JP7193102B1 - 板体の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】躯体を構成する壁に対する強磁性体を含む板体の取り付けおよび取り外しの作業を容易に行うことができ、その作業の際の労力を軽減し、その作業に要する時間を短縮することができる板体の施工方法を提供すること。【解決手段】板体の施工方法は、強磁性体を含むプリント鋼板1に、プリント鋼板1の厚さ方向に突出する突出部11、12を形成する第1工程と、躯体を構成する壁である石膏ボード3に永久磁石を含むマグネットシート2を両面粘着テープ4で粘着する第2工程と、プリント鋼板1をマグネットシート2に磁力で吸着させ、突出部11、12をマグネットシート2に穿刺して、プリント鋼板1を取り付ける第3工程とを有する。【選択図】図8

Description

本発明は、板体の施工方法に関するものである。
住宅等の建築物の壁(躯体)にプリント鋼板、化粧鋼板、意匠鋼板等、壁の仕上げ部材としての鋼板(例えば、特許文献1、特許文献2参照)を取り付ける鋼板の施工方法(工法)として、例えば、以下のような方法が知られている。
従来の施工方法では、表面材であるプリント鋼板の展開形状を作成し、バリを除去し、その展開形状のプリント鋼板の四方に対して折り曲げ加工を施し、箱状のプリント鋼板を得る。
次に、箱状のプリント鋼板の凹部内に、不燃材を接着する。
次に、不燃材が接着されたプリント鋼板をビスやリベット等の固定具を用いて、躯体に設けられた下地台等の支持具に取り付ける、あるいは、接着剤等を用いて、下地板に接着して取り付ける。
しかしながら、従来の施工方法では、作業に多くの労力を必要とし、また、長い時間を必要とし、また、熟練の技術を必要とする。
また、プリント鋼板をビスやリベットで下地台に取り付ける、あるいは、接着剤等を用いて、下地板に接着して取り付けるので、プリント鋼板を取り外す場合、その作業に多くの労力を必要とし、また、長い時間を必要とする、あるいは、接着の場合は下地板の取替えを必要とする場合がある。
特開2021-98305号公報 特開2012-106415号公報
本発明の目的は、躯体を構成する壁に対する強磁性体を含む板体の取り付けおよび取り外しの作業を容易に行うことができ、その作業の際の労力を軽減し、その作業に要する時間を短縮することができる板体の施工方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の板体の施工方法は、強磁性体を含む板体に、前記板体の厚さ方向に突出する突出部を形成する第1工程と、
躯体を構成する壁に永久磁石を含むシートを粘着剤で粘着する第2工程と、
前記板体を前記シートに磁力で吸着させ、前記突出部を前記シートに穿刺して、前記板体を取り付ける第3工程とを有することを特徴とする。
本発明の板体の施工方法では、前記第1工程では、前記板体の母体を切断して前記板体を製造し、
前記突出部は、前記板体の前記母体を切断する際に形成されるバリであることが好ましい。
本発明の板体の施工方法では、前記壁を支持する複数の下地台が設けられており、
前記第3工程では、前記下地台に対向する位置に、前記突出部が配置されることが好ましい。
本発明の板体の施工方法では、前記板体が前記シートに取り付けられた状態で、前記板体の平面視での形状は、鉛直方向に延在する2つの辺を有する四角形であり、
前記突出部は、前記板体の前記2つの辺に沿ってそれぞれ設けられることが好ましい。
本発明の板体の施工方法では、前記突出部の前記板体の厚さ方向の長さをd1、前記板体の厚さをd2としたとき、d1/d2は、0.05以上、0.4以下であることが好ましい。
本発明の板体の施工方法では、前記第2工程では、支持体と、前記支持体の両面にそれぞれ設けられ、前記粘着剤を含む粘着剤層とを有する両面粘着テープを用いることが好ましい。
本発明の板体の施工方法では、前記シートは、帯状をなし、
前記第2工程では、1つの前記板体に対し、複数の前記シートが、所定の間隔で配置されることが好ましい。
本発明の板体の施工方法では、前記板体が前記シートに取り付けられた状態で、前記板体の前記シートと反対側には、模様、図形または色が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、躯体を構成する壁に対する強磁性体を含む板体の取り付けおよび取り外しの作業を容易に行うことができ、その作業の際の労力を軽減し、その作業に要する時間を短縮することができる。
