JP7187897B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造に関する。
例えば、車両と路面との間に作業者が入り込んで車両床下に対して各種作業や点検を行う際には、一般に、車両後部を安定して支持するためにリジットラックなどと称される介在部材を車両後部と路面との間に介在させてこれらの間にスペースを確保した状態で行われる。
そのために、車両後部を、路面との間に介在部材を介在させることが可能な所望の高さまでジャッキアップさせる必要がある。
最近では特許文献1に例示されるように、ガレージジャッキ等のジャッキの上昇ストローク(最大揚呈量)が不足することなく車体後部を所望の高さまで確実にジャッキアップするために、リヤエンドパネルの車外側(後面)に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延ばしたジャッキブラケットを接合し、該ジャッキブラケットを介して該リヤエンドパネルの下端より下方でジャッキの押し上げを受け止める構造が知られている。
特許文献1に開示のジャッキブラケットは、リヤエンドパネルの下端から真直ぐに下方に延ばした構成としたものである。
しかしながら、ジャッキブラケットを、特許文献1のようにリヤエンドパネルの下端から真直ぐに下方に延ばした構成、或いは該ジャッキブラケットの下端がリヤエンドパネルの下端より後方位置になるように下方に延ばした構成においては、ジャッキブラケットを介して車体後部をジャッキアップした際に、ジャッキブラケットに、該ジャッキブラケットがリヤエンドパネルに対して剥離する方向の力が作用し易くなる。この剥離方向の力によって、リヤエンドパネルのジャッキブラケットとの接合部近辺が後方に変位(塑性変形)し、ジャッキダウンした際もリヤエンドパネルの後方への変位が復元されないことが懸念される。
特開2014-221607号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、ジャッキブラケットを介したジャッキアップによる、リヤエンドパネルの後方への変位を抑制することができる車両の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明は、リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合され、上記牽引フックは、下前上後状に傾斜して上記ブラケット本体部材に取り付けられたものである。
上記構成によれば、ジャッキブラケットに、該ジャッキブラケットが上記リヤエンドパネルに対して剥離する方向の力が作用することを抑制できる。すなわち、ジャッキアップ時に、リヤエンドパネルのジャッキブラケットとの接合部に、該リヤエンドパネルを後方に変位(塑性変形)させる力が作用することを抑制することができる。
また、上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合されたものであるから、次の如き効果がある。
すなわち、ブラケット本体部材に対して牽引フックを取り外すことで、ジャッキ不使用時にジャッキブラケットの下端位置を高めてリヤエンドパネルの下端からの下方への突出を抑制できる。
さらに、ジャッキブラケットの一部に牽引フックを利用することで、ブラケット本体部材の下部から下方へ延設する専用の延設部材や、ブラケット本体部材に取り付けるための特別な工具を別途備えることが不要となる。
しかも、上記牽引フックは、下前上後状に傾斜して上記ブラケット本体部材に取り付けられたものであるから、次の如き効果がある。
すなわち、上記牽引フックも上記ブラケット本体部材と共に下前上後状に傾斜姿勢で取り付けることで、ジャッキブラケットにジャッキブラケットから剥離する方向の力が作用することをより一層抑制することができる。
この発明は、また、リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合され、上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向において周辺部位よりも後方に突出する構成であり、上記ジャッキブラケットを、その上端を上記閉断面部の下面に接合させるとともに上記リヤエンドパネルの下端に接合させ、上記ジャッキブラケットの上記閉断面部の下面への接合箇所と、上記ジャッキブラケットの上記リヤエンドパネルの下端への接合箇所とを、それぞれ上端接合部、下端接合部に設定し、これら上端接合部と下端接合部とを直線状に結ぶライン上に、上記ナットが配設されたものである。
上記構成によれば、ジャッキブラケットに、該ジャッキブラケットが上記リヤエンドパネルに対して剥離する方向の力が作用することを抑制できる。すなわち、ジャッキアップ時に、リヤエンドパネルのジャッキブラケットとの接合部に、該リヤエンドパネルを後方に変位(塑性変形)させる力が作用することを抑制することができる。
また、上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合されたものであるから、次の如き効果がある。
すなわち、ブラケット本体部材に対して牽引フックを取り外すことで、ジャッキ不使用時にジャッキブラケットの下端位置を高めてリヤエンドパネルの下端からの下方への突出を抑制できる。
さらに、ジャッキブラケットの一部に牽引フックを利用することで、ブラケット本体部材の下部から下方へ延設する専用の延設部材や、ブラケット本体部材に取り付けるための特別な工具を別途備えることが不要となる。
しかも、この発明の態様として、上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向において周辺部位よりも後方に突出する構成であり、上記ジャッキブラケットを、その上端を上記閉断面部の下面に接合させるとともに上記リヤエンドパネルの下端に接合させ、上記ジャッキブラケットの上記閉断面部の下面への接合箇所と、上記ジャッキブラケットの上記リヤエンドパネルの下端への接合箇所とを、それぞれ上端接合部、下端接合部に設定し、これら上端接合部と下端接合部とを直線状に結ぶライン上に、上記ナットが配設されたものであるから、次の如き効果がある。
すなわち、上端接合部および下端接合部、すなわち、ジャッキブラケットのリヤエンドパネルとの接合部に、該ジャッキブラケットが上記リヤエンドパネルに対して剥離方向(せん断方向)の力が作用することを効果的に抑制することができる。
つまり、上記ジャッキブラケットの下端をリヤエンドパネルの下端に対して前方位置に設けた構成を採用することによって、下端、または下端より後方位置に設けた構成と比較して上端接合部と下端接合部とを直線状に結ぶライン上に、より近付くように上記ナットを配設することができ、この点からも、上記ジャッキブラケットの下端をリヤエンドパネルの下端に対して前方位置に設けるという構成は、ジャッキブラケットのリヤエンドパネルとの接合部に、該ジャッキブラケットが上記リヤエンドパネルに対して剥離方向(せん断方向)の力を抑制できるという効果を奏するにかなう構成といえる。
