JP7182378B2 - 染毛剤 - Google Patents
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Description
酸化染料とは、酸化処理によって得られる酸化重合体が発色する染料をいう。酸化染料は、単独で酸化され得る「プレカーサー」と、単独では酸化されず、プレカーサーと組み合わせて用いることにより酸化される「カップラー」とに分類される。
これらの中で、染色力及び染色堅牢性に優れ、且つ染毛剤を長期間保存する際の染色色味や染色濃度の変化をより小さくする観点から、p-フェニレンジアミン、p-アミノフェノール、2,5-ジアミノトルエン、o-アミノフェノール又は4,4’-ジアミノジフェニルアミンが好ましく、p-フェニレンジアミン、p-アミノフェノール又は2,5-ジアミノトルエンがより好ましい。
これらの中で、染毛剤を長期間保存する際の染色色味や染色濃度の変化をより小さくする観点から、5-アミノ-o-クレゾール、レゾルシン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、m-アミノフェノール又は2,6-ジアミノピリジンが好ましい。
本実施形態の染毛剤は、炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種の溶媒を主溶媒として含有する。炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンは、それぞれ1種単独であっても複数種を含んでいてもよい。染毛剤が溶媒を含有する液状タイプやペースト状タイプであると、粉末タイプの染毛剤よりも取り扱い性に優れる。多剤式の染毛剤である場合には、酸化染料の酸化重合体を含む剤における主溶媒が炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種であればよい。ここで、「主溶媒」とは、溶媒が単独である場合にはその溶媒であり、複数の溶媒を組み合わせて用いた場合には含有量が最も多い溶媒を示す。なお、炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンからなる群より選ばれる溶媒が染毛剤中に複数種存在する場合には、染毛剤における当該複数種の溶媒の合計含有量が他の溶媒の合計含有量よりも多ければ、当該複数の溶媒が主溶媒であると解される。例えば、染毛剤が、2種の炭化水素、1種のエステル及び複数種の他の溶媒を含有する場合には、2種の炭化水素及び1種のエステルの合計含有量が他の溶媒の合計含有量よりも多ければ、炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種の溶媒が主溶媒であると解される。
炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種の主溶媒の含有量は、溶媒全量に対して、30質量%以上であると好ましく、50質量%以上であるとより好ましく、60質量%以上であると更に好ましく、70質量%以上であると特に好ましく、90質量%以上であると極めて好ましい。染毛剤が、炭化水素、エステル、油脂及びシリコーン以外の溶媒を実質的に含有しない態様も好ましい。
これらの中で、ミネラルオイル、マイクロクリスタリンワックス又はワセリンが好ましく、動粘度0.1mm2/s以上1000mm2/s以下(37.5℃時点)のミネラルオイル(JIS K2283:2000 原油及び石油製品-動粘度試験方法及び粘度指数算出方法にて測定)、融点70~100℃(好ましくは80~90℃)のマイクロクリスタリンワックス(JIS K2235:1991 石油ワックス 5.3.2に順ずる)、又は融点50℃以上70℃未満(好ましくは50~60℃)のワセリン(日本薬局方 一般試験法 63融点測定法にて測定)がより好ましい。
これらの中で、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、アルキル変性シリコーンが好ましく、動粘度100000mm2/s以下から0.1mm2/s以上(37.5℃時点)のシリコーン(医薬部外品原料規格2006、53粘度測定法にて測定)であればより好ましい。
本実施形態の染毛剤は、上述の成分に加えて、例えば(A)アルカリ剤、(B)油性成分、(C)界面活性剤、(D)酸化剤、(E)キレート剤、(F)水溶性高分子、(G)防腐剤、(H)その他の染料等を任意成分として含有してもよい。これらの成分は、染毛剤の剤型と求められる機能に合わせて適宜選択することができる。また、多剤式の染毛剤においては、任意成分は、適宜第1剤、第2剤又は第3剤等のいずれに添加されていてもよいが、例えば、第2剤は酸化染料の酸化重合体及び上記主溶媒からなるものとして、第1剤又は第3剤等に任意成分を添加することもできる。
(A)成分は、1種又は2種以上のアルカリ剤である。
アルカリ剤の種類は限定されないが、アンモニア、アルカノールアミン、有機アミン、塩基性アミノ酸及びそれらの塩や無機アルカリ塩を挙げることができる。
塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リジン等を挙げることができる。
(B)成分は、1種又は2種以上の油性成分であって、上記主溶媒とは異なるものである。
(B)成分の種類は限定されず、高級アルコール、高級脂肪酸、ロウ等が例示される。
ロウとしては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等を挙げることができる。
(C)成分は、1種又は2種以上の界面活性剤である。
界面活性剤の種類は限定されず、カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性イオン性の各種界面活性剤を用いることができる。
両性イオン性界面活性剤としては、以下の(1)~(5)が例示される。
(D)成分は、1種又は2種以上の酸化剤である。
酸化剤としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、硝酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物などを挙げることができる。
(E)成分は、1種又は2種以上のキレート剤である。
キレート剤としては、グルコン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸(DHEDDA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、1,3-プロパンジアミン四酢酸(1,3PDTA)、トリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIMDA)、L-アスパラギン酸-N,N-二酢酸(ASDA)、アミノトリメチレンホスホン酸(NTMP)、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸、トリポリリン酸、アスコルビン酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシ酪酸、グリセリン酸、グリクロン酸、コハク酸、リンゴ酸、フィチン酸、サリチル酸、安息香酸、酢酸、フェルラ酸、マレイン酸等の化合物、その化合物の塩、その化合物の誘導体、及びその誘導体の塩が例示される。
(F)成分は、1種又は2種以上の水溶性高分子である。
水溶性高分子としては、具体的には、有機天然高分子、有機半合成高分子、有機合成高分子等、無機高分子等が挙げられる。
(G)成分は、1種又は2種以上の防腐剤である。
防腐剤としては、例えば、アミノ酸、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、エチルヘキシルグリセリン、サリチル酸、ピロクトンオラミン、パラオキシ安息香酸メチルエステル等が挙げられる。
(H)成分は、1種又は2種以上のその他の染料(酸化染料の酸化重合体以外の染料)である。
