JP7190182B2 - ニット製品の作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ニット製品の作製方法の改良に関する。
一般に、セーター、靴下、手袋、等、ニット製品の編地には、横編みにより編成された編成体が使用される。このようなニット製品を機械編成する方法及び装置は公知である(特許文献1、特許文献2、等参照)。
特開2017-166084号公報 特開2017-2418号公報
ニット製品は伸縮性に富み、柄などのデザイン上の自由度も高く、その製品としてのさらなる可能性が期待されている。このようなニット製品に関しては、従来より、作製は困難ではあるが円形状のプリーツを有するニット製品を製作したい、というニーズがあった。
しかしながら、このような円形状のプリーツを形成するために、例えば、平面円弧状の輪郭部分を有するニット布地を作製しようとした場合には、複数枚の「接ぎ」を相互に縫い合わせて接合することにより円弧状輪郭部分を形成する必要があり、厚さ方向に縫合部が形成され、布地としても所定の厚さ寸法が形成されてしまい、製品として形成した場合にはデザイン性に劣る、という問題点があった。
従って、布地の厚さ寸法を増大させることなく、平面円弧状輪郭部を有する布地を形成することにより円形状のプリーツを有するニット製品を作製したい、という要請があった。
また、一方、従来より、横編機によりセーター等の立体的な筒状の衣類を、各パーツごとに縫製することなく無縫製で編む、いわゆるホールガーメント(登録商標)の製品が作製されている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、セーター等の立体的な筒状の衣類を、各パーツごとに縫製することなく無縫製で編むことのできる横編機を使用して斬新なニット製品を作製するニット製品の作製方法を提供することにある。
請求項1に記載のニット製品の作製方法は、熱収縮率の相違する複数種類の糸材を使用してガーター編みにより熱収縮率の相違する二種類の編成領域部が編立方向に交互に形成された開口部を有する袋状又は筒状の基本編成体の編立を行う編立ステップと、前記袋状又は筒状の基本編成体を開放して平板状に形態変化させて厚さ方向に重なる複数段の編み組織からなる平板状編成体を得る形態変化ステップと、前記平板状編成体を加熱させて面方向に展開させる加熱展開ステップと、前記平板状編成体を厚さ方向に展開させて前記編み組織が上下方向に連続する布地を作製する製品形成ステップとを有することを特徴とするニット製品の作製方法である。
請求項1に記載のニット製品の作製方法によれば、熱収縮率の相違する複数種類の糸材を使用してガーター編みにより熱収縮率の相違する二種類の編成領域部が編立方向に交互に形成された開口部を有する袋状又は筒状の基本編成体を開放して平板状に形態変化させることにより、厚さ方向に重なる複数段の編み組織からなる平板状編成体が得られる。
このようにして得られた平板状編成体を、厚さ方向に展開させて前記編み組織が幅方向に沿って上下方向に連続する布地を形成でき、この布地を適宜加工することにより斬新なニット製品を作製することができる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のニット製品の作製方法において、前記平板状編成体は、平面に載置した状態での平面視形状がオーバルであることを特徴としている。
請求項2に記載のニット製品の作製方法によれば、平板状編成体を面方向に展開させることにより、平面に載置した状態での平面視形状がオーバルである平板状編成体を基にして斬新なニット製品を得ることができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のニット製品の作製方法を前提とし、前記編立ステップにおいて、前記二種類の編成領域部のうち熱収縮率が小さい方の編成領域部を構成する編成組織の段数が、前記編立方向における下流側になるほど多くなるように前記筒状の基本編成体の編立を行い、前記形態変化ステップにおいて、前記筒状の基本編成体の前記編立方向におけるより上流側の部分が前記平板状編成体のより内側の部分になるように前記筒状の基本編成体を塑性変形させることを特徴とする。
請求項3に記載のニット製品の作製方法によれば、編立方向におけるより上流側の部分すなわち、熱収縮率が大きい方の編成領域部の占める割合がより大きい部分がより内側になるように基本編成体を塑性変形させて平板状編成体を形成することにより、中心部に至るほど熱収縮しやすい平板状編成体を形成することができる
