JP7180400B2 - 磁気特性測定システム - Google Patents

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Description

本発明は、磁気特性測定システムに関し、特に、軟磁性体板の磁気特性を測定するために用いて好適なものである。
電磁鋼板の鉄損等、軟磁性体板の磁気特性を測定する手法として、非特許文献1に記載の技術がある。非特許文献1の記載の技術では、長さが294mmまたは440mmの励磁コイル内に、500mm以上の長さの単板の試験片を配置し、励磁コイルにより試験片を励磁する。このとき、励磁コイル内の磁界が均一になるようにする。
ところで、鉄心の曲げ加工部に代表されるように、軟磁性体板において局所的に歪が導入されて塑性変形した曲部が形成されていることがある。このような曲部における磁気特性(局所的な磁気特性)を測定することが望まれる。このような曲部が形成された軟磁性体板では、曲部とそれ以外の部分とで透磁率に差がある。前述した非特許文献1に記載の技術では、前述した大きさの励磁コイル内の磁界が均一になるようにするので、このような塑性変形した曲部を有する軟磁性体板全体を均一に励磁(磁化)することが容易ではない。
そこで、特許文献1に記載の技術では、電磁鋼板の表面の温度上昇速度をサーモグラフィにより測定し、測定した温度上昇速度を校正線に当てはめることにより、当該電磁鋼板の鉄損を測定することが記載されている。
特開2011-75297号公報
JIS C 2556(1996)、「電磁鋼板単板磁気特性試験方法」
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、励磁条件(励磁周波数および最大磁束密度等)毎に校正線を作成する必要がある。このため、軟磁性体板の塑性変形した曲部の磁気特性を測定するための労力が大きいという問題点がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、軟磁性体板の塑性変形した曲部の磁気特性を容易に測定することができるようにすることを目的とする。
本発明の磁気特性測定システムは、塑性変形された曲部を有する軟磁性体板の磁気特性を測定する磁気特性測定システムであって、前記軟磁性体板と、前記軟磁性体板を励磁するための励磁コイルと、前記軟磁性体板が励磁されることにより前記軟磁性体板に発生する磁束密度を測定するためのBコイルと、を有し、前記励磁コイルの中心軸に沿う方向における長さは、前記曲部の長さの3倍未満であり、前記Bコイルの中心軸に沿う方向における長さは、前記曲部の長さの3倍未満であり、前記励磁コイルと前記Bコイルの内部に前記曲部が配置され、前記励磁コイル、前記Bコイル、および前記軟磁性体板が相互に接触していないことを特徴とする。
本発明によれば、軟磁性体板の塑性変形した曲部の磁気特性を容易に測定することができる。
磁気特性測定システムのうち、励磁コイルと、Bコイルと、Hコイルと、ヨークの構成の一例を示す図である。 磁気特性測定システムのうち、励磁コイルと、Bコイルと、Hコイルと、電源と、計測器と、演算装置と、出力装置の構成の一例を示す図である。 図1のI-I断面を示す図である。 図1における試験片の曲部付近を拡大して示す図である。 試験片の形状の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。尚、各図では、表記の都合上、構成の一部を簡略化または省略して示す。また、以下の説明において、各部の長さや向き等が同じである(一致する)ことには、厳密に同じである(一致する)場合に加え、各部が実現する機能が損なわれない範囲であれば、厳密に同じでない(一致しない)場合も含まれるものとする。例えば、設計上の公差の範囲内であれば、同じである(一致する)ものとする。各部の形状も、各部が実現する機能が損なわれない範囲であれば、当該形状に厳密に一致していないものも、当該形状に含まれるものとする。
図1および図2は、磁気特性測定システムの構成の一例を示す図である。図3は、図1のI-I断面を示す図である。尚、図3では、表記の都合上、I-I断面のうち、説明に必要な部分のみを図示し、一部の図示を省略する。
図1および図2において、磁気特性測定システムは、試験片Sの磁気特性を測定する。磁気特性測定システムは、励磁コイル101と、Bコイル102と、Hコイル103a、103bと、ヨーク104と、電源111と、計測器112~115と、演算装置116と、出力装置117と、を有する。図1では、磁気特性測定システムのうち、励磁コイル101と、Bコイル102と、Hコイル103a、103bと、ヨーク104と、を示す。図2では、磁気特性測定システムのうち、励磁コイル101と、Bコイル102と、Hコイル103a、103bと、電源111と、計測器112~115と、演算装置116と、出力装置117と、を示す。
