JP7178997B2 - 脱水方法及び脱水装置 - Google Patents

脱水方法及び脱水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7178997B2
JP7178997B2 JP2019523946A JP2019523946A JP7178997B2 JP 7178997 B2 JP7178997 B2 JP 7178997B2 JP 2019523946 A JP2019523946 A JP 2019523946A JP 2019523946 A JP2019523946 A JP 2019523946A JP 7178997 B2 JP7178997 B2 JP 7178997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
membrane
side space
mfi
separation membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019523946A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018225787A1 (ja
Inventor
憲一 野田
誠 宮原
克哉 清水
健史 萩尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Publication of JPWO2018225787A1 publication Critical patent/JPWO2018225787A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7178997B2 publication Critical patent/JP7178997B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/02Inorganic material
    • B01D71/028Molecular sieves
    • B01D71/0281Zeolites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/36Pervaporation; Membrane distillation; Liquid permeation
    • B01D61/362Pervaporation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/06Tubular membrane modules
    • B01D63/066Tubular membrane modules with a porous block having membrane coated passages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0039Inorganic membrane manufacture
    • B01D67/0051Inorganic membrane manufacture by controlled crystallisation, e,.g. hydrothermal growth
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B39/00Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
    • C01B39/02Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
    • C01B39/04Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof using at least one organic template directing agent, e.g. an ionic quaternary ammonium compound or an aminated compound
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B39/00Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
    • C01B39/02Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
    • C01B39/36Pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/44Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis
    • C02F1/448Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis by pervaporation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2101/00Nature of the contaminant
    • C02F2101/30Organic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Description

本発明は、脱水方法及び脱水装置に関する。
従来、水を含有する混合物から水を分離(脱水)する手法として、耐酸性に優れたDDR型ゼオライト膜を分離膜として用いる脱水方法が提案されている(特許文献1参照)。
国際公開第2007/119286号
一方で、分離膜の透水量をより向上させたいという要請がある。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、透水量を向上可能な脱水方法及び脱水装置を提供することを目的とする。
本発明に係る脱水方法は、水を含有する混合物から水を選択的に分離する脱水方法であって、分離膜の供給側空間に混合物を供給する工程と、分離膜の供給側空間と透過側空間とに圧力差を生じさせる工程とを備える。分離膜は、透過側空間に面し、第1ゼオライトによって構成される第1ゼオライト膜と、供給側空間に面し、第1ゼオライト膜に隣接する第2ゼオライト膜とを有する。第2ゼオライト膜は、第1ゼオライトと同じ骨格構造を有し、第1ゼオライトよりもSi/Al原子比の小さい第2ゼオライトによって構成される。
