した回転運動を弧に沿った運動に変換する。長孔1cは、駆動レバー81による変換後の運動の軌跡である弧に沿って形成される。駆動レバー81によって変換された運動は、長孔1cを介して第2面側の後羽根用アーム61及び62に伝達され、後羽根4が駆動される。長孔1cは、本発明でいう「第2レバー孔」の一具体例である。
<カバー板2>
カバー板2は、地板1と対向する位置に、地板1に対して所定の間隔を空けて取り付けられる。カバー板2は、フォーカルプレンシャッタが搭載されたカメラにおいて撮像素子に近い位置に配置される。ただし、撮像素子の位置に対する地板1及びカバー板2の向きは任意に変更可能である。地板1とカバー板2との間には、仕切部材11、後羽根4、及び先羽根5などが配置される。カバー板2は、地板1の第1開口部1aに対向する位置に形成された第2開口部2aを有する。第2開口部2aは、第1開口部1aと類似の矩形状であるが、完全な矩形状ではなくても良いし、矩形以外の任意の形状であっても良い。なお、カバー板2は、「補助地板」などと呼ばれる場合もある。
<後羽根4>
図1~図3に示されるように、後羽根4は、仕切部材11とカバー板2との間に配置される。後羽根4は、複数の略矩形状で板状の羽根部材からなり、「後羽根群」と呼ばれることがある。本実施形態では、後羽根4は、4枚の羽根部材から構成され、光軸方向に積層されて配置される。なお、後羽根4を構成する羽根部材の枚数は、3枚以下でもよいし、5枚以上でもよい。
後羽根用アーム61,62は、駆動レバー81と後羽根4との間に連結される。詳細には、後羽根用アーム61,62は、地板1の第2面側において連結具によって駆動レバー81と連結され、駆動レバー81から駆動力を受ける。また、後羽根用アーム61,62は、連結具によって後羽根4の各羽根部材とも連結され、駆動レバー81から受けた駆動力を後羽根4の各羽根部材に伝達する。
後羽根4は、駆動部8により駆動されることで、第1開口部1a、第2開口部2a、ならびに後述する開口部12a,13aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。詳細には、後羽根4の各羽根部材は、図1及び図2において、窓側短辺の方向と略平行な走行方向に沿って下側から上側に向かって走行する。後羽根4は、先羽根5よりも撮像素子に近い位置に配置されている。後羽根4及び先羽根5は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂により形成される。
<先羽根5>
先羽根5は、地板1と仕切部材11との間に配置される。先羽根5は、複数の略矩形状で板状の羽根部材からなり、「先羽根群」と呼ばれることがある。本実施形態では、先羽根5は、4枚の羽根部材から構成され、光軸方向に積層されて配置される。なお、先羽根5を構成する羽根部材の枚数は、3枚以下でもよいし、5枚以上でもよい。
先羽根用アーム71,72は、駆動レバー82と先羽根5との間に連結される。詳細には、先羽根用アーム71,72は、地板1の第2面側において連結具によって駆動レバー82と連結され、駆動レバー82から駆動力を受ける。また、先羽根用アーム71,72は、連結具によって先羽根5の各羽根部材とも連結され、駆動レバー82から受けた駆動力を先羽根5の各羽根部材に伝達する。
先羽根5は、駆動部8により駆動されることで、第1開口部1a、第2開口部2a、及び開口部12a,13aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。詳細には、先羽根5の各羽根部材は、図1及び図2において、走行方向に沿って下側から上側に向かって走行する。
<仕切部材11>
図5は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの第1板部材の平面図である。図6は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの第2板部材の平面図である。図1~図6に示されるように、仕切部材11は、第1板部材12、第2板部材13及び両面テープ14を含む。仕切部材11は、地板1とカバー板2との間に設けられ、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部12a,13aを有する板状の部材である。仕切部材11は、地板1との間と、カバー板2との間に、それぞれ先羽根5及び後羽根4を収容する羽根室を形成する。つまり、地板1と仕切部材11との間には先羽根5が配置され、カバー板2と仕切部材11との間には後羽根4が配置される。カメラに搭載される撮像素子から近い順に、カバー板2、後羽根4、仕切部材11、先羽根5、地板1、と配置されている。本実施形態では、開口部12a,13aは、略矩形状であるが、第1開口部1a及び第2開口部2aと同様に、開口部12a,13aも矩形状ではない任意の形状であっても良い。図3及び図4に示されるように、両面テープ14は、地板1と対向し、粘着性を有する第1面と、カバー板2と対向し、粘着性を有する第2面と、を有する。両面テープ14は、本発明でいう「平面粘着剤」の一具体例である。
<第1板部材12>
