JP7177673B2 - トナーおよびその製造方法ならびにそれを含む2成分現像剤 - Google Patents
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Description
電子写真方式を利用した画像形成装置では、通常、回転駆動する電子写真感光体(「感光体」ともいう)の表面を帯電装置により均一に帯電する帯電工程;帯電した感光体表面に露光装置によりレーザ光を照射して静電潜像を形成する露光工程;感光体表面の静電潜像を現像装置により電子写真用トナー(「トナー」ともいう)を用いて現像してトナー像を形成する現像工程;感光体表面のトナー像を転写装置により記録紙(「記録媒体」または「転写媒体」ともいう)上に転写する転写工程;および定着装置の加熱によりトナー像を記録紙に定着する定着工程を経て画像が形成される。
そして、画像形成動作後に感光体表面上に残留した転写残留トナーは、クリーニング工程においてクリーニング装置により除去されて所定の回収部に回収され、クリーニング後の感光体表面における残留電荷は、次の画像形成に備えるために、除電工程において除電装置により除電される。
例えば、トナーを加熱溶融してトナー像を記録紙に定着させる加熱定着方法を採用する定着工程において、省エネルギー化を達成するためには、できるだけ低い温度でトナー像を定着させる必要があり、低温定着性の良好なトナーが要求される。
また、近年では電子写真のフルカラー化が進み、例えば、トナーの低温定着性を向上させるために、結着樹脂中に結晶性ポリエステル樹脂を分散させる、結着樹脂の改良も盛んに行われている(特開2017-083524号公報:特許文献1参照)。
しかしながら、電子写真の高速化、省エネルギー化およびフルカラー化のためには、トナーのさらなる物性向上が望まれている。
さらに、本発明によれば、上記のトナーの製造方法であり、
少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤を含む粗粉砕された溶融混練物とフィラーとを混合する混合工程と、
該混合工程で得られた混合物を微粉砕する微粉砕工程と、
該微粉砕工程で得られた微粉砕物を分級する分級工程と、
該分級工程で得られた分級物を熱風により球形化する球形化処理工程と
を含むことを特徴とするトナーの製造方法が提供される。
(1)トナーの粒子中心から半径1μmの範囲内に存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N1と、トナー表層から1μm以内の深さに存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N2とが、次式:N2>2×N1の関係を満たす。
(2)トナーが、40℃以上55℃以下のガラス転移温度を有する。
(3)離型剤が、0.2μm以上3.0μm以下のワックス分散径を有する。
本発明のトナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤およびフィラーを含み、前記結着樹脂が、非結晶性ポリエステル系樹脂および結晶性ポリエステル系樹脂を少なくとも含み、前記フィラーが、50nm以下の平均一次粒子径を有するシリカ微粒子であり、かつ0.960以上の円形度を有することを特徴とする。
本発明のトナーは、上記の成分以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、帯電制御剤などの公知の添加剤を含んでいてもよい。
以下に、トナーの主な構成成分、それらの物性およびその製造方法について説明する。
本発明のトナーに含まれる結着樹脂は、非結晶性ポリエステル系樹脂および結晶性ポリエステル系樹脂を少なくとも含む。
一般に、結晶性ポリエステル系樹脂は、トナーの軟化温度や溶融粘度を低下させることができ、非晶性ポリエステル系樹脂との併用により、トナーの低温定着性を向上できることが知られている。また、併用する非晶性ポリエステル系樹脂および結晶性ポリエステル系樹脂の原料由来、具体的には、ジカルボン酸モノマーや多価アルコールの主成分が異なる場合には、両樹脂の相溶化をより確実に抑えることができ、より大きな低温定着性の向上効果が期待できる。しかしながら、両樹脂の相溶化を抑えることで、結晶性ポリエステル系樹脂が非晶性ポリエステル系樹脂から遊離し易くなり、フィラー成分と共に現像ローラに固定化し易くなる。
結晶性指数とは、樹脂の結晶化の度合いの指標となる物性であり、軟化温度と吸熱の最高ピーク温度の比(軟化温度/吸熱の最高ピーク温度)により定義される。ここで、吸熱の最高ピーク温度とは、観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を指す。結晶性ポリエステル樹脂においては、最高ピーク温度を融点Tmpとし、非結晶性ポリエステル樹脂においては、最も高温側にあるピークをガラス転移温度Tgとする。
結晶化の度合いは、原料モノマーの種類および比率、ならびに製造条件(例えば、反応温度、反応時間、冷却速度)などを調整することで制御できる。
非晶性ポリエステル系樹脂は、特に限定されないが、例えば、テレフタル酸またはイソフタル酸を主成分として含むカルボン酸モノマーと、エチレングリコールを主成分として含む多価アルコールとの重縮合反応により得られる。
その反応条件は、通常のポリエステル系樹脂の製造と同様であり、例えば、ジカルボン酸モノマーと多価アルコールとを、窒素ガス雰囲気中、必要に応じてエステル化触媒の存在下、温度190~240℃で反応させることにより、非晶性ポリエステル系樹脂が得られる。多価アルコールとカルボン酸モノマーとの反応比率は、好ましくは水酸基とカルボキシル基の当量比[OH]:[COOH]で1.3:1~1:1.2である。
また、ジカルボン酸モノマーは、フマル酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸などの脂肪族ジカルボン酸を含んでいてもよく、テレフタル酸またはイソフタル酸のエステル形成性誘導体、芳香族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体、脂肪族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体、これらのカルボン酸の酸無水物やアルキルエステルを含んでいてもよい。
さらに、ジカルボン酸モノマーは、トリメリット酸、ピロメリット酸などの3価以上のポリカルボン酸やそのエステル形成性誘導体と併用してもよい。
