JP7186041B2 - 点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点火装置に関する。
内燃機関等の点火装置として、高周波プラズマを発生させて空気と燃料との混合気に点火するものがある。かかる点火装置は、高周波の電磁波電力を点火プラグに入力する電源を有する。そして、電源から入力された電磁波電力によって、点火プラグから電磁波を放射し、プラズマ形成空間にプラズマを発生させる。ここで、プラズマ形成空間の状態によって、プラズマ形成空間を含む電磁波電力の伝送路のインピーダンスが変動する。電源と伝送路(すなわち負荷)との間でインピーダンスの整合が取れていないと、反射波が発生して、効率的な電磁波電力の入力が阻害されかねない。
そこで、特許文献1には、スタブを用いて伝送路のインピーダンスを調整するインピーダンス整合装置が、開示されている。このインピーダンス整合装置は、複数のスイッチの切り替えにより、スタブにおける短絡位置を調整することで、伝送路のインピーダンスを調整するものである。
国際公開第2012/105570号
しかしながら、スタブを用いてインピーダンス整合を行う場合、複数のスイッチを用いることとなる。そうすると、複数のスイッチの切り替え時における、電力ロスが発生する。また、短時間でスイッチを切り替えることが困難な場合がある。その場合、プラズマ形成空間の状態の時間変動に応じて、適切にインピーダンス整合を取ることが困難となるおそれがある。すなわち、プラズマ形成空間においては、プラズマ発生前後や、火炎発生前後において、そのインピーダンスが変動する。これに応じて、インピーダンス整合を取ることは、複数のスイッチの切り替えによる手段では、困難な場合がある。その結果、電磁波電力のエネルギーを効率的に、点火エネルギーとして利用することが困難となるおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、電磁波電力のエネルギーを効率的に利用することができる点火装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、プラズマによって空気と燃料ガスとの混合気に点火して初期火炎を発生させる点火装置(1)であって、
内導体(10)と、該内導体を内側に保持する筒状の外導体(20)と、上記内導体と上記外導体との間に設けられた誘電体(30)とを備え、上記内導体と上記外導体との間のプラズマ形成空間(R)に電磁波を放射してプラズマを発生させる点火プラグ(2)と、
電磁波電力(Ps)を上記点火プラグに入力して上記電磁波を発生させる電磁波電源(4)と、
上記電磁波電源を制御する電源制御部(5)と、
上記点火プラグからの反射電力を検出する反射電力検出部(12)と、を有し、
上記電磁波電源は、複数の互いに異なる周波数の高周波電力を発生させるよう構成されており、
上記電源制御部は、上記電磁波電源にて発生する複数の上記高周波電力を、上記電磁波電源から上記電磁波電力として出力させ、
上記電磁波電源は、上記複数の互いに異なる周波数の上記高周波電力を合成して、上記電磁波電力として上記点火プラグに入力させ、
上記電源制御部は、1回の放電の中で時系列的に生じる、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成されていない第1状態(St1)と、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成された第2状態(St2)と、プラズマにより上記プラズマ形成空間に初期火炎が形成された第3状態(St3)との間で、上記電磁波電力として出力させる複数の高周波電力の合成比率を切り替えるよう構成されている、点火装置にある。
本発明の他の態様は、プラズマによって空気と燃料ガスとの混合気に点火して初期火炎を発生させる点火装置(1)であって、
内導体(10)と、該内導体を内側に保持する筒状の外導体(20)と、上記内導体と上記外導体との間に設けられた誘電体(30)とを備え、上記内導体と上記外導体との間のプラズマ形成空間(R)に電磁波を放射してプラズマを発生させる点火プラグ(2)と、
電磁波電力(Ps)を上記点火プラグに入力して上記電磁波を発生させる電磁波電源(4)と、
上記電磁波電源を制御する電源制御部(5)と、
上記点火プラグからの反射電力を検出する反射電力検出部(12)と、を有し、
