JP2023049090A - フィルム、積層体及びフィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば硬く脆い層の破壊を抑制しつつ伸度を確保することができるフィルム、積層体及びフィルムの製造方法を提供する。【解決手段】一方の面から順に第1層、第2層、第3層が積層されたフィルムにおいて、前記第1層側の表面には凹凸構造が形成され、前記凹凸構造の高さは前記第1層と第2層の合計厚みよりも高く、前記第3層の20%伸長時の復元率が90%を上回り、前記第2層のヤング率が650MPa以上、3300MPa以下である。【選択図】図1
Description
本発明は、フィルム、積層体及びフィルムの製造方法に関する。
一般に、プラスチックフィルムは、軽量である、化学的に安定である、加工がしやすい、柔軟で強度がある、大量生産が可能、などの性質がある。このため、プラスチックフィルムは、様々なものに利用されている。プラスチックフィルムの用途としては、例えば、食料品や医薬品等を包装する包装材や、点滴パック、買い物袋、ポスター、テープ、液晶テレビ等に利用される光学フィルム、保護フィルム、窓に貼合するウィンドウフィルム、ビニールハウス、建装材等々、多岐にわたる。このような用途に対し、用途に応じて適正なプラスチック材料が選択される。更にプラスチックフィルムを複数種類重ね、積層体とすることもなされている。
例えば、バリアフィルムには、OPP(Oriented PolyPropylene)やPET(Polyethylene terephthalate)などのフィルム基材上に金属や酸化物等をドライコーティングしたフィルム、もしくは、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、金属アルコキシド等をウェットコーティングしたフィルムなどが用いられている(特許文献1、2参照)。
例えば、電磁波シールドフィルムには、基材上に金属蒸着したフィルムが用いられている(特許文献3参照)。また例えば、配線基板には、エラストマー基板上に金属配線をプリントしたフィルムなどが用いられている(特許文献4参照)。
しかし、これらのフィルムは、何れも伸縮性に十分優れているとは言い難い。具体的には、フィルムを伸ばすとコーティング層などの硬く脆い層に亀裂・クラックが生じて、当初有していた機能を失ってしまうという課題がある。つまり、硬く脆い層の破壊を抑制しつつ伸度を確保できるフィルムが切望されている。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、例えば硬く脆い層の破壊を抑制しつつ伸度を確保することが可能なフィルム、積層体及びフィルムの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明のフィルムの一つは、一方の面から順に第1層、第2層、第3層が積層されたフィルムであり、前記第1層側の表面には凹凸構造が形成され、前記凹凸構造の高さは前記第1層と前記第2層の合計厚みよりも高く、前記第3層の20%伸長時の復元率が90%を上回り、前記第2層のヤング率が650MPa以上、3300MPa以下である、ことを特徴とするフィルムであることにより達成される。
本発明によれば、例えば硬く脆い層の破壊を抑制しつつ伸度を確保することが可能なフィルム、積層体及びフィルムの製造方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、各図は模式的に示した図であり、各部の大きさや形状等は理解を容易にするために適宜誇張して示している。また、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。
なお、各図は模式的に示した図であり、各部の大きさや形状等は理解を容易にするために適宜誇張して示している。また、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。
本実施形態のフィルム1は、図1に示すように、少なくとも3つの層が積層されたフィルム1であり、一方の面から順に第1層2、第2層3、第3層4としたとき、第1層2の空気との界面である表面(表側面)5には凹凸構造7が形成されている。第3層4の空気との界面(第2層3が積層された面とは反対側の面)である表面(裏側面)6は略平坦となっており、凹凸構造7の高さHは、第1層2の厚みT1と第2層3の厚みT2の合計厚み(T1+T2)よりも高い。さらに、第3層4の20%伸長時の復元率が90%を上回り、第2層3のヤング率が650MPa以上、3300MPa以下である。
ここで、「略平坦」とは、凹凸構造7に比べ表面6の凹凸サイズが小さいことを表しており、具体的には、算術平均粗さRa(JISB0601:1994)が5μm以下であるものとする。