この発明は、さらに、リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向における、該閉断面部の周辺部位よりも後方に突出する構成であり、上記ジャッキブラケットの上端を上記閉断面部の下面に接合させ、上記ジャッキブラケットは、車幅方向中央部が車幅方向外側よりも車両後方に膨出する形状に形成されており、上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの下端より上方かつ後方においてのみ車体に接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ジャッキブラケットに、該ジャッキブラケットが上記リヤエンドパネルに対して剥離する方向の力が作用することを抑制できる。すなわち、ジャッキアップ時に、リヤエンドパネルのジャッキブラケットとの接合部に、該リヤエンドパネルを後方に変位(塑性変形)させる力が作用することを抑制することができる。
また、上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向において周辺部位よりも後方に突出する構成であり、上記ジャッキブラケットの上端を上記閉断面部の下面に接合させたものであるから、次の如き効果がある。
すなわち、ジャッキブラケットを介してリヤエンドパネルに作用する荷重を剛性の高い閉断面部で受けることができ、ジャッキブラケットの支持剛性を高めることができる。
この発明の態様として、上記ジャッキブラケットと、上記リヤエンドパネルの下部から前方に延びるフロアの下面部との間に、これらジャッキブラケットと、フロアの下面部とを連結する補強ブラケットを備えたものである。
上記構成によれば、ジャッキブラケット剥離方向への挙動を補強ブラケットにより抑制できる。
この発明の態様として、上記フロアは、フロアパン後端部と、その前方に該フロアパン後端部の下面に対して段下げ形成されるスペアタイヤパン部とを備え、上記補強ブラケットは上記フロアパン後端部と上記スペアタイヤパン部とに跨って接合されたものである。
上記構成によれば、補強ブラケットのフロアに対する接合部を高さ方向で異なる接合部に設定することで、ジャッキブラケット剥離方向への挙動を補強ブラケットによって、より効果的に抑制することができる。
この発明の態様として、上記補強ブラケットは下壁部と両側壁部とを備えた、車両前後方向の直交断面視がコ字状に形成され、上記側壁部の上端が上記フロアパン後端部に接合され、上記下壁部の前端が上記スペアタイヤパン部に接合されたものである。
上記構成によれば、補強ブラケットとフロアとで閉断面形成を形成できるため、ジャッキブラケット剥離方向への挙動を補強ブラケットによって、より効果的に抑制することができる。
この発明の態様として、上記リヤエンドパネルの下部にて上記補強ブラケットと上記ジャッキブラケットとを接合させた下側接合部を形成し、該下側接合部よりも上方にて上記リヤエンドパネルと上記ジャッキブラケットとを接合させた上側接合部を形成し、上記下側接合部よりも前方にて上記補強ブラケットと、上記フロアの下面部とを接合させた前側接合部を形成したものである。
上記構成によれば、下側接合部、上側接合部および前側接合部により、車両側面視でこれら3点(3つの接合部)を頂点として結ぶ三角形を形成することによって、車体後部のジャッキアップ開始から完了までの間に亘ってジャッキブラケット剥離方向への挙動を効果的に抑制することができる。
この発明によれば、ジャッキブラケットを介したジャッキアップによる、リヤエンドパネルの後方への変位を抑制することができる。
第1実施形態の車両の後部車体構造の背面図。 図1の要部拡大図。 図1のA-A線断面図。 第1実施形態の車両の後部車体構造を左斜め後方から見た要部拡大図。 第1実施形態のジャッキブラケットを左斜め前方から見た斜視図。 図2のB-B線拡大断面図。 ジャッキアップした際のリヤエンドパネルの後方変位量を、ジャッキブラケット下端の前出し量に応じて示すグラフ。 第1実施形態の変形例に係るジャッキブラケットの図3相当図。 第2実施形態の車両の後部車体構造を後方且つ左側下方から見た背面図。 第2実施形態の車両の後部車体構造の底面図。 第2実施形態のジャッキブラケットのリヤエンドパネルへの取り付け状態を図2に対応して示した背面図。 図10のC-C線拡大断面図。 図10のD-D線要部拡大断面図。 図10かつ図12の矢視E拡大図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Lは車両左方を示し、矢印Rは車両右方を示し、矢印Uは車両上方を示すものとする。
図1~図3に示すように、車両の後部には荷室100(図3参照)の後部壁面を構成するリヤエンドパネル2を設けている。
このリヤエンドパネル2は、図1~図3に示すように、上下方向に延びる下側縦壁部2aと、この下側縦壁部2aの上端から後方かつ上方へ延出された下側延出部2bと、この下側延出部2bの後端から上方向に延びる上側縦壁部2cと、この上側縦壁部2cの上端から後方かつ上方へ延出された上側延出部2dと、上側延出部2dの後端から上方に立上がる上壁部2eと、この上壁部2eの上端から後方かつ上方へ延出されたフランジ部2fと、を一体形成したものである。
図3に示すように、上述のリヤエンドパネル2の上部の前側(荷室100側)にはリヤエンドメンバ3を接合固定して、リヤエンドメンバ3と、リヤエンドパネル2のリヤエンドメンバ3との対向部分とで車幅方向に延びる閉断面部4(図1~図4参照)を構成している。
この閉断面部4の内部、すなわち、該リヤエンドメンバ3とリヤエンドパネル2との間には、閉断面空間4Sを有している(図3参照)。
閉断面部4は、リヤエンドパネル2の上下方向における、該閉断面部4の周辺部位よりも、具体的には、該閉断面部4よりも下側に位置する下側縦壁部2a、下側延出部2bおよび上側縦壁部2cよりも後方に突出する構成としている。
閉断面部4の一部を構成する上壁部2eおよび上側延出部2dは、それぞれ閉断面部4の後面、下面を構成する。
上述のリヤエンドパネル2とリヤエンドメンバ3との間、つまり上記閉断面空間4Sには、車幅方向中央部において、図3に示すように、ストライカーレインフォースメント5(以下、「ストライカーレイン5」と省略する)が配設されている。
図3に示すように、ストライカーレイン5は、リヤエンドパネル2のフランジ部2fに接合固定される前下後上状の上側フランジ部5aと、この上側フランジ部5aの前下端から車両前方かつ下方に延びる上壁部5bと、この上壁部5bの前下端から下方に延びる下壁部5cと、この下壁部5cの下端からさらに下方に延びてリヤエンドパネル2の上側縦壁部2cの前面(荷室100側の面)に接合固定される下側フランジ部5dと、を一体形成したものである。