上記のジカルボン酸モノマーおよびポリカルボン酸モノマーは、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
多価アルコールは、1,3-プロピレングリコール、1,4-ブタンジオールなどの他の多価アルコールを含んでいてもよい。
上記の多価アルコールは、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、非晶性ポリエステル系樹脂は、トナーの低温定着性と耐ホットオフセット性の両立の観点から、100~150℃の軟化点(Tm)を有するのが好ましく、軟化点がこの範囲を外れると、トナーの低温定着性と耐ホットオフセット性のバランスが崩れることがある。
ここで、ピークトップ分子量Mpは、移動相にテトラヒドロフラン(THF)、標準物質にポリスチレンを使用したゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)におけるテトラヒドロフラン(THF)可溶分の最大のピーク高さを示す分子量を意味する。
SP値については、実施例において詳述する。
結晶性ポリエステル系樹脂は、特に限定されないが、例えば、炭素数9~22の脂肪族ジカルボン酸を主成分として含むカルボン酸モノマーと、炭素数2~10の脂肪族ジオールを主成分として含む多価アルコールとの重縮合反応により得られる直鎖状飽和脂肪族ポリエステルユニットで構成されるのが好ましい。
その反応条件は、通常のポリエステル系樹脂の製造と同様であり、例えば、ジカルボン酸モノマーと多価アルコールとを、窒素ガス雰囲気中、必要に応じてエステル化触媒の存在下、温度190~240℃で反応させることにより、結晶性ポリエステル系樹脂が得られる。多価アルコールとカルボン酸モノマーとの反応比率は、トナーの保存性の観点などから、好ましくは水酸基とカルボキシル基の当量比[OH]:[COOH]で0.83:1~1.3:1である。
炭素数9~22の脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、アゼライン酸、ゼバシン酸、1,10-デカンジカルボン酸、1,18-オクタデカンジカルボン酸などが挙げられる。また、カルボン酸モノマーおよびポリカルボン酸モノマーは、これら脂肪族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体を含んでいてもよい。
さらに、カルボン酸モノマーは、トリメリット酸、ピロメリット酸などの3価以上のポリカルボン酸やそのエステル形成性誘導体と併用してもよい。
上記のカルボン酸モノマーは、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
炭素数2~10の脂肪族ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオールなどが挙げられる。
また、上記の脂肪族ジオールと併用可能な多価アルコールとしては、グリセリン、トリメチロールプロパンなど3価以上のアルコールが挙げられる。
上記の多価アルコールは、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、結晶性ポリエステル系樹脂は、トナーの低温定着性および耐ブロッキング性の観点から、65~110℃の軟化点(Tm)を有するのが好ましく、軟化点がこの範囲を外れると、トナーの低温定着性および耐ブロッキング性が不十分になることがある。
さらに、結晶性ポリエステル系樹脂は、結晶化速度および耐ブロッキング性の観点から、軟化点(Tm)と融点(Tmp)の比(Tm/Tmp)が1.0~1.4であることが好ましい。一方、軟化点と融点の比がこの範囲を外れると、結晶化速度や耐ブロッキング性が不十分になることがある。
本発明のトナーにおける結着樹脂の含有量は、特に限定されないが、60~90重量%であるのが好ましく、70~85重量%であるのが特に好ましい。
本発明のトナーにおける非晶性ポリエステル系樹脂および結晶性ポリエステル系樹脂の含有量は、特に限定されないが、それぞれトナー中、50~80重量%でおよび10~30重量%あることが好ましい。
本発明のトナーの結着樹脂中における結晶性ポリエステル系樹脂と非晶性ポリエステル系樹脂の重量比は、特に限定されず、必要に応じて適宜調整できるものの、トナーの低温定着性と耐ホットオフセット性の両立の観点から、3:97~20:80であるのが好ましい。結晶性ポリエステル系樹脂の重量比が3%未満では、トナーの耐ホットオフセット性が高まるものの低温定着性が損なわれることがある。一方、結晶性ポリエステル系樹脂の重量比が20%を超えると、トナーの低温定着性が高まるものの耐ホットオフセット性が損なわれることがある。
本発明のトナーに含まれる着色剤としては、当該技術分野で常用される有機系および無機系の様々な種類および色の顔料および染料を用いることができ、例えば、黒色、白色、黄色、橙色、赤色、紫色、青色および緑色の着色剤が挙げられる。
白色の着色剤としては、例えば、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛などが挙げられる。
青色の着色剤としては、例えば、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60などが挙げられる。
緑色の着色剤としては、例えば、クロムグリーン、酸化クロム、ピクメントグリーンB、マイカライトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG、C.I.ピグメントグリーン7などが挙げられる。
また、2種以上の着色剤を複合粒子化して用いてもよい。複合粒子は、例えば、2種以上の着色剤に適量の水、低級アルコールなどを添加し、ハイスピードミルなどの一般的な造粒機で造粒し、乾燥させることによって製造できる。さらに、結着樹脂中に着色剤を均一に分散させるために、マスターバッチ化して用いてもよい。複合粒子およびマスターバッチは、乾式混合の際にトナー組成物に混入される。
着色剤の含有量が上記の範囲内であれば、トナーの各種物性を損なうことなしに、高い画像濃度を有し、画質品位の非常に良好な画像を形成することができる。
換算すれば、トナー中の着色剤の含有量は、好ましくは2.5~7.5重量%であり、より好ましくは3.0~6.5重量%である。