また、凹凸構造7の高さHとは、凹凸構造7の山部と谷部の高さの差(表面6に最も近い表面5から、表面6から最も離れた表面5までの距離)のことであり、各層の厚みTn(n=1,2,3)とは、各層の表面もしくは界面と垂直な方向に対する厚みを示すものとする。なお、各層の厚みTnは凹凸構造7の場所により均一である必要はなく、不均一となっていても良い。また、第3層4の厚みT3は、凹凸構造7により薄くなった部分における表面もしくは界面と垂直な方向に対する厚みを示すものとする。どの位置においても、第1層2の厚みT1と第2層3の厚みT2の合計厚み(T1+T2)は凹凸構造7の高さHよりも低い必要がある。
また、「20%伸長時の復元率」とは、初期長さAのフィルムを20%伸長させ5秒以上保持した後に伸長力を解除し、その状態で10秒以上経過後のフィルム長さBと、20%伸長時のフィルム長さ1.2Aとの差分の、伸長量0.2Aに対する割合C=(1.2A-B)/0.2A×100%のことをいう。
また、ヤング率とは材料特性を示す値であり、例えば、同じ材料の凹凸のない平坦なフィルムを作製し、JISK7127:1999に則った引張試験により測定することが出来る。
第1層2は、特に制約を受けないが、蒸着層、コーティング層などの硬く脆い層を配置すると良い。そうすることで、伸長時に亀裂・クラックが生じることを防ぐ効果を最大限に発揮することが出来る。
通常、伸縮性のあるフィルム上に硬く脆い層を積層させても、伸長時には硬く脆い層に亀裂・クラックが生じ劣化してしまうことが多い。また、伸縮性のあるフィルムの表面に凹凸を付与しその上に硬く脆い層を積層させても、伸長時には凹凸の形状変化による伸びではなく、一部分が局所的に伸びることになり、それにより亀裂・クラックは生じてしまう。これは、フィルム厚みが薄い部分に応力が集中してしまうためである。
しかし、本実施形態のフィルム1においては、比較的剛性がある第2層3が中間層として存在することで、一部分が局所的に伸びることを防ぐことが可能である。すなわち、第1層2には補強層として第2層3が密着しているため、第1層2のみが局所的に伸びることを抑制し、結果、図2(a)から図2(b)に示すように、凹凸構造7が形状を変化させることで伸びを生じさせることになる。凹凸構造7の形状を変化させることでフィルム1が伸びても、第1層2の材料自体が伸びているわけではないので、亀裂・クラックの発生を抑制することが可能となる。以上、伸びについて説明したが、縮むときも同様である。
第1層2の厚みT1と第2層3の厚みT2の合計厚み(T1+T2)は、凹凸構造7の高さHよりも低い必要があり、より好ましくは、第1層2の厚みT1と第2層3の厚みT2の合計厚み(T1+T2)は凹凸構造7の高さHの半分よりも低く、さらに好ましくは、1/3よりも低い。仮にT1+T2≧Hとすると、上記の凹凸構造7の形状変化が生じなくなってしまうからである。
第2層3のヤング率は650MPa以上、3300MPa以下である必要があり、より好ましくは、1000MPa以上、2500MPa以下である。第2層3のヤング率が650MPaを下回ると、上記の局所的な伸びを止めることが困難となり、第1層2の亀裂・クラックが発生しやすくなってしまう。一方、第2層3のヤング率が3300MPaを超えると、凹凸構造7の形状を変化させることが難しくなり伸びにくくなってしまう。
第3層4の20%伸長時の復元率が90%を上回る必要があり、好ましくは95%以上である。第3層4の復元率が90%以下では、フィルム1の繰り返しの伸縮性が十分でなくなってしまうからである。さらに望ましくは、第3層4の40%伸長時の復元率が90%以上であり、さらにより好ましくは95%以上である。
また、第3層4のヤング率は、第2層3のヤング率の1/10以下であると良く、より好ましくは1/20以下であると良い。これにより、本実施形態の効果をより効果的に得ることが可能となる。
さらに、第2層3の厚みT2は3μm以上、50μm以下であると良い。第2層3の厚みT2が3μm未満では第2層3の強度が低下し局所的な伸びを止めにくくなり、50μmを超えると凹凸構造7の形状を変化させることが難しくなってしまう。
凹凸構造7の高さHは150μm以下であると良い。凹凸構造7の高さHが150μmを超えるとフィルム1の作製が難しくなる。凹凸構造7の高さHの下限は、上記のように、第1層2の厚みT1と第2層3の厚みT2の合計厚み(T1+T2)により規定されるが、具体的には10μm以上であると良い。より好ましくは凹凸構造7の高さHは20μm以上、さらに好ましくは30μm以上である。そうすることで、第2層3の形状変化による伸び量を大きくすることができ、本実施形態の効果を増大させることができる。
第2層3と第3層4との界面剥離強度が、10mN/mm以上であると良い。10mN/mmを下回ると、伸縮時に第2層3と第3層4が剥離する可能性がある。
界面剥離強度は一般的な引張試験機を利用することで計測することが出来る。図13に界面剥離強度を測定時のフィルム1(第1層の積層前)の断面を示す。第2層3と第3層4を幅15mm、長さ150mmで切り出した後に、第2層3と第3層4の層間で50mm剥離する。剥離した端部をそれぞれ引張試験機のチャック21で把持し、チャック間距離50mm、引張速度200mm/minで第2層3と第3層4が離間する方向に引っ張って引張試験を実施する。界面剥離強度は、この試験で得られる荷重の最大値を示すものである。