本発明によれば、透水量を向上可能な脱水方法及び脱水装置を提供することができる。
脱水装置の構成を示す模式図 膜構造体の断面図 分離膜の断面図 分離膜の断面を示すSEM画像 分離膜の断面図 分離膜の断面図
(脱水装置)
水を含有する混合物から水を選択的に分離する脱水方法の実施に用いられる脱水装置の一例について、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「脱水」とは、水を選択的に分離することを意味する。「水を選択的に分離する」とは、混合物から純度100%の水を分離して取り出すことだけでなく、水の含有率が混合物よりも高い溶液又は気体を分離して取り出すことも含む概念である。
図1は、本実施形態に係る脱水装置100の全体構成を示す模式図である。
脱水装置100は、収容部10、循環ポンプ20、加熱器30、分離用容器40、捕集部50、減圧装置60、循環経路70及び透過経路80を備える。収容部10、循環ポンプ20、加熱器30及び分離用容器40は、循環経路70に配置される。捕集部50及び減圧装置60は、透過経路80に配置される。
収容部10は、処理対象である混合物11を収容する。混合物11は、循環経路70を通って収容部10に循環される。混合物11は、水と水以外の成分を含んでいる。
混合物11は、水と有機化合物とを含有していてもよい。有機化合物としては、アルコール、フェノール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、スルホン酸、エーテル、エステル、アミン、ニトリル、直鎖飽和炭化水素、枝分れ飽和炭化水素、環状飽和炭化水素、鎖状不飽和炭化水素、芳香族炭化水素、含窒素化合物、含硫黄化合物、炭化水素のハロゲン誘導体などを挙げることができる。アルコールとしてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ブタノールなどを挙げることができ、ケトンとしてはアセトン、エチルメチルケトンなどを挙げることができ、カルボン酸としては蟻酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸、シュウ酸、アクリル酸、安息香酸などを挙げることができ、芳香族炭化水素としてはトルエン、ベンゼンなどを挙げることができる。混合物11は、水以外の成分を一種だけ含んでいてもよいし、複数種を含んでいてもよい。
循環ポンプ20は、混合物11を分離用容器40側に吐出することによって、混合物11を循環経路70に循環させる。分離用容器40に供給される混合物11の供給流量速度は、後述するセル43内において、1.5m/s以上3.0m/s以下であることが好ましい。或いは、分離用容器40に供給される混合物11の供給流量速度は、レイノルズ数が2000以上10000以下であることが好ましい。
加熱器30は、循環経路70を流通する混合物11の温度を、分離用容器40における脱水に適した温度となるように加熱する。効率的に脱水処理を行うには、分離用容器40に供給される混合物11の温度は、50℃以上130℃以下であることが好ましく、55℃以上110℃以下であることがより好ましい。
分離用容器40は、収容部41と膜構造体42とを有する。収容部41は、膜構造体42を収容する。収容部41の材質は特に限定されるものではなく、混合物31の性状などに合わせて適宜決定することができる。例えば、混合物31が酸を含有する場合、収容部41は、ガラスやステンレスなどによって構成することができる。
収容部41の内部空間は、膜構造体42のうち後述する分離膜45によって、供給側空間4Sと透過側空間4Tとに区画される(図2参照)。すなわち、膜構造体42の分離膜45は、供給側空間4Sと透過側空間4Tとを隔てる。供給側空間4Sには、混合物11が供給される。混合物11のうち膜構造体42の分離膜45を透過した膜透過物質12は、透過側空間4Tに流出する。膜透過物質12は、水又は水が濃縮された溶液または気体である。膜構造体42の構成については後述する。
なお、分離用容器40には、図示しない圧力センサが接続されており、供給側空間4Sの圧力と透過側空間4Tの圧力とを圧力センサによって検出可能である。
捕集部50は、透過経路80を介して、分離用容器40と減圧装置60とに接続される。脱水処理を実行する際には、減圧装置60を作動させることによって、捕集部50内を減圧し、更に収容部41内の透過側空間4Tを所定の圧力まで減圧することができる。
捕集部50は、減圧操作時の圧力に耐え得る材質によって構成される。例えば、捕集部50は、ガラスやステンレスなどによって構成することができる。
捕集部50では、流入してくる膜透過物質12の蒸気を冷却して捕集するための冷媒が用いられてもよい。冷媒は、膜透過物質12の種類、捕集部50内の圧力によって適宜選択することができる。例えば、冷媒としては、液体窒素、氷水、水、不凍液、ドライアイス(固体状の二酸化炭素)、ドライアイスとエタノール(又はアセトン、メタノール)、液体アルゴンなどを使用することができる。
ただし、捕集部50は、収容部41の透過側空間4Tを所定の圧力に減圧しつつ膜透過物質12を捕集できる構造であればよく、図1に示す構造には限られない。
減圧装置60は、供給側空間4Sと透過側空間4Tとに圧力差を生じさせるための「変圧装置」の一例である。本実施形態において、減圧装置60は、透過側空間4Tを所定の圧力以下に減圧する。「減圧」は、膜透過物質12の透過側空間4Tでの分圧を低下させることを含む概念である。減圧装置60としては、例えば周知の真空ポンプを用いることができる。
なお、透過経路80には、透過側空間4Tの圧力を調節するための圧力制御器が設置されていてもよい。
(膜構造体)
図2は、膜構造体42の断面図である。図3は、図2に示される分離膜45を拡大した断面図である。
膜構造体42は、多孔質支持体44と、分離膜45とを備える。
1.多孔質支持体44
多孔質支持体44は、分離膜45を支持する。多孔質支持体44は、その表面に分離膜45を膜状に形成(結晶化、塗布、或いは析出)できる程度の化学的安定性を有する。
多孔質支持体44は、セラミックスの焼結体である。多孔質支持体44の骨材には、アルミナ、シリカ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化ケイ素、炭化ケイ素、セルベン、及びコージェライトなどを用いることができる。多孔質支持体44は、結合材を含有していてもよい。結合材としては、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)などを含むガラス材料を用いることができる。結合材の含有率は、20体積%以上40体積%以下とすることができるが、これに限られるものではない。