上記電磁波電源は、複数の互いに異なる周波数の高周波電力を発生させるよう構成されており、
上記電源制御部は、上記電磁波電源にて発生する複数の上記高周波電力のうちの一つを、上記電磁波電源から上記電磁波電力として出力させ、
かつ、1回の放電の中で時系列的に生じる、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成されていない第1状態(St1)と、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成された第2状態(St2)と、プラズマにより上記プラズマ形成空間に初期火炎が形成された第3状態(St3)との間で、上記電磁波電力として出力させる上記高周波電力を切り替えるよう構成されている、点火装置にある。
上記点火装置において、上記電磁波電源は、互いに異なる周波数の高周波電力をそれぞれ発生させるよう構成されている。そして、上記電源制御部は、複数の上記高周波電力のうちの少なくとも一つを、電磁波電源から電磁波電力として出力させるよう構成されている。これにより、プラズマ形成空間の状態に応じて、適切にインピーダンス整合を取ることが可能となる。その結果、電磁波電力のエネルギーを効率的に、点火エネルギーとして利用することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、電磁波電力のエネルギーを効率的に利用することができる点火装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、点火装置の概略図。 実施形態1における、点火プラグの斜視図。 図2における、III-III線位置断面の一部拡大図。 実施形態1における、1サイクル中の反射電力の変化の概略と、プラズマ形成空間の状態と、電磁波電力の合成比率との関係の一例を示す概念図。 実施形態1における、点火装置の動作のフロー図。 実施形態2における、1サイクル中の反射電力の変化の概略と、プラズマ形成空間の状態と、電磁波電力の合成比率との関係の一例を示す概念図。 参考形態1における、1サイクル中の反射電力の変化の概略と、プラズマ形成空間の状態と、電磁波電力の合成比率との関係の一例を示す概念図。 実施形態3における、点火装置の概略図。 実施形態3における、反射電力の時間変化の概略を示す線図。 実施形態3における、複数の高周波電力の周波数の変更を示す線図。 実施形態3における、今回と次回の反射電力の時間変化の概略を示す線図。 実験例における、単一の周波数f1の高周波電力を入力したときの反射電力の波形を示す線図。 実験例における、単一の周波数f2の高周波電力を入力したときの反射電力の波形を示す線図。 実験例における、複数の高周波電力を合成して入力したときの反射電力の波形を示す線図。 変形形態における、点火装置の概略図。
(実施形態1)
点火装置に係る実施形態について、図1~図5を参照して説明する。
本実施形態の点火装置1は、プラズマによって空気と燃料ガスとの混合気に点火して初期火炎を発生させるものである。
そして、図1に示すように、点火装置1は、点火プラグ2と、電磁波電源4と、電源制御部5と、を有する。
点火プラグ2は、図2、図3に示すように、内導体10と、該内導体10を内側に保持する筒状の外導体20と、内導体10と外導体20との間に設けられた誘電体30とを備えている。点火プラグ2は、内導体10と外導体20との間のプラズマ形成空間Rに電磁波を放射してプラズマを発生させるよう構成されている。
電磁波電源4は、電磁波電力Psを点火プラグ2に入力して、電磁波を発生させる。電源制御部5は、電磁波電源4を制御する。電磁波電源4は、複数の異なる周波数の高周波電力を発生させるよう構成されている。電源制御部5は、電磁波電源4にて発生する複数の高周波電力のうちの少なくとも一つを、電磁波電源4から電磁波電力PSとして出力させるよう構成されている。
本形態においては、電磁波電源4は、複数の発振器41を有する。複数の発振器41は、互いに異なる周波数の高周波電力を発生させる。
電源制御部5は、複数の発振器41から発生する複数の高周波電力のうちの少なくとも一つを、電磁波電源4から電磁波電力Psとして出力させるよう構成されている。
図1に示すごとく、電磁波電源4は、複数の発振器41にて発生させた複数の高周波電力を合成する合成器43を有する。そして、電磁波電源4は、合成器43において複数の高周波電力を合成して、電磁波電力Psとして上記点火プラグ2に入力させる。