凹凸構造7は、図3,4に示すように、山状の稜線7aもしくは谷状の稜線7bがフィルム1の端まで延在していると良い。図4は、図3をフィルム法線方向(表面6の法線方向をいう、以下同じ)から観察した時の模式図である。稜線が端まで延在していることで、それとは直交する方向に容易に伸びることが可能となる。途中で稜線が切れていると、その部分が伸びなくなってしまうため好ましくない。図5に示すようにフィルムの縁に対して斜め方向に延在していても良い。ここで延在とは、必ずしも直線的である必要はなく、図6に示すように湾曲していても良いし、図7,8に示すように角度を変えても良い。なお、図7はフィルムの斜視図であるが、簡略化するため第1層2のみ図示している。図6,7,8に示すように稜線の並びが完全に直線ではない場合、どの方向にも伸びるようにすることが出来る。また、稜線が交差していても良いが、交差部の面積が多いと伸びなくなってしまう恐れがある点には注意が必要である。
凹凸構造7の断面形状は図1,2に示すように台形形状であっても良いし、図3のフィルムの断面を示した図9のように、三角形状であっても良い。その他、凹凸構造7〈表面5)の断面形状のみを抜粋した形状例を図10(a)~(f)に示すが、何れの形状であっても問題ないし、これらに限定されるものではない。ただし、フィルム法線方向に垂直な方向に平坦な形状を有する台形や、隙間を空けて三角や円弧状の形状が並んだ形状の方が、さらに、別の層を積層するときに、接触面積を向上できることから好ましい。一方で、図6,7,8に示すように稜線が直線的でなく角度を変えている場合には、図9や図10(a)に示すように裏面に平行な表面は有さず繰り返し変化している形状の方が、弱い力で容易に伸びるため好ましい。
本実施形態のフィルム1は、以上の特徴を有するフィルム1が1つ以上同一平面上に配置されて成っていても良い。つまり、図11に示すように、凹凸構造7を有し上記特徴を有する複数の領域1Aが間隔をあけて並んだフィルム1としても良い。ここで、フィルム1に凹凸構造を設ける際には、図11に示すように、複数の領域1Aのみに凹凸構造を形成する。これにより領域1A同士の間、及び領域1Aとフィルムの縁との間には、第2層3と第3層4とが積層された平坦部が残存する。その後、点線で示すように稜線に直交する方向にて領域1Aと平坦部との間を切断すると、稜線が幅方向端まで延在するフィルムが得られる。かかるフィルムの両端の平坦部を図11で左右方向に引っ張って、第2層3を平坦に近づけながら蒸着等を行って第1層2を形成する。その後、領域1Aごとに切断して、所望のフィルム1を得ることができる。
本フィルム1は、物性に異方性をもつことから、ハンドリング性を向上させるために、例えば、隣の領域では90度回転させた凹凸構造7とすることで、フィルム全体としては、等方的なフィルムとして扱えるような工夫をしても良い(図12)。ここで、図11のように領域1Aは隙間を空けていても良いし、図12のように隙間がなくても良い。どちらの場合も、使用前に、各領域を断裁することで、各領域1Aをフィルム1として扱うことができる。なお、第1層2の蒸着等は、領域1Aを個々に分離して行うと好ましい。
フィルム1を構成する第1層2の材料としては、金属やセラミックス等の無機化合物、熱やUV光等による硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。無機化合物としては例えばAl、Cu、Zn、Fe、Mn等の金属や、例えばAlOx、SiOxなどの酸化物や窒化物等のセラミックス等が挙げられ、硬化性樹脂としては例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、熱可塑性樹脂としては例えばポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、環状ポリオレフィン等が挙げられる。ただし、これらの材料は特に限定されるものではなく、さらにこれらの材料は単独で用いられても良いし、これらのうちの複数の材料が組み合わされて用いられても良い。ガスバリア性、薬剤バリア性、非吸着性、導電性、熱伝導性等の所望される特性に合わせ、適宜調整可能である。
フィルム1を構成する第2層3の材料としては、熱やUV光等による硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。硬化性樹脂としては例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、熱可塑性樹脂としては例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、エチレン酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリ乳酸、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及び、これらの誘導体等が挙げられる。ただし、これらの材料は特に限定されるものではなく、さらにこれらの材料は単独で用いられても良いし、これらのうちの複数の材料が組み合わされて用いられても良い。
