JP7193989B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本明細書の開示は、顕微鏡装置に関する。
無染色で生細胞を観察する方法の一つとして、微分干渉観察法(Differential Interference Contrast microscopy、以降、DIC法と記す。)が知られている。DIC法は、偏光の干渉によって生じる明暗のコントラストで標本を可視化する観察法であり、例えば、特許文献1に記載されている。DIC法は、位相勾配に応じた明るさによって立体感のある画像(以降、位相勾配画像と記す。)を得ることができるため、生細胞の生育状態などを把握しやすいという点で優れている。
仏国特許発明第1059123号明細書
ところで、生細胞は、プラスチックシャーレなどのプラスチック容器に収容されていることがある。しかしながら、プラスチックは、入射した偏光の振動面を乱してしまうため、DIC法によって、プラスチック容器に収容したまま生細胞を観察することは困難である。
以上のような実情から、本発明の一側面に係る目的は、標本をプラスチック容器に収容したままであっても、その標本の位相勾配画像を得ることを可能とする技術を提供することである。
本発明の一態様に係る顕微鏡装置は、標本を照明する照明光学系と、前記標本からの光を導く観察光学系と、前記観察光学系の瞳、又は、前記瞳と光学的に共役な位置に設けられた強度変調部であって、前記強度変調部に入射した入射光を減光する、前記強度変調部と、を備え、前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の強度透過率分布である光利用率分布は、第1方向に単調増加又は単調減少し、且つ、前記観察光学系の光軸又は前記照明光学系の光軸を中心とした両側で変化する。
本発明の別の態様に係る顕微鏡装置は、標本を照明する照明光学系と、前記標本からの光を導く観察光学系と、前記観察光学系の瞳、又は、前記瞳と光学的に共役な位置に設けられた強度変調部であって、前記強度変調部に入射した入射光を減光する、前記強度変調部と、を備え、前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の強度反射率分布である光利用率分布は、第1方向に単調増加又は単調減少し、且つ、前記観察光学系の光軸又は前記照明光学系の光軸を中心とした両側で変化する。
上記の態様によれば、標本をプラスチック容器に収容したままであっても、その標本の位相勾配画像を得ることができる。
顕微鏡装置1の構成を例示した図である。 強度変調部15の作用について説明するための図である。 顕微鏡装置2の構成を例示した図である。 強度変調部15の強度透過率分布を例示した図である。 顕微鏡装置3の構成を例示した図である。 第1実施形態に係る顕微鏡装置100の構成を例示した図である。 コントラスト強調処理の効果を例示した図である。 瞳面における照明光束の範囲を例示した図である。 開口絞りにより制限された照明光学系の開口数と画像のコントラストの関係の一例を示した図である。 開口絞りにより制限された照明光学系の開口数と画像のコントラストの関係の別の例を示した図である。 立体形状表示方法を説明するための図である。 第2実施形態に係る顕微鏡装置300の構成を例示した図である。 強度変調部の設定と画像の関係の一例を示した図である。 強度変調部の設定と画像の関係の別の例を示した図である。 立体形状表示方法を説明するための図である。 方位の異なる複数のグラデーションフィルタを並べた例を示した図である。 グラデーションフィルタの角度を変更する例を示した図である。 第3実施形態に係る顕微鏡装置400の構成を例示した図である。 空間光変調器500を例示した図である。 第3実施形態に係る顕微鏡装置600の構成を例示した図である。
図1は、顕微鏡装置1の構成を例示した図である。図1に示す顕微鏡装置1は、微分干渉顕微鏡で得られる画像に類似する位相勾配画像を得る装置である。
顕微鏡装置1は、標本13を照明する照明光学系12と、標本13からの光を撮像素子16へ導く観察光学系14と、入射光を減光する強度変調部15を備えている。顕微鏡装置1は、さらに、照明光を出射する光源11と、撮像素子16と、標本13の画像を表示する表示装置17を備えてもよい。
照明光学系12は、光源11から出射した照明光で、標本13を照明する。照明光学系12は、一枚以上のレンズを含んでいる。標本13は、入射光に位相変化を生じさせる位相物体である。標本13は、例えば、無染色の生体標本である。観察光学系14は、標本13を透過した光を撮像素子16へ導き、撮像素子16の受光面上に標本13の光学像を形成する。観察光学系14は、レンズ14a及びレンズ14bを含んでいる。
強度変調部15は、観察光学系14の瞳に設けられていて、強度変調部15に入射する入射光を減光する。観察光学系14の瞳内における強度変調部15の強度透過率分布は、特定方向(以降、第1方向と記す。)に単調増加又は単調減少する。この単調増加又は単調減少は、観察光学系14の瞳面において、少なくとも照明光束が通過する領域の範囲内で達成されることが望ましい。
なお、本明細書において “方向”とは、直線で定義され、“向き”とは、矢印で定義される。つまり、例えば、南北方向は、ひとつの方向であるが、北向きと南向きは違う向きである。また、本明細書において、ある方向によって定義される2つの向きの一方を、ある方向の正の向きと表現し、2つの向きの他方を、ある方向の負の向きと表現する。つまり、例えば、北向きを南北方向の正の向きと表現し、南向きを南北方向の負の向きと表現する。なお、正負に意味はなく、従って、北向きを南北方向の負の向きと表現し、南向きを南北方向の正の向きと表現してもよい。
また、本明細書において、“単調増加”又は“単調減少”とは、連続的且つ単調に増加又は減少する場合の他、少なくとも3段以上のステップで段階的に単調増加又は単調減少するものを含む。つまり、強度透過率が第1方向に単調増加するとは、強度透過率分布の第1方向の位置に対する微分値が第1方向の位置によらず0以上であることをいう。また、強度透過率が第1方向に単調減少するとは、強度透過率分布の第1方向の位置に対する微分値が第1方向の位置によらず0以下であることをいう。