本発明の板体の施工方法の第1実施形態により施工されたプリント鋼板等の構造物を示す正面図である。 図1に示す構造物のプリント鋼板、マグネットシートおよび石膏ボードの分解斜視図である。 第1実施形態における工程を示す断面図(図1中のA-A線での断面図に対応)である。 第1実施形態における工程を示す断面図(図1中のA-A線での断面図に対応)である。 第1実施形態における工程を示す正面図(図1に対応)である。 図1中のA-A線での断面図である(第1実施形態における工程を示す断面図)である。 第1実施形態における工程を示す断面図(図1中のB-B線での断面図に対応)である。 図1中のB-B線での断面図である(第1実施形態における工程を示す断面図)である。 第1実施形態において突出部が形成されたプリント鋼板であって、鉛直方向(Z軸方向)から見た図である。 第1実施形態におけるプリント鋼板の突出部であって、実際の形状の1例を示す斜視図である。 本発明の板体の施工方法の第2実施形態により施工されたプリント鋼板等の構造物を示す断面図(図1中のA-A線での断面図に対応)である。
以下、本発明の板体の施工方法を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
本発明の板体の施工方法の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の板体の施工方法の第1実施形態により施工されたプリント鋼板等の構造物を示す正面図である。図2は、図1に示す構造物のプリント鋼板、マグネットシートおよび石膏ボードの分解斜視図である。図3は、第1実施形態における工程を示す断面図(図1中のA-A線での断面図に対応)である。図4は、第1実施形態における工程を示す断面図(図1中のA-A線での断面図に対応)である。図5は、第1実施形態における工程を示す正面図(図1に対応)である。図6は、図1中のA-A線での断面図である(第1実施形態における工程を示す断面図)である。図7は、第1実施形態における工程を示す断面図(図1中のB-B線での断面図に対応)である。図8は、図1中のB-B線での断面図である(第1実施形態における工程を示す断面図)である。図9は、第1実施形態において突出部が形成されたプリント鋼板であって、鉛直方向(Z軸方向)から見た図である。図10は、第1実施形態におけるプリント鋼板の突出部であって、実際の形状の1例を示す斜視図である。
また、説明の都合上、各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸が図示されている。
また、各軸を示す矢印の先端側を「+」、基端側を「-」とする。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」と言う。また、+Z軸方向側を「上」、-Z軸方向側を「下」とも言う。
また、X軸方向およびY軸方向は、それぞれ、水平方向であり、X-Y平面は、水平面と平行な平面である。また、Z軸方向は、鉛直方向である。
また、X軸方向は、施工が完了した状態でのプリント鋼板1の厚さ方向、マグネットシート2の厚さ方向、両面粘着テープ4の厚さ方向、石膏ボード3の厚さ方向と一致している(平行である)。
また、理解および説明を容易にするため、各図について、各部の寸法比や角度等が実際とは異なる箇所を設け、また、特に、突出部については、図10以外の各図では、模式的に示し、図10では、実際の形状の1例を示す。
以下では、図1、図2および図6に示すように、本発明の板体の施工方法(以下、単に「施工方法」とも言う)として、住宅10の躯体20の一部を構成する壁である石膏ボード3に、壁の仕上げ部材としてプリント鋼板1を取り付ける施工における施工方法(工法)を例に挙げて説明する。また、この例では、複数のプリント鋼板1が、Y軸方向に沿って、配置される。
本実施形態の施工方法は、強磁性体を含む板体の1例であるプリント鋼板1に、プリント鋼板1の厚さ方向に突出する突出部11、12を形成する第1工程(突出部形成工程)と、躯体を構成する壁の1例である石膏ボード3に永久磁石を含むシートの1例であるマグネットシート2を粘着剤の1例である両面粘着テープ4で粘着する第2工程(シート粘着工程)と、プリント鋼板1をマグネットシート2に磁力で吸着させ、突出部11、12をマグネットシート2に穿刺して、プリント鋼板1を取り付ける第3工程とを有する。
(第1工程)
図2に示すように、プリント鋼板1に、プリント鋼板1の厚さ方向に突出する突出部11、12を形成する。
