JP7179325B2 - 水性美爪料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、水性美爪料組成物に関する。
手や足の自爪に装飾を施したり、人工爪を接着したりしてこれに装飾を施すというネイルアートの人気が高まっている。また、装飾や、外力による爪の割れ・剥がれを防止するための補強の目的で、いわゆるマニキュア、ペディキュア、スカルプチュアと呼ばれる樹脂含有の材料を爪に塗布することもなされている。
装飾又は補強のために使用される爪装飾材料としては、ニトロセルロース系のラッカーを有機溶剤に溶解し、これに各種色調の顔料を加えたものがある。これらは、爪や人工爪に塗布した後、有機溶剤を揮発させて、光沢に優れた塗膜を形成するものである。そして、この塗膜はアセトン等の有機溶剤を用いて容易に拭き取ることができる。
しかし、この種の爪装飾材料は、有機溶剤を含むため、使用時に揮発する有機溶剤を、使用者が直接吸引するおそれがある。また、形成される塗膜は強靭な塗膜とはなり得ず、擦れ、衝撃等の刺激により容易に剥離してしまうおそれがある。
特許文献1及び2には、アクリル樹脂系エマルジョンを含有する水性の美爪料組成物であって、保存時の経時安定性に優れるものや酸化チタンの経時沈降安定性に優れるものが記載されている。しかしながら、これらの水性美爪料組成物は、塗り感、レベリング、成膜性、光沢等の点で満足し得るものではなかった。
特許文献3には、エマルジョンポリマーと薄片状シリカゾルを含有し、成膜性、耐久性及び耐水性に優れるとされる美爪料組成物が記載されている。しかしながら、この水性美爪料組成物は、塗り感、レベリング、成膜性、光沢等の点で満足し得るものではなかった。
特許文献4には、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション等のスチレン共重合体を含む水性の美爪料組成物に、1,2-オクタンジオール等の1,2-アルカンジオールを、顔料の分散性及び塗膜の光沢を向上させる目的で添加することが記載されている。しかしながら、この水性美爪料組成物は、塗り感、レベリング、成膜性、光沢等の点で満足し得るものではなかった。
特許文献5には、粒子径分布が80nm以下においてピークを有し、かつガラス転移温度が20~45℃のアクリル樹脂系エマルジョンと、1,2-オクタンジオールを0.15~4.50質量%含有する水性美爪料組成物が記載されている。この水性美爪料組成物は、塗り感、レベリング、成膜性、光沢等の点に優れるものであるが、顔料を加えた際に、経時的に顔料の沈降が発生する場合があり、製品の見栄えや使用に際して再撹拌が必要である等の点で改善の余地があった。
特開2014-074023号公報 特開2011-140449号公報 特開2005-289969号公報 特開2009-190995号公報 特開2016-141639号公報
上記各特許文献に記載されている水性美爪料組成物は、成膜性、光沢、塗り感及びレベリングのいずれか1つ以上の点で優れるものである。しかしながら、これらの点をすべて満たすとともに、顔料を含む場合において、経時的に顔料の沈降が発生しない水性美爪料組成物についてはいまだ知られているものではない。
本発明は、成膜性、光沢、塗り感及びレベリングのすべての点で優れるとともに、顔料を含む場合であっても経時的に顔料の沈降が発生しない水性美爪料組成物を得ることを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の組成物からなる水性美爪料組成物とすることで、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には以下の通りである。
項1:下記(A)~(D)を含有する水性美爪料組成物。
(A)アクリル樹脂系エマルジョン
(B)1,2-オクタンジオール
(C)疎水変性ポリウレタン
(D)カルボキシビニルポリマー
項2:前記(A)アクリル樹脂系エマルジョンが、80nm以下の粒子径においてピークを有する粒子径分布を示し、かつガラス転移温度が20~45℃のアクリル樹脂系エマルジョンである、項1に記載の水性美爪料組成物。
項3:前記(C)疎水変性ポリウレタンが、会合性増粘剤である、項1又は2に記載の水性美爪料組成物。
項4:前記(C)疎水変性ポリウレタンが、
(c-1)
下記一般式(1)
-{(O-R)-OCONH-R[-NHCOO-(R-O)-R]} ・・・(1)
(式中、Rはm価の有機基を表し、R及びRは互いに同一でも異なってもよい2価の有機基を表し、Rはウレタン結合を有していてもよいh価の有機基を表し、Rは1価の有機基を表し、k及びnは括弧内の構造の繰返し単位数であって各々独立に0~1000の整数であり、hは1以上の整数であり、mは1以上の整数である。)
で表されるものの1種以上、及び/又は、
(c-2)
式:HO-(R-O)-R(式中、Rは2価の有機基を表し、Rは1価の有機基を表し、pは括弧内の構造の繰返し単位数であって0~1000の整数であり、Rが複数ある場合には互いに同一でも異なってもよい。)で表されるモノヒドロキシ化合物と、式:HO-(R-O)-H(式中、Rは2価の有機基を表し、qは括弧内の構造の繰返し単位数であって2~1000の整数であり、Rが複数ある場合には互いに同一でも異なってもよい。)で表されるポリオキシアルキレングリコール化合物と、式:HO-CH-CH(OH)-CH-O-R(式中、Rは1価の有機基を表す。)で表されるモノグリセリルエーテル化合物と、式:R10-(NCO)(式中、R10はr価の有機基を表し、rは1以上の整数である。)で表されるポリイソシアネート化合物とを 含むモノマー成分を反応させて得られるものの1種以上、
である、項1~3のいずれかに記載の水性美爪料組成物。
項5:前記(C)疎水変性ポリウレタンが、
(PEG-240/デシルテトラデセス-20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー、及び/又は、(PEG-240/テトラデシルオクタデセス-100/エチルヘキシルグリセリン/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー、である、項1~4のいずれかに記載の水性美爪料組成物。
本発明によれば、成膜性、光沢、塗り感及びレベリングのすべての点で優れるとともに、顔料を含む場合であっても経時的に顔料の沈降が発生しない水性美爪料組成物を得ることができる。
本発明の水性美爪料組成物は、いわゆる一般のマニキュアやペディキュアのように爪の表面に被覆を行うための組成物であり、使用者自身の爪の表面を必要に応じてサンディングする等して凹凸がある表面に被覆してもよく、また必要に応じて、着色剤等を添加して下塗りして得た下塗り層の上に被覆してもよく、さらに本発明の水性美爪料組成物から形成してなる層の上に上塗り層を形成してもよい。また本発明の美爪料組成物自体を下塗り層用や上塗り層用の美爪料組成物とすることもできる。
本発明の水性美爪料組成物を下塗り層(ベースコート)として使用するときには、一般的には透明又は僅かに黄色の色調のものとして用いられるが、場合により微量の紫や青の着色剤を配合して、経時劣化による色調の変化を防止することができる。
本発明の水性美爪料組成物は、着色剤を含有させることにより、ソリッドカラーやラメ調、金属光沢調、暗色や明色等多彩に着色される着色層(カラーコート)として使用することができる。
本発明の水性美爪料組成物を上塗り層(トップコート)として使用するときには、下塗り層(ベースコート)として用いる場合と同様に、透明又は僅かに黄色の色調のものとして用いられるが、場合により微量の紫や青の着色剤を配合して、経時劣化による色調の変化を防止してもよい。最上層であることから、爪表面の美感のために艶を発揮させることが必要である。
いずれの層用として使用する場合であっても、乾燥後少なくとも3日間、欠けたり、剥がれたりすることなく、また下層や使用者の爪に対して浮きが発生しないことが必要である。
以下に本発明の水性美爪料組成物の一実施態様について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態及び実施態様に限定されるものではなく、本発明の範囲において適宜変更を加えて実施することができる。
本発明の水性美爪料組成物は、(A)アクリル樹脂系エマルジョン、(B)1,2-オクタンジオール、(C)疎水変性ポリウレタン、及び、(D)カルボキシビニルポリマーを含有するものである。また、これら(A)~(D)に加えて、水性美爪料組成物において通常使用される各種添加剤等の(E)その他の成分を含んでいてもよい。
以下、本発明の水性美爪料組成物について詳述する。
[(A)アクリル樹脂系エマルジョン]
本発明の水性美爪料組成物は、アクリル樹脂系エマルジョンを含有するものである。
ここで、アクリル樹脂系エマルジョンは、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸のエステルを単量体成分として含む共重合体である樹脂のエマルジョンである。そのような共重合体である樹脂を構成する単量体としては以下の親水性単量体及び疎水性単量体からなるものがあげられる。
親水性単量体としては(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のヒドロキシ基、グリシジル基又はポリオキシアルキレン基含有エチレン性単量体;(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等のエチレン性アミド;アミノエチル(メタ)アクリレート、アミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N,N-トリメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N,N-トリメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のエチレン性アミン又はその塩等があげられる。これら親水性単量体の1種又は2種以上のものを用いることができる。