図3に示すように、点火プラグ2に備えられた外導体20は、点火プラグ2のハウジング23も兼ねている。ハウジング23の外周面には内燃機関に螺合するための取付ネジ部24が形成されている。
図2に示すように、誘電体30は筒状を成しており、外導体20と中心軸を共有するように外導体20の内側に設けられている。図3に示すように、誘電体30の先端側Y1の先端である誘電体先端部31は、外導体20の先端側Y1の端部である外導体先端部25よりも先端側Y1に位置している。すなわち、誘電体先端部31は先端側Y1に突出している。誘電体30の材料として、内導体先端部11の電界強度を向上する材料を採用することが好ましい。内導体10の先端側Y1の端部である内導体先端部11の電界強度を向上することにより、内導体先端部11と誘電体先端部31との間に部分放電が形成されやすくなるからである。内導体先端部11の電界強度を向上する誘電体30の材料として、誘電率の高い材質(例えばアルミナ)を用いることができる。
内導体10は円柱形状を有しており、誘電体30と中心軸を共有するように誘電体30の内側に設けられている。内導体10の外径は誘電体30の内径よりも小さくなっており、内導体10の外周面11bと、誘電体30の内周面31bとは離隔している。内導体先端部11は、誘電体先端部31よりも基端側Y2に位置している。そして、外導体20の外導体先端部25と、プラグ軸方向Yにおける位置が同一となっている。
また、内導体10の材料として、内導体10の内導体先端部11が加熱され易いようにするために、高周波エネルギーを吸収しやすい材料又は当該材料を一部に含む材料を用いることができる。あるいは、内導体10の外周面11b又は誘電体30の内周面31bに高周波エネルギーを吸収しやすい材料をコーティングすることにより、内導体10の内導体先端部11が加熱され易いようにしてもよい。高周波エネルギーを吸収しやすい材料として、例えばカーボンを用いることができる。高周波エネルギーを吸収しやすい材料を一部に含む材料として、例えばステンレス鋼(SUS)を用いることができる。
プラズマ形成空間Rは、図3に示すように、誘電体30の内周面31bと内導体10の内導体先端部11及び内導体10の外周面11bとによって囲まれた空間として形成されている。プラズマ形成空間Rは、内導体先端部11の外側縁部11aと誘電体先端部31の内側縁部31aとを結ぶ仮想線分Lを含む空間である。すなわち、プラズマ形成空間Rを介して内導体先端部11と誘電体先端部31とが離隔している。なお、内導体10、外導体20及び誘電体30からなる同軸管のプラグ軸方向Yの長さは、内導体先端部11の電界強度が最大となる大きさにすることができ、例えば、入力される高周波の波長の1/4の大きさにすることができる。
図1に示すごとく、点火プラグ2には、電磁波電源4が接続されている。電磁波電源4は、発振器41と増幅器42とを備える。電磁波電源4は、点火信号Igが入力されると、これに応じて電磁波電力Psを出力する。すなわち、点火信号Igが電磁波電源4に入力されたとき、電磁波電源4における複数の発振器41のそれぞれから、所定の周波数の高周波電力を発生させる。各高周波電力は、増幅器42において増幅されて、合成器43にて合成される。合成された複数の周波数の高周波電力は、電磁波電力Psとして、インピーダンス変更部44及びサーキュレータ13を経由して点火プラグ2に入力される。
なお、本形態においては、電磁波電源4における、合成器43の出力側に、インピーダンス変更部44が設けてある。インピーダンス変更部44は、電磁波電力Psの伝送路内のプラズマ形成空間Rのインピーダンスを変更することができる。インピーダンス変更部44は、電磁波電力Psの伝送路のインダクタンス及びキャパシタンスのうち少なくとも一方を変更するように構成することができ、例えば、スラグチューナーなどの整合器により構成することができる。インピーダンス変更部44は、例えば、点火装置1の出荷前に、伝送路のインピーダンスをある程度調整する際に、用いることができる。
各発振器41にて発生する高周波電力の周波数は、特に限定されないが、2.40~2.50GHzの間で、互いに異なるものとすることができる。なお、伝送路にインピーダンス不連続部がある場合には、反射電力Prが発生し、点火プラグ2への入射電力が減少することとなる。