また、請求項4記載の発明は、請求項2記載のニット製品の作製方法を前提とし、前記編立ステップにおいて、前記二種類の編成領域部のうち熱収縮率が大きい方の編成領域部を構成する編成組織の段数が、前記編立方向における上流側になるほど多くなるように前記袋状の基本編成体の編立を行い、前記形態変化ステップにおいて、前記袋状の基本編成体の前記編立方向におけるより上流側の部分が前記平板状編成体のより外側の部分になるように前記袋状の基本編成体を塑性変形させることを特徴とする。
請求項4に記載のニット製品の作製方法によれば、編立方向におけるより上流側の部分すなわち、熱収縮率が大きい方の編成領域部の占める割合がより大きい部分がより外側になるように基本編成体を塑性変形させることにより、周辺部に至るほど熱収縮しやすい平板状編成体を形成することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1~4記載のニット製品の作製方法を前提とし、前記編立ステップにおいて、二種類の糸材の一方を表目、他方を裏目にして、表目と裏目とを予め設定した段数毎に切り替えつつガーター編みを行うことを特徴とする。
請求項5に記載のニット製品の作製方法によれば、使用する二種類の糸材を適宜選定するとともに、表目と裏目とを切り替える段数を適宜設定してガーター編みを行うことによりニット地の編立を行うことができる。
請求項6の発明は、請求項3に記載のニット製品の作製方法において、前記編立ステップは、横編機を使用して前記筒状の基本編成体の編立を行うステップであり、前記横編機は、予め作製された編成データに基づいて前記段数を制御することを特徴とするものである。
請求項6に記載のニット製品の作製方法によれば、予め作製された編成データに基づいて前記段数を制御するように構成された横編機を使用して筒状の基本編成体の編立を効率良く行うことができるので、その筒状の基本編成体を形態変化させて平板状編成体とした後、その平板状編成体を厚さ方向に展開させて製品に形成することにより、デザイン性に富む斬新なニット製品を製造することができる。
請求項1乃至6の発明によれば、セーター等の立体的な筒状の衣類を、各パーツごとに縫製することなく無縫製で編むことのできる横編機を使用して、デザイン性に富んだコンセプチュアルなニット製品を、「接ぎ」を使用することもなく、かつ布地を切除する等の作業も要することなく、容易かつ迅速に作製することが可能となる。
即ち、上記のように、ニット製品のさらなる可能性を追求するため、従来より、デザインの自由度の観点からプリーツを有するニット製品の製作のニーズがあったが、円形プリーツを形成するために平面円弧状の輪郭部分を有する布地を作製しようとした場合には、複数枚の「接ぎ」を相互に縫い合わせて接合することにより円弧状輪郭部分を形成する必要があり、厚さ方向に縫合部が形成され、布地としても所定の厚さ寸法が形成されてしまい製品としてのデザイン性に劣る、という問題点があった。
また、布地の厚さ寸法を増大させることなく、円形状のプリーツを有する外観品質に富んだニット製品を作製したい、という要請があった。
請求項1記載の発明に係るニット製品の作製方法によれば、このような要請に応えることができ、布地の厚さ寸法を増大させることなく、従来、作製することが困難であった円形状のプリーツを有する外観品質に富んだニット製品を作製することができるものである。
その結果、従来、容易に作製することは不可能とされていた円形状のプリーツを容易かつ迅速に作製することが可能となり、この円形状のプリーツを利用したデザイン性に富んだ、コンセプチュアルなニット製品を作製することができる。
特に、請求項6の発明によれば、予め作製された編成データに基づいて前記段数を制御することができる横編機により編立ステップを実施することができることから、デザイン性に富む斬新なニット製品を効率良く製造することができる。