疎水性単量体としては、スチレン、α-メチルスチレン、クロロスチレン、アルキルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族モノ及びジビニル化合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;酢酸ビニル等のビニルエステル;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル;トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3-テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4-ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、パーフルオロヘキシル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチル(メタ)アクリレート等のフッ素系単量体、シリコーンマクロモノマー等があげられる。これら疎水性単量体の1種又は2種以上のものを用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において使用するアクリル樹脂系エマルジョンとしては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体系エマルジョン、アクリル酸エステル-メタクリル酸エステル共重合体系エマルジョン、(メタ)アクリル酸アルキルエステル-スチレン共重合体系エマルジョン等が好ましく、硬度や光沢の点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステル-スチレン共重合体系エマルジョンがより好ましい。
本発明にて使用するアクリル樹脂系エマルジョンとしては、1種のアクリル樹脂系エマルジョンを使用してもよく、2種以上のアクリル樹脂系エマルジョンを使用してもよい。2種以上のアクリル樹脂系エマルジョンを用いる場合には、ガラス転移温度や平均粒子径が互いに異なる2種以上のアクリル樹脂系エマルジョンを使用してもよい。
本発明の水性美爪料組成物において使用するアクリル樹脂系エマルジョンとしては、粒子径分布が80nm以下においてピークを有し、かつガラス転移温度が20~45℃のアクリル樹脂系エマルジョンを含むものが好ましく、中でもガラス転移温度が35℃以下のアクリル樹脂系エマルジョンを含むものがより好ましく、粒子径分布が55nm以下においてピークを有することがさらに好ましい。
80nmを超える粒子径においてもピークを有するようなアクリル樹脂系エマルジョンを使用する組成とすることもできる。
なお、粒子径分布が80nm以下とは、アクリル樹脂系エマルジョンの樹脂粒子の粒子径毎の含有量の分布を作成したときに、その含有量が最大の粒子径が80nm以下であることを指す。
このようなアクリル樹脂系エマルジョンとしては、ジュリマーET-410(東亞合成社製商品名)、TOCRYL BCX-3101(トーヨーケム社製商品名)、TOCRYL BCX-6202(トーヨーケム社製商品名)又はTOCRYL BCX-6020(トーヨーケム社製商品名)が好ましく使用され、これらを併用することがより好ましい。
本発明の水性美爪料組成物において2種以上のアクリル樹脂系エマルジョンが使用される場合には、これらのアクリル樹脂系エマルジョンのうち、ガラス転移温度が最も高い高Tgアクリル樹脂系エマルジョンとしては、好ましくはガラス転移温度が35~45℃、さらに好ましくは37~44℃であり、平均粒子径が40~55nm、好ましくは45~52nmである。また、これらのアクリル樹脂系エマルジョンのうち、ガラス転移温度が最も低い低Tgアクリル樹脂系エマルジョンとしては、ガラス転移温度が20~35℃、好ましくは22~30℃であり、平均粒子径が80~100nm、好ましくは85~95nmである。
本発明において2種以上のアクリル樹脂系エマルジョンが使用される場合には、ガラス転移温度が高く平均粒子径が小さいアクリル樹脂系エマルジョンと、ガラス転移温度が低く平均粒子径が大きいアクリル樹脂系エマルジョンとを含むものが好ましい。
本発明の水性美爪料組成物において使用されるアクリル樹脂系エマルジョンの樹脂分の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。アクリル樹脂系エマルジョンの樹脂分の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して10~60質量%であり、好ましくは20~40質量%、より好ましくは25~35質量%である。
アクリル樹脂系エマルジョンの樹脂分の含有量が水性美爪料組成物全体に対して10質量%未満であると、十分に塗膜を形成できず成膜性が悪化する。
アクリル樹脂系エマルジョンの樹脂分の含有量が水性美爪料組成物全体に対して60質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が高くなりすぎて塗り感が悪化する。
さらに2種以上のアクリル樹脂系エマルジョンを配合する場合、その樹脂分全体に対する平均粒子径が最も小さいアクリル樹脂系エマルジョン由来のアクリル樹脂の含有比率は30~90質量%であり、平均粒子径が最も大きいアクリル樹脂系エマルジョン由来のアクリル樹脂の含有比率は10~70質量%である。
[(B)1,2-オクタンジオール]
本発明の水性美爪料組成物は、1,2-オクタンジオールを含有する。
本発明の水性美爪料組成物において使用される1,2-オクタンジオールの含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。1,2-オクタンジオールの含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0.05~10質量%であり、好ましくは0.15~4.5質量%、より好ましくは0.3~3.0質量%である。
1,2-オクタンジオールの含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.05質量%未満であると、水性美爪料組成物の塗膜の光沢が悪化し、また、2種以上のアクリル樹脂系エマルジョンを用いた場合に相溶性が悪化する。
1,2-オクタンジオールの含有量が水性美爪料組成物全体に対して10質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が高くなりすぎて塗り感が悪化する。
1,2-オクタンジオールを水性美爪料組成物に配合させることによって、爪表面に形成された本発明の水性美爪料組成物の塗膜は、成膜性及び光沢性に優れるものとなる。
なお、1,2-オクタンジオールは、可塑剤としての性質を備えながら、防腐剤としての性質も発揮する。
[(C)疎水変性ポリウレタン]
本発明の水性美爪料組成物は、疎水変性ポリウレタンを含有するものである。
疎水変性ポリウレタンとしては、会合性増粘剤としての機能を有するものが好ましい。
会合性増粘剤とは、親水基部を骨格とし、末端に疎水性部分をもつコポリマーであり、水性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し、親水部がループ状又はブリッジ状をなすことにより増粘作用を示す増粘剤であると考えられているものである。
本発明の水性美爪料組成物に含有される疎水変性ポリウレタンとしては、
(c-1)下記一般式(1)
-{(O-R)-OCONH-R[-NHCOO-(R-O)-R]} ・・・(1)
(式中、Rはm価の有機基を表し、R及びRは互いに同一でも異なってもよい2価の有機基を表し、Rはウレタン結合を有していてもよいh価の有機基を表し、Rは1価の有機基を表し、k及びnは括弧内の構造の繰返し単位数であって各々独立に0~1000の整数であり、hは1以上の整数であり、mは1以上の整数である。)
で表されるものの1種以上、及び/又は、
(c-2)モノヒドロキシ化合物と、ポリオキシアルキレングリコール化合物と、モノグリセリルエーテル化合物と、ポリイソシアネート化合物とを含むモノマー成分を反応させて得られるものの1種以上、
が好ましく用いられる。
これらの疎水変性ポリウレタンとしては、分子の末端に疎水性基を有し、分子の骨格部分が親水性部位を有している、分子末端が疎水変性されたものが好ましく用いられる。
以下、上記(c-1)の疎水変性ポリウレタン及び(c-2)の疎水変性ポリウレタンについて詳説する。
<(c-1)の疎水変性ポリウレタン>
(c-1)の疎水変性ポリウレタンは、下記一般式(1)
-{(O-R)-OCONH-R[-NHCOO-(R-O)-R]} ・・・(1)
(式中、Rはm価の有機基を表し、R及びRは互いに同一でも異なってもよい2価の有機基を表し、Rはウレタン結合を有していてもよいh価の有機基を表し、Rは1価の有機基を表し、k及びnは括弧内の構造の繰返し単位数であって各々独立に0~1000の整数であり、hは1以上の整数であり、mは1以上の整数である。)
で表されるものの1種以上である。
一般式(1)で表される疎水変性ポリウレタンは、例えば、式:R-[(O-R-OH]で表される少なくとも1種のポリエーテルポリオール、式:R-(NCO)h+1で表される少なくとも1種のポリイソシアネート、及び、式:HO-(R-O)-Rで表される少なくとも1種のポリエーテルモノアルコールを反応させることにより得られる。ここで、R、R、R、R、R、k、m、h、及び、nは、一般式(1)における規定と同じである。
前記ポリエーテルポリオール、ポリイソシアネート及びポリエーテルモノアルコールの反応比率は、特に限定されないが、イソシアネート基のヒドロキシ基に対する比が、0.8:1から1.4:1の間のNCO/OHの範囲内となるようにするのが好ましい。