強度変調部15は、例えば、強度透過率分布を有する透過型の減光フィルタを含んでもよい。その場合、瞳内における強度透過率分布は、第1方向に単調増加又は単調減少する。なお、減光フィルタは、例えば、グラデーションフィルタ、ND(Neutral Density)フィルタなどである。
光源11は、標本13を照明する照明光を出射する。光源11は、例えば、ハロゲンランプである。撮像素子16は、観察光学系14によって導かれた標本13からの光に基づいて標本13の画像データを取得する画像取得部の一例である。撮像素子16は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサなどである。表示装置17は、微分干渉顕微鏡で得られる画像に類似する標本13の位相勾配画像を表示する。表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(OLED)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。
図2は、強度変調部15の作用について説明するための図である。図1に示す顕微鏡装置1では、標本13を透過した光は、標本13の位相勾配に応じた強度透過率で、強度変調部15で減光される。以下、図2を参照しながら、この点について詳細に説明する。
図2には、光源11から出射した照明光束のうち光軸上から出射した光束が描かれている。光軸上から出射した光束は、図1に示すように、照明光学系12によって光軸と平行な平行光束に変換されて、標本13に照射される。このため、標本13に位相勾配が無い場合であれば、光軸と平行な平行光束のままで標本13から出射し、瞳位置に集光することになる。従って、光束全体は、標本13中の通過した領域によらず、強度変調部15において同じ強度透過率で減光される。これに対して、図2に示すように、標本13に位相勾配が有る場合には、標本13へ入射した光束は、標本13の位相勾配により屈折する。従って、光束を構成する光線は、標本13中の通過した領域に生じている位相勾配に応じて、瞳面の異なる位置を通過することになり、その結果、瞳面に配置された強度変調部15において異なる強度透過率で減光される。
例えば、図2に示す例では、標本13は、点S1、点S3、点S5を通過する光線に対して局所的な位相勾配を有しない。このため、これらの光線は、標本13で屈折せず、光軸と平行な光線のままで観察光学系14に入射して、いずれも強度変調部15上の点F2を通過する。これにより、点S1、点S3、点S5を通過する光線は、強度変調部15においていずれも中程度の強度透過率で減光され、それぞれ、撮像素子16上の点P5、点P3、点P1に入射する。なお、図2に示す強度変調部15の濃淡は、強度透過率を示し、図2に示す撮像素子16の濃淡は、撮像素子16の受光面における光強度を示している。
また、標本13は、点S2を通過する光線に対して局所的な位相勾配を有している。このため、点S2を通過する光線は、標本13で屈折し、光軸に対して傾いた光線として観察光学系14に入射し、強度変調部15上の点F2とは異なる点F3を通過する。これにより、点S2を通過する光線は、強度変調部15において低い強度透過率で減光され、撮像素子16上の点P4に入射する。
さらに、標本13は、点S4を通過する光線に対して、点S2を通過する光線に対して有する位相勾配とは反対の符号の局所的な位相勾配を有している。このため、点S4を通過する光線は、標本13で点S2を通過する光線とは反対方向へ屈折し、光軸に対して点S2を通過する光線とは反対方向へ傾いた光線として観察光学系14に入射する。これにより、点S4を通過する光線は、強度変調部15上の、点F2を基準として点F3とは反対側に位置する点F1を通過する。このため、点S4を通過する光線は、強度変調部15において高い強度透過率で減光され、撮像素子16上の点P2に入射する。
以上のように、顕微鏡装置1では、標本13を通過する光線は標本13の局所的な位相勾配に応じて瞳面の異なる位置を通過する。さらに、顕微鏡装置1では、単調増加又は単調減少する強度透過率が瞳面に割り当てられているため、瞳面において局所的な位相勾配に応じた強度透過率で光強度が変調される。従って、顕微鏡装置1によれば、撮像素子16上に位相勾配に応じた光強度を有する光学像を形成することが可能であり、微分干渉顕微鏡で得られる画像に類似する位相勾配画像を得ることができる。
また、顕微鏡装置1では、強度変調部15を瞳面に設けるだけで、位相勾配画像を得ることができる。このため、微分干渉顕微鏡では必要であった高価なノマルスキープリズムを用いる必要がない。また、微分干渉顕微鏡とは異なり専用の対物レンズ及び専用のコンデンサレンズを用いる必要もない。従って、顕微鏡装置1によれば、既存の顕微鏡からの拡張が容易であり、微分干渉顕微鏡よりも安価に構成することができる。
さらに、顕微鏡装置1では、偏光特性を利用することなく、位相勾配に起因する光の屈折を利用して画像にコントラストをつけている。このため、偏光の振動面を乱してしまうプラスチックが光路上に置かれても観察に影響を及ぼさない。従って、顕微鏡装置1によれば、微分干渉顕微鏡とは異なり、プラスチック容器を用いることが可能であり、標本13をプラスチック容器に収容したままであっても、標本13の位相勾配画像を得ることができる。
図1及び図2では、強度変調部15を観察光学系14の瞳に配置する例を示したが、強度変調部15の配置場所は、観察光学系14の瞳に限らない。図3に示す顕微鏡装置2のように、照明光学系12の瞳に配置してもよい。なお、レンズ12aとレンズ12bは、照明光学系12を構成するレンズである。この場合も、観察光学系14の瞳と照明光学系12の瞳は光学的に共役であるため、同様の効果を得ることができる。