具体的には、プリント鋼板1の母体を所定の幅(寸法)に切断して、プリント鋼板1を製造する。この切断の際、プリント鋼板1の切断した部位に、バリが形成され、そのバリを突出部11、12として利用する(図2、図10参照)。すなわち、突出部11、12は、プリント鋼板1の母体を切断する際に形成されるバリである。また、バリをそのまま突出部11、12としてもよく、また、バリに対して所定の加工を行って突出部11、12としてもよい。
また、一般的に、バリとは、部材(部品)の角のエッジにおける幾何学的形状の外側の残留物であり、機械加工または形成工程等において発生する部材上の残留物である。
このように、バリを突出部11、12として利用するので、本来は除去しなければならないバリを除去する必要がなく、かつ、別途、突出部を形成する必要もない。これにより、作業の際の労力を軽減し、作業に要する時間を短縮することができる。
また、プリント鋼板1の母体としては、プリント鋼板1が図2中のY軸方向に延在してなる板状(帯状)の部材や、その板状の部材を巻回してなるロール状(コイル状)の部材等を用いる。
なお、本実施形態では、突出部11、12としてバリを利用しているが、これに限らず、例えば、バリを利用せずに、別途、突出部を形成してもよく、また、バリを突出部として利用するとともに、別途、別の突出部を形成してもよい。
次に、プリント鋼板1について説明するが、突出部11と、突出部12とは、同様であるので、突出部11、12を説明する場合は、代表的に、突出部11について説明する。
プリント鋼板1の平面視での形状(X軸方向から見たときの形状)は、本実施形態では、長方形(四角形)である。この場合、プリント鋼板1がマグネットシート2(石膏ボード3)に取り付けられた状態で、前記長方形(四角形)は、鉛直方向(Z軸方向)に延在する2つの長辺(辺)と、水平方向(Y軸方向)に延在する2つの短辺(辺)とを有している。
また、プリント鋼板1の母体を切断してプリント鋼板1を製造した際、プリント鋼板1(長方形)の2つの長辺のうちの一方の長辺に沿って前記突出部11が設けられ、他方の長辺に沿って前記突出部12が設けられる。この場合、プリント鋼板1は、突出部11と突出部12との両方を有することが好ましいが、これに限らず、例えば、突出部11と突出部12とのいずれか一方を有する構成であってもよい。
なお、プリント鋼板1の平面視での形状は、長方形に限定されず、正方形等の他の四角形でもよく、また、三角形、五角形、六角形等の他の多角形でもよく、さらには、例えば、円、楕円等が挙げられる。
また、プリント鋼板1の表側(X軸方向+側)の主面と、裏側(X軸方向-側)の主面とのうち、表側の主面側(表面側)、すなわち、プリント鋼板1がマグネットシート2に取り付けられた状態で、プリント鋼板1のマグネットシート2と反対側には、模様、図形、色等が設けられている。また、プリント鋼板1は、強磁性体を含んでおり、永久磁石(磁石)に磁力で吸着することが可能である。
また、プリント鋼板1は、複数の層を有していてもよく(複数の層積層体でもよく)、また、単層であってもよい。また、複数の層を有する場合、その複数の層のうちの少なくとも1つの層が永久磁石に対して磁力で吸着し得るようになっていればよい。
また、プリント鋼板1は、「プリント鋼板」の他、例えば、「化粧鋼板」、「意匠鋼板」、「プリント化粧鋼板」、「プリント意匠鋼板」等と呼ばれている。
なお、強磁性体を含む板体としては、プリント鋼板1に限らず、永久磁石に対して磁力で吸着し得るものであればよく、例えば、永久磁石に対して磁力で吸着し得る層を有するもの等が挙げられる。また、前記強磁性体としては、鋼(スチール)に限定されるものではない。
また、プリント鋼板1の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものである。
具体的には、プリント鋼板1の長さ(Z軸方向の長さ)は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、2000mm以上、3000mm以下であることが好ましく、600mm以上、2400mm以下であることがより好ましい。
また、プリント鋼板1の幅(Y軸方向の長さ)は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、750mm以上、1000mm以下であることが好ましく、600mm以上、1000mm以下であることがより好ましい。