同図に示すように、上述のリヤエンドメンバ3は、ストライカーレイン5の上側フランジ部5aに接合固定される前下後上状の上側フランジ部3aと、この上側フランジ部3aから上壁部5bの前面に重合するように車両前下側に延びる上壁部3bと、この上壁部3bの前下端から下方に延びる下壁部3cと、この下壁部3cに連続するとともに、後方にオフセットして下方に延びてストライカーレイン5の下側フランジ部5dに接合固定される下側フランジ部3dと、を一体形成したものである。
そして図1~図4の特に図3に示すように、上述のリヤエンドパネル2のフランジ部2fと、ストライカーレイン5の上側フランジ部5aと、リヤエンドメンバ3の上側フランジ部3aとの接合端部によって、すなわちリヤエンドパネル2の上端縁辺によって、後部荷室開口6の下縁辺6aが構成されている。
なお図示省略するが、ストライカーレイン5の上壁部5bには、トランクリッドやハッチバックドア等の後部ドア(図示略)に設けられた不図示のラッチに係合されるストライカーが、リヤエンドメンバ3の上壁部3bを挟み込むようにして例えば、ボルト等によって固定される。
また、図3~図4中の符号7は、車両後部に形成された荷室100の底面を形成するフロアパネルとしてのリヤフロアパンであり、図3に示すように、その後端部7aがリヤエンドパネル2の下部(下側縦壁部2a)に荷室100側(前方側)から接合されている。このリヤフロアパン7の平面視中央部には、下方に向けて凹設したスペアタイヤパン部7bが形成されている(図3参照)。また図1中の符号101はリヤフェンダインナパネル、同様に符号102はリヤフェンダアウタパネル、符号103はサイドアウタパネルをそれぞれ示している。
なお、図示省略するが、リヤフロアパン7の下部左右両サイドには、車両前後方向に延びる閉断面を有する左右一対のリヤサイドフレームが配設されている。この左右一対のリヤサイドフレームの後端部には、セットプレート8(図1参照)を介在させた状態で不図示のクラッシュカンが取り付けられている。そして、左右一対のクラッシュカンの後端には、車幅方向に延びるリヤバンパレインが接合されている(図示省略)。
図1に示すように、上述したリヤエンドパネル2の後面の車幅方向略中央位置には、ジャッキブラケット1が取り付けられている。
ジャッキブラケット1は、主に、ガレージジャッキ(図示略)による押上げを受け止めて車両後部をジャッキアップさせるためのものであり、図1~図5に示すように、リヤエンドパネル2の車外側(後面)に接合されるブラケット本体部材10と、ブラケット本体部材10の下部に対して着脱自在に取り付けられるアタッチメントとしての牽引フック30とで構成されている。
ここで、牽引フック30は、本来、牽引時に、車両の前方と後方の各バンパー裏に取り付けられたナット(図示省略)のうち、車両後方のバンパー(リヤバンパー)に埋め込まれたナットに螺合により接続して牽引装置の一部として用いるものである。
一方後述するが、ブラケット本体部材10の下部には、上記牽引フック30と螺合するナット20が接合されており(図2~図5参照)、このナット20は、リヤバンパーに埋め込まれたナット(図示省略)と同じ形状のものを採用している。
すなわち、上記牽引フック30は、牽引時に用いる牽引装置の一部として備えだけでなく、ジャッキブラケット1の一部として、ジャッキアップ時にブラケット本体部材10に着脱自在に接続するアタッチメントとしても兼用することで、部品の共通化を図り、部品点数を削減するものである。
なお、図面では、リヤバンパー並びに、該リヤバンパーの両サイドに牽引フック30を螺合可能に埋め込まれたナットは図示省略している。また、牽引フック30は、不使用時(非牽引時、非ジャッキアップ時)には車体後部に設けられたサブトランク(図示省略)に収容される。
図1~図5に示すように、牽引フック30は、その軸方向の一端(図面では下部)に、例えば、被牽引車両(図示省略)の前端から前方へ突設された牽引装置の一部(図示省略)に係止する係止部31が設けられるとともに、図3に示すように、軸方向の他端(図面では上部)外周面に、ナット20の内周面に形成されたネジ部21(雌ネジ部21)に螺合するネジ部32(雄ネジ部32)が形成されており(図3、図6参照)、ネジ部32から係止部31に向けて徐々に小径となりながら直線状に延びるボルトタイプで構成されている(図2、図3参照)。
図2~図5に示すように、係止部31は、貫通孔31aを有する略円環状に形成されており、牽引フック30の本体側30Aの軸方向の下端部から下方へ突出するように該牽引フック30の本体側30Aに対して一体に形成されている。これにより、牽引フック30は、ナット20に螺合させてブラケット本体部材10に取り付けた状態において係止部31の貫通孔31aが例えば車幅方向へ向くように取り付けられる(図1~図4参照)。
図1~図4に示すように、ブラケット本体部材10は、リヤエンドパネル2の後面に接合されるように該リヤエンドパネル2の後面に略沿うとともに、該リヤエンドパネル2の下端2a1よりも下方に延出するように上下方向に延びており、図1~図6に示すように、上下方向の略全体に渡って上下方向の直交断面が車両前方へ向けて開口したハット形状に一枚物の板金部材の曲げ加工によって形成されている。
詳しくは図1~図6の特に図2~図6に示すように、ブラケット本体部材10は、その上下方向の全長に渡って、車幅方向中央において車幅方向外側よりも車両後方に位置する後壁部11と、後壁部11の車幅方向外端から車幅方向外側へ傾斜しながら前方へ延びる左右一対の側壁部12,12(図2、図6参照)と、該側壁部12,12の前端かつ車幅方向外端から車幅方向外側へ延びる左右一対のフランジ部13,13とで一体形成されている。
すなわち、ブラケット本体部材10は、後壁部11と左右一対の側壁部12,12とによって、左右一対のフランジ部13,13に対して車幅方向の中央部が後方へ膨出する形状に形成されている(図4、図6参照)。
図2、図4、図5に示すように、フランジ部13は、下方から上方へリヤエンドパネル2の下端2a1から下方への延出部分に相当するフランジ下方延出部13aと、リヤエンドパネル2の下側縦壁部2aの後面に沿って上下方向に延びるフランジ下部13bと、フランジ下部13bの上端からリヤエンドパネル2の下側延出部2bを跨ぐように上方かつ車両後方へ延びるフランジ中間部13cと、該フランジ中間部13cの上端からリヤエンドパネル2の上側縦壁部2cの後面に沿って上方へ延びるフランジ上部13dと、該フランジ上部13dの上端から上方程後方へリヤエンドパネル2の上側延出部2dの後面に沿って延びるフランジ上端部13eとで一体に形成されている。
図2~図5の特に図3に示すように、後壁部11は、下前上後状に傾斜して上下方向に沿って略直線状に延びる後壁本体部11aと、後壁本体部11aの上端から上方程後方へリヤエンドパネル2の上側延出部2dの後面に沿って延びる後壁上端フランジ部11bと、下前上後状に傾斜配置された後壁本体部11aの下端から下方へ延びる後壁下部11cとで一体に形成されている。