つまり、強度変調部15は、観察光学系14の瞳又は観察光学系14の瞳と光学的に共役な位置に設けられていれば良い。そして、強度変調部15が観察光学系14の瞳と光学的に共役な位置に設けられている場合には、瞳と光学的に共役な位置に投影される観察光学系14の瞳の像内における強度変調部15の強度透過率分布が、第1方向に単調増加又は単調減少すればよい。
図4は、強度変調部15の強度透過率分布を例示した図である。強度変調部15は、図4に示すように、例えば、下式(1)で表される強度透過率分布を有している。ここで、Tは、強度透過率分布を示し、ξは、瞳面内における第1方向の位置を示している。位置ξ=0は瞳面の中心位置であり、位置ξ=-1、1は、それぞれ瞳面における瞳の端部位置である。
Figure 0007193989000001
式(1)に示す強度透過率分布の第1方向の位置に対する2階微分値は、正である。瞳内における強度透過率分布の第1方向の位置に対する2階微分値が正であれば、強度透過率が位置に対して線形に変化する場合よりも、位相勾配画像のコントラストを向上させることができる。従って、瞳内における強度透過率分布の第1方向の位置に対する2階微分値は正であることが望ましい。
また、式(1)に示す強度透過率分布は、第1方向の位置の指数関数である。瞳内における強度透過率分布が第1方向の位置の指数関数であれば、標本13の平坦部分を通過する光線に作用する強度透過率と標本13の傾斜部分を通過する光線に作用する強度透過率との比が、標本13に入射する光束の角度によらず一定となる。
例えば、図2では、光源11の光軸上から出射し、標本13へ光軸と平行に入射した照明光束を例示したが、光源11の光軸外から出射した照明光束は、標本13に斜めに入射する。その結果、斜めに入射した照明光束は、強度変調部15において、平行に入射した照明光束に対して、一定距離だけ平行移動した位置を通過する。強度透過率分布が指数関数であれば、瞳面において一定距離だけ離れた位置の2つの強度透過率の比は、位置によらず一定値に維持される。このため、平行に入射した照明光束と斜めに入射した照明光束は、同じコントラスト比で光学像を形成することになる。
撮像素子16に入射する光は、光源11上の各点からの照明光束の集合である。このため、各照明光束が同じコントラスト比を実現することで、互いにコントラストを打ち消しあうことなく、高いコントラストを実現することが可能である。従って、瞳内における強度透過率分布は第1方向の位置の指数関数であることが望ましい。
図1から図3では、開口絞りを有しない顕微鏡装置1及び顕微鏡装置2を例示したが、図5に示す顕微鏡装置3は、強度変調部15と光学的に共役な位置に配置された開口絞り18を有している。開口絞り18の開口径を調整することで、観察光学系14は、観察光学系14から出射する光束であって、強度変調部15の開口よりも小さな開口に対応する光束によって、標本13の光学像を形成することができる。これにより、強度変調部15の開口全部を通る光束によって光学像を形成する場合よりも、高いコントラストを有する光学像を得ることが可能である。また、開口絞り18の開口径を調整することで、コントラストの調整も可能となる。
図5では、強度変調部15が光源11から標本13までの照明光路上に、開口絞り18が標本13から撮像素子16までの検出光路上に設けられた例が示されているが、強度変調部15が検出光路上に、開口絞り18が照明光路上に配置されても良い。開口絞り18は、照明光路上に配置された場合でも検出光路上に配置された場合でも、撮像素子16に入射する光束を絞り込むことが可能であり、同様の効果を得ることができるからである。
なお、本明細書において、単に、光学系の開口数といった場合、その光学系の光学設計により決定される開口数であって、その光学系が実現し得る最大の開口数のことをいう。
強度変調部15が検出光路上に配置されている場合、照明光学系12の開口数は、観察光学系14の物体側の開口数よりも小さいことが望ましい。この場合、開口絞り18を有しなくても、観察光学系14の像側の開口数よりも小さな開口数に対応する光束によって光学像を形成することができる。従って、開口絞り18の開口径を調整した場合と同様に、高いコントラストを有する光学像を得ることができる。より具体的には、照明光学系12の開口数は、例えば、観察光学系14の物体側の開口数の90%以下であることが望ましい。
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。
<第1実施形態>
図6は、本実施形態に係る顕微鏡装置100の構成を例示した図である。図7は、コントラスト強調処理の効果を例示した図である。図8は、瞳面における照明光束の範囲を例示した図である。図9及び図10は、開口絞りにより制限された照明光学系の開口数と画像のコントラストの関係を例示した図である。図11は、立体形状表示方法を説明するための図である。
顕微鏡装置100は、図6に示すように、鏡基110と鏡筒120の間にアダプタ130を備える倒立顕微鏡と、カメラ140と、制御装置150と、表示装置160を備えている。
鏡基110は、光源111と、開口絞り112を有するコンデンサ113と、ステージ114と、対物レンズ115と、ノーズピース116と、結像レンズ117を備えている。鏡筒120は、単眼又は双眼鏡筒であり、接眼レンズ121を備えている。なお、開口絞り112は、羽根絞り等からなり、開口径を調整可能である。
アダプタ130は、光路切り替えミラー136を備えている。光路切り替えミラー136の位置を変更することで、結像レンズ117が形成した光学像を接眼レンズ121の前側焦点位置に投影する目視観察状態と、結像レンズ117が形成した光学像をカメラ140に投影する撮影状態と、を切り換えることができる。
アダプタ130は、さらに、リレーレンズ131と、グラデーションフィルタ132と、スライダ133と、ダイヤル134と、リレーレンズ135を備えている。グラデーションフィルタ132が設置されているスライダ133は、リレーレンズ131とリレーレンズ135の間に設けられていて、スライダ133を所定の位置まで挿入することで、グラデーションフィルタ132上に開口絞り112の像が投影される。
