JP7179251B2 - 四座配位白金oncn錯体に基づく有機発光材料、その合成方法及び有機発光ダイオードへの使用 - Google Patents

四座配位白金oncn錯体に基づく有機発光材料、その合成方法及び有機発光ダイオードへの使用 Download PDF

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Description

本発明は、最適化構造を有する類の有機金属材料、及び有機発光ダイオード(OLED)及びポリマー発光ダイオード(PLED)への使用に関する。有機金属材料は、より優れた発光量子効率とより優れた色純度を示す。これらの材料を用いて、高効率の単色OLEDは、真空蒸着やスピンコーティング(Spin coating)や印刷などのさまざまな技術によって製造できる。
OLEDは、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode)または有機発光素子(Organic Light-Emitting Device)の略称である。OLEDは、背面に位置する光源を必要としない自律発光素子であり、速い応答速度や低い駆動電圧や高い発光効率や高い解像度や広い視野角という特徴を有し、新世代のディスプレイ及び照明技術になっており、特に携帯電話、コンピューター、テレビ、曲げ折り可能な電子製品には、使用の可能性が大いにある。
現在、OLEDに用いられている発光材料には、蛍光材料とリン光材料の2種類がある。初期のデバイスで用いられていた発光材料は主に有機小分子蛍光材料であるが、スピン統計量子論によると、蛍光材料の理論的な内部量子効率はわずか25%である。1998年、プリンストン大学のフォレスト教授と南カリフォルニア大学のトンプソン教授は、室温での金属有機錯体分子材料のリン光電界発光現象を発見した。重金属原子の強力なスピン軌道結合により、一重項から三重項までの電子のシステム間交差(ISC)を有効的に促進できる。したがって、OLEDデバイスは電気励起によって生成された一重項及び三重項励起子を最大限に活用できるため、発光材料の理論的な内部量子効率は100%に達することができる(Nature, 1998, 395, 151)。研究後、有機イリジウム及び白金錯体の光物理学及びデバイス性能はより優れていた(Dalton Trans., 2009, 167; Chem. Soc. Rev., 2010, 39, 638; Chem. Soc. Rev., 2013, 42, 6128; J. Mater. Chem. C, 2015, 3, 913)。
初期に研究された環状白金(II)錯体リン光材料は、大部分は二座配位子と三座配位子を含む金属有機分子である。二座配位子に配位された白金錯体の剛性が低いため、配位子は容易にねじれて振動し、その結果、リン光量子効率が低くなる(Inorg. Chem., 2002, 41, 3055)。三座配位子を含む環状金属白金(II)錯体は、剛性と量子効率が向上しているが、三座配位子以外の配位子(例えば、Cl、アルキンアニオン、カルベンなど)を含むため、化学的安定性が低い。比較すると、四座配位子は二座配位子と三座配位子の問題をよりよく解決できる。1.四座配位子は、白金(II)を配位しやすくして平面四辺形の環状金属錯体を形成し、合成が簡単になりイリジウム錯体から容易に得られるfacial及びmeridional異性体を生成しないため、純度が高くなる。2.四座環状白金(II)錯体は、強い剛性と高いリン光量子効率を備えている。3.四座環状白金(II)錯体は、化学的安定性及び熱的安定性が高く、OLEDデバイスの安定性及び寿命の向上に有利である。4.配位子構造の変更と調整により、錯体分子の最高占有軌道(HOMO)、最低非占有軌道(LUMO)及び三重項エネルギーレベルを調整する可能性があり、従って、錯体分子の光物理特性が調整される。
近年、四座環状白金(II)錯体は、大きな注目を集め、良好な結果を達成している。しかし、効率のロールオフは、白金(II)錯体の最も大変な問題の一つである。一般に白金(II)錯体には平面的な幾何学的構造があり、エキシマー凝集体を形成しやすいため、狭いドーピング濃度範囲にのみ高色純度のデバイス効果(約1wt%~5wt%)を得ることができる。ドーピング濃度が高い場合、エキシマー発光が発生しやすくなり、色純度やデバイスの安定性に影響を与え、また、ドーピング濃度範囲が狭い場合、材料及びそのデバイス性能を最適化することが難しくなり、当該材料の産業用途が制限される。
この問題を解決するために、研究者たちはいくつかの努力をした。2010年に、Cheは赤色白金(II)錯体にtert-ブチルを追加したが(Chem. Asian. J., 2014, 9, 2984)、X線回折結晶構造では密な分子間に堆積されたπ-π相互作用が依然として観察されていた。2010年に、Huoは、非平面のフェニル環を含む類の白金(II)錯体を報告したが、4wt%を超える濃度でエキシマー発光が現れ、デバイスで重度の三重項-三重項消滅を示した(Inorg. Chem., 2010, 49, 5107)。2013年に、Cheは、大きな立体障害のある二環式基(Chem. Commun., 2013, 49, 1497)を[O^N^C^N]配位子に追加することにより、純粋な緑色の白金(II)錯体を取得して、ドーピング濃度の13wt%であるデバイス効率は最大で66.7cd/Aに達したが、その自己消光定数は依然として比較的高くなった(約8.82×107dm3mol-1-1)。2014年に、Cheは、同じ方法を用いて大きな立体障害のある二環式基(Chem. Eur. J., 2010, 16, 233; CN105273712B)を赤色白金(II)錯体に導入したことにより、自己消光定数を有効的に低減できたが、この研究の最大ドーピング濃度はわずか7%であった。同じ年に、Cheは[O^N^C^N]配位子のさまざまな位置にtert-ブチル基を追加し、tert-ブチル基の数を増やすたと自己消光定数を効果的に下げることができたが(最低で8.5×106dm3mol-1-1に達する可能性があり)、tert-ブチル基の数の増加に従って発光スペクトルが赤にシフトし、その色純度に影響した。その白金(II)錯体は、デバイスのドーピング濃度が10wt%であつた場合に最大電流効率が100.5cd/Aになったが、黄緑色の光を放出し、ドーピング濃度をさらに16wt%に上げると、デバイスは効率が低減し、色純度がさらに低下した(Chem. Sci., 2014, 5, 4819)。したがって、幅広いドーピング濃度で理想的な色純度を維持する高効率のPtベースの材料をどのように取得するかは、産業界及び学界で緊急な解決を必要とする問題である。
上記の分野の欠陥を目指して、本発明は、最適化構造を有する白金(II)錯体システムを説明する。その白金(II)錯体システムは、単純な合成プロセス、安定した化学構造、高い抗凝集性能、高い発光量子効率を有し、高効率の純粋な緑色の光を放出するOLEDを製造することができる。
白金(II)錯体は、通常正方形平面幾何学的構造を有するため、白金中心は集中する傾向にあり、特に高ドーピング濃度で白金(II)錯体は自己凝集状態を形成する傾向にあり、従ってエキシマー発光を形成し、発光スペクトル、色純度及びデバイス効率に影響を与える。この欠点を克服するために、本発明は、式Iの化学構造を有する四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料に関し、その材料は、高ドーピング濃度下で発光スペクトルがわずかに変化するか、全く変化しないままになり、更に高い発光量子効率を有するため、工業用製造システムにより適している。
また、本発明は発光材料の製造方法及び有機発光ダイオード(OLED)におけるその使用を提供する。
下記一般式Iで表される化学構造を有する四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料、
Figure 0007179251000001
式I中、R1~R15はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、非置換アルキル基、ハロゲン化アルキル基、重水素化アルキル基、シクロアルキル基、非置換アリール基、置換アリール基、アシル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、ニトロ基、アシルアミノ基、アラルキル基、シアノ基、カルボキシ基、チオ基、スチリル基、アミノカルボキシ基、カルバモイル基、アリールオキシカルボキシ基、フェノキシカルボキシ基又はエポキシカルボキシ基、カルバゾリル基またはジフェニルアミノ基であり、R1~R15はそれぞれ独立して、隣接する基と5~8員環を形成し、R1~R15は同時に水素ではなく、Bは抗凝集基であり、R16~R24はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、非置換アルキル基、ハロゲン化アルキル基、重水素化アルキル基、シクロアルキル基、非置換アリール基、置換アリール基、シアノ基、カルバゾール基又はジフェニルアミノ基であり、nは0又は1である(nが0の場合、Bは置換カルバゾリル基であり、nが1の場合、Bは置換アクリジニル基である)。
本発明で用いられるハロゲンまたはハロゲン化物は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を含み、好ましくはF、Cl又はBrを含み、特に好ましくはFまたはClを含み、最も好ましくはFを含む。