[試験片Sの構成]
試験片Sは、1枚の軟磁性体板により構成される。軟磁性体板として、例えば、方向性電磁鋼板や無方向性電磁鋼板を用いることができる。例えば、方向性電磁鋼板や無方向性電磁鋼板の圧延方向が、試験片Sにおいて磁束が流れる方向と同じになるように試験片Sを構成することができる。試験片Sにおいて磁束が流れる方向は、試験片Sの長手方向(試験片Sの幅方向と板厚方向とに垂直な方向)である(図1の矢印線A1、A2を参照)。試験片Sは、塑性加工により塑性変形された曲部Svを有する。図4は、図1における試験片Sの曲部Sv付近を拡大して示す図である。図1および図4に示す例では、曲部Svの頂部Sa1、Sa2は、試験片S(曲部Sv)において磁束が流れる方向の中央の位置において、試験片Sの幅方向に沿って形成される。また、曲部Svの曲げ角度θは、90°である。曲部Svの曲げ角度θは、曲部Svを間に挟む試験片Sの2つの平面部のなす角度(のうち小さい方の角度)である。
本実施形態の磁気特性測定システムは、このような試験片Sの(1つの)曲部Svの磁気特性を測定する。
[コイルの配置]
励磁コイル101は、試験片Sを励磁するためのコイルである。図4に示すように本実施形態では、励磁コイル101の中心軸302aは一直線状である。コイルの中心軸とは、コイルの各ループの中心を結ぶ線である。励磁コイル101は、その内部に曲部Svが含まれるように配置される。図4に示すように、励磁コイル101は、その中心軸302aに沿う方向(長さ方向)の中心が、曲部Svの頂部Sa1、Sa2を通り、且つ、曲部Svの頂部Sa1、Sa2の位置における試験片Sの板厚方向に延びる仮想線301と一致するように配置されるのが好ましい。更に、図4に示すように、曲部Svの頂部Sa1、Sa2の位置における試験片Sの板厚方向の中心Scが、励磁コイル101の中心軸302aと一致するのが好ましい。励磁コイル101の内部の磁界が均一な領域に曲部Svの頂部Sa1、Sa2を配置することができるからである。また、励磁コイル101は、試験片Sに接触しないように配置される(励磁コイル101は試験片Sとは間隔を有した状態で配置される)。
Bコイル102は、試験片Sの曲部Svにおける磁束密度を測定するためのコイルである。図4に示すように本実施形態では、Bコイル102の中心軸302bは一直線状である。Bコイル102は、その内部に曲部Svが含まれるように配置される。励磁コイル101と同様に、Bコイル102も、その中心軸302bに沿う方向(長さ方向)の中心が、仮想線301と一致するように配置されるのが好ましい。更に、曲部Svの頂部Sa1、Sa2の位置における試験片Sの板厚方向の中心Scが、Bコイル102の中心軸302bと一致するのが好ましい。また、このようにしない場合であっても、励磁コイル101の中心軸302aとBコイル102の中心軸302bとが一致する(即ち、これらが同軸である)のが好ましい。このようにしない場合に比べ、Bコイル102により測定される磁束密度の測定精度が向上するからである。また、Bコイル102は、試験片Sに接触しないように配置される(Bコイル102は試験片Sとは間隔を有した状態で配置される)。
Hコイル103aは、試験片Sの曲部Svにおける磁界強度(磁界の強さ)を測定するためのコイルである。Hコイル103aは、励磁コイル101およびBコイル102よりも試験片S側の領域に配置される。図4に示すように本実施形態では、Hコイル103aの中心軸303は、一直線状である。Hコイル103aは、試験片Sの内周側(図4の上側)において、試験片Sの曲部Sv(の内周側の頂部Sa2)と間隔を有して対向する位置に配置される。Hコイル103aは、可及的に試験片Sの曲部Svに近接する位置に配置するのが好ましい。また、Hコイル103aは、その中心103acが、仮想線301と一致するように配置されるのが好ましい。このようにしない場合に比べ、Hコイル103aにより測定される磁界強度の測定精度が向上するからである。また、Hコイル103aは、試験片Sに接触しないように配置される(Hコイル103aは試験片Sと間隔を有した状態で配置される)。