本発明に係るニット製品の製造方法に係る一実施の形態を示し、第一の実施形態のニット製品の作製方法のフローチャートである。 (A)は、図1中の編立ステップにより得られた袋状の基本編成体を概念的に例示する平面図である。(B)は、図1中の縫合ステップにより得られた袋状の基本編成体を概念的に例示する平面図である。(C)は、図1中の形態変化ステップにより得られた平板状編成体を概念的に例示する平面図である。 本発明に係るニット製品の製造方法に係る第二の実施形態のニット製品の作製方法のフローチャートである。 図3中の編立ステップにより得られた筒状の基本編成体を概念的に例示する斜視図である。 図4に示す筒状の基本編成体を径方向に展開した展開図である。 (A)は、図2(A)及び図4に示す編成体が有するガーター編みによる編成組織の構造図である。(B)は、(A)とは逆目となる編成組織の構造図である。 (A)は、第一の実施の形態及び第二の実施の形態に係る、図1及び図3中の形態変化ステップにおける図2(C)及び図5に示す平板状編成体の断面構造を概念的に例示する横断面図である。(B)は、図1及び図3中の加熱展開ステップを経た平板状編成体の断面構造を概念的に例示する横断面図である。 図1及び図3中の製品形成ステップにより作製されたニット製品の一例を示す展示状態の正面図である。 図8に示すニット製品の展示状態の背面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第一実施形態]
図1には、第一実施形態のニット製品の作製方法のフローチャートが示されている。
図1に示すように、第一実施形態のニット製品の作製方法は、編立ステップS1、縫合ステップS2、形態変化ステップS3、加熱展開ステップS4及び製品形成ステップS5を有する。
[編立ステップ]
編立ステップS1は、熱収縮率の相違する複数種類の糸材を使用してガーター編みにより基本編成体の編立を行うステップである。使用する複数種類の糸材の材質として、ウール、ナイロン、レーヨンナイロン、ポリエステル等を使用できる。本実施の形態にあっては、「Fujix(king) Polyester woollie S(ソフト)」が使用されている。
編立ステップS1は、公知の横編機を使用して行われる。
編立ステップS1を実施することにより、図2(A)に例示するような、平面長方形の同寸の二枚の編成体構成地10A、10Bからなる基本編成体10(図2(B)参照)が作製される。図2中の矢印Aは編み方向を、矢印Bは編立方向を、それぞれ示している。
矢印Bは編立方向における上流側から下流側方向を示す。
図2に例示する編成体構成地10A、10Bには、熱収縮率の相違する二種類の編成領域部21、22が編立方向に沿って交互に形成されている。本実施の形態における二種類の編成領域部21、22の配置は、編立ステップS1において、二種類の編成領域部21、22のうち熱収縮率が小さい方の編成領域部22を構成するガーター編組織の段数が、編立方向における下流側になるほど多段となるように編立が行われている。
従って、本実施の形態に係る編成体構成地10A、10Bにあっては、図中下端部の部位の方が熱収縮率の程度が大きく、図中上端部の部位の方が熱収縮の程度が小さくなるように形成されている。
各編成領域部21、22は、図6に示すように、二種類の糸材31、32の一方を表目、他方を裏目にして、表目と裏目とを、横編機が予め設定されたループ段数毎に切り替えつつガーター編みにより編成されている。
[縫合ステップ]
縫合ステップS2は、編立ステップS1により作製した二枚の編成体構成地10A、10Bを互いに重ね合わせた状態で、図2(B)中に太線で示すように、両編成体構成地10A、10Bの短辺部11a、11b同士及び、一対の短辺部11a、11bにより挟まれた一方の長辺部12a、12b同士を縫合するステップである。本実施の形態においては、長辺部12a、12bに関しては、編立方向における下流側の長辺部12a、12b同士が縫合されている。
縫合ステップS2において、上流側の長辺部12a、12bを残してその他の三辺部が閉じられた袋状の基本編成体10が得られる。
[形態変化ステップ]
形態変化ステップS3は、縫合ステップS2により作製した図2(B)に示す袋状の基本編成体10の内側面部を外方へ折り返して開放することにより形態変化させ、図2(C)に示すような、平板状編成体40を作製するステップである。
袋状の基本編成体10の形態を変化させる場合には、図2(B)に示す袋状の基本編成体10の開口部13、すなわち、縫合されていない方の長辺部12a、12bを、厚さ方向に沿って互いに離間する方向へ拡げつつ、袋状の基本編成体10を構成する編成体構成地10A、10Bの内側面部側を表面側に裏返して折り返すことにより図2(C)に示す一枚の平板状編成体40を形成する。
この袋状の基本編成体10の形態変化に関しては、袋状の基本編成体10の編成に用いられたガーター編みの編み特性と繊維の可塑性との相乗効果により、図2(B)に示す袋状の基本編成体10を図2(C)に示す一枚の平板状編成体40に形態変化させることが可能となる。