図1~図6に示すように、ブラケット本体部材10の下部には、上記ナット20を保持するナット保持部14が形成されている。
具体的には図6に示すように、ブラケット本体部材10の下部には、後壁下部11cと、その両サイドに位置する左右一対の側壁部12,12の下部とで、上下方向の直交断面が前方へ向けて開口した略コ字状のナット保持部14が形成されている。ナット保持部14の内側には、ナット20をその軸方向が上下方向に一致する姿勢で、かつナット20の上下方向の直交断面の少なくとも一部が嵌め込み可能なナット嵌込み空間14Aが構成されている。
当例では、ナット嵌込み空間14Aは、ナット20の上下方向の直交断面の略後側片側半分が嵌め込み可能に構成されている(図5、図6参照)。
そして、ナット20は、ナット嵌込み空間14Aに嵌め込んだ状態で左右両サイドの接合部Sa,Saと、後部の接合部Sbとの合計3箇所にて接合されることにより、ナット保持部14に保持されている。なお、当例ではナット20は、その下端部がナット保持部14の下端部から突出するようにナット保持部14に保持されている(図2~図5参照)。
具体的には、左右両サイドの接合部Sa,Saは、ナット20と、該ナット20の外径に対して若干広い間隔を隔てて対向配置された左右一対の側壁部12,12の下部との各対向部分を上下方向に沿ってアーク溶接した箇所であり、後部の接合部Sbは、ナット20の後端と、後壁下部11cの該ナット20の後端との対向部分をスポット溶接した箇所である。
但し上述したように、接合部Sa,Saはアーク溶接した箇所とするとともに、接合部Sbは、スポット溶接した箇所とするに限らず、他の溶接方法を採用してもよい。
図1~図4に示すように、上述したブラケット本体部材10は、リヤエンドパネル2の後面に複数箇所(当例では9箇所)をスポット溶接することによって接合固定されている。なお、ここでの溶接は上記のとおりスポット溶接としたがアーク溶接等他の溶接方法を採用してもよい。
具体的には、図1、図2、図4中に「×」にて示すように、左右一対のフランジ部13,13において、フランジ下部13bの上端および下端と、これら上端および下端のそれぞれに対向するリヤエンドパネル2の下側縦壁部2aの各位置とを接合した接合部(S1,S1およびS2,S2)が設けられている(図2、図4参照)。
これら接合部(S1,S1およびS2,S2)のうち、フランジ下部13bの下端と、リヤエンドパネル2の後面の下端との接合部S2,S2を下端接合部S2,S2に設定する。
さらに、左右一対のフランジ部13,13において、フランジ上部13dの下端と、該下端に対向するリヤエンドパネル2の上側縦壁部2cの各位置とを接合した接合部S3,S3が設けられている(同図参照)。
同様に、左右一対のフランジ部13,13において、フランジ上端部13eと、該フランジ上端部13eに対向するリヤエンドパネル2の上側延出部2dの各位置とを接合した接合部S4,S4が設けられている(同図参照)。
さらに、後壁上端フランジ部11bと、該後壁上端フランジ部11bに対向するリヤエンドパネル2の上側延出部2dの各位置とを接合した接合部S5が設けられている(図2~図4参照)。
特に、リヤエンドパネル2の上側延出部2dは、該リヤエンドパネル2の上部に設けた閉断面部4の下面に相当するため、上述したように、左右一対のフランジ上端部13e,13eと、後壁上端フランジ部11bとを共に、リヤエンドパネル2の上側延出部2dに接合することで、ジャッキブラケット1の上端を上記閉断面部4の下面に接合させている。
上述したジャッキブラケット1は、図3に示すように、ブラケット本体部材10の下部に設けたナット20のネジ部21に牽引フック30のネジ部32を螺合させることで、ブラケット本体部材10の下部に、該下部からさらに鉛直下方へ延出するように取り付けることができる。
そして、車体後部のジャッキアップ時には、ジャッキブラケット1の下端部1D(係止部31の下端部)(図2~図5参照)をガレージジャッキの押し上げ部(図示省略)に当接した状態とし、該押上げ部の押し上げをジャッキブラケット1により受け止めることができる。
ここで上述したように、ジャッキブラケット1は、ブラケット本体部材10における後壁本体部11aを下前上後状に傾斜させて形成し、該ブラケット本体部材10の下部に牽引フック30を取り付けたため、図3に示すように、上記ジャッキブラケット1の下端部1D、すなわち、ガレージジャッキの押し上げ部に当接するジャッキポイントを、リヤエンドパネル2の下端2a1より所定距離X1(図3参照)だけ前方位置に配置することができる。
続いて上述したジャッキブラケット1について行った効果検証試験について図7(a)(c)を用いて説明する。
効果検証試験では、本実施形態のジャッキブラケット1(以下、「実施品1」とする。)と、従来のジャッキブラケット(以下、「従来品」とする。)との夫々について、車体後部に対して所定のジャッキ操作をした後のリヤエンドパネル2の後方への変位量(塑性変形量)を計測し、この値に基づいてジャッキブラケット1の有効性を検証した。
ここでジャッキブラケットの下端部の、リヤエンドパネル2の下端2a1に対する前方へのオフセット量(前出し量)(L)が、実施品1については0mmより大きな所定量X1(図3参照)として例えば10mm、従来品については0mmに設定しているものとする。
なお、上述した車体後部に対する所定のジャッキ操作として、車体後部を、ジャッキブラケット1の下端部1Dに所定の荷重To[N]が加わるまで(つまり車体後部を所定高さに達するまで)ジャッキアップしてから路面に接地するまでジャッキダウンさせるジャッキ操作を行った。このようなジャッキ操作前後のジャッキブラケット1の下端部1Dの変位量を計測することでリヤエンドパネル2の後方への塑性変形量を特定した。
図7は所定のジャッキ操作の間、ジャッキブラケット1の下端部1Dに加わる荷重と、該下端部1Dの変位量との関係を示すグラフであり、図7(a)は実施品1(前出し量L=10mm)の試験結果、図7(c)は従来品(前出し量L=0mm)の試験結果をそれぞれ示している。また、グラフ中の矢印a,bはそれぞれジャッキアップ時、ジャッキダウン時の波形の変化の様子を示す。
図7(a)(c)に示す結果から明らかなとおり、実施品1は従来品に対してリヤエンドパネル2の後方への変位量を大よそ20パーセント~30パーセント抑制できることができた。この結果より、ジャッキブラケット1の下端部1Dをリヤエンドパネル2の下端2a1より前方位置に設けることの有効性を確認できた。
第1実施形態の車両の後部車体構造は、リヤエンドパネル2の後面(車外側)に、該リヤエンドパネル2の下端2a1より下方に延びてガレージジャッキ(図示省略)の押し上げを受け止めるジャッキブラケット1が接合された車両の後部車体構造であって、ジャッキブラケット1の下端1Dをリヤエンドパネル2の下端2a1より前方位置に設けたものである(図3参照)。