本形態においては、電磁波電源4は、3個の発振器41を有する。また、各発振器41のそれぞれから発生する高周波電力を増幅する増幅器42を、3個有する。
3つの発振器41(41a,41b,41c)から発生する高周波電力は、互いに異なる周波数fa、fb、fcとする。例えば、発振器41aから発生する高周波電力の周波数faを2.43GHz、発振器41bから発生する高周波電力の周波数fbを2.45GHz、発振器41cから発生する高周波電力の周波数fcを2.47GHz、とすることができる。そして、これらの複数の高周波電力は、増幅後に、合成器43において合成され、複数の高周波電力を含んだ電磁波電力Psとして、出力される。
サーキュレータ13は点火プラグ2からの反射電力PrをグランドG側にのみ出力する。本実施形態では、反射電力Prは反射電力検出部12により検出される。反射電力検出部12による検出値は、電源制御部5に送信される。
すなわち、点火装置1は、点火プラグ2からの反射電力Prを検出する反射電力検出部12を、さらに有する。そして、電源制御部5は、反射電力検出部12による検出値に応じて、電磁波電力Psに含まれる高周波電力の構成を調整するよう構成されている。
インピーダンス整合が取れていないとき、反射電力は大きくなる。それゆえ、この反射電力が小さくなるように、インピーダンス整合を取ることとなる。ただし、プラズマ形成空間Rの状態の変化に応じて、伝送路のインピーダンスが変化する。具体的には、以下の第1状態St1と、第2状態St2と、第3状態St3とで、伝送路のインピーダンスが異なる。第1状態St1は、プラズマ形成空間Rにプラズマが形成されていない状態である。第2状態St2は、プラズマ形成空間Rにプラズマが形成された状態である。第3状態St3は、プラズマによりプラズマ形成空間Rに初期火炎が形成された状態である。なお、第1状態St1、第2状態St2、第3状態St3は、1回(すなわち1サイクル)の放電の中で、短時間の間に時系列的に順次変化する、プラズマ形成空間Rの状態である。
本形態においては、上述のように、3つの異なる周波数の高周波電力を、電磁波電力Psに含ませている。そして、これらの3つの高周波電力の周波数fa、fb、fcは、それぞれ第1状態St1のインピーダンスに整合しやすい周波数fbと、第2状態St2のインピーダンスに整合しやすい周波数faと、第3状態St3のインピーダンスに整合しやすい周波数fcと、である。
例えば、発振器41bから発生した高周波電力の周波数fbが、第1状態St1のインピーダンスに整合し、発振器41aから発生した高周波電力の周波数faが、第2状態St2のインピーダンスに整合し、発振器41cから発生した高周波電力の周波数fcが、第3状態St3のインピーダンスに整合しやすいように、設定しておくことができる。これらの周波数fa、fb、fcは、上述のように、例えば、2.40~2.50GHzの間で、予め所定の値として設定することができる。
電源制御部5は、複数の高周波電力の合成比率を、1回の放電の中で時系列的に切り替えて、電磁波電力Psとして点火プラグ2に入力させる。すなわち、3つの高周波電力の合成比率を、第1状態St1、第2状態St2、第3状態St3のそれぞれにおいて、異ならせる。なお、ここで、合成比率は、高周波電力の大きさを基準として定義される。
例えば、図4に示すごとく、第1状態St1においては、3つの高周波電力(周波数fa、fb、fc)を、均等に、合成する。このときの電磁波電力Psを、第1の電磁波電力Ps1という。また、第2状態St2においては、第1の発振器41aから発生した高周波電力(周波数fa)を、最も多く含むように合成する。このときの電磁波電力Psを、第2の電磁波電力Ps2という。また、第3状態St3においては、第3の発振器41cから発生した高周波電力(周波数fc)を、最も多く含むように合成する。このときの電磁波電力Psを、第3の電磁波電力Ps3という。
なお、図4の上段のグラフは、反射電力Prの時間変化を概略にて示しているが、これは、同図の下段に示す電磁波電力Psにおける高周波電力の合成比率の変動を説明するための便宜的なものであり、あくまでも概略の参考グラフである。後述する図6、図7も同様である。