このように形成された平板状編成体40は、図7(A)に示すように、厚さ方向において互いに重なって配置される複数段の編み組織からなる。また、平板状編成体40の、平面に置かれた状態での平面視形状はオーバルである。ここで、「オーバル」は、長円、楕円あるいはこれらに似た形状を意味し、いわゆる「小判型」の概念も含まれる。
形態変化ステップS3においては、図2(B)に示す袋状の基本編成体10の編立方向における、より上流側の部分が平板状編成体40の外縁寄りの部分に配置されるように、袋状の基本編成体10を塑性変形させる。その結果、図2(C)に例示するように、外縁に至るほど、熱収縮率が大きい方の編成領域部21の占める割合が大きいと共に、内方に至るほど熱収縮率が小さい方の編成領域部22の占める割合が大きい平板状編成体40が作製される。
即ち、袋状の基本編成体10の開口部13を、袋状の基本編成体10の厚さ方向に沿って長辺部12a、12bを開いて裏返した場合には、ガーター編みの特性と、繊維の可塑性により適宜伸縮し、編成体構成地10A、10Bの平面形状を基本とし、編成体構成地10A、10Bの内側が互いに隣接して表出すると共に、編成体構成地10A、10Bの長さ方向両端部の内側が同様に表出する。これにより本体形成部X及び、本体形成部Xの長さ方向両端部に一対に延設される半円部Y、Yが形成される。
[加熱展開ステップ]
加熱展開ステップS4は、形態変化ステップS3を経て得られた平板状編成体40を加熱させることにより面方向に展開させるステップである。図2(C)中の矢印Cは、平板状編成体40を展開させる方向を示している。加熱展開ステップS4において繊維は加熱されることにより繊維の有する熱可塑性により繊維は伸長し、平板状編成体40は矢印C方向に伸展する。
平板状編成体40を加熱する際には、公知のスチームアイロンを使用することができる。平板状編成体40を加熱する方法として、アイロン本体の掛け面より噴出するスチームのみを用いる非加圧加熱と、アイロン本体の掛け面による加熱及び加圧とスチームによる加熱とを併用する加熱加圧とが適宜用いられる。
図7(A)に示すように、形態変化ステップS3を経た時点での平板状編成体40の編地においては、厚さ方向において、表目の裏側に裏目が位置し、表面側からは主として表目のみ、裏面側からは主として裏目のみが視認される。即ち、厚さ方向においては各表目の間に裏目が夫々配置されている。
図7(B)に示すように、加熱展開ステップS4を経た平板状編成体40の編地は、繊維の熱可塑性により加熱されることにより熱可塑性ループ状の編み組織が伸長された結果、各表目の間に裏目が入り込み、各表目の間に裏目が面一の状態で隣接した状態となっており、表目及び裏目が表面側及び裏面側の双方から視認できる状態となっている。
[製品形成ステップ]
製品形成ステップS5は、加熱展開ステップS4により展開させた平板状編成体40を、図8及び図9に例示するようなニット製品50を形成できる布地80に変化させるステップである。
即ち、製品形成ステップS5においては、平板状編成体40の厚さ方向において、周縁部14を上方へ持ち上げることにより、適宜、図8及び図9に示すような、平面視においてオーバル形状の、夫々の編成領域部21、22が幅方向に沿って上下方向に連続し、着用者Zの体を周囲から包み込むような円筒形状のニット製の布地80を形成することができる。
このようにして作製された布地80を利用したニット製品50は、従来不可能とされた平面視が円形状のプリーツが上下方向に沿って連続して形成されているものであり、斬新なデザイン性に富んだコンセプチュアルな製品を、「接ぎ」を使用することもなく、かつ切除する等の作業も要することなく、容易かつ迅速に作製することが可能となる。
[第一実施形態の作用・効果]
上記のように、第一実施形態のニット製品の作製方法では、公知の横編機を利用し、熱収縮率の相違する複数種類の糸材を使用して、熱収縮率の相違する二種類の編成領域部21、22が編立方向に交互に形成された長方形の二枚の編成体構成地10A、10Bからなる袋状の基本編成体10をガーター編みにより作製し、編成体構成地10A、10Bを互いに重ね合わせるとともに互いの隣接する三辺同士を縫合して袋状とした後、その袋状の基本編成体10を開口部13から裏返すようにして形態変化させて平板状編成体40を形成する。
この平板状編成体40を、平板状編成体40の厚さ方向において、周縁部14を上方へ持ち上げることにより、適宜、図8及び図9に示すような、平面視においてオーバル形状の、夫々の編成領域部21、22が幅方向に沿って上下方向に連続し、着用者Zの体を周囲から包み込むような円筒形状のニット製の布地80を形成することができる。
