JP7180280B2 - フィルム、積層体、およびフィルムの製造方法 - Google Patents

フィルム、積層体、およびフィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フィルム、積層体、およびフィルムの製造方法に関する。
一般にプラスチックフィルムは、軽量である、化学的に安定である、加工がしやすい、柔軟で強度がある、大量生産が可能、などの性質があり、様々なものに利用されている。その用途としては、例えば、食料品や医薬品等を包装する包装材や、点滴パック、買い物袋、ポスター、テープ、液晶テレビ等に利用される光学フィルム、保護フィルム、窓に貼合するウィンドウフィルム、ビニールハウス、建装材等々、多岐にわたる。具体的な材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリルポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリイミドなどの熱硬化性樹脂などが挙げられる。
用途により適正なプラスチック材料が選択され、さらに、それらを複数種類重ね、積層体とすることもなされている。また、複数のプラスチック材料を1つの層中に混ぜることで、単一材料の欠点を補うようにした用い方もある。多くの場合、耐熱性や機械強度、もしくは透明性などにより適正なフィルム材料を選択している。さらに特許文献1に示すように、プラスチックシートの表面に凹凸などの意匠を施すことも行われている。
特開2017-166096号公報
ところで、プラスチックフィルムの機械特性は、一般的には材料や層構成により決まってしまう。このため、強度重視の材料では伸度が小さくなる傾向があり、高い強度を有しつつ十分な伸度を確保できるフィルム材料が切望されている。また、基材に蒸着層を積層したバリア性包装材は、延伸すると、すぐに蒸着層に亀裂が生じてバリア性が消失してしまうという課題があり、蒸着層の破壊を抑制しつつ伸度を確保したフィルム材料も切望されている。
また、なるべく少ない樹脂材料で曲げ強度などの機械物性の向上を図ることが切望されている。例えば、ポリ乳酸のフィルムは強度があり、生分解性を有することから環境保護の観点からも注目を集めているが、比較的伸度が低く耐衝撃性に劣るため用途が制限されている。
このように、強度と伸度とを両立できるフィルム材料の要請に対し、複数材料の混合や、複数種のフィルムの貼り合わせ等による対応策が検討されているが、手間やコストがかかる一方で、十分な効果を得ることは難しいというのが現状である。
かかる従来技術の問題点に鑑みて、本発明は、製造時の手間やコストを抑えつつ、プラスチック材料に関わらず曲げ強度や伸度が良好であるフィルム、これを用いた積層体、およびフィルムの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様は、
フィルムの表面及び裏面が、少なくとも1つ以上の区画に区分されており、
前記区画は、前記区画を区分する縁を有し、
前記区画の少なくとも1つにおいて、
前記区画の表面において、前記縁と前記縁の間で延在する山状の表面稜線及び谷状の表面稜線を有し、
前記区画の裏面において、前記表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有し、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有し、
前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の高低差が、前記フィルムの厚さよりも大きく、
前記フィルムの厚さが500μm以下であり、
前記表面稜線に沿った第1の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第1切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントは、前記第1の方向に直交する第2の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第2切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントよりも小さく、
前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線は、それぞれ曲線であること
を特徴とするフィルムである。
本発明の一つの態様は、
フィルムの表面及び裏面が、少なくとも1つ以上の区画に区分されており、
前記区画は、前記区画を区分する縁を有し、
前記区画の少なくとも1つにおいて、
前記区画の表面において、前記縁と前記縁の間で延在する山状の表面稜線及び谷状の表面稜線を有し、
前記区画の裏面において、前記表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有し、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有し、
前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の高低差が、前記フィルムの厚さよりも大きく、
前記フィルムの厚さが500μm以下であり、
前記表面稜線に沿った第1の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第1切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントは、前記第1の方向に直交する第2の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第2切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントよりも小さく、
前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の間隔がランダムであること
を特徴とするフィルムである。
本発明によれば、製造時の手間やコストを抑えつつ、プラスチック材料に関わらず曲げ強度や伸度が良好であるフィルム、これを用いた積層体、およびフィルムの製造方法を提供することが出来る。