式I中、更にR1~R15はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素数1~6の非置換アルキル基、炭素数1~6のハロゲン化アルキル基、炭素数1~2の重水素化アルキル基、5員環又は6員環のシクロアルキル基、炭素数6~10の非置換アリール基、炭素数6~10の置換アリール基、炭素数1~10のアルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルバゾール基又はジフェニルアミノ基であり、R1~R15はそれぞれ独立して、隣接する基と5~8員環を形成し、R16~R20はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6の非置換アルキル基、炭素数1~6のハロゲン化アルキル基、5員環または6員環のシクロアルキル基、炭素数6~10の非置換アリール基、炭素数6~10の置換アリール基、シアノ基、カルバゾリル基又はジフェニルアミノ基であり、R21~R24はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1~6の非置換アルキル基又は炭素数6~10の非置換アリール基である。
好ましくは、R1~R4及びR10~R12はそれぞれ独立して水素原子である。
好ましくは、R5、R7及びR9はそれぞれ独立して水素原子であり、R6及びR8はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~4の非置換アルキル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基又はフェニル基である。
好ましくは、それでR13-R15はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~6の非置換アルキル基、炭素数1~6のハロゲン化アルキル基、炭素数1~2の重水素化アルキル基、5員環又は6員環のシクロアルキル基、炭素数6~10の非置換アリール基又は炭素数6~10の置換アリール基である。
好ましくは、R17及びR19はそれぞれ独立して水素原子であり、R16、R18及びR20はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~4の非置換アルキル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基、フェニル基、ナフチル基又はカルバゾリル基である。
より好ましくは、R13~R15はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~4の非置換アルキル基、トリフルオロメチル基、重水素化メチル基又はフェニル基である。
最も好ましくは、R16、R18及びR20はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~4の非置換アルキル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基、フェニル基、ナフチル基又はカルバゾリル基であり、R21及びR22はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1~4の非置換アルキル基であり、R23及びR24はそれぞれ独立して炭素数1~4の非置換アルキル基またはフェニル基である。
式Iを有する白金(II)体のいくつかの具体的な非限定的な実例は以下の通りである:
Figure 0007179251000002
Figure 0007179251000003
Figure 0007179251000004
本発明の金属錯体リン光材料は、以下の一般式の方法に従って製造することができるが、以下の方法に限定されない。
Figure 0007179251000005
置換又は非置換のメトキシアセトフェノン化合物Aと置換又は非置換のベンズアルデヒド化合物Bを原料として用いて、置換又は非置換のカルコン化合物CをアルカリKOHの条件下で得る。置換又は非置換メタブロモアセトフェノン化合物Dをピリジンに溶解してピリジン塩中間体Eをヨウ素単体の条件下で得る。置換又は非置換のカルコン化合物C及びピリジン塩中間体Eを用いてピリジン閉環中間体Fを酢酸アンモニウムの条件下で得る。ピリジン中間体Fは官能基変換でホウ酸塩/ホウ酸中間体Gに変換される。ホウ酸塩/ホウ酸中間体Gとオルトハロゲン置換ピリジン化合物H(ハロゲンは塩素、臭素又はヨウ素である)は、金属カップリング(例えば、Pd(PPh34を触媒として、アルカリK2CO3の条件下で行う)によって結合して中間体Iを得る。中間体Iは脱メチル化反応により配位子Jを得る。配位子Jは、適切な溶媒(酢酸など)中で適切な温度(還流など)で白金化合物(テトラクロロ白金酸カリウムなど)と反応させ、純化によって四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料を得る。
上記は、このような四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料の化合物を合成する一般的な方法であり、反応原料、反応条件及び用量は、上記の範囲に限らず、特定の反応条件に応じて適切に調整することができる。反応時間及び反応温度は、反応状況に応じて調整することもでき、上記の範囲に限定されない。
本発明の四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料の1つまたは2つ以上は、有機発光デバイスの発光層に使用される。構造Iを有する錯体を用いて真空堆積、スピンコーティング、インクジェット印刷または他の既知の製造方法により薄膜を形成することができる。本発明の化合物は、異なる多層OLEDを製造するために、発光材料として、または発光層内のドーパントとして使用されている。具体的に、本発明の四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料は、ITO/HAT-CN/TAPC錯体:TCTA(×wt%)/TmPyPb/LiF/Alの発光層として使用されることができるが、その使用は上記のデバイス構造に限定されない。
環状白金(II)錯体分子は、平面四辺形構造を有し、四座配位子を配位し錯体を生成しやすく、メタライゼーション反応により1ステップで合成される可能性があり、単一の結合を備えてイリジウム錯体中にfacial及びmeridional異性体を生成しない。四座配位子は、簡単な合成工程及び精製工程を含んで高純度の配位子を取得することができ、更に高毒性と高汚染性の試剤やプロセス(例えば、Stilleカップリング反応など)を用いる必要はない。
式Iを有する四座配位白金(II)ONCN錯体は、高い溶液量子収率で強い発光を示す。
式Iの四座配位白金(II)ONCN錯体は、強い剛直な構造を有し、分子振動によって損耗されたエネルギーを有効的に低減し、非放出性減衰プロセスを削減できるため、高い発光量子効率を得ることができる。これらの錯体を発光材料として用いることにより、高効率の有機発光ダイオード(OLED)を製造することができる。
式Iの化学構造を有する有機金属錯体は、末端のピリジン環に
Figure 0007179251000006
または
Figure 0007179251000007
基が導入されているため、白金(II)錯体の抗凝集性能を有効的に高め、且つ幅広いドーピング濃度で理想的な色純度及び発光効率を維持してリン光材料に対するOLED業界の要件に適する。
一つの実施形態では、式Iの四座配位白金(II)ONCN錯体を用いて製造されたOLEDは、100cd/Aを超える高効率を示す。
もう一つの実施形態では、30%のドーピング濃度を有するデバイスは、エキシマー排出をまったく又はほとんど示さない。
もう一つの実施形態では、式Iの四座配位白金(II)ONCN錯体を用いて製造されたデバイスは、(0.29±0.01、0.65±0.01)のCIEの緑色の発光を示す。
図1は、1006の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図2は、1007の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図3は、1008の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図4は、1010の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図5は、1011の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図6は、1012の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図7は、1015の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図8は、1016の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図9は、1017の正規化された吸収および発光スペクトルを示す。 図10は、1015の正規化されたエレクトロルミネセント素子の発光スペクトルを示す。 図11は、比較例錯体1019、1020、1021の化学構造を示す。 図12は、1019の正規化されたエレクトロルミネセント素子の発光スペクトルを示す。
以下は、本発明の実施形態を示す実例である。これらの例は、制限的なものとして解釈されるべきではない。 特に明記しない限り、すべての百分率は重量によるものとし、すべての溶媒混合比は体積によるものとする。
実施例1-中間体3106の合成
Figure 0007179251000008
丸底フラスコに原料4106(0.69mol)と原料4206(0.63mol)を入れ、1.2Lのメタノールを加えて攪拌して溶解し、水酸化カリウム水溶液(80mL、3.15mol)をゆっくりと滴下する。添加後、反応混合物を窒素雰囲気下で40℃に加熱し、4時間撹拌する。反応混合物を室温に冷却した後、4M HCl溶液を加えて混合物のpHを中性に調整し、結晶化のために-20℃でおいて置く。吸引濾過した固体を有機溶媒に溶解し、溶媒を蒸発させた後、得られた固体を-20℃においてメタノールでスラリー化させる。吸引濾過及び乾燥により、85%の収率及び99.8%の純度を有する白色の固体が得られる。
実施例2-中間体3206の合成
Figure 0007179251000009