上記構成によれば、ジャッキアップ時に、ジャッキブラケット1に、該ジャッキブラケット1がリヤエンドパネル2に対して剥離方向の力が作用することを抑制でき、リヤエンドパネル2のジャッキブラケット1との接合部(S1~S5)(図2、図4参照)に、該リヤエンドパネル2を後方に変位(塑性変形)させる力が作用することを抑制することができる。
この発明の態様として、リヤエンドパネル2のリヤゲート開口下縁部としての後部荷室開口6の下縁辺6aの直下に、閉断面部4が形成され(図1、図3、図4参照)、該閉断面部4は、リヤエンドパネル2における、該閉断面部4よりも下方部位に対して後方に突出する構成であり(図3参照)、ジャッキブラケット1の上端としての後壁上端フランジ部11bおよび左右一対のフランジ上端部13e,13eを、閉断面部4の下面としての上側延出部2dに接合させたものである(図1~図4参照)。
上記構成によれば、ジャッキブラケット1を介してリヤエンドパネル2に作用する荷重を剛性の高い閉断面部4で受けることができ、ジャッキブラケット1の支持剛性を高めることができる。
この発明の態様として、ジャッキブラケット1は、リヤエンドパネル2の後面(車外側)に接合されるブラケット本体部材10を備え、該ブラケット本体部材10の下部、すなわち該下部に形成したナット保持部14に、牽引フック30と螺合するナット20が接合されたものである(図1~図6の特に図3、図5、図6参照)。
上記構成によれば、通常時(非ジャッキアップ時)には、ブラケット本体部材10の下部に接合したナット20から牽引フック30を取り外した状態とすることで、ジャッキブラケット1の下端部1Dの位置を、ブラケット本体部材10の下端位置、より詳しくはナット20の下端位置まで上げることができ、リヤエンドパネル2の下端2a1からの下方への突出を抑制できる一方で、ジャッキアップ時には牽引フック30をナット20に取り付けた状態とすることでジャッキポイント(ジャッキブラケット1のガレージジャッキの押し上げ部への当接ポイント)を、牽引フック30の下端位置まで下げることができる。
さらにこのように、ブラケット本体部材10の下部に牽引フック30を取り付ける構成を採用することで、ブラケット本体部材10の下部から下方へ延設する専用の延設部材を別途備える必要がなく、また、牽引フック30は、ブラケット本体部材10の下部に接合したナット20に螺合させるだけでブラケット本体部材10に取り付けることができるため、牽引フック30をブラケット本体部材10に取り付けるための特別な工具も不要となる。
また、上述した実施形態においては、牽引フック30は、その軸方向が上下方向に一致するようにブラケット本体部材10に取り付ける構成を採用したものである(図3参照)。すなわち、ブラケット本体部材10の下部に設けたナット保持部14に、ナット20をその軸方向が上下方向に一致するように取り付けたものである(同図参照)。
これにより、牽引フック30を、上下方向(鉛直方向)に配置されたナット20に、螺合により取り付けることができるため、牽引フック30をナット20に取り付け易くなるというメリットを得ることができる。
但し、本発明は上記実施形態に限定せず、例えば、牽引フック30を、上下方向に対して下前上後状に傾斜した姿勢でブラケット本体部材10に取り付ける構成を採用してもよい。
具体的には、図8に示すジャッキブラケット1Aのように、ブラケット本体部材10Aは、その下部に設けたナット保持部14を後壁本体部11aと同様に下前上後状に傾斜して形成し、このようなナット保持部14にナット20Aを接合することで、該ナット20Aについてもその軸方向が下前上後状に傾斜する姿勢となるように配置することができる。
そしてこのようなナット20Aに牽引フック30を取り付けることで、該牽引フック30を、下前上後状の傾斜姿勢でブラケット本体部材10Aに取り付けることができ、例えば、牽引フック30を、図3に示すように、下前上後状に傾斜させない場合と比較してジャッキブラケット1Aの下端1D、すなわち牽引フック30の下端を、リヤエンドパネル2の下端2a1に対してより前方位置に設けることができるため(X2>X1)、ジャッキブラケット1Aに、該ジャッキブラケット1Aから剥離する方向の力が作用することをより一層抑制することができる。
(第2実施形態)
図9、図10に示すように、第2実施形態の車体後部構造は、ジャッキブラケット1’と、リヤエンドパネル2の下部から前方に延びるリヤフロアパン7の下面部との間に、これらジャッキブラケット1’と、リヤフロアパン7の下面部とを連結する補強ブラケット40を備えたものである。
補強ブラケット40の構成について説明するに先立って第2実施形態のジャッキブラケット1’等について第1実施形態と異なる構成を中心に図9~図14を用いて説明する。但し、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、第2実施形態のジャッキブラケット1’(ブラケット本体部材10’)における、フランジ下方延出部13a’の上部13a1’は、フランジ下部13b’と略同じ幅を確保しながら下方へ延出している。
そして、フランジ下方延出部13a’は、その上下方向の中間部が、ナット保持部14が形成された、ブラケット本体部材10’の下部に向けて車両後面視で徐々に幅小になるように傾斜状に形成している。
また同図に示すように、ブラケット本体部材10’の上端に位置する後壁上端フランジ部11b’は、リヤエンドパネル2の上側延出部2dとの接合部S7’を車幅方向に2つ並べて形成することが可能な幅を有しており、第1実施形態の後壁上端フランジ部11b(図2参照)よりも幅広に形成している。
なお、リヤエンドパネル2の上側延出部2dにおける、後壁上端フランジ部11b’と接合する部分2d1(台座部分2d1)についても、幅広に形成した該後壁上端フランジ部11b’に対応して幅広に形成している(図11参照)。
図11中に「×」にて示すように、上述したブラケット本体部材10’は、リヤエンドパネル2の後面に複数箇所(当例では12箇所)をスポット溶接することによって接合固定されている。
具体的には図11に示すように、左右一対のフランジ部13’,13’におけるフランジ下部13b’は、該フランジ下部13b’の下部の上下各側の2箇所の接合部(S1’,S2’)においてリヤエンドパネル2の下側縦壁部2aに左右夫々接合固定されている。
ここで図11に示すように、フランジ下部13b’の下部には、上下方向に沿って延びるフランジ部13’の周辺部分に対して車幅方向外側に張り出した張出し部13b1’が形成されており、該張出し部13b1’が、上記2箇所の接合部(S1’,S2’)のうち、上側の接合部(S1’)としてリヤエンドパネル2に接合固定されている(図11、図13参照)。
また、これら接合部(S1’,S2’)のうち、フランジ下部13b’の下側に有する下側接合部S2’は、リヤエンドパネル2の下端2a1近傍に位置する(同図参照)。
