以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
<画像形成装置の全体構成>
図1は、実施例1に係る本発明の情報処理装置としての画像形成装置10の概略図である。画像形成装置10は、電源部101、コントローラ部102、操作部103、プリンタ部104、スキャナ部105、電源スイッチ部106、操作部電源制御部107、プリンタ部電源制御部108、スキャナ部電源制御部109、ACプラグ100を備える。
図1において、スキャナ部105は、原稿から光学的に画像を読み取りデジタル画像への変換を行う。プリンタ部104は、例えば電子写真方式に従ってシート状の記録媒体(用紙)への画像形成処理を行う。なお、プリンタ部104は、シート状の記録媒体(例えば、記録紙)の両面に画像処理を可能なものであればその記録方式は電子写真方式に限定されるものではなく、他の記録方式、例えば、インクジェット方式や熱転写方式などを用いても良い。コントローラ部102は、画像形成装置10全体を制御し、スキャナ部105で読み取った原稿画像をプリンタ部104で画像形成処理し、コピー動作を行うといった制御を行う。
操作部103は、コントローラ部102に接続されている。操作部103は、コントローラ部102からのLED制御信号114、操作部パネル制御信号115、及びサービススイッチ信号119に基づき図3で後述する方法で画像形成装置10の状態等を表示する。また、操作部103は、図3で後述する操作用液晶パネルユニット301やキー部305へのユーザの操作をコントローラ部102や図2で後述する電源制御部200へ通知したりする。
電源スイッチ部106は、ハード的にオン/オフの状態を保持しないプッシュスイッチ等で構成され、電源スイッチ部106の状態を、電源スイッチ信号112を介してコントローラ部102に通知するものである。電源部101は、ACプラグ100が備えられており、画像形成装置10外部の不図示のコンセントにACプラグ100を差し込むことにより、交流商用電源の供給を受けるようになっている。電源部101は、ACプラグ100を介して交流商用電源が供給されると、コントローラ部102、操作部103、プリンタ部104、スキャナ部105、に対して所望の電圧の電源を供給するように構成されている。
なお、本実施例においては、電源部101で12V電源110と24V電源111を生成するものとするが、とくに出力電圧を限定するものでない。また、電源部101は、コントローラ部102から出力される24V起動信号113に基づいて電源部101内の動作状態を変更する。操作部電源制御部107は、コントローラ部102から出力される操作部電源制御信号116に基づいて操作部103への電源供給/遮断制御を行う。プリンタ部電源制御部108は、コントローラ部102から出力されるプリンタ部電源制御信号117に基づいてプリンタ部104への電源供給/遮断制御を行う。スキャナ部電源制御部109は、コントローラ部102から出力されるスキャナ部電源制御信号118に基づいてスキャナ部105への電源供給/遮断制御を行う。
<コントローラ部の構成>
図2は、図1におけるコントローラ部102の内部構成を示すブロック図である。
コントローラ部102は、電源制御部200、電源系B電源供給部205、CPU部201、HDD部202、メモリ部203、画像処理部204で構成される。
電源制御部200は、電源スイッチ部106の状態変化を検知し、その検知結果に基づいてCPU部201に送信する電源状態信号210の状態(本体の電源状態のオン/オフ)を切り替える(切替手段)。また電源制御部200は、シャットダウン完了信号209を介してCPU部201が実行するシャットダウン処理の状況を把握する。シャットダウン処理終了後、電源制御部200は、各電源制御信号を用いた電源オフ(第2の処理)もしくはCPU部リセット信号208を用いた再起動処理(第1の処理)のどちらかを行う。
CPU部201は、画像形成装置10全体の制御を行う中央演算装置であり、HDD部202に格納されている制御プログラムに基づいて、コピー機能、プリント機能、FAX機能等の機能を実現する。HDD部202は、CPU部201が実行するプログラムや画像形成装置10に関する各種設定情報等を格納するための記憶装置である。メモリ部203は、DDR SDRAM等の揮発性メモリであり、CPU部201で実行される制御プログラム等によって作成されたユーザデータなどを格納する主メモリである。画像処理部204は、CPU部201の他、図2において不図示だが、プリンタ部104及びスキャナ部105に接続されている。画像処理部204は、スキャナ部105で読み取られた画像データを基に色空間変換などの画像処理を行い、ビットマップデータに変換し、プリンタ部104に出力する。
次に、図2を用いて画像形成装置10の電源系統に関して説明する。電源系A206は、電源制御部200に電源を供給する電源系統である。電源系A206は、画像形成装置10全体の電源状態の管理を行うためにACプラグ100から交流商用電源が供給されている限り、どの電源状態においても電源が遮断されることはない。電源系B207は、CPU部201、HDD部202、メモリ部203、画像処理部204に電源を供給する電源系統である。電源系B207の電源遮断/供給の制御は、電源制御部200から出力される電源系B電源制御信号211を介して電源系B電源供給部205を制御することで実現する。電源系A206及び電源系B207は、画像形成装置10が通常状態である場合に電源供給を行う。なお、電源系B207は、画像形成装置10が消費電力を低減する状態である省電力モード時に電源供給が停止される。
<操作部の説明>
図3は、図1における操作部103の外観図である。操作部103(ユーザインタフェース)は、操作用液晶パネルユニット301、処理中通知LED302、エラー通知LED303、主電源LED304、キー部305、及びサービススイッチ306から構成される。
操作用液晶パネルユニット301は、液晶パネルとタッチパネルから構成される。また、キー部305は、テンキー、スタートキーや節電ボタンなどから構成される。処理中通知LED302、エラー通知LED303、主電源LED304は、LED制御信号114を介してコントローラ部102から制御され、画像形成装置10の状態をユーザへ通知する。操作用液晶パネルユニット301、及びキー部305は、操作部パネル制御信号115を介してユーザ操作があったことをコントローラ部102や電源制御部200へ通知する。さらに、操作用液晶パネルユニット301は、コントローラ部102から受け取った画像データを液晶パネルへ表示する。さらに、操作部103(通知手段)は、サービススイッチ信号119を介してサービススイッチ306の押下があったことをコントローラ部102へ通知する。なお、サービススイッチ306は、実施例4にて後述するように、主に画像形成装置のメンテナンス時に使用するメンテナンスモードに移行する際に操作するスイッチである。
<電源制御部の機能説明>
図4は、図1における電源制御部200の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。電源制御部200は、電源スイッチ状態保持部400、電源状態管理部401で構成される。電源スイッチ状態保持部400は、プッシュスイッチと周辺回路で構成される。プッシュスイッチは、シーソースイッチのようにスイッチ自身がスイッチオンまたはスイッチオフ状態を保持するのとは異なり、押下している間のみスイッチがオン状態になり、離すとスイッチオフ状態になるモーメンタリスイッチである。本実施例においては、プッシュスイッチの一方の端子がGNDに接続され、もう一方の端子は、電源スイッチ信号112をとして電源スイッチ状態保持部400に接続されると共に、さらに抵抗を介して図4において不図示の電源部101に接続される。
電源スイッチ状態保持部400は、D-FFから構成される。論理反転された電源スイッチ信号112が、D-FFのクロック入力端子へ接続される。また、出力Q1は入力Dに接続され、出力Q2は電源状態信号210として電源状態管理部401及び、CPU部201へ接続される。これにより、電源スイッチ状態保持部400は、電源スイッチ部106の押下を検知すると、出力の論理を反転保持し、電源状態信号210として電源状態管理部401及び、CPU部201へ通知する。その後、電源状態管理部401は、CPU部201よりシャットダウン完了した旨の通知(以下「シャットダウン完了通知」という)がシャットダウン完了信号209を介して受け取ると、電源状態信号210の状態を確認する。確認の結果、電源状態信号210が電源オン状態であった場合、電源状態管理部401は、CPU部201へCPU部リセット信号208を発行する。一方、確認の結果、電源状態信号210が電源オフ状態であった場合、電源状態管理部401は、電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態へ切り替え、画像形成装置10の各部への電源供給を停止する。CPU部201は、電源状態信号210が電源オフ状態になったことを検知すると、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する。CPU部201は、シャットダウン処理が完了した時点で、電源状態管理部401へシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して行う。また、CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると、画像形成装置10の再起動処理を開始する。
<電源制御部の動作説明>
図5は、図4の電源制御部200により実行される実施例1に係る電源制御タイミングチャートである。
図5(a)は、電源スイッチ部106が一回のみ押下された(第1のユーザ操作があった)場合の実施例1に係る電源制御タイミングチャートである。電源スイッチ部106が押下されると(ステップS500)、電源スイッチ状態保持部400は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS501)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS502)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部401へ行う(ステップS503)。電源状態管理部401は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源状態信号210を確認する。電源状態信号210が電源オフの状態であるため、電源状態管理部401は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10の各部への電源供給を停止する(ステップS504)。
次に、電源スイッチ部106が複数回押下された場合について、図5(b)と図5(c)を用いて説明する。