三口フラスコに原料4306(0.49mol)、ヨウ素(0.54mol)、原料4406(500mL)を入れ、窒素雰囲気下、130℃で5時間攪拌する。反応後、反応液を室温まで冷却し、撹拌を1時間続けて固体を析出させ、析出した固体を吸引濾過し、メタノールで洗浄した後、固体をメタノールでスラリー化させ、濾過し、乾燥させて75%の収率を有する白色固体を得る。
実施例3-中間体3306の合成
Figure 0007179251000010
丸底フラスコに中間体3106(0.39mol)、中間体3206(0.39mol)、酢酸アンモニウム(3.9mol)、氷酢酸(400mL)を入れ、窒素雰囲気下、130℃で2時間還流撹拌する。撹拌しながら、KOHを加えてpHを中性に調整し、次にメタノールを加えて固体を析出させる。固体をメタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により、81%の収率及び98%の純度を有する白色固体を得る。
実施例4-中間体3406の合成
Figure 0007179251000011
丸底フラスコに中間体3306(0.26mol)、二ホウ酸ピナコール(0.27mol)、Pd(dppf)Cl2(13mmol)、酢酸カリウム(0.78mol)、ジオキサン(1L)を入れ、窒素雰囲気下で還流して昇温して5時間反応させる。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、短いシリカゲルカラムで濾過して触媒とアルカリを除去し、有機溶媒を減圧下で蒸発させた後、残留物をメタノールで攪拌しスラリー化させた後、酢酸エチル-メタノール溶媒系で再結晶させ、吸引濾過及び乾燥により83%の収率及び99.8%の純度を有する白色固体を得る。
実施例5-中間体3506の合成
Figure 0007179251000012
丸底フラスコに原料4506(0.1mol)、原料4606(1.1mol)、Pd(PPh34(5mmol)、炭酸セシウム(0.2mol)、ジオキサン(200mL)、水(40mL)を入れ、窒素雰囲気下で90℃に昇温して5時間反応させる。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、有機溶媒を蒸発させた後、有機相をジクロロメタンで抽出(3×100mL)し、回収してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで89%の収率及び99%の純度を有する無色の油性生成物を得る。
実施例6-中間体3606の合成
Figure 0007179251000013
丸底フラスコに、氷酢酸と30%H22(1:1、100mL)との混合物、中間体3506(80mmol)を入れ、100℃に加熱して5時間反応させる。反応終了後、適量の純水を加えて白色固体を析出させ、吸引ろ過後、この固体をヘキサンでスラリー化させて吸引濾過及び乾燥により80%の収率及び98%の純度を有する白色固体を得る。
実施例7-中間体3706の合成
Figure 0007179251000014
丸底フラスコに中間体3606(60mmol)、オキシ塩化リン(30mL)を入れ、窒素雰囲気下で還流して加熱して4時間反応させる。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンを蒸発させる。残りの少量のオキシ塩化リン反応溶液を室温まで冷却し、pHが中性になるまでNa2CO3溶液にゆっくりと滴下する。固体を析出させて吸引濾過及び水洗により粗生成物を得る。粗生成物を酢酸エチル-ヘキサンで再結晶させ、80%の収率及び99%の純度を有する白色固体を得る。
実施例8-中間体3806の合成
Figure 0007179251000015
三口フラスコに中間体3406(10mmol)、中間体3706(11mmol)、Pd(PPh34(1mmol)、炭酸カリウム(20mmol)、ジオキサン(80mL)、水(15mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分析・純化して淡黄色固体を得る。この淡黄色固体をメタノールでスラリー化させた後、酢酸エチル-メタノール溶媒系で再結晶し、吸引濾過により83%の収率及び99.8%の純度を有する淡黄色固体を得る。
実施例9-配位子2006の合成
Figure 0007179251000016
丸底フラスコに中間体3806(8mmol)、塩酸ピリジン(30g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、6時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。固体を吸引濾過してメタノールでスラリー化させた後、ジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させ、80%の収率及び99.8%の純度を有する淡黄色固体を得る。
実施例10-錯体1006の合成
Figure 0007179251000017
丸底フラスコに配位子2006(6mmol)、K2PtCl4(7.2mmol)、氷酢酸(50mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(0.6mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で16時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えると黄色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離した後、固体をジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させる。吸引濾過により65%の収率及び99.8%の純度を有する黄色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1006の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図1に示す。
実施例11-中間体3107の合成
Figure 0007179251000018
丸底フラスコに原料4107(33mmol)、原料4606(30mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.9mmol)、炭酸セシウム(60mol)、ジオキサン(50mL)、水(10mL)を入れ、窒素雰囲気下で100℃に昇温して6時間反応させる。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、有機溶媒を蒸発させた後、5%亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄して、有機相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し回収し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで75%の収率及び98%の純度を有する薄茶色固体生成物を得る。
実施例12-中間体3207の合成
Figure 0007179251000019
丸底フラスコに中間体3207(21mmol)、氷酢酸と30%H22(1:1、20mL)との混合物を入れ、100℃に加熱して5時間反応させる。反応終了後、適量の純水を加えて白色固体を析出させ、吸引ろ過後、固体をヘキサンでスラリー化させて生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して75%の収率及び98%の純度を有する白色固体を得る。
実施例13-中間体3307の合成
Figure 0007179251000020
丸底フラスコに中間体3207(15.1mmol)、オキシ塩化リン(16mL)を入れ、窒素雰囲気下で還流して加熱して4時間反応させる。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンを蒸発させる。残りの少量のオキシ塩化リン反応溶液を室温まで冷却し、pHが中性になるまでNa2CO3溶液にゆっくりと滴下する。固体を析出し、吸引濾過及び水洗により粗生成物を得る。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して61.5%の収率及び99%の純度を有する淡黄色油性液体を得る。
実施例14-中間体3407の合成
Figure 0007179251000021
三口フラスコに中間体3406(7.4mmol)、中間体3307(8.1mmol)、Pd(PPh34(0.7mmol)、炭酸カリウム(15mmol)、ジオキサン(40mL)、水(8mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分析・純化して92%の収率及び99%の純度を有する白色固体(ヘキサン:酢酸エチル= 10:1)を得る。
実施例15-配位子2007の合成
Figure 0007179251000022
丸底フラスコに中間体3407(5.8mmol)、塩酸ピリジン(40g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、10時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離した後、酢酸エチル-ヘキサン溶媒系で再結晶し、87%の収率及び99.4%の純度を有する白色固体を得る。
実施例16-錯体1007の合成
Figure 0007179251000023
丸底フラスコに配位子2007(3.4mmol)、K2PtCl4(5mmol)、氷酢酸(80mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(0.34mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で16時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えると黄色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離した後、固体をジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させる。吸引濾過により71%の収率及び99.89%の純度を有する橙色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1007の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図2に示す。