そして、布地80にその他の編成体やボタンなどを付加することにより図8及び図9に例示する完成品としてのニット製品50を作製することができる。
従って、本実施の形態にあっては、従来における、平面円弧状の輪郭部分を有するニット布地から平面視円形状のプリーツが形成された布地を作製しようとした場合に発生する、複数枚の「接ぎ」を相互に縫い合わせて接合して円弧状輪郭部分を形成することにより厚さ方向に縫合部が形成され、布地として所定の厚さ寸法が形成されてしまいデザイン性に劣る、という問題点を招来することなく、着用者の身体を周囲から包み込むような斬新な円筒形状の布地80を形成し、この布地80を利用してコンセプチュアルなニット製品50を容易かつ迅速に形成することができる。
なお、上記第一実施形態のニット製品の作製方法は、編立ステップS1、縫合ステップS2、形態変化ステップS3、加熱展開ステップS4及び製品形成ステップS5を有しているが、二枚の編成体構成地10A、10Bを重ねて編成すると同時に両編成体構成地10A、10Bの三辺同士を縫合し得る、編成機能と縫製機能とを兼ね備えた装置を使用する場合には、編立ステップS1及び縫合ステップS2を同時に実施することも可能である。
[第二実施形態]
図3には、第二実施形態のニット製品の作製方法のフローチャートが示されている。
図3に示すように、第二実施形態のニット製品の作製方法は、編立ステップS1、形態変化ステップS3、加熱展開ステップS4及び製品形成ステップS5を有する。第一実施の形態との相違点は縫合ステップS2が存在しない点である。
[編立ステップ]
編立ステップS1は、熱収縮率の相違する複数種類の糸材を使用してガーター編みにより筒状の基本編成体の編立を行うステップである。使用する複数種類の糸材の材質として、ウール、ナイロン、レーヨンナイロン、ポリエステル等を挙げることができる。本実施の形態にあっても、第一の実施の形態と同様に、糸材としては「Fujix(king) Polyester woollie S(ソフト)」が使用されている点は第一実施の形態と同様である。
編立ステップS1は、公知の横編機を使用して行われる。使用する横編機には、予め作製された編成データが記憶されている。
即ち、本実施の形態にあっても前記第一の実施の形態と同様に、この横編機はコンピュータ制御により、無縫製で筒型に編まれた編成体、いわゆるホールガーメント(登録商標)を自動的に作製できるように構成されており、所定の記憶装置には予め作製された編成データが記憶されている。このような横編機としては、例えば、株式会社島精機製作所製の横編機「SES183SW12」を使用することができる。
編立ステップS1を実施することにより、図4に例示するような筒状の基本編成体60が作製される。図4中の矢印Aは編み方向を、矢印Bは編立方向を、それぞれ示している。矢印Bの向いている側が編立方向における下流側である。
筒状の基本編成体60は、横編機の適宜の編成操作により、下縁部60cは側面部62と一体に編成されていると共に上端部は開口されて開口部61が形成され、全体として筒状の基本編成体60は下端部が閉じられ上端部が開口された円筒状に形成されている。
図4に例示する筒状の基本編成体60には、熱収縮率の相違する二種類の編成領域部21、22が編立方向に交互に形成されている。本実施の形態にあっては、このような二種類の編成領域部21、22の配置は、編立ステップS1において、二種類の編成領域部21、22のうち熱収縮率が小さい編成領域部22を構成する編成組織のループ段数(編みの段数)が、編立方向における下流側になるほど大きくなると共に編立方向の上流側に至るほど小さくなるように編立を行うように構成されている。
また、熱収縮率の大きい編成領域部21を構成する編成組織のループ段数(編みの段数)が、編立方向における上流側になるほど大きくなると共に編立方向の下流側に至るほど小さくなるように編立を行うように構成されている。
その結果、本実施の形態に係る筒状の基本編成体60にあっては、下縁部60c側が熱収縮率が大きく上端部側が熱収縮率が小さくなるように構成されている。
各編成領域部21、22は、図6に示すように、二種類の糸材31、32の一方を表目、他方を裏目にして、表目と裏目とを、横編機が予め設定されたループ段数毎に切り替えつつガーター編みを行うことにより編成される。
[形態変化ステップ]
