JP7182788B2 - ランナー装置 - Google Patents
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Description
図1~図3を用いて、本発明の実施の形態に係るランナー装置が取り付けられる開閉装置の構成について説明する。
図1に示すように、開閉装置1は、例えば、戸枠を構成する固定部材2と引戸を構成する開閉体3との間に取り付けられ、開閉体3を固定部材2に沿って移動自在とするために使用されるものである。開閉装置1は、ガイドレール4と、受け具5と、ランナー装置6と、を有する。
以下では、説明の便宜上、開閉体3の開閉時の移動方向について「開閉方向L」という表現を用いる。また、ランナー装置6において、ガイド部30が設けられる側を一端側とし、その反対側を他端側として説明する。
ガイドレール4は、固定部材2の内側面2aに取り付けられ、その内側にランナー装置6を収容し、ランナー装置6の開閉方向Lに沿った走行を案内する。図3に示すように、ガイドレール4は、例えば、固定部材2から下方に延びる一対の側壁4aを有する。ランナー装置6は、この一対の側壁4aにランナー装置6を構成するローラ350(後述する)を当接させながら、側壁4aに沿って走行する。これにより、ランナー装置6が取り付けられている開閉体3も共に走行するようになっている。
図1に示すように、受け具5は、固定部材2の内側面2aに取り付けられるとともに、ガイドレール4の内側、すなわち一対の側壁4a間に収容される。受け具5は、固定部5aと、可動部5bと、当接部5cと、被捕捉部5dと、を有する。
固定部5aは、固定部材2の内側面2aに取り付けられている。
可動部5bは、上下方向すなわち固定部材2の内側面2aへ近づく若しくは内側面2aから遠ざかる方向に移動自在となるように、固定部5aに取り付けられている。このような構成とすることにより、固定部材2の内側面2aと開閉体3の上面3aとの間隔に変動が生じても、開閉体3の円滑な開閉動作が実現される。
被捕捉部5dは、可動部5bの下端から下方に向けて延びるように形成されている。被捕捉部5dは、開閉体3が所定位置に移動したときに、ランナー装置6を構成する捕捉部22に捕捉・係止される。
なお、受け具5についての上記構成は一例であり、可動部5bを有せず、被捕捉部が上下方向における所定の位置に固定された構成であってもよい。
図2~図8を用いて、本実施の形態に係るランナー装置の構成について説明する。ランナー装置6は、ベース部10と、クローザ20と、ガイド部30とを有する。
図2に示すように、本体部11は、一端側において、取付部12を挟んで略円形状の挿通孔11a及び長孔状の挿通孔11bを有する。挿通孔11aには、後述するクローザ20の挿通孔21bと連通するように位置合わせした状態でねじ等の締結部材(図示しない)が挿通される。挿通孔11bには、ねじ等の締結部材(図示せず)が挿通され、締結部材を介して本体部11が開閉体3の上面3aに取り付けられる。
図2に示すように、取付部12は、本体部11の一端側において、凸状に屈曲形成されている。取付部12は、一対の爪部12aを有する。爪部12aは、取付部12の主面から立設部13と同方向に沿って延びるように形成されている。爪部12aは、ガイド部30の回転盤310に形成されたガイド孔311aに挿通され、ガイド部30の回転盤310を所定範囲内で回転自在とし、ガイド部30のストッパ320を回転不能に係止する。
一対の水平部14は、立設部13の、高さが低く設けられている部分を除く部分において、各立設部13の延在方向に対して略直交する方向に延びるように設けられている。すなわち、一対の水平部14は、その面方向が本体部11の面方向と略平行となるように設けられている。一対の水平部14は、互いの端部同士が所定の間隔をあけて対向するように設けられている。上記一対の立設部13と水平部14とに囲まれる領域には、クローザ20が収容される。
クローザ20は、本体部21と、捕捉部22とを有する。
本体部21は、長尺状の略直方体形状を有する。本体部21は、長手方向に沿って延びるガイド溝21aを有する。ガイド溝21aには、受け具5の被捕捉部5dが挿通される。ガイド溝21aは、端部において、溝幅が徐々に大きくなるようにテーパ状に形成されている。ガイド溝21aは、底部において挿通孔21bを有する。この挿通孔21bには、本体部11に設けられる挿通孔11aと連通するように位置合わせした状態でねじ等の締結部材(図示しない)が挿通される。このような構成とすることにより、締結部材を介してベース部10とクローザ20とが一定位置において固定される。また、本体部21は、他端側(ガイド溝21aが形成される側と反対側)において挿通孔21cを有する。この挿通孔21cには、ねじ等の締結部材(図示せず)が挿通され、開閉体3の上面に取り付けられる。なお、クローザ20が一対の立設部13と水平部14とに囲まれる領域に収容されている領域において、本体部21の上面と水平部14との間には一定の間隔が設けられている。この間隔が設けられた部分には、受け具5の突起5e(図1参照)が収容される。