図5(b)は、電源スイッチ部106が2回押下された場合の実施例1に係る電源制御タイミングチャートである。電源スイッチ部106が押下される(第2のユーザ操作がある)と(ステップS505)、電源スイッチ状態保持部400は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS506)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS507)。シャットダウン処理中に、電源スイッチ部106が再度押下されると(ステップS508)、電源スイッチ状態保持部400は、電源状態信号210を電源オン状態にする(ステップS509)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部401へ行う(ステップS510)。電源状態管理部401は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源状態信号210を確認する。図5(b)では、電源状態信号210は電源オン状態であるため、電源状態管理部401は、CPU部201に対して、CPU部リセット信号208を発行する(ステップS511)。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図5(c)は、電源スイッチ部106が3回押下された場合の実施例1に係る電源制御タイミングチャートである。電源スイッチ部106が押下されると(ステップS512)、電源スイッチ状態保持部400は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS513)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS514)。シャットダウン処理中に、電源スイッチ部106が再度押下されると(ステップS515)、電源スイッチ状態保持部は、電源状態信号210を電源オン状態にする(ステップS516)。さらに電源スイッチ部106が押下されると(ステップS517)、電源スイッチ状態保持部は、電源状態信号210を再度電源オフ状態にする(ステップS518)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部401へ行う(ステップS519)。電源状態管理部401は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源状態信号210を確認する。図5(c)では電源状態信号210は電源オフ状態であるため、電源状態管理部401は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10の各部への電源供給を停止する(ステップS520)。
電源スイッチ部106がシャットダウン処理期間中において押下されている期間が4回以上あった場合についても同様である。すなわち、電源スイッチ部106がシャットダウン処理期間中において押下されている期間が奇数回あった場合は、1回または3回あった際と同様に、シャットダウン処理が完了すると画像形成装置10の各部への電源供給を停止する。また、電源スイッチ部106がシャットダウン処理期間中において押下されている期間が偶数回あった場合は、2回あった場合と同様に、シャットダウン処理が完了すると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図6は、図1におけるCPU部201により実行される実施例1のシャットダウン処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、電源状態信号210が電源オフ状態か否かを判断する(ステップS601)。電源状態信号210が電源オフ状態でない場合(ステップS601がNo)の場合は、電源状態信号210が電源オフ状態になるのを待つ。電源状態信号210が電源オフ状態の場合(ステップS601がYes)は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する。シャットダウン処理を開始すると、シャットダウン処理が完了したか否かを判断する(ステップS603)。シャットダウン処理が完了していない場合(ステップS603がNo)は、シャットダウン処理が完了するのを待つ。シャットダウン処理が完了した場合(ステップS603がYes)、シャットダウン完了信号209を設定し、シャットダウン完了通知を電源状態管理部401へ行い(ステップS604)、本処理を終了する。
図7は、図4の電源制御部200により実行される実施例1に係る電源制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、ステップS701において電源スイッチ状態保持部400は、電源スイッチ部106が押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS701がNo)、電源スイッチ部106が押下されるのを待つ。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS701がYes)、電源スイッチ状態保持部400は電源状態信号210をLow(電源オフ状態)に設定する(ステップS702)。その後、ステップS703において電源スイッチ状態保持部400は、電源スイッチ部106が再度押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS703がNo)、電源状態信号210を変更せずにステップS705へ移行する。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS703がYes)、電源スイッチ状態保持部400は、電源状態信号210を反転(ステップS704)する。その後、ステップS705へ移行する。ステップS705において、電源状態管理部401はシャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了通知がされているか否かを判断する。シャットダウン完了通知がされていないと判断した場合(ステップS705がNo)、ステップS703へ移行し電源スイッチ部106が押下されたか否かを再度判断する。シャットダウン完了通知がされた場合(ステップS705がYes)、ステップS706へ移行する。
ステップS706において電源状態管理部401は、電源状態信号210がLow(電源オフ状態)か否かを判断する。電源状態信号210がLow(電源オフ状態)と判断した場合(ステップS706がYes)、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10の各部への電源供給を停止し(ステップS707)、本処理を終了する。一方、電源状態信号210がHigh(電源オン状態)と判断した場合(ステップS706がNo)、CPU部リセット信号208を発行し(ステップS708)、本処理を終了する。
本実施例では、シャットダウン処理の期間中において、シャットダウン処理完了後に再起動または電源供給停止するか否かをユーザに通知する。かかる通知を行う際の、操作部103の操作用液晶パネルユニット301、処理中通知LED302、エラー通知LED303、及び主電源LED304(通知手段)の動作について説明する。
シャットダウン処理の期間中において、電源状態信号210がLow(シャットダウン処理完了後に電源供給停止)の場合は、操作部103に備えられた主電源LED304を点滅させ、エラー通知LED303、処理中通知LED302は消灯させる。すなわち、シャットダウン処理完了後に電源供給が停止される旨をユーザに通知する。一方、シャットダウン処理の期間中において、電源状態信号210がHigh(シャットダウン処理完了後に再起動)の場合は、操作部103に備えられた主電源LED304とエラー通知LED303を交互に点滅させ、処理中通知LED302は消灯させる。すなわち、シャットダウン処理完了後に再起動処理がされる旨をユーザに通知する。
なお、かかる通知方法は例示であって、ユーザが画像形成装置10をシャットダウン処理の期間中に目視したときに、シャットダウン処理完了後に再起動するか電源供給停止するかの2状態を判別可能であればよい。例えば、上記2状態を判別可能とすべく、上記通知方法として、操作用液晶パネルユニット301に備えられた液晶パネルへ「シャットダウン中」という表示や「再起動中」という表示を行うようにしてもよい。
以上、本実施例を用いることにより、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10の本体の電源が完全にオフになるまで待たずに再起動指示を行うことができる。このため、ユーザの待ち時間が不要となり、使い勝手を向上することができる。
本実施例は、画像形成装置10のシャットダウン処理完了時に電源状態信号210の状態が確認され、確認した状態に応じて再起動を行うかを決定するという基本的な動作は実施例1と同様である。以下、実施例1と同一の構成には同一の付番を付し、重複した説明は省略する。
図8は、電源制御部200の実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。本実施例における電源制御部200は、電源スイッチ状態保持部400の代わりに電源スイッチ状態保持部800、電源状態管理部401の代わりに電源状態管理部801を有し、さらに電源スイッチ状態管理部802を有する点で実施例1と異なる。すなわち、電源スイッチ状態保持部800は、電源スイッチ状態管理部802によって、電源状態を保持するか否かを制御される点が実施例1と異なる。
電源スイッチ状態管理部802は、電源スイッチ状態保持部800と接続され、電源スイッチ状態保持マスク信号810を用いて、電源スイッチ状態保持部800が電源状態を保持するか否かを制御する。また、電源スイッチ状態管理部802は、電源状態信号210を基に電源スイッチ状態保持マスク信号810を切り替える。さらに、電源スイッチ状態管理部802は、電源状態管理部801から電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、初期状態に戻される。
図9は、図8の電源制御部200により実行される実施例2に係る電源制御タイミングチャートである。
図9(a)は、本実施例において、電源スイッチ部106が1回のみ押下された場合の電源制御タイミングチャートである。電源スイッチ部106が1回のみ押下された場合の電源制御は、実施例1と同様である。すなわち、画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると(ステップS903)、電源状態管理部801は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替える。これにより、画像形成装置10の各部への電源供給を停止する(ステップS904)。
次に図9(b)、図9(c)を用いて、本実施例において電源スイッチ部106が複数回押下された場合について説明する。
