JP6656437B2 - サッシ - Google Patents
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Description
(全体の構成)
図1に示すように、本発明の実施形態のサッシは、建物開口部に設置される窓枠1と、窓枠1に対して引き違い開閉自在に設けられる内障子2及び外障子3と、外障子3の召合せ框34の上方部位(Aに示す位置)に配置される外れ止め手段5とからなる。
以下、本発明の特徴部分である外れ止め手段について、詳細に説明する。
図2に、外障子3の召合せ框34の上方部位の拡大図を示す。なお、説明のために召合せ框34に連結される上框を省いている。
召合せ框34は、アルミニウム等の材料を押出成形してなり、その上部には、窓枠1の上レールを案内するための案内溝34aが設けられている。
召合せ框34の室内側面には、内障子2の召合せ框24の片部24a(図6)との協働により煙返しを形成する片部34bが長さ方向に亘って設けられ、上方部位においてその一部が切り欠かれて切欠部34cが形成されている。
(外れ止め手段の構成)
図3を参考に、本発明の第1の実施形態に係るサッシに採用されている外れ止め手段5をさらに説明する。
外れ止め手段5の本体部51は略矩形の箱状をなすカバー体511と、カバー体511の内部に上下移動自在に収容され、その上面を上レールに当接させることで窓枠1から外障子3の外れを阻止するブロック体512と、ブロック体512を下方より上方へ付勢するバネ等の付勢手段513とから構成されている。
そして、図2に示すように、本体部51を召合せ框34の上方端部の開口に嵌入した際に、召合せ框34の上端面に当接する縁部511bと召合せ框34の案内溝34aの端面に当接する縁部511cを有しており、本体部51は、召合せ框34の上方部位に保持される。
そして、ブロック体512の室内側側面には、上下方向に複数段の被係合部512cが形成されている。
また、ケース体521の内周には、トリガ部材522を回動支持する支持軸521bが形成されており、トリガ部材522を回動自在に支持している。
押圧体523aの上面には、突起部523cが形成され、トリガ部材522の選択爪522cを、突起部523cの室外側に当接させることによりトリガ部材522を突出位置に維持させて、反対に、突起部523cの室内側に当接させることによりトリガ部材522を収納位置に維持させるように構成されている。
外れ止め手段5による外障子3の外れ止めの作用について、図4乃至図6を参考に説明する。
図4(a)は、外障子3をケンドンによって窓枠1に嵌め込む前の外れ止め手段5の状態を示している。
本体部51のカバー体511内において、ブロック体512は付勢手段513により上方に付勢され、その上端がカバー体511の上壁下面に形成された中空部511eに当接した状態で維持されている。
外障子3が窓枠1に対して建て込まれることにより、外れ止め手段5のスリット511aに案内される窓枠1の上レール11aがブロック体512を付勢手段513の付勢力に抗して下方に押し下げ、ブロック体512の上面に上レール11aの下端が当接してブロック体512の上方への移動が規制された状態となる。
一方、外障子3の建て込みは、ロック部52には何ら影響を与えない。
図4(b)に示す状態の平面図を図6の矢印Aに示す。召合せ框34の室内側よりトリガ部材522が突出し、トリガ部材522の当接部522aは切欠部34cを抜けて片部34bの室内側に至っている。
外障子3の召合せ框34の室内側面より突出しているトリガ部材522の当接部522aは、サッシの閉鎖時において召合せ框24の室外側部位(片部24a)と干渉するので、外障子3を閉鎖状態に移動させることにより、内障子2の片部24aに当接することとなる。
その状態を図5(a)に示す。トリガ部材522の選択爪522cが付勢部材523bの付勢力に抗して押圧体523aの突起部523cを乗り越えて、トリガ部材522は、召合せ框34の内部に収納される収納位置に切り換えられる。
(外れ止め手段の構成)
図7を参考に、本発明の第2の実施形態に係るサッシに採用されている外れ止め手段5を説明する。なお、外れ止め手段5の召合せ框34への取付等第1の実施形態と同様の構成については、その説明を省略して、ここでは、第1の実施形態と異なる部分について特に説明することとし、同一の部位については、同一の符号を付けることとする。
カバー体511の内部には、案内ピン511dが設けられており、ブロック体512に形成された案内長孔512aを案内することにより、カバー体511内部においてブロック体512の所定の上下幅における移動を許容し、ブロック体512の下面に形成された固定部512bとカバー体511の内周上面との間に配置された付勢手段513により、常に上方に付勢されている。
ブロック体512は合成樹脂等の弾性を有する材料から形成されており、弾性腕部512dは、室内外方向に若干の移動を許容されている。
また、ケース体521の内周には、トリガ部材522を支持する支持軸521bが形成されており、また、下方の係止部521aの上面には後述するトリガ部材522の選択爪522cを選択的に係止する突起部521cが形成されている。