本発明のトナーに含まれる離型剤としては、当該技術分野で常用される離型剤を用いることができる。
例えば、パラフィンワックスおよびマイクロクリスタリンワックスならびにそれらの誘導体などの石油系ワックス;フィッシャートロプシュワックス、ポリオレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなど)、低分子量ポリプロピリンワックスおよびポリオレフィン系重合体ワックス(低分子量ポリエチレンワックスなど)ならびにそれらの誘導体などの炭化水素系合成ワックス;カルナバワックス、ライスワックスおよびキャンデリラワックスならびにそれらの誘導体、木蝋などの植物系ワックス;蜜蝋、鯨蝋などの動物系ワックス;脂肪酸アミドおよびフェノール脂肪酸エステルなどの油脂系合成ワックス;長鎖カルボン酸およびその誘導体;長鎖アルコールおよびその誘導体;シリコーン系重合体;高級脂肪酸などが挙げられ、これらの中でも、炭化水素系のワックスが好ましい。
上記の誘導体には、酸化物、ビニル系モノマーとワックスとのブロック共重合物、ビニル系モノマーとワックスとのグラフト変性物などが含まれる。
本発明においては、上記の離型剤の1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
離型剤の含有量が上記の範囲内であれば、トナーの各種物性を損なうことなしに、高い画像濃度を有し、画質品位の非常に良好な画像を形成することができる。
換算すれば、トナー中の離型剤の含有量は、好ましくは2.0~7.0重量%であり、より好ましくは3.0~5.0重量%である。
本発明のトナーに含まれるフィラーは、50nm以下の平均一次粒子径を有するシリカ微粒子である。
シリカ微粒子としては、当該技術分野で常用される疎水化処理(HMDS処理)されたシリカ微粒子を、疎水化処理されていない場合には、処理に付して用いることができる。
シリカ微粒子の由来は、特に限定されず、例えば、実施例に記載のように、四塩化ケイ素を酸水素火炎中において燃焼させる火炎加水分解法、ゾルゲル法などにより得られたシリカを疎水化処理に付したシリカ微粒子を用いることができる。
シリカ微粒子の平均一次粒子径が50nmを超えると、フィラー効果が十分ではなく、トナーの耐ブロッキング性が損なわれることがある。好ましい範囲は30~5nmである。
フィラーの含有量が、上記の範囲内であれば、トナーの各種物性を損なうことなしに、高い画像濃度を有し、画質品位の非常に良好な画像を形成することができる。
本発明のトナーに含まれていてもよい帯電制御剤としては、当該技術分野で常用される正電荷制御用および負電荷制御用の電荷制御剤を用いることができる。
負電荷制御用の電荷制御剤としては、例えば、オイルブラック、スピロンブラックなどの油溶性染料、含金属アゾ化合物、アゾ錯体染料、ナフテン酸金属塩、サリチル酸およびその誘導体の金属錯体および金属塩(金属はクロム、亜鉛、ジルコニウムなど)、ホウ素化合物、脂肪酸石鹸、長鎖アルキルカルボン酸塩、樹脂酸石鹸などが挙げられる。
本発明のトナーにおいては、上記の電荷制御剤の1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
帯電制御剤の含有量が、上記の範囲内であれば、トナーの各種物性を損なうことなしに、高い画像濃度を有し、画質品位の非常に良好な画像を形成することができる。
換算すれば、トナー中の帯電制御剤の含有量は、好ましくは0.5~2.0重量%であり、より好ましくは0.7~1.5重量%である。
以下に、トナーの必須の物性、任意の好ましい物性について説明する。
本発明のトナーは、0.960以上の円形度を有する。
トナーの円形度は、湿式フロー式粒子径・形状分析装置を用いて測定され、その測定方法については、実施例において詳述する。円形度1は真円を意味する。
トナーの円形度が0.960未満では、十分な転写性向上効果が得られないことがある。
本発明のトナーは、トナー表層近くに埋没(分布)しているシリカ微粒子のシリカ濃度がトナー内部に埋没(分布)しているシリカ微粒子のシリカ濃度よりも高いことが好ましい。
具体的には、トナーの粒子中心から半径1μmの範囲内に存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N1と、トナー表層から1μm以内の深さに存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N2とが、次式:
N2>2×N1
の関係を満たすのが好ましい。
N1およびN2の測定方法については、実施例において詳述する。
そのため、トナーの製造において、トナーの円形度を向上させる球形化処理を施す場合、機械的な表面処理では、熱的な融着の問題が改善され、熱的な表面処理(熱風処理)では、会合粒子生成が抑制される。
本発明のトナーは、40℃以上55℃以下のガラス転移温度を有するのが好ましい。
トナーのガラス転移温度が上記の範囲にあることで、顕著な低温定着性を有するトナーを提供することができる。通常、トナーのガラス転移温度が55℃以下になると、トナーの耐熱保存性が悪化するが、本発明のトナーの構成とすることで、ガラス転移温度が55℃以下であっても、耐熱保存性に優れたトナーを提供することができる。
ガラス転移温度が40℃未満では、トナーの耐熱保存性の確保が困難になることがある。一方、ガラス転移温度が55℃を超えると、トナーの低温定着性が不十分になることがある。好ましいガラス転移温度は、45℃~50℃である。
ガラス転移温度の測定方法については、実施例において詳述する。
本発明のトナーは、0.2μm以上3.0μm以下のワックス分散径を有するのが好ましい。
一般に、ワックス分散径が大きくなれば、定着の際に離型剤(ワックス)の浸み出しが起こり易くなり、定着ローラとの剥離性が向上して、定着非オフセット領域が高温側に拡大するが、トナー表面のワックス露出面積が大きくなり、耐熱性を悪化させてしまう。そのため、通常、ワックス分散径は1.0μm以下であることが好ましいとされているが、本発明のトナーの構成とすることで、ワックス分散径が1.0μm以上であっても、耐熱保存性に優れたトナーを提供できる。
ワックス分散径が0.2μm未満では、定着非オフセット領域の高温側を十分に確保することができず、また樹脂との相溶性が高いことにより樹脂を相溶化させ、耐熱性を悪化させることがある。一方、ワックス分散径が3.0μmを超えると、遊離ワックスの発生が多くなり、耐熱性の確保が困難になることがある。好ましいワックス分散径は、0.5~1.0μmである。