実施例17-中間体3108の合成
Figure 0007179251000024
丸底フラスコに原料4108(0.24mol)を入れ、50mLのクロロホルムを加えて溶かし、均一に攪拌し、触媒量の鉄粉(0.5g)を室温で加え、氷浴で10分間攪拌して冷却してから、定圧滴液漏斗を通って臭素(0.26mol)のクロロホルム溶液(50mL)をゆっくりと滴下する。添加後、氷浴を外し、室温まで昇温して4時間攪拌しながら、原料を消費させる。反応液を200mLの1M水酸化ナトリウム溶液に注いて攪拌し洗浄し、分層して有機相を得、無機相をジクロロメタン(3×80mL)で抽出し、有機溶液を合わせ、最後に中性になるまで水洗する。有機溶液を無水MgSO4で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して、粗生成物を得る。粗生成物をエタノールで再結晶化させ、87%の収率及び99%の純度を有する白色固体を得る。
実施例18-中間体3208の合成
Figure 0007179251000025
丸底フラスコに原料4208(20mmol)、原料4606(22mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.8mmol)、炭酸セシウム(60mol)、ジオキサン(50mL)、水(10mL)を入れ、窒素雰囲気下で100℃に昇温して6時間反応させる。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、有機溶媒を蒸発させた後、5%亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄して、有機相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し回収し、短いシリカゲルクロマトグラフィーで触媒をろ過除去した後、生成物をヘキサンで再結晶化させ、80%の収率及び98%の純度を有する白色固体生成物を得る。
実施例19-中間体3308の合成
Figure 0007179251000026
丸底フラスコに中間体3208(15mmol)、氷酢酸と30%H22(1:1、20mL)との混合物を入れ、100℃に加熱して5時間反応させる。反応終了後、適量の純水を加えて白色固体を析出し、吸引ろ過後、固体をヘキサンでスラリー化させ、吸引濾過及び分離により81%の収率及び98%の純度を有する白色固体を得る。
実施例20-中間体3408の合成
Figure 0007179251000027
丸底フラスコに中間体3308(12mmol)、オキシ塩化リン(10mL)を入れ、窒素雰囲気下で還流して加熱して4時間反応させる。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンを蒸発させる。残りの少量のオキシ塩化リン反応溶液を室温まで冷却し、pHが中性になるまでNa2CO3溶液にゆっくりと滴下する。固体を析出させて吸引濾過及び水洗により粗生成物を得る。粗生成物をヘキサンで再結晶させ、72%の収率及び99%の純度を有する白色固体を得る。
実施例21-中間体3508の合成
Figure 0007179251000028
三口フラスコに中間体3406(7.4mmol)、中間体3408(8mmol)、Pd2(dba)3(0.4mmol)、x-phos(0.8mmol)、炭酸カリウム(15mmol)、ジオキサン(40mL)、水(8mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、短いシリカゲルカラムクロマトグラフィーでパラジウムなどの触媒をろ過除去し、残留物を酢酸エチル-ヘキサンで再結晶させて純化して90%の収率及び99%の純度を有する白色固体を得る。
実施例22-配位子2008の合成
Figure 0007179251000029
丸底フラスコに中間体3508(6mmol)、塩酸ピリジン(30g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、6時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。固体を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離した後、酢酸エチル-ヘキサン溶媒系で再結晶し、87%の収率及び99.8%の純度を有する白色固体を得る。
実施例23-錯体1008の合成
Figure 0007179251000030
丸底フラスコに配位子2008(5mmol)、K2PtCl4(6.5mmol)、氷酢酸(80mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(0.5mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で16時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えると黄色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離した後、固体をジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させる。吸引濾過により73%の収率及び99.9%の純度を有する橙色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1008の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図3に示す。
実施例24-中間体3110の合成
Figure 0007179251000031
丸底フラスコに原料4110(0.15mol)を入れ、150mLのジクロロメタンを加えて溶解し、均一に攪拌し、室温で24mLのピリジンを加え、氷浴で10分間攪拌して冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.18mol)のジクロロメタン溶液(50mL)をゆっくりと滴下する。添加後、氷浴を外し、室温まで昇温して一晩撹拌し、原料を消費させる。反応溶液に100mLの2M希塩酸溶液を加えることによりクエンチし、分層して有機相を得、無機相をジクロロメタン(3×60mL)で抽出し、有機溶液を合わせ、飽和NaHCO3溶液で洗浄し、最後に中性になるまで水で洗浄する。有機溶液を無水MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去して粗生成物を得る。ヘキサンを溶離液として用い、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで粗生成物を分離して57%の収率及び98%の純度を有する無色透明液体を得る。
実施例25-中間体3210の合成
Figure 0007179251000032
丸底フラスコに原料3110(50mmol)、原料4606(75mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.5mmol)、炭酸セシウム(0.1mol)、ジオキサン(150mL)、水(30mL)を入れ、窒素雰囲気下で100℃に昇温して10時間反応させる。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、有機溶媒を蒸発させた後、5%亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄して、有機相を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し回収し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで90.5%の収率及び97.5%の純度を有する茶色油性液体生成物を得る。
実施例26-中間体3310の合成
Figure 0007179251000033
丸底フラスコに中間体3210(42mmol)、ジクロロメタン(80mL)を入れ、室温で攪拌し、85%クロロペルオキシ安息香酸(m-CPBA、105mmol)をバッチで加え、室温で攪拌を10時間続ける。反応終了後、適量の5%亜硫酸水素ナトリウム溶液を加えて反応液を激しく攪拌し洗浄し、酢酸エチル(3×100mL)で無機相を抽出し、有機相を回収し、5%水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して59%の収率及び99%の純度を有する白色固体を得る。
実施例27-中間体3410の合成
Figure 0007179251000034
丸底フラスコに中間体3310(16.6mmol)、オキシ塩化リン(20mL)を入れ、窒素雰囲気下で還流して加熱して4時間反応させる。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンを蒸発させる。残りの少量のオキシ塩化リン反応溶液を室温まで冷却し、pHが中性になるまでNa2CO3溶液にゆっくりと滴下する。固体を析出させて吸引濾過及び水洗により粗生成物を得る。粗生成物をヘキサンで再結晶させ、97%の収率及び99%の純度を有する無色の油性生成物を得る。
実施例28-中間体3510の合成
Figure 0007179251000035
三口フラスコに中間体3406(8mmol)、中間体3410(9.6mmol)、Pd(PPh34(0.8mmol)、炭酸カリウム(16mmol)、ジオキサン(40mL)、水(8mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分析・純化して57%の収率及び99%の純度を有する白色固体(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)を得る。