式:R-[(O-R-OH]で表される少なくとも1種のポリエーテルポリオールは、m価のポリオール、及び/又は、m価のポリオールと、アルキレンオキシド(例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド)、エピクロロヒドリン、スチレンオキシド又はこれらに類する化合物との付加重合物である。
m価のポリオールは、好ましくは2~8価ポリオールであり、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール等の2価アルコール;グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3-ブタントリオール、1,2,3-ペンタントリオール、2-メチル-1,2,3-プロパントリオール、2-メチル-2,3,4-ブタントリオール、2-エチル-1,2,3-ブタントリオール、2,3,4-ペンタントリオール、2,3,4-ヘキサントリオール、4-プロピル-3,4,5-ヘプタントリオール、2,4-ジメチル-2,3,4-ペンタントリオール、ペンタメチルグリセロール、ペンタグリセロール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,4-ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、1,2,3,4-ペンタンテトラオール、2,3,4,5-ヘキサンテトラオール、1,2,4,5-ペンタンテトラオール、1,3,4,5-ヘキサンテトラオール等の4価アルコール;アドニトール、アラビトール、キシリトール等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール等の6価アルコール;スクロース等の8価アルコールの1種以上を用いることができる。
m価のポリオールに付加されるアルキレンオキシド、エピクロロヒドリン、スチレンオキシド又はこれらに類する化合物は、単独重合されてもよく、又は少なくとも2つの材料でランダム重合もしくはブロック重合されてもよい。付加(付加重合)のための手順は、従来の手順であってもよい。また、重合度kは、0~1,000の範囲内、好ましくは1~500の範囲内、より好ましくは10~200の範囲内で選択される。好ましくは、Rを占めるエチレン基(-CHCH-)の比は、Rの総量に対して、50~100質量%の範囲内であることが好ましい。
式:R-[(O-R-OH]で表されるポリエーテルポリオールの重量平均分子量は、500~100,000の範囲内であり、好ましくは1,000~50,000の範囲内である。
式:R-(NCO)h+1で表される少なくとも1種のポリイソシアネートは、分子内に少なくとも2つのイソシアネート基を有するものであれば特に限定されない。ポリイソシアネートとしては、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートの誘導体等である。
前記脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2-プロピレンジイソシアネート、1,2-ブチレンジイソシアネート、2,3-ブチレンジイソシアネート、1,3-ブチレンジイソシアネート、2,4,4-又は2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;2,6-ジイソシアナトヘキサン酸2-イソシアナトエチル、1,6-ジイソシアナト-3-イソシアナトメチルヘキサン、1,4,8-トリイソシアナトオクタン、1,6,11-トリイソシアナトウンデカン、1,8-ジイソシアナト-4-イソシアナトメチルオクタン、1,3,6-トリイソシアナトヘキサン、2,5,7-トリメチル-1,8-ジイソシアナト-5-イソシアナトメチルオクタン等の脂肪族トリイソシアネート;等の1種以上を用いることができる。
前記脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3-シクロペンタンジイソシアネート、1,3-シクロペンテンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、1,3-シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、2-メチル-1,3-シクロヘキシレンジイソシアネート、1,3-もしくは1,4-水添キシリレンジイソシアネート又はその混合物、水添ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ノルボルナンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート;1,3,5-トリイソシアナトシクロヘキサン、1,3,5-トリメチルイソシアナトシクロヘキサン、2-(3-イソシアナトプロピル)-2,5-ジ(イソシアナトメチル)-ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、2-(3-イソシアナトプロピル)-2,6-ジ(イソシアナトメチル)-ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、3-(3-イソシアナトプロピル)-2,5-ジ(イソシアナトメチル)-ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、5-(2-イソシアナトエチル)-2-イソシアナトメチル-3-(3-イソシアナトプロピル)-ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、6-(2-イソシアナトエチル)-2-イソシアナトメチル-3-(3-イソシアナトプロピル)-ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、5-(2-イソシアナトエチル)-2-イソシアナトメチル-2-(3-イソシアナトプロピル)-ビシクロ(2.2.1)-ヘプタン、6-(2-イソシアナトエチル)-2-イソシアナトメチル-2-(3-イソシアナトプロピル)-ビシクロ(2.2.1)ヘプタン等の脂環族トリイソシアネート;等の1種以上を用いることができる。
前記芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、メチレンビス(4,1-フェニレン)ジイソシアネート(ジフェニルメタンジイソシアネート:MDI)、1,3-もしくは1,4-キシリレンジイソシアネート又はその混合物、ω,ω’-ジイソシアナト-1,4-ジエチルベンゼン、1,3-もしくは1,4-テトラメチルキシリレンジイソシアネート又はその混合物等の芳香脂肪族ジイソシアネート;1,3,5-トリイソシアナトメチルベンゼン等の芳香脂肪族トリイソシアネート;等の1種以上を用いることができる。
前記芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、2,4-もしくは2,6-トリレンジイソシアネート又はその混合物、4,4'-トルイジンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルエーテルジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;トリフェニルメタン-4,4',4''-トリイソシアネート、1,3,5-トリイソシアナトベンゼン、2,4,6-トリイソシアナトトルエン等の芳香族トリイソシアネート;4,4'-ジフェニルメタン-2,2',5,5'-テトライソシアネート等の芳香族テトライソシアネート;等の1種以上を用いることができる。
前記ポリイソシアネートの誘導体としては、例えば、上記したポリイソシアネートのダイマー(二量体)、トリマー(三量体)、ビウレット、アロファネート、ウレトジオン、ウレトイミン、イソシアヌレート、オキサジアジントリオン、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルードMDI、ポリメリックMDI)、クルードTDI等の1種以上を用いることができる。
また、前記ポリイソシアネート化合物とポリオールとの反応により得られるポリウレタンポリイソシアネートを用いることができる。ポリオールとしては、2~8価ポリオールが好ましく、例えば、前記のm価のポリオールとして記載したポリオールの1種以上を用いることができる。
式:HO-(R-O)-Rで表される少なくとも1種のポリエーテルモノアルコールは、直鎖状、分岐鎖状、環状又は第2級の1価アルコールと、アルキレンオキシド(例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド)、エピクロロヒドリン、スチレンオキシド又はこれらに類する化合物との付加重合物である。
は、炭素数6~40、好ましくは8~36、より好ましくは12~24の有機基である疎水性基であることが好ましい。有機基としては、フッ素原子を有していてもよい炭化水素基であり、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキルアリール基、シクロアルケニル基等である。
直鎖状、分岐鎖状、環状又は第2級の1価アルコールとしては、例えば、1-ヘキサノール、2-エチルヘキサノール、1-オクタノール、1-デカノール、1-ドデカノール、1-テトラデカノール、1-ヘキサデカノール、1-オクタデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-オクチルデカノール、1-イソノナノール、1-イソオクタデカノール、1-イソウンデカノール、1-イソトリデカノール、デシルテトラデカノール、テトラデシルオクタデカノール、ジ-n-オクチルアミノエタノール、ジ-2-エチルヘキシルアミノエタノール、ジ-ヘキシルアミノエタノール、2-(ジフェニルホスフィノ)エチルアミン、2-(ジオクチルアミノ)-エタノール、及び2-(ジエチルヘキシルアミノ)-エタノール等の1種以上を用いることができる。