その他の染料としては、例えば、酸性染料、塩基性染料、HC染料、分散染料、ニトロ染料等が挙げられる。酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられる。塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性赤51、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31等が挙げられる。HC染料としては、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC青2、HC赤1、HC赤3、HC赤7、HC橙1等が挙げられる。分散染料としては、分散紫1、分散青11、分散黒9等が挙げられる。ニトロ染料としては、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-ニトロ-m-フェニレンジアミン、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-3-ニトロフェノール、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、3-メチルアミノ-4-ニトロフェノキシエタノール、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール等が挙げられる。
本実施形態の染毛剤には、上述の成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲でその他の成分を配合することができる。
このようなその他の成分としては、ペプチド、アミノ酸系成分、pH緩衝成分、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸、尿素等の保湿剤、8-オキシキノリン等の安定化剤、システイン、チオグリコール酸、亜硫酸塩、アスコルビン酸等の酸化防止剤、植物抽出物、生薬抽出物、殺菌剤、ビタミン、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤、シリカ等の体質粉体等を挙げることができる。
合成例において合成した酸化共重合体(染料)については、下記条件にてLC/MS測定、HPLC測定を行なった。
・LC/MS測定(LC1260:アジレント・テクノロジー製)
TSKgel ODS-100Sカラム(東ソー)、アセトニトリル/水(35/65)溶離液、流速0.6ml/min、検出器UV=430nmおよび280nm
・HPLC測定(UltiMate3000:Thermo Fisher SCIENTIFIC製)
TSKgel ODS-100Sカラム(東ソー)、カラム温度40℃、アセトニトリル/水(35/65)溶離液、流速1.00ml/min、検出器UV=430nmおよび280nm
・合成例1(染料P1-P1の合成)
2.0Lの蒸留水に、プレカーサーであるp-フェニレンジアミン5.4gを添加し、常温でエアレーションしながら1週間攪拌して空気酸化させた。その後、析出物をろ別し、ろ物を80~90℃の熱水で洗浄して、3.44g(収率64%)の精製物(染料P1-P1)を回収した。
回収した精製物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=6.8分の位置に、全体の100%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=319であった。これは、p-フェニレンジアミンの自己重合体(三量体)の分子量(計算値:318)に対応するものであり、ピークの化合物が自己重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーは検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-フェニレンジアミン1.0g及びp-アミノフェノール0.5g(p-フェニレンジアミンとp-アミノフェノールのモル比は2:1)を添加し、硫酸でpH8に調整し、常温でエアレーションしながら20時間攪拌して空気酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.11g(収率7%)のろ取物(染料P1-P2)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=4.6分の位置に全体の75%を占める第1のピークが、リテンションタイム=10.5分の位置に全体の10%を占める第2のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=320であった。これは、p-フェニレンジアミンとp-アミノフェノールの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:319)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。また、第1のピークの部分の化合物をアセトニトリル/水=50/50に溶解させると茶色溶液となり、自記分光器(UV-3101PC)にて吸光度415nmに最大ピークを示した。
また、第2のピークの部分の化合物をアセトニトリル/水=50/50に溶解させると黄色溶液となり、自記分光器(UV-3101PC)にて吸光度430nm及び570nmに最大ピークを示した。
なお、HPLC測定では、原料である2種のプレカーサー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-フェニレンジアミン1.0g及びp-アミノフェノール0.5g(p-フェニレンジアミンとp-アミノフェノールのモル比は2:1)を添加し、硫酸でpH7に調整し、常温でエアレーションしながら24時間攪拌して空気酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.29g(収率19%)のろ取物(染料P1-P2’)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=4.6分の位置に全体の2%を占める第1のピークが、リテンションタイム=10.5分の位置に全体の89%を占める第2のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=320であった。これは、p-フェニレンジアミンとp-アミノフェノールの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:319)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、第1及び第2のピークの化合物は、それぞれ合成例2における第1及び第2のピークの化合物と同一のものであることが確認された。また、HPLC測定では、原料である2種のプレカーサー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
得られた染料P1-P2’について、合成例2で得られた染料P1-P2と同じ評価を行った結果、染料P1-P2と同様に染色力、染色堅牢性、染色色味安定性及び染色濃度安定性について良好な結果が得られた。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-フェニレンジアミン0.49g及び2,5-ジアミノトルエン硫酸塩1.0g(p-フェニレンジアミンと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩のモル比は1:1)を添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら3日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、ろ物を80~90℃の熱水で洗浄して、0.58g(収率39%)の精製物(染料P1-P3)を回収した。
回収した精製物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.9分の位置に全体の20%を占める第1のピークが、リテンションタイム=8.7分の位置に全体の30%を占める第2のピークが、リテンションタイム=12分の位置に全体の15%を占める第3のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=227であった。これは、p-フェニレンジアミンと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩の1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:226)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
