JP7175936B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、冷媒回路を有するヒートポンプ装置に関する。
冷媒を用いて冷凍サイクルを実行するヒートポンプ装置では、冷媒回路上に電動弁が使用されている。このようなヒートポンプ装置では、運転停止時に、電動弁を初期状態に戻す制御が行われる場合がある。停電によって運転停止になった場合は、電解コンデンサ等の大容量なコンデンサに残存している電荷を利用して電動弁を動作させることも考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014-129959号公報
サービスマンが、ヒートポンプ装置の内部点検のために交流電源を意図的に遮断した場合も、停電の場合と同様の制御が行われることがある。この場合、電動弁を閉じてもコンデンサにまだ十分な電荷が残っていることがある。そういった状況下で、例えば、濡れた手で電路に触れることは好ましくなく、また、金属工具が電路と接地電位(GND)との間を偶発的に短絡した場合には、火花の発生による周辺の損傷も起こり得る。
本開示は、内部のコンデンサ等の蓄電器に残留する電荷を、迅速に放電させ得るヒートポンプ装置を提供することを目的とする。
(1)本開示は、冷媒回路を有するヒートポンプ装置であって、前記冷媒回路上に設けられる制御弁と、前記制御弁を動作させる弁駆動回路と、交流電源に基づいて前記弁駆動回路に給電するとともに蓄電器に蓄電し、停電時に前記蓄電器から前記弁駆動回路に給電する電源回路と、前記蓄電器に蓄えられている電荷を放電させる放電回路と、を備える。
このようなヒートポンプ装置では、電荷の迅速な放電により蓄電器に接続された電路の電圧を喪失させることができる。
以下、オプション的な記載となる。
(2)前記(1)のヒートポンプ装置において、前記放電回路は、放電スイッチを含み、当該放電スイッチを閉路することにより前記蓄電器に蓄えられている電荷を放電させるようにしてもよい。
この場合、不要な放電を抑制することができる。
(3)前記(2)のヒートポンプ装置において、前記放電スイッチは、自動復帰型であることが好ましい。
この場合、誤って無意味な放電が行われることを抑制できる。
(4)前記(2)のヒートポンプ装置において、前記電源回路は、前記放電スイッチが開路されている状態である場合にのみ、当該ヒートポンプ装置の運転が可能となるインターロック機能を備えていてもよい。
この場合、放電スイッチが閉路している状態でのヒートポンプ装置の運転を抑制することができる。
(5)前記(1)のヒートポンプ装置において、前記交流電源の停電を検出する検出回路が設けられ、停電を検出した前記検出回路が、前記放電回路による放電を行わせる、という構成であってもよい。
この場合、点検作業者の行為に依存せず、確実に、放電を行うことができる。
(6)前記(1)から(5)のいずれかのヒートポンプ装置において、前記放電回路による前記蓄電器の放電完了を報知する報知装置を備えていることが好ましい。
この場合、点検作業者は、蓄電の状態を感覚的に把握することができる。
(7)前記(6)のヒートポンプ装置において、報知装置は、放電開始前と、放電完了の時とで、互いに異なる報知の状態となるようにすればよい。この場合、点検作業者は容易に放電完了を確認することができる。
(8)前記(2),(3)又は(4)のヒートポンプ装置において、前記放電スイッチが、前記電源回路36を収容する筐体の一部であるカバーを外した場合に、露出する位置に設けられていてもよい。
この場合、放電スイッチの発見が容易である。
空調機の冷媒回路に関する概略構成図である。 空調機における制御弁に関する電気的な接続図である。 弁キットをさらに詳細に示す回路図である。 バックアップ基板の内部回路図である。 交流電源が正常な状態から停電した場合(操作により交流電源を遮断した場合も含む。)の各部の動作を示すタイムチャートである。 室外ユニットの斜視図の一例であり、筐体の一部である上部のカバーを取り外した状態を示している。 バックアップ基板の外形を概略で示す図である。 弁キットを詳細に示す回路図であり、第1実施形態における図3に対応する図である。 バックアップ基板の内部回路図であり、第1実施形態における図4に対応する図である。 交流電源が正常な状態から停電した場合(操作により交流電源を遮断した場合も含む。)の各部の動作を示すタイムチャートである。 バックアップ基板の他の回路構成例を示す図である。 バックアップ基板のさらに他の回路構成例を示す図である。 空調機が冷暖同時機である場合の構成の一例を示す図である。 図5とは異なる他のタイムチャートの例である。 図10とは異なる他のタイムチャートの例である。 図3とは異なる電源回路の例を示す図である。 図16における電源回路のみの内部接続図である。
以下、ヒートポンプ装置の実施形態について説明する。
ヒートポンプ装置の代表的なものの一つは、空調機である。以下、空調機を例示して説明する。
<第1実施形態>
図1は、空調機10の冷媒回路に関する概略構成図である。空調機10は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、建物内の冷房や暖房を行う装置である。空調機10は、室外ユニット1と、室内ユニット2とを、冷媒回路3によって接続して構成されている。室内ユニット2は1台のみ図示しているが、設備規模に応じて複数台が並列に接続される場合もある。冷媒は、例えば、R32が使用される。
《室外ユニット》
室外ユニット1は、屋外又は、建物内の室外に設置されている。室外ユニット1は、液冷媒連絡管4L及びガス冷媒連絡管4Gを介して室内ユニット2に接続されている。室外ユニット1は、圧縮機100、逆止弁101、4路切換弁102、アキュムレータ103、室外熱交換器104、室外ファン105、室外膨張弁106、冷媒冷却器107、バイパス膨張弁108、第1制御弁109、液側閉鎖弁110、第2制御弁111、及び、ガス側閉鎖弁112を備えている。
4路切換弁102は、室外熱交換器104を冷媒の放熱器として機能させる放熱運転状態(以下、第1状態という。)と、室外熱交換器104を冷媒の蒸発器として機能させる蒸発運転状態(以下、第2状態という。)と、を互いに切り換えることができる。4路切換弁102と圧縮機100の吸入側とは、吸入冷媒管113によって接続されている。吸入冷媒管113には、圧縮機100に吸入される冷媒を一時的に溜めるアキュムレータ103が設けられている。圧縮機100は、冷媒を圧縮するための機器であり、例えば、ロータリ式やスクロール式等の密閉式構造のものが用いられる。
圧縮機100の吐出側と4路切換弁102とを繋ぐ吐出冷媒管114の途中には、逆流防止のための逆止弁101が設けられている。4路切換弁102と室外熱交換器104のガス側端とは、第1室外ガス冷媒管115によって接続されている。室外熱交換器104の液側端と液冷媒連絡管4Lとは、室外液冷媒管116を介して接続されている。
室外液冷媒管116と液冷媒連絡管4Lとの接続部には、液側閉鎖弁110が設けられている。4路切換弁102とガス冷媒連絡管4Gとは、第2室外ガス冷媒管117によって接続されている。第2室外ガス冷媒管117とガス冷媒連絡管4Gとの接続部には、電動弁である第2制御弁111及び、ガス側閉鎖弁112が設けられている。液側閉鎖弁110及びガス側閉鎖弁112は、例えば、手動で開閉される弁である。
前述の第1状態では、4路切換弁102は、圧縮機100の吐出側と室外熱交換器104のガス側とを接続する(図1の4路切換弁102の実線の状態)。第2状態では、4路切換弁102は、圧縮機100の吸入側と室外熱交換器104のガス側とを接続する(図1の4路切換弁102の破線で示す状態。)。
冷房運転時には、4路切換弁102は第1状態に切り換えられる。暖房運転時には、4路切換弁102は第2状態に切り換えられる。
室外ファン105は、室外熱交換器104を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての室外空気を室外熱交換器104に供給する。
室外膨張弁106及び第1制御弁109は、室外液冷媒管116上に設けられている。室外膨張弁106は、暖房運転時に冷媒を減圧する電動弁であり、室外液冷媒管116のうち室外熱交換器104と第1制御弁109との間の部分に設けられている。第1制御弁109は、電動弁であり、通常運転中は全開となっている。第1制御弁109は、室外液冷媒管116のうち液冷媒連絡管4L寄りの部分に設けられている。
冷媒冷却器107には、途中にバイパス膨張弁108を介在させた第1バイパス管118が接続されている。また、冷媒冷却器107には、第2バイパス管119が接続されている。第2バイパス管119は、吸入冷媒管113と接続されている。
室外液冷媒管116を流れる冷媒の一部は、室外膨張弁106と冷媒冷却器107との間の部分から分流して、冷媒冷却器107の第1バイパス管118側の入口(図1の左側)に送られる。第1バイパス管118のバイパス膨張弁108は、第1バイパス管118を流れる冷媒を減圧しながら冷媒冷却器107を流れる冷媒の流量を調整する。バイパス膨張弁108は、電動弁である。
第2バイパス管119は、冷媒を、冷媒冷却器107の第1バイパス管118側の出口から吸入冷媒管113に送る。第2バイパス管119は、吸入冷媒管113を介してアキュムレータ103に接続されている。
冷媒冷却器107は、第1バイパス管118を流れる冷媒によって、室外液冷媒管116のうち第1制御弁109よりも室外熱交換器104側の部分を流れる冷媒を冷却する熱交換器である。冷媒冷却器107では、冷房運転時に、第1バイパス管118を流れる冷媒と室外液冷媒管116を流れる冷媒とが対向流になる。
《室内ユニット》
室内ユニット2は、建物の室内に設置されている。室内ユニット2は、前述のように、液冷媒連絡管4L及びガス冷媒連絡管4Gを介して室外ユニット1に接続されており、冷媒回路3の一部を構成している。
室内ユニット2は、主として、室内膨張弁21と、室内熱交換器22とを有している。室内熱交換器22に繋がる冷媒配管のうち、室内膨張弁21が設けられた方が、液冷媒連絡管4Lと接続され、反対側が、ガス冷媒連絡管4Gと接続されている。室内膨張弁21は、冷媒を減圧しながら室内熱交換器22を流れる冷媒の流量を調整する電動弁である。室内熱交換器22は、冷媒の蒸発器として機能し、室内空気を冷却するか、又は、冷媒の放熱器として機能し、室内空気を加熱する。室内ファン23は、室内ユニット2内に室内空気を吸入して、室内熱交換器22において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給する。
《制御弁に関する電気的な接続図》
上記の室外膨張弁106、バイパス膨張弁108、第1制御弁109、及び、第2制御弁111は、パルスにより駆動される。1パルスによる開閉量が決まっており、与えるパルス数によって開度の調整が可能である。例えば3000パルスを与えることによって全開から全閉又はその逆となる。
上記のように構成された冷媒回路3において、冷媒の封止に関して特に重要な弁は、室外ユニット1の末端にある第1制御弁109及び第2制御弁111である。そこで、これらの弁を、以下、単に、制御弁109,111と総称して説明する。
図2は、空調機10における制御弁109,111に関する電気的な接続図である。図2において、室外ユニット1は、制御弁109,111の他、制御基板30と、弁基板32と、バックアップ基板33と、冷媒センサ34,35とを備えている。制御基板30は、マイクロコンピュータを搭載し、空調機全体の冷凍サイクル運転の制御を行う主制御部である。弁基板32も、マイクロコンピュータを搭載している。弁基板32、バックアップ基板33、冷媒センサ34、制御弁109,111は、制御弁109,111の制御に特化した弁キット31を構成している。制御基板30と弁基板32とは互いに通信可能である。
冷媒センサ34は、冷媒が漏洩した場合に、これを検出し、検出信号を弁基板32に送る。冷媒センサ35も同様に、冷媒が漏洩した場合に、これを検出し、検出信号を制御基板30に送る。なお、この例は、2個の冷媒センサ34,35を設けた例であるが、1個のみとして、検出信号を制御基板30及び弁基板32の双方に送るようにしてもよい。
室内ユニット2は、マイクロコンピュータを搭載する制御基板40と、室内ユニット2での冷媒の漏洩があれば、これを検出する冷媒センサ41とを備えている。制御基板40は、室外ユニット1の制御基板30と通信可能である。冷媒センサについては、室内ユニット2だけが備えている場合、または、室外ユニット1だけが備えている場合もあり得る。
《制御弁に関する回路の詳細》
図3は、弁キット31をさらに詳細に示す回路図である。図中の回路における実線は電源線を表し、破線は信号線を表している。弁基板32へは、外部の交流電源5から交流電圧(例えば単相交流230V±10%)が供給される。なお、交流電圧は三相交流電源から2相2線を取り出してもよい。バックアップ基板33にも同様に交流電圧が供給される。
弁基板32は、AC/DCスイッチング電源321と、弁駆動回路322と、レギュレータ323と、弁制御部324と、停電検出回路325と、絶縁回路326とを備えている。AC/DCスイッチング電源321は、AC230Vから直流電圧(本実施形態ではDC13.5V)への変換を行う。DC13.5Vの出力は2系統互いに絶縁して出力されている。2系統のうち一方の第1出力電路L1は、弁駆動回路322及びレギュレータ323に接続され、他方の第2出力電路L2は、停電検出回路325に接続されている。
弁駆動回路322は、DC13.5Vの入力電圧と、弁制御部324からの弁駆動信号とに基づいて、制御弁109,111を開閉することができる。レギュレータ323は、DC13.5Vを降圧(本実施形態ではDC5Vに降圧)し、弁制御部324に電源電圧(Vcc)を供給する。弁制御部324は、マイクロコンピュータを搭載している。
停電検出回路325は、AC/DCスイッチング電源321から供給されるDC13.5Vの電圧が低下することにより停電を検出する。
停電検出回路325は、停電を検出すると、停電信号を弁制御部324に送る。停電検出回路325自体も停電により自己の制御電源電圧を失うので、停電信号は、HレベルからLレベルへ変化するゼロ信号、又は、リレーであれば励磁から非励磁に変化する際の接点状態変化信号である。
冷媒センサ34は、冷媒の漏洩を検出すると、検出信号を弁制御部324に送る。室内ユニット2側でも、冷媒センサ41が、冷媒の漏洩を検出すると、検出信号を、制御基板40を介して、弁制御部324に送る。制御基板40はリモコン42と接続されている。リモコン42は、制御弁109,111の開閉状態に関連する情報を表示する表示部42dを有する。
室内ユニット2の制御基板40と、室外ユニット1の弁制御部324との間には、信号電圧を絶縁して信号を中継する絶縁回路326が設けられている。図3には図示していないが、弁基板32の弁制御部324及び、室内ユニット2の制御基板40は、前述のように、室外ユニット1の制御基板30(図2)と通信可能である。
交流電源5が正常に電圧を供給している場合は、リモコン42から空調機の運転開始操作が行われると、弁制御部324が弁駆動回路322に駆動信号を送る。駆動信号を受けた弁駆動回路322は、制御弁109,111を開く。また、室内ユニット2の制御基板40から室外ユニット1の制御基板30に運転開始指令が送られ、空調機の運転が開始される。
空調機の運転中に冷媒センサ34又は冷媒センサ41が冷媒の漏洩を検出すると、弁制御部324又は制御基板40から、制御基板30(図2)に冷媒漏洩が報知され、空調機の運転は停止される。弁制御部324は、弁駆動回路322に駆動信号を送り、制御弁109,111を全閉する。室外ユニット1の制御基板30(図2)は、弁制御部324と通信できる場合にのみ、冷凍サイクル運転を行う。これにより、通信できない場合には空調機の運転を行わない、というインターロック機能を実現することができる。
交流電源5が正常に電圧を供給している場合に、リモコン42から空調機の運転停止操作が行われると、空調機は運転停止となるが、冷媒漏洩がない場合は、制御弁109,111は開いたままの状態となる。
空調機の停止中でも、交流電源5は活きており、従って、弁基板32及びバックアップ基板33には電圧が供給されている。
上記弁キット31の回路構成において、弁駆動回路322に電源(DC13.5V)を供給する電源回路36は、外部の交流電源5から電源供給を受けて直流電圧(DC13.5V)を生成する第1電源回路部P1と、外部の交流電源5から電源供給を受けるバックアップ基板33により直流電圧(DC13.5V)を生成する第2電源回路部P2とを備えている。後述するが、第2電源回路部P2はバックアップ基板33に搭載されている蓄電器に蓄電し、当該蓄電器を第1電源回路部P1の第1出力電路L1に並列接続する停電時のバックアップ用の電源回路部となっている。
なお、バックアップ基板33の出力は、第1電源回路部P1(AC/DCスイッチング電源321)から停電検出回路325への第2出力電路L2には接続されていない。停電時に、第1出力電路L1へは第2電源回路部P2からバックアップ用の電圧が供給されるが、第2出力電路L2へは当該電圧が供給されない。従って、停電時に、第2出力電路L2の電圧は失われる。
《バックアップ基板》
図4は、バックアップ基板33の内部回路図である。バックアップ基板33は、整流部331、スイッチング電源332、充電回路333、電解コンデンサ又は電気二重層キャパシタである蓄電器334、放電回路335、昇圧回路336、及び、ダイオード337を備えている。整流部331は、単相交流230V(±10%)を整流及び平滑して直流電圧にする。この直流電圧を、スイッチング電源332は、安定した直流の低電圧に変換する。充電回路333は、スイッチング電源332から提供される直流電圧に基づいて、蓄電器334を充電する。蓄電器334は、例えば82ファラッドもの大容量である。
放電回路335は、蓄電器334の両端から引き出されたP線,N線の間に互いに直列に接続されている放電抵抗51及び半導体スイッチ52と、半導体スイッチ52の制御電極とP線との間に設けられた放電スイッチ54とを備えている。半導体スイッチは逆並列に接続されたダイオード53を有している。
放電スイッチ54は例えば手動操作で自動復帰型の押しボタンスイッチであり、オン操作しているときは閉路し、手を離すと開路する。放電スイッチ54が閉路すると、半導体スイッチ52がオンとなり、P線-N線間に放電抵抗51を通して電流が流れる。放電スイッチ54が開路すると、半導体スイッチ52がオフとなり、ダイオード53の逆阻止により放電抵抗51に電流は流れない。整流部331に交流230Vが供給されている通常の運転状態では、放電回路335に放電電流は流れない。
P線-N線間の電圧は、昇圧回路336に入力される。昇圧回路336は、昇圧チョッパをワンチップ化した半導体で、DC電圧を13.5Vまで昇圧する。ダイオード337のカソードには、図3における第1出力電路L1の電位が印加される。ダイオード337のアノードには、昇圧回路336の出力電位が印加される。カソードの電位がアノードの電位より高い場合のダイオード337は、逆方向電圧の状態となるので、電流は流れない。アノードの電位がカソードの電位より高い場合は、順方向電圧の状態となるので、バックアップ基板33から第1出力電路L1に電圧が供給され、電流が流れる。
蓄電器334を用いることで、別の予備電源(バッテリー等)を用いる場合と比較して、回路の簡易化、及び、回路基板の小型化が可能になる。大容量な電解コンデンサ又は電気二重層キャパシタである蓄電器334を用いることで、基板をさらに小型化しつつ、大きな静電容量を確保することができる。
《停電時の動作》
図5は、交流電源5(図3)が正常な状態から停電した場合(操作により交流電源5を遮断した場合も含む。)の各部の動作を示すタイムチャートである。図において、弁基板32(図3)に関しては、上から順に、弁基板32の交流電圧、DC13.5V出力の有無、DC5V出力の有無、制御弁109,111(図3)に対する駆動信号、弁駆動回路322(図3)が出力する駆動パルス、弁開度、及び、停電検出回路325(図3)による停電監視を表している。バックアップ基板33(図3,図4)に関しては、バックアップ基板33の蓄電器334(図4)の蓄電電圧、DC13.5V出力の有無、及び、放電スイッチ54(図4)の動作(Lレベルが開、Hレベルが閉)を表している。
時刻t0において交流電圧が供給されると、弁基板32(図3)では、DC13.5V及びDC5Vが出力され、停電検出回路325(図3)による停電監視が開始される。バックアップ基板33(図3,図4)では蓄電器334(図4)の充電が始まり、蓄電電圧が上昇し始める。時刻t1には制御弁109,111(図3)の駆動信号(全開指示)が出力され、駆動パルスが出力される。これにより、全閉していた制御弁109,111が開き始める。時刻t2には、バックアップ基板33のDC13.5Vが出力可能となる。
時刻t3には弁開度が「全開」となり、その直後の時刻t4に駆動信号及び駆動パルスは停止となる。
時刻t5には、蓄電電圧が例えば上限の7Vに達する。その後は、通常運転が続く限り、同じ状態が続く。
次に、時刻t6において交流電源5(図3)の停電が発生したとすると、停電検出回路325(図3)が停電を検出する。AC/DCスイッチング電源321(図3)の出力電圧は0Vになるが、これと同時に、蓄電器334(図4)から昇圧回路336(図4)及びダイオード337(図4)を介して、バックアップ基板33(図3,図4)から第1出力電路L1(図3)にDC13.5Vが給電される。
その結果、図3において、第1出力電路L1におけるDC13.5V及び、その下流のDC5Vは維持され、弁制御部324も動作し続けることができる。弁制御部324は、弁駆動回路322に対して制御弁109,111の全閉指示の駆動信号を出力する。これを受けて弁駆動回路322は、駆動パルスを出力し、制御弁109,111を閉じ始める。
その後、放電により蓄電電圧は徐々に低下するが、昇圧回路336(図4)によってDC13.5Vが維持される。時刻t7において、制御弁109,111は全閉となる。その直後の時刻t8において、制御弁109,111の駆動信号はオフとなり、弁駆動回路322は、駆動パルスの出力を停止する。このとき、蓄電器334の電荷はまだ残っており、蓄電電圧は数ボルトの状態である。
ここで、時刻t9に、点検作業者が放電スイッチ54(図4)をオン(閉路)すると、半導体スイッチ52がオン状態となり、放電抵抗51を通して電流がP線-N線間に流れ、蓄電器334(図4)の残留電荷は急速に放電する。蓄電電圧が0近傍まで低下した時刻t10において、昇圧回路336(図4)はもはやDC13.5Vを出力できなくなり、弁基板32(図3)に送り込まれていたDC13.5V及びこれに基づくDC5Vも共に0Vになる。この時点で、弁制御部324(図3)のマイクロコンピュータは動作停止となる。点検作業者は、時刻t11に放電スイッチ54(図4)を開放する。
このようにして、点検作業者は、停電時に、放電回路335により、蓄電器334に残っている電荷を放電させることができる。従って、電荷の迅速な放電により蓄電器334に接続された電路(P線-N線間)の電圧を喪失させることができる。
《放電スイッチの設置場所について》
図6は、室外ユニット1の斜視図の一例であり、筐体1Aの一部である上部のカバー1cを取り外した状態を示している。手前の左側には、横長の、バックアップ基板33の一部が見えている。図7は、バックアップ基板33の外形を概略で示す図である。蓄電器334は、例えばこのような3つの電解コンデンサの並列体である。図6,図7において、放電スイッチ54は、このバックアップ基板33に取りつけられている。点検作業者は、カバー1cを取り外すことにより、容易に、放電スイッチ54を発見でき、操作することができる。
<第2実施形態>
次に第2実施形態に係るヒートポンプ装置について説明する。第1実施形態と異なるのは、弁基板32及びバックアップ基板33の回路の一部と、停電時の動作である。その他は、第1実施形態と同様である。
《制御弁に関する回路の詳細》
図8は、弁キット31を詳細に示す回路図であり、第1実施形態における図3に対応する図である。図3との違いは、弁制御部324からバックアップ基板33へ、停電を知らせる信号を送ることができる回路となっている点である。その他の構成及び機能については同様であるので、説明を省略する。
《バックアップ基板》
図9は、バックアップ基板33の内部回路図であり、第1実施形態における図4に対応する図である。図4との違いは、放電回路335内に手動操作の放電スイッチを設けず、弁制御部324からの制御信号(ゲート信号)により半導体スイッチ52をオン又はオフに制御する点である。その他の回路構成は図4と同様である。
図9の回路構成において、交流電源5(図8)から所定の交流電圧(230V±10%)が供給されている状態では、弁制御部324に5Vが供給され、停電信号は来ない。従って、弁制御部324は、半導体スイッチ52をオフの状態としており、放電回路335による蓄電器334の放電は行われない。
《停電時の動作》
図10は、交流電源5(図8)が正常な状態から停電した場合(操作により交流電源5を遮断した場合も含む。)の各部の動作を示すタイムチャートである。図において、弁基板32(図8)に関しては、上から順に、弁基板32の交流電圧、DC13.5V出力の有無、DC5V出力の有無、制御弁109,111(図8)に対する駆動信号、弁駆動回路322(図8)が出力する駆動パルス、弁開度、停電検出回路325(図8)による停電監視、及び、放電信号の出力を表している。バックアップ基板33(図8,図9)に関しては、バックアップ基板33の蓄電器334(図9)の蓄電電圧、及び、DC13.5V出力の有無を表している。
時刻t0において交流電圧が供給されると、弁基板32(図8)では、DC13.5V及びDC5Vが出力され、停電検出回路325(図8)による停電監視が開始される。バックアップ基板33(図8,図9)では蓄電器334(図9)の充電が始まり、蓄電電圧が上昇し始める。時刻t1には制御弁109,111(図8)の駆動信号(全開指示)が出力され、駆動パルスが出力される。これにより、全閉していた制御弁109,111が開き始める。時刻t2には、バックアップ基板33のDC13.5Vが出力可能となる。
時刻t3には弁開度が「全開」となり、その直後の時刻t4に駆動信号及び駆動パルスは停止となる。
時刻t5には、蓄電電圧が例えば上限の7Vに達する。その後は、通常運転が続く限り、同じ状態が続く。
次に、時刻t6において交流電源5(図8)の停電が発生したとすると、停電検出回路325(図8)が停電を検出する。AC/DCスイッチング電源321(図8)の出力電圧は0Vになるが、これと同時に、蓄電器334(図9)から昇圧回路336(図9)及びダイオード337(図9)を介して、バックアップ基板33(図8,図9)から第1出力電路L1(図8)にDC13.5Vが給電される。
その結果、図8において、第1出力電路L1におけるDC13.5V及び、その下流のDC5Vは維持され、弁制御部324も動作し続けることができる。弁制御部324は、弁駆動回路322に対して制御弁109,111の全閉指示の駆動信号を出力する。これを受けて弁駆動回路322は、駆動パルスを出力し、制御弁109,111を閉じ始める。
その後、放電により蓄電電圧は徐々に低下するが、昇圧回路336(図9)によってDC13.5Vが維持される。時刻t7において、制御弁109,111は全閉となる。その直後の時刻t8において、制御弁109,111の駆動信号はオフとなり、弁駆動回路322は、駆動パルスの出力を停止する。このとき、蓄電器334の電荷はまだ残っており、蓄電電圧は数ボルトの状態である。
時刻t6において停電信号を受けた弁制御部324(図9)は、時刻t9まで待機している。そして、時刻t9に、半導体スイッチ52(図9)をターンオンする放電信号を出力する。これにより、放電抵抗51を通して電流がP線-N線間に流れ、蓄電器334(図9)の残留電荷は急速に放電する。蓄電電圧が0近傍まで低下した時刻t10において、昇圧回路336(図9)はもはやDC13.5Vを出力できなくなり、弁基板32(図8)に送り込まれていたDC13.5V及びこれに基づくDC5Vも共に0Vになる。この時点で、弁制御部324(図8)のマイクロコンピュータは動作停止となり、放電信号も出力されなくなる。従って、放電回路335(図9)の半導体スイッチ52はオフとなる。
このようにして、停電時に、人の操作に依存せず自動的に、放電回路335により、蓄電器334に残っている電荷を放電させることができる。従って、電荷の迅速確実な放電により蓄電器334に接続された電路(P線-N線間)の電圧を喪失させることができる。
<その他の変形例>
《報知装置》
図11は、バックアップ基板33の他の回路構成例を示す図である。図4との違いは、蓄電器334の両端のP線-N線間に、抵抗62とLED61との直列体である報知装置63を設けた点であり、その他の回路構成は図4と同様である。LED61は、物理的な配置に関して、バックアップ基板33を点検のために露出させた場合(図6)に、より目立つ位置に設けられることが好ましい。目立つ位置としては、例えば、放電スイッチの54の近傍が好ましい。前述のカバー1c(図6)を取り外す場合のほか、他の筐体部分を取り外したところに放電スイッチ54がある場合は、その近傍にLED61を設けることが好ましい。発光色は赤が好ましい。
停電が発生した場合のその後の動作は第1実施形態と同様であるが、蓄電器334に電荷が残っている場合、LED61が点灯している。従って、点検作業者は、蓄電器334に電荷が残っていることを、目視で容易に確認することができる。放電スイッチ54を閉路して放電開始すると、電荷が放電されてゆき、次第にLED61に電流が流れなくなることで、LED61は消灯する。LED61の消灯によって放電完了を確認することができるので、点検作業上、至便である。視覚による確認は、周囲の騒音にも影響されない。なお、通常運転時にもLED61は点灯するが、消費電力が極めて僅かであるため、ヒートポンプ装置全体の消費電力に実質的な影響を与えることもない。
報知装置としては、その他、P線-N線間の電圧又は昇圧回路336の出力電圧を電源とする、簡易で安価なディスプレイをバックアップ基板33に搭載して用いることも可能である。この場合、例えば、一定値以上の電圧が印加されている場合、点検作業者に注意を促す文字や記号を表示する。蓄電器334が放電完了すれば、表示も消える。
放電抵抗51の代わりに同等な抵抗値を有するブザー等の、警告音を発する部品を報知装置として取りつけてもよい。この場合、放電スイッチ54を閉路すると音が出るが、放電に伴い徐々に音が小さくなり、点検作業者は、放電完了を音で認識することができる。
《インターロック機能》
図12は、バックアップ基板33のさらに他の回路構成例を示す図である。図4との違いは、操作により閉路する接点である放電スイッチ54と、その補助接点であるインターロック用の接点54a及び54bとを持つものを採用した点であり、その他の回路構成は図4と同様である。接点54aは常開(Normally-open)接点、接点54bは常閉(Normally-closed)の接点である。接点54aは制御基板30に信号を送るために設けられている。接点54bは、放電中に蓄電器334が再充電されることを抑制するために設けられている。
図12において、点検作業者が放電スイッチ54を閉路させている間、接点54aも閉路している。一方、接点54bは開路している。従って、放電中に同時に蓄電器334を充電することはできない。また、接点54aが閉路している信号を制御基板30に送り、ヒートポンプ装置の運転ができないようにする。運転ができない場合は、ヒートポンプ装置の大元の交流電源が復活したとしても、弁キット31へは交流電源5が接続されないようにしてもよい。このようにして、点検作業者による蓄電器334の放電中は、蓄電器334の充電、又は、バックアップ基板33への通電を抑制することができる。なお、接点54aは、放電スイッチ54の操作と連動して動作し、制御基板30に閉又は開の信号を送ることができればよいので、放電スイッチ54の操作中に開路するものであってもよい。
《放電回路を含むバックアップ基板の適用例について補足》
図13は、空調機10が冷暖同時機である場合の構成の一例を示す図である。
図において、冷暖同時機の室外ユニット1からは、高圧ガス冷媒が流れる高圧ガス管13HG、低圧ガス冷媒が流れる低圧ガス管13LG、及び、高圧の液冷媒が流れる高圧液管13HLを介して、複数(ここでは4個)の流路切換ユニット14が接続されている。これらの流路切換ユニット14にはそれぞれ、室内ユニット2が接続されている。流路切換ユニット14及び室内ユニット2は、室外ユニット1を共有する冷媒回路を構成している。なお、ここでは4台の流路切換ユニット14及び室内ユニット2を示しているが、台数は図示の便宜上の一例を示しているに過ぎない。流路切換ユニット14は、室外置き、室内置きのいずれもあり得る。
流路切換ユニット14の各々は、高圧ガス管13HGに接続される電動弁14H、低圧ガス管13LGに接続される電動弁14L、及び、高圧液管13HLに接続される電動弁14eを備えている。
上記の冷暖同時機の空調機10では、熱源側ユニットとして共通の室外ユニット1の下で、利用側ユニットとして任意の室内ユニット2を空調(冷房又は暖房)運転させることができる。流路切換ユニット14により、一部の室内ユニット2は冷房、他の室内ユニット2は暖房、を行うこともできる。具体的には、電動弁14H,14Lの開閉を制御することで冷媒流路を切り換えることができる。必要に応じ、電動弁14eの開度を制御することで、室内ユニット2内の熱交換器に流れる冷媒流量を調整することもできる。流路切換ユニット14内の電動弁14H,14L,14eを遮断弁として使うことも可能である。
上記の電動弁14H,14L,14eも、電気エネルギーにより開閉制御される制御弁である。従って、図3又は図8に示したような、弁基板32及びバックアップ基板33に搭載される回路要素を同様に適用することができる。
ヒートポンプ装置で、室内ユニットが複数あり、制御弁が室内機の外にユニットとして設けられている場合にも、弁基板32及びバックアップ基板33に搭載される回路要素を同様に適用することができる。
また、例えばチラーシステムのような、二元冷媒回路を有するヒートポンプ装置にも中間ユニットが存在する場合がある。かかる中間ユニットにおいても、内部に電動弁があれば、図3又は図8に示したような、弁基板32及びバックアップ基板33に搭載される回路要素を同様に適用することができる。
<タイムチャートの他の例>
図14は、図5とは異なる他のタイムチャートの例である。図5との違いは、時刻t6以降である。時刻t6において例えば点検作業者が点検のために交流電源5(図3)を遮断し、停電と同じ状態になったとすると、停電検出回路325(図3)が停電を検出する。AC/DCスイッチング電源321(図3)の出力電圧は0Vになるが、これと同時に、蓄電器334(図4)から昇圧回路336(図4)及びダイオード337(図4)を介して、バックアップ基板33(図3,図4)から第1出力電路L1(図3)にDC13.5Vが給電される。
その結果、図3において、第1出力電路L1におけるDC13.5V及び、その下流のDC5Vは維持され、弁制御部324も動作し続けることができる。弁制御部324は、弁駆動回路322に対して制御弁109,111の全閉指示の駆動信号を出力する。これを受けて弁駆動回路322は、駆動パルスを出力し、制御弁109,111を閉じ始める。
放電により蓄電電圧は徐々に低下し始めるが、放電を加速させたい点検作業者は、時刻t9に放電スイッチ54をオン(閉路)する。以後、弁駆動による放電と、放電回路335による強制的な放電とにより、放電は迅速になり、時刻t10には、弁制御部324(図3)に供給されていたDC13.5Vは0になり、弁制御部324のマイクロコンピュータは動作停止となる。これにより駆動信号も停止し、弁開度もその時点のまま止まる。その後、点検作業者は、時刻t11に放電スイッチ54を開放する。