一般式(1)で表される化合物は、例えば、式:R-[(O-R-OH]で表される少なくとも1種のポリエーテルポリオール、式:R-(NCO)h+1で表される少なくとも1種のポリイソシアネート、及び、式:HO-(R-O)-Rで表される少なくとも1種のポリエーテルモノアルコールを、加熱することで、ポリオールとポリイソシアネートの通常の反応と同様の手段により反応させることで生成することができる。
一般式(1)で表される疎水変性ポリウレタンは、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー(ADEKA社製商品名 アデカノールGT-700、GT-730 )、(ステアレス-100/PEG-136/HDI)コポリマー(Rheox社製商品名Rheolate FX 1100)として市販されている。
本発明においては、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー(ADEKA社製商品名アデカノールGT-700、GT-730)を用いることが特に好ましい。
<(c-2)の疎水変性ポリウレタン>
(c-2)の疎水変性ポリウレタンは、式:HO-(R-O)-R(式中、Rは2価の有機基を表し、Rは1価の有機基を表し、pは括弧内の構造の繰返し単位数であって0~1000の整数であり、Rが複数ある場合には互いに同一でも異なってもよい。)で表されるモノヒドロキシ化合物と、式:HO-(R-O)-H(式中、Rは2価の有機基を表し、qは括弧内の構造の繰返し単位数であって2~1000の整数であり、Rが複数ある場合には互いに同一でも異なってもよい。)で表されるポリオキシアルキレングリコール化合物と、式:HO-CH-CH(OH)-CH-O-R(式中、Rは1価の有機基を表す。)で表されるモノグリセリルエーテル化合物と、式:R10-(NCO)(式中、R10はr価の有機基を表し、rは1以上の整数である。)で表されるポリイソシアネート化合物とを 含むモノマー成分を反応させて得られるものの1種以上である 。
前記式:HO-(R-O)-Rで表されるモノヒドロキシ化合物としては、前記(c-1)の疎水変性ポリウレタンの合成に用いられる式:HO-(R-O)-Rと同様の化合物の1種以上を用いることができる。
前記式:HO-(R-O)-Hで表されるポリオキシアルキレングリコール化合物としては、Rが炭素数2~8のアルキレン基であるポリオキシエチレングリコールであって、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシブチレングリコール、ポリ(オキシエチレン/ポリオキシプロピレン)グリコール等の1種以上を用いることができる。
前記式:HO-CH-CH(OH)-CH-O-Rで表されるモノグリセリルエーテル化合物は、Rが炭素数5~12の有機基であるモノグリセリルエーテル化合物であって、例えば、モノペンチルグリセリルエーテル、モノヘキシルグリセリルエーテル、モノヘプチルグリセリルエーテル、モノオクチルグリセリルエーテル、モノ2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、モノノニルグリセリルエーテル、モノデシルグリセリルエーテル、モノウンデシルグリセリルエーテル、モノドデシルグリセリルエーテル等の1種以上を用いることができる。
前記式:R10-(NCO)で表されるポリイソシアネート化合物としては、前記(c-1)の疎水変性ポリウレタンの合成に用いられる式:R-(NCO)h+1で表される少なくとも1種のポリイソシアネートと同様の化合物の1種以上を用いることができる。
各成分の反応比は、例えば、前記ポリオキシアルキレングリコール化合物10モルに対して、前記モノヒドロキシ化合物が10~30モル、前記モノグリセリルエーテル化合物が5~20モル及びイソシアネート化合物が20~50モルであることが好ましい。
各成分を反応させる際には、前記モノヒドロキシ化合物、前記ポリオキシアルキレングリコール化合物及び前記モノグリセリルエーテル化合物の混合物に、前記イソシアネート化合物を添加して反応させることができる。
(c-2)の疎水変性ポリウレタンは、(PEG-240/テトラデシルオクタデセス-100/エチルヘキシルグリセリン/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー(ADEKA社製商品名アデカノールGT-930;ポリウレタン59)として市販されており、本発明においては、これを用いることが特に好ましい。
本発明の水性美爪料組成物において使用される疎水変性ポリウレタンの含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。疎水変性ポリウレタンの含有量 としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0.015~1.5質量% であり、好ましくは0.03~0.6質量%、より好ましくは0.15~0.3質量%である。
疎水変性ポリウレタンの含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.015質量%未満であると、顔料の沈降が発生し、また、顔料の分散安定性が悪化するおそれがある。
疎水変性ポリウレタンの含有量が水性美爪料組成物全体に対して1.5質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が高くなりすぎて塗り感が悪化する。
[(D)カルボキシビニルポリマー]
本発明の水性美爪料組成物において使用されるカルボキシビニルポリマーは、カルボキシル基を有する水溶性のビニルポリマーであり、例えば、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を主鎖として、アリルショ糖やペンタエリスリトールのアリルエーテル等による架橋構造を有するポリマーである。
本発明の水性美爪料組成物において使用されるカルボキシビニルポリマーとしては、市販品を使用することができる。カルボキシビニルポリマーの市販品としては、具体的には、Lubrizol Advanced Materials社製商品名カーボポール940、同カーボポール941、同カーボポール980、同カーボポール981;和光純薬工業株式会社製商品名ハイビスワコー103、同ハイビスワコー104、同ハイビスワコー105;東亞合成株式会社製商品名ジュンロンPW-120、同ジュンロンPW-121、同ジュンロンPW-312S;住友精化株式会社製商品名AQUPEC HV-501E、同AQUPEC HV-505E;3Vシグマ社製商品名シンタレンK、同シンタレンL等があげられる。
本発明の水性美爪料組成物において使用されるカルボキシビニルポリマーとしては、1種のカルボキシビニルポリマーを使用してもよく、2種以上のカルボキシビニルポリマーを使用してもよい。
本発明の水性美爪料組成物において使用されるカルボキシビニルポリマーの含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。カルボキシビニルポリマーの含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0.001~5質量%であり、好ましくは0.005~1質量%、より好ましくは0.01~0.5質量%である。
カルボキシビニルポリマーの含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.001質量%未満であったり又は5質量%を超えると、水性美爪料組成物に浮遊物や沈殿物が発生するおそれがある。
[(E)その他の成分]
本発明の水性美爪料組成物には、目的とする色調、塗り感、成膜性、光沢、レベリング性、沈降防止性等に応じて、さらに各種の成分を含むことができる。
このような成分としては、塗膜形成剤、ポリマーポリオール、着色剤(着色顔料、光輝顔料、染料、蛍光顔料、着色樹脂粒子等)、溶剤、成膜助剤・可塑剤、界面活性剤、増粘剤、湿潤剤、泡消剤、pH調整剤、防腐剤、その他の成分等の水性美爪料組成物の分野で通常使用されている添加剤があげられる。
<塗膜形成剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい塗膜形成剤としては、前記(A)アクリル樹脂系エマルジョン以外の成分であって、水性美爪料組成物において塗膜形成剤としての機能を発揮することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このような塗膜形成剤としては、例えば、ポリオレフィン樹脂系エマルジョン、スチレン樹脂系エマルジョン、塩化ビニル樹脂系エマルジョン、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン、スチレン-ブタジエン共重合樹脂系エマルジョン、スチレン-アクリル共重合樹脂系ポリマーエマルジョン、塩化ビニル樹脂系ポリマーエマルジョン、塩化ビニリデン樹脂系エマルジョン、フッ素樹脂系エマルジョン、合成ゴム系エマルジョン、コアシェル重合体系エマルジョン、ポリウレタン樹脂系エマルジョン、ポリエステル樹脂系エマルジョン、アルキッド樹脂系エマルジョン等の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において含まれていてもよい塗膜形成剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき成膜性や塗り感等に応じて適宜設定すればよい。塗膜形成剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対しての樹脂量として0~40質量%となる量であり、好ましくは0~20質量%、より好ましくは0~10質量%である。