形態変化ステップS3は、編立ステップS1により作製した筒状の基本編成体60を形態変化させることにより、図5に例示するような、平板状編成体70を作製するステップである。
袋状の基本編成体10の形態を変化させる場合には、図4に示す筒状の基本編成体60の開口部61から、下縁部60cが中央に位置するように筒状の基本編成体60の内側面部60aを裏返して内側面部60aを表出させると共に、外側面部60bを裏面側に折り返すことにより、図5に示すような、内側面部60aが表出した平板状編成体70を形成することができる。
この形態変化に関しては、筒状の基本編成体60の編成に用いられたガーター編みの編み特性と繊維の可塑性との相乗効果により一枚の平板状編成体70に形態変化させることが可能となるものである。
平板状編成体70は、内外方向に重なる複数段のループ状の編み組織からなる。平板状編成体70を平面に置いた状態での平面視形状はオーバルである。「オーバル」の語の概念に長円、楕円あるいはこれらに似た形状を意味し、「小判型」の概念も含まれる点は第一実施の形態における場合と同様である。
従って、オーバル状の平板状編成体70にあっては、熱収縮率の大きい編成領域部21及び熱収縮率の小さい編成領域部22の上記配置により、内方に至るに従って熱収縮率が高いと共に周縁部に至るに従って熱収縮率が低くなっている。
[加熱展開ステップ]
加熱展開ステップS4は、平板状編成体70を加熱して面方向に展開させるステップである。図5中の矢印Cは、平板状編成体70を展開させる方向を示している。加熱展開ステップS4において繊維は加熱されることにより繊維の有する熱可塑性により繊維は伸長し、平板状編成体70は矢印C方向に伸展する。
筒状の基本編成体60の加熱には、公知のスチームアイロンを使用することができる点は第一の実施の形態の場合と同様である。
筒状の基本編成体60を加熱する方法として、アイロン本体の掛け面より噴出するスチームのみを用いる非加圧加熱と、アイロン本体の掛け面による加熱及び加圧とスチームによる加熱とを併用する加熱加圧とが適宜用いられる。非加圧加熱も加熱加圧もともに、平板状編成体70の上方から行われる。
図7(A)に示すように、形態変化ステップS3を経た時点での平板状編成体70の編地においては、表目及び裏目が厚さ方向において交互に配置され、その結果、表目の裏側に裏目が位置し、表面側からは主として表目のみ、裏面側からは主として裏目のみが視認される。即ち、厚さ方向においては各表目の間に裏目が夫々配置されている。
一方、加熱展開ステップS4を経ることによって、図7(B)に示すように、平板状編成体70の編地は、そのループ状の編み組織が伸長された結果、表目と裏目とが同一面上において互いに交互に隣接しており、表目及び裏目が表面側及び裏面側の双方から視認できる状態となっている。
[製品形成ステップ]
製品形成ステップS5は、加熱展開ステップS4により展開させた平板状編成体70を、図8及び図9に例示するようなニット製品50を形成する布地80に変化させるステップである。
即ち、製品形成ステップS5においては、第一実施の形態における場合と同様に、平板状編成体70の厚さ方向に沿って、周縁部71を上方へ持ち上げることにより、適宜、図8及び図9に示すような、平面視においてオーバル形状の夫々の編成領域部21、22が幅方向に沿って上下方向に連続する円筒形状のニット製の布地80を形成することができる。
このようにして作製された布地80を利用したニット製品50は、従来不可能とされた平面視が円形状のプリーツが上下方向に沿って連続して形成されているものであり、斬新なデザイン性に富んだコンセプチュアルな製品を、「接ぎ」を使用することもなく、かつ布地を切除する等の作業も要することなく、容易かつ迅速に作製することが可能となる。
そして、布地80にその他の編成体やボタンなどを付加することにより図8及び図9に例示する完成品としてのニット製品50を作製することができる。
[第二実施形態の作用・効果]
本実施形態のニット製品の作製方法にあっては、編立ステップS1において、コンピュータ制御による横編機を使用して様々なデザインの筒状の基本編成体60の編立を効率良く行うことができる。