ワックス分散径の測定方法については、実施例において詳述する。
本発明のトナーは、4μm以上10μm以下の平均一次粒子径を有するのが好ましい。
平均一次粒子径が4μm未満では、トナー母体粒子の粒子径が小さくなり過ぎ、高帯電化および流動性悪化が起こるおそれがある。この高帯電化および流動性悪化が発生すると、感光体にトナーを安定して供給することができなくなり、地肌かぶりおよび画像濃度の低下などが発生するおそれがある。一方、平均一次粒子径が10μmを超えると、トナー母体粒子の粒子径が大きく、形成画像の層厚が高くなり著しく粒状性を感じる画像となり、高精細な画像を得ることができないので望ましくない。またトナー母体粒子の粒子径が大きくなることによって比表面積が減少し、トナーの帯電量が小さくなる。トナーの帯電量が小さくなると、トナーが感光体に安定して供給されず、トナー飛散による機内汚染が発生するおそれがある。好ましい平均一次粒子径は、5~8μmである。
平均一次粒子径の測定方法については、実施例において詳述する。
本発明のトナーの製造方法は、
少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤を含む粗粉砕された溶融混練物とフィラーとを混合する混合工程と、
該混合工程で得られた混合物を微粉砕する微粉砕工程と、
該微粉砕工程で得られた微粉砕物を分級する分級工程と、
該分級工程で得られた分級物を熱風により球形化する球形化処理工程と
を含むことを特徴とする。
本発明のトナーの製造方法は、上記の方法に限定されず、公知の方法により製造することができるが、湿式法と比較して工程数が少なく、設備コストが掛からないなどの点で乾式法が好ましく、中でも粉砕法が特に好ましい。
下記の各工程における条件は、対象とする材料および所望の物性により適宜設定すればよい。
混合工程では、少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤、ならびに必要に応じて配合される帯電制御剤などの公知の添加剤を含むトナー材料を混合・溶融混練し、さらにフィラーと混合し、得られた混練物を冷却固化・粗粉砕して混合物を得る。
次に、微粉砕工程では、混合工程で得られた混合物を微粉砕する。
粉砕機としては、当該技術分野で常用される公知の装置を使用でき、例えば、超音速ジェット気流を利用して粉砕するジェット式粉砕機、高速で回転する回転子(ロータ)と固定子(ライナ)との間に形成される空間に固化物を導入して粉砕する衝撃式粉砕機が挙げられる。
次に、分級工程では、微粉砕工程で得られた微粉砕物を分級する。
分級には、当該技術分野で常用される公知の装置、特に旋回式風力分級機(ロータリー式風力分級機)のような遠心力および風力により過粉砕トナー粒子を除去できる分級機を使用できる。
次に、球形化処理工程では、分級工程で得られた分級物を熱風により球形化する。
球形化処理には、機械的な表面処理、熱的な表面処理(熱風処理)があるが、トナー円形度をより高められるという点で後者が好ましい。
熱風処理には、例えば、表面改質機メテオレインボー(日本ニューマチック工業株式会社製)を用いることができる。
熱風式球形化装置では、熱風で処理する前の処理前母粒子同士の凝集を防ぐため、二次エア噴射ノズルから空気を供給し、処理前母粒子を衝突部材に衝突させる。その処理前母粒子を熱風で球形化してトナー母粒子とした後、トナー母粒子同士の熱融着を防ぐため冷却空気でトナー母粒子を冷却する。
二次エア噴射ノズルからの空気の供給量は、毎分200L以上250L以下が好ましい。二次エア噴射ノズルからの空気の供給量が多過ぎると処理前母粒子が衝突部材で大きなダメージを受けるおそれがあり、供給量が少な過ぎると処理前母粒子同士が凝集し易い。
熱風の供給量は毎分700L以上1500L以下が好ましい。熱風の供給量が多過ぎると必要以上に処理前母粒子が溶融してしまい、少な過ぎると充分に処理前母粒子の球形化処理が行われないおそれがある。
熱風の温度は、50℃以上250℃以下が好ましい。熱風の温度が高過ぎると必要以上に処理前母粒子が溶融し、低過ぎると処理前母粒子の球形化処理に時間がかかる。冷却空気の供給圧力は、0.1MPa以上0.3MPa以下が好ましい。
冷却空気の供給圧力が高過ぎると充分にトナー母粒子を冷却処理できないおそれがあり、低過ぎるとトナー母粒子の冷却処理に時間がかかる。
本発明の2成分現像剤は、本発明のトナーと、キャリアとを含む。
本発明のトナーは、外添剤をさらに含む一成分系現像剤、または外添剤およびキャリアをさらに二成分系現像剤として用いられる。
なお、外添剤を添加する前のトナーを「トナー母粒子」ともいう。
本発明のトナーには、その搬送性および帯電性ならびにトナーを二成分現像剤にする場合のキャリアとの撹拌性などを向上させるために外添剤が添加される。
外添剤としては、当該技術分野で常用される外添剤を用いることができ、例えば、シリカ、酸化チタンなどが挙げられ、シリコーン樹脂、シランカップリング剤などにより表面処理(疎水化処理)されているものが好ましい。
外添剤の配合量は特に限定されないが、トナー母粒子100重量部に対して、好ましくは1~10重量部であり、より好ましくは2~5重量部である。
本発明のトナーは、一成分現像剤、二成分現像剤のいずれの形態でも使用することができ、二成分現像剤として使用する場合には、外添剤以外にさらにキャリアを配合する。
キャリアとしては、当該技術分野で常用されるキャリアを用いることができ、例えば、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、コバルト、マンガン、クロムなどからなる単独または複合フェライトおよびキャリア芯粒子を公知の被覆物質で表面被覆したものなどが挙げられる。
キャリアの平均粒径は、10~100μmが好ましく、20~50μmがより好ましい。
キャリアの配合量は特に限定されないが、トナー母粒子100重量部に対して、好ましくは4~15重量部であり、より好ましくは5~10重量部である。
製造例、実施例および比較例において、各物性値を以下に示す方法により測定した。
示差走査熱量計(セイコー電子工業株式会社(現 株式会社日立ハイテクサイエンス)製、型番:DSC220)を用いて、日本工業規格(JIS)K7121-1987に準じて、試料1gを昇温速度10℃/分で加熱してDSC曲線を測定する。得られたDSC曲線において、ガラス転移に相当する吸熱ピークの高温側のベースラインを低温側に延長した直線と、ピークの立ち上がり部分から頂点までの曲線に対して勾配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度をガラス転移温度(Tg)とする。