図11に示すように、左右一対のフランジ部13’,13’における左右各フランジ上部13d’は、該フランジ上部13d’の下部の上下各側の接合部(S4’,S5’)においてリヤエンドパネル2の上側縦壁部2cに接合固定されている。
さらに同図に示すように、ブラケット本体部材10’の上端に位置する後壁上端フランジ部11b’は、該後壁上端フランジ部11b’の左右各側の接合部(S7’)においてリヤエンドパネル2の上側延出部2dの台座部分2d1に接合固定されている。
ブラケット本体部材10’は、上述した左右5個ずつの接合部(S1’,S2’,S4’,S5’,S7’)と、第1実施形態の接合部S4(図2参照)と同じ接合部である、フランジ上端部13e’のリヤエンドパネル2の上側延出部2dへの左右各側の接合部(S6’)も含めた合計12箇所においてリヤエンドパネル2に接合固定されている。なお図11中の接合部S3’については後述する。
ところで図9、図12に示すように、リヤフロアパン7は、上述したように車両平面視でその中央部に円形状を成すスペアタイヤパン部7bが一体形成されている。リヤフロアパン7のスペアタイヤパン部7bよりも後部(以下、「フロアパン後部7R」と称する)は、車両側面視で車両前後方向に略水平に延在しており、該フロアパン後部7Rの後端には、上述したように、リヤエンドパネル2の下部に対して接合可能にフランジ状の後端部7aが上方に屈曲形成されている(図12参照)。
そして、このフランジ状の後端部7aは、フロアパン後部7Rがリヤエンドパネル2の下端2a1に対して上方に隙間(詳しくはスポット溶接等による接合箇所が形成可能な上下幅)を有した位置に、前面側から接合固定されている(図12~図14参照)。
換言すると、リヤフロアパン7の後端部7aをリヤエンドパネル2に接合した状態においてリヤエンドパネル2の下部はフロアパン後部7Rに対して下方に延出する。
また図9~図14に示すように、上記のスペアタイヤパン部7bは、その底面部7b1がフロアパン後部7Rに対して段部7b2を介して下方に形成、すなわち、段下げ形成されている。
なお、図9、図10中における、リヤフロアパン7の左右両サイドにおいて車両前後方向に延びる左右一対のフレームは、上述したリヤサイドフレーム9である。
図9、図10、図12、図14に示すように、補強ブラケット40は、リヤフロアパン7の後部下面であって、車幅方向の中央部、すなわちジャッキブラケット1’の直部分に配設されている。補強ブラケット40は、車幅方向および車両前後方向に略水平に延びる下壁部41と、該下壁部41の車幅方向の両端から上方に縦壁状に形成された両側壁部42r,42l(右側壁部42rおよび左側壁部42l)とを備え、車両前後方向の直交断面視が上方に開口するコ字状(門型形状)に形成されている(図14参照)
下壁部41は、リヤエンドパネル2の上下方向における下側縦壁部2aの後方で対向する、ブラケット本体部材10’の後壁部11と略同じ車幅方向の長さを有して形成している(図14参照)。さらに、下壁部41(後述する下壁前端フランジ部41aを除いた部分)は、フロアパン後部7Rと略同じ車両前後方向の長さを有して形成している(図12参照)。左右各側壁部42r,42lは、段部7b2と略同じ上下方向の長さを有して形成されている(図9、図14参照)。
図9、図10、図13、図14に示すように、左右各側壁部42r,42lの上端前部には、該上端前部から車幅方向外側に延びる側壁上端フランジ部42a,42aが一体形成されている。補強ブラケット40は、車両前後方向における、左右一対の側壁上端フランジ部42a,42aが位置する部位においては、車両前後方向の直交断面視が略ハット状に形成されている(図14参照)。
図9、図10、図12、図14に示すように、下壁部41の前端部には、該前端部から前方に略水平に延びる下壁前端フランジ部41aが一体形成されている。
そして図9、図10、図14に示すように、補強ブラケット40は、左右一対の側壁上端フランジ部42a,42aが、リヤフロアパン7のフロアパン後部7Rの下面にスポット溶接等により接合部S8’にて接合固定されるとともに(図13参照)、下壁前端フランジ部41aが、リヤフロアパン7のスペアタイヤパン部7bの底面部7b1の下面にスポット溶接等により接合部S9’にて接合固定されている(図12参照)。
すなわち、補強ブラケット40は、リヤフロアパン7に対して、フロアパン後部7Rと、該フロアパン後部7Rよりも低い位置(下方)に形成されたスペアタイヤパン部7bの底面部7b1とに跨って接合固定されている。
さらに図9、図10、図14に示すように、左右一対の側壁上端フランジ部42a,42aをフロアパン後部7Rの下面に接合することで、車両前後方向の直交断面視が略ハット状の補強ブラケット40と、フロアパン後部7Rとの間に車両前後方向に延びる閉断面空間40S(図12参照)を構成している。
図10、図13、図14に示すように左右各側壁部42r,42lの後端には、該後端部から車幅方向外側に延びる縦壁状の側壁後端フランジ部42bが一体形成されている。
図11、図13、図14に示すように、左右各壁後端フランジ部42b,42bは、ブラケット本体部材10’のフランジ下部13b’の下部、およびフランジ下方延出部13a’の上部13a1’と車両後面視で略一致するように、これら13b’,13a’に跨って上下方向に形成されている。
そして、補強ブラケット40は、左右一対の側壁後端フランジ部42b,42bが、ブラケット本体部材10’の左右夫々に対応する、フランジ下部13b’の下部およびフランジ下方延出部13a’の上部に、スポット溶接等により夫々接合部S2’,S3’にて接合固定されている(図11、図13参照)。
これら上下各接合部S2’,S3’のうち、上側に位置する上側接合部S2’は、ブラケット本体部材10’のフランジ下部13b’の下部に対する接合部である。一方、下側に位置する下側接合部S3’は、フランジ下方延出部13a’の上部13a1’に対する接合部である。
ここで、上述したように、リヤフロアパン7のフロアパン後部7Rよりも下方に延出されたリヤエンドパネル2は(図12、図13参照)、その下端2a1が、上側接合部S2’と下側接合部S3’との間(上側接合部S2’よりも下方かつ下側接合部S3’よりも上方位置)に位置している(図13参照)。
すなわち、上側接合部S2’においては、補強ブラケット40の側壁後端フランジ部42bとブラケット本体部材10’のフランジ部13’(フランジ下部13b’)との間にリヤエンドパネル2が介在するため、これら42b,2,13bを3枚接合している(図13参照)。
一方、下側接合部S3’においては、補強ブラケット40の側壁後端フランジ部42bとブラケット本体部材10’のフランジ部13’(フランジ下方延出部13a’)との間にリヤエンドパネル2が介在しないため、これらフランジ部42b,13’を2枚接合している(同図参照)。