また、プリント鋼板1の厚さ(X軸方向の長さ)は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、0.5mm以上、1.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上、0.8mm以下であることがより好ましい。
また、図9に示すように、突出部11のプリント鋼板1の厚さ方向の長さをd1、プリント鋼板1の厚さ(プリント鋼板1の突出部11がない部分の厚さ)をd2としたとき、d1/d2は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、0.05以上、0.4以下であることが好ましく、0.1以上、0.2以下であることがより好ましい。これにより、突出部11を容易に形成することができ、また、第3工程で突出部11を容易かつ迅速にマグネットシート2に穿刺することができ、また、本発明の効果を十分に得ることができる。
また、突出部11の長さd1は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、0.05mm以上、0.4mm以下であることが好ましく、0.1mm以上、0.2mm以下であることがより好ましい。これにより、突出部11を容易に形成することができ、また、第3工程で突出部11を容易かつ迅速にマグネットシート2に穿刺することができ、また、本発明の効果を十分に得ることができる。
また、図9および図10に示すように、プリント鋼板1がマグネットシート2に取り付けられた状態で、鉛直方向(Z軸方向)から見て、突出部11は、先端が尖った形状をなしている。また、突出部11は、その幅(Y軸方向の長さ)Wが先端方向に向って漸減する部分を有している。これにより、第3工程で突出部11を容易かつ迅速にマグネットシート2に穿刺することができる。
また、図10に示すように、実際は、Y軸方向から見たとき、突出部11の先端は、不規則な波状(波形)なしている。但し、前述したように、バリを加工したり、別途、突出部11を形成することにより、Y軸方向から見たときの突出部11の先端は、例えば、直線状、曲線状、折れ線状等や、これらを組み合わせた形状等をなしていてもよい。
また、プリント鋼板1がマグネットシート2に取り付けられた状態で、鉛直方向(Z軸方向)から見て、突出部11の中心線(中心軸)aと、プリント鋼板1やマグネットシート2の厚さ方向(X軸方向)に延びる直線bとは、平行であってもよく、また、中心線aが直線bに対して傾斜していてもよい(中心線aと直線bとが非平衡でもよい)。
また、中心線aが直線bに対して傾斜している場合、鉛直方向(Z軸方向)から見て、中心線aと直線cとのなす角である、直線cに対する中心線aの傾斜角度θは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、90°以上であることが好ましく、90°以上、93°以下であることがより好ましい。前記直線cは、鉛直方向(Z軸方向)およびプリント鋼板1の厚さ方向(X軸方向)に直交する方向であるY軸方向に延びる直線である。これにより、突出部11を容易に形成することができ、また、第3工程で突出部11を容易かつ迅速にマグネットシート2に穿刺することができ、また、本発明の効果を十分に得ることができる。
(第2工程)
図3および図7に示すように、躯体20には、鉛直方向(Z軸方向)に延在する長手形状をなす複数の下地台(支持部材)51と、水平方向(Y軸方向)に延在する長手形状をなす複数の下地台(支持部材)52とが設けられている。
また、石膏ボード3は、下地台51、52に取り付けられている(支持されている)。この場合、図7に示すように、Y軸方向に沿って隣り合う2つの石膏ボード3の間に、下地台51が位置するように、石膏ボード3が配置されている。
前記石膏ボード3の取り付け方法は、特に限定されないが、本実施形態では、石膏ボード3は、ビス(図示せず)で取り付けられている。
なお、本実施形態では、石膏ボード3が用いられているが、これに限定されず、例えば、金属板等を用いてもよい。
図2、図4および図5に示すように、石膏ボード3にマグネットシート2を両面粘着テープ4で粘着する。この場合、1つのプリント鋼板1(石膏ボード3)に対して、複数のマグネットシート2を用いる。
マグネットシート2は、樹脂と、永久磁石とを含み、可撓性(柔軟性)を有する板体である。また、マグネットシート2は、帯状(長方形)をなしている。