フィルム1を構成する第3層4の材料としては、熱やUV光等による硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。硬化性樹脂としては例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、熱可塑性樹脂としては例えばポリエチレン、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等が挙げられる。ただし、これらの材料は特に限定されるものではなく、さらにこれらの材料は単独で用いられても良いし、これらのうちの複数の材料が組み合わされて用いられても良い。
本実施形態のフィルム1については、例えば、熱プレスや押出成形と、ドライコーティングやウェットコーティングを組み合わせることで作製することが出来る。
第2層3,第3層4は、例えば、熱プレスや押出成形により作製することが出来る。
熱プレスによる方法では、フラットな第2層3,第3層4を重ねたフラットフィルム(素材)を、凹凸形状を設けた加熱ロール間もしくは加熱した平板状のプレス機に通すことで、凹凸構造7を付与することが可能である。この際、プレス深さやプレス圧を調整することによって、フィルム1の表面5及び第2層3と第3層4の層界面に、所望の凹凸構造を付与することができる。
熱プレスによる方法では、フラットな第2層3,第3層4を重ねたフラットフィルム(素材)を、凹凸形状を設けた加熱ロール間もしくは加熱した平板状のプレス機に通すことで、凹凸構造7を付与することが可能である。この際、プレス深さやプレス圧を調整することによって、フィルム1の表面5及び第2層3と第3層4の層界面に、所望の凹凸構造を付与することができる。
また、押出成形による方法では、複数の押出機を使用し、複数種類の別の樹脂をフィードブロック法、又はマルチマニホールド法により共押出することで、2層以上の多層構成のフィルムを得ることができる。具体的には、フィルム化するための冷却工程において、フラットな第2層3,第3層4を重ねたフラットフィルムの第2層3を配置した面に対し、凹凸構造7に対応する凹凸が表面に設けられた冷却ロールを用いて、ニップ圧力を付加しながら冷却することで、凹凸構造7を形成することが出来る。この時、第2層3の厚みT2に対し、凹凸構造7の山谷の高低差Hが大きいときには、第2層3と第3層4との層界面にも凹凸形状を付与することが出来る。
第1層2は、例えば、ドライコーティングやウェットコーティングにより作製することが出来る。上記の方法にて凹凸構造7を付与した第2層3及び第3層4から成るフィルム(素材)を、稜線に対して交差する方向に引張ることで、図2(b)に示すように凹凸構造7の高さが低くなり、フラットに近づけた状態にて蒸着やスパッタなどのドライコーティングや、ダイ塗工やマイクログラビア塗工などのウェットコーティングを施すことで、第1層2を積層して形成することが出来る。こうすることで、例えばスパッタなどでは、ターゲットから直線的に飛散する粒子が第2層3の表面に一様に付着しやすくなり、凹凸があっても比較的均一な膜厚でコーティングすることが可能となる。第1層2を積層させた後、引張り力を解除することで、第3層4の復元力により初期の凹凸構造7に戻すことが可能であるため、フィルム1に所望の機能を持たせることができる。
その他、第1層2も熱プレスや押出成形にて形成するなど、特に製造方法が限定されるものではない。
さらに、本実施形態にかかるフィルム1は、後工程で表面5もしくは裏面6に印刷層や粘着層などの機能層を積層した積層体とすることもできる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではないことはいうまでもない。また、以上の実施の形態を組み合わせて用いることは、任意である。
以下、本発明者らが作成した実施例を、比較例と比較して詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
第3層4の材料としてBASFジャパン株式会社製の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)「エラストランET385―10」(20%伸長時の復元率は100%)を用い、また第2層3の材料として株式会社ベルポリエステルプロダクツ製のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂「ベルペットEFG70」(ヤング率は2300MPa)を用い、共押出成形により二層を積層し、第2層3側を凹凸の付いたロールにてニップし、片面に凹凸構造7を付与した二層構造のフィルムを製膜した。その後、このフィルムを引張りながら、第2層3に真空蒸着機によりAl蒸着膜を成膜した後、引張を解除し、3層構造のフィルム1を得た。第1層2の厚みT1は100nm(0.1μm)、第2層3の厚みT2は14μm、第3層4の厚みT3は25μmとし、凹凸構造7は図1のように断面形状を台形形状とし図3のように稜線が一方向に直線的に延在した形状とし、凹凸構造7の高さHは300μmとした。