第1状態St1、第2状態St2、第3状態St3は、反射電力検出部12によって検出される反射電力Prから推定することができる。つまり、反射電力検出部12の検出値を基に、電源制御部5が、プラズマ形成空間Rの状態を推定する。或いは、第2状態St2から第3状態St3への切替りは、第2状態St2の開始時点からの経過時間によって推定することもできる。そして、その推定結果に基づいて、高周波電力の合成比率を切り替える。
なお、図4に示す、第1状態St1、第2状態St2、第3状態St3は、推定されたものとして、示している。
次に、本形態の点火装置1の動作につき、図5のフローを用いて説明する。
まず、ステップS1、S2において、点火信号Igが入力されたとき、電磁波電源4から点火プラグ2への電磁波電力Psの出力を開始する。点火信号Igの入力時点においては、プラズマ形成空間Rの状態は、第1状態St1であるため、電磁波電源4からは、第1の電磁波電力Ps1を出力する。
ステップS3において、反射電力検出部12によって、点火プラグ2からの反射波(すなわち、反射電力Pr)を検出する。ステップS4において、反射電力検出部12の検出値に基づいて、プラズマ形成空間Rの状態が、第1状態St1から第2状態St2に切り替わったか否かを判断する。例えば、反射電力検出部12は、極めて短時間の間に連続して、反射電力Prを検出する。そして、反射電力Prの極小値を検出したとき、電源制御部5は、第1状態St1から第2状態St2に切り替わったと判断する。具体的には、前回の検出値が、前々回の検出値よりも、今回の検出値よりも小さいとき、第1状態St1から第2状態St2に切り替わったと判定することができる。
第1状態St1から第2状態St2に切り替わったと判定されたとき、ステップS5において、点火プラグ2に入力する電磁波電力Psを、第2の電磁波電力Ps2に切り替える。
その後、ステップS6において、第2状態St2から第3状態St3へ切り替わったと判定されるまで、第2の電磁波電力Ps2を出力し続ける。そして、第2状態St2から第3状態St3へ切り替わったと判定されたとき、ステップS7において、電磁波電力Psを、第3の電磁波電力Ps3に切り替える。ステップS6による判定は、本形態においては、ステップS4において第2状態St2に切り替わったと判定された時点からの経過時間が、所定時間t0経過したときに、第2状態St2から第3状態St3へ切り替わったと推定する。なお、ここで、所定時間t0は、例えば、予め実験等によって把握された、第2状態St2の開始時点から第3状態St3への以降時点までの間の時間を採用することができる。
その後、ステップS8において、所定時間t1が経過したとき、ステップS9において、電磁波電力Psの出力を停止する。ここで、所定時間t1は、諸条件に基づき適宜設定される時間である。その後、図5のフローを、「Start」に戻り、次回の放電に備える。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記点火装置1において、電磁波電源4は、互いに異なる周波数fa、fb、fcの高周波電力をそれぞれ発生させる複数の発振器41(41a、41b、41c)を有する。そして、電源制御部5は、複数の高周波電力のうちの少なくとも一つを、電磁波電源4から電磁波電力Psとして出力させるよう構成されている。これにより、プラズマ形成空間Rの状態に応じて、適切にインピーダンス整合を取ることが可能となる。その結果、電磁波電力Psのエネルギーを効率的に、点火エネルギーとして利用することができる。
また、電磁波電源4は、合成器43において複数の高周波電力を合成して、電磁波電力Psとして点火プラグ2に入力させる。これにより、異なる周波数fa、fb、fcの複数の高周波電力を、同時に電磁波電力Psとして、点火プラグ2に入力することができる。それゆえ、変化するプラズマ形成空間Rの状態に対して、複数の高周波電力のうちのいずれかを整合させやすくなる。
また、電源制御部5は、複数の高周波電力の合成比率を、1回の放電の中で時系列的に切り替えて、電磁波電力Psとして点火プラグ2に入力させる。これにより、1回(すなわち1サイクル)の放電の中で、順次変化するプラズマ形成空間Rの状態に対応して、より整合しやすい周波数の高周波電力の合成比率を高くすることができる。その結果、一層インピーダンス整合を取りやすく、一層効率的な電磁波電力Psの入力を実現することができる。
