JP7182381B2 - 床置き式什器及びその緩衝装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、キャビネット等の床置き式什器及びこの什器に使用する緩衝装置関するするものである。ここに、床置き式什器には、キャビネットやロッカー、棚のような家具の他に、冷蔵庫や複合機のような電気・電気製品、サーバ等の電気・電子装置、自動販売機、配電盤、商品陳列棚など、地震によって倒れるおそれがあるものを広く含んでいる。
地震に際してキャビネット類の転倒を防止する手段は、多々提案されている。転倒防止手段には、キャビネット類の揺れは許容しつつその程度を緩和させる考え方と、地震があってもキャビネット類が独立して動かないようにする考え方とがある(地震時に建物は動くのでキャビネット類も地面に対しては揺れ動くが、建物に対して相対動させないという考え方である。)。
前者の方法の例として、特許文献1に開示されているように、キャビネット類を床に対して相対動させる免震装置がある。他方、キャビネット類が独自に動くことを防止する手段としては、特許文献2に開示されているように、キャビネット類の天面をブラケット類で建物の壁に連結するものや、特許文献3に開示されているように、キャビネット類が載る台に、キャビネットの手前に突出する前向きの転倒防止板(アウトリガー)を設けたものがある。特許文献3の変形例として、特許文献4には、転倒防止板をアクセスフロアの内部に配置することが開示されている。
特開2016-2420号公報 特開2007-37990号公報 実公平4-24990号公報 特許第3541362号公報
特許文献1の手段は、理論的には優れていると解されるが、構造が著しく複雑になるという問題がある。他方、特許文献2の手段は、構造は簡単であるが、キャビネットの高さが高いとブラケット類の取付けが面倒になるという問題がある。
また、特許文献3の場合は、アウトリガーがキャビネットの手前に大きく突出するため、人が躓きやすくなる問題や美観が悪化する問題がある(カーペット類で覆っても、アウトリガーの箇所は高さが高くなるため、問題の解消には至っていない。)。特許文献4のように転倒防止板をアクセスフロアに内蔵すると、つまずきや美観の問題は解消できるが、施工に多大の手間がかかる問題や、アクセスフロアでない床には適用できずに汎用性に劣るといった問題がある。
他方、本願出願人は、什器が間仕切等の壁部材と背中合わせに配置されることが多い点に着目し、床に配置された基板(安定板)を壁部材の下端部に固定して、基板に什器を固定するようにした転倒防止装置を案出した。この転倒防止装置はシンプルな形態であり、基板は什器の下方に隠れているため人が躓くような不具合はなく、また、アクセスフロアでなくても適用できるため、汎用性に優れている。
しかし、実験を繰り返したところ、改良すべき点が見つかった。すなわち、この転倒防止装置は、地震に際しては、基板が什器に固定された状態で変形することにより、什器が許容限度以上に前傾することが防止されるもので、地面が揺れている間は什器も前後方向に揺動(回動)しており、什器が反動で後ろ向きに揺れると壁部材に衝突するが、壁部材の強度が弱いと壁部材が衝撃で破損するおそれがあり、また、壁部材が間仕切であってその上端が固定された天井がグリッド天井である場合、グリッド天井は枠材に板材を装着しただけの剛性が低い構造であるため、間仕切に作用した衝撃がグリッド天井に作用すると、枠材が破損したり変形したりするおそれがあるという問題が見つかった。
本願発明はこのような知見を契機として成されたものであり、地震に際して床置き式什器が転倒することを防止するにおいて、改良された技術を提供せんとするものである。
本願発明は多彩な構成を含んでおり、これらを各請求項で特定している。請求項1の発明は、
地震に際して設置位置で前後方向に傾動する什器に使用される緩衝装置であって、