Hコイル103bは、試験片Sの曲部Svにおける磁界強度(磁界の強さ)を測定するためのコイルである。Hコイル103bは、試験片Sの曲部Svを介してHコイル103aと対向する位置に配置される。図4に示すように本実施形態では、Hコイル103bの中心軸304は、一直線状である。Hコイル103bは、励磁コイル101およびBコイル102よりも試験片S側の領域に配置される。Hコイル103bは、試験片Sの外周側(図4の下側)において、試験片Sの曲部Sv(の外周側の頂部Sa1)と間隔を有して対向する位置に配置される。Hコイル103bも、Hコイル103aと同様に、可及的に試験片Sの曲部Svに近接する位置に配置するのが好ましく、また、その中心103bcが、仮想線301と一致するように配置されるのが好ましい。また、Hコイル103bは、試験片Sに接触しないように配置される(Hコイル103bは試験片Sと間隔を有した状態で配置される)。
また、図1~図4に示す例のように、Bコイル102が励磁コイル101の内側に配置されるようにするのが好ましいが、必ずしもこのようにする必要はない。Bコイル102が励磁コイル101の外側に配置されてもよい。
[コイルの中心軸に沿う方向の長さ]
本発明者らは、励磁コイル101、Bコイル102、およびHコイル103a、103bが測定する領域を、試験片Sの曲部Svの領域に限定すれば、非特許文献1と同様の測定方法で、試験片Sの曲部Svの磁気特性を測定することができるということを着想した。
このような観点から、本実施形態では、励磁コイル101、Bコイル102、Hコイル103a、103b、および試験片Sが相互に接触しない範囲で、以下のようにする。
図4において、励磁コイル101の中心軸302aに沿う方向における長さL1と、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2と、Hコイル103a、103bの中心軸303、304に沿う方向における長さL31、L32は、試験片Sの曲部Svの長さlの3倍未満とする(L1<3×l、L2<3×l、L31<3×l、L32<3×l)。試験片Sの曲部Svの長さlは、試験片Sの曲部Svの、試験片Sの長手方向(試験片Sにおいて磁束が流れる方向)の長さである。この長さは、試験片Sの曲部Svの外周側と内周側とで(僅かに)異なる。試験片Sの曲部Svの外周側の長さ(長い方の長さ)を、試験片Sの曲部Svの長さlとする。試験片Sの曲部Svは、試験片Sを板厚方向に沿って切った試験片Sの断面において曲率が0を上回り、塑性歪が導入される領域である。
例えば、以上の条件の範囲内で、以下のようにすることができる。即ち、曲部Svの(頂部Sa1、Sa2における)曲率半径が、0.1mm以上20mm以下である場合、励磁コイル101の中心軸302aに沿う方向における長さL1を20mm未満((0<)L1<20mm)とし、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2を20mm未満((0<)L2<20mm)とし、Hコイル103aの中心軸303に沿う方向における長さL31を20mm未満((0<)L31<20mm)とし、Hコイル103bの中心軸304に沿う方向における長さL32を20mm未満((0<)L32<20mm)とすることができる。
図1および図4では、励磁コイル101の中心軸302aに沿う方向における長さL1が、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2よりも長く、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2が、Hコイル103a、103bの中心軸303、304に沿う方向における長さL31、L32よりも長い場合を例に挙げて示す(L1>L2>L31、L1>L2>L32)。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。
例えば、励磁コイル101の中心軸302aに沿う方向における長さL1が、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2以上であり、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2が、Hコイル103a、103bの中心軸303、304に沿う方向における長さL31、L32以上となるようにすることができる(L1≧L2≧L31、L1≧L2≧L32)。また、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2が、Hコイル103a、103bの中心軸303、304に沿う方向における長さL31、L32と等しく、励磁コイル101の中心軸302aに沿う方向における長さL1よりも短くするのが好ましい(L1>L2、L1>L31、L1>L32、L2=L31=L32)。