本実施形態のフィルムにおける断面図の一例を示す断面図である。 本実施形態のフィルムにおける斜視図の一例を示す斜視図である。 本実施形態のフィルムの変形例を示す断面図である。 本実施の形態にかかるフィルム(a)と、従来のフラットな面を持つフィルム(b)とを、図の左右方向に引っ張った場合の局所的な歪み量を計算して図示した図である。 フィルムの形状を変えた場合において、フィルム全体伸びと局所的な歪みの最大値との関係を示したグラフである。 フィルムの断面形状を変えて示す断面図である。 本実施形態のフィルムの異なる方向の断面図である。 本実施のフィルムの製造方法の一例を示す図であり、(a)は本実施のフィルムの製造方法における共押出工程を示し、(b)は本実施のフィルムの製造方法における共押出工程により得られたフィルムを示し、(c)は本実施のフィルムの製造方法における共押出工程により得られたフィルムを分離することにより得られたフィルムを示している。 本実施のフィルムの製造方法の別な一例を示す図であり、(a)は本実施のフィルムの別な製造方法における押出工程を示し、(b)は本実施のフィルムの別な製造方法により得られたフィルムを示している。 本実施のフィルムの製造方法の別な一例を示す図であり、(a)は本実施のフィルムの別な製造方法におけるプレス前の状態を示し、(b)は本実施のフィルムの別な製造方法におけるプレス中の状態を示し、(c)は本実施のフィルムの別な製造方法により得られたフィルムの図である。 フィルム同士を積層した積層体の斜視図である。 (a)は別な実施の形態にかかる積層体の断面図であり、(b)は別な実施の形態にかかる積層体の断面図であり、(c)は別な実施の形態にかかる積層体の断面図である。 複数区画を持つフィルムの別な実施形態を示す表面図である。 縦横2つの区画を持つフィルムの別な実施形態を示す表面図である。 複数区画を持つフィルムの別な実施形態を示す表面図である。 単一区画を持つフィルムの別な実施形態を示す表面図である。 フィルムの別な実施形態を示す断面図である。 実施例及び比較例のフィルムの断面を概略的に示す図であり、(a)はフラット断面を示し、(b)は波形断面を示し、(c)は台形断面を示す。
以下に、図面を参照して本発明にかかるフィルムの実施形態について説明する。なお、各図は模式的に示した図であり、各部の大きさや形状等は理解を容易にするために適宜誇張して示している。また、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。本明細書で用いる表面と裏面とは便宜上の記載であり、フィルムにおける一対の面のいずれを表面または裏面としてもよい。
本明細書で用いる「区画」とは、フィルムの表面または裏面に設けられた領域を示す用語であり、それぞれの区画の最外周を「縁」と称する。一連のフィルムに存在する、区画は1つでも良いし、複数であっても良い。複数の区画が存在する場合には、それぞれの区画の縁は相互に接していても良いし、離間していても良い。縁については、縁に固有の形状や領域が存在している必要は無いが、存在していても良い。
(フィルムの構成)
図1は、本実施形態のフィルムにおける断面図の一例を示す断面図であり、図2は斜視図であって、フィルムは図の左右方向に延在しているものとする。本実施形態にかかるフィルムは、表裏面に周期的な凹凸構造を有する。かかる凹凸構造は、以下に述べるように山状稜線と谷状稜線とを有する。「稜線」とは面と面との境界線をいい、より具体的には凹凸構造の表面断面又は裏面断面における線の交点又は変曲点を複数の断面ごとに求め、各々を繋いで得られる線をいう。
図1、2に示されるように、フィルム1は、単一区画としての表面2において、紙面垂直方向の一縁側から他縁側にわたって平行に延在するストレートな山状稜線2aと谷状稜線2bとを交互に等間隔で有しており、また単一区画としての裏面3において、山状稜線2aと谷状稜線2bとに対応する位置(厚さ方向に略一致する位置)に、紙面垂直方向の一縁側から他縁側にわたって平行に延在するストレートな谷状稜線3aと山状稜線3bとを交互に等間隔で有している。なお、表面に設けた稜線2a、2bを表面稜線といい、裏面に設けた稜線3a、3bを裏面稜線として、互いを区別することもある。
図1、2に示すように、フィルム1はいわゆる蛇腹状になっている。この形状を付加することにより、フィルム1の曲げ強度や伸び性を高める効果がある。山状稜線2aと谷状稜線2bのピッチPは等しくてもよいし、異なっていてもよく、谷状稜線3aと山状稜線3bのピッチも同様である。また、山状稜線2aと谷状稜線2b及び谷状稜線3aと山状稜線3bは、図1,2で上方から見て、表面2及び裏面3の側縁に対して直交しているが、角度付けされていてもよい。山状稜線2aと谷状稜線2bまたは谷状稜線3aと山状稜線3bとの高さ方向の距離を、フィルムの高低差という。本実施形態のフィルム1の高低差Hは、フィルム1の厚みTよりも大きいと好ましい。
(フィルムの作用)
本実施形態にかかるフィルム1によれば、いわゆる蛇腹状の構造をとるため、通常のフラットなフィルムと比較し、曲げ剛性を向上させることができる。また、表面のみの凹凸構造を持つようなフィルムと比較し、同じ樹脂量であれば、山谷形状の高低差を高くすることができるため、より曲げ剛性を向上させることができる。言い換えれば、等しい曲げ剛性を確保するのに少ない樹脂量で実現できるため、安価に製造することが可能となる。
ここで曲げ剛性は、フィルム1に使用する材料のヤング率と、フィルム1の形状により決定される断面2次モーメント、との積で与えられることが一般的に知られている。フィルム1に別の新たな性能が求められる場合、使用可能な材料が限定される。そのため、断面2次モーメントを向上させることが、曲げ剛性に効果的であるといえる。
フィルムの断面において水平線をX軸とした場合、フィルム断面の微小面積要素dAと、微小要素のX軸からの距離yから、X軸に関する断面2次モーメントIは下記の式(1)で表される。
I=∫ydA ・・・(1)
式(1)によれば、微小要素がある一定の箇所に密集して配置されるより、任意の方向に対して広がった形状を有する方(ここではX軸からの値yが大きい方)が断面2次モーメントIの値が大きくなることを示している。