また、下側接合部S3’のように、リヤエンドパネル2の下端2a1よりも下方において補強ブラケット40とブラケット本体部材10’とを接合することで、ジャッキブラケット1’の荷重入力点(下方に有する不図示のガレージジャッキ(油圧ジャッキ)からのジャッキブラケット1’への突き上げ点)に、より近い下方位置にてブラケット本体部材10’を効果的に補強することができる。
なお、上述した接合部S1’においては、フランジ状の後端部7aと、リヤエンドパネル2の下側縦壁部2aと、ブラケット本体部材10’の張出し部13b1’とが3枚接合されている(図11、図13参照)。
上述した第2実施形態の車両の後部車体構造は、ジャッキブラケット1’と、リヤエンドパネル2の下部から前方に延びるリヤフロアパン7(フロア)の下面部との間に、これらジャッキブラケット1’と、リヤフロアパン7の下面部とを連結する補強ブラケット40を備えたものである(図9、図10、図12~図14参照)。
上記構成によれば、上述したように、ジャッキブラケット1’の下端をリヤエンドパネル2の下端より前方位置に設けることに加えて(図12参照)、ジャッキブラケット1’と、リヤフロアパン7の下面部との間に、これらを連結する補強ブラケット40を備えることで、ジャッキブラケット1’の剥離方向への挙動をより抑制できる。
この発明の態様として、リヤフロアパン7は、フロアパン後部7R(フロアパン後端部)と、その前方に該フロアパン後部7Rの下面に対して段下げ形成(すなわち、段部7b2を介して底面部7b1が下方に位置するように形成)されるスペアタイヤパン部7bとを備え、補強ブラケット40はフロアパン後部7Rとスペアタイヤパン部7bとに跨って接合されたものである(図9、図10、図12~図14参照)。
上記構成によれば、補強ブラケット40をリヤフロアパン7における高さ方向の異なる接合部に設定することで、ジャッキブラケット1’の剥離方向への挙動を補強ブラケット40によって、より効果的に抑制することができる。
この発明の態様として、補強ブラケット40は下壁部41と両側壁部42r,42lとを備えた、車両前後方向の直交断面視がコ字状に形成され、側壁部42r,42lの側壁上端フランジ部42a(上端)がフロアパン後部7Rに接合され(図9、図10、図13、図14参照)、下壁部41の下壁前端フランジ部41a(前端)がスペアタイヤパン部7bに接合されたものである(図9、図10、図12、図14参照)。
上記構成によれば、補強ブラケット40とリヤフロアパン7とで閉断面空間40S(図12参照)を形成できるため、ジャッキブラケット1’の剥離方向への挙動を補強ブラケット40によって、より効果的に抑制することができる。
さらに下壁前端フランジ部41aをスペアタイヤパン部7bに接合することにより、車両前後方向の直交断面視がコ字状の補強ブラケット40の車幅方向への断面崩れを抑制することができる。
この発明の態様として、リヤエンドパネル2の下部にて補強ブラケット40とジャッキブラケット1’とを接合させた下側接合部S2’,S3’を形成し(図13、図14参照)、該下側接合部S2’,S3’よりも上方にてリヤエンドパネル2とジャッキブラケット1’とを接合させた上側接合部S4’,S5’を形成し(図11、図13参照)、下側接合部S2’,S3’よりも前方にて補強ブラケット40と、リヤフロアパン7の下面部とを接合させた前側接合部S9’,S9’(S8’,S8’)を形成したものである(図9,図10,図12~図14参照)。
上記構成によれば、車体後部のジャッキアップ開始から完了までの間に亘ってジャッキブラケット1’の剥離方向への挙動を効果的に抑制することができる。
詳述すると、上記構成によれば、車体後部のジャッキアップ開始直後においては、油圧ジャッキ(図示省略)による上方向への突き上げによって略鉛直姿勢(上下方向に延びる姿勢)のジャッキブラケット1’には略鉛直上方の荷重が作用する。
この荷重を、ジャッキブラケット1’は、主に上側接合部S4’,S5’に加わるせん断力として該上側接合部S4’,S5’によって積極的に受け止めることができる。
一方、車体後部をジャッキアップするに従って、すなわち、車体後部が前下後上状に傾斜するに従って、ジャッキブラケット1’が上前下後状に傾いた姿勢となることから上側接合部S4’,S5’にはジャッキブラケット1’がリヤエンドパネル2から剥離する方向の荷重が徐々に作用する。
しかしながら本実施形態においては、上記下側接合部S2’,S3’よりも前方にて上記補強ブラケット40と、リヤフロアパン7の下面部とを接合させた前側接合部S9’,S9’(S8’,S8’)を形成し、車体後部をジャッキアップするに従って、前側接合部S9’,S9’(S8’,S8’)にせん断力が徐々に作用するように構成したものである。このため、この前側接合部S9’,S9’(S8’,S8’)による、せん断力の受け止めによって、上側接合部S4’,S5’に加わるジャッキブラケット1’の剥離方向への荷重を抑制することができる。
従って図13に示すように、下側接合部S2’,S3’、上側接合部S4’,S5’および前側接合部S9’,S9’(S8’,S8’)により、車両側面視でこれら3点を頂点として結ぶ三角形Tを形成することによって、車体後部のジャッキアップ開始から完了までの間に亘ってジャッキブラケット1’の剥離方向への挙動を効果的に抑制することができる。
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく様々な実施形態で形成することができる。
具体的には、他の実施形態のジャッキブラケット1Bとして、図3中仮想線にて概略構成を示すように、リヤエンドパネル2の後面に、スポット溶接により溶接した複数の接合部S1~S5のうち(図2、図4参照)、上端接合部S5と下端接合部S2とを直線状に結ぶラインL上に、ブラケット本体部材10Bの軸方向と、ナット20Bの重心位置G(牽引フック30からナット20Bに荷重が加わる力点)とが略一致するように配設した構成を採用してもよい。
なお、図3ではブラケット本体部材10Bの具体的構成については省略しており、ラインL上に一致して延びるブラケット本体部材10Bの軸10BXのみ示している。
このように、牽引フック30Bからの荷重を受けるナット20Bの重心位置Gと、上端接合部S5と下端接合部S2とを直線状に並べることで、ジャッキアップ時に、上端接合部S5および下端接合部S2、すなわち、ジャッキブラケット1Bのリヤエンドパネル2との接合部に、該ジャッキブラケット1Bがリヤエンドパネル2に対して剥離する方向(せん断方向)の力が作用することを効果的に抑制することができる。
ここで、ナット20Bと、上端接合部S5と下端接合部S2とを直線状に並べた他の実施形態のジャッキブラケット1Bを実施品2に設定する。そして、実施品2のオフセット量X3(前出し量X3)(図3参照)は、目安として上述した実施品1の前出し量X1の4倍(L=40mm)になるように設定することができる。