また、Hコイル103aの中心軸303に沿う方向における長さL31と、Hコイル103bの中心軸304に沿う方向における長さL32は、同じであっても異なっていてもよい。
[コイルの中心軸に垂直な方向の長さ]
また、励磁コイル101、Bコイル102、およびHコイル103a、103bを試験片Sの磁気特性の測定により適した位置に配置するため、[コイルの中心軸に沿う方向の長さ]の項で説明した構成に加え、本実施形態では、以下の構成の少なくとも1つ採用するのが好ましい。
図3において、励磁コイル101の幅w1とBコイル102の幅w2は、試験片Sの幅wsに50mmを加算した値以下とする(w1≦ws+50mm、w2≦ws+50mm、)。
励磁コイル101の幅w1は、励磁コイル101の、試験片Sの幅方向における長さ(の最大値)である。Bコイル102の幅w2は、Bコイル102の、試験片Sの幅方向における長さ(の最大値)である。
励磁コイル101の厚みd1とBコイル102の厚みd2は、Hコイルの厚みの合計値d3と、試験片Sの板厚の合計値dsとを加算した値を上回るようにする(d1>d3+ds、d2>d3+ds)。
本実施形態では、2つのHコイル103a、103bがあるので、Hコイルの厚みの合計値d3は、Hコイル103a、103bの厚みd31、d32の加算値になる(d3=d31+d32)。Hコイルの数が1つの場合、Hコイルの厚みの合計値d3は、当該1つのHコイルの厚みになる。また、本実施形態では、試験片Sは単板であるので、試験片Sの板厚の合計値dsは、試験片Sである1枚の軟磁性体板の厚みになる。試験片Sが複数の軟磁性体板を積層させたものである場合、試験片Sの板厚の合計値dsは、当該複数の軟磁性体板の板厚の加算値になる。
励磁コイル101の厚みd1は、励磁コイル101の、試験片Sの板厚方向における長さ(の最大値)である。Bコイル102の厚みd2は、Bコイル102の、試験片Sの板厚方向における長さ(の最大値)である。Hコイル103a、103bの厚みd31、d32は、Hコイル103a、103bの、試験片Sの板厚方向における長さ(の最大値)である。
Hコイル103a、103bの幅w31、w32は、試験片Sの幅ws以下とする(w31≦ws、w32≦ws)。
Hコイル103a、103bの幅w31、w32は、Hコイル103a、103bの、試験片Sの幅方向における長さ(の最大値)である。
図3に示す例では、励磁コイル101の、中心軸302aに垂直な断面の形状と、Bコイル102の、中心軸302bに垂直な断面の形状と、Hコイル103a、103bの、中心軸303、304に垂直な断面の形状が、何れも、角部が外側に突出するように湾曲した中空の長方形である場合を例に挙げて示す。また、当該中空の長方形の長辺が、試験片Sの幅方向に沿うようにする場合を例に挙げて示す。
励磁コイル101の、中心軸302aに垂直な断面の形状と、Bコイル102の、中心軸302bに垂直な断面の形状と、Hコイル103a、103bの、中心軸303、304に垂直な断面の形状は、図3に示す形状に限定されない。例えば、励磁コイル101の、中心軸302aに垂直な断面の形状と、Bコイル102の、中心軸302bに垂直な断面の形状と、Hコイル103a、1023bの、中心軸303、304に垂直な断面の形状は、中空の円であっても、中空の楕円であってもよい。
[巻線]
本実施形態では、励磁コイル101、Bコイル102、およびHコイル103a、103bは、直径10mm以下の電線を用いて構成される。励磁コイル101、Bコイル102、およびHコイル103a、103bの巻回数は、800回未満とする。しかしながら、励磁コイル101、Bコイル102、およびHコイル103a、103bに用いる電線の直径や巻回数は、コイルの電流密度や、試験片Sの磁束密度等に応じて、適宜設定することができる。
[ヨーク104の構成]
図1の説明に戻り、ヨーク104は、試験片Sが励磁された場合に、試験片Sと共に閉磁路が形成されるように、試験片Sと磁気的に結合される。図1に示す例では、ヨーク104は、第1のヨーク部104aと第2のヨーク部104bとにより構成される。ヨーク104の磁気抵抗は小さい方が好ましい。第1のヨーク部104aは、複数の軟磁性体板を積層させることにより構成される。第2のヨーク部104bも、複数の軟磁性体板を積層させることにより構成される。第1のヨーク部104a(を構成する軟磁性鋼板)の幅と、第2のヨーク部104b(を構成する軟磁性鋼板)の幅を、試験片Sの幅と同じにするのが好ましい。