捕捉部22は、ガイド溝21a内に設けられている。捕捉部22は、ガイド溝21aに挿通された受け具5の被捕捉部5dを捕捉し係止する。捕捉部22は、本体部21に設けられるばね部材(図示せず)や緩衝用ダンパー(図示せず)などと接続され、被捕捉部5dをゆっくりと強制的に引き込むように動作する。
中央部321は、中心位置に挿通孔321aを有する。挿通孔321aには、締結部(ねじ)Fが挿通される。
延設部322は、外側端部に一対の係止孔322aを有する。各係止孔322aには、ベース部10の取付部12に形成された爪部12aが挿通される。係止孔322aに爪部12aが係止されることにより、回転盤310の回転方向に沿ったストッパ320の回転が規制される。一対の係止孔322aは、ストッパ320が回転盤310上に同軸上で配置されたときに、回転盤310の本体部311に形成される一対のガイド孔311aと連通するように設けられている。
係止部323は、締結部Fによってベース部10に固定されると共に、被係止部330の挿通孔330aにはめ込まれ且つ被係止部330に係止されることにより回転盤310の回転を規制する。係止部323は、本体部311の収容孔311bよりも外径が小さく、且つ被係止部330の挿通孔330aと略同径である略円形状を有する。係止部323の外周側面は、中央部321の上面及び下面に対して略直交する方向(ストッパ320の軸線方向)に沿って延びるように形成されている。
係止部323の先端部近傍は、先端に向かうにしたがって外形寸法が小さくなるテーパ状に形成されている。このように、係止部323の先端側がテーパ状に形成されることにより、係止部323を被係止部330の挿通孔330aにはめ込む作業が容易となる。また、係止部323の先端側がテーパ状に形成されることにより、後述するように、回転盤310の回転位置を変更するためにストッパ320を上方へ持ち上げて係止部323と被係止部330との係止状態を解除する際には、ストッパ320を完全に取り外すことなく、緩めて少し上方へ持ち上げるだけでよい。また、係止部323の側面には、山及び谷が上端から下端に向かって延びる凹凸部323aが全周にわたって環状に形成されている。凹凸部323aは、回転盤310の回転方向に沿って形成されている。
係止部323の凹凸部323aと被係止部330の嵌合部332は、互いに相補的形状に形成されている。
図4~図7を用いて、ガイド部30をベース部10に取り付ける方法について説明する。まず、回転軸340の一端を回転盤310を構成する膨出部312の挿通孔312aに挿通し、回転軸340を回転盤310に取り付ける。また、回転軸340の一端をローラ350の挿通孔350aに挿通し、回転軸340を介してローラ350を回転盤310に回転自在に取り付ける。
次に、被係止部330が回転盤310の下方に配置された状態において、被係止部330が回転盤310の収容孔311bに嵌め込まれる。このとき、被係止部330のつば部331が回転盤310の下端と当接し、被係止部330の上方への離脱が防止される。
ガイド部30の一対のローラ350間の外側間距離は、ガイドレール4の寸法に応じて適宜調整する必要がある。一対のローラ350間の外側間距離は、回転盤310の回転位置を変更することにより調整される。以下に、図8を用いて、一対のローラ350間の外側間距離を調整する方法について説明する。
回転盤310の回転位置を変更するために、回転盤310を回転不能に係止するストッパ320を取り外すことにより、ストッパ320の係止部323と被係止部330との係止状態を解除する。具体的には、締結部(ねじ)Fを取り外すことにより、ストッパ320を上方に取り外すことが可能となる。次に、ストッパ320を上方へ移動させることにより、ストッパ320の係止部323による被係止部330の嵌合部332への係止が解除される。このとき、係止部323の下端側がテーパ状に形成されているので、ストッパ320をすべて取り外すことなく、緩めて上方へ持ち上げるだけで係止状態が解除され、回転盤310が回転可能な状態となる。この状態において、回転盤310は、爪部12aがガイド孔311aを移動できる範囲において、ベース部10に対して回転自在となる。
