JP7187897B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents
車両の後部車体構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7187897B2 JP7187897B2 JP2018162526A JP2018162526A JP7187897B2 JP 7187897 B2 JP7187897 B2 JP 7187897B2 JP 2018162526 A JP2018162526 A JP 2018162526A JP 2018162526 A JP2018162526 A JP 2018162526A JP 7187897 B2 JP7187897 B2 JP 7187897B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- rear end
- jack
- end panel
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
しかしながら、ジャッキブラケットを、特許文献1のようにリヤエンドパネルの下端から真直ぐに下方に延ばした構成、或いは、該ジャッキブラケットの下端がリヤエンドパネルの下端より後方位置になるように下方に延ばした構成においては、ジャッキブラケットを介して車体後部をジャッキアップした際に、ジャッキブラケットに、該ジャッキブラケットがリヤエンドパネルに対して剥離する方向の力が作用し易くなる。この剥離方向の力によって、リヤエンドパネルのジャッキブラケットとの接合部近辺が後方に変位(塑性変形)し、ジャッキダウンした際もリヤエンドパネルの後方への変位が復元されないことが懸念される。
(第1実施形態)
図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Lは車両左方を示し、矢印Rは車両右方を示し、矢印Uは車両上方を示すものとする。
このリヤエンドパネル2は、図1~図3に示すように、上下方向に延びる下側縦壁部2aと、この下側縦壁部2aの上端から後方かつ上方へ延出された下側延出部2bと、この下側延出部2bの後端から上方向に延びる上側縦壁部2cと、この上側縦壁部2cの上端から後方かつ上方へ延出された上側延出部2dと、上側延出部2dの後端から上方に立上がる上壁部2eと、この上壁部2eの上端から後方かつ上方へ延出されたフランジ部2fと、を一体形成したものである。
閉断面部4は、リヤエンドパネル2の上下方向における、該閉断面部4の周辺部位よりも、具体的には、該閉断面部4よりも下側に位置する下側縦壁部2a、下側延出部2bおよび上側縦壁部2cよりも後方に突出する構成としている。
ジャッキブラケット1は、主に、ガレージジャッキ(図示略)による押上げを受け止めて車両後部をジャッキアップさせるためのものであり、図1~図5に示すように、リヤエンドパネル2の車外側(後面)に接合されるブラケット本体部材10と、ブラケット本体部材10の下部に対して着脱自在に取り付けられるアタッチメントとしての牽引フック30とで構成されている。
なお、図面では、リヤバンパー並びに、該リヤバンパーの両サイドに牽引フック30を螺合可能に埋め込まれたナットは図示省略している。また、牽引フック30は、不使用時(非牽引時、非ジャッキアップ時)には車体後部に設けられたサブトランク(図示省略)に収容される。
当例では、ナット嵌込み空間14Aは、ナット20の上下方向の直交断面の略後側片側半分が嵌め込み可能に構成されている(図5、図6参照)。
但し、上述したように、接合部Sa,Saはアーク溶接した箇所とするとともに、接合部Sbは、スポット溶接した箇所とするに限らず、他の溶接方法を採用してもよい。
効果検証試験では、本実施形態のジャッキブラケット1(以下、「実施品1」とする。)と、従来のジャッキブラケット(以下、「従来品」とする。)との夫々について、車体後部に対して所定のジャッキ操作をした後のリヤエンドパネル2の後方への変位量(塑性変形量)を計測し、この値に基づいてジャッキブラケット1の有効性を検証した。
図9、図10に示すように、第2実施形態の車体後部構造は、ジャッキブラケット1’と、リヤエンドパネル2の下部から前方に延びるリヤフロアパン7の下面部との間に、これらジャッキブラケット1’と、リヤフロアパン7の下面部とを連結する補強ブラケット40を備えたものである。
換言すると、リヤフロアパン7の後端部7aをリヤエンドパネル2に接合した状態においてリヤエンドパネル2の下部はフロアパン後部7Rに対して下方に延出する。
なお、図9、図10中における、リヤフロアパン7の左右両サイドにおいて車両前後方向に延びる左右一対のフレームは、上述したリヤサイドフレーム9である。
下壁部41は、リヤエンドパネル2の上下方向における下側縦壁部2aの後方で対向する、ブラケット本体部材10’の後壁部11と略同じ車幅方向の長さを有して形成している(図14参照)。さらに、下壁部41(後述する下壁前端フランジ部41aを除いた部分)は、フロアパン後部7Rと略同じ車両前後方向の長さを有して形成している(図12参照)。左右各側壁部42r,42lは、段部7b2と略同じ上下方向の長さを有して形成されている(図9、図14参照)。
具体的には、他の実施形態のジャッキブラケット1Bとして、図3中仮想線にて概略構成を示すように、リヤエンドパネル2の後面に、スポット溶接により溶接した複数の接合部S1~S5のうち(図2、図4参照)、上端接合部S5と下端接合部S2とを直線状に結ぶラインL上に、ブラケット本体部材10Bの軸方向と、ナット20Bの重心位置G(牽引フック30からナット20Bに荷重が加わる力点)とが略一致するように配設した構成を採用してもよい。
2…リヤエンドパネル
2a1…リヤエンドパネルの下端
2d…上側延出部(閉断面部の下面)
4…閉断面部
6…後部荷室開口(リヤゲート開口)