該緩衝装置は、前記什器の下端のうち後部又は前部若しくは前後両方の部位に配置されるものであり、前記什器が傾いた姿勢から基準姿勢に戻り動するに際して生じる下向き荷重に抵抗をかけるばね手段を備えた緩衝体が床面で支持されるように配置されており、前記什器が傾動状態から基準状態に戻るときに前記ばね手段によって緩衝されるようになっている
というものである。
什器は壁体に併設できるが、この場合、壁体には、例示している間仕切の他に、他の什器や建物の壁が含まれる。或いは、床に固定したL型板における起立片も壁体に含まれる。また、間仕切は、その上端が天レールや支柱などを介して天井に固定(係止)されている固定式のものと、上端がフリーになっている非固定(衝立式)とを含んでいる。
緩衝装置は衝撃を吸収するものであり、衝撃吸収手段としては、ばねやゴム類などの弾性体を使用することも可能であるし、油圧ダンパや空気ダンパのような流体を使用したものも採用可能である。
請求項2の発明は、請求項1において、
シリンダ内にばね手段を介してロッドが下向きに配置されているアブソーバを有しており、前記ロッドが前記緩衝体になっている
という構成になっている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
地震に際して前記什器の最初の傾動によって前記緩衝体を非作動状態から作動状態に移行させるトリガー手段を備えている
という構成になっている。
請求項4の発明は、請求項1~3のうちのいずれかにおいて、
床面に載置されて前記緩衝体が上から当接するサポート板を有している
という構成になっている。
請求項5の発明は什器に係るもので、請求項1~4のうちのいずれかに記載した緩衝装置を備えている。
床上に載置した什器は、地震に際して前後方向などの一定方向に往復して揺れ動くものであり、大きな運動エネルギを持って動くため、一方方向から他方方向へと揺れの方向を変更する直前に、壁や床に激しく衝突する現象がみられる。しかし、本願各発明では、緩衝装置を備えているため、什器が壁や床に激しく衝突することを緩和・抑制して、什器や壁、或いは床の損傷を防止又は抑制できると共に、揺れの低減にも貢献できる。
に、什器が転倒防止装置も備えていると、什器は転倒防止装置によって揺動する傾向が強くなり、その結果、壁や床に激しく衝突する現象が強くみられるが、緩衝装置によって什器の運動エネルギを吸収できるため、什器自体や壁や床の損傷を防止又は抑制できると共に、転倒防止機能も向上できる。
また、間仕切等の壁に密接又は近接して什器を配置している場合、什器が反動で壁体に衝突しても、衝撃力が低下しているため、壁体の表面が強度的に弱い部材(例えば薄鋼板や石膏ボード)からなっていても,変形や破損を防止又は抑制できる。また、壁体が間仕切であって上端がグリッド天井のような剛性が低い天井に連結されている場合であっても、天井が破損したり変形したりすることを防止できる。結果として、什器の転倒防止機能を向上できる。
転倒防止装置は種々の構成を採用できるが、請求項4のように起立片を備えた基板を採用すると、単純な構造ながら高い転倒防止機能を発揮できる。
そして、緩衝手段には、ゴムや単なるばねなども採用できるが、請求項のように伸縮式のアブソーバを使用すると、市販品を使用して必要な緩衝能力を確保できるため、現実的である。また、アブソーバを転倒防止装置の基板に取り付けると、什器とベースには追加加工は不要であるため、既存の什器やベースをそのまま(或いは僅かの改変で)使用できる。この点でも、現実性・汎用性に優れている。
什器が前傾した反動で戻り回動するに際しては、什器の運動エネルギが床に対して衝撃力として作用する。従って、床を傷付けることなく、什器の運動エネルギを支える必要がある。また、床にカーペット類が敷かれていても、運動エネルギ(荷重)を的確に支持する必要もある。この点、請求項のようにサポート板で荷重を受けると、衝撃力を広い範囲に分散させることができるため、床の表面性状に関係なく、床を損傷させることなく什器の運動エネルギを安定的に支えることができる。
また、サポート板が転倒防止装置を構成する基板に設けた逃がし穴を介して床面に配置されていると、基板の強度が低下することは殆どない。従って、基板による什器と壁部材との連結機能が低下することもない。逃がし穴をケーブル類の挿通穴として利用することも可能である。