グラデーションフィルタ132は、上述した強度変調部の一例であり、特定方向に単調増加または単調減少する強度透過率を有している。また、グラデーションフィルタ132は、スライダ133に設けられたダイヤル134の回転に連動して方位が変化する。従って、利用者は、ダイヤル134を操作することで、強度透過率が単調増加又は単調減少する方向を調整することができる。
カメラ140は、観察光学系によって導かれた標本からの光に基づいて標本の画像データを取得する画像取得部である。カメラ140は、画像データに基づいて、表示装置160に表示される標本の画像のコントラストを強調する強調処理を行ってもよい。即ち、カメラ140は、画像取得部であり、コントラスト強調部であってもよい。
制御装置150は、カメラ140を制御する制御装置であり、ダイヤル151を備えている。利用者がダイヤル151を回転することで、顕微鏡装置100は、強調処理におけるコントラストの強調量を調整することができる。なお、制御装置150は、表示装置160を制御する制御装置であってもよい。この場合、利用者がダイヤル151を回転することで、表示装置160が画像データに基づいて、表示装置160に表示される標本の画像のコントラストを強調する強調処理を行ってもよい。
表示装置160は、画像データに基づいて標本の画像のコントラストを強調するコントラスト強調部161を備えている。
以上のように構成された顕微鏡装置100によれば、グラデーションフィルタ132の強度透過率分布によって、標本の位相勾配に応じた光強度を有する光学像をカメラ140上に形成することができる。このため、図7に示すように、微分干渉顕微鏡で得られる画像201に類似した位相勾配画像である画像202及び画像203を得ることができる。なお、画像201、画像202及び画像203は、大小2つの半球状の標本を撮影した画像である。画像202は、カメラ140でコントラストを強調する前の画像であり、画像203は、カメラ140でコントラストを強調した後の画像である。
また、顕微鏡装置100では、グラデーションフィルタ132によって位相勾配をコントラストに変換し、さらに、画像処理によってコントラストを強調する。これにより、図7の画像203に示すように、位相勾配がコントラストとして十分に視認される画像を得ることができる。
また、顕微鏡装置100では、既存の顕微鏡にアダプタ130を追加するだけで位相勾配画像を得ることができる。また、偏光特性を利用することなく位相勾配画像を得ることができる。従って、顕微鏡装置100によれば、安価な構成によって、プラスチック容器に収容したまま標本の位相勾配画像を得ることができる。
さらに、顕微鏡装置100では、開口絞り112の開口径を調整することで、図8に示すように、対物レンズ115の瞳面において、照明光束が通過する領域D2を対物レンズ115の瞳D1内に収めることができる。このため、入射光の角度に依存したコントラストの変動を抑えることが可能となり、高いコントラストを得ることができる。また、コントラストを調整することもできる。
図9に示す画像204から画像208は、画像処理によってコントラストを強調する前の画像であり、開口絞り112で制限された照明光学系の開口数(NA)を0.55から0.1まで段階的に小さくしたときの画像である。また、図10に示す画像209から画像213は、画像処理によってコントラストを強調した後の画像であり、開口絞り112で制限された照明光学系の開口数(NA)を0.55から0.1まで段階的に小さくしたときの画像である。図9及び図10に示すように、開口絞り112で制限された照明光学系の開口数を小さくするほど、コントラストを強調することができる。一方で、コントラストを強調しすぎると、立体感が失われるため、コントラストと立体感のバランスを見て、開口絞り112を調整することが望ましい。
また、コントラストに応じてデフォーカス特性も変化する。コントラストが強すぎると、デフォーカス量が大きくなるに従って、像がボケるだけではなく、リンギングが目立ってくる。このため、コントラストと立体感に加えて、デフォーカス特性も加味して、開口絞り112を調整することが望ましい。
また、画像処理によってコントラストを強調しすぎると、ノイズが強く重畳することになる。そのため、画像処理前の画像のコントラストはある程度高いことが望ましい。具体的には、開口絞り112で制限された照明光学系の開口数は、対物レンズ115の物体側の開口数の90%以下であることが望ましい。
さらに、顕微鏡装置100では、ダイヤル134を回転することで、グラデーションフィルタ132の方位を変更することができる。これにより、位相勾配画像でコントラストが付く方向、つまり、位相勾配を検出する方向、を調整することができる。また、図11に示すように、ダイヤル134を回転することで、グラデーションフィルタ132の方位が90度異なる向きで2枚の位相勾配画像(画像214と画像215)を取得してもよい。90度方位が異なる2枚の位相勾配画像を演算処理することで、位相勾配の検出方向に起因した情報の欠落を補うことができるため、画像216に示すように、標本の立体形状をより正確に表示することができる。
<第2実施形態>
図12は、本実施形態に係る顕微鏡装置300の構成を例示した図である。図13及び図14は、強度変調部の設定と画像との関係を例示した図である。図15は、立体形状表示方法を説明するための図である。
顕微鏡装置300は、アダプタ130の代わりにアダプタ330を備える点、制御装置150の代わりに制御装置180を備える点、及び表示装置160の代わりに表示装置190を備える点が、顕微鏡装置100とは異なる。その他の点は、顕微鏡装置100と同様である。
制御装置180は、カメラ140又は表示装置190が行うコントラスト強調処理を調整するダイヤル181に加えて、カメラ140又は表示装置190が行う彩度強調処理を調整するダイヤル182を備えている。
表示装置190は、コントラスト強調処理を行うコントラスト強調部191に加えて、彩度強調処理を行う彩度強調部192を備えている。彩度強調部192は、画像データに基づいて、表示装置190に表示される標本の画像の彩度を強調する処理を行う。