流動特性評価装置(株式会社島津製作所製、フローテスター、型番:CFT-100C)を用いて、試料1gを昇温速度6℃/分で加熱しながら、荷重20kgf/cm2(9.8×105Pa)を与え、ダイ(ノズル口径1mm、長さ1mm)から試料を流出させる。試料の半分量が流出したときの温度を軟化点(Tm)とする。
示差走査熱量計(例えば、セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて、測定試料を200℃まで昇温してから、降温速度10℃/分で0℃まで冷却した後、昇温速度10℃/分で昇温して吸発熱変化を測定して、「吸発熱量」と「温度」とのグラフを描き、吸発熱量の最大ピークに対応する温度を融点(Tmp)とする。
本発明において、SP値は、Fedorsらが提案した「POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE,FEBRUARY,1974,Vol.14,No.2,ROBERT F.FEDORS.(147~154頁)」に記載される方法によって計算される。
本発明において、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価は、JIS K0070(1992年版)に規定の方法で測定される値とする。なお、試料に架橋に伴う溶剤不溶解分がある場合は、以下の方法で溶融混練後のものを試料として用いる。
混練装置 : 東洋精機(株)製 ラボプラストミル MODEL4M150
混練条件 : 130℃、70rpmにて30分
シリカ微粒子の平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、型式:S-4800)を用いて粒子を撮影し、得られた画像から任意にシリカ粒子100個の粒径(長径)を測定し、100個の粒径の平均値を算出し、これを平均一次粒子径とする。
電解液(ベックマン・コールター株式会社製、商品名:ISOTON-II)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム1mlを加え、超音波分散器(アズワン株式会社製、卓上型2周波超音波洗浄器、型式:VS-D100)を用いて周波数20kHzで3分間分散処理して測定用試料を得る。得られた測定用試料を、粒度分布測定装置(ベックマン・コールター株式会社製、型式:Multisizer3)を用いて、アパーチャ径:100μm、測定粒子数:50000カウントの条件下で測定し、試料粒子の体積粒度分布から平均一次粒子径(μm)を求める。
湿式フロー式粒子径・形状分析装置(フロー式粒子像分析装置、マルバーン社製、型式:FPIA-3000)または同一測定原理の装置を用いて測定する。この測定原理は、分散媒中の粒子の静止画像をCCDカメラで撮像し、得られた画像から円形度計算などの演算を行うものである。具体的には、チャンバーから投入された試料が、フラットシースフローセルに送られ、シース液に挟まれて扁平な流れを形成する。このセル内を通過する試料にストロボ光を照射しながら静止画像をCCDカメラで撮影する。撮像画像の画像処理により各粒子の輪郭抽出を行い、粒子像の投影面積Sや周囲長Lなどが計測され、これから円相当径と円形度が計算される。
円相当径は、粒子像の投影面積と同じ面積を持つ円の直径として定義され、円形度は、円相当径から求めた円の周囲長を粒子投影像の周囲長で割った値として定義され、次式で算出される。
円形度=2×(π×S)1/2/L
例えば、シース液には、パーティクルシース(マルバーン社製、製品名:PSE-900A)を、分散剤には、市販の家庭用洗剤の5重量%水分散液を、分散器には、上記分析装置のオートサンプラー装置を用いて、試料を分散させ、得られた分散液を上記分析装置に導入し、HPF測定モードで、トータルカウントで10000個のトナー母粒子を計測する。そして、粒子解析時の2値化閾値を85%とし、全粒径範囲として、トナー母粒子の平均円形度を求める。
トナーをエポキシ樹脂に包埋し、ウルトラミクロトーム(Reichert社製、商品名:ウルトラカットN)で面出しを行い、試料を得る。得られた試料を、走査透過電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、型式:S-4800)でシリカ微粒子の分散状態を観察する。得られた電子顕微鏡写真データから、トナー粒子中心から半径1μmの範囲内に存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N1と、トナー表層から1μm以内の深さに存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N2とを計測する。
得られたN1およびN2が、次式:N2 > 2×N1の関係式を満たせば、シリカ濃度勾配「有」、関係式を満たさなければ、シリカ濃度勾配「無」とする。
シリカ微粒子の平均一次粒子径は、トナーを走査型電子顕微鏡(SEM)(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、型式:S-4800)を用いて粒子を撮影し、得られた画像から任意にトナー表面のシリカ微粒子100個の粒径(長径)を測定し、100個の粒径の平均値を算出し、これを平均一次粒子径とする。
トナーをエポキシ樹脂に包埋し、ウルトラミクロトーム(Reichert社製、商品名:ウルトラカットN)で面出しを行い、試料を得る。得られた試料を、走査透過電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、型式:S-4800)でシリカ微粒子の分散状態を観察する。得られた電子顕微鏡写真データから、無作為に200~300個のシリカ微粒子を抽出し、画像解析ソフト(商品名:A像くん、旭化成エンジニアリング株式会社製)で画像解析することにより、シリカ微粒子の円相当径(μm)を求め、これをトナー内部のシリカ微粒子の平均一次粒子径(μm)とする。