第2のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=333であった。これは、p-フェニレンジアミンと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩の2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:332)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
第3のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=347であった。これは、p-フェニレンジアミンと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩の1:2共重合体(三量体、第2のピークの化合物の異性体)の分子量(計算値:346)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料である2種のプレカーサー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-フェニレンジアミン0.3g及び硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.2g(p-フェニレンジアミンと硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物のモル比は2:1)を添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら2日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、析出物をメタノール溶解させた後、不溶物をろ別し、溶媒を留去して、0.09g(収率18%)の精製物(染料P1-P4)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=5.3分の位置に全体の78%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=302であった。これは、p-フェニレンジアミンと4,4’-ジアミノジフェニルアミンの1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:301)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料である2種のプレカーサー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
2.0Lの蒸留水に、プレカーサーとしてp-フェニレンジアミン2.16g、カップラーとして5-アミノ-o-クレゾール2.46g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を加えた後、常温でエアレーションしながら一週間攪拌して空気酸化させた。
その後、析出物をろ別し、ろ物を80~90℃の熱水で洗浄して、2.93g(収率63%)の析出物(染料P1-C1)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=4.7分の位置に、全体の99%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=228であった。これは、p-フェニレンジアミンと5-アミノ-o-クレゾールの1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:227)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
2.5Lの蒸留水に、プレカーサーとしてp-フェニレンジアミン29.21g、カップラーとしてレゾルシン14.85g(プレカーサーとカップラーのモル比は2:1)、酸化剤として35%過酸化水素水溶液52.56gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温で6時間攪拌しながら酸化させた。その後、析出物をろ別し、ろ物を80~90℃の熱水で洗浄して、1.21g(収率2.7%)の析出物(染料P1-C2)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.2分の位置に、全体の94%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=321であった。これは、p-フェニレンジアミンとレゾルシンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:320)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
50mLの蒸留水に、プレカーサーとしてp-フェニレンジアミン0.34g、カップラーとして2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩0.50g(プレカーサーとカップラーのモル比は1.5:1)を添加し、酸化剤として35%過酸化水素水溶液1.61gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら4時間攪拌して酸化させた。その後、硫酸マグネシウムを添加し18時間放置にて塩析後、析出物をろ別し、0.042g(収率5.0%)の析出物(染料P1-C3)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=2.5分の位置に全体の14%を占める第1のピークが、リテンションタイム=2.6分の位置に全体の31%を占める第2のピークが、リテンションタイム=3.0分の位置に全体の37%を占める第3のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=273であった。これは、p-フェニレンジアミンと2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩の1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:272)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
第2のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=275であった。これは、p-フェニレンジアミンと2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩1:1共重合体(二量体、第1のピークの化合物の異性体)の分子量(計算値:274)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
第3のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=383であった。これは、p-フェニレンジアミンと2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩の2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:382)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