第1実施形態を示す図で、(A)は使用状態の外観斜視図、(B)は概略分離斜視図である。 要部の分離斜視図である。 平面図である。 一部部材を仮想線で表示した部分平面図である。 (A)は分離平面図、(B)は図4の VA-VA視断面図である。 図4のVI-VI 視断面図で、(A)は制止状態の図、(B)は作用を示す図である。 第2実施形態を示す図で、(A)は地震前の要部断面図、(B)は地震により緩衝体が動いた状態を示す要部断面図である。 (A)は第3実施形態の要部断面図、(B)は第4実施形態の要部縦断側面図、(C)は要部の平面図、(D)は(B)のD-D視断面図である。 (A)は第5実施形態の要部断面図、(B)は緩衝体の別例図、(C)は第6実施形態の作動前の側面図、(D)は第6実施形態の作動時の側面図、(E)は第7実施形態の側面図、(F)は第8実施形態の側面図である。 第9実施形態を示す図で、(A)は分離斜視図、(B)は設置後の部分的な側面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態はキャビネットに適用している。まず、第1実施形態を説明する。本実施形態は、図1のとおり、什器としてスチール製キャビネット1を使用しており、このキャビネット1は、転倒防止装置と緩衝装置とから成る減震装置を備えている。
キャビネット1は、縦長のキャビネット本体2と、このキャビネット本体2が載るベース3とを備えており、キャビネット本体2の下半部には複数段の引出し4を装架して、上半部は、水平回動式扉5で開閉される収納部と成している。キャビネット1の後面(背面)は、壁体の一例としての固定式間仕切6の外面に重ねて(或いは密接させて)配置されているが、キャビネット1は高さに比べて奥行きが小さいため、地震に際して手前に転倒しやすい。そこで、ベース3が載る基板7を一つの要素とする転倒防止装置8が使用されている。
基板7はベース3と同様に横長の長方形であり、後端に、間仕切6の下端部に固定される起立片9を折り曲げ形成している。基板7の左右幅はベース3と同じ(又は僅かに小さい)寸法になっており、前端は、ほぼベース3の前端に揃えられている。
他方、図6に明示するように、間仕切6は、床にビスで固定される巾木(地レール)10と、床面Fから浮かした状態で配置された表裏のパネル11とを有しており、基板7の起立片9は巾木10にビス12で固定されているが、巾木10はパネル11の表面からある程度の寸法だけ奥まっているため、起立片9は、ベース3の後端から後ろにずれた状態に配置されている。
図1におおまかに示すように、間仕切6の上端部は、天井部13に天レール13aを介して連結されている。すなわち、天レール13aを天井部13の下面にビス等で固定し、間仕切6の上端部を天レール13aに下方から嵌め込んでいる。天レール13aを使用せずに、支柱の上端を天井部13の下面に固定することも有り得る(この場合は、パネル11と天井部13との間に空間が空いている。)。
実施形態を適用した間仕切6は、巾木10で支持されたフレーム(図示せず)を有しており、フレームの前後両面にパネル11が装着されているが、本願発明は、巾木10を備えない間仕切6にも適用できる。
(2).ベースユニットの詳細
ベース3と基板7とでベースユニットが構成されており、転倒防止装置8はベースユニットに組み込まれている。この点を次に説明する。例えば図2,3に示すように、ベース3の基本的な構造は従来と同様であり、左右のサイドフレーム14とこれを連結するフロントフレーム15及びリアフレーム16を有していて、各フレーム14,15,16は、上下の水平片17,18とその先端に設けた垂直片17a,18aを有する溝形に形成されている。
下水平片18は、上水平片17よりも幅狭になっている。また、フロントフレーム15の上水平片17はリアフレーム16の上水平片17よりも幅広になっているが、両者は同じ幅であってもよい。