図3~図5に示されるように、第1板部材12は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部12aを有する板状の部材である。第1板部材12は、両面テープ14の第1面が貼り付けられた第1貼付面と、地板1と対向する第2面と、を有する。第1板部材12には、複数の貫通孔12bが設けられる。本実施形態では、第1板部材12は、長孔1b,1cと窓側短辺との間において、地板1とほぼ完全に対向する形状を有する。第1板部材12には、長孔1b,1cを塞がないように、長孔1b,1cの外縁にそれぞれ沿うように削った輪郭である逃げ部12c,12dが形成される。開口部12aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
第1板部材12には、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔12bが、格子状に斜めに形成され、板全体に設けられている。貫通孔12bは、たとえば両面テープ14の第1面を地板1側に露出するための孔であり、ネジ又はピンなどの連結具が挿入されて塞がれる連結孔ではない。より具体的には、貫通孔12bの壁面は、地板1側から外部に露出している。また、貫通孔12bにおける2つの開口部のうち、一方は両面テープ14の第1面によって塞がれ、他方は塞がれずに開放されている。
本実施形態では、ある1つの貫通孔12b(以下、基準貫通孔と称することがある。)に対して最も近接する貫通孔12bが、4つ存在する。以下、基準貫通孔に対して最も近接する貫通孔12bを最近接貫通孔と称することがある。言い換えると、これら4つの最近接貫通孔は、正方形の4隅に位置し、当該正方形の中心に、基準貫通孔が位置する。本実施形態では、4つの最近接貫通孔によって形成される正方形の辺は、窓側短辺の方向に対して略45°傾いている。
第1板部材12は、たとえばプレス加工によって製造される。なお、第1板部材12には、めっき、塗装またはコーティングが施されてもよい。より具体的には、第1板部材12には、無電解ニッケルめっき又はPTFE(polytetrafluoroethylene)潤滑ニッケルめっきが施されてもよい。また、第1板部材12には、フッ素系、グラファイト系、フェノール系及びエポキシ系のいずれかの塗装が施されてもよい。また、第1板部材12には、DLC(Diamond Like Carbon)コーティング又はダイアモンドコーティングが施されてもよい。
<第2板部材13>
図3~図6に示されるように、第2板部材13は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部13aを有する板状の部材である。第2板部材13は、両面テープ14の第2面が貼り付けられた第2貼付面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。第2板部材13には、複数の貫通孔13bが設けられる。本実施形態では、第2板部材13は、第1板部材12と同じ形状を有している。第2板部材13には、長孔1b,1cを塞がないように、長孔1b,1cの外縁にそれぞれ沿うように輪郭を削った逃げ部13c,13dが形成される。開口部13aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
第2板部材13には、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔13bが、格子状に斜めに形成され、板全体に設けられている。貫通孔13bは、たとえば両面テープ14の第2面をカバー板2側に露出するための孔であり、ネジ又はピンなどの連結具が挿入されて塞がれる連結孔ではない。より具体的には、貫通孔13bの壁面は、カバー板2側から外部に露出している。また、貫通孔13bにおける2つの開口部のうち、一方は両面テープ14の第2面によって塞がれ、他方は塞がれずに開放されている。第2板部材13は、第1板部材12と同様にプレス加工によって製造される。
<両面テープ14>
両面テープ14は、たとえば長孔1bの周囲の一部及び長孔1cの周囲の一部に配置される。詳細には、両面テープ14は、第1板部材12及び第2板部材13の外形と略同じ外径を有するとともに、開口部12a,13aに対向する位置に開口部を有する面状の両面粘着剤である。つまり、図1及び図2に示されるように、両面テープ14は、貼り付けられる第1板部材12及び第2板部材13の板全体の外形で定まる範囲から開口部12a,13aに対向する範囲を除外した範囲に配置される。具体的には、長孔1b,1cの近傍では、両面テープ14は、第1板部材12の逃げ部12c,12dに沿った範囲、及び逃げ部12cと逃げ部12dとの間を含む範囲に配置される。言い換えると、両面テープ14は、第2板部材13の逃げ部13c,13dに沿った範囲、及び逃げ部13cと逃げ部13dとの間を含む範囲に配置される。また、第1板部材12の貫通孔12bでは、地板1側から両面テープ14が露出し、第2板部材13の貫通孔13bでは、カバー板2側から両面テープ14が露出する。一方、開口部12a,13aでは、両面テープ14が露出しない。
<(2)変形例>
図7は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。図8は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行待機状態を示す平面図である。図9は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の開放状態を示す平面図である。図9では、説明を分かりやすくするために駆動部8を図示していない。図10は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの変形例の第1板部材の平面図である。