本実施形態にかかるフィルム1では、蛇腹状の構造をとるため、同じ樹脂量を使用した場合、表面のみの凹凸構造よりも高低差の大きいフィルム1を作製可能となり、式(1)における断面2次モーメントIを大きくすることが可能となり、曲げ剛性が向上するものである。
また、本実施形態にかかるフィルム1のうちの一部によれば、伸び性を備えることができる。例えば、図1のような1方向に山状形状が延在するフィルムや、ミウラ折で代表されるような2方向に山状形状があるものの一部では、図1の左右方向、すなわち周期的な凹凸構造の並び方向に引っ張っていくと、まず、主に凹凸構造が潰れて広がる段階(あまり力をかけずに伸びる領域)と、潰れた凹凸構造がさらに引き伸ばされてほぼフラットになる段階(力がかかって伸びる領域)を経て、降伏点に到達する。さらに引っ張り続けると塑性変形が発生し、ネッキングが起こることで最終的に破断点に到達する。ここで、ネッキングとは、引っ張られるフィルムの幅全体が均一に伸びるのではなく、局所的にくびれを生じる現象を指す。一方、通常のフラットなフィルムでは、フィルムが伸び始めてから短い距離でのみ弾性変形が生じ、すぐに降伏点に到達する。さらに引っ張り続けると塑性変形が発生し、ネッキングが起こることで最終的に破断点に到達する。そのため、本実施形態のフィルム1は、上述のように複数の段階からなる形状変形を行うことで、通常のフィルムに比較して容易に伸ばすことができるといえる。この形状変形領域では、同じ伸度を得るのに必要な力は小さくできる。ただし最終的には凹凸が潰れてフラット状態になり、フィルム材料の特性値が支配的になるため、破断強度は同じ厚みのフィルムとほぼ同等である。このとき、フィルムの高低差Hがフィルム1の厚みTよりも大きいことで、上記のように形状変形を生じさせることができ、伸びる効果を得ることができる。フィルムの高低差Hがフィルム1の厚みTよりも小さい場合は、引っ張った際に形状変形が生じなくなってしまう。
このようにして、一般的に曲げ強度や伸度が低いとされる材料で作られたフィルムであっても、形状に工夫を与えることより高剛性や高い伸び性にすることができる。つまり、ある方向におけるフィルムの曲げ強度と、別の方向におけるフィルムの伸度とを同時に確保することができる。
このときフィルム断面の形状、つまりフィルム1の表面2や裏面3の凹凸構造の形状を適切に制御することにより、任意の伸び性を得ることができる。例えば、フィルムを破断させずに大きく伸ばすようにしたい場合には、凹凸構造の山谷の高低差Hを大きくし、稜線頂部または稜線谷部は丸みをあまり帯びないようにするなどの調整を行うとよい。また、フィルム1の表面2や裏面3の凹凸構造の山谷の高低差Hを大きくすることで、フィルムの曲げ強度を向上させることができる。
本実施形態にかかる高い伸び性を持つフィルム1は、引張時の初期においては、フィルム全体は、形状が変化することにより伸び性を向上させることができる。つまり、通常のフラットな面を持つフィルムのように、引っ張り当初の段階から材料自身が伸びることでフィルムが伸びているわけではない。本実施形態に係るフィルムにおいては、凹凸構造の並び方向に引っ張った場合は、引っ張り当初において、凹凸構造に局所的な歪み(伸びや縮み)が生じ、それにより形状が変化することで、大きな伸び性を得ることができる。そのため、凹凸構造の形状を適切に設定することで、フィルム全体の伸びを自在に調整することが出来る。
凹凸構造は、図1で示した周期的な三角形状である必要はなく、波形でも良いし、矩形形状でも良く、適時変更できる。この形状により、上述のフィルム全体の伸び及び局所的な歪みが決定される。さらに、山状稜線と谷状稜線は、必ずしも明瞭に視認できるものでなくてもよい。たとえば図3に示すように、波状の周期断面形状を持つフィルム1を想定する。かかるフィルム1において、山状稜線は凸断面における頂点(変曲点)P1を通り、紙面垂直方向に延在する直線とし、谷状稜線は、山上稜線に対向する位置で凹断面における頂点(変曲点)P2を通り、紙面垂直方向に延在する直線とすることができる。
(フィルムの応力と歪み)
図4(a)は、例えば図3に示すような高い伸び性を持つフィルム1における凹凸構造の1ピッチ分につき、図の左右方向に引っ張った場合の局所的な歪み量を計算して図示した図であり、図4(b)は、比較例としてフラットな従来のフィルムを、図の左右方向に引っ張った場合の局所的な歪み量を計算して図示した図である。かかる計算には、汎用非線形有限要素解析ソリューションMarc(登録商標)を用いた。図4に示すフィルム断面において、白からグレー、さらに黒になるにつれて歪が大きくなっていることを示す。上記計算結果を比較すると、図4(b)に示すようにフラットなフィルムの場合、引っ張り応力は一様である。これに対し、図4(a)に示すように本実施形態のフィルム1では、頂点を挟んだ両側において高い歪を発生する箇所が生じており、そのため、それ以外のフィルムの部位における引っ張り応力を低減させる効果があることがわかる。
(フィルムの全体の伸びと局所的な歪みの最大値との関係)
図5は、フィルムの凹凸構造の形状を変えた場合における、全体の伸びと局所的な歪みの最大値との関係を示したものであり、縦軸が局所的な歪みの最大値であり、横軸がフィルム全体の伸びであって、点線で示す凹凸構造を持たない(形状なし)フィルムを比較例としている。また、図5の演算で用いた高い伸び性を持つフィルム1の断面形状を、図6に示す。図6(a)に示す形状Aは、凹凸構造の山谷の高低差Hが比較的大きく、図6(c)に示す形状Cは、凹凸構造の山谷の高低差Hが比較的小さく(ただしフィルム厚さより大きく)なっており、図6(b)に示す形状Bは、凹凸構造の山谷の高低差Hがその中間程度である。図5より、本実施形態の高い伸び性を持つフィルム1は、その凹凸構造により全体の伸びと局所的な歪みの最大値の関係が大きく変化することが分かる。
例えば図6(a)の形状Aのように凹凸構造の山谷の高低差Hを比較的大きくすることで、図5に示すように、フィルム全体の伸びを局所的な歪みよりも小さくすることが出来る。形状Aを採用したフィルムでは、例えば表面に硬い層をコーティング(例えば、蒸着やハードコート)した状態で引っ張っても、硬いコーティング層にクラックが入りにくくすることができる。硬いコーティング層は、上述の局所的な歪みの分だけ負荷がかかるためである。つまり、形状Aを採用したフィルムは、例えば蒸着バリアフィルムへ応用することで、蒸着層の破壊を抑えつつ伸び性を持たせることも可能である。例えば蒸着バリアフィルムへ応用することで、蒸着層の破壊を抑えつつ伸び性を持たせることも可能である。蒸着膜としては、例えば、アルミナやシリカなどが挙げられる。