また、マグネットシート2は、その長手方向が鉛直方向(Z軸方向)となり、複数のマグネットシート2が、水平方向(Y軸方向)に沿って、所定の間隔で配置される。また、この場合、図7に示す例では、所定のマグネットシート2、本実施形態では、Y軸方向に沿って並ぶ3つのマグネットシート2のうちの1つは、Y軸方向に沿って隣り合う2つの石膏ボード3の間に位置するように配置されているが、このような配置に限定されるものではない。すなわち、石膏ボード3の連結部分に対応する位置にマグネットシート2を配置するとは限らない。石膏ボード3の連結部分に対応する位置にマグネットシート2を配置した場合には、プリント鋼板1の連結部(繋ぎ目)の位置と、石膏ボード3の連結部分の位置とを一致させることになるが、実際には、プリント鋼板1の幅が不規則であるために、石膏ボード3の連結部分に捉われない位置にマグネットシート2を設置し、そのマグネットシート2の中心部にプリント鋼板1の繋ぎ目が位置するように施工する。
なお、マグネットシート2の形状は、帯状に限定されず、例えば、プリント鋼板1の形状に応じて、適宜、変更してもよい。
また、マグネットシート2の厚さ(X軸方向の長さ)は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、突出部11の長さd1よりも長いことが好ましく、具体的には、例えば、0.4mm以上、2.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上、1.0mm以下であることがより好ましい。これにより、第3工程で突出部11を必要かつ十分にマグネットシート2に穿刺することができる。
また、両面粘着テープ4は、支持体(図示せず)と、支持体の両面にそれぞれ設けられた粘着剤層(図示せず)とを有している。
また、支持体の構成材料としては、特に限定されず、例えば、樹脂材料、紙、不織布、布、発泡体等が挙げられる。
また、粘着剤層を構成する(粘着剤層に含まれる)粘着剤としては、特に限定されず、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系等が挙げられる。
また、両面粘着テープ4は、第2工程の前に、予め、マグネットシート2に粘着されていてもよく、また、第2工程で、マグネットシート2に粘着してもよい。
なお、本発明では、両面粘着テープ4に代えて、例えば、マグネットシート2または石膏ボード3に、直接、粘着剤(粘着剤層)を形成し、その粘着剤でマグネットシート2と石膏ボード3とを粘着してもよい。
(第3工程)
図2、図6~図8に示すように、プリント鋼板1をマグネットシート2に磁力で吸着させ、突出部11、12をマグネットシート2に穿刺して(食い込ませ)、プリント鋼板1を取り付ける。
また、図7および図8に示すように、下地台51に対向する位置に、プリント鋼板1の突出部11、12が配置される。すなわち、X軸方向から見て、突出部11、12は、それぞれ、対応する下地台51と重なる。
このようにしてプリント鋼板1を取り付けることにより、容易かつ迅速に、プリント鋼板1を取り付ける作業を行うことができる。
また、磁力により、プリント鋼板1を保持することができるとともに、突出部11、12がマグネットシート2に穿刺されることにより、プリント鋼板1がY軸およびZ軸に平行な平面(Y-Z平面)内でずれることを防止することができる。なお、突出部11、12がマグネットシート2に穿刺されることによる穿刺方向の摩擦力により、プリント鋼板1がX軸方向にずれることも抑制される。
以上説明したように、本実施形態の施工方法によれば、石膏ボード3に対するプリント鋼板1の取り付けおよび取り外しの作業において、熟練の技術を必要とせず、その作業を容易に行うことができ、その作業の際の労力を軽減し、その作業に要する時間を短縮することができ、コストを低減することができる。
また、プリント鋼板1の取り付けの作業において、接着剤を用いないので、環境に優しく、また、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成に有利である。
なお、本実施形態では、プリント鋼板1の突出部11、12は、長辺に設けられているが、これに限らず、例えば、突出部11、12は、短辺に設けられていてもよく、また、長辺と短辺との両方に設けられていてもよい。また、本実施形態では、プリント鋼板1は、長辺の方向が鉛直方向(Z軸方向)となるように配置されているが、これに限らず、例えば、プリント鋼板1は、長辺の方向が水平方向(Y軸方向)となるように配置されていてもよい。このため、例えば、縦付けパネル、横付けパネル等の種々の形態に対応することができる。
<第2実施形態>