図2,3のとおり、ベース3の左右両側部に、前後長手のインナーフレーム19が配置されている。インナーフレーム19は上向きに開口したコ字形の形態であり、前後両端はフロントフレーム15及びリアフレーム16に溶接等で固定されている。
インナーフレーム19の下端はベース3の下端よりも上に位置しており、図2に明示するように、インナーフレーム19の前後両端部にナット筒20(バーリング部でもよい)を固定し、ナット筒20に、接地体の例として、下方から高さ調節用のアジャスタボルト21をねじ込んでいる。
基板7の四隅寄り部位には、左右横長のスペーサ板22が溶接によって固定されており、スペーサ板22に、左右中間部に上向き膨出部23aを有する逆M形の連結部材23がボルト24(図5(B)参照)で固定されている。従って、スペーサ板22には、連結部材23を固定するためのタップ穴25(図5参照)が空いている。
また、アジャスタボルト21は、連結部材23の上向き膨出部23aに下方から挿通されている。見方を変えて述べると、アジャスタボルト21の頭の配置空間を形成するため、連結部材23に上向き膨出部23aが形成されている。ベース3は、連結部材23及びアジャスタボルト21を介して基板7に連結されており、アジャスタボルト21を回転させると、ベース3を高さ調節できる。
なお、アジャスタボルト21に、その座面に重なるばね座金やゴムリングを嵌め込んでおいて、地震の揺れに際して、アジャスタボルト21の頭がスペーサ板22と連結部材23との間でガタ付かないように保持しておくことも可能である。
ベース3で囲われた空間のうちその後部に、左右長手の補助フレーム26が配置されている。補助フレーム26は、基本的には下向きに開口した樋状の形態であり、左右両端に、連結部材23のうち上向き膨出部23aよりも左右内側に位置した部位に重なるL形のサイドブラケット26aを折り曲げ形成し、サイドブラケット26aと連結部材23とがボルト24でスペーサ板22に共締めされている。
そして、補助フレーム26の左右両端部の下面に、正面視で上向きに開口したコ字形で上端に左右の水平フラップを有するインナーブラケット28が溶接によって固定されており、インナーブラケット28に、緩衝装置の主要要素を成すアブソーバ27が、上下のナット29で固定されている。従って、インナーブラケット28には、アブソーバ27が挿通された取付け穴30が空いており、また、補助フレーム26にも、アブソーバ27を配置するための穴31が空いている。
アブソーバ27は、緩衝体として、内蔵したばね手段によって下向きに付勢されたロッド32を備えており、基板7のうちアブソーバ27の下方の部位に逃がし穴33を形成し、逃がし穴33に、ロッド32が当接するサポート板34を配置している。従って、サポート板34は床面Fに載っている。図5(B)では、ロッド32が床面Fの下方に突出した状態を表示しているが、これは、ロッド32の突出状態を示すためであり、実際には、ロッド32の先端はサポート板34の上面に当接している。補助フレーム26、インナーブラケット28、サポート板34も緩衝装置を構成している。
(3).第1実施形態のまとめ
ベースユニットの組み立ては、次の手順で行われる。すなわち、まず、基板7を間仕切6の巾木10にビス12で固定してから、アジャスタボルト21を介して連結部材23が取付けられたベース3を基板7に載置し、次いで、連結部材23の外端部をスペーサ板22に固定することと、補助フレーム26を連結部材23と一緒にスペーサ板22に固定することとを行う。それから、キャビネット本体2をベース3に重ねて、図示しないビスでキャビネット本体2をベース3に固定する。
補助フレーム26には予めアブソーバ27が固定されているが、本体(シリンダ)の下端がサポート板34に当接しないように高さ調節してから、補助フレーム26をスペーサ板22に固定することになる。アブソーバ27のロッド32は、キャビネット1やベース3の重量によって後退状態に保持されている。
地震に際しては、キャビネット1には前後方向に回動するが、キャビネット1は基板7を介して間仕切6の巾木10に固定されているため、図6(B)に示すように、基板7を波打つように弾性変形させながら前傾し、次いで、基板7の弾性復元力や地震の揺れによって、図6(B)に黒抜き矢印で示すように戻り回動する。