0.5Lの蒸留水に、プレカーサーとしてp-フェニレンジアミン14.9g、カップラーとしてm-アミノフェノール5g(プレカーサーとカップラーのモル比は3:1)を添加し、酸化剤として35%過酸化水素水溶液53.4gを加えた後、硫酸でpH8に調整し、常温で4時間攪拌しながら酸化させた。その後、析出物(染料P1-C4)をろ別し、1.75g(収率9%)の析出物を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=5.3分の位置に、全体の97%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=320であった。これは、p-フェニレンジアミンとm-アミノフェノールの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:319)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーとしてp-フェニレンジアミン0.20g、カップラーとして2,6-ジアミノピリジン0.2g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を添加し、常温でエアレーションしながら4日間攪拌して酸化させた。その後、析出物(染料P1-C5)をろ別し、0.26g(収率65%)の析出物を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=4.3分の位置に、全体の88%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=320であった。これは、p-フェニレンジアミンと2,6-ジアミノピリジンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:319)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-アミノフェノール1.5gを添加し、常温でエアレーションしながら1日間攪拌して空気酸化させた。その後、析出物をろ別し、ろ物を80~90℃の熱水で洗浄して、0.12g(収率8%)の精製物(染料P2-P2)を回収した。
回収した精製物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=5.4分の位置に、全体の86%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=322であった。これは、p-アミノフェノールの自己重合体(三量体)の分子量(計算値:321)に対応するものであり、ピークの化合物が自己重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーは検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-アミノフェノール0.5g及び2,5-ジアミノトルエン硫酸塩1.0g(p-アミノフェノールと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩のモル比は1:1)を添加し、酸化剤として35%過酸化水素水溶液3.06gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温で4日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、ろ物を80~90℃の熱水で洗浄して0.31g(収率21%)の精製物を回収した。
回収した精製物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=6.1分の位置に全体の24%を占める第1のピークが、リテンションタイム=6.9分の位置に全体の16%を占める第2のピークが、リテンションタイム=8.0分の位置に全体の51%を占める第3のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=333であった。これは、p-アミノフェノールと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩の2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:332)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
第2のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=335であった。これは、p-アミノフェノールと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩の2:1共重合体(三量体、第1のピークの化合物の異性体)の分子量(計算値:334)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
第3のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=348であった。これは、p-アミノフェノールと2,5-ジアミノトルエン硫酸塩の1:2共重合体(三量体)の分子量(計算値:347)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料である2種のプレカーサー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-アミノフェノール0.20g及び硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.30g(p-フェニレンジアミンと硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物のモル比は2:1)を添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温で3日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.23g(収率46%)の精製物(染料P2-P4)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=5.3分の位置に全体の67%を占める第1のピークが、リテンションタイム=6.1分の位置に全体の12%を占める第2のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=303であった。これは、p-アミノフェノールと硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物の1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:302)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
第2のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=410であった。これは、p-アミノフェノールと硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物の2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:409)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料である2種のプレカーサー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
2Lの蒸留水に、プレカーサーとしてp-アミノフェノール2.18g、カップラーとして5-アミノ-o-クレゾール2.46g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を添加し、常温でエアレーションしながら一週間攪拌して空気酸化させた。
その後、析出物をろ別し、ろ物を80~90℃の熱水で洗浄した、熱水洗浄後の析出物をエタノールに溶解させ、ろ過にてろ液を回収した。ろ液に蒸留水添加にて再結晶を行い、1.83g(収率39%)の精製物(染料P2-C1)を回収した。
回収した精製物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=4.7分の位置に、全体の98%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=229であった。これは、p-アミノフェノールと5-アミノ-o-クレゾールの1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:228)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーとしてp-アミノフェノール0.5g、カップラーとしてレゾルシン1.00g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:2)を添加し、水酸化ナトリウム水溶液でpH10に調整後、常温でエアレーションしながら3日間攪拌して空気酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.07g(収率4.7%)のろ取物(染料P2-C2)を回収した。