図7~図10に示されるように、フォーカルプレンシャッタ10の変形例であるフォーカルプレンシャッタ20は、フォーカルプレンシャッタ10と比較して、仕切部材21の形状が異なる点で相違し、それ以外については同様である。以下、フォーカルプレンシャッタ20が、フォーカルプレンシャッタ10の内容と相違する点について具体的に説明する。
<仕切部材21>
仕切部材21は、第1板部材22、第2板部材23及び両面テープ24を含む。仕切部材21は、地板1とカバー板2との間に設けられ、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部22a,23aを有する板状の部材である。
<第1板部材22>
第1板部材22は、地板1とほぼ完全に対向する形状を有する。第1板部材22は、長孔1b,1cを塞がないように、地板1の長孔1b,1cにそれぞれ対向する位置に長孔22c,22dを有する板状の部材である。また、第1板部材22は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部22aを有する。第1板部材22は、第1板部材12と同様に、両面テープ24の第1面が貼り付けられた第1貼付面と、地板1と対向する第2面と、を有する。本実施形態では、長孔22c,22dのサイズは、それぞれ長孔1b,1cより大きい。第1板部材22には、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔22bが、格子状に斜めに形成され、板全体に設けられている。複数の貫通孔22bの配置は、第1板部材12における貫通孔12bと同様に、1つの基準貫通孔に対して最も近接する最近接貫通孔が4つ存在する配置である。開口部22aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
<第2板部材23>
第2板部材23は、図示しないが、第1板部材22と同じ形状を有しており(図10参照)、地板1の長孔1b,1cにそれぞれ対向する位置に長孔23c,23dを有するともに、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部23aを有する板状の部材である。第2板部材23は、第2板部材13と同様に、両面テープ24の第2面が貼り付けられた第2貼付面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。本実施形態では、第2板部材23には、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔23bが、格子状に斜めに形成され、板全体に設けられている。開口部23aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
<両面テープ24>
両面テープ24は、たとえば長孔1bの周囲の全部及び長孔1cの周囲の全部に配置される。詳細には、両面テープ24は、第1板部材12及び第2板部材13の外形と略同じ外径を有するとともに、長孔1b,1cにそれぞれ対向する位置に2つの長孔、ならびに開口部12a,13aに対向する位置に開口部を有する面状の両面粘着剤である。図7~図9に示されるように、両面テープ24は、貼り付けられる第1板部材22及び第2板部材23の板全体の範囲に配置される。具体的には、長孔1b,1cの近傍では、両面テープ24は、第1板部材22の長孔22cの周囲を囲む範囲、長孔22dの周囲を囲む範囲、及び長孔22cと長孔22dとの間を含む範囲に配置される。言い換えると、両面テープ24は、第2板部材23の長孔23cの周囲を囲む範囲、長孔23dの周囲を囲む範囲、及び長孔23cと長孔23dとの間を含む範囲に配置される。また、第1板部材22の貫通孔22bでは、地板1側から両面テープ24が露出し、第2板部材23の貫通孔23bでは、カバー板2側から両面テープ24が露出する。一方、開口部12a,13a及び長孔1b,1cでは、両面テープ24が露出しない。
<(3)実施形態1の構成の特徴>
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1板部材12の第1貼付面の反対側の第2面において、貫通孔12bの奥まった位置から両面テープ14の第1面を露出させることができるので、先羽根5が両面テープ14に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ14の第1面に付着させて固定する可能性を高めることができる。また、複数の貫通孔12bを設けることで、両面テープ14の第1面が露出する面積をより大きくすることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、両面テープ14の第2面は、粘着性を有し、第2板部材13には、複数の貫通孔13bが設けられ、両面テープ14の第2面が貼り付けられる。これにより、第2板部材13の第2貼付面の反対側の第2面において、貫通孔13bの奥まった位置から両面テープ14の第2面を露出させることができるので、後羽根4が両面テープ14に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ14の第2面に付着させて固定する可能性を高めることができる。