6a…後部荷室開口下縁辺(リヤゲート開口下縁部)
7…リヤフロアパン(フロア)
7R…フロアパン後部(フロアパン後端部)
7b…スペアタイヤパン部
7b2…段部
10,10’,10A,10B…ブラケット本体部材
11b,11b’…後壁上端フランジ部(ジャッキブラケットの上端)
13e,13e’…フランジ上端部(ジャッキブラケットの上端)
14…ナット保持部(ブラケット本体部材の下部)
20,20A,20B…ナット
30…牽引フック
40…補強ブラケット
41…下壁部
41a…下壁前端フランジ部(下壁部の前端)
42r,42l…側壁部
42a…側壁部の上端フランジ部(側壁部の上端)
S5…上端接合部
S2…下端接合部
S2’,S3…下側接合部
S4’,S5’…上側接合部
S8’,S8’…前側接合部
L…ライン
Claims (7)
- リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、
上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、
上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、
該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合され、
上記牽引フックは、下前上後状に傾斜して上記ブラケット本体部材に取り付けられた
車両の後部車体構造。 - リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、
上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、
上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、
該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合され、
上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、
該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向において周辺部位よりも後方に突出する構成であり、
上記ジャッキブラケットを、その上端を上記閉断面部の下面に接合させるとともに上記リヤエンドパネルの下端に接合させ、
上記ジャッキブラケットの上記閉断面部の下面への接合箇所と、上記ジャッキブラケットの上記リヤエンドパネルの下端への接合箇所とを、それぞれ上端接合部、下端接合部に設定し、
これら上端接合部と下端接合部とを直線状に結ぶライン上に、上記ナットが配設された
車両の後部車体構造。 - リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、
上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、
上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、
該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向における、該閉断面部の周辺部位よりも後方に突出する構成であり、
上記ジャッキブラケットの上端を上記閉断面部の下面に接合させ、
上記ジャッキブラケットは、車幅方向中央部が車幅方向外側よりも車両後方に膨出する形状に形成されており、
上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの下端より上方かつ後方においてのみ車体に接合されていることを特徴とする
車両の後部車体構造。 - 上記ジャッキブラケットと、上記リヤエンドパネルの下部から前方に延びるフロアの下面部との間に、これらジャッキブラケットと、フロアの下面部とを連結する補強ブラケットを備えた
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両の後部車体構造。 - 上記フロアは、フロアパン後端部と、その前方に該フロアパン後端部の下面に対して段下げ形成されるスペアタイヤパン部とを備え、
上記補強ブラケットは上記フロアパン後端部と上記スペアタイヤパン部とに跨って接合された
請求項4に記載の車両の後部車体構造。 - 上記補強ブラケットは下壁部と両側壁部とを備えた、車両前後方向の直交断面視がコ字状に形成され、
上記側壁部の上端が上記フロアパン後端部に接合され、上記下壁部の前端が上記スペアタイヤパン部に接合された
請求項5に記載の車両の後部車体構造。 - 上記リヤエンドパネルの下部にて上記補強ブラケットと上記ジャッキブラケットとを接合させた下側接合部を形成し、
該下側接合部よりも上方にて上記リヤエンドパネルと上記ジャッキブラケットとを接合させた上側接合部を形成し、
上記下側接合部よりも前方にて上記補強ブラケットと、上記フロアの下面部とを接合させた前側接合部を形成した
請求項4乃至6のいずれか1項に記載の車両の後部車体構造。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017171737 | 2017-09-07 | ||
JP2017171737 | 2017-09-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019048625A JP2019048625A (ja) | 2019-03-28 |
JP7187897B2 true JP7187897B2 (ja) | 2022-12-13 |
Family