回収したろ取物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.2分の位置に、全体の97%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=323であった。これは、p-アミノフェノールとレゾルシンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:322)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーとしてp-アミノフェノール0.25g、カップラーとして2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩0.50g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を添加し、酸化剤として35%過酸化水素水溶液0.80gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら4時間攪拌して酸化させた。その後、カタラーゼを0.5g添加して過酸化水素を失活させ、酢酸エチルを添加し、下層液を回収した。回収液に硫酸マグネシウム10gを添加し、アセトンを水層と等量加えて混和後、上層を回収し風乾した。風乾後に析出物0.39g(収率52%)の析出物(染料P2-C3)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.4分の位置に全体の64%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=274であった。これは、p-アミノフェノールと2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩の1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:273)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーであるp-アミノフェノール1.0gと、カップラーとしてm-アミノフェノール1.0g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を添加し、酸化剤として35%過酸化水素水溶液0.89gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら6時間攪拌して酸化させた。その後、析出物(染料P2-C4)をろ別し、0.08g(収率4%)の析出物を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=5.1分の位置に、全体の94%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=322であった。これは、p-アミノフェノールとm-アミノフェノールの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:321)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーとしてp-アミノフェノール0.20g、カップラーとして2,6-ジアミノピリジン0.2g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を添加し、常温でエアレーションしながら4日間攪拌して酸化させた。その後、析出物(染料P2-C5)をろ別し、0.36g(収率90%)の析出物を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.2分の位置に全体の9%を占める第1のピークが、リテンションタイム=4.5分の位置に全体の86%を占める第2のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=320であった。これは、p-アミノフェノールと2,6-ジアミノピリジンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:319)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
第2のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=322であった。これは、p-アミノフェノールと2,6-ジアミノピリジンの2:1共重合体(三量体、第1のピークの化合物の異性体)の分子量(計算値:321)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである2,5-ジアミノトルエン硫酸塩0.66gを添加し、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら4時間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.013g(収率2%)の析出物(染料P3-P3)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=13.5分の位置に全体の75%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=361であった。これは、2,5-ジアミノトルエンの共重合体(三量体)の分子量(計算値:360)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである2,5-ジアミノトルエン硫酸塩0.44g及び硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.3g(2,5-ジアミノトルエン硫酸塩と硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物のモル比は2:1)を添加し水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら3日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、析出物をメタノール溶解させた後、不溶物をろ別し、溶媒を留去して、0.28g(収率38%)の粉末(染料P3-P4)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=6.0分の位置に全体の73%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=316であった。これは、2,5-ジアミノトルエン硫酸塩と硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物の1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:315)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料である2種のプレカーサー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーとして2,5-ジアミノトルエン硫酸塩1.09g、カップラーとして5-アミノ-o-クレゾールを0.61g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら3日間攪拌して空気酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.28g(収率16%)の析出物(染料P3-C1)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=6.1分の位置に、全体の98%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=242であった。これは、2,5-ジアミノトルエン硫酸塩と5-アミノ-o-クレゾールの1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:241)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである2,5-ジアミノトルエン硫酸塩1.1gと、カップラーであるレゾルシン0.55g(トルエン-2,5-ジアミン硫酸塩とレゾルシンのモル比は1:1)を添加し、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら4日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.04g(収率2.4%)の析出物(染料P3-C2)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.9分の位置に全体の76%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=349であった。これは、2,5-ジアミノトルエン硫酸塩とレゾルシンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:348)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