一方、図6(c)の形状Cのように凹凸構造の山谷の高低差Hを比較的小さくすることで、図5に示すように逆に、フィルム全体の伸びを局所的な歪みよりも大きくすることも出来る。形状Cを採用したフィルムでは、例えば、応力や歪みにより反応するマイクロカプセルなどをフィルム中に分散させておけば、少ない伸びにて、意図的に局所的な歪みを大きくすることが出来るという応用も考えられる。図から明らかであるが、式(1)に示す断面2次モーメントIが最も高いのは図6(a)に示す形状Aであり、断面2次モーメントIが最も低いのは図6(c)に示す形状Cであり、その中間が図6(b)に示す形状である。
(フィルムの厚さ及び凹凸の高さ等)
また、フィルム1の厚さは500μm以下であると好ましく、より好ましくは100μm以下である。なお、フィルムの厚さは、必ずしも均一である必要は無い。凹凸形状加工後のフィルムにあっては、稜線付近のフィルムの厚さは、他の部分のフィルムの厚さと異なっていても良い。
また、凹凸構造の山谷の高低差Hは、5μm~500μmであると良い。山谷の高低差Hが5μmよりも小さい場合には、曲げ強度の効果も小さく、また歪の調整効果を得ることは難しい。また、500μmを超える場合には、製造上凹凸構造をつけることが難しくなる。より好ましくは、10μm~200μmの範囲内であるとより良い。さらに、フィルム1の厚さは凹凸構造の山谷の高低差Hの半分以下あるとより好ましい。このようにすることで、より良好な伸度を得ることができる。
また、凹凸構造は規則的に並んでいる周期的構造であると良い。ランダムな構造としないことで、意図した伸び性を得やすいと同時に、凹凸構造の設計や製作を簡便にすることができる。ただし、ランダムな凹凸構造を設けることは任意である。
(本実施形態の断面2次モーメントの異方性)
本実施形態のフィルムは、異なる方向の断面で断面2次モーメントが異なるという特性を有する。これにより、方向毎に曲げ強度が異なるので、例えば貼付剤の支持部材に用いた場合において、関節など人体の局所的な曲げ特性に対応することができる。この異方性について、具体的に説明する。
図7に、本実施形態のフィルムの異なる方向の断面図を示す。図7(a)は、図2を参照して山状稜線2a(谷状稜線3aでもよい)に沿った方向(第1の方向)と、フィルムの厚み方向(上下方向)とを含む第1切断面PL1でフィルム1を切断した際に得られる断面図である。一方、図7(b)は、図2を参照して、山状稜線2aに直交する方向(第2の方向)と、フィルムの厚み方向とを含む第2切断面PL2でフィルム1を切断した際に得られる断面図である。なお、山状稜線が曲線である場合、その接線を第1の方向と定義する。
例えば、図7(b)におけるフィルムの一山分(幅W)を切り取って示す図7(c)の断面において、フィルムの厚さTを30μm、高低差Hを30μm、凹凸構造を頂角90°のプリズム、軸を谷部の表面と山部の裏面を結ぶ線と仮定すると、幅Wは60μmとなり、断面2次モーメントを求めると、
I≒4.6×10(μm
となる。
一方、図7(a)の断面において、フィルムの厚さをT=30μm、幅をW=60μmとして、その断面2次モーメントIaを求めると、同じ厚みのフラットフィルムの場合は、
Ia=WT/12≒1.4×10(μm
となる。
上記比較より、同じフィルムでも、断面を取る方向に応じて単位長さ当たりの断面2次モーメントが異なることが明らかである。
なお、本実施形態のフィルム1は、区画が2次元的に配置された構造(「2次元的構造」ともいう。)を持つフィルム1であってもよい。図1,2のように単一の区画からなる構造(「1次元的構造」ともいう。)の場合は、図中、左右方向であって凹凸構造の形状を変化させる方向に伸びやすいが、それと交差する方向(紙面垂直方向)には伸びにくいという異方性のある伸び性を有する。一方、2次元的構造の場合は、2方向のいずれにも伸びるという双方性のある伸び性を有することが出来る。また2次元的構造の場合には、曲げ強度のみでなくフィルム1の引っ張り強度も強くなる。
(フィルムの特性)
また、本実施形態のフィルム1は、応力をかけた際に伸びる効果があるため、衝撃耐性も高く、凹凸構造が潰れることによる衝撃吸収性も高い。さらに、本実施形態のフィルム1はラミネートした場合、フィルム1の凹凸形状により、フィルムの上下に空隙、つまり空気層を有していることから、断熱性が高いという特性も有している。
(フィルム材料)
フィルム1の材料としては、熱可塑性樹脂、硬化樹脂(熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等)であると好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、エチレン酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリ乳酸、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およびこれらの誘導体などが挙げられる。また、硬化樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリイミド、およびこれらの誘導体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの材料は単独で用いられてもよいし、これらのうちの複数の材料が組み合わされて用いられてもよい。また、複数の層が重ね合わさった多層構成(積層体ともいう)を形成しても良い。
(フィルムの製造方法)
本発明によるフィルムの製造方法については、例えば熱プレスによる方法や、押出成形による方法を用いることができる。
本発明におけるフィルムの製造方法の第一実施形態では、図8に示すように、フィルム1と、それとは異なる材質のフィルム(剥離用フィルム)10を共押出し、溶融状態の共押出フィルム(1,10)を、表面に山谷形状8aが施された冷却ロール8に対しニップロール9により押付ける第7工程と、共押出フィルム(1,10)を冷却ロール8に沿わせて冷却、固化させ、フィルム1とフィルム10とを密着した状態で形成する第8工程と、固化後にフィルム1から異なる材質のフィルム10を剥離し、フィルム1を単膜フィルムとする第9工程とを含む。