トナーをエポキシ樹脂に包埋し、ウルトラミクロトーム(Reichert社製、商品名:ウルトラカットN)で面出しを行い、試料を得る。得られた試料を、走査透過電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、型式:S-4800)で離型剤(ワックス)分散状態を観察する。得られた電子顕微鏡写真データから無作為に200~300個のワックス部を抽出し、画像解析ソフト(商品名:A像くん、旭化成エンジニアリング株式会社製)で画像解析することにより、ワックスの円相当径(μm)を求め、これをワックス分散径(μm)とする。
容量5Lの反応槽中に、テレフタル酸440g(2.7モル)、イソフタル酸235g(1.4モル)、アジピン酸7g(0.05モル)、エチレングリコール554g(8.9モル)および重合触媒としてテトラブトキシチタネート0.5gを入れ、210℃、窒素気流下で生成する水とエチレングリコールを留去しながら5時間反応させた。その後、5~20mmHgの減圧下で1時間反応させた。
次いで、無水トリメリット酸103g(0.54モル)を加え、常圧下で1時間反応させた後、20~40mmHgの減圧下で反応させ、所定の軟化点で樹脂を取出した。回収されたエチレングリコールは219g(3.5モル)であった。得られた樹脂を室温まで冷却した後、粉砕により粒子化し、これを非晶性ポリエステル樹脂Aとした。
非晶性ポリエステル樹脂Aは、Tgが56℃、Tmが135℃、ピークトップ分子量Mpが5,000、SP値が11.0、酸価が37mgKOH/g、水酸基価が50mgKOH/gであった。
容量5リットルの反応槽中に、1,6-ヘキサンジオール132g(1.12モル)、1,10-デカンジカルボン酸230g(1.0モル)および重合触媒としてテトラブトキシチタネート3gを入れ、210℃、常圧下で生成する水を留去しながら5時間反応させた。その後、5~20mmHgの減圧下で反応を継続し、酸価が2mgKOH/g以下になったところで樹脂を取出した。得られた樹脂を室温まで冷却した後、粉砕により粒子化し。これを結晶性ポリエステル樹脂Cとした。
結晶性ポリエステル樹脂Cは、Tmpが80℃、Tmが88℃、Tm/Tmpが1.1、ピークトップ分子量Mpが30,000、SP値が9.5、酸価が1mgKOH/g、水酸基価10mgKOH/gであった。
容量5Lの反応槽中に、1,6-ヘキサンジオール132g(1.12モル)、1,18-オクタデカンジカルボン酸343g(1.0モル)および重合触媒としてテトラブトキシチタネート3gを入れ、210℃、常圧下で生成する水を留去しながら5時間反応させた。その後、5~20mmHgの減圧下で反応を継続し、酸価が2mgKOH/g以下になったところで樹脂を取出した。得られた樹脂を室温まで冷却した後、粉砕により粒子化し、これを結晶性ポリエステル樹脂C2とした。
結晶性ポリエステル樹脂C2は、Tmpが75℃、Tmが90℃、Tm/Tmpが1.2、ピークトップ分子量Mpが25,000、SP値が9.0、酸価が1mgKOH/g、水酸基価が5mgKOH/gであった。
容量5Lの反応槽中に、1,6-ヘキサンジオール118g(1.00モル)、1,18-オクタデカンジカルボン酸343g(1.0モル)および重合触媒としてテトラブトキシチタネート3gを入れ、210℃、常圧下で生成する水を留去しながら5時間反応させた。その後、5~20mmHgの減圧下で反応を継続し、酸価が2mgKOH/g以下になったところで樹脂を取出した。得られた樹脂を室温まで冷却した後、粉砕により粒子化し、これを結晶性ポリエステル樹脂C3とした。
結晶性ポリエステル樹脂C3は、Tmpが72℃、Tmが90℃、Tm/Tmpが1.3、ピークトップ分子量Mpが25,000、SP値が9.9、酸価が0mgKOH/g、水酸基価が3mgKOH/gであった。
四塩化ケイ素を酸水素火炎中において燃焼すること(火炎加水分解法)により製造されたフュームドシリカを、シランカップリング剤で表面処理すること(疎水化処理、HMDS処理)により、疎水性シリカを得、これをシリカ微粒子SiA1とした。
シリカ微粒子SiA1は、平均一次粒子径が10nmであった。
シリカ微粒子SiA1の製造方法に対し、四塩化ケイ素供給量を増加させ、燃焼時のシリカ濃度を上げて製造されたフュームドシリカを、製造例5と同様のHMDS処理に付すことより、疎水性シリカを得、これをシリカ微粒子SiA2とした。
シリカ微粒子SiA2は、平均一次粒子径が50nmであった。
シリカ微粒子SiA2の製造方法に対し、四塩化ケイ素供給量を増加させ、燃焼時のシリカ濃度を上げて製造されたフュームドシリカを、製造例5と同様のHMDS処理に付すことより、疎水性シリカを得、これをシリカ微粒子SiA3とした。
シリカ微粒子SiA3は、平均一次粒子径が70nmであった。
ゾルゲル法により得られたシリカゾル、製造例5と同様のHMDS処理に付すことより、疎水性シリカを得、これをシリカ微粒子SiBとした。
シリカ微粒子SiBは、平均一次粒子径が100nmになるように核成長を制御した。
結着樹脂:非晶性ポリエステル樹脂A(製造例1) 68重量%
:結晶性ポリエステル樹脂(結晶性ポリエステル樹脂C1、製造例2)
20重量%
着色剤:C.I.Pigment Blue 15:3(DIC製) 7重量%
離型剤:モノエステル系ワックス(日油株式会社製、製品名:WEP-3) 5重量%
帯電制御剤:サリチル酸系化合物(オリエント化学工業株式会社、製品名:ボントロンE-84) 1重量%
オープンロールの設定条件を、加熱ロールの供給側温度130℃、排出側温度100℃、冷却ロールの供給側温度40℃、排出側温度25℃とした。加熱ロールおよび冷却ロールとして、直径320mm、有効長1550mmのロールを用い、供給側および排出側におけるロール間ギャップをいずれも0.3mmとした。また、加熱ロールの回転数を75rpm、冷却ロールの回転数を65rpmとし、トナー原料の供給量を5.0kg/hとした。
次いで、得られた粗粉砕品およびシリカ微粒子SiA1を1重量部、気流混合機(ヘンシェルミキサ、三井鉱山株式会社(現 日本コークス工業株式会社)製、型式:FM20C)を用いて5分間混合し、混練物粗粉砕品とシリカ微粒子の混合物を得た[混合工程]。
得られた混合物を、ジェット式粉砕機(日本ニューマチック工業株式会社製、型式:IDS-2)を用いて微粉砕して微粉砕物を得た[微粉砕工程]。
次いで、得られた微粉砕物を、エルボージェット分級機(日鉄鉱業株式会社製、型式:EJ-LABO)を用いて分級して分級物を得た[分級工程]。