ID=65905316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018162526A Active JP7187897B2 (ja) | 2017-09-07 | 2018-08-31 | 車両の後部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7187897B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013107427A (ja) | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Toyota Motor East Japan Inc | ジャッキアップブラケットを有する自動車 |
JP2013112290A (ja) | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Toyota Motor Corp | ジャッキアップ部構造 |
JP2013129261A (ja) | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Suzuki Motor Corp | 車体後部構造 |
JP2016185737A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 本田技研工業株式会社 | 車体の後部構造 |
JP2017190085A (ja) | 2016-04-15 | 2017-10-19 | トヨタ自動車東日本株式会社 | 車両のジャッキアップポイント及びフッキングポイント構造 |
-
2018
- 2018-08-31 JP JP2018162526A patent/JP7187897B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013107427A (ja) | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Toyota Motor East Japan Inc | ジャッキアップブラケットを有する自動車 |
JP2013112290A (ja) | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Toyota Motor Corp | ジャッキアップ部構造 |
JP2013129261A (ja) | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Suzuki Motor Corp | 車体後部構造 |
JP2016185737A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 本田技研工業株式会社 | 車体の後部構造 |
JP2017190085A (ja) | 2016-04-15 | 2017-10-19 | トヨタ自動車東日本株式会社 | 車両のジャッキアップポイント及びフッキングポイント構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019048625A (ja) | 2019-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5862214B2 (ja) | 車両用シートの取付構造 | |
US8651564B2 (en) | Polygonal cross-sectional frame, and rear vehicle body structure | |
JP5776560B2 (ja) | 自動車の車体前部構造 | |
JP6557046B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP5075949B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP6965777B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JP7067334B2 (ja) | 車両後部構造 | |
JP2019155965A (ja) | 車体構造 | |
CN108454702B (zh) | 车辆的侧部车体构造 | |
JP2013119313A (ja) | 車体前部構造 | |
JP6411932B2 (ja) | 車体の後部構造 | |
JP5679313B2 (ja) | キャブの前端下部構造 | |
JP6147789B2 (ja) | 車体の後部構造 | |
JP7187897B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP5896827B2 (ja) | 自動車の車体フレーム構造 | |
JP7099797B2 (ja) | 車両構造 | |
JP6450234B2 (ja) | 車体の後部構造 | |
JP6108101B2 (ja) | 車両のステアリングサポートメンバーの支持構造 | |
JP5509265B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5751149B2 (ja) | ジャッキアップ部構造 | |
US11214315B2 (en) | Underbody structure of vehicle | |
JP2012066800A (ja) | 車両用シート | |
JP2005067268A (ja) | キャブオーバー型車の車体前部構造 | |
JP6160593B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP6579148B2 (ja) | 車両の後部車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7187897 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |