JP7176001B2 - 位置選択的n-アルキルトリアゾールを調製する方法 - Google Patents
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Description
本出願は、2018年4月23日に出願された米国特許出願第62/661,446号および2018年10月17日に出願された米国特許出願第62/746,904号の利益、およびそれらに対する優先権を主張するものであり、そしてそれらの両方の内容をそれらの全体として参照により本明細書に援用する。
トリアゾールは、生物活性化合物に普及している、3つの窒素と2つの炭素原子を有する複素環式有機五員環である(Dheer, D. et al., Bioorganic Chemistry 2017, 71, 30-54; Haider, S. et al., Inflammation & Cell Signalling 2014, 1, 1-10 (http://dx.doi.org/10.14800/ics.95))。トリアゾールは、その強力な双極子モーメントのため効果的なアミド代用薬としての役割を果たし、そして、例えば、水素結合形成、双極子-双極子およびπ積層相互作用、および改善された溶解性などの追加の重要特性(Dheer, D.)を処理する。N-1/N-3置換1,2,3-トリアゾールは、主としてアジド親双極子環付加方法論(すなわち、Huisgen反応のシャープレスのクリックバリエーション(Wang, X-j. et al. Organic Letters 2010, 12, 4632-4635))における進歩のため、効果的に利用された。効果的な一般的合成方法がいくつかの無差別または専門化合成を超えていないので、N-2置換1,2,3-トリアゾールはそれほど十分には試験されていない。よって、N-2置換1,2,3-トリアゾール(Wang, X-j.)の位置選択的調製に対する必要性が存在している。
一実施形態において、本発明は、以下の式I:
式Iの化合物を製造する方法は、以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式Iの化合物および式IaとIbの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成するのに好適な条件下、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比が1より大きい。その方法はまた、中間体混合物および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第二の反応混合物を形成することを含み、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIbの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物が、以下の式IVaまたは式IVb:
その方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することを含む。式I、Ia、Ib、II、IIIa、IIIb、IVa、IVbの化合物について、R1aおよびR1bは独立に、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;LG1aとLG1bはそれぞれ独立に、Br、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、該アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
本発明の方法は、以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および式IaとIbの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成するのに好適な条件下、室温以上にて少なくとも2時間混合される。その方法はまた、中間体混合物および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第二の反応混合物を形成することを含み、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物が、以下の式IVaまたは式IVb:
その方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することを含む。式I、Ia、Ib、II、IIIa、IIIb、IVa、IVbの化合物について、R1aは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R1bは、R1bがR1aと異なるような、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;LG1aとLG1bはそれぞれ独立に、Br、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
本発明の方法は、以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物、および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaとIIIbの化合物のモル比が2より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および以下の式IVaまたは式IVb:
その方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することを含む。式I、Ia、Ib、II、IIIa、IIIb、IVa、IVbの化合物について、R1aおよびR1bは、同一であり、かつ、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;LG1bは、Br、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
R1-LG (III)
の化合物の第一の反応混合物を形成するステップを含む方法を提供し、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIの化合物のモル比が2より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および以下の式IVaまたは式IVb:
本発明の方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離するステップを含む。式I、Ia、Ib、II、III、IVa、IVbの化合物について、R1は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;LGは、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
I.概要
本発明は、N-1およびN-3アルキル化トリアゾールを実質的に含まない、4-(ベンジルチオ)-2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾールなどのN-2アルキル化トリアゾールを調製する方法を提供する。本発明の鍵は、形成されるN-1およびN-3アルキル化トリアゾールのその後のアルキル化であり、続く水性洗浄ステップによって取り除かれる二倍アルキル化塩をもたらす。
II.定義
化合物の斯かる互変異性型のすべてが本発明の範囲内にある。
III.式Iのトリアゾールを調製する方法
式Iの化合物を製造する方法は、以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式Iの化合物および式IaとIbの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成するのに好適な条件下、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比が1より大きい。その方法はまた、中間体混合物および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第二の反応混合物を形成することを含み、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIbの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物が、以下の式IVaまたは式IVb:
その方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することを含む。式I、Ia、Ib、II、IIIa、IIIb、IVa、IVbの化合物について、R1aおよびR1bは独立に、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;LG1aとLG1bはそれぞれ独立に、Br、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
A.ツーステップ法
本発明の方法は、以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および式IaとIbの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成するのに好適な条件下、室温以上にて少なくとも2時間混合される。その方法はまた、中間体混合物および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第二の反応混合物を形成することを含み、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物が、以下の式IVaまたは式IVb:
その方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することを含む。式I、Ia、Ib、II、IIIa、IIIb、IVa、IVbの化合物について、R1aは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R1bは、R1bがR1aと異なるような、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;LG1aとLG1bはそれぞれ独立に、Br、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、該アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
iPr-Br
を有する式IIIaの化合物から成る第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比は1より大きく、かつ、ここで、反応混合物は、式Iの化合物および式Iaまたは式Ibの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成するのに好適な条件下、室温以上にて少なくとも2時間混合される。該方法はまた、中間体混合物、ジメチルアセトアミド、および以下の式IIIb:
Me-OTs
の化合物から成る第二の反応混合物を形成することを含み、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIbの化合物のモル比は2より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物は、以下の式IVaまたは式IVb:
該方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水、およびジクロロメタンから成る分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVa、および式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することも含む。
B.ワンステップ法
本発明の方法は、以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物、および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaとIIIbの化合物のモル比が2より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および以下の式IVaまたは式IVb:
その方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することを含む。式I、Ia、Ib、II、IIIa、IIIb、IVa、IVbの化合物について、R1aおよびR1bは、同一であり、かつ、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;LG1bは、Br、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、該アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
Me-OTs
をそれぞれ有する式IIIaおよび式IIIbの化合物から成る第一の反応混合物を形成することを含み、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaおよび式IIIbの化合物のモル比は4より大きく、かつ、ここで、該反応混合物は、式Iの化合物および以下の構造:
該方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水、およびジクロロメタンから成る分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVa、および式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離することも含む。
R1-LG (III)
の化合物の第一の反応混合物を形成するステップを含む方法を提供し、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIの化合物のモル比が2より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および以下の式IVaまたは式IVb:
本明細書で開示方法はまた、水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し、そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離するステップを含む。式I、Ia、Ib、II、III、IVa、IVbの化合物について、R1は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;LGは、IまたはOSO2R3であり;およびR3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、該アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される。
Me-OTs
を有する式IIIaおよび式IIIbの化合物から成る第一の反応混合物を形成するステップ、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaおよびIIIbの化合物のモル比は4より大きく、かつ、ここで、該反応混合物は、式Iの化合物および以下の構造:
水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水およびジクロロメタンを含む分配混合物を形成するステップ;そして、有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離するステップを含む方法を提供する。
Me-OTs
を有する式IIIの化合物から成る第一の反応混合物を形成するステップ、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIの化合物のモル比は約4であり、かつ、ここで、該反応混合物は、以下の構造:
水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水およびジクロロメタンを含む分配混合物を形成するステップ;そして、有機層と水層を分離して、以下の構造:
IV.式IIのトリアゾールを調製する方法
実施例1.4-(ベンジルチオ)-2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾールの調製のためのワンステップアルキル化法
4-(ベンジルチオ)-2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾールの調製を説明する。
4-(ベンジルチオ)-2H-1,2,3-トリアゾールの代替調製法
4-(ベンジルチオ)-2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾールの調製
実施例2.4-(ベンジルチオ)-2-メチル-2H-1,2,3-トリアゾールの調製のためのツーステップアルキル化法
Claims (23)
- 以下の式I:
a)以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成し、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比は1より大きく、式Iの化合物および式IaとIbの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成し;
a1)中間体混合物および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第二の反応混合物を形成し、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIbの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物が、以下の式IVaまたは式IVb:
b)水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し;そして、
c)有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離すること、
{式中、
R1aおよびR1bは独立に、R 1b がR 1a と異なるような、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;
R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;
LG1aとLG1bはそれぞれ独立に、LG 1a とLG 1b の一方がOSO 2 R 3 であるように、Br、IまたはOSO2R3であり;および
R3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される}
を含む方法。 - 式IIIaとIIIbの化合物が異なる、請求項1に記載の方法であって、
前記方法が、
a)以下の式II:
R1a-LG1a (IIIa)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成し、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および式IaとIbの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成するよう、室温以上にて少なくとも2時間混合され;
a1)中間体混合物および以下の式IIIb:
R1b-LG1b (IIIb)
の化合物を含む第二の反応混合物を形成し、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIの化合物のモル比が1より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物が、以下の式IVaまたは式IVb:
b)水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し;そして、
c)有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離すること、
{式中、
R1aは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;
R1bは、R1bがR1aと異なるような、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;
LG1aとLG1bはそれぞれ独立に、LG 1a とLG 1b の一方がOSO 2 R 3 であるように、Br、IまたはOSO2R3であり;および
R3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される}
を含む、方法。 - 前記式中、
R1aが、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;かつ
R1bがメチルである、
請求項1に記載の方法。 - 以下の式I:
a)以下の式II:
R 1a -LG 1a (IIIa)
の化合物を含む第一の反応混合物を形成し、式Iの化合物および式IaとIbの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成し;
a1)中間体混合物および以下の式IIIb:
R 1b -LG 1b (IIIb)
の化合物を含む第二の反応混合物を形成し、
ここで、式IIIaとIIIbの化合物が同一であり、式IIの化合物に対する式IIIaと式IIIbの化合物のモル比は4より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物は、以下の式IVaまたは式IVb:
b)水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し;そして、
c)有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離すること、
{式中、
R1aおよびR1bは、同一であり、かつ、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;
R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;
LG 1a とLG1bは、同一であり、かつ、OSO2R3であり;および
R3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される}
を含む、方法。 - 式IIIaとIIIbの化合物が同一である、請求項4に記載の方法であって、
前記方法が、
a)式IIの化合物、非求核性塩基、第一の溶媒、および式IIIaとIIIbの化合物を含む第一の反応混合物を形成し、ここで、式IIの化合物に対する式IIIaとIIIbの化合物のモル比が4より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および以下の式IVaまたは式IVb:
b)水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水および有機溶媒を含む分配混合物を形成し;そして、
c)有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVaおよび式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離すること、
{式中、
R1aおよびR1bは、同一であり、かつ、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチルまたはシクロプロピルメチルであり;
R2は、ハロゲン、SCH2ArまたはSCHAr2であって、式中、各Arは、それぞれ独立に、ハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、またはC1-C6ハロアルコキシである、1~3個のR2a基で場合により置換されたフェニルであり;
LG 1a とLG1bは同一であって、OSO2R3であり;および
R3は、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基は、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される}
を含む、方法。 - 前記非求核性塩基が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、およびナトリウムtert-ブトキシドから成る群から選択される、請求項1または4に記載の方法。
- 前記非求核性塩基が炭酸カリウムである、請求項1または4に記載の方法。
- 前記第一の溶媒が、アセトン、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、トルエン、メチルtert-ブチルエーテル、エタノール、およびジメチルホルムアミド、またはその組み合わせから成る群から選択される、請求項1または4に記載の方法。
- 前記第一の溶媒が、ジメチルアセトアミド、メチルtert-ブチルエーテル、およびエタノール、またはその組み合わせから成る群から選択される、請求項1または4に記載の方法。
- 前記第一の溶媒がジメチルアセトアミドである、請求項1または4に記載の方法。
- 前記第一の反応混合物が、室温~40℃の温度にて維持される、請求項1または4に記載の方法。
- 前記第一の反応混合物が、少なくとも8時間混合される、請求項1または4に記載の方法。
- 前記分配混合物中の有機溶媒がジクロロメタンである、請求項1または4に記載の方法。
- R1aおよびR1bがメチルである、請求項4に記載の方法。
- R2がSCH2Arであって、式中、Arがフェニルである、請求項1または4に記載の方法。
- R2がハロゲンである、請求項1に記載の方法。
- 前記式中、
LG1bがOSO2R3であり;かつ、
R3が、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、またはC6-C12アリールであって、式中、アリール基が、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換される、
請求項4に記載の方法。 - 前記式中、
LG1bがOSO2R3であり;かつ
R3が、それぞれ独立に、水素、C1-C6アルキル、ハロゲン、またはNO2である、1~3個のR3a基で置換されたC6-C12アリールである、
請求項4に記載の方法。 - 前記式中、
LG1bがOSO2R3であり;かつ
R3が、それぞれ独立にC1-C6アルキルである、1~3個のR3a基で置換されたC6-C12アリールである、
請求項4に記載の方法。 - 前記式中、
LG1bがOSO2R3であり;かつ
R3がp-トリルである、
請求項4に記載の方法。 - 前記式中、LG1bがIである、請求項1に記載の方法。
- 式Iの化合物が、以下の構造:
a)以下の構造:
Me-OTs
をそれぞれ有する式IIIaおよび式IIIbの化合物を含む第一の反応混合物を形成し、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaおよびIIIbの化合物のモル比は4より大きく、かつ、ここで、該反応混合物が、式Iの化合物および以下の構造:
b)水層と有機層を形成するよう、第一の反応混合物、水、およびジクロロメタンを含む分配混合物を形成し;そして
c)有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVa、および式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離すること、
を含む、請求項4に記載の方法。 - 式Iの化合物が、以下の構造:
a)以下の構造:
iPr-Br
を有する式IIIaの化合物を含む第一の反応混合物を形成し、
ここで、式IIの化合物に対する式IIIaの化合物のモル比は少なくとも1であり、かつ、ここで、該反応混合物は、式Iの化合物および式Iaまたは式Ibの少なくとも一方の化合物を含む中間体混合物を形成するよう、室温以上にて少なくとも2時間混合され;
a1)中間体混合物、ジメチルアセトアミド、および以下の式IIIb:
Me-OTs
の化合物を含む第二の反応混合物を形成し、
ここで、中間体混合物の化合物に対する式IIIbの化合物のモル比は2より大きく、かつ、ここで、第二の反応混合物は、以下の式IVaまたは式IVb:
b)水層と有機層を形成するよう、第二の反応混合物、水、およびジクロロメタンを含む分配混合物を形成し;そして
c)有機層と水層を分離して、式Ia、式Ib、式IVa、および式IVbの化合物を実質的に含まない式Iの化合物を単離すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
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