実施例29-配位子2010の合成
Figure 0007179251000036
丸底フラスコに中間体3510(5.5mmol)、塩酸ピリジン(40g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、10時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離した後、酢酸エチル-ヘキサン溶媒系で再結晶し、99%の収率及び99.4%の純度を有する白色固体を得る。
実施例30-錯体1010の合成
Figure 0007179251000037
丸底フラスコに配位子2010(5.3mmol)、K2PtCl4(7.4mmol)、氷酢酸(100mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(1.6mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で16時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えると黄色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で分離し、メタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により63%の収率及び98%の純度を有するオレンジ褐色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1010の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図4に示す。
実施例31-中間体3111の合成
Figure 0007179251000038
丸底フラスコに原料4111(0.3mol)を入れ、50mLの酢酸を加えて溶かし、均一に攪拌し、氷浴で10分間攪拌して冷却してから、定圧滴液漏斗を通して臭素(0.31mol)をゆっくりと滴下する。添加後、氷浴を外し、室温まで昇温して4時間攪拌しながら、原料を消費させる。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルを加えて攪拌し、分層して有機相を得た後、酢酸エチル(1×100mL)で無機相を抽出し、有機溶液を合わせ、5%亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、中性になるまで5%Na2CO3で水洗する。有機溶液を無水MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去して、85%の収率及び97%の純度を有する薄茶色油性生成物を得る。
実施例32-中間体3211の合成
Figure 0007179251000039
三口フラスコに中間体3111(50mmol)、原料4211(125mmol)、Pd(PPh34(2.5mmol)、炭酸カリウム(0.25mol)、トルエン(200mL)、エタノール(50mL)、水(50mL)を入れ、窒素雰囲気下で100℃に加熱し、機械的に10時間撹拌する。反応終了後、水を加えて有機相を分離し、無機相を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。不溶物を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィーでろ過し、減圧下で溶媒を除去した後、残留物をヘキサンでスラリー化させて、吸引ろ過により75%の収率及び99.8%の純度を有するベージュ色固体を得る。
実施例33-中間体3311の合成
Figure 0007179251000040
丸底フラスコに中間体3211(34.4mmol)を入れ、250mLのアセトニトリルを加えて均一に攪拌し、混合物を0℃に冷却し、濃硫酸(4.8mL)をゆっくりと滴下し、撹拌を20分間続けた後、冷NaNO2溶液(41mmol、5mL)を同じ温度で滴下してオレンジ色の懸濁液を得て、撹拌を30分間続ける。次に、KI溶液(69mmol)を滴下し、添加後、反応温度を室温に上げ、撹拌を2時間続けて、暗褐色の混合物を得る。5%亜硫酸水素ナトリウム溶液を加えて混合物を攪拌し洗浄し、酢酸エチルで抽出して有機相を収集し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。有機溶媒を減圧下で蒸発させた後、粗生成物をメタノールで再結晶化させて、83%の収率及び99.9%の純度を有する白色固体を得る。
実施例34-中間体3411の合成
Figure 0007179251000041
丸底フラスコに原料3311(24.2mmol)、原料4606(22mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.6mmol)、炭酸セシウム(44mmol)、ジオキサン(100mL)、水(20mL)を入れ、窒素雰囲気下で100℃に昇温して10時間反応させる。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、有機溶媒を蒸発させた後、有機相をジクロロメタンで抽出(3×50mL)し、回収し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで84%の収率及び99.8%の純度を有する褐色の油性液体生成物を得る。
実施例35-中間体3511の合成
Figure 0007179251000042
丸底フラスコに中間体3411(16.8mmol)、氷酢酸と30%H22(1:1、100mL)との混合物を入れ、100℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、適量の純水を加えて白色固体を析出し、吸引ろ過後、固体をヘキサンでスラリー化させ、吸引濾過及び分離により60%の収率及び99%の純度を有する白色固体を得る。
実施例36-中間体3611の合成
Figure 0007179251000043
丸底フラスコに中間体3511(7.9mmol)、オキシ塩化リン(15mL)を入れ、窒素雰囲気下で還流して加熱して4時間反応させる。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンを蒸発させる。残りの少量のオキシ塩化リン反応溶液を室温まで冷却し、pHが中性になるまでNa2CO3溶液にゆっくりと滴下する。固体を析出して吸引濾過及び水洗により粗生成物を得る。不溶性物質及び不純物を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィーでろ過除去し、粗生成物をヘキサンで再結晶化させて83%の収率及び99.8%の純度を有する白色固体を得る。
実施例37-中間体3711の合成
Figure 0007179251000044
実施例38-配位子2011の合成
Figure 0007179251000045
丸底フラスコに中間体3711(2.67mmol)、塩酸ピリジン(15g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、5時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離した後、酢酸エチル-ヘキサン溶媒系で再結晶し、73%の収率及び99.9%の純度を有する白色固体を得る。
実施例39-錯体1011の合成
Figure 0007179251000046
丸底フラスコに配位子2011(1.76mmol)、K2PtCl4(2.1mmol)、氷酢酸(60mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(0.18mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で16時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えると黄色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で分離し、メタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により62%収率及び99.8%の純度を有するオレンジ褐色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1011の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図5に示す。
実施例40-中間体3112の合成
Figure 0007179251000047
丸底フラスコに原料4112(42mmol)、原料4606(38mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.1mmol)、炭酸セシウム(76mol)、ジオキサン(75mL)、水(15mL)を入れ、窒素雰囲気下で100℃に昇温して10時間反応させる。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、有機溶媒を蒸発させた後、5%亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄して、有機相をジクロロメタン(3×100mL)で抽出し回収し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで61.7%の収率及び99%の純度を有する薄茶色固体生成物を得る。
実施例41-中間体3212の合成
Figure 0007179251000048