そして、戻り回動において、後傾動は間仕切6によって阻止されるため、何等の対策を施さないと、キャビネット1の戻り回動によって間仕切6には大きな衝撃が作用し、このため、天井部13がグリッド天井のように強度が低い場合は、天井部13が破損することが有り得る。
しかし、本実施形態では、ベースユニットの後部に、衝撃吸収機能を有するアブソーバ27が配置されているため、キャビネット1の戻り回動に対してアブソーバ27が大きな抵抗として作用して、キャビネット1の戻り回動エネルギを大幅に低減できる。これにより、キャビネット1が間仕切6に激しく衝突することを防止できると共に、天井部13に大きな外力が作用することも防止できる。その結果、間仕切6のパネル11が強度の弱い部材で構成されていても破損したり変形したりすることを防止できると共に、天井部13がグリッド天井のように剛性が低いものであっても、天井部13の破損を防止できる。結果として、キャビネット1の転倒防止効果も高くなる。
また、キャビネット1は地震が収束するまで前後方向に何回か揺動するが、キャビネット1の戻り回動のエネルギがアブソーバ27で吸収されるため(反動が低減されるため)、キャビネット1の前後揺動の程度も抑制できる。
アブソーバ27は、基板7に形成した逃がし穴33を介して床面Fで支持されるため、基板7は分断することなく全体として1枚板の状態になっている。従って、キャビネット1と間仕切6との連結機能が低下することはない。また、アブソーバ27のロッド32は、サポート板34を介して床面Fで支持されるため、二重床であってもロッド32によって床面Fに穴が空くようなことはなくて、アブソーバ27の緩衝機能を確保できる。
アブソーバ27は、ロッド32がばね手段で突出方向に付勢されただけの構成でもよいし、前進(突出)は抵抗なく行われて、後退動には大きな抵抗が作用するようにダンパ 機能(例えば油圧式ダンパ)を備えたものも採用できる。ダンパ機能を備えていると、キャビネット1の通常の使用状態でキャビネット1を前傾方向に殆ど押すことなく、地震の揺れに際しての戻り回動時の衝撃をしっかりと緩和できる。
(4).第2、3実施形態(図7,8(A))
図7では、第2実施形態を示している。この実施形態では、ベース3は第1実施形態と同じ部材を備えているが、第1実施形態に加えて、前後に長い左右の支持フレーム36を有しており、支持フレーム36の下面に、緩衝体37が板ばね38を介して前後回動可能に連結されている。
支持フレーム36は縦断正面視で下向き開口コ字形であり、第1実施形態のインナーフレーム19の外側又は内側にこれと平行に配置されており、フロントフレーム15とリアフレーム16とに溶接で固定されている。緩衝体37は、ゴムのような弾性体39と、これが外面に固定されたコ字形の支持体40とを有しており、支持体40は、側面視四角形の箱状に形成された支持ブラケット41に固定されている。
そして、支持ブラケット41が、板ばね38によって支持フレーム36に連結されている。板ばね38は、無負荷状態でL形になる形態を成しており、板ばね38がL形になると緩衝体37は下向きの姿勢になるが、緩衝体37が下向きの姿勢になった状態で、弾性体39の下端は床面よりも下方に位置するように設定している。
従って、地震が起きていない通常状態では、(A)のように、緩衝体37は、その下端を手前に寄せた傾斜姿勢になっていて、弾性体39は、基板7に形成した逃がし穴42を介して床面Fに当たっている。
地震が起きて図6(B)のようにベース3の後部に浮きが発生すると、緩衝体37は、板ばね38の弾性復元力によって下向き姿勢になり、その下向き姿勢は、支持ブラケット41の上面41aが支持フレーム36の下面に安定的に当たることによって保持される。
そして、前傾したキャビネット1が戻り回動してベース3の後部が接地するように下降すると、弾性体39が圧縮されて、キャビネット1の戻り回動の衝撃が大幅に吸収される。その結果、第1実施形態と同様に、キャビネット1が間仕切6の前面に激しく衝突することを防止できる。