アダプタ330は、スライダ133の代わりにスライダ333を備えている点が、アダプタ130とは異なる。スライダ333は、リレーレンズ131とリレーレンズ135の間の光路上に配置されていて、複数のグラデーションカラーフィルタ(グラデーションカラーフィルタ332a、グラデーションカラーフィルタ332b)が設置されている。スライダ333を所定の位置まで挿入することで、複数のグラデーションカラーフィルタを含む強度変調部上に開口絞り112の像が投影される。
グラデーションカラーフィルタ332a及びグラデーションカラーフィルタ332bは、分光透過率分布(分光強度透過率分布)の異なる複数の強度変調素子の一例である。グラデーションカラーフィルタ332aは、第1波長に対して、特定方向に単調増加又は単調減少する強度透過率を有している。グラデーションフィルタ332bは、第1波長とは異なる第2波長に対して、特定方向に単調増加又は単調減少する強度透過率を有している。なお、第1波長は、例えば、赤色の波長であり、第2波長は、例えば、青色の波長である。
グラデーションカラーフィルタ332aの方位は、スライダ333に設けられたダイヤル334aを回転することで変更可能である。グラデーションカラーフィルタ332bの方位は、スライダ333に設けられたダイヤル334bを回転することで変更可能である。
以上のように構成された顕微鏡装置300によっても、複数のグラデーションカラーフィルタを含む強度変調部で位相勾配に応じて減光することができるため、顕微鏡装置100と同様に、微分干渉顕微鏡で得られる画像に類似した位相勾配画像を得ることができる。
また、顕微鏡装置300では、ダイヤル334a及びダイヤル334bを操作して2枚のグラデーションカラーフィルタの方位を反対に向けることで、図13に示すように、瞳内における強度変調部の第1波長に対する第1強度透過率分布は、第1方向の正の向きに単調増加し、瞳内における強度変調部の第2波長に対する第2強度透過率分布は、第1方向の負の向きに単調増加する。これにより、画像217に示すように、第1方向の位相勾配の符号によって色が異なる位相勾配画像を得ることができる。具体的には、例えば、矢印A1の向きに赤が濃くなり、矢印A2の向きに青が濃くなる画像を得ることができる。従って、濃淡に加えて色の違いで標本の形状、特に、凹凸を認識することが可能であり、色の違いによって位相勾配の正負も認識することができる。このため、顕微鏡装置100よりも容易に標本の形状を正しく認識することができる。
また、顕微鏡装置300では、ダイヤル334a及びダイヤル334bを操作して2枚のグラデーションカラーフィルタの方位を例えば90度ずらすことで、図14に示すように、瞳内における強度変調部の第1波長に対する第1強度透過率分布は、第1方向に単調増加又は単調減少し、瞳内における強度変調部の第2波長に対する第2強度透過率分布は、第1方向とは異なる方向に単調増加又は単調減少する。これにより、画像218に示すように、位相勾配の方向によって色合い(色のバランス)の異なる位相勾配画像を得ることができる。具体的には、例えば、矢印A3の向きに赤が濃くなり、矢印A4の向きに青が濃くなる画像を得ることができる。従って、濃淡に加えて色の違いで標本の形状、特に厚さ方向の2次元分布を認識することが可能であり、色合いの違いによって位相勾配の向きも認識することができる。このため、顕微鏡装置100よりも容易に標本の形状を正しく認識することができる。
また、顕微鏡装置300では、図15に示すように、カメラ140で取得した位相勾配画像をR成分の画像219、G成分の画像220、B成分の画像221に分解してもよい。これらの画像からそれぞれ異なる方向の位相勾配を検出することで、標本の立体形状を特定することが可能であり、特定した標本の立体形状を画像222に示すように立体表示することができる。
なお、以上では、グラデーションカラーフィルタ332aとグラデーションカラーフィルタ332bで強度透過率が単調増加又は単調減少する方向又は向きが異なる例を示したが、これらを同じ向きに向けても良い。その場合、グラデーションカラーフィルタ332aとグラデーションカラーフィルタ332bで強度透過率の増加率又は減少率が異なることが望ましい。つまり、瞳内における強度透過率分布は、波長に応じて第1方向の正の向きに異なる増加率又は減少率を有することが望ましい。これにより、第1方向の正の向きに波長間での強度透過率の比に違いが生じることになるため、位相勾配に応じて色合いの異なる位相勾配画像を得ることができる。
図6に示す顕微鏡装置100及び図12に示す顕微鏡装置300では、スライダに設けられたダイヤルを回転することで、グラデーションフィルタまたはグラデーションカラーフィルタの方位、即ち、位相勾配の検出方向、を変更する例を示したが、位相勾配の検出方向は、他の方法により変更してもよい。例えば、顕微鏡装置100は、図16に示すように、スライダ133に、複数の強度変調素子を含む強度変調部を設けても良い。複数の強度変調素子は、単調増加又は単調減少する向きが互いに異なる強度透過率分布を有する複数のグラデーションフィルタ(グラデーションフィルタ132a、グラデーションフィルタ132b、グラデーションフィルタ132c、グラデーションフィルタ132d)である。スライダ133を観察光学系の光軸と交差する方向へスライドして、複数の強度変調素子を移動することで、光路上に置かれる強度変調素子を変更し、それによって、位相勾配の検出方向を変更してもよい。
図6では、強度変調部を回転するダイヤル134が瞳内又は瞳の像内における強度変調部の強度透過率分布を変更する変更手段として機能する例が示され、図16では、スライダ133が変更手段として機能する例が示されたが、変更手段はこれらの例に限らない。例えば、図17に示すように、変更手段は、観察光学系の光軸に対する強度変調部(グラデーションフィルタ132)の角度を変更する回転軸132eであってもよい。対物レンズの瞳径に合わせて回転軸132eを回転することで、グラデーションフィルタ132の強度透過率の最も高い領域と最も低い領域を瞳の端部に一致させることができる。このため、グラデーションフィルタ132の強度透過率分布を有効に活用して高いコントラストを得ることができる。