塗膜形成剤の樹脂量の含有量が水性美爪料組成物全体に対して40質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が高くなり塗り感等が悪化する可能性がある。
<ポリマーポリオール>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよいポリマーポリオールとしては、任意のポリマーポリオールを用いることができる。
このようなポリマーポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、フェノリックポリオール等の少なくとも1種以上を使用することができる。これらのうち、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール及びポリエーテルポリオールの少なくとも1種が好ましく、特にポリエステルポリオール及びポリエーテルポリオールの少なくとも1種が好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、縮合型ポリエステルポリオール、付加重合ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等があげられる。
縮合型ポリエステルポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6-ヘキサンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,4-ヘキサンジメタノール、ダイマー酸ジオール、ポリエチレングリコール等のポリオール化合物と、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、セバシン酸等の有機多塩基酸との縮合反応によって得られたものがあげられる。
付加重合ポリエステルポリオールとしては、ポリカプロラクトンがあげられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、ポリオールの直接ホスゲン化、ジフェニルカーボネートによるエステル交換法等によって合成されたものがあげられる。
ポリマーポリオールの重量平均分子量は、特に限定されないが、好ましくは100~100,000である。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよいポリマーポリオールの含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。ポリマーポリオールの含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~40質量%となる量であり、好ましくは0.1~40質量%、より好ましくは2~15質量%である。
上記のポリオール類には、希釈剤としての機能に加えて、本発明の組成物において付着性を向上させる働きもあり、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0.1~40質量%、好ましくは2~15質量%となる量含有させることにより、付着性をより向上させることができる。
<着色剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい着色剤としては、水性美爪料組成物を着色することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このような着色剤としては、例えば、無機着色顔料、有機着色顔料、光輝顔料、蛍光顔料、着色樹脂粒子、染料等の少なくとも1種を使用することができる。着色剤の状態としては、粒子状や分散液状のものが用いられてよく、また、所望の色調とするために、2種以上の着色剤を混合して使用してもよい。
これらのうち、顔料や着色樹脂粒子等の粒子は、シランカップリング剤、樹脂、顔料誘導体等の表面処理剤で表面処理されたものであってもよく、表面処理されていないものであってもよい。
着色顔料としては、水性美爪料組成物に、赤、青、黄、緑、紫、黒、白、オレンジ、ブラウン等各種の色調を付与し得る無機着色顔料及び/又は有機着色顔料をあげることができ、所望の色調とするために、2種以上の無機着色顔料及び/又は有機着色顔料を混合して用いてもよい。
無機着色顔料としては、例えば、酸化チタン、ベンガラ、グンジョウ、カーボンブラック、鉄黒、酸化亜鉛、亜鉛黄、鉄黄、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等が使用されるが、これらに限定されるものではない。
有機着色顔料としては、例えば、アゾ系顔料、アゾメチン系顔料、アニリンブラック、アンスラピリミジン系顔料、アントラキノン系顔料、イソインドリノン系顔料、イソインドリン系顔料、インジゴ系顔料、インドレリン系顔料、キナクリドン系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体系顔料、ジオキサジン系顔料、ジオキサン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、スレン系顔料、多環式顔料、チオインジゴ系顔料、ニトロ系顔料、ニトロソ系顔料、フタロシアニン系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料等が使用されるが、これらに限定されるものではない。
光輝顔料としては、金、銀、銅、クロム、チタン、ニッケル、アルミニウム、黄銅、ステンレス等の金属粉や金属箔;雲母、合成雲母、シリカフレーク、アルミニウムフレーク、酸化アルミニウムフレーク、酸化鉄フレーク、ガラスフレーク等の薄片状基材に、酸化チタン、酸化鉄、シリカ、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化アルミニウム、金、銀、ニッケル、クロム、チタン、アルミニウム、フッ化マグネシウム、窒化チタン等の1種以上の薄膜を1層以上被覆した被覆顔料、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料、光反射性顔料、光干渉性顔料が使用可能である。
蛍光顔料としては、紫外領域、可視光領域及び赤外領域における特定の波長の光を励起エネルギーとして用い、前記波長と異なった波長域で発光する顔料が使用可能である。
着色樹脂粒子としては、前記着色顔料、光輝顔料、蛍光顔料、染料等の1種以上と樹脂との混合物の微粒子であり、樹脂としては、ポリオレフィン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂を用いることができる。
前記の顔料としては、少なくとも1種の親水性基又は親油性基が顔料の表面に直接又は種々の原子団により結合している自己分散型顔料を用いてもよい。前記自己分散型顔料としては、イオン性のものが好ましく、特に、アニオン性に帯電したものが好ましい。
染料としては、赤、青、黄、緑、紫、黒、白、オレンジ、ブラウン等各種の色の水溶性染料又は分散染料等の染料をあげることができ、これらは、酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料であってよい。
これら着色剤のうち、特に爪被覆用として使用されている無機顔料、光輝材、有機顔料や染料を使用することができる。また、これらの着色剤を添加しない場合や、透明となる程度の量で添加した場合、もしくは染料を添加することにより透明性がある水性美爪料組成物とすることもできる。
顔料を使用する場合、顔料のD50(メジアン径)の値を2.0μm以下とすることができ、さらに好ましくは1.5μm以下、より好ましくは1.0μm以下である。この2.0μm以下の場合には、さらに発色性を向上させることができる。なおD50は、顔料の粒度分布を測定したときに、その累積体積が全体の50%となるときの粒径である。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい着色剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき色調や美感等に応じて適宜設定すればよい。着色剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~10質量%であり、好ましくは0.05~8質量%、より好ましくは0.5~6.5質量%となる量で含有される。
着色剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して10質量%を超えると、光沢を損なう可能性がある。
<溶剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい溶剤としては、水性美爪料組成物において成膜助剤としての機能を発揮することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このような溶剤としては、水性美爪料組成物に使用されたエマルジョンに由来する水以外の水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール等の水溶性有機溶剤を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよいエマルジョンに由来する水以外の水の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物の粘度等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい水溶性有機溶剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。水溶性有機溶剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~20質量%であり、好ましくは0.5~10質量%、より好ましくは1~3質量%である。