第3層4の材料としてBASFジャパン株式会社製の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)「エラストランET385―10」(20%伸長時の復元率は100%)を用い、また第2層3の材料として株式会社ベルポリエステルプロダクツ製のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂「ベルペットEFG70」(ヤング率は2300MPa)を用い、共押出成形により二層を積層し、第2層3側を凹凸の付いたロールにてニップし、片面に凹凸構造7を付与した二層構造のフィルムを製膜した。その後、このフィルムを引張りながら、第2層3に真空蒸着機によりAl蒸着膜を成膜した後、引張を解除し、3層構造のフィルム1を得た。第1層2の厚みT1は100nm(0.1μm)、第2層3の厚みT2は14μm、第3層4の厚みT3は25μmとし、凹凸構造7は図1のように断面形状を台形形状とし図3のように稜線が一方向に直線的に延在した形状とし、凹凸構造7の高さHは300μmとした。
(実施例2,3,4,5,比較例1)
実施例2,3,4,5,比較例1は、それぞれ凹凸構造7の高さHを、150μm,60μm,30μm,15μm,10μmとし、それ以外は実施例1と同様にした。
実施例2,3,4,5,比較例1は、それぞれ凹凸構造7の高さHを、150μm,60μm,30μm,15μm,10μmとし、それ以外は実施例1と同様にした。
(実施例6,比較例2,実施例7,8,9,10)
実施例6,比較例2,実施例7,8,9,10は、それぞれ凹凸構造7の高さH及び第2層3の厚みT2を、15μm及び10μm,10μm及び10μm,15μm及び3μm,10μm及び3μm,15μm及び2μm,10μm及び2μmとし、それ以外は実施例1と同様にした。
実施例6,比較例2,実施例7,8,9,10は、それぞれ凹凸構造7の高さH及び第2層3の厚みT2を、15μm及び10μm,10μm及び10μm,15μm及び3μm,10μm及び3μm,15μm及び2μm,10μm及び2μmとし、それ以外は実施例1と同様にした。
(比較例3)
比較例3は、第2層3の材料を、日本ポリエチレン株式会社製の低密度ポリエチレン(PE)樹脂「ノバテックLD LC600A」(ヤング率は150MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
比較例3は、第2層3の材料を、日本ポリエチレン株式会社製の低密度ポリエチレン(PE)樹脂「ノバテックLD LC600A」(ヤング率は150MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
(実施例11,12,13,14)
実施例11,12,13,14は、それぞれ第2層3の材料を、株式会社プライムポリマー製のポリプロピレン(PP)樹脂「プライムポリプロF-300SP」(ヤング率は650MPa),三菱ケミカル株式会社製のエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂「ソアノールD4412」(ヤング率は1500MPa),三菱ケミカル株式会社製のエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂「ソアノールD2908」(ヤング率は2600MPa),三菱ケミカル株式会社製のポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂「アクリペットVH000」(ヤング率は3300MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
実施例11,12,13,14は、それぞれ第2層3の材料を、株式会社プライムポリマー製のポリプロピレン(PP)樹脂「プライムポリプロF-300SP」(ヤング率は650MPa),三菱ケミカル株式会社製のエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂「ソアノールD4412」(ヤング率は1500MPa),三菱ケミカル株式会社製のエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂「ソアノールD2908」(ヤング率は2600MPa),三菱ケミカル株式会社製のポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂「アクリペットVH000」(ヤング率は3300MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
(実施例15)
実施例15は、第3層4の材料及び第2層3の材料を、株式会社プライムポリマー製のポリエチレン(EVOH)樹脂「エボリューSP1540」(20%伸長時の復元率は95%)及び(PE)樹脂「ソアノールD2908」(ヤング率は2600MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
