JP7177754B2 - 半地下基礎構造物とその補強方法 - Google Patents
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Description
図1は第1の実施形態に係る深礎杭1の補強方法を示す概念図であり、図1(a)は深礎杭1と補強体3と第1のアンカー4を示す側方図、図1(b)は、図1(a)のA-A線に沿った断面図、図1(c)は、図1(a)のB-B線に沿った断面図である。図2は補強体3の斜視図である。深礎杭1は斜面に設置され、その上部が地上に露出している。深礎杭1は円筒形の構造物であり、橋脚2を支持する頂部11はほぼ円形である。深礎杭1の頂部11は地上に露出しており、深礎杭1の少なくとも斜面下方を向く側面10は地上に露出している。深礎杭1は補強体3と第1のアンカー4によって耐震補強される。深礎杭1に掛かる土圧は斜面の下側よりも上側のほうが大きいため、深礎杭1は斜面の下側方向に転倒する向きのモーメント(以下、下向きモーメントM1という)を受ける。このため、深礎杭1は地震力などが作用すると斜面の下側に傾きやすくなる。斜面の下側で表層崩壊などが生じると(破線参照)、斜面下側の土圧が減少するため、下向きモーメントM1がさらに増加し、深礎杭1はさらに斜面の下側に傾きやすくなる。本実施形態では、深礎杭1に保持された補強体3と、補強体3を介して深礎杭1に斜面の上側方向に転倒する向きのモーメント(以下、上向きモーメントM2という)を掛ける第1のアンカー4と、が設けられる。
図3は第2の実施形態に係る深礎杭1の補強方法を示す概念図であり、図3(a)は深礎杭1と補強体3と第1のアンカー4を示す側方図、図3(b)は、図3(a)のA-A線に沿った断面図、図3(c)は、図3(a)のB-B線に沿った断面図である。ここでは第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、深礎杭1は直方体の基礎構造物である。第1の実施形態と同様、補強体3は側面10に沿う内側面16を有するとともに頂部11の上方まで延びる壁体3Aと、壁体3Aから内側に突き出し頂部11に保持されるフランジ部3Bと、を有する。壁体3Aの内側面16は、深礎杭1の側面に合わせ矩形形状とされている。壁体3Aと深礎杭1の側面10との間、及びフランジ部3Bと深礎杭1の頂部11との間には第1の実施形態と同様、樹脂やモルタルなどの接合材9が設けられている。フランジ部3Bは壁体3Aの全周には設けられておらず、深礎杭1のコーナー部と対向する位置に設けられている。本実施形態でも第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
図4は第3の実施形態に係る深礎杭1の補強方法を示す概念図であり、図4(a)は深礎杭1と補強体3と第1のアンカー4を示す側方図、図4(b)は、図4(a)のA-A線に沿った断面図、図4(c)は、図4(a)のB-B線に沿った断面図である。ここでは第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、深礎杭1は直方体の基礎構造物である。補強体3は、側面10と対向する弧状の壁体3Aと、壁体3Aから内側に突き出し頂部11に保持されるフランジ部3Bと、壁体3Aを深礎杭1に接続するフレーム部材3Cと、を有している。壁体3A及びフランジ部3Bは第1の実施形態の壁体3A及びフランジ部3Bと同様の構成である。フレーム部材3Cは鋼材で製作される。第2の実施形態では壁体3Aの重量が大きくなる傾向があるが、本実施形態によれば補強体3を軽量化することができる。
図5は第4の実施形態に係る深礎杭1の補強方法を示す概念図であり、図5(a)は深礎杭1と補強体3と第1のアンカー4を示す側方図、図5(b)は、深礎杭1と補強体3と第1のアンカー4を示す平面図である。ここでは第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、深礎杭1は平坦地に設置されている。第1のアンカー4は第1~第4の実施形態の第1のアンカー4と同じである。平坦地であるため、深礎杭1が特定の方向に傾きやすくなることはない。このため、本実施形態では3つの第1のアンカー4が深礎杭1を中心に概ね放射状に設けられている。補強体3は深礎杭1の側面10の全周に渡って設けられ、第2の貫通孔13は補強体3の全周を延びている。第2のアンカー5は補強体3の全周を延びており、定着具6と同様の構成の定着具(図示せず)を用いて緊張させることができる。
図6は第5の実施形態に係る深礎杭1の補強方法を示す概念図であり、図6(a)は深礎杭1と補強体3と第1のアンカー4を示す側方図、図6(b)は、図6(a)のA-A線に沿った断面図、図6(c)は、図6(a)のB-B線に沿った断面図である。ここでは第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、第1のアンカー4の第1の部分4Aと第2の部分4Bは岩盤内で一体化されている。すなわち、第1のアンカー4は1本のPC鋼材からなり、第1の貫通孔12の所定の位置から第1の貫通孔12を通り、斜面の上側の岩盤内の案内孔17と第1の貫通孔12の他方の開口を通って所定の位置まで延び、両端が所定の位置で連結され緊張させられる。本実施形態では、第1のアンカー4の引張力は案内孔17の壁面で直接支持される。このため、第1のアンカー4のモルタルでの定着が不要である。
3 補強体
3A 壁体
3B フランジ部
3C フレーム部材
4 第1のアンカー
4A 第1の部分
4B 第2の部分
5 第2のアンカー
9 接合材
10 側面
11頂部
12 第1の貫通孔
13 第2の貫通孔
31 PCaセグメント
Claims (14)