本実施形態において、多孔質支持体44は、モノリス状に形成されている。モノリス状とは、長手方向に形成された複数のセル43を有する形状であり、ハニカム状を含む概念である。ただし、多孔質支持体44は、処理対象である混合物11を分離膜45に供給できる形状であればよい。例えば、多孔質支持体44は、平板状、管状、円筒状、円柱状、及び角柱状などの形状であってもよい。多孔質支持体44の表面粗さ(Ra)は、0.1μm~2.0μmが好ましく、0.2μm~1.0μmがより好ましい。多孔質支持体44のRaは、触針式表面粗さ測定機を用いて求めることができる。
多孔質支持体44がモノリス状である場合、長手方向の長さは100~2000mmとすることができ、径方向の直径は5~300mmとすることができるが、これに限られるものではない。多孔質支持体44がモノリス状である場合、多孔質支持体44には、直径1~5mmのセル43を30~2500個形成することができる。隣接するセル43の中心軸間の距離は、例えば0.3mm~10mmとすることができる。多孔質支持体44の形状が管状である場合、多孔質支持体44の厚さは、例えば0.1mm~10mmとすることができる。
多孔質支持体44は、多数の開気孔を有する多孔質体である。多孔質支持体44の平均細孔径は、流体混合物のうち分離膜45を透過した膜透過物質12(主に水)を通過させられる大きさであればよい。多孔質支持体44の平均細孔径を大きくすることによって、膜透過物質12の透過量を増加させることができる。多孔質支持体44の平均細孔径を小さくすることによって、多孔質支持体44の強度を増大させることができる。多孔質支持体44の平均細孔径は、例えば0.01μm以上5μm以下とすることができる。多孔質支持体44の平均細孔径は、細孔径の大きさに応じて、水銀圧入法、ASTM F316に記載のエアフロー法、パームポロメトリー法によって測定できる。多孔質支持体44の気孔率は特に制限されないが、例えば25%~50%とすることができる。多孔質支持体44の細孔径の累積体積分布について、D5は例えば0.1μm~50μmとすることができ、D50は例えば0.5μm~70μmとすることができ、D95は例えば10μm~2000μmとすることができる。
多孔質支持体44の平均粒径は特に制限されないが、例えば0.1μm以上100μm以下とすることができる。多孔質支持体44の平均粒径とは、SEM(Scanning Electron Microscope)を用いた断面観察によって測定される30個の粒子それぞれの最大直径の算術平均値である。測定対象である30個の粒子は、SEM画像上において無作為に選出すればよい。
多孔質支持体44は、細孔径が一様な単層構造であってもよいし、細孔径が異なる複層構造であってもよい。多孔質支持体44が複層構造である場合、分離膜45に近い層ほど平均細孔径が小さくなっていることが好ましい。多孔質支持体44が複層構造である場合、多孔質支持体44の平均細孔径とは、分離膜45と接触する最表層の平均細孔径を意味するものとする。多孔質支持体44が複層構造である場合、各層は上述した材料から選択される少なくとも一つの材料によって構成することができ、各層の構成材料は異なっていてもよい。
2.分離膜45
分離膜45は、多孔質支持体44の内表面に形成される。分離膜45は、筒状に形成される。分離膜45の内側は供給側空間4Sであり、分離膜45の外側(すなわち、多孔質支持体44側)は透過側空間4Tとなっている。本実施形態において、供給側空間4Sは、セル43である。透過側空間4Tには、多孔質支持体44の外部空間だけでなく、多孔質支持体44自体の内部空間も含まれる。
このように、分離膜45の一方の面は供給側空間4Sに面し、分離膜45の他方の面が透過側空間4Tに面している。混合物11を供給側空間4Sに供給すると、分離膜45の一方の面が混合物11と接触する。この状態で透過側空間4Tが減圧されると、混合物11に含まれる膜透過物質12が分離膜45を透過する。膜透過物質12は、水又は水が濃縮された溶液または気体である。上述のとおり、分離膜45を透過した膜透過物質12は、減圧装置60によって吸引されて捕集部50で捕捉される。
分離膜45は、多孔質支持体44上に形成された第1ゼオライト膜45aと、第1ゼオライト膜45aに隣接する第2ゼオライト膜45bとを有する。第1ゼオライト膜45aを構成する第1ゼオライトと第2ゼオライト膜45bを構成する第2ゼオライトは、同じ骨格構造を有する。また、第2ゼオライトは第1ゼオライトよりもSi/Al原子比が小さい。
ゼオライトの骨格構造とは、国際ゼオライト学会(International ZeoliteAssociation)のStructure Commissionが定めているIUPAC構造コードで表される構造である。第1ゼオライトと第2ゼオライトの骨格構造は、特に制限されないが、化学的安定性が高いMFI、DDR、MEL、BEA、CHAが好ましく、最大の細孔径を有する細孔として、脱水性能を維持しつつ透水量をより向上させやすい酸素10員環からなる細孔を有するMFIとMELが特に好ましい。
酸素10員環とは、単に10員環とも称し、細孔を形成する骨格を構成する酸素原子の数が10個であって、各酸素原子がSi原子やAl原子などと結合して環状構造をなす部分のことである。なお、酸素10員環には、貫通孔(チャンネル)を形成しているものを含み、貫通孔を形成していないものは含まない。
第1ゼオライトと第2ゼオライトは、ゼオライトを構成する酸素四面体(TO)の中心に位置する原子(T原子)であるケイ素(Si)、アルミニウム(Al)の少なくとも一部が他の元素に置換されていてもよい。
第1ゼオライト膜45aと第2ゼオライト膜45bは、周知の水熱合成法によって形成することができる。
以下では、分離膜45を構成するゼオライトの骨格構造がMFI構造である場合について説明するが、これに限られるものではない。
MFI構造のゼオライトは、酸素10員環からなる細孔として、5.6nmの長径と5.3nmの短径を有する細孔と、5.5nmの長径と5.1nmの短径を有する細孔とを有している。
以下においては、MFI構造の第1ゼオライト膜45aを「第1MFIゼオライト膜45a」と略称し、MFI構造の第2ゼオライト膜45bを「第2MFIゼオライト膜45b」と略称する。また、第1MFIゼオライト膜45aを構成するMFI構造の第1ゼオライトを「第1MFIゼオライト」と略称し、第2MFIゼオライト膜45bを構成するMFI構造の第2ゼオライトを「第2MFIゼオライト」と略称する。
図4は、分離膜45の断面を示すSEM(電子顕微鏡)画像である。