次いで、得られた分級物を、熱風式球形化装置(日本ニューマチック工業株式会社製、製品名:メテオレインボー)を用いて球形化処理をすることによりトナー母体粒子を得た[球形化処理工程]。球形化の条件としては、熱風式球形化装置への処理前母粒子の投入量を毎時3.0kgとし、熱風の供給量を毎分900Lとし、熱風温度を190℃とし、冷却空気の供給圧力を0.15MPaとし、二次エア噴射ノズルからの空気の供給量を毎分230Lとした。また冷却エア取入口と、衝突部材との距離を2.0cmとした。
N2>2×N1(N2=5×N1)
の関係を満たし、「有」であった。
さらに得られた外添トナーと、平均一次粒子径40μmのフェライトコアキャリアとを、2成分現像剤全量に対する外添トナーの濃度が7%になるように調整して混合し、トナー濃度7%の2成分現像剤を得た。
表1に示される結晶性ポリエステル系樹脂、フィラーとしてのシリカ微粒子(トナー内部含有シリカ)および離型剤(ワックス)の組み合わせを用い、熱風処理球形化装置の熱風温度に設定したこと以外は、実施例1と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
表1中の離型剤の英数記号は、下記を意味する。
WEP-3:モノエステル系ワックス(日油株式会社製、製品名:WEP-3)
PE130:ポリエチレン系ワックス(クラリアントケミカルズ株式会社製、製品名:LICOWAX PE 130)
WEP-8:ジエステル系ワックス(日油株式会社製、製品名:WEP-8)
[混合工程]において、シリカ微粒子SiA1を1重量部添加すること以外は実施例1と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が7.2μm、円形度が0.970、Tgが50℃、ワックス分散径が0.7μm、トナー内部のシリカ含有濃度勾配が次式:
N2>2×N1(N2=1×N1)
の関係を満たさず、「無」であった。また、会合粒子が発生し、球形化処理後に粒子径が若干大きくなった。
結晶性ポリエステル樹脂C2の20重量%を5重量%に、その減量分を結着樹脂の量で調整すること以外は実施例4と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が6.7μm、円形度が0.970、Tgが60℃、ワックス分散径が0.7μm、トナー内部のシリカ含有濃度勾配が次式:
N2>2×N1(N2=5×N1)
の関係を満たし、「有」であった。
結晶性ポリエステル樹脂C3の20重量%を25重量%に、その増量分を結着樹脂の量で調整すること以外は実施例5と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が6.7μm、円形度が0.970、Tgが35℃、ワックス分散径が0.7μm、トナー内部のシリカ含有濃度勾配が次式:
N2>2×N1(N2=5×N1)
の関係を満たし、「有」であった。
離型材としてのPE130の5重量%を7重量%に、その増量分を結着樹脂の量で調整すること以外は実施例6と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が6.7μm、円形度が0.970、Tgが50℃、ワックス分散径が3.5μm、トナー内部のシリカ含有濃度勾配が次式:
N2>2×N1(N2=5×N1)
の関係を満たし、「有」であった。
離型材としてのWEP8の5重量%を2重量%に、その減量分を結着樹脂の量で調整すること以外は実施例7と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が6.7μm、円形度が0.970、Tgが48℃、ワックス分散径が0.1μm、トナー内部のシリカ含有濃度勾配が次式:
N2>2×N1(N2=5×N1)
の関係を満たし、「有」であった。
[混合工程]において、シリカ微粒子SiA1を加えないこと以外は実施例1と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が7.5μm、円形度が0.970、Tgが50℃、ワックス分散径が0.7μmであった。また、会合粒子が発生し、球形化処理後に粒子径が若干大きくなった。トナー内部のシリカは含有していない。
シリカ微粒子SiA1の代わりにシリカ微粒子SiA3を用いること以外は実施例1と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が7.0μm、円形度が0.970、Tgが50℃、ワックス分散径が0.7μm、トナー内部のシリカ含有濃度勾配が次式:
N2>2×N1(N2=5×N1)
の関係を満たし、「有」であった。
[球形化処理工程]に付さないこと以外は実施例1と同様にして、外添トナーおよび2成分現像剤を得た。
得られたトナー母体粒子は、平均一次粒子径が6.7μm、円形度が0.945、Tgが50℃、ワックス分散径が0.7μm、トナー内部のシリカ含有濃度勾配が次式:
N2>2×N1(N2=5×N1)
の関係を満たし、「有」であった。
表1に、実施例1~12および比較例1~3における結晶性ホポリエステル系樹脂、フィラーおよび離型剤の材料種および配合量、ならびに球形化処理工程の熱風温度をまとめて示す。
下記の項目について、実施例1~12および比較例1~3で調製した外添トナーおよび2成分現像剤を評価し、それらの結果に基づいて総合評価した。得られた結果を表2に示す。
評価用に改造した市販複写機(シャープ株式会社製、型式:MX-5100FN)を用いて、2成分現像剤による定着画像を形成した。
まず、記録用紙(シャープ株式会社製、PPC用紙、型式:SF-4AM3)に、ベタ画像(縦20mm、横50mmの長方形)を含むサンプル画像を未定着画像として形成した。この際、ベタ画像におけるトナーの記録用紙への付着量が0.5mg/cm2になるよう調整した。
次に、ベルト定着装置を用いて定着画像を作製した。
定着プロセス速度を200mm/秒とし、定着ベルトの温度を110℃から5℃刻みで上げ、低温オフセットおよび高温オフセットがそれぞれ起こらない最低温度および最高温度を求めた。
「低温オフセット」および「高温オフセット」とは、定着時にトナーが記録用紙に定着せずに、定着ベルトに付着したまま定着ベルトが一周した後に記録用紙に付着することと定義する。
◎:優秀(最低温度が105℃以下)
○:良好(最低温度が110℃以上120℃未満)
△:可 (最低温度が120℃以上130℃未満)
×:不可(最低温度が130℃以上)
また、得られた結果から「高温定着性」を次の基準により判定した。
◎:優秀(最高温度が195℃以上)
○:良好(最高温度が185℃以上195℃未満)
△:可 (最高温度が175℃以上185℃未満)