図8(a)に、共押出により冷却ロール8の表面に施された山谷形状8aをフィルム1に賦形する工程と、その後、冷却ロール8に沿わせて共押出フィルムを冷却、固化させる工程を示す。
図8(b)は、図8(a)で得られた共押出フィルム(1,10)の断面を示しており、フィルム1の表面には冷却ロール8の表面の山谷形状8aに対応した山谷形状が賦形されている。また、フィルム1と異なる材質のフィルム10との界面BDの形状は、表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有し、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有した形状となる。このような表裏形状は、山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の高低差が、フィルム1の厚さよりも大きい場合に適切に再現され、山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の高低差が、フィルム1の厚さよりも小さい場合には、裏面に凹凸形状ができない、または表面と裏面が適切に対応しなくなってしまう虞れがある。なお、山谷形状8aが施された冷却ロール8は、公知である種々の方法により作製可能である。たとえば、レーザー彫刻による方法や切削加工による方法、エッチングによる方法などで山谷形状8aを作製可能である。
このような共押出フィルム(1,10)を、それぞれの界面BDで剥離しフィルム1とフィルム10とで分離を行うことで、図8(c)のような、表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有し、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有したフィルム1を得ることが可能となる。
本発明におけるフィルムの製造方法の別の実施形態では、図9に示すように、外周に沿って山谷形状8aが施された冷却ロール8と、外周に沿って同じ山谷形状9aが施されたニップロール9とを、互いの山形状の山頂(山形状における最もロール中心から離れた位置)と谷形状の谷底(谷形状における最もロール中心に近い位置)が一致するように位置(位相)合わせする。このとき、ロール間のギャップが、製造しようとするフィルムの厚みよりも小さくなるように冷却ロール8とニップロール9とを間隔調整する。本フィルムの製造方法は、このように調整した両ロール間に溶融押出したフィルム1を進入させ、押付ける第1工程と、フィルム1を冷却ロールに沿わせて冷却、固化させる第2工程とを含む。
図9(a)に、押出により冷却ロール8とニップロール9の表面に施された山谷形状8a、9aをフィルム1の表面に両面賦形する工程と、その後、冷却ロール8に沿わせてフィルム1を冷却、固化させる工程を示す。
冷却ロール8の表面には山谷形状8aが施され、ニップロール9の表面には、冷却ロール8の表面と同じ山谷形状9aが施される。これらを押出装置に組み込む際には、互いのロールの山形状と谷形状が極力精密に位置合わせされることが必要である。また、冷却ロール8とニップロール9の間のギャップは、製造されるフィルム1の厚みよりも小さい方が、形状が正確に賦形されるため好ましい。
なお、冷却ロール8とニップロール9を正確に位置合わせするためには、冷却ロール8、およびニップロール9の径を正確に合わせ、押出成形時の両ロール表面の周速を正確に合わせる(同期させる)必要がある。また、ニップロール9の材質は特に限定されないが、ニップロール9も金属材質とすることが好ましく、さらに好ましくは、ニップロール9の材質と冷却ロール8の材質を同一とすることである。
このようにして得られたフィルム1(図9(b))は、表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有しており、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有した形状となるものとなる。
本発明におけるフィルムの製造方法の別の実施形態では、図10に示すように、フィルムの融点をTmとするとき、フィルム1を(Tm-20)℃以上、(Tm+10)℃以下で加熱する第3工程と、表面(下面)に山谷形状11aが施された上面平板金型11と、表面(上面)に同じ山谷形状12aが施された下面平板金型12とを、互いの山形状の山頂(表面の山形状における裏面から最も離れた位置)と谷形状の谷底(表面の谷形状における裏面に最も近い位置)が一致するように位置(位相)合わせし、このように調整した金型の間に、加熱したフィルム1を通し、押付ける第4工程と、フィルム1を金型間で押付けた状態で冷却、固化させる第5工程と、フィルム1を金型から剥離する第6工程とを含む。
図10(a)、(b)に、熱プレスにより型付けする工程を模式的に示す。上面平板金型11および下面平板金型12には、あらかじめ表面に山谷形状11a、12aが施されており、型押し方向(上下方向)において互いの山形状と谷形状が極力一致するように精密に位置合わせされているものである。かかる状態で、(Tm-20)℃以上、(Tm+10)℃以下で加熱されたフィルム1を挿入し、金型11,12でプレスを施す。フィルム1を加熱する方法としては、ヒーターや加熱ロールなどがあり、その方法は特に限定されない。加熱温度が(Tm-20)℃未満であると、温度が低すぎて形状賦形がしっかりできずに所望の形状が得られなくなってしまい、また、加熱温度が(Tm+10)℃を超えると、フィルムが軟化し流動してしまい、搬送などの際にロールやコンベアなどにフィルム樹脂が張り付いてしまい、成形が適切にできなくなってしまう。また、上下面平板金型の表面には、フィルムとの離形性を向上させる目的で、フッ素系離型剤またはシリコーン系離型剤が被覆されていることが好ましい。