第1MFIゼオライト膜45aは、透過側空間4Tに面する。第1MFIゼオライト膜45aは、多孔質支持体44の表面に形成される。多孔質支持体44がハニカム状である場合、第1MFIゼオライト膜45aは、多孔質支持体44の内表面に形成される。
第1MFIゼオライト膜45aは、第1MFIゼオライトによって構成される。第1MFIゼオライトのSi/Al原子比は特に制限されないが、例えば1.5以上とすることができ、200以上であることが好ましい。Si/Al原子比が200以上であるゼオライトは、ハイシリカゼオライトである。従って、ハイシリカゼオライトによって構成される第1MFIゼオライト膜45aは、実質的にアルミニウムを含んでおらず、ケイ素原子と酸素原子とによって形成されている。
第1MFIゼオライトは第2MFIゼオライトよりもSi/Al原子比が大きいため、第1MFIゼオライト膜45aは第2MFIゼオライト膜45bよりも疎水的な性質を有する。そのため、第1MFIゼオライト膜45aは、第2MFIゼオライト膜45bを透過した膜透過物質32を多孔質支持体44側に速やかに透過させることができる。その結果、後述する第2MFIゼオライト膜45bの親水性による効果と相まって、分離膜45の透水量を向上させることができる。特に、第1MFIゼオライト膜45aをハイシリカゼオライトで構成することにより、この透水量を向上させる効果をより大きくすることができる。
また、第1MFIゼオライト膜45aをハイシリカゼオライトで構成することによって、第1MFIゼオライト膜45aの表面活性化を充分に行うことができるため、第2MFIゼオライト膜45bの形成に際して、第1MFIゼオライト膜45aに対する第2MFIゼオライト膜45bの密着性を向上させることができる。
更に、第1MFIゼオライト膜45aをハイシリカゼオライトで構成することによって、第1MFIゼオライト膜45aの耐食性を向上させるとともに膜欠陥を低減させることができる。
なお、第1MFIゼオライトのSi/Al原子比は、水熱合成時の原料溶液の配合を制御することによって調整できる。第1MFIゼオライトのSi/Al原子比は、SEM-EDX(走査型電子顕微鏡-エネルギー分散型X線分光法)によって測定することができる。
第1MFIゼオライト膜45aは、ゼオライトのほか、シリカやアルミナなどの無機バインダやポリマーなどの有機バインダ、あるいはシリル化剤などを含有していてもよい。
第1MFIゼオライト膜45aは、膜状に形成される。第1MFIゼオライト膜45aの厚みは特に制限されるものではないが、例えば0.1μm~10μmとすることができる。第1MFIゼオライト膜45aを薄くすると透水量をより増大させることができ、第1MFIゼオライト膜45aを厚くすると選択性や膜強度を向上させることができる。第1MFIゼオライト膜45aの厚みは、水熱合成時間や合成温度を制御することによって調整できる。第1MFIゼオライト膜45aの表面粗さ(Ra)は、5μm以下が好ましく、2μm以下がより好ましい。第1MFIゼオライト膜45aのRaは、3次元計測が可能な共焦点レーザー顕微鏡を用いて、無作為に選出した100μm角の10視野それぞれにおいて、多孔質支持体44のうねりを補正した上でRaの値を求め、それらのうち最小値を採用するものとする。
第2MFIゼオライト膜45bは、供給側空間4Sに面する。第2MFIゼオライト膜45bは、第1MFIゼオライト膜45aの表面と直接的に接する。本実施形態において、第2MFIゼオライト膜45bは、第1MFIゼオライト膜45aの表面上に形成される。
第2MFIゼオライト膜45bは、第1MFIゼオライトよりもSi/Al原子比の小さい第2MFIゼオライトによって構成される。第2MFIゼオライトのSi/Al原子比は特に制限されないが、例えば200未満とすることができ、60以下であることが好ましい。Si/Al原子比が60以下であるゼオライトは、ローシリカゼオライトである。従って、ローシリカゼオライトによって構成される第2MFIゼオライト膜45bは、実質的に、ナトリウム(Na)などのアルカリ金属、マグネシウム(Mg)などのアルカリ土類金属及び水素(H)からなる群から選択される1種以上の原子とケイ素原子とアルミニウム原子と酸素原子とによって形成されている。
第2MFIゼオライトは第1MFIゼオライトよりもSi/Al原子比が小さいため、第2MFIゼオライト膜45bは第1MFIゼオライト膜45aよりも親水的な性質を有する。そのため、第2MFIゼオライト膜45bは、混合物31に含まれる水を吸着することができ、混合物31中の水を選択的かつ効率的に第1MFIゼオライト膜45a側に透過させることができる。その結果、上述した第1MFIゼオライト膜45aの疎水性による効果と相まって、分離膜45の透水量を向上させることができる。特に、第2MFIゼオライト膜45bをローシリカゼオライトで構成することにより、この透水量を向上させる効果をより大きくすることができる。
また、第2MFIゼオライトは第1MFIゼオライトと骨格構造が同じであるため、第2MFIゼオライトと第1MFIゼオライトのコンポジットビルディングユニットは共通となる。そのため、第1MFIゼオライト膜45aに対する第2MFIゼオライト膜45bの密着性、第2MFIゼオライト膜45bの成膜性、更に第1及び第2MFIゼオライト膜45a,2bによる分離性能を向上させることができる。
ゼオライトのコンポジットビルディングユニットとは、ゼオライトの骨格構造を構成する一単位の構造である。ゼオライトのコンポジットビルディングユニットの詳細については、The International Zeolite Association (IZA) “Database of Zeolite Structures” [online]、[平成29年2月28日検索]、インターネット<URL:http://www.iza-structure.org/databases/>に開示されている。
なお、第2MFIゼオライトのSi/Al原子比は、水熱合成時の原料溶液の配合を制御することによって調整できる。第2MFIゼオライトのSi/Al原子比は、SEM-EDXによって測定することができる。