実施例15は、第3層4の材料及び第2層3の材料を、株式会社プライムポリマー製のポリエチレン(EVOH)樹脂「エボリューSP1540」(20%伸長時の復元率は95%)及び(PE)樹脂「ソアノールD2908」(ヤング率は2600MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
(比較例4)
比較例4は、第3層4の材料及び第2層3の材料を、株式会社プライムポリマー製のポリエチレン(EVOH)樹脂「エボリューSP3530」(20%伸長時の復元率は90%)及び(PE)樹脂「ソアノールD2908」(ヤング率は2600MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
比較例4は、第3層4の材料及び第2層3の材料を、株式会社プライムポリマー製のポリエチレン(EVOH)樹脂「エボリューSP3530」(20%伸長時の復元率は90%)及び(PE)樹脂「ソアノールD2908」(ヤング率は2600MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
(比較例5)
比較例5は、第3層4の材料及び第2層3の材料を、(PET)樹脂「エボリューSP3530」(20%伸長時の復元率は90%)及び(PE)樹脂「ベルペットEFG70」(ヤング率は2600MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
比較例5は、第3層4の材料及び第2層3の材料を、(PET)樹脂「エボリューSP3530」(20%伸長時の復元率は90%)及び(PE)樹脂「ベルペットEFG70」(ヤング率は2600MPa)とし、それ以外は実施例3と同様にした。
(実施例16,17,18)
実施例16,17,18は、それぞれ第2層3の厚みT2及び第3層4の厚みT3を、30μm及び50μm,50μm及び50μm,70μm及び50μmとし、それ以外は実施例2と同様にした。
実施例16,17,18は、それぞれ第2層3の厚みT2及び第3層4の厚みT3を、30μm及び50μm,50μm及び50μm,70μm及び50μmとし、それ以外は実施例2と同様にした。
(実施例19,20)
実施例19,20は、それぞれ凹凸構造7の形状を、図7に示すような山状の稜線7aもしくは谷状の稜線7bが2方向にジグザグに角度を変えて延在した形状,山状の稜線7aがドット状に存在しフィルム端まで延在していない形状とし、それ以外は実施例3と同様にした。
実施例19,20は、それぞれ凹凸構造7の形状を、図7に示すような山状の稜線7aもしくは谷状の稜線7bが2方向にジグザグに角度を変えて延在した形状,山状の稜線7aがドット状に存在しフィルム端まで延在していない形状とし、それ以外は実施例3と同様にした。
(比較例6)
比較例6は、凹凸構造7の形状を、フラットな形状つまり凹凸構造がないとし、それ以外は実施例3と同様にした。ただし、比較例6のフラットな形状つまり凹凸構造がない場合は、凹凸構造7の高さHは0として扱う。
比較例6は、凹凸構造7の形状を、フラットな形状つまり凹凸構造がないとし、それ以外は実施例3と同様にした。ただし、比較例6のフラットな形状つまり凹凸構造がない場合は、凹凸構造7の高さHは0として扱う。
(実施例20,21)
実施例20,21は、それぞれ第1層2の材料を、SiOx,AlOxとし、それ以外は実施例3と同様にした。
実施例20,21は、それぞれ第1層2の材料を、SiOx,AlOxとし、それ以外は実施例3と同様にした。
後述する表中、界面剥離強度に関して、「N.D.」とは、第2層3と第3層4とが剥離試験にて剥離しなかったことを示す。
(フィルム作製の評価)
各実施例及び比較例が作製できているかを確認するため、株式会社キーエンス製レーザーマイクロスコープ(VHX-1000)を用いて、形状観察を行った。狙い通りの形状ができているものは「○」、狙い通りでなかったものは「△」、作製できなかったものは「×」とした。
各実施例及び比較例が作製できているかを確認するため、株式会社キーエンス製レーザーマイクロスコープ(VHX-1000)を用いて、形状観察を行った。狙い通りの形状ができているものは「○」、狙い通りでなかったものは「△」、作製できなかったものは「×」とした。
(伸び感、蒸着層の亀裂・クラック、繰り返し伸縮性の評価)
各実施例及び比較例の性能評価として、伸び感、蒸着層の亀裂・クラック、繰り返し伸縮性の評価を実施した。
伸び感の評価は、手感触にて十分な伸び感を感じたものを「○」、中でも特に小さい力で伸びたものを「◎」、十分なではないと判断したものを「×」とした。なお、この評価は被験者5名にて各自評価を行い、最も多かった回答を最終評価結果として採用している。