また、電源制御部5は、反射電力検出部12による検出値に応じて、電磁波電力Psに含まれる高周波電力の構成を調整するよう構成されている。これにより、プラズマ形成空間Rの状態に応じて、より効果的にインピーダンス整合を取ることができる。すなわち、インピーダンスが整合している状態ほど、反射電力Prは小さくなる。そのため、反射電力Prの検出値をフィードバックして、電磁波電力Psにおける互いに異なる周波数の複数の高周波電力の構成を適宜調整する。その結果、より効果的に、インピーダンス整合を取ることができ、効率的な電磁波電力の入力を実現することができる。
以上のごとく、本形態によれば、電磁波電力のエネルギーを効率的に利用することができる点火装置を提供することができる。
(実施形態2)
本形態は、図6に示すごとく、電源制御部5が、電磁波電源4において使用する発振器41を、順次切り替えるようにした形態である。
すなわち、電源制御部5は、複数の発振器41にて発生させた複数の高周波電力を、1回の放電の中で時系列的に切り替えて、電磁波電力Psとして点火プラグ2に入力させる。
換言すると、実施形態1に示した、第1の電磁波電力Ps1と第2の電磁波電力Ps2と第3の電磁波電力Ps3とを、それぞれいずれか一つの発振器41からの高周波電力のみからなる、単一の波長の高周波電力とする。例えば、第1の電磁波電力Ps1は、発振器41bからの周波数fbの高周波電力のみとする。
つまり、図6に示すごとく、第1の電磁波電力Ps1は、周波数fbの高周波電力を100%の比率で有する。同様に、例えば、第2の電磁波電力Ps2は、発振器41aからの周波数faの高周波電力のみとする。つまり、第2の電磁波電力Ps2は、周波数faの高周波電力を100%の比率で有する。同様に、例えば、第3の電磁波電力Ps3は、発振器41cからの周波数fcの高周波電力のみとする。つまり、第3の電磁波電力Ps3は、周波数fcの高周波電力を100%の比率で有する。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態の場合には、複数の高周波電力の周波数fa、fb、fcを適切に設定しておくことにより、より、反射波を効率的に抑制することができる。その結果、一層効率的な電磁波電力の入力を実現することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
参考形態1
本形態は、図7に示すごとく、1回の放電の中で、特に電磁波電力Psにおける複数の高周波電力の合成比率を変えることなく、点火プラグ2に入力するよう構成した形態である。
例えば、電磁波電力Psとして、発振器41aからの周波数faの高周波電力と、発振器41bからの周波数fbの高周波電力と、発振器41cからの周波数fcの高周波電力と、を合成したものを用いることができる。そして、これらの合成比率を、上述の第1状態St1、第2状態St2、第3状態St3にわたり、変化させない。つまり、図7に示すPs1、Ps2、Ps3は、互いに同様の電磁波電力Psである。
また、合成比率としては、例えば、3つの高周波電力を、略均等にすることができる。或いは、特に均等にすることなく、3つの高周波電力の合成比率は、適宜設定することができる。
その他は、実施形態1と同様である。
実施形態3
本形態は、図8~図11に示すごとく、各発振器41に、周波数を調整する周波数制御部411を設けた形態である。周波数制御部411は、発振器41にて発生させる高周波電力の周波数を、微調整することができるよう構成されている。
本形態においては、内燃機関の運転のサイクルごとに、電磁波電力Psに含まれる複数の高周波電力の周波数fa、fb、fcをそれぞれ微調整する。
すなわち、実施形態1、実施形態2と同様に、電磁波電源4は、電磁波電力Psとして、第1状態St1に整合しやすい周波数fbの高周波電力と、第2状態St2に整合しやすい周波数faの高周波電力と、第3状態St3に整合しやすい周波数fcの高周波電力と、合成してある。電磁波電力Psを構成する3つの高周波電力の周波数fa、fb、fcを、それぞれ、サイクルごとに、周波数制御部411によって微調整する。
この周波数の微調整は、反射電力検出部12による検出値に基づいて、電源制御部5を介して、周波数制御部411にて行われる。
例えば、今回のサイクルにおいて、図10の破線に示すように、電磁波電力Psにおける3つの高周波電力の周波数fa、fb、fcを、それぞれfa1、fb1、fc1として出力したとき、検出された反射電力が、図9に示すような形となったとする。このとき、図9に示す放電遅れtdが、目標値よりも大きいとき、この放電遅れtdを抑制すべく、第1状態St1に整合しやすい高周波電力の周波数fbを、fb2に微調整することで、よりインピーダンス整合を取りやすくする。