<第3実施形態>
図18は、本実施形態に係る顕微鏡装置400の構成を例示した図である。顕微鏡装置400は、アダプタ130の代わりにアダプタ430を備える点が、顕微鏡装置100とは異なる。その他の点は、顕微鏡装置100と同様である。
アダプタ430は、リレーレンズ131の代わりに可変焦点光学系431を備える点、スライダ133を案内するガイド432を備える点が、アダプタ130とは異なる。
可変焦点光学系431は、観察光学系に含まれていて、グラデーションフィルタ132と標本の間の光路上に配置されている。可変焦点光学系431の焦点距離を変更することで、グラデーションフィルタ132に投影される対物レンズ115の瞳の像の大きさが変化する。従って、可変焦点光学系431の焦点距離を変更することで、グラデーションフィルタ132が有する強度透過率分布のどの範囲を利用するかを調整することができる。また、対物レンズの交換に伴う瞳径の変化に対しても、可変焦点光学系431の焦点距離の変更で対処することができる。
ガイド432は、光軸方向へのスライダ133の移動を案内することで、グラデーションフィルタ132を光軸方向へ動かす移動手段の一例である。移動手段によりグラデーションフィルタ132を含む強度変調部を光軸方向へ動かすことで、強度変調部と瞳面の位置関係を調整することが出来る。これは、対物レンズの交換によって瞳面の位置が変化した場合に特に効果的である。
以上のように構成された顕微鏡装置400によっても、強度変調部で位相勾配に応じて減光することができるため、顕微鏡装置100と同様に、微分干渉顕微鏡で得られる画像に類似した位相勾配画像を得ることができる。
なお、図6、図12、図18では、強度変調部がグラデーションフィルタを含む例を示したが、強度変調部は、グラデーションフィルタに限らない。例えば、図19に示すような、複数の画素501が格子状に配列した空間光変調器500であってもよく、空間光変調器500によって第1方向に単調増加又は単調減少する強度透過率分布を実現してもよい。
<第4の実施形態>
図20は、本実施形態に係る顕微鏡装置600の構成を例示した図である。顕微鏡本体610と、コンピュータ640と、表示装置160を備えている。なお、PMT631とコンピュータ640は、画像取得部650を構成する。
顕微鏡本体610は、レーザ走査型顕微鏡を拡張したものであり、コンピュータ640と協働することで共焦点画像を得ることができる。レーザ光源611から出射したレーザ光は、ビームエキスパンダ612で光束径が拡大されて、その後、開口絞り613、ダイクロイックミラー614、ガルバノミラー615、及びリレーレンズ616を経由して、ノーズピース617に装着された対物レンズ618に入射する。ノーズピース617には、対物レンズ618の他に倍率の異なる対物レンズ619が装着されている。対物レンズ618は、レーザ光を集光して、ステージ620に置かれたプラスチックシャーレ621内の培養細胞622の一点に照射する。レーザ光の集光位置は、ガルバノミラー615でのレーザ光の偏向方向によって制御可能である。従って、ガルバノミラー615を制御することで培養細胞622をニ次元に走査することができる。
レーザ光が照射された培養細胞622では、蛍光が発生し、対物レンズ618、リレーレンズ616、ガルバノミラー615を経由してダイクロイックミラー614へ入射する。その後、ダイクロイックミラー614で反射した蛍光は、レンズ623によって共焦点絞り624へ照射され、焦点位置から生じた蛍光のみが共焦点絞り624に設けられたピンホールを通過して、光電子増倍管(以降、PMTと記す。)625に入射する。
コンピュータ640は、培養細胞622の走査中にPMT625から出力される信号を、レーザ光の走査位置を用いて二次元にマッピングすることで、共焦点画像を得る。
顕微鏡本体610は、さらに、ユニバーサルコンデンサ626と、レンズ630と、PMT631を備えている。ユニバーサルコンデンサ626のターレットには、複数の変調素子(変調素子627、変調素子628、変調素子629)が収容されていて、複数の変調素子の中から選択した変調素子を光路上に配置することができる。
ユニバーサルコンデンサ626に収容されている複数の変調素子のうちの少なくとも1つは、強度変調部である。この例では、変調素子628は、例えば、特定方向に単調増加又は単調減少する強度透過率分布を有するグラデーションフィルタであり、対物レンズ618の瞳と光学的に共役な位置に配置されている。
培養細胞622に照射されたレーザ光は、プラスチックシャーレ621を透過してユニバーサルコンデンサ626に入射する。その後、ユニバーサルコンデンサ626内の変調素子628で位相勾配に応じた強度透過率で減光されて、レンズ630を経由してPMT631へ入射する。
コンピュータ640は、培養細胞622の走査中にPMT631から出力される信号を、レーザ光の走査位置を用いて二次元にマッピングすることで、位相勾配画像を得る。なお、コンピュータ640は、位相勾配画像のコントラストを強調する画像処理を行ってもよく、コンピュータ640の代わりに表示装置160のコントラスト強調部161がコントラストを強調する画像処理を行ってもよい。
位相勾配画像を得る場合、予め、対物レンズ618から出射する光束の開口数がユニバーサルコンデンサ626の開口数よりも小さくなるように、開口絞り613の開口径を調整することが望ましい。これにより、高いコントラストの位相勾配画像を得ることができる。