このようにして、点検作業者は、停電時に、弁駆動による放電と、放電回路335による放電とにより、蓄電器334に残っている電荷を迅速に放電させることができる。従って、電荷の迅速な放電により蓄電器334に接続された電路(P線-N線間)の電圧を喪失させることができる。冷媒漏れの恐れがない場合は、このようにして蓄電器334を放電させることも可能である。
図15は、図10とは異なる他のタイムチャートの例である。図10との違いは、時刻t6以降である。時刻t6において例えば点検作業者が点検のために交流電源5(図8)を遮断し、停電と同じ状態になったとすると、停電検出回路325(図8)が停電を検出する。AC/DCスイッチング電源321(図8)の出力電圧は0Vになるが、これと同時に、蓄電器334(図9)から昇圧回路336(図9)及びダイオード337(図9)を介して、バックアップ基板33(図8,図9)から第1出力電路L1(図8)にDC13.5Vが給電される。
その結果、図8において、第1出力電路L1におけるDC13.5V及び、その下流のDC5Vは維持され、弁制御部324も動作し続けることができる。弁制御部324は、弁駆動回路322に対して制御弁109,111の全閉指示の駆動信号を出力する。これを受けて弁駆動回路322は、駆動パルスを出力し、制御弁109,111を閉じ始める。
一方、時刻t6において停電信号を受けた弁制御部324(図9)は、半導体スイッチ52(図9)をターンオンする放電信号を出力する。以後、弁駆動による放電と、放電回路335による強制的な放電とにより、放電は迅速になり、時刻t10には、弁制御部324(図9)に供給されていたDC13.5Vは0になり、弁制御部324のマイクロコンピュータは動作停止となる。これにより駆動信号も停止し、弁開度もその時点のまま止まる。弁制御部324の動作停止により、放電回路335(図9)の半導体スイッチ52はオフとなる。
このようにして、停電時に、人の操作に依存せず自動的に、弁駆動による放電と、放電回路335による放電とにより、蓄電器334に残っている電荷を迅速に放電させることができる。従って、電荷の迅速な放電により蓄電器334に接続された電路(P線-N線間)の電圧を喪失させることができる。冷媒漏れの恐れがない場合は、このようにして蓄電器334を放電させることも可能である。
《直列の第2電源回路部》
以上の開示では、第1電源回路部P1と、第2電源回路部P2とが互いに並列に接続されている例を示したが、直列接続も可能である。
図16は、図3とは異なる電源回路36の例を示す図である。図17は、電源回路36のみの内部接続図である。図16,図17において、電源回路36の、第1電源回路部P1と、第2電源回路部P2とは互いに直列に接続されている。
電源回路36は、上流側の第1電源回路部P1と、下流側の第2電源回路部P2とによって構成され、図16,図17に示すように接続されている。図17において、第1電源回路部P1は、整流部361及びスイッチング電源362を備えている。第2電源回路部P2は、充電回路363、電解コンデンサ又は電気二重層キャパシタである蓄電器364、放電回路365、及び、昇圧回路366を備えている。放電回路365の内部は図4と同じである。
整流部361は、単相交流230V(±10%)を整流及び平滑して直流電圧にする。この直流電圧を、スイッチング電源362は、安定した直流の低電圧に変換する。充電回路363は、スイッチング電源362から提供される直流電圧に基づいて、蓄電器364を充電する。蓄電器364の両端のP線-N線間の電圧は、昇圧回路366に入力される。昇圧回路366は、昇圧チョッパをワンチップ化した半導体で、DC電圧を13.5Vまで昇圧する。
交流230Vが供給されている間は、電源回路36は、交流電圧に基づいて、DC13.5Vを生成し、第1出力電路L1に電圧を供給する。交流230Vが失われると、蓄電器364の両端の電圧が昇圧回路366によりDC13.5Vまで昇圧され、第1出力電路L1に電圧が供給される。
蓄電器364を意図的に放電させたい場合は、前述のように、放電スイッチ54をオン(閉路)することにより、蓄電器364に蓄えられている電荷を強制的に放電させることができる。放電回路365は、図9と同様の構成であってもよい。
<その他>
なお、上述の各実施形態及び開示事項については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。
上記開示における電動弁は、電磁弁であってもよい。制御弁と表現した弁は、電気エネルギーによって開閉制御されるもの全般を意味する。
<開示のまとめ>
以上の開示のまとめとして、以下のように一般化して表現することができる。
開示したのは、冷媒回路を有するヒートポンプ装置であって、冷媒回路上に設けられる制御弁109,111と、制御弁109,111を動作させる弁駆動回路322と、交流電源5に基づいて弁駆動回路322に給電するとともに蓄電器334に蓄電し、停電時に蓄電器334から弁駆動回路322に給電する電源回路36と、蓄電器334に蓄えられている電荷を放電させる放電回路335と、を備える。
このようなヒートポンプ装置では、停電時に、放電回路により、蓄電器に残っている電荷を放電させることができる。従って、電荷の迅速な放電により蓄電器に接続された電路の電圧を喪失させることができる。迅速な放電が可能になるおかげで、点検作業者は、蓄電器の電荷が自然に放電するのを待つ必要がなくなり、メンテナンスの時間を短縮することが可能になる。
上記ヒートポンプ装置において、放電回路335は、放電スイッチ54を含み、放電スイッチ54を閉路することにより蓄電器334に蓄えられている電荷を放電させる。
この場合、点検作業者の意図的な行為により放電が行われるので、点検作業者による点検の必要が無い瞬時停電の場合等の、不要な放電を抑制することができる。
放電スイッチ54は、自動復帰型であることが好ましい。
この場合、操作中のみ放電の状態となり、点検作業者が手を離せば放電回路は働かないので、停電からの復電時に誤って無意味な放電が行われることを抑制できる。
電源回路36は、放電スイッチ54が開路されている状態である場合にのみ、ヒートポンプ装置の運転が可能となるインターロック機能を備えていてもよい。