水溶性有機溶剤の含有量が少ない場合には、1,2-オクタンジオール等を溶解させることが困難になる場合がある。
水溶性有機溶剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して20質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が低くなり塗り感等が悪化したり、塗布後の水性美爪料組成物にタック性が現れる可能性がある。
<成膜助剤・可塑剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい成膜助剤・可塑剤としては、水性美爪料組成物において成膜助剤・可塑剤としての機能を発揮することができる成分であって、前記1,2-オクタンジオール以外のものであればいずれのものでも用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物中に配合される成膜助剤・可塑剤は、成膜性を向上させることで塗膜の形成を助け、塗膜が形成された後においては比較的速やかに蒸発揮散して塗膜の強度を向上させる一時的な可塑化機能等を有するものである。
このような成膜助剤・可塑剤としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル類;ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のジアルキレングリコールジアルキルエーテル類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、スクロースアセテート等のアセテート類;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等のアルコール類;1,2-ヘキサンジオール、1,2-ペンタンジオール、ヘキシレングリコール等のジオール類;フタル酸ジエステル類(フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチオル、フタル酸ブチル-2-エチルヘキシル等)、アジピン酸ジエステル類(アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソブチル等)、コハク酸ジエステル類、セバシン酸ジエステル類(セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジブチル等)、カプリル酸エステル、カプロン酸エステル、酢酸エステル、クエン酸エステル、ステアリン酸エステル(ステアリン酸エチル等)、パルミチン酸エステル(パルミチン酸2-エチルヘキシル等)、tert-ブチル酸と2,2,4-トリメチルペンタン-1,3-ジオールのエステル等の脂肪酸エステル類;の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい前記成膜助剤・可塑剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。前記成膜助剤・可塑剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~7質量%であり、好ましくは0.1~5質量%、より好ましくは0.15~3質量%である。
前記成膜助剤・可塑剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して少ないと、光沢が悪化する場合がある。
前記成膜助剤・可塑剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して7質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が高くなりすぎて塗り感等が悪化する可能性がある。
<界面活性剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい界面活性剤としては、水性美爪料組成物において界面活性剤としての機能や顔料分散剤としての機能を発揮することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このような界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノ(ジ)エタノールアミド、脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等があげられる。具体的には、モノステアリン酸グリセリン、セスキオレイン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン性界面活性剤;脂肪酸金属塩、アルキル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム等)、アルキルエーテル硫酸塩(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等)、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩(例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等)等の陰イオン性界面活性剤;塩化アルキルトリアルキルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等)、臭化アルキルトリメチルアンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤;β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤;の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物においては、上記の界面活性剤の中でも、脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤が好ましく用いられる。脂肪酸エステル系非イオン性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、ソルビタン脂肪酸エステル及び/又はPOEソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、中でもPOE(20)ステアリン酸ソルビタン(例えば、日光ケミカルズ社製商品名NIKKOL TS-10MV)、POE(20)ミリスチン酸ソルビタン、POE(20)パルミチン酸ソルビタン(例えば、日光ケミカルズ社製商品名NIKKOL TP-10EX)、POE(20)オレイン酸ソルビタン(例えば、日光ケミカルズ社製商品名NIKKOL TO-10MV)、POE(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタンもしくはPOE(20)ラウリン酸ソルビタン(例えば、日光ケミカルズ社製商品名NIKKOL TL-10、三洋化成工業社製商品名イオネットS-20、三洋化成工業社製商品名イオネットT-20C)、POE(6)ステアリン酸ソルビタン(例えば、日光ケミカルズ社製商品名NIKKOL TS-106V)、POE(6)ミリスチン酸ソルビタン、POE(6)パルミチン酸ソルビタン等が好ましい。
特に好ましいものは、POE(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタン(ポリオキシエチレン(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタンエステル)、三洋化成工業社製商品名イオネットS-20や同イオネットT-20C(ヤシ油脂肪酸ソルビタン)の1種以上である。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい界面活性剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。界面活性剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~2質量%であり、好ましくは0.005~1質量%、より好ましくは0.05~0.5質量%である。
界面活性剤の含有量が少ないと、顔料分散性、均一な塗膜形成性、光沢性及び樹脂エマルジョンの相溶性が悪化する等の問題が生じる場合がある。
界面活性剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して2質量%を超えると、水性美爪料組成物の耐水性が悪化する可能性がある。
<増粘剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい増粘剤としては、水性美爪料組成物において増粘剤としての機能を発揮することができる成分であって、前記(C)疎水変性ポリウレタン及び前記(D)カルボキシビニルポリマー以外の増粘剤であればいずれのものでも用いることができる。
このような増粘剤としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系増粘剤;PEG/PPGコポリマー、PEG、PPG、ポリウレタン-39、ポリウレタン-62、ポリエーテル-1、ポリエステル-5、ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸(塩)等の高分子系増粘剤;デンプン類、アルギン酸(塩)、カラギーナン、カンテン、キサンタンガム、グアーガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、マンナン、ペクチン、デキストリン、ヒアルロン酸等の有機系増粘剤;ベントナイト系鉱物(モンモリロナイト、ソーコナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト等)、モンモリロナイト系鉱物、ケイ酸塩、含水シリカ、粘土系鉱物等の無機系増粘剤;の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい前記増粘剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。前記増粘剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~2質量%であり、好ましくは0.01~1質量%、より好ましくは0.01~0.05質量%である。