図では、弾性体39が床面Fに直接当たる状態に表示しているが、第1実施形態のようにサポート板34を配置しておくのが好ましい。緩衝体37が下向き姿勢になった状態で、緩衝体37及び支持ブラケット41は保護箱43で覆われている。
この第2実施形態では、緩衝体37は地震が起きて下向きに姿勢を変えることにより、初めて緩衝作用を発揮する。従って、板ばね38は、緩衝体37を非作動状態から作動状態に移行させる(姿勢変更させる)トリガー手段として機能している。
このように、緩衝装置がトリガー手段を有しているため、地震が起きていない通常状態では、弾性体39に負荷は掛かっていないため、弾性体39として大きな負荷で圧縮する物を使用しても、キャビネット1に浮きが発生することはない。従って、高い緩衝機能を発揮できる。トリガー機能を有する他の実施形態も同様である。
図8(A)に示す第3実施形態も、第2実施形態と同様に緩衝体37を傾斜姿勢から下向き姿勢に変更して緩衝機能を発揮させるものであり、トリガー機能を有している。この実施形態では、トリガー手段として、板ばねに代えて、一端と他端とがコイルの軸心と直交した方向に向いているねじりばね45を使用しており、支持ブラケット41は、左右のインナーフレーム19に掛け渡し固定された支持フレーム36に連結されている。ねじりばね45の軸心は左右方向に向いている。この実施形態でも、第1実施形と同様に、緩衝体37はサポート板を介して床面に当てるのが好ましい。
(5).第4実施形態
図8(B)~(D)に示す第4実施形態では、緩衝体37は、平面視四角形のフランジ板47と、その上面に固定された平面視円形の弾性体39とで構成されている(弾性体39は、平面視四角形などであってもよい。)。
緩衝体37におけるフランジ板47の左右両側縁は、基板7に固定した左右のガイド体48で覆われており、従って、緩衝体37は、左右のガイド体48にガイドされて自在に前後動可能であり、更に、ばね49で後ろ向きに引っ張っている。ばね49の前端は、弾性体39を抱持するバンド50に係止されており、ばね49の後端は、左右のガイド体48の後端を繋ぐステー部51から立ち上げたリア突起52に係止している。
地震が起きていない通常状態では、弾性体39の上端は、左右のインナーフレーム19に掛け渡し固定した支持フレーム36の前端に当たっている。従って、地震が起きていない通常状態では、弾性体39に下向きの負荷が作用することはない。
地震が起きてベース3が図6(B)のように床面から浮き上がると、ベース3と基板7との間の間隔が広がることにより、支持フレーム36による弾性体39のストッパー機能が解除されて、緩衝体37はばね49で後ろ向きに引っ張られ、緩衝体37は支持フレーム36の下方に移動して、逃がし穴33を介して床面Fに載る。従って、キャビネット本体2が後ろ向きに戻り回動すると、支持フレーム36が弾性体39に上から当たって、キャビネット本体2が間仕切等の壁体に激しく当たることを防止できる。
この実施形態では、弾性体39は大きな平面積のものを使用できるため、大きな衝撃に耐えるものも容易に製造できる利点がある。なお、図示の形態では、ガイド体48を基板7に固定しているが、ガイド体48をベース3に設けることも可能である。
(6).第5~9実施形態
図9(A)に示す第5実施形態では、図8(A)と同様の支持フレーム36を備えており、その下面に、ブラケット(スペーサ)56を介して固定式の弾性体57が取付けられている。この弾性体57は中空筒状に形成されており、潰れ変形させた状態で床面Fに当てている。
地震に際しては、ベース3が浮き上がると弾性体57は元の形態に復元し、ベース3が下向き動すると、弾性体57が潰れ変形してキャビネット本体2の衝撃が緩和される。弾性体57は、ビス58でブラケット56に固定されており、弾性体57には、ビス58の頭の通過を許容する穴59が空いている。弾性体57の形状は任意に設定できる。例えば、図9(B)に示す樽形のものも採用可能である。