丸底フラスコに中間体3112(14.2mmol)、氷酢酸と30%H22(1:1、20mL)との混合物を入れ、100℃に加熱して5時間反応させる。反応終了後、適量の純水を加えて白色固体を析出させ、吸引ろ過後、固体をヘキサンでスラリー化させ、吸引ろ過及び乾燥により白色固体を得、生成物を酢酸エチル-ヘキサンで再結晶させて83.5%の収率及び99%の純度を有する白色固体を得る。
実施例42-中間体3312の合成
Figure 0007179251000049
丸底フラスコに中間体3212(11.8mmol)、オキシ塩化リン(15mL)を入れ、窒素雰囲気下で還流して加熱して4時間反応させる。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンを蒸発させる。残りの少量のオキシ塩化リン反応溶液を室温まで冷却し、pHが中性になるまでNa2CO3溶液にゆっくりと滴下する。固体を析出させて吸引濾過及び水洗により粗生成物を得る。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、ヘキサンで再結晶させて88%の収率及び99.8%の純度を有する白色固体を得る。
実施例43-中間体3412の合成
Figure 0007179251000050
三口フラスコに中間体3406(8.3mmol)、中間体3312(9.1mmol)、Pd2(dba)3(0.4mmol)、x-Phos(0.8mmol)、炭酸カリウム(25mmol)、ジオキサン(60mL)、水(10mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー分析及び純化により、68.4%の収率及び99%の純度を有する白色固体(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)を得る。
実施例44-配位子2012の合成
Figure 0007179251000051
丸底フラスコに中間体3412(4.1mmol)、塩酸ピリジン(30g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、5時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで濾過し、次に酢酸エチル-メタノール溶媒系で再結晶させて85%の収率及び99.9%の純度を有する淡黄色固体を得る。
実施例45-錯体1012の合成
Figure 0007179251000052
丸底フラスコに配位子2012(3.6mmol)、K2PtCl4(5.7mmol)、氷酢酸(50mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(1.1mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で20時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えると黄色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、最後にジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させる。吸引濾過及び乾燥により77.4%の収率及び99.9%の純度を有する黄色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1012の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図6に示す。
実施例46-中間体3115の合成
Figure 0007179251000053
丸底フラスコに原材料4115(0.2mol)、エーテル(200mL)を入れ、攪拌して溶解し、ヨウ素(0.22mol)をバッチで加え、次に飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、激しく攪拌し、ガスを生成する。室温で3時間攪拌し、原料が消費されたことを検出した後、亜硫酸水素ナトリウム(0.1mol)を加え、1時間攪拌して未反応のヨウ素を消費させる。分層して有機相を得た後、無機相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出して有機相を収集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次に有機溶媒を減圧下で蒸発させて使用のために乾燥させる。 収率は98%、純度は96%である。
実施例47-中間体3215の合成
Figure 0007179251000054
丸底フラスコにCuBr(0.165mol)、亜硝酸tert-ブチル(0.396mol)、アセトニトリル(200mL)を入れ、均一に攪拌し、中間体3115(0.165mol)のアセトニトリル溶液(100mL)をゆっくりと滴下し、添加後、温度を70℃に上げ、5時間撹拌する。反応終了後、適量の水を加え、有機相を酢酸エチル(3×80mL)で抽出し、回収し、乾燥させた後、スピン乾燥し、ヘキサンを溶離液としてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して60%の収率及び97%の純度を有する紫色油性生成物を得る。
実施例48-中間体3315の合成
Figure 0007179251000055
三口フラスコに中間体3215(68mmol)、原料4215(68mmol)、o-フェナントロリン(27mmol)、CuI(13.5mmol)、炭酸カリウム(170mmol)、DMSO(100mL)を入れ、窒素雰囲気下で120℃に加熱し、10時間反応させる。反応終了後、300mLの水を加えて灰色固体を析出し、吸引濾過後水洗する。粗生成物をメタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により82.4%の収率及び97%の純度を有する白色固体を得る。
実施例49-中間体3415の合成
Figure 0007179251000056
三口フラスコに中間体3315(49mmol)、無水THF(140mL)を入れ、窒素で保護して反応溶液を-78℃の低温反応器に入れ、20分間撹拌する。次に、n-ブチルリチウム(2M、73mmol)をゆっくりと滴下し、添加後、温度を維持して撹拌を1時間続ける。次に、シリンジを介してイソプロパノールピナコン硼酸エステル(73mmol)を加えると、温度が自然に室温まで上昇し、10時間攪拌する。反応終了後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、分層して有機相を得、無機相を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して55%の収率及び98%の純度を有する白色固体を得る。
実施例50-中間体3515の合成
Figure 0007179251000057
三口フラスコに中間体3415(20mmol)、中間体4315(20mmol)、Pd(dppf)Cl2(1mmol)、水酸化ナトリウム(40mmol)、ジオキサン(50mL)、水(10mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー分析及び純化により、89%の収率及び99%の純度を有する白色固体(ヘキサン:酢酸エチル=15:1)を得る。
実施例51-中間体3615の合成
Figure 0007179251000058
三口フラスコに中間体3406(15.5mmol)、中間体3515(17mmol)、Pd2(dba)3(0.8mmol)、x-Phos(1.6mmol)、炭酸カリウム(31mmol)、ジオキサン(80mL)、水(16mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー分析及び純化により、78.5%の収率及び99.7%の純度を有する白色固体を得る。
実施例52-配位子2015の合成
Figure 0007179251000059
丸底フラスコに中間体3615(12mmol)、塩酸ピリジン(100g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、6時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、次にメタノールでスラリー化させて88%の収率及び99.8%の純度を有する白色固体を得る。
実施例53-錯体1015の合成
Figure 0007179251000060
丸底フラスコに配位子2015(10mmol)、K2PtCl4(12mmol)、氷酢酸(300mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(2mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で20時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えると黄色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、最後にジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させる。吸引濾過及び乾燥により75%の収率及び99.8%の純度を有する黄色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1015の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図7に示す。
実施例54-中間体3116の合成
Figure 0007179251000061
丸底フラスコに原料4116(0.1mol)と原料4216(0.105mol)を入れ、200mLのメタノールを加えて攪拌して溶解し、水酸化カリウム水溶液(20mL、0.5mol)をゆっくりと滴下する。添加後、反応混合物を窒素雰囲気下で40℃に加熱し、4時間撹拌する。反応混合物を室温に冷却した後、4M HCl溶液を加えて混合物のpHを中性に調整し、結晶化のために-20℃でおいて置く。吸引濾過された固体を有機溶媒に溶解し、不溶性物質を濾過除去し、溶剤を除去した後得られた固体を-20℃においてメタノールでスラリー化させる。 吸引濾過及び乾燥により、78%の収率及び98%の純度を有する白色の固体が得られる。