また、図9に示す第2状態St2における反射電力Pr2が目標値よりも大きいとき、この反射電力Pr2を抑制すべく、第2状態St2に整合しやすい高周波電力の周波数faを、fa2に微調整することで、よりインピーダンス整合を取りやすくする。
さらに、図9に示す第3状態St3における反射電力Pr3が目標値よりも大きいとき、この反射電力Pr3を抑制すべく、第3状態St3に整合しやすい高周波電力の周波数fcを、fc2に微調整することで、よりインピーダンス整合を取りやすくする。
その結果、図11の実線に示すように、次回のサイクルにおいては、放電遅れtdを抑制すると共に、第2状態St2及び第3状態St3における反射電力Prを抑制することができる。つまり、より効率的に電磁波電力Psを点火エネルギーとして使用することができる。なお、図11の破線は、図9の実線と同じであり、今回のサイクルにおける反射電力の波形である。
なお、第2状態St2に整合しやすい高周波電力の周波数faと、第3状態St3に整合しやすい高周波電力の周波数fcとは、それぞれ同一のサイクル内にて、周波数の変更を行うようにすることもできる。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態においては、上述のように、複数の高周波電力を合成した電磁波電力Psを点火プラグ2に入力すると共に、各高周波電力の周波数fa、fb、fcのそれぞれを微調整することができる。その結果、一層、伝送路のインピーダンス整合を取りやすく、一層効率的な点火エネルギーの投入が可能となる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実験例)
本例は、図12~図14に示すごとく、一つの周波数の電磁波電力を入力した場合と、2つの周波数の電磁波電力を入力した場合とで、反射電力Prの波形に差異が出ることを確認した例である。すなわち、上述の実施形態の効果を間接的に確認したものである。なお、図12~図14において、点火信号がONとなった時点を、時間「0ms」の時点としている。
具体的には、まず、電磁波電力として、単一の周波数f1(ここでは、2.46GHz)の高周波電力を、電磁波電源から点火プラグに入力したときの反射電力Prを測定した。その結果を、図12に示す。
次に、電磁波電力として、上記の周波数f1よりも少し高い単一の周波数f2(ここでは、2.477GHz)の高周波電力を、電磁波電源から点火プラグに入力したときの反射電力Prを測定した。その結果を、図13に示す。
次に、電磁波電力として、互いに異なる周波数f1、f2(ここでは、2.46GHzと2.477GHz)の2つの高周波電力を合成したものと、電磁波電源から点火プラグに入力したときの反射電力Prを測定した。その結果を、図14に示す。
図12に示すごとく、電磁波電力として、単一の周波数f1の高周波電力を、点火プラグに入力したときは、電力入力開始後、放電開始までの時間は短いものの、放電後、すなわち、プラズマ形成時(すなわち第2状態St2)及び初期火炎形成時(すなわち第3状態St3)における反射電力Prが大きい。つまり、放電時において、エネルギーの損失が大きい。これは、第2状態St2及び第3状態St3において、電磁波電源と伝送路とのインピーダンスが整合していないためと考えられる。
また、図13に示すごとく、電磁波電力として、2.477GHzの単一の高周波電力を、点火プラグに入力したときは、放電遅れtdが大きくなる。これは、第1状態St1において、電磁波電源と伝送路とのインピーダンスが整合していないためと考えられる。
これらに対し、図14に示す反射電力Prの波形を見ると、放電遅れtdを小さくしつつ、放電後においても、反射電力Prを抑制できていることが分かる。つまり、複数の高周波電力が合成されて電磁波電力が構成されていることにより、いずれか一方の周波数の高周波電力が、第1状態St1に整合し、他方の周波数の高周波電力が第2状態St2及び第3状態St3に整合していると考えることができる。