この場合、放電スイッチ54が閉路している状態でのヒートポンプ装置の運転を抑制することができる。
上記ヒートポンプ装置は、交流電源の停電を検出する停電検出回路325が設けられ、停電を検出した停電検出回路325が、放電回路335による放電を行わせるようにすることもできる。
この場合、停電(意図的な電源遮断も含む。)を検出すると、自動的に、放電が行われる。従って、点検作業者の行為に依存せず、確実に、放電を行うことができる。
上記ヒートポンプ装置は、放電回路335による蓄電器334の放電完了を報知する報知装置を備えていてもよい。
報知装置とは例えばランプ、ディスプレイ、ブザー等である。このような報知装置による報知により、点検作業者は、蓄電の状態を感覚的に把握することができる。
報知装置は、放電開始前と、放電完了の時とで、互いに異なる報知の状態(例えば点灯と消灯、鳴動と停止)となるようにすればよい。この場合、報知の状態が変化することにより、点検作業者は容易に放電完了を確認することができる。
放電スイッチ54は、電源回路36を収容する筐体1Aの一部であるカバー1cを外した場合に、露出する位置に設けられていることが好ましい。この場合、放電スイッチ54の発見が容易である。
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1:室外ユニット、1A:筐体、1c:カバー、2:室内ユニット、3:冷媒回路、4L:液冷媒連絡管、4G:ガス冷媒連絡管、5:交流電源、10:空調機(ヒートポンプ装置)、13HG:高圧ガス管、13LG:低圧ガス管、13HL:高圧液管、14:流路切換ユニット、21:室内膨張弁、22:室内熱交換器、23:室内ファン、30:制御基板、31:弁キット、32:弁基板、33:バックアップ基板、34,35:冷媒センサ、36:電源回路、40:制御基板、41:冷媒センサ、42:リモコン、42d:表示部、51:放電抵抗、52:半導体スイッチ、53:ダイオード、54:放電スイッチ、54a,54b:接点、61:LED、62:抵抗、63:報知装置、100:圧縮機、101:逆止弁、102:4路切換弁、103:アキュムレータ、104:室外熱交換器、105:室外ファン、106:室外膨張弁、107:冷媒冷却器、108:バイパス膨張弁、109:第1制御弁、110:液側閉鎖弁、111:第2制御弁、112:ガス側閉鎖弁、113:吸入冷媒管、114:吐出冷媒管、115:第1室外ガス冷媒管、116:室外液冷媒管、117:第2室外ガス冷媒管、118:第1バイパス管、119:第2バイパス管、321:AC/DCスイッチング電源、322:弁駆動回路、323:レギュレータ、324:弁制御部、325:停電検出回路、326:絶縁回路、331:整流部、332:スイッチング電源、333:充電回路、334:蓄電器、335:放電回路、336:昇圧回路、337:ダイオード、361:整流部、362:スイッチング電源、363:充電回路、364:蓄電器、365:放電回路、366:昇圧回路、L1:第1出力電路、L2:第2出力電路、P1:第1電源回路部、P2:第2電源回路部

Claims (6)

  1. 冷媒回路(3)を有するヒートポンプ装置であって、
    前記冷媒回路上に設けられる制御弁(109,111)と、
    前記制御弁(109,111)を動作させる弁駆動回路(322)と、
    交流電源(5)に基づいて前記弁駆動回路(322)に給電するとともにコンデンサ(334)に蓄電し、停電時に前記コンデンサ(334)から前記弁駆動回路(322)に給電する電源回路(36)と、
    停電時に前記弁駆動回路(322)が前記制御弁(109,111)を閉じた後に、前記コンデンサ(334)に蓄えられている電荷を放電させ前記コンデンサ(334)に接続された電路の電圧を喪失させる放電回路(335)と、
    前記交流電源(5)の停電を検出する検出回路(325)と、
    を備え、
    停電を検出した前記検出回路(325)が、前記放電回路(335)による放電を行わせる、
    ヒートポンプ装置。
  2. 冷媒回路(3)を有するヒートポンプ装置であって、
    前記冷媒回路上に設けられる制御弁(109,111)と、
    前記制御弁(109,111)を動作させる弁駆動回路(322)と、
    交流電源(5)に基づいて前記弁駆動回路(322)に給電するとともにコンデンサ(334)に蓄電し、前記交流電源が遮断された時に前記コンデンサ(334)から前記弁駆動回路(322)に給電する電源回路(36)と、
    放電スイッチ(54)を含み、前記交流電源が遮断された時に前記弁駆動回路(322)が前記制御弁(109,111)を閉じた後に、当該放電スイッチ(54)を閉路することにより前記コンデンサ(334)に蓄えられている電荷を放電させ前記コンデンサ(334)に接続された電路の電圧を喪失させる放電回路(335)と、
    を備え、
    前記放電スイッチ(54)が、前記電源回路(36)を収容する筐体(1A)の一部であるカバー(1c)を外した場合に、露出する位置に設けられた、
    ートポンプ装置。
  3. 前記放電スイッチ(54)は、自動復帰型である請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記電源回路(36)は、前記放電スイッチ(54)が開路されている状態である場合にのみ、当該ヒートポンプ装置の運転が可能となるインターロック機能を備えている請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記放電回路(335)による前記コンデンサ(334)の放電完了を報知する報知装置(63)を備えている請求項1から請求項のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  6. 前記報知装置(63)は、放電開始前と、前記放電完了の時とで、互いに異なる報知の状態となる請求項に記載のヒートポンプ装置。
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