実施例55-中間体3216の合成
Figure 0007179251000062
三口フラスコに原料4321(0.1mol)、原料4406(160mL)を入れ、室温で4時間攪拌する。反応終了後、160mLのエーテルを加えて固体を析出し、撹拌を1時間続ける。析出した固体を吸引濾過し、エーテルで洗浄した後、固体をエーテルでスラリー化させて吸引濾過及び乾燥により87%の収率を有する鮮黄色固体を得る。
実施例56-中間体3316の合成
Figure 0007179251000063
丸底フラスコに中間体3116(70mmol)、中間体3216(70mmol)、酢酸アンモニウム(0.56mol)、メタノール(150mL)を入れ、100℃で還流して12時間撹拌する。反応終了後、反応液を水(200mL)に注ぎ、固体を析出させ、固体の沈殿物を吸引濾過し、水洗した後、メタノールで濯ぎ、固体をメタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により60%の収率及び96%の純度を有する白色固体を得る。
実施例57-中間体3416合成
Figure 0007179251000064
丸底フラスコに中間体3316(40mmol)、P25(120mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(60mmol)、クロロベンゼン(150mL)を入れ、140℃で還流して10時間撹拌する。反応終了後、クロロベンゼンを減圧下で蒸留除去し、100mLの水を混合物に注ぎ、有機相をジクロロメタン(3×80mL)で抽出し収集し、乾燥後、溶媒を減圧下で蒸発させて固体をメタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により63%の収率及び98%の純度を有する白色固体を得る。
実施例58-中間体3516の合成
Figure 0007179251000065
三口フラスコに中間体3406(10mmol)、中間体3416(11mmol)、Pd(PPh34(1mmol)、炭酸カリウム(25mmol)、ジオキサン(80mL)、水(15mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分析・純化し、メタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により71%の収率及び99.6%の純度を有する白色固体を得る。
実施例59-配位子2016の合成
Figure 0007179251000066
丸底フラスコに中間体3516(7mmol)、塩酸ピリジン(50g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、6時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、次にジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させ、吸引濾過して80%の収率及び99.9%の純度を有する黄色固体を得る。
実施例60-錯体1016の合成
Figure 0007179251000067
丸底フラスコに配位子2016(5mmol)、K2PtCl4(6mmol)、氷酢酸(100mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(1mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で36時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えるとオレンジ色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、最後にジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させる。吸引濾過及び乾燥により68%の収率及び99.9%の純度を有するオレンジ色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1016の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図8に示す。
実施例61-中間体3117の合成
Figure 0007179251000068
三口フラスコに中間体4315(30mmol)、原料4117(30mmol)、CuI(2mmol)、o-フェナントロリン(4mmol)、炭酸カリウム(60mmol)、DMSO(100mL)を入れ、窒素雰囲気下で120℃に加熱し、10時間反応させる。反応終了後、水を加え、残りの無機液をジクロロメタン(3×60mL)で抽出し、有機相を回収し、水洗して有機相を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分析・純化して81%の収率及び99%の純度を有する白色固体(ヘキサン:酢酸エチル=15:1)を得る。
実施例62-中間体3217の合成
Figure 0007179251000069
三口フラスコに中間体3406(10mmol)、中間体3117(11mmol)、Pd(PPh34(1mmol)、炭酸カリウム(25mmol)、ジオキサン(80mL)、水(15mL)を入れ、窒素雰囲気下で110℃に加熱して10時間反応させる。反応終了後、有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの無機液をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分析・純化し、メタノールでスラリー化させ、吸引濾過及び乾燥により81%の収率及び99.8%の純度を有する白色固体を得る。
実施例63-配位子2017の合成
Figure 0007179251000070
丸底フラスコに中間体3217(8mmol)、塩酸ピリジン(50g)を入れ、窒素雰囲気下で195℃で熔融させたまま加熱し、6時間撹拌する。反応終了後、混合物を室温まで冷却し、適量の純水を加えて均一に攪拌し、不溶性物質を吸引濾過してから純水で洗浄する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、次に酢酸エチル-メタノール溶媒系で再結晶させ、吸引濾過して80%の収率及び99.9%の純度を有する黄色固体を得る。
実施例64-錯体1017の合成
Figure 0007179251000071
丸底フラスコに配位子2017(6mmol)、K2PtCl4(7.2mmol)、氷酢酸(150mL)、臭化テトラブチルアンモニウム(1.2mmol)を入れ、混合物を窒素雰囲気下で24時間還流する。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、純水を加えるとオレンジ色固体が析出する。固体を吸引濾過し、洗浄液が中性になるまで純水で洗浄する。吸引濾過された固体をメタノールでスラリー化させ、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、最後にジクロロメタン-メタノール溶媒系で再結晶させる。吸引濾過及び乾燥により66%の収率及び99.9%の純度を有するオレンジ色固体を得る。室温でジクロロメタン溶液中における錯体1017の吸収スペクトル及び発光スペクトルを図9に示す。
実施例65-錯体1006、1007、1008、1010、1011、1012、1015、1016及び1017の光物理的特性
Figure 0007179251000072
実施例66-錯体1006で作られたOLEDの主要な特性
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1006(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を採用している。このデバイスは緑色の光を示し、(0.28、0.65)の国際色標準を備え、電流効率はオブジェクトのドーピング濃度の増加とともに増加し、30wt%ドーピング濃度に至って109.6cd/m2に達する。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000073
実施例67-錯体1008で作られたOLEDの主要な特性
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1008(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を採用している。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000074
実施例68-錯体1012で作られたOLEDの主要な特性
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1012(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を採用している。このデバイスは緑色の光を示し、電流効率はオブジェクトのドーピング濃度の増加とともに増加し、30wt%ドーピング濃度に至って102.5cd/m2に達する。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000075
実施例69-錯体1015で作られたOLEDの主要な特性
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1015(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を採用している。このデバイスは緑色の光を示し、電流効率はオブジェクトのドーピング濃度の増加とともに増加し、40wt%ドーピング濃度に至って115.1cd/m2に達する。さまざまな濃度のエレクトロルミネセント素子の発光パターンを図9に示す。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000076