第2MFIゼオライト膜45bは、膜状に形成される。第2MFIゼオライト膜45bの厚みは特に制限されるものではないが、例えば0.1μm~3.0μmとすることができる。第2MFIゼオライト膜45bを薄くすると透水量をより増大させることができ、第2MFIゼオライト膜45bを厚くすると選択性や膜強度を向上させることができる。第2MFIゼオライト膜45bの厚みは、水熱合成時間や合成温度を制御することによって調整できる。透水量をより向上させることができるため、第2MFIゼオライト膜45bの厚みは、第1MFIゼオライト膜45aの厚みよりも薄いことが好ましい。第2MFIゼオライト膜45bの表面粗さ(Ra)は、5μm以下が好ましく、2μm以下がより好ましい。第2MFIゼオライト膜45bのRaは、3次元計測が可能な共焦点レーザー顕微鏡を用いて、無作為に選出した100μm角の10視野において、多孔質支持体44のうねりを補正した上でそれぞれRaの値を求め、それらの最小値として求めることができる。
(多孔質支持体44及び分離膜45の作製方法)
1.多孔質支持体44の作製
押出成形法、プレス成形法又は鋳込み成形法などを用いて、セラミックス原料を所望の形状に成形することによって成形体を形成する。
次に、成形体を焼成(例えば、900℃~1450℃)することによって、多孔質支持体44を形成する。多孔質支持体44の平均細孔径は、0.01μm以上5μm以下とすることができる。
なお、多孔質支持体44を多層構造とする場合には、焼成した成形体の表面にろ過法などを用いてセラミックス原料を含むスラリーを塗布した後に焼成すればよい。
2.第1MFIゼオライト膜45aの形成
次に、多孔質支持体44の表面に第1MFIゼオライトによって構成される第1MFIゼオライト膜45aを形成する。第1MFIゼオライト膜45aは、周知の水熱合成法によって形成することができる。
第1MFIゼオライト膜45aの形成時には、ゼオライト種結晶を使用してもよいし、使用しなくてもよい。第1MFIゼオライトのSi/Al原子比は、水熱合成に用いる原料溶液(例えば、Si源、Al源、有機構造規定剤、水を含む)の配合によって、例えば200以上に調整することができる。Si源としては、例えばコロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、テトラエトキシシラン、ケイ酸ナトリウムなどを用いることができる。Al源としては、例えばアルミニウムイソプロポキシド、水酸化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、アルミナゾルなどを用いることができる。有機構造規定剤としては、例えば水酸化テトラプロピルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウムブロミド、テトラプロピルアンモニウムクロリドなどを用いることができる。
第1MFIゼオライト中の有機構造規定剤については、第1MFIゼオライト膜45aの形成後に燃焼除去してもよいし、第2MFIゼオライト膜45bの形成後に燃焼除去してもよい。第1MFIゼオライト膜45aの形成後に燃焼除去する場合には、有機構造規定剤除去によって第1MFIゼオライト膜45aに欠陥が発生しても、第2MFIゼオライト膜45bで被覆されるためより好ましい。
3.第2MFIゼオライト膜45bの形成
次に、第1MFIゼオライト膜45aの表面に第2MFIゼオライトによって構成される第2MFIゼオライト膜45bを形成する。第2MFIゼオライト膜45bは、周知の水熱合成法によって形成することができる。
第2MFIゼオライト膜45bの形成時には、ゼオライト種結晶を使用してもよいし、使用しなくてもよい。第2MFIゼオライトのSi/Al原子比は、水熱合成に用いる原料溶液(例えば、Na源、Si源、Al源、有機構造規定剤、水を含む)の配合によって、例えば60以下に調整することができる。Na源としては、例えば水酸化ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、フッ化ナトリウムなどを用いることができる。Si源としては、例えばコロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、テトラエトキシシラン、ケイ酸ナトリウムなどを用いることができる。Al源としては、例えばアルミニウムイソプロポキシド、水酸化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、アルミナゾルなどを用いることができる。有機構造規定剤としては、例えば水酸化テトラプロピルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウムブロミド、テトラプロピルアンモニウムクロリドなどを用いることができる。
第2MFIゼオライトに有機構造規定剤が含まれている場合、有機構造規定剤の燃焼除去前における第2MFIゼオライト膜45bの窒素ガス透過速度は、0.75nmol/(m・s・Pa)以下であることが好ましい。また、第2MFIゼオライトに有機構造規定剤が含まれていない場合、第2MFIゼオライト膜45bを飽和水蒸気中に充分暴露した後の第2MFIゼオライト膜45bの窒素ガス透過速度は、0.75nmol/(m・s・Pa)以下であることが好ましい。窒素ガス透過速度が0.75nmol/(m・s・Pa)以下であることは、第2MFIゼオライト膜45bが膜状に形成されていることを意味する。
なお、第2MFIゼオライト中の有機構造規定剤については、第2MFIゼオライト膜45bの形成後に燃焼除去する。
(脱水方法)
本発明に係る脱水方法は、分離膜45の両面に圧力差を設けることによって、水を含有する混合物11から水を選択的に分離するものである。
具体的には、分離膜45(具体的には、第2ゼオライト膜45b)の供給側空間4Sに混合物11を供給することによって、分離膜45の一方の面に混合物11を接触させた後、分離膜45(具体的には、第1ゼオライト膜45a)の透過側空間4Tを減圧することによって、分離膜45に水を選択的に透過させて分離するものである。
本発明に係る脱水方法では、水に対する耐久性の高い分離膜45を分離膜として使用するため、長期間に亘って脱水性能を維持することができる。
なお、混合物11を液体の形態で供給する場合にはパーベーパレーション(Pervaporation)法を用いることができ、混合物11を気体または超臨界ガスの形態で供給する場合にはベーパーパーミエーション(Vapor permeation)法を用いることができる。
パーベーパレーション法を用いる場合、分離膜45の供給側空間4Sの圧力は特に制限されないが、大気圧であることが好ましい。分離膜45の透過側空間4Tの圧力は特に制限されないが、8×10Pa以下であることが好ましく、1×10-2~5×10Paであることが更に好ましく、1×10-1~2×10Paであることが特に好ましい。また、混合物11の温度は特に制限されないが、50~160℃であることが好ましく、60~150℃であることが更に好ましい。このように、低い温度で混合物11の分離を行うことができるため、多くのエネルギーを使用せずに分離することができる。混合物11が160℃より高温であるとエネルギーコストが大きくなることがあり、50℃より低温であると分離速度が遅くなることがある。