図9(C)(D)に示す第6実施形態では、キャビネット本体2の背面部の上端に弾性体61を配置している。キャビネット本体2は、間仕切6との間に若干の隙間62が空くようにして配置されており、弾性体61は、隙間62に入り込む下部61aと、キャビネット本体2の上に載る上部61bとで不等厚に形成されており、地震が起きてキャビネット本体2が前傾すると、下方に落ち込んで緩衝作用を発揮するようになっている。従って、この実施形態では、重力を利用したトリガー機能を有している。
また、弾性体61には、大きく落ち込むことを防止するためのストッパー63を設けている。ストッパー63は庇状に形成しているが、可撓性の紐などでキャビネット本体2の上面に連結しておいてもよい。弾性体61は固定式にしておいても緩衝作用を発揮するが、実施形態のように、通常の隙間62よりも厚い部分を有する不等厚に形成しておくと、衝撃緩和能力を格段に向上できる。
また、キャビネット1が後ろ向きに戻り回動したとき、後ろ向きの運動エネルギはキャビネット本体2の上端の箇所において最も大きくなるため、本実施形態のように弾性体61をキャビネット1の上端に配置すると、ゴムのような弾性体61を使用しつつ、緩衝効果を確実化できる利点がある。
地震時に弾性体61を回動させることにも可能である。すなわち、図9分図(C)に一点鎖線で示すように、側面視角形等の弾性体61をキャッビネット1の上面に載るように配置して、弾性体61の後部下端を間仕切6の前面に接着剤や粘着テープなどで連結することにより、キャビネット1が前傾すると、弾性体61が手前に回動して、キャビネット本体2と間仕切6との間の隙間に入り込むように設定することができる。この場合は、隙間62を予め空けておく必要はない。弾性体61は、キャビネット本体2に連結しておいてもよい。
図9(E)に示す第7実施形態では、緩衝装置として左右長手で中空に形成された弾性体65を使用して、この弾性体65に板状の錘66を一体に設けて、板状の錘66をキャビネット本体2と間仕切6との間に配置している。
この実施形態では、地震によってキャビネット本体2が前傾すると、錘66に引かれて弾性体65が下降動し、弾性体65がキャビネット1と間仕切6との間に挟まることにより、緩衝作用が発揮され。図示していないが、弾性体65には、過剰に落ち込むことを防止するため、ヒモなどの落ち込み防止手段を設けている。
図9(F)で示す第8実施形態では、弾性体67はキャビネット本体2の後部上面に配置されており、ブラケット68に、前端部を中心にして上下回動するようにピン68’で連結されている。そして、弾性体67は、地震が起きていない通常状態では後傾姿勢で間仕切6に立て掛けた姿勢なっており、地震が起きてキャビネット本体2が前傾すると、弾性体67は水平姿勢に移行して、後端部がキャビネット1の後面から後ろ向きに突出する。従って、キャビネット本体2が戻り回動するときの衝撃を緩和できる。
弾性体67は、一点鎖線で示すようにL形に形成することも可能である。キャビネット本体2はコーナー部の強度が高いが、弾性体67をL形に形成すると、地震に際して弾性体67が倒れると、弾性体67の一部がキャビネット本体2の後部上端と間仕切6との間に挟まるため、高い緩衝効果を発揮する。すなわち、キャビネット本体2が戻り回動するときの衝撃力はブラケット68に作用せず、キャビネット本体2のうち強度的に優れて上のカド部で弾性体67が支持されるため、弾性体67の緩衝機能を確実に発揮させることができる。
図10に示す第9実施形態では、キャビネット本体2の上部の緩衝装置として、キャビネット本体2の上面及び後面に重なるL形板69の後面に弾性体70を固定した緩衝体71を使用している。従って、本実施形態では、トリガー機能は備えていない。弾性体70は、合成樹脂やエラストマーのように適度の弾性を有する材料から成っており、前向き開口U形に形成されていて、L形板69の後面に固定されている。緩衝体71は、一種の中空構造になっているが、中実構造であってもよい。