前記増粘剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.01質量%未満であると、顔料を含む場合に分散安定性が悪化する場合がある。
前記増粘剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して2質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が高くなりすぎて塗り感等が悪化する可能性がある。
<湿潤剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい湿潤剤としては、水性美爪料組成物において湿潤剤としての機能を発揮することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このような湿潤剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類等の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい湿潤剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。湿潤剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0.1~15質量%であり、好ましくは0.5~10質量%、より好ましくは1~5質量%である。
湿潤剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.1質量%未満であると、顔料を含む場合に分散安定性が悪化する場合がある。
湿潤剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して15質量%を超えると、水性美爪料組成物にタック性が現れる可能性がある。
<消泡剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい消泡剤としては、水性美爪料組成物において消泡剤としての機能を発揮することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このような消泡剤としては、ジメチルシリコーンオイル、シリコーンオイルコンパウンド、シリコーンエマルジョン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、フロロシリコーンオイル、ジメチコン、シメチコン等のシリコーン系やフッ素系の消泡剤の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい消泡剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。消泡剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0.005~0.1質量%であり、好ましくは0.01~0.05質量%、より好ましくは0.01~0.03質量%である。
消泡剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.005質量%未満であると、水性美爪料組成物が泡立つ可能性がある。
消泡剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.1質量%を超えると、塗布後の水性美爪料組成物にピンホールが表れる可能性がある。
<pH調整剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよいpH調整剤としては、水性美爪料組成物においてpH調整剤としての機能を発揮することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このようなpH調整剤としては、アミノメチルプロパノール、アミノエチルプロパンジオール、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン等の有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア(水)等の無機塩基;アスコルビン酸、ギ酸、クエン酸、グリコール酸、クロロ酢酸、コハク酸、プロピオン酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸、乳酸等の有機酸;リン酸等の無機酸;スルホコハク酸塩、ピロリン酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、アスパラギン酸塩、クエン酸塩等の塩;の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物においては、塗布・乾燥した後に塗膜中に残存しない揮発性のpH調整剤が好ましく、例えば、適当な濃度(例えば、10%)のアンモニア水が好適に用いられる。
なお、本発明の水性美爪料組成物において、塗布・乾燥した後に塗膜中に残存するpH調整剤を用いた場合、水性美爪料組成物塗膜の耐久性に問題が生じる可能性があるが、温水中に浸漬することで水性美爪料組成物塗膜の剥離を促進させることが可能となる
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよいpH調整剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物のpHが6以上~9以下の範囲、好ましくは、6.5~8.5の範囲となるように調整されるように適宜設定すればよい。pH調整剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~2質量%であり、好ましくは0~1質量%、より好ましくは0.2~0.5質量%である。
水性美爪料組成物のpHによっては、pH調整剤を用いる必要はない。また、水性美爪料組成物の組成によっては、pH調整剤の含有量が少なすぎると顔料分散性等が悪くなる場合がある。
pH調整剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して2質量%を超えると、水性美爪料組成物の粘度が高くなりすぎて塗り感等が悪化する場合がある。
なお、水性美爪料組成物のpHが6未満となるとメイクオフ性に優れないおそれがあり、一方、pH9を超えると皮膚刺激性が生じるとともに耐冷水性や乾燥性が悪化する恐れがある。
<防腐剤>
本発明の水性美爪料組成物に含まれていてもよい防腐剤としては、水性美爪料組成物において防腐剤としての機能を発揮することができる成分であればいずれのものでも用いることができる。
このような防腐剤としては、例えば、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、ヒドロキシベンゾサチオール、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)類等のフェノール類;安息香酸、安息香酸塩類、サリチル酸、サリチル酸塩類、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩類、ソルビン酸、ソルビン酸塩類等の酸類;ヘキサクロロフェン、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)等のハロゲン化ビスフェノール類;3,4,4'-トリクロロカルバニリド、3-トリフルオロメチル-4,4'-ジクロロカルバニリド(ハロカルバン)等のアミド類;グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、テトラメチルチウラムジサルファイド(チラム)、感光素201、感光素101、1-ハイドロキシピリジン-2-チオン(ジンクピリチオン)、イミダゾイルウレア化合物(イミダゾリジニルウレア)、N-トリクロロメチル・メルカプト-4-シクロヘキセン-2-ジカルボキシイミド、塩化リゾチーム、クロルフェネシン、クロロブタノール、2-ブロム-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール、6-アセトキシ-2,4-ジメチル-m-ジオキサン等の1種以上を用いることができる。
本発明の水性美爪料組成物において使用してもよい防腐剤の含有量は、特に制限されず、水性美爪料組成物に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。防腐剤の含有量としては、例えば、水性美爪料組成物全体に対して0~1質量%であり、好ましくは0.1~1質量%、より好ましくは0.2~0.7質量%である。
防腐剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して0.1質量%未満であると、防腐能力の点で問題が生じる場合がある。
防腐剤の含有量が水性美爪料組成物全体に対して1質量%を超えると、化粧品の添加基準を超えることとなる。
<その他>
本発明の水性美爪料組成物には、塗り感、成膜性、光沢、レベリング、粘度、使用性、塗膜の耐久性等に悪影響を与えない範囲で、上記の各成分以外にも、各種の添加剤を配合することができる。