また、ベーパーパーミエーション法を用いる場合、分離膜45の供給側空間4Sの圧力は特に制限されないが、1×10~2.5×10Paであることが好ましく、分離速度の観点からはより高い圧力が好ましい。供給側空間4Sと透過側空間4Tの圧力差が2.5×10Pa以上になると、分離膜45に損傷を与えることや、気密性が低下する場合ある。分離膜45の透過側空間4Tの圧力は、供給側空間4Sの圧力より低い圧力であればよいが、8×10Pa以下であることが好ましく、1×10-2~5×10Paであることが更に好ましく、1×10-1~2×10Paであることが特に好ましい。また、混合物11の温度は特に制限されないが、50℃以上であることが好ましく、100~400℃であることが更に好ましく、100~200℃であることがエネルギーコストの点から特に好ましい。50℃より低温であると分離速度が遅くなることがある。400℃より高温では、膜を劣化させることがある。
分離膜45は、脱水性能を高くできることから、50℃における水透過流束が2kg/(m2・h)以上であることが好ましく、3kg/(m2・h)以上であることが更に好ましく、5kg/(m2・h)以上であることが特に好ましい。水透過流束は、50℃に加温した純水を分離膜45の供給側空間4Sに供給し、分離膜45の透過側空間4Tを50Torrに減圧し、分離膜45を透過した水蒸気を回収することで求めることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、図1,2を参照しながら分離用容器40の構造について説明したが、これに限られるものではない。分離用容器40は、収容部41と分離膜45と多孔質支持体44とを備え、上述した脱水方法を実行できる構造であればよい。
上記実施形態において、脱水装置100は、「変圧装置」の一例として、透過側空間4Tを減圧する減圧装置60を備えることとしたが、減圧装置60に代えて、供給側空間4Sを加圧する加圧装置を備えていてもよいし、減圧装置60に加えて、供給側空間4Sを加圧する加圧装置を備えていてもよい。
上記実施形態では、分離膜45は筒状に形成されるとしたが、分離膜45は、多孔質支持体44の形状に合わせて、多角管状や平板状などに形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、図3に示したように、分離膜45が、多孔質支持体44上に形成され、透過側空間4Tに面する第1ゼオライト膜45aと、第1ゼオライト膜45aに隣接し、供給側空間4Sに面する第2ゼオライト膜45bとを有することとしたが、この構成に限られるものではない。例えば、図5に示すように、分離膜45は、第2ゼオライト膜45b上に形成され、透過側空間4Tに面する第1ゼオライト膜45aと、多孔質支持体44上に形成され、供給側空間4Sに面する第2ゼオライト膜45bとを有していてもよい。図5に示す分離膜45の構成においても、第1ゼオライト膜45aは、透過側空間4Tに面しており、第2ゼオライト膜45bは、供給側空間4Sに面し、かつ、第1ゼオライト膜45aに隣接している。この場合、供給側空間4Sには、多孔質支持体44の外部空間だけでなく、多孔質支持体44自体の内部空間も含まれる。
また、上記実施形態では、図3に示したように、分離膜45が、多孔質支持体44上に配置されることとしたが、これに限られるものではない。例えば、図6に示すように、分離膜45は、多孔質支持体44に支持されていない自立膜であってもよい。図6に示す分離膜45の構成においても、第1ゼオライト膜45aは、透過側空間4Tに面しており、第2ゼオライト膜45bは、供給側空間4Sに面し、かつ、第1ゼオライト膜45aに隣接している。
また、上記実施形態では、分離膜45は、第1ゼオライト膜45aと第2ゼオライト膜45bを備えることとしたが、第2ゼオライト膜45b上に積層された機能膜や保護膜を更に備えていてもよい。このような機能膜や保護膜は、ゼオライト膜に限られず炭素膜やシリカ膜などの無機膜やポリイミド膜やシリコーン膜などの有機膜であってもよい。
また、上記実施形態では、分離膜45を構成するゼオライトとして骨格構造がMFI構造であるゼオライトを用いたが、MFI以外の骨格構造のゼオライトを用いてもよい。また、分離膜45を構成するゼオライトの骨格構造は一種だけでもよいし、複数種でもよい。分離膜45を構成するゼオライトの骨格構造が複数種の場合、第1ゼオライトと第2ゼオライトは、同じ骨格構造のゼオライトを少なくとも一種含んでいればよい。
11 混合物
12 膜透過物質
40 分離用容器
41 収容部
42 膜構造体
43 セル
44 多孔質支持体
45 分離膜
45a 第1ゼオライト膜(第1MFIゼオライト膜)
45b 第2ゼオライト膜(第2MFIゼオライト膜)
50 捕集器
60 減圧装置
100 脱水装置
4S 供給側空間
4T 透過側空間

Claims (8)

  1. 分離膜を用いて、水を含有する混合物から水を選択的に分離する脱水方法であって、
    前記分離膜の供給側空間に前記混合物を供給する工程と、
    前記分離膜の前記供給側空間と透過側空間とに圧力差を生じさせる工程と、
    を備え、
    前記分離膜は、
    前記透過側空間に面する第1ゼオライト膜と、
    前記供給側空間に面し、前記第1ゼオライト膜に隣接する第2ゼオライト膜と、
    を有し、
    前記第1ゼオライト膜は、Si/Al原子比が200以上である疎水性の第1ゼオライトによって構成され、
    前記第2ゼオライト膜は、前記第1ゼオライトと同じ骨格構造を有し、Si/Al原子比が60以下である親水性の第2ゼオライトによって構成される、
    脱水方法。
  2. 前記第1ゼオライトは、ハイシリカゼオライトであり、
    前記第2ゼオライトは、ローシリカゼオライトである、
    請求項1に記載の脱水方法。
  3. 前記第1ゼオライトと前記第2ゼオライトの骨格構造は、MFI、DDR、MEL、BEA、CHAのいずれかである、
    請求項1又は2に記載の脱水方法。
  4. 前記第1ゼオライトと前記第2ゼオライトの骨格構造は、MFIとMELのいずれかである、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の脱水方法。
  5. 水を含有する混合物から水を選択的に分離するために用いられる脱水装置であって、