上記実施形態においては、電磁波電源が3つの発振器を備える形態を示した。ただし、電磁波電源が有する発振器の個数は、2個とすることもできるし、4個以上とすることもできる。また、電磁波電源として、複数の周波数成分を制御し合成できるものを用いることもできる。すなわち、たとえば図15に示すごとく、搬送波発振器401、ミキサ402、403、加算器404を有するIQ変調器40を備えた電磁波電源4を、用いることもできる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 点火装置
10 内導体
2 点火プラグ
20 外導体
30 誘電体
4 電磁波電源
41 発振器
5 電源制御部
Ps 電磁波電力
R プラズマ形成空間

Claims (5)

  1. プラズマによって空気と燃料ガスとの混合気に点火して初期火炎を発生させる点火装置(1)であって、
    内導体(10)と、該内導体を内側に保持する筒状の外導体(20)と、上記内導体と上記外導体との間に設けられた誘電体(30)とを備え、上記内導体と上記外導体との間のプラズマ形成空間(R)に電磁波を放射してプラズマを発生させる点火プラグ(2)と、
    電磁波電力(Ps)を上記点火プラグに入力して上記電磁波を発生させる電磁波電源(4)と、
    上記電磁波電源を制御する電源制御部(5)と、
    上記点火プラグからの反射電力を検出する反射電力検出部(12)と、を有し、
    上記電磁波電源は、複数の互いに異なる周波数の高周波電力を発生させるよう構成されており、
    上記電源制御部は、上記電磁波電源にて発生する複数の上記高周波電力を、上記電磁波電源から上記電磁波電力として出力させ、
    上記電磁波電源は、上記複数の互いに異なる周波数の上記高周波電力を合成して、上記電磁波電力として上記点火プラグに入力させ、
    上記電源制御部は、1回の放電の中で時系列的に生じる、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成されていない第1状態(St1)と、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成された第2状態(St2)と、プラズマにより上記プラズマ形成空間に初期火炎が形成された第3状態(St3)との間で、上記電磁波電力として出力させる複数の高周波電力の合成比率を切り替えるよう構成されている、点火装置。
  2. 上記電磁波電源は、互いに異なる周波数の高周波電力をそれぞれ発生させる複数の発振器(41)を有する、請求項1に記載の点火装置。
  3. 上記電磁波電源は、上記複数の発振器にて発生させた上記高周波電力を合成する合成器(43)を有し、該合成器において複数の上記高周波電力を合成して、上記電磁波電力として上記点火プラグに入力させる、請求項2に記載の点火装置。
  4. プラズマによって空気と燃料ガスとの混合気に点火して初期火炎を発生させる点火装置(1)であって、
    内導体(10)と、該内導体を内側に保持する筒状の外導体(20)と、上記内導体と上記外導体との間に設けられた誘電体(30)とを備え、上記内導体と上記外導体との間のプラズマ形成空間(R)に電磁波を放射してプラズマを発生させる点火プラグ(2)と、
    電磁波電力(Ps)を上記点火プラグに入力して上記電磁波を発生させる電磁波電源(4)と、
    上記電磁波電源を制御する電源制御部(5)と、
    上記点火プラグからの反射電力を検出する反射電力検出部(12)と、を有し、
    上記電磁波電源は、複数の互いに異なる周波数の高周波電力を発生させるよう構成されており、
    上記電源制御部は、上記電磁波電源にて発生する複数の上記高周波電力のうちの一つを、上記電磁波電源から上記電磁波電力として出力させ、
    かつ、1回の放電の中で時系列的に生じる、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成されていない第1状態(St1)と、上記プラズマ形成空間にプラズマが形成された第2状態(St2)と、プラズマにより上記プラズマ形成空間に初期火炎が形成された第3状態(St3)との間で、上記電磁波電力として出力させる上記高周波電力を切り替えるよう構成されている、点火装置。
  5. 記電源制御部は、上記反射電力検出部による検出値に応じて、上記電磁波電力に含まれる上記高周波電力の構成を調整するよう構成されている、請求項1~のいずれか一項に記載の点火装置。
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