50mLの蒸留水に、プレカーサーとして2,5-ジアミノトルエン硫酸塩0.69g、カップラーとして2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩0.50g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1.5)を添加し、酸化剤として35%過酸化水素水溶液1.61gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら4時間攪拌して酸化させた。その後、硫酸マグネシウムを添加し18時間放置にて塩析後、析出物をろ過し、0.06g(収率5.0%)の析出物(染料P3-C3)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.8分の位置に全体の78%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=287であった。これは、2,5-ジアミノトルエン硫酸塩と2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩の1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:286)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーとして2,5-ジアミノトルエン硫酸塩0.88g、カップラーとしてm-アミノフェノール0.4g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を添加し、酸化剤として35%過酸化水素水溶液0.50gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら3日間攪拌して酸化させた。その後、析出物(染料P3-C4)をろ別し、0.39g(収率30%)の析出物を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=7.4分の位置に、全体の85%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=348であった。これは、2,5-ジアミノトルエン硫酸塩とm-アミノフェノールの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:347)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーとして2,5-ジアミノトルエン硫酸塩0.44g、カップラーとして2,6-ジアミノピリジン0.2g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:1)を添加し、常温でエアレーションしながら4日間攪拌して酸化させた。その後、析出物(染料P3-C5)をろ別し、0.11g(収率17%)の析出物を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.3分の位置に、全体の75%を占めるピークが検出された。このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=352であった。これは、2,5-ジアミノトルエン硫酸塩と2,6-ジアミノピリジンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:351)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
50mLの蒸留水に、プレカーサーである硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物1.02gを添加し、酸化剤として硝酸カリウム0.68gを加えた後、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、4時間攪拌して酸化させた。その後、ろ過により、0.29g(収率28%)の析出物(染料P4-P4)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=3.9分の位置に全体の98%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=393であった。これは、4,4’-ジアミノジフェニルアミンの共重合体(二量体)の分子量(計算値:392)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.30gと、カップラーである5-アミノ-o-クレゾール0.25g(硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物と5-アミノ-o-クレゾールのモル比は1:2)を添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら6日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.25g(収率45%)の析出物(染料P4-C1)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=8.4分の位置に全体の94%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=319であった。これは、4,4’-ジアミノジフェニルアミンと5-アミノ-o-クレゾールの1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:318)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.30gと、カップラーであるレゾルシン0.20g(硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物とレゾルシンのモル比は1:2)を添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら6日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.01g(収率2%)の析出物(染料P4-C2)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=6.9分の位置に全体の65%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=503であった。これは、4,4’-ジアミノジフェニルアミンとレゾルシンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:502)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.30gと、カップラーである2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩0.50g(硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物と2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩のモル比は1:2)を添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら6日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.13g(収率16%)の析出物(染料P4-C3)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=4.8分の位置に全体の60%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=363であった。