このような実施品2についても上述した効果検証試験を行った結果、図7(b)(c)に示すように、リヤエンドパネル2の後方への変位量を、従来品に対して大よそ70パーセント~80パーセント抑制できることができた。
すなわち図3に示すように、ジャッキブラケット1の下端部1Dをリヤエンドパネル2の下端2a1に対して前方位置に設けることで、上端接合部S5と下端接合部S2とを直線状に結ぶラインL上に、ナット20をその重心位置がより近付くように配設することができる。
この点からも、ジャッキブラケット1の下端部1Dをリヤエンドパネル2の下端2a1に対して前方位置に設けるという構成は、ジャッキアップ時にジャッキブラケット1に、該ジャッキブラケット1がリヤエンドパネル2に対して剥離方向(せん断方向)の力が作用することを抑制できるという効果を奏するにかなう構成といえる。
その他にも、ジャッキブラケット1Bに備えたナット20Bは、図3中において仮想線で示したように、その軸方向が上下方向に一致するように配設したが、これに限らず、ラインL上に一致するよう前下後上状に傾けて配設してもよい。
また、上述したジャッキブラケット1A,1Bを例に採り説明した他の実施形態の構成は、第1実施形態のジャッキブラケット1の変形例として採用するに留まらず、第2実施形態のジャッキブラケット1’に適用してもよいことは言うまでもない。
1,1’,1A,1B…ジャッキブラケット
2…リヤエンドパネル
2a1…リヤエンドパネルの下端
2d…上側延出部(閉断面部の下面)
4…閉断面部
6…後部荷室開口(リヤゲート開口)
6a…後部荷室開口下縁辺(リヤゲート開口下縁部)
7…リヤフロアパン(フロア)
7R…フロアパン後部(フロアパン後端部)
7b…スペアタイヤパン部
7b2…段部
10,10’,10A,10B…ブラケット本体部材
11b,11b’…後壁上端フランジ部(ジャッキブラケットの上端)
13e,13e’…フランジ上端部(ジャッキブラケットの上端)
14…ナット保持部(ブラケット本体部材の下部)
20,20A,20B…ナット
30…牽引フック
40…補強ブラケット
41…下壁部
41a…下壁前端フランジ部(下壁部の前端)
42r,42l…側壁部
42a…側壁部の上端フランジ部(側壁部の上端)
S5…上端接合部
S2…下端接合部
S2’,S3…下側接合部
S4’,S5’…上側接合部
S8’,S8’…前側接合部
L…ライン

Claims (7)

  1. リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、
    上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け
    上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、
    該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合され、
    上記牽引フックは、下前上後状に傾斜して上記ブラケット本体部材に取り付けられた
    車両の後部車体構造。
  2. リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、
    上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、
    上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの後面に接合されるブラケット本体部材を備え、
    該ブラケット本体部材の下部に、牽引フックと螺合するナットが接合され、
    上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、
    該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向において周辺部位よりも後方に突出する構成であり、
    上記ジャッキブラケットを、その上端を上記閉断面部の下面に接合させるとともに上記リヤエンドパネルの下端に接合させ、
    上記ジャッキブラケットの上記閉断面部の下面への接合箇所と、上記ジャッキブラケットの上記リヤエンドパネルの下端への接合箇所とを、それぞれ上端接合部、下端接合部に設定し、
    これら上端接合部と下端接合部とを直線状に結ぶライン上に、上記ナットが配設された
    車両の後部車体構造。
  3. リヤエンドパネルの後面に、該リヤエンドパネルの下端より下方に延びてジャッキの押し上げを受け止めるジャッキブラケットが接合された車両の後部車体構造であって、
    上記ジャッキブラケットの下端を上記リヤエンドパネルの下端より前方位置に設け、
    上記リヤエンドパネルのリヤゲート開口下縁部の下方近傍に、閉断面部が形成され、
    該閉断面部は、上記リヤエンドパネルの上下方向における、該閉断面部の周辺部位よりも後方に突出する構成であり、
    上記ジャッキブラケットの上端を上記閉断面部の下面に接合させ、
    上記ジャッキブラケットは、車幅方向中央部が車幅方向外側よりも車両後方に膨出する形状に形成されており、
    上記ジャッキブラケットは、上記リヤエンドパネルの下端より上方かつ後方においてのみ車体に接合されていることを特徴とする
    車両の後部車体構造。
  4. 上記ジャッキブラケットと、上記リヤエンドパネルの下部から前方に延びるフロアの下面部との間に、これらジャッキブラケットと、フロアの下面部とを連結する補強ブラケットを備えた
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両の後部車体構造。
  5. 上記フロアは、フロアパン後端部と、その前方に該フロアパン後端部の下面に対して段下げ形成されるスペアタイヤパン部とを備え、
    上記補強ブラケットは上記フロアパン後端部と上記スペアタイヤパン部とに跨って接合された
    請求項に記載の車両の後部車体構造。
  6. 上記補強ブラケットは下壁部と両側壁部とを備えた、車両前後方向の直交断面視がコ字状に形成され、
    上記側壁部の上端が上記フロアパン後端部に接合され、上記下壁部の前端が上記スペアタイヤパン部に接合された
    請求項に記載の車両の後部車体構造。
  7. 上記リヤエンドパネルの下部にて上記補強ブラケットと上記ジャッキブラケットとを接合させた下側接合部を形成し、
    該下側接合部よりも上方にて上記リヤエンドパネルと上記ジャッキブラケットとを接合させた上側接合部を形成し、
    上記下側接合部よりも前方にて上記補強ブラケットと、上記フロアの下面部とを接合させた前側接合部を形成した
    請求項乃至のいずれか1項に記載の車両の後部車体構造。
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