また、複数の貫通孔13bを設けることで、両面テープ14の第2面が露出する面積をより大きくすることができる。すなわち、仕切部材11の両面において両面テープ14の粘着面を露出させることができるので、地板1と仕切部材11との間の羽根室、及び仕切部材11とカバー板2との間の羽根室の両方において発生した摩耗粉及びゴミを付着させて固定することができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することをより効果的に防止することができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、地板1には、駆動レバー82の移動軌跡に沿って形成される長孔1bが設けられ、両面テープ14が、長孔1bの周囲の少なくとも一部に配置される。羽根室を外部に曝す長孔1bの周囲の少なくとも一部に両面テープ14を設けることで、外部から羽根室へ入り込む摩耗粉及びゴミを効果的に付着させて固定することができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、地板1には、駆動レバー81の移動軌跡に沿って形成される長孔1cが設けられ、両面テープ14は、長孔1cの周囲の少なくとも一部に配置される。羽根室を外部に曝す長孔1cの周囲の少なくとも一部に両面テープ14を設けることで、外部から羽根室へ入り込む摩耗粉及びゴミを効果的に付着させて固定することができる。
<2.実施形態2>
<(1)基本例>
次に、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態のフォーカルプレンシャッタを含む従来のフォーカルプレンシャッタでは、実施形態1のフォーカルプレンシャッタと異なり、平面粘着剤が、仕切部材の板部材の地板側の面において、地板側に位置する第1羽根の走行範囲である第1走行範囲と重ならない第1領域の少なくとも一部に貼り付けられる。また、当該平面粘着剤が、当該板部材のカバー板側の面において、カバー板側に位置する第2羽根の走行範囲である第2走行範囲と重ならない第2領域の少なくとも一部に貼り付けられよう形成されている。当該特徴部分以外は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは実施形態1のフォーカルプレンシャッタと同様であるため、以下では詳細な説明を省略する。以下、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの特徴部分について説明する。
図11は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの羽根走行完了状態を示す平面図である。図12は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの羽根走行待機状態を示す平面図である。図13は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの羽根走行完了状態を示す平面図である。図13では、説明を分かりやすくするために駆動部8を図示していない。図14は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの断面の模式図である。図15は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの先羽根、後羽根及び仕切部材の断面の模式図である。すなわち、図14及び図15は、特徴部分を分かりやすく示したものであって、特定部分の断面図ではない。
<走行範囲>
図11~図15に示されるように、実施形態2のフォーカルプレンシャッタ30は、地板1、カバー板2、後羽根4、先羽根5、駆動部8、及び仕切部材31を含んで構成される。先羽根5の走行範囲を第1走行範囲Ar1と定義する。詳細には、地板1、カバー板2及び仕切部材31の積層方向からの平面視において、先羽根5を構成する4枚の羽根部材が開閉状態間で移動するエリアが、第1走行範囲Ar1となる。同様に、後羽根4の走行範囲を第2走行範囲Ar2と定義する。詳細には、上記の積層方向からの平面視において、後羽根4を構成する4枚の羽根部材が開閉状態間で移動するエリアが、第2走行範囲Ar2となる。図11~図15では、第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2の走行方向についての範囲が、それぞれ矢印で示される。第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2は、互いに一部が重なる。ここで、第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2が重なる範囲を、重複範囲と定義する。上記の積層方向からの平面視において、第1開口部1a、第2開口部2a及び開口部32aは、重複範囲に含まれる。なお、地板1及びカバー板2は、それぞれ本発明でいう「第1地板」及び「第2地板」の一具体例である。
<仕切部材31>
<板部材32>
仕切部材31は、板部材32、両面テープ34及び両面テープ35を含む。板部材32は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部32aを有する板状の部材である。板部材32は、地板1と対向する第1面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。板部材32の第1面において、第1走行範囲Ar1と重ならない領域を第1領域R1と定義する。また、板部材32の第2面において、第2走行範囲Ar2と重ならない領域を第2領域R2と定義する。図11~図15では、第1領域R1及び第2領域R2の走行方向についての範囲が、それぞれ矢印で示される。開口部32aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
<両面テープ34>
両面テープ34は、両面に粘着性を有し、板部材32の第1面において、第1領域R1の一部に貼り付けられる。本実施形態では、両面テープ34は、地板1、カバー板2及び仕切部材31の積層方向からの平面視において、羽根走行待機状態における後羽根4の各羽根部材とほぼ重なるように、板部材32の第1面に貼り付けられる(図12参照)。両面テープ34は、本発明でいう「第1平面粘着剤」の一具体例である。
<両面テープ35>
両面テープ35は、両面に粘着性を有し、板部材32の第2面において、第2領域R2の一部に貼り付けられる。本実施形態では、両面テープ35は、地板1、カバー板2及び仕切部材31の積層方向からの平面視において、羽根走行完了状態における先羽根5の各羽根部材とほぼ重なるように、板部材32の第2面に貼り付けられる(図11参照)。両面テープ35は、本発明でいう「第2平面粘着剤」の一具体例である。
<(2)変形例>
図16は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。図17は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの変形例の羽根走行完了状態を示す平面図である。図17では、説明を分かりやすくするために駆動部8を図示していない。図16及び図17では、第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2、ならびに第1領域R1及び第2領域R2の走行方向についての範囲が、それぞれ矢印で示される。
図16及び図17に示されるように、フォーカルプレンシャッタ30の変形例であるフォーカルプレンシャッタ40は、フォーカルプレンシャッタ30と比較して、仕切部材の板部材に貫通孔が設けられる点で相違し、それ以外については同様である。以下、フォーカルプレンシャッタ40が、フォーカルプレンシャッタ30の内容と相違する点について具体的に説明する。
<仕切部材41>
<板部材42>
仕切部材41は、板部材42、両面テープ34及び両面テープ35を含む。板部材42は、第1開口部1a及び第2開口部2aに対向する位置に開口部42aを有する板状の部材である。板部材42は、地板1と対向する第1面と、カバー板2と対向する第2面と、を有する。板部材42における第1走行範囲Ar1及び第2走行範囲Ar2、ならびに第1領域R1及び第2領域R2の定義は、板部材32における定義と同様である。開口部42aは、本発明でいう「第3開口部」の一具体例である。
板部材42では、第1領域R1に複数の貫通孔42cが形成される。本実施形態では、板部材42では、地板1、カバー板2及び仕切部材41の積層方向からの平面視において、両面テープ34が貼り付けられる領域全体に、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔42cが、格子状に斜めに形成されている。貫通孔42cは、たとえば両面テープ34のカバー板2側の面をカバー板2側に露出するための孔であり、ネジ又はピンなどの連結具が挿入されて塞がれる連結孔ではない。より具体的には、貫通孔42cの壁面は、カバー板2側から外部に露出している。また、貫通孔42cにおける2つの開口部のうち、一方は両面テープ34のカバー板2側の面によって塞がれ、他方は塞がれずに開放されている。
板部材42では、第2領域R2に複数の貫通孔42bが形成される。本実施形態では、板部材42では、地板1、カバー板2及び仕切部材41の積層方向からの平面視において、両面テープ35が貼り付けられる領域全体に、略同じ径を有する複数の円状の貫通孔42bが、格子状に斜めに形成されている。貫通孔42bは、たとえば両面テープ35の地板1側の面を地板1側に露出するための孔であり、ネジ又はピンなどの連結具が挿入されて塞がれる連結孔ではない。より具体的には、貫通孔42bの壁面は、地板1側から外部に露出している。また、貫通孔42bにおける2つの開口部のうち、一方は両面テープ35の地板1側の面によって塞がれ、他方は塞がれずに開放されている。
<(3)実施形態2の構成の特徴>
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、板部材32の第1面側において、先羽根5の走行しない範囲に両面テープ34を貼り付けることで、先羽根5が両面テープ34に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ34に付着させて固定する可能性を高めることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、両面テープ35が、両面に粘着性を有し、板部材32の第2面において第2走行範囲Ar2と重ならない第2領域R2の少なくとも一部に貼り付けられる。板部材32の第2面側において、後羽根4の走行しない範囲に両面テープ35を貼り付けることで、後羽根4が両面テープ35に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ35に付着させて固定する可能性を高めることができる。すなわち、仕切部材31の両面において、両面テープ34の粘着面及び両面テープ35の粘着面をそれぞれ露出させることができるので、地板1と仕切部材31との間の羽根室、及び仕切部材31とカバー板2との間の羽根室の両方において発生した摩耗粉及びゴミを付着させて固定することができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することをより効果的に防止することができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、板部材42の第1領域R1に複数の貫通孔42cが形成されるため、板部材42の第2面において、貫通孔42cの奥まった位置から両面テープ34の粘着面を露出させることができるので、後羽根4が両面テープ34に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ34の粘着面に付着して固定する可能性を高めることができる。また、複数の貫通孔42cを設けることで、両面テープ34の粘着面が露出する面積をより大きくすることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、板部材42の第2領域R2に複数の貫通孔42bが形成されるため、板部材42の第1面において、貫通孔42bの奥まった位置から両面テープ35の粘着面を露出させることができるので、先羽根5が両面テープ35に付着してしまうことを防ぎながら、摩耗粉及びゴミを両面テープ35の粘着面に付着して固定する可能性を高めることができる。また、複数の貫通孔42bを設けることで、両面テープ35の粘着面が露出する面積をより大きくすることができる。これにより、摩耗粉及びゴミが撮像面に付着することを効果的に防止することができる。
<3.実施形態3>
<(1)基本例>
次に、本発明の実施形態3について説明する。本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、実施形態1のフォーカルプレンシャッタと比較して、仕切部材11を構成する第1板部材12及び第2板部材13のそれぞれの材料が異なっている点で相違している。本実施形態では、実施形態1と相違する内容についてのみ説明を行い、実施形態1と共通する内容についての説明を省略する。
<仕切部材11>
実施形態1と同様、仕切部材11は、第1板部材12、第2板部材13、及び両面テープ14を含んで構成される。第1板部材12と地板1との間には先羽根5が配置され、第2板部材13とカバー板2との間には後羽根4が配置される(図3など参照)。第1板部材12は金属で形成される。第1板部材12を形成する金属は、例えば、ステンレス、鉄もしくは鉄を含有する材料、またはアルミニウムなどである。第2板部材13は樹脂で形成される。
このような構成にすると、作動時に、先羽根5に摺接する第1板部材12が、後羽根4に摺接する第2板部材13よりも、高い剛性を有する構成となる。
なお、第1板部材12は、金属以外であって高い剛性を有する、カーボンなどで形成されてもよい。
<(2)変形例1>
上記本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、第1板部材12と第2板部材13とを形成する材料が異なっていたが、本変形例では、第1板部材12と第2板部材13との材料は同じにし、第1板部材12が第2板部材13よりも厚く形成されている。このような構成にしても、作動時に先羽根5に摺接する第1板部材12が、後羽根4に摺接する第2板部材13よりも、高い剛性を有する構成となる。
<(3)変形例2>
上記実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、仕切部材11と地板1との間に先羽根5が配置され、仕切部材11とカバー板2との間に後羽根4が配置されているが、それぞれの羽根室の厚み方向の間隔は略同じ構成としていた。つまり、仕切部材11と地板1との距離、及び仕切部材11とカバー板2との距離が略同じ構成であった。本変形例では、仕切部材11と地板1との距離が、仕切部材11とカバー板2との距離よりも大きくなるよう構成されている。つまり、仕切部材11と地板1とで形成された先羽根5が配置される羽根室が、仕切部材11とカバー板2とで形成された後羽根4が配置される羽根室よりも、厚み方向で大きく形成されている。
このような構成にすると、先羽根5が配置された羽根室の方が、後羽根4が配置された羽根室よりも厚み方向のスペースに余裕を持った構成となるため、後羽根4と比較して、先羽根5が仕切部材11及び地板1に接しづらくなり、先羽根5の作動時に先羽根5に対して与えられる摩擦が減少する。
ところで、撮像の際、先羽根5と後羽根4とは走行方向に一定の距離を保ってスリットを形成しながら走行することになるが、先羽根5の走行が遅延してしまうと、先羽根5に後羽根4が追いついてしまうことがある。先羽根5に後羽根4が追いついてしまうと、先羽根5と後羽根4との間にスリットが形成されなくなり、撮像素子に対して被写体からの光が照射されない状態となってしまい、そもそも撮像することができなくなってしまう。そのため、後羽根4と比較して、先羽根5の作動時の遅延を抑制することを優先する必要がある。
本変形例の構成では、先羽根5の羽根室を、後羽根4の羽根室よりも広くしており、作動時に先羽根5に対して与えられる摩擦を比較的小さくしているため、先羽根5が作動時に摩擦により遅延することを抑制した構成となっている。
なお、本変形例の構成において、第1板部材12が第2板部材13よりも高い剛性を有する構成を採用せず、第1板部材12が第2板部材13と同程度の剛性を有する構成としても、先羽根5に対する摩擦の低減に一定の効果が得られる。
<(4)実施形態3の構成の特徴>
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1板部材12と第2板部材13とで剛性が異なる構成としているため、摩耗粉の発生を抑制したい羽根に接する板部材では低い剛性の材料を用いつつ、安定した動作が必要な羽根に接する板部材では高い剛性の材料を用いることなどが可能となる。これにより、安定した動作を確保しつつ、摩耗粉の発生を抑制可能な構成などに対応することができる。
また、上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、先羽根5に接する第1板部材12が、後羽根4に接する第2板部材13よりも高い剛性を有する構成としている。そのため、先羽根5を特に安定的に作動させつつ、後羽根4の作動時には摩耗粉が発生することを抑制した構成とすることなどが可能となる。
また、上記構成のフォーカルプレンシャッタでは、第1板部材12が金属で形成され、第2板部材13が樹脂で形成されているため、第1板部材12のほうが第2板部材13よりも比較的高い剛性を有する構成とすることができる。例えば、第1板部材12と第2板部材13とを同じ厚みで形成しつつ、第1板部材12が第2板部材13よりも高い剛性を有する構成にすることなどが可能であり、フォーカルプレンシャッタを薄型に構成することができる場合がある。
また、上記の変形例1のフォーカルプレンシャッタでは、第1板部材12が第2板部材13よりも厚く形成されており、これにより第2板部材13よりも比較的高い剛性を有する構成とすることができる。また、例えば、第1板部材と第2板部材とを同じ材料で形成することができるため、製造工程の簡易化、及びコスト削減などが可能になる場合がある。
また、上記の変形例2のフォーカルプレンシャッタでは、第1板部材12と地板1との距離が、第2板部材13とカバー板2との距離よりも大きい構成としているため、先羽根5が比較的余裕を持った空間で作動することとなる。そのため、第1板部材12及び地板1との摩擦抵抗により先羽根5の作動が遅くなることを抑制することができ、先羽根5を遅延なく安定的に作動させることなどが可能となる。これにより、先羽根5の作動遅延に起因する撮像の不具合の発生を抑制することなどが可能となる。
<4.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
実施形態1及び2のフォーカルプレンシャッタでは、先羽根5及び後羽根4が、それぞれ第1羽根及び第2羽根の一具体例である構成について説明したが、後羽根4及び先羽根5が、それぞれ第1羽根及び第2羽根の一具体例となる構成であってもよい。
また、実施形態1のフォーカルプレンシャッタでは、両面テープ14を第1板部材12及び第2板部材13によって挟み込む構成について説明したが、片面に粘着性を有する片面テープを板部材に貼り付ける構成であっても良い。この場合、粘着面が板部材の貫通孔を介して露出する側は、地板1側及びカバー板2側のいずれであってもよい。
また、実施形態1のフォーカルプレンシャッタでは、第1板部材12及び第2板部材13において、基準貫通孔に対して4つの最近接貫通孔最が存在する構成について説明したが、基準貫通孔に対して6つの最近接貫通孔最が存在する構成であってもよい。この場合、これら6つの最近接貫通孔は、それぞれ正六角形の6つの頂点に位置し、当該正六角形の中心に、基準貫通孔が位置する。これにより、第1板部材12及び第2板部材13において貫通孔をより密に設けることができるので、両面テープ14の粘着面が露出する面積をより大きくすることができる。
また、実施形態1のフォーカルプレンシャッタでは、第1板部材12及び第2板部材13が、プレス加工によって製造される構成について説明したが、第1板部材12及び第2板部材13は、ワイヤーカット加工又はエッチング加工などによって製造される構成であってもよい。
また、実施形態2のフォーカルプレンシャッタでは、地板1及びカバー板2が、それぞれ第1地板及び第2地板の一具体例である構成について説明したが、カバー板2及び地板1が、それぞれ第1地板及び第2地板の一具体例となる構成であってもよい。
また、実施形態2のフォーカルプレンシャッタでは、板部材32に両面テープ34及び35の両方が貼り付けられる構成について説明したが、板部材32には、両面テープ34及び35のいずれか一方が貼り付けられる構成であってもよい。
また、実施形態2のフォーカルプレンシャッタでは、板部材42において、貫通孔42b,42cが、格子状に斜めに形成されている構成について説明したが、貫通孔42b及び42cのいずれか一方は、基準貫通孔に対して6つの最近接貫通孔最が存在する配置で形成されている構成であってもよい。
また、実施形態1及び2のフォーカルプレンシャッタでは、地板1の第2面に両面テープが設けられない構成について説明したが、地板1の第2面に両面テープが貼り付けられる構成であってもよい。この場合、たとえば、第1板部材12のように複数の貫通孔12bが形成された板が、両面テープを挟んで地板1に貼り付けられる構成となる。