- 頂部が地上に露出するとともに側面の一部が地上に露出した半地下基礎構造物の補強方法であって、
前記頂部で保持されるとともに地上に露出した前記側面と対向する補強体であって、前記補強体の周方向に延びる第1の貫通孔を備える補強体を設けることと、
岩盤に支持され、前記第1の貫通孔を通る第1のアンカーを設けることと、
前記第1のアンカーを緊張させることと、を有する半地下基礎構造物の補強方法。 - 前記半地下基礎構造物は斜面に設置され、斜面下方を向く側面の少なくとも一部が露出しており、前記補強体は前記露出した側面に設けられ、前記第1のアンカーは前記露出した側面と反対側に延びる、請求項1に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記第1のアンカーは、前記第1の貫通孔の所定の位置から前記第1の貫通孔の一方の開口を通り岩盤まで延びる第1の部分と、前記所定の位置から前記第1の貫通孔の他方の開口を通り岩盤まで延びる第2の部分と、を有し、前記第1の部分と前記第2の部分は岩盤に固定された後、前記所定の位置で緊張させられる、請求項2に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記第1のアンカーは、前記第1の貫通孔の所定の位置から前記第1の貫通孔を通り、岩盤内の案内孔と前記第1の貫通孔の他方の開口を通って前記所定の位置まで延び、両端が前記所定の位置で緊張させられる、請求項2に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記半地下基礎構造物は平坦地に設置され、前記補強体は前記半地下基礎構造物の前記側面の全周に渡って設けられ、複数の前記第1のアンカーが前記半地下基礎構造物から互いに異なる方向に延びる、請求項1に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記複数の第1のアンカーが前記半地下基礎構造物の中心に関し回転対称の関係で設けられる、請求項5に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記補強体は周方向に分割された複数のPCaセグメントを有し、各PCaセグメントは周方向に延びる第2の貫通孔を有し、
前記複数のPCaセグメントの前記第2の貫通孔を通り、前記複数のPCaセグメントに周方向のプレストレスを導入する第2のアンカーが設けられる、請求項1から6のいずれか1項に記載の半地下基礎構造物の補強方法。 - 前記第1のアンカーと前記第2のアンカーの少なくともいずれかは、前記補強体の互いに異なる鉛直方向位置に設けられる、請求項7に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記第1のアンカーは水平に、または水平方向に対し20度以下の下向きの角度で、岩盤の支持部に向けて延びている、請求項1から8のいずれか1項に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記補強体と前記半地下基礎構造物との間にモルタルまたは樹脂からなる接合材が設けられる、請求項1から9のいずれか1項に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記半地下基礎構造物は円筒形または直方体の形状を有し、前記補強体は、前記半地下基礎構造物の前記側面に沿う内側面を有するとともに前記頂部の上方まで延びる壁体と、前記壁体から内側に突き出し前記頂部に保持されるフランジ部と、を有する、請求項1から10のいずれか1項に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記半地下基礎構造物は直方体の形状を有し、前記補強体は、前記側面と対向する弧状の壁体と、前記壁体を前記半地下基礎構造物に接続するフレーム部材と、を有する、請求項1から10のいずれか1項に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 前記半地下基礎構造物は橋脚を支持する深礎杭である、請求項11または12に記載の半地下基礎構造物の補強方法。
- 頂部が地上に露出するとともに側面の一部が地上に露出した半地下基礎構造物であって、
前記頂部で保持されるともに地上に露出した前記側面と対向する補強体であって、前記補強体の周方向に延びる第1の貫通孔を備える補強体と、
岩盤に支持され、前記第1の貫通孔を通り、緊張させられた第1のアンカーと、を有する半地下基礎構造物。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001172973A (ja) | 1999-12-22 | 2001-06-26 | Kensetsu Kiso Eng Co Ltd | 盛土アンカー |
JP2012092568A (ja) | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Sumitomo Denko Steel Wire Kk | コンクリート構造物の補強体、コンクリート構造物の補強構造、およびコンクリート構造物の補強方法 |
JP2012127119A (ja) | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Ohbayashi Corp | 杭の補強方法及び構造 |
JP2016017394A (ja) | 2014-07-11 | 2016-02-01 | 株式会社ドーコン | 変位抑制装置、及びその設置方法 |
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