また、被係止部330の挿通孔330aの内周面に形成された嵌合部332と、ストッパ320の係止部323の外周側面に形成された凹凸部323aとが山と谷を有する相補的形状に形成されているので、ストッパ320によって回転盤310の回転を的確に規制することができる。また、凹凸部323aと嵌合部332とが互いに噛み合うように形成されているので、締結部(ねじ)Fが多少緩んでも回転盤310がストッパ320によって固定されるため位置ずれを起こしにくい。また、凹凸部323a及び嵌合部332は、その凹凸のピッチが非常に小さいので、回転盤310の回転位置を細かく調整することができる。これにより、ランナー装置6とガイドレール4との間隔を高い精度で調整することができる。
また、被係止部330の挿通孔330aの内周面と、ストッパ320の係止部323の外周側面とが互いに当接するテーパ状に形成されているので、ストッパ320の係止部323と被係止部330の収容孔311bとの嵌め合わせを円滑に行うことができる。
また、被係止部330が回転盤310と別体に設けられているので、被係止部330が破損するなどして交換が必要な場合には、被係止部330のみを交換すればよく、回転盤310を継続利用することができる。また、被係止部330が回転盤310と別体に設けられているので、使用環境に応じて凹凸形状の異なる種々の被係止部330を適宜選択して使用することができる。
また、上記実施の形態では、被係止部330の挿通孔330aの内周面の嵌合部332と、ストッパ320の係止部323の外周側面の凹凸部323aに、山及び谷が上端から下端に向かって伸びる凹凸形状として全周にわたって形成されている構成を説明したが、これに限られない。例えば、凹凸部323と嵌合部332とが多角形状に形成され、当該多角形状に応じて回転盤310の回転位置を調整する構成にも適用することができる。すなわち、凹凸部323aは、回転盤310の回転方向に沿って凹凸があればよく、嵌合部332は、凹凸部323aの凹凸形状に相補的な形状であればよい。
また、上記実施の形態では、ランナー装置6が、受け具5を有する開閉装置1に適用される例について説明したが、受け具5は必須ではなく、受け具5を有しない開閉装置にも適用することができる。
2 固定部材
3 開閉体
4 ガイドレール
4a 側壁
5 受け具
5a 固定部
5b 可動部
5c 当接部
5d 被捕捉部
5e 突起
6 ランナー装置
10 ベース部
11 本体部
12 取付部
12a 爪部
20 クローザ
30 ガイド部
310 回転盤
311a ガイド孔
311b 収容孔
320 ストッパ
322a 係止孔
323 係止部
323a 凹凸部
330 被係止部
331 つば部
332 嵌合部
340 回転軸
350 ローラ
F 締結部
Claims (5)
- 開閉体と該開閉体を移動自在に案内する固定部材とのいずれか一方に取り付けられるガイドレールに沿って走行するランナー装置であって、
前記開閉体と前記固定部材とのいずれか一方に取り付けられるベース部と、
前記ベース部上に、該ベース部に対して回転自在に取り付けられる回転部と、
前記回転部に設けられ、前記ガイドレールに案内される被案内部と、
前記ベース部に固定されるとともに、前記回転部の回転を規制する係止部を有するストッパと、を備え、
前記回転部は、前記係止部が係止される被係止部を有し、
前記係止部と前記被係止部は互いに相補的形状に形成されている ことを特徴とするランナー装置。 - 前記係止部は、前記回転部の回転方向に沿って形成された凹凸部を有し、
前記被係止部は、前記係止部の凹凸部に嵌り合う嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載のランナー装置。 - 前記凹凸部は、環状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のランナー装置。
- 前記回転部は、前記被係止部を着脱自在に収容する収容孔を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のランナー装置。
- 前記被案内部は、前記回転部に軸回りに回転自在に取り付けられるローラであることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載のランナー装置。
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