フィルム1は、プレスされた状態で冷却、固化した後、上下面平板金型より剥離されることで、図10(c)のように表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有し、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有した形状となる。
(積層体)
フィルム1は、図1のように1層であっても良いし、さらに図11に示すように、複数のフィルム1を積層して積層体とすることもできる。フィルムの積層は3層以上であってよい。また、フィルム1に対して、後工程で蒸着層や、ハードコート層、反射防止層などの機能層を積層した積層体とすることもできる。
その他、図12(a)、(b)、(c)のように、フィルム1に別の機能層4をラミネートした積層体5とすることもできる。ここで、図12(a)の実施の形態によれば、フィルム1に別の機能層4を直接貼り付けて積層体5としている。一方、図12(b)の実施の形態によれば、フィルム1に接着剤層(または粘着剤層)6を介して別の機能層4を貼り付けて積層体5としている。このとき、フィルム1と接着剤層(または粘着剤層)6との間には空隙が保たれている。また、図12(c)のように、フィルム1に接着剤層(または粘着剤層)6を介して別の機能層4を貼り付けて積層体5としているが、フィルム1と接着剤層(または粘着剤層)6との間に空隙が保たれない状態で積層することもできる。ここで別の機能層4は、例えばインキ層や蒸着バリア層、コーティングバリア層のような特定の機能を持つ機能層とすることが好ましい。
(フィルムの利用用途)
たとえば高曲げ強度や高い伸び性を持つフィルム1やそれを用いた積層体を、包装材、バリアフィルムとして利用することが考えられる。また、湿布などの貼付剤の支持体として利用するという応用も考えられるが、用途はこれらに限られるものではない。適用例である貼付剤の支持体では、貼付剤に含まれる薬剤や添加剤に対する耐性や非吸着性もしくはバリア性が求められ、さらには伸び性があると望ましいとされる。耐薬品性、非吸着性、バリア性の高い材料に対して、凹凸構造を付加し、高い伸び性を持つフィルム1とすることで、これらすべての要求を満たすことができる。耐薬品性、非吸着性、バリア性の高い材料としては、例えば、環状ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート、エチレン-ビニルアルコール共重合体などが挙げられる。
(フィルムの別な実施形態)
図13~17は、一連のフィルム1において、複数の区画を有する場合の実施形態を示す表面図であり、山状稜線を実線で示し、谷状稜線を点線で示している。図13において、フィルム1はそれぞれ縁Frにより囲まれた16個の区画1Aを有しており、各区画1Aの一つの縁Fr(「縁端」とも言う)から、これと対向する他の縁端へと山状稜線2aと谷状稜線2bとが異なる方向に延在している。図示していないが、裏面側の山状稜線と谷状稜線も同様である。伸び性をもつフィルムでは、加工時にフィルムが伸びて安定製膜が難しい一面を持つが、このような配置とすることで、成形加工時に安定して製膜ができ、最終製品では区画毎にカットしたり、打ち抜き加工を行うことで、所望の一方向へ伸びる貼付剤用支持体フィルム1を提供できる。隣接する区画1A同士の間には、明確な境界がなくても良い。また、一連の貼付剤用支持体に好適なフィルム上に存在する区画1Aの数は任意である。複数の区画を分離しないで用いる場合、区画ごとに断面2次モーメントの高い方向を異ならせることで、いずれの方向にも高い曲げ強度を確保できる。
図14に示すフィルム1では、それぞれ縁Frにより囲まれた2区画の貼付剤用支持体フィルムである。これは、例えばフィルムの半分を固定し、残りの半分のみを伸ばしたい場合などに効果があり、また縦横いずれの方向にも高い曲げ強度を確保できる。フィルム1を例えば貼付剤に適用した場合、貼付剤を肌に貼るとき、最初はフィルムの伸びない半分を肌に貼って固定し、残りの半分を伸ばして貼ることも可能である。
図15に示すフィルム1において、それぞれ縁Frにより囲まれた各区画1Aの一縁端から、これと交差する他縁端へと、角度付け(45度)された山状稜線2aと谷状稜線2bがストレートに延在している。それ以外の構成は、図13に示すフィルム1と同様である。山状稜線2aと谷状稜線2bの角度は任意であり、区画毎に異なっていても良い。
図16に示すフィルム1は、単一の区画を持つ帯状のフィルム1であって、その一方の側縁Frから他方の側縁Frにわたって、山状稜線2aと谷状稜線2bが円弧状に延在している。これは幅方向の剛性が高く曲がりにくいフィルムである。それ以外の構成は上述してきた実施の形態と同様である。
図17は、さらに別な実施形態を示す断面図である。図17に示すフィルム1では、表面2において山状稜線群2a1、2a2,2a3と、谷状稜線群2b1,2b2,2b3とが並んで設けられ、これらに対向して裏面3において、谷状稜線群3a1、3a2,3a3と、山状稜線群3b1,3b2,3b3とが並んで設けられている。これら稜線群は周期的に繰り返される。
以上、本発明の実施形態(製造方法を含む)を例示したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではないことはいうまでもない。また、以上の実施の形態を組み合わせて用いることは、任意である。
以下、本発明者らが作成した実施例について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
フィルム1の材料として、NatureWorks社製のポリ乳酸(PLA)であるIngeo 3052D(商品名)とし、共押出の異なる材料として、日本ポリエチレン株式会社製の低密度ポリエチレン(LDPE)であるノバテックLD LC600A(商品名)とした。フィルム1(PLA)の厚みを8μm、LDPEの厚みを30μmとした。また、冷却ロール表面の山谷形状は、波形断面形状を周期的に並べた形状とした。波形凹凸構造のピッチは50μm、高低差は25μmである。
これら2種の材料を図8の押出装置で共押出し、PLAが冷却ロールの表面形状に当たるように配置し、ゴム製のニップロールで押付けた後、共押出フィルムを冷却ロールに沿わせて冷却、固化した。その後、固化した共押出フィルムをPLA/LDPE界面で剥離をし、図18(b)に示す波形断面の蛇腹構造を持つPLAフィルムを得た。