    分離膜と、前記混合物が供給される供給側空間と前記分離膜を透過した水が流出する透過側空間とに前記分離膜によって区画された容器本体とを有する分離用容器と、
    前記供給側空間を加圧、及び/又は、前記透過側空間を減圧する変圧装置と、
    を備え、
    前記分離膜は、
    前記透過側空間に面する第1ゼオライト膜と、
    前記供給側空間に面し、前記第1ゼオライト膜に隣接する第2ゼオライト膜と、
    を有し、
    前記第1ゼオライト膜、少なくともケイ素原子及び酸素原子を含み、Si/Al原子比が200以上である疎水性の第1ゼオライトによって構成され、
    前記第2ゼオライト膜、前記第1ゼオライトと同じ骨格構造を有し少なくとも、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び水素からなる群から選択される1種以上の原子、ケイ素原子、アルミニウム原子及び酸素原子を含み、Si/Al原子比が60以下である親水性の第2ゼオライトによって構成される、
    脱水装置。
  6. 前記第1ゼオライトは、ハイシリカゼオライトであり、
    前記第2ゼオライトは、ローシリカゼオライトである、
    請求項5に記載の脱水装置。
  7. 前記第1ゼオライトと前記第2ゼオライトの骨格構造は、MFI、DDR、MEL、BEA、CHAのいずれかである、
    請求項5又は6に記載の脱水装置。
  8. 前記第1ゼオライトと前記第2ゼオライトの骨格構造は、MFIとMELのいずれかである、
    請求項5乃至7のいずれかに記載の脱水装置。
JP2019523946A 2017-06-07 2018-06-06 脱水方法及び脱水装置 Active JP7178997B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017112635 2017-06-07
JP2017112635 2017-06-07
PCT/JP2018/021703 WO2018225787A1 (ja) 2017-06-07 2018-06-06 脱水方法及び脱水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018225787A1 JPWO2018225787A1 (ja) 2020-04-09
JP7178997B2 true JP7178997B2 (ja) 2022-11-28

Family

ID=64567029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019523946A Active JP7178997B2 (ja) 2017-06-07 2018-06-06 脱水方法及び脱水装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20200122096A1 (ja)
JP (1) JP7178997B2 (ja)
CN (1) CN110719808B (ja)
DE (1) DE112018002890T5 (ja)
WO (1) WO2018225787A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024203192A1 (ja) * 2023-03-30 2024-10-03 日本碍子株式会社 分離装置の運転方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539592A (ja) 2006-06-13 2009-11-19 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 複合膜の製造方法
JP2012067091A (ja) 2010-08-25 2012-04-05 Mitsubishi Chemicals Corp アルコール−水混合物からのアルコールの回収方法
JP2012081463A (ja) 2010-09-17 2012-04-26 Mitsubishi Chemicals Corp 含水有機化合物の脱水濃縮方法及びそれに用いる脱水濃縮装置
WO2013129625A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 日本碍子株式会社 セラミック分離膜及び脱水方法
JP2016041417A (ja) 2014-08-14 2016-03-31 日本碍子株式会社 廃液処理方法及び廃液処理装置
WO2016084679A1 (ja) 2014-11-25 2016-06-02 日本碍子株式会社 分離膜構造体
WO2016084846A1 (ja) 2014-11-25 2016-06-02 日本碍子株式会社 ゼオライト膜構造体の製造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2868338B1 (fr) * 2004-03-31 2007-02-02 Ceca Sa Sa Composition zeolitique adsorbante, son procede de preparation et son utilisation pour l'elimination de h20 et ou h2s contenus dans des melanges gazeux ou liquides
JP4599144B2 (ja) * 2004-11-29 2010-12-15 独立行政法人産業技術総合研究所 マーリノアイト型ゼオライト膜及びその製造方法
EP2412427B1 (en) * 2009-03-24 2018-09-26 Mitsubishi Chemical Corporation Zeolite membrane, separation membrane, and use thereof
CN101721920A (zh) * 2009-12-11 2010-06-09 大连理工大学 一种NaA沸石分子筛膜渗透蒸发脱除糠醛中水的方法
JP6171151B2 (ja) * 2011-11-17 2017-08-02 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ゼオライト膜およびその製造方法
EP2979747A4 (en) * 2013-03-28 2016-11-30 Ngk Insulators Ltd CERAMIC SEPARATIVE MEMBRANE STRUCTURE AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