これは、4,4’-ジアミノジフェニルアミンと2,4-ジアミノフェノキシエタノールの1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:362)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.40gと、カップラーであるm-アミノフェノール0.90g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:8)を添加し、水酸化ナトリウムでpH10に調整し、常温でエアレーションしながら4日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.30g(収率23%)の析出物(染料P4-C4)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=5.6分の位置に全体の42%を占める第1のピークが、リテンションタイム=7.4分の位置に全体の21%を占める第2のピークが、リテンションタイム=16.2分の位置に全体の23%を占める第3のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=305であった。これは、硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物とm-アミノフェノールの1:1共重合体(二量体)の分子量(計算値:304)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
第2のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=412であった。これは、硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物とm-アミノフェノールの1:2共重合体(三量体)の分子量(計算値:411)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
第3のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=500であった。これは、硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物とm-アミノフェノールの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:499)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
100mLの蒸留水に、プレカーサーである硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物0.3gと、カップラーである2,6-ジアミノピリジン0.2g(プレカーサーとカップラーのモル比は1:2)を添加し、水酸化ナトリウムでpH11に調整し、常温でエアレーションしながら6日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.21g(収率42%)の析出物(染料P4-C5)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=5.8分の位置に全体の21%を占める第1のピークが、リテンションタイム=13.6分の位置に全体の50%を占める第2のピークが検出された。
第1のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=500であった。これは、硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物と2,6-ジアミノピリジンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:499)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
第2のピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=498であった。これは、硫酸4,4’-ジアミノジフェニルアミン水和物2,6-ジアミノピリジンの2:1共重合体(三量体)の分子量(計算値:497)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(三量体)であることが確認された。
なお、HPLC測定では、原料であるプレカーサーとカップラー、又はプレカーサーの自己重合体は検出されなかった。
400mLの蒸留水に、プレカーサーであるo-アミノフェノール2.0gを添加し、水酸化ナトリウムでpH8に調整し、常温でエアレーションしながら4日間攪拌して酸化させた。その後、析出物をろ別し、0.96g(収率48%)の析出物(染料P5-P5)を回収した。
回収した析出物について、HPLC測定を行ったところ、リテンションタイム=7.6分の位置に全体の88%を占めるピークが検出された。
このピークの部分について、LC/MS測定を行ったところ、実測値が[M+H]+=213であった。これは、o-アミノフェノールの共重合体(二量体)の分子量(計算値:212)に対応するものであり、ピークの化合物が共重合体(二量体)であることが確認された。
以下の処方例では、動粘度74~77mm2/s(37.5℃時点)のミネラルオイル、融点88℃のマイクロクリスタリンワックス、融点56℃のワセリン、動粘度10000mm2/s(37.5℃時点)のメチルポリシロキサンを用いた。
表1に記載のヘアカラートリートメントオイルタイプ1剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、調合した剤を水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表2に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメントクリームオイルタイプ2剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を4:1の比率で配合し、水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
なお、処方例2-1、2-3及び2-4については、シア脂の融点を超える80℃で加熱して溶解させた上で、調合した。
表3に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメントクリーム分散剤タイプの染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を4:1の比率で配合し、水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表4に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメントオイル分散剤タイプの染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を4:1の比率で配合し、水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表5に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメントジェルオイルタイプ2剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を4:1の比率で配合し、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
なお、処方例5-1については、シア脂の融点を超える80℃で加熱して溶解させた上で、調合した。