蒸着層の亀裂・クラックの評価は、10%伸長させた後、応力を解除したフィルムの水蒸気透過率評価及び形態観察評価にて実施した。水蒸気透過率評価はJISZ0208に基づき実施した。保管環境はエスペック製ビルドインチャンバーTBE-3HW2P3Aを使用し温度40℃、湿度90%とした。透湿カップは井元製作所製透湿カップ15BF、吸湿剤は関東化学製水分測定用塩化カルシウム、封緘用グリースは東レ・ダウコーニング製高真空用グリースFE-50を使用した。サンプルをセットした透湿カップを保管環境に24時間保管し、保管前後の重量変化を測定し、規定の算出方法から水蒸気透過率を求めた。このとき、実施例および比較例のサンプルを伸長する前のサンプルの測定値と10%伸長させた後の測定値を比較して、水蒸気透過率の変化量が5g/m2・day以上だった水準については、形態観察評価を実施した。形態観察評価は株式会社日立ハイテクの走査電子顕微鏡(SEM)SU8020を使用した。形態観察にて、亀裂・クラックが確認できたものは「×」、形態観察を実施するも亀裂・クラックが明確な確認できなかったものは「△」、水蒸気透過率の変化量が5g/m2・day未満であり、形態観察の必要がなく亀裂・クラックは入っていないと判断できたものは「○」とした。
繰り返し伸縮性の評価は、10%伸長と伸長解除を10回繰り返し、フィルムとして問題が発生しないかを確認した。問題なかったものを「○」、問題あったものを「×」、特に問題があったものを「××」とした。
各実施例及び比較例の性能評価として、伸び感、蒸着層の亀裂・クラック、繰り返し伸縮性の評価を実施した。
伸び感の評価は、手感触にて十分な伸び感を感じたものを「○」、中でも特に小さい力で伸びたものを「◎」、十分なではないと判断したものを「×」とした。なお、この評価は被験者5名にて各自評価を行い、最も多かった回答を最終評価結果として採用している。
蒸着層の亀裂・クラックの評価は、10%伸長させた後、応力を解除したフィルムの水蒸気透過率評価及び形態観察評価にて実施した。水蒸気透過率評価はJISZ0208に基づき実施した。保管環境はエスペック製ビルドインチャンバーTBE-3HW2P3Aを使用し温度40℃、湿度90%とした。透湿カップは井元製作所製透湿カップ15BF、吸湿剤は関東化学製水分測定用塩化カルシウム、封緘用グリースは東レ・ダウコーニング製高真空用グリースFE-50を使用した。サンプルをセットした透湿カップを保管環境に24時間保管し、保管前後の重量変化を測定し、規定の算出方法から水蒸気透過率を求めた。このとき、実施例および比較例のサンプルを伸長する前のサンプルの測定値と10%伸長させた後の測定値を比較して、水蒸気透過率の変化量が5g/m2・day以上だった水準については、形態観察評価を実施した。形態観察評価は株式会社日立ハイテクの走査電子顕微鏡(SEM)SU8020を使用した。形態観察にて、亀裂・クラックが確認できたものは「×」、形態観察を実施するも亀裂・クラックが明確な確認できなかったものは「△」、水蒸気透過率の変化量が5g/m2・day未満であり、形態観察の必要がなく亀裂・クラックは入っていないと判断できたものは「○」とした。
繰り返し伸縮性の評価は、10%伸長と伸長解除を10回繰り返し、フィルムとして問題が発生しないかを確認した。問題なかったものを「○」、問題あったものを「×」、特に問題があったものを「××」とした。
(総合評価)
上記、フィルム作製、伸び感、蒸着層の亀裂・クラック、繰り返し伸縮性の評価にて、1つでも×または××があったものは「×」、1つも×または××がなかったものを「○」、特に伸び感の評価が◎で、フィルム作製や蒸着層の亀裂・クラックの評価で○であったものを「◎」とした。
上記、フィルム作製、伸び感、蒸着層の亀裂・クラック、繰り返し伸縮性の評価にて、1つでも×または××があったものは「×」、1つも×または××がなかったものを「○」、特に伸び感の評価が◎で、フィルム作製や蒸着層の亀裂・クラックの評価で○であったものを「◎」とした。
各実施例における条件、及び評価結果の一覧表を表1に示す。また、各比較例における条件、及び評価結果の一覧表を表2に示す。
(評価結果)
表1,2の実施例と比較例の総合評価を比べると、凹凸構造7の高さHが第1層2と第2層3の合計厚みよりも高く、第3層4の20%伸長時の復元率が90%を上回り、第2層3のヤング率が650MPa以上、3300MPa以下を満たすものは全て「○」以上となり、一つでも満たさないものは「×」となっていることがわかる。これは、第1層2、第2層3、第3層4の材料や厚み等で直接的に判断できるものではなく、上記特性を満たすことで達成されていることがわかる。
表1,2の実施例と比較例の総合評価を比べると、凹凸構造7の高さHが第1層2と第2層3の合計厚みよりも高く、第3層4の20%伸長時の復元率が90%を上回り、第2層3のヤング率が650MPa以上、3300MPa以下を満たすものは全て「○」以上となり、一つでも満たさないものは「×」となっていることがわかる。これは、第1層2、第2層3、第3層4の材料や厚み等で直接的に判断できるものではなく、上記特性を満たすことで達成されていることがわかる。
総合評価が「○」以上の実施例の中でも、特に凹凸構造7の高さHが第1層2と第2層3の合計厚みの2倍よりも高い場合には、伸び感評価が「◎」となり、総合評価も「◎」となっている実施例が多い。ただし、凹凸構造7の高さHが300μmである実施例1は、場所により凹凸構造7の高さHにムラが見られたため、フィルム作製を「△」としたが、用途によっては使用可能であるため、総合評価を「○」とした。