(実施例2)
実施例1において、冷却ロール表面の山谷形状は、台形断面形状を周期的に並べた形状とした。これにより図18(c)に示す台形断面の蛇腹構造を持つPLAフィルムを得た。台形断面形状は、上辺61μm、下辺68μm、高低差31μmで、ピッチが140μmである。それ以外は、実施例1と同様の方法でサンプルを作製した。
(比較例1)
実施例1において、冷却ロール表面を凹凸のない鏡面ロールを用いた以外は、実施例1と同様の方法でサンプルを作製した。これにより図18(a)に示すフラット断面のPLAフィルムを得た。
(実施例3)
実施例1において、フィルム1の材料として、ポリプラスチックス株式会社製の環状オレフィン・コポリマー(COC)であるTOPAS 8007(商品名)とし、共押出の異なる材料として、PSジャパン株式会社製のポリスチレン(PS)HF77(商品名)とした。また、冷却ロール表面の山谷形状は、波形断面形状を周期的に並べた形状とした。これにより図18(b)に示す波形断面の蛇腹構造を持つCOCフィルムを得た。波形凹凸構造のピッチは500μm、高低差は250μmである。また、フィルム厚さを125μmとした。
(比較例2)
実施例3において、冷却ロール表面を凹凸のない鏡面ロールを用いた以外は、実施例3と同様の方法でサンプルを作製した。これにより図18(a)に示すフラット断面のCOCフィルムを得た。
(実施例4)
実施例1において、フィルム1の材料として、日本ポリプロ株式会社製のポリプロピレン(PP)であるノバテックPP FB3B(商品名)とし、共押出の異なる材料として、日本ポリエチレン株式会社製の低密度ポリエチレン(LDPE)であるノバテックLD LC600A(商品名)とした。また、冷却ロール表面の山谷形状は、台形断面形状を周期的に並べた形状とした。これにより図18(c)に示す台形断面の蛇腹構造を持つPPフィルムを得た。台形断面形状は、上辺61μm、下辺68μm、高低差31μmで、ピッチが140μmである。また、フィルム厚さを28μmとした。
(比較例3)
実施例4において、冷却ロール表面を凹凸のない鏡面ロールを用いた以外は、実施例4と同様の方法でサンプルを作製した。これにより図18(a)に示すフラット断面のPPフィルムを得た。
(実施例5)
フィルム1の材料として、日本合成化学工業株式会社製のエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)であるソアノール D2908(商品名)とし、共押出の異なる材料として、日本ポリエチレン株式会社製の低密度ポリエチレン(LDPE)であるノバテックLD LC701(商品名)とした。また、冷却ロール表面の山谷形状は、台形断面形状を周期的に並べた形状とした。これにより図18(c)に示す台形断面の蛇腹構造を持つEVOHフィルムを得た。台形断面形状は、上辺205μm、下辺224μm、高低差60μmで、ピッチが255μmである。また、フィルム厚さを30μmとした。
(比較例4)
実施例5において、冷却ロール表面を凹凸のない鏡面ロールを用いた以外は、実施例5と同様の方法でサンプルを作製した。これにより図18(a)に示すフラット断面のEVOHフィルムを得た
(伸び性評価方法)
各実施例及び比較例におけるフィルム1の伸び性性能を評価するため、引張試験評価を実施した。伸び性評価は、JIS K7127:1999に基づき、株式会社島津製作所製 引張試験機(AGS-500NX)を用いて、ゼロの状態からフィルムが破断するまで引っ張り力を付与しつつ、適時フィルムの伸びを求めることで実施した。測定条件については、サンプル幅は15mm、チャック間距離は50mm、引張速度は100mm/minとした。評価については、フィルム材料が塑性変形を伴いながらネッキングし始めるまでの伸び率が20%以上であるときは『○』とし、それ未満であるときは『×』とした。
(曲げ強度評価方法)
各実施例及び比較例におけるフィルム1の曲げ強度性能を評価するため、株式会社東洋精機製作所製ループステフネステスタを用いて評価した。圧縮速度は3.3mm/sec、サンプル幅は25mm、ループ長は85mmとした。評価については、同材質で同厚みのフラットフィルムと比較して曲げ強度比が2倍以上であるときは『○』とし、それ未満であるときは『×』とした。
(製膜安定性及び賦形性の評価方法)
押出装置により製造したフィルムを顕微鏡で観察して、均一なフィルムが安定して製造できているか否か、及び精度よく凹凸構造が形成できているか否かを評価した。
各実施例及び比較例における条件、および評価結果の一覧表を表1に示す。
Figure 0007180280000001
(評価結果)
表1からわかるように、実施例1~5では、フィルム1が蛇腹構造をとっているため、伸び性または曲げ強度が良好な結果を示した。
一方、比較例1~4では、フィルム1がフラットな構造のため、伸び性および曲げ強度は材料そのものが持つ性質以上の結果が得られない結果となった。
なお、製膜安定性については、実施例及び比較例のいずれも基準を満たしており、賦形性については、実施例のいずれも基準を満たしていた。
1 フィルム
1A 区画
2 表面
2a、3b 山状稜線
3 裏面
2b、3a 谷状稜線
4 別の機能層
5 積層体
7 Tダイ
8 冷却ロール
9 ニップロール
10 異なる材質のフィルム
11 上面平板金型
12 下面平板金型
P ピッチ
H 高低差
T フィルム厚み
Fr 縁

Claims (13)

  1. フィルムの表面及び裏面が、少なくとも1つ以上の区画に区分されており、
    前記区画は、前記区画を区分する縁を有し、
    前記区画の少なくとも1つにおいて、
    前記区画の表面において、前記縁と前記縁の間で延在する山状の表面稜線及び谷状の表面稜線を有し、
    前記区画の裏面において、前記表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有し、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有し、
    前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の高低差が、前記フィルムの厚さよりも大きく、
    前記フィルムの厚さが500μm以下であり、