図9(b)は、本実施例において、電源スイッチ部106が2回押下された場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS905)、電源スイッチ状態保持部800は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS906)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS907)。シャットダウン処理中に、電源スイッチ部106が再度押下されると(ステップS908)、電源スイッチ状態保持部800は、電源状態信号210を電源オン状態にする(ステップS909)。電源スイッチ状態管理部802は、電源状態信号210が電源オン状態になると電源スイッチ状態保持マスク信号810をHighにする。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部801へ通知する(ステップS910)。電源状態管理部801は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源状態信号210を確認する。図9(b)では電源状態信号210は電源オン状態であるため、電源状態管理部801は、CPU部201に対して、CPU部リセット信号208を発行する(ステップS911)。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図9(c)は、本実施例において電源スイッチ部106が3回押下された場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS912)、電源スイッチ状態保持部800は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS913)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS914)。シャットダウン処理中に、電源スイッチ部106が再度押下されると(ステップS915)、電源スイッチ状態保持部800は、電源状態信号210を電源オン状態にする(ステップS916)。電源スイッチ状態管理部802は、電源状態信号210が電源オン状態になると電源スイッチ状態保持マスク信号810をHighにする。さらに電源スイッチ部106が押下(ステップS917)されても、電源スイッチ状態保持マスク信号810がHighのため、電源スイッチ状態保持部800は、電源状態信号210を変更しない。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部801へ通知する(ステップS918)。電源状態管理部801は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源状態信号210を確認する。図9(c)では電源状態信号210は電源オン状態であるため、電源状態管理部801は、CPU部201に対して、CPU部リセット信号208を発行する(ステップS919)。さらに、電源状態管理部801は電源スイッチ状態管理リセット信号811を電源スイッチ状態管理部802へ発行する。電源スイッチ状態管理部802は、電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、電源スイッチ状態保持マスク信号をLowにする。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
本実施例において、電源スイッチ部106を4回以上押下された場合は、電源スイッチ部106が2回及び3回押下された場合と同様にシャットダウン処理が完了すると画像形成装置10の再起動処理を実行する。また、本実施例においては、電源スイッチ部106が2回押下された後は、偶数回か奇数回かに関わらずシャットダウン処理完了後は画像形成装置10の再起動処理を実行する点が実施例1と異なる。さらに、本実施例では、電源スイッチ部106が2回押下された後は、電源スイッチ部106に対してどのような操作(例えば長押し等)があってもシャットダウン処理完了後は画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図10は、図8の電源制御部200により実行される実施例2に係る電源制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、ステップS1001において電源スイッチ状態保持部800は、電源スイッチ部106が押下されたか否かを判断する。
電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS1001がNo)、電源スイッチ部106が押下されるのを待つ。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS1001がYes)、電源スイッチ状態保持部800は電源状態信号210をLow(電源オフ状態)に設定する(ステップS1002)。
その後、ステップS1003において電源スイッチ状態保持部800は、電源スイッチ部106が再度押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS1003がNo)、電源状態信号210をLowのまま変更せずにステップS1007へ移行する。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS1003がYes)、ステップS1004へ移行する。
ステップS1004において、電源スイッチ状態保持部800は電源スイッチ状態保持マスク信号810がLowか否かを判断する。電源スイッチ状態保持マスク信号810がLowでないと判断した場合(ステップS1004がNo)、ステップS1007へ移行する。電源スイッチ状態保持マスク信号810がLowと判断した場合(ステップS1004がYes)、電源状態信号210を反転する(ステップS1005)。その後、電源スイッチ状態管理部802は、電源スイッチ状態保持マスク信号810をHighにする(ステップS1006)。その後、ステップS1007へ移行する。
ステップS1007において、電源状態管理部801はシャットダウン完了通知がシャットダウン完了信号209を介してされているか否かを判断する。シャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了通知がされていないと判断した場合(ステップS1007がNo)、ステップS1003へ移行し電源スイッチ部106が押下されたか否かを再度判断する。シャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了通知がされた場合(ステップS1007がYes)、電源スイッチ状態管理部802は、電源スイッチ状態保持マスク信号810をLowにする(ステップS1008)。その後、ステップS1009へ移行する。
ステップS1009において、電源状態管理部801は電源状態信号210がLow(電源オフ状態)か否かを判断する。電源状態信号210がLow(電源オフ状態)と判断した場合(ステップS1009がYes)、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替える。これにより、画像形成装置10の各部への電源供給を停止し(ステップS1010)、本処理を終了する。一方、電源状態信号210がHigh(電源オン状態)と判断した場合(ステップS1009がNo)、CPU部リセット信号208を発行し(ステップS1011)、本処理を終了する。
CPU部201の動作は、図6に示す実施例1のシャットダウン処理と同様である。また、シャットダウン処理完了後に再起動または電源供給停止するか否かの表示手段への表示に関しても、実施例1と同様である。
以上、本実施例を用いることにより、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10の本体の電源が完全にオフになるまで待たずに再起動指示を行うことができる。このため、ユーザの待ち時間が不要となり、使い勝手を向上することができる。
本実施例は、画像形成装置10のシャットダウン処理完了時点で電源状態信号210の状態が確認され、確認した状態に応じて、再起動を行うかどうかを決定するという基本的な動作は、実施例1及び実施例2と同様である。
図11は、電源制御部200の実施例3に係る内部構成を示すブロック図である。本実施例における電源制御部200は、以下の点で実施例2と異なる。まず、電源スイッチ状態保持部800の代わりに電源スイッチ状態保持部1100、電源状態管理部801の代わりに電源状態管理部1101、電源スイッチ状態管理部802の代わりに電源スイッチ状態管理部1102を有する。さらにタイマー部1103を有する。すなわち、電源スイッチ状態保持部1100は、電源スイッチ状態管理部1102に加えて、タイマー部1103によって電源状態を保持するか否かを制御される点が実施例2と異なる。
タイマー部1103は、電源スイッチ状態保持部1100、電源スイッチ状態管理部1102と接続され、電源状態信号210が電源オフ状態になったときにタイマーカウントを開始する。また、カウントしたタイマーカウント値1111を電源スイッチ状態管理部1102へ通知する。また、タイマー部1103は、電源状態管理部1101から電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、初期状態に戻される。
電源スイッチ状態管理部1102は、タイマー部1103、電源スイッチ状態保持部1100と接続され、電源スイッチ状態保持マスク信号1110を用いて、電源スイッチ状態保持部1100が電源状態を保持するか否かを制御する。電源スイッチ状態保持マスク信号1110は、電源状態信号210とタイマーカウント値1111を基に制御される。また、電源スイッチ状態管理部1102は、電源状態管理部1101から電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、初期状態に戻される。
図12は、図11の電源制御部200により実行される実施例3に係る電源制御タイミングチャートである。
図12(a)は、本実施例において、電源スイッチ部106が1回のみ押下された場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1200)、電源スイッチ状態保持部1100は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS1201)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS1202)。また、タイマー部1103はタイマーカウントを開始する。その後、タイマーカウント値1111がT1に到達する、すなわち所定値以上となると(ステップS1203)、電源スイッチ状態管理部1102は電源スイッチ状態保持マスク信号1110をHighにする。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部1101へ通知する(ステップS1204)。電源状態管理部1101は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源スイッチ状態管理リセット信号811を電源スイッチ状態管理部1102とタイマー部1103へ発行する。電源スイッチ状態管理部1102は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、電源スイッチ状態保持マスク信号1110をLowにする。また、タイマー部1103は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、タイマーカウント値1111を‘0’(初期値)に戻す。更に電源状態管理部1101は、電源状態信号210を確認する。図12(a)では電源状態信号210は電源オフ状態であるため、電源状態管理部1101は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10の各部への電源供給を停止する(ステップS1205)。