×:不可(最高温度が175℃未満)
高温保存後の凝集物の有無によって耐熱保存安定性を評価した。
外添トナー20gをポリ容器に密閉し、50℃で72時間放置した後、トナーを取り出して230メッシュのふるいに掛けた。ふるい上に残存するトナーの重量を測定し、この重量のトナー全重量に対する割合である残存量(重量%)を求めた。
得られた結果から「耐熱保存性」を次の基準で判定した。残存量の数値が低いほど、トナーがブロッキングを起こさずに、トナー母体粒子が被覆層で充分に被覆されていることを意味する。
◎:優秀(凝集なし:残存量が0.5%未満)
○:良好(凝集微量:残存量が0.5%以上7%未満)
△:可 (凝集多量:残存量が7%以上12%未満)
×:不可(凝集多量:残存量が12%以上)
市販複写機(シャープ株式会社製、型式:MX-5100FN)を用いて、2成分現像剤によるべた画像を形成し、感光体ドラム表面から中間転写ベルトに転写されたトナーの割合(1次転写効率)および中間転写ベルトから定着前の記録用紙に転写されたトナーの割合(2次転写効率)を求め、それらの積を転写効率として求めた。
複写機をプロセス毎に停止し、吸引式小型帯電量測定装置(トレック株式会社製、型式:Model210HS)を用いて、それぞれのプロセス部材上のトナーを吸引することにより、トナー量を測定した。
得られた結果から「転写性」を次の基準で判定した。
◎:良好 (転写効率が90%以上)
○:使用可(転写効率が80%以上90%未満)
△:不良 (転写効率が70%以上80%未満)
×:不良 (転写効率が70%未満)
上記の評価結果に基づいて、次の基準で総合評価を行った。
◎:優秀(すべての評価項目が◎である:使用可能)
○:良好(1つの評価項目にでも○がある:使用可能)
△:可 (1つの評価項目にでも△がある。使用可能)
×:不可(1つの評価項目にでも×がある:使用不可)
表2に、トナーおよび含有成分の物性ならびに2成分現像剤の評価結果をまとめて示す。
また本発明の好ましい他の要件を備えたトナーを含む2成分現像剤は、さらに優れた低温定着性および耐熱保存性、さらには転写性を有することがわかる。
一方、本発明の要件を備えないトナーを含む2成分現像剤(比較例1~3)は、トナーの性能が本発明の要件を備えたトナーを含む2成分現像剤に劣ることがわかる。
円形度がそれぞれ0.970および0.960であるトナー(実施例1および3)の対比から、円形度が低いと転写性が低下する傾向にあることがわかる。
ガラス転移温度がそれぞれ50℃、55℃および40℃であるトナー(実施例1、4および5)の対比から、ガラス転移温度が高いと低温定着性が、ガラス転移温度が低いと高温定着性および耐熱保存性が低下する傾向にあることがわかる。
ワックス分散径がそれぞれ0.7μm、3.0μmおよび0.2μmであるトナー(実施例1、6および7)の対比から、ワックス分散径が大きいと耐熱保存性が、ワックス分散径が小さ過ぎると、結晶性の成分が非晶質ポリエステル樹脂と相溶化が進んでいる状態となっているため、高温定着性および耐熱保存性が低下する傾向にあることがわかる。
ガラス転移温度がそれぞれ60℃および35℃であり、好ましい範囲40~55℃にないトナー(実施例9および10)は、トナーとしての実用に耐えるものの、前者では低温定着性、後者では高温定着性および耐熱保存性に劣ることがわかる。
ワックス分散径がそれぞれ3.5μmおよび0.1μmであり、好ましい範囲0.2~3.0μmにないトナー(実施例11および12)は、トナーとしての実用に耐えるものの、前者では低温定着性および耐熱保存性、後者では高温定着性および耐熱保存性に劣ることがわかる。
Claims (5)
- 少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤およびフィラーを含み、前記結着樹脂が、非結晶性ポリエステル系樹脂および結晶性ポリエステル系樹脂を少なくとも含み、前記フィラーが、50nm以下の平均一次粒子径を有するシリカ微粒子であり、かつ0.960以上の円形度を有するトナーであり、
前記結着樹脂100重量部に対して0.5~5重量部の前記シリカ微粒子が、前記トナー内部に分散され、
前記トナーの粒子中心から半径1μmの範囲内に存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N1と、トナー表層から1μm以内の深さに存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N2とが、次式:
N2>2×N1
の関係を満たすことを特徴とするトナー。 - 前記トナーが、40℃以上55℃以下のガラス転移温度を有する請求項1に記載のトナー。
- 前記離型剤が、0.2μm以上3.0μm以下のワックス分散径を有する請求項1または2に記載のトナー。
- 請求項1~3のいずれか1つに記載のトナーと、キャリアとを含む2成分現像剤。
- 少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤およびフィラーを含み、前記結着樹脂が、非結晶性ポリエステル系樹脂および結晶性ポリエステル系樹脂を少なくとも含み、前記フィラーが、50nm以下の平均一次粒子径を有するシリカ微粒子であり、かつ0.960以上の円形度を有するトナーであり、
前記結着樹脂100重量部に対して0.5~5重量部の前記シリカ微粒子が、前記トナー内部に分散され、
前記トナーの粒子中心から半径1μmの範囲内に存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N1と、トナー表層から1μm以内の深さに存在する単位面積当たりのシリカ微粒子数N2とが、次式:
N2>2×N1
の関係を満たすトナーの製造方法であり、
少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤を含む粗粉砕された溶融混練物とフィラーとを混合する混合工程と、
該混合工程で得られた混合物を粗粉砕する粗粉砕工程と、
該粗粉砕工程で得られた粗粉砕物に、該粗粉砕物100重量部に対して0.5~5重量部の前記シリカ微粒子を添加して混合した後に、微粉砕する微粉砕工程と、
該微粉砕工程で得られた微粉砕物を分級する分級工程と、
該分級工程で得られた分級物を熱風により球形化する球形化処理工程と
を含むことを特徴とするトナーの製造方法。
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