表6に記載の処方で、第1剤、第2剤及び第3剤から構成されるヘアカラー剤クリームオイルタイプ3剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤と第3剤を4:1:5の比率で配合し、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、30分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
なお、処方例6-1については、シア脂の融点を超える80℃で加熱して溶解させた上で、調合した。
表7に記載のヘアカラートリートメントスプレーオイルタイプの染毛剤を調合した。染毛の際には、調合した剤を、水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.0g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表8に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメント泡タイプ 2剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を1:1の比率で配合し、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、30分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
なお、処方例8-1については、シア脂の融点を超える80℃で加熱して溶解させた上で、調合した。
表9に記載のヘアカラートリートメントクリームタイプ1剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、調合した剤を水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表10に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメントクリームアルコールタイプ2剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を4:1の比率で配合し、水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表11に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメントオイルアルコールタイプの染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を4:1の比率で配合し、水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表12に記載のヘアカラートリートメントジェルタイプ1剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表13に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラートリートメントジェルアルコールタイプ2剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を4:1の比率で配合し、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表14に記載の処方で、第1剤及び第2剤から構成されるヘアカラー剤クリームタイプ2剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤を1:1の比率で配合し、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、30分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表15に記載の処方で、第1剤、第2剤及び第3剤から構成されるヘアカラー剤クリームアルコールタイプ3剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、第1剤と第2剤と第3剤を4:1:5の比率で配合し、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、30分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表16に記載のヘアカラートリートメントスプレーアルコールタイプの染毛剤を調合した。染毛の際には、調合した剤を、水洗浄後タオルドライした人毛白髪毛束1gに1.0g塗布し、15分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表17に記載のヘアカラートリートメント泡タイプ 1剤式の染毛剤を調合した。染毛の際には、調合した剤を、人毛白髪毛束1gに1.5g塗布し、30分30~35℃で放置後水洗し風乾した。
表19~26に示す染料及び処方例を適用し、染毛剤について以下の評価を行った。また、染料についても以下の評価を行った。その結果を、表19~26に示す。
・評価方法1(染色濃度(染色力))
上記処方例に記載の方法で毛束の染色を行った。染色後の毛束の染色濃度について、下記の評価基準で専門パネラー20名に評価させた。
◎:非常に濃く染まる
○:濃く染まる
△:薄く染まる
×:非常に薄く染まる
上記処方例に記載の方法で毛束の染色を行った。染色後の毛束を軽く濡らして、表18に記載のシャンプー0.5gを塗布し30秒泡立てながら洗浄した後、流水で30秒洗浄して風乾する工程を3回繰り返すことによりシャンプー褪色試験を行なった。褪色試験前後の毛束について、下記の評価基準で専門パネラー20名に評価させた。
◎ :染色堅牢性が非常に高い(試験前後で褪色がほとんどない)
○ :染色堅牢性が高い(試験前後で褪色が若干認められる)
△ :染色堅牢性が低い(試験前後で褪色が認められる)
× :染色堅牢性が非常に低い(試験前後で褪色が非常に大きい)
上記処方例に記載の方法で染毛剤の各剤を調合した。調合後すぐに各剤を配合して染色を行った毛髪と、調合して1ヶ月と3ヶ月経過してから各剤を配合して染色を行った毛髪の染色色味を比較し、1ヶ月と3ヶ月経過した剤の染色色味について、下記の評価基準で専門パネラー20名に評価させた。
◎ :1ヶ月経過後に染色して変化なし、3ヶ月経過後に染色して変化なし
○ :1ヵ月経過後に染色して変化なし、3ヵ月経過後に染色して僅かに変化した
△ :1ヵ月経過後に染色して変化なし、3ヶ月経過後に染色して大きく変化した
× :1ヶ月経過後に染色して僅かに変化し、3ヶ月経過後に染色して
大きく変化した
×× :1ヶ月経過後に染色して大きく変化しくすみ、
3ヵ月経過後に染色してほとんど染まらなかった
上記処方例に記載の方法で染毛剤の各剤を調合した。調合後すぐに各剤を配合して染色を行った毛髪と、調合して1ヶ月と3ヶ月経過してから各剤を配合して染色を行った毛髪の染色濃度を比較し、1ヶ月と3ヶ月経過した剤の染色濃度について、下記の評価基準で専門パネラー20名に評価させた。
◎ :1ヵ月後は変化なく、3ヶ月後も変化なし
○ :1ヵ月後は変化なく、3ヶ月後は僅かに薄くなった
△ :1ヶ月後は僅かに薄くなり、3ヶ月後は非常に薄くなった
× :1ヶ月後は非常に薄くなり、3ヵ月後はほとんど染まらなかった
Claims (5)
- 酸化染料の酸化重合体、並びに、炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種の主溶媒を含有する1剤式の染毛剤(ただし、粉末状であるものを除く)。
- 水を含有する第1剤と、酸化染料の酸化重合体、並びに、炭化水素、エステル、油脂及びシリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種の主溶媒を含有する第2剤(ただし、粉末状であるものを除く)とを備える染毛剤。
- 無機アルカリ塩を更に含む、請求項1又は2に記載の染毛剤。
- 酸化染料の酸化重合体が二量体及び/又は三量体を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の染毛剤。
- 酸化染料の酸化重合体がプレカーサーとカップラーとの酸化共重合体を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の染毛剤。
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