第1のヨーク部104aの一端面104a1は、試験片Sの一方の板面(図1の上側および左側の板面)の一端部側の領域(図1の左側の領域)と当接する。第1のヨーク部104aの他端面104a2は、試験片Sの一方の板面(図1の上側および左側の板面)の他端部側の領域(図1の上側の領域)と当接する。尚、端面・端部は、磁束が流れる方向における端面・端部であるものとする。試験片ヨーク部104において磁束が流れる方向は、ヨーク部104の長手方向(ヨーク部104(を構成する軟磁性体板)の幅方向と板厚方向とに垂直な方向)である(図1の矢印線A3、A4を参照)。前述したように試験片Sにおいて磁束が流れる方向は、試験片Sの長手方向(試験片Sの幅方向と板厚方向とに垂直な方向)である(図1の矢印線A1、A2を参照)。
第2のヨーク部104bの一端面104b1は、試験片Sの他方の板面(図1の下側および右側の板面)の一端部側の領域(図1の左側の領域)と当接する。第2のヨーク部104bの他端面104a2は、試験片Sの他方の板面(図1の下側および右側の板面)の他端部側の領域(図1の上側の領域)と当接する。第2のヨーク部104bの一端面104b1および他端面104b2は、ヨーク部104において磁束が流れる方向における端面である。
第1のヨーク部104aの一端面104a1および他端面104a2と、第2のヨーク部104bの他端面104b2は、試験片Sの板面と平行であるのが好ましい。また、第1のヨーク部104aの一端面104a1および他端面104a2の全体が、試験片Sの板面と当接するのが好ましい。同様に、第2のヨーク部104bの一端面104b1および他端面104b2の全体が、試験片Sの板面と当接するのが好ましい。
[その他の構成]
電源111は、励磁コイル101に励磁電流を供給する励磁電源(交流電源)である。電源111から供給される励磁電流が励磁コイル101に流れることにより、試験片Sは励磁される。前述したようにしてヨーク104を配置することにより、試験片Sが励磁された際に、試験片Sとヨーク104とで閉磁路が形成される。
計測器112は、試験片Sが励磁されることによりBコイル102の両端に発生する誘導電圧を測定する。計測器112は、例えば、平均値電圧計および実効値電圧計の少なくとも一方を有する。また、計測器112は、Bコイル102の両端に発生する誘導電圧を増幅する増幅器を有していてもよい。
計測器113は、試験片Sが励磁されることによりHコイル103aの両端に発生する誘起電圧を測定する。計測器113は、例えば、平均値電圧計および実効値電圧計の少なくとも一方を有する。また、計測器113は、Hコイル103aの両端に発生する誘導電圧を増幅する増幅器や、増幅後の誘起電圧を積算する積分器を有していてもよい。
計測器114は、試験片Sが励磁されることによりHコイル103aの両端に発生する誘起電圧を測定する。計測器114は、例えば、平均値電圧計および実効値電圧計の少なくとも一方を有する。また、計測器114は、Hコイル103bの両端に発生する誘導電圧を増幅する増幅器や、増幅後の誘起電圧を積算する積分器を有していてもよい。
計測器115は、試験片Sが励磁されることによりHコイル103a、Hコイル103bの両端に発生する誘起電圧に基づく電力を測定する。計測器113は、例えば、電力計を有する。
演算装置116は、計測器112~115の測定値を用いて、試験片Sの曲部Svの磁気特性として、例えば、磁束密度、磁界強度、透磁率、残留磁束密度および鉄損の少なくとも1つを導出する。磁気特性の導出には、非特許文献1に記載の手法等、公知の手法を利用することができるので、その詳細な説明を省略する。尚、Hコイル103a、Hコイル103bの両端に発生する誘起電圧に基づいて、非特許文献1に記載の2Hコイル法と同じ手順で、試験片Sの曲部Svの磁界強度を導出しても、Hコイル103a、Hコイル103bの両端に発生する誘起電圧をそれぞれ個別に用いて、非特許文献1に記載の1Hコイル法と同じ手順で、試験片Sの曲部Svの磁界強度を導出してもよい。Hコイル103a、Hコイル103bの両端に発生する誘起電圧をそれぞれ個別に用いて、試験片Sの曲部Svの磁界強度を導出する場合、例えば、当該試験片Sの曲部Svの磁界強度の平均値を、試験片Sの曲部Svの磁界強度として採用することができる。演算装置116は、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを備える情報処理装置を用いることにより実現される。また、計測器112~115は、演算装置116で導出される磁気特性の内容に応じて定められる。即ち、演算装置116で導出される磁気特性の内容に応じて、計測器112~115の少なくとも一部を変更したり、計測器112~115の一部をなくしたり、計測器112~115以外の計測器を追加してもよい。