その後、筒状の基本編成体60を形態変化させて平板状編成体70とした後、その平板状編成体70を厚さ方向において上下方向に引張することにより展開させて円筒状のニット製の布地80を作製し、このニット製の布地を適宜、製品に加工形成することにより、デザイン性に富む斬新で、コンセプチュアルなニット製品50を容易かつ迅速に製造することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。即ち、上記第二の実施の形態にあっては、コンピュータ制御による横編機を用い、横編機の適宜の編成操作により、下縁部60cは側面部62と一体に編成されていると共に上端部は開口されて開口部61が形成され、全体として筒状の基本編成体60は下端部が閉じられ上端部が開口された円筒状に形成されている基本編成体を形成する場合を例に説明したが、下端部が開放され、軸方向両端部が開口した状態の円筒形の筒状編成体を形成し、その後、いずれかの端部を縫合して上記第二の実施の形態に係る筒状の基本編成体60と同様の形態にしてもよい。
また、上記筒状の基本編成体60は、例えば、横編機により作製されるセーター等の胴部分を切断して利用することもできる。
また、上記実施形態では、編立ステップS1において、二種類の編成領域部21、22のうち熱収縮率が大きい方の編成領域部21を構成する編成組織のループ段数が、編立方向における上流側になるほど大きくなるように筒状の基本編成体60の編立を行っているが、反対に、編立方向における上流側になるほど、熱収縮率が大きい方の編成領域部21を構成する編成組織のループ段数が小さくなるように筒状の基本編成体60の編立を行ってもよい。
10 袋状の基本編成体
10A 編成体構成地
10B 編成体構成地
11a 短辺部
11b 短辺部
12a 長辺部
12b 長辺部
13 開口部
14 周縁部
21 編成領域部(熱収縮率大)
22 編成領域部(熱収縮率小)
31 糸材(表目)
32 糸材(裏目)
40 平板状編成体
50 ニット製品
60 筒状の基本編成体
60a 内側面部
60b 外側面部
60c 下縁部
61 開口部
62 側面部
70 平板状編成体
71 周縁部
80 布地
A 編み方向
B 編立方向
C 展開方向
S1 編立ステップ
S2 縫合ステップ
S3 形態変化ステップ
S4 加熱展開ステップ
S5 製品形成ステップ
X 本体形成部
Y 半円部
Z 着用者

Claims (6)

  1. 熱収縮率の相違する複数種類の糸材を使用してガーター編みにより熱収縮率の相違する二種類の編成領域部が編立方向に交互に形成された開口部を有する袋状又は筒状の基本編成体の編立を行う編立ステップと、
    前記袋状又は筒状の基本編成体を開放して平板状に形態変化させて厚さ方向に重なる複数段の編み組織からなる平板状編成体を得る形態変化ステップと、
    前記平板状編成体を加熱させて面方向に展開させる加熱展開ステップと、
    前記平板状編成体を厚さ方向に展開させて前記編み組織が上下方向に連続する布地を作製する製品形成ステップとを有することを特徴とするニット製品の作製方法。
  2. 前記平板状編成体は、平面に載置した状態での平面視形状がオーバルであることを特徴とする、請求項1記載のニット製品の作製方法。
  3. 前記編立ステップにおいて、前記二種類の編成領域部のうち熱収縮率が小さい方の編成領域部を構成する編成組織の段数が、前記編立方向における下流側になるほど多くなるように前記筒状の基本編成体の編立を行い、
    前記形態変化ステップにおいて、前記筒状の基本編成体の前記編立方向におけるより上流側の部分が前記平板状編成体のより内側の部分になるように前記筒状の基本編成体を塑性変形させることを特徴とする、請求項2記載のニット製品の作製方法。
  4. 前記編立ステップにおいて、前記二種類の編成領域部のうち熱収縮率が大きい方の編成領域部を構成する編成組織の段数が、前記編立方向における上流側になるほど多くなるように前記袋状の基本編成体の編立を行い、
    前記形態変化ステップにおいて、前記袋状の基本編成体の前記編立方向におけるより上流側の部分が前記平板状編成体のより外側の部分になるように前記袋状の基本編成体を塑性変形させることを特徴とする、請求項2記載のニット製品の作製方法。
  5. 前記編立ステップにおいて、二種類の糸材の一方を表目、他方を裏目にして、表目と裏目とを予め設定した段数毎に切り替えつつガーター編みを行うことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のニット製品の作製方法。
  6. 前記編立ステップは、横編機を使用して前記筒状の基本編成体の編立を行うステップであり、
    前記横編機は、予め作製された編成データに基づいて前記段数を制御することを特徴とする請求項3に記載のニット製品の作製方法。
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