JP2014198308A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 日本碍子株式会社 セラミック分離フィルタ及び脱水方法
CN104548953A (zh) * 2013-10-21 2015-04-29 大连市沙河口区中小微企业服务中心 用于乙醇脱水的NaA型沸石膜的制备方法
US10639594B2 (en) * 2014-07-10 2020-05-05 Hitachi Zosen Corporation Zeolite membrane, production method therefor, and separation method using same
JP2016041419A (ja) * 2014-08-14 2016-03-31 日本碍子株式会社 分離方法及び分離装置
JP6511307B2 (ja) * 2015-03-18 2019-05-15 学校法人早稲田大学 ゼオライト分離膜および分離モジュール
JP2016179417A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 日本碍子株式会社 分離方法及び分離装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539592A (ja) 2006-06-13 2009-11-19 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 複合膜の製造方法
JP2012067091A (ja) 2010-08-25 2012-04-05 Mitsubishi Chemicals Corp アルコール−水混合物からのアルコールの回収方法
JP2012081463A (ja) 2010-09-17 2012-04-26 Mitsubishi Chemicals Corp 含水有機化合物の脱水濃縮方法及びそれに用いる脱水濃縮装置
WO2013129625A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 日本碍子株式会社 セラミック分離膜及び脱水方法
JP2016041417A (ja) 2014-08-14 2016-03-31 日本碍子株式会社 廃液処理方法及び廃液処理装置
WO2016084679A1 (ja) 2014-11-25 2016-06-02 日本碍子株式会社 分離膜構造体
WO2016084846A1 (ja) 2014-11-25 2016-06-02 日本碍子株式会社 ゼオライト膜構造体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE112018002890T5 (de) 2020-02-20
JPWO2018225787A1 (ja) 2020-04-09
CN110719808B (zh) 2021-12-28
US20200122096A1 (en) 2020-04-23
WO2018225787A1 (ja) 2018-12-13
CN110719808A (zh) 2020-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6523516B2 (ja) ゼオライト膜の再生方法
JP5324067B2 (ja) ゼオライト膜の製造方法
JP6228923B2 (ja) セラミック分離膜構造体、およびその補修方法
Kosinov et al. Influence of support morphology on the detemplation and permeation of ZSM-5 and SSZ-13 zeolite membranes
JP6861273B2 (ja) ゼオライト膜複合体、および、ゼオライト膜複合体の製造方法
JP6301313B2 (ja) ゼオライト膜の製造方法
JP6436974B2 (ja) モノリス型分離膜構造体及びモノリス型分離膜構造体の製造方法
JPWO2007080685A1 (ja) 混合液の分離方法
Kong et al. Preparation of silicalite-1 membranes on stainless steel supports by a two-stage varying-temperature in situ synthesis
JP7178997B2 (ja) 脱水方法及び脱水装置
JP2016041419A (ja) 分離方法及び分離装置
WO2018225792A1 (ja) 脱水方法、脱水装置及び膜構造体
JP2015066532A (ja) ゼオライト薄膜を有する複合膜およびその製造方法
JP5884349B2 (ja) 含水有機化合物の脱水濃縮方法及びそれに用いる脱水濃縮装置
JP7118960B2 (ja) 脱水方法、脱水装置及び膜構造体
US11260348B2 (en) Dehydration method, dehydration apparatus, and membrane structure
JP7179724B2 (ja) 脱水方法及び脱水装置
JP2016175063A (ja) 膜の再生方法
JP2015181965A (ja) 再生方法及び再生装置
JP2016179417A (ja) 分離方法及び分離装置
JP2017018880A (ja) 微量アルコールの除去方法
US12030022B2 (en) Multilayered wire mesh-supported membranes for separation applications
JP7238567B2 (ja) 膜分離システム及び有機化合物・水混合物の分離処理方法
WO2016104049A1 (ja) ガス分離方法
WO2024161931A1 (ja) 分離装置の停止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220927

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220927

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221004

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7178997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150