出力装置117は、演算装置116で導出された試験片Sの曲部Svの磁気特性の情報を表示する。出力装置117は、例えば、液晶ディスプレイを用いることにより実現される。
[まとめ]
以上のように本実施形態では、励磁コイル101、Bコイル102、Hコイル103a、103b、および試験片Sが相互に接触しないように、励磁コイル101、Bコイル102、Hコイル103a、103bの内部に、試験片Sの曲部Svを配置する。励磁コイル101の中心軸302aに沿う方向における長さL1と、Bコイル102の中心軸302bに沿う方向における長さL2を、試験片Sの曲部Svの長さlの3倍未満とする(L1<3×l、L2<3×l)。従って、励磁コイル101およびBコイル102の内部に配置される、試験片Sの曲部Sv以外の領域を少なくし、励磁コイル101およびBコイル102の内部に配置される領域の多くを、試験片Sの曲部Svの領域とすることができる。従って、特許文献1のような校正線を用いなくても、例えば、非特許文献1に記載の手法と同様の測定手順を行うことで、試験片Sの曲部Svの磁気特性を、非特許文献1に記載のような励磁コイルおよびBコイル102を使う場合よりも精度よく導出することができる。よって、軟磁性体板の塑性変形した曲部の磁気特性を容易に測定することができる。
また、本実施形態では、励磁コイル101の幅w1とBコイル102の幅w2を、試験片Sの幅wsに50mmを加算した値以下とする(w1≦ws+50mm、w2≦ws+50mm)。従って、励磁コイル101およびBコイル102を試験片Sの磁気特性の測定により適した位置に配置することができる。
また、本実施形態では、試験片Sの曲部Svと間隔を有して対向するようにHコイル103a、103bを配置する。従って、試験片Sの曲部Svの磁界強度をより高精度に導出することができる。このように、Hコイル103a、103bを用いるのが好ましいが、必ずしもHコイル103a、103bを用いる必要はない。このようにする場合、例えば、非特許文献1に記載の励磁電流法と同じ手順で導出した磁界強度を、試験片Sの曲部Svの磁界強度とすることができる。ただし、励磁電流法では、励磁電流から磁界強度を導出するため、励磁電流法で導出される磁界強度には、Hコイル法で導出される磁界強度に比べ、試験片Sの曲部Sv以外の領域における磁界の寄与分が多く含まれる。このため、前述したように、Hコイル103a、103bを用いるのが好ましい。
また、Hコイル103a、103bを用いる場合、Hコイル103a、103bの中心軸303、304に沿う方向における長さL31、L32を、試験片Sの曲部Svの長さlの3倍未満とする(L31<3×l、L32<3×l)。また、励磁コイル101、Bコイル102、およびHコイル103a、103bを試験片Sの磁気特性の測定により適した位置に配置するために、Hコイル103a、103bの幅w31、w32を、試験片Sの幅ws以下とすることと(w31≦ws、w32≦ws)、励磁コイル101の厚みd1とBコイル102の厚みd2を、Hコイルの厚みの合計値d3と、試験片Sの板厚の合計値dsとを加算した値を上回るようにすることと(d1>d3+ds、d2>d3+ds)、の少なくとも何れかを採用するのが好ましい。また、Hコイル103a、103bの一方のみを用いてもよい。
また、本実施形態では、励磁コイル101の中心軸302a、Bコイル102の中心軸302b、Hコイル103aの中心軸303、およびHコイル103bの中心軸304を一直線状とする。従って、励磁コイル101、Bコイル102、Hコイル103a、およびHコイル103bの形状を、非特許文献1に記載のものと同様の形状とすることができ、コイルの構成を簡単にすることができるので好ましい。ただし、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、励磁コイルの中心軸、Bコイルの中心軸、およびHコイルの中心軸の少なくとも1つが、曲部Svと平行になる(当該中心軸の曲率が曲部Svの曲率と同じになる)ようにしてもよい。
また、本実施形態では、単板の磁気特性を測定するので、例えば、鉄心の曲部の磁気特性を簡易的に測定することができる。従って、例えば、実際に鉄心を製造しなくても、当該鉄心の曲部の磁気特性(の概略)を知ることができる。このように単板の磁気特性を測定するのが好ましいが、本実施形態の磁気特性測定システムの適用対象は単板に限定されず、積層された複数枚の軟磁性体板に形成されている曲部であってもよい。このようにする場合、ヨークの長手方向の端面の形状および大きさを、磁気特性の測定対象の軟磁性体板の長手方向の端面の形状および大きさに合わせ、当該端面同士を接触させるようにするのが好ましい。