図12(b)は、本実施例において電源スイッチ部106が一定時間内に2回押下された場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1206)、電源スイッチ状態保持部1100は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS1207)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS1208)。また、タイマー部1103はタイマーカウントを開始する。その後、図12(b)では、タイマーカウント値1111がT1に到達する前、すなわち所定値未満の状態で、電源スイッチ部106が再度押下される(ステップS1209)。この場合、電源スイッチ状態保持部1100は、電源状態信号210を電源オン状態にする(ステップS1210)。電源スイッチ状態管理部1102は、電源状態信号210が電源オン状態になると電源スイッチ状態保持マスク信号1110をHighにする。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部1101へ通知する(ステップS1212)。電源状態管理部1101は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源スイッチ状態管理リセット信号811を電源スイッチ状態管理部1102とタイマー部1103へ発行する。電源スイッチ状態管理部1102は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、電源スイッチ状態保持マスク信号をLowにする。また、タイマー部1103は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、タイマーカウント値1111を‘0’(初期値)に戻す。更に電源状態管理部1101は、電源状態信号210を確認する。電源状態信号210が電源オンの状態であるため、電源状態管理部1101は、CPU部201に対してCPU部リセット信号208を発行する(ステップS1213)。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図12(c)は、本実施例において電源スイッチ部106が一定時間経過後に2回目が押下された場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1214)、電源スイッチ状態保持部1100は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS1215)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS1216)。また、タイマー部1103はタイマーカウントを開始する。その後、タイマーカウント値1111がT1に到達(ステップS1217)すると、電源スイッチ状態保持マスク信号1110をHighにする。
その後、図12(c)では所定時間(T1)経過後に電源スイッチ部106が再度押下される(ステップS1218)。しかしながら、電源スイッチ状態保持マスク信号1110がHighのため、かかる押下があっても電源スイッチ状態保持部1100は、電源状態信号210を変更せず電源オフ状態のままとする。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部1101へ通知する(ステップS1219)。電源状態管理部1101は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源スイッチ状態管理リセット信号811を電源スイッチ状態管理部1102とタイマー部1103へ発行する。電源スイッチ状態管理部1102は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、電源スイッチ状態保持マスク信号1110をLowにする。また、タイマー部1103は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、タイマーカウント値1111を‘0’(初期値)に戻す。更に電源状態管理部1101は、電源状態信号210を確認する。電源状態信号210が電源オフの状態であるため、電源状態管理部1101は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に設定し、画像形成装置10の各部への電源供給を停止する(ステップS1220)。
尚、1回目の押下から所定時間(T1)が経過するまでに電源スイッチ部106を4回以上押下される場合がある。本実施例ではかかる場合も実施例2において電源スイッチ部106が2回及び3回押下された場合と同様に、シャットダウン処理完了後に画像形成装置10の再起動処理を実行する。
また、2回目の電源スイッチ部106の押下が一定時間内であった場合のみシャットダウン完了後に画像形成装置10の再起動処理を実行する点が実施例2と異なる。
図13は、図11の電源制御部200により実行される実施例3に係る電源制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、ステップS1301において電源スイッチ状態保持部1100は、電源スイッチ部106が押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS1301がNo)、電源スイッチ部106が押下されるのを待つ。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS1301がYes)、電源スイッチ状態保持部1100は電源状態信号210をLow(電源オフ状態)に設定する(ステップS1302)。さらに、タイマー部1103は、タイマーカウントを開始する(ステップS1303)。その後、ステップS1304において電源スイッチ状態保持部1100は、電源スイッチ部106が再度押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS1304がNo)、電源状態信号210を変更せずにステップS1309へ移行する。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS1304がYes)、ステップS1305へ移行する。ステップS1305において、電源スイッチ状態保持部1100は電源スイッチ状態保持マスク信号1110がLowか否かを判断する。電源スイッチ状態保持マスク信号1110がLowでないと判断した場合(ステップS1305がNo)、ステップS1309へ移行する。電源スイッチ状態保持マスク信号1110がLowと判断した場合(ステップS1305がYes)、ステップS1306へ移行する。
ステップS1306において、電源スイッチ状態管理部1102はタイマーカウント値1111がT1未満であるか判断する。タイマーカウント値1111がT1以上と判断した場合(ステップS1306がNo)、ステップS1309へ移行する。タイマーカウント値1111がT1未満と判断した場合(ステップS1306がYes)、電源スイッチ状態保持部1100は、電源状態信号210の論理を反転する(ステップS1307)。さらに、電源スイッチ状態管理部1102は、電源スイッチ状態保持マスク信号1110をHighにする(ステップS1308)。その後、ステップS1309へ移行する。
ステップS1309において、電源状態管理部1101はシャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了通知がされているか否かを判断する。シャットダウン完了通知がされていないと判断した場合(ステップS1309がNo)、ステップS1304へ移行し電源スイッチ部106が押下されたか否かを再度判断する。シャットダウン完了通知がされた場合(ステップS1309がYes)、タイマー部1103は、タイマーカウント値1111を‘0’にする(ステップS1310)。さらに電源スイッチ状態管理部1102は、電源スイッチ状態保持マスク信号1110をLowにする(ステップS1311)。その後、ステップS1312へ移行する。
ステップS1312において、電源状態管理部1101は電源状態信号210がLow(電源オフ状態)か否かを判断する。電源状態信号210がLow(電源オフ状態)と判断した場合(ステップS1312がYes)、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替える。これにより、画像形成装置10の各部への電源供給を停止し(ステップS1314)、本処理を終了する。一方、電源状態信号210がHigh(電源オン状態)と判断した場合(ステップS1312がNo)、CPU部リセット信号208を発行し(ステップS1313)、本処理を終了する。
CPU部201の動作は、図6に示す実施例1のシャットダウン処理と同様である。また、シャットダウン処理完了後に再起動または電源供給停止するか否かの表示手段への表示に関しても、実施例1と同様である。
以上、本実施例を用いることにより、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10の本体の電源が完全にオフになるまで待たずに再起動指示を行うことができる。このため、ユーザの待ち時間が不要となり、使い勝手を向上することができる。
本実施例は、画像形成装置10のシャットダウン処理完了時点で電源状態信号210の状態が確認され、確認した状態に応じて、再起動を行うかどうかを決定するという基本的な動作は、実施例1~3と同様である。
本実施例では、画像形成装置10の電源をオフするための電源スイッチ部106の押下をそのまま所定時間継続した場合、画像形成装置10を再起動する。
図14は、電源制御部200の実施例4に係る内部構成を示すブロック図である。本実施例における電源制御部200は、以下の点で実施例3と異なる。まず、電源スイッチ状態保持部1100の代わりに電源スイッチ状態保持部1400、電源状態管理部1101の代わりに電源状態管理部1401を有する。さらに、本実施例の電源制御部200は、電源スイッチ状態管理部1102を有しない。
電源スイッチ状態保持部1400は、電源スイッチ部106と電源スイッチ信号112で接続される。
電源スイッチ状態保持部1400は、D-FF、インバータ、ANDロジック、ORロジック、遅延回路で構成される。電源スイッチ部106から出力された電源スイッチ信号112はインバータで論理反転してANDロジックに接続する。加えて、タイマー部1103が出力する電源状態オン信号1402をインバータで反転してANDロジックに接続する。ANDロジックの出力をORロジックへ接続する。タイマー部1103が出力する電源状態オン信号1402を遅延回路に入力し、遅延回路の出力信号をORロジックに接続する。遅延回路は、電源状態オン信号1402のタイミングを遅延させる機能を持つ。ORロジック出力信号1404をD-FFのクロック入力端子へ接続する。また、D-FFの出力Q1は、D-FFの入力Dに接続され、D-FFの出力Q2は電源状態信号210として電源状態管理部1401及び、CPU部201へ接続される。これにより、電源スイッチ状態保持部1400は、電源スイッチ部106の押下を検知、もしくは、電源状態オン信号1402がHighになると、D-FF出力の論理反転を保持する。そして、電源スイッチ状態保持部1400は、D-FF出力の論理反転の出力を電源状態信号210として電源状態管理部1401及び、CPU部201へ通知する。
電源状態管理部1401は、電源状態信号210で電源スイッチ状態保持部1400と接続される。加えて、CPU部リセット信号208、シャットダウン完了信号209、通信信号1405でCPU部201と接続される。更に、電源スイッチ状態管理リセット信号811、カウントイネーブル信号1403でタイマー部1103と接続される。CPU部リセット信号208は、CPU部201をリセットする信号である。シャットダウン完了信号209は、CPU部201がシャットダウン処理を完了したことを電源状態管理部1401に通知する信号である。通信信号1405は、CPU部201が電源状態管理部1401にタイマー部1103へ出力するカウントイネーブル信号1403を有効にする設定を行うための信号である。電源スイッチ状態管理リセット信号811はタイマー部1103の内部のタイマーカウント値を初期化するための信号である。カウントイネーブル信号1403は、タイマー部1103の動作を制御する信号である。カウントイネーブル信号1403がHighの場合、タイマー部1103はタイマー機能が有効となりタイマーカウントを実行する。カウントイネーブル信号1403がLowの場合、タイマー部1103はタイマー機能が無効となりタイマーカウントを実行しない。カウントイネーブル信号1403は、通信信号1405を介してCPU部201によりHighに設定される。カウントイネーブル信号1403は、電源状態信号210がLow、且つ、シャットダウン完了信号209がHighになると、Lowとなる。