以上のように構成された顕微鏡装置600によれば、共焦点画像と同時に、微分干渉顕微鏡で得られる画像に類似した位相勾配画像を得ることができる。このため、運動する生細胞について、蛍光色素の位置と細胞の構造の相関を正確に把握することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするための具体例を示したものであり、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。上述した実施形態の一部を他の実施形態に適用して本発明の更に別の実施形態を構成してもよい。顕微鏡装置は、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、位相勾配画像を倒立顕微鏡で取得する例を示したが、位相勾配画像は正立顕微鏡で取得してもよい。また、上述した実施形態では、位相勾配画像を透過光に基づいて取得する例を示したが、位相勾配画像は反射光に基づいて取得してもよい。即ち、落射照明光学系を用いて位相勾配画像を取得してもよい。さらに、上述した実施形態では、強度変調部がグラデーションフィルタを含む例を示したが、強度反射率が分布を持つグラデーションミラーを含んでも良い。この場合、強度変調部の、瞳内又は瞳の像内における強度反射率分布は、第1方向に単調増加又は単調減少すればよい。
なお、強度変調部の強度透過率分布と強度変調部の強度反射率分布は、いずれも強度変調部に入射する光強度と強度変調部から出射する光強度の比率を示す分布である。つまり、強度変調部の強度透過率分布と強度変調部の強度反射率分布は、いずれも強度変調部での光利用率を示す光利用率分布の一例である。また、強度変調部の分光強度透過率分布と強度変調部の分光強度反射率分布は、強度変調部での分光光利用率を示す分光光利用率分布の一例である。
1、2、3、100、300、400、600 顕微鏡装置
11、111 光源
12 照明光学系
12a、12b、14a、14b、623、630 レンズ
13 標本
14 観察光学系
15 強度変調部
16 撮像素子
17、160、190 表示装置
18、112、613 開口絞り
110 鏡基
113 コンデンサ
114、620 ステージ
115、618、619 対物レンズ
116、617 ノーズピース
117 結像レンズ
120 鏡筒
121 接眼レンズ
130、330、430 アダプタ
131、135、616 リレーレンズ
132、132a-132d グラデーションフィルタ
132e 回転軸
133 スライダ
134、151、181、182、334a、334b ダイヤル
136 光路切り替えミラー
140 カメラ
150、180 制御装置
161、191 コントラスト強調部
192 彩度強調部
201-222 画像
332a、332b グラデーションカラーフィルタ
500 空間光変調器
501 画素
333 スライダ
431 可変焦点光学系
432 ガイド
610 顕微鏡本体
611 レーザ光原
612 ビームエキスパンダ
614 ダイクロイックミラー
615 ガルバノミラー
621 プラスチックシャーレ
622 培養細胞
624 共焦点絞り
625、631 PMT
626 ユニバーサルコンデンサ
627-629 変調素子
640 コンピュータ
650 画像取得部

Claims (25)

  1. 標本を照明する照明光学系と、
    前記標本からの光を導く観察光学系と、
    前記観察光学系の瞳、又は、前記瞳と光学的に共役な位置に設けられた強度変調部であって、前記強度変調部に入射した入射光を減光する、前記強度変調部と、を備え、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の強度透過率分布である光利用率分布は、第1方向に単調増加又は単調減少し、且つ、前記観察光学系の光軸又は前記照明光学系の光軸を中心とした両側で変化する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 標本を照明する照明光学系と、
    前記標本からの光を導く観察光学系と、
    前記観察光学系の瞳、又は、前記瞳と光学的に共役な位置に設けられた強度変調部であって、前記強度変調部に入射した入射光を減光する、前記強度変調部と、を備え、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の強度反射率分布である光利用率分布は、第1方向に単調増加又は単調減少し、且つ、前記観察光学系の光軸又は前記照明光学系の光軸を中心とした両側で変化する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    前記観察光学系によって導かれた前記標本からの光に基づいて前記標本の画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像取得部で取得した前記画像データに基づいて、表示装置に表示される前記標本の画像のコントラストを強調する処理を行うコントラスト強調部と、を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  4. 請求項3に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    前記表示装置を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、
    前記観察光学系は、前記観察光学系から出射する光束であって、前記観察光学系の像側の開口数よりも小さな開口数に対応する光束で、前記標本の光学像を形成する
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  6. 請求項5に記載の顕微鏡装置において、
    前記照明光学系の開口数は、前記観察光学系の物体側の開口数よりも小さい
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  7. 請求項6に記載の顕微鏡装置において、
    前記顕微鏡装置は、さらに、前記照明光学系の瞳に配置された開口絞りを有し、
    前記強度変調部は、前記観察光学系の光路上に配置され、
    前記開口絞りの開口中心の像は、前記観察光学系の瞳の中心である光軸上に投影される
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の顕微鏡装置において、