    前記表面稜線に沿った第1の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第1切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントは、前記第1の方向に直交する第2の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第2切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントよりも小さく、
    前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線は、それぞれ曲線であること
    を特徴とするフィルム。
  2. フィルムの表面及び裏面が、少なくとも1つ以上の区画に区分されており、
    前記区画は、前記区画を区分する縁を有し、
    前記区画の少なくとも1つにおいて、
    前記区画の表面において、前記縁と前記縁の間で延在する山状の表面稜線及び谷状の表面稜線を有し、
    前記区画の裏面において、前記表面の山状の表面稜線と対応する位置に谷状の裏面稜線を有し、また前記表面の谷状の表面稜線と対応する位置に山状の裏面稜線を有し、
    前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の高低差が、前記フィルムの厚さよりも大きく、
    前記フィルムの厚さが500μm以下であり、
    前記表面稜線に沿った第1の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第1切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントは、前記第1の方向に直交する第2の方向及び前記フィルムの厚み方向に沿って前記フィルムを切断したときの第2切断面の単位長さ当たりの断面二次モーメントよりも小さく、
    前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線の間隔がランダムであること
    を特徴とするフィルム。
  3. 前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線とは、交互に並んで形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム。
  4. 複数の前記山状の表面稜線の一群と、複数の前記谷状の表面稜線の一群とは、交互に並んで形成されていること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルム。
  5. 前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線は、それぞれ直線であること
    を特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載のフィルム。
  6. 前記区画は複数個設けられて、互いに接していること
    を特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のフィルム。
  7. 前記高低差は、5μm~500μmであることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のフィルム。
  8. 前記山状の表面稜線と前記谷状の表面稜線は、等間隔で並んでいる
    ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のフィルム。
  9. 請求項1~のいずれか1項に記載されたフィルムの少なくとも1方の面に、さらに機能層を積層した
    ことを特徴とする積層体。
  10. 請求項1~のいずれか1項に記載されたフィルムを複数枚積層したことを特徴とする積層体。
  11. 請求項1~のいずれか1項に記載されたフィルムの製造方法であって、
    山谷形状が外周に沿って施された冷却ロールと、同じ山谷形状が外周に沿って施されたニップロールとを、互いの前記山谷形状の山頂と谷底とが一致するように位相を調整し、更に前記冷却ロールと前記ニップロール間のギャップが前記フィルムの厚みよりも小さくなるように設定した状態で、前記冷却ロールと前記ニップロール間に、溶融押出した前記フィルムの素材を進入させ、押付ける第1工程と、
    前記フィルムの素材を前記冷却ロールに沿わせて冷却、固化させて、前記フィルムを形成する第2工程と、を含む
    ことを特徴とするフィルムの製造方法。
  12. 請求項1~のいずれか1項に記載されたフィルムの製造方法であって、
    前記フィルムの素材の融点をTmとするとき、前記フィルムの素材を(Tm-20)℃以上、(Tm+10)℃以下で加熱する第3工程と、
    山谷形状が下面に施された上面平板金型と、同じ山谷形状が上面に施された下面平板金型とを、型押し方向において前記山谷形状の山頂と谷底とが一致するように位相を調整した後に、前記上面平板金型と前記下面平板金型の間に、加熱した前記フィルムの素材を挿入し、押付ける第4工程と、
    前記フィルムの素材を金型間で押付けた状態で冷却、固化させる第5工程と、
    前記フィルムを金型から剥離する第6工程と、を含む
    ことを特徴とするフィルムの製造方法。
  13. 請求項1~のいずれか1項に記載されたフィルムの製造方法であって、
    前記フィルムの素材と、前記フィルムの素材とは異なる剥離用フィルムの素材を共押出し、溶融している前記フィルムの素材及び前記剥離用フィルムの素材を表面に山谷形状が施された冷却ロールにニップロールにより押付ける第7工程と、
    前記共押出された2つの素材を冷却ロールに沿わせて冷却、固化させて、前記フィルムと、前記剥離用フィルムとを密着した状態で形成する第8工程と、
    前記フィルムから前記剥離用フィルムを剥離し、前記フィルムを分離する第9工程と、を含む
    ことを特徴とするフィルムの製造方法。
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