そのような添加剤としては、例えば、香料、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、充填剤、表面張力調整剤、難燃剤、酸化防止剤、イオン吸着体、低応力化剤、抗菌剤、可撓性付与剤、ワックス類、ハロゲントラップ剤、濡れ改良剤等の、これまでに慣用されている各種の添加剤の1種以上を配合することができる。
また、水性美爪料組成物に配合することができる各種の装飾材料等を配合することも可能である。
(水性美爪料組成物の使用方法)
本発明の水性美爪料組成物は、使用者自身の爪の表面に、必要に応じてサンディングを施した後、さらに必要に応じて下塗りをした後に、筆や刷毛を用いる等の公知の手段によって爪表面に塗布することができる。
もちろん、爪表面に本発明の水性美爪料組成物を塗布後、乾燥前に小さな飾りや粉体等を塗膜表面に付着させることも可能である。
爪に塗布した後、自然乾燥させたり、赤外線等を当てたりして加熱乾燥させることができる。
被覆される爪は、人の手足の爪のいずれでもよく、犬や猫等の動物の爪でもよい。また、マネキン等の人形の爪部に用いることも可能である。
以下、実施例及び比較例をあげて、本発明の水性美爪料組成物をより詳細に説明する。ただし、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
[水性美爪料組成物の評価方法]
(成膜性)
1.塩化ビニル樹脂板に、100μmドクター型アプリケータを用いて、12cm/sの速度で各水性美爪料組成物を塗布する。
2.乾燥後、塗膜表面を目視で観察する。
○:塗膜がなめらかで透明である。
△:塗膜に小さいひび割れがある。
×:塗膜にひび割れがあり、塗膜全体が白濁して見える。
(光沢)
1.塩化ビニル樹脂板に、100μmドクター型アプリケータを用いて、12cm/sの速度で各水性美爪料組成物を塗布する。
2.乾燥後、HORIBAハンディ光沢計グロスチェッカーIG-310にて光沢度を測定する。
○:光沢度70以上
△:光沢度50以上70未満
×:光沢度50未満
(塗り感)
1.爪に、各水性美爪料組成物を一般的な美爪料組成物用の筆で適量塗り広げる。
2.乾燥後、塗膜表面を目視で観察する。
○:塗膜がなだらかで筆跡が見えない。
△:塗膜に大きな波が見える。
×:塗膜に細かな波が見える。
(レベリング)
1.ナイロン板に各水性美爪料組成物を30μl取る。
2.一般的な美爪料組成物用の筆 で、一辺が1.5cmの正方形の中を縦に4回、横に4回、再度縦に4回塗り広げる。
3.塗布後、一晩以上室温で乾燥させる。
4.乾燥後の塗膜のレベリング具合を評価する。
○:塗膜がなだらかで筆跡が見えない。
△:塗膜に大きな波が見える。
×:塗膜に細かな波が見える。
(沈降)
1.各水性美爪料組成物を透明なサンプル瓶に25℃の雰囲気下で充填する 。
2.50℃の雰囲気下で2週間保存する。
3.外観を目視で観察し評価する。
○:50℃で沈殿が発生しない。
△:25℃では沈殿が発生しないが、50℃では沈殿が発生する。
×:25℃で沈殿が発生する。
実施例1
アクリル樹脂系エマルジョンを24.975質量部(樹脂分の含有量として)、1,2-オクタンジオールを2.000質量部、疎水変性ポリウレタンを0.225質量部、カルボキシビニルポリマーを0.150質量部、酸化チタンを5.500質量部、POEヤシ油脂肪酸ソルビタンを0.400質量部、ヒドロキシエチルセルロースを0.025質量部、フェノキシエタノールを0.500質量部、エタノールを2.500質量部、シメチコンを0.010質量部、プロピレングリコールを2.000質量部、水を水性美爪料組成物全体で100質量部となる量(残量)、となる割合で各成分を加えて水性美爪料組成物を得た。得られた水性美爪料組成物について、成膜性、光沢、塗り感、レベリング及び沈降について評価した。
結果を表1に示す。
実施例2~11、比較例1~5
表1に示す成分を、表1に示す質量部となる割合で各成分を加えて水性美爪料組成物を得た。得られた水性美爪料組成物について、成膜性、光沢、塗り感、レベリング及び沈降について評価し、結果を表1に併せて示す。
Figure 0007179325000001
表中の成分は以下のとおりである。
・アクリル樹脂系エマルジョン1:
ジュリマーET-410(東亞合成社製商品名)とTOCRYL BCX-6202 (トーヨーケム社製商品名)を、樹脂分の質量比でジュリマーET-410:TOCRYL BCX-6202=64.69:12.20の比率でブレンドしたもの(表1中のアクリル樹脂系エマルジョンの配合量は樹脂分の含有量)。
・アクリル樹脂系エマルジョン2:
ビニゾール1050N(大同化成工業社製商品名)
・干渉色アルミニウム顔料:
アルミニウムフレークを基材にし、フレーク表層にシリカ層を被覆し、更に金属粒子をメッキしたメタリック顔料(東洋アルミニウム社製商品名コスミカラー)
・疎水変性ポリウレタン:
(PEG-240/デシルテトラデセス-20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー(ADEKA社製商品名アデカノールGT-730)
・カルボキシビニルポリマー:
カーボポール940(Lubrizol Advanced Materials社製商品名)
・POEヤシ油脂肪酸ソルビタン:
ヤシ油脂肪酸のポリエチレンオキサイド20モル付加ソルビタンエステル
・シメチコン:
ポリジメチルポリシロキサンとシリカの混合物(信越化学工業社製商品名KM-72)
表1より、本発明の水性美爪料組成物である実施例1~11は、成膜性、光沢、塗り感及びレベリングの評価に問題がなく、さらに、顔料の沈降が生じない。
これに対して、カルボキシビニルポリマーに代えてアクリル樹脂系増粘剤であるアクリル樹脂系エマルジョン2を含む比較例1の水性美爪料組成物、カルボキシビニルポリマーを含まない比較例2の水性美爪料組成物及び疎水変性ポリウレタンを含まない比較例3の水性美爪料組成物は、成膜性、光沢、塗り感及びレベリングの評価に問題はないが、いずれも顔料の沈降が生じてしまう。
疎水変性ポリウレタンを含まずカルボキシビニルポリマーを増量した比較例4の水性美爪料組成物は、成膜性の評価に問題がなく、顔料の沈降が生じないものの、塗り感及びレベリングの評価に問題がある。
カルボキシビニルポリマーを含まず疎水変性ポリウレタンを増量した比較例5の水性美爪料組成物は、成膜性、光沢、塗り感及びレベリングの評価に問題はないが、顔料の沈降が生じてしまう。
これら実施例及び比較例の記載からみて、疎水変性ポリウレタンとカルボキシビニルポリマーの両者を併用することで、成膜性、光沢、塗り感及びレベリングのすべての点で優れ、顔料の沈降が生じない水性美爪料組成物を得ることができることがわかる。

Claims (5)

  1. 下記(A)~(D)
    (A)アクリル樹脂系エマルジョン
    (B)1,2-オクタンジオール
    (C)疎水変性ポリウレタン
    (D)カルボキシビニルポリマー
    を含有し、
    水性美爪料組成物全体に対して、
    (A)アクリル樹脂系エマルジョンの含有量が10~60質量%、
    (B)1,2-オクタンジオールの含有量が0.05~10質量%、
    (C)疎水変性ポリウレタンの含有量が0.015~1.5質量%、
    (D)カルボキシビニルポリマーの含有量が0.001~5質量%、
    である、水性美爪料組成物。
  2. 前記(A)アクリル樹脂系エマルジョンが、80nm以下の粒子径においてピークを有する粒子径分布を示し、かつガラス転移温度が20~45℃のアクリル樹脂系エマルジョンである、請求項1に記載の水性美爪料組成物。
  3. 前記(C)疎水変性ポリウレタンが、会合性増粘剤である、請求項1又は2に記載の水性美爪料組成物。
  4. 前記(C)疎水変性ポリウレタンが、
    (c-1)
    下記一般式(1)
    -{(O-R)-OCONH-R[-NHCOO-(R-O)-R]}
    ・・・(1)
    (式中、Rはm価の有機基を表し、R及びRは互いに同一でも異なってもよい2価の有機基を表し、Rはウレタン結合を有していてもよいh価の有機基を表し、Rは1価の有機基を表し、k及びnは括弧内の構造の繰返し単位数であって各々独立に0~1000の整数であり、hは1以上の整数であり、mは1以上の整数である。)
    で表されるものの1種以上、及び/又は、
    (c-2)
    式:HO-(R-O)-R(式中、Rは2価の有機基を表し、Rは1価の有機基を表し、pは括弧内の構造の繰返し単位数であって0~1000の整数であり、Rが複数ある場合には互いに同一でも異なってもよい。)で表されるモノヒドロキシ化合物と、式:HO-(R-O)-H(式中、Rは2価の有機基を表し、qは括弧内の構造の繰返し単位数であって2~1000の整数であり、Rが複数ある場合には互いに同一でも異なってもよい。)で表されるポリオキシアルキレングリコール化合物と、式:HO-CH-CH(OH)-CH-O-R(式中、Rは1価の有機基を表す。)で表されるモノグリセリルエーテル化合物と、式:R10-(NCO)(式中、R10はr価の有機基を表し、rは1以上の整数である。)で表されるポリイソシアネート化合物とを含むモノマー成分を反応させて得られるものの1種以上、
    である、請求項1~3のいずれかに記載の水性美爪料組成物。
  5. 前記(C)疎水変性ポリウレタンが、
    (PEG-240/デシルテトラデセス-20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー、及び/又は、(PEG-240/テトラデシルオクタデセス-100/エチルヘキシルグリセリン/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー、である、請求項1~4のいずれかに記載の水性美爪料組成物。
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