弾性体70は、上下両端をL形板69に固定してもよいし、上端のみをL形板69に固定して、弾性体70の下端が下方に滑り移動することにより、弾性体70の変形を許容する構成も採用できる。
この実施形態では、基板7に、前向きに開口して切り開き穴72を形成している。切り開き穴72は左右中間部に形成しているが、左右複数箇所に形成するなどしてもよい。切り開き穴72の深さは、基板7の奥行き寸法の1/3程度になっているが、左右幅及び深さとも任意に設定できる。後ろ向きに開口した状態に形成することも可能である。
切り開き穴72を形成すると、二重床の内部から引き出したケーブルを、外部に露出させることなくキャビネット1の内部に引き出すことができる。また、基板7がねじれ変形しやすくなるため、基板7の破損を防止できる利点もある。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、アブソーバ等の緩衝手段は、左右中間部に1つだけ配置したり左右に3つ以上並べて配置したりするなど、配置位置と個数は任意に設定できる。緩衝装置は、ベース又は什器本体に取り付けることも可能である。転倒防止装置を設けずに、緩衝装置のみを配置することも可能。
上記した各実施形態は、壁際に配置されたキャビネットの転倒防止に適用しており、ベースの後部やキャビネットの後部に緩衝装置を配置したが、緩衝手段を後部に設けることに加えて又はこれに代えて、キャビネットの前傾を緩衝するためにベースの前部に緩衝装置を配置することも可能である。キャビネット等の什器を床に独立して島状に配置した場合は、前部と後部とに緩衝装置を設けると、高い転倒防止効果を享受できるといえる。また、什器を壁際に設置した場合、什器は前に倒れるため、ベースの前部に緩衝装置を設けることは、什器の転倒防止効果を高める上で合理的であるといえる。
本願発明は、床置き式什器とその緩衝装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 什器の一例としてのキャビネット
2 キャビネット本体
3 ベース
6 壁体の一例としての間仕切
7 転倒防止装置を構成する基板
8 減震装置を構成する転倒防止装置
9 起立片
10 間仕切を構成する巾木
11 間仕切を構成するパネル
13 天井部
13a 天レール
14,15,16 ベースを構成するフレーム
19 インナーフレーム
21 接地体の例であるアジャスタボルト
22 スペーサ板
23 連結部材
26 転倒防止装置を構成する補助フレーム
27 緩衝装置の主要要素であるアブソーバ
28 インナーブラケット
32 アブソーバのロッド(緩衝体)
33 逃がし穴
34 緩衝装置を構成するサポート板
37 緩衝体
38 板ばね
39,57 緩衝体を構成する弾性体

Claims (5)

  1. 地震に際して設置位置で前後方向に傾動する什器に使用される緩衝装置であって、
    該緩衝装置は、前記什器の下端のうち後部又は前部若しくは前後両方の部位に配置されるものであり、前記什器が傾いた姿勢から基準姿勢に戻り動するに際して生じる下向き荷重に抵抗をかけるばね手段を備えた緩衝体が床面で支持されるように配置されており、前記什器が傾動状態から基準状態に戻るときに前記ばね手段によって緩衝されるようになっている、
    床置き式什器用の緩衝装置。
  2. シリンダ内にばね手段を介してロッドが下向きに配置されているアブソーバを有しており、前記ロッドが前記緩衝体になっている、
    請求項1に記載した床置き式什器用の緩衝装置。
  3. 地震に際して前記什器の最初の傾動によって前記緩衝体を非作動状態から作動状態に移行させるトリガー手段を備えている、
    請求項1又は2に記載した床置き式什器用の緩衝装置。
  4. 床面に載置されて前記緩衝体が上から当接するサポート板を有している、
    請求項1~3のうちのいずれかに記載した床置き式什器用の緩衝装置。
  5. 請求項1~4のうちのいずれかに記載した緩衝装置を備えている床置き式什
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