電源状態管理部1401は、シャットダウン完了信号209によりシャットダウン完了の通知を受信すると、電源状態信号210の状態を確認する。電源状態信号210の確認の結果、電源スイッチ状態がオンの状態であった場合、電源状態管理部1401は、CPU部201へCPU部リセット信号208を発行する。一方、電源状態信号210の確認の結果電源スイッチ状態がオフの状態であった場合、電源状態管理部1401は、電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態へ切り替え、画像形成装置10各部への電源供給を停止する。
CPU部201は、電源状態信号210が電源オフ状態になったことを検知すると、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する。CPU部201は、シャットダウン処理が完了した時点で、電源状態管理部1401へシャットダウン処理が完了したことを、シャットダウン完了信号209を介して通知する。また、CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると、画像形成装置10の再起動処理を開始する。更に、CPU部201は、通信信号1405を介して電源状態管理部1401にカウントイネーブル信号1403を有効にする設定を行う。
タイマー部1103は、時間計測を行う機能を有する。タイマー部1103は、電源スイッチ信号112で電源スイッチ部106と接続される。加えて、カウントイネーブル信号1403、電源スイッチ状態管理リセット信号811で電源状態管理部1401と接続される。更に、電源状態オン信号1402で電源スイッチ状態保持部1400と接続される。タイマー部1103は、カウントイネーブル信号1403がHigh、且つ、電源スイッチ信号がLowの場合、タイマー部1103内部のカウンターをカウントアップする。そして、カウンター値が所定値(本実施例では、T1(所定時間)とする)になると、タイマー部1103は、電源状態オン信号1402をHighにする。タイマー部1103のカウンター値は、電源スイッチ信号がHighになると0(初期値)に戻る。更に、カウンター値がT1の場合、電源スイッチ状態管理リセット信号811がHighになると0(初期値)に戻る。
図15は、図14の電源制御部200により実行される実施例4に係る電源制御タイミングチャートである。
図15(a)は、実施例4において、電源スイッチ部106の押下時間が所定時間(T1)未満である場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1500)、電源スイッチ状態保持部1400は、ORロジック出力信号1404がHighになるため電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS1501)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS1502)。また、タイマー部1103はタイマーカウントを開始する。その後、タイマー部1103内部のタイマーカウント値は、図15(a)に示すように所定時間(T1)に到達する前に電源スイッチ部106の押下が解除された場合は0になる(ステップS1503)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部1401へ通知する(ステップS1504)。電源状態管理部1401は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源スイッチ状態管理リセット信号811をタイマー部1103へ発行する。更に電源状態管理部1401は、電源状態信号210を確認する。電源状態信号210が電源オフの状態であるため、電源状態管理部1401は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10各部への電源供給を停止する(ステップS1505)。
図15(b)は、実施例4において、電源スイッチ部106の押下時間が所定時間(T1)以上である場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1510)、電源スイッチ状態保持部1400は、ORロジック出力信号1404がHighになるため電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS1511)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS1512)。また、タイマー部1103はタイマーカウントを開始する。その後、図15(b)では電源スイッチ部106の押下が所定時間(T1)以上され、タイマー部1103内部のタイマーカウント値がT1に到達(ステップS1513)する。この場合、タイマー部1103は、タイマーカウントを中止すると共に電源状態オン信号1402をHighにする。電源状態オン信号1402がHighになったことにより、電源スイッチ状態保持部1400のORロジック出力信号1404が一度Lowになり、その後、Highになるため電源状態信号210がオン状態になる(ステップS1514)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部1401へ通知する(ステップS1515)。電源状態管理部1401は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源スイッチ状態管理リセット信号811をタイマー部1103へ発行する。タイマー部1103は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、タイマーカウント値を0(初期値)に戻す。更に電源状態管理部1401は、電源状態信号210を確認する。電源状態信号210が電源オンの状態であるため、電源状態管理部1401は、CPU部201に対してCPU部リセット信号208を発行する(ステップS1516)。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図16は、図14の電源制御部200により実行される実施例4に係る電源制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、ステップS1601において電源スイッチ状態保持部1400は、電源スイッチ部106が押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS1601がNo)、電源スイッチ部106が押下されるのを待つ。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS1601がYes)、タイマー部1103は、内部でタイマーカウントを開始する(ステップS1602)。電源スイッチ状態保持部1400は電源状態信号210をLow(電源オフ状態)に設定する(ステップS1603)。その後、ステップS1604において電源スイッチ状態保持部1400は、電源スイッチ部106の押下が継続中であるか解除されたかを判断する。電源スイッチ部106の押下が解除されたと判断した場合(ステップS1604がNo)、電源状態信号210を変更せずにステップS1608へ移行する。電源スイッチ部106の押下が継続中であると判断した場合(ステップS1604がYes)、ステップS1605へ移行する。ステップS1605において、電源スイッチ状態保持部1400は、タイマーカウント値がT1未満か否かを判断する。タイマーカウント値がT1未満と判断した場合(ステップS1605がYes)、ステップS1604へ移行する。タイマーカウント値がT1以上である場合(ステップS1605がNo)、ステップS1606へ移行する。タイマー部1103は、電源状態オン信号1402をHighにする(ステップS1606)。加えて、電源スイッチ状態保持部1400は、電源状態信号210をHigh(電源オン状態)にする(ステップS1607)。ステップS1608では、タイマー部1103は、タイマーカウントを中止する。
ステップS1609において、電源状態管理部1401はシャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了通知がされているか否かを判断する。シャットダウン完了通知がされていない場合(ステップS1609がNo)、ステップS1609へ移行し電源状態管理部1401はシャットダウン完了通知を待つ。シャットダウン完了通知がされた場合(ステップS1609がYes)、電源状態管理部1401は、電源状態信号210がLowか否かを判断する(ステップS1610)。電源状態管理部1401が、電源状態信号210がLowであると判断した場合(ステップS1610がYes)、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替える。これにより、画像形成装置10各部への電源供給を停止し(ステップS1611)、本処理を終了する。一方、電源状態管理部1401が、電源状態信号210がLowであると判断しなかった場合(ステップS1610がNo)、ステップS1612へ移行する。ステップS1612では、タイマー部1103は、タイマーカウント値を0(初期化)する。そして、電源状態管理部1401は、CPU部リセット信号208を発行し(ステップS1613)、本処理を終了する。
以上、本実施例を用いることにより、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10の本体の電源が完全にオフになるまで待たずに再起動指示を行うことができる。このため、ユーザの待ち時間が不要となり、使い勝手を向上することができる。更に、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を所定時間、押下して電源オフと再起動を切り替えることで、ユーザが意図せず電源スイッチ部106を押下してしまった場合に再起動しないように出来る。
本実施例は、画像形成装置10のシャットダウン処理完了時点で電源状態信号210の状態が確認され、確認した状態に応じて、再起動を行うかどうかを決定するという基本的な動作は、実施例1~4と同様である。
本実施例では、画像形成装置10の電源をオフするために、一度、電源スイッチ部106が押下された後、電源スイッチ部106が再押下された場合に、その再押下時間に応じて画像形成装置10の再起動と電源供給停止を切り替える。
図17は、電源制御部200の実施例5に係る内部構成を示すブロック図である。実施例5における電源制御部200は、電源スイッチ状態保持部1400の代わりに電源スイッチ状態保持部1700、電源状態管理部1401の代わりに電源状態管理部1701を有する点で実施例4と異なる。
電源スイッチ状態保持部1700は、D-FF、インバータ、ANDロジック、ORロジックで構成される。電源スイッチ部106から出力された電源スイッチ信号112はインバータで論理反転してANDロジックに接続する。加えて、電源状態管理部1701が出力する電源スイッチマスク信号1703もANDロジックに接続する。ANDロジックの出力をORロジックへ接続する。更に、タイマー部1103が出力する電源状態オン信号1402もORロジックに接続する。ORロジック出力信号1702をD-FFのクロック入力端子へ接続する。また、D-FFの出力Q1は、D-FFの入力Dに接続され、D-FFの出力Q2は電源状態信号210として電源状態管理部1701及び、CPU部201へ接続される。
電源スイッチ状態保持部1700は、実施例4から新たに、電源状態管理部1701と電源スイッチマスク信号1703で接続される。電源スイッチマスク信号1703は、電源スイッチ信号112をマスクする信号である。電源スイッチマスク信号1703がHighの場合、電源スイッチ信号112の状態変化は、D-FFの入力に伝達される。電源スイッチマスク信号1703がLowの場合、電源スイッチ信号112の状態変化は、D-FFの入力に伝達されない。
電源状態管理部1701に追加した電源スイッチマスク信号1703について説明する。電源状態管理部1701は、給電されると電源スイッチマスク信号1703にHighを出力する。画像形成装置10全体に給電された後は、電源スイッチ状態保持部1700が出力する電源状態信号210の状態により電源状態管理部1701は、電源スイッチマスク信号1703の状態を変化させる。具体的には、電源状態信号210がHighの場合、電源スイッチマスク信号1703はHighとなる。電源状態信号210がLowの場合、電源スイッチマスク信号1703はLowとなる。
図18は、図17の電源制御部200により実行される実施例5に係る電源制御タイミングチャートである。
図18(a)は、実施例5において、電源スイッチ部106押下後、再度、所定時間未満、電源スイッチ部106が押下された場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1815)、電源スイッチ状態保持部1700は、ORロジック出力信号1702がHighになるため電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS1816)。このとき、電源状態管理部1701は、電源スイッチマスク信号1703をLowにする。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS1817)。また、タイマー部1103はタイマーカウントを開始する。その後、図18(a)に示すようにタイマーカウント値がT1に到達する前に電源スイッチ部106の押下が解除された場合、タイマー部1103内部のタイマーカウント値は0になる。再度、電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1818)、電源スイッチ状態保持部1700は、電源スイッチマスク信号1703によりORロジック出力信号1702がLowのままなので電源状態信号210の電源オフ状態を継続する。また、タイマー部1103は、再度、タイマーカウントを開始する。その後、タイマーカウント値がT1に到達する前に電源スイッチ部106の押下が解除されたためタイマーカウント値は0になる。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部1701へ通知する(ステップS1819)。電源状態管理部1701は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源スイッチ状態管理リセット信号811をタイマー部1103へ発行する。更に電源状態管理部1701は、電源状態信号210を確認する。電源状態信号210が電源オフの状態であるため、電源状態管理部1701は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10各部への電源供給を停止する(ステップS1820)。
図18(b)は、実施例5において、電源スイッチ部106押下後、再度、所定時間(T1)以上、電源スイッチ部106が押下された場合の電源制御タイミングチャートである。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1806)、電源スイッチ状態保持部1700は、ORロジック出力信号1702がHighになるため電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS1807)。電源状態信号210がオフ状態になると、CPU部201は、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS1808)。また、タイマー部1103はタイマーカウントを開始する。その後、図18(b)に示すようにタイマーカウント値がT1に到達する前に電源スイッチ部106の押下が解除された場合、タイマー部1103内部のタイマーカウント値は0になり、またORロジック出力信号1702はLowとなる。また、再度、電源スイッチ部106が押下されると(ステップS1809)、電源スイッチ状態保持部1700は、ORロジック出力信号1702がLowであるので電源状態信号210の電源オフ状態を継続する。また、タイマー部1103は、再度、タイマーカウントを開始する。その後、図18(b)では所定時間(T1)以上、電源スイッチ部106が押下され、タイマーカウント値がT1に到達する(ステップS1810)。この場合、タイマー部1103は、電源状態オン信号1402をHighにする。電源状態オン信号1402がHighになったことにより、電源スイッチ状態保持部1700のORロジック出力信号1702がHighになるため電源状態信号210がオン状態になる(ステップS1811)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部1701へ通知する(ステップS1812)。電源状態管理部1701は、シャットダウン完了通知を受け取ると、電源スイッチ状態管理リセット信号811をタイマー部1103へ発行する。タイマー部1103は電源スイッチ状態管理リセット信号811を受け取ると、タイマーカウント値を0(初期値)に戻す。更に電源状態管理部1701は、電源状態信号210を確認する。電源状態信号210が電源オンの状態であるため、電源状態管理部1701は、CPU部201に対してCPU部リセット信号208を発行する(ステップS1813)。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図19は、図17の電源制御部200により実行される実施例5に係る電源制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、ステップS1901において、電源スイッチ状態保持部1700は、電源スイッチ部106が押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS1901がNo)、電源スイッチ部106が押下されるのを待つ。ステップS1901で、電源スイッチ状態保持部1700は、電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合、ステップS1902に処理を移行する。
ステップS1902では、電源状態管理部1701は、電源スイッチマスク信号1703をLowにする。
ステップS1903では、電源スイッチ状態保持部1700は、電源スイッチ部106が再度、押下されたか否かを判断する。ステップS1903で、電源スイッチ状態保持部1700は、電源スイッチ部106が再度、押下されたと判断した場合、ステップS1904に処理を移行する。ステップS1903で、電源スイッチ状態保持部1700は、電源スイッチ部106が再度、押下されていないと判断した場合、ステップS1910に処理を移行する。
ステップS1904では、タイマー部1103は、タイマーカウント値がT1か否かを判断する。ステップS1904で、タイマー部1103が、タイマーカウント値がT1であると判断した場合、ステップS1910に処理を移行する。ステップS1904で、タイマー部1103が、タイマーカウント値がT1でないと判断した場合、ステップS1905に処理を移行する。
ステップS1905では、タイマー部1103は、内部でのタイマーカウントを開始する。
ステップS1906では、電源スイッチ状態保持部1700が、電源スイッチ部106の押下が継続中であるか解除されたか否かを判断する。ステップS1906で、電源スイッチ状態保持部1700が、電源スイッチ部106の押下が継続中であると判断した場合、ステップS1907に処理を移行する。ステップS1906で、電源スイッチ状態保持部1700が、電源スイッチ部106の押下が解除されたと判断した場合、ステップS1911に処理を移行する。
ステップS1907では、タイマー部1103は、タイマーカウント値がT1未満か否かを判断する。ステップS1907で、タイマー部1103は、タイマーカウント値がT1未満であると判断した場合、ステップS1906に処理を移行する。ステップS1907で、タイマーカウント値がT1以上であると判断した場合、ステップS1908に処理を移行する。
ステップS1908では、タイマー部1103は、電源状態オン信号1402をHighにする。
ステップS1909では、電源スイッチ状態保持部1700は、電源状態信号210をHighにする。
ステップS1910では、電源状態管理部1701は、CPU部201からシャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了通知がされている否かの判断をする。ステップS1910で、シャットダウン完了通知がされている判断した場合、ステップS1912に処理を移行する。ステップS1910で、シャットダウン完了通知がされていないと判断した場合、ステップS1903に処理を移行する。
ステップS1912では、電源状態管理部1701は、電源状態信号210がLowか否かの判断をする。ステップS1912で、電源状態管理部1701が、電源状態信号210がLowであると判断した場合、ステップS1913に処理を移行する。ステップS1912で、電源状態管理部1701が、電源状態信号210がLowでないと判断した場合、ステップS1914に処理を移行する。
ステップS1913では、電源状態管理部1701は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10各部への電源供給を停止する。その後、本処理を終了する。
ステップS1911では、タイマー部1103は、タイマーカウント値を初期化する処理を行う。その後、ステップS1910に処理を移行する。
ステップS1914では、タイマー部1103は、タイマーカウント値を初期化する処理を行う。
ステップS1915では、電源状態管理部1701は、CPU部201にCPU部リセット信号208を発行する。
ステップS1916では、電源状態管理部1701は、電源スイッチマスク信号1703をHighにする。その後、本処理を終了する。
以上、本実施例を用いることにより、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10の本体の電源が完全にオフになるまで待たずに再起動指示を行うことができる。このため、ユーザの待ち時間が不要となり、使い勝手を向上することができる。更に、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を所定時間、押下して電源オフと再起動を切り替えることで、ユーザが意図せず電源スイッチ部106を押下してしまった場合に再起動しないように出来る。
本実施例は、画像形成装置10のシャットダウン処理完了時点で電源状態信号210の状態が確認され、確認した状態に応じて、再起動を行うかどうかを決定するという基本的な動作は、実施例1~5と同様である。
本実施例では、画像形成装置10が通常状態であるときに、ユーザが操作部103のサービススイッチ306の押下(第3のユーザ操作)と電源スイッチ部106の押下を共に行った場合、ユーザより再起動指示があったと判断する。この場合、シャットダウン処理完了後に再起動処理を実行する。一方、画像形成装置10が通常状態であるときに、ユーザがサービススイッチ306を押下することなく電源スイッチ部106を押下した場合はシャットダウン処理完了後に電源オフ処理を実行する。
図20は、電源制御部200の実施例6に係る内部構成を示すブロック図である。本実施例における電源制御部200は、電源スイッチ状態保持部400の代わりに電源スイッチ状態保持部2000、電源状態管理部401の代わりに電源状態管理部2001を有し、さらに再起動指示保持部2002を有する点で実施例1と異なる。すなわち、電源制御部200は、電源スイッチ状態保持部2000、電源状態管理部2001、再起動指示保持部2002で構成される。
電源スイッチ状態保持部2000は、電源スイッチ部106と電源スイッチ信号112で接続されている。
電源スイッチ状態保持部2000は、D-FFから構成される。論理反転された電源スイッチ信号112が、D-FFのクロック入力端子へ接続される。また、出力Q1は入力Dに接続され、出力Q2は電源状態信号210として電源状態信号210として電源状態管理部2001及び、CPU部201、再起動指示保持部2002へ接続される。これにより、電源スイッチ状態保持部2000は、電源スイッチ部106の押下を検知すると、出力の論理を反転保持し、電源状態信号210として電源状態管理部2001及び、CPU部201、再起動指示保持部2002へ通知する。再起動指示保持部2002は、電源状態信号210を介して電源オフへの移行が通知されると、サービススイッチ信号119の状態を確認する。サービススイッチ信号119の確認の結果、サービススイッチ306が押下されていた場合、再起動指示保持部2002は、電源スイッチ状態保持部2000、電源状態管理部2001へ再起動信号2003を設定する。一方、サービススイッチ信号119の確認の結果、サービススイッチ306が押下されていなかった場合、再起動指示保持部2002は再起動信号2003を設定しない。電源状態管理部2001は、シャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了が通知されると、再起動信号2003の状態を確認する。再起動信号2003の確認の結果、再起動信号2003が設定されていた場合、電源状態管理部2001は、CPU部201へCPU部リセット信号208を発行する。CPU部リセット信号208発行後、電源状態管理部2001は、電源状態信号210をオン状態及び再起動信号2003をクリアするため、状態クリア信号2004を発行する。一方、再起動信号2003の確認の結果、再起動信号2003が設定されていなかった場合、電源状態管理部2001は、電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態へ切り替え、画像形成装置10各部への電源供給を停止する。電源供給停止後、電源状態管理部2001は、電源状態信号210をオフ状態及び再起動信号2003の状態をクリアするため、状態クリア信号2004を発行する。CPU部201は、電源状態信号210が電源オフ状態になったことを検知すると、画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する。CPU部201は、シャットダウン処理が完了した時点で、電源状態管理部2001へシャットダウン処理が完了したことを、シャットダウン完了信号209を介して通知する。また、CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると、画像形成装置10の再起動処理を開始する。
図21は、図20の電源制御部200により実行される実施例6に係る電源制御タイミングチャートである。
図21(a)は、本実施例において、電源スイッチ部106押下時にサービススイッチ306が押下されなかった場合の電源制御タイミングチャートである。この場合、再起動処理は実行されず、電源オフ処理が実行される。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS2100)、電源スイッチ状態保持部2000は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS2101)。電源状態信号210がオフ状態になると、再起動指示保持部2002は、サービススイッチ信号119の状態を確認する。サービススイッチ信号119の確認の結果、サービススイッチ306が押下されておらずサービススイッチ信号119が変化していないため、再起動指示保持部2002は、再起動信号2003を設定しない。同時にCPU部201は、電源状態信号210のオフ状態を検知すると画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS2102)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部2001へ通知する(ステップS2103)。電源状態管理部2001は、シャットダウン完了通知を受け取ると、再起動信号2003を確認する。再起動信号2003が設定されていないため、電源状態管理部2001は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10各部への電源供給を停止する(ステップS2104)。電源オフ状態に移行後、電源状態管理部2001は、状態クリア信号2004を介して電源状態信号210をオフ状態とし、再起動信号2003のクリアを実行する(ステップS2105)。
次に、図21(b)は、本実施例において、電源スイッチ部106押下時にサービススイッチ306が押下されていた場合の電源制御タイミングチャートである。この場合はシャットダウン処理終了後、再起動処理が実行される。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS2106)、電源スイッチ状態保持部2000は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS2107)。電源状態信号210がオフ状態になると、再起動指示保持部2002は、サービススイッチ信号119の状態を確認する。サービススイッチ信号119の確認の結果、サービススイッチ306が押下されサービススイッチ信号119が変化しているため、再起動指示保持部2002は、再起動信号2003を設定する(ステップS2109)。同時にCPU部201は、電源状態信号210のオフ状態を検知すると画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS2108)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部2001へ通知する(ステップS2110)。電源状態管理部2001は、シャットダウン完了通知を受け取ると、再起動信号2003を確認する。再起動信号2003が設定されているため、電源状態管理部2001は、CPU部201に対して、CPU部リセット信号208を発行する(ステップS2111)。CPU部リセット信号208発行後、電源状態管理部2001は、状態クリア信号2004を介して電源状態信号210をオン状態とし、再起動信号2003のクリアを実行する(ステップS2112)。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図22は、図20の電源制御部200により実行される実施例6に係る電源制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、ステップS2201において電源スイッチ状態保持部2000は、電源スイッチ部106が押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS2201がNo)、電源スイッチ部106が押下されるのを待つ。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS2201がYes)、電源スイッチ状態保持部2000は電源状態信号210をLow(電源オフ状態)に設定する(ステップS2202)。再起動指示保持部2002は、電源状態信号210のLowを検知すると、サービススイッチ信号119を介してサービススイッチ306が押下されているか否かを判断する(ステップS2203)。再起動指示保持部2002は、サービススイッチ306が押下されていないと判断した場合(ステップS2203がNo)、再起動信号2003を変更せずにステップS2205へ移行する。再起動指示保持部2002は、サービススイッチ306が押下されていると判断した場合(ステップS2203がYes)、再起動信号2003をHighに設定する(ステップS2204)。その後、電源状態管理部2001は、シャットダウン完了信号209を介してシャットダウン処理完了通知がされているか否かを判断する(ステップS2205)。電源状態管理部2001は、シャットダウン完了通知がされていないと判断した場合(ステップS2205がNo)、シャットダウン完了通知を待つ。電源状態管理部2001は、シャットダウン完了通知がされていると判断した場合(ステップS2205がYes)、再起動信号2003がHigh(再起動指示あり)か否かを判断する(ステップS2206)。再起動信号2003がHigh(再起動指示あり)と判断した場合(ステップS2206がYes)、電源状態管理部2001は、CPU部リセット信号208を発行する(ステップS2207)。CPU部リセット信号208発行後、電源状態管理部2001は、状態クリア信号2004をHighに設定する。状態クリア信号2004のHighを検知すると、電源状態管理部2001は、電源状態信号210をHigh(電源オン状態)に変更し(ステップS2208)、ステップS2209の処理に移行する。一方、再起動信号2003がLow(再起動指示なし)と判断した場合(ステップS2206がNo)、電源状態管理部2001は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替える。これにより、画像形成装置10各部への電源供給を停止する(ステップS2210)。電源オフ処理実行後、電源状態管理部2001は、状態クリア信号2004をHighに設定する。状態クリア信号2004のHighを検知すると、電源状態管理部2001は、電源状態信号210をLow(電源オフ状態)とし(ステップS2211)、ステップS2209の処理に移行する。
ステップS2209では、再起動指示保持部2002は、状態クリア信号2004のHighを検知すると、再起動信号2003をLowにクリアし、本処理を終了する。
以上、実施例6によれば、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10の本体の電源が完全にオフになるまで待たずに再起動指示を行うことができる。このため、ユーザの待ち時間が不要となり、使い勝手を向上することができる。
また、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10において、意図的に再起動指示を行うことが可能となり、誤操作による再起動処理を未然に防止することができる。