実施例70-錯体1017で作られたOLEDの主要な特性
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1017(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を採用している。このデバイスは緑色の光を示し、電流効率はオブジェクトのドーピング濃度の増加とともに増加し、30wt%ドーピング濃度に至って105.5cd/m2に達する。さまざまな濃度のエレクトロルミネセント素子の発光パターンを図9に示す。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000077
比較例1-比較文献の錯体1019で作られたOLEDの主要な性能
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1019(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を採用している。電流効率はオブジェクトのドーピング濃度の増加とともに下降し、且つCIEは、大幅な変化を示し、ドーピング濃度が15wt%に達する場合、CIEはすでに大幅に変化し、ドーピング濃度が20wt%に達する場合、黄色の光を放出する。比較文献の錯体1019の構造を図11に示し、エレクトロルミネセント素子の発光パターンを図12に示す。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000078
比較例2-比較文献の錯体1020で作られたOLEDの主要な性能
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1020(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を採用している。電流効率はオブジェクトのドーピング濃度の増加とともに下降し、且つCIEは、大幅な変化を示し、ドーピング濃度が15wt%に達する場合、CIEはすでに大幅に変化している。比較文献の錯体1020の構造を図11に示す。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000079
比較例3-比較文献の錯体1021で作られたOLEDの主要な性能
すべてのOLEDは、ITO/HATCN(5nm)/TAPC(50nm)/TCTA:錯体1021(10nm)/TmPyPb(50nm)/LiF(1.2nm)/Al(100nm)の単純な構造を有している。錯体1021は、低ドーピング濃度(2wt%)において良好な効果を有する。電流効率はオブジェクトのドーピング濃度の増加とともに下降し、且つCIEは、大幅な変化を示し、ドーピング濃度が15wt%に達する場合、CIEはすでに大幅に変化している。比較文献の錯体1021の構造を図11に示す。この表は、1000cd/Aの輝度でのデバイスの性能を示す。
Figure 0007179251000080
明らかに、上記の実施形態は、本発明の内容を明確に説明するための単なる例であり、実施方式を限定することを意図するものではない。当業者にとって、上記の説明に基づいて、他のさまざまな変更又は修正を行うことができる。ここで全ての実施方案の例を示す必要はなく、不可能である。これに由来する明らかな変更または修正は、依然として本発明の保護範囲内にある。
実験により、本発明の四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料を用いるエレクトロルミネセント素子には実用の輝度条件(1000cd/m2)下で電流効率が80.0~115.1cd/Aの範囲にあることが示された。電流効率は80.0~115.1cd/Aの範囲にある。例えば、錯体のドーピング濃度が20wt%である場合、電流効率は1000cd/m2の輝度で90cd/Aより高く、さらに、オブジェクトのドーピング濃度の増加とともに、デバイスの発光純度はほとんど変わらないか、または全く変わらない。錯体1006は、ドーピング濃度が30wt%である場合、電流効率は109.6cd/Aである。複合体1015は、ドーピング濃度が40wt%である場合、電流効率が115.1cd/Aである。比較例1では、同じデバイス構造を用いて、錯体1019のドーピング濃度が10wt%である場合、電流効率が最も高く、わずか65.0cd/Aである。ドーピング濃度を15wt%に増加させるとともに、大幅なエキシマー発光が発生し、それにつれて電流効率も低下し、さらにドーピング濃度を20wt%に上げると、デバイスが黄色に発光し、CIEが大きくずれる。比較例2で錯体1020を用いて製造されたデバイスは、オブジェクトのドーピング濃度が15wt%である場合にもエキシマー発光を示し、デバイスの発光色純度に影響を及ぼす。比較例3で錯体1021を用いて製造されたデバイスは、低ドーピング濃度でのみ良好な効果を有するが、オブジェクトのドーピング濃度が5wt%に達すると、CIEはすでに大きくずれている。これに対応して、文献中(Chem. Commun., 2013, 49, 1497, US8877353, CN103097395B)の純粋な緑色の白金(II)錯体(錯体1019)の最良の結果は、デバイス効率が13wt%のドーピング濃度で最大で66.7cd/Aだけであり、1000cd/m2で電流効率が65.1cd/Aに下降する。文献では、[O^N^C^N]配位子のさまざまな位置にtert-ブチルを追加することにより、白金(II)錯体の最大電流効率は100.5cd/Aになるが、純粋な緑色発光ではなく、黄色発光であるが、緑色発光の錯体の最大電流効率は、ドーピング濃度が8wt%である場合、わずか75cd/Aである。対照的に、本発明の四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料は、単純な合成プロセスを含み、高ドーピング濃度及び高輝度下で、デバイス効率を著しく改善し、色純度がより良く、そしてエレクトロルミネセント素子における発光層中の白金(II)錯体発光材料は、ドーピング濃度が10wt%~40wt%である場合、純粋な緑色の発光が保たれ、工業用製造システムや商業用途により適している。

Claims (6)

  1. 一般式Iで表される化学構造を有する四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料。
    Figure 0007179251000081
    (式I中、Bは抗凝集基であり、nは0又は1であり、R 1 ~R 4 及びR 10 ~R 12 は水素原子であり、R 5 、R 7 及びR 9 は水素原子であり、R 6 及びR 8 はそれぞれ独立して、炭素数1~4の非置換アルキル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基であり、前記アルキル基は、フッ素又は塩素を含み、R 13 およびR 14 は水素原子であり、R 15 は水素原子またはフェニル基であり、R 17 及びR 19 は水素原子であり、R 16 、R 18 及びR 20 はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1~4の非置換アルキル基、炭素数1~4のハロゲン化アルキル基、フェニル基、ナフチル基又はカルバゾリル基であり、R 21 及びR 22 はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1~4の非置換アルキル基であり、R 23 及びR 24 はそれぞれ独立して炭素数1~4の非置換アルキル基である。)
  2. 以下の化学結構式のいずれか一つを有する、請求項に記載の発光材料。
    Figure 0007179251000082
    Figure 0007179251000083
    Figure 0007179251000084
  3. 置換又は非置換のメトキシアセトフェノン化合物Aと置換又は非置換のベンズアルデヒド化合物Bを原料として用いて、置換又は非置換のカルコン化合物CをアルカリKOHの条件下で得る工程と、置換又は非置換メタブロモアセトフェノン化合物Dをピリジンに溶解してピリジン塩中間体Eをヨウ素単体の条件下で得る工程と、置換又は非置換のカルコン化合物C及びピリジン塩中間体Eを用いてピリジン閉環中間体Fを酢酸アンモニウムの条件下で得る工程と、ピリジン中間体Fを官能基変換でホウ酸塩/ホウ酸中間体Gに変換する工程と、ホウ酸塩/ホウ酸中間体Gとオルトハロゲン置換ピリジン化合物Hによって結合して中間体Iを得る工程と、中間体Iの脱メチル化反応により配位子Jを得る工程と、配位子Jの、純化によって四座配位白金(II)ONCN錯体発光材料を得る工程を、下記の反応式のように順次含むことを特徴とする請求項1または2に記載の発光材料の製造方法。
    Figure 0007179251000085
  4. 前記カップリング反応条件は、Pd(PPH34を触媒として、K2CO3塩基性条件下でカップリング反応を行うことであることを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  5. 前記配位子Jと白金化合物との間の反応は、溶媒酢酸における配位子Jとテトラクロロ白金酸カリウムとの間の還流反応であることを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  6. 有機エレクトロルミネセント素子への請求項1または2に記載の発光材料の使用。
JP2021512398A 2018-09-03 2019-07-25 四座配位白金oncn錯体に基づく有機発光材料、その合成方法及び有機発光ダイオードへの使用 Active JP7179251B2 (ja)

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