図11は、本発明の板体の施工方法の第2実施形態により施工されたプリント鋼板等の構造物を示す断面図(図1中のA-A線での断面図に対応)である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態は、第3工程において、さらに、ビス6(固定部材)により、プリント鋼板1の端部を石膏ボード3に固定すること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図11に示すように、第2実施形態では、ビス6により、プリント鋼板1の鉛直方向上側の端部を石膏ボード3の鉛直方向上側の端部に固定し、同様に、ビス6により、プリント鋼板1の鉛直方向下側の端部を石膏ボード3の鉛直方向下側の端部に固定する。これにより、より強固にプリント鋼板1を取り付けることができる。
また、プリント鋼板1の鉛直方向上側の端部に曲げ加工を施して曲げ部(係止部)を設け、石膏ボード3の最上部にプリント鋼板1の前記曲げ部を引っ掛けることで、前述した上部のビス止めを回避することができる。
また、ビス6で固定する箇所(位置)は、天井30より鉛直方向上側の箇所と、巾木50で隠れている鉛直方向下側の箇所とである。
前記の箇所は、天井30および巾木50によって隠されており、視認することができないので、見た目が悪くなく、プリント鋼板1の剥離、脱落を防止することができる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の板体の施工方法を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成や各工程は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、他の任意の工程が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、住宅における施工を例に挙げて説明したが、本発明では、住宅における施工には限定されず、躯体を構成する壁を有していれば、住宅以外の建造物(建築物)に対する施工でもよく、前記以外の施工対象の1例としては、例えば、マンション、ホテル、オフィスビル、商業施設や、船舶等の移動体等が挙げられる。
1 プリント鋼板
11、12 突出部
2 マグネットシート
3 石膏ボード
4 両面粘着テープ
51 下地台
52 下地台
6 ビス
10 住宅
20 躯体
30 天井
40 床
50 巾木
a 中心線
b 直線
c 直線
d1 長さ
d2 厚さ
W 幅
θ 傾斜角度

Claims (8)

  1. 強磁性体を含む板体に、前記板体の厚さ方向に突出する突出部を形成する第1工程と、
    躯体を構成する壁に永久磁石を含むシートを粘着剤で粘着する第2工程と、
    前記板体を前記シートに磁力で吸着させ、前記突出部を前記シートに穿刺して、前記板体を取り付ける第3工程とを有することを特徴とする板体の施工方法。
  2. 前記第1工程では、前記板体の母体を切断して前記板体を製造し、
    前記突出部は、前記板体の前記母体を切断する際に形成されるバリである請求項1に記載の板体の施工方法。
  3. 前記壁を支持する複数の下地台が設けられており、
    前記第3工程では、前記下地台に対向する位置に、前記突出部が配置される請求項1に記載の板体の施工方法。
  4. 前記板体が前記シートに取り付けられた状態で、前記板体の平面視での形状は、鉛直方向に延在する2つの辺を有する四角形であり、
    前記突出部は、前記板体の前記2つの辺に沿ってそれぞれ設けられる請求項1に記載の板体の施工方法。
  5. 前記突出部の前記板体の厚さ方向の長さをd1、前記板体の厚さをd2としたとき、d1/d2は、0.05以上、0.4以下である請求項1に記載の板体の施工方法。
  6. 前記第2工程では、支持体と、前記支持体の両面にそれぞれ設けられ、前記粘着剤を含む粘着剤層とを有する両面粘着テープを用いる請求項1に記載の板体の施工方法。
  7. 前記シートは、帯状をなし、
    前記第2工程では、1つの前記板体に対し、複数の前記シートが、所定の間隔で配置される請求項1に記載の板体の施工方法。
  8. 前記板体が前記シートに取り付けられた状態で、前記板体の前記シートと反対側には、模様、図形または色が設けられている請求項1に記載の板体の施工方法。
JP2022128479A 2022-08-10 2022-08-10 板体の施工方法 Active JP7193102B1 (ja)

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