試験片Sの形状は、図1、図3、図4に示したものに限定されない。図5は、試験片の形状の変形例を示す図である。図5(a)に示すように、1つの試験片に複数の曲部があってもよい。図5(a)に示す例では、曲げ角度θが120°の曲部が距離を開けて2つある試験片S'を示す。図5(b)に示す例では、曲げ角度θが150°の曲部が距離を開けて3つある試験片S''を示す。このようにする場合、複数の曲部のうち、1つの曲部に対して、本実施形態で説明したようにして励磁コイル101、Bコイル102、およびHコイル103a、103bを配置し、1つの曲部毎に磁気特性を測定する。即ち、図5(a)に示す例では、曲部Sv1'の磁気特性の測定と、曲部Sv2'の磁気特性の測定との2回の測定を行う。図5(b)に示す例では、曲部Sv1''の磁気特性の測定と、曲部Sv2''の磁気特性の測定と、曲部Sv3''の磁気特性の測定との3回の測定を行う。
また、ヨーク104は、図1に示したものに限定されない。例えば、第1のヨーク部104aおよび第2のヨーク部104bの一方のみを用いてもよい。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101:励磁コイル、102:Bコイル、103a・103b:Hコイル、104:ヨーク、S:試験片(軟磁性体板)、Sv:曲部

Claims (9)

  1. 塑性変形された曲部を有する軟磁性体板の磁気特性を測定する磁気特性測定システムであって、
    前記軟磁性体板と、
    前記軟磁性体板を励磁するための励磁コイルと、
    前記軟磁性体板が励磁されることにより前記軟磁性体板に発生する磁束密度を測定するためのBコイルと、
    を有し、
    前記励磁コイルの中心軸に沿う方向における長さは、前記曲部の長さの3倍未満であり、
    前記Bコイルの中心軸に沿う方向における長さは、前記曲部の長さの3倍未満であり、
    前記励磁コイルと前記Bコイルの内部に前記曲部が配置され、
    前記励磁コイル、前記Bコイル、および前記軟磁性体板が相互に接触していないことを特徴とする磁気特性測定システム。
  2. 前記励磁コイルの幅は、前記軟磁性体板の幅に50mmを加算した値以下であり、
    前記Bコイルの幅は、前記軟磁性体板の幅に50mmを加算した値以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気特性測定システム。
  3. 前記励磁コイルの中心軸と前記Bコイルの中心軸は、一直線状であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気特性測定システム。
  4. 前記軟磁性体板が励磁されることにより前記軟磁性体板に発生する磁界強度を測定するためのHコイルを更に有し、
    前記Hコイルの中心軸に沿う方向における長さは、前記曲部の長さの3倍未満であり、
    前記励磁コイル、前記Bコイル、前記Hコイル、および前記軟磁性体板が相互に接触していないことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の磁気特性測定システム。
  5. 前記励磁コイルの厚みは、前記Hコイルの厚みの合計値と、前記軟磁性体板の板厚の合計値とを加算した値を上回り、
    前記Bコイルの厚みは、前記Hコイルの厚みの合計値と、前記軟磁性体板の板厚の合計値とを加算した値を上回ることを特徴とする請求項4に記載の磁気特性測定システム。
  6. 前記Hコイルの幅は、前記軟磁性体板の幅以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の磁気特性測定システム。
  7. 前記Hコイルの中心軸は、一直線状であることを特徴とする請求項4~6の何れか1項に記載の磁気特性測定システム。
  8. 前記Hコイルは、2つあり、
    前記2つのHコイルは、前記曲部を介して対向する位置に配置されることを特徴とする請求項4~7の何れか1項に記載の磁気特性測定システム。
  9. 前記軟磁性体板は1枚であることを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の磁気特性測定システム。
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