第2層3の厚みT2が2μmである実施例9,10は、形態観察評価では明確な亀裂・クラックは確認できなかったものの水蒸気透過率評価では伸長前後の変化が確認できたことから、局所的に、凹凸構造7の形状変化ではなく材料伸びによるダメージを受けた可能性がある。したがって実施例9,10における蒸着層の亀裂・クラックの評価を「△」としたが、用途によっては使用可能であるため、総合評価を「○」とした。また、凹凸構造7の形状がドット状の実施例20も実施例9,10と同様のことが確認されたが、こちらの場合は、伸び感も「○」であった。
比較例1,2では、凹凸構造7の高さHが第1層2と第2層3の合計厚みよりも低いもしくは同じであったことから、伸び感が全くない結果となり、その評価は「×」であり、強制的に伸ばして蒸着層の亀裂・クラックの評価を実施しても、蒸着層の亀裂・クラックの評価は「×」であった。
比較例3は、第2層3のヤング率が低いことから、伸び感自体は良く、その評価は「◎」であったが、凹凸構造7の形状変化ではなく、材料自身の伸びが発生してしまったことで、蒸着層の亀裂・クラックが多発しており、その評価は「×」となった。
比較例4は、第3層4の20%伸長時復元率が90%であったことから、繰り返し伸縮させた際にカールが発生してしまい、繰り返し伸縮性の評価が「×」となった。
比較例5は、比較例4と同様であるが、さらに、第2層3と第3層4との剥離強度が3mN/mmと低かったことから伸縮時に界面が剥がれてしまい、繰り返し伸縮性の評価が「××」であった。
比較例6は、特にフィルムに工夫を施さない場合であり、何れの評価も「×」であった。
1 フィルム
2 第1層
3 第2層
4 第3層
5 表面
6 裏面
7 凹凸構造
7a 山状の稜線
7b 谷状の稜線
1A 領域
H 凹凸構造7の高さ
T1 第1層2の厚み
T2 第2層3の厚み
T3 第3層4の厚み
Tn 第n層の厚み(n=1,2,3)
2 第1層
3 第2層
4 第3層
5 表面
6 裏面
7 凹凸構造
7a 山状の稜線
7b 谷状の稜線
1A 領域
H 凹凸構造7の高さ
T1 第1層2の厚み
T2 第2層3の厚み
T3 第3層4の厚み
Tn 第n層の厚み(n=1,2,3)
Claims (9)
- 一方の面から順に第1層、第2層、第3層が積層されたフィルムであり、
前記第1層側の表面には凹凸構造が形成され、
前記凹凸構造の高さは前記第1層と前記第2層の合計厚みよりも高く、
前記第3層の20%伸長時の復元率が90%を上回り、
前記第2層のヤング率が650MPa以上、3300MPa以下である、
ことを特徴とするフィルム。 - 前記第3層の前記第2層が積層された面とは反対側の面は略平坦となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルム。 - 前記凹凸構造の高さは150μm以下である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム。 - 前記第2層の厚みは3μm以上、50μm以下である、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のフィルム。 - 前記第2層と前記第3層との界面剥離強度が、10mN/mm以上である、
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のフィルム。 - 前記凹凸構造は、山状もしくは谷状の稜線が前記フィルムの端まで延在している、
ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載のフィルム。 - 請求項1~6の何れか一項に記載のフィルムが、1つ以上同一平面上に配置されて成る、
ことを特徴とするフィルム。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載されたフィルムの少なくとも一方の面に機能層を積層した、
ことを特徴とする積層体。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載されたフィルムの製造方法において、
フラットな前記第2層と前記第3層とを積層した素材の表面に、凹凸構造を形成する工程と、
前記凹凸構造の高さが低くなるように前記素材を引っ張った状態で、前記第2層にドライコーティングまたはウェットコーティングを施して前記第1層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とするフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021158628A JP2023049090A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | フィルム、積層体及びフィルムの製造方法 |
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-
2021
- 2021-09-29 JP JP2021158628A patent/JP2023049090A/ja active Pending
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