    前記照明光学系の開口数は、前記観察光学系の物体側の開口数の90%以下である
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  9. 請求項5、6、8のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    開口絞りを有する
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記光利用率分布の、前記第1方向の位置に対する2階微分値は、正である
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  11. 請求項10に記載の顕微鏡装置において、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記光利用率分布は、前記第1方向の位置の指数関数である
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  12. 請求項3又は請求項4に記載の顕微鏡装置において、
    前記画像データに基づいて、前記表示装置に表示される前記標本の画像の彩度を強調する処理を行う彩度強調部と、を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記光利用率分布は、波長に応じて前記第1方向の正の向きに異なる増加率又は減少率を有する
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の第1波長に対する第1光利用率分布は、前記第1方向の正の向きに単調増加し、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の第2波長に対する第2光利用率分布は、前記第1方向の負の向きに単調増加し、
    前記第1波長と前記第2波長は、異なる
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  15. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の第1波長に対する第1光利用率分布は、前記第1方向に単調増加又は単調減少し、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記強度変調部の第2波長に対する第2光利用率分布は、前記第1方向とは異なる方向に単調増加又は単調減少し、
    前記第1波長と前記第2波長は、異なる
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  16. 請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、
    前記強度変調部は、分光光利用率分布の異なる複数の強度変調素子を含み、
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  17. 請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    前記瞳内又は前記瞳の像内における前記光利用率分布を変更する変更手段を備える
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  18. 請求項17に記載の顕微鏡装置において、
    前記変更手段は、前記強度変調部を回転する
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  19. 請求項17に記載の顕微鏡装置において、
    前記強度変調部は、複数の強度変調素子を含み、
    前記複数の強度変調素子は、単調増加又は単調減少する向きが互いに異なる光利用率分布を有し、
    前記変更手段は、前記観察光学系の光軸又は前記照明光学系の光軸と交差する方向へ、前記複数の強度変調素子を移動する
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  20. 請求項17に記載の顕微鏡装置において、
    前記変更手段は、前記観察光学系の光軸又は前記照明光学系の光軸に対する前記強度変調部の角度を変更する
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  21. 請求項17に記載の顕微鏡装置において、
    前記強度変調部は、検出光路上に配置され、
    前記変更手段は、前記観察光学系に含まれる可変焦点光学系であって、前記強度変調部と前記標本の間の光路上に配置された前記可変焦点光学系である
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  22. 請求項1乃至請求項21のいずか1項のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    前記観察光学系の光軸の方向又は前記照明光学系の光軸の方向に、前記強度変調部を動かす移動手段を備える
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  23. 請求項1又は請求項2に記載の顕微鏡装置において、
    前記強度変調部は、複数の画素が格子状に配列した空間光変調器を含む
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  24. 請求項1に記載の顕微鏡装置において、
    前記強度変調部は、前記強度透過率分布を有するグラデーションフィルタを含む
    ことを特徴する顕微鏡装置。
  25. 請求項2に記載の顕微鏡装置において、
    前記強度変調部は、前記強度反射率分布を有するグラデーションミラーを含む
    ことを特徴する顕微鏡装置。

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