本実施例は、画像形成装置10のシャットダウン処理完了時点で電源状態信号210の状態が確認され、確認した状態に応じて、再起動を行うかどうかを決定するという基本的な動作は、実施例1~6と同様である。
本実施例では、サービススイッチ306等の特別なスイッチを使用しない点で実施例6と異なる。すなわち、画像形成装置10が通常状態であるときに、ユーザが操作部103の操作用液晶パネルユニット301とキー部305の双方の押下(第3のユーザ操作があった)状態で電源スイッチ部106を押下した場合、ユーザより再起動指示があったと判断する。この場合、シャットダウン処理完了後に再起動処理を実行する。一方、画像形成装置10が通常状態であるときに、ユーザが電源スイッチ部106のみを押下した場合はシャットダウン処理完了後に電源オフ処理を実行する。
図23は、コントローラ部102の実施例7に係る内部構成を示すブロック図である。実施例1と同様にコントローラ部102は、電源制御部200、電源系B電源供給部205、CPU部201、HDD部202、メモリ部203、画像処理部204で構成される。ここでCPU部201と電源制御部200を接続する再起動操作信号212が追加されている点が実施例1と異なる。
CPU部201は、操作部パネル制御信号115を介して、操作部103の操作用液晶パネルユニット301及びキー部305のユーザ操作を検知することができる。CPU部201は、ユーザによる特定操作の実行時に再起動指示を認識し、再起動操作信号212を介して電源制御部200に通知する。なお、本実施例では、上記特定操作は操作用液晶パネルユニット301とキー部305の双方を押下する操作を指すが、サービススイッチ306等の特別なスイッチでなく操作部103に設けられるスイッチ等を押下する操作であればこれに限定されない。
図24は、電源制御部200の実施例7に係る内部構成を示すブロック図である。本実施例における電源制御部200は、以下の点で実施例6と異なる。まず、電源スイッチ状態保持部2000の代わりに電源スイッチ状態保持部2400、電源状態管理部2001の代わりに電源状態管理部2401を有する。さらに再起動指示保持部2002の代わりに再起動指示保持部2402を有する。すなわち、再起動指示保持部2402がCPU部201から出力される再起動操作信号212を再起動指示として保持する点が実施例6と異なる。
再起動指示保持部2402は、電源状態信号210を介して電源オフへの移行が通知されると、再起動操作信号212の状態を確認する。再起動操作信号212の確認の結果、操作用液晶パネルユニット301とキー部305が押下されていると判断した場合、再起動指示保持部2402は、電源スイッチ状態保持部2400、電源状態管理部2401へ再起動信号2403を設定する。一方、再起動操作信号212の確認の結果、操作用液晶パネルユニット301とキー部305が押下されていなかった場合、再起動指示保持部2402は再起動信号2403を設定しない。
図25は、図24の電源制御部200により実行される実施例7に係る電源制御タイミングチャートである。
図25(a)は、本実施例において、電源スイッチ部106押下時に操作用液晶パネルユニット301とキー部305の双方の押下がなかった場合の電源制御タイミングチャートである。この場合は再起動処理は実行されず、電源オフ処理が実行される。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS2500)、電源スイッチ状態保持部2400は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS2501)。電源状態信号210がオフ状態になると、再起動指示保持部2402は、再起動操作信号212の状態を確認する。図25(a)では再起動操作信号212が変化していないため、再起動指示保持部2402は、再起動信号2403を設定しない。同時にCPU部201は、電源状態信号210のオフ状態を検知すると画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS2502)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部2401へ通知する(ステップS2503)。電源状態管理部2401は、シャットダウン完了通知を受け取ると、再起動信号2403を確認する。再起動信号2403が設定されていないため、電源状態管理部2401は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替え、画像形成装置10各部への電源供給を停止する(ステップS2504)。電源オフ状態に移行後、電源状態管理部2401は、状態クリア信号2404を介して電源状態信号210をオフ状態とし、再起動信号2403のクリアを実行する(ステップS2505)。
次に、図25(b)は、本実施例において、電源スイッチ部106押下時に操作用液晶パネルユニット301とキー部305の双方が押下されていた場合の電源制御タイミングチャートである。この場合はシャットダウン処理終了後、再起動処理が実行される。
電源スイッチ部106が押下されると(ステップS2506)、電源スイッチ状態保持部2400は電源状態信号210を電源オフ状態にする(ステップS2507)。電源状態信号210がオフ状態になると、再起動指示保持部2402は、再起動操作信号212の状態を確認する。なお、CPU部201は、操作用液晶パネルユニット301とキー部305の双方が押下されていると判断した場合、再起動操作信号212を設定する。図25(b)では再起動操作信号212が設定されているため、再起動指示保持部2402は、再起動信号2403を設定する(ステップS2509)。同時にCPU部201は、電源状態信号210のオフ状態を検知すると画像形成装置10のシャットダウン処理を開始する(ステップS2508)。画像形成装置10のシャットダウン処理が完了すると、CPU部201はシャットダウン完了通知をシャットダウン完了信号209を介して電源状態管理部2401へ通知する(ステップS2510)。電源状態管理部2401は、シャットダウン完了通知を受け取ると、再起動信号2403を確認する。再起動信号2403が設定されているため、電源状態管理部2401は、CPU部201に対して、CPU部リセット信号208を発行する(ステップS2511)。CPU部リセット信号208発行後、電源状態管理部2401は、状態クリア信号2404を介して電源状態信号210をオン状態とし、再起動信号2403のクリアを実行する(ステップS2112)。CPU部201は、CPU部リセット信号208を受け取ると画像形成装置10の再起動処理を実行する。
図26は、図23のCPU部201により実行される実施例7の再起動操作検知処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、操作部103のキー部305が押下されているか否かを判断する(ステップS2601)。キー部305が押下されていると判断した場合(ステップS2602がYes)、操作部103の操作用液晶パネルユニット301のタッチパネルが押下されているかを判断する(ステップS2602)。操作用液晶パネルユニット301のタッチパネルが押下されていると判断した場合(ステップS2602がYes)、CPU部201は、再起動操作信号212を設定する。これにより、再起動操作が実行されたことを再起動指示保持部2402へ通知し(ステップS2603)、本処理を終了する。一方、キー部305が押下されていない又は操作用液晶パネルユニット301のタッチパネルが押下されていないと判断した場合(ステップS2601又はステップS2602がNo)、ステップS2604の処理に移動する。ステップS2604では、CPU部201は、再起動操作信号212をクリアし、本処理を終了する。なお、CPU部201が実行するシャットダウン処理は、図6に示す実施例6のフローチャートと同様である。
図27は、図24の電源制御部200により実行される実施例7に係る電源制御処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置10が通常状態になると開始する。
まず、ステップS2701において電源スイッチ状態保持部2400は、電源スイッチ部106が押下されたか否かを判断する。電源スイッチ部106が押下されていないと判断した場合(ステップS2701がNo)、電源スイッチ部106が押下されるのを待つ。電源スイッチ部106が押下されたと判断した場合(ステップS2701がYes)、電源スイッチ状態保持部2400は電源状態信号210をLow(電源オフ状態)に設定する(ステップS2702)。再起動指示保持部2402は、電源状態信号210のLowを検知すると、再起動操作信号212が設定されているか否かを判断する(ステップS2703)。再起動指示保持部2402は、再起動操作信号212が設定されていないと判断した場合(ステップS2703がNo)、再起動信号2403を変更せずにステップS2705へ移行する。再起動指示保持部2402は、再起動操作信号212が設定されていると判断した場合(ステップS2703がYes)、再起動信号2403をHighに設定する(ステップS2704)。その後、電源状態管理部2401は、シャットダウン完了信号209を介してシャットダウン完了通知がされているか否かを判断する(ステップS2705)。電源状態管理部2401は、シャットダウン完了通知がされていないと判断した場合(ステップS2705がNo)、シャットダウン完了通知を待つ。電源状態管理部2401は、シャットダウン完了通知がされていると判断した場合(ステップS2705がYes)、再起動信号2403がHigh(再起動指示あり)か否かを判断する(ステップS2706)。再起動信号2403がHigh(再起動指示あり)と判断した場合(ステップS2706がYes)、電源状態管理部2401は、CPU部リセット信号208を発行する(ステップS2707)。CPU部リセット信号208発行後、電源状態管理部2401は、状態クリア信号2404をHighに設定する。状態クリア信号2404のHighを検知すると、電源状態管理部2401は、電源状態信号210をHigh(電源オン状態)に変更し(ステップS2708)、ステップS2709の処理に移動する。一方、再起動信号2403がLow(再起動指示なし)と判断した場合(ステップS2706がNo)、電源状態管理部2401は、各電源制御信号116,117,118,211を電源オフ状態に切り替える。これにより、画像形成装置10各部への電源供給を停止する(ステップS2710)。その後、電源状態管理部2401は、状態クリア信号2404をHighに設定する。状態クリア信号2404のHighを検知すると、電源状態管理部2401は、電源状態信号210をLow(電源オフ状態)に変更し(ステップS2711)、ステップS2709の処理に移動する。
ステップS2709では、再起動指示保持部2402は、状態クリア信号2404のHighを検知すると、再起動信号2403をLowにクリアし、本処理を終了する。
以上、実施例7によれば、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10の本体の電源が完全にオフになるまで待たずに再起動指示を行うことができる。このため、ユーザの待ち時間が不要となり、使い勝手を向上することができる。
また、プッシュスイッチである電源スイッチ部106を用いた画像形成装置10において、特別なスイッチを使用せず意図的に再起動指示を行うことが可能となり、誤操作による再起動処理を未然に防止することができる。
[その他の実施例]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。