また、実施形態1及び2のフォーカルプレンシャッタでは、カバー板2の地板1側の面に両面テープが設けられない構成について説明したが、カバー板2の地板1側の面に両面テープが貼り付けられる構成であってもよい。この場合、たとえば、第1板部材12のように複数の貫通孔12bが形成された板が、両面テープを挟んでカバー板2に貼り付けられる構成となる。
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置のフォーカルプレンシャッタなどとして好適に適用される。
1…地板
1a…第1開口部
1b,1c…長孔
2…カバー板
2a…第2開口部
4…後羽根
5…先羽根
8…駆動部
10…フォーカルプレンシャッタ
11…仕切部材
12…第1板部材
12a…開口部
12b…貫通孔
12c,12d…逃げ部
13…第2板部材
13a…開口部
13b…貫通孔
13c,13d…逃げ部
14…両面テープ
20…フォーカルプレンシャッタ
21…仕切部材
22…第1板部材
22a…開口部
22b…貫通孔
22c,22d…長孔
23…第2板部材
23a…開口部
23b…貫通孔
23c,23d…長孔
24…両面テープ
30…フォーカルプレンシャッタ
31…仕切部材
32…板部材
32a…開口部
34,35…両面テープ
40…フォーカルプレンシャッタ
41…仕切部材
42…板部材
42a…開口部
42b,42c…貫通孔
61,62…後羽根用アーム
71,72…先羽根用アーム
81,82…駆動レバー

Claims (9)

  1. 第1開口部を有する地板と、
    第2開口部を有するカバー板と、
    前記地板と前記カバー板との間に設けられ、第3開口部を有する板状の仕切部材と、
    前記地板と前記仕切部材との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根と、
    前記仕切部材と前記カバー板との間に配置され、前記第1開口部、前記第2開口部、及び前記第3開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根と、
    前記第1羽根及び前記第2羽根を駆動する駆動部と、を備え、
    前記仕切部材は、
    第1面と第2面とを有する平面粘着剤と、
    複数の第1貫通孔が設けられる第1板部材と、を含み、
    前記第1面は、粘着性を有し、
    前記第1板部材は、前記第1面に貼り付けられた第1貼付面を有し、
    前記平面粘着剤の前記第2面は、粘着性を有し、
    前記仕切部材は、複数の第2貫通孔が設けられ、前記平面粘着剤の前記第2面が貼り付けられた第2貼付面を有する第2板部材をさらに含む、
    フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記駆動部は、
    前記第1羽根を駆動する第1駆動レバーと、
    前記第1駆動レバーと前記第1羽根との間に連結された第1アームと、を含み、
    前記地板には、前記第1駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第1レバー孔が設けられ、
    前記平面粘着剤は、前記第1レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される、
    請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記駆動部は、
    前記第2羽根を駆動する第2駆動レバーと、
    前記第2駆動レバーと前記第2羽根との間に連結された第2アームと、をさらに含み、
    前記地板には、前記第2駆動レバーの移動軌跡に沿って形成される第2レバー孔が設けられ、
    前記平面粘着剤は、前記第2レバー孔の周囲の少なくとも一部に配置される、
    請求項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記第1板部材と前記第2板部材とで剛性が異なる、
    請求項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 撮像時に、前記第1羽根が前記第2羽根よりも先に作動し、
    前記第1羽根は、前記地板と前記第1板部材との間に配置され、
    前記第2羽根は、前記カバー板と前記第2板部材との間に配置され、
    前記第1板部材は、前記第2板部材よりも高い剛性を有する、
    請求項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 前記第1板部材が金属で形成され、
    前記第2板部材が樹脂で形成されている、
    請求項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  7. 前記第1板部材は、前記第2板部材よりも厚く形成される、
    請求項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  8. 前記第1板部材と前記地板との距離は、前記第2板部材と前記カバー板との距離よりも大きい、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置。
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