また、内装部の下方部位には選択爪522cが形成されており、付勢手段522eの付勢力により長孔522dの下方の開口より選択爪522cが突出して、ケース体521の突起部521cに対して、トリガ部材522が突出位置と収納位置とのいずれかの位置に選択的に係止されている。
外れ止め手段5による外障子3の外れ止めの作用について、図8乃至図9を参考に説明する。
図8(a)は、外障子3をケンドンによって窓枠1に嵌め込む前の外れ止め手段5の状態を示している。
本体部51のカバー体511内において、ブロック体512は付勢手段513により上方に付勢され、その上端がカバー体511の上方部位に形成された突部511fに当接した状態で維持されている。
外障子3が窓枠1に対して建て込まれることにより、外れ止め手段5のスリット511aに案内される窓枠1の上レール11aがブロック体512を付勢手段513の付勢力に抗して下方に押し下げ、ブロック体512の上面に上レール11aの下端が当接してブロック体512の上方への移動が規制された状態となる。
その際、トリガ部材522の選択爪522cが付勢部材523bの付勢力に抗して長孔内を上方へ移動し、ケース体521の突起部521cを乗り越えて、トリガ部材522は、召合せ框34の内部に収納される収納位置に切り換えられる。
さらに、付勢手段522eの付勢力により、トリガ部材522の選択爪522cはケース体521の突起部521cの室内側面に係合されることとなり、それに伴って、ブロック体512は被係合部512cと係合部522bとの係止のずれの分だけ若干下方に回動して、図9(b)に示すように、被係合部512cと係合部522bとが完全な状態で係合されて、ブロック体512の上下方向の移動が規制される。それにより上レール11aの下面とブロック体512との間に若干の間隔dが形成され、スムーズなスライド開閉を行うことができる。
このとき、被係合部512cが弾性腕部512dに設けられているために、係合部522bの当接係合に対してその衝撃を吸収するとともに係合部同士の誤差を補正しながら、被係合部512cと係合部522bとの係合を確実に行うことができる。
また、ブロック体をロック状態に維持するトリガ部材は、ブロック体の下方への移動を規制している状態では、縦框内に収納されているので、トリガ部材が障子の開閉の邪魔になることがない。
また、第2の実施形態においては、ブロック体の被係合部が弾性を有する弾性腕部に形成されているので、トリガ部材の係合部が被係合部に係合する際の衝撃を吸収するとともに係合部と被係合部との位置の誤差を弾性腕部の変形により補正することができるので、係合部と被係合部との係合を確実、かつスムーズに行うことができる。
さらに、仮に、施工誤差や施工後のたわみ等の変形によりブロック体の上面がレールに対して干渉することがあっても、弾性腕部が下方に撓むことで障子が走行できる。
11a :上レール
2 :内障子
24 :召合せ框
24a :片部
3 :外障子
34 :召合せ框(縦框)
34a :案内溝
34b :片部
34c :切欠部
5 :外れ止め手段
51 :本体部
511 :カバー体
511a :スリット
511b :縁部
511c :縁部
511d :案内ピン
511e :中空部
511f :突部
512 :ブロック体
512a :案内長孔
512b :固定部
512c :被係合部
512d :弾性腕部
513 :付勢手段
52 :ロック部
521 :ケース体
521a :係止部
521b :支持軸
521c :突起部
522 :トリガ部材
5221 :外装部
5222 :内装部
522a :当接部
522b :係合部
522c :選択爪
522d :長孔
522e :付勢手段
522f :長孔
523 :選択付勢手段
523a :押圧体
523b :付勢部材
523c :突起部
A :矢印
B :矢印
p :ピン
Claims (1)
- 建物開口部に取付けられる窓枠と、窓枠に対してスライドして開閉自在に設けられる障子と、障子の縦框に設けられ窓枠からの外れを防止する外れ止め手段とを備え、
外れ止め手段は、窓枠の上レールに下方から当接して障子の外れを防止するブロック体と、ブロック体の上下方向の移動を規制するトリガ部材とからなり、
ブロック体は、縦框の上方部位に上下動自在に、かつ、上方に付勢されて保持されているとともに、被係合部を備えており、
トリガ部材は、縦框の側面より突出して閉鎖時にサッシを構成する他の部材に干渉する突出位置と縦框内に収納される収納位置とに切換自在であるとともに、収納位置においてブロック体の被係合部に係合してブロック体の上下方向の移動を規制する係合部を備えており、かつ、係合部がブロック体の被係合部に係合することでブロック体を下方に移動させるように付勢されており、
障子の建て込み後に上レールによりブロック体の上方への移動が規制された状態において、トリガ部材が突出位置から収納位置に切換られることにより、トリガ部材の係合部をブロック体の被係合部に係合してブロック体の上下方向の移動を規制する
ことを特徴とするサッシ。
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